JP2000126153A - 超電導磁石装置 - Google Patents

超電導磁石装置

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JP2000126153A
JP2000126153A JP10318316A JP31831698A JP2000126153A JP 2000126153 A JP2000126153 A JP 2000126153A JP 10318316 A JP10318316 A JP 10318316A JP 31831698 A JP31831698 A JP 31831698A JP 2000126153 A JP2000126153 A JP 2000126153A
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Japan
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coupling
column
connecting pipe
coupling tube
superconducting
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JP10318316A
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Hiroshi Tazaki
寛 田崎
Takao Honna
孝男 本名
Hirotaka Takeshima
弘隆 竹島
Mitsuru Onuma
満 大沼
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い開口にすることで被検者に開放感を与
え、また、検査者に対へのアクセスを容易にする超電導
磁石装置を提供する。 【解決手段】 中空を有する連結管10と一体形成の機
械的強度の大なる材質よりなる連結柱11とを計測空間
5の上下方向の中心軸(Z軸)に対し奥側に配置して上
下に配置した冷却容器8を支持し、連結柱11の径は連
結管10の径より細く形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング装置(以下、MRI装置という)に適した超電導磁
石装置に係り、特に、広い開口を有することで被検者に
開放感を与え、また、検査者に対しては被検者へのアク
セスを容易にし、さらにまた、超電導磁石の低温部への
外気による熱侵入が少なく、装置維持費が安価である超
電導磁石装置に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例は、特願平8−30396
5号に開示されたもので、図14は超電導磁石装置の全
体斜視図,図15は図14の計測空間における横断面図
である。図14において、磁場発生源である超電導コイ
ルを収納する冷却容器8が計測空間(均一磁場発生領
域)5を挟んで上下方向に対向して対称に配置されてい
る。この磁場発生源である超電導コイルは、計測空間5
に上下方向に高強度の均一磁場を発生させるものであ
る。円形の超電導コイルを収納する冷却容器8も円筒形
状をしており、上下方向に対称に配置されている。この
冷却容器8は真空容器と冷媒容器を含み、超電導コイル
を超電導状態に冷却,維持する。2つの冷却容器8はそ
の間に配置された連結管21によって所定の距離を保持
して支持される。この連結管21は、機械的に上下の冷
却容器8を支える働きをしているが、必要によっては、
上下の冷媒容器(冷媒は液体ヘリウムなど使用)を熱的
に接続させる働きを持たせても良い。この場合の連結管
21の1例の断面図を、図16に示す。最も外側の殻1
60が、機械的に上下の静磁場発生源を支える働きを持
つ。その内側に、熱シールド3、その内側に冷媒161
を収容する容器162と中央に、上下の超電導コイルを
直列に接続するための超電導線163が通される。この
ようにすることで、冷凍機を上下の冷却容器8に1台ず
つ設ける必要がなくなり、システムに1台の冷凍機で間
に合わせることが可能となったり、液体ヘリウムを供給
するためのバルブを上側1箇所のみで間に合わせること
が可能となったりする。また、このようにすることで、
上下の超電導コイルに対して独立に永久電流スイッチを
設ける必要がなくなったり、上下の超電導コイルのどち
らかでクエンチが発生した場合、瞬時に上下に流れる電
流が減衰するので、力学的アンバランスが生じなくなる
といった利点がある。
【0003】また、連結管21の配置は、図示では計測
空間5の左右に配置しているが、この本数はこれに限定
されず、1本ずつでも3本ずつでも良いし、また、本数
が左右非対称でもよい。
【0004】一方、磁場発生源である超電導コイルによ
って発生された磁束による装置外部における漏洩磁場を
低減するために、冷却容器8の外周部には鉄による磁気
シールドが設けられている。具体的には、上下の冷却容
器8の上下を円形の鉄板23で囲み、更に上下の鉄板2
3を断面円板状の鉄柱22の部分との磁気的結合を高め
て、漏洩磁場を抑制するために、両者の間に補助鉄材2
4を設けている。補助鉄材24は鉄板23と鉄柱22の
外周をなめらかな形状にして接続することにより、両者
の間で磁束がスムーズに流れるので、磁気飽和が生じに
くくなる。このように磁場発生源の周囲を鉄などの強磁
性体で囲むことで、装置外部に発生する磁束に対し磁路
(帰路)が形成されるので、漏洩磁場が遠方にまで広が
ることを抑制できる。
【0005】ここで、今後の説明のために、計測空間
(均一磁場発生領域)5の中心を原点とする3次元直交
座標を定義しておく。この座標系は、一例として、図1
4において上下方向にZ軸,前後方向にY軸,左右方向
にX軸をそれぞれ持っている。上述の超電導磁石をMR
I装置に適用した場合、検査用テーブルに載せられた被
検者は、一般にY軸方向に沿って超電導磁石装置の計測
空間5の中に挿入される。
【0006】この第1の従来例では、冷却容器8の連結
管21および鉄柱22は、X軸上には配置されておら
ず、計測空間5の上下方向の中心軸であるZ軸より奥側
(後方)に配置されている。すなわち、冷却容器8はZ
軸より奥側で連結管21により支持され、鉄柱22は鉄
板23とZ軸より奥側で磁気的に接続されているため
に、X軸上に連結管21も鉄柱22も存在しない。この
ため、装置外部から計測空間5に挿入された被検者に対
して、検査者は装置の横側から自由にアクセスすること
ができる。この結果、検査者はIVMRなどを含む種々
の処置をより容易に行うことができる。また、超電導磁
石装置の計測空間5の中に入った被検者から見た場合に
は、横方向の視野が広がったことにより、開放感が大き
くなるため、安心して検査が受けられるという効果が生
まれる。
【0007】一方、第2の従来例として、漏洩磁場を低
減することを、強磁性体によってでなく、シールドコイ
ルによって行なうアクティブシールド方式超電導磁石
も、提案されている(特願平7−336023)。この
アクティブシールド方式超電導磁石では、多量の強磁性
体を用いないので、装置の重量が大きくならない、とい
う利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上、第1の従来例の
超電導磁石は、液体ヘリウムを用いる超電導磁石の例で
あるが、近年他方面で開発,製品化が行なわれている伝
導冷却方式超電導磁石(冷凍機により直接超電導コイル
を冷却する)は、冷媒を用いず、超電導コイルを冷却す
る。この磁石の場合、連結管内に熱伝導率の良い金属を
通し、上か下の片側にのみ配置した冷凍機により、もう
片方の超電導コイルを冷却するために用いる場合があ
る。
【0009】このように超電導磁石は、液体ヘリウムを
用いたり、液体ヘリウムを用いなかったりする場合があ
るが、連結管の役割を、次の4種類に分類した。
【0010】(a)機械的に上下の冷却容器を支える働
き 上下の超電導コイルには、各コイル間及び、上下の磁気
シールドとの間に力が働く。この力は直接冷却容器に伝
わるが、連結管はこれに対抗するため、上下の冷却容器
を接続し、上下の冷却容器の距離を一定に保つ働きを持
つ。
【0011】(b)冷媒または、冷媒ガスを通す働き 上記、冷媒を用いる超電導磁石の場合、液体ヘリウムを
補給するためのバルブを上側1つとするために、連結管
を用いる。連結管を用いれば、上側冷媒容器に液体ヘリ
ウムを補給するだけで下側へ液体ヘリウムが流れ落ちる
ので、バルブは1個だけで良くなる。
【0012】(c)熱を伝達する働き 上記、冷媒を用いない超電導磁石の場合、設置する冷凍
機の個数を(例えば)上側1つとするために、連結管内
に熱伝導率の良い金属を通し、下側の超電導コイルを冷
却する働きを持つ。
【0013】(d)上下の超電導コイルを直列に連結す
る働き 上下の超電導コイルを、直列に接続する。このことによ
って、上下の超電導コイルに対して独立に永久電流スイ
ッチを設ける必要がなくなったり、上下の超電導コイル
のどちらかでクエンチが発生した場合、瞬時に上下に流
れる電流が減衰するので、力学的アンバランスが生じな
くなる。
【0014】この連結管では、次の2つの課題がある。 (1)連結管内部の極低温部への熱侵入を少なくする 連結管を通しての熱の侵入量が多い場合、冷媒の蒸発量
が大きくなり、冷媒を補給する回数が多くなったりす
る。また冷凍機を用いて冷媒を再液化する超電導磁石の
場合には、冷凍機に必要な容量が大きくなり、運転コス
トが大きくなる。
【0015】(2)被検者へのアクセス性を良くする 連結管が図16のような構造の場合、連結管は内部への
熱侵入を少なくするために熱シールドを設けなければな
らず、太くなる傾向にある。その場合、連結管は計測空
間である均一磁場発生領域付近に存在するために、装置
の外部から被検者にアクセスしにくい問題がある。術者
は外部より検査者ヘアクセスするが、IVMRの場合、
手術ではカテーテル等の器具を外部より引っぱってこな
ければならず、また、被検者に対して手術(作業)をす
る際にも腕を自由に動かす必要がある。その点、磁場発
生領域付近に連結管が存在すると術者の行動が制限さ
れ、不便となる。また、被検者にとっても磁石の中に入
った状態で、横方向の視野が狭くなるために圧迫感を受
けるという問題がある。従って、この問題点を緩和する
ためには、少しでも連結管が細く、なるべく被検者から
離れた位置に設置されている、あるいは連結管の本数が
少ないことが、術者及び被検者の双方から要望されてい
る課題である。
【0016】従って、本発明は、上記(1),(2)の
問題点を解決し、連結管を通しての熱の侵入が少ない、
あるいは術者の被検者へのアクセス性の良い超電導磁石
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は上下に配置された冷却容器を、超電導線、
熱シールドおよび冷媒を通す中空を有する少なくとも1
本の連結管と、機械的強度大なる材質よりなる一体形成
の少なくとも1本の連結柱とにより支持し、この連結柱
の径は前記連結管の径より細くしたことにある。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明に係る超電導磁
石装置の第1の実施例である。図1は全体斜視図、図2
は図1の計測空間における横断面図、図3は図1の点線
上の断面図である。以後、各図において従来例と同一部
分は同一記号で示す。この第1の実施例では、連結管1
0および連結柱11は図14の従来の連結管21と同じ
位置に配置したもので、連結管10は従来と同様に図1
6に示す断面形状をしており、連結柱11は機械的強度
の高い材質例えばステンレス鋼により、中空を有せず一
体に形成したもので、その径は連結管10の径よりも細
く形成してある。図3において、鉄板23の上下に配置
された冷却容器8は超電導コイル2を有する冷却容器7
と熱シールド3を有する真空容器6よりなっている。連
結管10および連結柱11は上下の冷却容器8の間に配
置されて冷却容器8を機械的に支持している。さらに連
結管10はその空胴に超電導線163および熱シールド
3が配置され、それぞれ、上下の超電導コイル2および
熱シールド3に接続されている。
【0019】この第1の実施例は図2に示すように第1
の従来例と同様に、連結管10,連結柱11および鉄柱
22は、X軸上には配置されておらず、計測空間5の上
下方向の中心軸であるZ軸より奥側(後方)に配置され
ている。すなわち、冷却容器8はZ軸より奥側で連結管
10および連結柱11により支持され、鉄柱22は鉄板
23とZ軸より奥側で磁気的に接続されているために、
X軸上に連結管も鉄柱も存在しない。
【0020】ところが、従来例では、連結管の各々が受
け持つ役割についての言及はなく、何れも同等な扱いが
されていた。即ち、どの連結管も前記(a),(b),
(d)の働きを持つため、同じ太さになっていた。さら
に、各連結管内をヘリウムが通るため、外部から極低温
部へ連結管を通して熱が侵入する割合が大きくなり、冷
媒の蒸発量が多くなる。このために、運転コストが増大
するので、熱の侵入をなるべく小さくすることが課題と
なる。
【0021】一方、第1の実施例では、4本ある連結管
のうち左右1本づつの連結柱11が連結管の役割(a)
を持ち、他の2本の連結管10には連結管の役割
(b),(d)を持つ。そのため、熱の侵入する連結管
の数が2分の1になり、それに応じて侵入する熱の量
が、第1の従来例の場合の2分の1になる。また、連結
管の役割(a)を持つ連結柱11は、機械的強度の大き
な材質を用いているので連結管の役割(b),(d)を
持つ連結管10よりその径を細くすることができ、その
点で術者が被検者ヘアクセスする上でのスペースが広が
り、手術等の場面で便利となる。
【0022】次に第2の実施例を図4〜6を用いて説明
する。この実施例は第1の実施例に比べ、1本の連結管
と1本の連結柱で構成したことに特徴がある。磁場強度
が大のMRI装置の場合には、第1の実施例のように2
本の連結管と2本の連結柱とで冷却容器を機械的に支え
る必要があるが、磁場強度がこれより比較的小の場合に
は連結管および連結柱の本数を少なくして冷却容器を支
えることができる。この第2の実施例では、それぞれ一
本の連結管10および連結柱11により上下の冷却容器
8を支持している。そこで図6に示すように、連結管1
0は外側の導管により冷却容器8を支えるとともに、第
1の実施例と同様に、その中空に配置した超電導線およ
び熱シールドにより、それぞれ、上下冷却容器8内の超
電導コイル2および熱シールド3を接続している。連結
柱11は第1の実施例と同様の材質よりなり、専ら冷却
容器8を支持する作用をする。本例では、冷媒ガスを通
す働きと、上下の超電導コイル2を直列に接続する働き
が1本の連結管10にまとめられているので、連結管1
0を通して侵入する熱の量を第1の実施例と同様に低減
することができる。左側の連結柱11は機械的に上下の
冷却容器を支える働きを持たせるが、MRI装置の磁場
強度の比較的小の場合に用いるので、第1の実施例のよ
うにその径を細くすることができる。そのため、第1の
実施例と同様に、術者が被検者ヘアクセスする上でのス
ペースが広がり、手術等の場面で便利となる。
【0023】次に第3の実施例について説明する。第3
の実施例は、第2の実施例の変形である。ただし、第3
の実施例は、図7のように鉄柱22の本数が1本の場合
である。本例では連結管の役割(a)を持つ連結柱11
を鉄柱22から離れた位置に、連結管の役割(a),
(b),(d)を持つ連結管10を鉄柱22に近い位置
に設置している。鉄柱22の本数を1本にしようとする
と鉄柱から離れた位置で、鉄板23及び冷却容器8が電
磁力と重力によりたわみ、磁場強度の大きな磁石を製作
するには困難であった。しかし、本発明により鉄柱から
離れた位置で連結柱11により機械的に上下の冷却容器
を支えることができるので、磁場強度の大きな磁石が製
作可能となった。しかも、そのための連結柱11は機械
的な働きのみで良いために、細くできるので、術者が被
検者ヘアクセスする上でも大きな妨げとならないように
することができる。
【0024】次に第4の実施例について説明する。第4
の実施例は、第3の実施例の変形である。第4の実施例
では、図8のように連結管の役割(a)を持つ連結柱1
1が両端においてその径が太くなっている。このことに
よって、両端で冷媒容器8に加わる単位面積あたりの力
が小さくなり、冷媒容器の連結柱11に接する面に局部
的に強い力が加わり破壊しないようになっている。ま
た、連結柱11の中央の径が細くなっているので、術者
の患者に対するアクセスが容易になる。
【0025】次に第5の実施例を図9に示す。この実施
例ではX軸の線上に沿つて上側の冷却容器8に縁部8′
を設ける。そしてこの縁部8’に連結柱11の一端を連
結する。連結柱11の他端はMRI装置が設置される場
所の床に固定される。連結柱11の連結管10に対する
位置は縁部8’の長さに相当する距離だけ広がるので、
術者の被検者へのアクセス性はさらに向上する。以上実
施例はすべて、パッシブシールド型超電導磁石の例であ
るが、アクティブシールド型超電導磁石の場合も、同様
の効果は期待できる。
【0026】アクティブシールド型超電導磁石の例とし
て、第6の実施例を示す。第6の実施例は、連結管の本
数が2本の場合である。図10は外観図、図11は横断
面図である。
【0027】アクティブシールド型磁石は、均一磁場空
間に対抗して配置された円形のメインコイルを有する第
1のクライオスタット100と、メインコイルの外側に
配置された円形のシールドコイルを有する第二のクライ
オスタット110とを一組にして、これを上下に配置し
たものよりなる。このメインコイルは均一磁場発生用の
コイルであり、シールドコイルは漏洩磁場を低減するた
めに用いられる。シールドコイルの外径はシールド効果
を上げるためにメインコイルよりも大きくしている。こ
れに応じてシールドコイルを収納する第二のクライオス
タット110の外径も、メインコイルを収納する第1の
クライオスタット100の外径より大きくしている。2
本の連結管10は図11に示すようにX−Y’軸および
X’−Y’軸のほぼ45度の方向に位置にして上下の第
1および第2のクライオスタット100および110を
支持するようにする。
【0028】第6の実施例では、2本の連結管がY’方
向にシフトしているので、被検者の真横(X’,Xから
の方向)からのアクセスが可能となる。しかし、本実施
例では、上下のクライオスタットに働く電磁力によっ
て、Z方向にクライオスタットが引き合い、たわみやす
くなる。第6の実施例では、このたわみを緩和するため
に、補強材120が設置されている。補強材120は、
連結管10の側面とメインコイルを収納するクライオス
タット100を接合しており、このことにより、上下の
クライオスタットが電磁力によりたわむことを防ぐ。た
だし、X−X’方向から操作者が被検者ヘアクセスする
ことができるように、X−X’方向の操作可能空間を残
して、補強している。
【0029】次に第7の実施例を図12および13に示
す。この実施例もアクティブシールド型超電導磁石の例
であり、連結管2本および連結柱1本を配置した場合で
ある。2本の連結管10は図10および11の連結管と
同様の位置に設けられる。これに対して、連結柱11は
連結管10に対応してY−Y’軸上に設置されている。
この構成により、磁場強度の大なMRI装置の場合に
も、クライオスタットのZ方向のたわみを緩和すること
ができる。この場合、図10のような補強材を設けなく
てもよい。
【0030】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、中空
を有する連結管と、これにより径の細い連結柱とを組合
せて、上下の冷却容器またはクライオスタットを支持す
るようにしたので、術者の被検者へのアクセスを改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の計測空間における横断面図である。
【図3】図1の点線上の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の計測空間における横断面図である。
【図6】図4の点線上の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す斜視図である。
【図11】図11は図10の計測空間における横断面図
である。
【図12】本発明の第7の実施例を示す斜視図である。
【図13】図12の計測空間における横断面図である。
【図14】従来の装置を示す斜視図である。
【図15】図12の計測空間における横断面図である。
【図16】従来の連結管の断面を示す図である。
【符号の説明】
2 超電導コイル 3 熱シールド 5 計測空間 6 真空容器 7 冷媒容器 8 冷却容器 8′ 縁部 10 連結管 11 連結柱 22 鉄柱 100 第1のクライオスタット 110 第2のクライオスタット 120 補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 満 東京都国分寺東恋ケ窪一丁目280番地 株 式会社日立製作所デザイン研究所内 Fターム(参考) 4C096 AB37 AB42 AB47 AD08 CA02 CA22 CA32 CA36 CA59

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置された冷却容器を、超電導
    線、熱シールドおよび冷媒を通す中空を有する少なくと
    も1本の連結管と、機械的強度大なる材質よりなる一体
    形成の少なくとも1本の連結柱とにより支持し、この連
    結柱の径は前記連結管の径より細くしたことを特徴とす
    る超電導磁石装置。
JP10318316A 1998-10-22 1998-10-22 超電導磁石装置 Pending JP2000126153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002003862A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Hitachi Medical Corporation Appareil d'imagerie par resonance magnetique
JP2002209869A (ja) * 2001-01-15 2002-07-30 Mitsubishi Electric Corp 超電導マグネット装置およびその製造方法

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