JP2000116783A - 薬剤投与器 - Google Patents
薬剤投与器Info
- Publication number
- JP2000116783A JP2000116783A JP10291697A JP29169798A JP2000116783A JP 2000116783 A JP2000116783 A JP 2000116783A JP 10291697 A JP10291697 A JP 10291697A JP 29169798 A JP29169798 A JP 29169798A JP 2000116783 A JP2000116783 A JP 2000116783A
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- JP
- Japan
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- drug
- respiratory gas
- respiration
- dispersing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効果的且つ持続的に経鼻・経肺的な薬剤投与
を実現するためのシステムを提供する。 【解決手段】 粉体もしくは液状の薬剤を呼吸ガス中に
分散させる手段と、呼吸ガス供給手段を有することを特
徴とした薬剤投与器である。
を実現するためのシステムを提供する。 【解決手段】 粉体もしくは液状の薬剤を呼吸ガス中に
分散させる手段と、呼吸ガス供給手段を有することを特
徴とした薬剤投与器である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は薬剤を投与する装
置に関するものである。
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】薬剤を体内に投与する手段には、内服薬
などの経口的なもの、点滴などの経血管的なもの、皮下
や筋肉内に薬剤を埋め込むもの、膏薬や塗り薬などの経
皮的なもの、口腔、眼、直腸、呼吸器の粘膜を透過させ
る経粘膜的なもの等がある。これらのうち、経口投与法
は、患者の負担が最も少なく、広く用いられているが、
消化液や肝臓の代謝により、薬効が低下する。また、点
滴などの経血管的なものあるいは、体内に埋め込むもの
は、患者への浸襲も多く、在宅療法として患者自身が行
うことは、危険を伴うため好ましくない。本発明者ら
は、超音波振動とイオン導入を併用して経皮的な薬剤投
与を促進させる方法（特許第２０８８３０７号）を提案
したが、なお皮膚の角質層を透過して薬剤を吸収させる
には、効率が悪いこともあった。
などの経口的なもの、点滴などの経血管的なもの、皮下
や筋肉内に薬剤を埋め込むもの、膏薬や塗り薬などの経
皮的なもの、口腔、眼、直腸、呼吸器の粘膜を透過させ
る経粘膜的なもの等がある。これらのうち、経口投与法
は、患者の負担が最も少なく、広く用いられているが、
消化液や肝臓の代謝により、薬効が低下する。また、点
滴などの経血管的なものあるいは、体内に埋め込むもの
は、患者への浸襲も多く、在宅療法として患者自身が行
うことは、危険を伴うため好ましくない。本発明者ら
は、超音波振動とイオン導入を併用して経皮的な薬剤投
与を促進させる方法（特許第２０８８３０７号）を提案
したが、なお皮膚の角質層を透過して薬剤を吸収させる
には、効率が悪いこともあった。
【０００３】一方、経粘膜的な方法は、近年、局所的な
投与のみならず、全身的な投与に関しても注目されるよ
うになり、例えば特開平６−７２８９９号公報や、特開
平10−２１８７６３号公報等に、液状のみならず微粉体
を直接鼻腔や肺に吸入する経鼻・経肺吸入用薬剤が開示
されている。しかし、これらの発明は薬剤の製造方法に
関するものがほとんどであり、薬剤を効果的にしかも持
続的に投与するシステムに関するものはほとんどなく、
その開発が望まれていた。
投与のみならず、全身的な投与に関しても注目されるよ
うになり、例えば特開平６−７２８９９号公報や、特開
平10−２１８７６３号公報等に、液状のみならず微粉体
を直接鼻腔や肺に吸入する経鼻・経肺吸入用薬剤が開示
されている。しかし、これらの発明は薬剤の製造方法に
関するものがほとんどであり、薬剤を効果的にしかも持
続的に投与するシステムに関するものはほとんどなく、
その開発が望まれていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、効果的且つ
持続的に経鼻・経肺的な薬剤投与を実現するためのシス
テムを提供するものである。
持続的に経鼻・経肺的な薬剤投与を実現するためのシス
テムを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、粉
体、液体もしくは、スラリー状の薬剤を呼吸ガス中に分
散させる手段と、呼吸ガス供給手段を有することを特徴
とした薬剤投与器であり、薬剤を呼吸ガス中に分散させ
る手段に、超音波振動または、噴流ポンプによる混合を
用い、呼吸ガス供給手段に空気ポンプ、酸素濃縮器、麻
酔器、ボンベのいずれかを用いるものである。
体、液体もしくは、スラリー状の薬剤を呼吸ガス中に分
散させる手段と、呼吸ガス供給手段を有することを特徴
とした薬剤投与器であり、薬剤を呼吸ガス中に分散させ
る手段に、超音波振動または、噴流ポンプによる混合を
用い、呼吸ガス供給手段に空気ポンプ、酸素濃縮器、麻
酔器、ボンベのいずれかを用いるものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施例を示す
ブロック図である。呼吸ガス供給手段１により酸素ガス
などの呼吸ガスが、薬剤分散手段２に送られる。薬剤分
散手段２では、粉体もしくは液状の薬剤を呼吸ガス中に
分散させ、投与口３より人体に投与する仕組みである。
呼吸ガスと薬剤は、吸気時にのみ供給されれば良いの
で、投与口３において、呼吸検出手段４により患者の呼
吸を検出し、制御手段５により呼吸ガス供給手段１およ
び／または薬剤分散手段２を制御することも可能であ
る。図２に、本発明に用いられる薬剤分散手段２の一例
を示す。粉体、液体もしくは、スラリー状の薬剤は、超
音波振動子６により薬剤容器中に分散される。呼吸ガス
供給手段１より供給された呼吸ガスは、分散された薬剤
を伴って投与口３まで運ばれ、患者へ供給される。
ブロック図である。呼吸ガス供給手段１により酸素ガス
などの呼吸ガスが、薬剤分散手段２に送られる。薬剤分
散手段２では、粉体もしくは液状の薬剤を呼吸ガス中に
分散させ、投与口３より人体に投与する仕組みである。
呼吸ガスと薬剤は、吸気時にのみ供給されれば良いの
で、投与口３において、呼吸検出手段４により患者の呼
吸を検出し、制御手段５により呼吸ガス供給手段１およ
び／または薬剤分散手段２を制御することも可能であ
る。図２に、本発明に用いられる薬剤分散手段２の一例
を示す。粉体、液体もしくは、スラリー状の薬剤は、超
音波振動子６により薬剤容器中に分散される。呼吸ガス
供給手段１より供給された呼吸ガスは、分散された薬剤
を伴って投与口３まで運ばれ、患者へ供給される。
【０００７】図３は、本発明に用いられる薬剤分散手段
２の他の一例を示すものであり、噴流ポンプの原理を用
いて、呼吸ガスと薬剤を混合、分散させるものである。
すなわち、ノズル７より呼吸ガスを噴出させると、ノズ
ル７周囲は負圧となり、ここに薬剤を供給してやれば、
呼吸ガスと共に薬剤は混合しながら投与口３まで運ばれ
る。混合を良好にするために、管路内８に案内羽根や旋
回溝を設け、流れに旋回を与えることも可能である。ま
た、特に図示しないが、これとは逆に、ノズル７より流
動化させた薬剤を噴出させ、周囲に呼吸ガスを供給する
事も可能である。噴流ポンプの種類については、特に制
限されるものではなく、エゼクターや外周ノズル形噴流
ポンプなどの構造を用いることができる。
２の他の一例を示すものであり、噴流ポンプの原理を用
いて、呼吸ガスと薬剤を混合、分散させるものである。
すなわち、ノズル７より呼吸ガスを噴出させると、ノズ
ル７周囲は負圧となり、ここに薬剤を供給してやれば、
呼吸ガスと共に薬剤は混合しながら投与口３まで運ばれ
る。混合を良好にするために、管路内８に案内羽根や旋
回溝を設け、流れに旋回を与えることも可能である。ま
た、特に図示しないが、これとは逆に、ノズル７より流
動化させた薬剤を噴出させ、周囲に呼吸ガスを供給する
事も可能である。噴流ポンプの種類については、特に制
限されるものではなく、エゼクターや外周ノズル形噴流
ポンプなどの構造を用いることができる。
【０００８】本発明の呼吸ガス供給手段１は、特に限定
しないが、一般に空気を送り出す空気ポンプ、在宅酸素
療法に用いられる酸素濃縮器、手術に用いられる麻酔
器、酸素ボンベなどの呼吸用ガスボンベ等を用いること
ができる。また、患者の呼吸を検出する呼吸検出手段４
についても特に限定しないが、呼気・吸気の圧力変化や
温度変化を検出する方法、あるいは筋肉の動きを検出す
る方法などが考えられる。制御手段５としては、例えば
吸気時のみに薬剤を供給するか、呼吸ガスのバルブを開
けたり、超音波振動をＯＮにするなどの操作を行えばよ
い。
しないが、一般に空気を送り出す空気ポンプ、在宅酸素
療法に用いられる酸素濃縮器、手術に用いられる麻酔
器、酸素ボンベなどの呼吸用ガスボンベ等を用いること
ができる。また、患者の呼吸を検出する呼吸検出手段４
についても特に限定しないが、呼気・吸気の圧力変化や
温度変化を検出する方法、あるいは筋肉の動きを検出す
る方法などが考えられる。制御手段５としては、例えば
吸気時のみに薬剤を供給するか、呼吸ガスのバルブを開
けたり、超音波振動をＯＮにするなどの操作を行えばよ
い。
【０００９】
【発明の効果】以上のように、本発明の装置を用いるこ
とにより、薬剤を効果的にしかも持続的に投与するシス
テムが可能となった。特に在宅酸素療法を必要とする低
肺機能患者に対したは、酸素吸入と同時に去痰剤や肺ガ
ンのための抗ガン剤を持続的に投薬することができ、そ
の薬効を高めることができるものであり、効果は、医療
産業上きわめて有用である。
とにより、薬剤を効果的にしかも持続的に投与するシス
テムが可能となった。特に在宅酸素療法を必要とする低
肺機能患者に対したは、酸素吸入と同時に去痰剤や肺ガ
ンのための抗ガン剤を持続的に投薬することができ、そ
の薬効を高めることができるものであり、効果は、医療
産業上きわめて有用である。
【図１】本発明の一例を示すブロック図。
【図２】本発明の薬剤散布手段の一例を示す図。
【図３】本発明の薬剤散布手段の一例を示す図。
Claims (8)
- 【請求項１】 粉体、液体もしくはスラリー状の薬剤を
呼吸ガス中に分散させる手段と、呼吸ガス供給手段を有
することを特徴とする薬剤投与器。 - 【請求項２】 呼吸ガス中に分散させる手段が、超音波
振動である請求項１記載の薬剤投与器。 - 【請求項３】 呼吸ガス中に分散させる手段が、噴流ポ
ンプである請求項１記載の薬剤投与器。 - 【請求項４】 呼吸ガス供給手段が、空気用ポンプであ
る請求項１〜３記載のいずれかの薬剤投与器。 - 【請求項５】 呼吸ガス供給手段が、酸素濃縮器である
請求項１〜３記載のいずれかの薬剤投与器。 - 【請求項６】 呼吸ガス供給手段が、麻酔器である請求
項１〜３記載のいずれかの薬剤投与器。 - 【請求項７】 呼吸ガス供給手段が、呼吸用ガスボンベ
である請求項１〜３記載のいずれかの薬剤投与器。 - 【請求項８】 呼吸検出手段と制御手段を有する請求項
１〜７記載のいずれかの薬剤投与器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10291697A JP2000116783A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 薬剤投与器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10291697A JP2000116783A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 薬剤投与器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000116783A true JP2000116783A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17772239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10291697A Pending JP2000116783A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 薬剤投与器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000116783A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010519973A (ja) * | 2007-02-28 | 2010-06-10 | マイクロドース セラピューテクス，インコーポレイテッド | 吸入器 |
-
1998
- 1998-10-14 JP JP10291697A patent/JP2000116783A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010519973A (ja) * | 2007-02-28 | 2010-06-10 | マイクロドース セラピューテクス，インコーポレイテッド | 吸入器 |
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