JP2000108986A - 係留索 - Google Patents

係留索

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JP2000108986A
JP2000108986A JP10282673A JP28267398A JP2000108986A JP 2000108986 A JP2000108986 A JP 2000108986A JP 10282673 A JP10282673 A JP 10282673A JP 28267398 A JP28267398 A JP 28267398A JP 2000108986 A JP2000108986 A JP 2000108986A
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JP
Japan
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constant reaction
type fender
rod
constant
mooring line
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JP10282673A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nakamura
昌弘 中村
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 張力が小さい時には応力に応じて変位し、張
力がある値に達すると大変位が得られる係留索を提供す
る。 【解決手段】 係留索を構成するチェーン1の途中に定
反力型防舷材2が設けられている。この定反力型防舷材
2は、中空孔4を有した円筒状のゴム本体3より主とし
て構成されている。この定反力型防舷材2の両端には補
強鉄板6がインサートされたフランジ5が設けられてお
り、このフランジ5にボルト挿通孔7が貫設されてい
る。定反力型防舷材2Aのフランジ5Aにチェーン11
の一端が連結され、定反力型防舷材2Bのフランジ5B
にチェーン10の一端が連結されている。各チェーン1
0同士及び11同士はそれぞれ結合リング12、13に
接続され、該結合リング12、13にチェーン1が接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面上、水中ある
いは空中に浮上ないし浮遊する物体を係留するのに好適
な係留索に係り、特に大型浮体式海洋構造物の係留に好
適な係留索に関する。詳しくは、引張変位に対する反力
が定反力となるよう構成された係留索に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、海上に浮体式海洋構造物を設置す
ることにより海洋空間の利用拡大を図ることが検討され
ている。このような浮体式海洋構造物は潮流や風などに
よって流されないように係留する必要がある。従来、浮
体式海洋構造物を係留する索体としては鋼製のチェーン
またはワイヤが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チェーン又はワイヤよ
りなる係留索は、張力が負荷された場合、最大長(いわ
ゆるピンと張った状態)になるまでは反力はきわめて低
く、最大長に達すると反力が急激に増大する。従って、
浮体式海洋構造物は潮流等によって移動し係留索が最大
長になった瞬間に著しく大きな引張力を係留索から受け
ることになり、瞬間的にきわめて大きな応力が衝撃状に
加えられることになる。このため、係留索だけでなく浮
体式海洋構造物や海底の係留索アンカー等にもこの衝撃
に耐えうる耐衝撃構造が要求されることになり、構造設
計の自由度が狭められ、またコストが増大する原因の一
つとなっていた。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決し、引張変
位に対して反力が定反力となる係留索を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の係留索は、物体
を係留するための係留索において、該係留索の端部又は
途中部分に定反力型防舷材を、該係留索の張力によって
該定反力型防舷材に対し圧縮応力が負荷されるように設
けたことを特徴とするものである。
【0006】かかる本発明の係留索に引張力が加えられ
た場合、定反力型防舷材が弾性的に圧縮変形し、これに
よって反力が生じる。この反力は定反力型防舷材によっ
てもたらされるものであり、後述の図5の如く小張力時
にあっては張力の増大に伴って変位も増大する。張力が
ある値を超えると変位は急激に増大する。
【0007】従って、この係留索によると、係留してい
る物体から加えられる張力がある値に達するまでは、張
力の増大に伴って係留索の長さが大きくなり、ある値を
超えるとこの係留索の長さが急激に増大し、物体の係留
位置をシフトさせることができる。定反力型防舷材を複
数個連結した場合には、低い同反力で大変位が可能であ
る。例えば、定反力型防舷材を2個連結した場合には、
同一反力で2倍の変位となる。
【0008】なお、本発明では、ゴム本体の貫通孔を水
密的に封じることにより、水中用係留索に対し大きな浮
力を付与することが可能となる。
【0009】本発明では、1個又は複数個の定反力型防
舷材の連結体の両端にガイドプレートが設けられ、一方
の第1のガイドプレートに対し第1のロッドの先端側が
固定され、他方の第2のガイドプレートに対し第2のロ
ッドの先端側が固定され、第1のロッドは第2のガイド
プレートのロッド挿通孔に挿通され、第2のロッドは第
1のガイドプレートのロッド挿通孔に挿通され、各ロッ
ドの後端側にそれぞれ係留索が連結されているように構
成しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係る係留索の
要部斜視図、図2(a)は定反力型防舷材の側面図であ
り、上半分は断面図となっている。図2(b)は定反力
型防舷材の正面図であるが、左半側は右半側と対称であ
るので図示を省略している。
【0011】係留索を構成するチェーン1の途中に定反
力型防舷材2が設けられている。この定反力型防舷材2
は、中空孔(貫通孔)4を有した円筒状のゴム本体3よ
り主として構成されている。この定反力型防舷材2の両
端には補強鉄板6がインサートされたフランジ5が設け
られており、このフランジ5にボルト挿通孔7が貫設さ
れている。
【0012】この実施の形態にあっては2個の定反力型
防舷材を該孔7に通したボルト8によって連結して一体
としている。なお、以下、図1の左側の定反力型防舷材
2に2Aの符号を付し、右側の定反力型防舷材に2Bの
符号を付すことがある。
【0013】この実施の形態にあっては、定反力型防舷
材2Aのフランジ5Aにチェーン11の一端が連結さ
れ、定反力型防舷材2Bのフランジ5Bにチェーン10
の一端が連結されている。各チェーン10同士及び11
同士はそれぞれ結合リング12、13に接続され、該結
合リング12、13にチェーン1が接続されている。
【0014】なお、図示はしないが、定反力型防舷材2
A、2Bのフランジの外周には、該連結体の軸心線と平
行方向に中空筒状のガイドが取り付けられており、各チ
ェーン10、11は該ガイドに挿通されている。
【0015】ガイドを設ける代わりに、フランジ5にチ
ェーン10、11の挿通用の開口を設けても良い。
【0016】このように構成された係留索において、チ
ェーン1に引張応力が加えられると定反力型防舷材2
A、2Bにそれぞれ圧縮応力が加えられ、該防舷材2
A、2Bが圧縮変形する。この変形時の変位は、図5に
示されるように、小応力時には応力の増大に伴って変位
が増大し、応力がある値に達すると変位が急激に増大す
るというものである。
【0017】この「ある値」とはゴム本体2の寸法及び
材質によって決まる。図5(a)は1個の定反力型防舷
材2の寸法を図2に示すもの(単位mm)とし、ゴム本
体3の材質を5種類変えて測定した場合の応力(反力)
−歪曲線である。図中に吸収エネルギー値を併せて示し
ている。
【0018】図5(a)の通り、ゴム材質を変えること
により反力(図中の単位ton)及び吸収エネルギー値
(同ton−m)を種々異ならせることができる。
【0019】図示の実施の形態にあっては、2個の定反
力型防舷材2をボルト8によって連結しているが、定反
力型防舷材2は1個であっても良く、3個以上であって
も良い。なお、定反力型防舷材2の連結個数が多ければ
反力同一で変位が増大する。
【0020】図5(b)は定反力型防舷材2の連結個数
を1,2,3と変えた場合の反力−変位の模式的な相関
図である。
【0021】図3は、定反力型防舷材2の連結体の両端
面にプレート20、21を取り付けることにより定反力
型防舷材2の貫通孔4を水密的に封じ、定反力型防舷材
2に大きな浮力を与えるようにした構造を示す断面図で
ある。
【0022】図4はチェーン10を省略し、代りにロッ
ド30を定反力型防舷材2の連結体の中心に通し、この
ロッド30の先端を一方のプレート21に連結又は係止
した実施の形態を示す。
【0023】このロッド30の後端にはチェーン1が連
結されている。なお、他方のプレート20は取り外され
ている。
【0024】この場合も、チェーン1に張力が加えられ
ると定反力型防舷材2に圧縮応力が加えられ、図5に示
した応力−歪曲線に従った変形が生じる。
【0025】図6は異なる実施の形態に用いられる定反
力型防舷材の連結体の斜視図である。
【0026】複数個(この実施の形態では2個)の定反
力型防舷材2とガイドプレート40とが連結されてい
る。ガイドプレート40は各定反力型防舷材2同士の
間、及びそれと反対側の端面にそれぞれ配置されてい
る。なお、該ガイドプレート40に設けられたボルト挿
通孔と定反力型防舷材2のフランジ5のボルト挿通孔7
にボルト8が挿通され、このボルト8にナットが締め込
まれることにより定反力型防舷材2とガイドプレート4
0とが連結されると共に、図6の左右双方の定反力型防
舷材2(2A,2B)同士が連結される。
【0027】このガイドプレート40の外周縁近傍には
偶数個(この実施の形態では4個)のロッド挿通孔42
が設けられ、それぞれロッド50,60が挿通されてい
る。ロッド50,60は同一形状のものであるが、ロッ
ド50の先端はナットあるいは溶接等によって最も右側
のガイドプレート40(40C)に連結され、ロッド6
0の先端は最も左側のガイドプレート40(40A)に
連結されている。ロッド50は中間のガイドプレート4
0(40B)及び左側のガイドプレート40Aのロッド
挿通孔42に自由に挿通されている。ロッド60はガイ
ドプレート40B,40Cのロッド挿通孔42に自由に
挿通されている。
【0028】各ロッド50,60の後端側はY字形状の
スポーク部52,62を介してチェーン連結部54,6
4に連なっており、このチェーン連結部54,64にチ
ェーン1が接続されている。
【0029】この場合も、チェーン1に張力が加えられ
ると定反力型防舷材2に圧縮応力が加えられ図5に示し
た応力−歪曲線に従った変形が生じる。なお、この図6
の実施の形態にあっては、定反力型防舷材2の両端面に
ガイドプレート40が配置され、定反力型防舷材2の貫
通孔4が水密的に封じられているので、定反力型防舷材
2に大きな浮力が与えられている。ただし、ガイドプレ
ート40は円盤状の代わりに円環形とされても良い。ま
た、ガイドプレート40は円形以外の形状とされても良
い。中間のガイドプレート40Bは省略しても良い。
【0030】本発明では、チェーンの代りにワイヤが用
いられても良い。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、係留索に
加えられる張力が小さい時には応力に応じて変位し、張
力がある値に達すると大変位が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る係留索の斜視図である。
【図2】定反力型防舷材の構成図である。
【図3】定反力型防舷材の内部を封じた係留索の構成を
示す説明図である。
【図4】別の実施の形態に係る係留索の斜視図である。
【図5】定反力型防舷材の特性図である。
【図6】異なる実施の形態に用いられる定反力型防舷材
の連結体の斜視図である。
【符号の説明】
1、10、11 チェーン 2、2A、2B 定反力型防舷材 3 ゴム本体 4 貫通孔(中空孔) 5 フランジ 6 補強鉄板 20、21 プレート 30 ロッド 40 ガイドプレート 42 ロッド挿通孔 50,60 ロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を係留するための係留索において、
    該係留索の端部又は途中部分に定反力型防舷材を、該係
    留索の張力によって該定反力型防舷材に対し圧縮応力が
    負荷されるように設けたことを特徴とする係留索。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記定反力型防舷材
    は貫通孔を有した中空筒状のゴム本体を備えており、該
    ゴム本体の貫通孔が水密的に封じられていることを特徴
    とする係留索。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、1個又は複数
    個の定反力型防舷材の連結体の両端にガイドプレートが
    設けられ、一方の第1のガイドプレートに対し第1のロ
    ッドの先端側が固定され、他方の第2のガイドプレート
    に対し第2のロッドの先端側が固定され、 第1のロッドは第2のガイドプレートのロッド挿通孔に
    挿通され、第2のロッドは第1のガイドプレートのロッ
    ド挿通孔に挿通され、 各ロッドの後端側にそれぞれ係留索が連結されているこ
    とを特徴とする係留索。
JP10282673A 1998-10-05 1998-10-05 係留索 Pending JP2000108986A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101213232B1 (ko) 2012-05-02 2012-12-18 부산대학교 산학협력단 블럭식 부유체를 가진 심해용 부유식 풍력 발전기
JP2014511791A (ja) * 2011-03-22 2014-05-19 テクノロジー フロム アイディアズ リミテッド 高負荷に対してスムーズな応力・歪み応答を示す係留部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014511791A (ja) * 2011-03-22 2014-05-19 テクノロジー フロム アイディアズ リミテッド 高負荷に対してスムーズな応力・歪み応答を示す係留部品
US9308969B2 (en) 2011-03-22 2016-04-12 Technology From Ideas Limited Mooring component having a smooth stress-strain response to high loads
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