JP2000126936A - 放電加工におけるプログラミング装置の設定装置 - Google Patents

放電加工におけるプログラミング装置の設定装置

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JP2000126936A
JP2000126936A JP10297415A JP29741598A JP2000126936A JP 2000126936 A JP2000126936 A JP 2000126936A JP 10297415 A JP10297415 A JP 10297415A JP 29741598 A JP29741598 A JP 29741598A JP 2000126936 A JP2000126936 A JP 2000126936A
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篤 安井
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラミング装置で表示される加工形態から
所望の放電加工の加工形態に適する加工形態を探し出し
て選択することが容易ではなく、作業者の負担が多く、
作業時間を要していた。 【解決手段】複数の加工形態にそれぞれ対応する加工形
態の立体的な図柄もしくは写真を記憶させておく記憶装
置6と、所望の放電加工の加工形態に応じた所要データ
を入力するのに適したモードの画面を表示できるととも
に、立体的な図柄もしくは写真を上記モードの画面に切
り換える入力手段に関連させて表示できる表示装置8
と、所望の放電加工の加工形態に適応する上記モードの
画面を選択する操作装置7と、操作装置7により選択さ
れた上記モードの画面に切り換える制御装置9とを設け
て、操作装置7で上記入力手段を操作して上記モードの
画面に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具電極の種類や
被加工物の種類などの加工要素、及び所望の加工形状、
加工面積、所望の仕上げ面粗度などの加工要求といった
データを入力することにより、自動的にNCプログラム
を作成する放電加工におけるプログラミング装置の設定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工装置は、工具電極と被加工物と
を所定の間隙をもって対向配置し、この間隙に間欠的に
所定の放電加工電圧パルスを印加することにより被加工
物を放電により加工するように構成されている。放電加
工装置は、大別して形彫放電加工装置とワイヤカット放
電加工装置とに分類され、さらに形彫放電加工装置の中
には、極めて径の細い穴を穿孔するための細穴放電加工
装置がある。また一般に、放電加工装置は、被加工物と
電極とが対向配置された機械ユニットと、加工電源や数
値制御装置が配置された電源ユニットと、放電加工液を
貯留する加工液ユニットとで構成される。数値制御装置
を備えた放電加工装置は、予め作成されたNCプログラ
ム(加工プログラム)にしたがって、放電加工電圧のオ
ン・オフ時間や加工液噴流の有無のような種々の所要の
加工条件の下、工具電極と被加工物とが相対移動され、
放電加工が制御される。
【0003】放電加工は、工具電極と被加工物との間隙
に放電を発生させて被加工物を加工するものであるの
で、一般の工作機械装置とは異なり、所望の放電加工に
適する加工条件を設定し、適切な工具電極と被加工物と
の相対移動を制御しなければならない。そのため、NC
プログラムを作成する作業は、作業者にとって手間にな
らざるを得ない。そこで、工具電極の種類や被加工物の
種類などのデータ(以下、加工要素という)、及び所望
の加工形状、加工面積、所望の仕上げ面粗度などのデー
タ(以下、加工要求という)のようなNCプログラムを
作成するために必要なデータ(以下、所要データとい
う)を入力することにより、所望の放電加工を実現する
ためのNCプログラムを自動的に作成するプログラミン
グ装置が考え出された。最近では、工具電極と被加工物
との間隙に所定の電圧を印加しつつ工具電極と被加工物
とを相対移動させて工具電極と被加工物との接触を検出
することで、放電加工そのものではなく、工具電極と被
加工物との位置決めを行うNCプログラムも自動的に作
成するプログラミング装置も知られている。なお、上記
プログラミング装置は、電源ユニットの数値制御装置に
併せて設けられている場合や放電加工装置と直接または
間接的に接続するパーソナルコンピュータに設けられて
いる場合がある。
【0004】放電加工装置のプログラミング装置は、表
示装置を含む所要データを入力する設定装置を備えてい
て、表示装置に所要データを入力するための入力モード
の画面が表示される。そして、その画面に表示される項
目に、必要なデータを複数の候補の中から選択して入力
したり、あるいは直接数値を入力するように構成されて
いる。したがって、上記項目にしたがって作業者がそれ
ら所要データを入力するだけで、NCプログラムが自動
的に作成される。そのため、他の一般的な工作機械に対
して一層の熟練を必要とする、電気加工条件の設定を含
む放電加工におけるNCプログラムの作成を容易にし、
作業時間の短縮が図られている。
【0005】放電加工では、初期値として予め設定され
なければならない加工要素や加工要求が、加工形態によ
って異なる場合がしばしばある。例えば、形彫放電加工
において、精度の要求されない単なる細い貫通孔を1つ
開ける場合には、全加工工程の中で工具電極を交換する
場合に必要な「工具電極の本数」や工具電極を加工進行
方向とは直角の方向に相対移動ないしは振動させる場合
に必要な「揺動加工の形状」は、特に設定する必要のな
いデータである。そこで、作業者が加工形態を選択する
ことにより、選択された加工形態に適応する所要データ
を入力する画面に切り換えて、加工形態に応じて異なる
所要データの入力を簡単にできるようにすることが考え
られる。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、“加工形態”とは言って
も、所要データの相違に基づく加工形態の分類も、各加
工形態の呼称も、放電加工の技術分野において定義され
ている訳ではない。そのため、プログラミング装置の表
示装置に表示される加工形態は、各プログラミング装置
毎にまちまちであり、各加工形態の呼称もまた、まちま
ちである。また、表示される加工形態は類型であるか
ら、所望の放電加工が電極の形状や加工の目的といった
単純な要素だけでは表現できない加工形態であることが
多く、作業者は、表示されている加工形態の呼称の中か
ら所望の放電加工の加工形態に類似する適する加工形態
を探し出して選択する必要がある。
【0007】したがって、初心者ばかりでなく、放電加
工について熟知している作業者でさえも、所望の放電加
工の加工形態がどのような加工形態であるかを判断しに
くい上に、表示されている複数の加工形態の呼称の中か
ら所望の放電加工の加工形態に類似する加工形態を探し
出して選択することは、決して簡単な作業ではない。そ
の上、NCプログラムを作成するときには所要データの
種類が異なるのにも関わらず、所望の放電加工の加工形
態に類似する加工形態のように見える加工形態が幾つも
存在し、誤ってNCプログラムを作成してしまうという
危険がある。本発明は、このような点に鑑みて、所望の
放電加工のNCプログラムを作成するときに、より容易
にかつ安全に所望の放電加工の加工形態に適する所要デ
ータを入力でき、もって作業者の負担を軽減し、また作
業時間を短縮することができる放電加工におけるプログ
ラミング装置の設定装置を提供することを主たる目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の放電加工におけるプログラミング装置
の設定装置は、所望の放電加工の加工形態に応じたNC
プログラムの作成に必要なデータを入力することにより
前記NCプログラムを自動的に作成するように構成され
た放電加工におけるプログラミング装置の設定装置であ
って、複数の加工形態にそれぞれ対応する前記加工形態
の立体的な図柄もしくは写真を記憶させておく記憶装置
と、前記所望の放電加工の加工形態に応じた前記データ
を入力するのに適したモードの画面を表示できるととも
に、複数の前記加工形態の前記立体的な図柄もしくは写
真を前記モードの画面に切り換える入力手段に関連させ
て表示できる表示装置と、前記所望の放電加工の加工形
態に適応する前記モードの画面を選択する操作装置と、
前記操作装置により選択された前記モードの画面に切り
換える制御装置とを設けるものである。
【0009】好ましくは、前記表示装置が、複数の前記
加工形態にそれぞれ対応する呼称と前記立体的な図柄な
いしは写真とを関連させて表示させる。また、前記表示
装置が、前記立体的な図柄もしくは写真を入力手段とし
て表示させる。
【0010】また、本発明の別の放電加工におけるプロ
グラミング装置の設定装置は、所望の放電加工の加工形
態に応じてNCプログラムの作成に必要なデータを入力
することにより前記NCプログラムを自動的に作成する
ように構成された放電加工におけるプログラミング装置
の設定装置であって、複数の加工形態にそれぞれ対応す
る呼称または前記加工形態の立体的な図柄もしくは写真
を記憶させておく記憶装置と、前記所望の放電加工の加
工形態に応じた前記データを入力するのに適したモード
の画面を表示できるとともに、複数の前記加工形態の前
記呼称または前記立体的な図柄もしくは写真を前記複数
の加工形態の特徴により分類して、前記モードの画面に
切り換える入力手段に関連させて表示できる表示装置
と、前記所望の放電加工の加工形態に適応する前記モー
ドの画面を選択する操作装置と、前記操作装置により選
択された前記モードの画面に切り換える制御装置とを設
けるものである。
【0011】本発明の請求項1に係る発明によれば、複
数の加工形態が立体的な図柄または写真で表示されてい
るので、所望の放電加工がどの加工形態に属するかが、
初心者や熟練者に関わらず、また地域や国の差異なく、
誰でもが容易に判別できる。そして、その立体的な図柄
もしくは写真が所望の放電加工の加工形態に適する所要
データを入力するための画面に切り換える入力手段に関
連させて表示されているから、容易に上記画面に切り換
えられ、誤ったNCプログラムを作成する危険が小さ
い。請求項2に係る発明によれば、加工形態の呼称もそ
の加工形態の立体的な図柄または写真と関連して同時に
表示されるから、所望の放電加工がどの加工形態に属す
るかが、より容易に判別できる。そして、請求項3の発
明によれば、その加工形態の立体的な図柄または写真が
入力手段として表示されているので、所望の放電加工の
加工形態に応じた加工形態を探し出した後、表示装置の
画面の切り換えがより簡単である。一方、請求項4に係
る発明によれば、複数の代表的な加工形態が所定の類似
基準で分類して表示されるから、所望の放電加工の加工
形態に類似する加工形態を探しやすく、誤って異なる加
工形態を選択する危険が小さい。
【0012】
【実施の形態】図1は、一般的な放電加工機と本発明に
係るプログラミング装置の概容を示す図である。機械ユ
ニット1は、この実施例では、形彫放電加工機である。
電源ユニット2は筐体で構成されていて、その筐体の中
には、数値制御装置3と加工用電源装置4の他に、図示
しない加工液制御装置などの装置が収納されている。こ
れら図示しない種々の装置もまた、数値制御装置3と接
続されていて、さらに数値制御装置3は、電源ユニット
2の筐体の外側に設置されるパーソナルコンピュータ5
と接続することができる。パーソナルコンピュータ5が
数値制御装置3と直接接続されていないときには、磁気
記録ディスクなどの記憶媒体を介してNCデータの交換
を行なう。数値制御装置3は、複数のCPUとメモリを
含み、複数の基板上に配置された多数の電子部品などで
構成される。数値制御装置3には、ハードディスクのよ
うな少なくとも1つの記憶装置6が接続されている。キ
ーボードやマウスでなる操作装置7とLCDやCRTで
なる表示装置8は、電源ユニット2の筐体の前面パネル
に取り付けられていて、数値制御装置3と接続されてい
る。所要データに基づいてNCプログラムを作成するプ
ログラミング装置の制御装置9は、数値制御装置3やパ
ーソナルコンピュータ5に組み込まれてもよく、演算装
置91やメモリ92を主要部材として構成される。
【0013】機械ユニット1は、主に、ベッド10、Y
軸方向に移動可能なサドル11、X軸方向に移動可能な
テーブル12、コラム13、及びZ軸方向に移動可能な
ヘッド14で構成されている。X軸、Y軸、Z軸の各移
動部材は、図示しないサーボモータにより駆動される。
テーブル12に取り付けられた図示しない定盤に被加工
物WPが設置されている。一方、ヘッド14には形彫放
電加工のための工具電極ELが取り付けられていて、被
加工物WPと対向配置される。さらに、ヘッド14に
は、R軸方向に高速回転可能なスピンドル15とC軸方
向に回転割出可能な角度割出装置16が設けられてい
て、工具電極ELを被加工物WPに対して高速回転また
は角度割出可能にしている。
【0014】次に、制御装置9の動作のうち、本発明の
設定装置に関係する動作を中心に説明する。図2は本発
明に係るプログラミング装置の主な動作を特にプログラ
ミング装置の設定装置に重点を置いて示すフローチャー
ト、図3ないし図6は表示装置8の画面を示す図であ
る。まず、プログラミング装置をスタートすると、図3
に示されるような初期画面が表示装置8に表示される
(S1)。このとき、初期画面の左側にボタン81とし
て、NCプログラムを自動的に作成する上で必要な作業
の種類に分類された画面が、各作業の呼称と各作業を図
柄で表したアイコン82とともにボタンとして表示され
る(以下、メニュと呼ぶ)。ここでは、これから新たに
NCプログラムを作成する場合について、具体的に説明
する。
【0015】新たにNCプログラムを作成する場合は、
操作装置7を操作して、上記表示モードのうち「加工選
択」811を選択する(S2)。なお、これら“ボタ
ン”とは、ここでは、表示装置8に表示される矢印ある
いはカーソルなどのポインタ83を操作装置7のキーボ
ード71あるいはマウス72を操作して移動させて、何
れかのボタン上でキーボード71あるいはマウス72の
所定のキーを入力することにより、機械的にボタンを押
したのと同じように入力信号を発生するものである。こ
れらのボタン81は、初期画面以外の他の画面が表示さ
れるときも、基本的にはその画面に初期画面と同じよう
に表示される。「加工選択」811が選択されると、プ
ログラミング装置の制御装置9が予めプログラムされた
表示モードに従って表示装置8に「加工選択」の画面を
表示する。このとき、画面のボタンとして表示される表
示領域のそれぞれに、各加工形態に対応するように、記
憶装置の中に記憶された立体的な図柄もしくは写真を読
み込んで表示する(S3)。
【0016】図4に示される「加工選択」の画面におい
て、四角枠84で囲まれた領域は、それぞれ加工形態を
特徴に応じてグループ化して表示したものである。画面
にどのように各加工形態を分類して表示するか、画面の
設計にはいくつかの方式が考えられる。例えば、各加工
形態にそれぞれ必要なデータの差異によって加工形態を
分類して表示すれば、見かけ上、各加工形態同志の差異
が判りにくい場合でも、適する加工形態が判別しやすく
なる。あるいは、見かけ上類似する加工形態同志を分類
して表示すれば、表示されている加工形態の中に類似し
た加工形態がいくつかあるときに所望の放電加工の加工
形態と比較しやすくなり、所望の放電加工の加工形態に
適する加工形態を探しやすくなる。分類の数が多くなり
過ぎないように注意すれば、上述したように適宜加工形
態を分類すればよい。また、各加工形態が立体的な図柄
とともに、ボタン85として表示される。これらの立体
的な図柄は、それぞれ図4に示されるような呼称86と
ともに表示されるが、この呼称86をボタンとすること
ができる。この呼称86自体が放電加工の技術分野にお
いて定義されている訳ではないが、呼称86が立体的な
図柄と併せて表示されることにより、作業者が所望の加
工の加工形態と類似する適する加工形態をより容易に判
別できる。
【0017】あるボタン85が選択されると、そのボタ
ン85に対応する加工形態に適する所要データを設定す
るための画面が表示される。例えば、図5に示されるよ
うに、マウス72を使ってポインタ83を立体的な図柄
「柱底付」851のボタン85の上に移動させ、「通
常」の“柱底付”を選択すると(S4)、図6に示され
るような形彫放電加工における柱底付形状を加工するた
めに必要な所要データを設定するための「加工計画」画
面が表示される(S5)。ここに表示された設定するべ
き所要データは、例えば、所要データ871のように選
択的に符号や文字を入力する項目、所要データ872の
ように“チェック”を入力する項目、所要データ873
のように数値を入力する項目がある。これらの所要デー
タの中には規定値もしくは初期値として予め文字や数値
が表示されるものが含まれている。なお、所要データ8
71の項目のように、操作装置7により逆三角形で示さ
れる部分にポインタ83を移動させて、複数の候補を表
示させ、所望の候補を選択することにより入力できる所
要データがある。このことにより、所要データの入力を
より容易にしている。
【0018】基本的には、全ての項目を所要データを入
力した時点で(S6)、制御装置9は、内部処理として
“加工計画表”を作成する(S7)。この加工計画表の
作成は、例えば、特開平6−114637号公報などに
記載された従来公知の方法が用いられる。具体的には、
加工計画表は、各加工工程毎に、加工条件番号が付され
た加工条件列に揺動加工におけるステップ量(工具電極
の振幅)などを加えた一列の条件列を表形式にしたもの
である。メニュの「加工詳細」812を選択すると、こ
の加工計画表の他に、サーボ状態や速度及び工具電極の
ジャンプの条件を、例えば「安全」や「普通」などのよ
うに感覚的に設定できたり、寸法の調整やオフセットの
調整ができる表示部分とともに表示され、修正ができる
ようになっている。また、最終仕上げ加工における仕上
げ時間設定(しばしば、タイマ加工と称される)や使用
する工具電極の番号が表示され、修正できるようになっ
ている。さらに、ここでは、「加工時間の算出」という
機能を有しており、作成された加工計画表で放電加工し
た場合に要する予測される加工時間を演算装置で算出し
て表示させることができる。このことにより、所望の放
電加工の加工形態とは全く同一でない加工形態を選択し
て所要データを入力したときには、できる限り短くした
い加工時間と最低限に必要な加工面粗度や加工形状精度
を考慮しながら、所望の放電加工の加工形態に合わせて
加工計画を調整することができる。
【0019】最終的に加工計画表が設定された後、メニ
ュの「NC生成」813を選択すると、制御装置9が所
定のNCプログラムを自動的に作成する(S8)。この
NCプログラムの作成もまた、上記加工計画表の作成と
同様に、従来公知の方法で行われればよい。具体的に
は、NCプログラムは基本的な形式があるので、この基
本的な形式を基に、制御装置9により、設定されている
各加工工程における目標とするその加工の終了の位置に
従って相対移動を指令するNCコードを、各加工工程毎
に順次サブプログラム形式で付していく。また、先に作
成された加工計画表の加工条件番号を加工工程順に呼び
出されるように、同様にNCコードを付加していく。
【0020】このようにして作成されたNCプログラム
は、メニュの「NC編集」814を選択することによ
り、このNCプログラムを編集することができる(S
9)。この表示画面は、通常用いられるNCプログラム
は従来の表示形式とほぼ同じで、NCコードや数値の羅
列である。したがって、数値制御装置3が有している機
能により、編集することが可能である。この表示形式に
代えて、表形式で表示させることができ、難しいNCプ
ログラムが見やすくなる。好ましくは、表形式でNCプ
ログラムを表示する際に、例えばNCコードG01は、
“移動”のように言葉で表示するようにすれば、作業者
に一層わかりやすくなり、NCプログラムを直接編集す
る作業がより便利になる。この実施の形態では、この表
示方法は、「組合せ加工」815を選択したときに使用
され、既に作成されている2種類以上の異なる工程をプ
ログラムしたNCプログラムを1つに組み合わせて編集
する作業を容易にしている。そして、このようにして作
成され、あるいは編集されたNCプログラムは、メニュ
の「FILE」816を選択し、作業者が適当な名前を
付与することにより、記憶装置6か、別の記憶装置、あ
るいは磁気記憶媒体などに記録することができる。
【0021】なお、メニュの「加工履歴」を選択する
と、過去の放電加工に関する所要データを日付と共に表
形式で一覧表示し、加工結果と比較検討できるように設
けられた画面に切り換えられる。このため、加工結果を
参照しながら、次に同様の加工を行なうときに、過去に
作成したNCプログラムを利用し、あるいはよりよく修
正して使用することを容易にする。また、「追加工」を
選択すると、既に作成されたNCプログラムで放電加工
した後に、加工されずに残ってしまった部分が多いため
に、その部分をさらに加工して除去するような放電加工
のために作られたものである。例えば、あるNCプログ
ラムで底付の丸穴を複数個放電加工した後に、特定の丸
穴の加工しきれなかった残部を放電加工する場合には、
「追加工」を選択すると、そのためのNCプログラムが
自動的に作成されるので、作業性が向上し、作業時間も
短縮される。
【0022】ところで、形彫放電においては、図4に示
されるように、加工方法が異なるものをいくつか抽出す
るだけでも、相当多数の加工形態があることが判る。こ
の中には、例えば、ボタン85の立体的な図柄「柱底
付」851と、同「柱抜き」852と、同「球三次元」
853、同「コーナ」854、同「正多角形抜き」85
5との相違は、二次元の図柄では、にわかに判別し難い
加工形態が含まれる。しかし、本発明のように、加工形
態が立体的な図柄または写真で表示されるので、加工形
態がより容易に判別できる。そして、加工形態が所定の
グループに分類されているので、所望の放電加工の加工
形態に類似する加工形態が探しやすい。また、三次元的
・立体的な図柄または写真が表示されている画面の表示
領域が、入力手段としてボタンになっているので、加工
形態を選択して入力する操作が容易である。
【0023】本発明は、形彫放電加工装置のように加工
形態に応じて適する所要データの設定が多岐にわたる場
合に、極めて有効であるが、ワイヤカット放電加工のよ
うに、ワイヤ電極ELと被加工物WPとの位置決めを行
うときのモードが多数ある場合には、その位置決めのた
めのNCプログラムを自動的に作成する加工支援装置に
おいても有益であり、容易に適用できるものである。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、所望の放
電加工の加工形態に応じて自動的にNCプログラムを作
成するときに、複数の加工形態の中から、適切に分類さ
れた立体的な図柄または写真により、複数の加工形態の
中から所望の放電加工の加工形態に合致する、もしくは
類似する加工形態をより容易に探し出すことができる。
そして、簡単な操作で、所望の放電加工の加工形態に適
する所要データを設定する画面を表示できる。したがっ
て、作業者が複数の加工形態の呼称を知らない場合、そ
れら呼称が不定の場合、あるいは各地域や国によって異
なる呼称や加工形態に対するイメージを有している場合
であっても、NCプログラムを作成する作業を容易にす
ることができる。また、所望の放電加工の加工形態と同
一の加工形態が表示されていなくても、類似の加工形態
を探し出して選択することが容易であるとともに、誤っ
てNCプログラムを作成してしまう危険性がより小さく
なる。そして、その結果、作業の負担が軽減され、作業
時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形彫放電加工装置の概容を示す構成図
である。
【図2】本発明のプログラミング装置の制御装置の動作
のうち、設定装置の動作を重点を置いて示すフローチャ
ートである。
【図3】本発明のプログラミング装置の設定装置におけ
る表示装置の表示画面のうち、初期画面を示す図であ
る。
【図4】本発明のプログラミング装置の設定装置におけ
る表示装置の表示画面のうち、加工選択の画面を示す図
である。
【図5】図4に示す加工選択の画面の一部を拡大して示
す図である。
【図6】本発明のプログラミング装置の設定装置におけ
る表示装置の表示画面のうち、設定画面を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,機械ユニット 2,電源ユニット 3,数値制御装置 4,加工用電源装置 5,パーソナルコンピュータ 6,記憶装置 7,操作装置 71,キーボード 72,マウス 8,表示装置 85,ボタン 9,制御装置 91,演算装置 92,メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佃 学 福井県坂井郡坂井町長屋78番地 株式会社 ソディック福井事業所内 Fターム(参考) 3C059 AA01 AB01 AB05 AB07 CK01 CL01 CM01 CM05 CM07 JA01 JA02 JA04 JA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の放電加工の加工形態に応じたNC
    プログラムの作成に必要なデータを入力することにより
    前記NCプログラムを自動的に作成するように構成され
    た放電加工におけるプログラミング装置の設定装置であ
    って、 複数の加工形態にそれぞれ対応する前記加工形態の立体
    的な図柄もしくは写真を記憶させておく記憶装置と、 前記所望の放電加工の加工形態に応じた前記データを入
    力するのに適した画面を表示できるとともに、複数の前
    記加工形態の前記立体的な図柄もしくは写真を前記画面
    に切り換える入力手段に関連させて表示できる表示装置
    と、 前記所望の放電加工の加工形態に適応する前記画面を選
    択する操作装置と、 前記操作装置により選択された前記画面に切り換える制
    御装置と、 を含んでなる放電加工におけるプログラミング装置の設
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記表示装置が、複数の前記加工形態に
    それぞれ対応する呼称と前記立体的な図柄ないしは写真
    とを関連させて表示させることを特徴とする請求項1に
    記載の放電加工装置のプログラミング装置の設定装置。
  3. 【請求項3】 前記表示装置が、前記立体的な図柄もし
    くは写真を入力手段として表示させることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の放電加工装置のプログ
    ラミング装置の設定装置。
  4. 【請求項4】 所望の放電加工の加工形態に応じてNC
    プログラムの作成に必要なデータを入力することにより
    前記NCプログラムを自動的に作成するように構成され
    た放電加工におけるプログラミング装置の設定装置であ
    って、 複数の加工形態にそれぞれ対応する呼称または前記加工
    形態の立体的な図柄もしくは写真を記憶させておく記憶
    装置と、 前記所望の放電加工の加工形態に応じた前記データを入
    力するのに適した画面を表示できるとともに、複数の前
    記加工形態の前記呼称または前記立体的な図柄もしくは
    写真を前記複数の加工形態の特徴により分類して、前記
    画面に切り換える入力手段に関連させて表示できる表示
    装置と、 前記所望の放電加工の加工形態に適応する前記画面を選
    択する操作装置と、 前記操作装置により選択された前記画面に切り換える制
    御装置と、 を含んでなる放電加工におけるプログラミング装置の設
    定装置。
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