JP2000115162A - セキュア通信装置及び記憶装置 - Google Patents

セキュア通信装置及び記憶装置

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JP2000115162A
JP2000115162A JP10300314A JP30031498A JP2000115162A JP 2000115162 A JP2000115162 A JP 2000115162A JP 10300314 A JP10300314 A JP 10300314A JP 30031498 A JP30031498 A JP 30031498A JP 2000115162 A JP2000115162 A JP 2000115162A
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dividing
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encryption key
divided
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JP10300314A
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English (en)
Inventor
Osamu Koyama
修 小山
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KODO IDO TSUSHIN SECURITY GIJU
Advanced Mobile Telecommunications Security Technology Research Laboratory Co Ltd
Original Assignee
KODO IDO TSUSHIN SECURITY GIJU
Advanced Mobile Telecommunications Security Technology Research Laboratory Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 秘密の情報の盗聴を困難にするとともに、全
部の情報が盗聴されない限り暗号解読されるおそれもな
いようにする。 【解決手段】 送りたい秘密の情報をデジタル化してビ
ット列に変換した後、暗号化装置1により、ビット列を
暗号鍵5で暗号化した後、分割装置6で2つのデータに
分割する。2つのデータを、通信路(A)3と通信路
(B)4で別々に送る。2つの通信路は、有線の通信路
でも、有線と無線の通信路の組合せでも、無線の通信路
の異なるチャンネルでも、異なる時間の同じチャンネル
でもよい。受信側の合成装置7で暗号鍵を使って2つの
暗号化データを合成した後、復号化装置2で1つの平文
に復元する。暗号化と分割(合成と復号)は一体として
もよい。同様の方法でデータを2つに分け、2つの記憶
装置または同じ記憶装置の異なる領域に記憶してもよ
い。3つ以上の通信路または記憶装置を使うことも可能
である。データを暗号化鍵で分割して送信することで、
一部が盗聴されても、全部が盗聴されない限り、暗号解
読されるおそれはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セキュア通信装置
及び記憶装置に関し、特に、秘密の情報を複数に分けて
セキュリティを高めたセキュア通信装置及び記憶装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子商取引や、秘密の情報のやり
取りのため、セキュリティを高めた通信手段あるいは記
憶手段が利用されている。データを暗号鍵で暗号化し、
有線または無線の通信路を介して送信し、受信した暗号
化データを復号鍵を使って復号し、もとの平文を得る。
あるいは、暗号化したデータを記憶装置に書き込み、記
憶装置を運搬し、記憶装置から読出したデータを復号鍵
で復号して、もとの平文を得ている。暗号文は1つの通
信路を介して送信され、1つの記憶装置に格納されて保
管、運搬される。
【0003】図5は、従来の秘密通信装置の構成図であ
る。図5において、暗号化装置1は、秘密データを暗号
化鍵で暗号化する装置である。通信路10は、無線あるい
は有線の通信路である。復号化装置3は、復号鍵により
暗号文を復号して平文に戻す装置である。通信路10にお
いて暗号文が盗聴されても、復号鍵がなければ暗号文を
解読することは困難であり、通信の秘密は確保される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、暗号化したデ
ータは、何らかの手段で解読される危険がある。通信が
傍受されたり、記憶装置が盗難にあった場合は、復号鍵
以外はすべて揃っているので、一部でも解読されるのは
時間の問題である。また、復号鍵を盗まれた場合は、秘
密の情報がすべて漏れてしまうという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決し、秘密
の情報を複数に分けることにより情報の盗聴、盗難を困
難にするとともに、盗聴、盗難にあっても分割したデー
タの全部が盗聴、盗難に遭わない限り悪用されないよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、セキュア通信装置を、情報を単独で
は意味のない複数のデータに分ける分割手段と、それぞ
れのデータを複数の通信路で別々に送る送信手段とを具
備する構成とした。この場合の複数の通信路とは、物理
的に異なる通信路の場合の他、同じ無線であるが異なる
チャンネルで送る場合、あるいは物理的に同じ通信路で
も異なる時間に送る場合を含む。このように構成したこ
とにより、通信路が分かれた情報の盗聴を困難にできる
とともに、盗聴されても分割した全部が盗聴されない限
り秘密は守られる。
【0007】また、分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
タを複数に分割する暗号化手段を設けた。このように構
成したことにより、全部が盗聴されても暗号鍵がない限
りデータを再構成できない。
【0008】また、暗号化手段は、送信データをデジタ
ル化してビット列に変換する手段と、ビット列を暗号化
鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを有する構
成とした。このように構成したことにより、情報の盗聴
を困難にできるとともに、盗聴されても、暗号化鍵がな
い限り複数に分割されたデータを再構成できない。
【0009】また、複数の通信路から別々に複数の暗号
化データを受信する受信手段と、受信した複数の暗号化
データを復号鍵により1つの平文に復号する復号手段と
を設けた。このように構成したことにより、分割された
複数の暗号化データを復号鍵により容易に再構成でき
る。
【0010】また、セキュア記憶装置を、情報を単独で
は意味のない複数のデータに分ける分割手段と、それぞ
れのデータを複数の記憶装置または1つの記憶装置の複
数の異なる記憶領域に格納する書込手段とを具備する構
成とした。このように構成したことにより、記憶装置を
分けて情報の盗用を困難にできるとともに、分割した一
部の記憶装置が盗難にあっても全部が盗まれない限り安
全が確保できる。
【0011】また、分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
タを複数に分割する暗号化手段を設けた。このように構
成したことにより、暗号化鍵がない限り複数に分割され
たデータを再構成できない。
【0012】また、暗号化手段は、書込データをデジタ
ル化してビット列に変換する手段と、ビット列を暗号化
鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを有する構
成とした。このように構成したことにより、暗号化鍵が
ない限り複数に分割されたデータを再構成できない。
【0013】また、複数の記憶装置または1つの記憶装
置の複数の異なる記憶領域から別々に複数の暗号化デー
タを読み出す読出手段と、読み出した複数の暗号化デー
タを復号鍵により1つの平文に復号する復号手段とを設
けた。このように構成したことにより、分割された複数
の暗号化データの秘密を守りながら復号鍵により容易に
再構成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
情報を単独では意味のない複数のデータに分ける分割手
段と、それぞれのデータを複数の通信路で別々に送る送
信手段とを具備するセキュア通信装置であり、通信路を
分けて盗聴を困難にするという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載のセキュア通信装置において、前記分割手段に、暗
号化鍵に応じてデータを複数に分割する暗号化手段を設
けたものであり、暗号化鍵によりデータを複数に分割し
て再構成を困難にするという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3記載の発明は、請求項2
記載のセキュア通信装置において、前記暗号化手段は、
送信データをデジタル化してビット列に変換する手段
と、前記ビット列を前記暗号化鍵に応じて複数のビット
列に分割する手段とを有するものであり、暗号化鍵によ
りデータをデジタル的に複数に分割して再構成を困難に
するという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4記載の発明は、請求項2
記載のセキュア通信装置において、複数の通信路から別
々に複数の暗号化データを受信する受信手段と、受信し
た複数の暗号化データを復号鍵により1つの平文に復号
する復号手段とを設けたものであり、分割された複数の
暗号化データを復号鍵により再構成するという作用を有
する。
【0018】本発明の請求項5記載の発明は、情報を単
独では意味のない複数のデータに分ける分割手段と、そ
れぞれのデータを複数の記憶装置または1つの記憶装置
の複数の異なる記憶領域に格納する書込手段とを具備す
るセキュア記憶装置であり、分割された記憶装置のデー
タの解読を困難にするという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6記載の発明は、請求項5
記載のセキュア記憶装置において、前記分割手段に、暗
号化鍵に応じてデータを複数に分割する暗号化手段を設
けたものであり、暗号化鍵によりデータを複数に分割し
て再構成を困難にするという作用を有する。
【0020】本発明の請求項7記載の発明は、請求項6
記載のセキュア記憶装置において、前記暗号化手段は、
書込データをデジタル化してビット列に変換する手段
と、前記ビット列を前記暗号化鍵に応じて複数のビット
列に分割する手段とを有するものであり、暗号化鍵によ
りデータをデジタル的に複数に分割して再構成を困難に
するという作用を有する。
【0021】本発明の請求項8記載の発明は、請求項6
記載のセキュア記憶装置において、前記複数の記憶装置
または1つの記憶装置の複数の異なる記憶領域から別々
に複数の暗号化データを読み出す読出手段と、読み出し
た複数の暗号化データを復号鍵により1つの平文に復号
する復号手段とを設けたものであり、分割された複数の
暗号化データを復号鍵により再構成するという作用を有
する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を参照しながら詳細に説明する。
【0023】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、送りたい秘密情報をデジタル化してビット列
に変換した後、暗号化し、1つの暗号文を2つのデータ
に分割し、それぞれを2つの通信路で別々に送り、別々
の通信路を介して受信した2つの暗号文を1つの暗号文
に合成し、復号化して1つの平文に復元するセキュア通
信装置である。
【0024】図1は、本発明の第1の実施の形態のセキ
ュア通信装置のシステム構成図である。図1において、
暗号化装置1は、暗号鍵5で平文を暗号化する装置であ
る。分割装置6は、1つの暗号文を暗号鍵5で2つに分
割する装置である。合成装置7は、2つに分割された受
信暗号化文を暗号鍵5で1つの暗号文に合成する装置で
ある。復号化装置2は、1つに合成された暗号文を暗号
鍵5で平文に戻す装置である。暗号鍵5は、暗号化復号
化共通鍵である。通信路(A)3は、第1の通信路であ
る。通信路(B)4は、第2の通信路である。
【0025】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態のセキュア通信装置の動作を図1を使って説明
する。図示していない装置で、送りたい情報をデジタル
化し、ビット列データに変換する。変換したビット列デ
ータを、暗号鍵5を使って暗号化装置1により暗号化す
る。ここまでは、従来の装置と同じであり、既存の装置
を利用できる。
【0026】分割装置2では、情報を複数に分割する時
に、暗号化の手法を適用する。暗号化したビット列に対
して、暗号鍵5のビット列(暗号鍵5を繰り返し利用す
る)を1ビットずつ対応させて、暗号鍵のビットが
「0」の場合は、通信路(A)3側に出力し、暗号鍵の
ビットが「1」の場合は、通信路(B)4側に出力す
る。結局、1つのデータから2つに分割された暗号文が
得られる。
【0027】通信路(A)3では、暗号鍵のビットが
「0」に対応する分割データを転送する。通信路(B)
4では、暗号鍵のビットが「1」に対応する分割データ
を転送する。このように、情報を複数のデータに分け、
それぞれを複数の通信路で別々に送る。この場合の複数
の通信路とは、物理的に異なる通信路の場合の他、同じ
無線であるが異なるチャンネルで送る場合、あるいは物
理的に同じ通信路でも異なる時間に送る場合を含む。
【0028】受信側では、送信側と逆の操作を行ない、
2つの受信データの合成と復号化を行ない、元のメッセ
ージを取り出す。通信路(A)3と通信路(B)4から
暗号化データを受信し、合成装置7で暗号鍵5を使っ
て、2つの暗号化データを合成する。受信した2つの暗
号化ビット列に対して、暗号鍵5のビット列を1ビット
ずつ対応させて、暗号鍵のビットが「0」の場合は通信
路(A)3側から入力し、暗号鍵5のビットが「1」の
場合は通信路(B)4側から入力する。復号化装置2で
は、暗号鍵5を使って、合成したビット列を復号して平
文に復元する。
【0029】このようにして、暗号化の手法を使って、
暗号化データを2つのデータに分割して送信するので、
一方の分割データを盗聴して解読しようとしても、全く
意味のないデータしか得られず、秘密のデータが悪用さ
れる危険はない。
【0030】なお、暗号化と復号化で分割と合成を分け
た例を説明したが、暗号化と復号化を省略して、分割と
合成だけ使っても暗号通信は可能である。その逆に、暗
号化と復号化では暗号鍵を使い、分割と合成では暗号鍵
を使わず単なる交互分割としてもよい。また、暗号鍵に
ついては、共通秘密鍵方式の例を説明したが、分割合成
には共通秘密鍵を使い、暗号化復号化には公開鍵方式を
使うことも可能である。
【0031】2つの通信路を利用する例を説明したが、
3つ以上の通信路を利用してもよいことは明らかであ
る。4つに分割する時は、鍵の2ビットに対応して振り
分け先を決める。同様にして鍵のnビットを使用するこ
とで、2nに分割することが可能である。2n-1と2n
間の数に分割したい場合は、鍵のnビットを使用して、
これを2進数としてみて、この数が分割したい数以上の
場合は無視すればよい。例えば、3つに分割する場合は
n=2の場合であり、鍵のビットの並びは00,01,10,
11の4つがある。10進数では、0,1,2,3であり、
3以上である鍵のビット並び11のときを無視して、残り
の3つに振り分けが可能である。受信側では、これを逆
に行なって合成が可能である。共通鍵方式なので受信側
で合成する場合も問題は生じない。
【0032】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、セキュア通信装置を、送りたい情報をデジタル化
し、ビット列に変換した後、これを暗号化処理し、その
後2つのデータに分割し、それぞれを2つの通信路で別
々に送り、別々の通信路を介して受信した2つの暗号文
を1つに合成してから復号して1つの平文を復元する構
成にしたので、情報の盗聴が困難になるし、分割の片方
を盗聴しても暗号解読はできない。
【0033】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、送りたい秘密情報をデジタル化してビット列
に変換した後、暗号化処理とデータ分割を一体として行
ない、それぞれを2つの通信路で別々に送り、別々の通
信路を介して受信した2つの暗号文を一つの平文に復元
するセキュア通信装置である。
【0034】図2は、本発明の第2の実施の形態のセキ
ュア通信装置のシステム構成図である。図2において、
暗号化装置1は、送信する平文のデータを、暗号化鍵で
暗号化するとともに2つに分割する装置である。復号化
装置2は、2つに分割された受信暗号化データを1つの
平文に戻す装置である。通信路(A)3は、第1の通信
路である。通信路(B)4は、第2の通信路である。
【0035】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態のセキュア通信装置の動作を図2を使って説明
する。図示していない装置で、送りたい情報をデジタル
化し、ビット列データに変換する。変換したビット列デ
ータを、暗号鍵を使って暗号化装置1により暗号化する
と同時に2つに分割する。
【0036】暗号化と分割をまとめて行なう方法の一例
として、ブロック暗号として有名なDES方式を用いた
例を示す。DESは64ビット毎に処理していくが最終出
力のところで左右の片側32ビットずつを取り出して2つ
に分けていく(図3参照)。これを逆にして合成・復号
を行なう。
【0037】通信路(A)3では、一方の分割暗号化デ
ータを転送する。通信路(B)4では、他方の分割暗号
化データを転送する。このように、情報を複数のデータ
に分け、それぞれを複数の通信路で別々に送る。この場
合の複数の通信路とは、物理的に異なる通信路の場合の
他、同じ無線であるが異なるチャンネルで送る場合、あ
るいは物理的に同じ通信路でも異なる時間に送る場合を
含む。
【0038】受信側では、送信側と逆の操作を行ない、
2つの受信データの合成と復号化を行ない、元のメッセ
ージを取り出す。復号化装置2では、通信路(A)3と
通信路(B)4から暗号化データを受信し、受信した2
つの暗号化ビット列を暗号鍵を使って合成すると同時に
復号して平文に復元する。
【0039】このように、暗号化の手法を使って、暗号
化と分割を一体として行ない、合成と復号化を一体とし
て行なう。1つのデータを暗号化と同時に分割して送信
するので、一方の分割データを盗聴して解読しようとし
ても、全く意味のないデータしか得られず、秘密のデー
タが悪用される危険はない。2つの通信路を利用する例
を説明したが、3つ以上の通信路を利用してもよいこと
は明らかである。
【0040】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、セキュア通信装置を、送りたい情報をデジタル化
し、ビット列に変換した後、これを暗号化処理とデータ
分割を一体として行ない、それぞれを2つの通信路で別
々に送り、別々の通信路を介して受信した2つの暗号文
から1つの平文を復元する構成にしたので、情報の盗聴
が困難になるし、分割の片方を盗聴しても暗号解読はで
きない。
【0041】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、秘密情報をデジタル化してビット列に変換し
た後、暗号化処理しながら、2つのデータに分割し、そ
れぞれを2つの記憶装置に別々に格納し、別々の記憶装
置から読み出した2つの暗号文を1つの平文に復元する
セキュア記憶装置である。
【0042】図4は、本発明の第3の実施の形態のセキ
ュア記憶装置の構成図である。図4において、暗号化装
置1は、記憶する平文のデータを、暗号化鍵で暗号化す
る装置である。復号化装置2は、暗号化データを平文に
戻す装置である。記憶装置(A)8は、第1の記憶装置
である。記憶装置(B)9は、第2の記憶装置である。
【0043】上記のように構成された本発明の第3の実
施の形態のセキュア記憶装置の動作を図4を使って説明
する。書込側では、図示しない装置で、記憶する秘密情
報をデジタル化してビット列データに変換する。変換し
たビット列データを、暗号鍵を使って暗号化装置1によ
り暗号化するとともに分割する。情報を2つに分割する
時には、単純な交互分割を使ってもよいが、第2の実施
の形態と同様に、暗号鍵を使って暗号化と分割を一体と
して行なう。こうして、1つのデータから2つに分割さ
れた暗号文が得られる。
【0044】記憶装置(A)8では、一方の分割データ
を記憶する。記憶装置(B)9では、他方の分割データ
を記憶する。このように、情報を2つのデータに分け、
それぞれを2つの記憶装置に別々に格納する。この場合
の2つの記憶装置とは、物理的に異なる記憶装置や記憶
媒体でもよく、あるいは1つの記憶装置や記憶媒体の異
なる記憶領域でもよい。物理的に異なった記憶装置や記
憶媒体を用いる方が安全であるが、1つの記憶装置や記
憶媒体の異なった領域を使う場合でも、記憶領域が秘密
であれば、安全性に格別の問題はない。
【0045】読出側では、書込側と逆の操作を行ない、
2つの読出データの合成と復号を行ない、元のメッセー
ジを取り出す。記憶装置(A)8と記憶装置(B)9か
ら暗号化データを読み出し、復号化装置2で、暗号鍵を
使って2つの暗号化データを合成、復号して、もとの平
文に復元する。
【0046】このようにして、暗号化データを2つのデ
ータに分割して記憶するので、一方の分割データを格納
した記憶装置を盗んで解読しようとしても、全く意味の
ないデータしか得られず、秘密のデータが解読される危
険はない。したがって、秘密のデータを安全に運搬ある
いは保管できる。
【0047】なお、通信の場合と同様に、3つ以上の暗
号化データに分割して、3つ以上の記憶装置に記憶する
ようにしてもよい。また、第1の実施の形態と同様に、
暗号化と分割、合成と復号を分離してもよい。
【0048】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、セキュア記憶装置を、記憶する情報をデジタル化
し、ビット列に変換した後、これを暗号化処理しなが
ら、2つのデータに分割し、それぞれを2つの記憶装置
に別々に格納し、別々の記憶装置から読み出した2つの
暗号文を1つの平文に復元する構成としたので、情報全
体の盗難を困難にするとともに、一部の記憶装置が盗難
にあっても、全部の記憶装置と復号鍵が盗まれない限り
秘密がもれることはない。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明では、セキュア通
信装置を、情報を単独では意味のない複数のデータに分
ける分割手段と、それぞれのデータを複数の通信路で別
々に送る送信手段とを具備する構成としたので、通信路
を分けて情報の盗聴を困難にできるとともに、分割した
一部のデータが盗聴されても全部が盗聴されない限り悪
用されないという効果が得られる。
【0050】また、分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
タを複数に分割する暗号化手段を設けたので、暗号化鍵
がない限り複数に分割されたデータを再構成できないと
いう効果が得られる。
【0051】また、暗号化手段は、送信データをデジタ
ル化してビット列に変換する手段と、ビット列を暗号化
鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを有する構
成としたので、暗号化鍵がない限り複数に分割されたデ
ータを再構成できないという効果が得られる。
【0052】また、複数の通信路から別々に複数の暗号
化データを受信する受信手段と、受信した複数の暗号化
データを復号鍵により一つの平文に復号する復号手段と
を設けたので、分割された複数の暗号化データを復号鍵
により容易に再構成できるという効果が得られる。
【0053】また、セキュア記憶装置を、情報を単独で
は意味のない複数のデータに分ける分割手段と、それぞ
れのデータを複数の記憶装置または1つの記憶装置の複
数の異なる記憶領域に格納する書込手段とを具備する構
成としたので、記憶装置を分けて情報の盗聴を困難にで
きるとともに、分割した一部の記憶装置が盗難にあって
も全部が盗まれない限り悪用されないという効果が得ら
れる。
【0054】また、分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
タを複数に分割する暗号化手段を設けたので、暗号化鍵
がない限り複数に分割されたデータを再構成できないと
いう効果が得られる。
【0055】また、暗号化手段は、書込データをデジタ
ル化してビット列に変換する手段と、ビット列を暗号化
鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを有するの
で、暗号化鍵がない限り複数に分割されたデータを再構
成できないという効果が得られる。
【0056】また、複数の記憶装置または1つの記憶装
置の複数の異なる記憶領域から別々に複数の暗号化デー
タを読み出す読出手段と、読み出した複数の暗号化デー
タを復号鍵により1つの平文に復号する復号手段とを設
けたので、分割された複数の暗号化データを復号鍵によ
り容易に再構成できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のセキュア通信装置
の構成図、
【図2】本発明の第2の実施の形態のセキュア通信装置
の構成図、
【図3】本発明の第2の実施の形態のセキュア通信装置
で用いる暗号化装置の構成図、
【図4】本発明の第3の実施の形態のセキュア記憶装置
の構成図、
【図5】従来の暗号通信システムの構成図である。
【符号の説明】
1 暗号化装置 2 復号化装置 3 通信路(A) 4 通信路(B) 5 暗号鍵 6 分割装置 7 合成装置 8 記憶装置(A) 9 記憶装置(B) 10 通信路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を単独では意味のない複数のデータ
    に分ける分割手段と、それぞれのデータを複数の通信路
    で別々に送る送信手段とを具備することを特徴とするセ
    キュア通信装置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
    タを複数に分割する暗号化手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のセキュア通信装置。
  3. 【請求項3】 前記暗号化手段は、送信データをデジタ
    ル化してビット列に変換する手段と、前記ビット列を前
    記暗号化鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを
    有することを特徴とする請求項2記載のセキュア通信装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の通信路から別々に複数の暗号化デ
    ータを受信する受信手段と、受信した複数の暗号化デー
    タを復号鍵により1つの平文に復号する復号手段とを設
    けたことを特徴とする請求項2記載のセキュア通信装
    置。
  5. 【請求項5】 情報を単独では意味のない複数のデータ
    に分ける分割手段と、それぞれのデータを複数の記憶装
    置または1つの記憶装置の複数の異なる記憶領域に格納
    する書込手段とを具備することを特徴とするセキュア記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記分割手段に、暗号化鍵に応じてデー
    タを複数に分割する暗号化手段を設けたことを特徴とす
    る請求項5記載のセキュア記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記暗号化手段は、書込データをデジタ
    ル化してビット列に変換する手段と、前記ビット列を前
    記暗号化鍵に応じて複数のビット列に分割する手段とを
    有することを特徴とする請求項6記載のセキュア記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数の記憶装置または1つの記憶装
    置の複数の異なる記憶領域から別々に複数の暗号化デー
    タを読み出す読出手段と、読み出した複数の暗号化デー
    タを復号鍵により1つの平文に復号する復号手段とを設
    けたことを特徴とする請求項6記載のセキュア記憶装
    置。
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