JP2000111427A - 大容量と小容量のトルクを独立測定可能なトルク計 - Google Patents
大容量と小容量のトルクを独立測定可能なトルク計Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物理量が異なる大容量と小容量のトルクの領
域を併設した二つのトルク計を使い分けて測定する際
に、空気圧によりエアークランプを制御して各容量のト
ルク測定を明確に切り替えて各々独立状態で正確に測定
できるトルク計を提供する。 【解決手段】 ストレインゲージ24を取付けられ大容
量のトルクが測定可能な大トルク計2と、ストレインゲ
ージ34を取付けられ小容量のトルクが測定可能な小ト
ルク計3とが、同一軸線上で連結され併設されている。
空気圧の調節により前記大トルク計2と小トルク計3の
両者に着脱自在なエアークランプ5の制御によって、大
容量のトルクは大トルク計2により、小容量のトルクは
小トルク計3により各々独立して測定可能な構成であ
る。
域を併設した二つのトルク計を使い分けて測定する際
に、空気圧によりエアークランプを制御して各容量のト
ルク測定を明確に切り替えて各々独立状態で正確に測定
できるトルク計を提供する。 【解決手段】 ストレインゲージ24を取付けられ大容
量のトルクが測定可能な大トルク計2と、ストレインゲ
ージ34を取付けられ小容量のトルクが測定可能な小ト
ルク計3とが、同一軸線上で連結され併設されている。
空気圧の調節により前記大トルク計2と小トルク計3の
両者に着脱自在なエアークランプ5の制御によって、大
容量のトルクは大トルク計2により、小容量のトルクは
小トルク計3により各々独立して測定可能な構成であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物理量が大きく
異なる大容量と小容量のトルク領域を各々独立して測定
することが可能なトルク計の技術分野に係り、さらに云
えば、主として土質試料のねじりせん断試験において供
試体にかかる大小のせん断応力を独立して測定するため
に使用されるトルク計に関する。
異なる大容量と小容量のトルク領域を各々独立して測定
することが可能なトルク計の技術分野に係り、さらに云
えば、主として土質試料のねじりせん断試験において供
試体にかかる大小のせん断応力を独立して測定するため
に使用されるトルク計に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のトルク計は、大容量又は小容
量のトルクのどちらかの領域のみを対象としたものが多
かった。例えば、剛性の高い供試体についてせん断応力
を測定する場合は大容量のトルク計を試験装置に取付け
て測定する。一方、剛性の低い供試体については小容量
のトルク計を取付けて測定する、といった具合に、測定
する供試体の剛性に見合う容量のトルク計を用意し、必
要に応じて個別に使い分けて使用していた。
量のトルクのどちらかの領域のみを対象としたものが多
かった。例えば、剛性の高い供試体についてせん断応力
を測定する場合は大容量のトルク計を試験装置に取付け
て測定する。一方、剛性の低い供試体については小容量
のトルク計を取付けて測定する、といった具合に、測定
する供試体の剛性に見合う容量のトルク計を用意し、必
要に応じて個別に使い分けて使用していた。
【0003】 小容量から大容量の領域に亘るトルク
を一つのトルク計で測定可能なものも公知である(特開
昭50−35743号公報に記載されたトルクメーター
など参照)。例えば、図4に示したトルク計は、任意所
望のトルクを測定する大トルク計aと、連結部bと、小
トルク計c及び伝達部dとが、同一軸線上において駆動
軸eと従動軸fとの間に一体的に併設され、前記大トル
ク計aにはストレインゲージmが、小トルク計cにもス
トレインゲージhが各々取付けられている。そして、前
記伝達部dに形成された凸状突起jと、該連結部dに嵌
合し固着した係合部材tの内周に形成された凹状溝kと
がギャップGを設けて嵌合され、小容量から大容量の領
域に亘るトルクを測定可能に構成されている。
を一つのトルク計で測定可能なものも公知である(特開
昭50−35743号公報に記載されたトルクメーター
など参照)。例えば、図4に示したトルク計は、任意所
望のトルクを測定する大トルク計aと、連結部bと、小
トルク計c及び伝達部dとが、同一軸線上において駆動
軸eと従動軸fとの間に一体的に併設され、前記大トル
ク計aにはストレインゲージmが、小トルク計cにもス
トレインゲージhが各々取付けられている。そして、前
記伝達部dに形成された凸状突起jと、該連結部dに嵌
合し固着した係合部材tの内周に形成された凹状溝kと
がギャップGを設けて嵌合され、小容量から大容量の領
域に亘るトルクを測定可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したの従来技術
では、供試体の剛性に合せて、その都度、大容量と小容
量のトルク計を個別に用意し使い分けなければならず、
到底煩わしさに耐えない。また、通常のトルク計に使用
されるストレインゲージの測定精度は、最大量の1/1
00から1/1000程度であるため、一つのトルク計
で大容量と小容量のトルクを測定する場合、大容量のト
ルクに合致したトルク計で測定することになるので、小
容量のトルクは殆んど誤差範囲になってしまうという問
題もある。
では、供試体の剛性に合せて、その都度、大容量と小容
量のトルク計を個別に用意し使い分けなければならず、
到底煩わしさに耐えない。また、通常のトルク計に使用
されるストレインゲージの測定精度は、最大量の1/1
00から1/1000程度であるため、一つのトルク計
で大容量と小容量のトルクを測定する場合、大容量のト
ルクに合致したトルク計で測定することになるので、小
容量のトルクは殆んど誤差範囲になってしまうという問
題もある。
【0005】さらに、土質試験においては、飽和砂の液
状化のように極端に剛性が低下するような場合がある。
したがって、液状化前の供試体の剛性に合せてトルク計
をセットすると、液状化が進行して剛性が1/100か
ら1/1000程度に低下した場合には、セットしたト
ルク計では小さなせん断応力を測定できなくなるか、も
しくは精度がかなり悪くなるといった点も指摘されてい
る。
状化のように極端に剛性が低下するような場合がある。
したがって、液状化前の供試体の剛性に合せてトルク計
をセットすると、液状化が進行して剛性が1/100か
ら1/1000程度に低下した場合には、セットしたト
ルク計では小さなせん断応力を測定できなくなるか、も
しくは精度がかなり悪くなるといった点も指摘されてい
る。
【0006】これに対し、上記の従来技術では、小容
量から大容量の領域に亘るトルクを、併設した二つのト
ルク計を使い分けて測定可能である。しかし、2つのト
ルク計a、cを用いてトルクを連続的に測定できるよう
に、凸状突起jと凹状溝kとにギャップGを設け、小ト
ルクに過負荷がかからない機構にしている(図4B参
照)ため、これが却って大トルク計aと小トルク計cの
切り換え時に「遊び」を生じさせ、このギャップGによ
る「遊び」が測定誤差を生じさせる原因となっている。
量から大容量の領域に亘るトルクを、併設した二つのト
ルク計を使い分けて測定可能である。しかし、2つのト
ルク計a、cを用いてトルクを連続的に測定できるよう
に、凸状突起jと凹状溝kとにギャップGを設け、小ト
ルクに過負荷がかからない機構にしている(図4B参
照)ため、これが却って大トルク計aと小トルク計cの
切り換え時に「遊び」を生じさせ、このギャップGによ
る「遊び」が測定誤差を生じさせる原因となっている。
【0007】本発明の目的は、物理量が大きく異なる大
容量と小容量のトルクの領域を併設した二つのトルク計
を使い分けて測定する際に、空気圧によりエアークラン
プを制御して各容量のトルク測定を確実に切り替えて各
々独立状態で正確に測定できるトルク計を提供すること
にある。
容量と小容量のトルクの領域を併設した二つのトルク計
を使い分けて測定する際に、空気圧によりエアークラン
プを制御して各容量のトルク測定を確実に切り替えて各
々独立状態で正確に測定できるトルク計を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明に係る大容量と小容
量のトルクを独立測定可能なトルク計は、ストレインゲ
ージ24を取付けられ大容量のトルクを測定可能な大ト
ルク計2と、ストレインゲージ34が取付けられ小容量
のトルクを測定可能な小トルク計3とが、同軸線上で連
結され併設されて成る大容量と小容量のトルクを測定可
能なトルク計において、空気圧の調節により前記大トル
ク計2と小トルク計3の両者へ着脱自在なエアークラン
プ5が設けられ、該エアークランプ5の制御によって、
大容量のトルクは大トルク計2により、小容量のトルク
は小トルク計3により各々独立して測定可能としたこと
を特徴とする。
の手段として、請求項1記載の発明に係る大容量と小容
量のトルクを独立測定可能なトルク計は、ストレインゲ
ージ24を取付けられ大容量のトルクを測定可能な大ト
ルク計2と、ストレインゲージ34が取付けられ小容量
のトルクを測定可能な小トルク計3とが、同軸線上で連
結され併設されて成る大容量と小容量のトルクを測定可
能なトルク計において、空気圧の調節により前記大トル
ク計2と小トルク計3の両者へ着脱自在なエアークラン
プ5が設けられ、該エアークランプ5の制御によって、
大容量のトルクは大トルク計2により、小容量のトルク
は小トルク計3により各々独立して測定可能としたこと
を特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明に係る大容量と小容量
のトルクを独立測定可能なトルク計は、同じくストレイ
ンゲージ24を取付けられ大容量のトルクを測定可能な
大トルク計2と、ストレインゲージ34を取付けられ小
容量のトルクを測定可能な小トルク計3とが、同軸線上
で連結され併設されて成る大容量と小容量のトルクを測
定可能なトルク計において、 a) 前記大トルク計2の軸ロッド20の基盤部21に
前記小トルク計3の軸ロッド30が接合されていると共
に、前記軸ロッド基盤部20の外周にクランプキーの係
合凹部23が形成されていること、 b) 小トルク計3の軸ロッド30の外周に板状の水平
治具31が放射状に複数取付けられており、前記水平治
具31の外端に円筒状の鉛直治具32が取付けられ、外
周にクランプキーの係合凹部60を形成された連結リン
グ6が前記鉛直治具32の上端に接合されていること、 c) クランプキー51を備えたエアークランプ5が前
記小トルク計3の鉛直治具32の外周面に取付けられ、
前記クランプキー51は空気圧の調節により前記大トル
ク計2及び連結リング6の各クランプキー係合凹部2
3、60へ着脱自在に構成されていること、 d) 前記クランプキー51がクランプキー係合凹部2
3、60へ係合した状態で、せん断力は大トルク計2に
伝達され、大トルク用のストレインゲージ24で大容量
のトルクが独立して測定され、空気圧を供給してクラン
プキー51をクランプキー係合凹部23、60から離脱
させると、せん断力は小トルク計3の水平治具31に伝
達され、小トルク用のストレインゲージ34で小容量の
トルクが独立して測定される構成であること、をそれぞ
れ特徴とする。
のトルクを独立測定可能なトルク計は、同じくストレイ
ンゲージ24を取付けられ大容量のトルクを測定可能な
大トルク計2と、ストレインゲージ34を取付けられ小
容量のトルクを測定可能な小トルク計3とが、同軸線上
で連結され併設されて成る大容量と小容量のトルクを測
定可能なトルク計において、 a) 前記大トルク計2の軸ロッド20の基盤部21に
前記小トルク計3の軸ロッド30が接合されていると共
に、前記軸ロッド基盤部20の外周にクランプキーの係
合凹部23が形成されていること、 b) 小トルク計3の軸ロッド30の外周に板状の水平
治具31が放射状に複数取付けられており、前記水平治
具31の外端に円筒状の鉛直治具32が取付けられ、外
周にクランプキーの係合凹部60を形成された連結リン
グ6が前記鉛直治具32の上端に接合されていること、 c) クランプキー51を備えたエアークランプ5が前
記小トルク計3の鉛直治具32の外周面に取付けられ、
前記クランプキー51は空気圧の調節により前記大トル
ク計2及び連結リング6の各クランプキー係合凹部2
3、60へ着脱自在に構成されていること、 d) 前記クランプキー51がクランプキー係合凹部2
3、60へ係合した状態で、せん断力は大トルク計2に
伝達され、大トルク用のストレインゲージ24で大容量
のトルクが独立して測定され、空気圧を供給してクラン
プキー51をクランプキー係合凹部23、60から離脱
させると、せん断力は小トルク計3の水平治具31に伝
達され、小トルク用のストレインゲージ34で小容量の
トルクが独立して測定される構成であること、をそれぞ
れ特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】請求項1、2記載の発
明のトルク計は、物理量のオーダーが大きく異なる大容
量と小容量のトルクの領域を、併設した大小二つのトル
ク計を使い分け独立して測定する必要に応じて、例えば
土質試料のねじりせん断試験で供試体に負荷される大小
のせん断応力をレンジ別に測定する場合に好適に使用さ
れる。
明のトルク計は、物理量のオーダーが大きく異なる大容
量と小容量のトルクの領域を、併設した大小二つのトル
ク計を使い分け独立して測定する必要に応じて、例えば
土質試料のねじりせん断試験で供試体に負荷される大小
のせん断応力をレンジ別に測定する場合に好適に使用さ
れる。
【0011】基本的には、図1〜図3に示した実施形態
のように、例えば100kg・cm程度の大容量トルク
を測定可能な大トルク計2と、例えば1kg・cm程度
の小容量トルクを測定可能な小トルク計3とが、同一軸
線上でボルト8により連結され、エアークランプ5の制
御によって大容量と小容量のトルクの領域を切り換え、
独立して測定可能に併設されている。なお、大トルク計
2と小トルク計3は、ケーシング1の中に収納されてお
り、大トルク計2の上端部は蓋体10にボルト7で接合
されている(図1A参照)。
のように、例えば100kg・cm程度の大容量トルク
を測定可能な大トルク計2と、例えば1kg・cm程度
の小容量トルクを測定可能な小トルク計3とが、同一軸
線上でボルト8により連結され、エアークランプ5の制
御によって大容量と小容量のトルクの領域を切り換え、
独立して測定可能に併設されている。なお、大トルク計
2と小トルク計3は、ケーシング1の中に収納されてお
り、大トルク計2の上端部は蓋体10にボルト7で接合
されている(図1A参照)。
【0012】大トルク計2は、その軸ロッド20に前記
大容量のトルクのみ測定するストレインゲージ24が貼
り付けられている。軸ロッド20の基盤部21には小ト
ルク計3の軸ロッド30がボルト8で接合されている。
図3に示したように、前記軸ロッド20の基盤部21の
外周に、後述のクランプキー51が嵌り合って係止する
凹状のクランプキー係合凹部23、23が対向して2個
所形成されている。
大容量のトルクのみ測定するストレインゲージ24が貼
り付けられている。軸ロッド20の基盤部21には小ト
ルク計3の軸ロッド30がボルト8で接合されている。
図3に示したように、前記軸ロッド20の基盤部21の
外周に、後述のクランプキー51が嵌り合って係止する
凹状のクランプキー係合凹部23、23が対向して2個
所形成されている。
【0013】小トルク計3は、図3に示したように、そ
の軸ロッド30の外周に縦板状の水平治具31が放射状
に約90°の間隔をあけて4枚取付けられている。但
し、その枚数は前記4枚に限定されず、2枚以上の複数
枚で実施される。この水平治具31に、前記小容量のト
ルクのみ測定するストレインゲージ34が、前記大容量
のトルクのみ測定するストレインゲージ24とは別異に
貼り付けられている。前記水平治具31の外端に、円筒
状の鉛直治具32が取付けられている。当該小トルク計
3の基端部は、図1Aに示したように、スラストベアリ
ング33を介して底部リング4と回転自在に連結されて
いる。前記底部リング4の軸部4aは、ラジアルベアリ
ング11を介してケーシング1の下端部において回転自
在に支持され、当該底部リング4の軸部4aの下端部を
供試体へ取付け可能に構成されている。
の軸ロッド30の外周に縦板状の水平治具31が放射状
に約90°の間隔をあけて4枚取付けられている。但
し、その枚数は前記4枚に限定されず、2枚以上の複数
枚で実施される。この水平治具31に、前記小容量のト
ルクのみ測定するストレインゲージ34が、前記大容量
のトルクのみ測定するストレインゲージ24とは別異に
貼り付けられている。前記水平治具31の外端に、円筒
状の鉛直治具32が取付けられている。当該小トルク計
3の基端部は、図1Aに示したように、スラストベアリ
ング33を介して底部リング4と回転自在に連結されて
いる。前記底部リング4の軸部4aは、ラジアルベアリ
ング11を介してケーシング1の下端部において回転自
在に支持され、当該底部リング4の軸部4aの下端部を
供試体へ取付け可能に構成されている。
【0014】前記小トルク計3の鉛直治具32の上端
に、連結リング6がボルト9で接合されている(図1
A、図3参照)。この連結リング6の外周にも、図3に
示したように、前記大トルク計2のクランプキー係合凹
部23、23と合致する位置に、やはりクランプキー5
1が嵌り合って係止する凹状のクランプキー係合凹部6
0、60が対向して2個所形成されている。
に、連結リング6がボルト9で接合されている(図1
A、図3参照)。この連結リング6の外周にも、図3に
示したように、前記大トルク計2のクランプキー係合凹
部23、23と合致する位置に、やはりクランプキー5
1が嵌り合って係止する凹状のクランプキー係合凹部6
0、60が対向して2個所形成されている。
【0015】エアークランプ5は、図1A、Bに示した
ように、バネ50によって押圧されたクランプキー51
を内部に備え、同クランプキー51が内向き方向へ出入
りするように、前記小トルク計3の鉛直治具32の外周
面32aにボルト53で対向状態に2個所接合されてい
る(図3、図1B参照)。図1中の符号52は空気の供
給孔、符号54はキャップを示している。前記クランプ
キー51は、前記大トルク計2のクランプキー係合凹部
23、及び連結リング6のクランプキー係合凹部60の
双方に対して、空気圧の調節により着脱自在に構成され
ている。
ように、バネ50によって押圧されたクランプキー51
を内部に備え、同クランプキー51が内向き方向へ出入
りするように、前記小トルク計3の鉛直治具32の外周
面32aにボルト53で対向状態に2個所接合されてい
る(図3、図1B参照)。図1中の符号52は空気の供
給孔、符号54はキャップを示している。前記クランプ
キー51は、前記大トルク計2のクランプキー係合凹部
23、及び連結リング6のクランプキー係合凹部60の
双方に対して、空気圧の調節により着脱自在に構成され
ている。
【0016】大容量のトルクを測定する場合、クランプ
キー51は、エアークランプ5に内蔵されたバネ50に
よって鉛直治具32へ押し込まれたままになっている
(図2参照)。したがって、このクランプキー51を双
方のクランプキー係合凹部23、60へ係合せしめた状
態では、供試体から伝わったせん断力は、底部リング4
→小トルク計3の鉛直治具32 →エアークランプ5
→連結リング6を経て大トルク計2に伝わる。そのため
小容量トルク用のストレインゲージ34が貼り付けられ
ている水平治具31にせん断力が伝わることはなく、大
容量のトルクのみをそのストレインゲージ24が独立し
て正確に測定する。
キー51は、エアークランプ5に内蔵されたバネ50に
よって鉛直治具32へ押し込まれたままになっている
(図2参照)。したがって、このクランプキー51を双
方のクランプキー係合凹部23、60へ係合せしめた状
態では、供試体から伝わったせん断力は、底部リング4
→小トルク計3の鉛直治具32 →エアークランプ5
→連結リング6を経て大トルク計2に伝わる。そのため
小容量トルク用のストレインゲージ34が貼り付けられ
ている水平治具31にせん断力が伝わることはなく、大
容量のトルクのみをそのストレインゲージ24が独立し
て正確に測定する。
【0017】一方、液状化後のような、小容量のトルク
を測定する場合は、エアークランプ5の空気供給孔51
へ空気圧を送り込むことによって、クランプキー5を前
記双方のクランプキー係合凹部23、60から離脱させ
る。すると供試体から伝わったせん断力は、小トルク計
3の水平治具31へ伝わり、小容量のトルクのみをその
ストレインゲージ34で独立して正確に測定することに
なる。
を測定する場合は、エアークランプ5の空気供給孔51
へ空気圧を送り込むことによって、クランプキー5を前
記双方のクランプキー係合凹部23、60から離脱させ
る。すると供試体から伝わったせん断力は、小トルク計
3の水平治具31へ伝わり、小容量のトルクのみをその
ストレインゲージ34で独立して正確に測定することに
なる。
【0018】つまり、大容量のトルクと小容量のトルク
の測定の切り換えは、外部からの空気圧の調節でエアー
クランプ5(クランプキー51)により行っているの
で、切り換え時に、上述した従来のギャップGによる
「遊び」が生ずることは決してなく、各トルクを精度よ
く測定することができる。
の測定の切り換えは、外部からの空気圧の調節でエアー
クランプ5(クランプキー51)により行っているの
で、切り換え時に、上述した従来のギャップGによる
「遊び」が生ずることは決してなく、各トルクを精度よ
く測定することができる。
【0019】なお、このトルク計は、小トルク計3の軸
ロッド30と大トルク計2の軸ロッド20(21)とが
ボルト8で剛接合されているため、小トルク測定時も大
トルク計2に力は伝わる。また、小容量トルクを測定し
ている際に、誤作動などにより大きなせん断力が作用し
ても、クランプキー51は鉛直治具32から完全には離
脱していないため、ある程度以上のせん断力が伝わろう
とすると、クランプキー51が効いて小トルク計3を壊
す虞れのない機構となっている。
ロッド30と大トルク計2の軸ロッド20(21)とが
ボルト8で剛接合されているため、小トルク測定時も大
トルク計2に力は伝わる。また、小容量トルクを測定し
ている際に、誤作動などにより大きなせん断力が作用し
ても、クランプキー51は鉛直治具32から完全には離
脱していないため、ある程度以上のせん断力が伝わろう
とすると、クランプキー51が効いて小トルク計3を壊
す虞れのない機構となっている。
【0020】
【発明の奏する効果】請求項1、2記載の発明に係るト
ルク計によれば、エアークランプのクランプキーが空気
圧の調節で明快にコントロールされてストッパーの役割
を果たすので、併設した大トルク計と小トルク計の各別
のストレインゲージで各容量のトルクを独立して正確に
測定できる。これによって、例えば土質試料の剛性が極
端に変化する場合でも、供試体にかかる大小のせん断応
力を各々独立して精度よく測定できる。
ルク計によれば、エアークランプのクランプキーが空気
圧の調節で明快にコントロールされてストッパーの役割
を果たすので、併設した大トルク計と小トルク計の各別
のストレインゲージで各容量のトルクを独立して正確に
測定できる。これによって、例えば土質試料の剛性が極
端に変化する場合でも、供試体にかかる大小のせん断応
力を各々独立して精度よく測定できる。
【図1】AはBの−線矢視断面図で、Bはトルク計
を示した水平断面図である。
を示した水平断面図である。
【図2】大容量のトルク測定時のトルク計を示した斜視
図である。
図である。
【図3】トルク計を分離して示した斜視図である。
【図4】A、Bは従来例を示した断面図である。
2 大トルク計 3 小トルク計 5 エアークランプ 6 連結リング 20、30 軸ロッド 23、60 クランプキー係合凹部 24、34 ストレインゲージ 31 水平治具 32 鉛直治具 51 クランプキー
フロントページの続き (72)発明者 田屋 裕司 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 畑中 宗憲 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 西山 道夫 東京都台東区東上野一丁目28番5号 株式 会社誠研舎内
Claims (2)
- 【請求項1】ストレインゲージを取付けられ大容量のト
ルクを測定可能な大トルク計と、ストレインゲージを取
付けられ小容量のトルクを測定可能な小トルク計とが、
同軸線上で連結され併設されて成る大容量と小容量のト
ルクを測定可能なトルク計において、 空気圧の調節により前記大トルク計と小トルク計の両者
へ着脱自在なエアークランプが設けられ、該エアークラ
ンプの制御によって、大容量のトルクは大トルク計によ
り、小容量のトルクは小トルク計により各々独立して測
定可能としたことを特徴とする、大容量と小容量のトル
クを独立測定可能なトルク計。 - 【請求項2】ストレインゲージを取付けられ大容量のト
ルクを測定可能な大トルク計と、ストレインゲージを取
付けられ小容量のトルクを測定可能な小トルク計とが、
同軸線上で連結され併設されて成る大容量と小容量のト
ルクを測定可能なトルク計において、 a) 前記大トルク計の軸ロッドの基盤部に前記小トル
ク計の軸ロッドが接合されていると共に、前記軸ロッド
基盤部の外周にクランプキーの係合凹部が形成されてい
ること、 b) 小トルク計の軸ロッドの外周に板状の水平治具が
放射状に複数取付けられており、前記水平治具の外端に
円筒状の鉛直治具が取付けられ、外周にクランプキーの
係合凹部を形成された連結リングが前記鉛直治具の上端
に接合されていること、 c) クランプキーを備えたエアークランプが前記小ト
ルク計の鉛直治具の外周面に取付けられ、前記クランプ
キーは空気圧の調節により前記大トルク計及び連結リン
グの各クランプキー係合凹部へ着脱自在に構成されてい
ること、 d) 前記クランプキーをクランプキー係合凹部へ係合
した状態で、せん断力は大トルク計に伝達され、大トル
ク用のストレインゲージで大容量のトルクが独立して測
定され、空気圧を供給してクランプキーをクランプキー
係合凹部から離脱させると、せん断力は小トルク計の水
平治具に伝達され、小トルク用のストレインゲージで小
容量のトルクが独立して測定される構成であること、を
それぞれ特徴とする、大容量と小容量のトルクを独立測
定可能なトルク計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10282368A JP2000111427A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 大容量と小容量のトルクを独立測定可能なトルク計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10282368A JP2000111427A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 大容量と小容量のトルクを独立測定可能なトルク計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000111427A true JP2000111427A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17651505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10282368A Pending JP2000111427A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 大容量と小容量のトルクを独立測定可能なトルク計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000111427A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006010543A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Tohnichi Mfg Co Ltd | トルク工具の評価装置 |
DE102011116561A1 (de) * | 2011-03-11 | 2012-09-13 | GIF Gesellschaft für Industrieforschung mbH | Drehmomentmesswelle und Verfahren zur Messung eines Drehmomentes |
CN102829909A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-19 | 北京科瑞思创测控科技有限公司 | 双量程扭矩传感器 |
-
1998
- 1998-10-05 JP JP10282368A patent/JP2000111427A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006010543A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Tohnichi Mfg Co Ltd | トルク工具の評価装置 |
JP4593984B2 (ja) * | 2004-06-28 | 2010-12-08 | 株式会社東日製作所 | トルク工具の評価装置 |
DE102011116561A1 (de) * | 2011-03-11 | 2012-09-13 | GIF Gesellschaft für Industrieforschung mbH | Drehmomentmesswelle und Verfahren zur Messung eines Drehmomentes |
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