JP2000113055A - 著作権保護方法および装置と著作権保護プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

著作権保護方法および装置と著作権保護プログラムを記録した記録媒体

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JP2000113055A
JP2000113055A JP28160398A JP28160398A JP2000113055A JP 2000113055 A JP2000113055 A JP 2000113055A JP 28160398 A JP28160398 A JP 28160398A JP 28160398 A JP28160398 A JP 28160398A JP 2000113055 A JP2000113055 A JP 2000113055A
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JP28160398A
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Hideaki Takei
英明 武井
Masami Ueno
正巳 上野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原著作者の二次的著作者に対する二次的著作
権を適確に保護し得る著作権保護方法および装置と著作
権保護プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 二次的著作権を保護する原著作物に二次
的著作権フラグを設定し、原著作物を二次的利用する二
次的著作物には原著作物を指定するリンク先指定子およ
び原著作物の電子署名を記録し、二次的著作物を利用す
る場合には、リンク先指定子で指定される原著作物を読
み出し、該原著作物に二次的著作権フラグが設定されて
いる場合には原著作物の電子署名が正しいか否かをチェ
ックし、電子署名が正しい場合に原著作物のデータを読
み出して二次的著作物のデータに挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次的著作物であ
る第1の著作物が原著作物である第2の著作物を二次的
利用する時、第2の著作者の第1の著作者に対する二次
的著作権を保護する著作権保護方法および装置と著作権
保護プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】二次的著作権について説明する。例え
ば、著作者Eが画像eを作成し、一般に流通させている
とする。このとき著作者Fは画像fを作成するにあたっ
て、図5に示すように画像eを画像fの内部に貼り付け
る操作を行った。つまり画像fは画像eを含んでいる。
このような操作を二次的利用と呼ぶ。
【0003】二次的利用は、このようにデータをそのま
まペーストすることの他に、データの一部あるいは全部
を何らかの手段によって改変した後にペーストすること
も含んでいる。また、二次的利用したときの著作物の相
互的関係をあらわす用語として、もとの著作物を原著作
物(著作物e)、新しい著作物を二次的著作物(著作物
f)と呼ぶ。またそれぞれの著作者を、原著作者(著作
者E)、二次的著作者(著作者F)と呼ぶ。
【0004】このとき、著作者Eは二次的利用を行う二
次的著作者(著作者F)に対して何らかの制約を課した
いことがある。例えば、著作者Eは、画像eを画像fの
内部に貼り付けようとする二次的著作者に対し、対価を
要求したり、または貼り付けること(二次的利用)を完
全に拒否するといった制約を課したいことがある。
【0005】このように原著作物を二次的利用して二次
的著作物を作成する際の、二次的利用する権利(原著作
者が有する:二次的著作者に対する権利)のことを二次
的著作権と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、デー
タの二次的利用を行うには、二次的著作者が原著作物か
ら二次的著作物にデータを貼り付ける方法が一般的であ
った。つまり、二次的著作物のデータの中には原著作物
のデータが含まれるものであるが、誰でも原著作物のデ
ータそのものを貼り付けたり、原著作物のデータを改変
してから貼り付けたりできるため、原著作者の二次的著
作権は保護されないという問題がある。
【0007】一方、本発明者は特願平10−65766
号によって、データの二次的利用を行うのに、二次的著
作者が二次的著作物に原著作物へのリンク属性を与える
という方法を提案した。この二次的著作物をユーザが利
用する際には、このリンク属性に従って二次的著作物に
原著作物のデータが貼り付けられる。なお、このデータ
の貼り付けを行うのはファイルを管理するファイルシス
テムで行われるので、この二次的著作物を利用するユー
ザやアプリケーションはリンク属性の存在を知る必要は
ない。
【0008】このような方法では、二次的著作者は原著
作物のデータを改変して二次的著作物に貼り付けること
はできないが、誰でも自由に原著作物へのリンクを張る
ことができるので、原著作者の二次的著作権は保護され
ないという問題がある。なお、これは、WWWにおいて
リンクを誰でも張ることができるのと似た状況である。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、原著作者の二次的著作者に対
する二次的著作権を適確に保護し得る著作権保護方法お
よび装置と著作権保護プログラムを記録した記録媒体を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、第1の著作物が第2の著
作物を二次的利用する時、第2の著作者の第1の著作者
に対する二次的著作権を保護する著作権保護方法であっ
て、前記第2の著作物の二次的著作権を保護する場合に
は、該第2の著作物に二次的著作権フラグを設定し、第
2の著作物を二次的利用する第1の著作物には、該第2
の著作物を指定するリンク先指定子を設定するととも
に、第2の著作者の電子署名を記録し、第2の著作物を
二次的利用している第1の著作物を利用する場合には、
該第1の著作物に設定されている前記リンク先指定子で
指定される第2の著作物を読み出し、この読み出した第
2の著作物に前記二次的著作権フラグが設定されている
か否かをチェックし、第2の著作物に二次的著作権フラ
グが設定されている場合には、第1の著作物に記録され
ている第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェッ
クし、電子署名が正しい場合には、第2の著作物のデー
タを読み出して第1の著作物のデータに挿入し、該デー
タを出力することを要旨とする。
【0011】請求項1記載の本発明にあっては、二次的
著作権を保護する第2の著作物に二次的著作権フラグを
設定し、第2の著作物を二次的利用する第1の著作物に
は第2の著作物を指定するリンク先指定子および第2の
著作者の電子署名を設定し、第1の著作物を利用する場
合には、第1の著作物に設定のリンク先指定子で指定さ
れる第2の著作物を読み出し、該第2の著作物に二次的
著作権フラグが設定されている場合には第1の著作物に
記録の第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェッ
クし、電子署名が正しい場合に第2の著作物のデータを
読み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを
出力するため、第2の著作者である原著作者の二次的著
作権を適確に保護することができる。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記第2の著作物が更に第3の著
作物を二次的利用する場合には、前記第1の著作物には
前記第2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の
電子署名も記録されることを要旨とする。
【0013】請求項2記載の本発明にあっては、第2の
著作物が更に第3の著作物を二次的利用する場合には第
2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
名も記録されるため、複数の著作物を入れ子式に二次的
利用する場合にも各著作者の二次的著作権を適確に保護
することができる。
【0014】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記第2の著作物が更に第3の著
作物を二次的利用し、更に第3の著作物が次の著作物を
二次的利用するというように各著作物が順次入れ子式に
著作物を二次的利用する場合には、外側の各著作物は内
側で二次的利用されているすべての著作物の著作者の電
子署名を記録することを要旨とする。
【0015】請求項3記載の本発明にあっては、複数の
著作物が順次入れ子式に著作物を二次的利用する場合に
は外側の各著作物は内側で二次的利用されているすべて
の著作物の著作者の電子署名を記録するため、複数の著
作物を入れ子式に二次的利用する場合にも各著作者の二
次的著作権を適確に保護することができる。
【0016】請求項4記載の本発明は、第1の著作物が
第2の著作物を二次的利用する時、第2の著作者の第1
の著作者に対する二次的著作権を保護する著作権保護装
置であって、前記第2の著作物の二次的著作権を保護す
る場合に、該第2の著作物に二次的著作権フラグを設定
するフラグ設定手段と、第2の著作物を二次的利用する
第1の著作物には、該第2の著作物を指定するリンク先
指定子および第2の著作者の電子署名をリンク属性とし
て記録するリンク属性記録手段と、第2の著作物を二次
的利用している第1の著作物を利用する場合に、該第1
の著作物に前記リンク属性として記録されている前記リ
ンク先指定子で指定される第2の著作物を読み出し、こ
の読み出した第2の著作物に前記二次的著作権フラグが
設定されているか否かをチェックするフラグチェック手
段と、第2の著作物に二次的著作権フラグが設定されて
いる場合に、第1の著作物にリンク属性として記録され
ている第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェッ
クする電子署名チェック手段と、電子署名が正しい場合
には、第2の著作物のデータを読み出して第1の著作物
のデータに挿入し、該データを出力する出力手段とを有
することを要旨とする。
【0017】請求項4記載の本発明にあっては、二次的
著作権を保護する第2の著作物に二次的著作権フラグを
設定し、第2の著作物を二次的利用する第1の著作物に
は第2の著作物を指定するリンク先指定子および第2の
著作者の電子署名を設定し、第1の著作物を利用する場
合には、第1の著作物に設定のリンク先指定子で指定さ
れる第2の著作物を読み出し、該第2の著作物に二次的
著作権フラグが設定されている場合には第1の著作物に
記録の第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェッ
クし、電子署名が正しい場合に第2の著作物のデータを
読み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを
出力するため、第2の著作者である原著作者の二次的著
作権を適確に保護することができる。
【0018】また、請求項5記載の本発明は、請求項4
記載の発明において、前記第2の著作物が更に第3の著
作物を二次的利用する場合には、前記第1の著作物には
前記第2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の
電子署名も記録する電子署名記録手段を有することを要
旨とする。
【0019】請求項5記載の本発明にあっては、第2の
著作物が更に第3の著作物を二次的利用する場合には第
2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
名も記録されるため、複数の著作物を入れ子式に二次的
利用する場合にも各著作者の二次的著作権を適確に保護
することができる。
【0020】更に、請求項6記載の本発明は、請求項4
記載の発明において、前記第2の著作物が更に第3の著
作物を二次的利用し、更に第3の著作物が次の著作物を
二次的利用するというように各著作物が順次入れ子式に
著作物を二次的利用する場合には、外側の各著作物は内
側で二次的利用されているすべての著作物の著作者の電
子署名を記録する全電子署名記録手段を有することを要
旨とする。
【0021】請求項6記載の本発明にあっては、複数の
著作物が順次入れ子式に著作物を二次的利用する場合に
は外側の各著作物は内側で二次的利用されているすべて
の著作物の著作者の電子署名を記録するため、複数の著
作物を入れ子式に二次的利用する場合にも各著作者の二
次的著作権を適確に保護することができる。
【0022】請求項7記載の本発明は、第1の著作物が
第2の著作物を二次的利用する時、第2の著作者の第1
の著作者に対する二次的著作権を保護する著作権保護プ
ログラムを記録した記録媒体であって、前記第2の著作
物の二次的著作権を保護する場合には、該第2の著作物
に二次的著作権フラグを設定し、第2の著作物を二次的
利用する第1の著作物には、該第2の著作物を指定する
リンク先指定子を設定するとともに、第2の著作者の電
子署名を記録し、第2の著作物を二次的利用している第
1の著作物を利用する場合には、該第1の著作物に設定
されている前記リンク先指定子で指定される第2の著作
物を読み出し、この読み出した第2の著作物に前記二次
的著作権フラグが設定されているか否かをチェックし、
第2の著作物に二次的著作権フラグが設定されている場
合には、第1の著作物に記録されている第2の著作者の
電子署名が正しいか否かをチェックし、電子署名が正し
い場合には、第2の著作物のデータを読み出して第1の
著作物のデータに挿入し、該データを出力する著作権保
護プログラムを記録媒体に記録することを要旨とする。
【0023】請求項7記載の本発明にあっては、二次的
著作権を保護する第2の著作物に二次的著作権フラグを
設定し、第2の著作物を二次的利用する第1の著作物に
は第2の著作物を指定するリンク先指定子および第2の
著作者の電子署名を設定し、第1の著作物を利用する場
合には、第1の著作物に設定のリンク先指定子で指定さ
れる第2の著作物を読み出し、該第2の著作物に二次的
著作権フラグが設定されている場合には第1の著作物に
記録の第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェッ
クし、電子署名が正しい場合に第2の著作物のデータを
読み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを
出力する著作権保護プログラムを記録媒体に記録するた
め、該記録媒体を用いて、その流通性を高めることがで
きる。
【0024】また、請求項8記載の本発明は、請求項7
記載の発明において、前記第2の著作物が更に第3の著
作物を二次的利用する場合には、前記第1の著作物には
前記第2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の
電子署名も記録される著作権保護プログラムを記録媒体
に記録することを要旨とする。
【0025】請求項8記載の本発明にあっては、第2の
著作物が更に第3の著作物を二次的利用する場合には第
2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
名も記録される著作権保護プログラムを記録媒体に記録
するため、該記録媒体を用いて、その流通性を高めるこ
とができる。
【0026】更に、請求項9記載の本発明は、前記第2
の著作物が更に第3の著作物を二次的利用し、更に第3
の著作物が次の著作物を二次的利用するというように各
著作物が順次入れ子式に著作物を二次的利用する場合に
は、外側の各著作物は内側で二次的利用されているすべ
ての著作物の著作者の電子署名を記録する著作権保護プ
ログラムを記録媒体に記録することを要旨とする。
【0027】請求項9記載の本発明にあっては、複数の
著作物が順次入れ子式に著作物を二次的利用する場合に
は外側の各著作物は内側で二次的利用されているすべて
の著作物の著作者の電子署名を記録する著作権保護プロ
グラムを記録媒体に記録するため、該記録媒体を用い
て、その流通性を高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る著作権保護装置の構成を示すブロック図である。
同図に示す著作権保護装置は、コンピュータシステム1
で構成され、該コンピュータシステム1にはアプリケー
ション3、著作物を構成している複数のファイル7を有
するファイルシステム5、およびリンクスタック9から
構成されている。
【0029】コンピュータシステム1において、デジタ
ルデータとしての著作物はファイル7として記録され
る。複数個のファイル7を管理するのはファイルシステ
ム5の役割である。なお、ファイル7はデータから構成
される。
【0030】一方、ファイル7を実際に利用するのはコ
ンピュータシステム1上で動作するアプリケーション3
である。アプリケーション3はファイルシステム5に対
し、ファイル操作命令を与え、その結果を得ることで、
ファイル(データ)7を利用する。
【0031】一般的なコンピュータシステムの動作にお
けるファイルのリードでは、アプリケーション3はファ
イルシステム5に対し、ファイル操作命令としてリード
命令を発行する。ファイルシステム5はこの命令に対
し、ファイル7のデータを返す。
【0032】本実施形態では、ファイル7は、図2に示
すようにデータ72に加え、二次的著作権フラグ71
と、零個あるいは複数個のリンク属性75から構成され
る。二次的著作権フラグ71は1あるいは0の値を有す
る。リンク属性75は、図3に示すように、リンク先フ
ァイル指定子81、挿入情報83、電子署名85から構
成される。
【0033】以上のように構成される実施形態におい
て、二次的著作権を保護しない原著作物の場合には自身
のファイルの二次的著作権フラグ71に値0を設定する
(以後、非保護ファイルと呼ぶ)。また、二次的著作権
を保護する原著作物の場合には、自身のファイルの二次
的著作権フラグ71に値1を設定する(以後、保護ファ
イルと呼ぶ)。
【0034】非保護ファイルを二次的利用する二次的著
作物の場合には、自身のファイルに新しくリンク属性7
5を1つ加える。そのリンク属性75のリンク先ファイ
ル指定子81に、二次的利用する非保護ファイルを指定
する情報を記録する。そのリンク属性75の挿入情報8
3に、非保護ファイルのデータを自身のデータへ挿入す
るための情報を記録する(以後、非保護ファイルをリン
クするファイルと呼ぶ)。
【0035】保護ファイルを二次的利用する二次的著作
物の場合には、上述した非保護ファイルの設定に加え
て、二次的利用する保護ファイルの著作者から電子署名
をもらい(購入)し、そのリンク属性75の電子署名8
5に記録する(以後、保護ファイルをリンクするファイ
ルと呼ぶ)。
【0036】次に、本実施形態の特徴的動作を列挙する
と、次のとおりである。(1)保護ファイルをリンクす
るファイルを作成する二次的著作者は、保護ファイルの
著作者に電子署名をもらう(購入する)。(2)電子署
名の対象となるのは、保護ファイルをリンクするファイ
ルのデータとリンク属性である。ただし、リンク属性の
うち電子署名は対象外である。(3)二次的著作者は、
作成するファイルのデータとリンク属性を原著作者に送
る。原著作者はこれらに対して電子署名し、それを返
す。(4)二次的著作者は、返された電子署名をリンク
属性の電子署名に記録する。(5)原著作者は、二次的
著作者に電子署名を与える際に、二次的著作者に対して
課金すれば、二次的著作権を与えることに対する対価を
得ることができる。
【0037】次に、ファイルのリードについて説明す
る。ファイルのリードでは、まずアプリケーション3は
ファイルシステム5に対し、ファイル操作命令としてリ
ード命令を発行する。ファイルシステム5はこのリード
命令に対し、まずファイル(元ファイル)のリンク属性
75の有無をチェックする。この結果、リンク属性がな
い場合には、ファイルシステム5は、元ファイルのデー
タ73を返す。リンク属性がある場合には、ファイルシ
ステム5は、リンク属性75に示されるファイル(リン
クファイル)を自身のファイルシステム内から探しだ
す。
【0038】次に、このリンクファイルの二次的著作権
フラグ71をチェックする。この結果、二次的著作権フ
ラグが値0を持つ場合(非保護ファイル)には、リンク
ファイルのデータをリードし、得たデータをリンク属性
の挿入情報83に従って元ファイルのデータに挿入し、
そのデータを返す。二次的著作権フラグが値1を持つ場
合(保護ファイル)には、元ファイルのリンク属性の電
子署名85の正当性をチェックする。この結果、正しく
ない電子署名の場合には、リンクファイルのデータのリ
ードは行われず、アプリケーションへエラーを返す。従
って、保護ファイルをリンクするには正しい電子署名が
必要になる。
【0039】正しい電子署名の場合には、リンクファイ
ルのデータをリードし、得たデータをリンク属性75の
挿入情報83に従って元ファイルのデータに挿入し、そ
のデータを返す。
【0040】次に、本発明の他の実施形態として、複数
ファイルが入れ子式に二次的利用される階層的ファイル
のリードについて説明する。本実施形態では、リンクが
多階層の場合に対応するため、実際は、更に付加的な動
作を行っている。図4を参照して、この付加的な動作に
ついて説明する。
【0041】図4に示すように、ファイルAをリンクす
るファイルB、そしてファイルBをリンクするファイル
Cを考える。この場合、リンク属性の電子署名には、複
数個のファイルに対応した複数個の電子署名が格納され
る。
【0042】まず、ファイルCのリードについて説明す
る。アプリケーション3はファイルシステム5に対し、
ファイルCのリード命令を発行する。ファイルシステム
5はこのリード命令に対し、まずファイルCのリンク属
性75の有無をチェックする。リンク属性がない場合に
は、ファイルシステム5はファイルCのデータを返すの
みであるが、リンク属性がある場合には、ファイルシス
テム5は、ファイルCを示す情報をリンクスタック9に
記録する。
【0043】次に、ファイルシステム5は、リンク属性
に示されるファイルBを自身のファイルシステム内から
探しだし、このファイルBの二次的著作権フラグ71を
チェックする。二次的著作権フラグが値0を持つ場合
(非保護ファイル)には、ファイルBのデータをリード
する。
【0044】このときファイルBのリードは、ファイル
Cをリードする時の動作と同様に行われる。つまり、フ
ァイルBがリンクするファイルAは前記実施形態のよう
にリードされファイルBに挿入される(付加的動作)。
その後、得たデータをリンク属性の挿入情報に従って元
ファイルのデータに挿入し、そのデータを返す。
【0045】また、ファイルBの二次的著作権フラグが
値1を持つ場合(保護ファイル)には、リンクスタック
9に記録されているファイルすべてについて、リンク属
性の電子署名の正当性をチェックする(付加的動作)。
ここで、リンクスタック9に記録されているファイル
は、ファイルBをリードしている時はファイルCが記録
され、ファイルAをリードしている時はファイルCとフ
ァイルBが記録されている。再帰的にリードを行ってい
るからである。
【0046】電子署名の正当性のチェックの結果、少な
くとも1つに正しくない電子署名があった場合(条件が
少し異なる)には、リンクファイルのデータのリードは
行われず、アプリケーションへエラーを返す。すべて正
しい電子署名の場合(条件が少し異なる)には、ファイ
ルBのデータをリードし、得たデータをリンク属性の挿
入情報に従ってファイルCのデータに挿入し、そのデー
タを返す。最後にファイルシステム5は、ファイルCを
示す情報をリンクスタック9から削除する(付加的動
作)。
【0047】すなわち、ファイルAが保護ファイルの場
合、ファイルBの著作者がファイルAの著作者に電子署
名をもらう必要があるのに加え、ファイルCの著作者も
ファイルAの著作者に電子署名をもらう必要がある。
【0048】また、更にファイルBが保護ファイルの場
合、ファイルCの著作者はファイルBの著作者にも電子
署名をもらう必要がある。すなわち、このとき、ファイ
ルCのファイルBに対するリンク属性の電子署名には、
ファイルBとファイルAそれぞれの著作者の電子署名2
つが格納されていなければならない。
【0049】この実施形態では2段階のリンクのあるフ
ァイルのリードについて説明したが、3段階以上の多段
階のあるファイルのリードについてもこれと同様の方法
でリードされることは容易に想像される。
【0050】次に、本発明の別の実施形態として複数個
のファイルのリンクについて説明する。前記各実施形態
では、リンク属性が1つのファイルについて説明した
が、ファイルはリンク属性を複数個設定可能であるの
で、本実施形態ではリンク属性を複数個設定したファイ
ルのリードを説明する。
【0051】前記実施形態では、ファイルシステムはリ
ード命令に対し、対象ファイルのリンク属性の有無をチ
ェックし、リンク属性がある場合はそのリンク属性に従
ってファイルをリード挿入するが、本実施形態では、対
象ファイルが有するすべてのリンク属性についてリンク
属性に従ってファイルをリード挿入する。このようにし
てリンク属性を複数個設定したファイルのリードが行わ
れる。
【0052】また、前記各実施形態において、リンク属
性における挿入情報として「フィルタ」の役割をする情
報(スクリプト)を記述すれば、原著作物に対して改変
を加えたものを二次的著作物の中に挿入することができ
る。なお、フィルタとは、入力に対して何らかの処理を
して出力する処理部のことを指す。
【0053】更に、例えば二次的著作権フラグを2個設
定し、1つは改変してからの挿入用、1つは改変なしの
挿入用とし、改変してからの挿入権が二次的著作物にな
い場合は、改変を指示するスクリプトの記述を求めない
(あった場合は挿入を認めない)ようにすれば、細かい
二次的著作権の制御も可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
二次的著作権を保護する第2の著作物に二次的著作権フ
ラグを設定し、第2の著作物を二次的利用する第1の著
作物には第2の著作物を指定するリンク先指定子および
第2の著作者の電子署名を設定し、第1の著作物を利用
する場合には、第1の著作物に設定のリンク先指定子で
指定される第2の著作物を読み出し、該第2の著作物に
二次的著作権フラグが設定されている場合には第1の著
作物に記録されている第2の著作者の電子署名が正しい
か否かをチェックし、電子署名が正しい場合に第2の著
作物のデータを読み出して第1の著作物のデータに挿入
するので、第2の著作者である原著作者の二次的著作権
を適確に保護することができる。
【0055】また、本発明によれば、第2の著作物が更
に第3の著作物を二次的利用する場合には第2の著作者
の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署名も記録さ
れるので、複数の著作物を入れ子式に二次的利用する場
合にも各著作者の二次的著作権を適確に保護することが
できる。
【0056】更に、本発明によれば、複数の著作物が順
次入れ子式に著作物を二次的利用する場合には外側の各
著作物は内側で二次的利用されているすべての著作物の
著作者の電子署名を記録するので、複数の著作物を入れ
子式に二次的利用する場合にも各著作者の二次的著作権
を適確に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る著作権保護装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態に使用されるファイルの構成を
示す図である。
【図3】図2に示すファイルに使用されているリンク属
性の構成を示す図である。
【図4】複数のファイルが階層的、すなわち入れ子式に
二次的利用されている場合の説明図である。
【図5】二次的利用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム 3 アプリケーション 5 ファイルシステム 7 ファイル 9 リンクスタック 71 二次的著作権フラグ 75 リンク属性 81 リンク先ファイル指定子 85 電子署名
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 1/00 640 G09C 1/00 640Z 660 660D Fターム(参考) 5B017 AA06 BA04 BA05 BB10 CA16 5B049 AA05 BB25 5B082 AA13 EA09 EA12 GA12 GC05 5B085 AE23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の著作物が第2の著作物を二次的利
    用する時、第2の著作者の第1の著作者に対する二次的
    著作権を保護する著作権保護方法であって、 前記第2の著作物の二次的著作権を保護する場合には、
    該第2の著作物に二次的著作権フラグを設定し、 第2の著作物を二次的利用する第1の著作物には、該第
    2の著作物を指定するリンク先指定子を設定するととも
    に、第2の著作者の電子署名を記録し、 第2の著作物を二次的利用している第1の著作物を利用
    する場合には、該第1の著作物に設定されている前記リ
    ンク先指定子で指定される第2の著作物を読み出し、 この読み出した第2の著作物に前記二次的著作権フラグ
    が設定されているか否かをチェックし、 第2の著作物に二次的著作権フラグが設定されている場
    合には、第1の著作物に記録されている第2の著作者の
    電子署名が正しいか否かをチェックし、 電子署名が正しい場合には、第2の著作物のデータを読
    み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを出
    力することを特徴とする著作権保護方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用する場合には、前記第1の著作物には前記第
    2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
    名も記録されることを特徴とする請求項1記載の著作権
    保護方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用し、更に第3の著作物が次の著作物を二次的
    利用するというように各著作物が順次入れ子式に著作物
    を二次的利用する場合には、外側の各著作物は内側で二
    次的利用されているすべての著作物の著作者の電子署名
    を記録することを特徴とする請求項1記載の著作権保護
    方法。
  4. 【請求項4】 第1の著作物が第2の著作物を二次的利
    用する時、第2の著作者の第1の著作者に対する二次的
    著作権を保護する著作権保護装置であって、 前記第2の著作物の二次的著作権を保護する場合に、該
    第2の著作物に二次的著作権フラグを設定するフラグ設
    定手段と、 第2の著作物を二次的利用する第1の著作物には、該第
    2の著作物を指定するリンク先指定子および第2の著作
    者の電子署名をリンク属性として記録するリンク属性記
    録手段と、 第2の著作物を二次的利用している第1の著作物を利用
    する場合に、該第1の著作物に前記リンク属性として記
    録されている前記リンク先指定子で指定される第2の著
    作物を読み出し、この読み出した第2の著作物に前記二
    次的著作権フラグが設定されているか否かをチェックす
    るフラグチェック手段と、 第2の著作物に二次的著作権フラグが設定されている場
    合に、第1の著作物にリンク属性として記録されている
    第2の著作者の電子署名が正しいか否かをチェックする
    電子署名チェック手段と、 電子署名が正しい場合には、第2の著作物のデータを読
    み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを出
    力する出力手段とを有することを特徴とする著作権保護
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用する場合には、前記第1の著作物には前記第
    2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
    名も記録する電子署名記録手段を有することを特徴とす
    る請求項4記載の著作権保護装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用し、更に第3の著作物が次の著作物を二次的
    利用するというように各著作物が順次入れ子式に著作物
    を二次的利用する場合には、外側の各著作物は内側で二
    次的利用されているすべての著作物の著作者の電子署名
    を記録する全電子署名記録手段を有することを特徴とす
    る請求項4記載の著作権保護装置。
  7. 【請求項7】 第1の著作物が第2の著作物を二次的利
    用する時、第2の著作者の第1の著作者に対する二次的
    著作権を保護する著作権保護プログラムを記録した記録
    媒体であって、 前記第2の著作物の二次的著作権を保護する場合には、
    該第2の著作物に二次的著作権フラグを設定し、 第2の著作物を二次的利用する第1の著作物には、該第
    2の著作物を指定するリンク先指定子を設定するととも
    に、第2の著作者の電子署名を記録し、 第2の著作物を二次的利用している第1の著作物を利用
    する場合には、該第1の著作物に設定されている前記リ
    ンク先指定子で指定される第2の著作物を読み出し、 この読み出した第2の著作物に前記二次的著作権フラグ
    が設定されているか否かをチェックし、 第2の著作物に二次的著作権フラグが設定されている場
    合には、第1の著作物に記録されている第2の著作者の
    電子署名が正しいか否かをチェックし、 電子署名が正しい場合には、第2の著作物のデータを読
    み出して第1の著作物のデータに挿入し、該データを出
    力することを特徴とする著作権保護プログラムを記録し
    た記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用する場合には、前記第1の著作物には前記第
    2の著作者の電子署名に加えて、第3の著作者の電子署
    名も記録されることを特徴とする請求項7記載の著作権
    保護プログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記第2の著作物が更に第3の著作物を
    二次的利用し、更に第3の著作物が次の著作物を二次的
    利用するというように各著作物が順次入れ子式に著作物
    を二次的利用する場合には、外側の各著作物は内側で二
    次的利用されているすべての著作物の著作者の電子署名
    を記録することを特徴とする請求項7記載の著作権保護
    プログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7454627B2 (en) 2001-03-08 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Recording medium containing copyright information, recording apparatus and recording method therefor
KR100986332B1 (ko) * 2007-11-02 2010-10-08 구글 인코포레이티드 저작권 보호를 위한 게시물 제공 방법 및 그 시스템

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