JP2000131961A - 転写装置及びその転写装置を有する画像形成装置 - Google Patents

転写装置及びその転写装置を有する画像形成装置

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JP2000131961A
JP2000131961A JP10300571A JP30057198A JP2000131961A JP 2000131961 A JP2000131961 A JP 2000131961A JP 10300571 A JP10300571 A JP 10300571A JP 30057198 A JP30057198 A JP 30057198A JP 2000131961 A JP2000131961 A JP 2000131961A
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JP10300571A
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Kazuhisa Masuko
和久 増子
Toshihiro Kanematsu
寿弘 兼松
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用紙の種類やサイズ等の条件が異なった
り或いは環境変化により記録用紙や転写ベルトの電気抵
抗特性が変化しても、常に安定した転写性能(特に高湿
時における低濃度トナー像の転写性能)が容易かつ確実
に得られるベルト方式の転写装置等を提供する。 【解決手段】 ベルト方式の転写装置における転写ベル
ト20を支持するすべてのロール21、22を無接地の
状態にし、転写ベルト20に供給される記録用紙Pの電
気抵抗を検出する抵抗検出装置3を設け、その検出され
る電気抵抗が規定値以上になるか否かによりバイアス電
源23の出力を制御する制御手段4を具備させた。特
に、制御手段4は、検出される電気抵抗が規定値未満で
あるときには所要の基準電流値Eとその基準電流値Eよ
りも低い低電流値L又は電流ゼロ値とが一定の周期で交
互に繰り返されて得られる電流波形からなる転写バイア
スを印加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像が形成さ
れる像担持回転体を有する複写機、プリンター等の画像
形成装置における転写装置に係り、特に、無端状ベルト
に電荷を供給して前記像担持回転体上のトナー像をその
ベルトにより搬送される記録用紙に転写する、いわゆる
ベルト方式の転写装置とその転写装置を有する画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の転写装置としては、例えば、図
9に示されるタイプのものが知られている。この転写装
置は、複数の支持ロールa,bに張架された無端状ベル
トからなる転写ベルトcを、トナー像が形成される感光
ドラム等の像担持回転体dに当接させて転写ニップ部e
を形成するように配設するとともに、その像担持回転体
dと同期して回転するように構成し、しかも、その転写
ベルトcに対して転写バイアス電源fからトナー像のト
ナー帯電極性とは逆極性の転写バイアス(電荷)を電極
ロールgを介して印加するように構成したものである。
【0003】そして、この転写装置では、記録用紙hを
転写ベルトcに吸着させた状態で転写ニップ部eに搬送
し、電子写真方式等により像担持回転体d上に形成され
るトナー像をその転写ニップ部eにおいて記録用紙h側
に静電的に転写するようになっている。この転写が終了
した後の記録用紙hは、転写ベルトcから分離され、そ
の下流側に配置された定着装置iに送りこまれるように
なっている。
【0004】ところで、このようなベルト方式の転写装
置においては、一般に、記録用紙hが転写ベルトcに対
して静電吸着力により保持されている関係上、転写後に
おいてそのベルトcから分離しにくいという課題があ
る。また、使用する記録用紙hの種類(厚さや材質)や
サイズが異なると、その転写ニップ部eにおける電気抵
抗が変化するため、転写ベルトcに印加される電荷の条
件も変化して転写性能が不安定になるという課題があ
る。
【0005】そこで、従来においては、前者の課題を解
消するため、図9に示すように支持ロールa,bを接地
し、転写ベルトcの記録用紙hに対する静電吸着力を低
減させることが知られている。また、後者の課題を解決
するため、例えば前記転写用電源fとして定電流電源を
使用して対処することが提案されている(特開昭57−
27286号公報)。
【0006】ところが、特に支持ロールa,bを接地し
た転写装置の場合には、その転写用電源fから供給する
電荷が転写ベルトcから支持ロールa,bをそれぞれ通
してアースされるように流れる電流経路j,kが形成さ
れることとなる(図9参照)。このため、このような状
況下で電気抵抗の高い記録用紙hが使用されると、その
記録用紙hが存在する転写ニップ部eにおける抵抗値が
高くなり、その分、転写バイアス電源fから供給される
電荷のうち前記した電流経路j,kを通して流れてアー
スされるものが増加するため、転写ニップ部eにおいて
像担持回転体d側に流れる電流(転写電流)が減少して
しまい、結果的に、転写に必要な電荷を転写ベルトcに
十分に供給できなくなるという問題がある。
【0007】しかも、このように支持ロールa,bを接
地した転写装置においては、たとえ転写バイアス電源f
として前記したように定電流電源を使用するように構成
したとしても、記録用紙hの種類やサイズが異なってそ
の電気抵抗の条件が変われば、やはり、その定電流電源
fから電流経路j,kを通して流れる電流が増加して転
写ベルトcへの本来の電荷供給が不十分になる場合が発
生し得るため、異なる種類やサイズの記録用紙hに対し
ての安定した転写性能が得られなくなるという問題があ
る。
【0008】このような状況下、特開平3−23127
4号公報において、環境の変化に左右されることなく、
良好な転写性能と記録用紙の転写ベルトからの分離性能
を兼備する転写装置が提案されている。これは、図10
に示すように、複数の支持ロール(a,b,m)のうち
少なくとも1つ(図示のものでは支持ロールa)に流れ
こむ電流量を検知し、その電流量に応じて電源fの電流
値を制御する制御手段nを設け、環境の変化に関係なく
像担持回転体d側へ流れる電流量を適正な値にするよう
にしたものである。図中において符号qは転写電極を示
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案の転写装置(図10)は、異なる種類やサイズの記録
用紙hに対しての安定した転写性能が確保し得る利点が
あるものの、転写バイアス電源fとして出力容量の大き
なものが必要になるためコストアップになる。これは、
バイアス電源fから供給される電荷が接地された支持ロ
ールbを通して流れて損失する分が常にあるため、その
分、転写ニップ部eで本来必要な電荷以上の電荷を電源
fから常に供給しなければならず、この結果、電源fと
して出力容量の大きなものが必要になるからである。ま
た、転写ベルトcの回転移動方向に対する電気抵抗値が
低かったり或いはそのベルトcの抵抗むらが大きい場合
には、制御手段nによる制御性が低下してしまうという
難点がある。
【0010】一方、このようなベルト方式の転写装置に
あっても、湿度等の環境変化があると、その転写特性が
変動してしまうという問題がある。特に、高湿で記録用
紙の電気抵抗が低下した場合には、ハイラト部等のよう
な濃度が低い画像部について転写ぬけが発生しやすく、
大きな技術的課題となっている。
【0011】このような転写特性の変動を防止するため
の対策が施されたベルト方式の転写装置及び画像形成装
置としては、転写ベルトに記録用紙を吸着させるブラシ
等の電荷付与手段から記録用紙を介してグランドに流れ
る電流値を検知し、その検知した電流値によって用紙搬
送部材(ロール)による記録用紙の像担持回転体への押
圧力を変化させる(実施例では小さくする)ようにした
ものが提案されている(特開平6−27831号公
報)。
【0012】しかし、この提案の転写装置等では、用紙
搬送部材の押圧力を変化させるための複雑な機構やその
設置スペースが必要になったり、また、記録用紙の像担
持回転体への押圧力(ニップ幅)などを変化させるだけ
では高湿時等における転写不良の改善効果が十分に得ら
れない場合があるという問題があった。
【0013】ちなみに、特開平7−234593号公報
には、転写ベルトの転写位置よりも搬送方向上流側にそ
のベルト上の記録用紙に導電接触する除電部材を設ける
とともに、転写ベルトへ転写電圧を印加する電圧印加手
段について、その転写ベルトへ供給される電流I1 と前
記除電部材に流れる電流I2 の差を一定にさせるように
制御するようにし、これにより、湿度や転写ベルト特性
等の変化による転写特性の変動を補償し、特に転写ベル
トの抵抗むら等によって電流差(I1 −I2 =Iout
がふらつくことなく常に良好な転写を可能にした転写装
置が示されている。
【0014】しかし、この転写装置では、記録用紙の抵
抗特性が変化した場合、帰還電流である電流I2 が変化
することによって前記した制御により電圧印加手段から
出力される出力電流についても電流差(I1 −I2 )が
一定に保たれるように調整されて変化する結果、転写ベ
ルトに流れる電流I1 も変化することになる。このた
め、転写電界が変動して転写特性も安定せず、転写不良
が発生する場合もあるという不具合がある。
【0015】この他にも、実開昭61−85872号公
報には、転写部までの用紙搬送経路にその搬送路を搬送
される用紙の電気抵抗を検知する手段を設けるととも
に、その検知出力により転写電界が適正電界値になる如
く転写器等を制御するようにした転写装置を有する画像
形成装置が示されている。
【0016】しかし、このような転写装置では、誘電体
からなる転写ベルトを採用しているため転写電荷等が蓄
積してしまい、その蓄積する電荷を除去するための除電
装置が必要になる。また、その転写ベルトを支持するす
べてのロールを接地しても、そのベルト表面側に蓄積し
た電荷を除電することができず除電が不十分となり、ま
たその蓄積電荷と接地されたロールとの間で放電現象が
発生して画質結果を誘発するおそれがある。なお、この
公報には転写電界が適正電界値になるようにするための
転写装置に関する具体的な制御内容についての開示がな
いため、湿度等の変動した場合の転写不良を果たして解
消できるのか否かを判断することができない。
【0017】本発明の目的は、記録用紙の種類やサイズ
等の条件が異なったり或いは環境変化により記録用紙や
転写ベルトの電気抵抗特性が変化しても、常に安定した
転写性能(特に高湿時における低濃度トナー像の転写性
能)が容易かつ確実に得られるベルト方式の転写装置を
提供するとともに、そのような優れた転写が実現される
ことにより安定した高画質の画像形成が可能な画像形成
装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し得る
本発明は、トナー像が形成される像担持回転体に当接し
て転写ニップ部を形成するように複数の支持ロールに張
架されて回転する無端状ベルトと、この無端状ベルトに
その転写ニップ部よりも回転方向下流側の近傍位置でそ
のベルト裏面側に当接する給電ロールを介して前記トナ
ー像のトナー帯電極性とは逆極性の転写バイアスを印加
するバイアス電源とを備え、前記無端状ベルトにより記
録用紙を転写ニップ部に吸着搬送してその記録用紙側に
前記像担持回転体上のトナー像を転写させる転写装置に
おいて、前記無端状ベルトを支持するすべての支持ロー
ルを無接地の状態にするとともに、当該無端状ベルトに
供給される記録用紙の電気抵抗を検出する抵抗検出装置
を設け、かつ、前記抵抗検出装置により検出される電気
抵抗が規定値以上であるときには所要の基準電流が連続
して得られる電流波形からなる転写バイアスを印加し、
その抵抗検出装置により検出される電気抵抗が規定値未
満であるときには前記所要の基準電流値とその基準電流
値よりも低い低電流値又は電流ゼロ値とが一定の周期で
交互に繰り返されて得られる電流波形からなる転写バイ
アスを印加するように前記バイアス電源の出力を制御す
る制御手段を具備させたことを特徴とするものである。
【0019】ここで、上記所要の基準電流とは、少なく
とも低濃度のトナー像を確実に転写するのに必要な最低
限の電流値である。この所要の基準電流は、一定である
ことが最も望ましいが、上記低濃度のトナー像転写が実
用上問題のレベルで可能であれば少々変動したもの(例
えば小刻みなパルス波形の集まりからなる電流、経時的
に少々上下変動するパルス波形からなる電流)であって
もよい。
【0020】一方、上記基準電流値よりも低い低電流値
とは、少なくとも高湿時において印加バイアスとして印
加した電荷が記録用紙を介して像担持回転体上のトナー
像の電荷を除電しない程度の小さな電流値であり、ゼロ
に近い値であることが好ましい。また、抵抗検出装置に
より検出される電気抵抗が規定値未満であるときの転写
バイアスの電流波形の周期は、基準電流値よりも低い低
電流値又は電流ゼロ値が印加される際の転写性能の低下
現象が得られた画像上において目視により識別できない
範囲内に納まる程度の短いものであることが望ましい。
【0021】また、上記抵抗検出装置は、記録用紙の電
気抵抗(その抵抗特性)を検出できるものであれば如何
なるものでもよく、その配設位置については記録用紙の
収容場所から転写装置の無端状ベルトに供給されるまで
の用紙搬送経路上のいずれかであるが、記録用紙が無端
状ベルトに吸着される前の時点(接触していない状態)
で検出できるような位置であることが望ましい。なお、
抵抗検出装置として記録用紙が無端状ベルトに接触した
状態でその電気抵抗を検出するタイプのものを使用する
場合には、無端状ベルトに印加する転写バイアスの一部
がその記録用紙を介して流出する電流となって損失され
るため、この点も考慮して転写バイアスの調整を行う必
要がある。
【0022】さらに、上記制御手段における電気抵抗の
規定値とは、高湿等の影響により記録用紙が含水してそ
の電気抵抗が著しく低下(例えば、含水する前の電気抵
抗の約1/500〜1/1000程度に低下)したか否
かが確実に判別できる電気抵抗値(又はその抵抗値に相
当する検知出力値)である。
【0023】このような転写装置によれば、無端状ベル
トの支持ロールがすべて無接地の状態にあるため、バイ
アス電源から供給される転写バイアスの電荷が支持ロー
ルを通してアースされるような電流経路が形成されるこ
とはなく、その電源からの電荷を像担持回転体と当接す
る位置(転写ニップ部)の無端状ベルトに損失なく供給
することができる。
【0024】そして、抵抗検出装置により検出される記
録用紙の電気抵抗が規定値以上であるときには所要の基
準電流が連続して得られる電流波形からなる転写バイア
スが印加されるので、記録用紙の種類やサイズ等が異な
ったり環境変化により記録用紙や転写ベルトの電気抵抗
特性が多少変化しても、無端状ベルトには常に一定の電
荷(電流)を供給することができる。これにより、良好
で安定した転写が維持される。
【0025】反対に、抵抗検出装置により検出される電
気抵抗が規定値未満であるときには前記所要の基準電流
値とその基準電流値よりも低い低電流値又は電流ゼロ値
とが一定の周期で交互に繰り返されて得られる電流波形
からなる転写バイアスが印加されるので、転写に供され
る記録用紙が高湿等の影響により含水してその電気抵抗
が著しく低下した場合であっても、転写バイアスとして
基準電流値に加えて、その基準値よりも低いか或いはゼ
ロの電流が一定の周期でもって交互に流れる(ゼロの場
合はながれない)ため、転写時においてかかる含水した
低抵抗の記録用紙を介して転写バイアスによる転写電荷
が強く除電されてしまうことがなくなり、その除電現象
が抑制される分、かかる除電現象により従来技術のよう
に転写力が不足して転写不良が発生することがなくな
る。これにより、特に記録用紙の電気低下が著しく低下
した場合において発生しやすかった低濃度トナー像の転
写不良が確実に解消される。
【0026】また、本発明の転写装置は、上記した転写
装置において、制御手段が、矩形パルス状の電流波形に
おけるデューティー比を低下させる制御を行う制御回路
であることを特徴とするものである。この場合におい
て、デューティー比を低下させる割合は、トナー像のト
ナー帯電量やトナー像の画像構造等を考慮しながら適宜
設定される。
【0027】このように構成した場合には、基準電流値
が常に一定になるとともにその基準値よりも低い電流値
が常にゼロになるため、抵抗検出装置により検出される
電気抵抗が規定値未満であるときの転写バイアスに関す
る制御が正確に行われるようになるとともに、記録用紙
の電気低下が著しく低下した場合において発生しやすか
った低濃度トナー像の転写不良がより確実に解消される
ようになる。しかも、高濃度部と低濃度部が混在したよ
うな画像の転写においても、その高濃度部の転写も劣化
することなく良好に行われるようになる。
【0028】また、本発明は、上記したような各構成の
転写装置を具有することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0029】このような画像形成装置によれば、記録用
紙の種類やサイズ等が変化したり環境が変化することに
より記録用紙や転写ベルトの電気抵抗特性が変化して
も、転写装置による良好なトナー像転写が安定して行わ
れるため、得られる画像もその画質が安定したものとな
る。
【0030】この他にも、上記したような転写装置や画
像形成装置においては、その転写装置における無端状ベ
ルトとして、その体積抵抗値が108 〜1010.5Ω・c
m、その表面抵抗が105 〜1010.5の範囲におさまる
ように設定したものを使用するとよい。このような抵抗
特性からなる無端状ベルトを使用することにより、転写
後の記録用紙は支持ロールに張架されている無端状転写
ベルトの曲面部分においてその用紙自身のもつ腰のつよ
さにより無端状ベルトから分離する作用が生じる。
【0031】また、転写装置における無端状ベルトを支
持する複数の支持ロールのうち、無端状ベルトから転写
後の記録用紙が分離される位置に配設される支持ロール
の外径を、記録用紙が自力で無端状ベルトから分離しか
つ無端状ベルトが平滑に張架される範囲の寸法に設定す
ることが好ましい。このように設定をすることにより、
外径が特定された支持ロールの外周面の曲率により転写
後の記録用紙が自力で無端状ベルトから良好に分離する
ようになる。また、この支持ロールにより無端状ベルト
が平滑な張架状態に保たれるため、記録用紙が転写位置
に平滑な状態で搬送される結果、転写むらが発生するこ
とがない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。
【0033】[実施の形態1]図1は、本発明を適用し
た画像形成装置の一実施形態を示すものである。図1に
おいて、符号1は像担持回転体としての感光ドラムであ
り、矢印A方向に回転するようになっている。そして、
この感光ドラム1の周囲には、そのドラム表面(感光
層)を一様に帯電する帯電器11、帯電された感光ドラ
ム1に所定の画像情報に応じた光学像を露光して静電潜
像を形成する像露光装置12、感光ドラム1の表面に現
像剤(トナー)を供給して静電潜像を現像してトナー像
とする現像装置13、トナー像を記録用紙Pに転写させ
るベルト方式の転写装置2、転写後の感光ドラム1に残
留付着するトナー等を除去するクリーニング装置14等
が配設されている。
【0034】また、符号15は記録用紙Pを積層して収
容する給紙トレイ、15aは給紙トレイ15から記録用
紙Pを1枚ずつ送り出すフィードロール、16は給紙ト
レイ15から送り出された記録用紙Pを感光ドラム1と
転写装置2の間(後述する転写位置に相当する)に所定
のタイミングで送り出すレジストロール、17は転写さ
れたトナー像を記録用紙Pに定着させるロール方式の定
着装置,18は用紙搬送用ガイド部材(シュート)であ
る。図中の1点鎖線は記録用紙Pの搬送経路を示す。
【0035】転写装置2は、無端状ベルトからなる転写
ベルト20と、この転写ベルト20を張架した状態で感
光ドラム1と同期して矢印B方向に回転走行するように
支持する支持ロール21,22と、転写ベルト20に転
写にトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写バイアス
を一定電流となるように供給する定電流電源(バイアス
電源)23と、この定電流電源23から出力される転写
バイアスを転写ベルト20に印加する給電ロール24
と、転写ベルト20に付着するトナー等を除去するクリ
ーニングブレード25とでその主要部が構成されてい
る。
【0036】転写ベルト20は、2本の支持ロール2
1,22により張架された状態で感光ドラム1に当接し
て転写ニップ部Nを形成するように配設されている。支
持ロール21、22の双方は接地させない状態で配設さ
れており、また2本の支持ロールのうちロール22は駆
動ロールになっている。給電ロール24は、転写ベルト
20の転写ニップ部Nよりも回転方向Bの下流側の近傍
位置において、そのベルト裏面側に当接するように配設
されている。定電流電源23は、矩形パルスから構成さ
れる電流波形からなる転写バイアス(電流)を出力する
ようになっている(図4参照)。
【0037】また、この画像形成装置においては、良好
な転写ひいては画像形成を可能にする観点から、図1や
図2に示すように、転写装置2の転写ベルト20上に供
給される記録用紙Pの電気抵抗を検出する抵抗検出装置
3が配設されており、しかも、この抵抗検出装置3の検
知結果に応じて前記した定電流電源23の出力を制御す
るコントローラ(制御手段)4が装備されている。
【0038】抵抗検出装置3は、給紙トレイ15とレジ
ストロール16との間となる用紙搬送経路内に記録用紙
Pを挟持搬送するとともに電圧を印加し得る導電性のロ
ール対30を配設し(既存の搬送ロール対を使用するよ
うにしてもよい)、このロール対30の一方(ロール3
0a)に抵抗検出用の直流電圧V0 を印加する検出用直
流電源31を設けるとともに、ロール対30に記録用紙
Pが挟持搬送されている際に検出用直流電源31から抵
抗検出用の直流電圧V0 を印加したときに他方のロール
30bから流れ出る電流I1 の電圧Vx を測定する電圧
測定部32を設けたものである。図2中のRはロール3
0bとグランドの間に直列に配設される検出抵抗であ
り、電圧測定部32において前記電圧Vx を測定する際
に使用するものである。
【0039】そして、この抵抗検出装置3は、その電圧
測定部32での検出結果(電圧Vx)がコントローラ4
に入力されるようにコントローラ4と接続されている。
また、検出用直流電源31とロール30aの間にスイッ
チSWが介在するように配設されており、所定のタイミ
ングで電源31からロール30aへ抵抗検出用の直流電
圧V0 を印加を印加するようになっている。このスイッ
チSWのスイッチング動作は、例えばコントローラ4に
より制御されるようになっている。
【0040】コントローラ4は、マイクロコンピュータ
等にて構成されるものであり、まず抵抗検出装置3にて
検出される記録用紙Pの電気抵抗Qに相当する電圧測定
部32で検出される電圧Vx により、その記録用紙Pが
含水してその電気抵抗が著しく低下しているか否かを判
別する機能を備えている。この実施の形態では、その電
圧Vx が規定値M以上であるかそれとも規定値M未満で
あるかを判別するように設定されている。規定値M未満
の場合には、記録用紙Pの電気抵抗が著しく低下してい
るものとみなすようになっている。
【0041】また、コントローラ4は、この判別結果に
応じて、定電流電源23から出力する転写バイアスにお
ける電流波形(矩形パルス)のデューティー比を予め用
意した条件に選択する機能を備えている。この実施の形
態では、予め用意したデューティー比の条件として平常
時(電圧Vx が規定値M以上である場合)におけるデュ
ーティー比と高湿時(電圧Vx が規定値M未満である場
合)におけるデューティー比の2つを用意している。
【0042】平常時におけるデューティー比(D)とし
ては、図4に例示するように、少なくとも低濃度のトナ
ー像を確実に転写するのに必要な最低限の電流値に相当
する基準電流Eが連続して得られる電流波形となるよう
に「D=100%」に設定されており、一方、高湿時に
おけるデューティー比としては、上記基準電流E(その
パルス幅X)と電流ゼロ(そのパルス幅Y)とが一定の
周期T(=X+Y)で交互に繰り返えして得られる電流
波形となるように所定のデューティー比D=(X/T)
×100に設定されている。
【0043】そして、コントローラ4は、このようにし
て設定されるデューティー比Dに基づいた転写バイアス
が転写時において出力されるように定電流電源23の出
力を制御するようになっている。なお、この記録用紙P
の電気抵抗の検出に基づく転写バイアスに関する電源2
3の出力制御は、予め設定された「転写バイアス制御時
期」に実行されるようになっている。また、この転写バ
イアス制御時期において、抵抗検出装置3のロール対3
0を記録用紙Pが通過するタイミングに合わせてそのス
イッチSWをオン状態に切り換えるようにもなってい
る。上記の転写バイアス制御時期としては、例えば、給
紙トレイ15への用紙補給の直後や、画像形成装置内に
配設された湿度検知センサが高湿環境にあると検知した
時などが挙げられる。
【0044】このような構成からなる画像形成装置で
は、以下のようにして基本的な画像形成が行われる。
【0045】初めに、回転する感光ドラム1の感光層が
帯電器11により一様に帯電された後、その帯電面に像
露光装置12により原稿からの反射光を収束した光学像
もしくは画像変調されたレーザビームからなる光学像が
照射されて静電潜像が形成される。続いて、現像装置1
3からトナーが供給されて感光ドラム1の静電潜像のみ
に付着することによりトナー像Cが形成される。この例
では、感光ドラム1は負極性に一様帯電されて反転現像
用の静電潜像が形成された後、負極性に帯電したトナー
により現像されるため、負極性に帯電したトナー像Cが
形成されるようになっている。
【0046】続いて、このトナー像Cの形成タイミング
にあわせて、給紙トレイ15からは所定のサイズや種類
の記録用紙Pが1枚ずつフィードロール15aにて送り
出され、レジストロール16によりタイミング調整され
た後に転写ニップ部Nにむけて送り出される。この際、
記録用紙Pは抵抗検出装置3のロール対30を通過する
が、このときロール対30には検出用の直流電圧が印加
されていない。そして、この記録用紙Pの供給と同時
に、定電流電源23から所定の転写バイアスが給電ロー
ル24を介して転写ベルト20に印加される。この例で
は、トナー帯電極性が負極性であるため、転写バイアス
は正極性のものが印加される。
【0047】これにより、記録用紙Pは、転写ベルト2
0に静電的に吸着された状態で搬送されて感光ドラム1
と対向する転写ニップ部Nに送り込まれた後、この転写
ニップ部Nにおいて感光ドラム1からトナー像Cが静電
的に転写される。トナー像Cが転写された記録用紙P
は、支持ロール22により支持される転写ベルト2の部
分でそのベルトから分離して剥離された後、定着装置1
7に送り込まれてトナー像Cの定着処理が施され、最後
に装置外部に排出される。以上により画像が形成され
る。
【0048】一方、転写後の感光ドラム1は、クリーニ
ング装置14によりクリーニングされる。また、転写装
置2における転写ベルト20についても、記録用紙Pが
分離された後、クリーニングブレード25によりクリー
ニングされる。この転写ベルト20のクリーニングを行
うことにより、転写ベルト20に残留して付着するトナ
ーによって次の転写時に転写ベルト20に吸着される記
録用紙Pの裏面を汚してしまうことを防止することがで
きる。
【0049】次に、この画像形成装置による転写バイア
スの制御動作について図3や図4を参照しながら説明す
る。
【0050】まず、転写バイアスの制御時期が到来する
と(ステップ10:S10)、コントローラ4による制
御下で抵抗検出装置3による記録用紙Pの電気抵抗Qの
検出が行われる(S11)。すなわち、給紙トレイ15
から送り出された記録用紙Pがロール対30に到達する
タイミングに合わせてスイッチSWがオン状態にされ
て、検出用直流電源31から検出用直流電圧V0 がロー
ル対30のロール30a側に印加される。続いて、検出
用直流電源31の電圧測定部32において、この電圧V
0 が印加された状態にあるロール対30に記録用紙Pが
挟持されて搬送されるときの電圧Vx が記録用紙Pの電
気抵抗Qとして検出される。
【0051】この抵抗検出時において、ロール対30に
挟持された記録用紙Pは転写装置2の転写ベルト20に
は接触していないため、この抵抗検出後に引き続いて転
写が行われることがあっても、かかる抵抗検出中の記録
用紙Pが転写バイアスが印加されている状態下の転写ベ
ルト20に吸着(接触)し、その記録用紙Pを介して転
写バイアスの一部がロール対30側に流れ込むことはな
い。従って、この抵抗検出によって転写バイアスが変動
してしまうおそれはない。
【0052】続いて、コントローラ4において、抵抗検
出装置3で検出された記録用紙Pの電気抵抗Qに相当す
る電圧Vx が規定値M以上であるか否かが判断される
(S12)。この際、電圧Vx が規定値M以上であると
判断された場合には、平常時の転写バイアス(実際には
図4aに示すような電流波形をなすデューティー比)が
選択され(S13)、その情報が所定のメモリ(RAM
等)に記憶保持される。一方、ステップ12において電
圧Vx が規定値M未満であると判断された場合には、高
湿時の転写バイアス(実際には図4bに示すような電流
波形をなすデューティー比)が選択され(S14)、同
じくその情報が記憶保持される。
【0053】そして、このようにして記録用紙Pの電気
抵抗に応じた転写バイアスが選択設定されると、その後
の画像形成動作における転写工程では、その設定された
デューティー比からなる転写バイアスが定電流電源23
から出力されるようになる。従って、この抵抗検出工程
後にすぐに画像形成動作に移る設定になっている場合に
は、画像形成動作に移るとともにその転写工程では設定
された転写バイアスが印加されてトナー像の良好な転写
が行われる(S15)。また、この転写バイアスに関す
る制御動作が行われるだけの設定の場合には、その転写
バイアスの選択設定されると、その制御動作が完了する
(S15)。
【0054】このようにして記録用紙Pの電気抵抗に応
じた適切な転写バイアスが選択設定されるため、その後
の転写工程が適切な転写バイアス条件下で実行される。
これにより、記録用紙Pの電気抵抗に起因した転写不良
が発生することを避けることができる。
【0055】次に、この画像形成装置を使用して次のよ
うな転写性、画質状態(濃度特性)、用紙の剥離性等に
関する試験を行った。すなわち、画像形成装置について
以下のように構成するとともに、記録用紙Pとして乾燥
状態の普通紙、トレーシングペーパー、OHPシート及
び含水状態の普通紙(含水紙)をそれぞれ用いて転写バ
イアスに関する制御を行いつつ転写及び画像形成動作を
実行した。
【0056】まず、画像形成装置については、感光ドラ
ム1として、その外径が84mmの有機感光体を使用
し、プロセススピードを250mm/sに設定した。転
写ベルト20としては、クロロプレンゴムにカーボンブ
ラックを添加して体積抵抗率を5.1×105 Ω・cm
に調製した厚さ0.5mm、幅340mm、ベルト(自
由)長262mmのチューブ状のベルト基材の表面(用
紙吸着側)に、スプレーコート法によりフッ素樹脂塗料
(カーボンブラックの添加によりその表面抵抗7.9×
1012Ωに調製したもの)約8μmの厚さに塗工して表
面層を形成したものを使用した。上記各抵抗値について
は、HRプローブ付き(三菱油化株式会社製:Hi R
esta)を用いて500Vを印加した条件下で測定し
た。
【0057】また、支持ロール21としては外径が16
mmのアルミニウム製ロールを使用し、支持ロール22
としては外径が12mmのアルミニウム製ロールを使用
した。転写ベルト20は、この支持ロール21,22に
伸長状態で支持し、そのベルト20自身の弾性のみで張
架されるようにした。このときの転写ベルトの張架長は
270mmに設定された。また、この転写ベルト20の
転写ニップ部Nにおける感光ドラム1への食い込み量は
0.3mmに設定した。この食い込み量が0.2mm以
下であると、線画像が転写時に崩れやすくなってしま
う。そして、転写ニップ部Nの幅(感光ドラムの周方向
への当接幅)を10mmとした。
【0058】さらに、抵抗検出装置3におけるロール対
30として、外径8mmのステンレス製シャフトに導電
層(ウレタンにカーボンを分散させて抵抗値を1×10
3 Ωに調製した硬度45°からなる発泡体層)を被覆し
た外径18mm、幅100mmのロールを使用した。ま
た、ロール対30は、そのニップ部の幅が2mmとなる
ように対向配置させた。さらに、検出用直流電源31か
らは24Vの直流電圧V0 を印加し、電圧測定部32に
は検出抵抗Rとして17kΩを使用した。
【0059】そして、コントローラ4においては、規定
値Mを10Vとした。ちなみに、通常の乾燥状態にある
記録用紙Pの場合、上記の構成からなる抵抗検出装置3
で検出される電圧Vx は10mV程度であったのに対
し、含水した記録用紙Pの場合にはその電圧Vx はほと
んど10V以上になることが確認された。
【0060】また、図4に示すように、転写バイアスに
おける基準電流Eは40μA(転写電流に相当)とし
た。平常時における転写バイアスのデューティー比Dは
「100%」とした。これは、みかけ上は40μAの定
電流バイアスに相当するものである。また、高湿時にお
ける転写バイアスのデューティー比Dは「33%」とし
た。ちなみに、この転写バイアスは、デューティー比の
低下による転写むらの発生を防ぐ観点から、記録用紙P
が転写ニップ部N(ニップ幅10mm)を通過するに要
する通過所要時間(この例ではニップ幅をプロセススピ
ードで除した値:40ms)よりも十分に大きなものと
なるように、その周波数を600Hzとした。従って、
このときの転写バイアスの矩形パルスの周期Tは約1.
7ms(=1/600)とした。なお、電源24には、
感光ドラム1と記録用紙P間の過剰放電による転写不良
が起こることを防止するため、出力電圧の最大値が60
0V以下になるようなリミッタを設けた。
【0061】以上のような構成の画像形成装置により前
記した4種類の記録用紙Pによる画像形成(転写)を行
った。この結果、平常時の転写バイアス条件下では、含
水紙を除く他の3種の記録用紙Pのいずれも、ベタ黒画
像及び低濃度画像(ハイライト画像)についての転写が
共に良好になされた。一方、含水紙では低濃度画像の場
合に転写ぬけが発生していることが確認された。しか
し、転写バイアスの制御により、転写バイアスが高湿時
の転写バイアスの条件に設定変更された後は、その含水
紙のベタ黒画像及び低濃度画像についての転写が共に良
好になされた。
【0062】また、いずれの記録用紙の場合にも、その
転写後においては感光ドラム1に巻きつかないで転写ベ
ルト20に吸着された状態のまま搬送され続けたり、あ
るいは転写ベルト20の下流側(支持ロール22の位
置)においてベルト側に吸着されることなく、自力でベ
ルト面からスムーズに分離した。さらに、各記録用紙上
に形成された定着画像について観察したところ、いずれ
も一定濃度の画像として得られ、画質上の不具合は認め
られなかった。
【0063】さらに、この転写装置2では転写バイアス
を転写ニップ部Nよりも転写ベルト20の回転方向下流
側の近傍位置に配設される給電ロール24を介して印加
しているので、転写ベルト20の転写ニップ部Nの回転
方向上流側におけるベルト電位の上昇を抑制することが
でき、これにより転写ニップ部Nの用紙導入(プレニッ
プ)側における転写電界が低くなる。この結果、そのプ
レニップに感光ドラム1が到達する前にその感光ドラム
上のトナー像の一部トナーが転写ベルト20側に転移し
てしまう画像飛び散り等の画像欠陥の発生を未然に防止
することが可能となる。
【0064】なお、比較のために、図9に示すような従
来の転写装置を使用して同様の試験を行った。この比較
例における転写装置については、その支持ロールk,j
を共に接地状態にし、また、定電流電源23から出力す
る転写バイアスを矩形パルス状の電流波形からなる電流
に代えて通常の定電流制御がされて得られる出力電流と
した。そして、含水紙に対して印加する転写バイアスの
電流を前記デューティー比Dが100%のときの電流に
相当する「15μA」に設定した。他は、前記実施の形
態の場合と同様の構成(試験条件)とした。
【0065】この比較例の試験結果からは、含水紙につ
いての転写の場合、低濃度部のみからなる画像の転写は
良好であったが、低濃度部と高濃度部が混在した画像の
転写はその高濃度部のみが十分に転写されなかったこと
が確認された。
【0066】また、転写後における記録用紙Pの転写ベ
ルト20からの剥離性について確認する目的で、転写装
置における下流側の支持ロール22の外径を9mmに変
更した以外は実施の形態1と同じ条件で同様の試験を行
った。
【0067】この結果、その支持ロール22が転写ベル
ト20の張架により撓った状態になり、そのため転写ベ
ルト20にしわやたるみが発生しているのが確認され
た。この状態下で転写を行ったところ、記録用紙が転写
ベルト20に十分に吸着されず、しかも、その転写後に
は感光ドラム1の表面に巻きついてしまった。
【0068】[実施の形態2]図5は、本発明を適用し
た他の実施の形態に係る画像形成装置を示すものであ
る。この画像形成装置は、そのベルト方式の転写装置2
における抵抗検出装置3として異なる構成のものを適用
した以外は実施の形態1と同じ構成からなるものであ
る。
【0069】すなわち、この実施の形態における抵抗検
出装置3は、図5図6に示すように、転写ベルト20の
用紙導入側に配設されている導電性の用紙搬送用ガイド
部材18を検出抵抗Rを介して接地し、供給される記録
用紙Pがそのガイド部材18に接触すると同時に(転写
バイアスが印加された状態にある)転写ベルト20にも
接触(吸着された)を接触したときに、そのガイド部材
18を介してアース側にむけて流れる電流I2 の電圧V
x を測定する電圧測定部33を設けたものである。そし
て、この抵抗検出装置3も、実施の形態1と同様のコン
トローラ4に接続されており、測定した電圧Vx につい
ての検出結果を送信するようになっている。
【0070】コントローラ4は、実施の形態1の場合と
同様に、抵抗検出装置3にて検出される記録用紙Pの電
気抵抗Qに相当する電圧測定部33で検出される電圧V
x により、その記録用紙Pが含水してその電気抵抗が著
しく低下しているか否かを判別する機能を備えていると
ともに、その判別結果に応じて定電流電源23から出力
する転写バイアスにおける矩形パルス状電流波形のデュ
ーティー比を予め用意した条件(図7参照)に選択する
機能を備えている。しかも、コントローラ4は、転写バ
イアス制御時期に選択されるデューティー比Dに基づい
た転写バイアスが転写時において出力されるように定電
流電源23の出力を制御するようになっている。
【0071】次に、この実施の形態に係る画像形成装置
による転写バイアスの制御動作について図3や図7を参
照しながら説明する。
【0072】まず、転写バイアスの制御時期が到来する
と(S10)、コントローラ4による制御下で抵抗検出
装置3による記録用紙Pの電気抵抗Qの検出が行われる
(S11)。すなわち、給紙トレイ15から送り出され
た記録用紙Pが用紙搬送ガイド部材18を通過してその
先端部側の一部が転写ベルト20に吸着された状態にな
ると、転写ベルト20に印加された転写バイアスのうち
その記録用紙P及びガイド部材18を介してアース側に
流れる電流I2 による電圧Vx が電圧測定部33で記録
用紙Pの電気抵抗Qとして検出される。
【0073】この抵抗検出時においては、記録用紙Pが
転写ベルト20とガイド部材18に同時に触れた状態に
なるため、転写ベルト20に印加される転写バイアスの
一部がガイド部材18を介してアース側に流れることに
なる。従って、この抵抗検出装置3を使用した場合に
は、上記のアース側に流れる転写バイアスの一部がある
ことを考慮して転写バイアスの制御内容を設定する必要
がある。具体的には、高湿時における転写バイアスの電
流波形のデューティー比を低下させる率を実施の形態1
に比べて小さめにする制御内容にすることが好ましい。
【0074】次に、コントローラ4において、抵抗検出
装置3で検出された記録用紙Pの電気抵抗Qに相当する
電圧Vx が予め設定される規定値M以上であるか否かが
判断され(S12)、電圧Vx が規定値M以上であると
判断された場合には、平常時の転写バイアス(実際には
図7aに示すような電流波形をなすデューティー比)が
選択され(S13)、一方、その電圧Vx が規定値M未
満であると判断された場合には、高湿時の転写バイアス
(実際には図7bに示すような電流波形をなすデューテ
ィー比)が選択される(S14)。そして、このように
して記録用紙Pの電気抵抗に応じた転写バイアスが選択
設定されると、その後の画像形成動作(S15)におけ
る転写工程では、その設定されたデューティー比からな
る転写バイアスが定電流電源23から出力されるように
なる。
【0075】従って、この実施の形態に係る画像形成装
置においても、記録用紙Pの電気抵抗に応じた適切な転
写バイアスが選択設定されるため、その後の転写工程が
適切な転写バイアス条件下で実行される。これにより、
記録用紙Pの電気抵抗に起因した転写不良が発生するこ
とを避けることができる。
【0076】次に、この画像形成装置を使用して実施の
形態1と同様の試験を行った。
【0077】この試験では以下の点について条件が異な
るだけで、他の条件については実施の形態1の場合と同
様とした。まず、用紙搬送ガイド部材18として、金属
等の導電性を有する材質にて構成したものを使用し、電
圧検出部33における検出抵抗Rとして1MΩの抵抗素
子を使用した。また、コントローラ4における規定値M
を10Vとした。ちなみに、通常の乾燥状態にある記録
用紙Pの場合、上記の構成からなる抵抗検出装置3で検
出される電圧Vx は20mV程度であったのに対し、含
水した記録用紙Pの場合にはその電圧Vx はほとんど1
7V以上になることが確認された。さらに、図7に示す
ように、転写バイアスにおける基準電流Eは実施の形態
1と同様に40μAにしたうえで、特に、高湿時におけ
る転写バイアスのデューティー比Dを「65%」とし
た。
【0078】以上のような構成の画像形成装置により実
施の形態1と同じ4種類の記録用紙Pによる画像形成
(転写)を行った。この結果、平常時の転写バイアス条
件下では、含水紙を除く他の3種の記録用紙Pのいずれ
も、ベタ黒画像及び低濃度画像(ハイライト画像)につ
いての転写が共に良好になされた。一方、含水紙では低
濃度画像の場合に転写ぬけが発生していることが確認さ
れた。しかし、転写バイアスの制御により、転写バイア
スが高湿時の転写バイアスの条件に設定変更された後
は、その含水紙のベタ黒画像及び低濃度画像についての
転写が共に良好になされた。
【0079】また、いずれの記録用紙の場合にも、その
転写後においては感光ドラム1に巻きつかないで転写ベ
ルト20に吸着された状態のまま搬送され続けたり、あ
るいは転写ベルト20の下流側(支持ロール22の位
置)においてベルト側に吸着されることなく、自力でベ
ルト面からスムーズに分離した。さらに、各記録用紙上
に形成された定着画像について観察したところ、いずれ
も一定濃度の画像として得られ、画質上の不具合は認め
られなかった。
【0080】[他の実施の形態]なお、前記した実施の
形態1、2では、転写バイアスとして矩形パルス状の電
流波形からなるもの使用して制御する場合について説明
したが、本発明では、所要の基準電流Eを転写画像に支
障がなく実用上問題にならないレベルに維持できるもの
であれば、図8に例示するような各種のパルス状の電流
波形からなる転写バイアスを使用して制御するようにし
てもよい。
【0081】ちなみに、図8aは基準電流Eとその基準
電流Eよりも低い低電流値Lとが一定の周期Tで交互に
繰り返されて得られる電流波形の例を示し、同図bは基
準電流Eが台形パルスからなる電流波形の例を示し、同
図cは基準電流Eが細分化された小パルス波形からなる
電流波形の例を示し、同図dは基準電流Eが階段状パル
スからなる電流波形の例を示している。このような各種
パルス状の電流波形からなる転写バイアスを使用して制
御した場合においても、実施の形態1、2と同様の作用
効果が得られる。
【0082】また、本発明で使用し得る転写装置2にお
ける転写ベルト20は、ベルトに要求される機械的強度
を満たすものであれば、その材質や厚み等については特
に制約されるものではない。例えば、その材質について
は、前記試験に使用した転写ベルトの材質以外にも、E
PDMゴム、NBRゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム
等のゴム材や、ナイロン、テフロン等からなる合成樹脂
フィルム等を使用することができる。ただし、ベルト駆
動時のスリップがなく駆動系の構成を簡素化できる観点
からは、ゴム材が好ましい。この転写ベルト20は、前
記したように、その体積抵抗率が108 〜1010.5Ω・
cm、その表面抵抗が105 〜1010.5Ωの範囲に設定
されていることが好ましいが、この体積抵抗率や表面抵
抗が上記の各範囲の上限値を超える場合には、転写ベル
トが過剰に帯電されることになって、それを除電するた
めの除電手段を設ける必要があるため好ましくない。
【0083】また、転写ベルト20は、長期の使用にお
いてベルト表面のトナー付着による汚れを防止する観点
からは、低摩擦表面層を形成することが望ましい。この
低摩擦表面層は、トナーが付着しにくいことに加え、支
持ロールを通過する際の屈曲やクリーニングブレード2
4による摺擦に対して剥離やクラックが発生しにくい材
料により形成される。具体的には、前記した試験におけ
る低摩擦表面層のフッ素以外にも、シリコン、ナイロ
ン、高密度ポリエチレン等により形成することも可能で
ある。この低摩擦表面層の厚さについては、転写ベルト
本来の機能を損なわない範囲内であれば特に限定されな
い。また、この低摩擦表面層の形成方法も特に限定され
るものでなく任意であるが、例えば、前記したスプレー
コート法の他に、静電塗装法、ディップコート法、ロー
ルコート法、2層成膜法等を適用することができる。
【0084】さらに、転写装置2における複数の支持ロ
ールは、実施の形態1、2で例示した2本に限定される
ものではなく、それ以上の本数を使用するようにしても
よい。また、複数の支持ロールのうち、転写ベルトから
転写後の記録用紙を分離する位置に配設される支持ロー
ルの外径は、記録用紙が剥離つめ等の剥離手段を要せず
自力で転写ベルトから分離し、かつ、転写ベルトがしわ
やたるみがなく平滑に張架される範囲の寸法であること
が必要である。例えば、本態様例における支持ロール2
2の外径は、転写ベルト20の張架時における伸び率に
よっても多少異なるが、10〜13mmの範囲内で設定
すればよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の転写装
置によれば、記録用紙の種類やサイズ等の条件が異なっ
たり或いは環境変化により記録用紙や転写ベルトの電気
抵抗特性が変化しても、常に安定した転写性能、特に高
湿時における低濃度トナー像の転写性能が容易にしかも
確実に得られる。
【0086】また、この転写装置において、制御手段を
矩形パルス状の電流波形におけるデューティー比を低下
させる制御を行う制御回路にて構成した場合には、低濃
度トナー像の転写不良がより確実に解消されるうえに、
高濃度部と低濃度部が混在したような画像の転写であっ
てもその高濃度部の転写も劣化することなく良好に行わ
れるようになる。
【0087】さらに、この発明の画像形成装置によれ
ば、上記したような効果が得られる転写装置を具有して
いるため、記録用紙の種類やサイズの違いや、環境条件
に違いによる画質劣化のない良好な画像を安定して得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る画像形成装置及び転写装
置の構成を示す概要図である。
【図2】 実施の形態1における転写装置の制御系に関
する構成を示す概略図である。
【図3】 転写バイアスに関する制御動作を示すフロー
チャートである。
【図4】 実施の形態1における転写バイアスの設定内
容を示す電流波形図、(a)は平常時における設定デュ
ーティー比からなる電流波形を示し、(b)は高湿時に
おける設定デューティー比からなる電流波形を示す。
【図5】 実施の形態2に係る画像形成装置及び転写装
置の構成を示す概要図である。
【図6】 実施の形態2における転写装置の制御系に関
する構成を示す概略図である。
【図7】 実施の形態2における転写バイアスの設定内
容を示す電流波形図であり、(a)は平常時における設
定デューティー比からなる電流波形、(b)は高湿時に
おける設定デューティー比からなる電流波形を示す。
【図8】 本発明で使用し得る転写バイアスの電流波形
の代表的な他例を示す説明図である。
【図9】 従来の転写装置の一例を示す概要図である。
【図10】 従来の転写装置の他例を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
1…感光ドラム(像担持回転体)、2…転写装置、3…
抵抗検出装置、4…コントローラ(制御手段、制御回
路)、20…転写ベルト(無端状ベルト)、21,22
…支持ロール、23…定電流電源(バイアス電源)、2
4…給電ロール、C…トナー像、N…転写ニップ部、P
…記録用紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持回転体に当
    接して転写ニップ部を形成するように複数の支持ロール
    に張架されて回転する無端状ベルトと、この無端状ベル
    トにその転写ニップ部よりも回転方向下流側の近傍位置
    でそのベルト裏面側に当接する給電ロールを介して前記
    トナー像のトナー帯電極性とは逆極性の転写バイアスを
    印加するバイアス電源とを備え、前記無端状ベルトによ
    り記録用紙を転写ニップ部に吸着搬送してその記録用紙
    側に前記像担持回転体上のトナー像を転写させる転写装
    置において、 前記無端状ベルトを支持するすべての支持ロールを無接
    地の状態にするとともに、当該無端状ベルトに供給され
    る記録用紙の電気抵抗を検出する抵抗検出装置を設け、 かつ、前記抵抗検出装置により検出される電気抵抗が規
    定値以上であるときには所要の基準電流が連続して得ら
    れる電流波形からなる転写バイアスを印加し、その抵抗
    検出装置により検出される電気抵抗が規定値未満である
    ときには前記所要の基準電流値とその基準電流値よりも
    低い低電流値又は電流ゼロ値とが一定の周期で交互に繰
    り返されて得られる電流波形からなる転写バイアスを印
    加するように前記バイアス電源の出力を制御する制御手
    段を具備させたことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、矩形パルス状の電流波
    形におけるデューティー比を低下させる制御を行う制御
    回路であることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の転写装置を具有
    することを特徴とする画像形成装置。
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