JP2000101693A - コードレス電話装置の子機 - Google Patents

コードレス電話装置の子機

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JP2000101693A
JP2000101693A JP10266518A JP26651898A JP2000101693A JP 2000101693 A JP2000101693 A JP 2000101693A JP 10266518 A JP10266518 A JP 10266518A JP 26651898 A JP26651898 A JP 26651898A JP 2000101693 A JP2000101693 A JP 2000101693A
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Japan
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antenna
charging
hook portion
cordless telephone
wiring pattern
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JP10266518A
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English (en)
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Kazuya Taki
和也 滝
Hironaga Wakayama
裕修 若山
Tsutomu Ohashi
勉 大橋
Yoshitsugu Tomomatsu
義継 友松
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンズフリー通話時には転倒のおそれが少な
く快適な通話が可能で、良好なアンテナ性能を確保でき
るコードレス電話装置の子機を提供する。 【解決手段】 子機1には、筐体10の上部から突出し
たフック部11が設けられ、その内部には送信及び受信
に用いるアンテナ12が収納されると共に、このアンテ
ナ12は電池16を充電するための充電用配線パターン
を兼ねる。子機1は、フック部11により充電台2に懸
架され、アンテナ12の先端に設けられた充電端子13
が、充電台2の電源端子に接続されて保持され、充電電
流が供給されてベースバンド基板15の充電回路を経由
して電池16に達する。一方、アンテナ12の根元側は
無線ユニット14の給電部に接続され、アンテナ12と
無線ユニット14の間では送信信号及び受信信号が入出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コードレス電話装
置の技術分野に属し、特にコードレス電話装置の子機に
ついてのアンテナ構造、充電系の構成、ハンズフリー通
話の使用形態の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、広く普及しているコードレス電話
装置においては、特に子機の小型軽量化と高機能化が求
められている。そして、子機の小型化を実現するため
に、外部アンテナの代わりに内蔵アンテナを採用するこ
とが一般的になっている。例えば、フレキシブル基板等
にアンテナパターンを構成し、筐体内の基板上部の空き
スペースに収納して内蔵アンテナを構成することができ
る。また、子機の高機能化を実現するために、ハンズフ
リー通話機能を搭載した子機が多くなっている。このよ
うなハンズフリー通話機能を用いれば、使用者は手を使
うことなく、テーブル等に子機を立てた状態で通話した
り、あるいは充電に載せたまま通話したりすることがで
き、使い勝手に優れた子機が提供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コード
レス電話装置の子機を小型にすると、内蔵アンテナが筐
体内部の狭いスペースに押し込まれた状態で収納され、
無線回路や制御回路等の基板と近接した配置とならざる
を得ない。これらの基板はアンテナのグランドとして作
用するので、内蔵アンテナがグランドに近接配置された
状態となり、アンテナ利得の低下が避けられない。
【0004】また、子機を用いてハンズフリー通話を行
う場合に、常に平坦な面に子機を立てられるとは限ら
ず、また最近の子機の小型軽量化も相まって、子機を立
てたとき不安定な状態となって転倒することもあり得
る。最悪の場合は、子機が落下した衝撃で故障するおそ
れもある。一方、子機を充電台に置いた状態でハンズフ
リー通話を行う場合は、転倒の心配はないものの、構造
上、子機が横置きあるいは斜めに置かれた状態で通話を
行うことになるため、スピーカから出力される受話音が
聞き取りにくいという弊害がある。
【0005】本発明は、従来のコードレス電話装置の子
機における以上のような問題に鑑みなされたものであ
り、良好なアンテナ性能を確保でき、ハンズフリー等を
行う場合に、子機の転倒のおそれが少なく、充電中にも
良好な通話性能を保つことが可能なコードレス電話装置
の子機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のコードレス電話装置の子機は、筐
体上部から突出して該筐体を懸架するためのフック部が
設けられ、該フック部の内部には、送信及び受信に用い
るアンテナが収納されていることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、コードレス電話装置の
子機の筐体上部にフック部を設け、その内部に、送信回
路と受信回路を含む無線系に接続されたアンテナを収納
した。よって、例えばハンズフリー通話を行う場合に、
このフック部を突起部分に懸架することで、平坦面がな
い場合でも転倒の心配なく良好に通話可能となると共
に、フック部の配置によりアンテナを無線系等の基板か
ら離すことができ、高いアンテナ利得を確保することが
できる。
【0008】請求項2に記載のコードレス電話装置の子
機は、筐体上部から突出して該筐体を懸架するためのフ
ック部が設けられ、該フック部の内部には、電池に充電
電流を供給する充電用の配線パターンが収納され、前記
フック部により該筐体を充電台に懸架したとき、前記フ
ック部の一端に設けられた充電端子と前記充電台の電源
端子が接続されて前記配線パターンを介して充電電流が
供給されることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、コードレス電話装置の
子機の筐体上部にフック部を設け、その内部に、充電用
の配線パターンを収納し、更に一端に充電端子を設け、
充電台に懸架したときに充電端子から充電電流が供給可
能となるようにした。よって、子機を充電する際に横置
きや斜めに置いた状態ではなく、垂直に立てた状態で充
電可能となり、例えばハンズフリー通話を充電しながら
行う場合に、使用者がスピーカからの出力方向に位置す
る状態で通話でき、十分な音量で快適な通話を行うこと
ができる。
【0010】請求項3に記載のコードレス電話装置の子
機は、筐体上部から突出して該筐体を懸架するためのフ
ック部が設けられ、該フック部の内部には、送信及び受
信に用いるアンテナと、電池に充電電流を供給する充電
用の配線パターンとが収納され、前記フック部により該
筐体を充電台に懸架したとき、前記フック部の一端に設
けられた充電端子と前記充電台の電源端子が接続されて
前記配線パターンを介して充電電流が供給されることを
特徴とする。
【0011】この発明によれば、コードレス電話装置の
子機の筐体上部にフック部を設け、その内部に、アンテ
ナと充電用の配線パターンの両方を収納した。よって、
例えばハンズフリー通話を行う場合に、充電中又は非充
電中の何れの場合も転倒の心配なく、使い勝手よく通話
可能となると共に、アンテナを無線系等の基板から離し
た配置にして高いアンテナ利得を確保することができ
る。
【0012】請求項4に記載のコードレス電話装置の子
機は、請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話装
置の子機において、前記フック部の内部には、送信用ア
ンテナと受信用アンテナの2本のアンテナが収納される
ことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、フック部内部に収納さ
れるアンテナは、送信用アンテナと受信用アンテナの2
本に分かれているので、それぞれの周波数に同調させて
アンテナを構成でき、無線性能を更に向上させることが
できる。
【0014】請求項5に記載のコードレス電話装置の子
機は、請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話装
置の子機において、前記フック部の内部には、送信と受
信を共用する1本のアンテナが収納されることを特徴と
する。
【0015】この発明によれば、フック部内部に収納さ
れるアンテナは、送信と受信の両方に用いる1本の共用
アンテナとしたので、フック部によるアンテナ利得の向
上をアンテナの構成をより簡素化した上で実現できる。
【0016】請求項6に記載のコードレス電話装置の子
機は、請求項4又は請求項5に記載のコードレス電話装
置の子機において、前記フック部の内部に収納されるア
ンテナのうち少なくとも1本のアンテナは、給電部から
先端部にかけて所定位置で交互に折り返されたジグザグ
状のアンテナパターンを有することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、フック部内部に収納さ
れるアンテナには、何度か交互に折り返されたジグザグ
状のパターン形状を有するアンテナが少なくとも1本含
まれるので、アンテナパターンを自在に長くしてアンテ
ナの同調を容易にとれると共に、内蔵アンテナで同じよ
うな構造にするよりも、アンテナを上部に配置できる
分、アンテナパターンが折り返されて電流が打ち消され
る部分の長さを短縮でき、アンテナ利得の低下を小さく
抑えることができる請求項7に記載のコードレス電話装
置の子機は、請求項6に記載のコードレス電話装置の子
機において、前記アンテナパターンは、1箇所でのみ折
り返されたパターンであることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、フック部内部に収納さ
れるアンテナには、1箇所で折り返された「コ」の字形
のパターン形状を有するアンテナが少なくとも1本含ま
れるので、多数回折り返したアンテナパターンに比べ、
更に電流の打ち消しを減らすことができ、アンテナ利得
の低下を最小限に抑えることができる。
【0019】請求項8に記載のコードレス電話装置の子
機は、請求項3に記載のコードレス電話装置の子機にお
いて、前記フック部の内部には、送信用アンテナと受信
用アンテナの2本のアンテナが収納されると共に、該2
本のアンテナのうち、一方のアンテナは前記充電用のプ
ラス側の配線パターンを兼ね、他方のアンテナは前記充
電用のマイナス側の配線パターンを兼ねることを特徴と
する。
【0020】この発明によれば、フック部内部には、送
信又は受信に用いるアンテナとプラス側の充電用配線パ
ターンを兼ねる1本の導体が収納され、更に送信又は受
信に用いるアンテナとマイナス側の充電用配線パターン
を兼ねる1本の導体が収納されるので、送信及び受信に
対する同調を容易にとってアンテナ利得を確保した上、
フック部の収納状態を複雑にすることなく充電中に良好
なハンズフリー通話等を行うことができる。
【0021】請求項9に記載のコードレス電話装置の子
機は、請求項3に記載のコードレス電話装置の子機にお
いて、前記フック部の内部には、送信と受信を共用する
1本のアンテナが収納されると共に、前記充電用のプラ
ス側とマイナス側のそれぞれの配線パターンのうち、一
方が該アンテナを兼ね、他方が該アンテナとは別に設け
られていることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、フック部内部には、送
信及び受信の共用アンテナとプラス側又はマイナス側の
充電用配線パターンを兼ねる1本の導体が収納され、更
にもう一方の充電用配線パターンが別途収納されるの
で、アンテナ利得を確保した上、フック部の収納状態を
複雑にすることなく充電中に良好なハンズフリー通話等
を行うことができる。
【0023】請求項10に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項3に記載のコードレス電話装置の子機に
おいて、前記フック部の内部には、前記アンテナと前記
充電用の配線パターンとが別々に設けられていることを
特徴とする。
【0024】この発明によれば、フック部内部には、ア
ンテナと充電用配線パターンとが別々に収納されるの
で、分離回路等が不要となって設計及び調整を簡素化し
た上で、上述のようにアンテナ利得とハンズフリー通話
性能を向上させることができる。
【0025】請求項11に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項8又は請求項9に記載のコードレス電話
装置の子機において、前記充電用の配線パターンが前記
アンテナを兼ねる場合は、給電部近辺に高周波成分と直
流成分の分離回路が設けられていることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、フック部内部に収納さ
れたアンテナと充電用配線パターンを兼ねる導線に対
し、分離回路によりアンテナ側の高周波成分と充電配線
側の直流成分を分離させるようにしたので、無線通信し
ながら充電する際に、相互に与え合う影響を抑え、無線
性能と充電性能を共に良好に保つことができる。
【0027】請求項12に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項9又は請求項10に記載のコードレス電
話装置の子機において、前記充電用の配線パターンが前
記アンテナとは別に設けられている場合は、該配線パタ
ーン上の所定位置に送信周波数成分又は受信周波数成分
の通過阻止回路が挿入されることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、フック部内部でアンテ
ナと充電用配線パターンが分かれて収納されていると
き、充電用配線パターンには通過阻止回路が何箇所か挿
入され、送信あるいは受信の周波数成分の通過を阻止す
るようにしたので、充電回路には高周波成分が流れ込ま
ず、また充電用配線パターンがアンテナとして作用する
こともなく、無線性能と充電性能を共に良好に保つこと
ができる。
【0029】請求項13に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話
装置の子機において、前記アンテナは、フレキシブル基
板上に形成された導線パターンにより構成されることを
特徴とする。
【0030】この発明によれば、フック部内部には、フ
レキシブル基板上に形成された導線パターンを有するア
ンテナを収納したので、アンテナを比較的自由な形状で
フック部に収納でき、フック部のデザイン処理の自由度
を高めることができる。
【0031】請求項14に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話
装置の子機において、前記アンテナは、前記フック部に
埋め込まれた金属板からなることを特徴とする。
【0032】この発明によれば、フック部に金属板から
なるアンテナを埋め込むようにしたので、アンテナをフ
ック部及び筐体と一体的に成形することができ、製造コ
ストを抑えることができる。
【0033】請求項15に記載のコードレス電話装置の
子機は、請求項1から請求項14の何れかに記載のコー
ドレス電話装置の子機において、前記子機の通話時に、
ハンズフリー通話機能が動作可能であることを特徴とす
る。
【0034】この発明によれば、コードレス電話の子機
にはハンズフリー通話機能が搭載されているので、平坦
面がない場所でも壁面の突起部分などにフック部を懸架
した状態で良好なハンズフリー通話が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、ハ
ンズフリー通話機能を備えるコードレス電話装置の子機
に対して本発明を適用した場合を説明する。
【0036】図1は、本実施形態に係るコードレス電話
装置の子機が充電台に懸架されている状態での全体構成
を示す図である。図1に示すように、子機1は、筐体1
0の上部に突出したフック部11が設けられている。フ
ック部11の内部には、充電用配線パターンを兼ねるア
ンテナ12が収納され、先端には充電端子13が設けら
れている。筐体10の内部には、無線ユニット14と、
ベースバンド基板15と、充電可能な電池16と、マイ
ク17と、レシーバ18と、スピーカ19とを含んでい
る。また、子機1をフック部11により懸架した状態で
充電可能な充電台2には、上部に子機1の充電端子13
と接続される電源端子20が設けられている。なお、本
実施形態における子機1による通話の際に、通常モード
とハンズフリーモードを切り換え可能であるものとす
る。
【0037】以上の構成において、フック部11は筐体
10の上部の一端から、フック部11の先端が筐体10
の他端に向かって略半円状に湾曲するような形状で突出
している。そして、フック部11を突起物に懸架する
と、筐体10を略垂直に立てた状態で支持することがで
きる。更には、適当な金具、釣り下げ器具、釘など種々
の突起物にフック部11を引っかけて子機1を懸架し、
この状態でハンズフリー通話をすることも可能である。
図1の例では、充電台2にフック部11が懸架される場
合に、垂直に保持される子機1を示している。このフッ
ク部11は、内部にアンテナ12を収納できる程度の厚
さを有し、横幅が5〜10mm程度の湾曲した板状とな
っている。
【0038】フック部11に収納されたアンテナ12は
無線ユニット14の給電部に接続され、親機から送信さ
れた380MHz帯の送信電波を受信して、無線ユニッ
ト14に対する受信信号とし、無線ユニット14から出
力された250MHz帯の送信信号を親機に対する送信
電波として放射する。後述するように、アンテナ12と
して送信用と受信用の2本のアンテナにより構成するこ
とができると共に、送信と受信を共用する1本のアンテ
ナにより構成することもできる。
【0039】無線ユニット14では、アンテナ12から
入力された受信信号を増幅、復調して音声信号又は各種
データを出力すると共に、高周波送信信号を音声信号又
は各種データにより変調、増幅してアンテナ12に出力
する。無線ユニット14では、送信及び受信の使用周波
数帯における複数の無線チャネルの中から、図示しない
周波数シンセサイザを用いて任意の無線チャネルに設定
することができる。
【0040】ベースバンド基板15には、CPU等を含
む制御回路、音声回路、充電回路などが実装されてい
る。制御回路は子機1の動作を全体的に制御し、音声回
路は、無線ユニット14、マイク17、レシーバ18、
スピーカ19との間で入出力される音声信号の処理や経
路の切り替えを行い、充電回路は充電台2から供給され
る充電電流により電池16を充電する。
【0041】ここで、図2は、ベースバンド基板15の
音声回路に入出力される音声信号の経路を示す図であ
る。図2に示すように、子機1の通話中には、マイク1
7から入力された音声信号は、アンプ15dで増幅され
た後、無線ユニット14に対する変調入力として出力さ
れる。また、通常モードでは、無線ユニット14からの
復調出力が入力されると、スイッチ15aでレシーバ1
8側に経路を切り換えられ、アンプ15bで増幅された
後、レシーバ18から音声として出力される。一方、ハ
ンズフリーモードでは上記復調出力が入力されると、ス
イッチ15aでスピーカ19側に経路を切り換えられ、
アンプ15cで増幅された後、スピーカ19から音声と
して出力される。ハンズフリーモードのときは、マイク
17に対するアンプ15dのゲインを大きくして感度を
上げておくことが好ましい。
【0042】なお、ハンズフリーモードでの通話中に、
スピーカ19からマイク17への回り込みによるハウリ
ングを防止するため、ボイススイッチ又はエコーキャン
セラ等の音声処理を施す必要がある。これらの音声処理
回路を子機1に組み込んでもよいが、親機の側で処理を
行うようにしてもよい。
【0043】通常モードとハンズフリーモードの切り換
えは、使用者が所定の操作を行うことにより行われる。
ハンズフリーモードに切り換えて通話を行うと、音声出
力がスピーカ19から出力され、マイク17の感度も上
がるので、子機1を手で持たずに、ある程度離した状態
で通話可能となる。そして、例えば子機1を机等の平坦
なスペースに立てた状態で通話を行う。これに加えて、
本実施形態の子機1では、ハンズフリーモードで使用す
るとき、フック部11を突起物等に懸架した状態で通話
することもできるので、平坦なスペースがない場合に対
応でき、子機1の転倒などを招くおそれが少ない。
【0044】図1における充電台2は縦長の構造を有
し、上端部に子機1のフック部11が懸架されるように
なっている。充電台2の2つの電源端子20からは、図
示しない電流供給回路により直流の充電電流を供給する
ことができる。子機1を充電台2に懸架すると、充電台
2の2つの電源端子20とフック部11の2つの充電端
子13とがそれぞれ接触された状態となって充電電流が
導通可能となる。充電端子13を介して充電台2から供
給された充電電流は、充電用配線パターンとしてのアン
テナ12を経由して、図示しない分離回路を通りベース
バンド基板15の充電回路に達し、電池16を充電す
る。
【0045】なお、図1においては、フック部11に収
納されるアンテナ12の上端部と、筐体10内部のベー
スバンド基板15の上端部は距離Hだけ離れた配置にな
っている。本実施形態の子機1は、フック部11に形状
により距離Hを従来の内蔵アンテナに比べて大きくとる
ことができるため、アンテナ利得の面で有利になってい
るが、より詳しくは後述する。
【0046】次に、図3は、子機1においてアンテナ1
2周辺の無線系の構成と充電系の構成ついての第1の実
施形態を示す図である。本発明では、アンテナ12と充
電用配線パターンの兼用の方法として種々の例がある
が、その代表的なものを図3により説明する。図3の例
では、フック部11の内部に収納されるアンテナ12と
して、送信用アンテナ12aと受信用アンテナ12bの
2本を備えると共に、それぞれが2本の充電用配線パタ
ーンを兼ねている。
【0047】図3において、送信用アンテナ12aは、
2箇所で折り返されたジグザグ状のパターンを有し、受
信用アンテナ12bは、折り返しのない真っ直ぐなパタ
ーンを有している。これは、周波数帯域が250Mz帯
である送信側の方が、周波数帯域が380MHz帯であ
る受信側に比べ波長が長くなるために、アンテナを周波
数に同調させる場合に、相対的に長いアンテナパターン
を必要とすることに基づいている。
【0048】また、送信用アンテナ12aと受信用アン
テナ12bの先端部には充電端子13a、13bが設け
られ、それぞれ充電台2の側の電源端子20a、20b
に接続されるようになっている。そして、充電台2の直
流電圧供給回路21への高周波を阻止するための高周波
阻止回路22を通して電源端子20a、20bが接続さ
れている。そして、電源端子20a、20bの一方が充
電電流のプラス側、他方が充電電流のマイナス側となっ
て、充電電流が供給される。
【0049】一方、各アンテナ12a、12bは、分離
回路30を介して無線ユニット14及び充電回路31に
接続されている。また、充電回路31には電池16が接
続されている。この分離回路30は、2つのコンデンサ
Ca、Cbと、2つのコイルLa、Lbから構成されて
いる。コンデンサCa、Cbは直流成分を通過させず、
高周波には非常に低いインピーダンスとなる。コイルL
a、Lbは直流成分を通過させ、高周波には非常に高い
インピーダンスとなる。
【0050】よって、無線ユニット14の送信側給電部
14aから出力される送信信号は、コイルLaにより遮
断されて充電回路31には流れ込まず、送信用アンテナ
12aから放射される。また、送信電波を受信用アンテ
ナ12bにより受信すると、受信信号はコイルLbによ
り遮断されて充電回路31には流れ込まず、無線ユニッ
ト14の受信側給電部14bに到達する。一方、各アン
テナ12a、12bの充電端子13a、13bから供給
される充電電流は、コンデンサCa、Cbにより遮断さ
れて無線ユニット14には流れ込まず、充電回路31に
流れ込んで電池16を充電する。
【0051】次に、図4は、図3における送信用アンテ
ナ12aのアンテナパターンを拡大して示す図である。
図4に示す送信用アンテナ12aは、ポリイミド等から
なるフレキシブル基板40上に、2箇所で折り返された
アンテナパターン41を銀箔あるいは銅箔等を用いて構
成したものである。このように、可撓性を有するフレキ
シブル基板40を用いることで、フック部11の形状に
合わせて送信用アンテナ12aを自在に配置して収納す
ることができる。
【0052】図4において、アンテナパターン41は、
無線ユニット14の送信側給電部14a側から先端側に
かけて、第1パターン41aと、第2パターン41b
と、第3パターン41cの3つの互いに平行なパターン
がジグザグ状に順次接続されて構成されている。そし
て、アンテナパターン41を流れる高周波電流は、図中
矢印の方向で示すように、第1パターン41aを流れる
電流Iaと第3パターンを流れる電流Icとが同じ向き
になり、第2パターンを流れる電流Ibのみが逆の向き
になっている。つまり、図4の場合、電流Iaと電流I
cが放射電波の強度を強め合い、これを打ち消すように
電流Ibが作用することになる。
【0053】一方、各電流の大きさは無線ユニット14
の送信側給電部14aから遠いほど小さく、また各パタ
ーン41a〜41cのパターン長が長いほど大きくな
り、図中矢印の長さで示すように、電流Ia、電流I
c、電流Ibの順に小さくなっていく。ここで、アンテ
ナパターン41の全長は、波長の長い送信信号に同調さ
せるためには、ある程度確保する必要がある。本実施形
態の場合は送信用アンテナ12aがフック部11に収納
されるので、従来の内蔵アンテナに比べアンテナパター
ン41を伸ばすために有利な配置となり、必然的に放射
電波を打ち消す第2パターン41bの部分を短くできる
ため、送信用アンテナ12aの損失を少なく抑えること
できるのである。
【0054】次に、図5は、フック部11の配置とアン
テナ利得の関係を説明する図である。図5において、横
軸には上述したベースバンド基板15の上端部とアンテ
ナ12の上端部との間の距離Hをとり、縦軸にはアンテ
ナ利得GをdB表示でとっている。図5に示されるよう
に、距離Hにほぼ比例してアンテナ利得Gが変化してい
く。これは、ベースバンド基板15等の筐体10側のグ
ランドパターンは、アンテナ12のグランドとして作用
するので、アンテナ12とベースバンド基板15等のグ
ランドパターンが近接して配置されると、電界がアンテ
ナ12とグランドの間に集中して外部に放射されにくく
なることに起因する。従って、距離Hを大きくすると、
アンテナ12から効率よく外部に電波を放射でき、アン
テナ利得Gを高くすることができる。
【0055】本実施形態ではフック部11が上方向に湾
曲した形状となるので、例えば内蔵アンテナに比べる
と、比較的大きな距離Hを確保できることになり、仮に
アンテナ12自体を従来の内蔵アンテナとほぼ同様の構
成とした場合でも、アンテナ利得Gを大きくすることが
できる。また、必要なアンテナ利得Gに応じてフック部
11の距離Hを定め、適切にデザイン処理することも容
易である。例えば、本実施形態のフック部11に収納さ
れた送信用アンテナ12aでは、距離Hが4〜5cm程
度になり、また上述のようなジグザグパターンの効果と
も相まって、従来の内蔵アンテナよりもアンテナ利得G
について5〜6dBの改善を見込むことができる。
【0056】次に、図6は、子機1におけるアンテナ1
2周辺の無線系の構成と充電系の構成についての第2の
実施形態を示す図である。図6の例では、フック部11
の内部に収納されるアンテナ12として、送信用アンテ
ナ60と受信用アンテナ61の2本を備えると共に、こ
れとは別に充電用の第1配線パターン62と、第2配線
パターン63が設けられている。
【0057】図6(a)に示すように、送信用アンテナ
60と受信用アンテナ61の基本的な構造は第1の実施
形態と同様であるが、先端部に充電端子が設けらていな
い点と、給電部近辺の分離回路30が設けられずに、直
接無線ユニット14に接続される点が異なる。一方、充
電用の第1配線パターン62、第2配線パターン63の
各先端部には、充電端子13a、13bが設けられ、反
対側では充電回路31を経由して電池16に接続されて
いる。ここで、各配線パターン62、63の一方が充電
電流のプラス側に、他方が充電電流のマイナス側にそれ
ぞれ対応する。
【0058】図6(a)では、各アンテナ60、61と
各配線パターン62、63とが離れているが、実際には
フック部11の内部で近接して配置される。よって、各
配線パターン62、63に高周波信号が飛び込んだり、
また各配線パターン62、63がアンテナとして作用す
ることなどを防止する必要がある。そのため、各配線パ
ターンの所定位置に複数の送信用トラップ64及び受信
用トラップ65を挿入して対処している。
【0059】図6(b)に示すように、送信用トラップ
64は、コイルLtとコンデンサCtの並列回路であ
り、送信周波数の250M帯付近で共振周波数を持つよ
う定数が選ばれる。よって、送信周波数成分に対しては
ほぼ切断された状態となって通過を阻止する一方、直流
成分に対してはほぼ短絡された状態となる。また、受信
用トラップ65は、コイルLrとコンデンサCrの並列
回路であり、受信周波数の380M帯付近で共振周波数
を持つよう定数が選ばれる。よって、受信周波数成分に
対してはほぼ切断された状態となって通過を阻止する一
方、直流成分に対してはほぼ短絡された状態となる。
【0060】従って、図6(a)のように各配線パター
ン62、63に送信用トラップ64と受信用トラップ6
5を多数配置すると、高周波的に各配線パターン62、
63は細かく切断された状態とみなせるため、アンテナ
としては作用できなくなる。一方、充電端子13a、1
3bから充電回路31に流れる充電電流に対しては影響
を与えることはない。なお、図6(a)に示すように、
各配線パターン62、63に送信用トラップ64と受信
用トラップ65を交互に配列することにより、更に高周
波成分の通過阻止の効果を高めている。
【0061】次に、図7は、子機1におけるアンテナ1
2周辺の無線系の構成と充電系の構成についての第3の
実施形態を示す図である。図7の例では、フック部11
の内部には、充電用配線パターンを兼ねる送信及び受信
の共用アンテナ70と、専用の充電用配線パターン71
が収納されている。
【0062】図7において、共用アンテナ70は、分離
回路72を介して無線ユニット73の送受共用の給電部
73aに接続されている。無線ユニット73は、図3及
び図6の場合と異なり、給電部73aが送信側と受信側
に分かれていないため、無線ユニット73には図示しな
い共用回路が含まれ、送信信号と受信信号の合成と分離
を行うよう構成されている。また、分離回路72の共用
アンテナ70の側にはコンデンサCaとコイルLaは、
図3の場合と同様であるが、充電用配線パターン71の
側には、コイルLcのみが挿入されている。
【0063】共用アンテナ70のアンテナパターンは、
図3の送信用アンテナ12aと同様、2箇所で折り返さ
れたジグザグ状のパターンとなっている。そして、送信
周波数の同調に必要なパターン長より、やや短めのパタ
ーン長に調整される。このように、共用アンテナ70を
受信周波数よりも送信周波数の側の同調ポイントに近づ
けて送信側を優先している。これは、受信信号のレベル
低下は無線ユニット73の受信用のアンプ等でカバーで
きるのに対し、送信信号のレベル低下をカバーすること
は困難であり、電波到達距離の面で不利になるのが避け
られないためである。また、充電用配線パターン71に
は、図6の各配線パターン62、63と同様に、送信用
トラップ64と受信用トラップ65が交互に挿入されて
いる。
【0064】なお、図7において、充電台2の側の直流
電圧供給回路21、電源端子20a、20b及び高周波
阻止回路22と、共用アンテナ70と充電用配線パター
ン71の各先端部の充電端子13a、13bと、充電回
路31と、電池16とからなる充電系の構成及び動作
は、図1と同様に行われる。
【0065】次に、図8は、子機1におけるアンテナ1
2周辺の無線系の構成と充電系の構成についての第4の
実施形態を示す図である。図8の例では、フック部11
の内部には、図7と同様に共用アンテナ80と専用の充
電用配線パターン81が収納されているが、共用アンテ
ナ80のアンテナパターンが図7の例とは異なってい
る。
【0066】すなわち図8においては、共用アンテナ8
0のアンテナパターンは、折り返し点80aの1箇所で
のみ折り返された「コ」の字形のパターン形状となって
いる。そして、共用アンテナ80の先端側は、フック部
11の先端ではなく根元の近くに達することになるの
で、充電端子13aの位置はフック部11の根元の近く
に設けられる。同様に、充電用配線パターン81の先端
側の充電端子13bもフック部11の根元に近くに設け
られる。よって、充電用配線パターン81の長さは図7
に比べ短くてすむと共に、挿入される送信用トラップ6
4と受信用トラップ65の数が少なくてすむ。なお、こ
れに合わせて充電台2の上部の構造は、よりフック部1
1の根元に近い側に電源端子20a、20bが設けられ
るようにする必要がある。
【0067】また、共用アンテナ80のアンテナパター
ンが上述のような形状を有することにより、無線ユニッ
ト73の側から折り返し点80aに達するまでのパター
ン長を長くとることができる。そのため、折り返し点8
0aから先端部分までによる高周波電流の打ち消しの影
響を考慮したとしても、アンテナ利得の低下を抑えるこ
とができる。なお、共用アンテナ80のアンテナパター
ンの全長は、図7の場合と概ね同じ程度にすればよい。
【0068】なお、以上説明した各実施形態では、子機
1のフック部11の内部には、アンテナと充電用配線パ
ターンが両方収納される場合を説明したが、フック部1
1の内部にアンテナのみを収納する場合、又は、フック
部11の内部に充電用配線パターンのみを収納する場合
であっても本発明の適用が可能である。
【0069】また、上述の各実施形態では、子機1がハ
ンズフリー通話機能を有する場合を説明したが、ハンズ
フリー通話機能を持たない子機に対しても、本発明の適
用が可能である。この場合でも、子機の待ち受け中にフ
ック部11により懸架した状態にすれば、発着信時に子
機を取りやすいというメリットがある。
【0070】次に、本実施形態に係る子機1の製造に際
して、アンテナ12を無線ユニット14に接続するため
の方法について、図9乃至図11を用いて説明する。
【0071】図9は、上述のフレキシブル基板40上に
アンテナパターン41を形成したアンテナ12を、ホッ
チキスの針状の金具90を用いて無線ユニット14に接
続固定する方法を示す図である。金具90は、上部が両
側にばね押え90aを設けた板状になっており、下方向
に2本の針部90bが伸びる構造を有している。そし
て、アンテナ12の根元部分と無線ユニット14の給電
部14aの付近には、共に2つの穴が貫通しており、図
9に示すように、両方を合わせた状態で、この穴に2本
の針部90bが挿入される。その後、針部90bの先端
を折り曲げた状態にし、無線ユニット14のパターン面
92に半田づけ等により固定され、ばね押え90aがア
ンテナ12のアンテナパターン41に半田づけ等で固定
される。これにより、アンテナ12の接続が容易で、無
線ユニット14との確実な接続状態を保持することがで
きる。
【0072】図10は、無線ユニット14とアンテナ1
2の双方の接続部分に切り欠きを設けて接続固定する方
法を示す図である。まず、フレキシブル基板40の根元
部分には、アンテナパターン41に重なる位置に切り欠
き100を設ける。この切り欠き100の幅は、ちょう
ど無線ユニット14の基板厚さ程度とする。同様に、無
線ユニット14の給電部14aと接続されるパターン面
92に重なる位置に切り欠き101を設ける。そして、
アンテナ12の切り欠き100と無線ユニット14の切
り欠き101を、互いに面が垂直になるよう近づけて差
し込む。この状態で、半田づけにより双方のパターン部
分を固定する。これにより、切り欠き100、101を
合致させた状態で半田づけ可能となるため接続が容易
で、しかも確実に接続を行える。
【0073】図11は、アンテナ12に形成した切り込
み110と、楔111を利用して無線ユニット14に接
続固定を行う方法を示す図である。フレキシブル基板4
0には、アンテナパターン41の根元側に星型の切り込
み110を形成する。一方、無線ユニット14の給電部
14aの付近に、パターン面92を基板ごと貫通し、上
部から下部にいくにつれ細くなるスルーホール112を
形成する。そして、このスルーホール112に納まる楔
111を用意して、フレキシブル基板40の切り込み1
10と無線ユニット14のスルーホール112が合致し
た状態で、この楔111を挿入する。このとき、楔11
1に押されて無線ユニット14とアンテナ12の互いの
パターンどうしが接触した状態を保つと共に、楔111
のサイズを適切に調整すれば、楔111が抜けない状態
で固定保持される。これにより、確実に接続が行われ、
接触面積が大きくとれるので高周波特性が向上する。
【0074】次に、本実施形態に係る子機1のアンテナ
12のフック部11内部への収納方法の変形例につい
て、図12及び図13を用いて説明する。
【0075】図12は、フック部11内部に、アンテナ
12として送信と受信に用いる2つの金属板130を埋
め込んだ状態を示す断面図である。図12に示すよう
に、金属板130は薄い板状で、長手方向にはフック部
11のほぼ全体にわたって伸びている。フック部11を
プラスチック成形する際に、2つの金属板130を内部
に入れ込んだ状態で、一体的に形成すればよい。その
後、金属板130の根元の部分を、上述した種々の接続
方法で無線ユニット14に接続することによりアンテナ
12が構成される。なお、金属板130は、金属箔や導
線などとしてもよい。
【0076】図13は、図12と同様の2つの金属板1
30を用いて、フック部11内部に異なる方法で収納す
る場合の例である。図13においては、フック部11に
予め金属板130を入れ込むための細長い溝を形成して
おき、その後2つの金属板130を溝の中に押し込む。
このとき、フック部11の溝の断面形状を、図13に示
すように外側に行くほど狭くなるようにして、金属板1
30が外れないようにしている。なお、金属板130
は、銅、アルミニウム、ステンレス鋼などをプレスで成
形して作ることができる。
【0077】次に、本実施形態に係るフック部11の形
状の変形例について図14を用いて説明する。図14で
は、フック部11が、筐体10の上部の一端側だけでな
く、左右の両端側から突出している形状を有する例を示
している。そして、図14(a)、(b)に示すよう
に、フック部11と筐体10の間には間隙があるので、
図1の示すフック部11と同様に、突起物等に懸架した
状態に保持できる。なお、図14の場合、フック部11
のみの形状を変えればよく、内部に収納されているアン
テナ12の形状等は特に変える必要がない。このよう
に、本実施形態に係るフック部11は、デザイン処理上
の自由度を高くできる。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、子機の
筐体上部にフック部を設け、その内部にアンテナを収納
したので、例えばハンズフリー通話を行うときに、フッ
ク部により突起部分に子機を懸架して転倒の心配なく良
好に通話可能となると共に、アンテナの配置を従来の内
蔵アンテナより高いアンテナ利得を確保するのに有利と
なり、使い勝手がよく無線性能の良好な子機を実現でき
る。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、子機の筐
体上部にフック部を設け、その内部に充電用配線パター
ンを収納したので、子機を垂直に立てた状態で充電可能
となり、充電中にハンズフリー通話を行うに際し、使用
者と子機の配置を適切にし、十分な音量で快適な通話が
可能となる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、子機の筐
体上部にフック部を設け、その内部に、アンテナと充電
用配線パターンの両方を収納したので、例えばハンズフ
リー通話を行うときに、充電中又は非充電中の何れの場
合も転倒の心配なく快適に通話でき、高いアンテナ利得
が得られるので、使い勝手がよく無線性能の良好な子機
を実現できる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、フック部
内部に収納されるアンテナを送信用と受信用の2本に分
けたので、同調を容易にとることができ、無線性能の更
なる向上が可能となる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、フック部
内部に収納されるアンテナを送受の共用アンテナ1本と
したので、よりアンテナの構成を簡素化した上で、フッ
ク部による無線性能の向上が可能となる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、フック部
内部に、何箇所かで折り返されたジグザグ状のパターン
形状のアンテナを収納したので、パターン長を自在に変
えるアンテナの同調を容易にとれ、しかも内蔵アンテナ
に比べ打ち消し電流を減らすことができるので、簡易な
構成で高いアンテナ利得を得ることができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、フック部
内部に、1箇所で折り返された「コ」の字形のパターン
形状のアンテナを収納したので、アンテナの同調を容易
にとれ、電流の打ち消し量を更に減らすことができ、簡
易な構成で高いアンテナ利得を得ることができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、フック部
内部には、送信用と受信用の2本のアンテナを収納し、
それぞれが2本の充電用配線パターンを兼ねるようにし
たので、フック部の収納状態を複雑にすることなく、同
調をとりやすく良好な無線性能が得られ、使い勝手のよ
い子機を実現できる。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、フック部
内部には、充電用配線パターンを兼ねる送受の共用アン
テナと、専用の充電用配線パターンとを収納したので、
フック部の収納状態を複雑にすることなく、アンテナの
構成が簡素で良好な無線性能が得られ、使い勝手のよい
子機を実現できる。
【0087】請求項10に記載の発明によれば、フック
部内部には、アンテナと充電用配線パターンを別々に収
納したので、設計及び調整が簡素となり、しかも上述の
ように良好な無線性能が得られ、使い勝手のよい子機を
実現できる。
【0088】請求項11に記載の発明によれば、フック
部内部で、アンテナと充電用配線パターンを兼ねる場
合、分離回路を設けて高周波成分と直流成分を分離する
ようにしたので、無線系と充電系の相互に与える影響を
抑え、無線性能と充電性能を共に良好に保つことができ
る。
【0089】請求項12に記載の発明によれば、フック
部内部で、アンテナと充電用配線パターンが分かれる場
合、充電用配線パターンに通過阻止回路を挿入したの
で、充電回路に高周波成分が流れ込まず、充電用配線パ
ターンはアンテナとして作用しなくなり、無線性能と充
電性能を共に良好に保つことができる。
【0090】請求項13に記載の発明によれば、フック
部内部には、フレキシブル基板上に導線パターンを形成
したアンテナを収納したので、比較的自由なアンテナ形
状とすることができ、フック部のデザイン処理の自由度
が増大する。
【0091】請求項14に記載の発明によれば、フック
部に金属板からなるアンテナを埋め込むようにしたの
で、アンテナをフック部及び筐体と一体的に成形するこ
とができ、安価に製造可能となる。
【0092】請求項15に記載の発明によれば、コード
レス電話の子機にはハンズフリー通話機能が搭載され、
平坦面がない場所でも壁面の突起部分などにフック部を
懸架して、良好なハンズフリー通話を行えるので、使い
勝手がよく快適な通話を行える子機が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコードレス電話装置の
子機が充電台に懸架された状態での全体構成図である。
【図2】子機のベースバンド基板の音声回路に入出力さ
れる音声信号の経路を示す図である。
【図3】子機のアンテナ周辺の無線系及び充電系の構成
についての第1の実施形態を示す図である。
【図4】第1の実施形態における送信用アンテナのアン
テナパターンの拡大図である。
【図5】フック部の配置とアンテナ利得の関係を説明す
る図である。
【図6】子機のアンテナ周辺の無線系及び充電系の構成
についての第2の実施形態を示す図である。
【図7】子機のアンテナ周辺の無線系及び充電系の構成
についての第3の実施形態を示す図である。
【図8】子機のアンテナ周辺の無線系及び充電系の構成
についての第4の実施形態を示す図である。
【図9】特別な金具を用いてアンテナを無線ユニットに
接続する方法を示す図である。
【図10】切り欠きを設けてアンテナを無線ユニットに
接続する方法を示す図である。
【図11】アンテナの切り込みと専用の楔によりアンテ
ナを無線ユニットに接続する方法を示す図である。
【図12】フック部に金属板を埋め込んでアンテナとし
て用いる方法を示す断面図である。
【図13】フック部に溝を形成し、溝内部に金属板を埋
め込んでアンテナとして用いる方法を示す断面図であ
る。
【図14】フック部が筐体上部の両端から突出している
場合の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…子機 2…充電台 10…筐体 11…フック部 12…アンテナ 12a、60…送信用アンテナ 12b、61…受信用アンテナ 13、13a、13b…充電端子 14、73…無線ユニット 15…ベースバンド基板 16…電池 17…マイク 18…レシーバ 19…スピーカ 20、20a、20b…電源端子 21…直流電圧供給回路 22…高周波阻止回路 30…分離回路 31…充電回路 40…フレキシブル基板 41…アンテナパターン 62…第1配線パターン 63…第2配線パターン 64…送信用トラップ 65…受信用トラップ 70、80…共用アンテナ 71、81…充電用配線パターン La、Lb、Lc、Lt、Lr…コイル Ca、Cb、Ct、Cr…コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/62 H04B 7/26 Y (72)発明者 大橋 勉 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 友松 義継 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA03 AB06 FD02 5K011 AA02 AA05 AA06 AA08 AA16 DA02 DA29 JA01 JA03 KA12 KA13 5K023 AA08 BB11 BB18 EE19 KK04 LL03 LL05 NN07 5K027 AA12 BB02 GG02 HH01 5K067 AA33 AA34 BB08 EE02 FF19 FF38 KK01 KK06 KK17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体上部から突出して該筐体を懸架する
    ためのフック部が設けられ、該フック部の内部には、送
    信及び受信に用いるアンテナが収納されていることを特
    徴とするコードレス電話装置の子機。
  2. 【請求項2】 筐体上部から突出して該筐体を懸架する
    ためのフック部が設けられ、該フック部の内部には、電
    池に充電電流を供給する充電用の配線パターンが収納さ
    れ、前記フック部により該筐体を充電台に懸架したと
    き、前記フック部の一端に設けられた充電端子と前記充
    電台の電源端子が接続されて前記配線パターンを介して
    充電電流が供給されることを特徴とするコードレス電話
    装置の子機。
  3. 【請求項3】 筐体上部から突出して該筐体を懸架する
    ためのフック部が設けられ、該フック部の内部には、送
    信及び受信に用いるアンテナと、電池に充電電流を供給
    する充電用の配線パターンとが収納され、前記フック部
    により該筐体を充電台に懸架したとき、前記フック部の
    一端に設けられた充電端子と前記充電台の電源端子が接
    続されて前記配線パターンを介して充電電流が供給され
    ることを特徴とするコードレス電話装置の子機。
  4. 【請求項4】 前記フック部の内部には、送信用アンテ
    ナと受信用アンテナの2本のアンテナが収納されること
    を特徴とする請求項1又は請求項3に記載のコードレス
    電話装置の子機。
  5. 【請求項5】 前記フック部の内部には、送信と受信を
    共用する1本のアンテナが収納されることを特徴とする
    請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話装置の子
    機。
  6. 【請求項6】 前記フック部の内部に収納されるアンテ
    ナのうち少なくとも1本のアンテナは、給電部から先端
    部にかけて所定位置で交互に折り返されたジグザグ状の
    アンテナパターンを有することを特徴とする請求項4又
    は請求項5に記載のコードレス電話装置の子機。
  7. 【請求項7】 前記アンテナパターンは、1箇所でのみ
    折り返されたパターンであることを特徴とする請求項6
    に記載のコードレス電話装置の子機。
  8. 【請求項8】 前記フック部の内部には、送信用アンテ
    ナと受信用アンテナの2本のアンテナが収納されると共
    に、該2本のアンテナのうち、一方のアンテナは前記充
    電用のプラス側の配線パターンを兼ね、他方のアンテナ
    は前記充電用のマイナス側の配線パターンを兼ねること
    を特徴とする請求項3に記載のコードレス電話装置の子
    機。
  9. 【請求項9】 前記フック部の内部には、送信と受信を
    共用する1本のアンテナが収納されると共に、前記充電
    用のプラス側とマイナス側のそれぞれの配線パターンの
    うち、一方が該アンテナを兼ね、他方が該アンテナとは
    別に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の
    コードレス電話装置の子機。
  10. 【請求項10】 前記フック部の内部には、前記アンテ
    ナと前記充電用の配線パターンとが別々に設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のコードレス電話装
    置の子機。
  11. 【請求項11】 前記充電用の配線パターンが前記アン
    テナを兼ねる場合は、給電部近辺に高周波成分と直流成
    分の分離回路が設けられていることを特徴とする請求項
    8又は請求項9に記載のコードレス電話装置の子機。
  12. 【請求項12】 前記充電用の配線パターンが前記アン
    テナとは別に設けられている場合は、該配線パターン上
    の所定位置に送信周波数成分又は受信周波数成分の通過
    阻止回路が挿入されることを特徴とする請求項9又は請
    求項10に記載のコードレス電話装置の子機。
  13. 【請求項13】 前記アンテナは、フレキシブル基板上
    に形成された導線パターンにより構成されることを特徴
    とする請求項1又は請求項3に記載のコードレス電話装
    置の子機。
  14. 【請求項14】 前記アンテナは、前記フック部に埋め
    込まれた金属板からなることを特徴とする請求項1又は
    請求項3に記載のコードレス電話装置の子機。
  15. 【請求項15】 前記子機の通話時に、ハンズフリー通
    話機能が動作可能であることを特徴とする請求項1から
    請求項14の何れかに記載のコードレス電話装置の子
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002043960A (ja) * 2000-07-26 2002-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワーク接続機器

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