JPH073654U - 酸素投入用ジョイント - Google Patents

酸素投入用ジョイント

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JPH073654U
JPH073654U JP3462893U JP3462893U JPH073654U JP H073654 U JPH073654 U JP H073654U JP 3462893 U JP3462893 U JP 3462893U JP 3462893 U JP3462893 U JP 3462893U JP H073654 U JPH073654 U JP H073654U
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JP
Japan
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oxygen
tracheal cannula
nozzle
joint
supply tube
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Pending
Application number
JP3462893U
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English (en)
Inventor
勇雄 竹下
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気管カニューレを経気管酸素療法に適用する
ための酸素投入用ジョイントを提供することを目的とし
ている。 【構成】 気管切開術施行後の気管切開部に留置された
気管カニューレと酸素供給用チューブとを連結するため
のジョイントであって、該気管カニューレの軟質部材か
らなる体外開口部に気密的に装着し得る硬質部材からな
るテーパー状部を有した第1ノズル1と軟質部材からな
る該酸素供給用チューブに気密的に装着し得る硬質部材
からなるテーパー状部を有した第2ノズル2とを、実質
上互いに直角を成すような位置で具備している酸素投入
用ジョイントを提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、医療上の必要性から気管の切開手術が施行された後に、気道を確保 するために気管切開部に留置された気管カニューレを利用して呼吸器疾患のため の酸素療法としての酸素投与を安定にかつ効果的に行うことを容易にするための 酸素投入用ジョイントを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、慢性呼吸不全患者の酸素療法では主に呼吸補助用の酸素濃縮気体が鼻カ ニューレを介して患者に投与されている。さらに継続的に酸素投与の必要な呼吸 不全患者に対し、酸素を気管に直接投与することにより経鼻投与に比較して、酸 素の必要量を大巾に節減できることが見い出されており、その必要酸素量の節減 のためにわざわざ内径約1.5mmの非常に細いチューブを気管に送入し、これ を通して気管から直接酸素を投与する方法が経気管酸素療法として米国において 実用化され、わが国でも一部取り入れられるようになってきた。
【0003】 一方、これまで気道閉塞等の呼吸不全患者の呼吸の安定化を目的として、気管 切開術を施行した後は気道の確保を容易にするために気管切開部に気管カニュー レが留置され、その体外開口部には患者の発声を容易にするために吸気時には開 き、呼気時には閉じる逆止弁が取り付けられる。また、当該患者に酸素投与が必 要な場合には酸素供給チューブを気管カニューレに直結する手段がないため、気 管カニューレの留置された咽喉部を広く覆う気管マスクに大量の酸素を送り込み 、酸素濃度の高まった気体を気管カニューレから吸入させる方法がとられている 。
【0004】 しかし、この方法は、気管マスクと患者の咽喉部との気密性が保たれないため 、酸素の漏洩が多くまた気管マスクの装着状態によって実質的な酸素投与量が不 安定になる他、装着感や外観が悪いなど、緊急時にはともかく安定期に継続的に 酸素投与をする場合には多くの問題が存在している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
これまでの経気管酸素療法では経鼻カニューラに比して投与必要酸素量を大巾 に節減できるほか外観上の違和感や装着上の不快感を減少させることができる等 、その有用性の反面、気管に直接酸素を投与するためのチューブを挿入するため の手術を施す必要があり、患者の負担が大きく実用上困難な点が多かった。
【0006】 本考案は、これまでの経気管酸素療法での問題点と有用性に着目し、医療上の 必要性から気管切開術が施行された患者に対し、既に留置された気管カニューレ を利用して経気管酸素療法を容易に実施し得る実用上有利な処置方法を可能にす るための酸素投入用ジョイントを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、かかる目的を達成するために鋭意研究した結果、医療上の必要性 からすでに気管の切開手術が施行されて気管切開部に気管カニューレが留置され た患者に対して、留置された気管カニューレをそのまま用いて経気管酸素療法を 容易に行うための酸素投入用ジョイントを開発し、本考案に到達した。
【0008】 即ち本考案は、気管切開術施行後の気管切開部に留置される気管カニューレと 酸素供給用チューブとを連結するためのジョイントであって、該気管カニューレ の軟質部材からなる体外開口部に気密的に装着し得る硬質部材からなるテーパー 状部を有した第1ノズルと軟質部材からなる該酸素供給用チューブに気密的に装 着し得る硬質部材からなるテーパー状部を有した第2ノズルとを、実質上互いに 直角を成すような位置で具備している酸素投入用ジョイントを提供するものであ る。
【0009】 以下に、必要に応じて図面を用いながら本考案についてさらに詳細に説明する 。図1は、本考案の酸素投入用ジョイントの好ましい態様を模式的に例示したも のである。同図中、1が硬質部材からなるテーパー状部を有した第1ノズルであ って、気管カニューレの軟質部材からなる体外開口部に気密的に装着し得るもの であり、2が硬質部材からなるテーパー状部を有した第2ノズルであって軟質部 材からなる酸素供給用チューブに気密的に装着し得るものであり、3がこれらの ノズルを備えた酸素投与用ジョイント本体であって、かかる本体中で第1ノズル 1と第2ノズル2が導通している。なお、第1ノズルと第2ノズルは、双方の軸 方向が実質上直角をなすように本体3に具備されている。
【0010】 図2は、本考案の酸素投与用ジョイントに、患者の体内に留置された気管カニ ューレ及び酸素供給用チューブが装着された状態で経気管酸素療法に使用される 状況を例示したものである。即ち同図には、呼吸器疾患患者ののど部10に留置 されている気管カニューレの導管部4の軟質部材からなる先端部のフランジ部5 、6の内側に気密的に装着された状態の硬質部材からなるテーパー状部を有した 第1ノズル1と、酸素ボンベ等の酸素源(図示せず)に接続されている酸素供給 用の軟質部材からなるチューブ7に気密的に装着された状態の第2ノズル2とが 本体3に設けられて各々が導通している本考案の酸素投入用ジョイントが例示さ れている。
【0011】 図2に示される如く、呼吸不全等の治療のために気管切開された患者の気管切 開部に留置された気管カニューレ4の開口部6は吸気時の空気取入れ量を確保す るために、内径が7〜13mm程度と比較的大きなシリコーン等の軟質部材から なるものが用いられる。一方酸素供給チューブ7は患者の使用感を損なわないた めに、内径3〜4mm程度と比較的細く軽量の塩化ビニール等の軟質部材からな るものが用いられている。
【0012】 この、太さと要求機能の異なる気管カニューレ4と酸素供給チューブ7とを気 密的に確実かつ簡単に連結するものとして本考案に係わる酸素供給用ジョイント を提供する。
【0013】 第1ノズル1の形状は気管カニューレの開口部の内径に合わせてそれに気密的 に確実かつ簡単に挿入できるテーパー状部を有したものとし、素材は気管カニュ ーレが主にシリコーンのような軟質材が使われることから、これに、よく適合す るテフロン(商標名)なるポリフッ化エチレン等の硬質樹脂を用い、これに、酸 素供給チューブの内径に合せた、金属管等を用いた酸素供給チューブ連結口を、 気管への挿入方向に対し直角に取り付けたものである。
【0014】 このように気管カニューレに気密的に装着されることにより酸素投与必要量の 節減が可能になり、また気管カニューレの開口部より呼気が漏れないため、会話 が可能であることも、本考案に係わる酸素投与ジョイントの効果の一つである。
【0015】 また、酸素供給チューブへの連結口は気管へ挿入する方向に対して直角に取り 付けることにより、使用時に気管カニューレ装着部分を衣服等によって覆いやす くし外観上の違和感を解消できるようにしたことも、本考案に係わる重要な点で ある。
【0016】 図2に例示されたように、気管切開術が施行された気管カニューレが留置され た酸素投与の必要な患者に対し、本考案に係わる酸素投与ジョイントを使用して 、留置された気管カニューレを通して酸素投与することにより、経鼻カニューレ に比較して酸素投与必要量を節減するとともに、会話を可能にし、外観上の違和 感や装着上の不快感を減少させることができ、気管カニューレが留置された酸素 投与の必要な患者に対する呼吸管理の上で効果の高いものである。なお、気管切 開部に留置された気管カニューレが内径7〜13mm程度の適度の太さを有する ので、自発呼吸を容易に行えるようにでき、痰の排出処置も非常に容易にできる ようになり、また従来の経気管酸素療法のように気管の奥に挿入する必要がない 等の実用上有利な点も期待できる。
【0017】
【実施例】
酸素投与必要量の節減効果につき以下の4例のデータを表1に示す。表1中、 気管カニューレ(酸素投与ジョイント使用)が本考案によるものであり、気管カ ニューレ(マスク使用)が気管カニューレの開口部に酸素供給マスクをかぶせた ものである。
【0018】
【表1】
【0019】 なお、表1中、動脈血酸素飽和度は動脈血中のヘモグロビンの何%が酸素化さ れているかを示す。健常人は概ね100%、90%以下は低酸素血症。それぞれ の患者で酸素投与方法の違いに拘らず同等レベルの酸素飽和度が示されている。
【0020】 それぞれの患者に対する酸素投与必要量は経鼻カニューレの27%(患者1) 〜60%(患者4)といずれのケースでも大幅な酸素投与必要量の節減が示され た。
【0021】
【発明の効果】
本考案の酸素投入用ジョイントを用いることによって、医療上の必要性から気 管切開術が行われている患者に留置される気管カニューレを用いて、効果的な経 気管酸素療法を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の酸素投入用ジョイントの好ましい態様
の例示。
【図2】本考案の酸素投入用ジョイントを用いた経気管
酸素療法の態様の例示。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気管切開術施行後の気管切開部に留置さ
    れる気管カニューレと酸素供給用チューブとを連結する
    ためのジョイントであって、該気管カニューレの軟質部
    材からなる体外開口部に気密的に装着し得る硬質部材か
    らなるテーパー状部を有した第1ノズルと軟質部からな
    る該酸素供給用チューブに気密的に装着し得る硬質部材
    からなるテーパー状部を有した第2ノズルとを、実質上
    互いに直角を成すような位置で具備している酸素投入用
    ジョイント。
JP3462893U 1993-06-25 1993-06-25 酸素投入用ジョイント Pending JPH073654U (ja)

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JP3462893U JPH073654U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 酸素投入用ジョイント

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JP3462893U JPH073654U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 酸素投入用ジョイント

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JPH073654U true JPH073654U (ja) 1995-01-20

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