JP2000111678A - 沸騰水型原子炉 - Google Patents

沸騰水型原子炉

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JP2000111678A
JP2000111678A JP10286913A JP28691398A JP2000111678A JP 2000111678 A JP2000111678 A JP 2000111678A JP 10286913 A JP10286913 A JP 10286913A JP 28691398 A JP28691398 A JP 28691398A JP 2000111678 A JP2000111678 A JP 2000111678A
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separator
reactor vessel
control rod
reactor
shroud
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JP10286913A
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Kazuyoshi Kataoka
一芳 片岡
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉容器高さを小さくし且つ炉心寸法に対す
る原子炉容器容積を小さくした構造を簡素に構築できる
沸騰水型原子炉を経済性の面でより有利に提供する。 【解決手段】チャンネルボックス(以下「ボックス」)
6及びセパレータ8は、互いの個数が同数であり、ボッ
クス6の形状で規定される水平内接円の径寸法がセパレ
ータ8の外筒で規定される水平外接円の径寸法以上であ
り、ボックス6内の冷却材流出状態がセパレータ8内の
冷却材流入条件を満たすように燃料集合体5の体数とそ
の寸法並びにセパレータ8の本数とその寸法が規定され
る。短尺シュラウド20は、その円筒上端部の位置が上
部格子板7を配置した位置と同じになるように構成され
る。セパレータ連結金具21は、ボックス6上に配置さ
れる。セパレータ格子板22は、セパレータ8を支持
し、ドライヤー9のスカート9bの内壁部を介して原子
炉容器1に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、沸騰水型原子炉
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、原子力を利用して蒸気を発生さ
せる沸騰水型原子炉(以下「BWR」と呼ぶ)の従来例
を説明するものである。
【0003】図9に示すBWRには、原子炉容器1(図
中の符号1aは上蓋)内の中心部に円筒状のシュラウド
2及びその上部に位置するシュラウドヘッド2aが配設
されている。このシュラウド2の内側には、炉心支持板
3で支持された炉心4を成す複数体の燃料集合体5…5
(燃料チャンネルボックス6…6及び複数本の燃料棒
(図示しない)を搭載)が装備され、その炉心4の上側
に上部格子板7が配置されている。この上部格子板6の
上側にはセパレータスタンドパイプ8a…8aを介して
複数本のセパレータ(気水分離器)8…8及びドライヤ
ー(蒸気乾燥器)9…9が設置されている。
【0004】このように構成されたBWRでは、冷却材
が燃料チャンネルボックス(以下単に「チャンネルボッ
クス」と呼ぶ)6…6の下部からその内部に移動中に加
熱され、その一部が蒸気となる。この蒸気は、チャンネ
ルボックス6…6の上端部から出てセパレータ8…8に
流れ込み、水と蒸気に分離される。そのうち蒸気はドラ
イヤー(図中の符号9aはドライヤーフード)9…9に
流れ込み、ここでセパレータ8…8で取り残された水分
が取り除かれ、その蒸気が原子炉容器1に設置された蒸
気ノズル10を介して容器外部に流れ出て図示しないタ
ービン系に向かう。
【0005】一方、セパレータ8…8やドライヤー9…
9で分離された水は、原子炉容器1及びシュラウド2間
の空間部、すなわちダウンカマー11に流れ込み、原子
炉容器1の下部を通って再びチャンネルボックス6…6
に流れ込む。とくにセパレータ8…8で分離された水
は、その下部に設置されたセパレータスタンドパイプ8
a…8aの間隙に流れ落ち、そこから水平方向にダウン
カマー11に向かって流れ出る。このうち、ドライヤー
9…9では蒸気を水平方向流れに変え、その内部の図示
しない波形板に流入させて水分を除去する。
【0006】上記の炉心4内には、その核反応を制御す
るために互いに隣接する4個のチャンネルボックス6…
6に1本の割合で複数本の制御棒13…13がその下部
から上部の方向に挿入及びその逆方向に引き抜き自在に
配設される。この制御棒13…13は、原子炉容器1の
下部に設置された制御棒駆動装置(制御棒駆動機構ハウ
ジング)14…14により運転停止中には全てが炉心4
内に挿入され、出力運転時には数本又は十数本を除く大
部分が炉心4外に引き抜かれ、炉心支持板3の下の制御
棒案内管15…15内で待機するようになっている。
【0007】また上記の炉心4内には、原子炉容器1の
下部から原子炉出力を計測する中性子検出器等のセンサ
ー(図示しない)も上下動自在に挿入される。このセン
サーは、原子炉容器1の下方に設置された炉内核計装装
置16によりその炉内核計装ハウジング17を介して燃
料集合体5…5の位置で上下動可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のBWRにおいては、原子炉容器内で制御棒の待
機空間(炉心支持板の下部空間)、燃料集合体、セパレ
ータスタンドパイプ、セパレータ、ドライヤーが垂直方
向に直列に並ぶ構造となっているため、原子炉容器の高
さが高くなり、炉心寸法に対する原子炉容器容積も大き
くなるといった問題があった。それに伴い、原子炉建屋
容積も大きくなる等、物量も多くなり、経済性の面で不
利であった。
【0009】また、原子炉容器の下方には制御棒駆動装
置の空間が必要であるため、格納容器や原子炉建屋の高
さが大きくなり、同上の理由で経済性の面で不利であっ
た。この制御棒駆動機構は、制御棒を炉心の下部から上
部の方向に重力に逆らって挿入駆動するための強い力を
必要とし、これにより、その構造が複雑になるといった
問題もあった。
【0010】さらに、ドライヤーは、ドライヤーユニッ
トの蒸気流入速度を充分低くするために蒸気流入面を垂
直方向に延ばし、ドライヤーユニットを複数にして蒸気
流入面積を確保している。そのため、ドライヤーの高さ
が高くなり、その結果、原子炉容器高さが大きくなり経
済性の面で不利であった。ドライヤーユニットを複数に
したためドライヤーフードが必要となり、炉心の上方に
シュラウドヘッド、セパレータ、ドライヤーを積み重ね
た構造となるため、その他の制御棒駆動機構等の構造物
を原子炉容器の下部に設置しなければならないといった
構造上の制約もあった。
【0011】この発明は、このような従来の事情を考慮
してなされたものであり、原子炉容器高さを小さくし且
つ炉心寸法に対する原子炉容器容積を小さくした構造を
簡素に構築できる沸騰水型原子炉を経済性の面でより有
利に提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、沸騰水型原子炉において、燃料チャンネ
ルボックス個数とセパレータ本数を同じとし、各燃料チ
ャンネルボックス上端にセパレータ連結金具を介してセ
パレータのスタンドパイプ下端を接続し、シュラウドヘ
ッドを削除し、ドライヤースカート内壁で支持されたセ
パレータ格子板を備え、シュラウド円筒部の上端を燃料
格子板位置にした短尺シュラウドを備え、チャンネルボ
ックスの水平内接円の径がセパレータ外筒の水平外接円
の径以上で、かつ、チャンネルボックスの流出冷却材状
態がセパレータの冷却材流入条件を満たすように燃料集
合体体数と燃料集合体寸法ならびにセパレータ本数とセ
パレータ寸法を設定した構成に着目した。この構成によ
り、以下の各態様が可能となる。
【0013】1):セパレータスタンドパイプ下端を垂
直方向下に広がる円錐形状とし、その底面の水平外接円
の径が燃料チャンネルボックスの水平内接円の径以下と
したセパレータスタンドパイプと、燃料チャンネルボッ
クス上端に取り付けられ、且つ下部水平断面形状は燃料
チャンネルボックス上端の水平断面形状と同じとし、且
つ上部は垂直方向上に狭まる円錐形状とし、その側面の
垂直軸に対する角度が前記セパレータスタンドパイプ下
端の円錐形状のものと同じとしたセパレータ連結金具と
を備える。
【0014】2):炉心支持板と燃料上部格子板の間の
シュラウド円筒部の側面に冷却水排出口を備える。
【0015】3):最外周燃料集合体の外側と原子炉容
器内壁の間に冷却材流路を備えた上部格子板と、最外周
燃料集合体の外側と原子炉容器内壁の間に冷却材流路ま
たは原子炉内蔵ポンプのサクション部を設け、炉心支持
板と上部格子板をシュラウドの代わりに原子炉容器内壁
で支持し、シュラウドを省略する。
【0016】4):スタンドパイプを含むセパレータの
長さを制御棒長以上にし、制御棒の炉心引抜き位置を垂
直方向はセパレータのスタンドパイプと同じ位置とし、
水平方向は隣り合うスタンドパイプの間隙とする。
【0017】5):セパレータ格子板をドライヤースカ
ート内壁の代わりに、原子炉容器内壁で支持させ、その
セパレータ格子板上で最外周のセパレータと原子炉容器
の間に複数のドライヤーユニットを水平断面が多角筒状
に並べ、そのドライヤーユニットの頂部に蒸気シールを
設け、ドライヤーユニットの蒸気流入面総面積が蒸気流
入流速条件を満たす蒸気発生量を持つようにし、ドライ
ヤーフード及びドライヤースカートを省略する。
【0018】6):制御棒駆動装置を原子炉容器上蓋の
上部に設け、セパレータ格子板に制御棒連結棒案内管を
設け、原子炉容器の上蓋を貫通し連結棒案内管を通って
制御棒に接続される分割可能な制御棒連結棒を備える。
【0019】7):冷却材の循環機構として自然循環力
を利用し、再循環ポンプを使用しない沸騰水型原子炉に
適用する。
【0020】この発明に係る沸騰水型原子炉は、以上の
着想に基づいて完成されたものである。
【0021】すなわち、請求項1記載の発明に係る沸騰
水型原子炉は、原子炉容器と、この原子炉容器内に配置
される複数の燃料集合体の外筒部を成す複数のチャンネ
ルボックスと、前記複数の燃料集合体が成す炉心の周囲
を囲む円筒状のシュラウド及びその上部に位置するシュ
ラウドヘッドと、前記シュラウドの下部及び上部で前記
炉心を支持する炉心支持板及び上部格子板と、前記シュ
ラウドヘッド上にセパレータスタンドパイプを介して配
置される複数のセパレータと、このセパレータの上部に
配置されるドライヤーとを備えた構成である。
【0022】この構成において、前記チャンネルボック
ス及び前記セパレータは、互いの個数が同数であり且つ
前記チャンネルボックスの形状で規定される水平内接円
の径寸法が前記セパレータの外筒で規定される水平外接
円の径寸法以上であり且つ前記チャンネルボックス内の
冷却材流出状態が前記セパレータ内の冷却材流入条件を
満たすように前記燃料集合体の体数とその寸法並びに前
記セパレータの本数とその寸法が規定される。
【0023】そして、前記シュラウドと前記シュラウド
ヘッドとで互いに円筒状に一体に形成され且つその円筒
上端部の位置が前記上部格子板を配置した位置と同じに
なるように構成された短尺シュラウドと、この短尺シュ
ラウド内に配置される前記チャンネルボックス上に配置
され且つそのチャンネルボックスを前記セパレータスタ
ンドパイプに直接に連結するセパレータ連結金具と、こ
のセパレータ連結金具を介して前記チャンネルボックス
に連結された前記セパレータを支持し且つ前記ドライヤ
ーのスカート内壁部を介して前記原子炉容器に固定され
るセパレータ格子板とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記セパレータスタンドパイプは、その下
端部は垂直方向下側にテーパ状に面積の広がる円錐形状
に形成され、且つその底面の水平外接円の径寸法が前記
燃料チャンネルボックスの水平内接円の径以下であり、
前記セパレータ連結金具は、その下部の水平断面形状が
前記チャンネルボックス上端部の水平断面形状と同じで
あり、且つその上部が垂直方向上側に向けてテーパ状に
面積の狭くなる円錐形状に形成され、且つその側面の垂
直軸に対する角度が前記セパレータスタンドパイプの下
端部を成す円錐形状側面の垂直軸に対する角度と同じで
あることを特徴とする。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記短尺シュラウドの側面における前記炉
心支持板を設置した位置及び前記燃料上部格子板を設置
した位置の間に冷却水排出口を設けたことを特徴とす
る。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記短尺シュラウドを前記原子炉容器の内
壁の一部として一体に構成し、前記上部格子板は、前記
複数体の燃料集合体の最外周外側の位置と前記原子炉容
器の内壁位置との間に冷却材流路を備え、前記炉心支持
板は、前記複数体の燃料集合体の最外周外側の位置と前
記原子炉容器の内壁位置との間に冷却材流路又は原子炉
内蔵ポンプ用サクション部を備え、前記炉心支持板と上
部格子板とを前記原子炉容器の内壁で支持したことを特
徴とする。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記炉心内に引き抜き自在に挿入される複
数の制御棒と、この制御棒を駆動する制御棒駆動機構を
備え、前記複数の制御棒は、前記セパレータスタンドパ
イプを含む前記セパレータの長さよりも短く、前記制御
棒駆動機構は、引抜き時に前記制御棒を前記チャンネル
ボックス間の間隙部に設定された挿入位置からその垂直
方向上側の前記セパレータスタンドパイプを含む前記セ
パレータ間の間隙部に予め設定された待機位置に移動さ
せると共に、挿入時に前記制御棒を前記挿入位置から前
記挿入位置に移動させる駆動機構であることを特徴とす
る。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記セパレータ格子板を前記原子炉容器の
内壁で支持すると共に、前記ドライヤーは、前記セパレ
ータ格子板上で前記セパレータの最外周位置と前記原子
炉容器の内壁位置との間にその水平断面が多角筒状にな
るように配列された複数のドライヤーユニットと、この
ドライヤーユニットの頂部に装備される蒸気シールとで
構成され、前記ドライヤーユニットの蒸気流入面総面積
を、蒸気流入流速条件を満たす蒸気発生量をもつように
設定したを特徴とする。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記炉心内に引き抜き自在に挿入される複
数の制御棒と、この制御棒を駆動する制御棒駆動機構を
備え、前記制御棒駆動機構は、前記複数の制御棒に連結
される分割可能な複数の制御棒連結棒と、この制御棒連
結棒を前記炉心内に案内する制御棒連結棒案内管とを備
え、この制御棒連結棒案内管を前記セパレータ格子板に
配置し、前記制御棒連結棒を前記原子炉容器の上蓋を貫
通して前記制御棒案内管を介して上下動自在に配置し、
この制御棒連結棒の先端部に前記制御棒を連結したこと
を特徴とする。
【0030】請求項8記載の発明に係る沸騰水型原子炉
は、請求項1から7までのいずれか1項記載の発明にお
いて、前記原子炉容器内の冷却材の循環機構として自然
循環力を利用することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る沸騰水型原
子炉の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1に示すBWRに
は、原子炉容器1(図中の符号1aは上蓋)内の中心部
に円筒状の短尺シュラウド20が配設されている。この
短尺シュラウド20の内側には、炉心支持板3で支持さ
れた炉心4を成す複数体の燃料集合体5…5(燃料チャ
ンネルボックス6…6及び複数本の燃料棒(図示しな
い)を搭載)が装備され、その炉心4の上側に上部格子
板7が配置されている。この上部格子板6の上側にはセ
パレータスタンドパイプ8a…8aを介して複数本のセ
パレータ(気水分離器)8…8及びドライヤー(蒸気乾
燥器)9…9が設置されている。
【0033】このように構成されたBWRでは、冷却材
が燃料チャンネルボックス(以下単に「チャンネルボッ
クス」と呼ぶ)6…6の下部からその内部に移動中に加
熱され、その一部が蒸気となる。この蒸気は、チャンネ
ルボックス6…6の上端部から出てセパレータ8…8に
流れ込み、水と蒸気に分離される。そのうち蒸気はドラ
イヤー(図中の符号9aはドライヤーフード)9…9に
流れ込み、ここでセパレータ8…8で取り残された水分
が取り除かれ、その蒸気が原子炉容器1に設置された蒸
気ノズル10を介して容器外部に流れ出て図示しないタ
ービン系に向かう。
【0034】一方、セパレータ8…8やドライヤー9…
9で分離された水は、原子炉容器1及びシュラウド2間
の空間部、すなわちダウンカマー11に流れ込み、原子
炉容器1の下部を通って再びチャンネルボックス6…6
に流れ込む。とくにセパレータ8…8で分離された水
は、その下部に設置されたセパレータスタンドパイプ8
a…8aの間隙に流れ落ち、そこから水平方向にダウン
カマー11に向かって流れ出る。このうち、ドライヤー
9…9では蒸気を水平方向流れに変え、その内部の波形
板(図示しない)に流入させて水分を除去する。
【0035】上記の炉心4内には、その核反応を制御す
るために互いに隣接する4個のチャンネルボックス6…
6に1本の割合で複数本の制御棒13…13がその下部
から上部の方向に挿入及びその逆方向に引き抜き自在に
配設される。この制御棒13…13は、その下部に連結
された制御棒連結棒13a…13aと共に原子炉容器1
の下部に設置された制御棒駆動装置(制御棒駆動機構ハ
ウジング)14…14により運転停止中には全てが炉心
4内に挿入され、出力運転時には数本又は十数本を除く
大部分が炉心4外に引き抜かれ、炉心支持板3の下の制
御棒案内管15…15内で待機するようになっている。
【0036】また上記の炉心4内には、原子炉容器1の
下部から原子炉出力を計測する中性子検出器等のセンサ
ー(図示しない)も上下動自在に挿入される。このセン
サーは、原子炉容器1の下方に設置された炉内核計装装
置(図示しない)によりその炉内核計装ハウジング(図
示しない)を介して燃料集合体5…5の位置で上下動可
能となっている。
【0037】上記のチャンネルボックス6…6及びセパ
レータ8…8は、互いの個数が同数であり、チャンネル
ボックス6の形状で規定される水平内接円の径寸法がセ
パレータ8の外筒で規定される水平外接円の径寸法以上
(図1中ではチャンネルボックス6の垂直断面の幅がセ
パレータ8の外筒幅と等しい)であり、チャンネルボッ
クス6内の冷却材流出状態が「セパレータ8…8内の冷
却材流入条件」を満たすように燃料集合体5…5の体数
とその寸法並びにセパレータ8…8の本数とその寸法が
規定されている。
【0038】ここで、「セパレータ8…8の冷却材流入
条件」は、流量、クオリティ、原子炉水位などの関数で
表わされるが、話を簡単にするためにセパレータ流量
(Gs)とセパレータクオリティ(Xs)についての
み、それぞれ独立した条件、すなわち下限値(Gsmi
n、Xsmin)と上限値(Gsmax、Xsmax)
があると仮定する。また、チャンネルボックス6の水平
断面形状を正方形、セパレータ8の水平断面形状を円と
し、原子炉の熱出力(Q)、炉心流量(G)、原子炉出
入口のエンタルピー差(Dh)、燃料集合体5の平均出
力密度(q)と表わす。すると、燃料集合体体数(N
c)と燃料集合体寸法(一辺Ac、長さLc)ならびに
セパレータ本数(Ns)とセパレータ寸法(外筒外径D
s)は、次のような関係を満足するように決められる
(なお、話を簡単にするために、個々の集合体出力と集
合体流量は全体等しいとする)。
【0039】
【数1】原子炉の熱出力と炉心流量の関係:Q=GXΔ
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】セパレータの流入流量:Gs=G/Ns
【数7】
【数8】セパレータの流入クオリティ:Xs=X
【数9】
【0040】以上の[数1]〜[数9]式により、「セ
パレータ8…8の冷却材流入条件」を満たす燃料集合体
5…5の体数(Nc=Ns)とその寸法(As、Ls)
とは、次の関係を満たすように設定される。
【0041】
【数10】
【数11】
【0042】なお、実際の設計では、上記のほか、核
的、熱水力的条件等も加味されるが、この発明の趣旨に
は直接関係しないため、その説明を省略する。
【0043】短尺シュラウド20は、従来例のシュラウ
ドとシュラウドヘッドとで互いに円筒状に一体に形成
し、その円筒上端部の水平位置が上部格子板7を配置し
た水平位置と同じになるように構成されている。この短
尺シュラウド20により、従来例のシュラウドヘッド部
分が省略可能となった。
【0044】これに代わって、このBWRは、短尺シュ
ラウド20内に配置されるチャンネルボックス6…6上
に配置され、そのチャンネルボックス6…6をセパレー
タ・スタンドパイプ8a…8aに直接に連結するセパレ
ータ連結金具21と、このセパレータ連結金具21を介
してチャンネルボックス6…6に連結されたセパレータ
8…8を支持し、ドライヤー9…9のスカート9b…9
bの内壁部を介して原子炉容器1に固定されるセパレー
タ格子板22とを備えている。
【0045】セパレータ格子板22は、図2に示すよう
に、上部格子板7と同様の井桁状の格子構造を持ち、そ
の格子構造によりセパレータ8の外筒8bの水平方向の
揺れを防ぐと共に水平方向の位置決めの役割をもつ。
【0046】従って、この実施の形態によれば、短尺シ
ュラウドにより従来のシュラウドヘッドが省略される
分、原子炉容器の高さを低くでき、それに伴い原子炉格
納容器や原子炉建屋の高さも低減でき、これにより、原
子炉を経済的に比較的安価に提供できる。
【0047】第2の実施の形態は、上記のセパレータ連
結金具21を用いたチャンネルボックス6とセパレータ
8との連結構造を工夫したものである。この構造を図3
の水平断面に基づいて説明する。
【0048】セパレータ8は、図3に示すようにそのス
タンドパイプ下端部8cが垂直方向下側に向けてテーパ
状に面積の広がる円錐形状に形成されている。
【0049】セパレータ連結金具21は、図3に示すよ
うに燃料集合体(図中の符号5aは燃料棒)5のチャン
ネルボックス6の上端に取り付けられ、その下部の水平
断面形状が燃料チャンネルボックス上端の水平断面形状
と同じであり、その上部が垂直方向上側に向けてテーパ
状に面積の狭まる円錐形状に形成され、その側面の垂直
軸に対する角度が上述のセパレータスタンドパイプ下端
部8cの円錐形状のものと同じに設定している。
【0050】従って、このセパレータ連結金具21によ
れば、チャンネルボックス6とセパレータスタンドパイ
プ8cとを容易に分離できると共に、運転中はチャンネ
ルボックス6から出る冷却材がセパレータ8の周囲の空
間部に漏れ出るのを抑制できる。
【0051】第3の実施の形態は、前述の図1に示すよ
うに短尺シュラウド20の円筒部側面における炉心支持
板3と上部格子板7との間の位置に冷却材排出流路30
を設けたものである。この冷却材排出流路30により、
チャンネルボックス6…6の周りの冷却材がダウンカマ
ー11に流れ込み、チャンネルボックス1周囲での冷却
材の淀みがなくなるため、この冷却材の淀みに起因する
チャンネルボックス表面の熱伝達低下等の不都合な事態
を解消できる。
【0052】第4の実施の形態は、図4に示すように短
尺シュラウド20を原子炉容器1の内壁の一部として一
体に形成することで削除し、この原子炉容器1の内壁と
燃料集合体5…5の最外周の外側位置とで形成される従
来のダウンカマー11を含む新たな空間部に冷却材流路
31を設け、この流路31の上部位置に相当する上部格
子板7及びその下部位置に相当する炉心支持板3にそれ
ぞれ冷却材用開口部31a、31bを設けたものであ
る。このうち、炉心支持板3の冷却材用開口部31bの
一部には、図示のように原子炉容器1の下部に設置され
た原子炉内蔵ポンプ32のサクション部33を設けるこ
とも可能である。
【0053】このような冷却材流路系によれば、チャン
ネルボックス6周囲の冷却材が冷却材用開口部31a、
31bを介してダウンカマーを含む冷却材流路31に流
れ込むため、上記と同様にチャンネルボックス周囲の冷
却材の淀みがなくなり、これに起因するチャンネルボッ
クス表面の熱伝達低下等の不都合な事態を解消できる。
【0054】従って、この実施の形態によれば、従来の
シュラウドヘッドのほか、シュラウドも削除できるた
め、原子炉容器の高さをより一層低くでき、設計の自由
度もより一層増やすことができる。
【0055】その結果、シュラウドヘッド及びシュラウ
ドを省略して設計の自由度が増える利点を生かすことに
より、様々な変形例及び応用例が可能となった。以下、
これらを第5以降の実施の形態として順次説明してい
く。
【0056】第5の実施の形態は、図5に示すようにセ
パレータスタンドパイプ8bを含むセパレータ8の長さ
を制御棒13の長さ以上にし、制御棒13の炉心引抜き
位置(待機位置)を、その垂直方向はスタンドパイプ4
と同じ位置とし、その水平方向は隣り合うスタンドパイ
プ4の間隙位置に設定したものである。この構成によれ
ば、制御棒駆動装置14により、挿入時に制御棒13を
スタンドパイプ4の間隙位置から下方、すなわち重力の
方向に沿ってチャンネルボックス6内に挿入すると共
に、引抜き時にチャンネルボックス6から上方に向けて
セパレータスタンドパイプ8bの間隙位置に待機可能と
なる。
【0057】従って、この実施の形態によれば、従来の
ように制御棒を重力に逆らって挿入する必要がなくなる
ため、制御棒駆動機構に要求されていた重力に抗する力
も必要となくなり、その構造をより簡素に構築でき、こ
れにより、原子炉を経済的に比較的安価に提供できる。
【0058】第6の実施の形態は、図6、図7(a)及
び(b)に示すように上述のドライヤーフード9a及び
そのスカート9bを含むドライヤー9に代えて、原子炉
容器1の内壁で直接に支持させたセパレータ格子板8上
で、セパレータ8の最外周部の位置と原子炉容器1の間
に水平断面が多角筒状になるように配列した複数のドラ
イヤーユニット40…40と、このドライヤーユニット
40…40の頂部に配設される蒸気シール41とを備え
ている(図中の符号42はドライヤー・ドレン配管を示
す)。この蒸気シール41と原子炉容器1の内壁又はそ
の上蓋1aとで従来のドライヤーフードと同様にセパレ
ータ8から流出する蒸気を取り囲むことが可能となって
いる。
【0059】ドライヤーユニット40…40は、蒸気流
入流速条件を満たす蒸気流入面総面積(Ad)を持つよ
うに構成されている。話を簡単にするために、ドライヤ
ーユニット40…40を無限の多角筒、すなわち円筒状
(内径Dds、高さHds)に配列させたと仮定する。
また多くの場合、ドライヤーの蒸気流入流速(Vs)に
は上限値(Vmax)が与えられているため、原子炉の
蒸気発生体積流量(Gst)を考慮に入れると、以下の
関係式が成立する。
【0060】
【数12】
【数13】
【数14】
【数15】原子炉容器の内径:Drpv
【0061】以上の[数12]〜[数15]により、ド
ライヤーユニット40…40は、次の関係式を満たす蒸
気流入面総面積をもつことが必要となる。
【0062】
【数16】
【0063】従って、この実施の形態によれば、従来の
ドライヤーの代わりに筒状のドライヤーユニットを設け
たため、その筒状の中央部を他の用途を兼ねて有効に活
用したり、例えば制御棒駆動機構を原子炉容器の上部に
設置してその分、下部空間を小さくしたりする等の設計
の自由度をさらに増すことができ、これにより、原子炉
を経済的に比較的安価に提供できる。
【0064】第7の実施の形態は、上記のドライヤーユ
ニット40…40の利点を生かして制御棒駆動機構を原
子炉容器の上部に設置したものである。すなわち、この
制御棒駆動機構は、図8に示すように制御棒駆動装置1
4を原子炉容器1の上蓋1aの上部に配置し、制御棒連
結棒案内管15をセパレータ格子板8に設けた案内管口
15aに設置し、分割可能な制御棒駆動棒(制御棒連結
棒)13aを上蓋1aを貫通して制御棒駆動棒案内管1
5を通って制御棒12に接続したものである(図中の符
号50は燃料支持金具を示す)。これにより、従来の制
御棒駆動機構の設置スペースである原子炉容器1の下部
の高さを小さくでき、容器自体の高さもより一層小さく
でき、これにより、沸騰水型原子炉を経済的により有利
に提供できる。
【0065】第8の実施の形態は、前記のBWRを自然
循環型沸騰水型原子炉に適用したものである(図1〜図
8中の原子炉内蔵ポンプ(再循環ポンプ)32を除いた
BWR構成と実質的に同等である)。
【0066】以上の第1〜第8の実施の形態では、従来
のBWRの少なくともシュラウドヘッドが削除でき、原
子炉容器の高さが低減できる。
【0067】また、制御棒の引抜き(待機)位置がセパ
レータスタンドパイプの位置に設定した場合には、従来
例で必要とされていた炉心下方の引抜き位置空間を省略
でき、原子炉容器の高さをより低減できる。同時に制御
棒を炉心の上部から挿入できるため、従来のような重力
に抗した駆動力をもつ機器も不要となり、装置構成をよ
り簡素に構築できる。
【0068】さらに、ドライヤーフードを削除する等の
炉心上方の構造も簡素にでき、例えば制御棒駆動機構を
原子炉容器上部に置くことにより、従来の原子炉容器下
部空間をより小さくできる利点がある。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、原子炉容器高さ、それに伴い格納容器高さや原子炉
建屋の高さを大幅に低減できるため、沸騰水型原子炉を
経済的により有利に提供できる。
【0070】特に制御棒を上方から下方に挿入させる構
成を採用すれば、重力に抗して制御棒を下から上に挿入
させる制御棒駆動機構が不要になるため、制御棒駆動機
構の駆動力が小さくて済み、機器をより簡素化でき、こ
の面でも経済的に有利となる。
【0071】また、制御棒駆動機構を原子炉容器上部に
置く構成を採用すれば、従来の原子炉容器下部の空間が
小さくなり、それに伴い格納容器高さや原子炉建屋の高
さも大幅に低減できるため、沸騰水型原子炉を経済的に
より一層有利に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第3の実施の形態に係る沸騰水型原子
炉の原子炉容器内部構造を示す概念図。
【図2】第1及び第3の実施の形態に係る沸騰水型原子
炉に搭載したセパレータ格子板の構造を説明する概略斜
視図。
【図3】第2の実施の形態に係る沸騰水型原子炉に搭載
したセパレータ連結金具、燃料集合体、及びセパレータ
の構造を示す概略垂直断面図。
【図4】第4の実施の形態に係る沸騰水型原子炉の原子
炉容器内部構造を示す概念図。
【図5】第5の実施の形態に係る沸騰水型原子炉の原子
炉容器内部構造を示す概念図。
【図6】第6の実施の形態に係る沸騰水型原子炉の原子
炉容器内部構造を示す概念図。
【図7】(a)は図6中のA−A線に沿って容器下方を
見た概略水平断面図、(b)図6中のB−B線に沿って
容器下方を見た概略水平断面図。
【図8】第7の実施の形態に係る沸騰水型原子炉の原子
炉容器内部構造を示す概念図。
【図9】従来の沸騰水型原子炉の原子炉容器内部構造を
示す概念図。
【符号の説明】
1 原子炉容器(原子炉圧力容器) 1 原子炉容器上蓋 2 シュラウド 2a シュラウドヘッド 3 炉心支持板 4 炉心 5 燃料集合体 6 燃料チャンネルボックス 7 上部格子板 8 セパレータ 8a セパレータスタンドパイプ 8b セパレータ外筒 8c セパレータスタンドパイプ下端部 9 ドライヤー 9a ドライヤーフード 9b ドライヤースカート 10 蒸気ノズル 11 ダウンカマー 13 制御棒 13a 制御棒連結棒 14 制御棒駆動装置 15 制御棒連結棒案内管 15a 制御棒連結棒案内管口 16 炉内核計装装置 17 炉内核計装ハウジング 20 短尺シュラウド 21 セパレータ連結金具 22 セパレータ支持板 30 冷却材排出流路 31 冷却材流路31 31a 上部格子板冷却材用開口部 31b 炉心支持板冷却材用開口部 32 原子炉内蔵ポンプ(再循環ポンプ) 33 原子炉内蔵ポンプサクション部 40 ドライヤーユニット 41 蒸気シール 42 ドライヤー・ドレン配管 50 燃料支持金具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉容器と、この原子炉容器内に配置
    される複数の燃料集合体の外筒部を成す複数のチャンネ
    ルボックスと、前記複数の燃料集合体が成す炉心の周囲
    を囲む円筒状のシュラウド及びその上部に位置するシュ
    ラウドヘッドと、前記シュラウドの下部及び上部で前記
    炉心を支持する炉心支持板及び上部格子板と、前記シュ
    ラウドヘッド上にセパレータスタンドパイプを介して配
    置される複数のセパレータと、このセパレータの上部に
    配置されるドライヤーとを備えた沸騰水型原子炉であっ
    て、 前記チャンネルボックス及び前記セパレータは、互いの
    個数が同数であり且つ前記チャンネルボックスの形状で
    規定される水平内接円の径寸法が前記セパレータの外筒
    で規定される水平外接円の径寸法以上であり且つ前記チ
    ャンネルボックス内の冷却材流出状態が前記セパレータ
    内の冷却材流入条件を満たすように前記燃料集合体の体
    数とその寸法並びに前記セパレータの本数とその寸法が
    規定されると共に、 前記シュラウドと前記シュラウドヘッドとで互いに円筒
    状に一体に形成され且つその円筒上端部の位置が前記上
    部格子板を配置した位置と同じになるように構成された
    短尺シュラウドと、この短尺シュラウド内に配置される
    前記チャンネルボックス上に配置され且つそのチャンネ
    ルボックスを前記セパレータスタンドパイプに直接に連
    結するセパレータ連結金具と、このセパレータ連結金具
    を介して前記チャンネルボックスに連結された前記セパ
    レータを支持し且つ前記ドライヤーのスカート内壁部を
    介して前記原子炉容器に固定されるセパレータ格子板と
    を備えたことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記セパ
    レータスタンドパイプは、その下端部は垂直方向下側に
    テーパ状に面積の広がる円錐形状に形成され、且つその
    底面の水平外接円の径寸法が前記燃料チャンネルボック
    スの水平内接円の径以下であり、前記セパレータ連結金
    具は、その下部の水平断面形状が前記チャンネルボック
    ス上端部の水平断面形状と同じであり、且つその上部が
    垂直方向上側に向けてテーパ状に面積の狭くなる円錐形
    状に形成され、且つその側面の垂直軸に対する角度が前
    記セパレータスタンドパイプの下端部を成す円錐形状側
    面の垂直軸に対する角度と同じであることを特徴とする
    沸騰水型原子炉。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明において、前記短尺
    シュラウドの側面における前記炉心支持板を設置した位
    置及び前記燃料上部格子板を設置した位置の間に冷却水
    排出口を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明において、前記短尺
    シュラウドを前記原子炉容器の内壁の一部として一体に
    構成し、前記上部格子板は、前記複数体の燃料集合体の
    最外周外側の位置と前記原子炉容器の内壁位置との間に
    冷却材流路を備え、前記炉心支持板は、前記複数体の燃
    料集合体の最外周外側の位置と前記原子炉容器の内壁位
    置との間に冷却材流路又は原子炉内蔵ポンプ用サクショ
    ン部を備え、前記炉心支持板と上部格子板とを前記原子
    炉容器の内壁で支持したことを特徴とする沸騰水型原子
    炉。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発明において、前記炉心
    内に引き抜き自在に挿入される複数の制御棒と、この制
    御棒を駆動する制御棒駆動機構を備え、前記複数の制御
    棒は、前記セパレータスタンドパイプを含む前記セパレ
    ータの長さよりも短く、前記制御棒駆動機構は、引抜き
    時に前記制御棒を前記チャンネルボックス間の間隙部に
    設定された挿入位置からその垂直方向上側の前記セパレ
    ータスタンドパイプを含む前記セパレータ間の間隙部に
    予め設定された待機位置に移動させると共に、挿入時に
    前記制御棒を前記挿入位置から前記挿入位置に移動させ
    る駆動機構であることを特徴とする沸騰水型原子炉。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の発明において、前記セパ
    レータ格子板を前記原子炉容器の内壁で支持すると共
    に、前記ドライヤーは、前記セパレータ格子板上で前記
    セパレータの最外周位置と前記原子炉容器の内壁位置と
    の間にその水平断面が多角筒状になるように配列された
    複数のドライヤーユニットと、このドライヤーユニット
    の頂部に装備される蒸気シールとで構成され、前記ドラ
    イヤーユニットの蒸気流入面総面積を、蒸気流入流速条
    件を満たす蒸気発生量をもつように設定したを特徴とす
    る騰水型原子炉。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の発明において、前記炉心
    内に引き抜き自在に挿入される複数の制御棒と、この制
    御棒を駆動する制御棒駆動機構を備え、前記制御棒駆動
    機構は、前記複数の制御棒に連結される分割可能な複数
    の制御棒連結棒と、この制御棒連結棒を前記炉心内に案
    内する制御棒連結棒案内管とを備え、この制御棒連結棒
    案内管を前記セパレータ格子板に配置し、前記制御棒連
    結棒を前記原子炉容器の上蓋を貫通して前記制御棒案内
    管を介して上下動自在に配置し、この制御棒連結棒の先
    端部に前記制御棒を連結したことを特徴とする沸騰水型
    原子炉。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれか1項記載
    の発明において、前記原子炉容器内の冷却材の循環機構
    として自然循環力を利用することを特徴とする沸騰水型
    原子炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113140331A (zh) * 2021-03-05 2021-07-20 国科中子能(青岛)研究院有限公司 一种紧凑结构燃料组件、反应堆和移动载具

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