JP2000113706A - 面光源装置 - Google Patents

面光源装置

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JP2000113706A
JP2000113706A JP10282374A JP28237498A JP2000113706A JP 2000113706 A JP2000113706 A JP 2000113706A JP 10282374 A JP10282374 A JP 10282374A JP 28237498 A JP28237498 A JP 28237498A JP 2000113706 A JP2000113706 A JP 2000113706A
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light
light source
illumination
emitted
incident
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JP10282374A
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Yasuhiro Daiku
康宏 代工
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Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光源からの照明光を前方に出射させることがで
きるとともに、前方から入射する外光を反射して前方に
出射させることができる面光源装置を提供する。 【解決手段】一端面が入射端面1aとされ、前面が複数
の凹部4aと複数の凸部4bとが交互に並ぶ凹凸面4に
形成され、その各凹部4aの底面および各凸部4bの突
出端面に反射膜7が設けられ、入射端面1aから照明光
を取り込んで互いに隣接する前記凹部4aと凸部4bと
の間の段差面4cから出射させるとともに、前方から入
射する外光を前記反射膜7で反射させる導光体1と、こ
の導光体1の側方に配置され、この導光体1の入射端面
1aに向けて照明光を出射する光源2とを具備し、光源
2が出射する照明光を導光体1の入射端面1aから取り
込んで導光体1の前面の前記段差面4cから出射させる
とともに、前方から入射する外光を前記反射膜7で反射
させて前方に出射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光源からの照明
光を前方に出射する機能と、前方から入射する外光を反
射させて前方に出射する機能とを兼ね備えた面光源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば液晶表示素子のような外部から入
射する光の透過を制御して表示する非発光型表示体を備
えた表示装置のバックライト等に用いられる面光源装置
として、サイドライト型と呼ばれるものがある。
【0003】このサイドライト型の面光源装置は、従
来、端面から光を取り込んでその光を前面側に出射する
導光体と、この導光体の光を取り込む端面の側方に配置
された照明光を出射する光源とから構成されている。な
お、前記光源には、直管状の蛍光ランプまたはネオン
管、EL(エレクトロルミネセンス)発光体、複数のL
ED(発光ダイオード)を整列したLEDアレイ等が用
いられている。
【0004】前記導光体には、一般に、アクリル系樹脂
等からなる平板状の透明板が用いられており、その少な
くとも一端面が、前記光源からの照明光を取り込む入射
端面とされ、前面全体が、前記入射端面から取り込んだ
光の出射面とされている。
【0005】この導光体は、前記光源からの照明光を前
記入射端面から取り込み、その照明光を導光体の前面お
よび背面と外気(空気)との界面により全反射させなが
ら導光体の長さ方向に導いて、その前面のほぼ全域から
前方に出射させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、面光源装置
をバックライトとする表示装置には、常に面光源装置か
らの照明光を利用して透過型表示を行なうものと、自然
光や室内光等の外光を利用する反射型表示と前記面光源
装置からの照明光を利用する透過型表示との両方の表示
を行なう、いわゆる2ウエイ表示型のものがある。
【0007】前記2ウエイ表示装置は、充分な明るさの
外光が得られるときは、前記面光源装置から照明光を出
射させずに外光を利用する反射型表示を行ない、外光の
明るさが不足するときは、前記面光源装置から照明光を
出射させて、外光を利用する反射型表示と前記面光源装
置からの光を利用する透過型表示とを同時に行なうこと
により、前記反射型表示による画面輝度の不足分を前記
透過型表示により補い、また、外光が得られないとき
は、前記面光源装置からの光を利用する透過型表示を行
なうものであり、この2ウエイ表示装置は、どのような
明るさの環境下でも表示を行なうことができるととも
に、充分な明るさの外光が得られるるときは前記面光源
装置から照明光を出射させる必要がないため、常に面光
源装置からの照明光を利用して透過型表示を行なうもの
に比べて、消費電力が少なくてすむという利点をもって
いる。
【0008】しかし、従来の面光源装置は、導光体の側
方に配置された光源からの照明光を前記導光体にその入
射端面から取り込み、その照明光を前記導光体の前面か
ら前方に出射するだけのものであるため、例えば上述し
た2ウエイ表示装置を構成するには、液晶表示素子等の
非発光型表示体の背面に半透過反射板を配置し、この半
透過反射板の背後に前記面光源装置を配置しなければな
らなかった。この半透過反射板は、透過率も低く、かつ
反射率も低いので光を効率よく利用することができなか
った。
【0009】この発明は、光源からの照明光を前方に出
射させることができるともに、前方から入射する外光を
反射させて前方に出射させることができるできる面光源
装置を提供することを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
面光源装置は、少なくとも一端面が入射端面とされ、前
面が複数の凹部と複数の凸部とが交互に並ぶ凹凸面に形
成され、その各凹部の底面および各凸部の突出端面に反
射膜が設けられ、前記入射端面から取り込んだ照明光を
互いに隣接する前記凹部と凸部との間の段差面から出射
させるとともに、前方から入射する外光を前記複数の凹
部の底面および凸部の突出端面に配置する反射膜で反射
させる導光体と、この導光体の側方に配置され、この導
光体の前記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを
具備し、前記光源が出射する照明光を導光体の入射端面
から取り込んで導光体の前面の前記段差面から出射させ
るとともに、前方から入射する外光を前記反射膜で反射
させて前方に出射させることを特徴としている。
【0011】したがってこの面光源装置によれば、光源
からの照明光を前方に出射させることができると同時
に、前方から入射する外光を反射させて前方に出射させ
ることができる。
【0012】このため、この面光源装置によれば、充分
な明るさの外光が得られるときは、光源を点灯せずに外
光の反射光だけを出射させ、外光の明るさが不足すると
きは、前記光源を点灯させ外光の反射光と前記光源から
の照明光の両方を出射させて外光の反射光の輝度不足を
前記照明光により補い、また、外光が得られないとき
は、前記光源からの照明光を出射させることができる。
【0013】請求項2に記載の発明の面光源装置は、前
記請求項1に記載の面光源装置において、導光体の前面
の凹凸面における凹部と凸部が、導光体の入射端面から
入射する照明光の進み方向に向って段階的に低くなる関
係となっていることを特徴としている。
【0014】したがってこの面光源装置においては、各
凸部の両側に配置する段差面のうち、照明光の進み方向
に向って先方側となる一方の段差面つまり照明光が出射
する段差面の高さがその反対側の他方の段差面よりも高
くなり、この高さの増大分、照明光の出射光量を増大さ
せることができる。
【0015】請求項3に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板は、前記導光体の入射端面から他端側に向
う方向に対して高さが順次高くなる複数の段面が連なる
状態の段状面を有する凸部が複数所定のピッチで形成さ
れた前面と、その各凸部の段状面に設けられた反射膜と
を備え、前記導光体の入射端面から取り込んだ照明光
を、導光体の前面から前記光制御板における各凸部の隣
接間の段差面を通して出射させ、この照明光の一部を前
記反射膜で光制御板の前方に向けて反射させるととも
に、前方から入射する外光を前記反射膜で反射させて前
方に出射させることを特徴としている。
【0016】したがってこの面光源装置においては、充
分な明るさの外光が得られるときは、光源を点灯せずに
外光の反射光だけを出射させ、外光の明るさが不足する
ときは、前記光源を点灯させ外光の反射光と前記光源か
らの照明光の両方を出射させて外光の反射光の輝度不足
を前記照明光により補い、また、外光が得られないとき
は、前記光源からの照明光を出射させることができる。
そして光制御板の段差面から出射する照明光の向きを凸
部の反射膜により導光体の前面と直角をなす方向に近い
所定方向に変えることができる。
【0017】請求項4に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板は、前記照明光の進行方向と小さい角度で
交差する側の一側面と、大きい角度で交差する他方側面
とからなる断面がほぼ三角形状をなす複数の凸部が所定
のピッチで形成された前面と、その各凸部を形成する側
面のうち前記一側面に形成された反射膜とを備え、前記
他方側面が照明光の出射部を形成し、前記導光体の入射
端面から取り込んだ照明光を、導光体の前面から前記光
制御板における各凸部の出射部を通して出射させ、この
照明光の一部を前記反射膜で光制御板の前方に向けて反
射させるとともに、前方から入射する外光を前記反射膜
で反射させて前方に出射させることを特徴としている。
【0018】したがってこの面光源装置においては、充
分な明るさの外光が得られるときは、光源を点灯せずに
外光の反射光だけを出射させ、外光の明るさが不足する
ときは、前記光源を点灯させ外光の反射光と前記光源か
らの照明光の両方を出射させて外光の反射光の輝度不足
を前記照明光により補い、また、外光が得られないとき
は、前記光源からの照明光を出射させることができる。
そして光制御板の出射部から出射する照明光の向きを凸
部の反射膜により導光体の前面と直角をなす方向に近い
所定方向に変えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明の面光源装
置は、上記のように、少なくとも一端面が入射端面とさ
れ、前面が複数の凹部と複数の凸部とが交互に並ぶ凹凸
面に形成され、その各凹部の底面および各凸部の突出端
面に反射膜が設けられ、前記入射端面から取り込んだ照
明光を互いに隣接する前記凹部と凸部との間の段差面か
ら出射させるとともに、前方から入射する外光を前記複
数の凹部の底面および凸部の突出端面に配置する反射膜
で反射させる導光体と、この導光体の側方に配置され、
この導光体の前記入射端面に向けて照明光を出射する光
源とを具備し、前記光源が出射する照明光を導光体の入
射端面から取り込んで導光体の前面の前記段差面から出
射させるとともに、前方から入射する外光を前記反射膜
で反射させて前方に出射させるようにしたものであり、
この面光源装置によれば、充分な明るさの外光が得られ
るときは、光源を点灯せずに外光の反射光だけを出射さ
せ、外光の明るさが不足するときは、前記光源を点灯さ
せ外光の反射光と前記光源からの照明光の両方を出射さ
せて外光の反射光の輝度不足を前記照明光により補い、
また、外光が得られないときは、前記光源からの照明光
を出射させることができる。
【0020】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。
【0021】請求項2に記載の発明の面光源装置は、前
記請求項1に記載の面光源装置において、導光体の前面
の凹凸面における凹部と凸部が、導光体の入射端面から
入射する照明光の進み方向に向って段階的に低くなる関
係となっていることを特徴としているものであり、した
がってこの面光源装置においては、各凸部の両側に配置
する段差面のうち、照明光の進み方向に向って先方側と
なる一方の段差面つまり照明光が出射する段差面の高さ
がその反対側の他方の段差面よりも高くなり、この高さ
の増大分、照明光の出射光量を増大させることができ
る。
【0022】請求項3に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板は、前記導光体の入射端面から他端側に向
う方向に対して高さが順次高くなる複数の段面が連なる
状態の段状面を有する凸部が複数所定のピッチで形成さ
れた前面と、その各凸部の段状面に設けられた反射膜と
を備え、前記導光体の入射端面から取り込んだ照明光
を、導光体の前面から前記光制御板における各凸部の隣
接間の段差面を通して出射させ、この照明光の一部を前
記反射膜で光制御板の前方に向けて反射させるととも
に、前方から入射する外光を前記反射膜で反射させて前
方に出射させるようにしたものであり、したがってこの
面光源装置においては、充分な明るさの外光が得られる
ときは、光源を点灯せずに外光の反射光だけを出射さ
せ、外光の明るさが不足するときは、前記光源を点灯さ
せ外光の反射光と前記光源からの照明光の両方を出射さ
せて外光の反射光の輝度不足を前記照明光により補い、
また、外光が得られないときは、前記光源からの照明光
を出射させることができる。
【0023】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。また、光制御板の段差面から出射する照明
光の向きを凸部の反射膜により導光体の前面と直角をな
す方向に近い所定方向に変えることができる。
【0024】請求項4に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板は、前記照明光の進行方向と小さい角度で
交差する側の一側面と、大きい角度で交差する他方側面
とからなる断面がほぼ三角形状をなす複数の凸部が所定
のピッチで形成された前面と、その各凸部を形成する側
面のうち前記一側面に形成された反射膜とを備え、前記
他方側面が照明光の出射部を形成し、前記導光体の入射
端面から取り込んだ照明光を、導光体の前面から前記光
制御板における各凸部の出射部を通して出射させ、この
照明光の一部を前記反射膜で光制御板の前方に向けて反
射させるとともに、前方から入射する外光を前記反射膜
で反射させて前方に出射させるようにしたものであり、
したがってこの面光源装置においては、充分な明るさの
外光が得られるときは、光源を点灯せずに外光の反射光
だけを出射させ、外光の明るさが不足するときは、前記
光源を点灯させ外光の反射光と前記光源からの照明光の
両方を出射させて外光の反射光の輝度不足を前記照明光
により補い、また、外光が得られないときは、前記光源
からの照明光を出射させることができる。
【0025】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。また、光制御板の出射部から出射する照明
光の向きを凸部の反射膜により導光体の前面と直角をな
す方向に近い所定方向に変えることができる。
【0026】また、前記各請求項に記載の面光源装置に
おいては、前記光源に、この光源から出射する照明光の
輝度を制御する照明輝度制御手段を設け、前記段面の反
射膜による外光の反射率と、前記照明輝度制御手段によ
る前記照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方に
出射する光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定め
られた輝度範囲となるように設定するのが望ましく、こ
のようにすることにより、充分な明るさの外光が得られ
る環境において光源を点灯せずに外光の反射光だけを出
射させるときも、外光の明るさが不足する環境において
前記光源を点灯させ外光の反射光と前記光源からの照明
光の両方を出射させて外光の反射光の輝度不足を前記照
明光により補うときも、また、外光が得られない環境に
おいて前記光源からの照明光を出射させるときも、前記
環境の照度に応じて、その環境照度に対して好適な輝度
の光を出射させることができる。
【0027】
【実施例】図1および図2にはこの発明の第1の実施例
を示してあり、図1は面光源装置の断面図、図2は面光
源装置の一部分を拡大した断面図である。
【0028】この実施例の面光源装置は、導光体1と、
この導光体1の側方に配置された光源2と、前記導光体
1の前面側に配置された光学部材3とを備えている。
【0029】前記導光体1は、アクリル系樹脂等からな
る透明板であり、その一端面が前記光源2からの光を取
り込む入射端面1aとされ、前後の厚さが前記入射端面
1a側から他端側に向って漸次薄くなるように形成され
ている。
【0030】そしてこの導光体1の前面は、複数の凹部
4aと複数の凸部4bとが交互に微小ピッチで並ぶ凹凸
面4となっている。また導光体1の背面は平坦面となっ
ていて、この背面に反射板5が取り付けられている。
【0031】導光体1の前面の凹凸面4における凹部4
aの底面および凸部4bの突出端面は、それぞれ導光体
1の幅方向(入射端面1aの長さ方向)に沿う横長の平
坦面となっている。そして各凹部4aの底面と各凸部4
bの突出端面とは互いに平行となる状態にあり、その各
凹部4aの底面および各凸部4bの突出端面には、アル
ミニウムまたは銀等からなる高反射率の反射膜7がそれ
ぞれ蒸着等により設けられ、これら反射膜7により外光
を反射させる外光反射部が構成されている。
【0032】各凸部4bはその両側に凹部4aの底面お
よび凸部4bの突出端面とほぼ直角をなす高さのごく小
さな立上り面からなる段差面を有するが、その各凸部4
bにおける両側の段差面ののうちの導光体1の一端側の
入射端面1aから他端側に向って先方側となる一方の段
差面4cが照明光を出射させる出射部となっている。
【0033】すなわち、この導光体1は、その側方に配
置された光源2からの照明光を前記入射端面1aから取
り込み、この照明光を前記各段差面4cから出射させ、
また前方から入射する外光を前記各凹部4aの底面およ
び凸部4bの突出端面の反射膜7で反射させるようにな
っている。
【0034】前記光源2は、前記導光体1の入射端面1
aに向けて照明光を出射するものであり、直管状の蛍光
ランプまたはネオン管、EL(エレクトロルミネセン
ス)発光体、複数のLED(発光ダイオード)を整列し
たLEDアレイ等の発光体8と、この発光体8からの放
射光を反射させるリフレクタ9とからなっている。この
光源2は、前記導光体1の側方に、その入射端面1aと
対向するように配置されている。
【0035】一方、前記導光体1の前面側に配置された
光学部材3は、その前方から入射する外光を透過させ、
導光体1の反射膜7で反射する前記外光の反射光を透過
させ、導光体1の各段差面4cから出射する照明光を所
定方向に向けて前方に出射させる特性を有している。
【0036】この光学部材3は、平坦面からなる前面
と、前記導光体1の前面に対向する背面とを有する前記
導光体1とほぼ同じ横幅のアクリル系樹脂等からなる透
明板であり、その背面に、前記導光体1の各段差面4c
から出射する照明光を取り込むための複数の入射部10
が一体に設けられている。
【0037】前記複数の入射部10は、それぞれ光学部
材3の横幅全長にわたる長さの横長の突起状に形成され
ている。そしてこの光学部材3は、その背面の複数の入
射部10の長さ方向が導光体1の各段差面4cの長さ方
向とほぼ平行となるように、各入射部10の頂部を導光
体1の各段面4cに近接または当接させる状態に配置さ
れている。
【0038】前記光学部材3の背面に形成された前記複
数の入射部10は、断面三角形状をなし、その両側面の
うち導光体1の段差面4cに対向する側の一方の側面
は、段差面4cから出射する照明光を取り込む入射面1
0aとなっており、他方の側面は、前記入射面10aか
ら取り込んだ照明光を前面方向に屈折させる屈折面10
bとなっている。
【0039】前記入射面10aは、導光体1の段差面4
cとほぼ平行かまたはそれに近い傾きをもち、かつ凹部
4aの底面および凸部4bの突出端面に対する角度(段
差面4cに向き合う方向の角度)が90°を越えない面
であり、前記屈折面10bは、光制部材3の前面と直角
の垂線とのなす角度が、前記入射面10aと前記垂線と
のなす角度よりも大きな傾斜角度をもつ傾斜面となって
いる。
【0040】なお、前記入射部10のより望ましい形状
は、前記入射面10aが前記垂線に対して導光体1の段
差面4cに向き合う方向に5〜15度傾斜し、前記屈折
面10bが前記垂線に対して前記入射面10aとは反対
方向に20〜50度傾斜した形状である。
【0041】また、前記複数の入射部10は、それぞれ
の間に間隔を存して一定のピッチで設けられており、前
記光学部材3の背面のうちの隣接する前記入射部10の
間の領域は、導光体1の凹部4aの底面や凸部4bの突
出端面に対向する入出射面11となっている。
【0042】この入出射面11は、導光体1の凹部4a
の底面および凸部4bの突出端面とほぼ平行かまたはそ
れに近い傾きをもつ面であり、光学部材3にその前方か
ら入射する外光を透過させる面である。
【0043】さらに、前記複数の入射部10は、導光体
1の各段差面4cのピッチよりも小さいピッチで設けら
れており、したがって各段差面4cはそのそれぞれが光
学部材3の少なくとも1つの入射部10に必ず対向する
関係となっている。
【0044】また、この面光源装置においては、図1に
示すように、前記光源2に、この光源2から出射する照
明光の輝度を制御する照明輝度制御手段20が備えられ
ている。
【0045】この照明輝度制御手段20は、外部の環境
(面光源装置の使用環境)の照度を測定する照度検出器
21と、この照度検出器21により測定された環境照度
に基づいて前記光源2の発光体8が出射する照明光の輝
度を制御する手段とからなっており、前記照明光の輝度
を制御する手段は、輝度調整回路22と、光源点灯回路
23とからなっている。
【0046】なお、前記照度検出器21は、面光源装置
にその前方から入射する外光の照度と同じ環境照度を測
定するように、受光面を面光源装置の前面(光学部材3
の前面)とほぼ平行に配置させることが好ましい。
【0047】また、前記輝度調整回路22は、前記照度
検出器21により測定された環境照度に基づいて、前記
光源2から出射させる照明光の輝度を、面光源装置の前
方に出射する出射光の輝度が環境照度に応じて予め定め
られた輝度範囲となるように調整するものであり、前記
光源点灯回路23は、前記光源2の発光体8を、前記輝
度調整回路22からの輝度値に応じた輝度の照明光を出
射するように駆動するものである。
【0048】そして、この面光源装置においては、導光
体1の凹部4aの底面および凸部4bの突出端面に設け
られた反射膜7での外光の反射率と、前記照明輝度制御
手段20による前記照明光の輝度制御条件とを、面光源
装置の前方に出射する光の輝度が外部の環境の照度に応
じて予め定められた輝度範囲となるように設定してあ
る。
【0049】上記面光源装置は、前記光源2からの照明
光を前記導光体1により導いてこの導光体1の前面の各
段差面4cから出射させるとともに、前方から入射する
外光を導光体1の前面の凹部4aの底面および凸部4b
の突出端面の反射膜7で反射させて前方に出射させるも
のであり、前記光源2は、前方から入射する外光の反射
光だけでは充分な輝度の出射光が得られないときに点灯
される。
【0050】すなわち、この面光源装置は、充分な明る
さの外光が得られるときは、光源2を点灯せずに外光の
反射光だけを出射させ、外光の明るさが不足するとき
は、前記光源2を点灯して外光の反射光と前記光源2か
らの照明光の両方を出射させて外光の反射光の輝度不足
を前記照明光により補い、また、外光が得られないとき
は、前記光源2からの光を出射させるものである。
【0051】光源2からの照明光の出射経路について説
明すると、光源2からの照明光は、図1および図2に実
線で示すように、導光体1にその入射端面1aから取り
込まれ、この導光体1内をその長さ方向に導かれる。そ
して、前記導光体1内をその長さ方向に向かって導かれ
る照明光のうち、導光体1の前面の複数の段差面4cの
いずれかに直接向かう光は、その段差面4cから導光体
1の前面側に出射する。
【0052】また、前記段差面4cに直接向かう光以外
の光、つまり導光体1の前面の複数の凹部4aの底面お
よび凸部4bの突出端面に向かって進む光や、導光体1
の背面に向かって進む光は、その凹部4aの底面および
凸部4bの突出端面に設けられた反射膜7での反射や、
導光体1の背面に設けられた反射板5での反射により、
導光体1内をその長さ方向に導かれながら向きを変え、
前記複数の段差面4cのいずれかに入射して、その段差
面4cから出射する。したがって、導光体1にその入射
端面1aから取り込まれた照明光のほとんどが、無駄な
く導光体1の前方に出射する。
【0053】そして、導光体1の前方に出射した照明光
は、この導光体1の前面側に配置された光学部材3の背
面の複数の入射部10に、その一側面の入射面10aか
ら入射する。
【0054】このとき、導光体1の各段差面4cは、そ
のそれぞれが前記光学部材3の少なくとも1つの入射部
10に必ず対向しているため、各段差面4cから出射し
た光のほとんどが、無駄なく光学部材3のいずれかの入
射部10に入射する。
【0055】前記光学部材3の複数の入射部10に入射
した光は、その入射面10aから反対側の屈折面10b
に進み、その屈折面10bと外気との界面で全反射して
光学部材3の前面方向に向きを変え、光学部材3を透過
してその前面から出射する。
【0056】このため、この光学部材3の前面からその
前方に出射する照明光は、前記複数の入射部10にその
入射面10aから入射し、反対側の屈折面10b(外気
との界面)で屈折して所定の方向に集光した、所定方向
の輝度が高い輝度分布の光でとなる。
【0057】この実施例では、前記入射部10の屈折面
10bの傾斜角を、この屈折面10bで屈折した光の向
きが、正面方向(光学部材3の前面と直角の垂線の近傍
の方向)になるように設定してあり、したがって光学部
材3の前面に出射する照明光は、正面方向の輝度が高い
指向性をもった分布の光となる。
【0058】なお、この光学部材3の前面に出射する照
明光の出射方向は、前記入射部10の屈折面10bの傾
斜角に応じた方向であり、前記屈折面10bの傾斜角が
光学部材3の前面と直角の垂線に対して20〜50度の
範囲であるときに、より正面方向に近くなる。
【0059】次に、前方から入射する外光の出射経路に
ついて説明すると、前方から入射した外光は、図1およ
び図2に破線で示すように、前記光学部材3にその前面
から入射し、この光学部材3を透過してその背面の複数
の入射部10およびその間の入出射面11から背面側に
出射する。
【0060】なお、外光は様々な入射角で入射するた
め、前記光学部材3の前面から入射した外光のうちの前
記入射部10に向う光のなかには、この入射部10の入
射面10aおよび屈折面10bと外気(導光体1と光学
部材3との間の空気層)との界面に全反射臨界角より大
きい入射角で入射して前記界面で全反射される光もある
が、前記入射面10aと外気との界面で全反射した光
は、反対側の屈折面10bと外気との界面に全反射臨界
角より小さい入射角で入射してこの界面を透過して背面
側に出射し、前記屈折面10bと外気との界面で全反射
した光は、反対側の入射面10aと外気との界面に全反
射臨界角より小さい入射角で入射してこの界面を透過し
て背面側に出射する。このため、前記光学部材3の前面
から入射した外光のほとんどが、無駄なく光学部材3の
背面側に出射する。
【0061】前記光学部材3の背面側に出射した外光
は、導光体1の凹部4aの底面および凸部4bの突出端
面に設けられている反射膜7に当って反射し、この反射
光が光学部材3にその背面の複数の入射部10およびそ
の間の入出射面11から入射する。
【0062】このとき、前記入射部10は、上述したよ
うに、その一側の入射面10aが導光体1の段差面4c
とほぼ平行かまたはそれに近い傾きをもった面であり、
反対側の屈折面10bが光学部材3の前面と直角の垂線
とのなす角度が、前記入射面10aと前記垂線とのなす
角度よりも大きな傾斜角度をもつ傾斜面であるため、前
記反射膜7で反射して出射した光は、そのほとんどが前
記光学部材3に前記入射部10の傾斜角度が大きい屈折
面10bと、複数の入射部10の間の入出射面11とか
ら取り込まれる。
【0063】そして、前記光学部材3に前記入射部10
の屈折面10bおよび入出射面11から取り込まれた反
射光のうち、直接光学部材3の前面に向かう光は、前記
光学部材3を透過してその前面から出射し、また、前記
入射部10の屈折面10bから取り込まれた光のうちの
反対側の入射面10aに向かう光は、この入射面10a
と外気との界面で全反射して向きを変え、前記屈折面1
0bおよび入出射面11から直接光学部材3の前面に向
かう光の方向に近い方向に向きを変えて光学部材3の前
面から出射する。
【0064】このため、この面光源光装置においては、
その前方から入射する外光も、ほとんど無駄なく前方に
出射させることができる。しかも、この面光源光装置の
前面(光学部材3の前面)から前方に出射する外光の反
射光は、様々な入射角で入射した外光が集光された高輝
度の光であり、したがってこの外光の反射光も、所定方
向(例えば正面方向)に出射する光の輝度が高い輝度分
布の光となる。
【0065】上記のように、この面光源装置は、少なく
とも一端面が入射端面1aとされ、前面が複数の凹部4
aと複数の凸部4bとが交互に並ぶ凹凸面4に形成さ
れ、その各凹部4aの底面および各凸部4bの突出端面
に反射膜7が設けられ、前記入射端面1aから照明光を
取り込んで互いに隣接する前記凹部4aと凸部4bとの
間の段差面4cから出射させるとともに、前方から入射
する外光を前記複数の凹部4aの底面および凸部4bの
突出端面に配置する反射膜7で反射させる導光体1と、
この導光体1の側方に配置され、この導光体1の前記入
射端面1aに向けて照明光を出射する光源2とを具備
し、前記光源2が出射する照明光を導光体1の入射端面
1aから取り込んで導光体1の前面の前記段差面4cか
ら出射させるとともに、前方から入射する外光を前記反
射膜7で反射させて前方に出射させるようにしたもので
あり、したがってこの面光源装置によれば、光源2から
の照明光を前方に出射させることができると同時に、前
方から入射する外光を反射させて前方に出射させること
ができる。
【0066】しかも、上記実施例の面光源装置は、導光
体1の前面側に配置し、その前方から入射して導光体1
の反射膜7で反射する反射光を透過させ、導光体1の段
差面4cから出射する光源2の照明光を所定方向に向け
て前方に出射させる光学部材3を設けてあるから、導光
体1の段差面4cから出射する照明光を、前記光学部材
3により所定方向に向きを変えて前方に出射させること
ができる。
【0067】そして、上記実施例では、前記光学部材3
を、平坦面からなる前面と、導光体1の前面に対向する
背面とを有する透明板とし、その背面に、導光体1の段
差面4cから出射する照明光を取り込む入射面10a
と、この入射面10aから取り込んだ光を前面方向に屈
折させる屈折面10bとを有する突起状の複数の入射部
10を形成した構成としているため、前記導光体1の各
段差面4cから出射する照明光のほとんどを無駄なく前
記光学部材3に取り込んで、その前面から前方に出射さ
せることができる。
【0068】しかも、この面光源装置は、前記光学部材
3を上記のような構成としているため、前記導光体1の
複数の段差面4cから出射し、前記光学部材3の複数の
入射部10に前記入射面10aから入射した光を、前記
屈折面10bにより屈折させて所定の方向に集光し、こ
の光学部材3の前面から所定方向(例えば正面方向)の
輝度が高い輝度分布の照明光を出射させることができる
とともに、導光体1の反射膜7により反射されて導光体
1の前面から出射する外光の反射光も、所定方向(例え
ば正面方向)の輝度が高い輝度分布の光として前記光学
部材3の前方に出射させることができる。
【0069】さらに、上記実施例では、前記光学部材3
を、前記複数の入射部10を間隔を存して設け、前記光
学部材3の背面のうちの隣接する入射部10の間の領域
を、前記導光体1の反射膜7に対向する入出射面11と
した構成としているため、この光学部材3にその前面か
ら入射した外光を、前記入射部10およびその間の前記
入出射面11から光学部材3の背面側に出射させるとと
もに、導光体1の反射膜7で反射して出射する外光の反
射光を、前記入射部10および入出射面11から光学部
材3に取り込んで、この光学部材3の前面から前方に出
射させることができるとともに、その反射光を、より所
定方向(例えば正面方向)の輝度が高い輝度分布の光と
することができる。
【0070】また、上記面光源装置においては、前記光
源2に、この光源2から出射する照明光の輝度を制御す
る照明輝度制御手段20を設け、導光体1の反射膜7に
よる外光の反射率と、前記照明輝度制御手段20による
前記照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方に出
射する光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定めら
れた輝度範囲となるように設定してあるため、低照度か
ら高照度の広い照度範囲の環境において、その環境照度
に対して好適な輝度の光を出射させることができる。
【0071】すなわち、面光源装置が出射する出射光の
好適な輝度は、外部の環境の照度によって異なり、出射
光の輝度が同じでも、環境の照度によっては出射光が眩
しすぎたり暗すぎたりする。
【0072】このため、この実施例では、例えば夏期の
直射日光下のような100000ルクスを越える高照度
の環境下でも、眩しすぎない好適な輝度の出射光が得ら
れるように、導光体1の反射膜7の反射率をある程度低
めに設定し、また前記反射膜7により反射される外光の
反射光と、前記光源2からの照明光との両方による出射
輝度(ただし、環境照度がほとんど0ルクスであるとき
は、照明光のみによる出射輝度)が、環境照度に応じた
好適な輝度になるように、前記光源2から出射させる照
明光の輝度を、環境照度に応じて前記照明輝度制御手段
20により制御するようにしている。
【0073】したがって、上記面光源装置によれば、充
分な明るさの外光が得られる環境において光源2を点灯
せずに外光の反射光だけを出射させるときも、外光の明
るさが不足する環境において前記光源2を点灯させ外光
の反射光と前記光源2からの照明光の両方を出射させて
外光の反射光の輝度不足を前記照明光により補うとき
も、また、外光が得られない環境において前記光源から
の照明光を出射させるときも、前記環境の照度に応じ
て、その環境照度に対して好適な輝度の光を出射させる
ことができる。
【0074】しかも、上記面光源装置は、充分な明るさ
の外光が得られる環境では光源2を点灯させなくても外
光の反射光だけで環境照度に対して好適な輝度の光を出
射させることができ、また、外光の明るさが不足する環
境において前記光源2を点灯させ外光の反射光と前記光
源2からの照明光の両方を出射させることにより外光の
反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、外光
の反射光と前記照明光との両方による出射輝度が、環境
照度に対して好適な輝度になるように前記光源2から出
射させる照明光の輝度を制御すればよいため、前記光源
2の消費電力は少なくてすむ。
【0075】上記面光源装置は、例えば、外光を利用す
る反射型表示と面光源装置からの照明光を利用する透過
型表示との両方の表示を行なう2ウエイ表示装置に利用
することが可能なものであり、この面光源装置によれ
ば、光源2からの照明光を前方に出射させるとともに、
前方から入射する外光を反射して前方に出射させること
ができるため、2ウエイ表示装置を、半透過反射板を用
いることなく構成することができる。
【0076】すなわち、上記面光源装置を用いて2ウエ
イ表示装置を構成する場合は、この面光源装置の前面側
に、図1に仮想線(二点鎖線)で示すように、液晶表示
素子等の非発光型表示体24を配置するだけでよい。
【0077】この2ウエイ表示装置は、半透過反射板を
必要としないため、面光源装置からの照明光も、前方か
ら入射する外光も効率良く利用して、明るい画像を表示
することができる。
【0078】すなわち、半透過反射板を用いる2ウエイ
表示装置は、面光源装置からの照明光が、前記半透過反
射板の反射/透過特性に応じた透過率でこの半透過反射
板を透過して表示体にその背面から入射し、また、前記
表示体の前方から入射した外光が、前記半透過反射板の
反射/透過特性に応じた反射率でこの半透過反射板を透
過して前記表示体にその背面から入射するため、面光源
装置からの照明光も、前方から入射する外光も、効率良
く利用することができない。
【0079】これに対して、上記実施例の面光源装置を
用いる2ウエイ表示装置は、前記面光源装置が、理論的
には、光源2からの光をほぼ100%近くの出射効率で
出射させることができるとともに、前方から入射する外
光もほぼ100%近くの反射効率で反射させることがで
きるものであり、しかも半透過反射板を必要としないた
め、面光源装置からの照明光も、前方から入射する外光
も効率良く利用して、明るい画像を表示することができ
る。
【0080】また、この2ウエイ表示装置は、前記面光
源装置が、光源2からの照明光も、前方から入射する外
光の反射光も、前記光学部材3の前面から所定方向の輝
度が高い輝度分布の光として出射するため、所定方向、
例えば正面方向の輝度が高い表示を得ることができる。
【0081】さらに、前記面光源装置は、光源2に、こ
の光源2から出射する照明光の輝度を制御する照明輝度
制御手段20を設け、導光体1の反射膜7による外光の
反射率と、前記照明輝度制御手段20による前記照明光
の輝度制御条件とが、面光源装置の前方に出射する光の
輝度が外部の環境の照度に応じて予め定められた輝度範
囲となるように設定したものであるため、この面光源装
置を用いた2ウエイ表示装置は、低照度から高照度の広
い照度範囲の使用環境において、その環境照度に対して
好適な画面輝度の表示を得ることができる。
【0082】なお、上記2ウエイ表示装置では、前方か
ら入射する外光が前記表示体24を透過して面光源装置
に入射し、また、前記面光源装置からの出射光(外光が
得られる環境では外光の反射光または前記外光の反射光
と光源2からの照明光との両方、外光が得られない環境
では光源2からの照明光)が前記表示体24を透過して
その前方に出射するため、画面輝度は、前記面光源装置
の反射膜7による外光の反射率および光源2からの照明
光の輝度と、前記表示体14の透過率とによって決ま
る。
【0083】したがって、前記面光源装置を2ウエイ表
示装置に用いるときは、反射膜7による外光の反射率
と、前記照明輝度制御手段20による前記照明光の輝度
制御条件とが、前記画面輝度が外部の環境の照度に応じ
て予め定められた輝度範囲となるように設定すればよ
い。
【0084】すなわち、環境照度に応じた好適な画面輝
度は、例えば夜間の街灯化のような50ルクスの環境照
度で20〜200ニット、昼間や夜間の室内照明を点灯
させたときの室内のような1000ルクスの環境照度で
30〜300ニット、晴天時の木陰のような30000
ルクスの環境照度で400〜4000ニットである。
【0085】したがって、前記面光源装置を2ウエイ表
示装置に用いるときは、前記光源2からの照明光の輝度
を、照明輝度制御手段20により、環境照度に対する画
面輝度が、50ルクスの環境照度で20〜200ニッ
ト、1000ルクスの環境照度で30〜300ニット、
30000ルクスの環境照度で400〜4000ニット
の範囲をそれぞれ満足する二次関数で表わされる輝度と
なるように、環境照度に応じて制御すればよい。
【0086】なお、図1では、便宜上、導光体1の凹凸
面4と、光学部材3の複数の入射部10およびその間の
入出射面11を大きく拡大して示したが、例えば前記非
発光型表示体24にドットマトリックス型の液晶表示素
子を用いる場合は、前記光学部材3の入射部10のピッ
チを前記液晶表示素子の画素ピッチとほぼ同じか、ある
いはそれよりも小さくし、この光学部材3の入射部10
のピッチに応じて前記導光体1の凹凸面4のピッチを設
定するのが好ましく、このようにすることにより、外光
の反射光および光源2からの照明光を前記液晶表示素子
の全ての画素部に入射させ、画素の欠け落ちの無い良好
な画像を表示させることができる。
【0087】また、上記面光源装置は、2ウエイ表示装
置に限らず、例えば、側方に配置した光源からの光と前
方から入射する外光とを利用する照明パネル等として広
く利用することができる。
【0088】図3にはこのこの発明の第2の実施例を示
してあり、この実施例においては、導光体1の前面の凹
凸面4における凹部4aと凸部4bが、導光体1の入射
端面1aから入射する照明光の進み方向に向って段階的
に低くなる関係となっている。
【0089】したがってこの実施例においては、各凸部
4bの両側に配置する段差面のうち、照明光の進み方向
に向って先方側となる一方の段差面つまり照明光が出射
する段差面4cの高さがその反対側の他方の段差面より
も高くなり、この高さの増大分、照明光の出射光量が増
す利点がある。
【0090】図4および図5にはこの発明の第3の実施
例を示してあり、この実施例においては、導光体1の前
面が平坦面となっており、この導光体1の前面側に光制
御板31が設けられている。この光制御板31は、アク
リル系樹脂等からなる透明板であり、導光体1の前面と
の間に僅かな隙間をあけてその前面と対向するように設
けられている。
【0091】そしてこの光制御板31の前面には、導光
体1の入射端面1aから他端側に向う方向に対して高さ
が順次高くなる複数の段面32a,32b,32cが連
なる状態の段状面32を有する凸部33が複数微小な所
定のピッチで形成されている。
【0092】これら凸部33は、導光体1の幅方向(入
射端面1aの長さ方向)に沿う横長の筋状に形成されて
いる。そしてこれら凸部33における段状面32に、ア
ルミニウムまたは銀等からなる高反射率の反射膜34が
それぞれ蒸着等により設けられ、また互いに隣接する凸
部33間の各段差面33aが照明光を出射させる出射部
となっている。
【0093】光源2からの照明光は、図4および図5に
実線で示すように、導光体1にその入射端面1aから取
り込まれ、この導光体1内をその長さ方向に導かれる。
そして、前記導光体1内をその長さ方向に向かって導か
れる照明光は、直接導光体1の前面から出射したり、導
光体1の背面の反射板5で反射して導光体1の前面から
出射したり、あるいは導光体1の前面と外気(導光体1
と光制御板31との間の空気層)との界面での全反射
や、導光体1の背面の反射板5での反射を繰り返して導
光体1の前面から出射する。
【0094】導光体1の前面から出射した照明光は、光
制御板31の段差面33aから光制御板31の前面側に
出射する。段差面33aから出射する照明光の一部はそ
の出射側に配置する凸部33の反射膜34に当って反射
し、その向きが導光体1の前面と直角の垂線方向にほぼ
沿うように変えられて光制御板31の前方に出射する。
また、前方から入射した外光は、図4および図5に破線
で示すように、光制御板31の反射板34に当って反射
し、光制御板31の前方に向って出射する。
【0095】このように、この第3の実施例による面光
源装置においては、光制御板31の段差面33aから出
射する一部の照明光の向きを凸部33の反射膜34によ
り導光体1の前面と直角をなす方向に近い所定方向に変
えることができ、したがって上記第1の実施例において
用いた、導光体1から出射する照明光を所定方向に導く
ための光学部材3を省略することが可能となる。
【0096】また、上記第3の実施例による面光源装置
においても、光源2に、この光源2から出射する照明光
の輝度を制御する照明輝度制御手段20が設けられ、光
制御板31の反射膜34による外光の反射率と、前記照
明輝度制御手段20による前記照明光の輝度制御条件と
が、面光源装置の前方に出射する光の輝度が外部の環境
の照度に応じて予め定められた輝度範囲となるように設
定されており、したがって低照度から高照度の広い照度
範囲の環境において、その環境照度に対して好適な輝度
の光を出射させることができる。
【0097】このため上記面光源装置によれば、充分な
明るさの外光が得られる環境において光源2を点灯せず
に外光の反射光だけを出射させるときも、外光の明るさ
が不足する環境において前記光源2を点灯させ外光の反
射光と前記光源2からの照明光の両方を出射させて外光
の反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、ま
た、外光が得られない環境において前記光源からの照明
光を出射させるときも、前記環境の照度に応じて、その
環境照度に対して好適な輝度の光を出射させることがで
きる。
【0098】しかも、上記面光源装置は、充分な明るさ
の外光が得られる環境では光源2を点灯させなくても外
光の反射光だけで環境照度に対して好適な輝度の光を出
射させることができ、また、外光の明るさが不足する環
境において前記光源2を点灯させ外光の反射光と前記光
源2からの照明光の両方を出射させることにより外光の
反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、外光
の反射光と前記照明光との両方による出射輝度が、環境
照度に対して好適な輝度になるように前記光源2から出
射させる照明光の輝度を制御すればよいため、前記光源
2の消費電力は少なくてすむ。
【0099】上記面光源装置は、例えば、外光を利用す
る反射型表示と面光源装置からの照明光を利用する透過
型表示との両方の表示を行なう2ウエイ表示装置に利用
することが可能なものであり、この面光源装置によれ
ば、光源2からの照明光を前方に出射させるとともに、
前方から入射する外光を反射して前方に出射させること
ができるため、2ウエイ表示装置を、半透過反射板を用
いることなく構成することができる。
【0100】すなわち、上記面光源装置を用いて2ウエ
イ表示装置を構成する場合は、この面光源装置の前面側
に、図4に仮想線(二点鎖線)で示すように、液晶表示
素子等の非発光型表示体24を配置する。
【0101】この2ウエイ表示装置は、半透過反射板を
必要としないため、面光源装置からの照明光も、前方か
ら入射する外光も効率良く利用して、明るい画像を表示
することができる。
【0102】さらに、前記面光源装置は、光源2に、こ
の光源2から出射する照明光の輝度を制御する照明輝度
制御手段20を設け、光制御板31の反射膜34による
外光の反射率と、前記照明輝度制御手段20による前記
照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方に出射す
る光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定められた
輝度範囲となるように設定したものであるため、この面
光源装置を用いた2ウエイ表示装置は、低照度から高照
度の広い照度範囲の使用環境において、その環境照度に
対して好適な画面輝度の表示を得ることができる。
【0103】図6にはこの発明の第4の実施例を示して
あり、この実施例においては、導光体1の前面が平坦面
となっており、この導光体1の前面側に光制御板36が
設けられている。この光制御板36は、アクリル系樹脂
等からなる透明板であり、導光体1の前面との間に僅か
な隙間をあけてその前面と対向するように設けられてい
る。
【0104】そしてこの光制御板36の前面には、断面
がほぼ三角形状をなす複数の凸部37が微小な所定のピ
ッチで形成されている。これら凸部37は、導光体1の
幅方向(入射端面1aの長さ方向)に沿う横長の筋状に
形成されている。そして照明光の進行方向側における各
凸部37の一側面がその照明光の出射部37aとなって
おり、これら出射部37aを除く光制御板36の前面に
アルミニウムまたは銀等からなる高反射率の反射膜38
が蒸着等により設けられている。
【0105】光源2からの照明光は、図6に実線で示す
ように、導光体1にその入射端面1aから取り込まれ、
この導光体1内をその長さ方向に導かれる。そして、前
記導光体1内をその長さ方向に向かって導かれる照明光
は、直接導光体1の前面から出射したり、導光体1の背
面の反射板5で反射して導光体1の前面から出射した
り、あるいは導光体1の前面と外気(導光体1と光制御
板36との間の空気層)との界面での全反射や、導光体
1の背面の反射板5での反射を繰り返して導光体1の前
面から出射する。
【0106】導光体1の前面から出射した照明光は、光
制御板36の出射部37aから光制御板36の前面側に
出射する。出射部37aから出射する照明光の一部はそ
の出射側に配置する凸部37の反射膜38に当って反射
し、その向きが導光体1の前面と直角の垂線方向にほぼ
沿うように変えられて光制御板36の前方に出射する。
また、前方から入射した外光は、図6に破線で示すよう
に、凸部37の出射部37aの反対側における側面の反
射膜38に当って反射し、光制御板36の前方に向って
出射する。
【0107】このように、この第4の実施例による面光
源装置においては、光制御板36の出射部37aから出
射する照明光の向きを凸部37の反射膜38により導光
体1の前面と直角をなす方向に近い所定方向に変えるこ
とができ、したがって上記第1の実施例において用い
た、導光体1から出射する照明光を所定方向に導くため
の光学部材3を省略することが可能となる。
【0108】また、上記第4の実施例による面光源装置
においても、光源2に、この光源2から出射する照明光
の輝度を制御する照明輝度制御手段20が設けられ、光
制御板36の反射膜38による外光の反射率と、前記照
明輝度制御手段20による前記照明光の輝度制御条件と
が、面光源装置の前方に出射する光の輝度が外部の環境
の照度に応じて予め定められた輝度範囲となるように設
定されており、したがって低照度から高照度の広い照度
範囲の環境において、その環境照度に対して好適な輝度
の光を出射させることができる。
【0109】このため上記面光源装置によれば、充分な
明るさの外光が得られる環境において光源2を点灯せず
に外光の反射光だけを出射させるときも、外光の明るさ
が不足する環境において前記光源2を点灯させ外光の反
射光と前記光源2からの照明光の両方を出射させて外光
の反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、ま
た、外光が得られない環境において前記光源からの照明
光を出射させるときも、前記環境の照度に応じて、その
環境照度に対して好適な輝度の光を出射させることがで
きる。
【0110】しかも、上記面光源装置は、充分な明るさ
の外光が得られる環境では光源2を点灯させなくても外
光の反射光だけで環境照度に対して好適な輝度の光を出
射させることができ、また、外光の明るさが不足する環
境において前記光源2を点灯させ外光の反射光と前記光
源2からの照明光の両方を出射させることにより外光の
反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、外光
の反射光と前記照明光との両方による出射輝度が、環境
照度に対して好適な輝度になるように前記光源2から出
射させる照明光の輝度を制御すればよいため、前記光源
2の消費電力は少なくてすむ。
【0111】上記面光源装置は、例えば、外光を利用す
る反射型表示と面光源装置からの照明光を利用する透過
型表示との両方の表示を行なう2ウエイ表示装置に利用
することが可能なものであり、この面光源装置によれ
ば、光源2からの照明光を前方に出射させるとともに、
前方から入射する外光を反射して前方に出射させること
ができるため、2ウエイ表示装置を、半透過反射板を用
いることなく構成することができる。
【0112】すなわち、上記面光源装置を用いて2ウエ
イ表示装置を構成する場合は、この面光源装置の前面側
に、図6に仮想線(二点鎖線)で示すように、液晶表示
素子等の非発光型表示体24を配置する。
【0113】この2ウエイ表示装置は、半透過反射板を
必要としないため、面光源装置からの照明光も、前方か
ら入射する外光も効率良く利用して、明るい画像を表示
することができる。
【0114】さらに、前記面光源装置は、光源2に、こ
の光源2から出射する照明光の輝度を制御する照明輝度
制御手段20を設け、光制御板36の反射膜38による
外光の反射率と、前記照明輝度制御手段20による前記
照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方に出射す
る光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定められた
輝度範囲となるように設定したものであるため、この面
光源装置を用いた2ウエイ表示装置は、低照度から高照
度の広い照度範囲の使用環境において、その環境照度に
対して好適な画面輝度の表示を得ることができる。
【0115】なお、上記各実施例では、導光体1の背面
に反射板5を設けるようにしたがこの反射板5を省略
し、この反射板5に代えて導光体1の内部に光を乱反射
させる乱反射物質を含有させたり、導光体1の背面に光
を拡散させる拡散ドットを印刷等により設けるようにす
ることも可能である。
【0116】また、上記各実施例においては、導光体の
一端面のみを入射端面としたが、導光体の他の端面も入
射端面とし、その入射端面からも光源の照明光を入射さ
せるようにしても差し支えない。
【0117】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の面光源装置は、
少なくとも一端面が入射端面とされ、前面が複数の凹部
と複数の凸部とが交互に並ぶ凹凸面に形成され、その各
凹部の底面および各凸部の突出端面に反射膜が設けら
れ、前記入射端面から照明光を取り込んで互いに隣接す
る前記凹部と凸部との間の段差面から出射させるととも
に、前方から入射する外光を前記複数の凹部の底面およ
び凸部の突出端面に配置する反射膜で反射させる導光体
と、この導光体の側方に配置され、この導光体の前記入
射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、前記
光源が出射する照明光を導光体の入射端面から取り込ん
で導光体の前面の前記段差面から出射させるとともに、
前方から入射する外光を前記反射膜で反射させて前方に
出射させるようにしたものであり、この面光源装置によ
れば、充分な明るさの外光が得られるときは、光源を点
灯せずに外光の反射光だけを出射させ、外光の明るさが
不足するときは、前記光源を点灯させ外光の反射光と前
記光源からの照明光の両方を出射させて外光の反射光の
輝度不足を前記照明光により補い、また、外光が得られ
ないときは、前記光源からの照明光を出射させることが
できる。
【0118】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。
【0119】請求項2に記載の発明の面光源装置は、前
記請求項1に記載の面光源装置において、導光体の前面
の凹凸面における凹部と凸部が、導光体の入射端面から
入射する照明光の進み方向に向って段階的に低くなる関
係となっていることを特徴としているものであり、した
がってこの面光源装置においては、各凸部の両側に配置
する段差面のうち、照明光の進み方向に向って先方側と
なる一方の段差面つまり照明光が出射する段差面の高さ
がその反対側の他方の段差面よりも高くなり、この高さ
の増大分、照明光の出射光量を増大させることができ
る。
【0120】請求項3に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板の前面には、前記導光体の入射端面から他
端側に向う方向に対して高さが順次高くなる複数の段面
が連なる状態の段状面を有する凸部が複数所定のピッチ
で形成され、その各凸部の段状面には反射膜が設けら
れ、前記導光体の入射端面から取り込んだ照明光を、導
光体の前面から前記光制御板における各凸部の隣接間の
段差面を通して出射させ、この照明光の一部を前記反射
膜で光制御板の前方に向けて反射させるとともに、前方
から入射する外光を前記反射膜で反射させて前方に出射
させるようにしたものであり、したがってこの面光源装
置においては、充分な明るさの外光が得られるときは、
光源を点灯せずに外光の反射光だけを出射させ、外光の
明るさが不足するときは、前記光源を点灯させ外光の反
射光と前記光源からの照明光の両方を出射させて外光の
反射光の輝度不足を前記照明光により補い、また、外光
が得られないときは、前記光源からの照明光を出射させ
ることができる。
【0121】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。また、光制御板の段差面から出射する照明
光の向きを凸部の反射膜により導光体の前面と直角をな
す方向に近い所定方向に変えることができる。
【0122】請求項4に記載の発明の面光源装置は、少
なくとも一端面が入射端面とされ、この入射端面から取
り込んだ照明光を前面から出射させる導光体と、この導
光体の前面側に配置された光制御板と、前記導光体の前
記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具備し、
前記光制御板の前面には、断面がほぼ三角形状をなす複
数の凸部が所定のピッチで形成され、その各凸部におけ
る前記照明光の進行方向側の一側面が出射部となってお
り、この出射部を除く光制御板の前面に反射膜が設けら
れ、前記導光体の入射端面から取り込んだ照明光を、導
光体の前面から前記光制御板における各凸部の出射部を
通して出射させ、この照明光の一部を前記反射膜で光制
御板の前方に向けて反射させるとともに、前方から入射
する外光を前記反射膜で反射させて前方に出射させるよ
うにしたものであり、したがってこの面光源装置におい
ては、充分な明るさの外光が得られるときは、光源を点
灯せずに外光の反射光だけを出射させ、外光の明るさが
不足するときは、前記光源を点灯させ外光の反射光と前
記光源からの照明光の両方を出射させて外光の反射光の
輝度不足を前記照明光により補い、また、外光が得られ
ないときは、前記光源からの照明光を出射させることが
できる。
【0123】このため、この面光源装置によれば、例え
ば外光を利用する反射型表示と面光源装置からの照明光
を利用する透過型表示との両方の表示を行なう2ウエイ
表示装置を、半透過反射板を用いることなく構成するこ
とができる。また、光制御板の出射部から出射する照明
光の向きを凸部の反射膜により導光体の前面と直角をな
す方向に近い所定方向に変えることができる。
【0124】また、請求項5に記載の発明の面光源装置
においては、前記光源に、この光源から出射する照明光
の輝度を制御する照明輝度制御手段を設け、前記段面の
反射膜による外光の反射率と、前記照明輝度制御手段に
よる前記照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方
に出射する光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定
められた輝度範囲となるように設定してあり、したがっ
て充分な明るさの外光が得られる環境において光源を点
灯せずに外光の反射光だけを出射させるときも、外光の
明るさが不足する環境において前記光源を点灯させ外光
の反射光と前記光源からの照明光の両方を出射させて外
光の反射光の輝度不足を前記照明光により補うときも、
また、外光が得られない環境において前記光源からの照
明光を出射させるときも、前記環境の照度に応じて、そ
の環境照度に対して好適な輝度の光を出射させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す面光源装置の断
面図。
【図2】前記面光源装置の一部分を拡大して示す断面
図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す面光源装置の断
面図。
【図4】この発明の第3の実施例を示す面光源装置の断
面図。
【図5】前記面光源装置の一部分を拡大して示す断面
図。
【図6】この発明の第4の実施例を示す面光源装置の断
面図。
【符号の説明】
1…導光体 1a…入射端面 2…光源 3…光制御板 4…凹凸面 4a…凹部 4b…凸部 4c…段差面 7…反射膜 20…照明輝度制御手段 31…光制御板 32…段状面 32a,32b,32c…段面 33…凸部 33a…段差面 34…反射膜 36…光制御板 37…凸部 37a…出射部 38…反射膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端面が入射端面とされ、前面
    が複数の凹部と複数の凸部とが交互に並ぶ凹凸面に形成
    され、その各凹部の底面および各凸部の突出端面に反射
    膜が設けられ、前記入射端面から取り込んだ照明光を互
    いに隣接する前記凹部と凸部との間の段差面から出射さ
    せるとともに、前方から入射する外光を前記複数の凹部
    の底面および凸部の突出端面に配置する反射膜で反射さ
    せる導光体と、この導光体の側方に配置され、この導光
    体の前記入射端面に向けて照明光を出射する光源とを具
    備し、前記光源が出射する照明光を導光体の入射端面か
    ら取り込んで導光体の前面の前記段差面から出射させる
    とともに、前方から入射する外光を前記反射膜で反射さ
    せて前方に出射させることを特徴とする面光源装置。
  2. 【請求項2】導光体の前面の凹凸面における凹部と凸部
    は、導光体の入射端面から入射する照明光の進み方向に
    向って段階的に低くなる関係となっていることを特徴と
    する請求項1に記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】少なくとも一端面が入射端面とされ、この
    入射端面から取り込んだ照明光を前面から出射させる導
    光体と、この導光体の前面側に配置された光制御板と、
    前記導光体の前記入射端面に向けて照明光を出射する光
    源とを具備し、前記光制御板は、前記導光体の入射端面
    から他端側に向う方向に対して高さが順次高くなる複数
    の段面が連なる状態の段状面を有する凸部が複数所定の
    ピッチで形成された前面と、その各凸部の段状面に設け
    られた反射膜とを備え、前記導光体の入射端面から取り
    込んだ照明光を、導光体の前面から前記光制御板におけ
    る各凸部の隣接間の段差面を通して出射させ、この照明
    光の一部を前記反射膜で光制御板の前方に向けて反射さ
    せるとともに、前方から入射する外光を前記反射膜で反
    射させて前方に出射させることを特徴とする面光源装
    置。
  4. 【請求項4】少なくとも一端面が入射端面とされ、この
    入射端面から取り込んだ照明光を前面から出射させる導
    光体と、この導光体の前面側に配置された光制御板と、
    前記導光体の前記入射端面に向けて照明光を出射する光
    源とを具備し、前記光制御板は、前記照明光の進行方向
    と小さい角度で交差する側の一側面と、大きい角度で交
    差する他方側面とからなる断面がほぼ三角形状をなす複
    数の凸部が所定のピッチで形成された前面と、その各凸
    部を形成する側面のうち前記一側面に形成された反射膜
    とを備え、前記他方側面が照明光の出射部を形成し、前
    記導光体の入射端面から取り込んだ照明光を、導光体の
    前面から前記光制御板における各凸部の出射部を通して
    出射させ、この照明光の一部を前記反射膜で光制御板の
    前方に向けて反射させるとともに、前方から入射する外
    光を前記反射膜で反射させて前方に出射させることを特
    徴とする面光源装置。
  5. 【請求項5】前記光源は、この光源から出射する照明光
    の輝度を制御する照明輝度制御手段を備えており、前記
    反射膜による外光の反射率と、前記照明輝度制御手段に
    よる前記照明光の輝度制御条件とが、面光源装置の前方
    に出射する光の輝度が外部の環境の照度に応じて予め定
    められた輝度範囲となるように設定されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の面光源
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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