JP2000130858A - 光熱ハイブリッドパネルとその製造方法及び積層一体化装置 - Google Patents

光熱ハイブリッドパネルとその製造方法及び積層一体化装置

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JP2000130858A
JP2000130858A JP10299853A JP29985398A JP2000130858A JP 2000130858 A JP2000130858 A JP 2000130858A JP 10299853 A JP10299853 A JP 10299853A JP 29985398 A JP29985398 A JP 29985398A JP 2000130858 A JP2000130858 A JP 2000130858A
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panel
heat collecting
solar cell
heat
photothermal hybrid
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JP10299853A
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Masashi Kano
正史 加納
Tomoaki Murata
智昭 村田
Yasuhiro Nakahara
康博 中原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度のよい光熱ハイブリッドパネルと、
集熱パネルの熱媒配管の潰れや曲がりを防止しながら太
陽電池パネルと集熱パネルとを直接熱圧着でき、かつ、
寸法精度がよく安価な製造方法と、そのために好適に使
用できる積層一体化装置を提供する。 【解決手段】 熱媒配管(通水管3B、ヘッダー管3
C)と集熱板3Aとを備えた集熱パネル3を、太陽電池
セル2Aとホットメルト樹脂2C,2Dと集熱板3Aよ
り大きくなされた透明ガラス基盤2Bとを備えた太陽電
池パネル2の裏面に重ね合わせ、これを上型21と下型
22との間に挟んで加圧・加熱することにより積層一体
化して光熱ハイブリッドパネル11を得る。積層一体化
装置の上型21と下型22には予め凹所21a,21
b,22aが形成されており、この凹所21a,21
b,22aに熱媒配管を収容した状態で加圧・加熱を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光から電力及
び熱エネルギを取り出す光熱ハイブリッドパネルとその
製造方法、並びにその製造方法の実施に好適な積層一体
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平4−125163号公報に
示されているように、太陽電池パネルと集熱パネルとを
積層一体化することにより、太陽光を光エネルギ及び熱
エネルギの両面から有効に利用できるようにした光熱ハ
イブリッドパネルが知られている。
【0003】図3はこの種の光熱ハイブリッドパネル1
の一般的な構成を示す部分断面図である。この光熱ハイ
ブリッドパネル1は、太陽電池パネル2の裏面に、熱媒
循環型の集熱パネル3を接着剤5で貼り合わせて一体化
したものである。ここで、太陽電池パネル2の透明ガラ
ス基板(透明カバー材)2Bは集熱板3Aと略同寸とさ
れている。太陽電池パネル2は、太陽光から直接電力を
取り出す複数の太陽電池セル2Aを有しており、透明ガ
ラス基板2Bの裏面に上部透光性樹脂2Cを配置し、そ
の裏面に太陽電池セル2Aを内部リード線で接続した状
態で配置し、その更に裏面に下部透光性樹脂2Dを配置
し、これを加圧・加熱により熱圧着することで積層パネ
ル化したものである。この場合、単体でパネル化するた
めに、太陽電池パネル2の裏面にはバックフィルム4を
配置している。
【0004】そして、バックフィルム4の裏面に、集熱
板3Aと通水管(熱媒配管)3Bとヘッダー管(熱媒配
管)3Cとを備えた集熱パネル3を接着剤5で貼り付け
ることにより、一枚の光熱ハイブリッドパネル1を構成
している。この場合、集熱板3Aと通水管3Bは良好な
伝熱性能を保つように密着させられており、このため
に、集熱パネル3の裏面側の通水管3Bの位置には凸部
13が生じている。
【0005】ところで、この構造の光熱ハイブリッドパ
ネル1は、太陽電池パネル2を別に積層一体化した上
で、集熱パネル3と接着剤5で貼り合わせた構造となっ
ているため、太陽電池パネル2と集熱パネル3との間
に、接着剤5とバックフィルム4とが介在することにな
る。従って、接着剤5とバックフィルム4の厚み分だ
け、全体の厚さが大きくなる上、太陽電池パネル2から
の集熱パネル3に対する熱伝導が悪くなり、集熱量が減
るという問題がある。
【0006】そこで、図4に示す光熱ハイブリッドパネ
ル11のように、集熱パネル3と太陽電池パネル2とを
接着剤5(図3参照)を介さずに、太陽電池セル2Aの
封止用樹脂(上部透光性樹脂2C及び下部透光性樹脂2
D)の溶着作用を利用して、直接積層一体化することが
考えられる。この場合のやり方は、一対の上型と下型間
に積層一体化しようとする積層物を挟んで、加圧・加熱
することにより全体を一体に熱圧着するというものであ
る。こうすれば、接着剤5及びバックフィルム4が省略
できる分、全体の厚さを小さくでき、しかも、集熱パネ
ル3の集熱量を増加させることができるという利点が得
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、太陽電池パネル
の透明カバー材と集熱パネルの集熱板は略同寸のものを
積層一体化していたため、透明カバー材と集熱板との位
置決めを厳密にする必要があるが、少しのずれもなく積
層一体化するのは困難であった。透明カバー材と集熱パ
ネルとの位置がずれると、透明カバー材から集熱板がは
み出して光熱ハイブリッドパネルの寸法が大きくなって
しまった。そして、光熱ハイブリッドパネルの大きさを
所定の寸法にするためには、透明カバー材からはみだし
た集熱パネルを切り取る等の後加工が必要となり製造コ
ストが高くなるという問題があった。
【0008】また、太陽電池パネル2と集熱パネル3と
を重ね合わせて、全体を一緒に積層一体化しようとする
と、上型と下型とで加圧・加熱する際に集熱パネル3に
変形が生じるという問題があった。即ち、集熱パネル3
には、通水管3Bやヘッダー管3Cが予め備わっている
ため、上型と下型とで加圧する際に、図9に示すよう
に、これらに潰れや曲がりが発生するという問題があっ
た。なお、図9の(a)は加圧前、(b)は加圧後の状
態を示す。従って、現状では、太陽電池パネル2と集熱
パネル3とを直接積層一体化することは行われていず、
前述した接着剤5やバックフィルム4が介在することに
よる短所が依然として残されていた。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、太陽電池パ
ネルと集熱パネルを積層一体化したときに寸法精度のよ
い光熱ハイブリッドパネルと、集熱パネルの熱媒配管の
潰れや曲がりを防止しながら太陽電池パネルと集熱パネ
ルとを直接熱圧着でき、かつ、寸法精度がよく安価にで
きるようにした光熱ハイブリッドパネルの製造方法、及
び、その方法の実施に好適な積層一体化装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
熱ハイブリッドパネルは、表面に透明カバー材を備えた
太陽電池パネルの裏面に、集熱板と熱媒配管とを備えた
集熱パネルをホットメルト樹脂により積層一体化し、前
記透明カバー材を前記集熱板より大きくしたことを特徴
とする。
【0011】請求項2記載の発明の製造方法は、太陽電
池セルを備えた太陽電池パネルの裏面に、その太陽電池
セルを封止接着するホットメルト樹脂を介して、熱媒配
管を備えた集熱パネルを重ね合わせ、これを上型と下型
との間に挟んで加圧・加熱することにより、前記ホット
メルト樹脂で太陽電池セルを封止すると同時に、同樹脂
の溶着作用によって太陽電池パネルと集熱パネルとを積
層一体化するにあたり、前記上型と下型の少なくとも一
方の加圧面に予め凹所を形成し、この加圧面の凹所に前
記熱媒配管を収容した状態で前記加圧・加熱を行うこと
を特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明の製造方法は、請求項
2において、前記凹所が下型の加圧面に形成され、光熱
ハイブリッドパネルの加圧・加熱、積層一体化の際に前
記凹所に前記熱媒配管を嵌合することで前記集熱パネル
の位置決めを行うことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明の積層一体化装置は、
ホットメルト樹脂を備える積層物を上型と下型との間に
挟んで加圧・加熱することにより、その積層物をホット
メルト樹脂で一体化することのできる積層一体化装置で
あって、前記上型か下型の少なくとも一方の加圧面に、
凹所が形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明の積層一体化装置は、
請求項4の積層一体化装置において、前記凹所は、下型
の加圧面に形成されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の光熱ハイブリッドパネル
では、太陽電池パネルの透明カバー材の大きさを集熱パ
ネルの集熱板より大きくしたので、太陽電池パネルと集
熱パネルとを積層一体化するときに集熱板や集熱パネル
の位置が多少ずれても集熱板が透明カバー材や太陽電池
パネルからはみ出すことがない。
【0016】請求項2記載の発明の製造方法では、太陽
電池パネルと集熱パネルを加圧・加熱により積層一体化
する際に、熱媒配管を、上型と下型の少なくとも一方の
加圧面に予め形成した凹所に収容しながら加圧・加熱す
るようにしたので、積層状に構成部品を配設して加圧・
加熱するだけで一体化でき、接着剤による貼り付け作業
をせず、しかも、集熱パネルの熱媒配管への過剰な圧力
の作用が減じられて、熱媒配管の変形、あるいは熱媒配
管への過剰な力の作用による太陽電池セルの変形や破壊
を防ぐことができる。
【0017】請求項3記載の発明の製造方法では、前記
凹所が下型の加圧面に形成され、光熱ハイブリッドパネ
ルの加圧・加熱、積層一体化の際に前記凹所に前記熱媒
配管を嵌合することで前記集熱パネルの位置決めを行う
ので、太陽電池パネルと集熱パネルとが精度よく積層一
体化できる。
【0018】請求項4記載の発明の積層一体化装置は、
上型と下型の少なくとも一方の加圧面に凹所が形成され
ているので、積層物の突出部を凹所に収納することで加
圧時に過剰な圧力をかけてはならない部位を保護するこ
とができる。
【0019】請求項5記載の発明の積層一体化装置は、
凹所は、下型の加圧面に形成されているので、積層物の
突出部を凹所に収納することで積層物の位置決めを行う
ことができ、一体化する際に積層物がずれることがなく
なるので精度よく積層物を積層一体化することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の製造方法を実施する
ことによって、光熱ハイブリッドパネル11(図4に示
した光熱ハイブリッドパネル11と同じもの)を製造し
ている状態を示す部分断面図である。(a)は通水管3
Bのある位置、(b)はヘッダー管3Cのある位置の各
部分断面を示している。
【0021】光熱ハイブリッドパネル11を製造する場
合、上型21、下型22を具備する積層一体化装置の下
型22の加圧面に、太陽電池パネル2の要素として、白
板半強化ガラスからなる透明ガラス基板2B(透明プラ
スチック板で置き換えてもよい)を配置し、その上に上
部透光性樹脂2Cを配置し、その上に太陽電池セル2A
を内部リード線で接続した状態で配置し、その更に上に
下部透光性樹脂2Dを配置する。つまり、太陽電池セル
2Aを2枚の透光性樹脂2C、2Dで挟み込む。
【0022】この場合の上部透光性樹脂2C及び下部透
光性樹脂2Dは、ある温度で溶融化するホットメルト樹
脂(EVA=エチレンビニルアセテート、PVB=ポリ
ビニルブチラール等)よりなり、使用時に上側及び下側
となるから「上部」及び「下部」という。なお、上部透
光性樹脂2Cは透光性を有する必要があるが、下部透光
性樹脂2Dは必ずしも透光性を有しないでもよい。ま
た、太陽電池セル2Aとしては、単結晶Si、多結晶S
i、アモルファスSi、化合物半導体型等を利用でき
る。
【0023】光熱ハイブリッドパネル11の製造時にで
きる太陽電池パネル2はこのように構成されるので、太
陽電池パネル2の大きさは実質的に透明ガラス基板2B
の大きさとなる。
【0024】次に、下部透光性樹脂2Dの上に直接、長
方形の集熱板3A(アルミ板等の熱伝導性の高い金属が
望ましい)と、通水管3B(水、不凍液等の熱媒を流通
させる熱媒配管で銅管等の金属管や樹脂管等よりなる)
と、ヘッダー管3C(銅管等の金属管や樹脂管等よりな
る)とを備えた集熱パネル3を重ね合わせ、更にその上
に上型21の加圧面を配置する。ここで、通水管3B及
びヘッダー管3Cと集熱板3Aは予め一体化され集熱パ
ネル3としている。また、集熱板3Aと透明ガラス基板
2Bの大きさは約70cm×90cmであって、透明ガ
ラス基板2Bは集熱板3Aより若干大きくなされてい
る。なお、本実施形態では、通水管3B及びヘッダ管3
Cには、銅管が好適に用いられているが、必要に応じ
て、銅管以外の金属管でも良く、あるいは、金属管に代
えて、樹脂管でも良い。好適な樹脂管としては、FRP
(ガラス繊維強化プラスチック)管やFRPM(ガラス
繊維強化プラスチックと樹脂モルタルとの積層)管を挙
げることができる。上型21は、加圧に際して変形がな
く、熱伝導性の高いアルミ合金等の金属からなるもの
で、加圧面に、通水管3B及びヘッダー管3Cに対応し
た凹所21a、21bを有している。ここで、下型22
はヒーターを内蔵しており、電熱による加熱装置を兼ね
ている。また、ヘッダー管3Cの位置には下型22の凹
所22aにヘッダー管3Cの下半部を収容する。
【0025】そして、上型21の加圧面の各凹所21
a、21bに、通水管3Bの凸部13及びヘッダー管3
Cの上半部を収容した状態で、上型21、下型22によ
り加圧・加熱することにより、透光性樹脂2C、2Dで
太陽電池セル2Aを封止接着すると同時に、同樹脂2
C、2Dの溶着作用によって太陽電池パネル2と集熱パ
ネル3とを積層一体化する。なお、凹所21a、21b
は集熱パネル3の裏面側の凸形状に合わせた形状である
ことが望ましく、凸部側と同一の大きさか、あるいはわ
ずかに大きくしてあることが望ましい。そうすること
で、パネル面全体に一様な圧力をかけることができるよ
うになり、通水管3Bやヘッダー管3Cを潰したり変形
したりせずに、積層一体化が可能となる。
【0026】このように製造することにより、図4に示
すような一体構造の光熱ハイブリッドパネル11が得ら
れる。この場合、凹所21a、21b、22aの存在に
より、通水管3Bやヘッダー管3Cに過剰な圧力が作用
しなくなるので、これらに潰れや曲がり等の変形が生じ
ることがなく、品質を損なわずに、積層一体化が可能と
なる。従って、接着剤やバックフィルムの省略による材
料費の削減ばかりでなく、加工費も削減できる。また、
接着剤及びバックフィルムを介さずに太陽電池パネル2
と集熱パネル3を積層一体化しているので、全体の厚さ
を小さくできると共に、集熱パネル3での集熱効率を向
上することができる。
【0027】太陽電池パネル2と集熱パネル3との位置
決めの方法を図2で説明する。光熱ハイブリッドパネル
の構成要素を(a)で示す。これらの構成要素を(b)
に示すように、下型24の加圧面に置いた状態で上型2
3の加圧面を被せて加圧・加熱を行うことで、太陽電池
パネル2と集熱パネル3とを積層一体化するようしてあ
る。ここで、下型24はヒーターを内蔵しており電熱に
よる加熱装置を兼ねている。
【0028】上述した積層一体化の工程において、集熱
板3Aが透明ガラス基板2Bに対してずれてしまうこと
がある。このずれる量は集熱板3Aと透明ガラス基板2
Bとの相対的な移動量によって決まる。そこで、下型2
4の加圧面の凹所24aに、通水管3Bの凸部13を収
容し、さらに下型24には、太陽電池パネル2の透明ガ
ラス基板2Bを係合する係合壁24bを設けてある。つ
まり、集熱パネルの位置を決める凹所24aと透明ガラ
ス基板2Bの位置を決める係合壁24bとの位置を厳密
に設定すれば、太陽電池パネルと集熱パネルの位置が厳
密に決まり正確に積層一体化することができる。
【0029】また、上述した積層一体化の工程におい
て、ホットメルト樹脂の液状化により集熱板3Aが透明
ガラス基板(透明カバー材)2Bに対してずれてしまう
ことがある。このずれの量は、凸部13と凹部24aと
の寸法的な遊びや透明ガラス基板(透明カバー材)2
B、集熱板3A、及び、積層一体化装置の寸法精度等で
決まる。そのため、透明ガラス基板(透明カバー材)2
Bの大きさは、これらの遊びや誤差等を考慮して集熱板
3Aより大きくすることが有効である。
【0030】太陽電池パネル2の透明ガラス基板(透明
カバー材)2Bの大きさを集熱パネル3の集熱板3Aよ
り大きくした光熱ハイブリッドパネルについて図5
(a)、(b)で説明する。光熱ハイブリッドパネルの
構成要素は図2(a)と同様であるが、透明ガラス基板
2Bは集熱板3Aより大きくしてあり、積層一体化した
透明ガラス基板2Bと集熱板3Aの周端部にはフレーム
部材4が固着してある。このようにすることで、集熱板
3Aの位置が多少ずれても透明ガラス基板2Bからはみ
出すことがないので、フレーム部材4の外寸法は透明ガ
ラス基板2Bを基準として一定とすることができる。
【0031】具体的には、予め1気圧/140℃で光熱
ハイブリッドパネルを製造したところ、透明ガラス基板
2Bと集熱板3Aとのずれ量は最大5mmと確認でき
た。そこで、図5(a)に示すように、集熱板3Aを7
0cm×90cm、白化強化ガラスからなる透明ガラス
基板2Bを71cm×91cmとすることにより、透明
ガラス基板2Bから集熱板3Aがはみ出すことなく積層
一体化できた。
【0032】つぎに、図5(b)でフレーム部材4の固
着方法について説明する。太陽電池パネル2と集熱パネ
ル3とを積層一体化した光熱ハイブリッドパネルを上型
5aと下型5bとの間に収納保持する。上型5aと下型
5bに設けた堰止め部材5c、5cにより上型5aと下
型5bとにキャビティ部4a、4bが形成してある。キ
ャビテイ部4a、4bがフレーム部材4成形用の型空間
となる。
【0033】こののち、2液硬化型ウレタン樹脂原料の
注入賦形を行う。2液硬化型ウレタン樹脂原料は、イソ
シアネート化合物(主剤)と、ポリオール(硬化剤)と
からなり、型内に注入する直前では、液状混練樹脂組成
物であるものを型内に注入賦形する。ここで、好適なイ
ソシアネート化合物としては、MDI(ジフェニルメタ
ン−4,4ジイソシアネート)やTDI(トリレンジイ
ソシアネート)をあげることができる。また、好適なポ
リオールとしては、ポリエステルやポリエーテル等をあ
げることができる。
【0034】より具体的には、図示しない二つの液剤圧
送ユニットから、それぞれ、イソシアネート化合物(主
剤)と、ポリオール(硬化剤)とを上型5aと下型5b
とに設けたキャビテイ部4a、4bに向けて圧送する。
両者は経路の途中で混練されて液状混練樹脂組成物とな
る。この液状混練樹脂組成物をキャビティ部4a、4b
に注入賦形する。この液状混練樹脂組成物は堰止め部材
5c、5cによってキャビティ部4a、4bから漏れず
フレーム部材4の形状を保ちながら化学反応が進んで固
化し、フレーム部材4が形成されるとともに光熱ハイブ
リッドパネルに固着する。
【0035】このように製造したすることにより、集熱
板3Aと透明ガラス基板2Bとにずれがあってホットメ
ルト樹脂2C、2Dによる太陽電池パネル2の周端部の
封止が不十分になっても、太陽電池パネル2の周端部の
封止はフレーム部材4によってなされるので、良好な光
熱ハイブリッドパネルを製造することができる。
【0036】つぎに、図6、図7、図8で本発明の積層
一体化装置について説明する。
【0037】図6において、積層一体化装置は上型23
と下型24とを備え下型24には加圧面に集熱パネル3
の突出部に合わせて凹所24aが形成されている。上型
23には耐熱性のゴム弾性体25aが設けてあり、加圧
面を構成している。また、集熱パネル3の突出部に合わ
せて上部には保護治具26を設置して積層物(集熱パネ
ル3と太陽電池パネル2)を上型23と下型24とで加
圧、加熱することで積層一体化できるようになってい
る。ここで、下型24はヒーターを内蔵しており、電熱
による加熱装置を兼ねている。
【0038】つまり、凹所24aと保護治具26とによ
り集熱パネル3の突出部に過大な圧力が加わることがな
く、その変形を防ぐことができる。また、ゴム弾性体2
5aにより積層物により均等に圧力を加えることができ
る。
【0039】図7において、積層一体化装置は上型21
と下型22とを備え上型21には加圧面に集熱パネル3
の突出部に合わせた凹所21aを形成された耐熱性のゴ
ム弾性体25bが設けてあり加圧面を構成している。積
層物(集熱パネル3と太陽電池パネル2)を上型21と
下型22とで加圧・加熱することで積層一体化できるよ
うになっている。ここで、下型22はヒーターを内蔵し
ており、電熱による加熱装置を兼ねている。
【0040】つまり、ゴム弾性体25bに凹所21aを
設けてあるので、積層物の変形を防ぎながら、均等に圧
力を加えることができる。
【0041】また、図8に示すように、図7に示す積層
一体化装置の凹所21aを充填する平坦化部材27を設
けることにより、突出部のない平坦な積層物2Eと3D
とを同じ装置で積層一体化することができる。
【0042】以上、本発明の実施形態を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
などがあっても、本発明に含まれる。
【0043】例えば、請求項1記載の光熱ハイブリッド
パネルの構成は図3に示す一般的な構成であっても構わ
ない。
【0044】また、上型や下型の加圧面は耐熱ゴム製等
のダイアフラム装置でもよい。
【0045】また、加熱装置は上型か下型のどちらか一
方であってもよいし、両方であってもよい。
【0046】さらに、太陽電池パネルの位置が決まるよ
うに上型や下型に位置決め装置を設けてもよい。
【0047】位置決め装置としては、特に限定されない
が、太陽電池パネル側の上型や下型に太陽電池パネルが
係合する係合壁を設けたり、位置決め用突起を設けたり
する方法や、集熱パネル側の上型や下型に太陽電池パネ
ルの一部又は全部が係合する係合壁を設けたり、太陽電
池パネルの位置決め用突起を設けたりする方法がある。
前記位置決め用突起や前記係合壁に調整ボルト等を設け
てその位置決め用突起や係合壁の位置を調整できるよう
にすればさらに好適である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の光熱ハイブリッドパネルによれば、太陽電池パネル
の透明カバー材の大きさを集熱パネルの集熱板より大き
くしたので、透明カバー材と集熱板との位置が多少ずれ
ても、透明カバー材から集熱板がはみ出すことがなく、
それらの積層一体化したものをフレーム等に固定すると
きに寸法誤差を吸収する構造が不要であり、製造コスト
が高くなるということがない。また、光熱ハイブリッド
パネルの大きさを所定の寸法にするために透明カバー材
からはみだした集熱パネルを切り取る等の後加工が不要
となり製造コストが高くなることがない。
【0049】請求項2記載の発明の製造方法によれば、
上型と下型の少なくとも一方の加圧面に凹所を形成し
て、その凹所に熱媒配管を収容しながら加圧・加熱する
ようにしたので、積層状に順番に構成部品を配設して、
加圧、加熱するだけで、接着剤による貼り付け作業をせ
ず、しかも、集熱パネルの熱媒配管を変形させたり太陽
電池セルを損傷したりすることなく、光熱ハイブリッド
パネルを製造することができる。従って、加工が容易に
なって加工費の削減ができる上、接着剤とバックフィル
ムを省略できることから材料費も削減できる。また、太
陽電池パネルと集熱パネル間の接着剤層及びバックフィ
ルム層がなくなることで、集熱効率が向上し、太陽エネ
ルギの有効利用が図れる。
【0050】請求項3記載の発明の製造方法にによれ
ば、下型の加圧面の凹所に熱媒配管を嵌合することで集
熱パネルの位置決めをおこなうので、太陽電池パネルと
集熱パネルとが精度よく積層一体化できるため、光熱ハ
イブリッドパネルの大きさの精度がよくできる。そのた
め、フレーム等に固定するのが簡単になり製造コストが
高くなることがない。
【0051】請求項4記載の発明の積層一体化装置によ
れば、上型と下型の少なくとも一方の加圧面に凹所が形
成されており、積層一体化のための加圧時に圧力をかけ
てはならない部分を保護することができるので、積層物
の形状を保ちながら積層一体化することができる。
【0052】請求項5記載の発明の積層一体化装置によ
れば、下型の加圧面に凹所が形成されており、積層物の
位置決めを行うことができるので、精度よく積層物を積
層一体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の説明図で、上型と下型とで
加圧・加熱することにより光熱ハイブリッドパネルを製
造している状態を示す断面図である。なお、(a)は通
水管のある部分の断面図、(b)はヘッダー管のある部
分の断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態の説明図で、(a)は太
陽電池パネルと集熱パネルの積層状態を示す斜視図、
(b)は上型と下型とで加圧・加熱することにより光熱
ハイブリッドパネルを製造している状態を示す断面図で
ある。
【図3】従来の光熱ハイブリッドパネルの構成を示す一
部断面斜視図である。
【図4】本発明の光熱ハイブリッドパネルの構成を示す
一部断面斜視図である。
【図5】本発明の光熱ハイブリッドパネルの構成を示す
一部断面斜視図で、(a)は太陽電池パネルと集熱パネ
ルの積層状態を示す断面図、(b)はフレーム部材の形
成方法を説明する断面図である。
【図6】本発明の積層一体化装置の説明図であり、
(a)は断面図であり、(b)は斜視図である。
【図7】本発明の積層一体化装置の説明図であり、
(a)は断面図であり、(b)は斜視図である。
【図8】本発明の積層一体化装置の利用形態をしめす断
面図である。
【図9】従来の方式で作った場合に考えられる問題点を
示す説明図で、(a)は加圧前の状態を示す図、(b)
は加圧後の状態を示す図である。
【符号の説明】
11 光熱ハイブリッドパネル 2 太陽電池パネル(積層物) 2A 太陽電池セル 2B 透明ガラス基板(透明カバー材) 2C 上部透光性樹脂(ホットメルト樹脂) 2D 下部透光性樹脂(ホットメルト樹脂) 2E 積層物 3 集熱パネル(積層物) 3A 集熱板 3B 通水管(熱媒配管) 3C ヘッダー管(熱媒配管) 3D 積層物 21、23 上型 22、24 下型 21a、21b、22a、24a 凹所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に透明カバー材を備えた太陽電池パ
    ネルの裏面に、集熱板と熱媒配管とを備えた集熱パネル
    をホットメルト樹脂により積層一体化し、前記透明カバ
    ー材を前記集熱板より大きくしたことを特徴とする光熱
    ハイブリッドパネル。
  2. 【請求項2】 太陽電池セルを備えた太陽電池パネルの
    裏面に、その太陽電池セルを封止接着するホットメルト
    樹脂を介して、熱媒配管を備えた集熱パネルを重ね合わ
    せ、これを上型と下型との間に挟んで加圧・加熱するこ
    とにより、前記ホットメルト樹脂で太陽電池セルを封止
    すると同時に、同樹脂の溶着作用によって太陽電池パネ
    ルと集熱パネルとを積層一体化するにあたり、 前記上型か下型の少なくとも一方の加圧面に予め凹所を
    形成し、この加圧面の凹所に前記熱媒配管を収容した状
    態で前記加圧・加熱を行うことを特徴とする光熱ハイブ
    リッドパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記凹所が下型の加圧面に形成され、光
    熱ハイブリッドパネルの加圧・加熱、積層一体化の際に
    前記凹所に前記熱媒配管を嵌合することで前記集熱パネ
    ルの位置決めを行うことを特徴とする請求項2記載の光
    熱ハイブリッドパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 ホットメルト樹脂を備える積層物を上型
    と下型との間に挟んで加圧・加熱することにより、その
    積層物をホットメルト樹脂で一体化することのできる積
    層一体化装置であって、前記上型と下型の少なくとも一
    方の加圧面に、凹所が形成されていることを特徴とする
    積層一体化装置。
  5. 【請求項5】 前記凹所は、下型の加圧面に形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の積層一体化装置。
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