JP2000130721A - 循環流動炉の流動媒体分離装置 - Google Patents

循環流動炉の流動媒体分離装置

Info

Publication number
JP2000130721A
JP2000130721A JP10304854A JP30485498A JP2000130721A JP 2000130721 A JP2000130721 A JP 2000130721A JP 10304854 A JP10304854 A JP 10304854A JP 30485498 A JP30485498 A JP 30485498A JP 2000130721 A JP2000130721 A JP 2000130721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
fluidized
furnace
medium
fluid medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10304854A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Yoshida
修一 吉田
Shuichi Murakami
収一 村上
Naoto Watanabe
直人 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP10304854A priority Critical patent/JP2000130721A/ja
Publication of JP2000130721A publication Critical patent/JP2000130721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】設置面積が小さく、分離効率に優れた循環流動
炉の流動媒体分離装置を提供する。 【解決手段】循環流動炉の炉体から遠い側の壁面11を
垂直面内で円弧状に湾曲させて流動媒体分離用の湾曲ガ
ス流路12を形成し、炉体に近い側の壁面に排ガス出口
13を設ける。この排ガス出口13の手前に、棒状、板
状等の複数個の遮蔽体14をジグザグに設置し、微細な
流動媒体を落下させて分離効率を高める。遮蔽体14か
らの輻射により、未燃ガスの燃焼を促進する効果もあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却炉、石
炭燃焼炉、廃棄物の熱分解炉などとして用いられる循環
流動炉のための流動媒体分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】循環流動炉は、廃棄物や石炭等の被燃焼
物を強制循環されている硅砂等の流動媒体を加熱源とし
て燃焼させる炉であり、負荷の変動に対しても安定した
運転が行え、各種廃棄物の混合燃焼にも適するなどの利
点があるため、広く利用されている。
【0003】この循環流動炉では、炉からの排出ガスに
同伴して炉体の上部から流出する流動媒体を排出ガスか
ら分離して循環させるため、炉体の上部にサイクロン等
の流動媒体分離装置を設ける必要がある。図3は従来の
典型的な循環流動炉を示すもので、1が炉体、2がサイ
クロン等の流動媒体分離装置であり、分離された流動媒
体3はダウンカマー4を経由して炉体1の下部に循環さ
れ、排出ガスのみが後段の排ガス処理工程に送られる。
【0004】ところが、排出ガスからの流動媒体3の分
離効率を高めようとすると、この図からも分かるように
流動媒体分離装置2の設置面積が炉体1と同等以上に大
型化し、建設コストが上昇するとともに維持管理にもコ
ストがかかることとなる。そこで本出願人は図4に示さ
れるように、炉体1から遠い側の壁面5を垂直面内で円
弧状に湾曲させて流動媒体分離用の湾曲ガス流路6を形
成した下降流方式の流動媒体分離装置7を新たに開発
し、既に特願平9−241011号として特許出願中で
ある。分離された排出ガスは排ガス出口8から炉外に取
り出される。
【0005】この図4に示した流動媒体分離装置7は、
排出ガスを垂直方向に形成された流動媒体分離用の湾曲
ガス流路6に流しながら遠心力による流動媒体3の分離
を行わせるため、排出ガスを水平面内で流しながら流動
媒体3の分離を行わせる従来のサイクロン方式に比較し
て、設置面積を削減することができる。
【0006】しかしその後の実験により、この方式の流
動媒体分離装置7は遠心力が作用する角度がサイクロン
よりも小さいために分離効率が若干劣り、粒径が50μ
m程度の粒子は分離されずに排出ガスとともに排ガス処
理工程に送られてしまうおそれのあることが判明した。
また、サイクロンに比べて排出ガスの滞留時間が短いた
め、未燃ガスが再燃焼することなく通過してしまい、燃
焼効率も多少低下するおそれのあることが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した問題
点を解決し、従来のサイクロンに比べて設置面積を削減
でき、しかも従来のサイクロンと同等以上の分離効率及
び燃焼効率を得ることができる循環流動炉の流動媒体分
離装置を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の循環流動炉の流動媒体分離装置
は、循環流動炉の炉体の上部に隣接させて配置される流
動媒体分離装置であって、炉体から遠い側の壁面を垂直
面内で円弧状に湾曲させて流動媒体分離用の湾曲ガス流
路を形成するとともに、炉体に近い側の壁面にこの湾曲
ガス流路において分離された排ガス出口を設け、さらに
この排ガス出口の手前に複数個の遮蔽体を設置したこと
を特徴とするものである。
【0009】本発明の流動媒体分離装置においては、流
動媒体を含む排出ガスが湾曲ガス流路を下向きに流れる
際に発生する遠心力により、質量の大きい流動媒体は円
弧状に湾曲させた炉体から遠い側の壁面側に移動され、
排出ガスは炉体に近い側の壁面側に移動することにより
流動媒体の分離が行われる。そして排出ガスは炉体に近
い側の壁面に設けられた排ガス出口から取り出されるこ
とは先願の特願平9−241011号の流動媒体分離装
置と同様である。
【0010】しかし本発明ではこの排ガス出口の手前に
複数個の遮蔽体を設置したため、排ガス出口に向かって
移動する排出ガスがこれらの遮蔽体の間を千鳥状に進行
する間に、排出ガス中に含まれる微細な流動媒体は落下
する。このため従来のサイクロンと同様の優れた分離効
率を得ることができる。しかもこれらの遮蔽体は、輻射
及び排ガスを混合する作用により未燃ガスの燃焼を促進
する効果も期待することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を示す。図1は第1の実施形態を示す斜視図であり、炉
体の上部に隣接させて配置される流動媒体分離装置の部
分だけが示されている。ハッチングを付けた部分は炉体
との接続口10であり、流動媒体を含む排出ガスがこの
接続口10から矢印のようにほぼ水平に流入してくる。
また別のハッチングを付けた部分は炉体の外部へ排出ガ
スを排出する排ガス出口13である。
【0012】この流動媒体分離装置では、炉体から遠い
側の壁面11を図示のように垂直面内で円弧状に湾曲さ
せ、流動媒体分離用の湾曲ガス流路12を形成してい
る。この湾曲ガス流路12を通過する際に流動媒体に遠
心力が作用し、質量の大きい流動媒体は円弧状に湾曲さ
せた炉体から遠い側の壁面11側に移動されることによ
り、流動媒体と排出ガスとの分離が行われる。そして排
出ガスは炉体に近い側の壁面に設けられた排ガス出口1
3から外部に取り出される。なお図4に示した流動媒体
分離装置7と同様、この流動媒体分離装置も従来のサイ
クロンに比べて設置面積を削減することができる。
【0013】14はこの排ガス出口13の手前に設置さ
れた複数個の遮蔽体である。この実施形態では、遮蔽体
14はセラミックなどの耐火物からなる棒状体であり、
接続口10と排ガス出口13との仕切壁15の下面にジ
グザグ状に垂下されている。これらの遮蔽体14はそれ
らの間に千鳥状のガス流路ができるように適宜の間隔で
配置されている。
【0014】また図2に示す第2の実施形態では、遮蔽
体14としてセラミックなどの耐火物からなる板状体が
用いられている。これらの板状体も仕切壁15の下面に
ジグザグ状に垂下され、それらの間に千鳥状のガス流路
を形成している。なお何れの実施形態においても、遮蔽
体14の内部に冷却流路を形成し、冷却用の水、蒸気、
空気等を通すことができる。そしてこの冷却流路を通過
する間に加熱された水蒸気等は、例えば発電に利用する
ことができる。
【0015】このように構成された本発明の循環流動炉
の流動媒体分離装置は、垂直面内で円弧状に湾曲させた
湾曲ガス流路12で流動媒体と排出ガスとの分離を行う
ため、従来のサイクロンに比べて設置面積を削減するこ
とができる。しかも排ガス出口13の手前に複数個の遮
蔽体14をジグザグ状に設置したため、分離が不十分の
まま排出ガス中に含まれている微細な流動媒体は、排出
ガスが遮蔽体14の間を通過する際に速度を失い落下す
る。このため従来のサイクロンと同様の優れた分離効率
を得ることができ、20μm程度の粒子まで分離するこ
とができる。
【0016】しかもこれらの遮蔽体14は加熱されて輻
射熱を出し、また排ガスを混合する効果があるため、排
出ガスに含まれる未燃ガスの燃焼を促進する効果も期待
することができる。また循環流動炉を廃棄物の熱分解炉
として使用する場合には、遮蔽体14からの輻射により
ダクトの閉塞を招くおそれのあるガス中のタール分の分
解を促進することもできる。更に前記したように遮蔽体
14の内部に冷却流路を形成し、冷却流路を通過する間
に加熱された熱を発電等に有効に利用することもでき
る。以下に本発明の実施例を示す。
【0017】
【実施例】(実施例1)2t/dの循環流動焼却炉にて
水分78%の下水汚泥を焼却したところ、320Nm3
/hrの排ガスを発生した。図3に示した従来のサイク
ロン方式の流動媒体分離装置を用いた場合、分離できる
限界粒径は40μm、集塵効率は90%であった。また
図4に示した下降流方式の流動媒体分離装置を用いた場
合、分離できる限界粒径は100μm、集塵効率は70
%であった。しかし図1に示したように棒状の遮蔽体を
排ガス出口の手前に取り付けた本発明方式の場合には、
限界粒径は20μm、集塵効率は95%を達成した。ま
たCO濃度は、サイクロン方式、下降流方式、本発明方
式の順にそれぞれ30ppm、50ppm、20ppm
となり、遮蔽体が未燃ガスの燃焼を促進する効果を発揮
することも確認できた。
【0018】(実施例2)実施例1に用いたと同じ2t
/dの循環流動焼却炉にて水分80%の下水汚泥を焼却
したところ、340Nm3 /hrの排ガスを発生した。
図2のように、500×300×30mmのサイズの板
状の遮蔽体を排ガス出口の手前に取り付けたところ、限
界粒径は30μm、集塵効率は90%を達成した。また
CO濃度は15ppmとなり、実施例1よりも更に低い
値となった。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の流動媒
体分離装置は従来のサイクロンに比べて設置面積を削減
でき、しかも従来のサイクロンと同等以上の分離効率及
び燃焼効率を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図3】従来のサイクロン方式の流動媒体分離装置を示
す図であり、(A) は縦断面図、(B) はそのB-B 断面図で
ある。
【図4】先願の下降流方式の流動媒体分離装置を示す図
であり、(A) は縦断面図、(B) はそのB-B 断面図であ
る。
【符号の説明】
1 炉体、2 サイクロン方式の流動媒体分離装置、3
分離された流動媒体、4 ダウンカマー、5 壁面、
6 湾曲ガス流路、7 下降流方式の流動媒体分離装
置、8 排ガス出口、10 炉体との接続口、11 壁
面、12 湾曲ガス流路、13 排ガス出口、14 遮
蔽体、15 仕切壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 直人 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 3K064 AA18 AB03 BA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環流動炉の炉体の上部に隣接させて配
    置される流動媒体分離装置であって、炉体から遠い側の
    壁面を垂直面内で円弧状に湾曲させて流動媒体分離用の
    湾曲ガス流路を形成するとともに、炉体に近い側の壁面
    にこの湾曲ガス流路において分離された排ガス出口を設
    け、さらにこの排ガス出口の手前に複数個の遮蔽体を設
    置したことを特徴とする循環流動炉の流動媒体分離装
    置。
  2. 【請求項2】 遮蔽体がジグザグ状に配置された棒状体
    である請求項1に記載の循環流動炉の流動媒体分離装
    置。
  3. 【請求項3】 遮蔽体がジグザグ状に配置された板状体
    である請求項1に記載の循環流動炉の流動媒体分離装
    置。
  4. 【請求項4】 遮蔽体が内部に冷却流路を備えたもので
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の循環流動炉の流動
    媒体分離装置。
JP10304854A 1998-10-27 1998-10-27 循環流動炉の流動媒体分離装置 Pending JP2000130721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10304854A JP2000130721A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 循環流動炉の流動媒体分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10304854A JP2000130721A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 循環流動炉の流動媒体分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000130721A true JP2000130721A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17938088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10304854A Pending JP2000130721A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 循環流動炉の流動媒体分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000130721A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59500383A (ja) * 1982-03-15 1984-03-08 スツドスビツク エネルギテクニツク アクチ−ボラグ 高速流動層ボイラ
WO1988006924A1 (en) * 1987-03-09 1988-09-22 A. Ahlstrom Corporation Method and separator for separating solid particles from a hot gas stream
JPH10165734A (ja) * 1996-12-16 1998-06-23 Hitachi Ltd 灰粒子の捕集装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59500383A (ja) * 1982-03-15 1984-03-08 スツドスビツク エネルギテクニツク アクチ−ボラグ 高速流動層ボイラ
WO1988006924A1 (en) * 1987-03-09 1988-09-22 A. Ahlstrom Corporation Method and separator for separating solid particles from a hot gas stream
JPH10165734A (ja) * 1996-12-16 1998-06-23 Hitachi Ltd 灰粒子の捕集装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100306026B1 (ko) 순환 유동상 시스템을 구동시키는 방법 및 장치
CN1049961C (zh) 使用折流板系统的流化床反应器及其操作方法
EP0740109B1 (en) Fluidized-bed combuster
EP0117950A1 (en) Waste material incineration system and method
CA1269900A (en) Fluidized bed steam generator and method of generating steam with flyash recycle
CN1202907C (zh) 流化床反应器
JP3056202U (ja) 内部循環流動床燃焼システム
GB2172222A (en) Water-cooled cyclone separator
EP0630684B1 (en) Method and apparatus for treating or utilizing a hot gas flow
KR20010067318A (ko) 순환유동상내 미세고체입자의 재순환장치와 방법
US6422392B1 (en) Ammonia removal from fly ash in an acoustically enhanced fluidized bed
CA1096708A (en) Char separator
AU628510B2 (en) Ash classifier-cooler-combustor
TWI254779B (en) Circulating fluidized bed reactor
JP2000130721A (ja) 循環流動炉の流動媒体分離装置
JP2631948B2 (ja) ストリッパークーラーを含む流動床反応器及び操作方法
JP2651769B2 (ja) 熱回収燃焼設備
US4828482A (en) A method of operating a fluid bed combustor
KR100271621B1 (ko) 유동상 반응기 시스템 및 그 제조방법
JPH0538028Y2 (ja)
JP2000111025A (ja) 二次燃焼炉
JP2967035B2 (ja) 流動層熱回収装置及びその運転方法
JP2991638B2 (ja) 廃棄物焼却装置
JP2664645B2 (ja) 流動層熱回収装置
RU2186610C2 (ru) Золоуловитель

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030718