JP2000129683A - 法面の緑化工法 - Google Patents

法面の緑化工法

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JP2000129683A
JP2000129683A JP10321317A JP32131798A JP2000129683A JP 2000129683 A JP2000129683 A JP 2000129683A JP 10321317 A JP10321317 A JP 10321317A JP 32131798 A JP32131798 A JP 32131798A JP 2000129683 A JP2000129683 A JP 2000129683A
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JP
Japan
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slope
topsoil
compressed air
vegetation
muddy
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JP10321317A
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English (en)
Inventor
Masanobu Yamamoto
正信 山本
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FUJIMI GREEN ENGINEERING KK
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FUJIMI GREEN ENGINEERING KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面の形状や表土層の厚さ等の現場の状況に
応じて、工事前に法面に存在した土壌を容易に利用し、
現状の植生を復活させる。 【解決手段】 法面1に圧搾空気を噴射して表面2に存
在している落ち葉4を除去した後、法面1に圧搾空気或
いは法尻に設けた溜池5の水11aを揚水して噴射し、
法面1を洗掘して得られた表土2を法尻に設けた溜池5
に溜め、泥状とした表土2aを新設法面1aに敷き均す
か或いは新設法面1aに設置したポケットに充填するこ
とによって植生を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面に植生基盤を
定着させて法面上に植生を図る法面の緑化工法、殊に、
現場で発生した土壌を有効活用して従来から法面に存在
した植生を生育させる工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、現場発生土を植生基盤として
利用する法面の緑化工事において、例えば、掘削機械を
用いて法面の表土を掘削し、掘削された表土を法尻付近
に堆積しておいて、それを再び法面上に運搬して敷き均
し、植生基盤とすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように機械で表土の掘削を行うと、粒径の大きい転石等
も一緒に掘削されてしまい、植生基盤として用いるため
にはその転石等を取り除かなければならず、手間がかか
っていた。
【0004】しかも、法面上の落ち葉やゴミなどが混じ
った表土をそのまま法面に戻して植生基盤として用いる
と、地盤沈下や地滑りなどが生じるおそれがあった。
【0005】また、掘削した表土を堆積させておく場
所、およびその堆積土を再び法面に運搬する機械が必要
であるために、表土を堆積させたり機械を用いるような
広いスペースが必要となり、このようなスペースのない
場所では、現場発生土を再利用することが困難であっ
た。
【0006】更に、掘削機械によって掘削すると、深堀
りされてしまい、法面の現状を損ねてしなうことがあっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、法面
に圧搾空気を噴射して表面に存在している落ち葉を除去
した後、圧搾空気或いは法尻に設けた溜池の水を揚水し
て法面に噴射し、法面を洗掘して得られた表土を溜池に
溜め、この泥状の表土を新設法面に敷き均すか或いは法
面に設置したポケットに充填することによって植生基盤
を形成し、植生を図ることとした。
【0008】この方法によれば、水圧を調整しながら表
土を掘削できるので、法面の形状や表土層の厚さ等の現
場の状況に応じて、転石などを含まず、且つ種子を含ん
だ表土を効率よく採取することができる。従って、工事
前に法面に存在した土壌を容易に利用し、現状の植生を
復活させることができる。
【0009】また、法尻に適宜大きさの溜池を設置する
だけで、現場発生土を堆積させる場所を設けなくてよ
い。
【0010】しかも、先ず圧搾空気によって、法面の表
面に存在する比較的軽量な落ち葉を除去した後で水によ
って表土を採取するので、表土と落ち葉とを簡単に分け
て採取することができる。
【0011】そして、揚水を圧搾空気とともに法面上に
噴射すれば、少ない水量でも高圧で噴射することがで
き、気泡材を混入して噴射すれば、水が軽量化されるう
え、流動性が高まるので、洗掘作業が容易になる。
【0012】また、圧搾空気によって除去された落ち葉
で植生基盤の表面を被覆すれば、表土の乾燥を防ぐこと
ができるうえ、次第に発酵して腐葉土として堆肥化され
るので、人手を加えずに自然に緑化を図ることができ
る。
【0013】更に、洗掘されて得られた泥状の表土を脱
水すれば、軽量化されるために、法面への施工が容易に
なる。
【0014】更にまた、泥状の表土を冷却してからポケ
ットに充填し植生基盤として用いれば、発芽を遅らせる
ことができるため、施工時期に応じて発芽の時期を制御
できる。
【0015】そして、溜池の上方を網体で被覆すれば、
洗掘による落石や枝木、大きなゴミ等が溜池内に入らな
いので、ポンプの詰まりを防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0017】先ず、法面1の草木等を予め伐採し、図1
に示すように噴射ノズルから圧搾空気10を噴射して、
法面1上の落ち葉4やゴミ等を除去する。そして、除去
した落ち葉4は別に保存しておく。
【0018】一方、図2に示すように、法尻部には溜池
5が設置されており、この溜池5は、法面1の表土2を
洗掘する水11を溜めておくとともに、洗掘されて流れ
落ちる濁水が法尻の周囲に拡散しないために設けられて
いる。そして、溜池5からポンプ6を用いて揚水し、法
面1に水11aを噴射して表土2を洗掘除去する。尚、
溜池5に仕切り等を設けて、流れ落ちてきた表土2中の
沈殿物と水とを分離することが好ましく、そうすること
によって、その濁水をポンプ6で再び揚水し、洗掘を繰
り返すことができる。尚、ここで用いられるポンプ6
は、従来より周知のサンドポンプ等とされる。
【0019】このとき、水11とともに圧搾空気を噴射
することにより、水量が少なくても高圧で噴射可能とな
るので、軽量のホース12を用いることができ、作業が
容易であるとともに、洗掘効率が高くなる。
【0020】そして、表土2の状態等によっては、水1
1に気泡材を混入して噴射することもあり、この場合に
もホース12が軽量化されるうえ、流動性が高まり、更
に飛沫が飛び散りにくいので、狭い現場においては好適
である。尚、法面の勾配が急峻で圧搾空気により法面1
の表土2を洗掘することが可能な場合には圧搾空気だけ
で洗掘してもよい。
【0021】また、溜池5の上方を覆うように網体20
が設置され、洗掘によって法面1から落下する石や草
木、ゴミなどの異物が溜池5内に入らない。そのため、
ポンプ6の詰まりや故障を防ぐとともに、上記の落ち葉
4の選別採取も容易となる。尚、網体20に引っかかっ
た落ち葉4や異物等は、適宜取り除くか、或いは法尻付
近に堆積されるように、図2に示すように網体20を傾
斜を設けて取り付けるようにする。
【0022】その後、新設法面1a上に、例えば図3に
示すように階段状にポケット8を設置し、水を含んだ泥
状の表土2aを高圧ポンプ7を用いてポケット8の中に
投入し、充填して植生基盤9を形成する。植生基盤9の
形成手段は、ポケット8に限らず、例えば法面1全体に
平面状に敷設した網体に吹き付ける方法等、従来より実
施されているさまざまな植生基盤の定着方法によること
ができる。
【0023】更に、表土2aを充填した後、植生基盤9
の表面を最初に除去した落ち葉4で被覆すれば、植生基
盤9中の水分の蒸発を防いで干害を防止することができ
るうえ、落ち葉4が次第に腐敗して腐葉土となり、自然
に養分を補うことができる。
【0024】そして、表土2aや落ち葉4に混入してい
る現状の種子が発芽することによって、特に播種等をし
なくても、初期の段階から現状通りの植生で緑化を図る
ことができる。
【0025】尚、泥状の表土2aを脱水してから新設法
面1a上に汲み上げれば、表土2aが軽量化されるた
め、ポンプ7の能力を下げて用いることができる。この
場合には、植生基盤9形成後に適宜散水して水分を補給
する。
【0026】また、表土2aを冷却してから用いると、
用途に応じて発芽時期を遅らせることも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、容易に法面上の落ち葉
やゴミ類と表土とを分離して採取することができるの
で、採取される表土の中に異物が混入せず、良好な植生
基盤として再利用できる。従って、表土の中に含まれる
先駆種子によって、現状の植生のままで緑化を図ること
ができる。殊に、落ち葉やゴミ類を含まない表土を植生
基盤として用いることができるので、地滑りや地盤沈下
の心配もない。
【0028】そして、ポンプを用いて水圧を調整しなが
ら掘削を行う場合には、転石を含まない表土を採取する
ことができ、法面の現状の形状を損なうことなく掘削で
きる。
【0029】しかも、法尻に溜池を作ることによって、
採取した表土を堆積させる場所を設けなくても、容易且
つ確実に採取することができる。更に、大がかりな機械
設備を用いることなく、ポンプ等を用いて簡単に法面の
洗掘および泥状の表土の埋め戻しができる。
【0030】また、水を圧搾空気や気泡材を混入して噴
射すれば、水量を少なくしても洗掘効率を上げることが
できる。
【0031】更に、植生基盤の表面を落ち葉で被覆すれ
ば、表土の乾燥を防ぐことができるうえ、次第に発酵し
て堆肥化され、人手を加えなくても自然に養分を補うこ
とができる。
【0032】更にまた、植生基盤とする表土を脱水すれ
ば、軽量化されるため、容易に法面上に運搬することが
でき、表土を冷却すれば、用途に応じて発芽時期を遅ら
せることができる。
【0033】そして、溜池の上方を網体で被覆して、洗
掘によって落下する落石や枝木等が溜池に入らないよう
にすれば、ポンプの詰まりを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の工程を示す縦断面図である。
【図2】図2に続く工程を示す縦断面図である。
【図3】図3に続く工程を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 法面、1a 新設法面、2,2a 表土、3 種
子、4 落ち葉、5 溜池、6,7 ポンプ、10 圧
搾空気、11,11a 水、20 網体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に圧搾空気を噴射して表面に存在し
    ている落ち葉を除去した後、前記法面に圧搾空気を噴射
    し、前記法面を洗掘して得られた表土を法尻に設けた溜
    池に溜め、泥状とした表土を新設法面に敷き均すか或い
    は新設法面に設置したポケットに充填することによって
    植生基盤を形成し、植生を図ることを特徴とする法面の
    緑化工法。
  2. 【請求項2】 法面に圧搾空気を噴射して表面に存在し
    ている落ち葉を除去した後、法尻に設けた溜池の水を揚
    水して前記法面に噴射し、前記法面を洗掘して得られた
    泥状の表土を前記溜池に溜め、この泥状の表土を新設法
    面に敷き均すか或いは新設法面に設置したポケットに充
    填することによって植生基盤を形成し、植生を図ること
    を特徴とする法面の緑化工法。
  3. 【請求項3】 揚水した水を圧搾空気とともに法面に噴
    射する請求項2記載の法面の緑化工法。
  4. 【請求項4】 圧搾空気或いは揚水した水に気泡材を混
    入して法面に噴射する請求項1,2または3記載の法面
    の緑化工法。
  5. 【請求項5】 圧搾空気で除去された落ち葉を前記植生
    基盤の表面に被覆する請求項1,2,3または4記載の
    法面の緑化工法。
  6. 【請求項6】 洗掘によって得られた泥状の表土を脱水
    してから植生基盤として用いる請求項1,2,3,4ま
    たは5記載の法面の緑化工法。
  7. 【請求項7】 洗掘によって得られた泥状の表土を冷却
    してから植生基盤として用いる請求項1,2,3,4,
    5または6記載の法面の緑化工法。
  8. 【請求項8】 前記溜池の上方を網体で被覆し、落石や
    枝木等が前記溜池内に入らないようにする請求項1,
    2,3,4,5,6または7記載の法面の緑化工法。
JP10321317A 1998-10-26 1998-10-26 法面の緑化工法 Withdrawn JP2000129683A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101967817A (zh) * 2010-10-26 2011-02-09 南京林业大学 一种水土侵蚀抗冲仪
CN109356180A (zh) * 2018-12-19 2019-02-19 大连地拓环境科技有限公司 一种矿山排土场边坡排水系统及其施工方法
CN114809032A (zh) * 2022-03-30 2022-07-29 中煤科工集团北京土地整治与生态修复科技研究院有限公司 边坡支护设备

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Effective date: 20060110