JP2000119760A - 非焼成塊成鉱の製造方法 - Google Patents

非焼成塊成鉱の製造方法

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JP2000119760A
JP2000119760A JP29046298A JP29046298A JP2000119760A JP 2000119760 A JP2000119760 A JP 2000119760A JP 29046298 A JP29046298 A JP 29046298A JP 29046298 A JP29046298 A JP 29046298A JP 2000119760 A JP2000119760 A JP 2000119760A
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Masanori Nakano
正則 中野
Noriaki Jitou
法明 時藤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水の蒸発温度近くで迅速に養生し、かつ、生
塊成鉱の水分を保持して十分な強度を有する非焼成塊成
鉱を製造する。 【解決手段】 鉱石粉、金属酸化物ダスト、炭材含有粉
体の1種以上からなる原料1に、水和物および/または
炭酸塩形成で硬化する結合剤2と水3を混合して成型し
た生塊成鉱を、水蒸気または、水蒸気およびCO2を含
有するガス6の雰囲気下で養生して短時間で硬化させる
際、養生温度を水の沸点の±20℃の範囲に調節すると
共に、養生中の生塊成鉱中の水分を2〜12wt%に調
節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非焼成塊成鉱の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉用原料として現在主に使用されてい
るのは、焼結鉱ないし焼成ペレットである。これらは、
使用量の多い鉄鉱石の塊成化法として、それぞれ、ドワ
イトロイド式焼結機ないしトラベリンググレート式焼成
機により大量生産されている。一方、転炉ダスト等の比
較的少量の鉄源の塊成化処理には、製造コストの面等か
ら、セメントやベントナイトを結合剤とした冷間塊成化
法が採用されている(鉄と鋼,70(1984),p.37)。さら
に近年は、バインダーコストの削減とスラグリサイクル
の観点から、セメントやベントナイトに代えて、高炉ス
ラグを使用する方法(鉄と鋼,75(1989),p.
767)が実施され、また転炉スラグを結合剤とする方
法も提案されている。
【0003】これら冷間塊成化法において、水和物を生
成して強度を発現させる場合、所定強度を発現させるの
に、一般的には数週間ヤードにて養生する必要がある。
一方、CO2雰囲気下で養生して炭酸化物を生成して強
度を発現する方法もあり、具体的に、特開昭60−33
319号公報では、石灰源として粒子径44μm以上7
0μm以下の微細な塩基性スラグ粉末を5〜15%添加
して、10vol%以上のCO2雰囲気下で炭酸化する
方法が開示されている。しかし、この炭酸化法において
も、数日の養生時間を要する。
【0004】反応速度を高めて、養生時間を短縮する代
表的な方法として、水蒸気養生法がある。水和反応はも
とより炭酸化反応も生塊成鉱中に水分が必要であり、水
蒸気養生法では、水分の蒸発を防ぎつつ温度を高めるこ
とができる。また、炭酸化と水蒸気養生の両方を組み合
わせて、強度を迅速に発現させ得ることが、特開昭58
−48642号公報に示されている。
【0005】また、特開昭55−42216号公報に
は、スチームに代えて水蒸気とCO2を含む燃焼排ガス
を利用して前記結合剤を硬化させれば、省エネが図れて
好ましいことが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】養生時間を短縮するに
は養生温度が高いほうが好ましいが、養生温度が水の沸
点を超えると生塊成鉱中の水分の蒸発を防ぎ得ず、十分
に硬化反応が進まない段階で生塊成鉱の水分低下のため
に硬化反応が停止してしまい、強度発現が十分でない問
題点があった。
【0007】本発明は、水の蒸発温度近くで迅速に養生
し、かつ、生塊成鉱の水分を保持して十分な強度を有す
る非焼成塊成鉱を製造する方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉱石粉、金属
酸化物ダスト、炭材含有粉体の1種以上からなる原料
に、水和物および/または炭酸塩形成で硬化する結合剤
と水を混合して成型した生塊成鉱を、水蒸気または、水
蒸気およびCO2を含有するガス雰囲気下で養生して短
時間で硬化させる非焼成塊成鉱の製造方法において、養
生温度を水の沸点の±20℃の範囲に調節すると共に、
養生中の生塊成鉱中の水分を2〜12wt%に調節する
ことを特徴とする非焼成塊成鉱の製造方法、ならびに、
鉱石粉、金属酸化物ダスト、炭材含有粉体の1種以上か
らなる原料に、水和物および/または炭酸塩形成で硬化
する結合剤と水を混合して成型した生塊成鉱を焼結排ガ
スで養生して短時間で硬化させる非焼成塊成鉱の製造方
法において、養生中に水を添加して養生温度を水の沸点
の±20℃の範囲に調節すると共に、養生中の生塊成鉱
中の水分を2〜12wt%に調節することを特徴とする
非焼成塊成鉱の製造方法である。
【0009】なお、本発明において鉱石粉とは、鉄鋼業
における鉄鉱石、非鉄鉱業における銅や亜鉛精鉱の粉体
を意味し、金属酸化物ダストとは、鉄鋼業における酸化
鉄ダスト、非鉄鉱業における銅や亜鉛を含有する酸化物
ダストを意味し、炭材含有粉体とは、コークス、石炭の
粉体を意味する。
【0010】水和物、炭酸塩形成で硬化する結合剤と
は、セメント、高炉スラグ、転炉スラグなどである。ま
た、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムなどのアルカリ
類、塩化カルシウムなどのカルシウムイオン生成塩を添
加した水を用いて、硬化を促進することも可能である。
【0011】また、水蒸気または、水蒸気およびCO2
を含有するガスは、単独の水蒸気または水蒸気にCO2
を混合して用いても良いが、燃焼排ガスの利用が省エネ
ルギーの観点から特に好ましい。
【0012】また、大気圧のもとで養生する場合は、水
の沸点は100℃であるが、オートクレーブなどの装置
を用いて加圧する場合は、圧力に対応した水の沸点であ
り、水に前記添加剤を加える場合は、添加剤による沸点
上昇を考慮した温度である。養生温度を水の沸点の±2
0℃の範囲に規定した理由は、+20℃を超える温度で
養生すると水分蒸発速度が過大であること、−20℃を
下回る温度では水和または炭酸化速度が小さいことによ
り、いずれも実用的な速度で硬化が進行しないことによ
る。
【0013】養生中の生塊成鉱中の水分が12wt%を
超えると、生塊成鉱の強度が低下して硬化しても非焼成
塊成鉱が十分な強度とならない。生塊成鉱の水分が2w
t%未満では、養生時の生塊成鉱の硬化速度が著しく低
下する。焼結排ガスで養生する場合は、養生中の生塊成
鉱中の水分を上記範囲に維持するため、生塊成鉱への水
の添加は、スプレーで散水したり水浴に浸けたりして行
う。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すように、鉱石粉、金属
酸化物ダスト、炭材含有粉体の1種以上からなる原料1
と、水和物および/または炭酸塩形成で硬化する結合剤
2と水3とを混合して成型機4にて成型して生塊成鉱と
する。
【0015】生塊成鉱中の水分を2〜12wt%に調節
する方法としては、以下の3通りの方法がある。
【0016】まず、第1の方法は、図1に示すように養
生器を2基用いる方法である。具体的には、水蒸気、ま
たは水蒸気およびCO2を含有するガス6を導入した養
生器5にて1回目の養生を行った後、加水器7にて養生
途中の生塊成鉱に水を添加し、第2回目の養生を養生器
8にて行う。
【0017】次に、第2の方法は、図2に示すように1
基の養生器を2回使う方法である。具体的には、成型後
の生塊成鉱を養生器5で1回目の養生を行い、加水器7
にて水を添加した後、加水された養生途中の生塊成鉱を
再び1回目と同じ養生器5にて2回目の養生を行う。
【0018】さらに、第3の方法は、図3に示すように
加水器を用いず、養生器の中で加水を行う方法である。
具体的には、成型後の生塊成鉱は、原料入口9より養生
器5の中に装入され、途中散水ノズル11にて加水され
つつ養生されて、塊成鉱出口10より排出される。雰囲
気ガスは、養生器5の一端のガス入口12より導入され
て、他端のガス出口13より排出される。
【0019】
【実施例】転炉ダスト70%、転炉スラグ30%の原料
に水を8%添加してペレタイザーにて直径15mmのペ
レットに成型した生塊成鉱を、焼結機排ガス(CO2
11%、H2O:10%)により表1に示す条件で養生
し、養生後の圧潰強度を比較調査した。いずれの条件に
おいても、総養生時間は12時間で一定とした。本発明
の加水は、ペレットを水中に浸漬する方法によった。な
お、本実施例における水の沸点は100℃であった。
【0020】
【表1】
【0021】従来法1、2の比較より、養生温度の上昇
により圧潰強度は向上するが、水の沸点近くの養生温度
になると、従来法2、3の比較から判るように、水分蒸
発の悪影響によりむしろ養生後の圧潰強度は低下してし
まう。しかし、本発明によれば、水分蒸発の悪影響を回
避してさらに圧潰強度を向上させることが出来た。
【0022】また、本実施例より、所定の圧潰強度を得
るに要する養生時間は、本発明により短縮が可能なこと
も明白である。
【0023】
【発明の効果】本発明により、十分な強度を有する非焼
成塊成鉱の急速養生が可能となり、それに要するエネル
ギーが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様を示す模式図である。
【図2】同一の養生器を使う水分調節方法を示す図であ
る。
【図3】養生器の中で加水を行う水分調節方法を示す図
である。
【符号の説明】
1 原料 2 結合剤 3 水 4 成型機 5 養生器 6 ガス 7 加水器 8 養生器 9 原料入口 10 塊成鉱出口 11 散水ノズル 12 ガス入口 13 ガス出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱石粉、金属酸化物ダスト、炭材含有粉
    体の1種以上からなる原料に、水和物および/または炭
    酸塩形成で硬化する結合剤と水を混合して成型した生塊
    成鉱を、水蒸気または、水蒸気およびCO2を含有する
    ガス雰囲気下で養生して短時間で硬化させる非焼成塊成
    鉱の製造方法において、養生温度を水の沸点の±20℃
    の範囲に調節すると共に、養生中の生塊成鉱中の水分を
    2〜12wt%に調節することを特徴とする非焼成塊成
    鉱の製造方法。
  2. 【請求項2】 鉱石粉、金属酸化物ダスト、炭材含有粉
    体の1種以上からなる原料に、水和物および/または炭
    酸塩形成で硬化する結合剤と水を混合して成型した生塊
    成鉱を焼結排ガスで養生して短時間で硬化させる非焼成
    塊成鉱の製造方法において、養生中に水を添加して養生
    温度を水の沸点の±20℃の範囲に調節すると共に、養
    生中の生塊成鉱中の水分を2〜12wt%に調節するこ
    とを特徴とする非焼成塊成鉱の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431840B1 (ko) * 1999-08-19 2004-05-20 주식회사 포스코 비소성 펠릿의 제조방법
WO2005100619A1 (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Jtekt Corporation 金属原料用のブリケットの製造方法

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KR100431840B1 (ko) * 1999-08-19 2004-05-20 주식회사 포스코 비소성 펠릿의 제조방법
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