JP2000117390A - 多段式圧造成形機 - Google Patents

多段式圧造成形機

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JP2000117390A
JP2000117390A JP10287684A JP28768498A JP2000117390A JP 2000117390 A JP2000117390 A JP 2000117390A JP 10287684 A JP10287684 A JP 10287684A JP 28768498 A JP28768498 A JP 28768498A JP 2000117390 A JP2000117390 A JP 2000117390A
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重雄 前田
Takahiro Nakayama
隆博 中山
Takayuki Nakano
孝之 中野
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Sakamura Machinery Co Ltd
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OSAKA SEIKO KK
Sakamura Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給される素材が短尺素材ばかりでなく、長
尺素材であっても確実に供給可能な素材供給装置を備え
た多段式圧造成形機の提供を課題とする。 【解決手段】 多段式圧造成形機において、素材供給装
置20は、長尺素材を長手方向に一列に並べられて供給
される長尺素材の1つを、その長手方向が供給パイプ1
6と平行となる姿勢で受け取る揺動部材40と、該揺動
部材40をその長尺素材の長手方向に平行な軸心回りに
揺動させる駆動機構44と、該駆動機構44が駆動する
ことにより上記揺動部材40から上記姿勢のまま側方に
落下した長尺素材を上記供給パイプ16の直後方で受け
止めるユニットベース部材34と、該ユニットベース部
材34上の長尺素材の後端部を押して該素材を上記供給
パイプ16内に押し込む押し込み部70とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機台に設けられた
ダイと、該ダイと対向するようにラムの前面に取り付け
られたパンチとの間で素材を圧造加工することにより所
定形状の製品を成形する圧造成形機に関し、該圧造成形
機に素材を供給する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多段式圧造成形機においては、
機台に配設された複数のダイと、該ダイに向って進退動
するラムの前面に装備された複数のパンチとが備えられ
ていると共に、これらダイとパンチとにより構成された
複数段の圧造ステーション間において、素材を段階的に
圧造成形することにより、所定形状の製品を成形するよ
うに構成されている。
【0003】上記素材は、線材で供給される場合と所定
寸法に切断されたブランクで供給される場合とがある。
【0004】前者の線材の場合、多段式圧造成形機のダ
イ側の背面から送り込まれた線材を先端から順次一定寸
法に切断し、圧造ステーションに供給するようになって
いる。
【0005】一方、後者のブランクの場合、図9に示す
ように、パーツフィーダAによってブランクBは、その
軸方向と送り方向Cとが直交するように整列されて、そ
の姿勢を保った状態でパーツフィーダAから供給ガイド
Dに受け渡される。そして、受け渡されたブランクB
は、上記供給ガイドDを通じて受け止め部Eに供給され
てノックアウト機構Fにより供給パイプG内に押し込ま
れる。この場合、ブランクBの軸方向と供給パイプGの
中心線方向とは一致した状態になっている。さらに、押
し込まれたブランクBにより上記供給パイプG内のブラ
ンクの先頭がクイル部Hからナイフ部Iに押し出され
て、このナイフ部Iの移動によりブランクBを所定の圧
造ステーションに供給するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブランクが
短尺のものであれば、パーツフィーダでその軸方向と送
り方向とが直交するように整列されたブランクは、その
姿勢が乱れても、パーツフィーダから供給ガイドに受け
渡される際に詰まりが発生せず、スムーズに供給ガイド
に導びかれることになり、特に問題が生じることがな
い。
【0007】しかし、ブランクが長尺のものになると、
パーツフィーダでその軸方向と送り方向とが直交するよ
うに整列されたブランクは、その姿勢が乱れると、パー
ツフィーダから供給ガイドに受け渡される際に詰まりが
発生して、該ブランクをスムーズに供給ガイドに導びけ
ないという問題があった。
【0008】この問題に対しては、長尺のブランクをパ
ーツフィーダでその軸方向と送り方向とが平行となるよ
うに整列させることが考えられる。そのようにすれば、
上記長尺のブランクは、その姿勢が乱れても、パーツフ
ィーダから供給ガイドに受け渡される際に詰まりが発生
せず、スムーズに供給ガイドに導びかれることから、上
記の問題が解消されることになるが、図10に示すよう
に、長尺のブランクJは、供給ガイドKから受け止め部
Lへ受け渡される時に、該ブランクJはその受け止め部
Lより高所の位置から落下することになる。この場合、
送り方向の先頭から二点鎖線で示すような姿勢で落下す
ることになるので、上記ブランクJは、その軸方向と供
給パイプMの中心線方向と一致した状態で受け止め部L
に受け渡されることが困難となり、ノックアウト機構N
により供給パイプM内に該ブランクJを押し込めないと
いう新たな問題が生じることになる。
【0009】そこで、本発明は、供給される素材が短尺
素材ばかりでなく、長尺素材であっても確実に供給可能
な素材供給装置を備えた多段式圧造成形機の提供を課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0011】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、機台に設けられたダイ取付部の前
面に配設された複数のダイと、上記ダイ取付部の前方に
配置されて該ダイ取付部に向って進退動するラムと、上
記複数のダイにそれぞれ相対向するようにラムに取り付
けられた複数のパンチとを有すると共に、上記ダイ取付
部の所定位置にその後方から前面へ貫通するラムの進退
方向と平行な素材供給孔が設けられ、かつ、該ダイ取付
部の後方から上記素材供給孔に長尺素材を供給する素材
供給装置が設けられた多段式圧造成形機において、上記
素材供給装置は、長尺素材を長手方向に一列に並べて上
記ダイ取付部における素材供給孔の後方に供給する供給
手段と、該供給手段から供給される長尺素材の1つをそ
の長手方向が上記供給孔と平行となる姿勢で受け取ると
共に、その長尺素材の長手方向に平行な軸心回りに揺動
することにより該長尺素材を上記姿勢のまま側方に落下
させる揺動部材と、該揺動部材により落下された長尺素
材を受け止めて上記ダイ取付部における素材供給孔の直
後方に位置させる受け止め部材と、該受け止め部材に受
け止められた長尺素材の後端部を押して該素材を上記素
材供給孔内に押し込む押し込み手段とを有することを特
徴とする。
【0012】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、長尺素材の両端部の形状が異なる場合、揺動部材に
は、上記長尺素材の送り方向に対する先端部形状を検出
するセンサが備えられていることを特徴とする。
【0013】また、請求項3に係る発明(以下、第3発
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、押し込み手段は、ラムの進退動に同期して長尺素材
に対する押し込み動作を行うようになっていることを特
徴とする。
【0014】また、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、押し込み手段は、機台のダイ取付部における素材供
給孔の後方で該供給孔と同一軸線上に配置されたロッド
と、該ロッドを進退動させるロッド駆動手段とを有する
と共に、上記ダイ取付部における素材供給孔の前方に
は、その供給孔から突出する長尺素材を所定位置で受け
止めるストッパ部材が設けられており、かつ、上記ロッ
ド駆動手段は、上記ロッドの前進により上記ダイ取付部
における素材供給孔から突出する長尺素材が上記ストッ
パ部材に当接した時でも該ロッドに一定以上の駆動力が
伝達されないようになっていることを特徴とする。
【0015】また、請求項5に係る発明(以下、第5発
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、揺動部材と受け取め部材とは、ユニット化されてい
ることを特徴とする。
【0016】上記のように構成することにより、本願各
発明によればそれぞれ次の作用が得られる。
【0017】まず、第1発明によれば、供給手段により
長手方向に一列に並べられた長尺素材は、ダイ取付部に
おける素材供給孔の後方に供給される。そして、供給さ
れる長尺素材の1つが、その長手方向が上記供給孔と平
行となる姿勢で揺動部材に受け取られた後、該揺動部材
を上記長尺部材の長手方向に平行な軸心回りに揺動させ
るので、該長尺素材は揺動部材から上記姿勢のまま側方
に転がって落下することになる。
【0018】これにより、落下した長尺部材は、その長
手方向と上記供給孔と平行となる姿勢で、上記ダイ取付
部における素材供給孔の直後方に位置する受け止め部材
に受け止められるので、上記長尺素材の後端部を押すだ
けでその長手方向に該素材が確実に上記素材供給孔内に
押し込まれることになる。
【0019】また、第2発明によれば、長尺素材の両端
部の形状が異なる場合、揺動部材には、上記長尺素材の
送り方向に対する先端部形状を検出するセンサが備えら
れているので、該長尺素材が所定の方向で送られている
か否かを判断することができる。
【0020】これにより、異方向で送られた長尺素材
は、確実に排除することができるので、ダイ及びパンチ
等の破損を防止することができる。
【0021】また、第3発明によれば、押し込み手段
は、ラムの進退動に同期して長尺素材に対する押し込み
動作を行うようになっているので、該ラムの進退動に連
動して押し込み動作のタイミングが制御されることにな
る。これにより、押し込み動作のタイミングを制御する
制御手段を別途設ける必要がないので、多段式圧造成形
機のコンパクト化が図られる。
【0022】また、第4発明によれば、押し込み手段
は、機台のダイ取付部における素材供給孔の後方で該供
給孔と同一軸線上に配置されたロッドと、該ロッドを進
退動させるロッド駆動手段とを有すると共に、上記ダイ
取付部における素材供給孔の前方には、その供給孔から
突出する長尺素材を所定位置で受け止めるストッパ部材
が設けられており、かつ、上記ロッド駆動手段は、上記
ロッドの前進により上記ダイ取付部における素材供給孔
から突出する長尺素材が上記ストッパ部材に当接した時
でも該ロッドに一定以上の駆動力が伝達されないように
なっているので、上記長尺素材には該ロッドから一定以
上の押し込み力が加わらないことになる。これにより、
ストッパ部材に長尺素材が当接しても破損することはな
い。
【0023】また、第5発明によれば、揺動部材と受け
取り部材とは、ユニット化されているので、予め、長尺
素材の長さに応じて揺動部材と受け取り部材との位置調
整が行われたユニットを用意することができる。これに
より、該長尺素材の長さの変更に伴う揺動部材と受け取
り部材との位置調整を多段式圧造成形機内の狭いスペー
スで行わずに済むことになる。したがって、揺動部材と
受け取り部材との位置調整はユニットを交換するだけな
ので、その位置調整の作業が軽減されることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】図1は、本発明に係る多段式圧造成形機の
全体概略平面図であって、この多段式圧造成形機1にお
ける機台2の所定位置にはダイブロック3が配設されて
おり、該ダイブロック3には粗から精に至る複数個のダ
イ4…4が一定の間隔に並設されている。また、上記ダ
イブロック3の前方における機台2に装備されたラム5
の前面には、上記ダイ4…4に対向するように同数個の
パンチ6…6がそれぞれ配設されており、これら各対向
するダイ4…4とパンチ6…6とにより複数の圧造ステ
ーションがそれぞれ構成されている。そして、上記ラム
5の後端が、当該圧造成形機1の駆動用モータ7により
回転されるフライホイール8が軸端に固設されたクラン
ク軸9と一体のクランクアーム9aに連結ロッド10を
介して連結されることにより、該ラム5がクランク軸9
の回転に伴って上記ダイブロック3に向って前後動する
ようになっている。これにより、上記ラム5の前進時に
該ラム5の前面に装備された各パンチ6…6と各ダイ4
…4との間で素材を圧造加工するように構成されてい
る。
【0026】また、ダイブロック3の側方には、素材を
供給するための素材供給用クイル11がダイ4と並設し
て設けられていると共に、該クイル11より供給された
素材を搬送するために使用されるカッタ12(図2参
照)が設けられている。機台2の後部には、素材供給用
クイル11の後方に位置して後述する素材供給手段20
が配設されている。さらに、上記ダイブロック3上に
は、複数の圧造ステーション間にわたる素材の移送を行
う素材移送用チャック(図示せず)を有するチャック移
送手段13が設けられており、また、上記ダイ4…4の
後方には、パンチ6…6により打ち込まれた素材を該ダ
イ4…4内より押し出すためのノックアウト用ピン手段
14が配設されている。
【0027】上記素材供給装置20、チャック移送手段
13及びノックアウト用ピン手段14は、上記ラム5を
往復動させるクランク軸9の回転動力を、伝動機構15
を介して伝達させることにより、上記ラム5の進退動作
に同期して駆動されるようになっている。
【0028】次に本発明の特徴部である素材供給装置2
0の構成を説明する。
【0029】図1、2に示すように、この素材供給装置
20は、素材を所定の整列姿勢に整列させる加振型のパ
ーツフィーダ21と、該パーツフィーダ21に連結され
た供給経路22を介して所定の整列姿勢に整列された素
材を受け取って一つづつ振り分ける素材振分部30と、
振り分けられた素材を多段式圧造成形機1に押し込む素
材押し込み部70とを有している。
【0030】図3、4に示すように、素材振分部30
は、機台2に複数のボルト31…31を用いて固定され
たベース部材32と、該ベース部材32に嵌り込んで固
定される素材振分ユニット33とを有している。
【0031】この素材振分ユニット33は、上記ベース
部材32に嵌り込む断面形状がL字型とされたユニット
ベース部材34を有し、このユニットベース部材34の
正面両側部(図3正面視)には、該ユニットベース部材
34の底部から素材が通過可能な隙間を設けるように垂
直方向に延びる壁部材35,35が複数のボルト36,
36を用いて固定されている。そして、これら壁部材3
5,35の正面には、その上下方向中央に素材支持部材
37が複数のボルト38…38を用いて固定されてい
る。この素材支持部材37の断面は、その上面がユニッ
トベース部材34側に傾斜した段付き形状とされてい
る。
【0032】また、これら壁部材35,35には、上記
素材支持部材37の上方に位置して揺動軸39が回転自
在に支持されている。そして、この揺動軸39には、揺
動部材40が複数のネジ41…41を用いて取り付けら
れており、該揺動部材40は揺動軸39と一体となって
回転するようになっている。この揺動部材40は、断面
形状がコの字型で開口部が下方に向いた形状とされお
り、該揺動部材40の前方(図3正面視左側)に素材の
先端形状を検出するセンサ42がネジ43,43を用い
て取り付けられている。なお、上記揺動部材40は、電
気的絶縁体の材質を用いて製作されている。
【0033】ここで、上記揺動部材40を揺動させる駆
動機構44の構成を説明する。この駆動機構44は、把
手部材45の上面から前方に延びる平板部材46の下面
に取り付けられている。上記把手部材45は、ユニット
ベース部材34に複数のボルト47…47を用いて固定
されている。
【0034】上記駆動機構44は、シリンダ48と連結
部材49とリンク部材50とを有し、このシリンダ48
は平板部材46の下面にボルト51を用いて固定された
コの字型の取付部材52に揺動可能に支持されている。
そして、上記シリンダ48のロッド48aの先端に連結
部材49が取り付けられており、さらに、揺動軸39の
前方端には、シリンダ48が上記連結部材49に連結し
たリンク部材50を介して連結されている。これによ
り、上記シリンダ48のロッド48aが下方に延びたと
きは、図4に示すように、揺動部材40は素材支持部材
37に対して平行に向き合った状態となり、上記シリン
ダ48のロッド48aが上方に縮んだときは、図7に示
すように、揺動部材40はユニットベース部材34側に
傾いて揺動することになる。
【0035】一方、上記ユニットベース部材34の底部
は、素材支持部材37から転がって落下する素材を受け
止めるようになっており、その素材を該ユニットベース
部材34の底部へガイドする第1ガイド部材53と第2
ガイド部材54とがユニットベース部材34に複数のボ
ルト55…55を用いて固定されている。これら第1、
第2ガイド部材53,54の下端面は壁部材36,36
の下端面と同じ位置でユニットベース部材34に固定さ
れている。なお、第1ガイド部材53は上記ユニットベ
ース部材34の後方側に、また、第2ガイド部材54は
上記ユニットベース部材34の前方側に固定されてい
る。
【0036】さらに、上記ユニットベース部材34の下
部正面には、その底部で受け止められる素材が該ユニッ
トベース部材34から落脱するのを規制する規制部材5
6がボルト57,57を用いて固定されている。
【0037】したがって、上述した素材振分ユニット3
3は、把手部材45を用いて簡単にベース部材32から
脱着可能となっている。
【0038】なお、上記ベース部材32の下部正面に
は、ステイ部材58がボルト59,59を用いて固定さ
れている。そして、このステイ部材58には、上記ユニ
ットベース部材34の底部で受け止められた素材が満杯
か否かを検出する満杯センサ60が取り付けられてい
る。また、ベース部材32の下部後方は素材送り込み部
70と連結されており、ベース部材32の下部前方はラ
ム5の進退方向に延びる供給パイプ16の直後方に位置
するようにボルト17,17を用いて連結されている。
さらに、上記供給パイプ16の前方には、その供給パイ
プ16から突出する素材を所定位置で受け止めるストッ
パ部材18(図2参照)が設けられている。なお、スト
ッパ部材18は、素材を受け止める位置が調整可能とさ
れている。
【0039】次に、上記ユニットベース部材34の底部
で受け止められた素材を供給パイプ16内に押し込む素
材押し込み部70の構成を説明する。
【0040】図2に示すように、この素材押し込み部7
0は枠体71を有し、該枠体71の内部にプッシャロッ
ド72と、該プッシャロッド72を挟持する上下一対の
送りローラ73,73と、これら送りローラ73,73
の間に該プッシャロッド72をガイドするガイド部材7
4とが備えられている。
【0041】このプッシャロッド72は、送りローラ7
3,73の回転により前後方向(図2正面視左右方向)
に移動するようになっている。この送りローラ73,7
3は、上述したように、上記ラム5を往復動させるクラ
ンク軸9の回転動力を、伝動機構15を介して伝達させ
ることにより、上記ラム5の進退動作に同期して駆動さ
れるようになっている。
【0042】したがって、上記プッシャロッド72が前
進した時には、素材押し込み部70から素材振分部30
におけるユニットベース部材34の底部で受け止められ
た素材の後端部に当接し、さらに該プッシャロッド72
を前進させると該素材を供給パイプ16内に押し込むこ
とになる。上記プッシャロッド72が後退した時には、
該プッシャロッド72の後端部がロッドストッパ部材7
5に当接して待機することになる。そして、上記プッシ
ャロッド72の移動量は、素材を押し込むのに必要な移
動量以上に予め設定されており、前後方向のオーバ分
は、プッシャロッド72と送りローラ73,73との間
でスリップすることによって吸収されるようになってい
る。
【0043】なお、ロッドストッパ部材75は、プッシ
ャロッド72の進退方向に移動可能とされているので、
プッシャロッド72の待機位置を調整することができ
る。
【0044】また、送りローラ73,73のそれぞれ上
方側のローラは、枠体71の上面に設けられた昇降機構
76,76により昇降可能とされている。これにより、
送りローラ73間に挟持されたプッシャロッド72を締
付ける力が調整可能になっている。
【0045】さらに、素材供給装置20における素材振
分部30には、微弱電流が流されている。
【0046】次に、以上のように構成された素材供給装
置20の作用について説明する。
【0047】図5に示すように、素材供給装置20に供
給される素材aは、金属でなる長尺であって軸部a1を
有し、該軸部a1の一端が小径とされた軸部a2と、他
端が該軸部a2と同径で長い軸部a3とからなる形状と
さている。
【0048】まず、パーツフィーダ21に投入された素
材aは、軸部a2を先頭にして長手方向に一列に整列さ
れて供給経路22内に送られた後、この供給経路22内
を通じて素材振分部30に送り込まれる。
【0049】そして、該素材振分部30に送り込まれ素
材aは、その向きを同じにして素材支持部材37の上面
を通って先頭の一つが揺動部材40に受け渡される。こ
のとき、該揺動部材40の前方に取り付けられたセンサ
42に、図6に示すように、素材aの軸部a1が当接す
ると素材振分部30に流されている微弱電流が該素材a
を通って流れることになる。上記センサ42によりこの
電流を信号として受けたコントローラ(図示せず)は、
受け渡された素材aが正しい向きで送られてきたと判断
してシリンダ48を作動させることにより、上記揺動部
材40をユニットベース部材34側に傾くように揺動さ
せることになる。これにより、図7に示すように、上記
素材aは、揺動部材40から上記姿勢のまま側方に転が
って第1、第2ガイド部材53,54にガイドされてユ
ニットベース部材34の底部に落下することになる。
【0050】落下した素材aはユニットベース部材34
の底部から垂直方向に積み上げられるようになており、
そのうちの最上部に位置する素材aが満杯センサ60に
検出されると、最下部の素材aがプッシャロッド72に
より供給パイプ16内に1つづつ押し込まれる。押し込
まれた素材aは、上記供給パイプ16から素材供給用ク
イル11及びカッタ12を通過してストッパ部材18に
受け止められる。このとき、該ストッパ部材18に受け
止めらた素材aの後端面は、上記クイル11の前面と一
致するようになっているので、カッタ12が移動するこ
とで所定の圧造ステーションに該素材aが供給されるこ
とになる。
【0051】したがって、供給パイプ16の直後方に位
置するユニットベース部材34の底部に落下した素材a
は、常に該素材aの長手方向と供給パイプ16の中心線
方向と平行となる姿勢なので、上記素材aの後端部を押
すだけで、確実に該素材がその長手方向で上記供給パイ
プ16内に押し込まれることになり、所定の圧造ステー
ションに該素材aを供給することができる。
【0052】また、揺動部材40には、素材aの送り方
向に対する先端部形状を検出するセンサ42が備えられ
ており、図8に示すように、送り方向の先端部が軸部a
3の場合、該素材aはセンサ42に当接しないので、電
流が流れないことになる。これにより、コントローラ
(図示せず)は、上記該長尺素材が異方向で送られてき
たと判断することになる。この場合、多段式圧造成形機
1は、シリンダ48が作動しないように設定され、か
つ、上述した満杯センサ60が一定時間以上素材aを検
出しないと自動的に停止するようなっており、作業者に
よって異方向で送られてきた素材aを排除することがで
きる。なお、別途排除機構を設けて自動的に排除作業を
させるようにしても良い。この場合は、異方向で送られ
た素材aは、確実に排除することができるので、ダイ4
…4及びパンチ6…6等の破損を防止することができ
る。
【0053】また、送りローラ73,73は、上記ラム
5を往復動させるクランク軸9の回転動力を、伝動機構
15を介して伝達させることにより、上記ラム5の進退
動作に同期して駆動されるようになっているので、上記
ローラ73,73により進退動するプッシャロッド72
は、該ラムの進退動に連動して進退動作のタイミングが
制御されることになる。これにより、進退動作のタイミ
ングを制御する制御手段を別途設ける必要がないので、
多段式圧造成形機1のコンパクト化が図られる。
【0054】また、プッシャロッド72の前進により供
給パイプ16から突出した素材aがストッパ部材18に
当接した時に、該プッシャロッド72を挟持する送りロ
ーラ73,73がスリップして該プッシャロッド72に
一定以上の駆動力が伝達されないようになっているの
で、上記素材aにはプッシャロッド72から一定以上の
押し込み力が加わらないことになる。これにより、スト
ッパ部材18に素材aが当接しても破損することはな
い。
【0055】また、素材振分部30は、ベース部材32
と、該ベース部材32に嵌り込んで固定される素材振分
ユニット33とを有しており、この素材振分ユニット3
3には、素材aを一つづつユニットベース部材34の底
部に振り分けるための揺動部材40、該揺動部材40を
揺動させる駆動機構44、該ユニットベース部材34の
底部に素材aをガイドする第1、第2ガイド部材53,
54等が上記ユニットベース部材34に配置されたもの
なので、予め、素材aの長さに応じて上述した部材及び
機構品等との位置調整が行われた別の素材振分ユニット
33を用いることができる。これにより、素材の長さa
の変更に伴う上記部材及び機構品等との位置調整を多段
式圧造成形機1内の狭いスペースで行わずに済むことに
なる。したがって、素材振分ユニット33を交換するだ
けなので、簡単にいろいろな素材の長さに対応すること
ができる。
【0056】なお、本実施の形態で用いた素材aは、一
例であってそれに限定されるものではない。
【0057】
【発明の効果】以上のように、まず、第1発明によれ
ば、供給手段により長手方向に一列に並べられた長尺素
材は、ダイ取付部における素材供給孔の後方に供給され
る。そして、供給される長尺素材の1つが、その長手方
向が上記供給孔と平行となる姿勢で揺動部材に受け取ら
れた後、該揺動部材を上記長尺部材の長手方向に平行な
軸心回りに揺動させるので、該長尺素材は揺動部材から
上記姿勢のまま側方に転がって落下することになる。
【0058】これにより、落下した長尺部材は、その長
手方向と上記供給孔と平行となる姿勢で上記ダイ取付部
における素材供給孔の直後方の位置となる受け止め部材
に受け止められるので、上記長尺素材の後端部を押すだ
けで、確実に該素材がその長手方向で上記素材供給孔内
に押し込まれることになる。
【0059】また、第2発明によれば、長尺素材の両端
部の形状が異なる場合、揺動部材には、上記長尺素材の
送り方向に対する先端部形状を検出するセンサが備えら
れているので、該長尺素材が所定の方向で送られている
か否かを判断することができる。
【0060】これにより、異方向で送られた長尺素材
は、確実に排除することができるので、ダイ及びパンチ
ダイ等の破損を防止することができる。
【0061】また、第3発明によれば、押し込み手段
は、ラムの進退動に同期して長尺素材に対する押し込み
動作を行うようになっているので、該ラムの進退動に連
動して押し込み動作のタイミングが制御されることにな
る。これにより、押し込み動作のタイミングを制御する
制御手段を別途設ける必要がないので、多段式圧造成形
機のコンパクト化が図られる。
【0062】また、第4発明によれば、押し込み手段
は、機台のダイ取付部における素材供給孔の後方で該供
給孔と同一軸線上に配置されたロッドと、該ロッドを進
退動させるロッド駆動手段とを有すると共に、上記ダイ
取付部における素材供給孔の前方には、その供給孔から
突出する長尺素材を所定位置で受け止めるストッパ部材
が設けられており、かつ、上記ロッド駆動手段は、上記
ロッドの前進により上記ダイ取付部における素材供給孔
から突出する長尺素材が上記ストッパ部材に当接した時
でも該ロッドに一定以上の駆動力が伝達されないように
なっているので、上記長尺素材には該ロッドから一定以
上の押し込み力が加わらないことになる。これにより、
ストッパ部材に長尺素材が当接しても破損することはな
い。
【0063】また、第5発明によれば、揺動部材と受け
取り部材とは、ユニット化されているので、予め、長尺
素材の長さに応じて揺動部材と受け取り部材との位置調
整が行われたユニットを用意することができる。これに
より、該長尺素材の長さの変更に伴う揺動部材と受け取
り部材との位置調整を多段式圧造成形機内の狭いスペー
スで行わずに済むことになる。したがって、揺動部材と
受け取り部材との位置調整はユニットを交換するだけな
ので、その位置調整の作業が軽減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多段式圧造成形機の概略平面
図である。
【図2】 本発明に係る多段式圧造成形機の要部拡大
正面図である。
【図3】 図2の要部拡大正面図である。
【図4】 図3のア−ア線断面図である。
【図5】 本実施の形態で用いた素材を説明する図で
ある。
【図6】 センサの動作を説明する図である。
【図7】 揺動部材の動きを説明する図である。
【図8】 センサの動作を説明する図である。
【図9】 従来の素材を供給する方法を説明する図で
ある。
【図10】 長尺素材を供給方法においての問題点を説
明する図である。
【符号の説明】
1 多段式圧造成形機 2 機台 4…4 ダイ 5 ラム 6…6 パンチ 16 素材供給パイプ(素材供給孔) 20 素材供給装置 40 揺動部材 70 素材押し込み部(押し込み手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月11日(1999.8.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機台に設けられた
ダイと、該ダイと対向するようにラムの前面に取り付け
られたパンチとの間で素材を圧造加工することにより所
定形状の製品を成形する圧造成形機に関し、該圧造成形
機に素材を供給する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多段式圧造成形機においては、
機台に配設された複数のダイと、該ダイに向って進退動
するラムの前面に装備された複数のパンチとが備えられ
ていると共に、これらダイとパンチとにより構成された
複数段の圧造ステーション間において、素材を段階的に
圧造成形することにより、所定形状の製品を成形するよ
うに構成されている。
【0003】上記素材は、線材で供給される場合と所定
寸法に切断されたブランクで供給される場合とがある。
【0004】前者の線材の場合、多段式圧造成形機のダ
イ側の背面から送り込まれた線材先端から順次一定寸
法に切断され、圧造ステーションに供給される
【0005】一方、後者のブランクの場合、図9に示す
ように、パーツフィーダAによってブランクBは、その
軸方向と送り方向Cとが直交するように整列されて、そ
の姿勢を保った状態でパーツフィーダAから供給ガイド
Dに受け渡される。そして、受け渡されたブランクB
は、上記供給ガイドDを通じて受け止め部Eに供給され
てノックアウト機構Fにより供給パイプG内に押し込ま
れる。この場合、ブランクBの軸方向と供給パイプGの
中心線方向とは一致した状態になっている。さらに、押
し込まれたブランクBにより上記供給パイプG内の先頭
のブランクBがクイル部Hからナイフ部Iに押し出され
て、このナイフ部Iの移動によりブランクBを所定の圧
造ステーションに供給するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブランクが
短尺のものであれば、パーツフィーダでその軸方向と送
り方向とが直交するように整列されたブランクは、その
姿勢が乱れても、パーツフィーダから供給ガイドに受け
渡される際に詰まりが発生せず、スムーズに供給ガイド
に導びかれることになり、特に問題が生じることがな
い。
【0007】しかし、ブランクが長尺のものになると、
パーツフィーダでその軸方向と送り方向とが直交するよ
うに整列されたブランクは、その姿勢が乱れると、パー
ツフィーダから供給ガイドに受け渡される際に詰まりが
発生して、該ブランクをスムーズに供給ガイドに導びけ
ないという問題があった。
【0008】この問題に対しては、長尺のブランクをパ
ーツフィーダでその軸方向と送り方向とが平行となるよ
うに整列させることが考えられる。そのようにすれば、
上記長尺のブランクは、その姿勢が乱れても、パーツフ
ィーダから供給ガイドに受け渡される際に詰まりが発生
せず、スムーズに供給ガイドに導びかれることから、上
記の問題が解消されることになるが、図10に示すよう
に、長尺のブランクJは、供給ガイドKから受け止め部
Lへ受け渡される時に、該ブランクJはその受け止め部
Lより高所の位置から落下することになる。この場合、
送り方向の先頭から二点鎖線で示すような姿勢で落下す
ることになるので、上記ブランクJは、その軸方向と供
給パイプMの中心線方向と一致した状態で受け止め部L
に受け渡されることが困難となり、ノックアウト機構N
により供給パイプM内に該ブランクJを押し込めないと
いう新たな問題が生じることになる。
【0009】そこで、本発明は、供給される素材が短尺
素材ばかりでなく、長尺素材であっても確実に供給可能
な素材供給装置を備えた多段式圧造成形機の提供を課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0011】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、機台に設けられたダイ取付部の前
面に配設された複数のダイと、上記ダイ取付部の前方に
配置されて該ダイ取付部に向って進退動するラムと、上
記複数のダイにそれぞれ相対向するようにラムに取り付
けられた複数のパンチとを有すると共に、上記ダイ取付
部の所定位置にその後方から前面へ貫通するラムの進退
方向と平行な素材供給孔が設けられ、かつ、該ダイ取付
部の後方から上記素材供給孔に長尺素材を供給する素材
供給装置が設けられた多段式圧造成形機において、上記
素材供給装置は、長尺素材を長手方向に一列に並べて上
記ダイ取付部における素材供給孔の後方に供給する供給
手段と、該供給手段から供給される長尺素材の1つをそ
の長手方向が上記供給孔と平行となる姿勢で受け取ると
共に、その長尺素材の長手方向に平行な軸心回りに揺動
することにより該長尺素材を上記姿勢のまま側方に落下
させる揺動部材と、該揺動部材により落下された長尺素
材を受け止めて上記ダイ取付部における素材供給孔の直
後方に位置させる受け止め部材と、該受け止め部材に受
け止められた長尺素材の後端部を押して該素材を上記素
材供給孔内に押し込む押し込み手段とを有し、かつ、こ
の押し込み手段は、ラムの進退動に同期して長尺素材に
対する押し込み動作を行うようになっていることを特徴
とする。
【0012】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、長尺素材の両端部の形状が異なる場合、揺動部材に
は、上記長尺素材の送り方向に対する先端部形状を検出
するセンサが備えられていることを特徴とする。
【0013】 また、請求項に係る発明(以下、第
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、押し込み手段は、機台のダイ取付部における素材供
給孔の後方で該供給孔と同一軸線上に配置されたロッド
と、該ロッドを進退動させるロッド駆動手段とを有する
と共に、上記ダイ取付部における素材供給孔の前方に
は、その供給孔から突出する長尺素材を所定位置で受け
止めるストッパ部材が設けられており、かつ、上記ロッ
ド駆動手段は、上記ロッドの前進により上記ダイ取付部
における素材供給孔から突出する長尺素材が上記ストッ
パ部材に当接した時でも該ロッドに一定以上の駆動力が
伝達されないようになっていることを特徴とする。
【0014】 また、請求項に係る発明(以下、第
明という)は、上記第1発明の多段式圧造成形機におい
て、揺動部材と受け止め部材とは、ユニット化されてい
ることを特徴とする。
【0015】 上記のように構成することにより、本願各
発明によればそれぞれ次の作用が得られる。
【0016】 まず、第1発明によれば、供給手段により
長手方向に一列に並べられた長尺素材は、ダイ取付部に
おける素材供給孔の後方に供給される。そして、供給さ
れる長尺素材の1つが、その長手方向が上記供給孔と平
行となる姿勢で揺動部材に受け取られた後、該揺動部材
を上記長尺材の長手方向に平行な軸心回りに揺動させ
るので、該長尺素材は揺動部材から上記姿勢のまま側方
に転がって落下することになる。
【0017】 これにより、落下した長尺材は、その長
手方向と上記供給孔と平行となる姿勢で、上記ダイ取
付部における素材供給孔の直後方に位置する受け止め部
材に受け止められるので、上記長尺素材の後端部を押す
だけでその長手方向に該素材が確実に上記素材供給孔内
に押し込まれることになる。このとき、押し込み手段
は、ラムの進退動に同期して長尺素材に対する押し込み
動作を行うようになっているので、該ラムの進退動に連
動して押し込み動作のタイミングが制御されることにな
る。これにより、押し込み動作のタイミングを制御する
制御手段を別途設ける必要がないので、多段式圧造成形
機のコンパクト化が図られる。
【0018】 また、第2発明によれば、長尺素材の両端
部の形状が異なる場合、揺動部材には、上記長尺素材の
送り方向に対する先端部形状を検出するセンサが備えら
れているので、該長尺素材が所定の方向で送られている
か否かを判断することができる。
【0019】 これにより、異方向で送られた長尺素材
は、確実に排除されるので、ダイ及びパンチ等の破損
防止される
【0020】 また、第発明によれば、押し込み手段
は、機台のダイ取付部における素材供給孔の後方で該供
給孔と同一軸線上に配置されたロッドと、該ロッドを進
退動させるロッド駆動手段とを有すると共に、上記ダイ
取付部における素材供給孔の前方には、その供給孔から
突出する長尺素材を所定位置で受け止めるストッパ部材
が設けられており、かつ、上記ロッド駆動手段は、上記
ロッドの前進により上記ダイ取付部における素材供給孔
から突出する長尺素材が上記ストッパ部材に当接した時
でも該ロッドに一定以上の駆動力が伝達されないように
なっているので、上記長尺素材には該ロッドから一定以
上の押し込み力が加わらないことになる。これにより、
ストッパ部材に長尺素材が当接しても破損することはな
い。
【0021】 また、第発明によれば、揺動部材と受け
止め部材とは、ユニット化されているので、予め、長尺
素材の長さに応じて揺動部材と受け止め部材との位置調
整が行われたユニットを用意しておけば、該長尺素材の
長さの変更に伴う揺動部材と受け止め部材との位置調整
を多段式圧造成形機内の狭いスペースで行う代わりにユ
ニットを交換するだけで済み、位置調整の作業が軽減さ
れることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】 図1は、本発明に係る多段式圧造成形機の
全体概略平面図であって、この多段式圧造成形機1にお
ける機台2の所定位置にはダイブロック3が配設されて
おり、該ダイブロック3には粗から精に至る複数個のダ
イ4…4が一定の間隔に並設されている。また、上記ダ
イブロック3の前方における機台2に装備されたラム5
の前面には、上記ダイ4…4に対向するように同数個の
パンチ6…6がそれぞれ配設されており、これら各対向
するダイ4…4とパンチ6…6とにより複数の圧造ステ
ーションがそれぞれ構成されている。そして、上記ラム
5の後端が、当該圧造成形機1の駆動用モータ7により
回転されるフライホイール8が軸端に固設されたクラン
ク軸9と一体のクランクアーム9aに連結ロッド10を
介して連結されることにより、該ラム5がクランク軸9
の回転に伴って上記ダイブロック3に向って前後動する
ようになっている。これにより、上記ラム5の前進時に
該ラム5の前面に装備された各パンチ6…6と各ダイ4
…4との間で素材を圧造加工するように構成されてい
る。
【0024】 また、ダイブロック3の側方には、素材を
供給するための素材供給用クイル11がダイ4と並設し
て設けられていると共に、該クイル11より供給された
素材を搬送するために使用されるカッタ12(図2参
照)が設けられている。機台2の後部には、素材供給用
クイル11の後方に位置して後述する素材供給手段20
が配設されている。さらに、上記ダイブロック3上に
は、複数の圧造ステーション間にわたる素材の移送を行
う素材移送用チャック(図示せず)を有するチャック移
送手段13が設けられており、また、上記ダイ4…4の
後方には、パンチ6…6により打ち込まれた素材を該ダ
イ4…4内より押し出すためのノックアウト用ピン手段
14が配設されている。
【0025】 上記素材供給装置20、チャック移送手段
13及びノックアウト用ピン手段14は、上記ラム5を
往復動させるクランク軸9の回転動力を、伝動機構15
を介して伝達させることにより、上記ラム5の進退動作
に同期して駆動されるようになっている。
【0026】 次に本発明の特徴部である素材供給装置2
0の構成を説明する。
【0027】 図1、2に示すように、この素材供給装置
20は、素材を所定の整列姿勢に整列させる加振型のパ
ーツフィーダ21と、該パーツフィーダ21に連結され
た供給経路22を介して所定の整列姿勢に整列された素
材を受け取って一つづつ振り分ける素材振分部30と、
振り分けられた素材を多段式圧造成形機1に押し込む素
材押し込み部70とを有している。
【0028】 図3、4に示すように、素材振分部30
は、機台2に複数のボルト31…31を用いて固定され
たベース部材32と、該ベース部材32に嵌り込んで固
定される素材振分ユニット33とを有している。
【0029】 この素材振分ユニット33は、上記ベース
部材32に嵌り込む断面形状がL字型とされたユニット
ベース部材34を有し、このユニットベース部材34の
正面両側部(図3正面視)には、該ユニットベース部材
34の底部から素材が通過可能な隙間を設けるように垂
直方向に延びる壁部材35,35が複数のボルト36,
36を用いて固定されている。そして、これら壁部材3
5,35の正面には、その上下方向中央に素材支持部材
37が複数のボルト38…38を用いて固定されてい
る。この素材支持部材37の断面は、その上面がユニッ
トベース部材34側に傾斜した段付き形状とされてい
る。
【0030】 また、これら壁部材35,35には、上記
素材支持部材37の上方に位置して揺動軸39が回転自
在に支持されている。そして、この揺動軸39には、揺
動部材40が複数のネジ41…41を用いて取り付けら
れており、該揺動部材40は揺動軸39と一体となって
回転するようになっている。この揺動部材40は、断面
形状がコの字型で開口部が下方に向いた形状とされお
り、該揺動部材40の前方(図3正面視左側)に素材の
先端形状を検出するセンサ42がネジ43,43を用い
て取り付けられている。なお、上記揺動部材40は、電
気的絶縁体の材質を用いて製作されている。
【0031】 ここで、上記揺動部材40を揺動させる駆
動機構44の構成を説明する。この駆動機構44は、把
手部材45の上面から前方に延びる平板部材46の下面
に取り付けられている。上記把手部材45は、ユニット
ベース部材34に複数のボルト47…47を用いて固定
されている。
【0032】 上記駆動機構44は、シリンダ48と連結
部材49とリンク部材50とを有し、このシリンダ48
は平板部材46の下面にボルト51を用いて固定された
コの字型の取付部材52に揺動可能に支持されている。
そして、上記シリンダ48のロッド48aの先端に連結
部材49が取り付けられており、さらに、揺動軸39の
前方端には、シリンダ48が上記連結部材49に連結し
たリンク部材50を介して連結されている。これによ
り、上記シリンダ48のロッド48aが下方に延びたと
きは、図4に示すように、揺動部材40は素材支持部材
37に対して平行に向き合った状態となり、上記シリン
ダ48のロッド48aが上方に縮んだときは、図7に示
すように、揺動部材40はユニットベース部材34側に
傾いて揺動することになる。
【0033】 一方、上記ユニットベース部材34の底部
は、素材支持部材37から転がって落下する素材を受け
止めるようになっており、その素材を該ユニットベース
部材34の底部へガイドする第1ガイド部材53と第2
ガイド部材54とがユニットベース部材34に複数のボ
ルト55…55を用いて固定されている。これら第1、
第2ガイド部材53,54の下端面は壁部材35,35
の下端面と同じ位置でユニットベース部材34に固定さ
れている。なお、第1ガイド部材53は上記ユニットベ
ース部材34の後方側に、また、第2ガイド部材54は
上記ユニットベース部材34の前方側に固定されてい
る。
【0034】 さらに、上記ユニットベース部材34の下
部正面には、その底部で受け止められる素材が該ユニッ
トベース部材34から落脱するのを規制する規制部材5
6がボルト57,57を用いて固定されている。
【0035】 したがって、上述した素材振分ユニット3
3は、把手部材45を用いて簡単にベース部材32から
脱着可能となっている。
【0036】 なお、上記ベース部材32の下部正面に
は、ステイ部材58がボルト59,59を用いて固定さ
れている。そして、このステイ部材58には、上記ユニ
ットベース部材34の底部で受け止められた素材が満杯
か否かを検出する満杯センサ60が取り付けられてい
る。また、ベース部材32の下部後方は素材押し込み部
70と連結されており、ベース部材32の下部前方はラ
ム5の進退方向に延びる供給パイプ16の直後方に位置
するようにボルト17,17を用いて連結されている。
さらに、上記供給パイプ16の前方には、その供給パイ
プ16から突出する素材を所定位置で受け止めるストッ
パ部材18(図2参照)が設けられている。なお、スト
ッパ部材18は、素材を受け止める位置が調整可能とさ
れている。
【0037】 次に、上記ユニットベース部材34の底部
で受け止められた素材を供給パイプ16内に押し込む素
材押し込み部70の構成を説明する。
【0038】 図2に示すように、この素材押し込み部7
0は枠体71を有し、該枠体71の内部にプッシャロッ
ド72と、該プッシャロッド72を挟持する上下一対の
送りローラ73,73と、これら送りローラ73,73
の間に該プッシャロッド72をガイドするガイド部材7
4とが備えられている。
【0039】 このプッシャロッド72は、送りローラ7
3,73の回転により前後方向(図2正面視左右方向)
に移動するようになっている。この送りローラ73,7
3は、上述したように、上記ラム5を往復動させるクラ
ンク軸9の回転動力を、伝動機構15を介して伝達させ
ることにより、上記ラム5の進退動作に同期して駆動さ
れるようになっている。
【0040】 したがって、上記プッシャロッド72が前
進した時には、素材押し込み部70から素材振分部30
におけるユニットベース部材34の底部で受け止められ
た素材の後端部に当接し、さらに該プッシャロッド72
を前進させると該素材を供給パイプ16内に押し込むこ
とになる。上記プッシャロッド72が後退した時には、
該プッシャロッド72の後端部がロッドストッパ部材7
5に当接して待機することになる。そして、上記プッシ
ャロッド72の移動量は、素材を押し込むのに必要な移
動量以上に予め設定されており、前後方向のオーバ分
は、プッシャロッド72と送りローラ73,73との間
でスリップすることによって吸収されるようになってい
る。
【0041】 なお、ロッドストッパ部材75は、プッシ
ャロッド72の進退方向に移動可能とされているので、
プッシャロッド72の待機位置を調整することができ
る。
【0042】 また、送りローラ73,73のそれぞれ上
方側のローラは、枠体71の上面に設けられた昇降機構
76,76により昇降可能とされている。これにより、
送りローラ73間に挟持されたプッシャロッド72を締
付ける力が調整可能になっている。
【0043】 さらに、素材供給装置20における素材振
分部30には、微弱電流が流されている。
【0044】 次に、以上のように構成された素材供給装
置20の作用について説明する。
【0045】 図5に示すように、素材供給装置20に供
給される素材aは、金属製の長尺のものであって軸部a
1を有し、該軸部a1の一端が該軸部a1より小径とさ
れた軸部a2と、他端が該軸部a2と同径で長い軸部a
3とにより構成された形状を備えている
【0046】 まず、パーツフィーダ21に投入された素
材aは、軸部a2を先頭にして長手方向に一列に整列さ
れて供給経路22内に送られた後、この供給経路22内
を通じて素材振分部30に送り込まれる。
【0047】 そして、該素材振分部30に送り込まれ
素材aは、その向きを同じにして素材支持部材37の上
面を通って先頭の一つが揺動部材40に受け渡される。
このとき、該揺動部材40の前方に取り付けられたセン
サ42に、図6に示すように、素材aの軸部a1が当接
すると素材振分部30に流されている微弱電流が該素材
aを通って流れることになる。上記センサ42によりこ
の電流を信号として受けたコントローラ(図示せず)
は、受け渡された素材aが正しい向きで送られてきたと
判断してシリンダ48を作動させることにより、上記揺
動部材40をユニットベース部材34側に傾くように揺
動させることになる。これにより、図7に示すように、
上記素材aは、揺動部材40から上記姿勢のまま側方に
転がって第1、第2ガイド部材53,54にガイドされ
てユニットベース部材34の底部に落下することにな
る。
【0048】 落下した素材aはユニットベース部材34
の底部から垂直方向に積み上げられるようになてお
り、そのうちの最上部に位置する素材aが満杯センサ6
0に検出されると、最下部の素材aがプッシャロッド7
2により供給パイプ16内に1つづつ押し込まれる。押
し込まれた素材aは、上記供給パイプ16から素材供給
用クイル11及びカッタ12を通過してストッパ部材1
8に受け止められる。このとき、該ストッパ部材18に
受け止めらた素材aの後端面は、上記クイル11の前面
と一致するようになっているので、カッタ12が移動す
ることで所定の圧造ステーションに該素材aが供給され
ることになる。
【0049】 したがって、供給パイプ16の直後方に位
置するユニットベース部材34の底部に落下した素材a
は、その長手方向供給パイプ16の中心線方向と常に
平行となる姿勢なので、上記素材aの後端部を押すだけ
で、確実に該素材がその長手方向で上記供給パイプ1
6内に押し込まれることになり、所定の圧造ステーショ
ンに該素材aを供給することができる。
【0050】 また、揺動部材40には、素材aの送り方
向に対する先端部形状を検出するセンサ42が備えられ
ており、図8に示すように、送り方向の先端部が軸部a
3の場合、該素材aはセンサ42に当接しないので、電
流が流れないことになる。これにより、コントローラ
(図示せず)は、上記素材aが異方向で送られてきたと
判断することになる。この場合、多段式圧造成形機1
おいては、シリンダ48が作動しないように設定され、
かつ、上述した満杯センサ60が一定時間以上素材aを
検出しないと自動的に停止するようなっており、作業者
によって異方向で送られてきた素材aを排除することが
できる。なお、別途排除機構を設けて自動的に排除作業
をさせるようにしても良い。このように、異方向で送ら
れた素材aは、上記センサ42の設置によって確実に排
されるので、ダイ4…4及びパンチ6…6等の破損を
防止することができる。
【0051】 また、送りローラ73,73は、上記ラム
5を往復動させるクランク軸9の回転動力を、伝動機構
15を介して伝達させることにより、上記ラム5の進退
動作に同期して駆動されるようになっているので、上記
ローラ73,73により進退動するプッシャロッド72
は、該ラムの進退動に連動して進退動作のタイミング
が制御されることになる。これにより、進退動作のタイ
ミングを制御する制御手段を別途設ける必要がないの
で、多段式圧造成形機1のコンパクト化が図られる。
【0052】 また、プッシャロッド72の前進により供
給パイプ16から突出した素材aがストッパ部材18に
当接した時に、該プッシャロッド72を挟持する送りロ
ーラ73,73がスリップして該プッシャロッド72に
一定以上の駆動力が伝達されないようになっているの
で、上記素材aにはプッシャロッド72から一定以上の
押し込み力が加わらないことになる。これにより、スト
ッパ部材18に素材aが当接しても破損することはな
い。
【0053】 また、素材振分部30は、ベース部材32
と、該ベース部材32に嵌り込んで固定される素材振分
ユニット33とを有しており、この素材振分ユニット3
3には、素材aを一つづつユニットベース部材34の底
部に振り分けるための揺動部材40、該揺動部材40を
揺動させる駆動機構44、該ユニットベース部材34の
底部に素材aをガイドする第1、第2ガイド部材53,
54等が上記ユニットベース部材34に配置されたもの
なので、予め、素材aの長さに応じて上述した部材及び
機構品等との位置調整が行われた別の素材振分ユニット
33を用いることができる。これにより、素材aの長さ
の変更に伴う上記部材及び機構品等との位置調整を多段
式圧造成形機1内の狭いスペースで行わずに済むことに
なる。したがって、素材振分ユニット33を交換する
けで各素材aの長さに容易に対応することができる。
【0054】 なお、本実施の形態で用いた素材aは、一
例であってそれに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、まず、第1発明によれ
ば、供給手段により長手方向に一列に並べられた長尺素
材は、ダイ取付部における素材供給孔の後方に供給され
る。そして、供給される長尺素材の1つが、その長手方
向が上記供給孔と平行となる姿勢で揺動部材に受け取ら
れた後、該揺動部材を上記長尺材の長手方向に平行な
軸心回りに揺動させるので、該長尺素材は揺動部材から
上記姿勢のまま側方に転がって落下することになる。
【0056】 これにより、落下した長尺材は、その長
手方向と上記供給孔と平行となる姿勢で上記ダイ取付
部における素材供給孔の直後方に位置する受け止め部材
に受け止められるので、上記長尺素材の後端部を押すだ
けで、確実に該素材がその長手方向で上記素材供給孔内
に押し込まれることになる。このとき、押し込み手段
は、ラムの進退動に同期して長尺素材に対する押し込み
動作を行うようになっているので、該ラムの進退動に連
動して押し込み動作のタイミングが制御されることにな
る。これにより、押し込み動作のタイミングを制御する
制御手段を別途設ける必要がないので、多段式圧造成形
機のコンパクト化が図られる。
【0057】 また、第2発明によれば、長尺素材の両端
部の形状が異なる場合、揺動部材には、上記長尺素材の
送り方向に対する先端部形状を検出するセンサが備えら
れているので、該長尺素材が所定の方向で送られている
か否かを判断することができる。
【0058】 これにより、異方向で送られた長尺素材
は、確実に排除されるので、ダイ及びパンチダイ等の破
防止される
【0059】 また、第発明によれば、押し込み手段
は、機台のダイ取付部における素材供給孔の後方で該供
給孔と同一軸線上に配置されたロッドと、該ロッドを進
退動させるロッド駆動手段とを有すると共に、上記ダイ
取付部における素材供給孔の前方には、その供給孔から
突出する長尺素材を所定位置で受け止めるストッパ部材
が設けられており、かつ、上記ロッド駆動手段は、上記
ロッドの前進により上記ダイ取付部における素材供給孔
から突出する長尺素材が上記ストッパ部材に当接した時
でも該ロッドに一定以上の駆動力が伝達されないように
なっているので、上記長尺素材には該ロッドから一定以
上の押し込み力が加わらないことになる。これにより、
ストッパ部材に長尺素材が当接しても破損することはな
い。
【0060】 また、第発明によれば、揺動部材と受け
止め部材とは、ユニット化されているので、予め、長尺
素材の長さに応じて揺動部材と受け止め部材との位置調
整が行われたユニットを用意しておけば、該長尺素材の
長さの変更に伴う揺動部材と受け止め部材との位置調整
を多段式圧造成形機内の狭いスペースで行う代わりにユ
ニットを交換するだけで済み、位置調整の作業が軽減さ
れることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】 長尺素材供給方法においての問題点を説
明する図である。
フロントページの続き (72)発明者 中山 隆博 奈良県磯城郡川西町唐院712−7 大阪精 工株式会社奈良工場内 (72)発明者 中野 孝之 京都府久世郡久御山町大字下津屋小字富の 城46番地 株式会社阪村機械製作所京都工 場内 Fターム(参考) 4E087 AA10 BA17 CA31 CA33 EA37 EC11 FA00 FA01 FA08 FA29 GA06 GA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に設けられたダイ取付部の前面に配
    設された複数のダイと、上記ダイ取付部の前方に配置さ
    れて該ダイ取付部に向って進退動するラムと、上記複数
    のダイにそれぞれ相対向するようにラムに取り付けられ
    た複数のパンチとを有すると共に、上記ダイ取付部の所
    定位置にその後方から前面へ貫通するラムの進退方向と
    平行な素材供給孔が設けられ、かつ、該ダイ取付部の後
    方から上記素材供給孔に長尺素材を供給する素材供給装
    置が設けられた多段式圧造成形機あって、上記素材供給
    装置は、長尺素材を長手方向に一列に並べて上記ダイ取
    付部における素材供給孔の後方に供給する供給手段と、
    該供給手段から供給される長尺素材の1つをその長手方
    向が上記供給孔と平行となる姿勢で受け取ると共に、そ
    の長尺素材の長手方向に平行な軸心回りに揺動すること
    により該長尺素材を上記姿勢のまま側方に落下させる揺
    動部材と、該揺動部材により落下された長尺素材を受け
    止めて上記ダイ取付部における素材供給孔の直後方に位
    置させる受け止め部材と、該受け止め部材に受け止めら
    れた長尺素材の後端部を押して該素材を上記素材供給孔
    内に押し込む押し込み手段とを有することを特徴とする
    多段式圧造成形機。
  2. 【請求項2】 長尺素材の両端部の形状が異なる場合に
    おいて、揺動部材には、上記長尺素材の送り方向に対す
    る先端部形状を検出するセンサが備えられていることを
    特徴とする請求項1に記載の多段式圧造成形機。
  3. 【請求項3】 押し込み手段は、ラムの進退動に同期し
    て長尺素材に対する押し込み動作を行うようになってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の多段式圧造成形
    機。
  4. 【請求項4】 押し込み手段は、機台のダイ取付部にお
    ける素材供給孔の後方で該供給孔と同一軸線上に配置さ
    れたロッドと、該ロッドを進退動させるロッド駆動手段
    とを有すると共に、上記ダイ取付部における素材供給孔
    の前方には、その供給孔から突出する長尺素材を所定位
    置で受け止めるストッパ部材が設けられており、かつ、
    上記ロッド駆動手段は、上記ロッドの前進により上記ダ
    イ取付部における素材供給孔から突出する長尺素材が上
    記ストッパ部材に当接した時でも該ロッドに一定以上の
    駆動力が伝達されないようになっていることを特徴とす
    る請求項1に記載の多段式圧造成形機。
  5. 【請求項5】 揺動部材と受け取め部材とは、ユニット
    化されていることを特徴とする請求項1に記載の多段式
    圧造成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108067558A (zh) * 2016-11-11 2018-05-25 张晋魁 杆件导正装置

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