JP2000132563A - 画像検索方法,画像処理方法,および情報検索方法、ならびにこれらの方法を実行するためのプログラムが記録された記録媒体,画像処理装置,および情報検索システム - Google Patents

画像検索方法,画像処理方法,および情報検索方法、ならびにこれらの方法を実行するためのプログラムが記録された記録媒体,画像処理装置,および情報検索システム

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JP2000132563A
JP2000132563A JP10304065A JP30406598A JP2000132563A JP 2000132563 A JP2000132563 A JP 2000132563A JP 10304065 A JP10304065 A JP 10304065A JP 30406598 A JP30406598 A JP 30406598A JP 2000132563 A JP2000132563 A JP 2000132563A
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Hideyuki Kobayashi
秀行 小林
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的とする画像や情報を簡単かつ効率良く取
得する。 【解決手段】 野球中継の映像信号を取り込んで、所定
の時点の画像を表示し、その画像上でイニングや得点な
どの情報の表示される画像領域を指定し、この領域内の
画像をキー画像として登録しておく。以下、再生中の映
像信号については早送りまたは巻き戻し処理を行い、受
信中の映像信号については表示を中止して、順次入力さ
れる画像について、キー画像に対応する画像データを抽
出して、その抽出画像の前記キー画像に対する変化率を
算出する。そして所定度合いの変化率が得られた時点
で、イニングが変わったなどのイベントが発生したもの
と判断し、その時点の画像を表示装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時系列的に生成され
た画像を処理する技術分野に属し、特に時系列画像を構
成する各画像の中から、所定の変化が生じた時点の画像
を取り出したり、音声信号付きの時系列画像に含まれる
情報を取り出して、検索処理などに利用するための技術
に関連する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の局からの映像信号を並列し
て視聴することが可能なテレビや、通常のテレビとして
の機能のほかにコンピュータの機能を組み込んで、イン
ターネットのような情報検索システムへのアクセスを可
能としたマルチメディア型のテレビの開発が進められて
いる。この種のテレビによれば、例えばある局で放映中
のドラマを視聴しながら、別の局で放映中のスポーツ中
継を適宜チェックしたり、ニュース番組を視聴しつつ、
報道された内容の詳細な情報をインターネットで検索す
るなど、多方面にわたる使用方法を実現することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ある番組を視聴しなが
ら裏番組の野球中継を適宜チェックしたい場合、イニン
グの変わり目や、得点が入ったときなどの「イベント」
の発生時に中継画面を呼び出せるようにするのが望まし
い。しかしながらこのような都合の良い場面のみ呼び出
すのは不可能であるから、現状では、中継画面を小さく
表示したり、別途中継画面の状態を伝える文字情報を送
信して表示するなどして、ユーザ自身に表示画面を切り
換えるタイミングを判断させている。
【0004】また番組で放映された情報を用いた検索を
行う場合、ユーザは、放送内容から検索したい情報を取
り出して入力する必要がある。しかしながら放映中の画
像や音声は一過性のものであるから、特に新規の事項に
ついては、見逃しや聞き逃しにより入力が不可能となっ
たり、聞き違えによる誤入力が生じるなどして、十分な
検索を実行できないケースが生じる。
【0005】なお上記の第1の問題は、マルチメディア
型のテレビに限らず、ビデオテープを再生する際の頭出
し処理や、録画処理などにもあてはまるものである。ビ
デオテープの頭出し処理は、従来、ユーザ自身の早送
り、巻き戻し操作、もしくは番組録画時に自動的に記録
されたインデックス信号の検索などにより行われている
が、野球のチェンジ前の状況や得点追加時などの見どこ
ろを自動的に頭出しすることは、不可能である。
【0006】また所望の番組の録画を予約する際には、
通常、その番組の開始時刻や終了時刻をセットするが、
このような処理では、前の番組の放映時間が変更される
などして、番組の開始が遅れた場合に対応できないとい
う問題がある。
【0007】この発明は、上記のような問題点に着目し
てなされたもので、時系列画像の中から所定度合いの変
化が生じた画像を抽出することにより、目的とする画像
や情報を簡単かつ効率良く取得することを、技術課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】例えばスポーツ中継のよ
うな番組では、画像上の所定位置に得点、イニング、経
過時間などを表示するのが一般的である。よってこの表
示位置における画像の変化を追跡することにより、イニ
ングの変わり目や得点獲得時のようなイベント発生時の
画像を取り出して表示したり、イベント発生時以降の映
像信号を記録するなどの処理を実行することが可能とな
る。
【0009】また映画番組やドラマなどでは、番組の開
始時に、特有のタイトルが表示されるから、このタイト
ルが出現した時点の画像を抽出できれば、その時点から
所定時間の映像を録画することにより、希望する番組を
もれなく録画することが可能となる。
【0010】請求項1の発明は、上記の考察に沿ってな
されたもので、時系列画像について、特定領域内におけ
る画像の変化を追跡してゆき、特定領域内で所定度合い
の変化が生じた時点の画像を抽出するようにしている。
なおここでいうところの「時系列画像」は、ビデオ規格
に基づく動画像に限らず、例えば所定の時間間隔毎に生
成された静止画像が時系列的に並べられた画像データで
あってもよい(以下の請求項でも同様である)。
【0011】請求項2の発明は、例えばニュース番組用
の映像信号のような、ある情報についての画像と音声の
解説とが対応づけられた形式の音声信号付きの時系列画
像においては、画像が変化した時点でその画像の変化部
分にかかる解説が行われることが多い、という観点に立
ってなされたもので、所定度合いの変化が生じた時点で
の画像に対応する音声信号を認識し、その内容を示す所
定組の単語を検索用のキー情報として設定した後、前記
時系列画像中の所定の画像上に前記キー情報による検索
を実行するための操作領域を設定するようにしている。
【0012】前記操作領域としては、例えば、各キー情
報毎に画像上に埋め込まれたリンクボタンが考えられる
が、これに限らず、単に各キー情報を番号に対応づけて
一覧表示し、所望のキー情報にかかる番号を入力するよ
うにしたユーザインターフェイス画面の表示領域であっ
てもよい。また各キー情報や演算子を提示し、これらを
自由に組み合わせた検索式を編集可能なユーザインター
フェイス画面の表示領域も、操作領域と考えることがで
きる。
【0013】請求項3の発明では、さらに前記検索用の
操作領域が設定された画像を表示するとともに、表示さ
れた操作領域でのキー情報の指定操作を受け付けて、指
定されたキー情報により所定のデータベースを検索する
ようにしている。
【0014】請求項4の発明にかかる画像検索用のプロ
グラムの記録媒体には、請求項1の方法を実施するため
のプログラムとして 時系列画像を入力する手順と、前
記時系列画像の特定領域内における画像の変化を追跡し
て、この領域内に所定度合いの変化が生じた時点での画
像を抽出する手順とが記録されている。
【0015】請求項5の発明にかかる画像処理用のプロ
グラムの記録媒体には、請求項2の方法を実施するため
のプログラムとして、音声信号付きの時系列画像を入力
する手順、前記時系列画像における画像の変化を追跡し
て、所定度合いの変化が生じた時点での画像を抽出する
手順、前記音声信号を認識する手順、前記抽出された画
像に対応する音声の認識結果を用いて、その認識内容を
示す所定組の単語を検索用のキー情報として設定する手
順、および前記時系列画像中の所定の画像上に、前記キ
ー情報による検索を実行するための操作領域を設定する
手順が、記録されている。
【0016】請求項6の発明にかかる情報検索用のプロ
グラムの記録媒体には、請求項2および3の発明を実施
するためのプログラムとして、音声信号付きの時系列画
像を入力する手順、前記時系列画像における画像の変化
を追跡して、所定度合いの変化が生じた時点での画像を
抽出する手順、前記音声信号を認識する手順、前記抽出
された画像に対応する音声の認識結果を用いて、その認
識内容を示す所定組の単語を検索用のキー情報として設
定する手順、前記時系列画像中の所定の画像上に、前記
キー情報による検索を実行するための操作領域を設定す
る手順、前記操作領域が設定された画像を表示装置に表
示する手順、表示された操作領域でのキー情報の指定操
作を受け付けて、そのキー情報により所定のデータベー
スを検索する手順、の各手順が記録されている。
【0017】請求項7の発明にかかる画像処理装置は、
映像記録媒体の再生装置により再生された時系列画像用
の映像信号を入力するための画像入力手段と、入力され
た映像信号による時系列画像について、特定領域内にお
ける画像の変化を追跡して、所定度合いの変化が生じた
時点での画像を抽出する抽出手段と、前記抽出された画
像を出力する画像出力手段とを具備する。請求項8の発
明にかかる画像処理装置は、時系列画像用の映像信号を
受信する映像信号受信手段のほか、請求項7の発明と同
様の抽出手段および画像出力手段とを具備している。
【0018】請求項9の発明にかかる画像処理装置は、
音声信号付きの時系列画像用の映像信号を入力する画像
入力手段と、入力された映像信号による時系列画像の変
化を追跡して、所定度合いの変化が生じた時点での画像
を抽出する抽出手段と、前記音声信号を認識するための
音声認識手段と、前記抽出手段により抽出された画像に
対応する音声認識結果を用いて、その認識内容を示す所
定組の単語を検索用のキー情報として設定するととも
に、前記時系列画像中の所定の画像上に、前記キー情報
による検索を実行するための操作領域を設定する設定手
段とを具備する。
【0019】請求項10の発明にかかる情報検索システ
ムは、上記請求項9と同様の画像入力手段、抽出手段、
音声認識手段、設定手段に加え、前記操作領域が設定さ
れた画像を表示する表示手段と、複数種の情報が格納さ
れたデータベースと、前記表示手段上の操作領域でのキ
ー情報の指定操作を受け付けて、そのキー情報により前
記データベースを検索する検索手段とを具備する。
【0020】
【作用】請求項1および4の発明によれば、例えばスポ
ーツ中継の時系列画像について、イニングの変わり目や
得点獲得時のようなイベントが発生すると、イニングや
得点を表示する領域内の画像に変化が生じる。したがっ
て、この変化が生じた時点の画像を抽出して表示した
り、記録するような処理が可能となる。
【0021】請求項7の発明では、映像記録媒体に記録
された画像を再生して得られた時系列画像に対し、特定
領域内の画像に所定度合いの変化が生じた時点の画像を
抽出するので、記録された画像の中から何らかのイベン
トに関わる画像を頭出しすることが可能となる。
【0022】請求項8の発明では、映像信号受信装置に
より受信して得られた時系列画像に対し、特定領域内の
画像に所定度合いの変化が生じた時点の画像を抽出する
ので、受信中の番組をあるイベントが発生した時点から
視聴したり、記録媒体に記録するなどの処理を行うこと
が可能となる。
【0023】請求項2,5,9の発明によれば、所定度
合いの変化が生じた時点の画像に対応する音声の認識結
果から、画像の変化部分に関する情報を表す可能性の高
い単語が抽出され、さらにその単語をキー情報とする検
索を実行するための操作領域が画像上に設定される。よ
って一過性の音声から検索用の適切なキー情報を生成し
て、ユーザに提示することが可能となる。
【0024】さらに請求項3,6,10の発明では、ユ
ーザが表示画面上でキー情報を指定することにより、そ
のキー情報によるデータベースの検索が行われるので、
画像や音声に検索したい情報が含まれている場合、適切
なキー情報による検索を、簡単かつ効率良く行うことが
可能となる。
【0025】
【実施例】図1は、この発明が適用される画像処理装置
の外観を示す。この装置は、いわゆるマルチ型テレビジ
ョンの構成をとるもので、制御装置1に、表示装置2,
スピーカー3,3,受信用アンテナ4,マウス5,映像
信号再生装置6などが接続されて成る。制御装置1に
は、パーソナルコンピュータ用の制御基板が組み込まれ
ており、この制御装置1に必要に応じてキーボードや送
受信装置を接続することにより、パーソナルコンピュー
タ用のアプリケーションを動作させたり、インターネッ
トのような通信検索システムを使用することも可能であ
る。なおマウス5を接続する代わりに、リモコンによる
遠隔操作で入力を行うようにしても良い。
【0026】以下、上記システムを用いた2つの実施例
について、順に説明する。なお各実施例とも、共通する
構成については、同一の符号を付すとともに、これら構
成についての詳細な説明は、第1実施例についてのみ行
うことにする。また各実施例とも、ビデオ規格に基づく
アナログ量の映像信号を入力して処理しているが、これ
に限らず、ディジタル量の時系列画像や、ビデオ規格に
よらない複数枚の静止画像から成る時系列画像を処理す
ることも可能である。
【0027】(1) 第1実施例 図2は、この実施例にかかるシステム構成を示す。図
中、7は、制御装置1内に組み込まれた制御回路であっ
て、CPU8,ROM9,RAM10,ハードディスク
11などを具備する。この制御回路7には、バス14を
介して、マウス5,映像信号受信装置12,映像信号再
生装置6,表示装置2,音声出力装置13などが接続さ
れる。
【0028】映像信号受信装置12は、前記図1の受信
用アンテナ4や、制御装置1内に組み込まれた受信信号
の増幅回路などにより構成される。音声出力装置13
は、映像信号から分離された音声信号を増幅処理する回
路や前記スピーカー3,3などにより構成される。また
映像信号再生装置6には、再生専用のビデオデッキが用
いられるが、録画機能を併せ持つものを用いてもよい。
【0029】この実施例の画像処理装置は、野球中継な
どのスポーツ中継の画面を、イニングの変わり目や得点
取得時などのイベントが発生した時点で自動的に呼び出
すことを可能としたもので、前記ハードディスク11に
は、この処理を実施するための制御プログラムがインス
トールされている。
【0030】図3は、前記制御プログラムにより実現す
るCPU8の機能を、各入出力装置との関係と共に示
す。図中、制御部15,画像処理部16,表示制御部1
7,音声制御部18の各部は、CPU8がハードディス
ク11内の制御プログラムを実行することにより実現す
る。またキー画像記憶部19は、RAM10またはハー
ドディスク11内の所定領域内に設定される。
【0031】映像信号受信装置12,映像信号再生装置
6からは、ビデオ規格に基づく音声信号付きの映像信号
が出力される。この映像信号は、図示しない受信回路に
入力されて、映像信号,音声信号が分離して取り出され
る。この後、映像信号は表示制御部17を介して表示装
置2に、音声信号は音声制御部18を介して音声出力装
置13に、それぞれ出力される。
【0032】さらに前記受信回路は、映像信号から、コ
ンピュータ処理用の三原色のディジタル画像信号を生成
する。画像処理部16は、このディジタル画像信号を取
り込んで、前記したイベント発生時の画像を抽出するた
めの処理を実行する。制御部15は、画像処理部16の
処理結果を取り込んでイベント発生の有無を判断し、イ
ベントが発生したと判断すると、表示制御部17に対
し、表示装置2への映像信号の出力を指示する。これに
より表示装置2が作動して、前記判断がなされた時点の
画像が表示されることになる。
【0033】なお制御部15は、映像信号再生装置6の
再生動作を制御する機能も具備しており、映像信号再生
装置6からの映像信号を処理する場合、映像信号再生装
置6の再生動作は、イベントの発生が確認されるまで早
送りまたは巻戻しモードに設定され、イベントの発生が
確認された時点で、通常の再生モードまたは静止表示モ
ードに切り換えられる。
【0034】ここで、イベントの発生を判断するための
具体的な手法について説明する。野球などのスポーツ中
継番組では、一般に、画面の特定の位置に、イニング,
得点,アウト数のような試合の進行状況を示す情報が表
示されている。ここに示される情報は、イニングの変わ
り目や得点の取得時など、試合の動きに連動して変更さ
れるので、前記の情報表示位置の表示内容が変化した時
点の画像を抽出することにより、イベントが発生した時
点、または発生直後の画像を呼び出すことが可能となる
のである。
【0035】そこでこの実施例では、ある時点における
画像上で前記の情報が表示されている領域を、画像抽出
領域として指定するとともに、指定された領域内の画像
データを前記キー画像記憶部19内に登録しておく。そ
して以後の画像について、順次、前記指定条件による領
域内の画像を抽出してキー画像記憶部19に登録された
キー画像と比較し、キー画像に対し所定度合いの変化が
生じた時点の画像を、イベントの発生に対応する画像と
して抽出するようにしている。
【0036】前記画像抽出用の領域(以下単に「画像抽
出領域」という)は、前記表示装置2上に表示された所
定時点の画像上で、ユーザのマウス操作に基づいて設定
される。図4は、画像抽出領域の指定、およびキー画像
の登録方法の一例を示す。まず図4(a)に示すよう
に、ユーザが表示中の画像上の情報表示位置にマウスカ
ーソル26を合わせてクリックすると、画像処理部16
は、このクリック位置に基づき情報表示用の文字を表す
画素を抽出する。
【0037】一般に、画像上のスコアやイニングなどを
示す文字情報は、白などの高い輝度値を具備する色彩を
もって表されるので、画像上で高い輝度値を有する画素
を抽出することにより、比較的容易に文字の表示領域を
抽出することができる。この実施例では、クリック位置
を中心とする周囲近傍の画素g(k)について、それぞれ
三原色の各輝度値R(k),G(k),B(k)をつぎの(1)
式にあてはめて2値データPA(k)を生成し、このデー
タPA(k)が「1」の値を有する画素を、文字情報を表
す画素として認識している。
【0038】
【数1】
【0039】ただし上式は、256階調のディジタル画
像を処理することを前提としたもので、(X(k)≧23
0)は、X(k)(XはR,G,Bのいずれか)が230
以上のときに「1」、X(k)が230未満のときに
「0」となる関数であるものとする。よって三原色の各
輝度値がいずれも230以上になる画素g(k)について
はPA(k)=1となり、その他の画素g(k)についてはP
A(k)=0となる。
【0040】さらに画像処理部16は、図4(b)に示
すように、文字として認識した各画素を含む円形の画像
領域20を、画像抽出領域として設定した後、この領域
20内の画像データ(図4(c)に示す)を前記キー画
像として抽出する。なおこのように画像上の文字を抽出
して画像抽出領域を設定する方法に代えて、単にユーザ
のマウス操作により、領域の設定位置や大きさを指定す
るようにしてもよい。
【0041】キー画像、および画像抽出領域の設定条件
は、前記キー画像記憶部19に登録され、以後の画像に
ついては、順次または所定時間おきに、設定条件にかか
る領域20内の画像データが抽出されて、この画像デー
タのキー画像に対する変化率Rが算出される。
【0042】前記変化率Rを求めるには、まず前記画像
抽出領域20内の各画素について、前記(1)式と同様
の算出式により、その画素が文字に該当するものである
か否かを示す2値データPB(k)を算出する。ついでつ
ぎの(2)式により、前記2値データPB(k)とキー画
像上の対応する画素の2値データPA(K)との比較結果
を示す2値データPC(k)を算出する。
【0043】
【数2】
【0044】上記(2)式では、PA(k)とPB(k)とが
異なる値をとるときのみ、PC(k)=1となり、PA(k)
とPB(k)とが等しい値をとる場合はPC(k)=0とな
る。よって変化率Rは、画像抽出領域20内の全画素の
数をNとおいたつぎの(3)式により算出される。
【0045】
【数3】
【0046】なお上記の(3)式を画像抽出領域20内
のすべての画素に対して実行する方法に代えて、キー画
像の登録時に文字に対応すると認識された画素(すなわ
ちPA(k)=1となる画素)のみを(3)式の対象とし
てもよい。この場合、当初、文字に該当していた部分に
おける変化率が算出されるので、背景部分の画像変化の
影響を受けずに、文字の表示状態の変化を精度良く認識
することができる。
【0047】上記(3)式による変化率Rに対し、あら
かじめ1文字分の表示に使用される画素数を基準にし
て、画像抽出領域20内の表示文字が変化したと判断す
るための閾値を設定することにより、イベントの発生に
該当する文字の変化を認識することが可能となる。なお
画面の切換えなどにより、画像上の文字情報が一時的に
消失した場合は、前記変化率Rが著しく大きくなるが、
この場合はイベントが発生したとする判断を見送り、所
定値以内の変化率Rの推移をもって、イベントの発生を
判断するのが望ましい。
【0048】図5は、イベント発生の確認処理の具体例
であって、時間軸tに沿って、画像全体のイメージと、
前記画像抽出領域20内の拡大画像と、画像処理部16
における変化率Rの算出値および判定結果とを対応づけ
て示している。なお、図5(a)は、前記図4(a)〜
(c)の処理によりキー画像が登録された時点であっ
て、図5(b)〜図5(d)は、この設定時点と同じイ
ニング内の画像を、図5(e)はイニングが変わった直
後の画像を、それぞれ示す。
【0049】ここでは画像抽出領域20内において1文
字分の変化に相当する変化率Rを10%であると仮定し
ており、図5(c)のように、一時的に情報表示が消失
してキー画像に対する変化率Rがきわめて大きくなった
場合、この変化は領域20全体の画像の変化によるもの
であると判断し、イベントが発生したとする判断を見送
るようにしている。図示例の場合、つぎの図5(d)の
画像で、再び画像抽出領域20内にキー画像と同様の画
像が現れているので、引き続き、イベント発生の有無が
チェックされる。そして図5(e)の画像上で画像抽出
領域内の1文字「表」が「裏」に変わり、変化率Rが1
0%になった時点で、イベントが発生したと判断される
ことになる。
【0050】図6は、上記の画像処理装置において、映
像信号再生装置6により再生された映像信号を処理する
場合の制御手順を、図7は映像信号受信装置12により
受信中の映像信号を処理する場合の手順を、それぞれ示
すもので、以下、各図の流れに沿って、図3に示した各
部による処理を説明する。なお各図中の「ST」は各制
御のステップを意味する。
【0051】まず図6において、処理対象の映像が記録
されたビデオテープが映像信号再生装置6にセットされ
て再生が開始されると、制御部15は、表示制御部17
を介して、その再生画像を表示装置2に出力する。そし
てST1で、ユーザが表示された画像上の所定位置にマ
ウスカーソル26を合わせてクリックすると、そのクリ
ック位置は制御部15より画像処理部16へと与えられ
て、前記した画像抽出領域20の設定処理が行われる。
さらに画像処理部16は、設定された画像抽出領域20
内の画像データを抽出し、これを領域の設定位置,大き
さなどの設定条件とともに、キー画像記憶部19に登録
する(ST2)。
【0052】つぎのST3で、制御部15は、映像信号
再生装置6の動作モードを制御して、ビデオテープの早
送りまたは巻き戻しを行いながら、以下の処理を繰り返
し実行し、イベントの発生に対応する画像を抽出する。
なおこの画像抽出処理の速度は、映像信号再生装置6と
画像処理部16との能力に依存するが、精度の高い処理
を行うためには1フレーム毎の画像を順次処理するのが
望ましい。他方、高精度の画像検索を要求しない場合
は、例えばビデオ規格の1秒にあたる30フレーム分の
画像毎に処理を実行するようにしてもよい。
【0053】ST4において、画像処理部16は、ST
3で送り処理がなされた画像上において、前記画像抽出
領域20内の画像データを抽出し、この画像を構成する
各画素について、前記2値データPB(k)を算出する。
さらにつぎのST5では、前記(2)(3)式を実行す
ることにより、キー画像に対する変化率Rが算出され
る。
【0054】つぎのST6,7では、画像処理部16に
おいて、算出された変化率Rと所定のしきい値th1,
th2との比較処理が行われる。第1のしきい値th1
には、イベントの発生に対応する一部の文字の変化に応
じた数値が、第2のしきい値th2には、画像抽出領域
内の画像データが大幅に変化した状態に応じた数値が、
それぞれ設定される。
【0055】ST5で算出された変化率Rがしきい値t
h1未満である場合、画像抽出領域20内にはキー画像
と同様の画像が表示されているものと判断される。また
第2のしきい値th2を上回る値の変化率Rが得られた
場合は、文字の表示が消失するような大きな変化が生じ
たものと判断される。これらの判断がなされたとき(S
T6,7のいずれかが「NO」のとき)は、ST3へと
戻り、つぎの画像に対し、上記と同様の処理が実行され
る。
【0056】算出された変化率Rがしきい値th1以
上、しきい値th2未満であれば、ST6,7がともに
「YES」となる。この判断を受けた制御部15は、画
像抽出領域20内の画像にイベント発生に対応する変化
が生じたものと判断して、ST8へと進み、前記映像信
号再生装置6の動作を通常の再生モードまたは静止表示
モードに切り換える。
【0057】よってこの切換え時点の画像が表示装置2
に静止表示されたり、切換え時点からの画像が通常モー
ドで再生されるようになり、ユーザは、その表示画像上
で発生したイベントの内容を確認することになる。
【0058】なおこの図6の処理は、ビデオデッキのよ
うに、ビデオ規格に基づく映像信号をシーケンシャルに
再生する装置を制御対象としているが、レーザーディス
ク装置やCD−ROM装置のように、映像信号のランダ
ムアクセスが可能な装置に対しても、同様の方法によ
り、所望の画像を高速で抽出することが可能である。
【0059】つぎに図7の受信中の映像信号を処理する
場合には、受信中の画像が所定のタイミングで表示装置
2に表示され、この画像上でのユーザによるマウス操作
を受けて、画像抽出領域20が設定される(ST1)。
画像処理部16は、前記図6と同様に、画像抽出領域2
0内の画像データを抽出し、その画像を領域の設定条件
とともにキー画像記憶部19に登録する(ST2)。
【0060】つぎのST3で、制御部15は、表示装置
2への映像信号の出力を中止し、以下、映像信号受信装
置12により新たなフレーム分の画像が取り込まれる毎
に、または所定数のフレーム毎に、画像上の画像抽出領
域20内の画像データを抽出して、前記キー画像に対す
る変化率Rを算出し、その算出値Rを前記図6と同様の
しきい値th1,th2と比較する(ST4〜8)。こ
の結果、しきい値th1以上、th2未満の値をとる変
化率Rが得られると、ST9へと移行し、再び表示装置
2上に映像信号が出力されて、受信中の画像の表示が開
始される。
【0061】なお上記ST4〜8の処理を行う間に、表
示装置2に対し、処理対象の映像信号とは異なる局から
の映像信号を与えて表示させることも可能である。この
場合、ST9の処理では、これまで表示されていた番組
の画像上に、処理対象の番組の画像をスーパーインポー
ズ表示したり、これまでの表示画像を消して、処理対象
の番組の画像に切り換えるなど、様々な設定を行うこと
が可能である。
【0062】また図7のように受信中の映像信号を処理
する場合、ST9の画像表示に代えて、受信中の番組の
録画処理を開始するように設定することも可能である。
さらに図6や図7のST1,2で行われる画像抽出領域
の設定やキー画像の登録処理は、必ずしも、一連の処理
の直前に行う必要はなく、一度登録されたキー画像を保
持して、以後の処理に用いることも可能である。
【0063】さらに図6や図7の処理では、画像抽出領
域内の画像がキー画像と所定度合いだけ変化したときを
イベント発生として、画像表示の開始という処理を行う
ようにしているが、例えば、所望の番組のオープニング
タイトルなどの画像をキー画像として登録し、このキー
画像に一致する画像が得られた時点を、イベント発生と
判断するようにしてもよい。この場合、希望の番組が開
始された時点で、表示装置2への画像表示や録画を開始
することが可能となるので、スポーツ中継や特別番組に
より番組の開始が遅れた場合にも、番組を見逃したり、
録画を失敗するといった不具合が発生しない。
【0064】また上記実施例では、テレビ局より放映さ
れた番組の映像信号を処理対象としているが、この画像
処理装置は、これに限らず、画像の編集処理などにも適
用することが可能である。例えばある撮像位置において
所定のアングルで撮られた画像ばかりを抜き出したい場
合、モデルとなる画像上で所定の対象物を含む領域を指
定し、その画像抽出領域内の画像をキー画像として登録
しておく。これにより以後は、ビデオを早回しまたは巻
き戻ししつつ、前記画像抽出領域内の画像データがキー
画像と同様になった時点の画像を抽出し、効率の良い編
集処理を行うことができる。
【0065】(2)第2実施例 この実施例のシステムは、映像信号を受信して表示する
機能のほかに、通信によりインターネットなどの外部デ
ータベースに接続して検索する機能を具備しており、図
8に示すように、第1実施例と同様の構成に加え、外部
データベース21に接続するための送受信装置22が組
み込まれている。
【0066】この実施例のシステムでは、映像信号受信
装置12または映像信号再生装置6より得られた音声信
号付きの画像から外部データベース21を検索するため
のキーワードが抽出され、画像の表示画面上にこのキー
ワードによるリンクボタンが設定される。さらにユーザ
が、このリンクボタン付きの表示画面(以下「情報検索
画面」という)上で所望のリンクボタンを操作すること
により、そのボタンに対応するキーワードを用いた検索
が自動的に実行される。
【0067】図9は、ハードディスク11にインストー
ルされた制御プログラムにより実現するCPU8の機能
を、各入出力装置との関係と共に示す。この実施例のC
PU8には、制御部15,画像処理部16,表示制御部
17,音声制御部18,音声認識部23の各部の機能が
設定される。制御部15は、第1の実施例と同様に、映
像信号受信装置12や映像信号再生装置6より映像信号
および音声信号を入力しており、これらの信号を表示制
御部17や音声制御部18を介して表示装置2や音声出
力装置13に与えて、各装置を動作させる。
【0068】さらに画像処理部16は、ディジタル量の
画像信号を得て、各フレーム間における画像の変化を抽
出する処理を実行する。音声認識部23は、公知の音声
認識用のプログラムにより実現するもので、映像信号に
重畳されていた音声信号から各単語を分離して認識す
る。
【0069】制御部15は、画像処理部16により画像
の変化が抽出された時点での音声認識結果から前記した
検索用のキーワードを設定するもので、表示装置2に
は、ユーザのマウス操作に応じて、各キーワードによる
リンクボタンが設定された情報検索画面が表示される。
さらに表示されたリンクボタンが操作されると、制御部
15は、送受信装置22を用いて外部データベース21
にアクセスし、操作されたボタンに対応するキーワード
による検索を実行する。なおこの実施例では通信による
検索処理を実施するようにしているが、これに限らず、
CD−ROMなどに記録された電子辞書を検索するよう
に構成してもよい。
【0070】図10は、前記情報検索画面の設定例を示
す。図示例は、ニュース番組において、報道内容に含ま
れる所定の情報について、より詳細な情報を検索するた
めの情報検索画面を設定する例であって、ここでは、新
しいパラボラアンテナが完成したというニュースが提示
されている。
【0071】図10(a)は、ニュースの初期画面であ
って、キャスターの背後に設定されたニュース表示領域
24に、これから報道されるニュースの見出しにあたる
文字情報が表示されている。図10(b)は、次の段階
の画面であって、前記ニュース表示領域24内の表示
は、話題のパラボラアンテナのイメージに切り換えられ
ている。なお図10(c)は、この図10(b)の画面
の表示に合わせて提示される音声情報の内容を示す。
【0072】画像処理部16は、連続する2枚のフレー
ムの画像について、対応する画素毎に、それぞれ三原色
の各輝度値の差分処理を行うなどして、輝度や色彩の変
化した領域の有無をチェックする。そして所定大きさの
画像の変化領域が確認されると、制御部15は、この時
点での音声認識部23による音声認識結果を取り込ん
で、その中から名詞や、動詞,形容詞の語幹など、単独
で意味をなす単語を前記キーワードとして設定する。
【0073】図10(d)は、前記図10(b)の画像
上で、図10(a)の初期画面の画像から変化した領域
を抽出した結果であって、ニュース表示領域24内にお
いて、文字情報からパラボラアンテナのイメージに切り
換わった部分に該当する画像領域24aが抽出されてい
る。図10(e)は、この時点における音声認識結果の
中から名詞や動詞の語幹のみを抽出した結果であって、
前記図10(c)に示した音声情報の中から下線を付し
た各単語(「京都」「衛星テレビ電話」「可能」「パラ
ボラアンテナ」「完成」)が抽出されている。
【0074】図10(f)は、前記図10(e)で抽出
された各単語をキーワードとして採用して情報検索画面
を設定した例であって、前記画像の変化が抽出されたニ
ュース表示領域24に、前記した各単語によるリンクボ
タン25が設定されている。なおこのリンクボタン25
は、HTML形式の編集ツールが具備するクリッカブル
マップの機能などを用いて、設定されるものである。
【0075】この実施例では、表示中の画像上で、ユー
ザが前段階の画像からの変化が見られた領域内にマウス
カーソル26を合わせてクリック操作することにより、
上記図10(f)のような情報検索画面を表示するよう
にしている。ニュース番組やドキュメンタリー番組など
では、画像に合わせてその画像上に現れる情報を解説す
ることが多いので、新たな情報が表示された時点で、そ
の情報の表示領域をクリックすることにより、画面上に
その時点の情報の具体的な内容を表すキーワードを呼び
出すことが可能となる。
【0076】なお前記図10(c)のような一連の音声
情報は、実際には数フレーム分の画像に対応する音声信
号として与えられるので、音声信号の切れ目を一単位と
して認識しておき、画像変化の抽出時点移行の所定単位
分の信号の認識結果から、キーワードを生成することに
なる。また画像の変化に対応する情報は、必ずしもその
変化時点での音声信号に含まれるとは限らず、画像が変
化する直前(例えば図10(a)の画像が得られた時
点)の音声信号に含まれる場合もある。したがって、必
要に応じて、画像の変化が抽出された時点の前後を含む
所定時間内の音声信号より抽出された単語を、キーワー
ドとして抽出してもよい。
【0077】さらにリンクボタン25を設定する領域
は、画像の変化が抽出された領域に限らず、表示画面上
の所定位置にリンクボタン25の表示領域を設定しても
よい。なお、このようなリンクボタンの表示領域を設定
しておけば、所定時間内に抽出されたキーワードを蓄積
して、これらキーワードによるリンクボタンを一覧表示
したり、蓄積の履歴順に表示することも可能である。
【0078】図11は、上記の画像処理装置における処
理手順を示すもので、以下、つぎの図12を参照しつ
つ、同図の流れに沿って、音声信号付きの映像信号の受
信または再生から情報検索処理が完了するまでの手順を
説明する。
【0079】まずST1では、映像信号受信装置12に
よる映像信号の受信、または映像信号再生装置6による
映像信号の再生処理が開始される。この映像信号は表示
装置2に表示されるとともに、重畳されていた音声信号
が分離されて、音声出力装置13より出力される。
【0080】一方、画像処理部16には、画像処理用の
三原色の各ディジタル画像信号が与えられており、これ
ら画像信号を用いて、フレーム間の画像の変化領域を抽
出する処理が行われる(ST2A)。この処理と平行し
て、音声認識部23では、映像信号より分離された音声
信号に含まれる単語を認識するための処理が行われる
(ST2B)。
【0081】このような処理が順次繰り返し行われて、
図12(a)のような画像が得られた段階で、前記図1
0(c)に示したように、表示中の画像について所定大
きさの画像変化領域24aが抽出されると、ST3が
「YES」となる。これを受けて制御部15は、この時
点での音声信号(図12(b)に示す)の認識結果よ
り、名詞や動詞,形容詞の語幹などの単語を抽出して、
キーワードとして設定する。
【0082】一方、受信または再生中の映像信号による
画像や音声を視聴しているユーザは、新たに提示された
情報について、さらに詳細な情報や関連情報を取得した
いと思ったとき、図12(c)に示すように、表示画面
上で画像が変化した領域にマウスカーソル26を合わせ
てクリックする。これによりST5が「YES」となっ
てST6へと進み、表示装置2には、クリックされた位
置に対応づけて前記キーワードによるリンクボタン25
が設定された情報検索画面が表示される。
【0083】ユーザは、この情報検索画面上に、自分の
必要とするリンクボタン25が設定されていることを確
認すると、そのボタン上にマウスカーソル26を合わせ
てクリックする。この指定操作を受けてST7が「YE
S」となり、制御部15は、送受信装置22を介して外
部データベース21にアクセスし、操作されたリンクボ
タンに対応するキーワードを送信する(ST8)。
【0084】外部データベース21の検索エンジンは、
与えられたキーワードを用いた検索を実行した後、抽出
された情報をシステム側に返送する。制御部15は、こ
の情報を取り込んで、表示制御部17を介して表示装置
2に出力する(ST9)。
【0085】図12(d)は、情報検索画面上で、「パ
ラボラアンテナ」というキーワードに対応するリンクボ
タン25が指定された例を示し、図12(e)は、この
操作に対し、外部データベース21から返送された検索
結果の表示画面を示す。このようにユーザは、情報検索
画面に設定されたリンクボタンを操作するだけで、その
ボタンに設定されたキーワードにリンクする情報を取り
込むことができるもので、テレビ番組やビデオを視聴し
ながら手軽に検索を行うことができる。しかも一過性の
音声信号から検索用のキーワードを抽出して表示するの
で、ユーザが解説を聞き逃して検索が不可能になる虞が
なく、高精度の検索が可能である。
【0086】なお図11において、画像の変化した部分
をクリックする操作がなされなかった場合は、ST5が
「NO」となり、そのままつぎのフレームの画像および
音声に対する処理へと移行する。また情報検索画面中に
必要なリンクボタン25が設定されていない場合には、
ユーザのキャンセル操作または所定時間の経過により、
ST7が「NO」となってST10に移行し、前記情報
検索画面がキャンセルされて通常の画面に復帰する。そ
して再びST2A、2Bの処理へと戻って、新たな画像
変化に対するキーワードの抽出が行われることになる。
【0087】このように上記実施例の画像処理装置で
は、通常の音声信号付きの映像信号から検索に必要なキ
ーワードを抽出して情報検索画面を設定し、検索を実行
するようにしているが、これに限らず、放送局や製作会
社などで、映像信号にキーワードをリンクさせた情報を
生成して、映像信号とともに送信、あるいは記録媒体に
記録してユーザに提供してもよい。この方式によれば、
ユーザ側では、受信または再生した映像信号から簡単に
情報検索画面を呼び出して、検索を実行することが可能
となる。また映像信号およびキーワードの提供者側で
は、上記した手法により、効率良くキーワードを抽出で
きる上、キーワードの設定先の修正などを簡単に行うこ
とができ、手間をかけずに付加価値の高い画像データを
提供することができる。
【0088】なお上記実施例では、単に音声認識結果か
ら抽出した単語そのものをキーワードとして設定した
が、これに限らず、抽出された単語の同義語などをキー
ワードにしてもよい。また前記情報検索画面に、リンク
ボタンに代えて、各キーワードや演算子の選択ボタンを
設け、これら選択ボタンの操作により複数のキーワード
による演算式を設定して検索を実行できるようにすれ
ば、さらに高精度の検索を実行することができる。
【0089】
【発明の効果】請求項1,4,7,8の発明では、時系
列画像上の特定領域における画像の変化を追跡して、こ
の領域内で所定度合いの変化が生じた時点の画像を抽出
するので、時系列画像中で何らかのイベントが発生した
時点の画像を簡単かつ効率良く抽出することが可能とな
り、イベント発生時点の画像に対し、表示、記録、また
は編集などの処理を実施することができる。
【0090】請求項2,5,9の発明によれば、時系列
画像の変化を追跡して、所定度合いの変化が生じた画像
に対応する音声信号から、その音声の内容を示す単語を
キー情報として設定して、所定の画像上にそのキー情報
による検索用の操作領域を設定するので、一過性の音声
から検索用の適切なキー情報を取り出して、ユーザに提
示することが可能となり、種々の情報へのハイパーリン
クが可能な画像データを簡単かつ効率良く生成すること
ができる。
【0091】さらに請求項3,6,10の発明では、ユ
ーザが表示画面上の操作領域でキー情報を指定すること
により、そのキー情報による検索が実行されるので、テ
レビ番組やビデオの映像を視聴しながら、手軽に検索を
行って、各種の情報を簡単かつ効率よく収集することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された画像処理装置の外観を示
す説明図である。
【図2】第1実施例にかかる画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2の装置のCPUに設定された機能を示す機
能ブロック図である。
【図4】画像抽出領域の設定処理、およびキー画像の抽
出処理の具体例を示す説明図である。
【図5】イベント発生の判定処理の具体例を示す説明図
である。
【図6】映像信号再生装置により再生された映像信号か
らイベント発生時の画像を頭出しする際の処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】映像信号受信装置により受信された映像信号を
イベント発生時点で表示する際の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】第2の実施例にかかる画像処理装置の構成を示
すブロック図である。
【図9】図8の装置のCPUに設定された機能を示す機
能ブロック図である。
【図10】情報検索画面の設定例を示す説明図である。
【図11】映像信号の入力から情報検索が完了するまで
の手順を示すフローチャートである。
【図12】図11の処理の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 表示装置 6 映像信号再生装置 8 CPU 11 ハードディスク 12 映像信号受信装置 15 制御部 16 画像処理部 17 表示制御部 18 音声制御部 20 画像抽出領域 21 外部データベース 23 音声認識部 25 リンクボタン 26 マウスカーソル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列画像について、特定領域内におけ
    る画像の変化を追跡してゆき、前記領域内で所定度合い
    の変化が生じた時点の画像を抽出することを特徴とする
    画像検索方法。
  2. 【請求項2】 音声信号付きの時系列画像における画像
    の変化を追跡してゆき、所定度合いの変化が生じた時点
    での画像に対応する音声信号を認識して、その認識内容
    を示す所定組の単語を検索用のキー情報として設定した
    後、前記時系列画像中の所定の画像上に前記キー情報に
    よる検索を実行するための操作領域を設定することを特
    徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法により検索用の操作領域
    が設定された画像を表示するとともに、表示された操作
    領域でのキー情報の指定操作を受け付けて、指定された
    キー情報により所定のデータベースを検索することを特
    徴とする情報検索方法。
  4. 【請求項4】 時系列画像を入力する手順、 前記時系列画像の特定領域内における画像の変化を追跡
    して、この領域内に所定度合いの変化が生じた時点での
    画像を抽出する手順、の各手順を、コンピュータに実行
    させるプログラムが記録された画像検索用のプログラム
    の記録媒体。
  5. 【請求項5】 音声信号付きの時系列画像を入力する手
    順、 前記時系列画像における画像の変化を追跡して、所定度
    合いの変化が生じた時点での画像を抽出する手順、 前記音声信号を認識する手順、 前記抽出された画像に対応する音声の認識結果を用い
    て、その認識内容を示す所定組の単語を検索用のキー情
    報として設定する手順、 前記時系列画像中の所定の画像上に、前記キー情報によ
    る検索を実行するための操作領域を設定する手順、の各
    手順を、コンピュータに実行させるプログラムが記録さ
    れた画像処理用のプログラムの記録媒体。
  6. 【請求項6】 音声信号付きの時系列画像を入力する手
    順、 前記時系列画像における画像の変化を追跡して、所定度
    合いの変化が生じた時点での画像を抽出する手順、 前記音声信号を認識する手順、 前記抽出された画像に対応する音声の認識結果を用い
    て、その認識内容を示す所定組の単語を検索用のキー情
    報として設定する手順、 前記時系列画像中の所定の画像上に、前記キー情報によ
    る検索を実行するための操作領域を設定する手順、 前記操作領域が設定された画像を表示装置に表示する手
    順、 表示された操作領域でのキー情報の指定操作を受け付け
    て、そのキー情報により所定のデータベースを検索する
    手順、の各手順を、コンピュータに実行させるプログラ
    ムが記録された情報検索用のプログラムの記録媒体。
  7. 【請求項7】 映像記録媒体の再生装置により再生され
    た時系列画像用の映像信号を入力するための画像入力手
    段と、 入力された映像信号による時系列画像について、特定領
    域内における画像の変化を追跡して、所定度合いの変化
    が生じた時点での画像を抽出する抽出手段と、 前記抽出された画像を出力する画像出力手段とを具備し
    て成る画像処理装置。
  8. 【請求項8】 時系列画像用の映像信号を受信する映像
    信号受信手段と、 受信された映像信号による時系列画像について、特定領
    域内における画像の変化を追跡して、所定度合いの変化
    が生じた時点での画像を抽出する抽出手段と、 前記抽出された画像を出力する画像出力手段とを具備し
    て成る画像処理装置。
  9. 【請求項9】 音声信号付きの時系列画像用の映像信号
    を入力する画像入力手段と、 入力された映像信号による時系列画像の変化を追跡し
    て、所定度合いの変化が生じた時点での画像を抽出する
    抽出手段と、 前記音声信号を認識するための音声認識手段と、 前記抽出手段により抽出された画像に対応する音声認識
    結果を用いて、その認識内容を示す所定組の単語を検索
    用のキー情報として設定するとともに、前記時系列画像
    中の所定の画像上に、前記キー情報による検索を実行す
    るための操作領域を設定する設定手段とを具備して成る
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 音声信号付きの時系列画像用の映像信
    号を入力する画像入力手段と、 入力された映像信号による時系列画像の変化を追跡し
    て、所定度合いの変化が生じた時点での画像を抽出する
    抽出手段と、 前記音声信号を認識するための音声認識手段と、 前記抽出手段により抽出された画像に対応する音声認識
    結果を用いて、その認識内容を示す所定組の単語を検索
    用のキー情報として設定するとともに、前記時系列画像
    中の所定の画像上に、前記キー情報による検索を実行す
    るための操作領域を設定する設定手段と、 前記操作領域が設定された画像を表示する表示手段と、 複数種の情報が格納されたデータベースと、 前記表示手段上の操作領域でのキー情報の指定操作を受
    け付けて、そのキー情報により前記データベースを検索
    する検索手段とを具備して成る情報検索システム。
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