JP2000134674A - マルチアクセス無線通信システム、マルチアクセス無線通信装置および無線資源割当方法 - Google Patents

マルチアクセス無線通信システム、マルチアクセス無線通信装置および無線資源割当方法

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JP2000134674A
JP2000134674A JP11047080A JP4708099A JP2000134674A JP 2000134674 A JP2000134674 A JP 2000134674A JP 11047080 A JP11047080 A JP 11047080A JP 4708099 A JP4708099 A JP 4708099A JP 2000134674 A JP2000134674 A JP 2000134674A
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JP
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communication
base station
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JP11047080A
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Kazuyuki Yamamoto
和志 山本
Hideshi Murai
英志 村井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線状態の劣化した無線環境が発生した場
合、回線状態の良好な無線環境で通信している無線資源
の割当量を増やして、スループットを向上させること。 【解決手段】 基地局(BS)10では、たとえばフレ
ーム誤りの発生から再送要求があった無線端末局(MS
A)13Aに対してウィンドウサイズを縮小し、そのM
SA13Aへの通信が正常化した場合にその縮小された
ウィンドウサイズを復元する。その縮小から復元までの
間は、BS10により、再送要求があったMSA13A
に割当てられている無線資源をたとえば他のMSB13
Bへ再割当てする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、 たとえばウィン
ドウ制御によりユーザへ無線資源を割当てるマルチアク
セス無線通信システム、このマルチアクセス無線通信シ
ステムに適用される無線通信装置、および、このマルチ
アクセス無線通信システムにおいて無線資源を割当てる
無線資源割当方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下にマルチアクセス無線通信システム
において従来の無線資源割当方法について説明する。マ
ルチアクセス無線通信システムとは、複数の無線端末局
(以下にMS(Mobile Station)と称す
る)が一つの基地局(以下にBS(Base Stat
ion)と称する)と通信を行うものをいう。各MS、
BSにはデータリンク制御部が設けられており、データ
リンク制御部を通じて伝送制御が行われる。
【0003】上記マルチアクセス無線通信システムに
は、HDLC(High LevelData Lin
k Control)伝送制御手順が使用される。この
HDLCとは、ISO(International
Organizationfor Standarda
ization)で国際標準化され、JIS(Japa
n Industrial Standards)で規
格化され、情報の転送単位をフレームとする伝送制御手
順である。
【0004】つづいて、このHDLCを例に、各MS、
BSに設けられているデータリンク制御部で行われる再
送制御を説明する。ここで、HDLCとは、1次局また
は複合局からコマンドフレームを送信し、2次局または
複合局からレスポンスフレームを送信する伝送制御手順
を示す。
【0005】図61はHDLCのフレーム構成を示す図
である。HDLCは、図61に示したように、フラグシ
ーケンス部(#1)301、アドレス部302、制御部
303、情報部304、フレーム検査シーケンス部30
5、および、フラグシーケンス部(#2)306よりフ
ォーマットを形成している。
【0006】制御部303は、情報転送形式(Iフレー
ム)310と監視形式(Sフレーム)とで構成される。
Iフレームは、IC部(#1)311、送信シーケンス
番号部312、PF部(#1)313、および、受信シ
ーケンス番号部(#1)314より構成される。
【0007】また、Sフレーム320は、IC部(#
2)321、監視機能ビット部322、PF部(#2)
323、受信シーケンス番号部(#2)324より構成
される。監視機能ビット部322は、Receive
Ready(RR)3221、Reject(REJ)
3222、および、Selective Reject
(SREJ)3223より構成される。
【0008】以上のフレーム構成において、フラグシー
ケンス部(#1)301はフレームの開始を示す011
11110(2進)の固定パターンである。アドレス部
302は当該フレームの受信者を示すアドレスである。
情報部304はユーザ情報を格納する領域である。した
がって、Sフレーム320のように、データフローを監
視することを目的とし、ユーザ情報を転送する必要のな
いフレームは情報部304を持たない。
【0009】フレーム検査シーケンス部305はアドレ
ス部302、制御部303、情報部304、フレーム検
査シーケンス部305に誤りが発生したか否かを判断す
るための誤り検出語である。フラグシーケンス部(#
2)306はフレームの終結を示す01111110
(2進)の固定パターンである。制御部303は当該フ
レームの制御情報を示し、フレームの種類により構成が
異なる。
【0010】Iフレーム310はユーザ情報を転送する
ためのフレームである。IC部(#1)311はIフレ
ームか、それ以外のフレームかを判断するためのビット
である。送信シーケンス番号部312は当該フレームの
送信シーケンス番号を示す。PF部(#1)313は応
答確認を確実に行うための制御フラグである。
【0011】フレームに対して応答確認が必要な場合、
送信局はPF部(#1)313を1にする。受信局は当
該フレームの正常な受信を確認すると応答フレームのP
F部を1にして返送する。受信シーケンス番号(#1)
314は、つぎに受信すべきフレームのシーケンス番号
を設定する。Sフレーム320はデータフローを監視す
るためのフレームである。IC部(#2)321、PF
部(#2)323はそれぞれIC部(#1)311、P
F部(#1)313と同様であるので説明を省略する。
Sフレーム320の機能は監視機能ビット部322の設
定によって区別される。
【0012】RR3221は受信シーケンス番号部(#
2)324に設定されたシーケンス番号の直前のフレー
ムまでの応答を確認し、同じシーケンス番号を持つフレ
ームが受信可能であることを示す。REJ3222は受
信シーケンス番号部(#2)324に設定されたシーケ
ンス番号の直前のフレームまでの応答を確認し、同じシ
ーケンス番号を持つフレームが正しく受信されなかった
ことを示す。当該REJフレームを受信した局は以降の
フレームを全て再送する。REJフレームを用いた再送
はGBN ARQで行われる。
【0013】SREJ3223は受信シーケンス番号部
(#2)324に設定されたシーケンス番号の直前のフ
レームまでの応答を確認し、同じシーケンス番号を持つ
フレームが正しく受信されなかったことを示す。当該S
REJフレームを受信した局は当該フレームのみを再送
する。SREJフレームを用いた再送はSR ARQで
行われる。
【0014】つぎにウィンドウによるデータフローにつ
いて説明する。図62はBSとMS間において送信局の
ウィンドウによるデータフロー制御を説明する図であ
る。図62において、41はアウトスタンディングフレ
ーム領域を示し、42は最大アウトスタンディングフレ
ーム領域を示している。
【0015】送信シーケンス番号部312(図61参
照)の領域は有限なので、シーケンス番号領域を繰返し
て使用する。応答確認が取れていない状態で先送りでき
るフレーム数の最大値を最大アウトスタンディングフレ
ーム数という。最大アウトスタンディングフレーム数は
ウィンドウ上でウィンドウサイズとして表される。ま
た、ある時点で応答確認が取れていない状態で先送りし
ているフレームをアウトスタンディングフレームとい
う。
【0016】図62では送信シーケンス番号として0か
ら7を繰返し使用し、最大アウトスタンディングフレー
ム数(ウィンドウサイズ)を7としている。また、図6
2中の無色部分(白抜き部分)はアウトスタンディング
フレームのシーケンス番号(図では1、2、3)、横縞
部分はアウトスタンディング可能なフレームのシーケン
ス番号(図では4、5、6、7)、そして、黒色部分は
最大アウトスタンディングフレーム数の制約により使用
できないシーケンス番号(図では0)である。以下、こ
の状態を(123:4567:0)と表記する。
【0017】このとき、シーケンス番号1のフレームに
対する応答を確認すると、応答確認のとれていないアウ
トスタンディングフレームはシーケンス番号2と3のフ
レーム、アウトスタンディング可能なフレームはシーケ
ンス番号4、5、6、7、0のフレームとなるので、ウ
ィンドウの状態は(23:45670:1)となる。ま
た、シーケンス番号4のフレームを送信するとウィンド
ウの状態は(234:5670:1)となる。以下、同
様に動作する。
【0018】つづいてデータフロー制御について具体例
を挙げて説明する。図63にBS側のウィンドウによる
データフロー制御を用いたGBN ARQ(Go Ba
ckN Automatic Repeat Requ
est)制御の一例を示す。図63中のI(x、y)−
Pは、送信シーケンス番号がx、受信シーケンス番号が
y、PF部が1のIフレームの送信を示す。
【0019】RR(x)−Fは受信シーケンス番号が
x、PF部が1のRRフレームの送信を示す。REJ
(x)は受信シーケンス番号がxのREJフレームの送
信を示す。また、1001,1002はそれぞれ誤りの
発生したフレームの受信を示す。図63ではウィンドウ
サイズは7である。
【0020】図63において、BSは、まず、I(0、
0)−Pフレームを送信する。このときのウィンドウは
(0:123456:7)である。当該フレームを正常
受信したMSはRR(1)−Fフレームを返送し、I
(0、0)−Pフレームに対する正常な受信を確認す
る。
【0021】RR(1)−Fフレームを受信したBSは
送信シーケンス番号が0のフレームが正常に転送された
ことを確認できるので、シーケンス番号が0のウィンド
ウを閉じ、7のウィンドウを開く。このため、次送信時
のウィンドウは(123:4567:0)となる。
【0022】BSはアウトスタンディング可能なシーケ
ンス番号が存在すれば、すべてのフレームの応答を確認
していなくても新規フレームを送信できる。BSはI
(0、0)−Pフレームの応答が確認されていない状態
でI(1、0)−Pを送信する。このときのウィンドウ
は(01:23456:7)である。I(2、0)−P
フレームはMSで誤って受信される(受信1001)。
【0023】MSはREJ(2)フレームを返送し、送
信シーケンス番号が2以降のフレームの再送を要求す
る。REJ(2)フレームを受信したBSはI(2、
0)−Pフレームを再送する。このときのウィンドウは
(2:345670:1)となる。BSは新規フレーム
の送信に先立ち、REJ(2)フレームを受信する以前
にアウトスタンディングしていたI(3、0)−Pフレ
ーム、I(4、0)−Pフレームを再送する。
【0024】再送を完了するとBSはI(5、0)−P
フレームを送信する。I(3、0)−Pフレームについ
てもMSで誤って受信されるが(受信1002)、以下
同様に動作する。このように、GBN ARQは誤りの
発生したフレームとそれ以降のすべてのフレームを送信
するため、データフロー制御を簡単に行えることを特徴
としている。
【0025】つづいて図64を参照して他の制御例につ
いて説明する。図64はウィンドウによるデータフロー
制御を用いたSR ARQ(Selective Re
peat ARQ)制御の一例を示す図である。図64
中のI(x、y)−P、RR(x)−F、および、10
11,1012はそれぞれ図63の場合と同様に誤りの
発生したフレームの受信を示す。SREJ(x)は受信
シーケンス番号がxのSREJフレームの送信を示す。
【0026】図64では、前述の図63の場合と比較で
きるように、I(2、0)−PフレームとI(5、0)
−Pフレームの二つの受信で誤りが生じた場合を示して
いる。図64において、I(2、0)−PフレームはM
Sで誤って受信される(受信1011)。MSはSRE
J(2)フレームを返送し、送信シーケンス番号が2の
フレームの再送を要求する。SREJ(2)フレームを
受信したBSはI(2、0)−Pフレームを再送する。
【0027】このときのウィンドウは(234:567
0:1)となる。BSはI(2、0)−Pフレーム送信
後、I(3、0)−PフレームおよびI(4、0)−P
フレームの再送は行わず、I(5、0)−Pフレームを
送信する。SR ARQは誤りの発生したフレームだけ
を選択的に再送するので、一般にGBN ARQよりも
スループット特性が優れていることを特徴としている。
なお、I(5、0)−Pフレームの受信でも同様である
(受信1012)。
【0028】つづいて図65を参照してさらに他の制御
例について説明する。図65はウィンドウによるデータ
フロー制御の一例を示す図である。図65のI(x、
y)−P、および、RR(x)−Fは図63と同様であ
る。1021〜1027はそれぞれ誤りの発生したフレ
ームの受信を示す。
【0029】BSはI(0,0)−Pフレームを送信す
る。MSは当該フレームを正常受信したので,RR
(1)−Fを返送する。BSが当該フレームを正常受信
するとウィンドウは(123:4567:0)になる。
MSはつづいてI(1、0)−Pフレーム、I(2、
0)−Pフレーム、…、I(7、0)−Pフレームを正
常受信するので、それぞれのフレームに対してRR
(2)−Fフレーム、RR(3)−Fフレーム、…、R
R(0)−Fフレームを返送する。
【0030】BSがRR(2)−Fフレーム、RR
(3)−Fフレーム、…、RR(0)−Fフレームを正
常受信できないと(受信1021〜1027)、I
(7、0)−Pを送信した時点でウィンドウは(123
4567::0)となり新規フレームの送信ができなく
なる。BSはI(1、0)−Pフレームの応答がある一
定時間(タイムアウト時間)を超えて確認できないと当
該フレームとそれ以降のフレームを再送する。
【0031】つぎに、データフロー制御について具体例
を挙げて説明する。図66にMS側のウィンドウによる
データフロー制御を用いたGBN ARQ(Go Ba
ckN Automatic Repeat Requ
est)制御の一例を示す。図66中のI(x、y)−
Pは、送信シーケンス番号がx、受信シーケンス番号が
y、PF部が1のIフレームの送信を示す。
【0032】RR(x)−Fは受信シーケンス番号が
x、PF部が1のRRフレームの送信を示す。REJ
(x)は受信シーケンス番号がxのREJフレームの送
信を示す。また、1001、1002はそれぞれ誤りの
発生したフレームの受信を示す。図66では、ウィンド
ウサイズは7である。
【0033】図66において、MS(受信局)は、ま
ず、I(0、0)−Pフレームを送信する。この時のウ
ィンドウは(0:123456:7)である。当該フレ
ームを正常受信したBS(送信局)はRR(1)−Fフ
レームを返送し、I(0、0)−Pフレームに対する正
常な受信を確認する。
【0034】RR(1)−Fフレームを受信したMSは
送信シーケンス番号が0のフレームが正常に転送された
ことを確認できるので、シーケンス番号が0のウィンド
ウを閉じ、7のウィンドウを開く。このため、次の送信
時のウィンドウは(123:4567:0)となる。
【0035】MSはアウトスタンディング可能なシーケ
ンス番号が存在すれば、すべてのフレームの応答を確認
していなくても新規フレームを送信できる。MSはI
(0、0)−Pフレームの応答が確認されていない状態
でI(1、0)−Pを送信する。このときのウィンドウ
は(01:23456:7)である。I(2、0)−P
フレームはBSで誤って受信される(受信1001)。
【0036】BSはREJ(2)フレームを返送し、送
信シーケンス番号が2以降のフレームの再送を要求す
る。REJ(2)フレームを受信したMSはI(2、
0)−Pフレームを再送する。このときのウィンドウは
(2:345670:1)となる。MSは新規フレーム
の送信に先立ち、REJ(2)フレームを受信する以前
にアウトスタンディングしていたI(3、0)−Pフレ
ーム、I(4、0)−Pフレームを再送する。
【0037】再送を完了するとMSはI(5、0)−P
フレームを送信する。I(3、0)−Pフレームについ
てもBSで誤って受信されるが(受信1002)、以下
同様に動作する。このように、GBN ARQは誤りの
発生したフレームとそれ以降のすべてのフレームを送信
するため、データフロー制御を簡単に行えることを特徴
としている。
【0038】つづいて図67を参照して他の制御例につ
いて説明する。図67はウィンドウによるデータフロー
制御を用いたSR ARQ(Selective Re
peat ARQ)制御の一例を示す。図67中のI
(x、y)−P、RR(x)−Fは図28と同様であ
る。また、1011、1012はそれぞれ図66の場合
と同様に誤りの発生したフレームの受信を示す。SRE
J(x)は受信シーケンス番号がxのSREJフレーム
の送信を示す。
【0039】図67では、前述の図66の場合と比較で
きるように、I(2、0)−PフレームとI(5、0)
−Pフレームの二つの受信で誤りが生じた場合を示して
いる。図66において、I(2、0)−PフレームはB
Sで誤って受信される(受信1011)。BSはSRE
J(2)フレームを返送し、送信シーケンス番号が2の
フレームの再送を要求する。SREJ(2)フレームを
受信したMSはI(2、0)−Pフレームを再送する。
【0040】このときのウィンドウは(234:567
0:1)となる。MSはI(2、0)−Pフレーム送信
後、I(3、0)−PフレームおよびI(4、0)−P
フレームの再送は行わず、I(5、0)−Pフレームを
送信する。SR ARQは誤りの発生したフレームだけ
を選択的に再送するので、一般にGBN ARQよりも
スループット特性が優れていることを特徴としている。
なお、I(5、0)−Pフレームの受信でも同様である
(受信1012)。
【0041】つづいて図68を参照してさらに他の制御
例について説明する。図68はウィンドウによるデータ
フロー制御の一例を示す図である。図68のI(x、
y)−P、および、RR(x)−Fは図66と同様であ
る。1021〜1027はそれぞれ誤りの発生したフレ
ームの受信を示す。
【0042】MSはI(0、0)−Pフレームを送信す
る。BSは当該フレームを正常受信したので、RR
(1)−Fフレームを返送する。MSが当該フレームを
正常受信するとウィンドウは(123:4567:0)
になる。BSはつづいてI(1、0)−Pフレーム、I
(2、0)−Pフレーム、…、I(7、0)−Pフレー
ムを正常受信するので、それぞれのフレームに対してR
R(2)−Fフレーム、RR(3)−Fフレーム、…,
RR(0)−フレームを返送する。
【0043】MSがRR(2)−Fフレーム、RR
(3)−Fフレーム、…、RR(0)−Fフレームを正
常受信できないと(受信1021〜1027)、I
(7、0)−Pを送信した時点でウィンドウは(123
4567::0)となり新規フレームの送信ができなく
なる。MSはI(1、0)−Pフレームの応答がある一
定時間(タイムアウト時間)を超えて確認できないと当
該フレームとそれ以降のフレームを再送する。
【0044】なお、近似技術として、たとえば、特開平
5−145595号公報、同6−77886号公報、お
よび、同9−252329号公報がある。特開平5−1
45595号公報および同9−252329号公報に
は、モジュロ数を制御して最大アウトスタンディングフ
レーム数を変化させる技術が開示され、同6−7788
6号公報には、ユーザの送りたいデータの量に応じて無
線資源の割当量を変化させる技術が開示されている。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のマル
チアクセス方式を適用したマルチアクセス無線通信シス
テムでは、対向して通信するデータリンク制御部毎に独
立して誤り再送制御を行うようにしており、メディアア
クセス制御部では、各データリンク制御部に対して固定
的に無線資源を割当てる方法が一般的であった。
【0046】ところが、無線回線は、MSの移動、事物
の形状および有無、自然環境により、各MS毎に通信環
境が異なるので、無線回線状態が劣化し、連続誤りが発
生した伝送路で通信しているデータリンク制御部に無線
資源を割当てると効率的な無線資源の利用ができず、ま
た、回線状態の回復後も連続誤り発生中の誤りフレーム
の再送動作により遅延が増加するという問題があった。
【0047】前述したように、特開平5−145595
号公報、同6−77886号公報、および、同9−25
2329号公報の技術では、HDCL制御のマルチ確認
型動作モードにおいて、一人のユーザの伝送制御手順を
効率的に行うことはできるが、複数のユーザの伝送制御
手順で考えた場合には効率的な無線資源の利用を実現す
るには至っていなかった。
【0048】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、複数のユーザ間において回線状態の良否
に応じて無線資源を有効に割当て、スループットの低下
を防ぐことが可能なマルチアクセス無線通信システム、
マルチアクセス無線通信装置および無線資源割当方法を
得ることを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係るマルチアクセス無
線通信システムは、複数の無線端末局と一つの基地局と
の間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無
線通信システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無
線端末局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対
してウィンドウサイズを縮小するウィンドウ縮小手段
と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズ
が縮小された前記無線端末局との通信が正常化した場合
に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンド
ウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサ
イズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィ
ンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられ
ている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資
源再割当手段と、を有し、前記無線端末局は、前記基地
局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信
が正常化されるまで再通信を要求することを特徴とす
る。
【0050】この発明によれば、基地局では、再通信の
要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを縮
小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元ま
での間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回
線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線
状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利
用を実現することができ、これにより、回線状態の良好
な無線環境で通信している無線資源の割当量が増えるこ
とから、スループットを向上させることが可能である。
【0051】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対して、
再通信の要求の度にウィンドウサイズを段階的に縮小す
るウィンドウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手
段でウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端
末局との通信が正常化した場合に前記縮小されたウィン
ドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と、前記ウィ
ンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、
前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズがある段階
まで縮小された前記無線端末局に割当てられている無線
資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手
段と、を有し、前記無線端末局は、前記基地局との間で
通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化さ
れるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0052】この発明によれば、基地局では、再通信の
要求の度に当該無線端末局に対してウィンドウサイズを
段階的に縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段階
まで縮小されてから復元されるまでの間、当該無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てするようにしたので、無線資源の再割当てが実施さ
れるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、
これにより、ランダム誤りに対して無線資源の非効率な
再割当てを防ぐことが可能である。
【0053】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズを縮小するウィンドウ縮小手段と、前記
ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小さ
れた前記無線端末局との通信が正常化した場合に前記縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウ
ィンドウサイズがある段階まで復元されるまで、前記ウ
ィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末
局へ再割当てする無線資源再割当手段と、を有し、前記
無線端末局は、前記基地局との間で通信に連続して誤り
が生じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要
求することを特徴とする。
【0054】この発明によれば、基地局では、再通信の
要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを縮
小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、
縮小されてからある段階まで復元されるまでの間は、当
該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端
末局へ再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤
りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御するこ
とができ、これにより、無線資源の効率的な再割当てを
実現することが可能である。
【0055】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで、一定回数連続して再通信の要求があった無
線端末局に対してウィンドウサイズを縮小するウィンド
ウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィン
ドウサイズが縮小された前記無線端末局との通信が正常
化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元す
るウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウ
ィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小
手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に
割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て
する無線資源再割当手段と、を有し、前記無線端末局
は、前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場
合、その通信が正常化されるまで再通信を要求すること
を特徴とする。
【0056】この発明によれば、基地局では、一定回数
連続して再通信の要求があった無線端末局に対してウィ
ンドウサイズを縮小し、当該無線端末局との通信が正常
化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元
し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
るようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定
回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤
りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止するこ
とが可能である。
【0057】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小するウィンドウ縮小手段と、前記ウィン
ドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前
記無線端末局との通信が正常化した場合に前記縮小され
たウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と、
前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
と、を有し、前記無線端末局は、前記基地局との間で通
信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化され
るまで誤り部分の再通信を要求することを特徴とする。
【0058】この発明によれば、基地局では、誤り部分
について再通信の要求があった無線端末局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小
から復元までの間は、当該無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにした
ので、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線
資源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資
源の有効利用を実現することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、回線状態の良
好な無線環境で通信している無線資源の割当量が増え、
かつ、再通信の効率化を図れることから、スループット
を向上させることが可能である。
【0059】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対して、
再通信の要求の度にウィンドウサイズを段階的にアウト
スタンディングサイズと等しくなるまで縮小するウィン
ドウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィ
ンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端末局との
通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイ
ズを復元するウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復
元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィ
ンドウ縮小手段でウィンドウサイズがある段階まで縮小
された前記無線端末局に割当てられている無線資源を他
の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段と、を
有し、前記無線端末局は、前記基地局との間で通信に連
続して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで
誤り部分の再通信を要求することを特徴とする。
【0060】この発明によれば、基地局では、誤り部分
について再通信の要求の度に当該無線端末局に対してウ
ィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサイズ
と等しくなるまで縮小し、無線端末局への通信が正常化
した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、
ある段階まで縮小されてから復元されるまでの間、当該
無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末
局へ再割当てするようにしたので、無線資源の再割当て
が実施されるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に
限られ、かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、
これにより、再通信の効率化を図れることはもちろん、
ランダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防
ぐことが可能である。
【0061】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小するウィンドウ縮小手段と、前記ウィン
ドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前
記無線端末局との通信が正常化した場合に前記縮小され
たウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元するウィ
ンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンド
ウサイズがある段階まで復元されるまで、前記ウィンド
ウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端
末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再
割当てする無線資源再割当手段と、を有し、前記無線端
末局は、前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じ
た場合、その通信が正常化されるまで誤り部分の再通信
を要求することを特徴とする。
【0062】この発明によれば、基地局では、誤り部分
について再通信の要求があった無線端末局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的
に復元し、縮小されてからある段階まで復元されるまで
の間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線回
線が連続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく
制御することができ、かつ、誤り部分から再通信を行う
ことができ、これにより、再通信の効率化を図れること
はもちろん、無線資源の効率的な再割当てを実現するこ
とが可能である。
【0063】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記基地局は、前記複数の無線端末
局のうちで、一定回数連続して再通信の要求があった無
線端末局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディ
ングサイズと等しくなるように縮小するウィンドウ縮小
手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサ
イズが縮小された前記無線端末局との通信が正常化した
場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
ンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンド
ウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段で
ウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無
線資源再割当手段と、を有し、前記無線端末局は、前記
基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、その
通信が正常化されるまで誤り部分の再通信を要求するこ
とを特徴とする。
【0064】この発明によれば、基地局では、一定回数
連続して誤り部分について再通信の要求があった無線端
末局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディング
サイズと等しくなるように縮小し、当該無線端末局との
通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイ
ズを復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線端
末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再
割当てするようにしたので、無線資源の再割当ては連続
誤り一定回数生じた場合に限定され、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率
化を図れることはもちろん、ランダムな誤りが発生した
場合の非効率な再割当て制御を停止することが可能であ
る。
【0065】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で再通信の要求があった無線端末局に対してウィンドウ
サイズを縮小するウィンドウ縮小手段と、前記ウィンド
ウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局との通信が正常化した場合に前記縮小された
ウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と、前
記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元される
まで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮
小された前記無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0066】この発明によれば、再通信の要求があった
無線端末局に対してウィンドウサイズを縮小し、無線端
末局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィン
ドウサイズを復元し、その縮小から復元までの間は、当
該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端
末局へ再割当てするようにしたので、無回線状態の劣化
したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良好な
ユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現する
ことができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で
通信している無線資源の割当量が増えることから、スル
ープットを向上させることが可能である。
【0067】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で再通信の要求があった無線端末局に対して、再通信の
要求の度にウィンドウサイズを段階的に縮小するウィン
ドウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィ
ンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端末局との
通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイ
ズを復元するウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復
元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィ
ンドウ縮小手段でウィンドウサイズがある段階まで縮小
された前記無線端末局に割当てられている無線資源を他
の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0068】この発明によれば、再通信の要求の度に当
該無線端末局に対してウィンドウサイズを段階的に縮小
し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小され
てから復元されるまでの間、当該無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよう
にしたので、無線資源の再割当てが実施されるのは一定
以上の連続誤りが発生した場合に限られ、これにより、
ランダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防
ぐことが可能である。
【0069】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で再通信の要求があった無線端末局に対してウィンドウ
サイズを縮小するウィンドウ縮小手段と、前記ウィンド
ウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局との通信が正常化した場合に前記縮小された
ウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元するウィン
ドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウ
サイズがある段階まで復元されるまで、前記ウィンドウ
縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てする無線資源再割当手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0070】この発明によれば、再通信の要求があった
無線端末局に対してウィンドウサイズを縮小し、無線端
末局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィン
ドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮小されてか
らある段階まで復元されるまでの間は、当該無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てするようにしたので、無線回線が連続誤りの状態から
回復する場合の判断を誤りなく制御することができ、こ
れにより、無線資源の効率的な再割当てを実現すること
が可能である。
【0071】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で、一定回数連続して再通信の要求があった無線端末局
に対してウィンドウサイズを縮小するウィンドウ縮小手
段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイ
ズが縮小された前記無線端末局との通信が正常化した場
合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィン
ドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウ
サイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウ
ィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線
資源再割当手段と、を備えたことを特徴とする。
【0072】この発明によれば、一定回数連続して再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
を縮小し、当該無線端末局との通信が正常化した場合に
その縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小か
ら復元までの間は、当該無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにしたの
で、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合
に限定され、これにより、ランダムな誤りが発生した場
合の非効率な再割当て制御を停止することが可能であ
る。
【0073】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で誤り部分について再通信の要求があった無線端末局に
対してウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズ
と等しくなるように縮小するウィンドウ縮小手段と、前
記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小
された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前記
縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元
手段と、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが
復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウ
サイズが縮小された前記無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割
当手段と、を備えたことを特徴とする。
【0074】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元まで
の間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回線
状態の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状
態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用
を実現することができ、かつ、誤り部分から再通信を行
うことができ、これにより、回線状態の良好な無線環境
で通信している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信
の効率化を図れることから、スループットを向上させる
ことが可能である。
【0075】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で誤り部分について再通信の要求があった無線端末局に
対して、再通信の要求の度にウィンドウサイズを段階的
にアウトスタンディングサイズと等しくなるまで縮小す
るウィンドウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手
段でウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端
末局との通信が正常化した場合に前記縮小されたウィン
ドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と、前記ウィ
ンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、
前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズがある段階
まで縮小された前記無線端末局に割当てられている無線
資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0076】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求の度に当該無線端末局に対してウィンドウサイ
ズを段階的にアウトスタンディングサイズと等しくなる
まで縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合にそ
の縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで
縮小されてから復元されるまでの間、当該無線端末局に
割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て
するようにしたので、無線資源の再割当てが実施される
のは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能である。
【0077】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で誤り部分について再通信の要求があった無線端末局に
対してウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズ
と等しくなるように縮小するウィンドウ縮小手段と、前
記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小
された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前記
縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元
するウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段で
ウィンドウサイズがある段階まで復元されるまで、前記
ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前
記無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端
末局へ再割当てする無線資源再割当手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0078】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮
小されてからある段階まで復元されるまでの間は、当該
無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末
局へ再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤り
の状態から回復する場合の判断を誤りなく制御すること
ができ、かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、
これにより、再通信の効率化を図れることはもちろん、
無線資源の効率的な再割当てを実現することが可能であ
る。
【0079】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記複数の無線端末局のうち
で、一定回数連続して誤り部分について再通信の要求が
あった無線端末局に対してウィンドウサイズをアウトス
タンディングサイズと等しくなるように縮小するウィン
ドウ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィ
ンドウサイズが縮小された前記無線端末局との通信が正
常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
するウィンドウ復元手段と、前記ウィンドウ復元手段で
ウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮
小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする無線資源再割当手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0080】この発明によれば、一定回数連続して誤り
部分について再通信の要求があった無線端末局に対して
ウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等し
くなるように縮小し、当該無線端末局との通信が正常化
した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、
その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよ
うにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数
生じた場合に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行
うことができ、これにより、再通信の効率化を図れるこ
とはもちろん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率
な再割当て制御を停止することが可能である。
【0081】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対してウィンド
ウサイズを縮小する第1工程と、前記第1工程でウィン
ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程
と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前
記縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記
第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す
第3工程と、を含んだことを特徴とする。
【0082】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小さ
れた無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、そ
の縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割
当てされた無線資源の割当てを元に戻す工程にしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、これにより、回線状
態の良好な無線環境で通信している無線資源の割当量が
増えることから、スループットを向上させることが可能
である。
【0083】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対して、再通信
の要求の度にウィンドウサイズを段階的に縮小する第1
工程と、前記第1工程でウィンドウサイズがある段階ま
で縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資
源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前記第
1工程でウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無
線端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記
縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第
2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第
3工程と、を含んだことを特徴とする。
【0084】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対して、再通信の要求の度
にウィンドウサイズを段階的に縮小し、その無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
て、ウィンドウサイズが段階的に縮小された無線端末局
と基地局との通信が正常化した場合、その縮小されたウ
ィンドウサイズを復元するとともに再割当てされた無線
資源の割当てを元に戻す工程にしたので、無線資源の再
割当てが実施されるのは一定以上の連続誤りが発生した
場合に限られ、これにより、ランダム誤りに対して無線
資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能である。
【0085】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対してウィンド
ウサイズを縮小する第1工程と、前記第1工程でウィン
ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程
と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前
記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
元するとともに前記第2工程で再割当てされた無線資源
の割当てを元に戻す第3工程と、を含んだことを特徴と
する。
【0086】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小さ
れた無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、そ
の縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に
戻す工程にしたので、無線回線が連続誤りの状態から回
復する場合の判断を誤りなく制御することができ、これ
により、無線資源の効率的な再割当てを実現することが
可能である。
【0087】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局に対して一
定回数連続して再通信の要求があった前記無線端末局に
対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、前記第
1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする第2工程と、前記第1工程でウィンドウサイズが
縮小された前記無線端末局と前記基地局との通信が正常
化した場合、前記縮小されたウィンドウサイズを復元す
るとともに前記第2工程で再割当てされた無線資源の割
当てを元に戻す第3工程と、を含んだことを特徴とす
る。
【0088】この発明によれば、基地局に対して一定回
数連続して再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズを縮小し、その無線端末局に割当てられ
ている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンド
ウサイズが縮小された無線端末局と基地局との通信が正
常化した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元
するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
す工程にしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定
回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤
りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止するこ
とが可能である。
【0089】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対してウィンド
ウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくなるよ
うに縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンドウサ
イズが縮小された前記無線端末局に割当てられている無
線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前
記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端
末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮小
されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2工
程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3工
程と、前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した
後、前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線
端末局に対して要求された再通信から実行する第4工程
と、を含んだことを特徴とする。
【0090】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割当て
された無線資源の割当てを元に戻し、その後、基地局に
対して再通信の要求があった無線端末局に対して要求さ
れた再通信から実行する工程にしたので、無回線状態の
劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良
好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現
することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信
している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効率
化を図れることから、スループットを向上させることが
可能である。
【0091】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対して、再通信
の要求の度にウィンドウサイズを段階的にアウトスタン
ディングサイズと等しくなるまで縮小する第1工程と、
前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当てする第2工程と、前記第1工程で
ウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端末局
と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮小され
たウィンドウサイズを復元するとともに前記第2工程で
再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3工程
と、前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した後、
前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
局に対して要求された再通信から実行する第4工程と、
を含んだことを特徴とする。
【0092】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対して、再通信の要求の度
にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサ
イズと等しくなるまで縮小し、その無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィ
ンドウサイズが段階的に縮小された無線端末局と基地局
との通信が正常化した場合、その縮小されたウィンドウ
サイズを復元するとともに再割当てされた無線資源の割
当てを元に戻し、その後、基地局に対して再通信の要求
があった無線端末局に対して要求された再通信から実行
する工程にしたので、無線資源の再割当てが実施される
のは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能である。
【0093】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局に対して
再通信の要求があった前記無線端末局に対してウィンド
ウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくなるよ
うに縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンドウサ
イズが縮小された前記無線端末局に割当てられている無
線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前
記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端
末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮小
されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元する
とともに前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当
てを元に戻す第3工程と、前記第3工程で無線資源の割
当てを元に戻した後、前記基地局に対して再通信の要求
があった前記無線端末局に対して要求された再通信から
実行する第4工程と、を含んだことを特徴とする。
【0094】この発明によれば、基地局に対して再通信
の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
し、その後、基地局に対して再通信の要求があった無線
端末局に対して要求された再通信から実行する工程にし
たので、無線回線が連続誤りの状態から回復する場合の
判断を誤りなく制御することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率
化を図れることはもちろん、無線資源の効率的な再割当
てを実現することが可能である。
【0095】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局に対して一
定回数連続して再通信の要求があった前記無線端末局に
対してウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズ
と等しくなるように縮小する第1工程と、前記第1工程
でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当
てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする
第2工程と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小さ
れた前記無線端末局と前記基地局との通信が正常化した
場合、前記縮小されたウィンドウサイズを復元するとと
もに前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを
元に戻す第3工程と、前記第3工程で無線資源の割当て
を元に戻した後、前記基地局に対して再通信の要求があ
った前記無線端末局に対して要求された再通信から実行
する第4工程と、を含んだことを特徴とする。
【0096】この発明によれば、基地局に対して一定回
数連続して再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、その無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイ
ズが縮小された無線端末局と基地局との通信が正常化し
た場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元すると
ともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻し、そ
の後、基地局に対して再通信の要求があった無線端末局
に対して要求された再通信から実行する工程にしたの
で、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合
に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て
制御を停止することが可能である。
【0097】この発明に係るマルチアクセス無線通信シ
ステムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウ
ィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信シ
ステムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から再
送信の要求があった場合にウィンドウサイズを縮小する
ウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮
小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小
されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段
と、を有し、前記基地局は、前記ウィンドウ復元手段で
ウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮
小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との
間で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常
化されるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0098】この発明によれば、無線端末局では、再通
信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを縮
小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小され
たウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元までの
間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を他
の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回線状
態の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態
の良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を
実現することができ、これにより、回線状態の良好な無
線環境で通信している無線資源の割当量が増えることか
ら、スループットを向上させることが可能である。
【0099】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から
再送信の要求があった場合に、再送信の要求の度にウィ
ンドウサイズを段階的に縮小するウィンドウサイズ縮小
手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサ
イズが段階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局
との間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィン
ドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と、を有し、
前記基地局は、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサ
イズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィ
ンドウサイズがある段階まで縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との
間で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常
化されるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0100】この発明によれば、無線端末局では、再通
信の要求の度に当該基地局に対してウィンドウサイズを
段階的に縮小し、基地局への通信が正常化した場合にそ
の縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで
縮小されてから復元されるまでの間は、当該無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てするようにしたので、無線資源の再割当てが実施され
るのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、こ
れにより、ランダム誤りに対して無線資源の非効率な再
割当てを防ぐことが可能である。
【0101】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から
再送信の要求があった場合にウィンドウサイズを縮小す
るウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ
縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末
局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るウィンドウ復元手段と、を有し、前記基地局は、前記
ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階まで
復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウ
サイズが縮小された前記無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割
当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続して
誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再通信
を要求することを特徴とする。
【0102】この発明によれば、無線端末局では、再通
信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを縮
小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小され
たウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮小
されてからある段階まで復元されるまでの間は、当該無
線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局
へ再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤りの
状態から回復する場合の判断を誤りなく制御することが
でき、これにより、無線資源の効率的な再割当てを実現
することが可能である。
【0103】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局か
ら、一定回数連続して再送信の要求があった場合にウィ
ンドウサイズを縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、
前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
するウィンドウ復元手段と、を有し、前記基地局は、前
記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元される
まで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮
小された前記無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を有
し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生じ
た場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求する
ことを特徴とする。
【0104】この発明によれば、無線端末局では、一定
回数連続して再通信の要求があった基地局に対してウィ
ンドウサイズを縮小し、当該基地局との通信が正常化し
た場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、そ
の縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよう
にしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生
じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤りが発
生した場合の非効率な再割当て制御を停止することが可
能である。
【0105】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から
再送信の要求があった場合にウィンドウサイズをアウト
スタンディングフレーム数と等しくなるように縮小する
ウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮
小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小
されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段
と、を有し、前記基地局は、前記ウィンドウ復元手段で
ウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮
小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との
間で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常
化されるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0106】この発明によれば、無線端末局では、誤り
部分について再通信の要求があった基地局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、基地局への通信が正常化した場合にそ
の縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小から
復元までの間は、当該無線端末局に割当てられている無
線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、かつ、誤り部分から
再通信を行うことができ、これにより、回線状態の良好
な無線環境で通信している無線資源の割当量が増え、か
つ、再通信の効率化を図れることから、スループットを
向上させることが可能である。
【0107】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から
再送信の要求があった場合に、再送信の要求の度にウィ
ンドウサイズを段階的にアウトスタンディングフレーム
数に等しくなるまで縮小するウィンドウサイズ縮小手段
と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズ
が段階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局との
間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウ
サイズを復元するウィンドウ復元手段と、を有し、前記
基地局は、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズ
が復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンド
ウサイズがある段階まで縮小された前記無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
る無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との間で
通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化さ
れるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0108】この発明によれば、無線端末局では、誤り
部分について再通信の要求の度に当該基地局に対してウ
ィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサイズ
と等しくなるまで縮小し、基地局への通信が正常化した
場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある
段階まで縮小されてから復元されるまでの間、当該無線
端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
再割当てするようにしたので、無線資源の再割当てが実
施されるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限ら
れ、かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、これ
により、再通信の効率化を図れることはもちろん、ラン
ダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐこ
とが可能である。
【0109】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局から
再送信の要求があった場合にウィンドウサイズをアウト
スタンディングフレーム数に等しくなるまで縮小するウ
ィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小
手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と
前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小さ
れたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元するウ
ィンドウ復元手段と、を有し、前記基地局は、前記ウィ
ンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階まで復元
されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイ
ズが縮小された前記無線端末局に割当てられている無線
資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手
段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤り
が生じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要
求することを特徴とする。
【0110】この発明によれば、無線端末局では、誤り
部分について再通信の要求があった基地局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、基地局への通信が正常化した場合にそ
の縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
元し、縮小されてからある段階まで復元されるまでの間
は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線回線が
連続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御
することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、再通信の効率化を図れることはも
ちろん、無線資源の効率的な再割当てを実現することが
可能である。
【0111】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
システムは、複数の無線端末局と一つの基地局との間で
ウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通信
システムにおいて、前記無線端末局は、前記基地局か
ら、一定回数連続して再送信の要求があった場合にウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングフレーム数に等し
くなるまで縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記
ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小さ
れた前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化
した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元する
ウィンドウ復元手段と、を有し、前記基地局は、前記ウ
ィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元されるま
で、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小
された前記無線端末局に割当てられている無線資源を他
の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を有
し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生じ
た場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求する
ことを特徴とする。
【0112】この発明によれば、無線端末局では、一定
回数連続して誤り部分について再通信の要求があった基
地局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディング
サイズと等しくなるように縮小し、当該基地局との通信
が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを
復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てするようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り
一定回数生じた場合に限定され、かつ、誤り部分から再
通信を行うことができ、これにより、再通信の効率化を
図れることはもちろん、ランダムな誤りが発生した場合
の非効率な再割当て制御を停止することが可能である。
【0113】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合にウィンドウサイズを縮小するウィンド
ウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段で
ウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と前記基
地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウ
ィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段とを有す
る前記無線端末局を備えるマルチアクセス無線通信シス
テムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセ
ス無線通信装置において、前記ウィンドウ復元手段でウ
ィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小
手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に
割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て
する無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との間
で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化
されるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0114】この発明によれば、再通信の要求があった
基地局に対してウィンドウサイズを縮小し、基地局への
通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイ
ズを復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線端
末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再
割当てするようにしたので、無回線状態の劣化したユー
ザに割当てていた無線資源を回線状態の良好なユーザに
再割当てされ、無線資源の有効利用を実現することがで
き、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信して
いる無線資源の割当量が増えることから、スループット
を向上させることが可能である。
【0115】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合に、再送信の要求の度にウィンドウサイ
ズを段階的に縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前
記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段階
的に縮小された前記無線端末局と前記基地局との間の通
信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズ
を復元するウィンドウ復元手段とを有する前記無線端末
局を備えるマルチアクセス無線通信システムに適用さ
れ、前記基地局に設けられるマルチアクセス無線通信装
置において、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイ
ズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
ドウサイズがある段階まで縮小された前記無線端末局に
割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て
する無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との間
で通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化
されるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0116】この発明によれば、再通信の要求の度に当
該基地局に対してウィンドウサイズを段階的に縮小し、
基地局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小されてから復
元されるまでの間、当該無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにしたの
で、無線資源の再割当てが実施されるのは一定以上の連
続誤りが発生した場合に限られ、これにより、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能である。
【0117】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合にウィンドウサイズを縮小するウィンド
ウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段で
ウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と前記基
地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウ
ィンドウサイズを通信の度に段階的に復元するウィンド
ウ復元手段とを有する前記無線端末局を備えるマルチア
クセス無線通信システムに適用され、前記基地局に設け
られるマルチアクセス通信装置において、前記ウィンド
ウ復元手段でウィンドウサイズがある段階まで復元され
るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
ることを特徴とする。
【0118】この発明によれば、再通信の要求があった
基地局に対してウィンドウサイズを縮小し、基地局への
通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイ
ズを通信の度に段階的に復元し、縮小されてからある段
階まで復元されるまでの間は、当該無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよ
うにしたので、無線回線が連続誤りの状態から回復する
場合の判断を誤りなく制御することができ、これによ
り、無線資源の効率的な再割当てを実現することが可能
である。
【0119】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から、一定回数
連続して再送信の要求があった場合にウィンドウサイズ
を縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンド
ウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合
に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンド
ウ復元手段とを有する前記無線端末局を備えるマルチア
クセス無線通信システムに適用され、前記基地局に設け
られるマルチアクセス無線装置において、前記ウィンド
ウ復元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、前記
ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前
記無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端
末局へ再割当てする無線資源再割当手段を有し、前記無
線端末局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、そ
の通信が正常化されるまで再通信を要求することを特徴
とする。
【0120】この発明によれば、一定回数連続して再通
信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを縮
小し、当該基地局との通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元ま
での間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線
資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合に限定さ
れ、これにより、ランダムな誤りが発生した場合の非効
率な再割当て制御を停止することが可能である。
【0121】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合にウィンドウサイズをアウトスタンディ
ングフレーム数と等しくなるように縮小するウィンドウ
サイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウ
ィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と前記基地
局との間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィ
ンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段とを有する
前記無線端末局を備えるマルチアクセス無線通信システ
ムに適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセス
無線通信装置において、前記ウィンドウ復元手段でウィ
ンドウサイズが復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手
段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
る無線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との間で
通信に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化さ
れるまで再通信を要求することを特徴とする。
【0122】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズをア
ウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小し、
基地局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを復元し、その縮小から復元までの間は、
当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線
端末局へ再割当てするようにしたので、無回線状態の劣
化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良好
なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現す
ることができ、かつ、誤り部分から再通信を行うことが
でき、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信し
ている無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効率化
を図れることから、スループットを向上させることが可
能である。
【0123】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合に、再送信の要求の度にウィンドウサイ
ズを段階的にアウトスタンディングフレーム数に等しく
なるまで縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウ
ィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段階的に
縮小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が
正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復
元するウィンドウ復元手段とを有する前記無線端末局を
備えるマルチアクセス無線通信システムに適用され、前
記基地局に設けられるマルチアクセス無線通信装置にお
いて、前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復
元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサ
イズがある段階まで縮小された前記無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無
線資源再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信
に連続して誤りが生じた場合、その通信が正常化される
まで再通信を要求することを特徴とする。
【0124】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求の度に当該基地局に対してウィンドウサイズを
段階的にアウトスタンディングサイズと等しくなるまで
縮小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小され
てから復元されるまでの間、当該無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよう
にしたので、無線資源の再割当てが実施されるのは一定
以上の連続誤りが発生した場合に限られ、かつ、誤り部
分から再通信を行うことができ、これにより、再通信の
効率化を図れることはもちろん、ランダム誤りに対して
無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能である。
【0125】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再送信の要
求があった場合にウィンドウサイズをアウトスタンディ
ングフレーム数に等しくなるまで縮小するウィンドウサ
イズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィ
ンドウサイズが縮小された前記無線端末局と前記基地局
との間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィン
ドウサイズを通信の度に段階的に復元するウィンドウ復
元手段とを有する前記無線端末局を備えるマルチアクセ
ス無線通信システムに適用され、前記基地局に設けられ
るマルチアクセス無線通信装置において、前記ウィンド
ウ復元手段でウィンドウサイズがある段階まで復元され
るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
ることを特徴とする。
【0126】この発明によれば、誤り部分について再通
信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズをア
ウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小し、
基地局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮小されて
からある段階まで復元されるまでの間は、当該無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てするようにしたので、無線回線が連続誤りの状態か
ら回復する場合の判断を誤りなく制御することができ、
かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、無線資源
の効率的な再割当てを実現することが可能である。
【0127】つぎの発明に係るマルチアクセス無線通信
装置は、複数の無線端末局と一つの基地局との間でウィ
ンドウを用いて通信を行い、前記基地局から、一定回数
連続して再送信の要求があった場合にウィンドウサイズ
をアウトスタンディングフレーム数に等しくなるまで縮
小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサ
イズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線
端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
元手段とを有する前記無線端末局を備えるマルチアクセ
ス無線通信システムに適用され、前記基地局に設けられ
るマルチアクセス無線装置において、前記ウィンドウ復
元手段でウィンドウサイズが復元されるまで、前記ウィ
ンドウ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無
線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局
へ再割当てする無線資源再割当手段を有し、前記無線端
末局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、その通
信が正常化されるまで再通信を要求することを特徴とす
る。
【0128】この発明によれば、一定回数連続して誤り
部分について再通信の要求があった基地局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、当該基地局との通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小
から復元までの間は、当該無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにした
ので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場
合に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うことが
でき、これにより、再通信の効率化を図れることはもち
ろん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当
て制御を停止することが可能である。
【0129】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局から再送
信の要求があった場合に前記基地局に対してウィンドウ
サイズを縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンド
ウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程
と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合
に前記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程
と、前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された
後、前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを
元に戻す第4工程とを含んだことを特徴とする。
【0130】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小さ
れた基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、そ
の縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割
当てされた無線資源の割当てを元に戻す工程にしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、これにより、回線状
態の良好な無線環境で通信している無線資源の割当量が
増えることから、スループットを向上させることが可能
である。
【0131】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から再送信
の要求があった場合に、再送信の要求の度に前記基地局
に対してウィンドウサイズを段階的に縮小する第1工程
と、前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮
小された前記無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前記第1工
程でウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端
末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記
縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、前
記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、前
記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
す第4工程とを含んだことを特徴とする。
【0132】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対して、再通信の要求の度
にウィンドウサイズを段階的に縮小し、その無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
て、ウィンドウサイズが段階的に縮小された基地局と無
線端末局との通信が正常化した場合、その縮小されたウ
ィンドウサイズを復元するとともに再割当てされた無線
資源の割当てを元に戻す工程にしたので、無線資源の再
割当てが実施されるのは一定以上の連続誤りが発生した
場合に限られ、これにより、ランダム誤りに対して無線
資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能である。
【0133】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法において、前記基地局から再送
信の要求があった場合に前記基地局に対してウィンドウ
サイズを縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンド
ウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程
と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記
無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合
に前記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的
に復元する第3工程と、前記第3工程で前記ウィンドウ
サイズが復元された後、前記第2工程で再割当てされた
無線資源の割当てを元に戻す第4工程とを含んだことを
特徴とする。
【0134】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小さ
れた基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、そ
の縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に
戻す工程にしたので、無線回線が連続誤りの状態から回
復する場合の判断を誤りなく制御することができ、これ
により、無線資源の効率的な再割当てを実現することが
可能である。
【0135】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から、一定
回数連続して再送信の要求があった場合に前記基地局に
対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、前記第
1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てする第2工程と、前記第1工程でウィンドウサイズが
縮小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が
正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復
元する第3工程と、前記第3工程で前記ウィンドウサイ
ズが復元された後、前記第2工程で再割当てされた無線
資源の割当てを元に戻す第4工程とを含んだことを特徴
とする。
【0136】この発明によれば、無線端末局に対して一
定回数連続して再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズを縮小し、その無線端末局に割当てられ
ている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンド
ウサイズが縮小された基地局と無線端末局との通信が正
常化した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元
するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
す工程にしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定
回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤
りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止するこ
とが可能である。
【0137】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から再送信
の要求があった場合に前記基地局に対してウィンドウサ
イズをアウトスタンディングフレーム数と等しくなるよ
うに縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンドウサ
イズが縮小された前記無線端末局に割当てられている無
線資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前
記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端
末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記
縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、前
記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、前
記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
す第4工程と、前記第4工程で無線資源の割当てが元に
戻された後、前記無線端末局に対して再送信の要求があ
った前記基地局に対して要求された再送信から実行する
第5工程とを含んだことを特徴とする。
【0138】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割当て
された無線資源の割当てを元に戻し、その後、無線端末
局に対して再通信の要求があった基地局に対して要求さ
れた再通信から実行する工程にしたので、無回線状態の
劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良
好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現
することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信
している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効率
化を図れることから、スループットを向上させることが
可能である。
【0139】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から再送信
の要求があった場合に、再送信の要求の度に前記基地局
に対してウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディ
ングフレーム数に等しくなるまで縮小する第1工程と、
前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当てする第2工程と、前記第1工程で
ウィンドウサイズが段階的に縮小された前記無線端末局
と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小
されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2工
程で再割当された無線資源の割当てを元に戻す第3工程
と、前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された
後、前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを
元に戻す第4工程と、前記第4工程で無線資源の割当て
が元に戻された後、前記無線端末局に対して再送信の要
求があった前記基地局に対して要求された再送信から実
行する第5工程とを含んだことを特徴とする。
【0140】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対して、再通信の要求の度
にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサ
イズと等しくなるまで縮小し、その無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィ
ンドウサイズが段階的に縮小された基地局と無線端末局
との通信が正常化した場合、その縮小されたウィンドウ
サイズを復元するとともに再割当てされた無線資源の割
当てを元に戻し、その後、無線端末局に対して再通信の
要求があった基地局に対して要求された再通信から実行
する工程にしたので、無線資源の再割当てが実施される
のは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能である。
【0141】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から再送信
の要求があった場合に前記基地局に対してウィンドウサ
イズをアウトスタンディングフレーム数に等しくなるま
で縮小する第1工程と、前記第1工程でウィンドウサイ
ズが縮小された前記無線端末局に割当てられている無線
資源を他の無線端末局へ再割当てする第2工程と、前記
第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末
局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
る第3工程と、前記第3工程で前記ウィンドウサイズが
復元された後、前記第2工程で再割当てされた無線資源
の割当てを元に戻す第4工程と、前記第4工程で無線資
源の割当てが元に戻された後、前記無線端末局に対して
再送信の要求があった前記基地局に対して要求された再
送信から実行する第5工程とを含んだことを特徴とす
る。
【0142】この発明によれば、無線端末局に対して再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
し、その後、無線端末局に対して再通信の要求があった
基地局に対して要求された再通信から実行する工程にし
たので、無線回線が連続誤りの状態から回復する場合の
判断を誤りなく制御することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率
化を図れることはもちろん、無線資源の効率的な再割当
てを実現することが可能である。
【0143】つぎの発明に係る無線資源割当方法は、複
数の無線端末局と一つの基地局との間でウィンドウを用
いて通信を行うマルチアクセス無線通信システムに適用
される無線資源割当方法おいて、前記基地局から、一定
回数連続して再送信の要求があった場合に前記基地局に
対してウィンドウサイズをアウトスタンディングフレー
ム数に等しくなるまで縮小する第1工程と、前記第1工
程でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
る第2工程と、前記第1工程でウィンドウサイズが縮小
された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常
化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元す
る第3工程と、前記第3工程で前記ウィンドウサイズが
復元された後、前記第2工程で再割当てされた無線資源
の割当てを元に戻す第4工程と、前記第4工程で無線資
源の割当てが元に戻された後、前記無線端末局に対して
再送信の要求があった前記基地局に対して要求された再
送信から実行する第5工程とを含んだことを特徴とす
る。
【0144】この発明によれば、無線端末局に対して一
定回数連続して再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、その無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイ
ズが縮小された基地局と無線端末局との通信が正常化し
た場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元すると
ともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻し、そ
の後、無線端末局に対して再通信の要求があった基地局
に対して要求された再通信から実行する工程にしたの
で、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合
に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て
制御を停止することが可能である。
【0145】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るマルチアクセス無線通信システム、マルチア
クセス無線通信装置および無線資源割当方法の好適な実
施の形態を詳細に説明する。
【0146】実施の形態1.まず全体構成について説明
する。図1はマルチアクセス方式のマルチアクセス無線
通信システムを機能的に示すブロック図である。マルチ
アクセス無線通信システムは、図1に示したように、無
線基地局(以下にBS(Base Station)と
称する)10と、この無線基地局BS10に接続される
複数の無線端末局(以下にMS(Mobile Sta
tion)と称する)とにより構成される。ここでは、
一例として、三つのMSA13A,MSB13Bおよび
MSC13Cを挙げる。
【0147】BS10は、MSA13A,MSB13
B,MSC13Cにそれぞれ対応するデータリンク制御
部11A,11B,11C、これらデータリンク制御部
11A,11Bおよび11Cに接続されるメディアアク
セス制御部12とにより構成される。一方、MSA13
A,MSB13B,MSC13Cは、それぞれ、メディ
アアクセス制御部14A,14B,14Cと、データリ
ンク制御部15A,15B,15Cとを備えている。B
S10において、データリンク制御部11A,11B,
11Cのそれぞれからメディアアクセス制御部12に
は、ユーザ情報S1a,S1b,S1cが発信され、一
方、メディアアクセス制御部12からデータリンク制御
部11A,11B,11Cのそれぞれには再送要求信号
S2a,S2b,S2cが発信される。そして、メディ
アアクセス制御部12からMSA13A,MSB13
B,MSC13Cのそれぞれには、下り回線信号S3が
送信される。
【0148】MSA13A,MSB13B,MSC13
Cにおいて、メディアアクセス制御部14A,14B,
14Cからそれぞれデータリンク制御部15A,15
B,15Cには、ユーザデータS4a,S4b,S4c
が発信され、一方、データリンク制御部15A,15
B,15Cからそれぞれメディアアクセス制御部14
A,14B,14Cには、再送制御信号S5a,S5
b,S5cが発信される。そして、MSA13A,MS
B13B,MSC13Cのそれぞれからメディアアクセ
ス制御部12には、上り回線制御信号S6a,S6b,
S6cが送信される。
【0149】図1では、BS10から各MSA13A,
MSB13B,MSC13Cに向けてユーザ情報を送信
し、各MSA13A,MSB13B,MSC13Cから
BS10に向けて送信されたユーザ情報に誤りが発生し
たか否かを通知する通信形態の一例が示されている。通
信は、データリンク制御部11AとMSA13Aのデー
タリンク制御部15A、データリンク制御部11BとM
SB13Bのデータリンク制御部15B、データリンク
制御部11CとMSC13Cのデータリンク制御部15
Cがそれぞれ独立に行うものとする。
【0150】データリンク制御部11A,11B,11
Cは、それぞれ、送信すべきユーザ情報が存在する場
合、メディアアクセス制御部12にユーザ情報S1a,
S1b,S1cを出力する。メディアアクセス制御部1
2は、各データリンク制御部11A,11B,11Cか
ら入力された各ユーザ情報S1a,S1b,S1cが無
線回線上で競合しないように無線資源を割当て、下り回
線信号S3を出力する。
【0151】メディアアクセス制御部14A,14B,
14Cは、それぞれ、下り回線信号S3からMSA13
A,13B,13Cが受信対象になっている情報を分離
してユーザデータS4a,S4b,S4cを出力する。
データリンク制御部15A,15B,15Cは、それぞ
れ、ユーザデータS4a,S4b,S4cの誤りを検出
し、検出結果を再送制御信号S5a,S5b,S5cと
して出力する。
【0152】メディアアクセス制御部14A,14B,
14Cは、それぞれ、再送制御信号S5a,S5b,S
5cを上り回線制御信号S6a,S6b,S6cとして
出力する。メディアアクセス制御部12は入力された各
上り回線制御信号S6a,S6b,S6cを各データリ
ンク制御部11A,11B,11Cに分離して、再送要
求信号S2a,S2b,S2cを出力する。各データリ
ンク制御部11A,11B,11Cは、再送要求信号S
2a,S2b,S2cに基づいて再送制御を行う。
【0153】つぎに制御方法について説明する。本実施
の形態1では、データリンク制御部の誤り再送制御法と
して、前述の図63で説明したGBN ARQを用い
る。まず図2を用いて第1の制御例について説明する。
図2は複数ユーザの場合の無線資源割当て方法を説明す
る図である。図1において、DLCA,DLCBはそれ
ぞれデータリンク制御を示し、Ia(x、y)−Pは、
BS10(DLCA)がMSA13A(DLCA)に対
して送信するIフレームを示す。ここで、xは送信シー
ケンス番号、yは受信シーケンス番号をそれぞれ示す。
また、PF部が1であることを示す。
【0154】Ib(x、y)−Pは、BS10(DLC
B)がMSB13B(DLCB)に対して送信するIフ
レームを示す。ここで、xは送信シーケンス番号、yは
受信シーケンス番号、PF部は1を示す。RRa(x)
−Fは、MSA13A(DLCA)がBS10(DLC
A)のIフレームに対して応答確認を行うRRフレーム
を示す。ここで、xは受信シーケンス番号、PF部は1
を示す。RRb(x)−Fは、MSB13B(DLC
B)がBS(DLCB)のIフレームに対して応答確認
を行うRRフレームを示す。ここで、xは受信シーケン
ス番号、PFは1を示す。
【0155】図2において、BS10(DLCA)はま
ず、MSA13A(DLCA)にIa(0、0)−Pを
送信する。当該フレームを誤りなく受信したMSA13
A(DLCA)はBS10(DLCA)にRRa(1)
−Fフレームを返送する。上記RRa(1)−Fフレー
ムを受信したBS10(DLCA)は、それ以前にIa
(1、0)−P、Ia(2、0)−Pを送信しているの
でIa(3、0)送信時のウィンドウは(123:45
67:0)となる。
【0156】BS10(DLCB)はMSB13B(D
LCB)にIb(0、0)−Pを送信する。当該フレー
ムを誤りなく受信したMSB13B(DLCB)はBS
10(DLCB)にRRb(1)−Fフレームを返送す
る。上記RRb(1)−Fフレームを受信したBS10
(DLCB)は、それ以前にIb(1、0)−P、Ib
(2、0)−Pを送信しているのでIb(3、0)送信
時のウィンドウは(123:4567:0)となる。以
下、同様に動作する。
【0157】ここでの各データリンク制御部におけるウ
ィンドウによるデータフロー制御は、図63で説明した
GBN ARQのウィンドウによるデータフロー制御と
同じである。
【0158】つづいて図3を用いて第2の制御例につい
て説明する。図3は複数ユーザの場合に連続誤りが発生
した場合の制御を説明する図である。図3中の記号の表
記方法は図2と同様であるので省略する。但し、図3に
おいてはじめて説明されるREJフレームとは、当該フ
レーム以降のすべてのフレームの再送を要求するフレー
ムである。なお、101〜109はそれぞれ誤りの発生
したフレームの受信を示す。
【0159】BS10(DLCA)はMSA13A(D
LCA)にIa(0、0)−Pを送信する。当該フレー
ムを誤りなく受信したMSA13A(DLCA)はBS
10(DLCA)にRRa(1)−Fフレームを返送す
る。BS(DLCB)、MSB13B(DLCB)も同
様であるので説明を省略する。
【0160】BS(DLCA)はつづいてIa(1、
0)−Pを送信する。Ia(1、0)−Pフレームを誤
って受信したMSA13A(DLCA)(受信101)
はREJa(1)フレームを返送し、Ia(1、0)−
Pフレーム以後のフレームの再送を要求する。当該フレ
ームを受信したBS(DLCA)はウィンドウを(1:
234567:0)として、Ia(1、0)−Pフレー
ム以後のフレームを再送する。
【0161】受信102,103,…,109はそれぞ
れMSA13A(DLCA)においてIa(2、0)−
Pフレーム,Ia(3、0)−Pフレーム,…,Ia
(3、0)−Pフレームを誤って受信した状態を示して
おり、これについても以下、同様に動作する。ここでの
各データリンク制御部におけるウィンドウによるデータ
フロー制御は、図63で説明したGBN ARQのウィ
ンドウによるデータフロー制御と同じである。
【0162】つづいて図4を用いて第3の制御例につい
て説明する。図4は、ウィンドウを操作し、データフロ
ーを制御することにより、連続誤りが発生している無線
回線で通信しているデータリンク制御部に対する無線資
源の割当てを停止する方法を説明する図である。図4に
おいて、111,112,113はそれぞれ誤りの発生
したフレームの受信を示す。
【0163】本制御を行うことにより、無線資源を回線
状態の良好な無線回線で通信しているデータリンク制御
部に再割当できるため、スループットが向上する。ま
た、本制御により、連続誤りが発生している無線回線で
の送信を停止できるため、他者に対する干渉を低減する
ことができる。
【0164】図4において、BS10はまず、I(0、
0)−Pフレームを送信する。ウィンドウは(0:12
3456:7)である。I(0、0)−Pフレームを正
常受信したMSはRR(1)−Fフレームを返送する。
RR(1)−Fフレームを受信し、I(0、0)−Pフ
レームの応答を確認したBS10はウィンドウを制御す
る。上記制御は図63で説明したウィンドウの制御と同
じであり、図4の例では(123:4567:0)とな
る。
【0165】BS10はつづいてI(1、0)−Pを送
信する。I(1、0)−Pフレームを誤って受信したM
SはREJ(1)フレームを返送し(受信111)、I
(1、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。なお、つづくI(2、0)−Pフレーム、I(3、
0)−Pフレームについても誤って受信されるものとす
る(受信112,113)。
【0166】REJ(1)フレームを受信したBS10
はウィンドウサイズを1にする。BS10がI(1、
0)−Pフレームを再送するとウィンドウは(1::2
345670)となる。ここで、アウトスタンディング
フレーム数が最大アウトスタンディングフレーム数
“1”と同じになるので、BS10は新たなフレームの
送信および既送信フレームの再送を停止する。
【0167】移動体通信環境では、フェージング、シャ
ドウィングなどの影響により誤りが連続して起こるよう
な回線が想定されるので、上記制御により、誤りの発生
する可能性の高い回線での送信を停止することができ
る。誤りの発生により再送されたI(1、0)−Pフレ
ームはMSで正常受信される。MSはRR(2)−Fフ
レームを送信して当該フレームに対する応答確認を行
う。RR(2)−Fフレームを受信したBSはウィンド
ウサイズを7に戻す。以後は同様に動作する。
【0168】つづいて図5を用いて第4の制御例につい
て説明する。図5は、図4で説明したウィンドウ制御を
複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当方法の
制御例を説明する図である。図5では、ユーザ数を2、
無線資源数を2としている。図5において、121〜1
25はそれぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0169】本実施の形態1では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当できることに主眼を置
いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の形
態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を
再割当してやるかは任意の方法を適用できる。
【0170】BS10(DLCA)はIa(0、0)−
Pフレームを送信する。Ia(0、0)−Pフレームを
正常受信したMSA13A(DLCA)はRRa(1)
−Fフレームを返送する。RRa(1)−Fフレームを
受信したBS10(DLCA)はウィンドウを(12
3:4567:0)とする。BS10(DLCB)も同
様である。
【0171】つづいて、BS10(DLCA)はIa
(1、0)−Pフレームを送信する。MSA13A(D
LCA)が当該フレームに誤りを検出すると(受信12
1)、以後のフレームに対する再送を要求するためにR
EJa(1)フレームを送信する。REJa(1)フレ
ームを受信したBS10(DLCA)はウィンドウサイ
ズを1にする。上記制御によりBS10(DLCA)は
Ia(1、0)−Pフレームに対する応答を確認するま
で当該フレームの再送のみを行う。
【0172】なお、つづくIa(2、0)−Pフレー
ム、Ia(3、0)−Pフレーム、Ia(1、0)−P
フレーム、Ia(1、0)−Pフレームについても誤っ
て受信されるものとする(受信122,123,12
4,125)。
【0173】Ia(1、0)−Pフレームの最初の再送
から当該フレームに対する応答を確認するまでの間、B
S10(DLCA)に割当てていた無線資源をIa
(0、0)−Pフレームの再送信以外ではBS10(D
LCB)に再割当する。本制御により、回線状態の良好
な無線環境で通信しているBS10(DLCB)に対す
る無線資源の割当量が増えるので、スループットが向上
する。
【0174】つづいて図6を用いて第5の制御例につい
て説明する。図6は、図5の如く連続誤りの発生してい
た無線回線状態から回復する時のウィンドウ操作による
データフロー制御を用いた無線資源割当方法の制御例を
説明する図である。本制御により無線回線状態が回復し
た回線で通信を行っているデータリンク制御部に適切な
無線資源を割当てることができる。
【0175】BS10(DLCA)は、前述の図5のよ
うに、Ia(1、0)−Pの応答が確認されるまで当該
フレームの再送のみを行う。この間、BS10(DLC
A)に割当てられていた無線資源をBS10(DLC
B)に再割当する。そして、Ia(1、0)−Pフレー
ムの再送を正常受信したMSA13A(DLCA)は、
図6のように、RRa(2)−Fフレームを返送して応
答確認する。
【0176】RRa(2)−Fフレームを受信したBS
10(DLCA)はウィンドウサイズを7に戻し、つぎ
の送信タイミングでIa(2、0)−Pフレームを送信
する。以後の無線資源の割当ては通常の無線資源割当方
法に従う。
【0177】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図7は本実施の形態1による動作を
説明するフローチャートである。
【0178】なお、以下に説明する動作は、メディアア
クセス制御部で実行されるものである。BS10からフ
レームが送信されると(ステップB101)、MS(M
SA13A,MSB13BまたはMSC13C)ではそ
のフレームが受信される(ステップM101)。MSに
おいて正常に受信が行われると(ステップM102、Y
esルート)、その応答確認がBS10に発信される
(ステップM103)。
【0179】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM102、Noルート)、BS10に対し
てそのフレーム以降の再送要求が発信される(ステップ
M104)。この場合には、MSは再送要求したフレー
ムを待つ。BS10では、応答確認があれば(ステップ
B102、Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施
されるが(ステップB101)、再送要求があれば(ス
テップB102、Noルート)、ウィンドウサイズが1
になるように小さく制御される(ステップB103)。
これにより、再送要求されたフレームよりも後に送信さ
れるフレームの送信動作が停止される。
【0180】BS10では、ウィンドウサイズを1にし
た後、再送要求されたフレームをMSに対して送信する
処理が実施される(ステップB104)。この後、MS
からの応答確認があれば(ステップB105、Yesル
ート)、1に小さくされたウィンドウサイズを元に戻す
処理が実施される(ステップB106)。そして処理は
ステップB101に戻る。
【0181】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB105、Noルート)、回線状
態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)の無線資源
を、回線状態の良好なユーザに再割当してフレーム送信
を行う処理が実施される(ステップB104)。この
後、再送要求元のMSからの応答確認が得られるまでは
(ステップB105、Noルート)、再送要求元のMS
へのフレーム再送信および無線資源を増加したMSへの
フレーム送信が繰り返し実施される(ステップB10
4)。
【0182】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB105、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して1に小さくされたウィンドウサ
イズを元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を
増加したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステ
ップB106)。そして処理はステップB101に戻
る。
【0183】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM10
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM10
6、Noルート)、正常に受信されるまで繰り返し再送
信フレームの受信が実施される(ステップM105)。
一方、ステップM106において正常受信が確認される
と、BS10に対して応答確認が行われる(ステップM
107)。この後、MSでは処理はステップM101に
戻る。
【0184】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0185】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、BS10では、フレーム誤りの発生で再送要求が
あったMSに対してウィンドウサイズを縮小し、そのM
Sへの通信が正常化した場合にその縮小されたウィンド
ウサイズを復元する。その縮小から復元までの間は、当
該MSに割当てられている無線資源を他のMSへ再割当
てする。このように、回線状態の劣化したユーザに割当
てていた無線資源を回線状態の良好なユーザに再割当す
るようにしたので、無線資源の有効利用を実現すること
ができる。これにより、回線状態の良好な無線環境で通
信している無線資源の割当量が増えるので、スループッ
トを向上させることが可能である。
【0186】実施の形態2.さて、前述した実施の形態
1では、REJフレームの受信に対してウィンドウサイ
ズを小さくする手法について説明したが、本発明はこれ
に限定されず、以下に説明する実施の形態2のように、
REJフレームの受信に対して段階的にウィンドウサイ
ズを小さくしてもよい。なお、本実施の形態2では、デ
ータリンク制御部の誤り再送制御法として、図63で説
明したGBN ARQを用いる。
【0187】本実施の形態2は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS10に対してBS
と称呼し、無線端末局についてはMSA13A,MSB
13B,MSC13Cに対してMSA,MSB,MSC
と称呼する。
【0188】ここでは、制御方法についてのみ説明す
る。まず図8を参照して第1の制御例について説明す
る。図8は、本実施の形態2におけるウィンドウ操作に
よるデータフローの制御方法を説明する図である。図8
において、201〜205はそれぞれ誤りの発生したフ
レームの受信を示す。
【0189】BSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したMS(MSA,
MSBまたはMSC)はRR(1)−Fを返送して応答
確認する。つづいてBSはI(1、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームはMSで誤って受信される(受
信201)。
【0190】MSはREJ(1)を返送し、I(1、
0)−P以降のフレームに対する再送を要求する。RE
J(1)−Fフレームを受信したBSはウィンドウサイ
ズをnだけ小さくする。図8では一例としてnを2とし
ている。以後、nは2として説明する。つぎの送信時に
ウィンドウは(1:2345:670)となる。BSが
I(1、0)−Pフレームにつづいて送信したI(2、
0)−PフレームもMSで誤って受信される(受信20
2)。
【0191】これに対してMSはRR(1)−Fフレー
ムを送信する。RR(1)−Fフレームを受信したBS
はI(2、0)−Pフレームに誤りが発生したことを検
知できるのでさらにウィンドウサイズを小さくする。図
8では(12:3:456570)となる。I(3、
0)−PフレームもMSで誤って受信されるので(受信
203)、MSはRR(1)−Fフレームを返送する。
当該フレームを受信したBSは同様にウィンドウサイズ
を2(=n)だけ小さくする。
【0192】このとき、ウィンドウは(1::2345
670)となる。この後、BSはI(1、0)−Pの再
送のみを行い新たなフレームの送信を停止する。I
(1、0)−Pフレームを正常受信したMSはRR
(2)−Fフレームを返送しI(1、0)−Pフレーム
に対する応答確認をする。当該フレームを受信したBS
はウィンドウサイズを7に戻す。以下、図4と同様に動
作するので説明を省略する。
【0193】なお、MSでは受信204,205に応じ
てREJ(1)−Fフレーム、RR(1)−Fフレーム
を返送するが、そのときはBSにおいてウィンドウがす
でに(1::2345670)となっている。したがっ
て、それ以降はBSからI(1、0)−Pの再送のみが
行われる。
【0194】つづいて図9を用いて第2の制御例につい
て説明する。図9は、図8のウィンドウ操作によるデー
タフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合の無線
資源割当てを説明する図である。図9ではユーザ数を
2、無線資源数を2としている。また図9において、2
11、212,213はそれぞれ誤りの発生したフレー
ムの受信を示す。
【0195】本実施の形態2では連続誤りの発生した無
線回線で通信しているデータリンク制御部に割当ててい
た無線資源をウィンドウ操作によりデータフローを制御
することによって、回線状態の良好な無線回線で通信し
ているデータリンク制御部に再割当できることに主眼を
置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の
形態2を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資
源を再割当してやるかは任意の方法を適用することがで
きる。
【0196】図9において、BS(DLCA)はIa
(0、0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正
常受信したMSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレ
ームを返送して応答確認をする。BS(DLCB)、M
SB(DLCB)も同様である。
【0197】BS(DLCA)は、つづけてIa(1、
0)−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−Pフレ
ームはMSA(DLCA)で誤って受信される(受信2
11)。MSA(DLCA)はREJa(1)を返送し
て当該フレーム以後のフレームの再送を要求する。RE
Ja(1)フレームを受信したBS(DLCA)はウィ
ンドウサイズを2(=n)だけ小さくする。BS(DL
CA)はIa(1、0)−PフレームにつづいてIa
(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレームはM
S(DLCA)で誤って受信される(受信212)。M
SA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送信す
る。
【0198】RRa(1)−Fフレームを受信したBS
(DLCA)は、Ia(1、0)−Pフレームにつづい
てIa(2、0)−Pフレームにも誤りが発生したこと
を検知できるので、ウィンドウサイズをさらに2だけ小
さくする。同様にIa(3、0)−Pフレームにも誤り
が発生すると(受信213)、MSA(DLCA)はR
Ra(1)−Fフレームを送信する。
【0199】ここで、上記制御によりBS(DLCA)
のウィンドウは(1::2345670)となる。BS
(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみ
を行い、新たなフレームの送信を停止する。以後の動作
は図2および図3と同様であるので説明を省略する。
【0200】つづいて図10を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図10は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フローの制御例を説明する図である。また図10は、ラ
ンダム誤りに対して、本実施の形態2が無線資源の非効
率な再割当てを防止することができることを示す。図1
0において、221,222,223はそれぞれ誤りの
発生したフレームの受信を示す。
【0201】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送信
してIa(0、0)フレームに対する応答確認をする。
BS(DLCB)およびMSB(DLCB)も同様に動
作する。MSA(DLCA)はIa(0、0)−Pフレ
ームにつづいてIa(1、0)フレームを送信する。M
SA(DLCA)は当該フレームの誤りを検出すると
(受信221)、REJa(1)フレームを送信して当
該フレーム以後のフレームの再送を要求する。
【0202】REJa(1)フレームを受信したBS
(DLCA)はウィンドウサイズをnだけ小さくする。
図10ではnを1としている。BS(DLCA)はつづ
けてIa(2、0)−Pフレーム、Ia(3、0)−P
フレームを送信する。MSA(DLCA)はそれぞれの
フレームに誤りを検出するので(受信222,22
3)、それぞれのフレームに対してRRa(1)−Fフ
レームを返送する。BS(DLCA)はIa(2、0)
−PフレームおよびIa(3、0)−Pフレームに誤り
が発生したことを検知できるのでウィンドウサイズを1
ずつ小さくする。
【0203】ここでウィンドウは(123:4:567
0)となる。REJa(1)フレームを受信したBS
(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームを再送す
る。当該フレームを正常受信したMSA(DLCA)は
RRa(2)−Fフレームを返送してIa(1、0)−
Pフレームに対する応答確認を行う。RRa(2)−F
フレームを受信したBS(DLCA)はウィンドウサイ
ズを7に戻す。
【0204】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図11は本実施の形態2による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。BSからフレームが送信されると(ステップB2
01)、MS(MSA,MSBまたはMSC)ではその
フレームが受信される(ステップM201)。MSにお
いて正常に受信が行われると(ステップM202、Ye
sルート)、その応答確認がBSに発信される(ステッ
プM203)。
【0205】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM202、Noルート)、BSに対してそ
のフレーム以降の再送要求が発信される(ステップM2
04)。この場合には、MSは再送要求したフレームを
待つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB20
2、Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施される
が(ステップB201)、再送要求があれば(ステップ
B202、Noルート)、ウィンドウサイズがn(たと
えばn=2)だけ小さくなるようにウィンドウが制御さ
れる(ステップB203)。
【0206】BSでは、ウィンドウサイズを一段小さく
した後、アウトスタンディング可能であれば(ステップ
B204、Yesルート)、再送要求されたフレームを
MSに対して再送信する処理が実施される(ステップB
205)。この後、MSからの応答確認があれば(ステ
ップB206、Yesルート)、小さくされたウィンド
ウサイズを元に戻す処理が実施される(ステップB20
9)。そして処理はステップB201に戻る。
【0207】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB206、Noルート)、さらに
ウィンドウサイズがnだけ小さくなるように制御され
(ステップB203)、以下同様に処理が実施される。
そして、ステップB204においてアウトスタンディン
グ不可能という判定が下されると、回線状態の劣化した
ユーザ(再送要求元のMS)の無線資源を、回線状態の
良好なユーザに再割当してフレーム送信を行う処理が実
施される(ステップB207)。
【0208】この後、再送要求元のMSからの応答確認
が得られるまでは(ステップB208、Noルート)、
再送要求元のMSへのフレーム再送信および無線資源を
増加したMSへのフレーム送信が繰り返し実施される
(ステップB207)。
【0209】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB208、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して小さくされたウィンドウサイズ
を元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を増加
したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステップ
B209)。そして処理はステップB201に戻る。
【0210】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM20
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM20
6、Noルート)、再送要求フレーム以降の再送要求が
発信され(ステップM208)、正常に受信されるまで
繰り返し再送信フレームの受信が実施される(ステップ
M205)。一方、ステップM206において正常受信
が確認されると、BSに対して応答確認が行われる(ス
テップM207)。この後、MSでは処理はステップM
201に戻る。
【0211】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0212】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、BSでは、フレーム誤りの発生に基づく再送要求
の度にMSに対してウィンドウサイズを段階的に縮小
し、そのMSへの通信が正常化した場合にその縮小され
たウィンドウサイズを復元する。ある段階まで縮小され
てから復元されるまでの間、当該MSに割当てられてい
る無線資源を他のMSへ再割当てする。このように、R
EJフレームの受信に対して段階的にウィンドウサイズ
を小さくするようにしたので、無線資源の再割当てが実
施されるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限ら
れる。これにより、ランダム誤りに対して無線資源の非
効率な再割当てを防ぐことが可能である。
【0213】実施の形態3.さて、前述した実施の形態
2では、誤りが発生した際にウィンドウを小さくする手
法について説明していたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態3のように、連続誤りの
発生した無線回線状態が回復する時に受信応答の確認毎
に段階的にウィンドウサイズを大きくするようにしても
よい。なお、本実施の形態3では、データリンク制御部
の誤り再送制御法として、図63で説明したGBN A
RQを用いる。
【0214】本実施の形態3は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0215】ここでは、制御方法についてのみ説明す
る。まず図12を用いて第1の制御例について説明す
る。図12は、ウィンドウ操作によるデータフロー制御
方法を説明する図である。図12において、301は誤
りの発生したフレームの受信を示す。
【0216】BSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したMS(MSA,
MSBまたはMSC)はRR(1)−Fフレームを返送
してI(0、0)−Pフレームに対する応答確認をす
る。BSはI(0、0)−PフレームにつづいてI
(1、0)−Pフレームを送信する。
【0217】MSはI(1、0)−Pフレームに誤りを
検出する(受信301)。MSはREJ(1)フレーム
を返送してI(1、0)−Pフレーム以後のフレームに
対する再送を要求する。REJ(1)フレームを受信し
たBSはウィンドウサイズを直接1にして、I(1、
0)−Pフレームを再送する。BSは当該フレームに対
する応答を確認するまで新たなフレームの送信を停止す
る。
【0218】I(1、0)−Pフレームの再送を正常受
信したMSはRR(2)−Fフレームを送信してI
(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行う。RR
(2)−Fフレームを受信したBSはウィンドウサイズ
をnだけ大きくする。図12では一例としてnを1とし
ている。つぎの送信タイミングでウィンドウは(2:
3:456701)となる。
【0219】BSはI(2、0)−Pフレームを送信す
る。当該フレームを正常受信したMSはRR(3)−F
フレームを返送し応答確認する。つづいて、BSはI
(3、0)−Pフレームを送信する。ここでウィンドウ
は(23::456701)となるので、つぎの送信タ
イミングでBSは送信を停止する。RR(3)−Fフレ
ームを受信したBSはウィンドウサイズを1(=n)だ
け大きくする。BSはつづいてRR(4)−Fフレーム
を受信するのでさらにウィンドウサイズを1だけ大きく
する。以後、同様の動作でウィンドウサイズを段階的に
7に戻す。
【0220】つづいて図13を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図13は、図12のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図13ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。
【0221】本実施の形態3では連続誤りの発生した無
線回線が回復する場合のウィンドウ操作によるデータフ
ロー制御を用いた無線資源割当方法に主眼を置いてい
る。したがって、3人以上のユーザで本実施の形態3を
用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を再割
当してやるかは任意の方法を適用できる。
【0222】ウィンドウサイズが1の間、BS(DLC
A)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみを行う。
Ia(1、0)−Pフレームを正常受信したMSA(D
LCA)はRRa(2)−Fフレームを返送して、Ia
(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行う。RR
a(2)−Fフレームを受信したBS(DLCA)はウ
ィンドウサイズを1だけ大きくする。
【0223】つぎの送信タイミングでBS(DLCA)
はIa(2、0)−Pフレームを送信する。この時、ウ
ィンドウは(2:3:456701)となる。BS(D
LCA)はつづいて、Ia(3、0)−Pフレームを送
信する。この時、ウィンドウは(23::45670
1)となるので、つぎの送信タイミングでBS(DLC
A)は送信を停止する。BS(DLCA)が送信を停止
するとBS(DLCA)に割当てられていた無線資源が
余るので、BS(DLCB)に再割当する。以後、同様
に動作する。
【0224】つづいて図14を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図14は、無線回線が連続誤りの状態に
おいて、1フレームが偶然正常受信された場合の本実施
の形態3におけるウィンドウによるデータフロー制御を
用いた無線資源割当方法を説明する図である。また図1
4は無線回線の回復時に効率的に無線資源を割当てるこ
とができることを示す。図14において、311〜31
4はそれぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0225】図12のようにウィンドウサイズが1の
間、BS(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの
再送のみを行う。図14において、Ia(1、0)−P
フレームを正常受信したMSA(DLCA)はRRa
(2)−Fフレームを返送して、Ia(1、0)−Pフ
レームに対する応答確認を行う。RRa(2)−Fフレ
ームを受信したBS(DLCA)はウィンドウサイズを
1だけ大きくする。
【0226】つぎの送信タイミングでBS(DLCA)
はIa(2、0)−Pフレームを送信する。この時、ウ
ィンドウは(2:3:456701)となる。BS(D
LCA)はつづいて、Ia(3、0)−Pフレームを送
信する。この時、ウィンドウは(23::45670
1)となるので、つぎの送信タイミングでBS(DLC
A)は送信を停止する。
【0227】Ia(2、0)−PフレームはMSA(D
LCA)で誤って受信される(受信311)。MSA
(DLCA)はREJa(2)フレームを返送してIa
(2、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。REJa(2)フレームを受信したBS(DLC
A)はウィンドウサイズを1にして、Ia(2、0)−
Pフレームを再送する。BS(DLCA)はIa(2、
0)−Pフレームに対する応答を確認するまで新たなフ
レームの送信を停止する。
【0228】すなわち、受信313,314のようにI
a(2、0)−PフレームがMSA(DLCA)で誤っ
て受信される間は、BSから新たなフレームの送信は停
止される。
【0229】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図15は本実施の形態3による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。BSからフレームが送信されると(ステップB3
01)、MS(MSA,MSBまたはMSC)ではその
フレームが受信される(ステップM301)。MSにお
いて正常に受信が行われると(ステップM302、Ye
sルート)、その応答確認がBSに発信される(ステッ
プM303)。
【0230】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM302、Noルート)、BSに対してそ
のフレーム以降の再送要求が発信される(ステップM3
04)。この場合には、MSは再送要求したフレームを
待つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB30
2、Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施される
が(ステップB301)、再送要求があれば(ステップ
B302、Noルート)、ウィンドウサイズが1になる
ように小さく制御される(ステップB303)。これに
より、再送要求されたフレームよりも後に送信されるフ
レームの送信動作が停止される。
【0231】BSでは、ウィンドウサイズを1にした
後、再送要求されたフレームをMSに対して再送信する
処理が実施される(ステップB304)。この後、MS
からの応答確認があれば(ステップB305、Yesル
ート)、1に小さくされたウィンドウサイズをn(たと
えばn=1)だけ戻す処理が実施される(ステップB3
06)。すなわち、ウィンドウサイズの復元は1ずつ段
階的に行われる。
【0232】このとき、無線資源が余っている場合には
(ステップB307、Yesルート)、再度無線資源の
再割当を行ってフレーム送信を行う処理が実施される
(ステップB309)。そして処理はステップB305
に戻り、上記処理が繰り返し実施される。
【0233】一方、無線資源が余っていない場合には
(ステップB307、Noルート)、再送要求元のMS
に関して小さくされたウィンドウサイズを元に戻す処理
が実施されるとともに、無線資源を増加したMSへの無
線資源の割当が元に戻される(ステップB308)。そ
して処理はステップB301に戻る。
【0234】また、ステップS305においてフレーム
再送信後に応答確認が得られなければ、ウィンドウサイ
ズはそのまま1に保持され、あるいは、再度1にされ
(ステップB303)、回線状態の劣化したユーザ(再
送要求元のMS)の無線資源を、回線状態の良好なユー
ザに再割当してフレーム送信を行う処理が実施される
(ステップB304)。
【0235】この後、再送要求元のMSからの応答確認
が得られるまでは(ステップB305、Noルート)、
再送要求元のMSへのフレーム再送信および無線資源を
増加したMSへのフレーム送信が繰り返し実施される
(ステップB304)。
【0236】再送要求元のMSからの応答確認が得られ
ると(ステップB305、Yesルート)、再送要求元
のMSに関して小さくされたウィンドウサイズをnだけ
戻す処理が実施される(ステップB306)。ウィンド
ウサイズはステップB305の応答確認に応じてnずつ
大きくなるように制御される(ステップB306)。そ
して、無線資源が余らなくなる段階で(ステップB30
7、Noルート)、ウィンドウサイズは元に戻され、無
線資源を増加したMSへの無線資源の割当が元に戻され
る(ステップB308)。そして処理はステップB30
1に戻る。
【0237】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM30
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM30
6、Noルート)、正常に受信されるまで繰り返し再送
信フレームの受信が実施される(ステップM305)。
一方、ステップM306において正常受信が確認される
と、BSに対して応答確認が行われる(ステップM30
7)。この後、MSでは処理はステップM301に戻
る。
【0238】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0239】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、BSでは、フレーム誤りの発生で再送要求があっ
たMSに対してウィンドウサイズを縮小し、そのMSへ
の通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサ
イズを通信の度に段階的に復元する。縮小されてからあ
る段階まで復元されるまでの間は、当該MSに割当てら
れている無線資源を他のMSへ再割当てする。このよう
に、連続誤りの発生した無線回線状態が回復する時に受
信応答の確認毎に段階的にウィンドウサイズを大きくす
るようにしたので、無線回線が連続誤りの状態から回復
する場合の判断を誤りなく制御することができる。これ
により、無線資源の効率的な再割当方法を実現すること
が可能である。
【0240】実施の形態4.さて、上述した実施の形態
3では、本発明はこれに限定されず、以下に説明する実
施の形態4のように、連続してフレーム誤りが発生した
場合にウィンドウ操作によるデータフロー制御を行うよ
うにしてもよい。なお、本実施の形態4では、データリ
ンク制御部の誤り再送制御法として、図63で説明した
GBN ARQを用いる。
【0241】本実施の形態4は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0242】まず図16を用いて第1の制御例について
説明する。図16は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図16において、40
1、402,403はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0243】BS(DLCA)はまず、I(0、0)−
Pフレームを送信する。I(0、0)−Pフレームを正
常受信したMS(MSA,MSBまたはMSC)はRR
(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−Pフレー
ムに対する応答確認を行う。BSはつづいて,I(1、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームはMSで誤
って受信される(受信401)。
【0244】MSはREJ(1)フレームを返送してI
(1、0)−Fフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。BSはREJ(1)フレームを受信してもウィンド
ウ操作によるデータフロー制御を開始しない。BSはI
(1、0)−PフレームにつづいてI(2、0)−Pフ
レームを送信する。当該フレームもMSで誤って受信さ
れる(受信402)。MSはRR(1)−Fフレームを
返送する。当該フレームを受信したBSは既送信フレー
ムが2フレーム連続で誤ったことを検知する。
【0245】BSはI(3、0)−Pフレームを送信す
る。MSは当該フレームにも誤りを検出するので(受信
403)、RR(1)−Fフレームを返送する。当該フ
レームを受信したBSは既送信フレームが3フレーム連
続で誤ったことを検知する。ここで、BSはウィンドウ
サイズを1にする。本実施の形態ではm(mは自然数)
連続誤りの発生で制御を開始する。図16の例ではmを
3としている。
【0246】BSはウィンドウサイズを1にするとI
(1、0)−Pフレームに対する応答を確認するまで当
該フレームの再送のみを行う。I(1、0)−Pフレー
ムを正常受信したMSはRR(2)−Fフレームを返送
してI(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行
う。RR(2)−Fフレームを受信したBSはウィンド
ウサイズを7に戻す。
【0247】つづいて図17を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図17は、図16のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図17ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。図17におい
て、411、412,413はそれぞれ誤りの発生した
フレームの受信を示す。
【0248】本実施の形態4では連続誤りの発生した無
線回線で通信しているデータリンク制御部に割当ててい
た無線資源をウィンドウ制御することにより、回線状態
の良好な無線回線で通信しているデータリンク制御部に
再割当できることに主眼を置いている。したがって、3
人以上のユーザで本実施の形態4を用いた場合にどのユ
ーザにどれだけの無線資源を再割当してやるかは任意の
方法を適用できる。
【0249】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返送
してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を行
う。BS(DLCB)、MSB(DLCB)も同様に動
作する。BS(DLCA)はつづいて、Ia(1、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームはMSA(DL
CA)で誤って受信されるので(受信411)、MSA
(DLCA)はREJa(1)フレームを返送してIa
(1、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。
【0250】BS(DLCA)はつづいてIa(2、
0)−Pフレーム、Ia(3、0)−Pフレームを送信
する。MSA(DLCA)はそれぞれのフレームに誤り
を検出するので(受信412,413)、それぞれのフ
レームに対してRRa(1)−Fフレームを返送する。
当該フレームを受信したBS(DLCA)は既送信フレ
ームが3フレーム連続で誤ったことを検知するので、ウ
ィンドウサイズを1にする。本実施の形態4ではm連続
誤りの発生で制御を開始する。図17の例ではmを3と
している。
【0251】ここで、ウィンドウは(1::23456
70)となる。つぎの送信タイミングでIa(1、0)
−Pフレームは既にアウトスタンディングしているので
BS(DLCA)は新たなフレームの送信を停止する。
この時、BS(DLCA)に割当てていた無線資源をB
S(DLCB)に再割当する。
【0252】つづいて図18を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図18は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を用いた無線資源割当方法を説明する図であ
る。また図18は、ランダム誤りに対して、本実施の形
態が無線資源の非効率な再割当てを防止することができ
ることを示す。図18において、421,422はそれ
ぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0253】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA13A(DLCA)はRRa(1)−Fフレーム
を送信してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確
認を行う。BS(DLCB)、MSB(DLCB)も同
様に動作する。BS(DLCA)はつづいて、Ia
(1、0)−Pフレームを送信する。当該フレームに誤
りを検出したMSA(DLCA)は(受信421)、R
EJa(1)フレームを返送してIa(1、0)−Pフ
レーム以後のフレームの再送を要求する。
【0254】本実施の形態4では3フレーム連続誤りを
検知して制御を開始するので、REJa(1)フレーム
を受信してもBS(DLCA)は制御を行わない。BS
(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームにつづい
て、Ia(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレ
ームに誤りを検出したMSA(DLCA)は(受信42
2)、RRa(1)−Fフレームを返送する。BS(D
LCA)はIa(3、0)−Pフレームを送信し、つづ
いて、Ia(1、0)−Pフレームを再送する。
【0255】Ia(1、0)−Pフレームを受信したM
SA(DLCA)はRR(2)−Fフレームを返送して
Ia(1、0)−Pフレームに対する応答を確認する。
当該フレームを受信したBS(DLCA)は連続フレー
ム誤りがm(本実施の形態4では3)以下であるのでウ
ィンドウを小さくする制御を行わない。
【0256】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図19は本実施の形態4による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。また、図19の説明では、BSに誤り回数をカウ
ントするカウンタが設けられているものとする。BSか
らフレームが送信されると(ステップB401)、MS
(MSA,MSBまたはMSC)ではそのフレームが受
信される(ステップM401)。MSにおいて正常に受
信が行われると(ステップM402、Yesルート)、
その応答確認がBSに発信される(ステップM40
3)。
【0257】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM402、Noルート)、BSに対してそ
のフレーム以降の再送要求が発信される(ステップM4
04)。この場合には、MSは再送要求したフレームを
待つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB40
2、Yesルート)、誤り回数のカウンタがゼロにクリ
アされ(ステップB408)、つぎのフレーム送信が実
施される(ステップB401)。
【0258】一方、再送要求があれば(ステップB40
2、Noルート)、誤り回数のカウンタは一つインクリ
メントされ(ステップB403)、その誤り回数が所定
値m(たとえば3)に達したか否かの判断が下される
(ステップB404)。そして、所定値mに達していな
いという判断結果が得られた場合には(ステップB40
4、Noルート)、フレーム送信が続行される(ステッ
プB401)。
【0259】一方、所定値mに達したという判断結果が
得られた場合には(ステップB404、Yesルー
ト)、ウィンドウサイズが1になるように小さく制御さ
れる(ステップB405)。これにより、再送要求され
たフレームよりも後に送信されるフレームの送信動作が
停止される。
【0260】BSでは、ウィンドウサイズを1にした
後、再送要求されたフレームをMSに対して送信する処
理が実施される(ステップB406)。この後、MSか
らの応答確認があれば(ステップB407、Yesルー
ト)、1に小さくされたウィンドウサイズを元に戻す処
理が実施される(ステップB408)。その後、誤り回
数のカウンタはゼロにクリアされ(ステップB40
9)、処理はステップB401に戻る。
【0261】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB407、Noルート)、回線状
態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)の無線資源
を、回線状態の良好なユーザに再割当してフレーム送信
を行う処理が実施される(ステップB406)。この
後、再送要求元のMSからの応答確認が得られるまでは
(ステップB407、Noルート)、再送要求元のMS
へのフレーム再送信および無線資源を増加したMSへの
フレーム送信が繰り返し実施される(ステップB40
6)。
【0262】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB407、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して1に小さくされたウィンドウサ
イズを元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を
増加したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステ
ップB408)。その後、誤り回数のカウンタはゼロに
クリアされ(ステップB409)、処理はステップB4
01に戻る。
【0263】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM40
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM40
6、Noルート)、再送要求フレーム以降が再送要求さ
れ(ステップM408)、正常に受信されるまで繰り返
し再送信フレームの受信が実施される(ステップM40
5)。一方、ステップM406において正常受信が確認
されると、BSに対して応答確認が行われる(ステップ
M407)。この後、MSでは処理はステップM401
に戻る。
【0264】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0265】以上説明したように、本実施の形態4によ
れば、BSでは、一定回数連続してフレーム誤りの発生
に基づく再送要求があったMSに対してウィンドウサイ
ズを縮小し、当該MSとの通信が正常化した場合にその
縮小されたウィンドウサイズを復元する。その縮小から
復元までの間は、当該MSに割当てられている無線資源
を他のMSへ再割当てする。このように、連続してフレ
ーム誤りが発生した場合にウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を行うようにしたので、無線資源の再割当て
は連続誤りが生じた場合に限定される。これにより、ラ
ンダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て制御を
停止することができる。
【0266】実施の形態5.さて、前述した実施の形態
1では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてG
BN ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態5のように、データリン
ク制御部の誤り再送制御法として、図64で説明したS
R ARQを用いるようにしてもよい。
【0267】本実施の形態5は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0268】まず図20を用いて第1の制御例について
説明する。図20は、ウィンドウを操作し、データフロ
ーを制御することにより、連続誤りが発生している無線
回線で通信しているデータリンク制御部に対する無線資
源の割当てを停止する方法を説明する図である。図20
において、501,502はそれぞれ誤りの発生したフ
レームの受信を示す。
【0269】BSはまず、I(0,0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したMS(MSA,
MSBまたはMSC)はRR(1)−Fフレームを返送
して応答を確認する。BSは続けてI(1、0)−Pフ
レームを送信する。I(1、0)フレームはMSで誤っ
て受信されるので(受信501)、MSはSREJ
(1)フレームを返送して当該フレームの再送を要求す
る。BSはSREJ(1)フレームを受信するまでにI
(2、0)−Pフレーム、I(3、0)−Pフレームを
送信する。
【0270】I(2、0)フレームはMSで誤って受信
される(受信502)。SREJ(1)フレームを受信
したBSはウィンドウサイズをその時のアウトスタンデ
ィングフレーム数にし、I(1、0)−Pフレームを再
送する。この時、最大アウトスタンディングフレーム数
とアウトスタンディングフレーム数が一致しているの
で、BSはI(1,0)−Pフレームに対する応答が確
認されるまで新たなフレームの送信を停止する。
【0271】I(1、0)−Pフレームの再送を正常受
信したMSはSREJ(2)フレームを送信して、I
(1、0)−Pフレームに対する応答を確認するととも
に、I(2、0)−Pフレームの再送を要求する。SR
EJ(2)フレームを受信したBSはウィンドウサイズ
を7に戻し、I(2、0)−Pフレームを再送する。こ
の後、BSはI(2、0)−PフレームおよびI(3、
0)−Pフレームに対する応答が確認されなくてもI
(4、0)−Pフレーム以後のフレームを送信する。
【0272】つづいて図21を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図21は、図20で説明したウィンドウ
制御を複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当
方法の制御例を説明する図である。図21ではユーザ数
を2、無線資源数を2としている。図21において、5
11は誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0273】本実施の形態5では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウ操作によりデータフローを制御する
ことによって、回線状態の良好な無線回線で通信してい
るデータリンク制御部に再割当できることに主眼を置い
ている。したがって、3人以上のユーザで本実施の形態
5を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を
再割当してやるかは任意の方法を適用できる。
【0274】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。Ia(0、0)−Pフレーム
を正常受信したMSA(DLCA)はRRa(1)−F
フレームを返送し、当該フレームに対する応答確認を行
う。BS(DLCB)、MSB(DLCB)も同様に動
作する。つづいて、BS(DLCA)はIa(1、0)
−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−Pフレーム
はMSA(DLCA)で誤って受信される(受信51
1)。このため、MSA(DLCA)はSREJa
(1)フレームを返送して当該フレームの再送を要求す
る。
【0275】SREJa(1)フレームを受信したBS
はウィンドウサイズをアウトスタンディングフレーム数
と等しくしてIa(1、0)−Pフレームを再送する。
BS(DLCA)は当該フレームに対する応答を確認す
るまで新たなフレームの送信を停止する。BS(DLC
A)が新たなフレームの送信を停止するとIa(1、
0)−Pフレームの再送を行うタイミング以外ではBS
(DLCA)に割当てられていた無線資源が余るのでB
S(DLCB)に割当てる。
【0276】つづいて図22を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図22は、連続誤りの発生していた無線
回線状態から回復する時のウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を用いた無線資源割当方法の制御例を説明す
る図である。本制御により無線回線状態が回復した回線
で通信を行っているデータリンク制御部に適切な無線資
源を割当てることができる。
【0277】図21に示したようにBS(DLCA)は
Ia(1、0)−Pフレームの応答が確認されるまで新
たなフレームの送信を停止する。Ia(1、0)−Pフ
レームを正常受信したMSA(DLCA)は既受信フレ
ームの中で最も古い応答未確認フレームに対する再送を
要求する。上記条件に該当するフレームが存在しなけれ
ば、次に受信可能なシーケンス番号をBSに通知する。
【0278】図22の例では、SREJa(2)フレー
ムを送信して、Ia(2、0)−Pフレームの再送を要
求する。SREJa(2)フレームを受信したBS(D
LCA)はウィンドウサイズを7に戻し、Ia(2、
0)−Pフレームを再送する。以後の無線資源の割当て
は通常の無線資源割当方法に従う。
【0279】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図23は本実施の形態5による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。BSからフレームが送信されると(ステップB5
01)、MS(MSA,MSBまたはMSC)ではその
フレームが受信される(ステップM501)。MSにお
いて正常に受信が行われると(ステップM502、Ye
sルート)、その応答確認がBSに発信される(ステッ
プM503)。
【0280】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM502、Noルート)、BSに対してそ
のフレームの再送要求が発信される(ステップM50
4)。この場合には、MSは再送要求したフレームを待
つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB502、
Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施されるが
(ステップB501)、再送要求があれば(ステップB
502、Noルート)、ウィンドウサイズをアウトスタ
ンディングフレーム数に等しくなるように、ウィンドウ
を小さくする制御が行われる(ステップB503)。こ
れにより、再送要求されたフレームよりも後に送信され
るフレームの送信動作が停止される。
【0281】この後、BSでは、再送要求されたフレー
ムをMSに対して送信する処理が実施される(ステップ
B504)。そして、MSからの応答確認があれば(ス
テップB505、Yesルート)、小さくされたウィン
ドウサイズを元に戻す処理が実施される(ステップB5
06)。そして処理はステップB501に戻る。
【0282】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB505、Noルート)、回線状
態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)の無線資源
を、回線状態の良好なユーザに再割当してフレーム送信
を行う処理が実施される(ステップB504)。この
後、再送要求元のMSからの応答確認が得られるまでは
(ステップB505、Noルート)、再送要求元のMS
へのフレーム再送信および無線資源を増加したMSへの
フレーム送信が繰り返し実施される(ステップB50
4)。
【0283】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB505、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して小さくされたウィンドウサイズ
を元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を増加
したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステップ
B506)。そして処理はステップB501に戻る。
【0284】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM50
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM50
6、Noルート)、正常に受信されるまで繰り返し再送
信フレームの受信が実施される(ステップM505)。
一方、ステップM506において正常受信が確認される
と、BSに対して応答確認が行われる(ステップM50
7)。この後、MSでは処理はステップM501に戻
る。
【0285】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0286】以上説明したように、本実施の形態5によ
れば、BSでは、フレーム誤り部分について再送要求が
あったMSに対してウィンドウサイズをアウトスタンデ
ィングサイズと等しくなるように縮小し、そのMSへの
通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイ
ズを復元する。その縮小から復元までの間は、当該MS
に割当てられている無線資源を他のMSへ再割当てす
る。このように、SRARQを用いて制御を行うように
したので、無線資源を回線状態の良好な無線回線で通信
を行っているデータリンク制御部に再割当できる。ま
た、誤り部分から再通信を行うことができるので、再通
信の効率化を図れる。このため、スループットが向上す
る。また、本制御により、連続誤りが発生している無線
回線での送信を停止することができるため、他者に対す
る干渉を低減することができる。
【0287】実施の形態6.さて、前述した実施の形態
2では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてG
BN ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態6のように、SR AE
Qを用いてSREJフレームの受信に対して段階的にウ
ィンドウサイズを小さくしてもよい。
【0288】本実施の形態6は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0289】まず図24を用いて第1の制御例について
説明する。図24は、本実施の形態6におけるウィンド
ウ操作によるデータフローの制御方法を説明する図であ
る。図24において、601,602はそれぞれ誤りの
発生したフレームの受信を示す。
【0290】BSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したMS(MSA,
MSBまたはMSC)はRR(1)−Fを返送して応答
確認する。つづいてBSはI(1、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームはMSで誤って受信される(受
信601)。MSはSREJ(1)を返送し、I(1、
0)−Pフレームに対する再送を要求する。
【0291】SREJ(1)−Fフレームを受信したB
Sはウィンドウサイズをnだけ小さくする。図24では
nを2としている。つぎの送信時にウィンドウは(12
3:45:670)となる。BSがI(1、0)−Pフ
レームにつづいて送信したI(2、0)−Pフレームも
MSで誤って受信される(受信602)。これに対して
MSはRR(1)−Fフレームを送信する。
【0292】RR(1)−Fフレームを受信したBSは
I(2、0)−Pフレームに誤りが発生したことを検知
できるのでさらに2だけウィンドウサイズを小さくす
る。図24では(123::456570)となる。こ
の後、BSはI(1、0)−Pの再送のみを行い新たな
フレームの送信を停止する。
【0293】I(1、0)−Pフレームを正常受信した
MSはSREJ(2)レームを返送しI(1、0)−P
フレームに対する応答確認をするとともにI(2、0)
−Pフレームの再送を要求する。当該フレームを受信し
たBSはウィンドウサイズを7に戻す。以下、図17と
同様に動作するので説明を省略する。
【0294】つづいて図25を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図25は、図24のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図25ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。図25におい
て、611,612はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0295】本実施の形態6では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当できることに主眼を置
いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の形
態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を
再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0296】BS(DLCA)はIa(0、0)−Pフ
レームを送信する。当該フレームを正常受信したMSA
(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返送して応
答確認をする。BS(DLCB)、MSB(DLCB)
も同様である。BS(DLCA)は、つづけてIa
(1、0)−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−
PフレームはMSA(DLCA)で誤って受信される
(受信611)。MSA(DLCA)はSREJa
(1)を返送して当該フレームの再送を要求する。
【0297】SREJa(1)フレームを受信したBS
(DLCA)はウィンドウサイズをn小さくする。図2
5でもnを2としている。BS(DLCA)はIa
(1、0)−PフレームにつづいてIa(2、0)−P
フレームを送信する。当該フレームはMS(DLCA)
で誤って受信される(受信612)。
【0298】MS(DLCA)はRRa(1)−Fフレ
ームを送信する。RRa(1)−Fフレームを受信した
BS(DLCA)は、Ia(1、0)−Pフレームにつ
づいてIa(2、0)−Pフレームにも誤りが発生した
ことを検知できるのでウィンドウサイズをさらに2だけ
小さくする。
【0299】ここで、上記制御によりBS(DLCA)
のウィンドウは(123::45670)となる。BS
(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみ
を行い、新たなフレームの送信を停止する。以後の動作
は図17および図18と同様であるので説明を省略す
る。
【0300】つづいて図26を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図26は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態6におけるウィンドウ操作によるデー
タフローの制御例を説明する図である。また図26は、
ランダム誤りに対して、本実施の形態6が無線資源の非
効率な再割当てを防止することができることを示す。図
26において、621,622はそれぞれ誤りの発生し
たフレームの受信を示す。
【0301】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送信
してIa(0、0)フレームに対する応答確認をする。
BS(DLCB)およびMSB(DLCB)も同様に動
作する。MSA(DLCA)はIa(0、0)−Pフレ
ームにつづいてIa(1、0)フレームを送信する。M
SA(DLCA)は当該フレームの誤りを検出して(受
信621)、SREJa(1)フレームを送信して当該
フレームの再送を要求する。
【0302】SREJa(1)フレームを受信したBS
(DLCA)はウィンドウサイズをn小さくする。図2
6ではnを1としている。以後nは1として説明する。
BS(DLCA)は続けてIa(2、0)−Pフレーム
を送信する。MSA(DLCA)は当該フレームに誤り
を検出するので(受信622)、RRa(1)−Fフレ
ームを返送する。
【0303】BS(DLCA)はIa(2、0)−Pフ
レームに誤りが発生したことを検知できるのでウィンド
ウサイズを1ずつ小さくする。ここでウィンドウは(1
234:5:670)となる。なお、ウィンドウサイズ
がアウトスタンディングフレーム数に等しくなったら、
ウィンドウ制御は終了する。SREJa(1)フレーム
を受信したBS(DLCA)はIa(1、0)−Pフレ
ームを再送する。
【0304】当該フレームを正常受信したMSA13A
(DLCA)はSREJa(2)フレームを返送してI
a(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行うとと
もにIa(2、0)−Pフレームに対する再送を要求す
る。SREJa(2)−Fフレームを受信したBS(D
LCA)はウィンドウサイズを7に戻す。
【0305】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図27は本実施の形態6による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。BSからフレームが送信されると(ステップB6
01)、MS(MSA,MSBまたはMSC)ではその
フレームが受信される(ステップM601)。MSにお
いて正常に受信が行われると(ステップM602、Ye
sルート)、その応答確認がBSに発信される(ステッ
プM603)。
【0306】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM602、Noルート)、BSに対してそ
のフレームの再送要求が発信される(ステップM60
4)。この場合には、MSは再送要求したフレームを待
つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB602、
Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施されるが
(ステップB601)、再送要求があれば(ステップB
602、Noルート)、ウィンドウサイズがn(たとえ
ばn=2)だけ小さくなるようにウィンドウが制御され
る(ステップB603)。
【0307】BSでは、ウィンドウサイズを一段小さく
した後、ウィンドウサイズがアウトスタンディングフレ
ーム数に等しくない場合には(ステップB604、No
ルート)、再送要求されたフレームをMSに対して再送
信する処理が実施される(ステップB605)。この
後、MSからの応答確認があれば(ステップB606、
Yesルート)、小さくされたウィンドウサイズを元に
戻す処理が実施される(ステップB609)。そして処
理はステップB601に戻る。
【0308】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB606、Noルート)、さらに
ウィンドウサイズがnだけ小さくなるように制御され
(ステップB603)、以下同様に処理が実施される。
そして、ステップB604においてウィンドウサイズが
アウトスタンディング数に等しいという判定が下される
と、回線状態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)の
無線資源を、回線状態の良好なユーザに再割当してフレ
ーム送信を行う処理が実施される(ステップB60
7)。
【0309】この後、再送要求元のMSからの応答確認
が得られるまでは(ステップB608、Noルート)、
再送要求元のMSへのフレーム再送信および無線資源を
増加したMSへのフレーム送信が繰り返し実施される
(ステップB607)。
【0310】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB608、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して小さくされたウィンドウサイズ
を元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を増加
したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステップ
B609)。そして処理はステップB601に戻る。
【0311】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM60
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM60
6、Noルート)、再送フレームの再送要求が発信され
(ステップM608)、正常に受信されるまで繰り返し
再送信フレームの受信が実施される(ステップM60
5)。一方、ステップM606において正常受信が確認
されると、BSに対して応答確認が行われる(ステップ
M607)。この後、MSでは処理はステップM601
に戻る。
【0312】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0313】以上説明したように、本実施の形態6によ
れば、BSでは、フレーム誤り部分における再送要求の
度にMSに対してウィンドウサイズを段階的にアウトス
タンディングサイズと等しくなるまで縮小し、そのMS
への通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウ
サイズを復元する。ある段階まで縮小されてから復元さ
れるまでの間、当該MSに割当てられている無線資源を
他のMSへ再割当てする。このように、SR AEQを
用いてSREJフレームの受信に対して段階的にウィン
ドウサイズを小さくするようにしたので、無線資源の再
割当ては連続誤りが生じた場合に限定される。これによ
り、前述の実施の形態2のように、ランダムな誤りが発
生した場合の非効率な再割当て制御を停止することが可
能である。なお、スループットに関する効果は、前述の
実施の形態5と同様である。
【0314】実施の形態7.さて、前述した実施の形態
3では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてG
BN ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態7のように、SR AE
Qを用いて連続誤りの発生した無線回線状態が回復する
時に受信応答の確認毎に段階的にウィンドウサイズを大
きくするようにしてもよい。
【0315】本実施の形態7は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0316】まず図28を用いて第1の制御例について
説明する。図28は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図28において、70
1は誤りの発生したフレームの受信を示す。BSはま
ず、I(0、0)−Pフレームを送信する。当該フレー
ムを正常受信したMS(MSA,MSBまたはMSC)
はRR(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−P
フレームに対する応答確認をする。
【0317】BSはI(0、0)−Pフレームにつづい
てI(1、0)−Pフレームを送信する。MSは当該フ
レームに誤りを検出する(受信701)。MSはSRE
J(1)フレームを返送してI(1、0)−Pフレーム
に対する再送を要求する。SREJ(1)フレームを受
信したBSはウィンドウサイズをアウトスタンディング
フレーム数にして、I(1、0)−Pフレームを再送す
る。
【0318】BSは当該フレームに対する応答を確認す
るまで新たなフレームの送信を停止する。I(1、0)
−Pフレームの再送を正常受信したMSはSREJ
(2)フレームを送信してI(1、0)−Pフレームに
対する応答確認を行うとともにI(2、0)−Pフレー
ムの再送を要求する。SREJ(2)フレームを受信し
たBSはウィンドウサイズをnだけ大きくする。図28
ではnを1としている。
【0319】つぎの送信タイミングでウィンドウは(2
3:45:6701)となる。BSはI(2、0)−P
フレームを送信する。当該フレームを正常受信したMS
はSREJ(3)フレームを返送しI(2、0)−Pフ
レームに対する応答確認をするとともにI(3、0)−
Pフレームの再送を要求する。SREJ(3)フレーム
を受信したBSはウィンドウサイズを1だけ大きくす
る。
【0320】つづいて図29を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図29は、図28のウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。図29ではユーザ数を2、無線資源数を
2としている。
【0321】本実施の形態7では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当できることに主眼を置
いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の形
態7を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源
を再割当したやるかは任意の方法を適用できる。
【0322】図29において、ウィンドウサイズが3の
間、BS(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの
再送のみを行う。Ia(1、0)−Pフレームを正常受
信したMSA(DLCA)はREJa(2)フレームを
返送して、Ia(1、0)−Pフレームに対する応答確
認を行うとともにIa(2、0)−Pフレームの再送を
要求する。SREJa(2)フレームを受信したBS
(DLCA)はウィンドウサイズを1大きくする。つぎ
の送信タイミングでBS(DLCA)はIa(2、0)
−Pフレームを送信する。
【0323】この時、ウィンドウは(23:45:67
01)となる。Ia(2、0)フレームを正常受信した
MSはSREJ(3)フレームを返送しI(2、0)−
Pフレームに対する応答確認をするとともにI(3、
0)−Pフレームの再送を要求する。SREJ(3)フ
レームを受信したBSはウィンドウサイズを1だけ大き
くする。以後、同様に動作する。
【0324】つづいて図30を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図30は、無線回線が連続誤りの状態に
おいて、1フレームが偶然正常受信された場合の本実施
の形態7におけるウィンドウ操作によるデータフロー制
御を用いた無線資源割当方法を説明する図である。また
図30は、本実施の形態7において無線回線が回復する
状態で効率的に無線資源を割当てることを示す。図30
において、711は誤りの発生したフレームの受信を示
す。
【0325】ウィンドウサイズが3の間、BS(DLC
A)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみを行う。
Ia(1、0)−Pフレームを正常受信したMSA(D
LCA)はSREJa(2)フレームを返送して、Ia
(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行うととも
にIa(2、0)−Pフレームの再送を要求する。SR
EJa(2)フレームを受信したBS(DLCA)はウ
ィンドウサイズを1だけ大きくする。
【0326】つぎの送信タイミングでBS(DLCA)
はIa(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレー
ムに誤りを検出したMSA(DLCA)は(受信71
1)、SREJa(2)フレームを返送してIa(2、
0)−Pフレームの再送を要求する。SREJa(2)
フレームを受信したBS(DLCA)はウィンドウサイ
ズをアウトスタンディングフレーム数にする。上記制御
により、回線状態が偶然良くなった場合の無線資源割当
ての無駄を防ぐ。
【0327】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図31は本実施の形態7による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。BSからフレームが送信されると(ステップB7
01)、MS(MSA,MSBまたはMSC)ではその
フレームが受信される(ステップM701)。MSにお
いて正常に受信が行われると(ステップM702、Ye
sルート)、その応答確認がBSに発信される(ステッ
プM703)。
【0328】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM702、Noルート)、BSに対してそ
のフレームの再送要求が発信される(ステップM70
4)。この場合には、MSは再送要求したフレームを待
つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB702、
Yesルート)、つぎのフレーム送信が実施されるが
(ステップB701)、再送要求があれば(ステップB
702、Noルート)、ウィンドウサイズがアウトスタ
ンディングフレーム数に等しくなるように小さく制御さ
れる(ステップB703)。これにより、再送要求され
たフレームよりも後に送信されるフレームの送信動作が
停止される。
【0329】BSでは、ウィンドウサイズを1にした
後、再送要求されたフレームをMSに対して再送信する
処理が実施される(ステップB704)。この後、MS
からの応答確認があれば(ステップB705、Yesル
ート)、小さくされたウィンドウサイズをn(たとえば
n=1)だけ戻す処理が実施される(ステップB70
6)。すなわち、ウィンドウサイズの復元は1ずつ段階
的に行われる。
【0330】このとき、無線資源が余っている場合には
(ステップB707、Yesルート)、再度無線資源の
再割当を行ってフレーム送信を行う処理が実施される
(ステップB709)。そして処理はステップB705
に戻り、上記処理が繰り返し実施される。
【0331】一方、無線資源が余っていない場合には
(ステップB707、Noルート)、再送要求元のMS
に関して小さくされたウィンドウサイズを元に戻す処理
が実施されるとともに、無線資源を増加したMSへの無
線資源の割当が元に戻される(ステップB708)。そ
して処理はステップB701に戻る。
【0332】また、ステップS705においてフレーム
再送信後に応答確認が得られなければ、ウィンドウサイ
ズはそのままのサイズに保持され、あるいは、再度アウ
トスタンディングフレーム数にされ(ステップB70
3)、回線状態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)
の無線資源を、回線状態の良好なユーザに再割当してフ
レーム送信を行う処理が実施される(ステップB70
4)。
【0333】この後、再送要求元のMSからの応答確認
が得られるまでは(ステップB705、Noルート)、
再送要求元のMSへのフレーム再送信および無線資源を
増加したMSへのフレーム送信が繰り返し実施される
(ステップB704)。
【0334】再送要求元のMSからの応答確認が得られ
ると(ステップB705、Yesルート)、再送要求元
のMSに関して小さくされたウィンドウサイズをnだけ
戻す処理が実施される(ステップB706)。ウィンド
ウサイズはステップB705の応答確認に応じてnずつ
大きくなるように制御される(ステップB706)。そ
して、無線資源が余らなくなる段階で(ステップB70
7、Noルート)、ウィンドウサイズは元に戻され、無
線資源を増加したMSへの無線資源の割当が元に戻され
る(ステップB708)。そして処理はステップB70
1に戻る。
【0335】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM70
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM70
6、Noルート)、正常に受信されるまで繰り返し再送
信フレームの受信が実施される(ステップM705)。
一方、ステップM706において正常受信が確認される
と、BSに対して応答確認が行われる(ステップM70
7)。この後、MSでは処理はステップM701に戻
る。
【0336】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0337】以上説明したように、本実施の形態7によ
れば、BSでは、フレーム誤り部分について再送要求が
あったMSに対してウィンドウサイズをアウトスタンデ
ィングサイズと等しくなるように縮小し、そのMSへの
通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイ
ズを通信の度に段階的に復元する。縮小されてからある
段階まで復元されるまでの間は、当該MSに割当てられ
ている無線資源を他のMSへ再割当てする。このよう
に、SR AEQを用いて連続誤りの発生した無線回線
状態が回復する時に受信応答の確認毎に段階的にウィン
ドウサイズを大きくするようにしたので、無線回線が連
続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御す
ることができる。これにより、前述した実施の形態3の
ように、無線資源の効率的な再割当方法を実現すること
が可能である。なお、スループットに関する効果は、前
述の実施の形態5と同様である。
【0338】実施の形態8.さて、前述した実施の形態
4では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてG
BN ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態8のように、連続してフ
レーム誤りが発生した場合にウィンドウ操作によるデー
タフロー制御を行うようにしてもよい。
【0339】本実施の形態8は、前述した実施の形態1
とは全体構成を同様としており、制御方法と動作が異な
るだけなので、以下に制御方法と動作についてのみ説明
する。ただし、基地局についてはBS、無線端末局につ
いてはMSA,MSB,MSCとして称呼する。
【0340】まず図32を用いて第1の制御例について
説明する。図32は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図32において、80
1,802,803はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0341】BS(DLCA)はまず、I(0、0)−
Pフレームを送信する。I(0、0)−Pフレームを正
常受信したMS(MSA,MSBまたはMSC)はRR
(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−Pフレー
ムに対する応答確認を行う。
【0342】BSはつづいてI(1、0)−Pフレーム
を送信する。当該フレームはMSで誤って受信される
(受信801)。MSはSREJ(1)フレームを返送
してI(1、0)−Fフレームの再送を要求する。BS
はSREJ(1)フレームを受信してもウィンドウの制
御を開始しない。BSはI(1、0)−Pフレームにつ
づいてI(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレ
ームもMSで誤って受信される(802)。MSはRR
(1)−Fフレームを返送する。当該フレームを受信し
たBSは既送信フレームが2フレーム連続で誤ったこと
を検知する。
【0343】BSはI(3、0)−Pフレームを送信す
る。MSは当該フレームにも誤りを検出するので(受信
803)、RR(1)−Fフレームを返送する。当該フ
レームを受信したBSは既送信フレームが3フレーム連
続で誤ったことを検知する。ここで、BSはウィンドウ
サイズをアウトスタンディングフレーム数にする。本実
施の形態8ではm連続誤りの発生で制御を開始する。図
32の例では実施の形態4 と同様にmを3としているの
で、3連続誤りの発生で 制御を開始することになる。
【0344】BSはウィンドウサイズをアウトスタンデ
ィングフレーム数にすると、I(1、0)−Pフレーム
に対する応答を確認するまで当該フレームの再送のみを
行う。I(1、0)−Pフレームを正常受信したMSは
SREJ(2)フレームを返送してI(1、0)−Pフ
レームに対する応答確認を行うとともにI(2、0)−
Pフレームの再送を要求する。SREJ(2)フレーム
を受信したBSはウィンドウサイズを7に戻す。
【0345】つづいて図33を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図33は、図32のウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。図33ではユーザ数を2、無線資源数を
2としている。図33において、811,812,81
3はそれぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0346】本実施の形態8では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当できることに主眼を置
いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の形
態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を
再割当してやるかは任意の方法を適用できる。
【0347】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返送
してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を行
う。BS(DLCB)、MSB(DLCB)も同様に動
作する。
【0348】BS(DLCA)はつづいて、Ia(1、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームはMSA
(DLCA)で誤って受信されるので(受信811)、
MSA(DLCA)はRSEJa(1)フレームを返送
してIa(1、0)−Pフレームの再送を要求する。B
S(DLCA)はつづいてIa(2、0)−Pフレー
ム、Ia(3、0)−Pフレームを送信する。
【0349】MSA(DLCA)はそれぞれのフレーム
に誤りを検出するので(受信812,813)、それぞ
れのフレームに対してRRa(1)−Fフレームを返送
する。当該フレームを受信したBS(DLCA)は既送
信フレームが3フレーム連続で誤ったことを検知するの
で、ウィンドウサイズをアウトスタンディングフレーム
数にする。
【0350】本実施の形態8ではm連続誤りの発生で制
御を開始する。図33の例ではmを3としている。BS
がIa(4、0)−Pフレームを送信するとウィンドウ
は(1234::5670)となるので、BS(DLC
A)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみを行う。
この後、BS(DLCA)に割当てていた無線資源をB
S(DLCB)に再割当する。
【0351】つづいて図34を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図34は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フロー制御例を説明する図である。また図34は、ラン
ダム誤りに対して、本実施の形態8が無線資源の非効率
な再割当てを防止することができることを示す。図34
において、821,822はそれぞれ誤りの発生したフ
レームの受信を示す。
【0352】BS(DLCA)はまず、Ia(0、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信した
MSA(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送信
してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を行
う。BS(DLCB)、MSB(DLCB)も同様に動
作する。BS(DLCA)はつづいて、Ia(1、0)
−Pフレームを送信する。当該フレームに誤りを検出し
たMSA(DLCA)は(受信821)、SREJa
(1)フレームを返送してIa(1、0)−Pフレーム
の再送を要求する。
【0353】本実施の形態8ではmフレーム連続誤りを
検知して制御を開始するので、SREJa(1)フレー
ムを受信してもBS(DLCA)は制御を行わない。B
S(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームにつづい
て、Ia(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレ
ームに誤りを検出したMSA(DLCA)は(受信82
2)、RRa(1)−Fフレームを返送する。
【0354】BS(DLCA)はIa(3、0)−Pフ
レームを送信し、つづいて、Ia(1、0)−Pフレー
ムを再送する。Ia(1、0)−Pフレームを受信した
MSA(DLCA)はSREJa(2)フレームを返送
してIa(1、0)−Pフレームに対する応答を確認す
るとともにIa(2、0)−Pフレームの再送を要求す
る。当該フレームを受信したBS(DLCA)は連続フ
レーム誤りがm(図34では3)以下であるのでウィン
ドウを小さくする制御を行わない。
【0355】つぎに上述した制御方法を、BSとMS間
の動作で説明する。図35は本実施の形態8による動作
を説明するフローチャートである。なお、以下に説明す
る動作は、メディアアクセス制御部で実行されるもので
ある。また、図35の説明では、前述の実施の形態4と
同様にBSに誤り回数をカウントするカウンタが設けら
れているものとする。BSからフレームが送信されると
(ステップB801)、MS(MSA,MSBまたはM
SC)ではそのフレームが受信される(ステップM80
1)。MSにおいて正常に受信が行われると(ステップ
M802、Yesルート)、その応答確認がBSに発信
される(ステップM803)。
【0356】一方、MSにおいて誤った受信が行われる
と(ステップM802、Noルート)、BSに対してそ
のフレームの再送要求が発信される(ステップM80
4)。この場合には、MSは再送要求したフレームを待
つ。BSでは、応答確認があれば(ステップB802、
Yesルート)、誤り回数のカウンタがゼロにクリアさ
れ(ステップB808)、つぎのフレーム送信が実施さ
れる(ステップB801)。
【0357】一方、再送要求があれば(ステップB80
2、Noルート)、誤り回数のカウンタは一つインクリ
メントされ(ステップB803)、その誤り回数が所定
値m(たとえば3)に達したか否かの判断が下される
(ステップB804)。そして、所定値mに達していな
いという判断結果が得られた場合には(ステップB80
4、Noルート)、フレーム送信が続行される(ステッ
プB801)。
【0358】一方、所定値mに達したという判断結果が
得られた場合には(ステップB804、Yesルー
ト)、ウィンドウサイズがアウトスタンディングフレー
ム数に等しくなるように小さく制御される(ステップB
805)。これにより、再送要求されたフレームよりも
後に送信されるフレームの送信動作が停止される。
【0359】BSでは、ウィンドウサイズをアウトスタ
ンディングフレーム数にした後、再送要求されたフレー
ムをMSに対して送信する処理が実施される(ステップ
B806)。この後、MSからの応答確認があれば(ス
テップB807、Yesルート)、小さくされたウィン
ドウサイズを元に戻す処理が実施される(ステップB8
08)。その後、誤り回数のカウンタはゼロにクリアさ
れ(ステップB809)、処理はステップB801に戻
る。
【0360】また、フレーム再送信後に応答確認が得ら
れなければ(ステップB807、Noルート)、回線状
態の劣化したユーザ(再送要求元のMS)の無線資源
を、回線状態の良好なユーザに再割当してフレーム送信
を行う処理が実施される(ステップB806)。この
後、再送要求元のMSからの応答確認が得られるまでは
(ステップB807、Noルート)、再送要求元のMS
へのフレーム再送信および無線資源を増加したMSへの
フレーム送信が繰り返し実施される(ステップB80
6)。
【0361】そして、再送要求元のMSからの応答確認
が得られると(ステップB807、Yesルート)、再
送要求元のMSに関して小さくされたウィンドウサイズ
を元に戻す処理が実施されるとともに、無線資源を増加
したMSへの無線資源の割当が元に戻される(ステップ
B808)。その後、誤り回数のカウンタはゼロにクリ
アされ(ステップB809)、処理はステップB801
に戻る。
【0362】これに対して、再送要求元であるMSで
は、再送信されたフレームが受信され(ステップM80
5)、その受信に再度誤りがあれば(ステップM80
6、Noルート)、再送フレームが再送要求され(ステ
ップM808)、正常に受信されるまで繰り返し再送信
フレームの受信が実施される(ステップM805)。一
方、ステップM806において正常受信が確認される
と、BSに対して応答確認が行われる(ステップM80
7)。この後、MSでは処理はステップM801に戻
る。
【0363】なお、無線資源の再割当により無線資源が
増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる
情報量が増えるので、スループットの向上を図ることが
可能である。
【0364】以上説明したように、本実施の形態8によ
れば、BSでは、一定回数連続してフレーム誤り部分に
ついて再送要求があったMSに対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、当該MSとの通信が正常化した場合にその縮小され
たウィンドウサイズを復元する。その縮小から復元まで
の間は、当該MSに割当てられている無線資源を他のM
Sへ再割当てする。このように、連続してフレーム誤り
が発生した場合にウィンドウ操作によるデータフロー制
御を行うようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤
りが生じた場合に限定される。これにより、前述した実
施の形態4のように、ランダムな誤りが発生した場合の
非効率な再割当て制御を停止することが可能である。な
お、スループットに関する効果は、前述した実施の形態
5と同様である。
【0365】実施の形態9.図36は、ウィンドウを操
作し、データフローを制御することにより、連続誤りが
発生している無線回線で通信しているデータリンク制御
部に対する無線資源の割当てを停止する方法を説明する
図である。111、112、113はそれぞれ誤りの発
生したフレームの受信を示す。図36は、実施の形態9
における第1の制御例を示す図である。
【0366】本制御を行うことにより、無線資源を回線
状態の良好な無線回線で通信しているデータリンク制御
部に再割り当てできるため、スループットが向上する。
また、本制御により、連続誤りが発生している無線回線
での送信を停止できるため、他者に対する干渉を低減す
ることができる。
【0367】図36においてMSはまず、I(0、0)
−Pフレームを送信する。ウィンドウは(0:1234
56:7)である。I(0、0)−Pフレームを正常受
信したBS10はRR(1)−Fフレームを返送する。
RR(1)−Fフレームを受信し、I(0、0)−Pフ
レームの応答を確認したMSはウィンドウを制御する。
上記制御によりウィンドウは(123:4567:0)
となる。
【0368】MSはつづいてI(1、0)−Pを送信す
る。I(1、0)−Pフレームを誤って受信したBS1
0はREJ(1)フレームを返送し(受信111)、I
(1、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。なお、つづくI(2、0)−Pフレーム、I(3、
0)−Pフレームについても誤って受信されるものとす
る(受信112、113)。
【0369】REJ(1)フレームを受信したMSはウ
ィンドウサイズを1にする。MSがI(1、0)−Pフ
レームを再送するとウィンドウは(1::234567
0)となる。ここで、アウトスタンディングフレーム数
が最大アウトスタンディングフレーム数“1" と同じに
なるので、MSは新たなフレームの送信および既送信フ
レームの再送を停止する。
【0370】移動体通信環境では、フェージング、シャ
ドウィングなどの影響により誤りが連続して起こるよう
な回線が想定されるので、上記制御により、誤りの発生
する可能性の高い回線での送信を停止することができ
る。誤りの発生により再送されたI(1、0)−Pフレ
ームはBS10で正常受信される。BS10はRR
(2)−Fフレームを送信して当該フレームに対する応
答確認を行う。RR(2)−Fフレームを受信したMS
はウィンドウサイズを7に戻す。以後は同様に動作す
る。
【0371】つづいて図37を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図37は、図36で説明したウィンドウ
制御を複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割り
当て方法の第2の制御例を説明する図である。図37で
は、ユーザ数を2、無線資源数を2としている。図37
において、121〜125はそれぞれ誤りの発生したフ
レームの受信を示す。
【0372】本実施の形態9では誤りの発生した無線回
線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた無
線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当てできることに主眼を
置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の
形態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源
を再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0373】図37において、MSA13A(DLC
A)はIa(0、0)−Pフレームを送信する。Ia
(0、0)−Pフレームを正常受信したBS10(DL
CA)はRRa(1)−Fフレームを返送する。RRa
(1)−Fフレームを受信したMSA13A(DLC
A)はウィンドウを(123:4567:0)とする。
MSB13B(DLCB)も同様である。
【0374】つづいて、MSA13A(DLCA)はI
a(1、0)−Pフレームを送信するBS10(DLC
A)が当該フレームに誤りを検出すると(受信12
1)、以後のフレームに対する再送を要求するためにR
EJa(1)フレームを送信する。REJa(1)フレ
ームを受信したMSA13A(DLCA)はウィンドウ
サイズを1にする。上記制御によりMSA13A(DL
CA)はIa(1、0)−Pフレームに対する応答を確
認するまで当該フレームの再送のみを行う。
【0375】なお、つづくIa(2、0)−Pフレー
ム、Ia(3、0)−Pフレーム、Ia(1、0)−P
フレーム、Ia(1、0)−Pフレームについても誤っ
て受信されるものとする(受信122、123、12
4、125)。
【0376】Ia(1、0)−Pフレームの最初の再送
から当該フレームに対する応答を確認するまでの間、B
S10は、後述する無線資源の通知方法を用いて、MS
A13A(DLCA)に割当てていた無線資源をIa
(1、0)−Pフレームの再送信以外ではMSB13B
(DLCB)に再割当てする。本制御により、回線状態
の良好な無線環境で通信しているMSB13B(DLC
B)に対する無線資源の割当量が増えるので、スループ
ットが向上する。
【0377】ここで、誤りの発生していないMSに対し
て無線資源の再割当てを通知する方法を説明する。図3
6および図37で説明したように、誤りの発生したMS
はウィンドウを制御することにより、新たなフレームお
よび再送信フレームの送信を停止する。BS10は、上
記制御により、余った無線資源を他のMSに再割当て
し、該MSに通知する必要がある。図39は、BS10
が誤りの発生していないMSに対して、無線資源の再割
当てを通知する第1の方法を示す図である。図39中の
131は、前述した図61に示すSフレーム320にお
いて設けられた資源割当数表示部を示す。この資源割当
数表示部131は、無線資源の再割当先のMSに対する
無線資源割当数を示すものである。
【0378】つまり、BS10は、誤りの発生したMS
A13Aの無線資源をMSB13Bに再割当てする際
に、再割当て先MSB13Bに対応する資源割当表示部
131に無線資源割当て数を表示することにより、該M
SB13Bに対して無線資源割当て数を通知する。ま
た、無線資源を再割当てする第2の方法では、BS10
は上記マルチアクセスを行っているチャネル以外の別の
制御用共通チャネルを用いて、すべてのMSに対して無
線資源割当て数数を通知する。このように、BS10
は、上記無線資源をMSに対して通知する方法を用いる
ことにより、無線資源の再割当てを行うことができる。
【0379】つづいて図38を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図38は、図37のごとく連続誤りの発
生していた無線回線状態から回復する時のウィンドウ操
作によるデータフロー制御を用いた無線資源割当て方法
の制御例を説明する図である。本制御により無線回線状
態が回復した回線で通信を行っているデータリンク制御
部に適切な無線資源を割当てることができる。
【0380】MSA13A(DLCA)は、前述の図3
7のように、Ia(1、0)−Pの応答が確認されるま
では当該フレームの再送のみを行う。この間、BS10
は、MSA13A(DLCA)に割当てられていた無線
資源をMSB13B(DLCB)に再割当てする。そし
て、Ia(1、0)−Pフレームの再送を正常受信した
BS10(DLCA)は、図37のように、RRa
(2)−FフレームをMSA13Aへ返送して応答確認
する。
【0381】RRa(2)−Fフレームを受信したMS
A13A(DLCA)はウィンドウサイズを7に戻し、
次の送信タイミングでIa(2、0)−PフレームをB
S10へ送信する。以後の無線資源の割当ては通常の無
線資源割当て方法にしたがう。ここで、誤りの発生して
いないMSに対する無線資源の再割当て方法について
は、第2の制御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0382】実施の形態10.さて、前述した実施の形
態9では、REJフレームの受信に対してウィンドウサ
イズを小さくする手法について説明したが、本発明はこ
れに限定されず、以下に説明する実施の形態10のよう
に、REJフレームの受信に対して段階的にウィンドウ
サイズを小さくしてもよい。なお、本実施の形態10で
は、データリンク制御部の誤り再送制御法として、図6
6で説明したGBN ARQを用いる。
【0383】本実施の形態10は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。但し、基地局についてはBS10に対し
てBSと称呼し、無線端末局についてはMSA13A,
MSB13B,MSC13Cに対してMSA、MSB、
MSCと称呼する。
【0384】ここでは、制御方法についてのみ説明す
る。まず図40を参照して第1の制御例について説明す
る。図40は、本実施の形態10におけるウィンドウ操
作によるデータフローの制御方法を説明する図である。
図40において、201〜205はそれぞれ誤りの発生
したフレームの受信を示す。
【0385】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したBSはRR
(1)−Fを返送して応答確認する。つづいてMSはI
(1、0)−Pフレームを送信する。当該フレームはB
Sで誤って受信される(受信201)。
【0386】BSはREJ(1)を返送し、I(1、
0)−P以降のフレームに対する再送を要求する。RE
J(1)フレームを受信したMSはウィンドウサイズを
nだけ小さくする。図40では一例としてnを2として
いる。以後、nは2として説明する。つぎの送信時にウ
ィンドウは(1:2345:670)となる。BSがI
(1、0)−Pフレームにつづいて送信したI(2、
0)−PフレームもBSで誤って受信される(受信20
2)。
【0387】これに対してBSはRR(1)−Fフレー
ムを送信する。RR(1)−Fフレームを受信したMS
はI(2、0)−Pフレームに誤りが発生したことを検
知できるのでさらにウィンドウサイズを小さくする。図
40では(12:3:45670)となる。I(3、
0)−PフレームもBSで誤って受信されるので(受信
203)、BSはRR(1)−Fフレームを返送する。
当該フレームを受信したMSは同様にウィンドウサイズ
を2(=n)だけ小さくする。
【0388】このとき、ウィンドウは(1::2345
670)となる。この後、MSはI(1、0)−Pの再
送のみを行い新たなフレームの送信を停止する。I
(1、0)−Pフレームを正常受信したBSはRR
(2)−Fフレームを返送しI(1、0)−Pフレーム
に対する応答確認をする。当該フレームを受信したMS
はウィンドウサイズを7に戻す。以下、図36と同様に
動作するので説明を省略する。
【0389】なお、BSでは受信204、205に応じ
てREJ(1)フレーム、RR(1)−Fフレームを返
送するが、その時MSにおいてウィンドウが既に
(1::2345670)となっている。したがって、
それ以降はMSからI(1、0)−Pフレームの再送の
みが行われる。
【0390】つづいて図41を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図41は、図40のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図41ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。また図40にお
いて211、212、213はそれぞれ誤りの発生した
フレームの受信を示す。
【0391】本実施の形態10では連続誤りの発生した
無線回線で通信しているデータリンク制御部に割当てて
いた無線資源をウィンドウ操作によりデータフローを制
御することによって、回線状態良好な無線回線で通信し
ているデータリンク制御部に再割当てできることに主眼
を置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施
の形態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資
源を再割当てしてやるかは任意の方法を適用することが
できる。
【0392】図41において、MSA(DLCA)はI
a(0、0)−Pフレームを送信する。当該フレームを
正常受信したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレ
ームを返送して応答確認をする。BS(DLCB)、M
SB(DLCB)も同様である。
【0393】MSA(DLCA)は、つづけてIa
(1、0)−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−
PフレームはBS(DLCA)で誤って受信される。
(受信211)。BS(DLCA)はREJa(1)フ
レームを返送して当該フレーム以後のフレームの再送を
要求する。REJa(1)フレームを受信したMS(D
LCA)はウィンドウサイズを2(=n)だけ小さくす
る。MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレーム
につづいてIa(2、0)−Pフレームを送信する。当
該フレームはBS(DLCA)で誤って受信される(受
信212)。BS(DLCA)はRRa(1)−Fフレ
ームを送信する。
【0394】RRa(1)−Fフレームを受信したMS
A(DLCA)は、Ia(1、0)−Pフレームにつづ
いてIa(2、0)−Pフレームにも誤りが発生したこ
とを検知できるので、ウィンドウサイズをさらに2だけ
小さくする。同様にIa(3、0)−Pフレームにも誤
りが発生すると(受信213)、BS(DLCA)はR
Ra(1)−Fフレームを送信する。
【0395】ここで、上記制御によりMSA(DLC
A)のウィンドウは(1::2345670)となる。
MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの再
送のみを行い、新たなフレームの送信を停止する。以後
の動作が図38および図40と同様であるので説明を省
略する。ここで、誤りの発生していないMSBに対する
無線資源の再割当て方法については、実施の形態9の第
2の制御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0396】つづいて図42を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図42は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フローの制御例を説明する図である。また図42は、ラ
ンダム誤りに対して、本実施の形態10が無線資源の非
効率な再割当てを防止することができることを示す。図
42において、221、222、223はそれぞれ誤り
の発生したフレームの受信を示す。
【0397】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送
信してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
する。MSB(DLCB)およびBS(DLCB)も同
様に動作する。BS(DLCA)はIa(0、0)−P
フレームにつづいてIa(1、0)−Pフレームを送信
する。BS(DLCA)は当該フレームの誤りを検出す
ると(受信221)、REJa(1)フレームを送信し
て当該フレーム以後のフレームの再送を要求する。
【0398】REJa(1)フレームを受信したMSA
(DLCA)はウィンドウサイズをnだけ小さくする。
図42ではnを1としている。MSA(DLCA)はつ
づけてIa(2、0)−Pフレーム、Ia(3、0)−
Pフレームを送信する。BS(DLCA)はそれぞれの
フレームに誤りを検出するので(受信222、22
3)、それぞれのフレームに対してRRa(1)−Fフ
レームを返送する。MSA(DLCA)はIa(2、
0)−PフレームおよびIa(3、0)−Pフレームに
誤りが発生したことを検知できるのでウィンドウサイズ
を1ずつ小さくする。
【0399】ここでウィンドウは(123:4:567
0)となる。REJa(1)フレームを受信したMSA
(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームを再送す
る。当該フレームを正常受信したBS(DLCA)はR
Ra(2)−Fフレームを返送してIa(1、0)−P
フレームに対する応答確認を行う。RRa(2)−Fフ
レームを受信したMSA(DLCA)はウィンドウサイ
ズを7に戻す。なお、実施の形態10では、誤りの発生
していないMSBに対する無線資源の再割当て方法につ
いては、実施の形態9の第2の制御例で説明した二つの
方法を適用できる。
【0400】実施の形態11.前述した実施の形態10
では、誤りが発生した際にウィンドウサイズを小さくす
る手法について説明していたが、本発明はこれに限定さ
れず、以下に説明する実施の形態11のように、連続誤
りの発生した無線回線状態が回復する時に受信応答確認
毎に段階的にウィンドウサイズを大きくするようにして
もよい。なお、本実施の形態11では、データリンク制
御部の誤り制御法として、図66で説明したGBN A
RQを用いる。
【0401】本実施の形態11は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。但し、基地局についてはBS、無線端末
局についてはMSA、MSB、MSCと称呼する。
【0402】ここでは、制御方法についてのみ説明す
る。まず図43を用いて第1の制御例について説明す
る。図43は、ウィンドウ操作によるデータフロー制御
方法を説明する図である。図43において、301、3
02、303は誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0403】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したBSはRR
(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−Pフレー
ムに対する応答確認をする。MSはI(0、0)−Pフ
レームにつづいてI(1、0)−Pフレームを送信す
る。
【0404】BSはI(1、0)−Pフレームに誤りを
検出する(受信301)。BSはREJ(1)フレーム
を返送してI(1、0)−Pフレーム以後のフレームに
対する再送を要求する。REJ(1)フレームを受信し
たMSはウィンドウサイズを直接1にして、I(0、
0)−Pフレームを再送する。MSは当該フレームに対
する応答を確認するまで新たなフレームの送信を停止す
る。
【0405】I(1、0)−Pフレームの再送を正常受
信したBSはRR(2)−Fフレームを送信してI
(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行う。RR
(2)−Fフレームを受信したMSはウィンドウサイズ
をnだけ大きくする。図43では一例としてnを1とし
ている。つぎの送信タイミングでウィンドウは(2:
3:456701)となる。
【0406】MSはI(2、0)−Pフレームを送信す
る。当該フレームを正常受信したBSはRR(3)−F
フレームを返送し応答確認する。つづいて、MSはI
(3、0)−Pフレームを送信する。ここでウィンドウ
は(23::456701)となるので、つぎの送信タ
イミングでMSは送信を停止する。RR(3)−Fフレ
ームを受信したMSはウィンドウサイズを1(=n)だ
け大きくする。MSはつづいてRR(4)−Fフレーム
を受信するのでさらにウィンドウサイズを1だけ大きく
する。以後、同様の動作でウィンドウサイズを段階的に
7に戻す。
【0407】つづいて図44を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図44は、図43のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図44ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。
【0408】本実施の形態11では連続誤りの発生した
無線回線が回復する場合のウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を用いた無線資源割当て方法に主眼を置いて
いる。したがって、3人以上のユーザで本実施の形態1
1を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資源を
再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0409】ウィンドウサイズが1の間、MSA(DL
CA)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみを行
う。Ia(1、0)−Pフレームを正常受信したBS
(DLCA)はRRa(2)−Fフレームを返送して、
Ia(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行う。
RRa(2)−Fフレームを受信したMSA(DLC
A)はウィンドウサイズを1だけ大きくする。
【0410】つぎの送信タイミングでMSA(DLC
A)はIa(2、0)−Pフレームを送信する。この
時、ウィンドウは(2:3:456701)となる。M
SA(DLCA)はつづいて、Ia(3、0)−Pフレ
ームを送信する。この時、ウィンドウは(23::45
6701)となるので、つぎの送信タイミングでMSA
(DLCA)は送信を停止する。MSA(DLCA)が
送信を停止するとMSA(DLCA)に割当てられてい
た無線資源が余るので、MSB(DLCB)に再割当て
する。以後、同様に動作する。なお、実施の形態11に
おいては、誤りの発生していないMSBに対する無線資
源の再割当て方法については、実施の形態9の第2の制
御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0411】つづいて図45を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図45は、無線回線が連続誤りの状態に
おいて、1フレームが偶然正常受信された場合の本実施
の形態11におけるウィンドウによるデータフロー制御
を用いた無線資源割当て方法を説明する図である。また
図45は無線回線の回復時に効率的に無線資源を割当て
ることができることを示す。図45において、311〜
314はそれぞれ誤りの発生したフレームの受信を示
す。
【0412】図45のようにウィンドウサイズが1の
間、MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレーム
の再送のみを行う。図45において、Ia(1、0)−
Pフレームを正常受信したBS(DLCA)はRRa
(2)−Fフレームを返送して、Ia(1、0)−Pフ
レームに対する応答確認を行う。RRa(2)−Fフレ
ームを受信したMSA(DLCA)はウィンドウサイズ
を1だけ大きくする。
【0413】つぎの送信タイミングでMSA(DLC
A)はIa(2、0)−Pフレームを送信する。この
時、ウィンドウは(2:3:456701)となる。M
SA(DLCA)はつづいて、Ia(3、0)−Pフレ
ームを送信する。この時、ウィンドウは(23::45
6701)となるので、つぎの送信タイミングでMSA
(DLCA)は送信を停止する。
【0414】Ia(2、0)−PフレームはBS(DL
CA)で誤って受信される(受信311)。BS(DL
CA)はREJa(2)フレームを返送してIa(2、
0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求する。R
EJa(2)フレームを受信したMSA(DLCA)は
ウィンドウサイズを1にして、Ia(2、0)−Pフレ
ームを再送する。MSA(DLCA)はIa(2、0)
−Pフレームに対する応答を確認するまで新たなフレー
ムの送信を停止する。すなわち、受信313、314の
ようにIa(2、0)−PフレームがBS(DLCA)
で誤って受信される間は、MSA(DLCA)から新た
なフレームの送信は停止される。なお、実施の形態11
においては、誤りの発生していないMSBに対する無線
資源の再割当て方法については、実施の形態9の第2の
制御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0415】実施の形態12.上述した実施の形態11
では、連続して発生した誤りが回復する際にウィンドウ
サイズを大きくする手法について説明していたが、本発
明はこれに限定されず、以下に説明する実施の形態12
のように、連続してフレーム誤りが発生した場合にウィ
ンドウ操作によるデータフローを制御を行うようにして
もよい。なお、本実施の形態12では、データリンク制
御部の誤り再送制御法として、図66で説明したGBN
ARQを用いる。
【0416】本実施の形態12は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。ただし、基地局についてはBS,無線端
末局についてはMSA、MSB、MSCとして称呼す
る。
【0417】まず図46を用いて第1の制御例について
説明する。図46は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図46において、40
1、402、403はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0418】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。I(0、0)−Pフレームを正常受信したB
SはRR(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−
Pフレームに対する応答確認を行う。MSはつづいて、
I(1、0)−Pフレームを送信する。当該フレームは
BSで誤って受信される(受信401)。
【0419】BSはREJ(1)フレームを返送してI
(1、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。MSはREJ(1)フレームを受信してもウィンド
ウ操作によるデータフロー制御を開始しない。MSはI
(1、0)−PフレームにつづいてI(2、0)−Pフ
レームを送信する。当該フレームもBSで誤って受信さ
れる(受信402)。BSはRR(1)−Fフレームを
返送する。当該フレームを受信したBSは既送信フレー
ムが2フレーム連続で誤ったことを検知する。
【0420】MSはI(3、0)−Pフレームを送信す
る。BSは当該フレームにも誤りを検出するので(受信
403)、RR(1)−Fフレームを返送する。当該フ
レームを受信したMSは既送信フレームが3フレーム連
続で誤ったことを検知する。ここで、MSはウィンドウ
サイズを1にする。本実施の形態ではm(mは自然数)
連続誤りの発生で制御を開始する。図46の例ではmを
3としている。
【0421】MSはウィンドウサイズを1にするとI
(1、0)−Pフレームに対する応答を確認するまで当
該フレームの再送のみを行う。I(1、0)−Pフレー
ムを正常受信したBSはRR(2)−Fフレームを返送
してI(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行
う。RR(2)−Fフレームを受信したMSはウィンド
ウサイズを7に戻す。
【0422】つづいて図47を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図47は図46のウィンドウ操作による
データフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合の
無線資源割当てを説明する図である。図47ではユーザ
数を2、無線資源数を2としている。図47において、
411、412、413はそれぞれ誤りの発生したフレ
ームの受信を示す。
【0423】本実施の形態12では連続誤りの発生した
無線回線で通信しているデータリンク制御部に割当てて
いた無線資源をウィンドウ制御することにより、回線状
態の良好な無線回線で通信しているデータリンク制御部
に再割当てできることに主眼を置いている。したがっ
て、3人以上のユーザで本実施の形態12を用いた場合
にどのユーザにどれだけの無線資源を再割当てしてやる
かは任意の方法を適用できる。
【0424】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返
送してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
行う。MSB(DLCB)、BS(DLCB)も同様に
動作する。MSA(DLCA)はつづいて、Ia(1、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームをBS(D
LCA)で誤って受信されるので(受信411)、BS
(DLCA)はREJa(1)フレームを返送してIa
(1、0)−Pフレーム以後のフレームの再送を要求す
る。
【0425】MSA(DLCA)はつづいてIa(2、
0)−Pフレーム、Ia(3、0)−Pフレームを送信
する。BS(DLCA)はそれぞれのフレームに誤りを
検出するので(受信412、413)、それぞれのフレ
ームに対してRRa(1)−Fフレームを返送する。当
該フレームを受信したMSA(DLCA)は既送信フレ
ームが3フレーム連続で誤ったことを検知するので、ウ
ィンドウサイズを1にする。本実施の形態12ではm連
続誤りの発生で制御を開始する。図47の例ではmを3
としている。
【0426】ここで、ウィンドウは(1::23456
70)となる。つぎの送信タイミングでIa(1、0)
−Pフレームはすでにアウトスタンディングしているの
でMSA(DLCA)は新たなフレームの送信を停止す
る。この時、MSA(DLCA)に割当てていた無線資
源をMSB(DLCB)に再割当てする。なお、実施の
形態12においては、誤りの発生していないMSBに対
する無線資源の再割当て方法については、実施の形態9
の第2の制御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0427】つづいて図48を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図48は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を用いた無線資源割当て方法を説明する図で
ある。また図48は、ランダム誤りに対して、本実施の
形態が無線資源の非効率な再割当てを防止することがで
きることを示す。図48において、421、422はそ
れぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0428】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送
信してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
行う。MSB(DLCA)、BS(DLCB)も同様に
動作する。MSA(DLCA)はつづいて、Ia(1、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームに誤りを検
出したBS(DLCA)は(受信421)、REJa
(1)フレームを返送してIa(1、0)−Pフレーム
以後のフレームの再送を要求する。
【0429】本実施の形態12では3フレーム連続誤り
を検知して制御を開始するので、REJa(1)フレー
ムを受信してもMSA(DLCA)は制御を行わない。
MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームにつ
づいて、Ia(2、0)−Pフレームを送信する。当該
フレームに誤りを検出したBS(DLCA)は(受信4
22)、RRa(1)−Fフレームを返送する。MSA
(DLCA)はIa(3、0)−Pフレームを送信し、
つづいて、Ia(1、0)−Pフレームを再送する。
【0430】Ia(1、0)−Pフレームを受信したB
S(DLCA)はRR(2)−Fフレームを返送してI
a(1、0)−Pフレームに対する応答を確認する。当
該フレームを受信したMSA(DLCA)は連続するフ
レーム誤りがm(本実施の形態12では3)以下である
のでウィンドウを小さくする制御を行わない。なお、実
施の形態12においては、誤りの発生していないMSB
に対する無線資源の再割当て方法については、実施の形
態9の第2の制御例で説明した二つの方法を適用でき
る。
【0431】以上説明したように、本実施の形態12に
よれば、MSでは、一定回数連続してフレーム誤りの発
生に基づく再送要求があったBSに対してウィンドウサ
イズを縮小し、当該BSとの通信が正常化した場合にそ
の縮小されたウィンドウサイズを復元する。その縮小か
ら復元までの間は、当該MSに割当てられている無線資
源を他のMSへ再割当てする。このように、連続してフ
レーム誤りが発生した場合にウィンドウ操作によるデー
タフロー制御を行うようにしたので、無線資源の再割当
ては連続誤りが生じた場合に限定される。これにより、
ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て制御
を停止することができる。
【0432】実施の形態13.前述した実施の形態9で
は、データリンク制御部の誤り再送制御法としてGBN
ARQを用いていたが、本発明はこれに限定されず、
以下に説明する実施の形態13のように、データリンク
制御部の誤り再送制御法として、図67で説明したSR
ARQを用いるようにしてもよい。
【0433】本実施の形態13は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。ただし、基地局についてはBS、無線端
末局についてはMSA、MSB、MSCとして称呼す
る。
【0434】まず図49を用いて第1の制御例について
説明する。図49は、ウィンドウを操作し、データフロ
ーを制御することにより、連続誤りが発生している無線
回線で通信しているデータリンク制御部に対する無線資
源の割当てを停止する方法を説明する図である。図49
において、501、502はそれぞれ誤りの発生したフ
レームの受信を示す。
【0435】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したBSはRR
(1)−Fフレームを返送して応答を確認する。MSは
続けてI(1、0)−Pフレームを送信する。I(1、
0)−PフレームはBSで誤って受信されるので(受信
501)、BSはSREJ(1)フレームを返送して当
該フレームの再送を要求する。MSはSREJ(1)フ
レームを受信するまでにI(2、0)−Pフレーム、I
(3、0)−Pフレームを送信する。
【0436】I(2、0)−PフレームはBSで誤って
受信される(受信502)。SREJ(1)フレームを
受信したMSはウィンドウサイズをその時のアウトスタ
ンディングフレーム数にし、I(1、0)−Pフレーム
を再送する。この時、最大アウトスタンディングフレー
ム数とアウトスタンディングフレーム数が一致している
ので、MSはI(1、0)−Pフレームに対する応答が
確認されるまで新たなフレームの送信を停止する。
【0437】I(1、0)−Pフレームの再送を正常受
信したBSはSREJ(2)フレームを送信して、I
(1、0)−Pフレームに対する応答を確認するととも
に、I(2、0)−Pフレームの再送を要求する。SR
EJ(2)フレームを受信したMSはウィンドウサイズ
を7に戻し、I(2、0)−Pフレームを再送する。こ
の後、MSはI(2、0)−PフレームおよびI(3、
0)−Pフレームに対する応答が確認されなくてもI
(4、0)−Pフレーム以後のフレームを送信する。
【0438】つづいて図50を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図50は、図49で説明したウィンドウ
制御を複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当
て方法の制御例を説明する図である。図50ではユーザ
数を2、無線資源数を2としている。図50において、
511は誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0439】本実施の形態13では誤りの発生した無線
回線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた
無線資源をウィンドウ操作によりデータフローを制御す
ることによって、回線状態の良好な無線回線で通信して
いるデータリンク制御部に再割当てできることに主眼を
置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施の
形態13を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線
資源を再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0440】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。Ia(0、0)−Pフレ
ームを正常受信したBS(DLCA)はRRa(1)−
Fフレームを返送し、当該フレームに対する応答確認を
行う。MSA(DLCB)、BS(DLCB)も同様に
動作する。つづいて、MSA(DLCA)はIa(1、
0)−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−Pフレ
ームはBS(DLCA)で誤って受信される(受信51
1)。このため、BS(DLCA)はSREJa(1)
フレームを返送して当該フレームの再送を要求する。
【0441】SREJa(1)フレームを受信したMS
A(DLCA)はウィンドウサイズをアウトスタンディ
ングフレーム数と等しくしてIa(1、0)−Pフレー
ムを再送する。MSA(DLCA)は当該フレームに対
する応答を確認するまで新たなフレームの送信を停止す
る。MSA(DLCA)が新たなフレームの送信を停止
するとIa(1、0)−Pフレームの再送を行うタイミ
ング以外ではMSA(DLCA)に割当てられていた無
線資源が余るのでMSB(DLCB)に割当てる。な
お、実施の形態13においては、誤りの発生していない
MSBに対する無線資源の再割当て方法については、実
施の形態9の第2の制御例で説明した二つの方法を適用
できる。
【0442】つづいて図51を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図51は、連続誤りの発生していた無線
回線状態から回復する時のウィンドウ操作によるデータ
フロー制御を用いた無線資源割当て方法の制御例を説明
する図である。本制御により無線回線状態が回復した回
線で通信を行っているデータリンク制御部に適切な無線
資源を割当てることができる。
【0443】図51に示したようにMSA(DLCA)
はIa(1、0)−Pフレームの応答が確認されるまで
新たなフレームの送信を停止する。Ia(1、0)−P
フレームを正常受信したBS(DLCA)は既受信フレ
ームの中で最も古い応答未確認フレームに対する再送を
要求する。上記条件に該当するフレームが存在しなけれ
ば、つぎに受信可能なシーケンス番号をMSA(DLC
A)に通知する。
【0444】図51の例では、SREJa(2)フレー
ムを送信して、Ia(2、0)−Pフレームの再送を要
求する。SREJa(2)フレームを受信したMSA
(DLCA)はウィンドウサイズを7に戻し、Ia
(2、0)−Pフレームを再送する。以後の無線資源の
割当ては通常の無線資源割当て方法に従う。なお、実施
の形態13においては、誤りの発生していないMSBに
対する無線資源の再割当て方法については、実施の形態
9の第2の制御例で説明した二つの方法を適用できる。
ここで、無線資源の再割当てにより無線資源が増加され
たユーザでは、単位時間当たりに送受信できる情報量が
増えるので、スループットの向上を図ることが可能であ
る。
【0445】以上説明したように、本実施の形態13に
よれば、MSでは、フレーム誤り部分についてウィンド
ウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくなるよ
うに縮小し、そのBSとの通信が正常化した場合にその
縮小されたウィンドウサイズを復元する。その縮小から
復元までの間は、当該MSに割当てられている無線資源
を他のMSへ再割当てする。このように、SR ARQ
を用いて制御を行うようにしたので、無線資源を回線状
態の良好な無線回線で通信を行っているデータリンク制
御部に再割当てできる。また、誤り部分から再通信を行
うことができるので、再通信の効率化を図れる。このた
め、スループットが向上する。また、本制御により、連
続誤りが発生している無線回線での送信を停止すること
ができるため、他者に対する干渉を低減することができ
る。
【0446】実施の形態14.前述した実施の形態10
では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてGB
N ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態14のように、SR A
RQを用いてSREJフレームの受信に対して段階的に
ウィンドウサイズを小さくしてもよい。
【0447】本実施の形態14は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。ただし、基地局についてはBS、無線端
末局についてはMSA、MSB、MSCとして称呼す
る。
【0448】まず図52を用いて第1の制御例について
説明する。図52は、本実施の形態14におけるウィン
ドウ操作によるデータフローの制御方法を説明する図で
ある。図52において、601、602はそれぞれ誤り
の発生したフレームの受信を示す。
【0449】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。当該フレームを正常受信したBSはRR
(1)−Fフレームを返送して応答確認する。つづいて
MSはI(1、0)−Pフレームを送信する。当該フレ
ームはBSで誤って受信される(受信601)。BSは
SREJ(1)フレームを返送し、I(1、0)−Pフ
レームに対する再送を要求する。
【0450】SREJ(1)−Fフレームを受信したM
Sはウィンドウサイズをnだけ小さくする。図52では
nを2としている。つぎの送信時にウィンドウは(12
3:45:670)となる。MSがI(1、0)−Pフ
レームにつづいて送信したI(2、0)−Pフレームも
BSで誤って受信される(受信602)。これに対して
BSはRR(1)−Fフレームを送信する。RR(1)
−Fフレームを受信したMSはI(2、0)−Pフレー
ムに誤りが発生したことを検知できるのでさらに2だけ
ウィンドウサイズを小さくする。図52では(12
3::45670)となる。この後、MSはI(1、
0)−Pフレームの再送のみを行い新たなフレームの送
信を停止する。
【0451】I(1、0)−Pフレームを正常受信した
BSはSREJ(2)フレームを返送しI(1、0)−
Pフレームに対する応答確認をするとともにI(2、
0)−Pフレームの再送を要求する。当該フレームを受
信したMSはウィンドウサイズを7に戻す。
【0452】つづいて図53を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図53は、図52のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。図53ではユー
ザ数を2、無線資源数を2としている。図53におい
て、611、612はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0453】本実施の形態14では誤りの発生した無線
回線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた
無線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御
することによって、回線状態の良好な無線回線で通信し
ているデータリンク制御部に再割当てできることに主眼
を置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施
の形態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資
源を再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0454】MSA(DLCA)はIa(0、0)−P
フレームを送信する。当該フレームを正常受信したBS
(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返送して応
答確認をする。MSB(DLCB)、BS(DLCB)
も同様である。MSA(DLCA)は、つづけてIa
(1、0)−Pフレームを送信する。Ia(1、0)−
PフレームはBS(DLCA)で誤って受信される(受
信611)。BS(DLCA)はSREJa(1)フレ
ームを返送して当該フレームの再送を要求する。
【0455】SREJa(1)フレームを受信したMS
A(DLCA)はウィンドウサイズをn小さくする。図
53では、nを2としている。MSA(DLCA)はI
a(1、0)−PフレームにつづいてIa(2、0)−
Pフレームを送信する。当該フレームはBS(DLC
A)で誤って受信される(受信612)。
【0456】BS(DLCA)はRRa(1)−Fフレ
ームを送信する。RRa(1)−Fフレームを受信した
MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームにつ
づいてIa(2、0)−Pフレームにも誤りが発生した
ことを検知できるのでウィンドウサイズをさらに2だけ
小さくする。
【0457】ここで、上記制御によりMSA(DLC
A)のウィンドウは(123::45670)となる。
MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレームの再
送のみを行い、新たなフレームの送信を停止する。MS
A(DLCA)が送信を停止するとMSA(DLCA)
に割り当てられていた無線資源が余るので、BS(DL
CB)は、MSB(DLCB)に上記無線資源を再割当
てする。以後、同様に動作する。ここで、誤りの発生し
ていないMSBに対する無線資源の再割当て方法につい
ては、実施の形態9の第2の制御例で説明した二つの方
法を適用できる。
【0458】つづいて図54を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図54は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態14におけるウィンドウ操作によるデ
ータフローの制御例を説明する図である。また図54
は、ランダム誤りに対して、本実施の形態14が無線資
源の非効率な再割当てを防止することができることを示
す。図54において、621、622はそれぞれ誤りの
発生したフレームの受信を示す。
【0459】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送
信してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
する。MSB(DLCB)およびBS(DLCB)も同
様に動作する。BS(DLCA)はIa(0、0)−P
フレームにつづいてIa(1、0)−Pフレームを送信
する。BS(DLCA)は当該フレームの誤りを検出し
て(受信621)、SREJa(1)フレームを送信し
て当該フレームの再送を要求する。
【0460】SREJa(1)フレームを受信したMS
A(DLCA)はウィンドウサイズをn小さくする。図
54ではnを1としている。以後nは1として説明す
る。MSA(DLCA)は続けてIa(2、0)−Pフ
レームを送信する。BS(DLCA)は当該フレームに
誤りを検出するので(受信622)、RRa(1)−F
フレームを返送する。
【0461】MSA(DLCA)はIa(2、0)−P
フレームに誤りが発生したことを検知できるのでウィン
ドウサイズを1づつ小さくする。ここでウィンドウは
(1234:5:670)となる。なお、ウィンドウサ
イズがアウトスタンディングフレームに等しくなった
ら、ウィンドウ制御は終了する。SREJa(1)フレ
ームを受信したMSA(DLCA)はIa(1、0)−
Pフレームを再送する。
【0462】当該フレームを正常受信したBS(DLC
A)はSREJa(2)フレームを返送してIa(1、
0)−Pフレームに対する応答確認を行うとともに、I
a(2、0)−Pフレームに対する再送を要求する。S
REJa(2)−Fフレームを受信したMSA(DLC
A)はウィンドウサイズを7に戻す。なお、誤りの発生
していないMSBに対する無線資源の再割当て方法につ
いては、実施の形態9の第2の制御例で説明した二つの
方法を適用できる。ここで、無線資源の再割当てにより
無線資源が増加されたユーザでは、単位時間当たりに送
受信できる情報量が増えるので、スループットの向上を
図ることが可能である。
【0463】以上説明したように、本実施の形態14に
よれば、MSでは、フレーム誤り部分における再送要求
の度にBSに対してウィンドウサイズを段階的にアウト
スタンディングフレーム数と等しくなるまで縮小し、そ
のBSとの通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを復元する。ある段階まで縮小されてから
復元されるまでの間、当該MSに割当てられている無線
資源を他のMSへ再割当てする。このように、SR A
RQを用いてSREJフレームの受信に対して段階的に
ウィンドウサイズを小さくするようにしたので、無線資
源の再割当ては連続誤りが生じた場合に限定される。こ
れにより、前述の実施の形態10のように、ランダムな
誤りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止する
ことが可能である。なお、スループットに関する効果
は、前述の実施の形態13と同様である。
【0464】実施の形態15.前述した実施の形態11
では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてGB
N ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態15のように、SR A
RQを用いて連続誤りの発生した無線回線状態が回復す
る時に受信応答の確認毎に段階的にウィンドウサイズを
大きくするようにしてもよい。
【0465】本実施の形態15は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。ただし、基地局についてはBS、無線端
末局についてはMSA、MSB、MSCとして称呼す
る。
【0466】まず図55を用いて第1の制御例について
説明する。図55は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図55において、70
1は誤りの発生したフレームの受信を示す。MSはま
ず、I(0、0)−Pフレームを送信する。当該フレー
ムを正常受信したMSはRR(1)−Fフレームを返送
してI(0、0)−Pフレームに対する応答確認をす
る。
【0467】MSはI(0、0)−Pフレームにつづい
てI(1、0)−Pフレームを送信する。BSは当該フ
レームに誤りを検出する(受信701)。BSはSRE
J(1)フレームを返送してI(1、0)−Pフレーム
に対する再送を要求する。SREJ(1)フレームを受
信したMSはウィンドウサイズをアウトスタンディング
フレーム数にして、I(1、0)−Pフレームを再送す
る。
【0468】MSは当該フレームに対する応答を確認す
るまで新たなフレームの送信を停止する。I(1、0)
−Pフレームの再送を正常受信したBSはSREJ
(2)フレームを送信してI(1、0)−Pフレームに
対する応答確認を行うとともにI(2、0)−Pフレー
ムの再送を要求する。SREJ(2)フレームを受信し
たMSはウィンドウサイズをnだけ大きくする。図55
ではnを1としている。
【0469】つぎの送信タイミングでウィンドウは(2
3:45:6701)となる。MSはI(2、0)−P
フレームを送信する。当該フレームを正常受信したBS
はSREJ(3)フレームを返送し、I(2、0)−P
フレームに対する応答確認をするとともにI(3、0)
−Pフレームの再送を要求する。SREJ(3)フレー
ムを受信したMSはウィンドウサイズを1だけ大きくす
る。
【0470】つづいて図56を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図56は、図55のウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。図56ではユーザ数を2、無線資源数を
2としている。
【0471】本実施の形態15では誤りの発生した無線
回線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた
無線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御
することによって、回線状態の良好な無線回線で通信し
ているデータリンク制御部に再割当てできることに主眼
を置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施
の形態15を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無
線資源を再割当てしてやるかは任意の方法を適用でき
る。
【0472】図56において、ウィンドウサイズが3の
間、MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレーム
の再送のみを行う。Ia(1、0)−Pフレームを正常
受信したBS(DLCA)はSREJa(2)フレーム
を返送して、Ia(1、0)−Pフレームに対する応答
確認を行うとともにIa(2、0)−Pフレームの再送
を要求する。SREJa(2)フレームを受信したMS
A(DLCA)はウィンドウサイズを1大きくする。つ
ぎの送信タイミングでMSA(DLCA)はIa(2、
0)−Pフレームを送信する。
【0473】この時、ウィンドウは(23:45:67
01)となる。Ia(2、0)−Pフレームを正常受信
したBS(DLCA)はSREJa(3)フレームを返
送しIa(2、0)−Pフレームに対する応答確認をす
るとともにIa(3、0)−Pフレームの再送を要求す
る。SREJa(3)フレームを受信したMSA(DL
CA)はウィンドウサイズを1だけ大きくする。以後、
同様に動作する。なお、誤りの発生していないMSBに
対する無線資源の再割当て方法については、実施の形態
9の第2の制御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0474】つづいて図57を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図57は、無線回線が連続誤りの状態に
おいて、1フレームが偶然受信された場合の本実施の形
態15におけるウィンドウ操作によるデータフロー制御
を用いた無線資源割当て方法を説明する図である。また
図57は、本実施の形態15において無線回線が回復す
る状態で効率的に無線資源を割当てることを示す。図5
7において、711は誤りの発生したフレームの受信を
示す。
【0475】ウィンドウサイズが3の間、MSA(DL
CA)はIa(1、0)−Pフレームの再送のみを行
う。Ia(1、0)−Pフレームを正常受信したBS
(DLCA)はSREJa(2)フレームを返送して、
Ia(1、0)−Pフレームに対する応答確認を行うと
ともにIa(2、0)−Pフレームの再送を要求する。
SREJa(2)フレームを受信したMSA(DLC
A)はウィンドウサイズを1だけ大きくする。
【0476】つぎの送信タイミングでMSA(DLC
A)はIa(2、0)−Pフレームを送信する。当該フ
レームに誤りを検出したBS(DLCA)は(受信71
1)、SREJa(2)フレームを返送してIa(2、
0)−Pフレームの再送を要求する。SREJa(2)
フレームを受信したMSA(DLCA)はウィンドウサ
イズをアウトスタンディングフレーム数にする。上記制
御により、回線状態が偶然良くなった場合の無線資源割
当ての無駄を防ぐ。なお、誤りの発生していないMSB
に対する無線資源の再割当て方法については、実施の形
態9の第2の制御例で説明した二つの方法を適用でき
る。ここで、無線資源の再割当てにより無線資源が増加
されたユーザでは、単位時間当たりに送受信できる情報
量が増えるので、スループットの向上を図ることが可能
である。
【0477】以上説明したように、本実施の形態15に
よれば、MSでは、フレーム誤り部分について再送要求
があった場合にはウィンドウサイズをアウトスタンディ
ングフレーム数と等しくなるように縮小し、そのBSと
の通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサ
イズを通信の度に段階的に復元する。縮小されたからあ
る段階まで復元されるまでの間は、当該MSに割当てら
れている無線資源を他のMSへ再割当てする。このよう
に、SR ARQを用いて連続誤りの発生した無線回線
状態が回復する時に受信応答の確認毎に段階的にウィン
ドウサイズを大きくするようにしたので、無線回線が連
続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御す
ることができる。これにより、前述した実施の形態11
のように、無線資源の効率的な再割当て方法を実現する
ことが可能である。なお、スループットに関する効果
は、前述の実施の形態13と同様である。
【0478】実施の形態16.前述した実施の形態12
では、データリンク制御部の誤り再送制御法としてGB
N ARQを用いていたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態16のように、SR A
RQを用いて、連続してフレーム誤りが発生した場合に
ウィンドウ操作によるデータフロー制御を行うようにし
てもよい。
【0479】本実施の形態16は、全体構成に関して図
1で説明した全体構成と同様としており、制御方法と動
作が異なるだけなので、以下に制御方法と動作について
のみ説明する。ただし、基地局についてはBS、無線端
末局についてはMSA、MSB、MSCとして称呼す
る。
【0480】まず図58を用いて第1の制御例について
説明する。図58は、ウィンドウ操作によるデータフロ
ー制御方法を説明する図である。図58において、80
1、802、803はそれぞれ誤りの発生したフレーム
の受信を示す。
【0481】MSはまず、I(0、0)−Pフレームを
送信する。I(0、0)−Pフレームを正常受信したB
SはRR(1)−Fフレームを返送してI(0、0)−
Pフレームに対する応答確認を行う。
【0482】MSはつづいてI(1、0)−Pフレーム
を送信する。当該フレームはBSで誤って受信される
(受信801)。BSはSREJ(1)フレームを返送
してI(1、0)−Pフレームの再送を要求する。MS
はSREJ(1)フレームを受信してもウィンドウの制
御を開始しない。MSはI(1、0)−Pフレームにつ
づいてI(2、0)−Pフレームを送信する。当該フレ
ームもBSで誤って受信される(受信802)。BSは
RR(1)−Fフレームを返送する。当該フレームを受
信したMSは既受信フレームが2フレーム連続で誤った
ことを検知する。
【0483】BSはI(3、0)−Pフレームを送信す
る。BSは当該フレームにも誤りを検出するので(受信
803)、RR(1)−Fフレームを返送する。当該フ
レームを受信したMSは既送信フレームが3フレーム連
続で誤ったことを検知する。ここで、MSはウィンドウ
サイズをアウトスタンディングフレーム数にする。本実
施の形態16ではm連続誤りの発生で制御を開始する。
図58の例では実施の形態12と同様にmを3としてい
るので、3連続誤りの発生で制御を開始することにな
る。
【0484】そして、MSはウィンドウサイズをアウト
スタンディングフレーム数にすると、I(1、0)−P
フレームに対する応答を確認するまで当該フレームの再
送のみを行う。I(1、0)−Pフレームを正常受信し
たBSはSREJ(2)フレームを返送してI(1、
0)−Pフレームに対する応答確認を行うとともにI
(2、0)−Pフレームの再送を要求する。SREJ
(2)フレームを受信したMSはウィンドウサイズを7
に戻す。
【0485】つづいて図59を用いて第2の制御例につ
いて説明する。図59は、図58のウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。図59ではユーザ数を2、無線資源数を
2としている。図59において、811、812、81
3はそれぞれ誤りの発生したフレームの受信を示す。
【0486】本実施の形態16では誤りの発生した無線
回線で通信しているデータリンク制御部に割当てていた
無線資源をウィンドウの操作によりデータフローを制御
することによって、回線状態の良好な無線回線で通信し
ているデータリンク制御部に再割当てできることに主眼
を置いている。したがって、3人以上のユーザで本実施
の形態を用いた場合に、どのユーザにどれだけの無線資
源を再割当てしてやるかは任意の方法を適用できる。
【0487】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを返
送してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
行う。MSB(DLCB)、BS(DLCB)も同様に
動作する。
【0488】MSA(DLCA)はつづいて、Ia
(1、0)−Pフレームを送信する。当該フレームはB
S(DLCA)で誤って受信されるので(受信81
1)、BS(DLCA)はSREJa(1)フレームを
返送してIa(1、0)−Pフレームの再送を要求す
る。MSA(DLCA)はつづいてIa(2、0)−P
フレーム、Ia(3、0)−Pフレームを送信する。
【0489】BS(DLCA)はそれぞれのフレームに
誤りを検出するので(受信812、813)、それぞれ
のフレームに対してRRa(1)−Fフレームを返送す
る。当該フレームを受信したMSA(DLCA)は既送
信フレームが3フレーム連続で誤ったことを検知するの
で、ウィンドウサイズをアウトスタンディングフレーム
数にする。
【0490】本実施の形態16ではm連続誤りの発生で
制御を開始する。図59の例ではmを3としている。M
SA(DLCA)がIa(4、0)−Pフレームを送信
するとウィンドウは(1234::5670)となるの
で、MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレーム
の再送のみを行う。この後、MSA(DLCA)に割当
てていた無線資源をMSB(DLCB)に再割当てす
る。なお、誤りの発生していないMSBに対する無線資
源の再割当て方法については、実施の形態9の第2の制
御例で説明した二つの方法を適用できる。
【0491】つづいて図60を用いて第3の制御例につ
いて説明する。図60は、ランダムな誤りが発生した場
合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によるデータ
フロー制御例を説明する図である。また図60は、ラン
ダム誤りに対して、本実施の形態16が無線資源の非効
率な再割当てを防止することができることを示す。図6
0において、821、822はそれぞれ誤りの発生した
フレームの受信を示す。
【0492】MSA(DLCA)はまず、Ia(0、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームを正常受信
したBS(DLCA)はRRa(1)−Fフレームを送
信してIa(0、0)−Pフレームに対する応答確認を
行う。MSB(DLCB),BS(DLCB)も同様に
動作する。MSA(DLCA)はつづいて、Ia(1、
0)−Pフレームを送信する。当該フレームに誤りを検
出したBS(DLCA)は(受信821)、SREJa
(1)フレームを返送してIa(1、0)−Pフレーム
の再送を要求する。
【0493】本実施の形態16ではmフレーム連続誤り
を検知して制御を開始するので、SREJa(1)フレ
ームを受信してもMSA(DLCA)は制御を行わな
い。MSA(DLCA)はIa(1、0)−Pフレーム
につづいて、Ia(2、0)−Pフレームを送信する。
当該フレームに誤りを検出したBS(DLCA)は(受
信822)、RRa(1)−Fフレームを返送する。
【0494】MSA(DLCA)はIa(3、0)−P
フレームを送信し、つづいて、Ia(1、0)−Pフレ
ームを再送する。Ia(1、0)−Pフレームを受信し
たBS(DLCA)はSREJa(2)フレームを返送
してIa(1、0)−Pフレームに対する応答を確認す
るとともにIa(2、0)−Pフレームの再送を要求す
る。当該フレームを受信したMSA(DLCA)は連続
フレーム誤りがm(図では3)以下であるのでウィンド
ウを小さくする制御を行わない。なお、誤りの発生して
いないMSBに対する無線資源の再割当て方法について
は、実施の形態9の第2の制御例で説明した二つの方法
を適用できる。ここで、無線資源の再割当てにより無線
資源が増加されたユーザでは、単位時間当たりに送受信
できる情報量が増えるので、スループットの向上を図る
ことが可能である。
【0495】以上説明したように、本実施の形態16に
よれば、MSでは、一定回数連続してフレーム誤り部分
について再送要求があった場合にウィンドウサイズをア
ウトスタンディングフレーム数と等しくなるように縮小
し、当該BSとの通信が正常化した場合にその縮小され
たウィンドウサイズを復元する。その縮小から復元まで
の間は、当該MSに割当てられている無線資源を他のM
Sに再割当てする。このように、連続してフレーム誤り
が発生した場合にウィンドウ操作によるデータフロー制
御を行うようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤
りが生じた場合に限定される。これにより、前述した実
施の形態12のように、ランダムな誤りが発生した場合
の非効率な再割当て制御を停止することが可能である。
なお、スループットに関する効果は、前述した実施の形
態13と同様である。
【0496】さて、実施の形態1〜4(9〜12)と実
施の形態5〜8(13〜16)のそれぞれにおいて、ウ
ィンドウサイズの縮小と復元の組み合わせは、任意に設
定することが可能である。すなわち、フレーム誤りの発
生でウィンドウサイズを小さくする場合には、直接小さ
くするものと段階的に小さくするものとの2種類があ
り、それぞれに対して直接もとのサイズに復元するもの
と段階的にサイズを復元するものとのいずれでも対応さ
せることができる。
【0497】また、前述の実施の形態では、連続フレー
ム誤りが3に達すると、ウィンドウ制御により無線資源
の再割当を行うようにしていたが、本発明はこれに限定
されず、2以下、もしくは4以上の連続フレーム誤りで
もよい。また、前述の実施の形態では、ウィンドウサイ
ズを1もしくは2ずつ段階的に制御するようにしていた
が、本発明はこれに限定されず、3以上ずつ段階的に行
うようにしてもよい。以上、本発明を実施の形態1〜1
6により説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の
変形が可能であり、これらをこの発明の範囲から排除す
るものではない。
【0498】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、基地局では、再通信の要求があった無線端末局に対
してウィンドウサイズを縮小し、無線端末局への通信が
正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復
元し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に
割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て
するようにしたので、無回線状態の劣化したユーザに割
当てていた無線資源を回線状態の良好なユーザに再割当
てされ、無線資源の有効利用を実現することができ、こ
れにより、回線状態の良好な無線環境で通信している無
線資源の割当量が増えることから、スループットを向上
させることが可能なマルチアクセス無線通信システムが
得られるという効果を奏する。
【0499】つぎの発明によれば、基地局では、再通信
の要求の度に当該無線端末局に対してウィンドウサイズ
を段階的に縮小し、無線端末局への通信が正常化した場
合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段
階まで縮小されてから復元されるまでの間、当該無線端
末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再
割当てするようにしたので、無線資源の再割当てが実施
されるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限ら
れ、これにより、ランダム誤りに対して無線資源の非効
率な再割当てを防ぐことが可能なマルチアクセス無線通
信システムが得られるという効果を奏する。
【0500】つぎの発明によれば、基地局では、再通信
の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元
し、縮小されてからある段階まで復元されるまでの間
は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線回線が
連続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御
することができ、これにより、無線資源の効率的な再割
当てを実現することが可能なマルチアクセス無線通信シ
ステムが得られるという効果を奏する。
【0501】つぎの発明によれば、基地局では、一定回
数連続して再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズを縮小し、当該無線端末局との通信が正
常化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元
し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
るようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定
回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤
りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止するこ
とが可能なマルチアクセス無線通信システムが得られる
という効果を奏する。
【0502】つぎの発明よれば、基地局では、誤り部分
について再通信の要求があった無線端末局に対してウィ
ンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しくな
るように縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小
から復元までの間は、当該無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにした
ので、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線
資源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資
源の有効利用を実現することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、回線状態の良
好な無線環境で通信している無線資源の割当量が増え、
かつ、再通信の効率化を図れることから、スループット
を向上させることが可能なマルチアクセス無線通信シス
テムが得られるという効果を奏する。
【0503】つぎの発明によれば、基地局では、誤り部
分について再通信の要求の度に当該無線端末局に対して
ウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサイ
ズと等しくなるまで縮小し、無線端末局への通信が正常
化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元
し、ある段階まで縮小されてから復元されるまでの間、
当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線
端末局へ再割当てするようにしたので、無線資源の再割
当てが実施されるのは一定以上の連続誤りが発生した場
合に限られ、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、ランダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当て
を防ぐことが可能なマルチアクセス無線通信システムが
得られるという効果を奏する。
【0504】つぎの発明によれば、基地局では、誤り部
分について再通信の要求があった無線端末局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、無線端末局への通信が正常化した場
合にその縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階
的に復元し、縮小されてからある段階まで復元されるま
での間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線
回線が連続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りな
く制御することができ、かつ、誤り部分から再通信を行
うことができ、これにより、再通信の効率化を図れるこ
とはもちろん、無線資源の効率的な再割当てを実現する
ことが可能なマルチアクセス無線通信システムが得られ
るという効果を奏する。
【0505】つぎの発明によれば、基地局では、一定回
数連続して誤り部分について再通信の要求があった無線
端末局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディン
グサイズと等しくなるように縮小し、当該無線端末局と
の通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサ
イズを復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線
端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
再割当てするようにしたので、無線資源の再割当ては連
続誤り一定回数生じた場合に限定され、かつ、誤り部分
から再通信を行うことができ、これにより、再通信の効
率化を図れることはもちろん、ランダムな誤りが発生し
た場合の非効率な再割当て制御を停止することが可能な
マルチアクセス無線通信システムが得られるという効果
を奏する。
【0506】つぎの発明によれば、再通信の要求があっ
た無線端末局に対してウィンドウサイズを縮小し、無線
端末局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを復元し、その縮小から復元までの間は、
当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線
端末局へ再割当てするようにしたので、無回線状態の劣
化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良好
なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現す
ることができ、これにより、回線状態の良好な無線環境
で通信している無線資源の割当量が増えることから、ス
ループットを向上させることが可能なマルチアクセス無
線通信装置が得られるという効果を奏する。
【0507】つぎの発明によれば、再通信の要求の度に
当該無線端末局に対してウィンドウサイズを段階的に縮
小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小さ
れてから復元されるまでの間、当該無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよ
うにしたので、無線資源の再割当てが実施されるのは一
定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、これによ
り、ランダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当て
を防ぐことが可能なマルチアクセス無線通信装置が得ら
れるという効果を奏する。
【0508】つぎの発明によれば、再通信の要求があっ
た無線端末局に対してウィンドウサイズを縮小し、無線
端末局への通信が正常化した場合にその縮小されたウィ
ンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮小されて
からある段階まで復元されるまでの間は、当該無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てするようにしたので、無線回線が連続誤りの状態か
ら回復する場合の判断を誤りなく制御することができ、
これにより、無線資源の効率的な再割当てを実現するこ
とが可能なマルチアクセス無線通信装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0509】つぎの発明によれば、一定回数連続して再
通信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイ
ズを縮小し、当該無線端末局との通信が正常化した場合
にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小
から復元までの間は、当該無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにした
ので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場
合に限定され、これにより、ランダムな誤りが発生した
場合の非効率な再割当て制御を停止することが可能なマ
ルチアクセス無線通信装置が得られるという効果を奏す
る。
【0510】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイ
ズをアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮
小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元ま
での間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回
線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線
状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利
用を実現することができ、かつ、誤り部分から再通信を
行うことができ、これにより、回線状態の良好な無線環
境で通信している無線資源の割当量が増え、かつ、再通
信の効率化を図れることから、スループットを向上させ
ることが可能なマルチアクセス無線通信装置が得られる
という効果を奏する。
【0511】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求の度に当該無線端末局に対してウィンドウサ
イズを段階的にアウトスタンディングサイズと等しくな
るまで縮小し、無線端末局への通信が正常化した場合に
その縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段階ま
で縮小されてから復元されるまでの間、当該無線端末局
に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当
てするようにしたので、無線資源の再割当てが実施され
るのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能なマルチアクセス無線通信装置が得られるという効
果を奏する。
【0512】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイ
ズをアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮
小し、無線端末局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、
縮小されてからある段階まで復元されるまでの間は、当
該無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端
末局へ再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤
りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制御するこ
とができ、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、無線資源の効率的な再割当てを実現することが可能
なマルチアクセス無線通信装置が得られるという効果を
奏する。
【0513】つぎの発明によれば、一定回数連続して誤
り部分について再通信の要求があった無線端末局に対し
てウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等
しくなるように縮小し、当該無線端末局との通信が正常
化した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元
し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割
当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てす
るようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定
回数生じた場合に限定され、かつ、誤り部分から再通信
を行うことができ、これにより、再通信の効率化を図れ
ることはもちろん、ランダムな誤りが発生した場合の非
効率な再割当て制御を停止することが可能なマルチアク
セス無線通信装置が得られるという効果を奏する。
【0514】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
を縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小
された無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、
その縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに再
割当てされた無線資源の割当てを元に戻す工程にしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、これにより、回線状
態の良好な無線環境で通信している無線資源の割当量が
増えることから、スループットを向上させることが可能
な無線資源割当方法が得られるという効果を奏する。
【0515】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対して、再通信の要求の
度にウィンドウサイズを段階的に縮小し、その無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当て、ウィンドウサイズが段階的に縮小された無線端末
局と基地局との通信が正常化した場合、その縮小された
ウィンドウサイズを復元するとともに再割当てされた無
線資源の割当てを元に戻す工程にしたので、無線資源の
再割当てが実施されるのは一定以上の連続誤りが発生し
た場合に限られ、これにより、ランダム誤りに対して無
線資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能な無線資源
割当方法が得られるという効果を奏する。
【0516】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
を縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小
された無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、
その縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に
復元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元
に戻す工程にしたので、無線回線が連続誤りの状態から
回復する場合の判断を誤りなく制御することができ、こ
れにより、無線資源の効率的な再割当てを実現すること
が可能な無線資源割当方法が得られるという効果を奏す
る。
【0517】つぎの発明によれば、基地局に対して一定
回数連続して再通信の要求があった無線端末局に対して
ウィンドウサイズを縮小し、その無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィン
ドウサイズが縮小された無線端末局と基地局との通信が
正常化した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復
元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に
戻す工程にしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一
定回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな
誤りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止する
ことが可能な無線資源割当方法が得られるという効果を
奏する。
【0518】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割当て
された無線資源の割当てを元に戻し、その後、基地局に
対して再通信の要求があった無線端末局に対して要求さ
れた再通信から実行する工程にしたので、無回線状態の
劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良
好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現
することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信
している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効率
化を図れることから、スループットを向上させることが
可能な無線資源割当方法が得られるという効果を奏す
る。
【0519】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対して、再通信の要求の
度にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディング
サイズと等しくなるまで縮小し、その無線端末局に割当
てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウ
ィンドウサイズが段階的に縮小された無線端末局と基地
局との通信が正常化した場合、その縮小されたウィンド
ウサイズを復元するとともに再割当てされた無線資源の
割当てを元に戻し、その後、基地局に対して再通信の要
求があった無線端末局に対して要求された再通信から実
行する工程にしたので、無線資源の再割当てが実施され
るのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能な無線資源割当方法が得られるという効果を奏す
る。
【0520】つぎの発明によれば、基地局に対して再通
信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
無線端末局と基地局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
し、その後、基地局に対して再通信の要求があった無線
端末局に対して要求された再通信から実行する工程にし
たので、無線回線が連続誤りの状態から回復する場合の
判断を誤りなく制御することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率
化を図れることはもちろん、無線資源の効率的な再割当
てを実現することが可能な無線資源割当方法が得られる
という効果を奏する。
【0521】つぎの発明によれば、基地局に対して一定
回数連続して再通信の要求があった無線端末局に対して
ウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等し
くなるように縮小し、その無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサ
イズが縮小された無線端末局と基地局との通信が正常化
した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元する
とともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻し、
その後、基地局に対して再通信の要求があった無線端末
局に対して要求された再通信から実行する工程にしたの
で、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合
に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て
制御を停止することが可能な無線資源割当方法が得られ
るという効果を奏する。
【0522】つぎの発明によれば、無線端末局では、再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
縮小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元まで
の間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を
他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回線
状態の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状
態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用
を実現することができ、これにより、回線状態の良好な
無線環境で通信している無線資源の割当量が増えること
から、スループットを向上させることが可能であるマル
チアクセス無線通信システムが得られるという効果を奏
する。
【0523】つぎの発明によれば、無線端末局では、再
通信の要求の度に当該基地局に対してウィンドウサイズ
を段階的に縮小し、基地局への通信が正常化した場合に
その縮小されたウィンドウサイズを復元し、ある段階ま
で縮小されてから復元されるまでの間は、当該無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てするようにしたので、無線資源の再割当てが実施さ
れるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、
これにより、ランダム誤りに対して無線資源の非効率な
再割当てを防ぐことが可能であるマルチアクセス無線通
信システムが得られるという効果を奏する。
【0524】つぎの発明によれば、無線端末局では、再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
縮小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小さ
れたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮
小されてからある段階まで復元されるまでの間は、当該
無線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末
局へ再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤り
の状態から回復する場合の判断を誤りなく制御すること
ができ、これにより、無線資源の効率的な再割当てを実
現することが可能であるマルチアクセス無線通信システ
ムが得られるという効果を奏する。
【0525】つぎの発明によれば、無線端末局では、一
定回数連続して再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズを縮小し、当該基地局との通信が正常化
した場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、
その縮小から復元までの間は、当該無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよ
うにしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数
生じた場合に限定され、これにより、ランダムな誤りが
発生した場合の非効率な再割当て制御を停止することが
可能であるマルチアクセス無線通信システムが得られる
という効果を奏する。
【0526】つぎの発明によれば、無線端末局では、誤
り部分について再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、基地局への通信が正常化した場合に
その縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小か
ら復元までの間は、当該無線端末局に割当てられている
無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、かつ、誤り部分から
再通信を行うことができ、これにより、回線状態の良好
な無線環境で通信している無線資源の割当量が増え、か
つ、再通信の効率化を図れることから、スループットを
向上させることが可能であるマルチアクセス無線通信シ
ステムが得られるという効果を奏する。
【0527】つぎの発明によれば、無線端末局では、誤
り部分について再通信の要求の度に当該基地局に対して
ウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサイ
ズと等しくなるまで縮小し、基地局への通信が正常化し
た場合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、あ
る段階まで縮小されてから復元されるまでの間、当該無
線端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局
へ再割当てするようにしたので、無線資源の再割当てが
実施されるのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限
られ、かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、こ
れにより、再通信の効率化を図れることはもちろん、ラ
ンダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐ
ことが可能であるマルチアクセス無線通信システムが得
られるという効果を奏する。
【0528】つぎの発明によれば、無線端末局では、誤
り部分について再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、基地局への通信が正常化した場合に
その縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に
復元し、縮小されてからある段階まで復元されるまでの
間は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を他
の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無線回線
が連続誤りの状態から回復する場合の判断を誤りなく制
御することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこ
とができ、これにより、再通信の効率化を図れることは
もちろん、無線資源の効率的な再割当てを実現すること
が可能であるマルチアクセス無線通信システムが得られ
るという効果を奏する。
【0529】つぎの発明によれば、無線端末局では、一
定回数連続して誤り部分について再通信の要求があった
基地局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディン
グサイズと等しくなるように縮小し、当該基地局との通
信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサイズ
を復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当てするようにしたので、無線資源の再割当ては連続誤
り一定回数生じた場合に限定され、かつ、誤り部分から
再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率化
を図れることはもちろん、ランダムな誤りが発生した場
合の非効率な再割当て制御を停止することが可能である
マルチアクセス無線通信システムが得られるという効果
を奏する。
【0530】つぎの発明によれば、再通信の要求があっ
た基地局に対してウィンドウサイズを縮小し、基地局へ
の通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサ
イズを復元し、その縮小から復元までの間は、当該無線
端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
再割当てするようにしたので、無回線状態の劣化したユ
ーザに割当てていた無線資源を回線状態の良好なユーザ
に再割当てされ、無線資源の有効利用を実現することが
でき、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信し
ている無線資源の割当量が増えることから、スループッ
トを向上させることが可能であるマルチアクセス無線通
信装置が得られるという効果を奏する。
【0531】つぎの発明によれば、再通信の要求の度に
当該基地局に対してウィンドウサイズを段階的に縮小
し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小された
ウィンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小されてか
ら復元されるまでの間、当該無線端末局に割当てられて
いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにし
たので、無線資源の再割当てが実施されるのは一定以上
の連続誤りが発生した場合に限られ、これにより、ラン
ダム誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐこ
とが可能であるマルチアクセス無線通信装置が得られる
という効果を奏する。
【0532】つぎの発明によれば、再通信の要求があっ
た基地局に対してウィンドウサイズを縮小し、基地局へ
の通信が正常化した場合にその縮小されたウィンドウサ
イズを通信の度に段階的に復元し、縮小されてからある
段階まで復元されるまでの間は、当該無線端末局に割当
てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当てする
ようにしたので、無線回線が連続誤りの状態から回復す
る場合の判断を誤りなく制御することができ、これによ
り、無線資源の効率的な再割当てを実現することが可能
であるマルチアクセス無線通信装置が得られるという効
果を奏する。
【0533】つぎの発明によれば、一定回数連続して再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
縮小し、当該基地局との通信が正常化した場合にその縮
小されたウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元
までの間は、当該無線端末局に割当てられている無線資
源を他の無線端末局へ再割当てするようにしたので、無
線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合に限定
され、これにより、ランダムな誤りが発生した場合の非
効率な再割当て制御を停止することが可能であるマルチ
アクセス無線通信装置が得られるという効果を奏する。
【0534】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小された
ウィンドウサイズを復元し、その縮小から復元までの間
は、当該無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当てするようにしたので、無回線状態
の劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の
良好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実
現することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこ
とができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で通
信している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効
率化を図れることから、スループットを向上させること
が可能であるマルチアクセス無線通信装置が得られると
いう効果を奏する。
【0535】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求の度に当該基地局に対してウィンドウサイズ
を段階的にアウトスタンディングサイズと等しくなるま
で縮小し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小
されたウィンドウサイズを復元し、ある段階まで縮小さ
れてから復元されるまでの間、当該無線端末局に割当て
られている無線資源を他の無線端末局へ再割当てするよ
うにしたので、無線資源の再割当てが実施されるのは一
定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、かつ、誤り
部分から再通信を行うことができ、これにより、再通信
の効率化を図れることはもちろん、ランダム誤りに対し
て無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能である
マルチアクセス無線通信装置が得られるという効果を奏
する。
【0536】つぎの発明によれば、誤り部分について再
通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズを
アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、基地局への通信が正常化した場合にその縮小された
ウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元し、縮小さ
れてからある段階まで復元されるまでの間は、当該無線
端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
再割当てするようにしたので、無線回線が連続誤りの状
態から回復する場合の判断を誤りなく制御することがで
き、かつ、誤り部分から再通信を行うことができ、これ
により、再通信の効率化を図れることはもちろん、無線
資源の効率的な再割当てを実現することが可能であるマ
ルチアクセス無線通信装置が得られるという効果を奏す
る。
【0537】つぎの発明によれば、一定回数連続して誤
り部分について再通信の要求があった基地局に対してウ
ィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等しく
なるように縮小し、当該基地局との通信が正常化した場
合にその縮小されたウィンドウサイズを復元し、その縮
小から復元までの間は、当該無線端末局に割当てられて
いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てするようにし
たので、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた
場合に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、再通信の効率化を図れることはも
ちろん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割
当て制御を停止することが可能であるマルチアクセス無
線通信装置が得られるという効果を奏する。
【0538】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズ
を縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小
された基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、
その縮小されたウィンドウサイズを復元するとともに再
割当てされた無線資源の割当てを元に戻す工程にしたの
で、無回線状態の劣化したユーザに割当てていた無線資
源を回線状態の良好なユーザに再割当てされ、無線資源
の有効利用を実現することができ、これにより、回線状
態の良好な無線環境で通信している無線資源の割当量が
増えることから、スループットを向上させることが可能
である無線資源割当方法が得られるという効果を奏す
る。
【0539】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対して、再通信の要求の
度にウィンドウサイズを段階的に縮小し、その無線端末
局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ再割
当て、ウィンドウサイズが段階的に縮小された基地局と
無線端末局との通信が正常化した場合、その縮小された
ウィンドウサイズを復元するとともに再割当てされた無
線資源の割当てを元に戻す工程にしたので、無線資源の
再割当てが実施されるのは一定以上の連続誤りが発生し
た場合に限られ、これにより、ランダム誤りに対して無
線資源の非効率な再割当てを防ぐことが可能である無線
資源割当方法が得られるという効果を奏する。
【0540】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズ
を縮小し、その無線端末局に割当てられている無線資源
を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小
された基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、
その縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に
復元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元
に戻す工程にしたので、無線回線が連続誤りの状態から
回復する場合の判断を誤りなく制御することができ、こ
れにより、無線資源の効率的な再割当てを実現すること
が可能である無線資源割当方法が得られるという効果を
奏する。
【0541】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
一定回数連続して再通信の要求があった基地局に対して
ウィンドウサイズを縮小し、その無線端末局に割当てら
れている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィン
ドウサイズが縮小された基地局と無線端末局との通信が
正常化した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復
元するとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に
戻す工程にしたので、無線資源の再割当ては連続誤り一
定回数生じた場合に限定され、これにより、ランダムな
誤りが発生した場合の非効率な再割当て制御を停止する
ことが可能である無線資源割当方法が得られるという効
果を奏する。
【0542】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを復元するとともに再割当て
された無線資源の割当てを元に戻し、その後、無線端末
局に対して再通信の要求があった基地局に対して要求さ
れた再通信から実行する工程にしたので、無回線状態の
劣化したユーザに割当てていた無線資源を回線状態の良
好なユーザに再割当てされ、無線資源の有効利用を実現
することができ、かつ、誤り部分から再通信を行うこと
ができ、これにより、回線状態の良好な無線環境で通信
している無線資源の割当量が増え、かつ、再通信の効率
化を図れることから、スループットを向上させることが
可能である無線資源割当方法が得られるという効果を奏
する。
【0543】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対して、再通信の要求の
度にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディング
サイズと等しくなるまで縮小し、その無線端末局に割当
てられている無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウ
ィンドウサイズが段階的に縮小された基地局と無線端末
局との通信が正常化した場合、その縮小されたウィンド
ウサイズを復元するとともに再割当てされた無線資源の
割当てを元に戻し、その後、無線端末局に対して再通信
の要求があった基地局に対して要求された再通信から実
行する工程にしたので、無線資源の再割当てが実施され
るのは一定以上の連続誤りが発生した場合に限られ、か
つ、誤り部分から再通信を行うことができ、これによ
り、再通信の効率化を図れることはもちろん、ランダム
誤りに対して無線資源の非効率な再割当てを防ぐことが
可能である無線資源割当方法が得られるという効果を奏
する。
【0544】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
再通信の要求があった基地局に対してウィンドウサイズ
をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
し、その無線端末局に割当てられている無線資源を他の
無線端末局へ再割当て、ウィンドウサイズが縮小された
基地局と無線端末局との通信が正常化した場合、その縮
小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
るとともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻
し、その後、無線端末局に対して再通信の要求があった
基地局に対して要求された再通信から実行する工程にし
たので、無線回線が連続誤りの状態から回復する場合の
判断を誤りなく制御することができ、かつ、誤り部分か
ら再通信を行うことができ、これにより、再通信の効率
化を図れることはもちろん、無線資源の効率的な再割当
てを実現することが可能である無線資源割当方法が得ら
れるという効果を奏する。
【0545】つぎの発明によれば、無線端末局に対して
一定回数連続して再通信の要求があった基地局に対して
ウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等し
くなるように縮小し、その無線端末局に割当てられてい
る無線資源を他の無線端末局へ再割当て、ウィンドウサ
イズが縮小された基地局と無線端末局との通信が正常化
した場合、その縮小されたウィンドウサイズを復元する
とともに再割当てされた無線資源の割当てを元に戻し、
その後、無線端末局に対して再通信の要求があった基地
局に対して要求された再通信から実行する工程にしたの
で、無線資源の再割当ては連続誤り一定回数生じた場合
に限定され、かつ、誤り部分から再通信を行うことがで
き、これにより、再通信の効率化を図れることはもちろ
ん、ランダムな誤りが発生した場合の非効率な再割当て
制御を停止することが可能である無線資源割当方法が得
られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1においてマルチアクセ
ス方式のマルチアクセス無線通信システムを機能的に示
すブロック図である。
【図2】 実施の形態1において複数ユーザの場合の無
線資源割当て方法を説明する図である。
【図3】 実施の形態1において複数ユーザの場合に連
続誤りが発生した場合の制御を説明する図である。
【図4】 実施の形態1においてデータリンク制御部に
対する無線資源の割当てを停止する方法を説明する図で
ある。
【図5】 実施の形態1においてウィンドウ制御を複数
ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当方法の制御
例を説明する図である。
【図6】 実施の形態1において連続誤りの発生してい
た無線回線状態から回復する時のウィンドウ操作による
データフロー制御を用いた無線資源割当方法の制御例を
説明する図である。
【図7】 実施の形態1による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図8】 実施の形態2におけるウィンドウ操作による
データフローの制御方法を説明する図である。
【図9】 実施の形態2においてウィンドウ操作による
データフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合の
無線資源割当てを説明する図である。
【図10】 実施の形態2においてランダムな誤りが発
生した場合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によ
るデータフローの制御例を説明する図である。
【図11】 実施の形態2による動作を説明するフロー
チャートである。
【図12】 実施の形態3においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御方法を説明する図である。
【図13】 実施の形態3においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。
【図14】 実施の形態3におけるウィンドウによるデ
ータフロー制御を用いた無線資源割当方法を説明する図
である。
【図15】 実施の形態3による動作を説明するフロー
チャートである。
【図16】 実施の形態4においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御方法を説明する図である。
【図17】 実施の形態4においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。
【図18】 実施の形態4においてランダムな誤りが発
生した場合のウィンドウ操作によるデータフロー制御を
用いた無線資源割当方法を説明する図である。
【図19】 実施の形態4による動作を説明するフロー
チャートである。
【図20】 実施の形態5においてデータリンク制御部
に対する無線資源の割当てを停止する方法を説明する図
である。
【図21】 実施の形態5においてウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当方法の制
御例を説明する図である。
【図22】 実施の形態5において連続誤りの発生して
いた無線回線状態から回復する時のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を用いた無線資源割当方法の制御例
を説明する図である。
【図23】 実施の形態5による動作を説明するフロー
チャートである。
【図24】 実施の形態6におけるウィンドウ操作によ
るデータフローの制御方法を説明する図である。
【図25】 実施の形態6においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場合
の無線資源割当てを説明する図である。
【図26】 実施の形態6においてランダムな誤りが発
生した場合の本実施の形態6におけるウィンドウ操作に
よるデータフローの制御例を説明する図である。
【図27】 実施の形態6による動作を説明するフロー
チャートである。
【図28】 実施の形態7においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御方法を説明する図である。
【図29】 実施の形態7においてウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。
【図30】 実施の形態7におけるウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を用いた無線資源割当方法を説明す
る図である。
【図31】 実施の形態7による動作を説明するフロー
チャートである。
【図32】 実施の形態8においてウィンドウ操作によ
るデータフロー制御方法を説明する図である。
【図33】 実施の形態8においてウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説明
する図である。
【図34】 実施の形態8においてランダムな誤りが発
生した場合の本実施の形態におけるウィンドウ操作によ
るデータフロー制御例を説明する図である。
【図35】 実施の形態8による動作を説明するフロー
チャートである。
【図36】 実施の形態9においてデータリンク制御部
に対する無線資源の割当てを停止する方法を説明する図
である。
【図37】 実施の形態9においてウィンドウ制御を複
数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当方法の制
御例を説明する図である。
【図38】 実施の形態9において連続誤りの発生して
いた無線回線状態から回復する時のウィンドウ操作によ
るデータフロー制御を用いた無線資源割当方法の制御例
を説明する図である。
【図39】 実施の形態9においてBSが誤りの発生し
ていないMSに対して無線資源の再割当を通知する方法
を示す図である。
【図40】 実施の形態10におけるウィンドウ操作に
よるデータフローの制御方法を説明する図である。
【図41】 実施の形態10においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場
合の無線資源割当てを説明する図である。
【図42】 実施の形態10においてランダムな誤りが
発生した場合の本実施の形態におけるウィンドウ操作に
よるデータフローの制御例を説明する図である。
【図43】 実施の形態11においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御方法を説明する図である。
【図44】 実施の形態11においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場
合の無線資源割当てを説明する図である。
【図45】 実施の形態11におけるウィンドウによる
データフロー制御を用いた無線資源割当方法を説明する
図である。
【図46】 実施の形態12においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御方法を説明する図である。
【図47】 実施の形態12においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場
合の無線資源割当てを説明する図である。
【図48】 実施の形態12においてランダムな誤りが
発生した場合のウィンドウ操作によるデータフロー制御
を用いた無線資源割当方法を説明する図である。
【図49】 実施の形態13においてデータリンク制御
部に対する無線資源の割当てを停止する方法を説明する
図である。
【図50】 実施の形態13においてウィンドウ制御を
複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当方法の
制御例を説明する図である。
【図51】 実施の形態13において連続誤りの発生し
ていた無線回線状態から回復する時のウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を用いた無線資源割当方法の制御
例を説明する図である。
【図52】 実施の形態14におけるウィンドウ操作に
よるデータフローの制御方法を説明する図である。
【図53】 実施の形態14においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を複数ユーザの通信に適用した場
合の無線資源割当てを説明する図である。
【図54】 実施の形態14においてランダムな誤りが
発生した場合の本実施の形態6におけるウィンドウ操作
によるデータフローの制御例を説明する図である。
【図55】 実施の形態15においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御方法を説明する図である。
【図56】 実施の形態15においてウィンドウ制御を
複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説
明する図である。
【図57】 実施の形態15におけるウィンドウ操作に
よるデータフロー制御を用いた無線資源割当方法を説明
する図である。
【図58】 実施の形態16においてウィンドウ操作に
よるデータフロー制御方法を説明する図である。
【図59】 実施の形態16においてウィンドウ制御を
複数ユーザの通信に適用した場合の無線資源割当てを説
明する図である。
【図60】 実施の形態16においてランダムな誤りが
発生した場合の本実施の形態におけるウィンドウ操作に
よるデータフロー制御例を説明する図である。
【図61】 HDLCのフレーム構成を示す図である。
【図62】 BSとMS間において送信局のウィンドウ
によるデータフロー制御を説明する図である。
【図63】 送信局のウィンドウによるデータフロー制
御を用いたGBNARQ制御の一例を示す図である。
【図64】 送信局のウィンドウによるデータフロー制
御を用いたSR ARQ制御の一例を示す図である。
【図65】 送信局のウィンドウによるデータフロー制
御の一例を示す図である。
【図66】 受信局のウィンドウによるデータフロー制
御を用いたGBNARQ制御の一例を示す図である。
【図67】 受信局のウィンドウによるデータフロー制
御を用いたSR ARQ制御の一例を示す図である。
【図68】 受信局のウィンドウによるデータフロー制
御の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 BS、11A,11B,11C データリンク制
御部、12 メディアアクセス制御部、13A MS
A、13B MSB、13C MSC、14A,14
B,14C メディアアクセス制御部、15A,15
B,15C データリンク制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 AA11 DD01 DD02 HH02 HH03 5K034 AA01 CC06 DD02 EE09 HH01 HH06 HH11 MM03 MM16 5K067 AA13 DD11 DD24 EE02 EE10 EE22 EE63 EE71 GG01 GG11 HH28

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズを縮小するウィンド
    ウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで再通信を要求することを特
    徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対して、再通信の要求の度にウィンドウサイ
    ズを段階的に縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局との通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
    ンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで再通信を要求することを特
    徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズを縮小するウィンド
    ウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元するウィンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで再通信を要求することを特
    徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  4. 【請求項4】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで、一定回数連続して再通
    信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
    を縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで再通信を要求することを特
    徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  5. 【請求項5】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディ
    ングサイズと等しくなるように縮小するウィンドウ縮小
    手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで誤り部分の再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  6. 【請求項6】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対して、再通信の要求の度にウィンドウサイ
    ズを段階的にアウトスタンディングサイズと等しくなる
    まで縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局との通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
    ンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで誤り部分の再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  7. 【請求項7】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディ
    ングサイズと等しくなるように縮小するウィンドウ縮小
    手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元するウィンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで誤り部分の再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  8. 【請求項8】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、 前記複数の無線端末局のうちで、一定回数連続して再通
    信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
    をアウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小
    するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を有し、 前記無線端末局は、 前記基地局との間で通信に連続して誤りが生じた場合、
    その通信が正常化されるまで誤り部分の再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  9. 【請求項9】 複数の無線端末局と一つの基地局との間
    でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線通
    信システムに適用され、前記基地局に設けられるマルチ
    アクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズを縮小するウィンド
    ウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  10. 【請求項10】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対して、再通信の要求の度にウィンドウサイ
    ズを段階的に縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局との通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
    ンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  11. 【請求項11】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで再通信の要求があった無
    線端末局に対してウィンドウサイズを縮小するウィンド
    ウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元するウィンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで、一定回数連続して再通
    信の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズ
    を縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  13. 【請求項13】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで誤り部分について再通信
    の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
    アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小す
    るウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  14. 【請求項14】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで誤り部分について再通信
    の要求があった無線端末局に対して、再通信の要求の度
    にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンディングサ
    イズと等しくなるまで縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局との通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
    ンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、を備えたことを特徴とするマルチアクセ
    ス無線通信装置。
  15. 【請求項15】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで誤り部分について再通信
    の要求があった無線端末局に対してウィンドウサイズを
    アウトスタンディングサイズと等しくなるように縮小す
    るウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元するウィンドウ復元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  16. 【請求項16】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記複数の無線端末局のうちで、一定回数連続して誤り
    部分について再通信の要求があった無線端末局に対して
    ウィンドウサイズをアウトスタンディングサイズと等し
    くなるように縮小するウィンドウ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局との通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復
    元手段と、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段
    と、 を備えたことを特徴とするマルチアクセス無線通信装
    置。
  17. 【請求項17】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2
    工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3
    工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  18. 【請求項18】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対して、再通信の要求の度にウィンドウサイズを段
    階的に縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
    れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
    無線端末局へ再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが段階的に縮小された
    前記無線端末局と前記基地局との通信が正常化した場
    合、前記縮小されたウィンドウサイズを復元するととも
    に前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元
    に戻す第3工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  19. 【請求項19】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
    るとともに前記第2工程で再割当てされた無線資源の割
    当てを元に戻す第3工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  20. 【請求項20】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局に対して一定回数連続して再通信の要求があ
    った前記無線端末局に対してウィンドウサイズを縮小す
    る第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2
    工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3
    工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  21. 【請求項21】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディングサ
    イズと等しくなるように縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2
    工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3
    工程と、 前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した後、前記
    基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末局に
    対して要求された再通信から実行する第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  22. 【請求項22】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対して、再通信の要求の度にウィンドウサイズを段
    階的にアウトスタンディングサイズと等しくなるまで縮
    小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
    れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
    無線端末局へ再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが段階的に縮小された
    前記無線端末局と前記基地局との通信が正常化した場
    合、前記縮小されたウィンドウサイズを復元するととも
    に前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元
    に戻す第3工程と、 前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した後、前記
    基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末局に
    対して要求された再通信から実行する第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  23. 【請求項23】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末
    局に対してウィンドウサイズをアウトスタンディングサ
    イズと等しくなるように縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元す
    るとともに前記第2工程で再割当てされた無線資源の割
    当てを元に戻す第3工程と、 前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した後、前記
    基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末局に
    対して要求された再通信から実行する第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  24. 【請求項24】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局に対して一定回数連続して再通信の要求があ
    った前記無線端末局に対してウィンドウサイズをアウト
    スタンディングサイズと等しくなるように縮小する第1
    工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との通信が正常化した場合、前記縮
    小されたウィンドウサイズを復元するとともに前記第2
    工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に戻す第3
    工程と、 前記第3工程で無線資源の割当てを元に戻した後、前記
    基地局に対して再通信の要求があった前記無線端末局に
    対して要求された再通信から実行する第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  25. 【請求項25】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合にウィンドウ
    サイズを縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
    するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  26. 【請求項26】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合に、再送信の
    要求の度にウィンドウサイズを段階的に縮小するウィン
    ドウサイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局との間の
    通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイ
    ズを復元するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信システム。
  27. 【請求項27】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合にウィンドウ
    サイズを縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを通信
    の度に段階的に復元するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信システム。
  28. 【請求項28】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から、一定回数連続して再送信の要求があっ
    た場合にウィンドウサイズを縮小するウィンドウサイズ
    縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
    するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  29. 【請求項29】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合にウィンドウ
    サイズをアウトスタンディングフレーム数と等しくなる
    ように縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
    するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  30. 【請求項30】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合に、再送信の
    要求の度にウィンドウサイズを段階的にアウトスタンデ
    ィングフレーム数に等しくなるまで縮小するウィンドウ
    サイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが段
    階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局との間の
    通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイ
    ズを復元するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信システム。
  31. 【請求項31】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から再送信の要求があった場合にウィンドウ
    サイズをアウトスタンディングフレーム数に等しくなる
    まで縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを通信
    の度に段階的に復元するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信システム。
  32. 【請求項32】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムにおいて、 前記無線端末局は、 前記基地局から、一定回数連続して再送信の要求があっ
    た場合にウィンドウサイズをアウトスタンディングフレ
    ーム数に等しくなるまで縮小するウィンドウサイズ縮小
    手段と、 前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮
    小された前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正
    常化した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元
    するウィンドウ復元手段と、 を有し、 前記基地局は、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信システム。
  33. 【請求項33】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合にウィンドウサイズを縮小する
    ウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮
    小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
    と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小
    されたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段
    とを有する前記無線端末局を備えるマルチアクセス無線
    通信システムに適用され、前記基地局に設けられるマル
    チアクセス無線通信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信装置。
  34. 【請求項34】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合に、再送信の要求の度にウィン
    ドウサイズを段階的に縮小するウィンドウサイズ縮小手
    段と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイ
    ズが段階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局と
    の間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンド
    ウサイズを復元するウィンドウ復元手段とを有する前記
    無線端末局を備えるマルチアクセス無線通信システムに
    適用され、前記基地局に設けられるマルチアクセス無線
    通信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信装置。
  35. 【請求項35】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合にウィンドウサイズを縮小する
    ウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮
    小手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局
    と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小
    されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元する
    ウィンドウ復元手段とを有する前記無線端末局を備える
    マルチアクセス無線通信システムに適用され、前記基地
    局に設けられるマルチアクセス通信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信装置。
  36. 【請求項36】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から、
    一定回数連続して再送信の要求があった場合にウィンド
    ウサイズを縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記
    ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小さ
    れた前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化
    した場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元する
    ウィンドウ復元手段とを有する前記無線端末局を備える
    マルチアクセス無線通信システムに適用され、前記基地
    局に設けられるマルチアクセス無線装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信装置。
  37. 【請求項37】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合にウィンドウサイズをアウトス
    タンディングフレーム数と等しくなるように縮小するウ
    ィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小
    手段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と
    前記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小さ
    れたウィンドウサイズを復元するウィンドウ復元手段と
    を有する前記無線端末局を備えるマルチアクセス無線通
    信システムに適用され、前記基地局に設けられるマルチ
    アクセス無線通信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信装置。
  38. 【請求項38】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合に、再送信の要求の度にウィン
    ドウサイズを段階的にアウトスタンディングフレーム数
    に等しくなるまで縮小するウィンドウサイズ縮小手段
    と、前記ウィンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズ
    が段階的に縮小された前記無線端末局と前記基地局との
    間の通信が正常化した場合に前記縮小されたウィンドウ
    サイズを復元するウィンドウ復元手段とを有する前記無
    線端末局を備えるマルチアクセス無線通信システムに適
    用され、前記基地局に設けられるマルチアクセス無線通
    信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    ある段階まで縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信装置。
  39. 【請求項39】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から再
    送信の要求があった場合にウィンドウサイズをアウトス
    タンディングフレーム数に等しくなるまで縮小するウィ
    ンドウサイズ縮小手段と、前記ウィンドウサイズ縮小手
    段でウィンドウサイズが縮小された前記無線端末局と前
    記基地局との間の通信が正常化した場合に前記縮小され
    たウィンドウサイズを通信の度に段階的に復元するウィ
    ンドウ復元手段とを有する前記無線端末局を備えるマル
    チアクセス無線通信システムに適用され、前記基地局に
    設けられるマルチアクセス無線通信装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズがある段階
    まで復元されるまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィン
    ドウサイズが縮小された前記無線端末局に割当てられて
    いる無線資源を他の無線端末局へ再割当てする無線資源
    再割当手段を有し、前記無線端末局との間で通信に連続
    して誤りが生じた場合、その通信が正常化されるまで再
    通信を要求することを特徴とするマルチアクセス無線通
    信装置。
  40. 【請求項40】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行い、前記基地局から、
    一定回数連続して再送信の要求があった場合にウィンド
    ウサイズをアウトスタンディングフレーム数に等しくな
    るまで縮小するウィンドウサイズ縮小手段と、前記ウィ
    ンドウサイズ縮小手段でウィンドウサイズが縮小された
    前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するウィ
    ンドウ復元手段とを有する前記無線端末局を備えるマル
    チアクセス無線通信システムに適用され、前記基地局に
    設けられるマルチアクセス無線装置において、 前記ウィンドウ復元手段でウィンドウサイズが復元され
    るまで、前記ウィンドウ縮小手段でウィンドウサイズが
    縮小された前記無線端末局に割当てられている無線資源
    を他の無線端末局へ再割当てする無線資源再割当手段を
    有し、前記無線端末局との間で通信に連続して誤りが生
    じた場合、その通信が正常化されるまで再通信を要求す
    ることを特徴とするマルチアクセス無線通信装置。
  41. 【請求項41】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局から再送信の要求があった場合に前記基地局
    に対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  42. 【請求項42】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から再送信の要求があった場合に、再送信の
    要求の度に前記基地局に対してウィンドウサイズを段階
    的に縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
    れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
    無線端末局へ再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが段階的に縮小された
    前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3
    工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  43. 【請求項43】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法において、 前記基地局から再送信の要求があった場合に前記基地局
    に対してウィンドウサイズを縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  44. 【請求項44】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から、一定回数連続して再送信の要求があっ
    た場合に前記基地局に対してウィンドウサイズを縮小す
    る第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  45. 【請求項45】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から再送信の要求があった場合に前記基地局
    に対してウィンドウサイズをアウトスタンディングフレ
    ーム数と等しくなるように縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 前記第4工程で無線資源の割当てが元に戻された後、前
    記無線端末局に対して再送信の要求があった前記基地局
    に対して要求された再送信から実行する第5工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  46. 【請求項46】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から再送信の要求があった場合に、再送信の
    要求の度に前記基地局に対してウィンドウサイズを段階
    的にアウトスタンディングフレーム数に等しくなるまで
    縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズがある段階まで縮小さ
    れた前記無線端末局に割当てられている無線資源を他の
    無線端末局へ再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが段階的に縮小された
    前記無線端末局と前記基地局との間の通信が正常化した
    場合に前記縮小されたウィンドウサイズを復元するとと
    もに前記第2工程で再割当された無線資源の割当てを元
    に戻す第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 前記第4工程で無線資源の割当てが元に戻された後、前
    記無線端末局に対して再送信の要求があった前記基地局
    に対して要求された再送信から実行する第5工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  47. 【請求項47】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から再送信の要求があった場合に前記基地局
    に対してウィンドウサイズをアウトスタンディングフレ
    ーム数に等しくなるまで縮小する第1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを通信の度に段階的に復
    元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 前記第4工程で無線資源の割当てが元に戻された後、前
    記無線端末局に対して再送信の要求があった前記基地局
    に対して要求された再送信から実行する第5工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
  48. 【請求項48】 複数の無線端末局と一つの基地局との
    間でウィンドウを用いて通信を行うマルチアクセス無線
    通信システムに適用される無線資源割当方法おいて、 前記基地局から、一定回数連続して再送信の要求があっ
    た場合に前記基地局に対してウィンドウサイズをアウト
    スタンディングフレーム数に等しくなるまで縮小する第
    1工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局に割当てられている無線資源を他の無線端末局へ
    再割当てする第2工程と、 前記第1工程でウィンドウサイズが縮小された前記無線
    端末局と前記基地局との間の通信が正常化した場合に前
    記縮小されたウィンドウサイズを復元する第3工程と、 前記第3工程で前記ウィンドウサイズが復元された後、
    前記第2工程で再割当てされた無線資源の割当てを元に
    戻す第4工程と、 前記第4工程で無線資源の割当てが元に戻された後、前
    記無線端末局に対して再送信の要求があった前記基地局
    に対して要求された再送信から実行する第5工程と、 を含んだことを特徴とする無線資源割当方法。
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