JP2000117769A - 複数の型締シリンダ及び射出装置を備えた成形機 - Google Patents

複数の型締シリンダ及び射出装置を備えた成形機

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JP2000117769A
JP2000117769A JP10289452A JP28945298A JP2000117769A JP 2000117769 A JP2000117769 A JP 2000117769A JP 10289452 A JP10289452 A JP 10289452A JP 28945298 A JP28945298 A JP 28945298A JP 2000117769 A JP2000117769 A JP 2000117769A
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Hirobumi Murata
博文 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長方形の固定盤及び可動盤の型締力による撓
みをパワーシャフトの採用により防止し、左右一対の金
型の型締平行度を維持する。 【解決手段】 タイバー5により四隅部を連結して長方
形の固定盤1と型締シリンダ4の設置盤3とを機台6上
に対設する。タイバー5に長方形の可動盤2を挿通支持
する。固定盤1と可動盤2との対向面を左右一対の金型
7,8の取付面となす。金型7,8ごとに複数の型締シ
リンダ4と射出装置9とを配設する。固定盤1と設置盤
3の中心部をパワーシャフト11により連結する。パワ
ーシャフト11に可動盤2の中心部を挿通して金型7,
8の型締平行度を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異なった樹脂に
よる複数の成形品の同時成形を目的として、二組の金型
と金型に対応する複数の型締シリンダ及び射出装置とを
備えた成形機、特に型締機構に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】タイバーにより四隅部
を連結して機台上に対設した固定盤及び型締シリンダの
設置盤と、そのタイバーに挿通支持した可動盤とを長方
形に形成して、可動盤と一方の固定盤との対向面を左右
一対の金型の取付面とした型締装置を備え、その型締装
置に型締シリンダと射出装置とを、各金型ごとに複数基
を配設した射出成形機では、固定盤と可動盤が長方形で
あるために、必然的に一辺のタイバー間のスパンが長く
撓み易い状態にある。
【0003】また二組の金型を取付面の両側に振り分け
て配置していることから、固定盤と可動盤に対する型締
力の力点も左右2個所となり、その両方からの型締力に
よる応力は固定盤の中心部に集中するようになる。更に
固定盤側ではタイバーにより支持された両側に引張力が
作用するようになるので、長方形の固定盤及び可動盤は
構造上においても正方形のものに比べて撓み易く、この
ため固定盤側と可動盤側とに分けて取付けた金型の型締
平行度(一対の金型の型閉面の平行度合)の維持が困難
となって、次のような成形上の問題が生じている。
【0004】・分割金型の相互の閉じにずれが生じて金
型の中心部側にバリが発生する。 ・抜きテーパーの少ない金型では、かじり等が生ずる。 ・精密成形用の金型では、押し当てピンなどの折れが生
ずる。 ・金型交換により単一成形品を異なった成形材料により
成形する場合に、左右両方の金型の型締平行度に差が生
ずると、交換金型に対する一次成形品の収まりなどが設
計通り行われず良品の成形が困難となる。
【0005】このような問題の解決策としては、固定盤
及び可動盤を肉厚に形成して撓み難くすることである
が、このような手段は成形機の重量増加と大型化を招
き、加工コストの増加ともなるので好ましいことではな
い。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めに考えられたものであって、その目的は、固定盤及び
可動盤を従来よりも厚肉に形成することなく、パワーシ
ャフトの採用により固定盤の中心部の耐久性を増加する
ことによって、金型の型締平行度を維持し得る新たな複
数の型締シリンダ及び射出装置を備えた成形機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、タイバーにより四隅部を連結して機台上に対設した
固定盤及び型締シリンダの設置盤と、そのタイバーに挿
通支持した可動盤とを長方形に形成し、その可動盤と固
定盤との対向面を左右一対の金型の取付面となすととも
に、金型ごとに複数の型締シリンダと射出装置とを配設
した射出成形機において、固定盤と設置盤の中心部を所
要直径のパワーシャフトにより連結し、そのパワーシャ
フトに上記可動盤の中心部を挿通して金型の型締平行度
を維持してなる、というものである。
【0008】またこの発明は、上記可動盤は固定盤との
対向面に金型交換用の回転板を備え、その回転板は可動
盤の中央部内に軸承された中空の回転軸と一体で、その
回転軸を貫通して上記パワーシャフトを、固定盤と設置
盤の中心部にわたり設けてなるというものでもあり、上
記パワーシャフトは配管を兼ねる管体からなる、という
ものでもある。
【0009】このような構成では、パワーシャフトが固
定盤及び可動盤の中心部の支持点となり、長方形の固定
盤と可動盤に作用する型締力は中心部と両側部とで支え
られるので、これまでと同様に一辺のスパンが長くとも
型締力に充分に耐えて撓み難いものとなる。この結果、
金型の型締平行度が維持されるので、これまでのような
バリやかじりの発生がなくなり、精密成形用の金型にお
ける押し当てピンの折損等が防止され、また左右金型の
型締平行度の差による交換金型への一次成形品の収まり
不都合が改善されて、金型交換による異種材料の単一成
形品の良品成形が容易に行えるようになる。
【0010】更にまた、撓みの発生から成形品が薄物に
制限されがちであったが、パワーシャフトによる撓みの
発生防止により深物の成形品の成形も可能となり、また
成形品の取り数を増した場合でも金型の寿命が伸び、金
型構造も比較的単純な構造で済むようにもなり、型締力
によっては可動盤の肉厚低減も可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図中1は固定型、2は可動型、3
は型締シリンダ4の設置盤で、それらは横長の長方形の
盤体からなる。
【0012】また固定盤1と設置盤3は四隅部をタイバ
ー5,5により連結して、機台6の上に対設してあり、
そのタイバー5,5に上記可動盤2が挿通支持してあ
る。この可動盤2と上記固定盤1の対向面は左右一対の
金型7,8の取付面となっており、その位置に一方は固
定型7a,8a、他方は可動型7b,8bとして金型
7,8が両盤に取り付けてある。
【0013】この金型取付面の中心線上の設置盤3と機
台上には金型7,8に対する上記型締シリンダ4と射出
装置9とが配設してある。型締シリンダ4は上記設置盤
3の背面に取付けて設けられ、その型締ラム10は上記
可動盤に連結してある。また射出装置9は機台上に載置
して設けられている。
【0014】11は金型の型締平行度を維持するパワー
シャフトで、固定盤1と設置盤3の中心部に連結して設
けられ、そのパワーシャフト11に上記可動盤2の中心
部が挿通してある。このパワーシャフト11の直径は固
定盤1の盤厚とスパンとによって任意に設定されるもの
であるが、上記タイバー5よりも大径のものが好まし
い。またパワーシャフト11は管体であってもよく、こ
の場合にはパワーシャフト11を可動盤2側の可動型7
b,8bへの冷却水の配管に兼用できる。
【0015】このパワーシャフト11の連結にはクラン
プナット12を用い、そのクランプナット12によるパ
ワーシャフト11の締め具合により、固定盤1の撓み量
を調整して、所定位置に取付けた金型7,8の適正な型
締平行度を調節して、常に良好な状態を維持する。
【0016】図3及び図4は、可動盤2の固定盤1との
対向面に回転板13を備え、その回転板13の左右板面
に一対の上記金型7,8を取付け、背面の歯車14,1
5による回転板13の往復回転(180°)により、双
方の固定型7a,8aと可動型7b,8bとを交互に交
換して、異種の成形材料による単一成形品を成形する二
色または異材質射出成形機の場合を示すものである。
【0017】上記回転板13は、長方形の可動盤2の中
央部内に軸承された中空の回転軸16と一体に連結され
ており、この回転軸16を貫通して上記パワーシャフト
11が、長方形の上記固定盤1と設置盤3との中心部に
わたり設けられている。このパワーシャフト11と回転
軸16との間にはクリアランスが設けられ、回転軸16
はパワーシャフト11に関係なく回転板13と共に往復
回転して金型交換を行うようになっている。
【0018】したがって、固定盤1と共に長方形に形成
された可動盤2に、金型交換用の回転板13を備えた型
締装置であっても、中心部に設けた上記パワーシャフト
11によって型締力による撓みが防止され、型締平行度
が維持されるようになる。これにより左右金型7,8の
型締平行度の差による不都合が改善されて、金型交換に
より二色成形品や防水コネクター、ボトルキャップ等の
成形に際して、金型の型締平行度の維持が強く要求され
る異種材料による成形品の良品成形も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる複数の型締シリンダ及び射
出装置を備えた成形機の平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 この発明に係わる複数の型締シリンダ及び射
出装置を備えた金型交換式成形機の平面図である。
【図4】 図2のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 固定盤 2 可動盤 3 設置盤 4 型締シリンダ 5 タイバー 6 機台 7,8 金型 9 射出装置 10 型締ラム 11 パワーシャフト 12 クランプナット 13 回転板 14,15 歯車 16 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイバーにより四隅部を連結して機台上
    に対設した固定盤及び型締シリンダの設置盤と、そのタ
    イバーに挿通支持した可動盤とを長方形に形成し、その
    可動盤と固定盤との対向面を左右一対の金型の取付面と
    なすとともに、金型ごとに複数の型締シリンダと射出装
    置とを配設した射出成形機において、 上記固定盤と上記設置盤の中心部を所要直径のパワーシ
    ャフトにより連結し、そのパワーシャフトに上記可動盤
    の中心部を挿通して金型の型締平行度を維持してなるこ
    とを特徴とする複数の型締シリンダ及び射出装置を備え
    た成形機。
  2. 【請求項2】 上記可動盤は上記固定盤との対向面に金
    型交換用の回転板を備え、その回転板は可動盤の中央部
    内に軸承された中空の回転軸と一体で、その回転軸を貫
    通して上記パワーシャフトを、固定盤と設置盤の中心部
    にわたり設けてなることを特徴とする請求項1記載の複
    数の型締シリンダ及び射出装置を備えた成形機。
  3. 【請求項3】 上記パワーシャフトは配管を兼ねる管体
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載の複数の
    型締シリンダ及び射出装置を備えた成形機。
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JP2010149448A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Japan Steel Works Ltd:The 多色成形品の成形方法と多色成形用金型
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CN113910532A (zh) * 2021-10-12 2022-01-11 深圳市众为精密科技有限公司 一种用于5g手机的高光高效精密复杂型面注塑模具

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