JP2000111320A - 立体形状情報取得装置 - Google Patents

立体形状情報取得装置

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JP2000111320A
JP2000111320A JP10282770A JP28277098A JP2000111320A JP 2000111320 A JP2000111320 A JP 2000111320A JP 10282770 A JP10282770 A JP 10282770A JP 28277098 A JP28277098 A JP 28277098A JP 2000111320 A JP2000111320 A JP 2000111320A
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Toshiyasu Kunii
利▲泰▼ 國井
Chiyouko Saito
兆古 齋藤
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MONORISU KK
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MONORISU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の対象物について比較的自由に撮影した
画像を用いて、対象物の寸法をほぼ自動的に読み取る。 【解決手段】 対象とする点を実空間における3次元座
標を表す座標スケールと共に異なる方向から写した複数
の画像を準備し、画像毎に座標原点を原点とした2次元
の画面座標を設定してスケールの端点を画面座標で表現
し、各画像毎に空間座標から画面座標への変換行列を求
め、これらを統合して座標変換行列を作成し、対象点に
ついて各画像毎の画面座標値を算出し、各画像毎の画面
座標値に座標変換行列の逆行列を作用させて対象点の空
間座標値を算出する。こうして取得した複数の点座標値
から対象物の形状を再現表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物を撮影した
複数の写真またはカメラ入力画像を用いて立体形状を計
測する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、コンピュータにより画像処理を行
って3D画像化し、対象物を異なる視点から表現する手
法が発達してきた。このような3D画像は、ゲームや映
像美術として用いられるばかりでなく、コンピュータ通
信を利用したサイバービジネスにおける商品カタログと
して使用したり、美術品の展示に代わる画像表示とした
り、開発品の説明に代えたりというふうに種々の目的に
使用されている。
【0003】このような画像処理を行うためには、実物
を非接触で高速測定し、コンピュータに直接入力できる
デジタル情報として形状情報を取得するようにすること
が好ましい。なお、立体の形状を正確に計測すること
は、上記のようなコンピュータによる3D画像表示ばか
りでなく、考古学出土品や美術品の立体的採寸、クレイ
モデルからの製作図作成、彫像モデルもスケッチなど、
各種の技術分野において必要とされている。
【0004】さて、写真画像は3次元空間中にある対象
点を2次元面に射影した形で取得するものであるから、
画像から直接的に対象点の3次元空間における位置を知
ることはできない。しかし、異なる方向から写した複数
の写真画像があれば、対象点の空間上の位置を推定する
ことができる。実物の形状を非接触で測定しデジタル情
報として取得する方法として、被写体をターンテーブル
に載せて所定角回転させては所定位置に据えたカメラで
撮影し、撮像した写真を解析して形状情報を生成する方
法がある。
【0005】この方法は、被写体とカメラの位置関係を
撮像時に確定しておき、この位置情報を利用し投影図か
ら実像を求めるようにして解析するもので、対象立体の
正確な寸法を求めることができる。この方法は、CCD
カメラを用いてほぼ自動的に対象物の外形寸法を求め
て、デジタル情報化しコンピュータに取り込むことがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ターンテーブ
ルを回転させて撮影した画像を利用する方法は、盤上に
搭載して回転できるような比較的小型の対象物に限ら
れ、また特殊な設備を備えた場所で撮影する必要がある
ので、大型の物品や野外の構築物などについては適用が
できない。また、複数の画像を用いれば立体の形状を知
ることができるが、解析に耐えられるような画像情報を
得るためには撮影の条件が決められている必要がある。
したがって、人間ならある程度立体形状を推測できるよ
うな組写真があっても、例えばディスプレイに立体画像
表示したりクレイモデルから金型を作成したりするため
など、対象点の空間上の位置をコンピュータで演算処理
できる程度の精度で正確に測定することは困難である。
【0007】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、任意の対象物について比較的自由に撮影した画像を
用いて、対象物の寸法をほぼ自動的に読み取る方法と装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の座標値取得方法は、対象とする点を実空間
における3次元座標を表すスケールと共に異なる方向か
ら写した複数の画像を準備し、画像毎に座標原点を原点
とした2次元の画面座標を設定してスケールの端点を画
面座標で表現し、各画像毎に空間座標から画面座標への
変換行列を求め、これらを統合して座標変換行列を作成
し、対象点について各画像毎の画面座標値を算出し、各
画像毎の画面座標値に座標変換行列の逆行列を作用させ
て対象点の空間座標値を算出することを特徴とする。
【0009】本発明で利用する画像には実空間の座標系
を表示するスケールがそれぞれ写し込まれているので、
このスケールに基づいて画面の2次元座標系と実空間の
3次元座標系の変換関数を求めることができる。なお、
画像は撮影後の写真から画像読み取り装置などを用いて
取得することもできるが、CCDカメラなど撮像装置を
介して必要に応じて直接的に取得しながら利用すること
もできる。
【0010】複数の画像についてそれぞれ画面座標系の
対象点座標値を求め、これに対して先に求めた変換関数
に基づく逆変換を行うことにより、実空間中の対象点の
位置を確定することができる。なお、対象点の位置を確
定するためには、1次独立の関係にある2枚の画像があ
れば足りるが、それ以上の数の画像を使用すれば、統計
的処理が可能となり、より信頼性が高い位置情報とする
ことができる。
【0011】なお、普通の撮像装置を用いたときは、撮
像画面の縮尺が方向により変化しないため、実空間の座
標系を示すスケールとしては、座標原点が確定できかつ
少なくとも2軸の方向について既知の長さを示す指標が
付いていれば足りるが、1点で互いに直交する3本の等
長の軸からなるスケールを用いることにより直交座標系
で表した画像情報の取得と換算計数の演算が容易になる
効果がある。
【0012】この座標値取得方法は、コンピュータが実
行可能なプログラムに組み上げ、このプログラムを記録
した演算処理用チップを構成しコンピュータに組み込ん
だり、記憶装置に記憶させて用いることができる。
【0013】上記課題を解決するため、本発明の座標値
取得装置は、実空間に設定した3次元座標系の原点と座
標軸方向の既知長を表すスケールと対象点が写し込まれ
た画像を入力する装置と、画像中のスケールの原点と座
標軸方向の既知長を表す映像から、画像中に設定される
画面2次元座標への変換行列を算出する装置と、複数の
画像から取得された複数の変換行列を統合して求めた座
標変換行列もしくはその逆行列を記憶する装置と、各画
像に写し込まれた対象点の画面座標に対し座標変換行列
に基づく逆変換を行って対象点の実空間座標値を求める
演算装置とを備えることを特徴とする。
【0014】画像を入力する装置は写真の読み取り装置
であってもよく、またCCDカメラあるいはいわゆるデ
ジタルカメラなどにより直接的に画像情報を入力する装
置であっても良い。なお、座標スケールとして1点で互
いに直交する3本の等長の軸からなるスケールを用いる
ことができる。また、画像中の対象点を指定するポイン
ティング装置を備えてもよい。画像中の対象点を抽出す
る画像処理装置をさらに備えることにより、対象点を自
動的に抽出して指定することもできるようになっていて
も良い。
【0015】さらに、上記課題を解決するため、本発明
の立体形状情報取得装置は、上記座標値取得装置と、対
象点が複数ある時にそれらとの間の関係を指定すること
ができる入力装置と、対象点の属性を記憶する記憶装置
と、対象点の属性に基づいて立体形状情報を調製する情
報処理装置とを備えることを特徴とする。なお、立体形
状情報に基づいて画像表示する表示装置をさらに備えて
もよい。
【0016】本発明の座標値取得装置により多数の点に
関する位置情報を取得しただけでは、それらの点を含む
立体像を確定することができない。物品の形状を画像か
ら認識するためには、経験に裏付けされた人の持つ高度
なパターン認識力を必要とするからである。例えば1脚
が隠れた4脚付きテーブルの写真を見て隠れた脚の存在
を認識することは、コンピュータにはまだ容易ではな
い。そこで本発明の立体形状情報取得装置は、点の位置
情報ばかりでなく、頂点、稜線の端点、円弧上の点、円
の中心点など、点の図形上の情報や点同士間の関係を表
す属性を入力し、これらの属性情報を用いて立体形状を
表現する情報を生成する。また、この立体形状情報に基
づいて立体図形を表示するようにすることも可能であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施例を用い図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に用いられ
る測定原理を説明する線図、図2は本実施例の立体形状
情報取得装置における情報処理の流れを表示したフロー
チャート、図3は本実施例の立体形状情報取得装置のブ
ロック図、図4は本実施例に入力した対象物の画像、図
5は本実施例の立体形状情報取得装置が理解した立体の
表示例を表す図面である。
【0018】図1は本発明の根拠となる測定原理を説明
する線図である。写真画面に直交座標系を示すスケール
が写っている。スケールは各軸に関して単位長に相当す
る軸長を有する棒を備えている。これらの棒は1点で交
差するように固定され、それぞれX軸、Y軸、Z軸の単
位ベクトルを表すとすることができる。この座標スケー
ルは、対象物が据えられる空間の座標系を規定するもの
であって、被写体の近くに配設され、撮影中移動させな
いようにする。
【0019】図1(a)は対象とする点Pをある方向か
ら撮影した画像で、座標スケールが共に写し込んであ
る。座標スケールの各軸棒の先端をそれぞれX、Y、Z
とすると、空間における直交座標系で表した座標値はそ
れぞれ、X(1,0,0)、Y(0,1,0)、Z
(0,0,1)で表される。
【0020】一方、写真画面は2次平面であるから画面
上に座標系を設定しようとすれば水平方向と垂直方向に
座標軸H、Vを有する2次元の直交座標系が最も妥当な
座標系となる。画面座標系の原点Oはどこに設定しても
よいが、空間座標系との変換の容易性を考慮して空間座
標系の原点Oの映像位置に取ることにする。なお、写真
画像中の対象点位置の読み取りは撮像装置のピクセル単
位あるいは画面走査信号における座標読み取りのように
装置が機械的に行うことができる。このように装置自体
が自動読み取る場合は、画面の頂点を原点とし水平方向
と垂直方向に座標軸を有する2次元座標系としたときに
最も簡単に処理することができるので、位置読み取り後
に座標系を平行移動して変換に便利な座標系に調整し直
しても良い。
【0021】写真画像中に決めた画面座標系における
X、Y、Zの座標値を装置が読み取った結果、それぞれ
X(hx1,vx1)、Y(hy1,vy1)、Z(hz1
z1)となったとする。すると、この写真を用いた場
合、3次元座標系である空間座標系(X,Y,Z)と2
次元座標系である画面座標系(H1,V1)との変換行列
をT1とすれば、下式(1)のような関係が成立する。
【数1】
【0022】従って、変換行列T1は下式(2)で表さ
れる。
【数2】
【0023】なお、写真画像中の座標値を読み取る対象
となる座標スケールの原点や軸棒の先端点は、人がモニ
ター画像を見ながらポインティングデバイスで指定して
も良いが、これらの点は画像上の特徴が顕著であるので
簡単な画像処理プログラムを導入して自動的に抽出する
ようにすることもできる。
【0024】さて、対象点の空間座標中の座標値をP
(x,y,z)とすると、x、y、zはそれぞれ空間座
標系における各軸方向の成分を表すものであるから、こ
の対象点Pの写真画像中の画面座標値Q1(h1,v1
との間に、下のような関係が成立する。
【数3】
【0025】ここで、写真上で観察される対象点Pは、
撮影中のカメラ内のフィルム上に結ばれた対象点Pの映
像位置と実際の対象点Pとを結んだ直線上のどこかにあ
るという情報しか与えない。したがって、対象点Pの位
置を確定するためには、上記画像と異なる位置から撮影
したもう1枚の写真画像と総合し、少なくとも2本の直
線が交差する点を用いる必要がある。図1(b)は、図
1(a)の写真と異なる方向から対象点Pを撮影した画
像で、座標スケールが共に写し込まれている。この写真
についても、写真画面中に空間座標系の原点Oの映像位
置を原点とする2次元直交座標系(H2,V2)を設定す
る。
【0026】画面座標系(H2,V2)に表れた座標スケ
ール(X、Y、Z)の座標値を読み取った結果が、X
(hx2,vx2)、Y(hy2,vy2)、Z(hz2,vz2
となったとすると、空間座標系(X,Y,Z)と画面座
標系(H2,V2)との変換行列をT2とすれば、図1
(a)を用いて説明したと同様に、変換行列T2は下式
(4)で表される。
【数4】
【0027】したがって、図1(a)と図1(b)の2
枚の写真を用いた場合の変換行列T 12を用いると、対象
点P(x,y,z)と画面座標値Q1(h1,v1)、Q2
(H 2,V2)と間に下の式(5)の関係が成立する。
【数5】
【0028】式(5)では、求める対象点Pの自由度よ
り1次関係式の数が多くなっているため、方程式がそれ
ぞれ1次独立である限りこの関係式から対象点Pの座標
を求めることができる。実際に、画面座標値Q1(h1
1)、Q2(H2,V2)からなるベクトルに変換行列T
12の逆行列を掛けることにより対象点P(x,y,z)
を一義的に求めることができる。
【0029】対象点座標の自由度を超えて、さらに多数
の写真画像を用いて対象点Pの位置を算出すれば、演算
の手数は大きくなるが、統計的扱いが可能となり推定値
の信頼性が向上する。複数の写真を使用したときの変換
行列は、式(2)と式(4)を合成して式(5)を作る
のと同じく、写真画像毎に求めた変換行列を部分行列と
して追加していけばよい。この関係をベクトルにより表
現すると、 P=T-1Q (6) となる。ここで、Pは対象点の実空間における3次元座
標値、Qは写真画像中の平面座標値、T-1は複数の写真
について統合された座標変換行列の逆行列である。
【0030】なお、写真中に写し込む座標スケールの軸
棒は、長さが規定されていれば必ずしも単位長を直接表
すものでなくても良い。画像から得た長さ情報を簡単に
補正することができるからである。また、実際に原点位
置で交差している必要もなく、軸の方向と原点位置が明
確に確定できるものであれば足りる。さらに、写真が等
しい縮尺で撮影されているので、3次元直交座標系の2
軸について測定することにより、残りの1軸の情報を生
成することができる。したがって、立体的なスケールを
用いることが特に困難な場合は2次元分の軸方向指標し
か持たないスケールを使用することも可能である。
【0031】以上説明したように、写真画面に座標系を
表すスケールを写し込むことにより対象物までの距離や
方向など写真撮影上の細かい制約を受けることなく、座
標スケールの画像を用いて空間座標と画面座標の変換関
数を簡単に得ることができ、この変換関数を仲介として
空間中における対象点の座標値を簡単にかつ機械的に求
めることができる。また、本原理は撮像を用いるため、
対象物に接触しないで形状測定できる利点がある。
【0032】本発明は、上記測定原理を応用して、簡便
な座標値取得装置とそれを利用した立体形状測定装置お
よび画像表示装置を開発したものである。座標取得装置
は各種のコンピュータ装置に適用することにより、対象
物体の形状情報について高速で簡単なデジタル情報化が
可能になり、直接にコンピュータに取り込んで使用する
ことができるようになる。
【0033】図2は本実施例の立体形状情報取得装置に
おける情報処理の流れを表示したフローチャート、図3
は本実施例の立体形状情報取得装置のブロック図であ
る。本実施例の立体形状情報取得装置は、空間座標系を
表すスケールが一緒に写った対象物の写真画像を画像読
取り装置1で画像入力装置2に取り込んで(ステップ
1)、画像中の空間座標スケール映像を認識する(ステ
ップ2)。写真の入力は焼付け済みの写真を画像読取り
装置1にかけてデジタル情報としてコンピュータに取り
込む方法もあるが、デジタルカメラから電気信号として
直接に取り込むこともできる。
【0034】写真画像に課せられた条件は対象物と座標
スケールが共に表示されていることだけであるので、回
転テーブルに載せることができない大きな物体や建造物
でもそのまま撮影して利用すればよい。また、美術工芸
品を展示状態で撮影したものや、考古学出土品を出土状
態のまま撮影したものでも利用できる。空間座標スケー
ルの原点位置Oや軸棒の突端位置X、Y、Zは、取り込
んだ画像を表示するモニター画面3を見ながら人がポイ
ンティングデバイス4で指定しても良いが、軸棒の突端
は直線の途切れるところであり、原点は軸棒が交差する
点であるから、簡単な画像処理手段を備えることにより
容易に検出することができる。
【0035】座標スケールの原点や軸棒の突端位置を画
像中で認識すると、次に座標読取り装置5により、これ
らの点の画面座標系における座標値を取得する(ステッ
プ3)。写真画像は画像入力装置2に備えた画像メモリ
に格納され、特定の点の座標は画像メモリの画素位置と
して求めることができるので、座標読取り装置5はこれ
を画面座標系に基づいて表現する。画面座標系は原点O
を実空間中においた座標スケールの原点Oの映像位置に
設定されている。座標系変換関数算出装置6が読み取っ
た座標値を要素とする空間座標系から画面座標系への座
標変換行列を生成して、座標変換関数記憶装置7に一時
記録しておく(ステップ4)。
【0036】また、座標読取り装置5は、ポインティン
グデバイス4で指定した対象点Pの画面座標値Qを読み
取って対象点座標値記憶装置8に格納する(ステップ
5)。なお、座標を読み込む対象点の数は1個とは限ら
ず、後に立体を再現表示するために必要となる特異点を
できるだけ多数採用するべきである。対象点の属性は対
象点属性入力装置9から入力して(ステップ6)、上記
座標値と組にして対象点座標値記憶装置8に格納してお
く(ステップ7)。対象点の属性とは、対象点が頂点、
交差点、通過点等のいずれなのか、あるいは外のどの点
と繋がっているのかなど、対象点が属する立体物体の形
状を特定し改めて形状描画する上で必要となる各種の情
報を意味する。なお、比較的高度な画像処理装置を用い
ることにより、対象立体における形状を規定する上で特
徴的な特異点と点相互間の関係すなわち属性を画像から
自動的に抽出させることができる。
【0037】1枚の写真あるいは画像を取り込んで上記
の処理を完了すると、さらに入力すべき画像資料がある
か否かを判定し(ステップ8)、画像データが残ってい
る場合は再び画像を取り込んで同じ処理工程を繰り返
す。こうして写真の数だけ座標変換関数を蓄積したとこ
ろで、座標変換逆関数算出装置10が蓄積した関数を使
って座標系の逆変換に用いるための関数を算出して座標
変換関数記憶装置7に記憶する(ステップ9)。最も単
純には空間座標系から画面座標系への座標変換行列の逆
行列を求めればよい。ただし、使用する写真の枚数が多
くなれば幾何級数的に演算負荷が増加するので、統計的
手法を用いて次数を低減することが好ましい。
【0038】対象点空間座標算出装置11は、対象点の
画面座標値を対象点座標値記憶装置8から取り出し、逆
変換関数を座標変換関数記憶装置7から取り出して、逆
変換演算を行い対象点Pの空間座標値を算出する(ステ
ップ10)。この対象点座標値は、対象点の属性と一緒
に立体表示情報記憶装置12に格納される(ステップ1
1)。このようにして求められた対象点座標値はデジタ
ル情報として各種の情報処理装置に取り込んで利用する
ことができる。たとえば、3D画像としてディスプレイ
に表示する場合は、表示情報合成装置13が立体表示情
報記憶装置12から必要な位置情報と属性情報を読み出
して目的の応じた描画処理をして(ステップ12)、3
Dディスプレイ14に画像を表示する(ステップ1
3)。
【0039】図4は本実施例において性能試験のために
使用した対象物の画像、図5は本実施例の立体形状情報
取得装置がこれらの画像から理解した立体を表示した図
面である。対象物は普通の卓上計算機で、演算の目的は
卓上計算機の各頂点、稜線、表面、及び躯体に関する形
状情報を入手することである。図4(a)(b)(c)
はそれぞれ異なる方向から撮影した卓上計算機の写真で
ある。写真映像中には、設定された3次元座標系を表す
定長の直交線分からなる座標スケールが写されている。
座標スケールは撮影空間中の一定の位置に設置されてい
る。各図において卓上計算機の画像に印された小さな点
は、形状情報を求めるために使用する選択点である。
【0040】この3枚の写真を用い、上記の手順に従っ
て卓上計算機の形状情報を取得し、取得した形状情報に
基づいて卓上計算機形状を再現して表示した1例を図5
に示した。形状情報はコンピュータが扱いやすいデジタ
ル情報として記憶されていて大きさや姿勢を任意に選ん
で3D画像表示することができる。再現画像は多少いび
つになっているが、実証を目的として画素ピッチも粗い
極めて簡単な装置構成により測定した割には十分満足す
べき水準ということができる。
【0041】
【発明の効果】以上、本発明の座標値取得方法、座標値
取得装置および立体形状情報取得装置によれば、対象物
を選ばず大きな建造物や現場から動かせない貴重品で
も、座標スケールが写し込まれた対象物の映像に基づい
て3次元空間における座標がほぼ自動的に簡単に読み取
って、デジタル情報としてコンピュータに取り込むこと
ができるから、3D画像表示あるいはサイバースペース
における映像カタログなどを製作するために極めて有効
なばかりでなく、立体的対象物の外形寸法を非接触で正
確に求めることができるため考古学や美術品管理など学
術的にも有用なものとなる。また、この方法をプログラ
ムとして記録した処理チップを作成してコンピュータに
組み込んだり記憶装置に記録することにより、簡単な写
真入力装置を介して対象物の空間座標をほぼ自動的に求
めて画像処理する装置を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の立体形状情報取得装置にお
ける情報処理の流れを表示したフローチャートである。
【図2】本実施例における作動原理を説明する線図であ
る。
【図3】本実施例の立体形状情報取得装置のブロック図
である。
【図4】本実施例に入力した対象物の画像の例である。
【図5】図4の入力画像から取得された形状情報に基づ
いて対象物を斜視図に表示した例を示す図面である。
【符号の説明】
X、Y、Z 実空間中に設定した空間座標系 H、V 画像中に設定した画面座標系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 BB05 FF04 JJ03 JJ26 QQ00 QQ41 SS02 SS13 5B057 BA01 CA12 CB13 CC01 CD14 5B080 AA13 BA01 FA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元座標原点と座標軸方向の既知長を
    表すスケールと対象点とを異なる方向から写し込んだ複
    数の画像を準備し、該画像毎に座標原点の撮像位置を原
    点とした2次元座標を想定して、前記3次元座標の座標
    軸方向の単位長ベクトルの頂点を該2次元座標で表現
    し、各画像毎に前記3次元座標から該2次元座標への変
    換行列を求め、これらを統合して座標変換行列を作成
    し、前記対象点について各画像毎の2次元座標値を算出
    し、該各画像毎の2次元座標値に前記座標変換行列の逆
    行列を作用させて前記対象点の3次元座標値を算出する
    ことにより、対象点の実空間における座標値を求めるこ
    とを特徴とする座標値取得方法。
  2. 【請求項2】 前記スケールは1点で互いに直交する3
    本の等長の軸からなることを特徴とする請求項1記載の
    座標値取得方法。
  3. 【請求項3】 実空間における3次元座標系の原点と座
    標軸方向の既知長を表すスケールと対象点が写し込まれ
    た画像を入力する装置と、該画像中の前記スケールの原
    点と座標軸方向の既知長を表す映像から、該画像中に設
    定される2次元座標への変換行列を算出する装置と、複
    数の画像から取得された複数の前記変換行列を統合して
    求めた座標変換行列もしくはその逆行列を記憶する装置
    と、前記各画像に写し込まれた前記対象点の2次元座標
    に前記座標変換行列に基づく逆変換を行って該対象点の
    実空間における座標値を求める演算装置とを備えた座標
    値取得装置。
  4. 【請求項4】 前記スケールは1点で互いに直交する3
    本の等長の軸からなることを特徴とする請求項3記載の
    座標値取得装置。
  5. 【請求項5】 前記画像中の対象点を指定するポインテ
    ィング装置を備えることを特徴とする請求項3または4
    記載の座標値取得装置。
  6. 【請求項6】 前記画像中の対象点を抽出する画像処理
    装置を備えることを特徴とする請求項3から5のいずれ
    かに記載の座標値取得装置。
  7. 【請求項7】 請求項3から5のいずれかに記載の座標
    値取得装置と、前記対象点が複数ある時に該対象点の間
    の関係を指定することができる入力装置と、該関係を記
    憶する記憶装置と、前記点同士の関係に基づいて立体形
    状情報を調製する情報処理装置とを備えた立体形状情報
    取得装置。
  8. 【請求項8】 前記立体形状情報に基づいて画像表示す
    る表示装置をさらに備えたことを特徴とする請求項7記
    載の立体形状情報取得装置
  9. 【請求項9】 3次元座標原点と座標軸方向の既知長を
    表すスケールと対象点とを異なる方向から写し込んだ複
    数の画像の情報を取り込む処理と、該画像毎に座標原点
    の撮像位置を原点とした2次元座標を規定して、前記3
    次元座標の座標軸方向の単位長ベクトルの頂点を該2次
    元座標で表現する処理と、各画像毎に前記3次元座標か
    ら該2次元座標への変換行列を求め、これらを統合して
    座標変換行列を作成して記憶する処理と、前記対象点に
    ついて各画像毎の2次元座標値を算出する処理と、該各
    画像毎の2次元座標値と前記座標変換行列に基づいて前
    記対象点の3次元座標値を算出する処理とをコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7110593B2 (en) 2000-09-26 2006-09-19 Minolta Co., Ltd. Method and system for generating three-dimensional data
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