JP2000123177A - 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2000123177A
JP2000123177A JP10297198A JP29719898A JP2000123177A JP 2000123177 A JP2000123177 A JP 2000123177A JP 10297198 A JP10297198 A JP 10297198A JP 29719898 A JP29719898 A JP 29719898A JP 2000123177 A JP2000123177 A JP 2000123177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
images
feature point
image
feature points
feature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10297198A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Furukawa
至 古川
Hidekazu Ine
英一 井根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10297198A priority Critical patent/JP2000123177A/ja
Publication of JP2000123177A publication Critical patent/JP2000123177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Collating Specific Patterns (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの画像内における特徴点を容易に対応付
けることができる技術を提供する。 【解決手段】 第1および第2の画像について、それぞ
れ第1および第2のフーリエ位相画像を生成する。次
に、第1および第2のフーリエ位相画像のそれぞれか
ら、第1および第2の画像内のパターンの特徴を示す複
数の特徴点を抽出する。複数の特徴点が抽出されると、
第1および第2の画像、または、第1および第2のフー
リエ位相画像の2つを処理対象画像として、2つの処理
対象画像内における複数の特徴点のそれぞれを含む複数
の所定の領域について、パターンマッチング処理を行
う。パターンの一致度に応じて、第1の画像に含まれる
複数の特徴点のうちの第1の特徴点と、第2の画像に含
まれる複数の特徴点のうちの第2の特徴点とを対応付け
ることができるので、これにより各特徴点の対応関係を
示す特徴点対応情報を生成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像の中の特徴
点を用いる画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アニメーションなどの動画を再生する場
合には、通常、そのデータ量は膨大なものとなる。この
ような問題を解決するために、従来から、連続した多数
の画像を間引きして、いくつかの画像のみを保存してお
き、保存されなかった他の画像を補間して動画を再生す
るという方法が採用されている。
【0003】画像の補間は、保存された画像のうち、時
間的に隣り合う2つの画像を、順次、関連付けることに
よって行われる。例えば、2つの画像内に含まれる複数
の特徴点を、それぞれ対応付けることによって、2つの
画像を関連付けることができる。なお、画像内の特徴点
としては、通常、画像内のパターンの特徴を表す点が採
用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいては、2つの画像内における特徴点を対応付ける場
合には、ユーザが画像内の特徴点をマウス等を用いて各
々指定することによって行われており、手間がかかると
いう問題があった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、2つの画像内に
おける特徴点を容易に対応付けることができる技術を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、画像処理装置であって、第1および第2の画像に
ついて、それぞれ第1および第2のフーリエ位相画像を
生成する位相画像生成部と、前記第1および第2のフー
リエ位相画像のそれぞれから、前記第1および第2の画
像内のパターンの特徴を示す複数の特徴点を抽出する特
徴点抽出部と、前記第1および第2の画像、または、前
記第1および第2のフーリエ位相画像の2つを処理対象
画像として、前記2つの処理対象画像内における前記複
数の特徴点のそれぞれを含む複数の所定の領域につい
て、パターンマッチング処理を行い、パターンの一致度
を算出する一致度算出部と、前記一致度に応じて、前記
第1の画像に含まれる前記複数の特徴点のうちの第1の
特徴点と、前記第2の画像に含まれる前記複数の特徴点
のうちの第2の特徴点とが、対応していることを示す特
徴点対応情報を生成する特徴点対応情報生成部と、を備
えることを特徴とする。
【0007】この画像処理装置においては、第1と第2
の画像から第1と第2のフーリエ位相画像を生成してい
るので、フーリエ位相画像を用いて第1と第2の画像に
含まれる特徴点を抽出することができる。2つの処理対
象画像内の複数の特徴点のそれぞれを含む複数の所定の
領域を用いて、パターンマッチング処理を行うことによ
り、特徴点を含む所定の領域同士の一致度を求めること
ができる。したがって、求められた一致度に応じて、2
つの処理対象画像内の対応する特徴点を決定することが
できるので、第1と第2の画像の各特徴点を容易に対応
付けることが可能となる。
【0008】上記の装置において、前記特徴点対応情報
生成部は、前記一致度に応じて前記2つの処理対象画像
のそれぞれに含まれる前記複数の特徴点を双方向に対応
付け、前記第1の特徴点に対する前記第2の画像に含ま
れる前記複数の特徴点の一致度の中で前記第2の特徴点
の一致度が最も高く、かつ、前記第2の特徴点に対する
前記第1の画像に含まれる前記複数の特徴点の一致度の
中で前記第1の特徴点の一致度が最も高い場合にのみ前
記特徴点対応情報を生成することが望ましい。
【0009】このように2つの処理対象画像について、
特徴点を含む所定の領域同士で双方向に対応付けを行え
ば、互いに一致度が最も高くなる特徴点のみを用いて特
徴点対応情報を生成することができる。これにより、よ
り信頼度の高い特徴点対応情報を生成することが可能と
なる。
【0010】上記の装置において、前記特徴点抽出部
は、前記第1および第2のフーリエ位相画像を、所定の
閾値で2値化することにより前記特徴点の複数の候補を
選出し、前記特徴点の候補の中から、前記特徴点を決定
するようにすることが好ましい。
【0011】第1と第2のフーリエ位相画像を所定の閾
値で2値化することにより特徴点の候補を選出すれば、
特徴点の候補の中には、特徴点となるべき点がうまく含
まれる。したがって、このように特徴点の候補を選出し
ておけば、特徴点となるべき点を確実に特徴点として決
定することが可能となる。
【0012】上記の装置において、前記特徴点抽出部
は、前記複数の候補に関する細らせ処理を行うことによ
り前記特徴点を決定するようにしてもよい。
【0013】このようにすれば、複数の特徴点の候補の
中から、特徴点を容易に決定することができる。
【0014】また、上記の装置において、前記特徴点
は、前記特徴点の候補の中から、ユーザが選択すること
によって決定されるようにしてもよい。
【0015】このようにすれば、ユーザが選択する範囲
が限られているため、従来の技術に対し、比較的容易に
特徴点を決定することが可能となる。
【0016】本発明の記録媒体は、画像処理を行うため
のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体であって、第1および第2の画像に
ついて、それぞれ第1および第2のフーリエ位相画像を
生成する機能と、前記第1および第2のフーリエ位相画
像のそれぞれから、前記第1および第2の画像内のパタ
ーンの特徴を示す複数の特徴点を抽出する機能と、前記
第1および第2の画像、または、前記第1および第2の
フーリエ位相画像の2つを処理対象画像として、前記2
つの処理対象画像内における前記複数の特徴点のそれぞ
れを含む複数の所定の領域について、パターンマッチン
グ処理を行い、パターンの一致度を算出する機能と、前
記一致度に応じて、前記第1の画像に含まれる前記複数
の特徴点のうちの第1の特徴点と、前記第2の画像に含
まれる前記複数の特徴点のうちの第2の特徴点とが、対
応していることを示す特徴点対応情報を生成する機能
と、を記録する。
【0017】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータシステムによって実行さ
れた場合にも、上記の画像処理装置と同様の作用・効果
を有し、第1と第2の画像の各特徴点を容易に対応付け
ることができる。
【0018】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような態様も含
んでいる。第1の態様は、画像処理方法であって、第1
および第2の画像について、それぞれ第1および第2の
フーリエ位相画像を生成する工程と、前記第1および第
2のフーリエ位相画像のそれぞれから、前記第1および
第2の画像内のパターンの特徴を示す複数の特徴点を抽
出する工程と、前記第1および第2の画像、または、前
記第1および第2のフーリエ位相画像の2つを処理対象
画像として、前記2つの処理対象画像内における前記複
数の特徴点のそれぞれを含む複数の所定の領域につい
て、パターンマッチング処理を行い、パターンの一致度
を算出する工程と、前記一致度に応じて、前記第1の画
像に含まれる前記複数の特徴点のうちの第1の特徴点
と、前記第2の画像に含まれる前記複数の特徴点のうち
の第2の特徴点とが、対応していることを示す特徴点対
応情報を生成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0019】第2の態様は、コンピュータに上記の発明
の各工程または各部の機能を実行させるコンピュータプ
ログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装
置である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例として
の画像処理装置を示すブロック図である。この装置は、
CPU100と、バスライン102とを備えている。バ
スライン102には、画像データメモリ110と、表示
部120と、ROM130と、磁気ディスク140とが
接続されている。また、バスライン102には、画像処
理部150の機能を実現するプログラムを含むRAMが
接続されている。画像処理部150は、画像調整部15
1と、位相画像生成部152と、特徴点抽出部153
と、一致度算出部154と、特徴点対応情報生成部15
5との機能を備えている。この画像処理装置は、伝送路
に接続して一般的なネットワークシステムを構成するよ
うにしてもよい。
【0021】なお、上記の画像処理部150内の各部1
51〜155の機能を実現するコンピュータプログラム
は、フレキシブルディスクやCD−ROM等の、コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供
される。コンピュータは、その記録媒体からコンピュー
タプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶
装置に転送する。あるいは、通信経路を介してコンピュ
ータにコンピュータプログラムを供給するようにしても
よい。コンピュータプログラムの機能を実現するときに
は、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラム
がコンピュータのマイクロプロセッサによって実行され
る。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラ
ムをコンピュータが読み取って直接実行するようにして
もよい。
【0022】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とを少なくとも備えている。コンピュータプ
ログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の
機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。な
お、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されてい
ても良い。
【0023】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0024】図2は、本実施例における画像の処理手順
を示すフローチャートである。図3は、画像の処理の様
子を示す説明図である。図2のステップS101におい
ては、図1の画像調整部151は、第1と第2の画像の
調整を行う。ステップS101においては、解像度の調
整が行われる。例えば、2つの画像の解像度が異なる場
合には、ほぼ同じ解像度となるように画像が調整され
る。具体的には、解像度の高い画像の画素を間引くこと
によって、解像度の低い画像とほぼ同じ解像度となるよ
うに調整する。また、2つの画像の解像度をさらに低い
解像度に調整してもよい。このようにすれば、後述する
ステップS106における処理を迅速に行うことが可能
となる。図3(A−1),(A−2)には、それぞれス
テップS101において解像度が調整された第1の画像
M1と第2の画像M2とが示されている。
【0025】図3(A−1),(A−2)に示すよう
に、3次元空間に配置された3次元対象物である直方体
が、第1と第2の画像M1,M2の両方に含まれてい
る。2つの画像M1,M2は、同じ対象物を3次元空間
の異なる方向から撮像した場合を示している。
【0026】図2のステップS102,S103におい
ては、位相画像生成部152(図1)が、第1と第2の
画像M1,M2からそれぞれ第1と第2のフーリエ位相
画像を生成する。
【0027】図4は、ステップS102(図2)の第1
のフーリエ位相画像の生成処理の手順を示すフローチャ
ートである。なお、ステップS103における第2のフ
ーリエ位相画像の生成処理の手順も図4に示す手順と同
じである。ステップS102aでは、第1の画像の画像
データをフーリエ変換する。画像データのフーリエ変換
F(u,v)は、数式1によって与えられる。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、(x,y)は、図3(A−1),
(A−2)に示すように、画像における各画素の位置を
示している。f(x,y)は、位置(x,y)における
画像データを示している。Nx,Nyは、それぞれ画像
のx方向、y方向の全画素数を示している。(u,v)
は、それぞれx方向、y方向における画像データf
(x,y)の周波数に関する値を示している。
【0030】次に、ステップS102b(図4)におい
ては、ステップS102aで得られたフーリエ変換を次
の数式2に従って調整する。
【0031】
【数2】
【0032】ここで、Fφ(u,v)は、調整されたフ
ーリエ変換を示している。|F(u,v)|は、数式1
のフーリエ変換F(u,v)の絶対値を示している。α
は、0以上の所定の定数を示している。なお、αは、分
母が0となることを回避するための定数であり、本実施
例においてはαは「1」に設定されている。
【0033】数式2から分かるように、定数α=0の場
合には、調整されたフーリエ変換Fφ(u,v)は、フ
ーリエ変換F(u,v)の振幅成分を規格化して位相成
分のみを抽出した関数となっている。
【0034】ステップS102cでは、調整されたフー
リエ変換Fφ(u,v)を逆フーリエ変換して、フーリ
エ位相画像データを生成する。フーリエ位相画像データ
fφ(x,y)は、数式3によって与えられる。
【0035】
【数3】
【0036】図5は、種々の画像と、対応するフーリエ
位相画像とを示す説明図である。図5(A−1),(A
−2)は、それぞれ、正方形の2次元対象物が含まれて
いる画像とそのフーリエ位相画像とを示している。同様
に、図5(B−1),(B−2)には、三角形の2次元
対象物が含まれている画像とそのフーリエ位相画像とが
示されており、図5(C−1),(C−2)には、円形
の2次元対象物が含まれている画像とそのフーリエ位相
画像とが示されている。図5(A−2),(B−2),
(C−2)のフーリエ位相画像内の白い領域は、数式3
のフーリエ位相画像データfφ(x,y)が比較的大き
な値を示す領域に相当し、他の領域は、フーリエ位相画
像データfφ(x,y)が比較的小さな値を示す領域に
相当する。図5(A−2),(B−2)のフーリエ位相
画像においては、それぞれ、正方形および三角形の頂点
に対応する画素のフーリエ位相画像データfφ(x,
y)が最も大きな値となっている。また、図5(C−
2)のフーリエ位相画像においては、円の輪郭に対応す
る画素のフーリエ位相画像データfφ(x,y)がほぼ
同じレベルで比較的大きな値となっている。
【0037】図5(A−2),(B−2),(C−2)
に示すように、フーリエ位相画像では、画像に含まれる
パターンの形状に関する特徴が強調される。したがっ
て、フーリエ位相画像を用いれば、画像に含まれる対象
物の特徴、すなわち、画像の特徴点をうまく抽出するこ
とが可能である。
【0038】図3(B−1),(B−2)は、それぞれ
図2のステップS102,S103において得られたフ
ーリエ位相画像F1,F2を示している。図3(B−
1)に示す第1のフーリエ位相画像F1は、図3(A−
1)の第1の画像M1から得られたものであり、第2の
フーリエ位相画像F2は、図3(A−2)の第2の画像
M2から得られたものである。
【0039】なお、図3(B−1),(B−2)および
図5においては、フーリエ位相画像は、図示の便宜上、
白い領域とそれ以外の領域から構成されているが、実際
のフーリエ位相画像データfφ(x,y)は、数式3か
ら得られるので、0〜1の値を取り得る多値のデータと
なっている。図3(B−1),(B−2)および図5に
示すフーリエ位相画像は、数式3のフーリエ位相画像デ
ータfφ(x,y)に255を乗じて、8ビット(0〜
255)で表現したものである。
【0040】上記のようにして、第1と第2のフーリエ
位相画像F1,F2が得られると、図2のステップS1
04,105において特徴点が抽出される。
【0041】図6は、ステップS104(図2)におけ
る第1のフーリエ位相画像F1の特徴点の抽出処理の手
順を示すフローチャートである。なお、ステップS10
5における第2のフーリエ位相画像F2の特徴点の抽出
処理の手順も図6に示す手順と同じである。
【0042】特徴点の抽出処理においては、まず、ステ
ップS104aにおいて、ステップS102,103
(図2)において得られた第1と第2のフーリエ位相画
像を2値化して特徴点の候補を抽出する。2値化処理
は、第1と第2のフーリエ位相画像と所定の閾値とを比
較することによって行われる。すなわち、フーリエ位相
画像の画素値が所定の閾値を越える画素は、特徴点の候
補として抽出される。
【0043】ステップS104aにおいて、所定の閾値
が十分に大きな値に設定されている場合には、フーリエ
位相画像の2値化によって得られる特徴点の候補は、ス
テップS104bにおいて、そのまま特徴点として決定
することができる。すなわち、所定の閾値が十分に大き
い場合には、特徴点候補は、画像内の対象物の形状の特
徴をうまく抽出した点となっている。
【0044】ところで、フーリエ位相画像を2値化する
際の所定の閾値が大き過ぎるときには、本来、画像内の
特徴点となるべき点が特徴点の候補として抽出されない
という問題が生じ得る。また、所定の閾値が比較的小さ
いときには、画像内の特徴点となるべき点に対して多数
の特徴点候補が選出され、後述するステップS106以
降(図2)の処理をあまり迅速に行えないという問題が
生じ得る。これらの問題を回避するために、ステップS
104c〜S104e(図6)に示すいずれかの手順に
よって、特徴点を決定することが好ましい。このため
に、ステップS104a(図6)において、フーリエ位
相画像を2値化する所定の閾値を、あまり大きくない値
に設定しておく。例えば、フーリエ位相画像が8ビット
で表されるときは、閾値は約100に設定される。この
とき、画像内の特徴点となるべき点に対して、比較的多
数の特徴点候補が選出される。2値化処理の結果は、数
式2の定数αの値などによって変わり得るので、2値化
処理のための所定の閾値は、実験により経験的に求める
ことが好ましい。
【0045】ステップS104cにおいては、ステップ
S104aで抽出された多数の特徴点候補の中からユー
ザの選択によって特徴点を決定する。例えば、第1と第
2のフーリエ位相画像F1,F2(図3(B−1),
(B−2))上において、ステップS104aにおいて
抽出された比較的多数の特徴点候補を表示し、ユーザが
比較的多数の特徴点候補の中から、特徴点を選定するよ
うにすればよい。このようにして特徴点を決定する場合
には、ユーザの選択範囲が限られているので、比較的容
易に特徴点を決定することができる。
【0046】ステップS104dにおいては、ステップ
S104aで抽出された比較的多数の特徴点候補を含む
領域に対して、周知の細らせ処理を行うことにより特徴
点を決定する。本実施例の細らせ処理においては、特徴
点候補が4画素以上連続した画素領域を細らせ処理の対
象とし、孤立した画素および3画素以下で連続した画素
領域は、特徴点を含まない画素領域とみなして細らせ処
理の対象外とする。なお、上記の「連続」とは、ある特
徴点候補の画素を注目画素とした際に、注目画素の8近
傍画素の領域内に、特徴点候補となっている画素が少な
くとも1つ存在する状態を意味する。こうすれば、特徴
点となるべき特徴点候補を含む領域を効率的に選択し
て、細らせ処理を行うことができる。このように決定さ
れる処理対象領域において、特徴点候補領域の大きさが
1画素になるまで細らせ処理を繰り返し行う。なお、細
らせ処理は、処理対象領域を囲む外接矩形において、外
縁部に存在する特徴点候補を順次注目画素として、行え
ばよい。このとき、処理対象領域内において最後に残る
1画素の大きさの特徴点候補が特徴点として決定され
る。
【0047】ステップS104eでは、特徴点候補が所
定の画素数以上連続した画素領域内において、フーリエ
位相画像データfφ(x,y)が最大となる特徴点候補
を特徴点として決定する。このようにすれば、複数の特
徴点候補の中から、容易に特徴点を決定することができ
る。
【0048】このように、ステップS104c〜S10
4eのいずれかの処理を用いれば、上記の種々の問題を
回避して、特徴点を決定することができる。なお、ステ
ップS104c〜S104eの処理のいずれを採用する
かは、ユーザが予め設定しておけばよい。
【0049】ステップS104(図2)においては、上
記のようにして第1と第2のフーリエ位相画像F1,F
2から特徴点が抽出される。図3(B−1),(B−
2)には、第1と第2のフーリエ位相画像F1,F2に
おける特徴点が「●」印で示されている。
【0050】図2のステップS106においては、第1
と第2のフーリエ位相画像F1,F2から得られた各特
徴点を含む所定の領域においてパターンマッチング処理
を行い、パターンの一致度を求める。
【0051】図7は、パターンの一致度を求める際の処
理を示す説明図である。図7には、図3(B−1),
(B−2)の第1のフーリエ位相画像F1と第2のフー
リエ位相画像F2とが示されている。図7に示すよう
に、パターンの一致度は、第1のフーリエ位相画像F1
内の第1の特徴点(APT1x,APT1y)を囲む所定
の大きさの領域APT1をテンプレートとして用いて、
第2のフーリエ位相画像F2内の複数の特徴点(BPT
x,BPT1y),(BPT2x,BPT2y)…をそれ
ぞれ囲む所定の大きさの領域BPT1,BPT2…につ
いてパターンマッチング処理を行うことにより求められ
る。第1のフーリエ位相画像F1内の第1の特徴点(A
PT1x,APT1y)を囲む所定の大きさの領域APT
1をテンプレートとして用いたパターンマッチング処理
が終了すると、次に、第1のフーリエ位相画像F1内の
第2の特徴点(APT2x,APT2y)を囲む所定の大
きさの領域APT2をテンプレートとして用いてパター
ンマッチング処理を行う。このようにして、第1のフー
リエ位相画像F1内のすべての特徴点をそれぞれ囲む所
定の大きさの領域をテンプレートとして用いてパターン
マッチング処理を行う。本実施例において、2つのパタ
ーン領域APTα,BPTβの一致度Sは、次の数式4
に従って求められる。
【0052】
【数4】
【0053】ここで、(i,j)は、第1のフーリエ位
相画像F1内のα番目のパターン領域APTαと、第2
のフーリエ位相画像F2内のβ番目のパターン領域BP
Tβとにおいて、特徴点(APTαx,APTαy),
(BPTβx,BPTβy)を原点とする座標を示してい
る。AVα(i,j),BVβ(i,j)は、位置
(i,j)の画素の画素値を示している。m,nは、パ
ターン領域の大きさを示す定数であり、特徴点を中心と
して(2m+1)×(2n+1)画素の領域がパターン
マッチング処理の対象領域となる。
【0054】例えば、第1のフーリエ位相画像F1内の
特徴点(APT1x,APT1y)を囲む領域APT1を
テンプレートとして用いると、第2のフーリエ位相画像
F2内の各特徴点を囲む領域BPT1,BPT2…につ
いての一致度S(APT1,BPT1),S(APT
1,BPT2)…が求められる。同様に、第1のフーリ
エ位相画像F1内の特徴点(APT2x,APT2y)を
囲む領域APT2をテンプレートとして用いると、第2
のフーリエ位相画像F2内の各特徴点を囲む領域BPT
1,BPT2…についての一致度S(APT2,BPT
1),S(APT2,BPT2)…が求められる。
【0055】なお、本実施例においては、第1のフーリ
エ位相画像F1内のα番目の特徴点を囲む領域APTα
と、第2のフーリエ位相画像F2内のβ番目の特徴点を
囲む領域BPTβとの画素サイズ((2m+1)×(2
n+1)画素)が等しくなっているが、領域BPTβの
画素サイズを領域APTαの画素サイズより大きくして
もよい。この場合には、領域BPTβ内において、領域
APTαのパターンを順次走査しつつパターンマッチン
グ処理を行い、最も大きくなる一致度を求めればよい。
【0056】上記のように特徴点を含む所定の領域のパ
ターンの一致度が求められると、図2のステップS10
7において、第1と第2のフーリエ位相画像F1,F2
に含まれる各特徴点が対応付けられる。すなわち、第1
のフーリエ位相画像F1内のα番目の特徴点(APTα
x,APTαy)については、この特徴点を含む領域AP
Tαに関して数式4の一致度Sが最も大きくなるような
第2のフーリエ位相画像F2内の領域BPTβに含まれ
る特徴点(BPTβx,BPTβy)が対応付けられる。
図7では、第1のフーリエ位相画像F1内の第1の特徴
点(APT1x,APT1y)が、第2のフーリエ位相画
像F2内の領域BPT1に含まれる特徴点(BPT
x,BPT1y)と対応付けられる場合が矢印で示され
ている。このようにして、第1のフーリエ位相画像F1
内の各特徴点は、第2のフーリエ位相画像F2内の各特
徴点と対応付けられる。
【0057】ステップS108(図2)においては、特
徴点対応情報生成部155(図1)が、ステップS10
7における特徴点の対応付けの結果を評価して、特徴点
対応情報を生成する。例えば、第1のフーリエ位相画像
F1内の特徴点の数が、第2のフーリエ位相画像F2内
の特徴点の数より1つ多い場合には、不適切な特徴点の
対応付けが行われている可能性がある。すなわち、第1
のフーリエ位相画像F1内の2つの特徴点が、第2のフ
ーリエ位相画像F2内の1つの特徴点と対応付けられて
いると考えられる。このような場合には、これらの2つ
の対応付けのうち、パターンマッチング処理による一致
度Sが大きい方の対応付けを優先させ、他方の対応付け
を消去して、特徴点対応情報を生成する。
【0058】図3(C−1),(C−2)には、ステッ
プS108で生成された特徴点対応情報で示される対応
関係が矢印により模式的に示されている。図3(C−
1),(C−2)には、第1と第2の画像M1,M2に
おける特徴点が「●」印で示されている。なお、特徴点
の位置は図3(B−1),(B−2)と同じである。図
3(C−1),(C−2)では、2つの画像M1,M2
には特徴点が7つずつ含まれており、各特徴点が1つず
つうまく対応付けられている場合が示されている。この
ように生成された特徴点対応情報(図3(C−1),
(C−2))と、第1と第2の画像M1,M2(図3
(A−1),(A−2))とを保存しておけば、第1の
画像M1から第2の画像M2までの間の画像を適宜補間
して、例えば、画像内の対象物が連続的に回転する様子
を再現することが可能となる。
【0059】なお、上記の手順においては、ステップS
107(図2)で第1のフーリエ位相画像F1内の各特
徴点に対し、第2のフーリエ位相画像内の特徴点が一方
的に対応付けられているが、特徴点の対応付けは双方向
に行うことが好ましい。
【0060】図8は、特徴点の対応付けを双方向に行う
場合を模式的に示す説明図である。図8(A)は、図7
と同じであり、第1のフーリエ位相画像F1内の第1の
特徴点(APT1x,APT1y)が、第2のフーリエ位
相画像F2内の第1の特徴点(BPT1x,BPT1y
と対応付けられている様子を示している。図8(B)
は、図7と逆方向の対応付け、すなわち、第2のフーリ
エ位相画像F2内の第1の特徴点(BPT1x,BPT
y)が、第2のフーリエ位相画像F1内の第1の特徴
点(APT1x,APT1y)と対応付けられている様子
を示している。逆方向の対応付けの場合には、第2のフ
ーリエ位相画像F2内のβ番目の特徴点(BPTβx
BPTβy)については、この特徴点を含む領域BPT
βに関して数式4と同様の一致度S(BTPβ,APT
α)が最も大きくなるような第1のフーリエ位相画像F
1内のα番目の領域APTαに含まれる特徴点(APT
αx,APTαy)が対応付けられる。なお、このときの
一致度S(BTPβ,APTα)を求める際には、逆方
向のパターンマッチング処理を行う必要はない。すなわ
ち、第1のフーリエ位相画像F1の特徴点を含む各領域
APTαについて求められた一致度S(ATPα,BP
Tβ)を整理して、第2のフーリエ位相画像F2の特徴
点を含む各領域BPTβについての一致度S(BTP
β,APTα)を生成すればよい。
【0061】このように双方向に対応付けを行えば、ス
テップS108における特徴点の対応付けの評価をより
確実に行うことができる。すなわち、相互の対応付けが
一致する場合にのみ、第1のフーリエ位相画像内の特徴
点と、第2のフーリエ位相画像内の特徴点との対応関係
を示す特徴点対応情報を生成すればよい。このようにす
れば、生成される特徴点対応情報の信頼度を向上させる
ことが可能となる。
【0062】図9は、4つの画像PA〜PDについての
特徴点の対応関係を示す特徴点対応情報を模式的に示す
説明図である。4つの画像PA〜PDは、3次元空間に
配置された物体(直方体)が、順次異なる方向から撮像
された際の画像を示している。図9では、各画像内の4
つの特徴点についてのみ、特徴点対応情報が図示されて
いる。なお、図9に示す特徴点対応情報は、各画像の特
徴点がステップS107(図2)において双方向に対応
付けられる場合を示している。
【0063】第1の画像PAの4つの特徴点A1〜A4
はそれぞれ第2の画像PBの4つの特徴点B1〜B4と
対応付けられ、第2の画像PBの4つの特徴点B1〜B
4はそれぞれ第1の画像PAの4つの特徴点A1〜A4
と対応付けられている。このとき、図中、双方向の矢印
で示すように、第1の画像PAの4つの特徴点A1〜A
4と第2の画像PBの4つの特徴点B1〜B4とは、そ
れぞれ相互に対応付けられて、特徴点対応情報が生成さ
れる。同じように、第3の画像PCの4つの特徴点C1
〜C4と、第4の画像PDの4つの特徴点D1〜D4も
相互に対応付けられて、特徴点対応情報が生成される。
【0064】同様に、第2の画像PBの4つの特徴点B
1〜B4のうち3つの特徴点B1,B2,B4は、第3
の画像の特徴点C1,C2,C4とそれぞれ相互に対応
付けられて、特徴点対応情報が生成される。しかし、第
2の画像PBの特徴点B3は、第3の画像PCの特徴点
C3と相互に対応付けられておらず、特徴点対応情報に
含まれていない。すなわち、第2の画像PBの2つの特
徴点B3,B4は、ともに第3の画像PCの特徴点C4
と対応付けられている。一方、第3の画像PCの特徴点
C3,C4は、それぞれ第2の画像PBの特徴点B3,
B4と対応付けられている。このとき、第2の画像PB
の特徴点B4と、第3の画像PCの特徴点C4とは、相
互に対応付けられるので、特徴点対応情報に含まれる。
しかし、第2の画像PBの特徴点B3と、第3の画像P
Cの特徴点C3とは、相互に対応付けられていないの
で、その対応関係は特徴点対応情報に含まれていない。
【0065】このように、ステップS107(図2)に
おいて、双方向に対応付けを行えば、ステップS108
において、信頼性の高い特徴点対応情報を生成すること
ができる。
【0066】上記実施例では、ステップS106(図
2)において、第1と第2のフーリエ位相画像F1,F
2(図3(B−1),(B−2))を用いてパターンマ
ッチング処理を行っているが、この代わりに、第1と第
2の画像M1,M2(図3(A−1),(A−2))を
用いてパターンマッチング処理を行ってもよい。図10
は、第1と第2の画像M1,M2を用いる場合のパター
ンマッチング処理を示す説明図である。なお、図10は
図7の処理に対応する。この場合にも、第1と第2の画
像M1,M2内の各特徴点を対応付けて、ステップS1
08(図2)において特徴点対応情報を生成することが
可能である。
【0067】また、本実施例の画像処理装置(図1)
に、さらにCCDカメラなどの受光素子を有する画像入
力部(図示せず)を追加してデジタルカメラを構成すれ
ば、撮像時に保存すべき画像を大幅に削減することがで
きる。すなわち、デジタルカメラにおいて画像を撮像す
る度に、順次、特徴点の対応付けを行っていけば、特徴
点の対応付けが比較的難しい2つの画像間における特徴
点対応情報を生成することができる。これにより、撮像
時に保存すべき画像を大幅に削減することが可能とな
る。
【0068】例えば、図9の第1と第4の2つの画像P
A,PDでは、それぞれの画像内の特徴点を囲む領域の
パターンが大きく異なるため、パターンマッチング処理
によって複数の特徴点を正確に対応付けることは比較的
困難である。このような場合にも、以下に説明するよう
にすれば第1と第4の画像PA,PDの特徴点対応情報
をうまく生成することができる。まず、第1と第2の画
像PA,PBを撮像して特徴点の対応付けを行う。次
に、第3の画像PCを撮像して、第2と第3の画像P
B,PCの特徴点の対応付けを行う。さらに、第4の画
像PDを撮像して第3と第4の画像PC,PDの特徴点
の対応付けを行う。このようにして各画像間で特徴点の
対応付けを順次行い、各画像間における特徴点の対応付
けに基づいて、第1の画像PAの特徴点と第4の画像P
Dの特徴点とを直接対応付けて、特徴点対応情報を生成
することができる。図9では、第1と第4の画像PA,
PDのそれぞれに示されている4つの特徴点のうち、第
1の画像内の3つの特徴点A1,A2,A4と第4の画
像内の3つの特徴点D1,D2,D4とが直接対応付け
られた特徴点対応情報が生成される。なお、上記の場合
には、第1と第4の画像PA,PDのみを磁気ディスク
140(図1)に保存し、第2と第3の画像PB,PC
は、一時的に画像データメモリ110に記憶すればよ
い。また、特徴点対応情報が生成されれば、隣り合う各
画像間の特徴点の対応付けは消去すればよい。このよう
に、特徴点の対応付けが比較的困難な2つの画像間にお
いても、撮像される画像毎に特徴点を順次対応させてい
けば、特徴点対応情報をうまく生成することができ、撮
像時に保存すべき画像を大幅に削減することが可能とな
る。
【0069】以上、説明したように、本発明において
は、2つの画像からそれぞれフーリエ位相画像を生成す
ることによって、画像内の特徴点を抽出する。2つの画
像、または、2つのフーリエ位相画像を用いて、特徴点
を含む所定の領域についてパターンマッチング処理を行
えば、パターンの一致度を求めることができる。このと
き、パターンの一致度に基づいて対応する特徴点を決定
することができるため、2つの画像間の特徴点の対応関
係を示す特徴点対応情報を容易に生成することが可能と
なる。
【0070】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば以下のような変形も可能である。
【0071】(1)上記実施例では、3次元空間に配置
された3次元対象物を含む画像(図3)について、特徴
点の対応付けを説明したが、画像内の対象物は、図5に
示すような2次元の対象物でもよい。この場合にも、画
像内に含まれる特徴点をうまく対応付けることができ
る。
【0072】(2)上記実施例では、画像調整部151
は、2つの画像における解像度の調整を行っているが、
2つの画像がカラー画像である場合には、さらに、カラ
ー画像の複数の色成分を合成して、単色の画像を生成す
るようにしてもよい。この場合には、図2のステップS
102以降の処理を迅速に行うことができるという利点
がある。
【0073】(3)上記実施例では、画像またはフーリ
エ位相画像を用いて、パターンマッチング処理を行って
いるが、パターンマッチング処理には、図2のステップ
S104において得られるフーリエ位相画像を2値化処
理した2値化画像を用いてもよい。ただし、この場合に
は、パターンの一致度Sの精度がかなり粗くなると考え
られるため、上記実施例において説明したように、画像
またはフーリエ位相画像を用いてパターンマッチング処
理を行うことが好ましい。
【0074】(4)上記実施例では、一致度Sを求める
際に、テンプレートを回転させずにパターンマッチング
処理を行っているが、テンプレートを比較的小さな角度
範囲で回転させて、パターンマッチング処理を行うよう
にしてもよい。例えば、テンプレートを−15度〜+1
5度の角度範囲で5度ずつ回転させてパターンマッチン
グ処理を行ってもよい。こうすれば、対象物がわずかに
傾いて撮像された場合などにも、うまく特徴点を対応付
けて特徴点対応情報を生成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像処理装置を示す
ブロック図。
【図2】本実施例における画像の処理手順を示すフロー
チャート。
【図3】画像の処理の様子を示す説明図。
【図4】ステップS102(図2)の第1のフーリエ位
相画像の生成処理の手順を示すフローチャート。
【図5】種々の画像と、対応するフーリエ位相画像とを
示す説明図。
【図6】ステップS104(図2)における第1のフー
リエ位相画像F1の特徴点の抽出処理の手順を示すフロ
ーチャート。
【図7】パターンの一致度を求める際の処理を示す説明
図。
【図8】特徴点の対応付けを双方向に行う場合を模式的
に示す説明図。
【図9】4つの画像データPA〜PDについての特徴点
の対応関係を示す特徴点対応情報を模式的に示す説明
図。
【図10】第1と第2の画像M1,M2を用いる場合の
パターンマッチング処理を示す説明図。
【符号の説明】
100…CPU 102…バスライン 110…画像データメモリ 120…表示部 130…ROM 140…磁気ディスク 150…画像処理部 151…画像調整部 152…位相画像生成部 153…特徴点抽出部 154…一致度算出部 155…特徴点対応情報生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井根 英一 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 5B043 EA01 EA04 EA06 GA01 GA05 5L096 EA43 FA23 FA81 9A001 HH23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置であって、 第1および第2の画像について、それぞれ第1および第
    2のフーリエ位相画像を生成する位相画像生成部と、 前記第1および第2のフーリエ位相画像のそれぞれか
    ら、前記第1および第2の画像内のパターンの特徴を示
    す複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記第1および第2の画像、または、前記第1および第
    2のフーリエ位相画像の2つを処理対象画像として、前
    記2つの処理対象画像内における前記複数の特徴点のそ
    れぞれを含む複数の所定の領域について、パターンマッ
    チング処理を行い、パターンの一致度を算出する一致度
    算出部と、 前記一致度に応じて、前記第1の画像に含まれる前記複
    数の特徴点のうちの第1の特徴点と、前記第2の画像に
    含まれる前記複数の特徴点のうちの第2の特徴点とが、
    対応していることを示す特徴点対応情報を生成する特徴
    点対応情報生成部と、を備えることを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記特徴点対応情報生成部は、前記一致度に応じて前記
    2つの処理対象画像のそれぞれに含まれる前記複数の特
    徴点を双方向に対応付け、前記第1の特徴点に対する前
    記第2の画像に含まれる前記複数の特徴点の一致度の中
    で前記第2の特徴点の一致度が最も高く、かつ、前記第
    2の特徴点に対する前記第1の画像に含まれる前記複数
    の特徴点の一致度の中で前記第1の特徴点の一致度が最
    も高い場合にのみ前記特徴点対応情報を生成する、画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像処理装置で
    あって、 前記特徴点抽出部は、前記第1および第2のフーリエ位
    相画像を、所定の閾値で2値化することにより前記特徴
    点の複数の候補を選出し、前記特徴点の候補の中から、
    前記特徴点を決定する、画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像処理装置であって、 前記特徴点抽出部は、前記複数の候補に関する細らせ処
    理を行うことにより前記特徴点を決定する、画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像処理装置であって、 前記特徴点は、前記特徴点の候補の中から、ユーザが選
    択することによって決定される、画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像処理を行うためのコンピュータプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
    であって、 第1および第2の画像について、それぞれ第1および第
    2のフーリエ位相画像を生成する機能と、 前記第1および第2のフーリエ位相画像のそれぞれか
    ら、前記第1および第2の画像内のパターンの特徴を示
    す複数の特徴点を抽出する機能と、 前記第1および第2の画像、または、前記第1および第
    2のフーリエ位相画像の2つを処理対象画像として、前
    記2つの処理対象画像内における前記複数の特徴点のそ
    れぞれを含む複数の所定の領域について、パターンマッ
    チング処理を行い、パターンの一致度を算出する機能
    と、 前記一致度に応じて、前記第1の画像に含まれる前記複
    数の特徴点のうちの第1の特徴点と、前記第2の画像に
    含まれる前記複数の特徴点のうちの第2の特徴点とが、
    対応していることを示す特徴点対応情報を生成する機能
    と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
JP10297198A 1998-10-19 1998-10-19 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 Pending JP2000123177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297198A JP2000123177A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297198A JP2000123177A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000123177A true JP2000123177A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17843459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10297198A Pending JP2000123177A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000123177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101842043B1 (ko) * 2011-07-22 2018-03-26 삼성전자주식회사 초음파 영상 분석 장치 및 방법
CN112149728A (zh) * 2020-09-22 2020-12-29 成都智遥云图信息技术有限公司 一种快速的多模态图像模板匹配方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101842043B1 (ko) * 2011-07-22 2018-03-26 삼성전자주식회사 초음파 영상 분석 장치 및 방법
CN112149728A (zh) * 2020-09-22 2020-12-29 成都智遥云图信息技术有限公司 一种快速的多模态图像模板匹配方法
CN112149728B (zh) * 2020-09-22 2023-11-17 成都智遥云图信息技术有限公司 一种快速的多模态图像模板匹配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101737338B1 (ko) 주석이 달린 문서 이미지들로부터 클린 문서를 복원하기 위한 시스템 및 방법
US7149355B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, image processing program, and computer-readable record medium storing image processing program
US8160366B2 (en) Object recognition device, object recognition method, program for object recognition method, and recording medium having recorded thereon program for object recognition method
JP5393428B2 (ja) コード検出及び復号化システム
US5892854A (en) Automatic image registration using binary moments
JP2004140764A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPWO2004051575A1 (ja) 特徴領域抽出装置、特徴領域抽出方法および特徴領域抽出プログラム
JP4772819B2 (ja) 画像検索装置および画像検索方法
US7885486B2 (en) Image processing system, method for processing image and computer readable medium
JP2006127216A (ja) 2次元コードおよび情報処理方法
US20090175493A1 (en) Image processing apparatus and method of controlling the same
JP2011141600A (ja) 画像処理装置及び方法、並びに、プログラム
JP4565396B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2004508641A (ja) ディジタル画像のセグメンテーション
JP2007174615A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP4134992B2 (ja) 透かし情報検出装置および透かし情報埋め込み装置および透かし情報検出方法および透かし情報埋め込み方法
US9129184B2 (en) Image synthesis processor and image synthesis method
JP2000123177A (ja) 画像処理装置およびその処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP3780181B2 (ja) 画像処理装置及びデータ処理装置とその方法及び記憶媒体
JP2010118030A (ja) 検出候補の近傍排除処理機能を有する画像処理装置及び画像処理プログラム並びにコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JPH0863604A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2008225654A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及び、プログラム、プログラム記憶媒体
JP3885001B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP4718527B2 (ja) 物体検出装置、物体検出方法、物体検出プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2007328652A (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム