JP2000133860A - 気体循環装置、及びレーザ発振装置 - Google Patents

気体循環装置、及びレーザ発振装置

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JP2000133860A
JP2000133860A JP32129098A JP32129098A JP2000133860A JP 2000133860 A JP2000133860 A JP 2000133860A JP 32129098 A JP32129098 A JP 32129098A JP 32129098 A JP32129098 A JP 32129098A JP 2000133860 A JP2000133860 A JP 2000133860A
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gas
rotating shaft
coil
rotor
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JP32129098A
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Kazumasa Hamabe
一政 浜辺
Yoshimasa Oda
芳正 小田
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Seiko Seiki KK
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Seiko Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応気体を汚染することなく循環させること
ができ、また、軸受の耐久性の良好な気体循環装置を提
供すること。 【解決手段】 気体を循環させるファンと、ファンに回
転力を伝達する回転軸32と、回転軸32に固定された
軸受ロータ部33a,33gと、軸受ロータ部33a,
33gと離間して配設され軸受ロータ部33a,33g
を非接触に支持する軸受ステータコイル33b,33h
と、気体を内部に収容し軸受ステータコイル33b,3
3hを気体から隔離する隔壁6とを備える。隔壁6は、
少なくとも気体側の表面を気体と非反応性の材料で形成
する。軸受ロータ部33a,33gの表面は、気体と非
反応性の材料で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石を用いた軸
受を備え、反応気体を循環させる気体循環装置及びレー
ザ発振装置に関し、詳細には、反応気体を汚染すること
なく循環させることができ、また、軸受の耐久性の良好
な、気体循環装置及びレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、気体を媒質としたレーザ発振
装置等には、ファンにより反応気体を循環させる気体循
環装置が備えられており、媒質となる反応気体の温度や
濃度を保持するようになっている。このような気体循環
装置においてファンの回転軸の軸受として、近年では、
磁気軸受等、回転軸に固定されるロータ側の部材と、ロ
ータ側の部材を非接触の状態で支持するステータ側の部
材とを備えた非接触の軸受が使用される。このような非
接触の軸受は、ロータ側の部材とステータ側の部材との
間にグリース等の潤滑剤を必要としないので、上述のよ
うな気体循環装置に用いた場合に、潤滑剤が蒸発したり
微粒子として反応気体に混入し反応気体を汚染する畏れ
がなく、また、潤滑剤が反応気体により劣化して軸受寿
命の低下を招く畏れもない利点がある。そして、エキシ
マレーザ発振装置等、潤滑剤に対する反応性が高くまた
高価な反応気体を用いる場合に、その気体循環装置の軸
受として、特に有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述のように磁
気軸受を用いた気体循環装置においては、反応性の高い
ハロゲンガス(F2,Cl2)や希ガス(Ar,Kr,
Xe)等が反応気体として用いられた場合に、反応気体
が軸受の部材と反応してしまう場合がある。そして、こ
の反応の生成物が反応気体中に混入して反応気体を汚染
したり、軸受の部材を劣化させこれらの部品の耐久性を
低下させてしまうおそれがある。反応気体と軸受との反
応を回避するための技術としては、軸受を収容する部屋
を別途配設する技術がある。しかし、反応気体の収容さ
れる容器と軸受を収容する部屋との間に回転軸を挿通さ
せるための連通孔が必要であり、軸受を完全に反応気体
から分離できるものではなく、反応気体の汚染や軸受の
部材の劣化は完全には回避されない。また、反応気体と
軸受との反応を回避するための技術として、軸受の部材
を非反応性材料で覆う技術が考えられている。しかし、
軸受として能動的磁気軸受を用いた場合には、この技術
は採用し難しい。電磁石コイルに非反応性材料をコーテ
ィングすることが難しく、また、別部材で覆うと熱がこ
もってしまうからである。
【0004】本発明は、反応気体を汚染することなく循
環させることができ、また、軸受の耐久性の良好な、電
磁石を用いた軸受を備えた、気体循環装置及びレーザ発
振装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、気体を循環さ
せるファンと、前記ファンに回転力を伝達する回転軸
と、前記回転軸を回転させるモータと、前記回転軸に固
定された軸受ロータ部及び該軸受ロータ部を電磁力によ
り支持する軸受コイルを含む軸受手段と、前記軸受ロー
タ部と前記軸受コイルとの間に配設され、前記軸受コイ
ルを前記気体から隔離する隔壁とを備え、前記隔壁は、
少なくとも気体側の表面が前記気体と非反応性の材料で
形成されており、前記軸受ロータ部の表面が前記気体と
非反応性の材料で被覆されている気体循環装置を提供す
ることにより上記目的を達成する。
【0006】また、本発明は、前記本発明の気体循環装
置において、前記モータが、前記回転軸に固定された永
久磁石と、該永久磁石を付勢し回転軸とともに回転させ
るステータコイルとを備え、前記ステータコイルが、前
記隔壁により前記気体から隔離されており、前記永久磁
石が前記気体と非反応性の材料で被覆されている気体循
環装置を提供することにより上記目的を達成する。
【0007】本発明の気体循環装置では、軸受に用いる
コイルをステータ側に配設して隔壁により反応気体と隔
離し、コイルからの電磁力を受ける部材は反応気体と非
反応性の材料で被覆しているので、軸受の部材と反応気
体とが接触することがない。従って、軸受部材との反応
により反応気体が汚染されることがなく、また、軸受の
部材が損傷することもない。尚、軸受がセンサーコイル
を用いる場合には、このコイルも前記隔壁により反応気
体と隔離する。
【0008】更に、本発明は、上記本発明の気体循環装
置と、前記気体循環装置により循環される気体を媒質と
してレーザを発振させるレーザ発振部とを備えるレーザ
発振装置を提供することにより、前記目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
発明のレーザ発振装置の一実施形態を表す概略構成図で
ある。
【0010】本実施形態のレーザ発振装置は、エキシマ
レーザ発振装置であり、半導体製造におけるマスクの形
成等に使用される。このレーザ発振装置は、図1に示す
ように、媒質である反応気体を収容する放電チャンバ1
と、放電チャンバ1内の反応気体を所定の温度に維持す
るためのヒートエクスチェンジャ2及びブロワ3と、反
応気体を予備放電後電信ビーム励起し、分布反転させる
とともに光を発生させ発振させる、アノード4a及びカ
ソード4bの各極と1対の誘電体4cとを含むレーザ発
振部4と、放電チャンバ1に連設され放電チャンバ1の
外壁1aとともに反応気体を内側に収容する隔壁6と備
えている。
【0011】図2は、本発明の気体循環装置の第1の実
施形態であるブロワ3の構成を示す断面図である。この
図2に示すように、本実施形態の気体循環装置(ブロ
ワ)3は、周面に略放射状に延設された複数枚のファン
翼31aを有するファン31と、このファン31に連接
固定された回転軸32と、回転軸32を支持する5軸制
御型の磁気軸受33と、タッチダウンが発生した場合に
磁気軸受33に代わって回転軸32を支持する保護軸受
34と、回転軸32を回転するモータ35とを備えてい
る。
【0012】磁気軸受33は、回転軸32をラジアル方
向に支持するラジアル方向磁気軸受(4軸)と、回転軸
32をスラスト方向に支持するスラスト磁気軸受(1
軸)とを備えている。ラジアル方向磁気軸受は、磁性材
料よりなり回転軸32に一体回転するように配設された
ラジアル軸受ロータ部33a、ラジアル軸受ロータ部3
3aに離間対向し励磁電流を供給されてラジアル軸受ロ
ータ部33aに対して半径方向の電磁力を発生させるラ
ジアル軸受コイル33bと、回転軸32と一体回転する
ように配設された半径方向センサロータ部33cと、半
径方向センサロータ部33cに離間対向し半径方向セン
サロータ部33cを検知して回転軸32の半径方向位置
に対応する信号を出力する半径方向センサステータ部3
3dとを備えている。
【0013】図3は、ラジアル軸受ロータ部33aを含
む本実施形態のブロワ3の要部断面図である。ラジアル
軸受ロータ部33aは、回転軸32に、ファン31を間
にしてこのファン31に対して回転軸32の軸線方向両
側それぞれに配設されている。図3に示すように、ラジ
アル軸受ロータ部33aにおいては、回転軸32は他の
部分よりも小さい径の小径部32aとなっており、この
小径部32aに、中央に孔を有する円板状の珪素鋼板
(又は永久磁石)33eが軸方向に積み重ねられた状態
で挿通固定されてなっている。そしてこれらの珪素鋼板
33eに、カバー33fが装着されている。このカバー
33fは、非磁性材料に非反応性の材料をコーティング
したもの、または非反応性の材料よりなっている。非反
応性の材料とは、放電チャンバ1内の反応気体と反応し
ない材料のことをいう。カバー33fは、ラジアル軸受
ロータ部33aに加えて、後述する半径方向センサロー
タ部33c及びモータ35のロータ部35aをともに覆
っている。
【0014】そして、図2に示すように、これらのラジ
アル軸受ロータ部33aそれぞれに対向してラジアル軸
受コイル33bが配設されている。各ラジアル軸受コイ
ル33bは、互いに直交するように2対配置されてお
り、各対は、ラジアル軸受ロータ部33aを挟んで対向
配置されている。各ラジアル軸受コイル33bとラジア
ル軸受ロータ部33aとの間には隔壁6が介在配置され
ている。
【0015】半径方向センサロータ部33cは、回転軸
32の2つのラジアル軸受ロータ部33aそれぞれより
も端側に配設されており、ラジアル軸受ロータ部33a
とともにカバー33fにより被覆されている。半径方向
センサステータ部33dは、半径方向センサロータ部3
3cを挟んで2対ずつ設けられている。各半径方向セン
サステータ部33dと半径方向センサロータ部33cと
の間には隔壁6が介在配置されている。半径方向センサ
ロータ部33cのうちの一方、及び半径方向センサロー
タ部33cに対応する半径方向センサステータ部33d
は、それぞれ、軸方向センサロータ部及び軸方向センサ
ステータ部を兼ねている。
【0016】そして、ラジアル軸受コイル33bに励磁
電流が供給されることによって、回転軸32が磁気浮上
される。この励磁電流は、磁気浮上時に、半径方向セン
サステータ部33dからの位置検知信号に応じて制御さ
れ、これによって回転軸32が半径方向の所定位置に保
持されるようになっている。
【0017】スラスト方向磁気軸受は、磁性材料よりな
り回転軸32に一体回転するように配設されたスラスト
軸受ディスク33gと、スラスト軸受ディスク33gを
挟んで互いに対向する1対のスラスト軸受コイル33h
を備えており、スラスト軸受コイル33hが励磁電流を
供給されてスラスト軸受ディスク33gに対して軸方向
の電磁力を発生させ、スラスト軸受ディスク33gを浮
上支持する。
【0018】スラスト軸受ディスク33gは、ファン3
1と一方のラジアル軸受ロータ部33aとの間において
回転軸32に固定された磁性材料よりなる円板状の金属
ディスクを、非磁性材料に非反応性の材料をコーティン
グしたカバーで被覆してなっている。そして、このスラ
スト軸受ディスク33gを挟むように、一対のスラスト
軸受コイル33hが配置されている。軸受ディスク33
gとスラスト軸受コイル33hとの間には隔壁6が介在
している。
【0019】更に、ブロワ3は、半径方向センサステー
タ部33dの検出信号を基に、ラジアル軸受コイル33
bおよびスラスト軸受コイル33h等の励磁電流をそれ
ぞれフィードバック制御することで回転軸32を磁気浮
上させる磁気軸受制御部(図示せず)を備えている。
【0020】そして、ラジアル軸受コイル33b及びス
ラスト軸受コイル33hに励磁電流が供給されることに
よって、回転軸32が磁気浮上される。この励磁電流
は、磁気浮上時に、半径方向センサステータ部33dか
らの位置検知信号に応じて制御され、これによって回転
軸32が半径方向及び軸方向の所定位置に保持されるよ
うになっている。
【0021】図4は、保護軸受を示す要部断面図であ
る。この図4に示されるように、回転軸32の両端には
回転軸32より小径の軸状部34aが回転軸32と同軸
に形成されている。軸状部34aの周面と回転軸32の
端面とは、表面にメッキによりニッケル層34bが形成
されている。また、隔壁1bには、セラミック製の軸受
リング34cがその外周面を固定されており、軸受リン
グ34cの中空部に、軸状部34aが非接触な状態で遊
嵌されている。通常、回転軸32及びこれに取り付けら
れている各部は、モータ35により回転している間、磁
気軸受33により非接触状態で軸支される。保護軸受3
4は、タッチダウンが発生した場合に磁気軸受33に代
わって回転軸32を支持することで装置全体を保護する
ものである。従って保護軸受34は、軸状部34aが軸
受リング34cと非接触状態になるように配置されてい
る。
【0022】図2に示すように、モータ35は、回転軸
32のスラスト軸受が配設されていない側の端部に配置
されている。モータ35は、ラジアル異方性の円筒状磁
石35cを有し、回転軸一体回転するロータ部35a
と、このロータ部53aの周囲に配設されて回転磁界を
形成する複数のステータコイル35bとを含んでいる。
円筒状磁石35cは回転軸と同軸に配設されており、ス
テータコイル35bによる回転磁界により付勢され、回
転するようになっている。そして、このモータ32に通
電することによって、回転軸32およびファン31が回
転し、放電チャンバ1内の反応気体を循環させる。モー
タ35のロータ部35aは上述のカバー33fにより被
覆されており、モータ35のステータ部(ステータコイ
ル35b)は隔壁6を介してロータ部35aと対向して
いる。
【0023】隔壁6は、回転軸32の軸線方向において
放電チャンバ1の両側に配設されている。これらの隔壁
6は、放電チャンバ1の外側に連接されて放電チャンバ
31から突き出ている回転軸32の周回り方向を囲う内
側筒状部6aと、この内側筒状部6aの外方を囲む外側
筒状部6bと、放電チャンバ1の外壁1aに面接して内
側筒状部6aと外側筒状部6bの放電チャンバ1側の縁
端部どうしを結ぶ連設部6cと、外側筒状部6b及び内
側筒状部6aの連設部6cと逆側の縁端部どうしを結ぶ
縁端被覆部6dとを含んでいる。
【0024】そして、放電チャンバ1の外壁1aと内側
筒状部6a及び縁端被覆部6dとによって閉鎖系が形成
されこの系の内部に反応気体が収納されている。ラジア
ル軸受コイル33b、半径方向センサステータ部33
d、スラスト軸受コイル33h、及びモータ35のステ
ータコイル35bは、内側筒状部6aと外側筒状部6b
の間に配設されており、隔壁6により囲まれ、且つ、内
側筒状部6aによって反応気体から隔離されている。内
側筒状部6a及び縁端被覆部6dの回転軸32側の面は
ニッケルメッキによりニッケル層(非反応性の材料より
なる層)が形成されている。このニッケル層は層厚10
〜20μmとなっている。内側筒状部6aのうち、ラジ
アル軸受コイル33b、半径方向センサステータ部33
d、スラスト軸受コイル33h、及びモータ35のステ
ータコイル35bとの対向部(図2中の斜線で示す部
分)は、非磁性材料であるSUSに前記ニッケル層を形
成してなっている。
【0025】本実施形態では、軸受ロータ部(ラジアル
軸受ロータ部33a、スラスト軸受ディスク33g)及
びモータのロータ部35aが、カバー33fにより被覆
されているので、軸受ロータ部と反応気体とが反応する
ことがなく、反応気体との反応による軸受ロータ部やモ
ータのロータ部35aの劣化、反応生成物による気体の
汚染が生じない。カバー33fは表面を非反応性の材料
でコーティングされているので、カバー33fと反応気
体とも反応せず、反応生成物による反応気体の汚染を回
避することができる。更に、カバー33fは表面のみが
非反応性の材料となっており、大部分が非磁性材料より
なっているいので、実質的に軸受やモータの磁気回路へ
の悪影響がない。
【0026】本実施形態によると、非反応性材料のカバ
ーにより被覆したり非反応性材料をコーティングするこ
との難しい軸受ステータ部(ラジアル軸受コイル33
b、スラスト軸受コイル33h)及びモータのステータ
コイル35bが、隔壁6により反応気体と隔離されて配
置されるので、軸受ステータ部やモータのステータ部3
5bと反応気体とが反応することがなく、反応気体との
反応により軸受ステータ部やモータ35のステータ部3
5bが劣化したり、反応生成物により反応気体が汚染さ
れることがない。
【0027】本実施形態によると、隔壁6の気体側の表
面に層厚10〜20μmのニッケル層が形成されている
ので、隔壁6が反応気体とが反応することがなく、反応
生成物により反応気体が汚染されることがない。本実施
形態によると、隔壁6の内側筒状部のうちジアル軸受コ
イル33b、半径方向センサステータ部33d、スラス
ト軸受コイル33h、及びモータ35のステータコイル
35bとの対向部は非磁性材料であるSUSに前記ニッ
ケル層を薄く形成してなっているので、実施的に軸受や
モータの磁気回路に悪影響を及ぼすことがない。
【0028】本実施形態によると、保護軸受34として
滑り軸受が用いられており、滑り軸受のロータ部(軸状
部34a)表面がニッケル層34bとなっており、ステ
ータ部(軸受リング34c)がセラミック製となってい
るので、ロータ部とステータ部の間に潤滑剤を介在させ
なくても良好な耐久性を得ることができ、潤滑剤による
反応気体の汚染を回避することができる。また、ロータ
部やステータ部が反応気体と反応することがなく、反応
生成物による反応気体の汚染や、ロータ部やステータ部
の劣化が回避される。
【0029】次に本発明の気体循環装置の第2の実施形
態としてのブロワ3を備えた、本発明のレーザ発振装置
の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の
レーザ発振装置の第2の実施形態、及び気体循環装置の
第2の実施形態としてのブロワを示す断面図である。
尚、図5のレーザ発振装置においてヒートエクスチェン
ジャ及びレーザ発振部については図示されていないが、
上述の第1の実施形態のものが配設されており、説明は
省略する。また、ブロワ3についても上述の第1の実施
形態のブロワと同様の部材については同一の符号を付し
説明は省略する。
【0030】本実施形態のレーザ発振装置は、円筒状の
複数のブロックを備えている。これらのブロックは、保
護軸受54を含む2つの第1のブロックB1、軸受ステ
ータ部(軸受コイル53b)及び半径方向センサステー
タ部33dを含む2つの第2のブロックB2、ファン外
周に配置される第3のブロックB3、及びモータ35の
ステータコイル35bを含む第4のブロックB4よりな
っている。
【0031】各ブロックは、放電チャンバ31から突き
出ている回転軸32の周回り方向を囲う内側筒状部と、
この内側筒状部の外方を囲む外側筒状部と、内側筒状部
と外側筒状部の互いに対向する縁部を結ぶ2つの連設部
とよりなる外壁を含んでおり、各ブロックの内側筒状部
と外側筒状部との間に空隙が形成されている。そして、
ブロワ3のロータに、軸方向に第1のブロック、第2の
ブロック、第3のブロック、第4のブロック、第2のブ
ロック、第1のブロックの順番で、同軸的に組み込ま
れ、各ブロックの連設部どうしが面接し、両端に配置さ
れる第1のブロックB1の軸線方向外方側の連設部は外
側筒状部の縁部より内側全面が閉塞されている。
【0032】各ブロックの外壁の空隙とは反対側の表面
に層厚10〜20μmのニッケル層が形成されている。
また、第2のブロックB2の内側筒状部、軸方向内側の
連設部であって隣接ブロックに接触しない部分、及び第
4のブロック4Bの内側筒状部(図5中に斜線で示す部
分)は、非磁性材料であるSUSに前記ニッケル層を形
成してなっている。本実施形態のブロワ3は、放電チャ
ンバ1の外壁1aと各ブロックの内側筒状部及び第1の
ブロックB1の軸線方向外方側の連設部とによって閉鎖
系が形成されこの内部に反応気体が収納されている。
【0033】本実施形態の気体循環装置(ブロワ)3
は、この図5に示すように、回転軸32は、4軸制御の
コニカル型の磁気軸受(コニカル軸受)53によって支
持されている。このコニカル軸受53は、軸受ロータ部
53aと軸受ステータ部53bとを備えている。軸受ロ
ータ部53aは、回転軸32の両端部それぞれに一体回
転するように配設されている。各軸受ロータ部53a
は、軸方向外側に向かうに従って先細の円錐台形となっ
ている。この軸受ロータ部53aも、上述の第1の実施
形態と同様に、中央に孔を有する円板状の珪素鋼板(又
は永久磁石)を軸方向に積み重ねた状態で回転軸32に
挿通固定し非磁性材料に非反応性の材料をコーティング
したカバーを装着してなっている。
【0034】そして、第2のブロック2Bの内側筒状部
の外側筒状部側の面に軸受コイル53bが固着されてお
り、これらの軸受コイル53bが、内側筒状部を介して
軸受ロータ部53aに対向している。各軸受コイル53
bは、互いに直交するように2対配置され、各対は、軸
受ロータ部53aを挟んで対向配置されている。各軸受
コイル53bは、軸受ロータ部53aを軸方向に対して
斜めに吸引するようになっている。これにより、軸受ロ
ータ部53aを挟んで対向する軸受コイル53bどうし
が軸受ロータ部53aを引き合って回転軸32を半径方
向に浮遊した状態で支持し、かつ、回転軸32の一端側
の軸受コイル53bと他端側の軸受コイル53bとがそ
れぞれに対向する軸受ロータ部53aをスラスト方向に
引き合って回転軸32を軸方向に浮遊した状態で支持す
るようになっている。また、各軸受コイル53bは内側
筒状部により反応気体から隔離されている。
【0035】本実施形態においては、半径方向センサロ
ータ部33cは、軸受ロータ部53aの軸方向内側に配
設されている。また、半径方向センサステータ部33d
は、第2のブロックの内側筒状部の外側筒状部側の面に
固着され、内側筒状部を介して半径方向センサロータ部
33cに対向している。更に、モータ35のロータ部3
5aは、ファン31と一方の軸受ロータ部53aとの間
に配設されている。モータのステータ部35bは、第4
のブロックB4の内側筒状部の外側筒状部側の面に固定
され、内側筒状部を介してロータ部35aに対向してい
る。
【0036】このように、本実施形態では、第1のブロ
ックの軸方向外方側の端部側の連設部及び内側筒状部
と、第2のブロック、第3のブロック、及び第4のブロ
ックの内側筒状部とが放電チャンバ1の外壁1aととも
に閉鎖系を形成して反応気体を収納しており、第2のブ
ロック及び第4のブロックの内側筒状部によって、軸受
コイル53b、半径方向センサステータ部33d、及び
モータ35のステータコイル35bが反応気体から隔離
されている。また、本実施形態においては、保護軸受5
4は、グリース潤滑なしのセラミックス製のボールベア
リングとなっており、第1のブロックB1の内側筒状部
に固着されている。
【0037】本実施形態において、隔壁がブロックによ
り構成されていること、ラジアル軸受ロータ部及びスラ
スト軸受ロータ部に代えて軸受ロータ部53aが配設さ
れていること、ラジアル軸受ステータ部及びスラスト軸
受ステータ部に代えて軸受ステータ部53bが配設され
ていること、保護軸受54がボールベアリングであるこ
と、半径方向センサロータ部33c及び半径方向センサ
ステータ部33dの配設位置、及びモータ35の配設位
置以外は、上述の第1の実施形態と同様である。
【0038】本実施形態においても、上述の第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形
態においては、軸受としてコニカル型の磁気軸受53が
用いられているので、ラジアル方向軸受及びスラスト方
向軸受を用いる場合よりも、回転軸方向の大きさを小さ
くすることができる。
【0039】本実施形態によると、モータ35が、一方
の軸受ロータ部53a及びこれに対向する軸受コイル5
3bよりも軸方向内側に配設されているので、モータ3
5によるハングオーバーを回避でき、回転軸32の固有
振動数が上がり、高速回転が可能となる。また、ブロッ
ク構造においても磁気軸受53よりも半径の大きなモー
タが配設可能となり、半径の大きなモータを用いて、短
軸長での高出力が可能となる。本実施形態によると、保
護軸受54が回転軸32の端部に配設されているため、
ブロック構造においても保護軸受54の直径を小さく設
定できる。そして保護軸受54の直径を小さく設定する
ことにより、保護軸受54の周速を小さく抑えて保護軸
受54の耐久性を良好に活用することができる。
【0040】次に本発明の気体循環装置の第3の実施形
態について説明する。なお、本実施形態も、上記レーザ
発振装置のブロワ3として用いられるものであり、上記
第2の実施形態のブロワ3と同様の部材については同一
の符号を付し説明は省略する。
【0041】図6は、本発明の気体循環装置の第3の実
施形態としてのブロワを示す断面図である。本実施形態
の気体循環装置(ブロワ)3では、この図6に示すよう
に、磁気軸受は、上記第1の実施形態と同様のラジアル
軸受ロータ部33a及びラジアル軸受コイル33bから
なるラジアル軸受と、上記第2の実施形態と同様の軸受
ロータ部53a及び軸受コイル53bよりなるコニカル
軸受53とからなっている。ラジアル軸受は、モータ3
5とモータ35側の保護軸受54との間に配設されてお
り、コニカル軸受53は、他の保護軸受54とファン3
1との間に配設されている。従って、回転軸32には、
モータ35側の一端から、ラジアル軸受ロータ部33
a、半径方向センサロータ部33c、モータ35のロー
タ部35a、ファン31、半径方向センサロータ部33
c、軸受ロータ部53aが配設されている。また、モー
タ35側の第2のブロックB2の内側筒状部にはラジア
ル軸受コイル33b及び半径方向センサステータ部33
cが固着されており、ファン31に対してモータ35と
逆側の第2のブロックB2の内側筒状部には半径方向セ
ンサステータ部33d及び軸受コイル53bが固着され
ている。
【0042】また、モータ35のロータ部35aにおい
ては、円筒状磁石35cはステータコイル35bに対し
てコニカル軸受53側よりに配設されており、モータの
駆動時にステータコイル35bと円筒状磁石35c間に
発生する吸引力が、コニカル軸受53による軸方向の吸
引力と釣り合って、回転軸32をスラスト方向に浮上支
持するようになっている。磁気軸受がラジアル軸受とコ
ニカル軸受53けからなっており上述のように配置され
ていること、及び円筒状磁石35cの位置が異なること
以外は上述の第2の実施形態と同じである。本実施形態
においても、上述の第2の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0043】次に本発明の気体循環装置の第4の実施形
態について説明する。なお、本実施形態も、上記レーザ
発振装置のブロワ3として用いられるものであり、上記
第2の実施形態のブロワ3と同様の部材については同一
の符号を付し説明は省略する。
【0044】図7は、本発明の気体循環装置の第4の実
施形態としてのブロワを示す断面図である。本実施形態
の気体循環装置(ブロワ)3では、この図7に示すよう
に、磁気軸受は、上記第1の実施形態と同様のラジアル
軸受ロータ部33a及びラジアル軸受コイル33bから
なるラジアル軸受と、上記第2の実施形態と同様の軸受
ロータ部53a及び軸受コイル53bよりなるコニカル
軸受53とからなっている。コニカル軸受53は、モー
タ35とモータ35側の保護軸受54とのに配設されて
おり、ラジアル軸受は、他の保護軸受54とファン31
との間に配設されている。従って、回転軸32には、モ
ータ側の一端から、軸受ロータ部53a、半径方向セン
サロータ部33c、モータ35のロータ部35a、ファ
ン31、半径方向センサロータ部33c、ラジアル軸受
ロータ部33aが配設されている。また、モータ35側
の第2のブロックB2の内側筒状部には軸受コイル5b
3及び半径方向センサステータ部33cが固着されてお
り、ファン31に対してモータ53と逆側の第2のブロ
ックB2の内側筒状部には半径方向センサステータ部3
3d及びラジアル軸受コイル33bが固着されている。
【0045】また、モータ35のロータ部35aにおい
ては、円筒状磁石35cはステータコイル35bに対し
てコニカル軸受53側よりに配設されており、モータ3
5の駆動時にステータコイル35bと円筒状磁石35c
間に発生する吸引力が、コニカル軸受53による軸方向
の吸引力と釣り合って、回転軸32をスラスト方向に浮
上支持するようになっている。磁気軸受がラジアル軸受
とコニカル軸受53からなることと、円筒状磁石35c
の位置が異なること以外は上述の第2の実施形態と同じ
である。本実施形態においても、上述の第2の実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0046】次に本発明の気体循環装置の第5の実施形
態について説明する。なお、本実施形態も、上記レーザ
発振装置のブロワ3として用いられるものであり、上記
第1の実施形態のブロワ3と同様の部材については同一
の符号を付し説明は省略する。
【0047】図8は、本発明の気体循環装置の第5の実
施形態としてのブロワを示す断面図である。本実施形態
の気体循環装置(ブロワ)3においては、スラスト方向
の磁気軸受(スラスト軸受)83が、モータを兼ねた構
成となっており、且つこのモータを兼ねたスラスト軸受
83が、ファン31の両側に配設されている。即ち、本
実施形態の気体循環装置(ブロワ)3の回転軸32に
は、図8に示すように、スラスト軸受ディスク33g
が、ファン31の軸方向両外方に2箇所配設されてお
り、これらのスラスト軸受ディスク33gそれぞれの外
周部に、円筒状磁石35cが、同軸的に固定されてい
る。尚、この円筒状磁石35cも、非磁性材料に非反応
性の材料をコーティングしたカバー、または、非反応性
の材料からなるカバーによって被覆されている。
【0048】そして、本実施形態においては、保護軸受
54を含む2つの第1のブロックB1、ラジアル方向軸
受コイル33b、半径方向センサステータ部33d、及
びスラスト方向軸受コイル33hを含む2つの第2のブ
ロックB2、モータ35のステータコイル35bを含む
2つの第4のブロックB4、及びファン外周に配置され
る第3のブロックB3を備えており、これらのブロック
は、ブロワ3のロータに、軸方向に第1のブロック、第
2のブロック、第4のブロック、第3のブロック、第4
のブロック、第2のブロック、第1のブロックの順番
で、同軸的に組み込まれ、各ブロックの連設部どうしが
面接し、両端に配置される第1のブロックB1の軸線方
向外方側の連設部は外側筒状部の縁部より内側全面が閉
塞されている。
【0049】そして、各スラスト軸受ディスク33gの
軸方向外方に第2のブロックB2の連設部を間にしてス
ラスト軸受コイル33hが対向配設され、これらのスラ
スト軸受コイル33hがそれぞれのスラスト軸受ディス
ク33gを軸方向外方から支持するようになっている。
また、スラスト軸受ディスク33gの半径方向外方に第
4のブロックB4の内側筒状部を間にしてステータコイ
ル35bが対向配設され、これらのステータコイル35
bにより回転磁界が形成され、円筒状磁石35cを付勢
してスラスト軸受ディスク33gを回転させるようにな
っている。これらの構成以外は、上述の第2の実施形態
と同じである。
【0050】本実施形態によっても、上述の第2の実施
形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態によ
ると、モータのロータ部を別途に回転軸32に固定しな
いので、回転軸長を短く設定することができ、小型化を
図ることができる。また、回転軸32の固有振動数の低
下を回避でき、可能な回転速度の低下を防ぐことができ
る。本実施形態によると、スラスト軸受ディスク33g
の位置と回転駆動位置とが一致するため、回転軸32の
コニカル運動が発生し難くなり、回転が安定し制御性が
向上する。また、回転軸32をスラスト方向の2箇所で
支持及び回転するため、この点からも回転が安定する。
本実施形態によると、ロータ径が大きく設定されるの
で、小型でありながら高出力を得ることが可能となる。
本実施形態によると、保護軸受54が回転軸の端部に配
設されているため、保護軸受54の直径を小さく設定で
きる。そして保護軸受54の直径を小さく設定すること
により、保護軸受の周速を小さく抑えて保護軸受の耐久
性を効果的に活用することができる。
【0051】尚、本発明は、上述の本実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を限定しないかぎりに
おいて適宜変更が可能である。例えば、上述の各実施形
態においては、隔壁6や第2のブロックB2及び第4の
ブロックB4の非磁性材料は、非磁性のSUSにより構
成されているが、これに限られるものではなく、非磁性
のSUSの他、インコネル、チタン等を用いることがで
きる。上述の各実施形態においては、隔壁6や第1〜第
4のブロックB1〜B4)は気体側の表面に非反応性材
料であるニッケル層を形成しているが、非磁性材料とし
て反応気体と反応しない、例えば高純度アルミナ等で構
成し、非磁性材料を兼ねることもできる。ニッケル層に
代えてアルミナ層を形成させることもできる。上述の各
実施形態においては、軸受のロータ部(ラジアル軸受ロ
ータ部33a、スラスト軸受ディスク33g、軸受ロー
タ部53a)やモータのロータ部35aは表面に非反応
性材料による非反応性層を形成したカバーにより形成さ
れているが、これに限られるものではなく、直接ニッケ
ル等の非反応性材料をメッキ処理やコーティング処理を
施して形成することもできる。
【0052】上述の実施形態においては回転軸32の半
径方向及び軸方向の位置を検出する半径方向センサ(半
径方向センサロータ部33c、半径方向センサステータ
部33d)を配設し、このセンサによる出力信号を基
に、励磁電流を制御しているが、ラジアル軸受コイル3
3b及びスラスト軸受コイル33hの励磁電流から回転
軸32の半径方向や軸方向の位置を検出し、励磁電流を
制御するセンサレス磁気軸受とすることもできる。保護
軸受は、第1の実施形態においては回転軸32に延設さ
れた軸状部34aを軸受リング34cにより支持するも
のであり、第2〜第5の実施形態においてはベアリング
を用いているが、これに限られるものではなく、図9
(a)または(b)に示されるように、隔壁6の縁端被
覆部6dや第1のブロックB1の連設部に軸状部材を配
設して軸状部1b’を形成し、回転軸32にこの軸状部
1b’が遊嵌される中空穴32aを形成したものとする
こともできる。
【0053】上述の第3の実施形態及び第4の実施形態
においては、コニカル軸受53では軸受ロータ部53a
と軸受コイル53bとの間に吸引力を発生させている
が、軸受ロータ部53aと軸受コイル53bとの間に反
発力を発生させるものとすることもできる。この場合に
は、円筒状磁石35はステータコイル35bに対してコ
ニカル軸受53と反対側に偏らせることによりスラスト
方向の力を釣り合わせる。
【0054】上述の第5の実施形態においては、モータ
を兼ねたスラスト軸受83のスラスト軸受ディスク33
gがファン31の軸方向両外方に2箇所配設されている
が、大きな出力を必要としない場合にはこれらのうちの
一方のみを備えてもよい。この場合、軸受コイル33h
も一方のみとすると、スラスト軸受ディスク33gに対
する軸受コイル33hからの電磁力がスラスト方向のう
ち一方向しか得られなくなるので、軸受コイル33hは
スラスト軸受ディスク33gの軸方向両側に配設する
か、または、上述の第3の実施形態または第4の実施形
態のように、円筒状磁石35cの軸方向の配設位置をス
テータコイル35bに対して偏った位置に配設し、スラ
スト方向のうちの他方向の力を発生させることにより、
軸受コイル33hによる電磁力との釣り合いをとること
が必要である。
【0055】本発明の気体循環装置は、レーザ発振装置
の反応気体を循環させるもの以外の気体循環装置とする
こともできる。本発明のレーザ発振装置は、エキシマレ
ーザ装置以外の、気体を媒質としてレーザを発振させる
レーザ発振装置とすることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る気体
循環装置及びレーザ発振装置では、電磁石を備えた軸受
を用いながら、反応気体を汚染することなく循環させる
ことができ、良好な耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ発振装置の一実施形態を表す概
略構成図である。
【図2】本発明の気体循環装置の第1の実施形態であ
り、図1のレーザ発振装置のブロワの構成を示す断面図
である。
【図3】図2のブロワのラジアル軸受ロータ部を含む要
部断面図である。
【図4】図2のブロワの保護軸受を示す要部断面図であ
る。
【図5】本発明の気体循環装置の第2の実施形態の構成
を示す断面図である。
【図6】本発明の気体循環装置の第3の実施形態の構成
を示す断面図である。
【図7】本発明の気体循環装置の第4の実施形態の構成
を示す断面図である。
【図8】本発明の気体循環装置の第5の実施形態の構成
を示す断面図である。
【図9】本発明の気体循環装置に用いられる保護軸受の
他の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 放電チャンバ 1a 外壁 2 ヒートエクスチェンジャ 3 ブロワ 4 レーザ発振部 6 隔壁 31 ファン 32 回転軸 33 磁気軸受 33a ラジアル軸受ロータ部 33b ラジアル軸受コイル 33c 半径方向センサロータ部 33d 半径方向センサステータ部 33e 珪素鋼板 33f カバー 33g スラスト軸受ディスク 33h スラスト軸受コイル 34 保護軸受 34a 軸状部 34b ニッケル層 34c 軸受リング 35 モータ 35a ロータ部 35b ステータコイル 35c 円筒状磁石 53 コニカル軸受 53a 軸受ロータ部 53b 軸受ステータ部 54 保護軸受 83 スラスト軸受
フロントページの続き Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA19 CA08 CA14 DA02 DA03 DA09 DA31 DB05 GA18 5F071 AA06 EE08 JJ03 JJ09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を循環させるファンと、 前記ファンに回転力を伝達する回転軸と、 前記回転軸を回転させるモータと、 前記回転軸に固定された軸受ロータ部及び該軸受ロータ
    部を電磁力により支持する軸受コイルを含む軸受手段
    と、 前記軸受ロータ部と前記軸受コイルとの間に配設され、
    前記軸受コイルを前記気体から隔離する隔壁とを備え、 前記隔壁は、少なくとも気体側の表面が前記気体と非反
    応性の材料で形成されており、 前記軸受ロータ部の表面が前記気体と非反応性の材料で
    被覆されていることを特徴とする気体循環装置。
  2. 【請求項2】 前記モータが、前記回転軸に固定された
    永久磁石と、該永久磁石を付勢し前記回転軸とともに回
    転させるステータコイルとを備え、 前記ステータコイルが、前記隔壁により前記気体から隔
    離されており、 前記永久磁石が前記気体と非反応性の材料で被覆されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の気体循環装置。
  3. 【請求項3】 前記隔壁のうち少なくとも前記軸受コイ
    ルとの対向部が非磁性材料とこの非磁性材料の気体側に
    配設された前記気体と非反応性の材料とにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の気体循環装
    置。
  4. 【請求項4】 前記隔壁のうち少なくとも前記軸受コイ
    ル及び前記ステータコイルとの対向部が非磁性材料とこ
    の非磁性材料の気体側に配設された前記気体と非反応性
    の材料とにより形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の気体循環装置。
  5. 【請求項5】 前記気体と非反応性の材料がニッケル層
    またはアルミナ層であることを特徴とする請求項1から
    請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の気体循環
    装置。
  6. 【請求項6】 前記隔壁が、前記気体と非反応性であり
    かつ非磁性の材料により形成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の気体循環装置。
  7. 【請求項7】 前記回転軸と一体回転するように配設さ
    れた滑り軸受ロータ部と、前記回転軸の非支持状態にお
    いて、前記滑り軸受ロータ部に接触して前記回転軸を支
    持する滑り軸受ステータ部とを含む保護軸受を備え、 前記滑り軸受ロータ部及び前記滑り軸受ステータ部のう
    ちの少なくとも一方の表面がセラミックス層または水素
    化アモルファスダイアモンド層よりなることを特徴とす
    る請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に
    記載の気体循環装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のうちのいずれか
    1の請求項に記載の気体循環装置と、 前記気体を媒質としてレーザを発振させるレーザ発振部
    とを備えることを特徴とするレーザ発振装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597719B1 (en) 2000-08-21 2003-07-22 Komatsu Ltd. Once through fan for gas laser apparatus and gas laser apparatus therewith
JP2008304052A (ja) * 2007-03-08 2008-12-18 General Electric Co <Ge> 真空ステータアセンブリおよびその製作工程

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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