JP2000131628A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000131628A
JP2000131628A JP10305789A JP30578998A JP2000131628A JP 2000131628 A JP2000131628 A JP 2000131628A JP 10305789 A JP10305789 A JP 10305789A JP 30578998 A JP30578998 A JP 30578998A JP 2000131628 A JP2000131628 A JP 2000131628A
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grating
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image
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JP10305789A
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English (en)
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
Koichi Kimura
宏一 木村
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力のレーザ光に耐え、ヒートモードの記
録媒体に対しても高速に画像記録を行うことが可能な高
信頼性の画像記録装置を提供する。 【解決手段】 光源101からの出射光を光変調素子に
て変調して記録用回転ドラム2上の記録媒体3に画像を
形成する画像記録装置において、光源101に、高出力
レーザを用い、且つ光変調素子を、複数のグレイティン
グライトバルブ素子を少なくとも記録用回転ドラム2の
幅方向に配列した反射回折格子型の光変調アレイ素子1
05として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用レーザヘッ
ドを用いて記録媒体に画像、文字等を記録する画像記録
装置に関し、更に詳しくは、高出力のレーザ光に耐え得
る回折格子素子(グレーティングライトバルブ素子)を
用いて、ヒートモードの記録媒体に対しても画像記録を
行うことが可能な高信頼性の画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体に画像を記録する画像記録装置
では、画像の記録速度の向上が常に求められている。特
に、感光材料等の記録媒体上に光スポットを走査させて
画素(ドット)単位で画像を記録する構成の画像記録装
置では、複数の光スポットを記録媒体に同時に照射して
複数のドットの記録を同時に行うように構成することが
記録速度の向上に有効である。
【0003】このような画像記録装置に関連して、特開
平2−254472号公報には固定走査型プリントヘッ
ドが提案されている。また、特開平4−303817号
公報、特開平4−306620号公報等では、PLZT
から成り、所定方向に沿って所定間隔をおいて配列され
た角柱状の複数のシャッタ部を備えた光学素子(所謂光
シャッタアレイ)を用い、1個又は複数個のレーザ光源
から出射された光束を、レーザ光源と光シャッタアレイ
との間に配置された光学系により前記所定方向に沿った
幅の広い光束に整形すると共に、該光束のビームウエス
ト位置に配置した光シャッタアレイにより各シャッタ部
を透過した光の偏光方向を選択的に変更し、光シャッタ
アレイの各シャッタ部を透過した光のうち所定の偏光方
向の光のみを記録媒体に照射することにより、複数のド
ットを同時に露光記録するようにした光へッドが提案さ
れている。
【0004】さらに、特開平9−216417号公報で
は、入射光束のエネルギーが画像記録に有効に利用され
るように入射光束を記録すべき画像に応じて偏光制御す
ることができ、故障等が生ずる確率の低い光学素子が提
案されている。この光学素子は、PLZT等の電気光学
材料から成り、入射光束の進行方向に沿った長さが略一
定で、入射光束に交差する所定方向に沿って連続してい
る形状の光透過部と、入射光束の光路を挟んで光透過部
の両側に配置され、所定方向に沿って所定間隔隔てて複
数配列された電極対とを含んで構成している。
【0005】この光学素子(PLZT素子)を光シャッ
タとして用いた光へッドの光学系の構成図を図19に示
す。尚、図19(a)は側面図、図19(b)はその平面図を
示している。光へッドの光学系は、半導体レーザ30
1、第1レンズ311(シリンドリカルレンズ)、第2
レンズ312、第1偏光素子304、光学素子(PLZ
T素子)305、第2偏光素子306、第3レンズ31
3及び第4レンズ314を備えた構成である。
【0006】第1光学系としての第1レンズ311、第
2レンズ312及び第1偏光素子304は、半導体レー
ザ301から出射されたレーザ光の光束を、所定方向に
沿った幅の広い光束として光学素子305の光透過部に
入射させる。そして、光学素子305の複数の電極対に
対して、図示しない制御手段により、記録媒体(ドラム
2上の記録部材)3に記録すべき画像様に選択的に電圧
を印加する。これにより、入射された光束は、光学素子
305の光透過部上における透過箇所の異なる光束毎
に、記録すべき画像に応じて偏光制御され、偏光方向が
45°又は135°に回転される。そして、光学素子3
05を透過した光束は、第2偏光素子306により、偏
光方向が45°の光の大部分が除去されると共に偏光方
向が135°の光により記録用光が形成され、該記録用
光は、第1光学系としての第3レンズ313及び第4レ
ンズ314を介して記録媒体3に照射されることにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
記録装置では、光源としての半導体レーザに通常のパワ
ーのものを使用している。記録媒体が高感度のもの(ホ
トモード)、例えば写真フィルムや、印刷用ではリスフ
ィルム(感光材として銀塩を使用)等に対しては、この
通常パワーの半導体レーザで十分実用的な画像記録を行
うことが可能であるが、転写タイプの記録媒体のもの
(ヒートモード)に対しては、感度が3桁〜5桁も低下
することから、通常のパワーの半導体レーザでは長時間
の照射(露光)が必要となり、数千倍から数十万倍もの
処理時間を要することとなって実用的でないという事情
があった。
【0008】そこで、記録媒体がヒートモードの場合に
は、光源として高出力の半導体レーザを使用することが
望まれるが、上記従来の画像記録装置のように光シャッ
タとして光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ
(FLC)を用いる構成では、高出力のため光シャッタ
にかなりの耐パワー特性が必要となってくる。しかしな
がら、液晶やPLZT素子が高出力の半導体レーザから
出射された光エネルギーを数%でも吸収しようものな
ら、液晶やPLZT素子の温度が過度に上昇して定格動
作温度から外れる。さらに、最悪の状態では、液晶分子
が熱によって分解し、装置に故障の生じる虞れがあっ
た。
【0009】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
で、高出力のレーザ光に耐え、ヒートモードの記録媒体
に対しても高速に画像記録を行うことが可能な高信頼性
の画像記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1の画像記録装置は、光源からの
出射光を光変調素子により変調して記録媒体に画像を記
録する画像記録装置において、前記光源が高出力レーザ
からなり、前記光変調素子が、反射回折格子型のグレー
ティングライトバルブ素子からなることを特徴とする。
【0011】この画像記録装置では、高出力レーザから
の照射光が、反射回折格子型の光変調素子に照射され、
さらに光変調素子から印加電圧に応じた所定方向に反射
されることで光変調され、従来の透過光を変調する光学
素子や液晶光シャッタを用いる構成に比べて、入射光の
吸収性が格段に少なくなり、高出力レーザに対する耐高
出力特性を高めることができ、ヒートモードの記録媒体
に対しても高速に記録することができる。
【0012】請求項2の画像記録装置は、前記光変調素
子が、導電性を有し表面に反射膜が形成された複数の格
子板を離間しつつ一方向に複数配列した可動格子と、導
電性を有し少なくとも前記格子板の配列隙間を覆う反射
膜が形成された基板と、前記可動格子を前記基板上で所
定間隔を隔てて対向配置させて支持する弾性支持部材
と、前記基板と前記可動格子に所定の駆動電圧を印加す
ることで発生するクーロン力によって、前記可動格子の
格子板を前記基板の法線方向に移動させる可動格子移動
手段と、を備えたグレーティングライトバルブ素子から
なることを特徴とする。
【0013】この画像記録装置では、複数の格子板を有
する可動格子が基板上に弾性支持部材を介して載置さ
れ、可動格子移動手段により前記基板と可動格子に駆動
電圧を印加することで、可動格子の格子板を基板側にク
ーロン力により吸引移動させる。これにより、グレーテ
ィングライトバルブ素子の表面凹凸の段差寸法が変化し
て、入射される光の反射方向が変化して光変調が行われ
る。
【0014】請求項3の画像記録装置は、前記光源が、
ブロードエリアのレーザ光源であり、 前記光変調素子
は、複数のグレーティングライトバルブ素子を一次元の
マトリクス状に配列した光変調アレイ素子として形成さ
れていることを特徴とする。
【0015】この画像記録装置では、光源としてブロー
ドエリアのレーザ光源を使用することでマルチスポット
が形成されると共に、光変調素子を所定の方向に配列し
た光変調アレイ素子とすることにより、一度に照射でき
るスポットが格段に増加するため、記録密度を高めつつ
記録時間を短縮することができる。
【0016】請求項4の画像記録装置は、前記光変調素
子アレイの配列方向が、主走査方向に直交する方向に略
一致していることを特徴とする。
【0017】この画像記録装置では、光源と光変調素子
とを一体とする光ヘッドを備え、光ヘッドを記録用回転
ドラムの軸方向に走査しつつ、光変調素子からの反射光
を記録用回転ドラムに照射する記録方式においては、ブ
ロードエリアのレーザ光源を用いて記録用回転ドラムの
軸方向(副走査方向)に複数のスポットを形成すること
ができ、記録速度を高めることができる。 また、光変
調素子からの反射光をポリゴンミラーを介して走査させ
つつ記録媒体に照射する記録方式においては、ブロード
エリアのレーザ光源を用いて記録媒体の搬送方向(副走
査方向)に複数のスポットを形成することができ、記録
速度を高めることができる。
【0018】請求項5の画像記録装置は、前記グレーテ
ィングライトバルブ素子の格子板長手方向が前記光変調
素子アレイの配列方向に一致していることを特徴とす
る。
【0019】この画像記録装置では、グレーティングラ
イトバルブ素子からの0次反射光又は1次反射光同士が
干渉することを防止できる。
【0020】請求項6の画像記録装置は、前記光変調素
子アレイは、素子表面の法線を軸として所定角度回転し
た向きで配置されることを特徴とする。
【0021】この画像記録装置では、光変調素子による
記録媒体幅方向の照射ポイントの間隔が実質的に狭くな
り、直線性に優れた緻密な画像が得られるようになる。
【0022】請求項7の画像記録装置は、前記光変調素
子が、2次元のマトリクス状に配列された光変調アレイ
素子であり、各光変調素子に対応する照射ポイントの主
走査方向の行数をn、主走査方向ピッチをPv、副走査
方向のピッチをPhとすると、前記回転角度θは、ta
nθ=Ph/(n×Pv)なる関係で表されることを特
徴とする。
【0023】この画像記録装置では、光変調アレイ素子
の各素子の配列ピッチが主走査方向と副走査方向とで異
なる場合であっても、正確に回転角度を規定することが
できる。
【0024】請求項8の画像記録装置は、前記光変調ア
レイ素子の反射回折面を除く部位に、冷却手段の吸熱部
を接触させて設けたことを特徴とする。
【0025】この画像記録装置では、光変調アレイ素子
が冷却手段により積極的に冷却され、照射光の吸収によ
り蓄積される光変調アレイ素子の熱が強制的に除去され
て、高出力レーザに対する耐高出力特性をより高めるこ
とができる。さらに、光変調素子が反射型であるため、
冷却側に光を通す必要が無く、十分な冷却が行える。
【0026】請求項9の画像記録装置は、前記グレーテ
ィングライトバルブ素子を構成する基板の一方の表面
と、該表面の上方に配設されるマイクロブリッジの表面
とにそれぞれ形成される反射膜の少なくとも一方が、誘
電体フィルタからなることを特徴とする。
【0027】この画像記録装置では、照射されるレーザ
ビームを反射させる光変調アレイ素子の表面を、光吸収
の極めて少ない誘電体フィルタにより構成することによ
り、吸収を示す金属フィルターを反射膜として用いた場
合に比べて、光吸収による発熱が低減され、高出力レー
ザに対する耐高出力特性をより高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像記録装置
の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る画像記録装置の第1実施形態の要
部構成を示す斜視図である。図1においては、複数のレ
ーザビームを有し、各々のレーザビームを記録データ通
りにオン/オフ変調させると共に、回転軸に対して平行
方向に移動可能な光へッドlと、記録媒体3を外周面に
装着し、回転自在に軸支された記録用回転ドラム2とを
含んで構成される本実施形態の画像記録装置が示されて
いる。ここで、光へッド1は、記録用回転ドラム2に対
して平行移動可能な移動ステージ4上にセットされてい
る。この移動は画像形成の際の副走査方向に相当する。
これに対し、記録用回転ドラム2の回転方向は主走査方
向に相当する。尚、副走査は、光へッドlでなく、記録
用回転ドラム2が副走査方向に移動しても良く、つまり
は、光へッドlと記録用回転ドラム2が相対的にドラム
軸方向に動いて副走査ができればよい。
【0029】図2は、本実施形態の画像記録装置で使用
される記録媒体3として、受像シートとトナーシートの
構造を説明する構造図である。受像シート5は、記録用
回転ドラム2側から順番に、支持体、クッション層、受
像層で構成されており、またトナーシート6は、レーザ
光照射側から順番に支持体、光熱変換層、トナー層で構
成されている。この受像シート5が記録用回転ドラム2
に装着され、受像シート5の上側にトナーシート6がト
ナー層を受像シート5側に向けて重ねられ、トナーシー
ト6に受像シート5側の反対側からレーザ光を照射する
と、照射されたトナー層部分が熱によって受像層に転写
されることとなる。
【0030】ここで、支持体には、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセル
ロース)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)
ベース等、レーザ光を透過させるものが用いられる。ま
た光熱変換層には、カーボン、黒色、赤外線吸収色素、
特定波長吸収物質等のレーザエネルギを熱に効率良く変
換するものが用いられる。トナー層には、KCMYの、
各色のトナーシートがあり、金、銀、茶、グレー、オレ
ンジ、グリーン等のトナーシートも使用されることがあ
る。受像層は、転写されるトナーを受け止めるものであ
る。さらにクッション層は、トナ一が複数段に重ねられ
るときの段差吸収や、ゴミによる段差吸収の働きを担う
ものである。
【0031】尚、本実施形態の画像記録装置で使用され
る記録媒体3となる、受像シート5及びトナーシート6
のより詳細な内容については、本出願人の出願に係る特
開平4−296594号公報、特開平4−327982
号公報、特開平4−327983号公報等に記載されて
おり、また、このような記録媒体を使用した画像記録装
置については特開平6−275183号公報に詳述され
ているので、必要ならばそれらを参照されたい。
【0032】次に、図3はKCMY各色について行う記
録工程の一実例を示す記録工程図である。KCMY4色
の各工程は、それぞれ、各色データでレーザ記録を行う
工程と、記録後に受像シートからトナーシートを剥離さ
せる工程とからなっている。ただし、ラミネート処理を
行う場合は、レーザ記録工程の前段階にラミネート工程
が入ることになる。以下に、各工程を順次説明する。 1)受像シート5を記録用回転ドラム2に巻き付ける。 2)まず、K工程を実施するため、Kトナーシート6を
その受像シート5の上に巻き付ける。 3)Kの画像・文字データでレーザ光を照射し記録を行
う。 4)そして、Kトナーシート6を受像シートから剥離さ
せる(K工程終了)。 5)次に、C工程を実施する。即ち、Cトナーシートを
その受像シートの上に巻き付ける。6)Cデータでレー
ザ記録を行う。 7)最後に、Cトナーシートを受像シートから剥離させ
る(C工程終了)。 8)さらに、M工程を実施する。即ち、Mトナーシート
をその受像シートの上に巻き付ける。 9)Mデータでレーザ記録を行う。 10)Mトナーシートを受像シートから剥離させる(M
工程終了)。 11)そして、Y工程を実施する。即ち、Yトナーシー
トをその受像シートの上に巻き付ける。 12)Yデータでレーザ記録を行う。 13)最後に、Yトナーシートを受像シートから剥離さ
せる(Y工程終了)。 14)このようにして、受像シート上にKCMY4色が
適宣積層又は積層されなかったりして、必要なカラーの
画像が出来上がる。 15)これを本紙に転写する。 尚、ラミネート処理する場合は、各色毎にレーザ記録の
直前にトナーシートを加圧ローラや加熱ローラ等により
押圧することで、トナーシートを受像シートに密着させ
る。
【0033】尚、上述の記録工程における記録速度範囲
は、0.5〜50〔m/s〕の範囲、好ましくは1〜1
6〔m/s〕の範囲に設定することが望ましい。以上が
画像記録装置の基本的な動作である。
【0034】次に、光へッド1の構成について説明す
る。図4には光変調素子を用いて構成した本実施形態の
画像記録装置における光へッドの光学系の構成図を示し
てある。同図において、本実施形態の画像記録装置にお
ける光へッドの光学系は、光源である高出力レーザ(半
導体レーザ)101、第1レンズ111(シリンドリカ
ルレンズ)、第2レンズ112、光変調アレイ素子10
5、第3レンズ113及び第4レンズ114を備えた構
成であり、第1レンズ111及び第2レンズ112は第
1光学系103を、第3レンズ113及び第4レンズ1
14は第2光学系107をそれぞれ構成している。ま
た、光変調アレイ素子105と第3レンズ113との間
には、光変調アレイ素子105によって反射された光
(0次反射光)を、第3レンズ113の入射光路から外
すスリット板109が設けられている。
【0035】本発明の光源に相当する記録用の半導体レ
ーザ101は、シングルスポットのレーザであってもよ
いが、例えば1×200μmの発光面を有するブロック
をピッチ400μmで合計20個程度、直線的に配列す
ることで構成した、所謂、ブロードエリアのレーザが適
用されている。これにより、各発光ブロックからの光は
複数重なり合うことで光量のばらつきが低減され、より
均一な光量分布を有した光束が得られる。半導体レーザ
101からは、発光面の配列方向に沿って複数本のレー
ザが出射される。ここで、レーザ光の波長は記録媒体3
の波長感度特性に合った値であればよく、例えば830
〔nm〕とすることができる。レーザ光のパワーについ
ては、記録媒体3の感度や画像記録装置の画像記録時間
によって異なるものの、本実施形態では記録媒体3がヒ
ートモードである場合にも適用可能となるように、高出
力のレーザ光を出力し得るものを想定している。そのた
め、半導体レーザl01は、その出力が、例えば2W以
上(10W,20W,40W)の高出力マルチモードL
Dであることが望ましい。
【0036】半導体レーザ101のレーザ光出射側には
第1レンズ(シリンドリカルレンズ)111が配置され
ている。第1レンズ111は、半導体レーザ101の発
光面から第1レンズ111の焦点距離だけ隔てた位置
に、レンズパワーを有する方向が、半導体レーザ101
から出射される複数本のレーザ光の配列方向に直交する
ように配置されている。尚、以下では便宜的に、半導体
レーザ101から出射される複数本のレーザ光の配列方
向(図4において紙面に垂直な方向)を横方向と、該配
列方向に直交する方向を縦方向と称することにする。こ
の第1レンズ111により、半導体レーザl01から出
射されて第1レンズ111に入射した複数本のレーザ光
は、各々縦方向にのみ発散光から平行光とされる。
【0037】第1レンズ111のレーザ光出射側には、
正のレンズパワーを有する回転対称な形状の第2レンズ
112が配置されている。第2レンズ112は、半導体
レーザ101の発光面から第2レンズ112の焦点距離
だけ隔てた位置に配置されている。この第2レンズ11
2により、第1レンズ111から出射されて第2レンズ
112に入射した複数本のレーザ光は、縦方向には平行
光から集束光とされ、横方向には発散光から平行光とさ
れて出射される。そして、第2レンズ112の焦点位置
付近では各々横方向に幅の広い光束とされると共に、第
2レンズ112の焦点位置において光軸が各々一致され
ることになる。
【0038】第2レンズll2のレーザ光出射側には、
本発明の光変調素子に相当する光変調アレイ素子105
が配置されている。図示の例では、第2レンズll2の
光軸に対して45°に傾斜して配置されている。本実施
例では、光変調アレイ素子105として、反射回折格子
型のものを用いる。この光変調アレイ素子105につい
ての構成及び動作原理は後述する。
【0039】次に、第2光学系107を説明する。図4
において、光変調アレイ素子105のレーザ光出射側に
は、正のレンズパワーを有し回転対象な形状の第3レン
ズ113が配置されている。第3レンズ113は、第2
レンズ112から、第2レンズ112の焦点距離と第3
レンズ113の焦点距離の和に相当する距離だけ隔てた
位置に配置されている。この第3レンズ113により、
光変調アレイ素子105を透過して出射され第3レンズ
113に入射されたレーザ光は、縦方向には発散光から
平行光とされ、横方向には平行光から集束光とされて出
射される。
【0040】また、第3レンズ113のレーザ光出射側
には、正のレンズパワーを有し回転対象な形状の第4レ
ンズ114が配置されている。第4レンズ114は、第
3レンズ113から、第3レンズ113の焦点距離と第
4レンズ114の焦点距離の和に相当する距離だけ隔て
た位置に配置されている。この第4レンズ114によ
り、第3レンズ113から出射されて第4レンズ114
に入射されたレーザ光は、縦方向には平行光から集束光
とされ、横方向には発散光から平行光とされて出射され
る。
【0041】さらに、第4レンズ114から出射された
レーザ光は、光ヘッド1の筐体に設けられた図示しない
開口を通過して筐体外へ出射される。第4レンズ114
の焦点位置に対応する位置には、記録用回転ドラム2の
外周面に保持された記録媒体3が配置されており、第4
レンズ114から出射されて光ヘッド1の筐体外へ出射
されたレーザ光は、記録媒体3に照射される。
【0042】次に、本実施形態の制御部について説明す
る。図5にコントローラ周辺の概略構成を示す構成図を
示した。同図に示すように、半導体レーザ101は、ド
ライバ155を介してコントローラ151に接続される
と共に、光変調アレイ素子105は、ドライバ157を
介してコントローラ151に接続されている。コントロ
ーラ151には、外部より画像データを入力するための
信号線が接続されており、記録媒体3に記録すべき画像
を表す画像データが該信号線を介して外部より入力され
る。また、コントローラ151には、画像データを記憶
するためのフレームメモリ153が接続されていると共
に、記録用回転ドラム2を回転させる駆動部及び移動ス
テージ4(及び光へッド1)を移動させる駆動部がそれ
ぞれ接続されている。
【0043】次に、本画像記録装置の光変調部である光
変調アレイ素子105の構成及び動作原理を図6〜図9
を用いて説明する。図6は光変調アレイ素子を構成する
グレーティングライトバルブ素子の一つを示す平面図、
図7は図6のA−A断面図、図8は複数のグレーティン
グライトバルブ素子を一方向に配列した光変調アレイ素
子の平面図、図9はグレーティングライトバルブ素子の
動作原理の説明図である。
【0044】光変調アレイ素子105は、複数のグレー
ティングライトバルブ素子(GLV素子)201を一方
向に複数配列して構成されている。GVL素子201
は、例えば米国特許第5,311,360号に開示され
ているものであり、図6,図7に示すように、GLV素
子201のシリコン等からなる基板203上には、枠体
(可動格子)205が例えばSiO2からなる支持体
(弾性支持部材)207を介して設けられている。枠体
205には、複数のマイクロブリッジ(格子板)209
が平行に配列されることで複数のスリット211が形成
されている。マイクロブリッジ209は、支持体207
の高さ分、基板203から離間されている。
【0045】マイクロブリッジ209は、基板203に
対向する下面側がSiNx等からなる可撓性梁209
a、表面側がアルミ(又は、金、銀、銅等)の単層金属
膜からなる反射電極膜209bによって形成される。ま
た、基板203表面の上述のスリット211に対応する
位置には、アルミからなる反射膜213が形成されてい
る。つまり、GLV素子201の表面は、露出したマイ
クロブリッジ209上の反射電極膜209bと、基板2
03上の反射膜213とによって構成される。尚、反射
電極膜209bや反射膜213を金、銀、銅等により形
成することで、使用する光の波長に応じて反射率をより
向上させることができる。ここで、上記基板203,マ
イクロブリッジ209,コントローラ151は可動格子
移動手段に相当する。
【0046】上記反射電極膜209b上面と反射膜21
3上面との高さ方向の段差は、使用される光源の波長に
よって決定され、光変調素子の法線に対する入射角をφ
とし、光源の波長をλとすると、λ/(2cosφ)に
形成される。光変調アレイ素子105は、このように構
成された複数のGLV素子201が直線状に配列される
が、特に本実施形態では、図8に示すように、マイクロ
ブリッジ209の長手方向が配列の方向と同方向となる
向きで、個々のGLV素子201が配置される。この光
変調アレイ素子105は、GLV素子201の配列方向
が、図4において、紙面に対し垂直方向となる向きで配
設されている。
【0047】このGLV素子201は、マイクロブリッ
ジ209と、基板203との間に印加される電圧のオン
/オフで駆動制御される。マイクロブリッジ209と基
板203との間に印加する電圧をオンにすると、静電誘
導された電荷によって、マイクロブリッジ209と基板
203との間に静電吸引力が発生し、マイクロブリッジ
209が基板203側に撓むことによって基板203に
吸着される。そして、印加電圧をオフにすると、マイク
ロブリッジ209は弾性復帰により基板203から離間
する。
【0048】従って、印加電圧オフ時のGLV素子20
1の非駆動時には、図9(a)に示すように、光変調素
子の法線に対する入射角をφとすると、マイクロブリッ
ジ209の反射電極膜209bと、基板203の反射膜
213との段差がλ/(2cosφ)の距離となり、こ
の状態で第2レンズ112より照射された入射光は、反
射電極膜209b及び反射膜213によって反射された
各反射光の全光路差が入射光の波長に等しくなり、正反
射されることになる。
【0049】一方、印加電圧オン時のGLV素子201
の駆動時には、図9(b)に示すように、マイクロブリ
ッジ209が基板203に吸着され、マイクロブリッジ
209の反射電極膜209bと、基板203の反射膜2
13との段差がλ/(4cosφ)の距離となり、この
状態で第2レンズ112より照射された入射光は、反射
電極膜209b及び反射膜213によって反射された各
反射光の全光路差が半波長(λ/2)となり、各反射光
が干渉して打ち消し合い回析を生じさせることになる。
【0050】本実施形態におけるGLV素子201は、
上述したコントローラ151によって制御されるドライ
バ157を介して、記録しようとする画像信号に対応し
てオン/オフ制御される。即ち、GLV素子201の非
駆動時に入射した光は、入射角と同じ反射角で反射さ
れ、図4に示すように0次反射光となってスリット板1
09によって、第3レンズ113の入射光路から外され
る。一方、GLV素子201の駆動時に入射した光は、
所定の回折角で反射され、回折光の一次反射光が、第3
レンズ113に入射されることになる。これは即ち、上
記一次反射光が第3レンズ113に入射されるように、
GLV素子201が予め傾斜して設置されているためで
ある。尚、GLV素子201はシリコン基板上に形成さ
れているため、制御部等の回路を同一基板上に形成する
ことも可能であり、さらなる小型軽量化を図ることがで
きる。ここで、上記各電極及びコントローラ、ドライバ
が可動格子移動手段に相当する。
【0051】次に、本実施形態の画像記録装置の作用を
説明する。記録媒体3に画像を記録する際には、予め外
部よりコントローラ151に画像データが入力される。
この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値
(即ちドットの記録の有無)で表すデータであり、コン
トローラ151は入力された画像データをフレームメモ
リ153に一旦記億する。そして記録媒体3に実際に画
像を記録する場合には、コントローラ151は記録用回
転ドラム2を一定速度で回転させると共に、半導体レー
ザ101を点灯させ該半導体レーザ101から出射され
るレーザ光のパワ一が所定値となるように制御する。
【0052】また、上記制御と並行して、コントローラ
151は、光へッド1による記録媒体3への画像の記録
順序に従って、光変調アレイ素子105のGLV素子2
01の数と略同数の画素単位で、フレームメモリ153
に記憶されている画像データを順に読み出し、読み出し
た画像データが表す各画素毎の濃度値(2値)に応じ
て、光変調アレイ素子105のGLV素子201各々に
対し、ドライバ157を介して選択的に電圧を印加する
ことを繰り返す。
【0053】これにより、光ヘッド1から記録用レーザ
光が出射されて光変調アレイ素子105を介して記録媒
体3に照射され、記録用回転ドラム2の回転に伴い、副
走査方向に沿って画像の多数本のラインが同時に記録さ
れる。そして、1回の主走査が完了すると、コントロー
ラ151は移動ステージ4及び光ヘッド1を移動させ
る。この動作の繰り返しにより記録用レーザ光の副走査
が成され、記録媒体3上に画像が記録される。
【0054】また、記録用レーザ光については、高出力
の半導体レーザ101から出射されたレーザ光を、第1
光学系103によって所定方向に沿った幅の広い光束と
して、反射回折格子型の光変調アレイ素子105に入射
させ、この光変調アレイ素子105によって変調した
後、第3レンズ113及び第4レンズ114を介して記
録用回転ドラム2上の記録媒体3に画像形成が行なわれ
る。
【0055】上記のように、本実施形態においては、反
射回折格子型の光変調アレイ素子105を用いるため、
従来の透過光を変調する光学素子(PLZT素子)や液
晶光シャッタ(FLC)を用いる構成に比べて、入射光
の吸収性を格段に少なくすることができ、高出力レーザ
に対する耐高出力特性を高めることができる。この結
果、高出力レーザを光源に用い、ヒートモードで画像記
録を行う場合であっても、画像記録装置の動作信頼性を
大幅に向上させることができる。また、PLZT等の偏
光素子を利用する光シャッタでは、レーザ光の偏光度及
び偏光素子の位置精度が重要であり、レーザ素子の選択
及び光学設計に制限が課されるが、反射回折型では偏光
性に基本的な制約がなく、設計自由度が向上する。
【0056】そして、光変調アレイ素子105は、光学
素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ(FLC)のよ
うに、高温により影響を受け易い材料固有の特性に依存
しない構造なので、それ自体の耐高出力特性も大きく、
相乗的にヒートモードにおける動作信頼性を向上させる
ことができる。
【0057】また、光変調アレイ素子105のGLV素
子201は、静電気力を利用した電気機械動作により駆
動されるため、可撓薄膜の材質、形状を最適化すること
により、低い駆動電圧(数V〜数十V)で、動作速度が
数十〔nsec〕程度まで得られ、上述の耐高出力特性
の効果に加え、高速な画像記録も可能にすることができ
る。尚、上記の反射回折型の光変調素子の構造と原理
は、一例として挙げたものであり、回折効果を利用して
所定方向への反射光をオンオフ制御するものであれば、
何れの構造であっても良い。
【0058】次に、本発明に係る画像記録装置の第2実
施形態を説明する。この実施形態による画像記録装置
は、光変調アレイ素子105の反射回折面以外の部分、
例えば光変調アレイ素子105の背面105a(図4参
照)に、冷却手段121の吸熱部121aを接触させて
設けてある。冷却手段121としては、ペルチェ素子、
水冷冷却手段、空冷冷却手段、ヒートパイプ等を用いる
ことができる。他の構成は、上述した第1実施形態の画
像記録装置と同様である。
【0059】例えば、ペルチェ素子では、二種類の異な
った金属又は半導体を二点で接合した閉回路をつくって
電流を流すと、接合点にジュール熱以外に熱の発生また
は吸収が起こる。ペルチェ素子を用いた場合には、この
吸収の起こる接合点を吸熱部121aとして、背面10
5aに接触させて、冷却を行うことができる。また、こ
の場合、冷却効果を高めるには、下段の冷接合点に上段
の温接合点を接触させるようにしてペルチェ素子を複数
段にして用いてもよい。
【0060】この実施形態による画像記録装置によれ
ば、光変調アレイ素子105が冷却手段121により積
極的に冷却されるので、仮に、照射光の一部分が吸収さ
れた場合に蓄積される光変調アレイ素子105の熱を強
制的に除去することができ、高出力レーザに対する更に
高い耐高出力特性を得ることができる。
【0061】次に、本発明に係る画像記録装置の第3実
施形態を説明する。図10は第3実施形態に用いられる
光変調アレイ素子の平面図である。この実施形態による
画像記録装置は、光変調アレイ素子が、複数のGLV素
子201を二次元で配列した二次元光変調アレイ素子1
31として形成されている。図示の例では、副走査方向
(記録用回転ドラム2の幅方向)、及び主走査方向に複
数のGLV素子201をマトリクス状に配列してある。
【0062】副走査方向に配列されたGLV素子201
は、上述の光変調アレイ素子105と同様に、マイクロ
ブリッジ209の長手方向がGLV素子201の配列の
方向と同方向となる向きで配置されている。主走査方向
に並べられたGLV素子201の反射電極膜209bに
は、電極Y1、Y2、Y3、Y4、…が接続されてい
る。また、副走査方向に並べられたGLV素子201の
基板側電極には、電極X1、X2、X3、X4、…が接
続されている。従って、電極Y1〜Y4のいずれかと、
電極X1〜X4のいずれかとを選択して電圧を印加する
ことで、マトリクス状に配列された任意のGLV素子2
01の駆動が可能となる。
【0063】この光変調アレイ素子131には、マトリ
クス状に配列されたGLV素子201からなる光変調部
131a、131b、131c、131d、…の各行
に、同時に照射光を入射させることができる。即ち、複
数行分の光変調が同時に可能となる。この実施形態によ
る画像記録装置によれば、主走査方向の処理速度を、G
LV素子201が同数配列された一次元アレイ素子の場
合に比べて行数分速めることができる。
【0064】次に、本発明に係る画像記録装置の第4実
施形態を説明する。図11は第4実施形態に用いられる
光変調アレイ素子の平面図である。この実施形態による
画像記録装置は、光変調アレイ素子が、上述の第3実施
形態と同様に複数のGLV素子201を二次元で配列し
た二次元光変調アレイ素子131として形成されてい
る。更に、この実施形態では、二次元光変調アレイ素子
131が反射回折面の法線を軸として所定角度θだけ回
転されて配置されている。尚、本実施形態においては、
光変調素子(GLV素子201)を主走査方向及び副走
査方向にそれぞれ4個配列した構成を一例として説明す
る。
【0065】一次元に配列された各行の光変調部131
a〜131dは、水平方向から所定角度θ回転されるた
め、各光変調部内における個々のGLV素子201の照
射ポイントP1、P2、P3、P4は主走査方向、副走
査方向共にずれることになる。更に、各光変調部131
a〜131dにおける照射開始ポイントPsも主走査方
向、副走査方向共にずれることになる。
【0066】そのため、各光変調部131a〜131d
における照射ポイントP1〜P4は、記録用回転ドラム
2の周速度、即ち、主走査速度と照射ポイント間の離間
距離を加味したΔt分ずつ記録信号を遅延させること
で、図12に示すように副走査方向に沿った各直線上に
光変調アレイ素子の素子の数だけ記録される。この遅延
情報はLUT(ルックアップテーブル)に予め設定され
ており、記録の際に適宜LUTを参照することで信号を
遅延する。更に、各光変調部131a〜131dにおけ
る照射開始ポイントPsを、主走査速度と照射開始ポイ
ントPs間の離間距離を加味したt1、t2、t3分ず
つ遅延させることで、図13に示すように一つの直線上
に各光変調部131a〜131dによる記録がそれぞれ
行われ、高密度の記録が達成できる。また、各照射ポイ
ントの各々の主走査方向の離間距離を加味し、各々独立
に遅延するようにしても良い。
【0067】本実施形態による画像記録装置によれば、
光変調アレイ素子131を所定角度θ回転させることに
より、各GLV素子201による副走査方向の照射ポイ
ントP1、P2、P3、P4の間隔を実質的に狭くする
ことができ、直線性に優れた緻密な直線画像を得ること
ができる。
【0068】また、回転角度θは、光変調アレイ素子1
31のマトリクス間隔に依存するが、全ての照射ポイン
トを直線上に重ね合わせた際(図13の状態)に、各照
射ポイント間の離間距離ができるだけ等しくなるもので
あることが好ましい。いま、図14に示すように、照射
ポイントが4×4の等ピッチで配列された場合を考える
と、照射ポイントの行数nと回転角度θとの関係を、 tanθ=1/n で規定したときは、照射ポイントの全チャンネルを使用
して記録を行う。また、図15に示すように、 tanθ=1/(n−1) で規定したときは、1行目と4行目で重合する照射ポイ
ントが生じる。この場合は、記録時にどちらか一方の行
(例えば1行目)に対する書き込み信号の出力を停止す
る。即ち、1行を使用せずに記録を行う。次に、図16
に示すように、 tanθ=1/(n−2) で規定したときは、1行目と3行目、及び2行目と4行
目で重合する照射ポイントが生じる。この場合は、例え
ば1行目と2行目を使用せずに記録を行う。一方、図1
7に示すように、照射ポイントが5×4の主副走査方向
に対して異ピッチで配列された場合は、照射ポイントの
行数nと回転角度θとの関係は、 tanθ=Ph/(n×Pv) となる。ここで、Ph及びPvは照射ポイント配列の縦
ピッチ及び横ピッチである。
【0069】次に、本発明に係る画像記録装置の第5実
施形態を説明する。上述の実施形態では、基板203の
反射膜213、及びマイクロブリッジ209の反射電極
膜209b、反射膜213がアルミの単層金属膜である
場合を説明したが、この実施形態に用いられるGLV素
子201は、上記反射膜に代えて誘電体フィルターを用
いている。即ち、反射電極膜209b、反射膜213の
構成として、前記金属膜の上に誘電体を積層した反射フ
ィルタを形成した。誘電体の積層膜はとしては、TiO
2,SiO2等の屈折率の異なる材料が交互に積層したも
のを好適に使用できる。ここで、金属膜はマイクロブリ
ッジ209を可動させる電極として働き、反射は誘電体
ミラーによってなされる。他の構成は、上述した第1実
施形態の画像記録装置と同様である。
【0070】GLV素子201は、反射回折格子型とし
て用いるため、照射光の殆どは反射されて大きく吸収さ
れることはないが、この反射においても、反射膜にアル
ミを使用した場合は入射光が僅かに吸収されることにな
る。高出力レーザ系では、記録条件によっては、この程
度の吸収が系に多少の影響を引き起こす場合もあり得る
ので、本実施形態においては、非吸収性フィルタとも呼
ばれ、特に照射光のスペクトル域に対して非吸収性を示
す誘電体フィルタを用いている。
【0071】この実施形態による画像記録装置によれ
ば、照射光のスペクトル域に対して非吸収性を示す誘電
体フィルタを用いたので、多少の吸収を有するアルミ等
の金属フィルタを用いた場合に比べて、光吸収による発
熱をより低減させることができ、高出力レーザに対する
耐高出力特性をより高めることができる。
【0072】次に、本発明の第6実施形態を説明する。
上述の各実施形態では、光源が搭載された光ヘッドを、
記録媒体の装着された記録用回転ドラムに対して相対的
に移動させていたが、本実施形態では、図18に示すよ
うに、光源101からの光を出射する露光ユニット46
と、該露光ユニット46からの光を記録媒体に照射させ
ると共に記録媒体を副走査方向に搬送する副走査搬送手
段48とを備えた構成としている。尚、上述の実施形態
で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複
する説明は省略するものとする。
【0073】露光ユニット46は、図に示すように記録
画像に応じて変調した光ビームLを主走査方向(この場
合は記録材料Aの幅方向となり、上述の各実施形態とは
異なる。)に偏向して、所定の記録位置Xに入射する公
知の光ビーム走査装置であって、記録材料Aの分光感度
特性に応じた狭帯波長域の光ビームLを射出する光源1
01と、第1レンズ(シリンドリカルレンズ)111、
及び第2レンズ112と、光偏光器であるポリゴンミラ
ー54と、fθレンズ56と、立ち下げミラー58とを
有して構成される。尚、露光ユニット46には、これ以
外にも、光源から出射された光ビームLを整形するコリ
メータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ補正光学
系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査装置に配
置される各種の部材が必要に応じて配置されている。
【0074】この場合の記録材料としては、熱現像記録
材料又は感光感熱記録材料とが挙げられる。熱現像感光
材料は、少なくとも1本のレーザビームのような光ビー
ムによって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して
発色させる記録材料である。また、感光感熱記録材料
は、少なくとも1本のレーザビームのような光ビームに
よって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色
させる、或いは、レーザビームのヒートモード(熱)に
よって画像を記録し、同時に発色させて、その後光照射
で定着する記録材料である。これら熱現像感光材料及び
感光感熱記録材料に関しては、後段において詳細に説明
することにする。
【0075】光源101から出射された光ビームLは、
GLV素子105を介してポリゴンミラー54によって
主走査方向に偏向され、fθレンズ56によって記録位
置Xで結像するように調光され、立ち下げミラー58に
よって光路を偏向されて記録位置Xに入射する。尚、図
示の例ではモノクロの画像記録を行う装置で、露光ユニ
ット46は光源101を1つのみ有するが、カラー画像
の記録に利用する際には、例えば、カラー感光材料のR
(赤)、G(緑)、B(青)の分光感度特性に応じた波
長の光ビームを出射する3種の光源を有する露光ユニッ
トが用いられる。一方、副走査搬送手段48は、記録位
置X(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対
60,62を有するものであり、搬送ローラ対60,6
2によって、記録材料Aを記録位置Xに保持しつつ、前
記主走査方向と直交する副走査方向(図18中矢印a方
向)に搬送する。
【0076】ここで、前述のように記録画像に応じてパ
ルス幅変調された光ビームLは、主走査方向に偏向され
ているので、記録材料Aは光ビームによって2次元的に
走査露光され、潜像が形成される。図示の例では、光源
101を直接変調してパルス幅変調を行う構成である
が、これ以外にも、パルス数変調を行う装置にも利用可
能であり、また、パルス変調を行う装置であれば、AO
M(音響工学変調器)等の外部変調器を用いた間接変調
の装置にも利用可能である。また、アナログ変調により
画像記録を行うようにしてもよい。
【0077】尚、光源101はブロードエリアのレーザ
光源であり、発光面(又は発光点)を有する発光ブロッ
クの複数個が一列に配列されたリニアアレイタイプであ
る。そして、GLV素子105は、個々の光変調素子の
配列方向が光源101の発光ブロックの配列方向に一致
しており、また、この方向は、記録媒体Aの主走査方向
に直交する方向に略一致している。
【0078】このような構成で、ポリゴンミラー54の
回転によりGLV素子105からの反射光を記録媒体A
に主走査方向に走査させると共に、GLV素子105を
オン/オフ制御する一方、副走査搬送手段48により記
録媒体Aを搬送させることにより、記録媒体Aへの記録
を行うことができる。
【0079】さらに、光源101とGLV素子105と
を含むユニットを記録媒体Aの搬送方向(副走査方向)
に直交する方向から所定角度回転させることにより、図
11に示す場合と同様に高密度の記録を行うことができ
る。
【0080】次に、記録材料Aに関して以下に詳細に説
明する。一般的に、乾式現像方式の一例としては以下に
示す各方式が挙げられる。 (1)画像様に露光された感光材料を受像材料と重ね合
わせて加熱(および必要に応じて加圧)することによ
り、露光によって感光材料に形成された潜像に応じた画
像を受像材料に転写する方式(例えば、特開平5−11
3629号、特開平9−258404号、特開平9−6
1978号、特開平8−62803号、特開平10−7
1740号、特開平9−152705号、特願平10−
90181号、特願平10−13326号、特願平10
−18172号に記載の方式)。本方式の記録材料が第
1〜第5実施形態に示した記録媒体3に相当する。
【0081】(2)画像様に露光された感光材料を処理
材料と重ね合わせて加熱することにより、露光によって
感光材料に形成された潜像に応じた画像を感光材料に形
成する方式(例えば、特開平9−274295号、特願
平10−17192号等に記載の方式)。
【0082】(3)光触媒として作用するハロゲン化
銀、画像形成物質として作用する銀塩、銀イオン用還元
剤等をバインダー内に分散させた感光層を有する感光材
料を画像様に露光した後、所定温度に加熱することによ
り、露光によって形成された潜像を顕像化する方式(例
えば、B.シェリー(Shely)による「熱によって処理さ
れる銀システム(Thermally Processed Silver System
s)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリ
アルズ(Imaging Processes and Materials) Neblette第
8版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walwort
h)、A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、1996
年)、Research Disclosure 17029(1978年)、EP
803764A1号、EP803765A1号、特開平
8−211521号に記載された方式)。
【0083】(4)感光感熱記録材料を利用する方式で
あって、感光感熱記録層が、熱応答性マイクロカプセル
に内包された電子供与性の無色染料と、マイクロカプセ
ルの外に、同一分子内に電子受容部と重合性ビニルモノ
マー部とを有する化合物及び光重合開始剤を含む記録材
料を利用する方式(例えば、特開平4−249251号
等に記載された方式)又は感光感熱記録層が、熱応答性
マイクロカプセルに内包された電子供与性の無色染料
と、マイクロカプセルの外に、電子受容性化合物、重合
性ビニルモノマー及び光重合開始剤を含む記録材料を利
用する方式(例えば、特開平4−211252号等に記
載された方式)。
【0084】本明細書では、これらの乾式現像方式に使
用される感光材料乃至記録材料を総称して「熱現像感光
材料」としている。
【0085】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像記録装置は、高出力レーザからの照射光を光変調する
光変調素子として、反射回折格子型の光変調素子を用い
るため、従来の透過光を変調する光学素子や液晶光シャ
ッタを用いる構成に比べて、入射光の吸収性を格段に少
なくすることができ、高出力レーザに対する耐高出力特
性を高めることができる。この結果、ヒートモードの記
録媒体を用いる場合であっても画像記録装置の動作信頼
性を大幅に向上させることができる。
【0086】また、光変調アレイ素子は、個々のグレー
ティングライトバルブ素子からの0次反射光又は1次反
射光同士を干渉させることなく光変調を行うことができ
る。さらに、光変調アレイ素子の反射回折面以外の部分
に、冷却手段の吸熱部を接触させて設けることにより、
光変調アレイ素子を冷却手段により積極的に冷却でき、
照射光の吸収により蓄積される光変調アレイ素子の熱を
強制的に除去し、耐高出力特性をより高めることができ
る。
【0087】そして、光変調アレイ素子を、反射回折面
の法線を軸として所定角度回転させて配置することによ
り、グレーティングライトバルブ素子による記録媒体幅
方向の照射ポイント間隔を狭くすることができ、直線性
に優れた緻密な画像を得ることができる。また、グレー
ティングライトバルブ素子の反射膜を誘電体フィルタに
より形成することで、光吸収による発熱をより低減させ
ることができ、耐高出力特性をより高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の第1実施形態にお
ける要部構成を示す斜視図である。
【図2】画像記録装置で使用される記録媒体の構造図で
ある。
【図3】KCMY各色について行う記録工程の一実例を
示す記録工程図である。
【図4】光変調素子を用いて構成した第1実施形態の画
像記録装置における光へッド光学系の構成図である。
【図5】コントローラ周辺の概略構成を示す構成図であ
る。
【図6】光変調アレイ素子を構成するグレーティングラ
イトバルブ素子の一つを示す平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】複数のグレーティングライトバルブ素子を一方
向に配列した光変調アレイ素子の平面図である。
【図9】グレーティングライトバルブ素子の動作原理の
説明図である。
【図10】本発明の第3実施形態に用いられる光変調ア
レイ素子の平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に用いられる光変調ア
レイ素子の平面図である。
【図12】図11の光変調アレイ素子により記録した状
態を示す説明図である。
【図13】図11の光変調アレイ素子により最終的に記
録されるスポット間隔を示す説明図である。
【図14】照射ポイントを4×4の等ピッチで配列し
て、全チャンネルを使用して記録する様子を示す説明図
である。
【図15】照射ポイントを4×4の等ピッチで配列し
て、1行を使用せずに記録する様子を示す説明図であ
る。
【図16】照射ポイントを4×4の等ピッチで配列し
て、2行を使用せずに記録する様子を示す説明図であ
る。
【図17】照射ポイントを5×4の主副異ピッチで配列
した場合を示す説明図である。
【図18】本発明の第6実施形態における画像記録装置
の要部構成を示す斜視図である。
【図19】光学素子(PLZT)を光シャッタとして用
いて構成した従来の画像記録装置における光ヘッドの光
学系の構成図である。
【符号の説明】
2 記録用回転ドラム 3 記録媒体 101 半導体レーザ(光源) 105 光変調アレイ素子(光変調素子) 121 冷却手段 121a 吸熱部 131 二次元光変調アレイ素子 201 GLV素子(グレーティングライトバルブ素
子) 209 マイクロブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢野 充 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE96 FA09 FA10 FA23 FA49 FA50 2H041 AA04 AB12 AC06 AZ02 AZ08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光を光変調素子により変
    調して記録媒体に画像を記録する画像記録装置におい
    て、 前記光源が高出力レーザからなり、 前記光変調素子が、反射回折格子型のグレーティングラ
    イトバルブ素子からなることを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光変調素子は、 導電性を有し表面に反射膜が形成された複数の格子板を
    離間しつつ一方向に複数配列した可動格子と、 導電性を有し少なくとも前記格子板の配列隙間を覆う反
    射膜が形成された基板と、 前記可動格子を前記基板上で所定間隔を隔てて対向配置
    させて支持する弾性支持部材と、 前記基板と前記可動格子に所定の駆動電圧を印加するこ
    とで発生するクーロン力によって、前記可動格子の格子
    板を前記基板の法線方向に移動させる可動格子移動手段
    と、を備えたグレーティングライトバルブ素子からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光源は、ブロードエリアのレーザ光
    源であり、 前記光変調素子は、複数のグレーティングライトバルブ
    素子を一次元のマトリクス状に配列した光変調アレイ素
    子として形成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記光変調素子アレイの配列方向が、主
    走査方向に直交する方向に略一致していることを特徴と
    する請求項3記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記グレーティングライトバルブ素子の
    格子板長手方向が前記光変調素子アレイの配列方向に一
    致していることを特徴とする請求項3又は請求項4記載
    の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記光変調素子アレイは、素子表面の法
    線を軸として所定角度回転した向きで配置されることを
    特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記光変調素子は、2次元のマトリクス
    状に配列された光変調アレイ素子であり、各光変調素子
    に対応する照射ポイントの主走査方向の行数をn、主走
    査方向ピッチをPv、副走査方向のピッチをPhとする
    と、前記回転角度θは、tanθ=Ph/(n×Pv)
    なる関係で表されることを特徴とする請求項6記載の画
    像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記光変調素子の反射回折面を除く部位
    に、冷却手段の吸熱部を接触させて設けたことを特徴と
    する請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の画像記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記グレーティングライトバルブ素子の
    基板表面と、格子板表面とにそれぞれ形成される反射膜
    のうち、少なくとも一方が誘電体フィルタからなること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の
    画像記録装置。
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