JP2000128790A - 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法 - Google Patents

抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法

Info

Publication number
JP2000128790A
JP2000128790A JP10320060A JP32006098A JP2000128790A JP 2000128790 A JP2000128790 A JP 2000128790A JP 10320060 A JP10320060 A JP 10320060A JP 32006098 A JP32006098 A JP 32006098A JP 2000128790 A JP2000128790 A JP 2000128790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
precipitate
blood
substance
cooling tank
supernatant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10320060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000128790A5 (ja
Inventor
Toshinari Kamata
鎌田俊成
Shigeru Nozaki
野崎茂
Harunori Fujieda
藤枝春典
Kokichi Terasawa
寺澤孝吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T BAI T KK
Original Assignee
T BAI T KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T BAI T KK filed Critical T BAI T KK
Priority to JP10320060A priority Critical patent/JP2000128790A/ja
Publication of JP2000128790A publication Critical patent/JP2000128790A/ja
Publication of JP2000128790A5 publication Critical patent/JP2000128790A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 細菌の増殖の抑制、雑菌の発生防止、溶血防
止、腐敗防止、生理活性物質の減退防止、沈澱反応の効
率化、有効沈澱物の効率的な分取等の利点を得ること。 【解決手段】 哺乳類の血液aと抗凝固剤溶液bとを混
合して出発物質cを作成する出発物質作成工程Aと、前
記出発物質cを一定の低温状態を保ちながら分取手段に
入れて有形成分a2を除去する反面、目的物質が含まれ
ている第1の血液dを分取する第1血液分取工程Bと、
前記第1の血液dを冷却タンクに入れると共に、該第1
の血液dに沈澱反応用の第1物質eを所要量混入し、沈
澱物fと上清部分gとに区別する第1沈澱物生成工程C
などを含む抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は牛、豚等の哺乳類の
血液を由来とする抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の
分取方法に関する。
【0002】
【技術的な背景】身体を循環している血液が凝固しない
のは、血清に対して抗凝結素が作用しているからであ
る、と言われている。一方、身体のある部位から出血す
ると、空気に触れた血液は直ちに凝固する。これは線維
素が変化する(例えばプロトロンビンになる。)からで
ある、と言われている。
【0003】また一般に血清蛋白は変動が少ないように
見えるが、わずかな変動の裏には、かなり激しい組織蛋
白(体を構成する蛋白の意味。)の変動が隠されてい
る、と言われている。例えば身体を循環している血清蛋
白1gの減少は、組織蛋白30gの消耗を意味する。
【0004】このように動物の血液は、体外では凝固化
し易く、一方、体内では血液中に含まれている蛋白成分
が量的、質的に変動すると言う性質を有している。
【0005】したがって、哺乳類(例えば牛、豚等)の
血液から、例えば癌患者に対する抗腫瘍性物質を含有す
る有効な沈澱物を分取する場合、当然血液の性質を理解
した上で分取する必要がある。また哺乳類の血液から分
取した有効沈澱物に含まれている抗腫瘍性物質の分子
量、アミノ酸組成や元素組成の比重比等は当然のことな
から調査する必要がある。さらに、有効沈澱物を基礎と
し、分画によって得られる有形成分の最良の分子量(一
番有効的な分子量分布)を調べる必要がある。つまり、
有効沈澱物(中間体)を基礎に各種の精製工程を繰り返
し実施し、人間の細胞(B−16メラノーマ細胞)に対
する抗腫瘍性の最終目的物はなんであるかを突き止める
必要がある。
【0006】出願人は、哺乳類の血液と抗凝固剤溶液と
を略一定割合に混合して出発物質を作成し、この出発物
質を基礎に沈澱処理した有効沈澱物の中に、人間の細胞
(B−16メラノーマ細胞)に対する抗腫瘍性物質が含
まれていることを確認した。この確認は、本発明で得ら
れた有効沈澱物(中間体)を基礎に各種の精製工程(透
析、脱塩、分画、乾燥等)を施すことによって得られる
粉状物が、人間の細胞(B−16メラノーマ細胞)に対
し、十分な抗腫瘍性効果があることで裏付け可能であ
る。
【0007】しかしながら、上記調査、実験等の結果、
上記のような裏付けを確認することができても、動物の
血液は上述したような性質を有することから、動物を放
血した後に、細菌の増殖の抑制、溶血防止、生理活性物
質の減退防止等の対策をしながら、抗腫瘍性物質を含有
する有効沈澱物を効率的、かつ、大量に得ることは容易
ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
知見に基づき、細菌の増殖の抑制、雑菌の発生防止、溶
血防止、腐敗防止、生理活性物質の減退防止、沈澱反応
の効率化、有効沈澱物の効率的な分取、分取量の増大
化、作業能率の向上性等の利点を得る抗腫瘍性物質を含
有する有効沈澱物の分取方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の抗腫瘍性物質を
含有する有効沈澱物の分取方法は、哺乳類の血液aと抗
凝固剤溶液bとを混合して出発物質cを作成する出発物
質作成工程Aと、前記出発物質cを一定の低温状態を保
ちながら分取手段17に入れて有形成分a2を除去する
反面、目的物質が含まれている第1の血液dを分取する
第1血液分取工程Bと、前記第1の血液dを冷却タンク
21に入れると共に、該第1の血液dに沈澱反応用の第
1物質eを所要量混入し、沈澱物fと上清部分gとに区
別する第1沈澱物生成工程Cと、前記冷却タンク21内
の有体物f,gを分取手段31に入れて不要な沈澱物f
を除去し、一方、有効成分が含まれている上清部分gを
分取する第1沈澱物除去・上清部分分取工程Dと、上清
部分gを冷却タンク42に入れると共に、該上清部分g
に沈澱反応用の第2物質hを所要量混入し、有効成分を
有する第2沈澱物iと不必要な上澄み液jとに区別する
第2沈澱物生成工程Eと、前記冷却タンク42内の有体
物i,jを分取手段45に入れて不要な上澄み液jを除
去し、一方、目的物質が含まれている第2沈澱物iを分
取する有効沈澱物分取得工程Fとから成る。
【0010】上記構成に於いて、出発物質作成工程A
は、屠畜場で行われることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す発明の実施の形
態を哺乳類の一例である牛の血液(出発物質)から、抗
腫瘍性物質を含有する沈澱物を分取する有効沈澱物の分
取方法について説明する。
【0012】図1は本発明の全体の分取工程を概略的に
示した説明図である。まずAは屠畜場に於いて、哺乳類
(牛、豚、羊等)の血液aと抗凝固剤溶液bとを略一定
割合に混合し、出発物質cを作成する出発物質作成工程
である。
【0013】哺乳類の血液aは、屠畜場に於いて、図2
及び図3で示すように、例えば牛の喉を適宜に切り裂
き、いわゆる放血させて採取したものである。一方、抗
凝固剤溶液bは、血液を凝固させない成分を有する溶液
である。この溶液bの一例としては、クエン酸ナトリュ
ウムが使用され、そのPH(ペーハ:便宜上、「PH」
の文字で表記する。)や電導度が適当に調整されてい
る。抗凝固剤溶液bは、図2で示すように屠畜場1の一
階の床面2に設置された保存容器3に収納され、望まし
くは7度前後の低温状態で第1作業ベイ4に保存されて
いる。この保存容器3に保存されている抗凝固剤溶液b
は、屠畜場の二階の第2作業ベイ5に設置された貯蔵容
器6に供給パイプ7や第1のポンプ8を介して圧送され
る。
【0014】ところで、貯蔵容器6に収納された抗凝固
剤溶液bと放血作業ベイ9で動物10から採取する血液
aとを略一定割合で混合する場合には、図3で示すよう
な方法により行う。
【0015】そこで、図3を参照に出発物質作成工程A
について説明する。まず貯蔵容器6に収納された抗凝固
剤溶液bは、ポンプ11a、配管11b、液収納部11
c等から構成されている抗凝固剤溶液供給手段11によ
り、予め上流の液収納部11cに圧送されている。この
上流の液収納部11cは、放血作業ベイ9に設置された
軸受け12a、垂直軸12b、垂直軸12bに固定され
た支持板12c等から構成された支持装置12に固定的
に設けられている。
【0016】次に13は抗凝固剤溶液bの供給を制御す
る流量制御手段で、この流量制御手段13は、前記支持
板12cに固定された制御盤に内装された電磁弁13
a、流量調整弁13b等から構成されている。前記電磁
弁13aは上流側に、一方、流量調整弁13bは下流側
に設けられている。
【0017】次に14は血液採取手段で、この血液採取
手段14は、放血作業ベイ9の床面又は支持装置12に
配設された集血トレイ14aと、この集血トレイ14a
の保護カバー14bに下端部が差し込まれた案内パイプ
14cと、この案内パイプ14cの上端部に固定され、
かつ、センサーを有する採血ナイフ具14dと、この採
血ナイフ具14dの先端部に固定された突き刺し式刃物
14eとから構成されている。そして、採血ナイフ具1
4dは抗凝固剤溶液を案内する可撓性ホース13cを介
して流量制御手段13の流量調整弁13bに連結されて
いる。
【0018】上記構成に於いては、図4で示す採血ナイ
フ具14dを放血作業ベイ9に搬送されて来た動物10
の喉に差し込む。そうすると、動物10の喉から出た血
液aは採血ナイフ具14dに流れ込む。そこで、この採
血ナイフ具14dのセンサーが血液aの流れを検知する
と、流量制御手段13が流体の流れに対応して自動的に
作動し、血液aに所定量の抗凝固剤溶液bが混入され
る。これにより出発物質cが作成される。
【0019】したがって、本発明の出発物質cは、図5
で示すように血液aを構成している血漿a1及び有形成
分(赤血球、白血球、血小板)a2と、これに抗凝固剤
溶液bが混ざっている血液ということに成る。なお、前
記血漿a1は、さらに血清a3と、抗凝固物質の一種で
ある線維素a4に区分けされる。
【0020】次にBは出発物質cを一旦保留容器15に
入れ、かつ、熱交換機16を介して一定の低温状態を保
ちながら第1の分取手段17に連続的に入れ、該第1の
分取手段17の駆動により、出発物質cから前述した有
形成分(赤血球、白血球、血小板)a2を除去する反
面、目的物質が含まれている第1の血液dを分取する第
1血液分取工程である。
【0021】保留容器15は、第1作業ベイ4と同一平
面上の作業ベイに設置され、出発物質cは、所定の検査
後にガイドパイプ18を介して上方(例えば放血作業ベ
イ11側)から該保留容器15へと流れ込む。そして、
図6で示すように保留容器15に一旦保留された出発物
質cは、第2のポンプ19を介して熱交換機16に圧送
される。熱交換機16は出発物質cを7度前後の低温状
態に保つ。ここで熱交換機16を用いると、細菌の増殖
の抑制、雑菌の発生防止、溶血防止、腐敗防止、生理活
性物質の減退防止等の利点を得ることができる。
【0022】第1の分取手段17の一例としては遠心分
離機が使用される。遠心分離機は、周知のように、装置
本体に内装された容器を高速で回転させて遠心力を働か
せ、かつ、被分離物質の比重の差を利用し、例えば液体
と液体との混合物から目的物質が含まれる液体(或いは
固形化沈澱物)を取出す機械である。この第1の分取手
段17では、出発物質cを遠心分離機17に掛け、少く
とも血液aを構成する血漿a1を分取することを目的と
している。つまり、遠心分離機17は、保留容器15に
収納されている出発物質cに対し、目的物質以外の不要
な血液成分を除去するために使用されている。
【0023】したがって、本実施例では、図6で示すよ
うに連続的に目的物質を得ることができる遠心分離機1
7を利用し、血漿a1と抗凝固剤溶液bとを含む第1の
血液dを取出し、一方、目的物質に不必要な有形成分a
2は除去される。
【0024】次にCは、図7で示すように第1血液分取
工程Bで分取した第1の血液dをガイドホース、ガイド
パイプ等の案内部材20を介して第1冷却タンク21へ
と案内し、かつ、該第1冷却タンク21に収納された第
1の血液dに沈澱反応用の第1溶液(無機塩類)eを所
要量混入し、固形化した沈澱物fと上清部分gとに区別
する第1沈澱物生成工程である。
【0025】この第1沈澱物生成工程Cで使用される第
1冷却タンク21は、図8で示すように冷却パイプを有
する二重構造の冷却タンク本体22と、駆動モータ23
及びこの駆動モータ23の駆動力により回転する垂直回
転軸24とを有する開閉蓋25とから成り、前記垂直回
転軸24は開閉蓋25の中央部を貫通していると共に、
冷却タンク本体22の底壁面22a付近にまで延び、か
つ、その下端部には複数枚の端面波型撹拌羽根26が放
射状に固定されている。
【0026】なお、駆動モータ23は、開閉蓋25の上
面に固設された支持部材27を介して縦方向に配設さ
れ、その出力軸28と垂直回転軸24の突出上端部24
aは一体的に連結されている。
【0027】ところで、第1血液分取工程Bで分取され
た第1の血液dは、第2のポンプ30を介して第1冷却
タンク21へと圧送される。そこで、第1冷却タンク2
1に収納された第1の血液dは、第1の撹拌・反応工程
c1と、第1の静置工程c2とに付される。
【0028】しかして、前記第1の撹拌・反応工程c1
に於いては、第1の血液dの中に含まれている不要な有
形成分(例えば抗凝固物質)を化学反応を利用して固形
化するために、第1物質eの一例としての硫酸アンモニ
ウム(硫安)を所要量混入する。また化学反応を促進す
るために、或いは沈澱効率を高めるために駆動モータ2
3を起動し、垂直回転軸24を低速状態で回転させる。
【0029】したがって、垂直回転軸24の波型曲線を
有する撹拌羽根26は、冷却タンク本体22内の有体物
を掬うかのようにゆっくりと撹拌させる。このように撹
拌羽根26が回転すると、第1の血液dと第1物質eは
撹拌され、その結果、化学反応が促進し,第1の血液d
中の不要な有形成分が次第に固形化する。
【0030】また前記第1の静置工程c2に於いては、
第1の撹拌・反応工程c1の終了後に駆動モータ23の
駆動を停止し、第1冷却タンク21内の有体物をそのま
ま所要時間静置状態にしておく。そうすると、第1冷却
タンク21内の有体物は、固形化した不要な沈澱物(例
えばアイスクリームの状態)fと有効成分が含まれてい
る上清部分gとに区分けされる。
【0031】次にDは第1冷却タンク21内の有体物
(沈澱物f、上清部分g)から不要な沈澱物fを除去
し、一方、有効成分が含まれている上清部分gを分取す
るために、第2の分取手段31を利用する第1沈澱物除
去・上清部分分取工程である。
【0032】この第1沈澱物除去・上清部分分取工程D
では、第1冷却タンク21内の有体物f、gをストレー
トに第2の分取手段31に入れるのではなく、図9で示
すようにガイドパイプ、ガイドホースなどの有体物上昇
用ガイド部材32及び第3のポンプ33を介して高所の
支持板34に固定的に設置された収納容器35に一旦圧
送する。この時第1冷却タンク21の駆動モータ23を
起動させて第1冷却タンク21内の有体物f、gを撹拌
させると、容易に有体物f、gが収納容器35へと流れ
込む。
【0033】そして、収納容器35に収納された有体物
f、gを位置エネルギー(有体物の重力)及び落下用ガ
イド部材(例えばガイドホース)36を利用し、該収納
容器35よりも下方に配設された第2の分取手段31へ
と自然に流し込む。このように、高所の収納容器35か
ら落下用ガイド部材36を介して第2の分取手段31へ
と有体物f、gを自然落下させると、特に上清部分gに
不必要な圧力や衝撃力を掛けないで済むと共に、ポンプ
等を使用しないので経済的な利点もある。
【0034】ところで、第2の分取手段31も第1の分
取手段17と同様に遠心分離機が採用されている。その
理由は遠沈機(いわゆる遠沈方法)を利用するよりも、
効率的に上清部分gを分取することができるからであ
る。
【0035】しかして、この第2の遠心分離機31を駆
動させると、不要な沈澱物fを除去することができる反
面、有効成分が含まれている上清部分gを連続的に分取
することができる。
【0036】次にEは、図10で示すように第1沈澱物
除去・上清部分分取工程Dで分取した上清部分gをガイ
ドホース、ガイドパイプ等の案内部材40並びに第4の
ポンプ41を介して第2冷却タンク42へと案内し、か
つ、該第2冷却タンク21に収納された上清部分gに沈
澱反応用の第2溶液(無機塩類)hを所要量混入し、有
効成分を有する第2沈澱物iと不必要な上澄み液jとに
区別する第2沈澱物生成工程である。
【0037】この第2沈澱物生成工程Eで使用される第
2冷却タンク42は、第1沈澱物生成工程Cで使用され
る第1冷却タンク21と同一である。つまり、第2冷却
タンク42は、駆動モータ23A、垂直回転軸24A、
撹拌羽根26A等を備えている。したがって、第2冷却
タンク42の構成及び沈澱処理は、第1沈澱物生成工程
Cと同様なので、以下、簡単に説明する。
【0038】この第2沈澱物生成工程Eは、上清部分g
に含まれている有形成分と沈澱反応用の第2物質hとを
化学反応させ、前記有形成分を沈澱させることを目的と
している。
【0039】しかして、第2冷却タンク42内に混入さ
れる第2物質hの量(例えば161〜214g/リット
ル)は、第1沈澱物生成工程Cに於ける第1物質eの量
(例えば251〜376g/リットル)に比して少な
い。本実施例では第1沈澱物生成工程Cで混入する沈澱
反応用の第1物質(硫安)eの混合量は、当該溶液の4
0〜60%飽和であり、一方、第2沈澱物生成工程Eで
混入する沈澱反応用の第2物質h(硫安)の混合量は、
当該溶液の60〜80%飽和である。このように二度目
の飽和物質の混合量が異なる理由は、第1沈澱物生成工
程Cで任意に固形化しなかった上清部分gに含まれてい
る有形成分を、この第2沈澱物生成工程Eで固形(沈
澱)化するためである。
【0040】さて、この第2沈澱物生成工程Eでも、第
1沈澱物生成工程Cと同様に第2冷却タンク42に収納
された上清部分gは、第2の撹拌・反応工程d1と、第
2の静置工程d2とに付される。そうすると、第2冷却
タンク42内には、第1沈澱物fよりも分子量が少な
く、かつ、上清部分gの有効成分を有する第2沈澱物i
と、不必要な上澄み液jとに区分けされる。この第2沈
澱物生成工程Eで生成された第2沈澱物iも第1沈澱物
fと同様に固形化しているが、第1沈澱物fと相違する
点は、この第2沈澱物iに最終工程で取り出そうとして
いる目的物質(人間の細胞に対する抗腫瘍性物質)が含
まれていることである。
【0041】次にFは第2冷却タンク42内の有体物
(第2沈澱物i、上澄み液j)から不要な上澄み液jを
除去し、一方、目的物質が含まれている第2沈澱物iを
分取するために、第3の分取手段45を利用する有効沈
澱物分取得工程である。
【0042】この有効沈澱物分取得工程Fでは、図11
で示すように第1沈澱物除去・上清部分分取工程Dで使
用した収納容器35を共用している。そして、有効沈澱
物(第2沈澱物)iを分取する方法は、第1沈澱物除去
・上清部分分取工程Dと同様である。
【0043】すなわち、まず第2冷却タンク42内の有
体物i,jを第5のポンプ46及び第2の有体物上昇用
ガイド部材47を介して高所の収納容器35に圧送し、
次に第2の落下用ガイド部材48を利用して収納容器3
5内の有体物i,jを第3の分取手段45へと自然落下
させ、しかる後に前記第3の分取手段45で有効沈澱物
iを分取する。なお、第3の分取手段45も遠心分離機
が採用されている。
【0044】上記各工程を順番に経て得られた有効沈澱
物iは、水溶性多糖と蛋白質とが一体的に固形化(例え
ばアイスクリームの状態)した複合物である。そして、
そのPHは4.0〜7.0である。また水溶性多糖の分
子量は、少くとも50,000〜1,000以内のもの
が含まれている。
【0045】本発明の分取方法から得られる有効沈澱物
は、人間の細胞に対する抗腫瘍性物質を含有する固形化
された有体物である。そして、最終目的物質は、癌患者
を対象とする医薬品として利用される。
【0046】なお、本発明の分取方法から得られた有効
沈澱物から、適当な精製方法を組合わせることにより、
乾燥状態の最終目的物質を得ることができる。例えば、
有効沈澱物の精製度を高めるために、まず再溶解し、P
H調整液で適宜にPH調整をする。次に蒸留水で適当に
透析並びに脱塩を繰り返した後に、得られた分画有体物
を冷凍乾燥機を介して凍結乾燥する。そうすると、粉末
状の最終目的物質(例えば人間の細胞に対する抗腫瘍性
物質)を得ることが可能である。
【0047】
【実施例】また血液aと抗凝固剤溶液bとを混合する場
合には、図3で示すような血液採取手段14の他に、図
示しない採血容器(採血パン)を使用することもでき
る。この採血容器は、例えば上壁の一端部側に開口部を
有する横型容器である。
【0048】また血液aと抗凝固剤溶液bとの混合割合
は、望ましくは9対1である。つまり、採取した血液a
90%に対して10%の抗凝固剤溶液bを入れる。
【0049】また血液aと抗凝固剤溶液bとの混合の仕
方は、流体による対流性、瞬時の撹拌性、溶血防止性等
の効果を考慮し、放血作業ベイに於いて、刃物14e付
の採血ナイフ具14d、又は上記採血容器を用いて行う
べきである。その理由は、放血作業ベイ11に於いて、
放血の際に作業員が血液aと抗凝固剤溶液bとの混合を
即座に行うと、溶血や血液aに含まれている生理活性物
質の消失を防止することができる利点があるからであ
る。
【0050】また本実施例に於いて、分取手段や冷却タ
ンクは、複数個使用しているが、例えば第1冷却タンク
21と第2冷却タンク42、また第2の分取手段31と
第3分取手段45をそれぞれ共用させることも可能であ
る。また高所に配設された収納容器34は、第1沈澱物
除去・上清部分分取工程Dと有効沈澱物分取得工程Fと
で共用しているが、もちろん、これらの工程D、Fで使
用する高所の収納容器を別々に配設しても良い。
【0051】また第1冷却タンク(21,42)の容量
は、例えば2,000リットルである。また第1沈澱物
生成工程Cで使用される第1物質eや第2沈澱物生成工
程Eで使用される第2物質hは、硫酸アンモニウム(硫
安)であるが、他例としては硫酸ナトリュウム、リン酸
カリウム等がある。
【0052】なお、本発明の分取方法から得られた有効
沈澱物は、前述したようにPHは、4.0〜7.0であ
る。また水溶性多糖の分子量は、少くとも50,000
〜1,000以内のものが含まれている。さらに、有効
沈澱物のアミノ酸の組成成分には、少くとも、アスパラ
ギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、グルタ
ミン酸、グリシン、スレオニン、セリン、チロシン、バ
リン、ヒスチジン、フェニルアラニン、プロリン、メチ
オニン、リジン等が含まれている。
【0053】したがって、本発明の分取方法から得られ
た有効沈澱物は、PH、水溶性多糖の分子量、アミノ酸
の組成成分等の要素から特定することができる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)細菌の増殖の抑制、雑菌の発生防止、溶血防止、
腐敗防止、生理活性物質の減退防止、沈澱反応の効率
化、有効沈澱物の効率的な分取等の利点を得ることがで
きる。 (2)各工程を順番に行うと、作業能率の向上を図るこ
とができるのみならず、有効沈澱物を効率的に分取する
ことができる。 (3)出発物質作成工程A及び第1血液分取工程Bによ
り、出発物質cから第1の血液dを大量に分取すること
ができる。特に出発物質作成工程Aを屠畜場で行なうの
で、溶血防止、生理活性物質の消失の防止等の効果を得
ることができる。 (4)請求項6に記載の発明は、位置エネルギーを利用
するので、有体物の有効成分に悪影響を与えない。 (5)請求項7に記載の発明は、沈澱反応の効率を高め
ることができる。また請求項8に記載の撹拌羽根を用い
ると、有体物の有効成分に悪影響を与えないように撹拌
することができる。 (6)有効沈澱物分取得工程Fにより、水溶性多糖と蛋
白質とが一体的に固形化した抗腫瘍性物質含有の複合物
を得ることができる。なお、この複合物は、分子量が大
きい有形成分(例えば50,000前後)や分子量が小
さい有形成分(例えば1,000前後)が含まれてい
る。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図11は本発明の一実施例を示す各説明図。
【図1】本発明の分取方法の全体の流れを示す概略工程
図。
【図2】出発物質作成工程Aの概略説明図。
【図3】出発物質作成工程Aで使用される採血採取手段
の一例を示す説明図。
【図4】採血採取手段の採血ナイフ具の説明図。
【図5】出発物質の説明図。
【図6】第1血液分取工程Bの概略説明図。
【図7】第1沈澱物生成工程Cの概略説明図。
【図8】第1沈澱物生成工程Cで使用される装置の一例
を示す説明図。
【図9】第1沈澱物除去・上清部分分取工程Dの概略説
明図。
【図10】第2沈澱物生成工程Eの概略説明図。
【図11】有効沈澱物分取得工程Fの概略説明図。
【符号の説明】
A…出発物質作成工程、B…第1血液分取工程、C…第
1沈澱物生成工程、D…第1沈澱物除去・上清部分分取
工程、E…第2沈澱物生成工程、F…有効沈澱物分取得
工程、a…哺乳類の血液、b…抗凝固剤溶液、c…出発
物質、d…第1の血液、e…沈澱反応用の第1溶液、f
…第1沈澱物,g…上清部分、h…沈澱反応用の第2溶
液、i…有効沈澱物(第2沈澱物)、j…不要な上澄み
液、a2…有形成分、1…屠畜場、9…放血作業ベイ、
10…哺乳類、11…抗凝固剤溶液供給手段、12…支
持装置、13…流量制御手段、14…血液採取手段、1
4d…採血ナイフ具、15…保留容器、16…熱交換
機、17、31、45…分取手段、20、40…案内部
材、21、42…冷却タンク、26…撹拌羽根、32…
有体物上昇用ガイド部材、8、19、30、33…ポン
プ、35…高所の収納容器、36…落下用ガイド部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤枝春典 北海道帯広市白樺16条東15丁目9番地2有 限会社ティ・バイ・ティ内 (72)発明者 寺澤孝吉 北海道帯広市白樺16条東15丁目9番地2有 限会社ティ・バイ・ティ内 Fターム(参考) 4C087 AA04 BB34 CA13 CA14 CA33 DA14 ZB26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳類の血液aと抗凝固剤溶液bとを混
    合して出発物質cを作成する出発物質作成工程Aと、前
    記出発物質cを一定の低温状態を保ちながら分取手段1
    7に入れて有形成分a2を除去する反面、目的物質が含
    まれている第1の血液dを分取する第1血液分取工程B
    と、前記第1の血液dを冷却タンク21に入れると共
    に、該第1の血液dに沈澱反応用の第1物質eを所要量
    混入し、沈澱物fと上清部分gとに区別する第1沈澱物
    生成工程Cと、前記冷却タンク21内の有体物f,gを
    分取手段31に入れて不要な沈澱物fを除去し、一方、
    有効成分が含まれている上清部分gを分取する第1沈澱
    物除去・上清部分分取工程Dと、上清部分gを冷却タン
    ク42に入れると共に、該上清部分gに沈澱反応用の第
    2物質hを所要量混入し、有効成分を有する第2沈澱物
    iと不必要な上澄み液jとに区別する第2沈澱物生成工
    程Eと、前記冷却タンク42内の有体物i,jを分取手
    段45に入れて不要な上澄み液jを除去し、一方、目的
    物質が含まれている第2沈澱物iを分取する有効沈澱物
    分取得工程Fとから成る抗腫瘍性物質を含有する有効沈
    澱物の分取方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、出発物質作成工程A
    は、屠畜場で行われることを特徴とする抗腫瘍性物質を
    含有する有効沈澱物の分取方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、第1血液分取工程B
    では、出発物質cを一旦保留容器15に入れ、かつ、熱
    交換機16を介して一定の低温状態を保ちながら第1の
    分取手段17に入れることを特徴とする抗腫瘍性物質を
    含有する有効沈澱物の分取方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、分取手段は、遠心分
    離機であることを特徴とする抗腫瘍性物質を含有する有
    効沈澱物の分取方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に於いて、第1血液分取工程B
    で分取された第1の血液dは、ポンプ30を介して第1
    冷却タンク21へと圧送され、その後、第1冷却タンク
    21に収納された第1の血液dは、第1の撹拌・反応工
    程c1と、第1の静置工程c2とから成る第1沈澱物生
    成工程Cに付されることを特徴とする抗腫瘍性物質を含
    有する有効沈澱物の分取方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に於いて、第1沈澱物除去・上
    清部分分取工程Dでは、冷却タンク21内の有体物f、
    gを、分取手段31よりも高所に配設された収納容器3
    5に、有体物上昇用ガイド部材32及びポンプ33を介
    して一旦圧送し、しかる後に収納容器35に収納された
    有体物f、gを位置エネルギー及び落下用ガイド部材3
    6を利用し、前記分取手段31へと自然落下させること
    を特徴とする抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に於いて、冷却タンク(21、
    42)は、冷却タンク本体22と、駆動モータ(23、
    23A)及びこの駆動モータ23の駆動力により回転す
    る垂直回転軸24とを有する開閉蓋25とから成り、前
    記垂直回転軸24は開閉蓋25の中央部を貫通している
    と共に、冷却タンク本体22の底壁面22a付近にまで
    延び、かつ、その下端部には撹拌羽根(26、26A)
    が固定されていることを特徴とする抗腫瘍性物質を含有
    する有効沈澱物の分取方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に於いて、撹拌羽根26は波型
    曲線を有することを特徴とする抗腫瘍性物質を含有する
    有効沈澱物の分取方法。
  9. 【請求項9】 屠畜場に於いて、哺乳類の血液aと抗凝
    固剤溶液bとを略一定割合に混合し、出発物質cを作成
    する出発物質作成工程Aと、出発物質cを一旦保留容器
    15に入れ、かつ、熱交換機16を介して一定の低温状
    態を保ちながら分取手段17に入れ、該分取手段17に
    より、出発物質cから有形成分a2を除去する反面、目
    的物質が含まれている第1の血液dを分取する第1血液
    分取工程Bと、この第1血液分取工程Bで分取した第1
    の血液dを案内部材20を介して第1冷却タンク21へ
    と案内し、かつ、該第1冷却タンク21に収納された所
    定量の第1の血液dに沈澱反応用の第1物質eを所要量
    混入し、沈澱物fと上清部分gとに区別する第1沈澱物
    生成工程Cと、前記第1冷却タンク21内の有体物から
    不要な沈澱物fを除去し、一方、有効成分が含まれてい
    る上清部分gを分取するために、分取手段31を利用す
    る第1沈澱物除去・上清部分分取工程Dと、この第1沈
    澱物除去・上清部分分取工程Dで分取した上清部分gを
    案内部材40を介して第2冷却タンク42へと案内し、
    かつ、該第2冷却タンク21に収納された所定量の上清
    部分gに沈澱反応用の第2物質hを所要量混入し、有効
    成分を有する第2沈澱物iと不必要な上澄み液jとに区
    別する第2沈澱物生成工程Eと、前記第2冷却タンク4
    2内の有体物から不要な上澄み液jを除去し、一方、目
    的物質が含まれている第2沈澱物iを分取するために、
    分取手段45を利用する有効沈澱物分取得工程Fとから
    成る抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に於いて、第1沈澱物生成工
    程Cで混入する沈澱反応用の第1物質eの混合量は、当
    該溶液の40〜60%飽和であり、一方、第2沈澱物生
    成工程Eで混入する沈澱反応用の第2物質hの混合量
    は、当該溶液の60〜80%飽和であることを特徴とす
    る抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法。
JP10320060A 1998-10-23 1998-10-23 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法 Pending JP2000128790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10320060A JP2000128790A (ja) 1998-10-23 1998-10-23 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10320060A JP2000128790A (ja) 1998-10-23 1998-10-23 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000128790A true JP2000128790A (ja) 2000-05-09
JP2000128790A5 JP2000128790A5 (ja) 2005-11-04

Family

ID=18117280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10320060A Pending JP2000128790A (ja) 1998-10-23 1998-10-23 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000128790A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754218B2 (ja) タンパク質含有原料の加水分解のための装置および方法ならびに得られた加水分解産物の用途
US20070199903A1 (en) System For Removing Solids From Aqueous Solutions
US20070221552A1 (en) System for Processing a Biomaterial Waste Stream
US20070175825A1 (en) System for the treating biomaterial waste streams
US8056844B2 (en) Eggshell membrane separation method
US20070218541A1 (en) Fermenter And Fermentation Method
JPH0457351B2 (ja)
US20070227971A1 (en) Flocculation Method and Flocculated Organism
CN101252849A (zh) 从结缔组织中分离蛋白质的系统和方法
CN1977013A (zh) 用于制备和纯化明胶的方法
EP2777388B1 (en) Method and device for producing starting material milk for skim milk
NZ553206A (en) Method for production of peptides/amino acids from animal and aquatic material using natural decomposing enzymes
CN106387088B (zh) 一种提取羊奶乳清的方法
JP2000128790A (ja) 抗腫瘍性物質を含有する有効沈澱物の分取方法
CN108484753A (zh) 一种鹿皮蛋白低聚肽的工业化生产工艺
CN109172607B (zh) 一种鲜驴胎盘提取胎盘素的工艺及方法
CN113201522B (zh) 一种蛋白酶的精制和干燥方法
JP4303822B2 (ja) 抗腫瘍性物質の製造方法
CN108396050A (zh) 一种猪蹄蛋白低聚肽的工业化生产工艺
US4350624A (en) Method for recovering meat proteins remaining attached to the bones after the boning operation
CN104232713A (zh) 酶解法从水产品下脚料提取胶原蛋白纤维体污水处理工艺
CN106727711A (zh) 一种纳米技术在羊胚胎提取中的应用以及羊胚胎素的质量标准
CN207845533U (zh) 一种硫酸软骨素生产线
CN108179168A (zh) 一种鹿心蛋白低聚肽的工业化生产工艺
Elliot et al. A continuous process for the production of purified porcine γ-globulin for use in pig-milk replacer supplements

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050914

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006