JP2000118621A - 多段式フォーク装置 - Google Patents

多段式フォーク装置

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JP2000118621A
JP2000118621A JP10293321A JP29332198A JP2000118621A JP 2000118621 A JP2000118621 A JP 2000118621A JP 10293321 A JP10293321 A JP 10293321A JP 29332198 A JP29332198 A JP 29332198A JP 2000118621 A JP2000118621 A JP 2000118621A
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Japan
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fork
mover
parts
stator
needle
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JP10293321A
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English (en)
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Hiroto Hayashi
裕人 林
Masami Takasabu
正己 高三
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータを備えた多段式フォーク装置に
おいて、可動子を有するフォークの軽量化を図る。 【解決手段】 リニアモータを備えた多段式フォーク装
置において、可動子を有するセカンドフォーク3は、フ
ォーク基板3aと可動子8とが別部品で構成される。可
動子8は3枚の可動子部品40がフォークのスライド方
向に配列された状態で組付溝3bに組付けられること
で、フォーク基板3aと一体に固定される。可動子部品
40は鉄製で、フォーク基板3aはアルミ製である。仕
様の異なるフォーク装置に対しても、その設定ストロー
クに応じて可動子部品40の使用枚数を変えることで、
可動子8の長さ対応が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータを使
って複数枚のフォークをスライドさせる多段式フォーク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭63−242810号公報
等には、リニアモータを使ったフォーク装置が開示され
ている。フォーク装置には、固定子と可動子とが二枚の
フォークの対向面にそれぞれ設けられる。
【0003】可動子は磁束の吸収をよくするために一般
に鉄などの磁性金属が使用される。フォークは金属から
なる平板状に製作されるため、その材料を鉄製として可
動子を一体形成するように鋳造や切削加工等により製作
すると、可動子の組付けの手間が省け、生産性向上に都
合がよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フォークと可
動子を一体形成してフォーク自体を鉄製とすると、その
重量が重くなる。そのため、フォーク装置を駆動させる
ために大型のリニアモータ(固定子)を使用しなければ
ならず、ひいてはフォーク装置が大型化するという問題
があった。また、フォークが可動子を別部品とする構成
であっても、その材料が共に鉄などの同じ材料で形成さ
れていれば、同様にフォークは重くなる。
【0005】また、フォークのスライド方向における可
動子の長さは、フォーク装置の設定ストロークに応じて
決められる。よって、フォーク装置の仕様が違うと、フ
ォーク寸法と可動子寸法を仕様毎に変える必要がある。
フォークを鋳造などにより可動子と一体成形する方法を
採ると、フォーク寸法や設定ストロークの異なるフォー
ク装置間において、個々に型を用意しなければならず、
生産性の面から都合が悪い。この問題は、フォークと可
動子とが別部品である場合でも、可動子寸法毎に型を用
意しなければならなくなるため、同様に当てはまる。
【0006】また、可動子を別部品にする場合、例えば
可動子を一番ストロークの長いものに合わせて長目に作
製しておき、必要長さに応じて可動子を切断する対応方
法も考えられる。しかし、切断のための加工が面倒なう
え、可動子が短くてよい場合に切り捨てられる部分が多
く無駄が多いという問題がある。
【0007】また、可動子は所望する磁気特性を得るた
めに焼鈍される場合があるが、フォークは、通常、1メ
ートル程度の長さを有し、これに使用される可動子の長
さも1メートル程度に及ぶので、部品サイズが大きいた
めに焼鈍作業がしづらいという問題も生じる。
【0008】よって、可動子を有するフォークを軽量に
構成でき、フォークサイズや設定ストローク等の点で仕
様の異なるフォーク装置間で可動子のための部品を共通
化でき、しかも焼鈍が必要な場合に部品が取り扱い易い
フォーク構造が求められていた。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その第1の目的は、リニアモータを備
えた多段式フォーク装置において、可動子を有するフォ
ークの軽量化を図ることができる多段式フォーク装置を
提供することにある。また、第2の目的は、設定ストロ
ークの異なるフォーク装置間で可動子部品を共通に使用
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1に記載の発明では、複数枚のフォーク
を備え、そのうち少なくとも二枚の対向面にリニアモー
タの固定子と磁性金属からなる可動子とが設けられた多
段式フォーク装置において、前記可動子を有するフォー
クは、該可動子の材料より比重の小さな材料からなるフ
ォーク基板と該可動子とが別部材で構成されている。
【0011】第2の目的を達成するために請求項2に記
載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記可
動子は、前記フォークのスライド方向に分割される複数
の可動子部品からなる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記可動子は、前記フ
ォークのスライド方向に一定ピッチの歯を有する。請求
項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか
一項に記載の発明において、前記各可動子部品は、前記
フォークが停止位置にある状態において、前記固定子と
対向する領域内に該各可動子部品の境界面が位置しない
ように配置されている。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記可動子は前記各可動子部品によ
って前記フォークのスライド方向に等分割されている。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいず
れか一項に記載の発明において、前記可動子部品は鉄製
で、前記フォーク基板は鉄より比重の小さい材料からな
る。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
可動子がフォーク基板と別部材で構成され、フォーク基
板が可動子の材料より比重の小さな材料からなるので、
可動子を有するフォークが軽量になる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、可動子がフォークのスライ
ド方向に分割される複数の可動子部品からなるので、可
動子部品の使用数を選択することで、設定ストローク長
の異なる仕様のフォーク装置間において可動子部品を共
用することが可能になる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加え、可動子は、フ
ォークのスライド方向に一定ピッチの歯を有するので、
同一形状の可動子部品に複数分割可能で、可動子部品の
種類をなるべく少なく(例えば一つに)することが可能
となる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
フォークが停止位置にある状態において、固定子と対向
する領域内に各可動子部品の境界面が位置しないので、
フォークが停止位置から始動する際、脈動や同期はずれ
等の不具合を回避し易くなる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の作用に加え、可動子は各可動子部品によ
ってフォークのスライド方向に等分割されているので、
一種類の可動子部品の使用数を選択することで、仕様の
異なるフォーク装置間でそれぞれの設定ストロークに応
じた長さに可動子を構成することが可能で、可動子の部
品の共通化が図られる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
可動子部品を鉄製としたときに、フォーク基板が鉄より
比重の小さい材料からなるので、可動子を有するフォー
クの軽量化を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に基づいて説明する。図4は多段式フ
ォーク装置1(以下、単にフォーク装置という)を示
す。本実施形態ではフォーク装置1は4段式で、フォー
クとしてベース2、セカンドフォーク3、ミドルフォー
ク4、アッパフォーク5の4枚を備える。4枚のフォー
ク2〜5が上下に重なる位置が原位置で、各フォーク3
〜4はベース2に対し、原位置から左右両方向(長手方
向)にスライドして可能である。同図は、フォーク2〜
5が左右一方向に設定ストロークまで延出した延出位置
にあるときの状態を示し、フォーク装置1は、原位置
と、左延出位置と、右延出位置との3つの停止位置をも
つ。
【0021】ベース2に対してセカンドフォーク3が後
述するリニアモータ6の推力によってスライド駆動す
る。ミドルフォーク4及びアッパフォーク5は、セカン
ドフォーク3がベース2に対して移動するときの動力が
後述するラック・ピニオン機構によって伝達されること
で、それぞれ一段下のフォーク3,4に対し、セカンド
フォーク3のベース2に対する移動量と等しい量だけ相
対移動する。
【0022】図3に示すように、ベース2にはその中央
部位にリニアモータ6の一次側である固定子7が上面
(表面)に露出する状態で埋め込み配置されており、そ
の二次側である可動子8はセカンドフォーク3の下面
(裏面)に設けられている。本実施形態では、リニアモ
ータ6は、スイッチ型リラクタンス(SR(Switched
Reluctance))方式である。もちろん、他の方式、例え
ばリニアパルスモータを使用することもできる。
【0023】固定子7は、ヨーク9と、ヨーク9の脚部
(凸部)に巻回されたコイル10とを備える。固定子7
には、ヨーク9の脚部によって形成される多数の歯(図
示せず)が、フォークの長手方向(図3の紙面直交方
向)に一定ピッチで列設されている。
【0024】可動子8は、セカンドフォーク3を構成す
るフォーク基板3aの下面の組付溝3bに基部を埋設す
る状態で、複数本のボルト11を用いてフォーク基板3
aに別部品として組付けられている。可動子8にはその
下面全域に多数の歯8aが固定子7の歯と同ピッチで形
成されている。
【0025】可動子8の歯8aと固定子7の歯とのエア
ギャップは、例えば1mm未満である。コイル11に流
す電流(例えば3相交流)が、制御駆動回路(図示せ
ず)により制御されることでリニアモータ6は駆動制御
される。
【0026】ベース2の上面側には固定子7の幅方向両
側に二つの走行用のガイドブロック12が固定されてい
る。各ガイドブロック12はセカンドフォーク3の下面
に固定されたリニアガイドレール13に対してスライド
可能に連結されている。同様に、セカンドフォーク3の
上面にその長手方向中央部位にて固定された左右一対の
ガイドブロック14が、ミドルフォーク4の下面に固定
された左右二本のリニアガイドレール15とスライド可
能に連結されている。さらに、ミドルフォーク4の上面
にその長手方向中央部位にて固定された左右一対のガイ
ドブロック16が、アッパフォーク5の下面に固定され
た左右二本のリニアガイドレール17とスライド可能に
連結されている。このように各フォーク3〜5は、ガイ
ドブロック12,14,16とリニアガイドレール1
3,15,17との連結によってそれぞれ一段下のフォ
ーク2〜4に対して長手方向に相対移動可能となってい
る。
【0027】セカンドフォーク3には、2つのピニオン
ギヤ18,19を両端部に固定する回転軸20がベアリ
ング21を介して回転可能に組付けられている。下側の
ピニオンギヤ18はベース2の上面に埋設されたラック
ギヤ22に噛合し、上側のピニオンギヤ19はミドルフ
ォーク4の下面に埋設されたラックギヤ23に噛合して
いる。
【0028】同様に、ミドルフォーク4には、2つのピ
ニオンギヤ24,25を両端部に固定する回転軸26が
ベアリング27を介して回転可能に組付けられている。
下側のピニオンギヤ24はセカンドフォーク3の上面に
埋設されたラックギヤ28に噛合し、上側のピニオンギ
ヤ25はアッパフォーク5の下面に埋設されたラックギ
ヤ29に噛合している。
【0029】よって、セカンドフォーク3がベース2に
対してスライドすると、セカンドフォーク3に対してミ
ドルフォーク4がスライドし、ミドルフォーク4がセカ
ンドフォーク2に対してスライドすると、ミドルフォー
ク4に対してアッパフォーク5がスライドする。
【0030】ベース2にはフォーク3〜5の移動量を検
出するためのストロークセンサ(リニアスケールヘッ
ド)33と、フォーク3〜5が原点位置にあることを検
知するための原点センサ34とが設けられている。スト
ロークセンサ33は、セカンドフォーク3の下面に固定
されたリニアスケール35を検出する。リニアスケール
35には、N・S極がフォーク3〜5のスライド方向に
交互に配列されており、ストロークセンサ33はリニア
スケール35のN・S極の数を検出してフォーク3〜5
の移動量を算出する。原点センサ34は、セカンドフォ
ーク3の下面に固定されたドグ36を検知し、フォーク
3〜5が原点位置にあることを検出する。フォーク3〜
5の延出位置での停止制御は、ストロークセンサ33に
より検出された原点位置からの移動量が、各延出位置に
相当する値になったときに実行される。
【0031】また、ベース2にはフォーク3〜5が各延
出位置を超えて過剰に延出した異常を検出するための光
式センサ31が取付けられている。光式センサ31は、
フォーク3〜5が過剰延出したときの非常停止用のもの
で、ベース2の長手方向両端部に設けられている。各光
式センサ31はセカンドフォーク3の下面の長手方向中
央位置に固定されたドグ32を検知する。ドグ32はベ
ース2の上面に長手方向に延びるように形成された溝3
cに挿し込まれた状態にある。なお、図4に示すよう
に、ベース2及び各フォーク3,4の上面側の長手方向
両端部(但し、図4では片側端部のみ図示)には各リニ
アガイドレール13,15,17を支持するためのロー
ラ37,38,39が設けられている。
【0032】図2はセカンドフォーク3の裏面(下面)
を示す。可動子8は、フォーク基板3aの裏面にその長
手方向ほぼ一杯の長さに亘って延びており、その長手方
向全域に歯8aが一定ピッチで多数列設されている。本
実施形態では可動子8は、長手方向に複数分割(本例で
は3分割)されている。
【0033】図1に示すように、可動子8は、歯8aの
ピッチ方向に一定長さに形成された可動子部品40を複
数枚(本例では3枚)並べて配置することで構成されて
いる。フォーク基板3aの裏面(同図では上面)に形成
された組付溝3bは、可動子部品40の幅にほぼ等しい
幅で、フォーク基板3aの長手方向端部まで延びてお
り、組付溝3bの底部には2列の挿通孔3dが長手方向
に所定ピッチで穿孔されている。各可動子部品40は、
フォーク基板3aの挿通孔3dに表面側から挿通したボ
ルト11を背面から螺着することでフォーク基板3aに
固定されている。
【0034】本実施形態では、可動子部品40は鉄製で
あり、フォーク基板3aはアルミ製である。可動子部品
40は、鉄以外の磁束を吸収し易い磁性材料を使用する
こともできる。この場合、フォーク基板3aは、可動子
部品40の材料より比重の小さな材料を使って形成すれ
ばよく、アルミ以外の材料も使用できる。なお、ベース
2及びフォーク3〜5はアルミ製である。
【0035】よって、このフォーク装置1では、セカン
ドフォーク3のフォーク基板3aがアルミ製で、可動子
部品40(つまり可動子7)のみが鉄製であるため、セ
カンドフォークを全て鉄製とした場合に比べ軽量となっ
ている。よって、リニアモータに必要になるパワーが、
軽量化できた分だけ小さくて済む。
【0036】可動子部品40の長手方向長さは、固定子
7の長手方向長さよりも長くなっている。各可動子部品
40は、セカンドフォーク3が停止位置にあるとき、各
可動子部品40の境界面が固定子7と相対する領域内に
位置しないように配置されている。
【0037】可動子8が複数の可動子部品40を配列し
た分割構造であると、可動子部品40の境界面部分で歯
8aのピッチにずれがでる心配がある。しかし、セカン
ドフォーク3が停止位置にあるときに、固定子7と対向
する領域内に可動子部品40の境界面が位置しないの
で、このような歯8aのピッチずれの箇所が存在して
も、フォーク3〜5が停止位置から始動する際に脈動や
同期はずれ(一種の脱調)などの心配がない。
【0038】設定ストロークの異なるフォーク装置1間
でも、可動子8が設定ストロークに応じた長さとなるよ
うに、可動子部品40の使用枚数を選択することで、可
動子部品40を共通に仕様することが可能である。この
場合、セカンドフォーク3が停止位置にあるとき、各可
動子部品40の境界面が固定子7の領域内に位置しない
配置であれば、境界面部分での歯8aのピッチずれに起
因する脈動等の不具合は心配ない。なお、セカンドフォ
ーク3が停止位置にあるとき、固定子8と対向する領域
内に各可動子部品40の境界面を位置させない配置を採
るためには、可動子部品40の使用枚数を奇数枚とする
ことが好ましい。
【0039】セカンドフォーク3が停止位置にあるとき
に固定子7と対向する領域内に各可動子部品40の境界
面を位置させない配置が困難な場合、長さの異なる複数
種(例えば二種類)の可動子部品40を組み合わせるこ
とで、可動子8を設定ストロークに応じた必要長さに調
整する方法を採ることも可能である。この場合、可動子
部品40を必要長さに切断加工すればよい。また、長さ
の異なる複数種の可動子部品を予め用意する方法も可能
である。
【0040】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (1)可動子8をフォーク基板3aと別体とし、フォー
ク基板3aをアルミ製にするとともに可動子8のみを鉄
製にしたので、セカンドフォーク3の軽量にすることが
できる。よって、リニアモータ6のパワーの有効利用を
図ることができ、リニアモータ6を小型にしてフォーク
装置1の小型化を図ることができる。
【0041】(2)可動子部品40を複数配列して可動
子8を構成するので、設定ストロークの異なるフォーク
装置1間において、可動子部品40の使用枚数を調整す
るだけで設定ストロークに応じた長さの可動子8を構成
できる。つまり、設定ストロークの異なるフォーク装置
1間で可動子部品40を共通に使用することができる。
また、可動子部品40が一種類のサイズでも、切断加工
等によって長さ調整し、長さの異なる可動子部品40を
組合せて可動子8を構成することもでき、この場合、セ
カンドフォーク3が停止位置にあるとき、固定子7と対
向する領域内に各可動子部品40の境界面を位置させる
配置を、どのような設定ストロークでも対応できる。ま
た、可動子部品40を切断しても、切り捨てる部分が少
なく済むので無駄が少ない。
【0042】(3)セカンドフォーク3が停止位置にあ
るときに、固定子7と対向する領域内に各可動子部品4
0の境界面が位置しないので、可動子部品40の境界面
部分での歯8aのピッチずれに起因するフォーク3〜5
の脈動や同期はずれ等の不具合を回避できる。
【0043】(4)可動子8をフォーク2〜5の停止位
置と同数の可動子部品40によって等分割する構成とし
たので、フォーク3〜5が停止位置あるときに、固定子
7と対向する領域内に可動子部品40の境界面を位置さ
せない配置を採り易い。
【0044】(5)可動子8を構成する可動子部品40
だけを別部品とし、リニアガイドレール13はフォーク
基板3aに組付けるようにしたので、リニアガイドレー
ル13を一枚のフォーク基板3aに組付けるとができ
る。よって、リニアガイドレール13を組付ける際、セ
カンドフォーク3との平行出しがし易くなる。
【0045】(6)可動子部品40が可動子8を分割し
たサイズで比較的小さいので、焼鈍する場合、可動子部
品40が取り扱い易く焼鈍作業がし易い。なお、実施の
形態は、上記に限定されず以下のようであってもよい。
【0046】○ リニアモータ6の方式は、SR方式
や、リニアパルスモータ(永久磁石形(PM方式)、可
変リラクタンス形(VR方式))に限定されない。例え
ばリニア誘導モータを使用することもできる。この場
合、可動子は歯のない平板であっても構わない。平板の
可動子であってもフォーク基板と別体にすることで、可
動するフォークの軽量化を図ることができ、フォーク装
置のパワー向上やその小型化を図ることができる。さら
にこの場合でも、複数枚の可動子部品から可動子を構成
することで、仕様の異なるフォーク装置間で可動子部品
を共用できる。特に各可動子部品を、フォークが停止位
置にあるとき、境界面が固定子の領域内に位置しないよ
うに配置すれば、脈動や同期はずれ等の不具合の心配が
ない。
【0047】○ 固定子に磁石を使うリニアモータでも
よい。要するに可動子が磁性金属からなるリニアモータ
であれば足りる。 ○ フォーク基板3aの材料はアルミやチタンに限定さ
れない。鉄より比重が小さくある程度の剛性のある金属
を使用することができる。また、金属以外の材料を使用
することもでき、例えば繊維強化樹脂(FRP)を使用
することもできる。
【0048】○ フォークが停止位置にあるときに、固
定子の領域内に可動子部品の境界面が位置しても構わな
い。フォークが多少脈動する可能性はあるが、取り扱う
荷が損傷し難いものであればさほど問題はない。
【0049】○ 多段式フォーク装置は、自動倉庫のス
タッカクレーン、無人搬送車等の他、フォーク装置を搭
載する荷役装置に広く採用することができる。例えば搬
送車でなく、ステーションなどに設けられて荷の移替え
作業などをする荷役装置として採用することもできる。
【0050】○ 可動子が可動子部品によって分割され
る分割数(つまり、可動子部品の使用枚数)は三分割
(3枚)に限定されない。例えばフォーク装置の停止位
置数が三つ以外の場合、その停止位置と同数だけ可動子
を可動子部品によって等分割する構成を採ることもでき
る。例えば奥行き方向に荷を二つ載置する荷台に対して
荷役作業をする構成の場合、奥行き方向手前側の荷だけ
でも荷取り・荷置きできるようにしようとすると、五つ
の停止位置が必要になる。この場合、可動子8が五つに
分割されるように五つの可動子部品40を配列する構成
を採ることができる。この構成でも、フォークが停止位
置から始動する際の脈動等の不具合を回避し易い。
【0051】○ 可動子を有するフォークは、セカンド
フォークに限定されない。例えばリニアモータの固定子
をセカンドフォークに組付け、ミドルフォークに可動子
部品を組付ける構成であっても構わない。その他、固定
子の組付・配置構造に応じて可動子部品の組付け先のフ
ォークや、そのフォークでの可動子部品の組付・配置構
造を適宜変更してよい。例えば可動子部品がフォークの
上面に組付けられたり、可動子部品を組付けたフォーク
が複数枚存在する構成でもよい。
【0052】○ 各フォークをスライド連動させる機構
はピニオン・ラック機構に限定されない。チェーンやワ
イヤを使用して各フォーク(セカンドフォーク以上のも
の)をスライド連動させる構造でも構わない。
【0053】前記実施形態及び各別例から把握される請
求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載
する。 (1)請求項5において、前記可動子は、前記可動子部
品によって前記フォークの停止位置と同数だけ該フォー
クのスライド方向に等分割されている。この構成によれ
ば、フォークが停止位置にあるとき、固定子と対向する
領域内に各可動子部品の境界面を位置させない配置が採
り易い。
【0054】(2)前記(1)において、前記可動子
は、前記可動子部品によって三分割されている。この構
成によれば、フォーク装置の停止位置が三つである場
合、前記(1)の技術的思想と同様の効果が得られる。
【0055】(3)請求項1〜請求項6のいずれかにお
いて、前記可動子を有するフォークにスライドさせるた
めに設けられたスライド部品は、前記フォーク基板に固
定されている。この構成によれば、スライド部品は一枚
板であるフォーク基板に固定されるので、フォーク基板
との平行出しがし易い。これに対し、スライド部品を可
動子部品に固定する構造にすると、可動子部品の境界面
での微小な段差などによってスライド部品を組付けたと
きの平行出しが難しい。なお、前記実施形態におけるガ
イドレール13によってスライド部品が構成される。
【0056】(4)請求項1〜請求項6及び前記(1)
〜(3)のいずれかにおいて、前記可動子を有するフォ
ークと共にスライドするフォークは、前記フォーク基板
と同じ材料で形成されている。この構成によれば、フォ
ーク装置のスライドする全てのフォークが軽量化される
ので、リニアモータのパワーを有効利用でき、その小型
化を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、可動子を有するフォークを、可
動子の材料より比重の小さな材料からなるフォーク基板
と可動子とを別部材にして構成したので、可動子を有す
るフォークを軽量にすることができ、ひいてはフォーク
装置の小型化を図ることができる。
【0058】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、前記効果に加え、複数の可動子部品をフォークのス
ライド方向に配列して可動子を構成したので、設定スト
ロークの異なるフォーク装置間で可動子部品の共通化を
図ることができる。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、
フォークが停止位置にあるとき、固定子と対向する領域
内に各可動子部品の境界面が位置しないので、フォーク
が停止位置から始動する際、脈動や同期はずれ等の不具
合を起き難くすることができる。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加え、可動子は各可動子部品によ
ってフォークのスライド方向に等分割されているので、
一種類の可動子部品の使用数を選択することで、仕様の
異なるフォーク装置間で可動子をそれぞれの設定ストロ
ークに応じた必要長さに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるセカンドフォークの裏面を
示す分解斜視図。
【図2】セカンドフォークの裏面を示す斜視図。
【図3】多段式フォーク装置の正断面図。
【図4】多段式フォーク装置の斜視図。
【符号の説明】
1…多段式フォーク装置、2…フォークとしてのベー
ス、3…フォークとしてのセカンドフォーク、3a…フ
ォーク基板、4…フォークとしてのミドルフォーク、5
…フォークとしてのアッパフォーク、6…リニアモー
タ、7…固定子、8…可動子、40…可動子部品。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のフォークを備え、そのうち少な
    くとも二枚の対向面にリニアモータの固定子と磁性金属
    からなる可動子とが設けられた多段式フォーク装置にお
    いて、 前記可動子を有するフォークは、該可動子の材料より比
    重の小さな材料からなるフォーク基板と該可動子とが別
    部材で構成されている多段式フォーク装置。
  2. 【請求項2】 前記可動子は、前記フォークのスライド
    方向に分割される複数の可動子部品からなる請求項1に
    記載の多段式フォーク装置。
  3. 【請求項3】 前記可動子は、前記フォークのスライド
    方向に一定ピッチの歯を有する請求項1又は請求項2に
    記載の多段式フォーク装置。
  4. 【請求項4】 前記各可動子部品は、前記フォークが停
    止位置にある状態において、前記固定子と対向する領域
    内に該各可動子部品の境界面が位置しないように配置さ
    れている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の多
    段式フォーク装置。
  5. 【請求項5】 前記可動子は、前記各可動子部品によっ
    て前記フォークのスライド方向に等分割されている請求
    項4に記載の多段式フォーク装置。
  6. 【請求項6】 前記可動子部品は鉄製で、前記フォーク
    基板は鉄より比重の小さい材料からなる請求項1〜請求
    項5のいずれか一項に記載の多段式フォーク装置。
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