JP2000120830A - 変速比無限大無段変速機 - Google Patents

変速比無限大無段変速機

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JP2000120830A
JP2000120830A JP10295111A JP29511198A JP2000120830A JP 2000120830 A JP2000120830 A JP 2000120830A JP 10295111 A JP10295111 A JP 10295111A JP 29511198 A JP29511198 A JP 29511198A JP 2000120830 A JP2000120830 A JP 2000120830A
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Japan
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transmission
gear
output shaft
continuously variable
unit
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JP10295111A
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Masaki Nakano
正樹 中野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/08Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
    • F16H37/0833Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
    • F16H37/084Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
    • F16H37/086CVT using two coaxial friction members cooperating with at least one intermediate friction member

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの軸を連結するチェーンの組み付けを容
易にして、生産性を向上させる。 【解決手段】 ユニット入力軸1a、1bにそれぞれ連
結された無段変速機2及び一定変速機3と、ユニット入
力軸1a、1bと平行に配置されたユニット出力軸6に
設けた遊星歯車機構5と、ユニット入力軸1aからキャ
リアへの伝達経路の途中に介装された動力循環モードク
ラッチ9と、遊星歯車機構5のサンギアとリングギアの
間に介装された直結モードクラッチ10と、無段変速機
2からサンギアへ駆動力を伝達するチェーン40と、ユ
ニット出力軸6のギア7と歯合するファイナルギア12
を介して連結された差動装置8とを備え、一定変速機3
はギアで構成されて、ユニット出力軸6側に設けた一定
変速機3のカウンタギア3bは環状部材で構成されると
ともに、ギアの内径をユニット出力軸6bに配設された
変速機出力ギアの外径よりも大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる変速比無限大無段変速機の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の変速機として、ベルト式
やトロイダル型の無段変速機が知られており、このよう
な無段変速機の変速領域をさらに拡大するために、無段
変速機に一定変速機と遊星歯車機構を組み合わせて変速
比を無限大まで制御可能とする変速比無限大無段変速機
が知られており、例えば、特開昭63−219956号
公報などがある。
【0003】これは、エンジンに連結される変速比無限
大無段変速機のユニット入力軸に変速比を連続的に変更
可能な無段変速機と、一定変速機(減速機)とを並列的
に連結するとともに、これらの出力軸を遊星歯車機構で
結合したもので、無段変速機の出力歯車はチェーンを介
して遊星歯車機構のサンギアに、一定変速機の出力軸は
動力循環モードクラッチを介して遊星歯車機構のキャリ
アにそれぞれ連結される。
【0004】サンギアと連結した無段変速機出力軸は、
直結モードクラッチを介して変速比無限大無段変速機の
出力軸であるユニット出力軸に結合される一方、遊星歯
車機構のリングギアもユニット出力軸に結合される。
【0005】このような変速比無限大無段変速機では、
動力循環モードクラッチを接続する一方、直結モードク
ラッチを遮断することにより、無段変速機と一定変速機
の変速比の差に応じて、総減速比を負の値から正の値ま
で無限大(ギアードニュートラルという)を含んでほぼ
連続的に制御を行う動力循環モードと、動力循環モード
クラッチを遮断する一方、直結モードクラッチを接続し
て無段変速機の変速比とチェーン伝動による変速比の積
に応じた変速比となる直結モードを選択的に使用するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速比無限大無段変速機では、一定変速機の減速比
を大きく設定するため、ユニット出力軸側に設けるギア
を大径化する必要があるが、ユニット入力軸に配設され
た無段変速機とユニット出力軸はチェーンを介して連結
されるため、変速機を組み立てる際には、ユニット入力
軸にチェーンを巻き掛けた状態で、先にケーシングへ組
み付けてしまうと、ユニット出力軸には大径のギアが取
り付けられているため、ケーシング内部でチェーンをユ
ニット出力軸に巻き掛ける作業が困難となって、生産性
が低下するという問題があった。
【0007】あるいは、予めユニット入力軸とユニット
出力軸を平行に配置するとともに、チェーンを巻き掛け
た状態でケーシングへ組み付ける場合では、2つの軸を
同時に組み付けることになり、組み付け作業が繁雑にな
って生産性が低下するという問題があった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、2つの軸を連結するチェーンの組み付けを
容易にして、生産性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ユニット
入力軸にそれぞれ連結された無段変速機及び一定変速機
と、ユニット入力軸と平行に配置されたユニット出力軸
に配設されるとともに、無段変速機の出力軸に連結した
サンギヤと、シングルピニオンで構成されて一定変速機
の出力軸に連結したキャリアと、ユニット入力軸に平行
なユニット出力軸に連結したリングギアと、からなる遊
星歯車機構と、前記ユニット入力軸からキャリアを介し
て無段変速機出力部に至る伝達経路の途中に介装された
動力循環モードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギ
ヤ、キャリア、リングギアのうちの2つの要素の間に介
装された直結モードクラッチと、前記無段変速機から前
記サンギアへ駆動力を伝達する無段変速機出力経路と、
駆動軸を前記ユニット入力軸及びユニット出力軸と平行
に配置するとともに、伝動手段を介して前記ユニット出
力軸と連結した差動装置とを備えた変速比無限大無段変
速機において、前記一定変速機はギアで構成されて、ユ
ニット出力軸側に設けた一定変速機のギアは環状部材で
構成されるとともに、ギアの内径をユニット出力軸に配
設された伝動手段の外径よりも大きく設定する。
【0010】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記ユニット出力軸側に設けた一定変速機のギア
は、ユニット出力軸と同軸的に配置されて動力循環モー
ドクラッチと結合した一定変速機出力軸に締結手段を介
して結合され、一定変速機出力軸を鋳造にて形成する一
方、前記ギアを硬化処理した鋼または可鍛鋳鉄の部材に
て形成する。
【0011】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記ユニット出力軸の外周には、同軸的に配置さ
れるとともに軸受を介して相対回転自在に支持された一
定変速機出力軸が配設され、前記伝動手段側の一定変速
機出力軸にはフランジが形成されて、このフランジの端
面に前記一定変速機のギアを締結する一方、前記軸受の
外輪側は前記フランジの端面とギアの側面との間で軸方
向に挟持される。
【0012】
【発明の効果】第1の発明は、ユニット出力軸に設けた
一定変速機のギアを環状部材で構成し、このギアの内径
をユニット出力軸に配設された伝動手段の外径よりも大
きく設定することで、ユニット出力軸側に直結モードク
ラッチ、遊星歯車機構及び動力循環モードクラッチを予
め組み付けてサブアッセンブリとしてからケーシング内
へ組み付けた後、一定変速機のギア内周でユニット出力
軸に配設された伝動手段を挿通することができ、一定変
速機のギアの外径を大きく設定した場合であっても、容
易に組み付けを行うことが可能となり、ユニット入力軸
またはユニット出力軸のうち、先に組み付ける方にチェ
ーンを巻き掛けてからケーシングへ組み付けた後、他方
をケーシングへ挿入しながらチェーンを巻き掛けてユニ
ット入力軸とユニット出力軸を連結してからケーシング
へ組み付け、この後、ユニット出力軸側に環状に形成さ
れたギアを伝動手段に挿通してから組み付けることが可
能となって、前記従来例のように、2つの軸を同時に組
み付ける場合に比して、2つの軸を順次組み付けること
で組み立て作業を容易にすることができ、変速比無限大
無段変速機の生産性を大幅に向上させることができる。
【0013】また、第2の発明は、ユニット出力軸と同
軸的に配設されて一定変速機からの駆動力を動力循環モ
ードクラッチに伝達する一定変速機出力軸を鋳造で形成
し、この一定変速機出力軸に締結するギア3を鋼で形成
することで、動力循環モードクラッチのドラムと一定変
速機出力軸の溶接性を確保して加工性を向上させる一
方、接触極圧に対する耐久性、すなわち、強度が要求さ
れるギアを鋼または可鍛鋳鉄などの鉄鋼材料で形成する
ことにより、浸炭焼き入れ等の任意の熱処理を施して強
度を確保することができ、ギアと一定変速機出力軸を一
体に形成した場合に比して、加工性と強度を共に向上さ
せることが可能となる。
【0014】また、第3の発明は、軸受を介してユニッ
ト出力軸に対して相対回転自在に支持された一定変速機
出力軸にはフランジが形成されて、このフランジの端面
に一定変速機のギアが締結され、このフランジの端面と
ギアの側面で軸受の外輪側を挟持することで、部品点数
の増大を防ぎながら位置決めを確実に行うことができ、
製造コストの低減を図ることができる。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0016】図1、図2は、トロイダル型無段変速機を
用いて変速比無限大無段変速機を構成した一例を示す。
【0017】これは、図1、図2に示すように、エンジ
ンのクランクシャフト13に連結される変速比無限大無
段変速機のユニット入力軸1a、1bに、変速比を連続
的に変更可能な無段変速機2と、ギア3a、カウンタギ
ア3bから構成された一定変速機3(減速機)を並列的
に連結するとともに、これらの出力軸4、3cをユニッ
ト出力軸6側に配設するとともに遊星歯車機構5で連結
したもので、無段変速機2の出力軸4は遊星歯車機構5
のサンギア5aに、一定変速機3の出力軸3cは動力循
環モードクラッチ9を介して遊星歯車機構5のキャリア
5bに連結される。
【0018】サンギア5aと連結した無段変速機出力軸
4は、ギア4a及びチェーン40(無段変速機出力経
路)から無段変速機2の駆動力を受け、直結モードクラ
ッチ10を介して変速比無限大無段変速機の出力軸であ
るユニット出力軸6に結合される一方、動力循環モード
クラッチ9に結合されたリングギア5cもユニット出力
軸6に結合される。
【0019】ユニット出力軸6には変速機出力ギア7
(無段変速機出力部)が設けられ、この変速機出力ギア
7はディファレンシャルギア8(差動装置)のファイナ
ルギア12(伝動手段)と歯合し、ディファレンシャル
ギア8に結合する駆動軸11a、11bは、所定の総減
速比で駆動力が伝達される。
【0020】無段変速機2は、図1に示すように、2組
の入力ディスク21、出力ディスク22で、パワーロー
ラ20、20をそれぞれ挟持、押圧するダブルキャビテ
ィのハーフトロイダル型で構成され、一対の出力ディス
ク22の間に介装された出力歯車2aは、チェーン40
を介してユニット入力軸1a、1bと平行して配置され
たユニット出力軸6の無段変速機出力軸4に形成したギ
ア4aと連結する。
【0021】また、図2に示すように、ユニット入力軸
1a、1bは、同軸的に配設されるとともに、無段変速
機2のローディングカム装置30を介して、回転方向で
結合しており、ユニット入力軸1aはエンジンのクラン
クシャフト13に結合されるとともに、一定変速機3の
ギア3aを形成し、ユニット入力軸1bは2組の入力デ
ィスク21、21に連結されて、ユニット入力軸1aか
らの入力トルクに応じてローディングカム装置30が発
生した軸方向の押圧力によって、図1に示したパワーロ
ーラ20、20を入出力ディスクの間で挟持、押圧す
る。
【0022】この変速比無限大無段変速機では、動力循
環モードクラッチ9を開放する一方、直結モードクラッ
チ10を締結して無段変速機2の変速比に応じて駆動力
を伝達する直結モードと、動力循環モードクラッチ9を
締結する一方、直結モードクラッチ10を解放すること
により、無段変速機2と一定変速機3の変速比の差に応
じて、変速比無限大無段変速機全体のユニット変速比
(ユニット入力軸1aとユニット出力軸6の変速比)を
負の値から正の値まで無限大を含んでほぼ連続的に制御
を行う動力循環モードとを選択的に使用することができ
る。
【0023】ここで、ユニット入力軸1a、1bとユニ
ット出力軸6及び駆動軸11a、11bはケーシング1
4の内周で平行に配置されるとともに、図1、図2に示
すように、図中右側から変速機出力ギア7及びファイナ
ルギア12と一定変速機3のギア3a及びカウンタギア
3bが軸方向に位相をずらして配設され、外径の大きい
カウンタギア3bの外周は、ディファレンシャルギア8
に近接する。
【0024】次に、一定変速機3のカウンタギア3b
は、環状に形成されて内周にユニット出力軸6及び変速
機出力ギア7を挿通するとともに、ボルト35を介して
出力軸3cのフランジ部31に結合される。
【0025】このため、カウンタギア3bの内径D
1は、ユニット出力軸6に形成された変速機出力ギア7
の外径D2よりも大きく設定されており、カウンタギア
3bは、内周で変速機出力ギア7を挿通可能に形成され
る。
【0026】したがって、変速機を組み立てる際には、
予め出力歯車2aにチェーン40を巻き掛けた無段変速
機2をケーシング14内へ組み付けておき、次に、ユニ
ット出力軸6に直結モードクラッチ10、遊星歯車機構
5及び動力循環モードクラッチ9を予め組み付けてサブ
アッセンブリとしてから、直結モードクラッチ10側の
ユニット入力軸6をケーシング14の内周へ挿入しなが
ら、ギア4aにチェーン40を巻き掛けることで、2つ
の軸をチェーン40で連結する。
【0027】そして、一定変速機3のカウンタギア3b
の内周にユニット入力軸6の端部及び変速機出力ギア7
を挿通させてから、変速機出力ギア7と動力循環モード
クラッチ9の間に形成された出力軸3cに設けたフラン
ジ部31にボルト35を介して締結することで、前記従
来例のように2つの軸を同時にケーシング14へ組み付
けるような複雑な作業を不要にして、ユニット入力軸1
a、1b及びユニット出力軸6の組み付けを容易に行う
ことができる。なお、ユニット入力軸1aは、最後にユ
ニット入力軸1bへ係合させればよい。
【0028】あるいは、予めユニット出力軸6に直結モ
ードクラッチ10、遊星歯車機構5及び動力循環モード
クラッチ9を予め組み付けてサブアッセンブリとし、無
段変速機出力軸4のギア4aにチェーン40を巻き掛け
てからこのユニット出力軸6をケーシング14内へ組み
付けておき、次いで無段変速機2をケーシング14内へ
組み付けながら、出力歯車2aにチェーン40を巻き掛
けてユニット入力軸1bとユニット出力軸6を連結す
る。
【0029】この後、一定変速機3のカウンタギア3b
の内周にユニット入力軸6の端部及び変速機出力ギア7
を挿通させてから、出力軸3cのフランジ部31にボル
ト35を介して締結することで、ユニット入力軸1b及
びユニット出力軸6の組み付けを容易に行うことができ
る。
【0030】したがって、前記従来例のように、ユニッ
ト入力軸1bとユニット出力軸6を同時にケーシング組
み付ける必要がなくなって、それぞれ組み付け作業を行
うことで、作業が繁雑になるのを防いで、組立工程の生
産性を向上させることができるのである。
【0031】ここで、一定変速機3の出力軸3cは、図
3に示すように、動力循環モードクラッチ9の内周と、
ユニット出力軸6の外周との間に配設された円筒部32
と、クラッチドラム90と変速機出力ギア7との間で外
周に向けて突出したフランジ部31から構成され、この
フランジ部31のうち変速機出力ギア7側の端面(図中
右側)には環状のカウンタギア3bが締結される一方、
反対側(図中左側)の端面にはクラッチドラム90の基
端が溶接などにより接合される。
【0032】出力軸3cは、フランジ部31の内周とユ
ニット出力軸6の外周との間に介装したベアリング15
と、円筒部32の端部内周とユニット出力軸6の外周と
の間に介装したニードルベアリング37によって、ユニ
ット出力軸6に対して相対回転自在に軸支される。
【0033】動力循環モードクラッチ9のクラッチドラ
ム90は、逆L字状断面の円筒部材で構成されて、内径
の小さい基端をフランジ部31に形成した段部33に突
き合わせ、溶接などにより接合される一方、内径の大き
い他端には、遊星歯車機構5のキャリア5bに連結され
たインナー94が挿入される。
【0034】そして、インナー94の外周に設けたクラ
ッチディスク93と、クラッチドラム90内周に設けた
クラッチプレート92が、クラッチドラム90内周と円
筒部32の外周で摺接するピストン91の軸方向変位に
応じて接離することで、動力循環モードクラッチ9の締
結、解放すが行われる。なお、ピストン91は、フラン
ジ部31とクラッチドラム90の内周に形成された油室
95の油圧に応じて変位する。
【0035】変速機出力ギア7側でフランジ部31を軸
支するベアリング15は、ユニット出力軸6の外周に設
けたスナップリング19と変速機出力ギア7の側面との
間で内輪17を挟持することで軸方向の位置決めを行う
とともに、外輪16の外周に嵌合したスナップリング1
8を出力軸3cに設けたフランジ部31の端面と、カウ
ンタギア3bの側面との間で挟持することで軸方向の位
置決めを行っている。
【0036】このため、フランジ部31の内周は外輪1
6の外周及び図中左側の側面と係合し、さらに、フラン
ジ部31の端面内周には変速機出力ギア7側へ突出する
とともに、端面でスナップリング18の端面と当接する
凸部36が形成される。
【0037】そして、フランジ部31の端面に係合する
カウンタギア3bの内周も外輪16の外周と係合し、か
つ、カウンタギア3bの内周側には、この凸部36の外
周側と係合するとともに、凸部36の端面との間でスナ
ップリング18を挟持する凹状の屈曲部34が形成され
る。
【0038】したがって、ベアリング15の外輪に嵌合
したスナップリング18を、フランジ部31の内周に形
成した凸部36と、カウンタギア3bの内周に形成した
屈曲部34で挟持することができ、ベアリング15の外
輪16は軸方向の変位を規制されて、正確に位置決めを
行うことができ、位置決めのための部品点数を削減し
て、製造コストの低減を図ることができる。
【0039】また、出力軸3cとカウンタギア3bを別
体で構成したため、出力軸3cを鋳造等により成形して
段部33、36の機械加工を容易にするとともに、クラ
ッチドラム90との溶接性を確保して加工性を向上させ
る一方、強度が要求されるカウンタギア3bを鋼または
可鍛鋳鉄等の鉄鋼材料で形成するとともに、浸炭焼き入
れ等の熱処理を施すことができ、カウンタギア3bと出
力軸3cを一体に形成した場合に比して、加工性と強度
を共に向上させることが可能となる。
【0040】図5は第2の実施形態を示し、前記第1実
施形態のスナップリング18を廃止して、カウンタギア
3bの内周と、出力軸3cのフランジ部31の端面でベ
アリング15の外輪16を挟持することで、外輪16の
位置決めを行うようにしたものである。
【0041】カウンタギア3bの内周には、外輪16の
外周から図中右側の側面を覆うような凸部38が形成さ
れ、ボルト35(図2、図3参照)によってカウンタギ
ア3bをフランジ部31へ締結すれば、外輪16の軸方
向変位を防いで、ベアリング15の位置決めを確実に行
いながら、部品点数を削減して製造コストの低減を図る
ことができる。
【0042】なお、上記実施形態において、動力循環モ
ードクラッチ9の配設位置をカウンタギア3bとキャリ
ア5bの間に配設した一例を示したが、動力循環モード
クラッチ9はユニット入力軸1aからユニット出力軸6
の変速機出力ギア7までの間の任意の位置に配設するこ
とができ、例えば、図6に示すように、リングギア5c
とユニット出力軸6の間に配設したり、図7に示すよう
に、ユニット入力軸1aと一定変速機3のギア3aとの
間に配設したり、あるいは、図8に示すように、サンギ
ア5aに連結された無段変速機出力軸4に介装してもよ
く、これらの配設位置では上記実施形態と等価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速比無限大無段変
速機の概略構成図。
【図2】同じく変速比無限大無段変速機の要部断面図。
【図3】同じくユニット出力軸の拡大断面図。
【図4】同じく変速比無限大無段変速機の概略側面図。
【図5】第2の実施形態を示し、ユニット出力軸の要部
拡大半断面図。
【図6】動力循環モードクラッチの配置の一例を示す変
速比無限大無段変速機の概略構成図。
【図7】動力循環モードクラッチの配置の他の一例を示
す変速比無限大無段変速機の概略構成図。
【図8】動力循環モードクラッチの配置の他の一例を示
す変速比無限大無段変速機の概略構成図。
【符号の説明】
1a、1b ユニット入力軸 2 無段変速機 3 一定変速機 3a ギア 3b カウンタギア 3c 出力軸 4 無段変速機出力軸 5 遊星歯車機構 6 ユニット出力軸 7 変速機出力ギア 8 ディファレンシャルギア 9 動力循環モードクラッチ 10 直結モードクラッチ 12 ファイナルギア 13 クランクシャフト 14 ケーシング 15 ベアリング 16 外輪 17 内輪 18、19 スナップリング 31 フランジ部 32 円筒部 33、34 段部 35 ボルト 36、38 段部 37 ニードルベアリング 90 クラッチドラム 91 ピストン 92 クラッチプレート 93 クラッチディスク 94 インナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット入力軸にそれぞれ連結された無
    段変速機及び一定変速機と、 ユニット入力軸と平行に配置されたユニット出力軸に配
    設されるとともに、無段変速機の出力軸に連結したサン
    ギヤと、シングルピニオンで構成されて一定変速機の出
    力軸に連結したキャリアと、ユニット入力軸に平行なユ
    ニット出力軸に連結したリングギアと、からなる遊星歯
    車機構と、 前記ユニット入力軸からキャリアを介して無段変速機出
    力部に至る伝達経路の途中に介装された動力循環モード
    クラッチと、 前記遊星歯車機構のサンギヤ、キャリア、リングギアの
    うちの2つの要素の間に介装された直結モードクラッチ
    と、 前記無段変速機から前記サンギアへ駆動力を伝達する無
    段変速機出力経路と、 駆動軸を前記ユニット入力軸及びユニット出力軸と平行
    に配置するとともに、伝動手段を介して前記ユニット出
    力軸と連結した差動装置とを備えた変速比無限大無段変
    速機において、 前記一定変速機はギアで構成されて、ユニット出力軸側
    に設けた一定変速機のギアは環状部材で構成されるとと
    もに、ギアの内径をユニット出力軸に配設された伝動手
    段の外径よりも大きく設定したことを特徴とする変速比
    無限大無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記ユニット出力軸側に設けた一定変速
    機のギアは、ユニット出力軸と同軸的に配置されて動力
    循環モードクラッチと結合した一定変速機出力軸に締結
    手段を介して結合され、一定変速機出力軸を鋳造にて形
    成する一方、前記ギアを硬化処理した鋼または可鍛鋳鉄
    の部材にて形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    変速比無限大無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記ユニット出力軸の外周には、同軸的
    に配置されるとともに軸受を介して相対回転自在に支持
    された一定変速機出力軸が配設され、前記伝動手段側の
    一定変速機出力軸にはフランジが形成されて、このフラ
    ンジの端面に前記一定変速機のギアを締結する一方、前
    記軸受の外輪側は前記フランジの端面とギアの側面との
    間で軸方向に挟持されたことを特徴とする請求項1に記
    載の変速比無限大無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6561941B2 (en) * 2000-06-28 2003-05-13 Nissan Motor Co., Ltd. Infinite speed ratio transmission

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