JP2000104531A - ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置 - Google Patents

ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置

Info

Publication number
JP2000104531A
JP2000104531A JP10271564A JP27156498A JP2000104531A JP 2000104531 A JP2000104531 A JP 2000104531A JP 10271564 A JP10271564 A JP 10271564A JP 27156498 A JP27156498 A JP 27156498A JP 2000104531 A JP2000104531 A JP 2000104531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diesel engine
filter
trap
passage
trap filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10271564A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Toda
勝己 戸田
Naoto Tejima
直人 手嶋
Yoshimitsu Henda
良光 辺田
Yoshimasa Watanabe
義正 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP10271564A priority Critical patent/JP2000104531A/ja
Publication of JP2000104531A publication Critical patent/JP2000104531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トラップフィルタを清掃する際における作業性
を良好にできるという効果をもつディーゼルエンジン用
パティキュレート捕集装置を提供する。 【解決手段】ディーゼルエンジン2と排気マニホルド3
との間に介在するディーゼルエンジン用パティキュレー
ト捕集装置である。この装置のフィルタアダプタ5は、
エンジン2から排出された排気ガスが通過する複数の通
過室50と、トラップフィルタ4を保持するフィルタ保
持部51と、ディーゼルエンジン2に取付けられる第1
取付部52と、排気マニホルド3に取付けられる第2取
付部53と、隣り合う通過室50を連通して排気脈動圧
の抑制を図り得る連通路54とを、金属鋳物により一体
的に形成している。隣り合う通過室50に搭載されるト
ラップフィルタ4をディーゼルエンジン2に対して同時
に脱着できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
用パティキュレート捕集装置に関し、特にトラップフィ
ルタを保持するフィルタアダプタをもつパティキュレー
ト捕集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジン用パティ
キュレート捕集装置が提供されている。この装置は、デ
ィーゼルエンジンから排出される排気ガスに含まれてい
るカーボン微粒子等のパティキュレートを捕集するもの
である。上記装置として、図8に示すように、パティキ
ュレートを捕集するトラップフィルタ100を保持した
フィルタアダプタ104を設け、フィルタアダプタ10
4の取付フランジ部106をディーゼルエンジン200
に、フィルタアダプタ104の取付フランジ部108を
排気マニホルド300にそれぞれ締結手段により取り付
け、これにより複数のトラップフィルタ100をディー
ゼルエンジン200の各気筒と排気マニホルド300と
の間に介在させたものが開示されている(実開平5−6
9311号公報)。
【0003】このものによれば、ディーゼルエンジン2
00の気筒とトラップフィルタ100とが接近している
ため、ディーゼルエンジン200の熱などを利用してフ
ィルタアダプタ104を効率よく加熱でき、パティキュ
レートを燃焼除去させてトラップフィルタ100を再生
するのに有利となる。更に、トラップフィルタ100が
目詰まりしたときであっても、フィルタアダプタ104
を外して清掃するのに有利となる。
【0004】また図9に示すように、取付フランジ部4
10をもつ排気マニホルド400の各分岐管401の内
部にトラップフィルタ100を内蔵させるとともに、連
通路500をもつ管体501で、隣り合う分岐管401
を後付け処理で溶接連結し、トラップフィルタ100の
上流側において、隣り合う分岐管401を連通する方式
も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した図
8に示す技術によれば、フィルタアダプタ104はディ
ーゼルエンジン200の気筒と同数個それぞれ個別に設
けられている。そのため、トラップフィルタ100を搭
載した複数のフィルタアダプタ104をそれぞれ個別に
ディーゼルエンジン200と排気マニホルド300とに
取付けたり、取り外したりする必要がある。そのため、
トラップフィルタ100の脱着が面倒となり、トラップ
フィルタ100の迅速な清掃に好ましくない。
【0006】また上記した図9に示す技術によれば、連
通路500を設けているため、排気ガスの脈動圧を抑制
でき、パティキュレートの捕集効率のさらなる向上が期
待できる。その理由は、気筒から排出される排気ガスの
圧力を低下させてその流速を落とし得るため、排気ガス
がトラップフィルタ100を通過する時間を確保し易い
こと、また、いったんトラップフィルタ100に捕集し
たパティキュレートが気筒の負圧の影響でトラップフィ
ルタ100から離脱することを抑え得ることなどのため
である。
【0007】しかしながら、連通路500をもつ管体5
01を、取付フランジ部410とトラップフィルタ10
0との間において連結する場合には、溶接装置の装入ス
ペースKCを充分確保する必要があることから、取付フ
ランジ部410とトラップフィルタ100の入口端との
間の距離Laが増加する。この場合には、ディーゼルエ
ンジン200からトラップフィルタ100がそのぶん遠
ざかり、トラップフィルタ100を加熱する加熱効率が
低下する傾向があり、パティキュレートの燃焼除去の面
から好ましくない。
【0008】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、排気ガスの脈動圧を抑える機能をもつ連通路を
設けつつトラップフィルタをディーゼルエンジンに近づ
けることができ、トラップフィルタの加熱に有利である
という効果を達成でき、しかも、隣り合うトラップフィ
ルタを同時に脱着でき、複数のトラップフィルタの取り
付け、取り外しに有利であり、トラップフィルタを清掃
する際における作業性を良好にできるという効果を併有
するディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置を
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディーゼル
エンジン用パティキュレート捕集装置は、複数の気筒を
もつディーゼルエンジンとディーゼルエンジンの気筒か
らの排気ガスを排出する排気マニホルドとの間に介在さ
れ、排気ガスに含まれているパティキュレートを捕集す
るトラップフィルタを保持するフィルタアダプタを備え
たディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置であ
って、フィルタアダプタは、ディーゼルエンジンの各気
筒から排出された排気ガスがそれぞれ通過する複数の通
過室と、各通過室に設けられ各通過室に搭載されるトラ
ップフィルタを保持するフィルタ保持部と、ディーゼル
エンジンのうち排気ガスを排出する側に宛てがわれて脱
着可能に取付けられる第1取付部と、排気マニホルドに
宛われて脱着可能に取付けられる第2取付部と、トラッ
プフィルタよりもディーゼルエンジン側に配置され且つ
隣り合う通過室を連通して各気筒からの排気脈動圧の抑
制を図り得る連通路とを、金属鋳物により一体的に形成
し、隣り合う通過室に搭載されるトラップフィルタをデ
ィーゼルエンジンに対して同時に脱着できるようにした
構成であることを特徴とするものである。
【0010】本発明装置によれば、隣り合う通過室に搭
載されたトラップフィルタをディーゼルエンジンに対し
て同時に取り付けたり、同時に取り外したりできる。そ
のため、トラップフィルタを清掃する際における作業性
が良好となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のフィルタアダプタによれ
ば、排気ガスが通過する複数の通過室と、トラップフィ
ルタを保持するフィルタ保持部と、ディーゼルエンジン
のうち排気ガスを排出する側に宛てがわれて脱着可能に
取付けられる第1取付部と、排気マニホルドに宛われて
脱着可能に取付けられる第2取付部と、トラップフィル
タよりもディーゼルエンジン側に配置され且つ隣り合う
通過室を連通して気筒からの排気脈動圧の抑制を図り得
る連通路とが、金属鋳物により一体的に形成されてい
る。代表的な金属鋳物としては、鋳鉄鋳物、アルミ鋳物
がある。
【0012】本発明のフィルタアダプタによれば、トラ
ップフィルタを清掃するときには、隣り合う通過室に搭
載されたトラップフィルタをディーゼルエンジンに対し
て同時に脱着できる。本発明に係るパティキュレート捕
集装置は、ディーゼルエンジンの排気側に装備されるも
のである。ディーゼルエンジンとしては、車両用、船舶
用、産業機械用などでも良く、要するにパティキュレー
トを含む排気ガスを排出するものであれば良い。
【0013】
【実施例】(第1実施例)以下、第1実施例を図1〜図
3を参照して説明する。本実施例に係るパティキュレー
ト捕集装置1は、複数の気筒(4気筒)をもつ車両のデ
ィーゼルエンジン2と、ディーゼルエンジン2の気筒か
らの排気ガスを排出する排気マニホルド3との間に介在
されるものである。
【0014】パティキュレート捕集装置1は、排気ガス
に含まれているパティキュレートを捕集するトラップフ
ィルタ4と、トラップフィルタ4を保持するためのフィ
ルタアダプタ5とを備えている。フィルタアダプタ5
は、厚みTを備えており、ディーゼルエンジン2の各気
筒から排出された排気ガスが通過する複数の通過室50
と、各通過室50に設けられ各通過室50に搭載される
トラップフィルタ4を保持するフィルタ保持部51と、
ディーゼルエンジン2のうち排気ガスを排出する側に宛
てがわれて脱着可能に取付けられる第1取付部52と、
排気マニホルド3に宛てがわれて脱着可能に取付けられ
る第2取付部53と、隣り合う通過室50を連通する径
小通路である連通路54とを備えており、これらが金属
鋳物(鋳鉄鋳物、アルミ鋳物など)により一体的に形成
されている。
【0015】図1に示すように、各通過室50は、下流
に向かうにつれてつまり矢印A1方向に向かうにつれて
次第に拡開する拡開壁50aをもち流路面積が次第に増
加して排気ガスの流速を低下させる拡開室部分50c
と、トラップフィルタ4を収容する収容室部分50dと
を備えている。図2に示すように、通過室50は、ディ
ーゼルエンジン2の気筒と同数個つまり4個並設(50
a〜50d)されている。連通路54aは、隣り合う通
過室50a,50bを連通している。連通路54bは、
隣り合う通過室50b,50cを連通している。連通路
54cは、隣り合う通過室50c,50dを連通してい
る。
【0016】図2に示すように、フィルタアダプタ5の
上部には、断面円形状の第1ボルト挿入孔61(61a
〜61d)が複数個所定の間隔を隔てて形成されてい
る。具体的には、第1ボルト挿入孔61a,61bは連
通路54aの上方に位置して通過室50aと通過室50
bとの間に形成されている。第1ボルト挿入孔61c,
61dは連通路54cの上方に位置して通過室50cと
通過室50dとの間に形成されている。
【0017】フィルタアダプタ5の下部には、下方が開
放された断面逆U字形状の第2ボルト挿入孔62(62
a〜62d)が複数個所定の間隔を隔てて形成されてい
る。具体的には、第2ボルト挿入孔62b,62cは、
通過室50bと通過室50cとの間に形成されている。
第2ボルト挿入孔62aは、通過室50aよりも端側に
形成され、第2ボルト挿入孔62dは、通過室50dよ
りも端側に形成されている。
【0018】排気マニホルド3の取付フランジ部30の
上部には、断面円形状のボルト挿入孔31が形成されて
いる。また排気マニホルド3の取付フランジ部30の下
部には、断面逆U字形状のボルト挿入孔32が形成され
ている。さてフィルタアダプタ5を取り付ける際には、
各通過室50にそれぞれトラップフィルタ4を搭載した
フィルタアダプタ5を用いる。そして、ディーゼルエン
ジン2に固着されている複数のスタッドボルト68とフ
ィルタアダプタ5の第2ボルト挿入孔62(62a〜6
2d)とをそれぞれはめた状態で、スタッドボルト68
のねじ部にナット69を螺合させて締結する。同様に、
ボルト頭部66を一体にもつボルト65を用い、排気マ
ニホルド3の取付フランジ部30のボルト挿入孔31お
よびフィルタアダプタ5の第1ボルト挿入孔61にボル
ト65を挿入した状態で、ボルト65の先端側の雄ねじ
部65xをディーゼルエンジン2の雌孔2xに螺合させ
て締結する。これによりフィルタアダプタ5はディーゼ
ルエンジン2に脱着可能に取り付けられる。
【0019】このようにフィルタアダプタ5が取り付け
られた状態では、フィルタアダプタ5とディーゼルエン
ジン2との間には第1ガスケット35が介在しており、
フィルタアダプタ5と排気マニホルド3の取付フランジ
部30との間には第2ガスケット36が介在しており、
通過室50における気密性が確保されている。ディーゼ
ルエンジン2の駆動時には、気筒から排出された高温の
排気ガスはフィルタアダプタ5の通過室50、トラップ
フィルタ4、排気マニホルド3を矢印A1方向に沿って
通過する。排気ガスに含まれているパティキュレート
は、トラップフィルタ4に捕集される。
【0020】本実施例によれば、トラップフィルタ4の
上流側において、つまりトラップフィルタ4よりもディ
ーゼルエンジン2側において、隣り合う通過室50(5
0a〜50d)は連通路54(54a〜54c)で連通
されているため、トラップフィルタ4におけるパティキ
ュレートの捕集効率のさらなる向上が期待できる。その
理由は次のようである。即ち、ディーゼルエンジン2の
気筒の爆発工程は、第1気筒→第3気筒→第4気筒→第
2気筒の順に実行される。従って通過室50a→通過室
50c→通過室50d→通過室50bの順に、排気工程
は進行する。よって、ある通過室で排気工程が実行され
ているときには、その隣の通過室では他の工程が実行さ
れている。よって、ディーゼルエンジン2の気筒から排
出される排気ガスの高い圧力を連通路54を介して、と
なりの通過室50に逃がし得る。そのため本実施例にお
いては、連通路54を設けていない場合に比較して、ト
ラップフィルタ4を通過する排気ガスの流速を落とし
得、排気ガスがトラップフィルタ4を通過する時間を確
保し易くなる。また、複数の通過室50(50a〜50
d)のうち、ディーゼルエンジン2のある気筒に連通す
るある通過室50が負圧となっても、その負圧の大きさ
が連通路54により軽減されるため、トラップフィルタ
4に捕集したパティキュレートが負圧の影響でトラップ
フィルタ4から離脱することを抑え得る。このように連
通路54を設ければ、各通過室50における排気ガスの
脈動圧を軽減するのに有利となり、トラップフィルタ4
におけるパティキュレート捕集効率を改善できる。
【0021】本実施例によれば、隣り合う通過室50を
連通する連通路54が金属鋳物により一体的に形成され
ているため、既述した図9に示す形態とは異なり、連通
路をもつ管体を溶接で後付けする必要がない。そのため
溶接装置の装入スペースKCを考慮せずともよい。従っ
て、連通路54の軸芯M(図1参照)をディーゼルエン
ジン2の側にできるだけ近づけた状態で、鋳物で一体成
形できる。故に、トラップフィルタ4の入口端4aもデ
ィーゼルエンジン2の取付面2wに近づけることがで
き、トラップフィルタ4を加熱する加熱効率を向上する
のに有利であり、トラップフィルタ4の再生時において
パティキュレートの燃焼除去に貢献できる。
【0022】トラップフィルタ4を清掃する際には、ト
ラップフィルタ4を搭載したフィルタアダプタ5をディ
ーゼルエンジン2や排気マニホルド3から取り外す必要
がある。この際には、ナット69を回して緩めるととも
に、ボルト65のボルト頭部66を回してボルト65を
フィルタアダプタ5の第1ボルト挿入孔61から外す。
その後、フィルタアダプタ5を上方につまり矢印Y1方
向に手作業などで移動させれば、フィルタアダプタ5を
ディーゼルエンジン2から容易に取り外すことができ
る。
【0023】上記したように本実施例によれば、各通過
室50にそれぞれ搭載された合計4個のトラップフィル
タ4をディーゼルエンジン2に対して同時に取り付けた
り、同時に取り外したりできるため、トラップフィルタ
4の清掃作業の簡便化に有利である。本実施例において
は、図3に示すように、排気マニホルド3より以降は、
従来の製品を流用して、フロントパイプ90、センター
パイプ91、マフラ92を取り付ける。
【0024】場合によっては、図4に示すように、隣り
合う通過室50を連通路54(54a,54c)で連通
しつつも、フィルタアダプタ5を分割体5A,5Bに分
割する方式を採用することもできる。 (第2実施例)図5および図6は第2実施例を示す。図
6は図5のVI-VI線矢視図である。第2実施例は第1実
施例と基本的には同様の構成であり、基本的に同様の作
用効果を奏する。以下異なる部分を中心として説明す
る。
【0025】本実施例においては図5に示すように、フ
ィルタアダプタ5の第1取付部52における第1ボルト
挿入孔61と第2ボルト挿入孔62との間のピッチをP
Aとし、フィルタアダプタ5の第2取付部53における
第1ボルト挿入孔71と第2ボルト挿入孔72との間の
ピッチをPBとすると、ピッチPAとピッチPBとは異
なる大きさとされている。具体的にはピッチPAよりも
ピッチPBは大きくされている(PA<PB)。
【0026】従って本実施例によれば、ディーゼルエン
ジン2の雌孔2xのピッチ(=ピッチPA)を小さく設
定したまま、フィルタアダプタ5の下流側の径サイズ、
ひいてはトラップフィルタ4の径サイズを大きくするの
に有利となり、トラップフィルタ4における捕集面積の
確保に有利となる。換言すれば、ディーゼルエンジン2
の雌孔2xのピッチPAの制約を受けることなく、トラ
ップフィルタ4の径サイズを大きく設定でき、パティキ
ュレートの捕集に有利となる。
【0027】また本実施例によれば図5に示すように、
トラップフィルタ4は、フィルタアダプタ5の通過室5
0の収容室部分50dと排気マニホルド3の上流側の拡
開室3rとの双方にかけて搭載されている。従ってトラ
ップフィルタ4はフィルタアダプタ5と排気マニホルド
3との双方にかけて配置されている。よって、フィルタ
アダプタ5の厚みTの小型化を図りつつ、排気マニホル
ド3の取付フランジ部30をディーゼルエンジン2の取
付面2wに接近させるのに有利となる。故に設置スペー
スが制約される車両のエンジンルーム内に搭載するのに
有利となる。
【0028】図6に示すように、各第2取付部53はや
や縦長の丸盤形状をなしている。第1取付部52は、ピ
ッチPAがピッチPBよりも小さいため、やや小さめの
縦長の丸盤形状をなしている。本実施例においても、第
1実施例と同様に、隣り合う通過室50を連通する連通
路54(54a〜54c)が金属鋳物により一体的に形
成されているため、図9に示す形態とは異なり、連通路
をもつ管体を溶接で後付けする必要がない。そのため溶
接装置の装入スペースKCを考慮せずともよく、従っ
て、連通路54の軸芯Mをディーゼルエンジン2の側に
近づけることができる。故に、トラップフィルタ4もデ
ィーゼルエンジン2の取付面2wに近づけることがで
き、ディーゼルエンジン2の熱を利用してトラップフィ
ルタ4を加熱する加熱効率を向上するのに有利であり、
トラップフィルタ4の再生時においてパティキュレート
の燃焼除去に貢献できる。
【0029】フィルタアダプタ5の取り付けにあたり、
フィルタアダプタ5の第1取付部52と第2取付部53
とに分けて説明する。即ち、フィルタアダプタ5の第1
取付部52とディーゼルエンジン2とを取り付けるにあ
たっては、フィルタアダプタ5の第1取付部52の第2
ボルト挿入孔62を、ディーゼルエンジン2に固定され
ているスタッドボルト68に宛てがい、スタッドボルト
68にナット69を螺合して締結する。また、ボルト頭
部66付きのボルト65を用い、フィルタアダプタ5の
第1取付部52の第1ボルト挿入孔61に挿入したボル
ト65をディーゼルエンジン2の雌孔2xに螺合して締
結する。これによりフィルタアダプタ5の第1取付部5
2がディーゼルエンジン2に取り付けられる。
【0030】またフィルタアダプタ5の第2取付部53
と排気マニホルド3とを取り付けるにあたっては、図5
から理解できるように、排気マニホルド3の取付フラン
ジ部30の上側のボルト挿入孔31とフィルタアダプタ
5の第1ボルト挿入孔71とにボルト75を挿入し、そ
のボルト75のねじ部にナット77を螺合させて締結す
る。また排気マニホルド3の取付フランジ部30の下側
のボルト挿入孔32(断面逆U字形状)とフィルタアダ
プタ5の第2ボルト挿入孔72とにボルト78を挿入
し、そのボルト78の雄ねじ部にナット79を螺合させ
て締結する。
【0031】またトラップフィルタ4を清掃する際に
は、フィルタアダプタ5をディーゼルエンジン2や排気
マニホルド3から取り外す必要がある。この際には、ナ
ット69,79を回して緩めるとともに、ボルト65,
75をフィルタアダプタ5から外す。その後、フィルタ
アダプタ5を上方につまり矢印Y1方向に移動させれ
ば、フィルタアダプタ5をディーゼルエンジン2から取
り外すことができる。
【0032】本実施例によれば、各通気室50にそれぞ
れ個別に配置されている4個のトラップフィルタ4をま
とめて同時に取り付けたり、取り外したりできるため、
トラップフィルタ4の清掃作業の簡便化に有利である。
第7図に示す実施例は、図5に示す実施例と基本的には
同様の構成である。但し、フィルタアダプタ5の第1取
付部52の肉厚をTAとしたとき、断面において、肉厚
TAと連通路54とが重ねるように、連通路54が配置
されている。これにより連通路54をディーゼルエンジ
ン2に近づけるの一層有利となる。
【0033】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。 ・トラップフィルタはフィルタアダプタおよび排気マニ
ホルドの双方に配置されている請求項1に記載の捕集装
置。 ・連通路は、その断面において、フィルタアダプタのう
ちディーゼルエンジンに取り付けられる第1取付部と重
合する位置に配置されている請求項1に記載の捕集装
置。 ・フィルタアダプタの第1取付部および第2取付部の下
部側のボルト挿入孔は、下方が開口する逆U字形状をな
しており、フィルタアダプタは上方に離脱される請求項
1に記載の捕集装置。
【0034】
【発明の効果】本発明装置によれば、フィルタアダプタ
は金属鋳物で形成されているため、連通路をもつ管体を
溶接で後付けする必要がない。よって溶接装置の装入ス
ペースを配慮せずとも良い。そのため、排気ガスの脈動
圧を抑制する連通路を設けつつトラップフィルタをディ
ーゼルエンジンに近づけ得、トラップフィルタを加熱す
る加熱効率の向上に有利である。
【0035】更に本発明装置によれば、隣り合う複数の
トラップフィルタを同時に脱着できるため、複数のトラ
ップフィルタの取り付け、取り外しに有利であり、トラ
ップフィルタの清掃時における脱着作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るパティキュレート捕集装置を
使用している形態を部分的に断面にして示す構成図であ
る。
【図2】フィルタアダプタの断面図である。
【図3】使用状態を示す説明図である。
【図4】他の形態に係る図2相当図である。
【図5】第2実施例に係るパティキュレート捕集装置を
使用している形態を示す断面図である。
【図6】フィルタアダプタの第2取付部の正面図であ
る。
【図7】他の形態に係る図5相当図である。
【図8】従来例に係る構成図である。
【図9】従来例に係る他の形態に係る構成図である。
【符号の説明】
図中、2はディーゼルエンジン、3は排気マニホルド、
5はフィルタアダプタ、4はトラップフィルタ、50は
通過室、51はフィルタ保持部、52は第1取付部、5
3は第2取付部、54は連通路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手嶋 直人 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 アイシ ン高丘株式会社内 (72)発明者 辺田 良光 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 渡辺 義正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G090 AA01 BA01 BA08 EA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒をもつディーゼルエンジンとデ
    ィーゼルエンジンの気筒からの排気ガスを排出する排気
    マニホルドとの間に介在され、排気ガスに含まれている
    パティキュレートを捕集するトラップフィルタを保持す
    るフィルタアダプタを備えたディーゼルエンジン用パテ
    ィキュレート捕集装置であって、 前記フィルタアダプタは、 ディーゼルエンジンの各気筒から排出された排気ガスが
    それぞれ通過する複数の通過室と、各前記通過室に設け
    られ各通過室に搭載されるトラップフィルタを保持する
    フィルタ保持部と、ディーゼルエンジンのうち排気ガス
    を排出する側に宛てがわれて脱着可能に取付けられる第
    1取付部と、排気マニホルドに宛われて脱着可能に取付
    けられる第2取付部と、トラップフィルタよりもディー
    ゼルエンジン側に配置され且つ隣り合う前記通過室を連
    通して各気筒からの排気脈動圧の抑制を図り得る連通路
    とを、 金属鋳物により一体的に形成し、隣り合う前記通過室に
    搭載される前記トラップフィルタを前記ディーゼルエン
    ジンに対して同時に脱着できるようにした構成であるこ
    とを特徴とするディーゼルエンジン用パティキュレート
    捕集装置。
JP10271564A 1998-09-25 1998-09-25 ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置 Pending JP2000104531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10271564A JP2000104531A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10271564A JP2000104531A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000104531A true JP2000104531A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17501847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10271564A Pending JP2000104531A (ja) 1998-09-25 1998-09-25 ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000104531A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040046716A (ko) * 2002-11-28 2004-06-05 현대자동차주식회사 엔진의 흡기매니폴드 장착 구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040046716A (ko) * 2002-11-28 2004-06-05 현대자동차주식회사 엔진의 흡기매니폴드 장착 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102057141B (zh) 废气处理装置
CN102124191B (zh) 废气处理装置
JP5220856B2 (ja) 建設機械
KR101539474B1 (ko) 배기 가스 처리 장치
JP5179286B2 (ja) 排気ガス浄化装置
US8281575B2 (en) Emissions control filter assembly and system
JP4927796B2 (ja) 排気ガス浄化装置
US20130025564A1 (en) Oil separator for crankcase ventilation
CN111512029B (zh) 废气净化装置
JP3765741B2 (ja) 排気浄化装置
JP6881334B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2000104531A (ja) ディーゼルエンジン用パティキュレート捕集装置
CN213743735U (zh) 一种具有防堵监测的柴油机egr系统颗粒过滤装置
JP4694015B2 (ja) 排気ガス浄化装置、排気ガス浄化装置に用いられるフィルタの着脱方法、バス用排気ガス浄化装置
JP3957498B2 (ja) 排気浄化装置
WO2020246361A1 (ja) 配管の固定構造
JP2010007526A (ja) 排気ガス浄化装置
JP3823671B2 (ja) 車両用スパークアレスター付マフラ装置
JP7067326B2 (ja) 排気ガス浄化装置の取付構造
JP2009062957A (ja) 排気浄化装置の吊り点構造
CN214598026U (zh) 一种汽车安装空调支架焊合用焊烟除尘装置
US6773478B1 (en) Gravity-induced ash removal system for particulate filters
JP2002276334A (ja) 消音器
KR101491371B1 (ko) 디젤 차량의 배기정화장치
JP4088467B2 (ja) 排ガス中の浮遊微粒子除去装置及び方法