JP2000100695A - 荷電ビーム描画装置および方法 - Google Patents

荷電ビーム描画装置および方法

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JP2000100695A
JP2000100695A JP10267801A JP26780198A JP2000100695A JP 2000100695 A JP2000100695 A JP 2000100695A JP 10267801 A JP10267801 A JP 10267801A JP 26780198 A JP26780198 A JP 26780198A JP 2000100695 A JP2000100695 A JP 2000100695A
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Hitoshi Sunaoshi
仁 砂押
Munehiro Ogasawara
宗博 小笠原
Tadahiro Takigawa
忠宏 滝川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、パターン描画を行わずに、ショッ
トサイクル程度の周波数で高速に変化するビームのショ
ット位置を計測する手段を提供する。 【解決手段】 電子ビームを試料10に照射し、反射電
子像7または透過電子像を拡大光学系1及び位置検出器
2を用いてショット形状、位置を測定する。位置検出器
2の蓄積時間をショットサイクルより十分長くしておけ
ば、高速に変化するショット像を連続して位置検出器2
に蓄積した後、画像処理することによってショットの相
対位置や形状を評価することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ULSI等の微細
パターンを試料上に描画する荷電ビーム描画装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウエハなどの試料上に所望
のパターンを高精度に描画する手段として、電子ビーム
などの荷電ビームを用いた描画装置が使われている。特
にビーム寸法や形状を任意に変化させて露光することが
できる可変成形型描画装置(以下VSB描画装置)はス
ループットが格段に高いという特徴を有する。このよう
な荷電ビーム描画装置では、ビーム位置、形状、寸法、
偏向感度等の校正や偏向歪補正のため、試料上でのビー
ム位置、形状を測定する必要がある。
【0003】ここで図を用いて従来のビーム位置測定方
法について説明する。図2に、電子ビーム露光装置の概
略構成図を示す。図中の100は電子銃、101は電子
銃100から放出された電子ビーム、102はビームの
位置を制御する偏向制御回路、103は静電型偏向器、
104は対物レンズ、105は反射電子検出器、106
は反射電子信号を処理する回路、107は可動ステー
ジ、108はウエハ等の試料、109はマーク台及びマ
ーク、110はステージ位置制御回路、111はレーザ
ー測長系、112は制御用計算機、113は、電子ビー
ム101でマーク台109上にあるマークを走査した時
に得られる反射電子である。なお、電子ビーム描画装置
には、他にも電磁レンズ、アライメントコイル、制御電
源などの構成要素が存在するが、ここでは省略する。
【0004】電子ビーム101は対物レンズ104によ
って試料上に焦点を結び、偏向器103で試料上の任意
の位置に位置決めする事が出来る。試料108とマーク
台109は、可動ステージ107を動かして選択する事
が出来、その位置はレーザー測長系111及びステージ
位置制御回路110によって精度良く制御、モニタする
ことが可能である。
【0005】マーク台109上には、図3に示すよう
に、半導体プロセスによって作製された重金属製のライ
ンマーク120がy軸と平行に設置されている。x軸、
y軸は図3中に定義されている。このラインマーク12
0上を電子ビーム101で図中121のように走査する
と、ラインマーク上では下地と電子の反射率が異なるの
で、図4に示すようなマーク波形122が得られる。電
子ビームの走査は、静電型偏向器103に印加する電圧
を走査することで行うことができる。波形処理によって
マーク波形122の中心123を求めれば、それがライ
ンマーク120のx方向の中心位置となる。
【0006】一方、マーク台109の相対位置はレーザ
ー測長系によって知ることができるので、マーク台10
9の位置を変化させて偏向器103に印加する電圧を変
えながら、図4のようなマーク波形を測定すれば、偏向
器103の印加電圧と試料上での偏向量の関係を知るこ
とができ、ビーム位置、寸法、偏向感度等の校正や偏向
歪補正を行うことができる。また、ラインマークの替わ
りに微細なドット状のマーク上を2次元的に走査すれ
ば、ビーム形状を反映した波形を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法でビーム校正を行い、実際に試料に描画を行い、描
画結果をSEMで観察すると、ショット繋ぎやフィール
ド繋ぎ誤差が必ずしもビーム校正結果を反映していない
場合がある。
【0008】これには、マークを用いて偏向感度や偏向
歪を校正しても、マーク台と実際に描画するウエハなど
の試料との高さの違い高いがある、外乱、ノイズなどの
高い周波数のビーム振動が存在するといった理由が考え
られる。
【0009】パターン描画を行うときには1μs以下の
ショットサイクル(=セトリング時間+照射時間)で偏
向器103への印加電圧を変化させてビーム位置を移動
しながら露光を行っている。前述の従来の方法でビーム
位置校正を行うと、電子ビームの1回の走査に数msの
時間を要し、実際にはさらに高精度化するための平均加
算処理によって数十msを費やす。また検出器やアンプ
の応答性、読み出し速度も数kHz程度であるので、描
画時のように数百k〜MHzオーダーで変化するショッ
トごとの位置や形状を精度良く計測することは、従来方
法では不可能であった。
【0010】よって、ショットやフィールドの接続精度
を向上するには、パターン描画を行ってショット形状や
位置をSEMなどで観察し、装置へフィードバックする
以外に方法が無かった。さらに1回の評価に、レジスト
塗布、露光、現像、観察と複数のプロセスが含まれるの
で、評価時間が長くかかりすぎる問題があった。また、
パターン描画を行うと、描画回路や描画データの不良に
よるパターンエラーが発生することがあるが、これにつ
いても描画を行ってパターンを観察する以外にエラーの
発生を確認する手段が無く、評価に多大な時間と労力を
必要とする問題があった。
【0011】さらに、電子線描画装置では、ビーム形状
やビーム位置を制御するために静電型偏向器を用いるこ
とが多いが、コンタミネーションが原因で偏向電極や周
辺部品がチャージアップし、ビームがドリフトしてビー
ム寸法やビーム位置が変動する問題があった。しかしな
がら、描画中にこのようなドリフトが発生してもビーム
位置や形状をモニターすることができないので、パター
ン精度の劣化は免れなかった。
【0012】本発明は、パターン描画を行わずに、ショ
ットサイクル程度の周波数で高速に変化するビームのシ
ョット位置や形状を計測することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷電ビームを
用いてパターンを試料上に描画する荷電ビーム描画装置
において、試料に荷電ビームを照射して発生する荷電ビ
ーム像を拡大して投影する拡大光学手段と、前記拡大光
学手段によって拡大された荷電ビーム像の形状及び位置
を検出する手段とを有し、前記荷電ビーム像の形状及び
位置を検出する手段は、荷電ビームの位置検出が可能で
2次電子増倍機能を有する荷電ビーム検出手段と、前記
荷電ビーム検出手段から発生する電子を光信号に変換す
る手段と、前記光信号を電気信号に変換する手段と、前
記光信号変換手段と前記電気信号変換手段との間で光信
号を伝達する手段とから成る。
【0014】また、荷電ビーム像を拡大して投影する拡
大光学手段へ入射する荷電ビーム像は、試料から反射し
た荷電ビーム像または試料を透過した荷電ビーム像また
は試料を介さずに直接入射したものである。
【0015】そして、前記試料に荷電ビームを照射して
発生する荷電ビーム像を拡大して投影する拡大光学手段
と、前記拡大光学手段によって拡大された荷電ビーム像
の形状及び位置を検出する手段と用いて、荷電ビーム形
状または荷電ビーム位置を検出する。その際に、荷電ビ
ーム像の形状及び位置を検出する手段に、少なくとも2
個以上の荷電ビーム形状を蓄積して、相対位置を検出す
る。このとき荷電ビーム像の形状及び位置を検出する手
段の蓄積時間を、荷電ビームのショットサイクルよりも
長くしておけば、高速に変化するショット位置や形状を
計測することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】(実施例1)図1は、本発明による第1の
実施例を説明するための電子ビーム露光装置の構成図で
ある。従来例と同一個所については同一番号をつけて、
詳しい説明は省略する。
【0018】ウエハ等の試料108に照射された電子ビ
ームは、その一部が反射して拡大光学系1に入射する。
電子ビームの反射電子像7は、試料108に照射された
電子ビームの形状及び強度を反映した3次元分布(位置
と強度)を有する。拡大光学系1は、レンズ、アライメ
ント機能、非点補正機能等から構成され(図示せず)、
反射電子像7を拡大して2次元の位置検出器2に投影さ
れる。拡大光学系1に含まれるレンズやアライメント機
能は、電磁、静電のどちらでも利用できるが、検出効率
を向上させるためにできるだけ試料に近づける意味か
ら、静電型にして真空中に設置することがより望まし
い。位置検出器2には、入射電子の位置検出と増幅作用
を持つマルチチャンネルプレート(MCP)を用いるこ
とが望ましい。位置検出器2の出力は蛍光体3を用いて
光信号に変換され、光ファイバー4を介して光位置検出
器5に入力される。光位置検出器5には、CCDカメラ
を用いることが望ましい。光位置検出器5の出力は、画
像処理手段8を用いて画像処理され、電子ビーム像を得
ることができる。
【0019】ここで、上記構成を用いた場合のビーム位
置検出の原理を図5を用いて説明する。図5(a)で、
電子ビームを試料上の位置200に照射した場合、検出
される画像は図5(b)210となる。次に電子ビーム
をビームサイズ分y軸方向に移動した位置201に照射
する(図5(c))。このとき光位置検出器5に検出信
号の蓄積時間が電子ビームのショットサイクルに比べて
非常に長いCCDカメラを用いれば、図5(d)に示す
ように、最初のショット像210が残像として残ったま
ま2番目のショット201の像211が蓄積される。さ
らに電子ビームを位置202に照射すると(図5
(e))、検出画像にはショット像210、211が残
ったまま像212が蓄積される(図5(f))。つま
り、電子ビームの照射位置を変化させると、あたかも光
位置検出器上にパターン描画を行ったかのごとくビーム
形状が残像として得られることになる。
【0020】現実には、拡大光学系1を通過した後に色
収差の影響によってショット像がぼけるために、図5
(b)(d)(f)に示したような鮮明な画像データを
得られることは少ない。このような場合には、拡大光学
系1の内部にエネルギーフィルター機能を設けることに
よって、鮮明なショット像を得ることができる。また、
得られた画像データと電子ビーム101の照射に使用し
た描画データとの間でパターンマッチング等の比較処理
を行うことで、不鮮明な画像データであっても、ショッ
ト位置や形状を抽出することも可能である。
【0021】光位置検出器の蓄積時間以内でかつ必要な
ビーム照射を行った後、画像処理手段8を用いて光位置
検出器に蓄積されたショット画像データを処理すれば、
ショット間の相対位置を得ることができる。そして実際
の描画処理を行いながら、上述の測定を行えば、描画パ
ターンにおけるショットの接続精度を評価するための画
像データを得ることができる。
【0022】検出画像の精度は、位置検出器2の分解能
が大きく影響するが、拡大光学系1の拡大率を20倍程
度にすれば、試料108に照射されるビームサイズが2
μm×2μmのとき、40μm×40μmの像が位置検
出器2、光位置検出器5を介して得られることになり、
それぞれの画素サイズは数μmのものを用いれば相対位
置を検出するには十分である。また、位置検出器2と光
位置検出器5の間に拡大光学レンズ(図示せず)を入れ
ることで、光位置検出器2で得られる画像の解像度を高
くすることが可能である。
【0023】また拡大光学系1の前段には、反射電子像
7を効率よく集めるためのグリッド電極6をつけると、
検出効率が大きくなる。試料108は、レジストが塗布
されたウエハ、レチクルなど、実際に描画に用いる試料
またはそれにできる限り近い形状、材質であることが望
ましい。
【0024】又、ステージ位置をレーザー測長系111
及びステージ位置制御回路110によってモニタし、ス
テージ位置の変動を拡大光学系1のアライメント機能
(図示せず)へフィードバックして反射電子像7の位置
を補正することにより、実際にパターン描画中のステー
ジの位置ずれの影響も評価することが出きる。
【0025】よって本実施例の方法を用いれば、高速に
変化するショットにあっても、各ショット画像を同一面
内に蓄積した後、一度に画像処理手段8に取り込むの
で、各ショットの相対位置や形状を高精度にかつ描画を
行うことなくリアルタイムで測定することができ、位置
誤差、寸法誤差、ショット接続精度を短時間のうちに向
上させることができる。また、実際にパターン描画を行
っているときにも、ショット位置をモニターすることに
より、描画結果の不良解析を容易にすることができる。
【0026】(実施例2)図6は第2の実施例を説明す
るための電子ビーム露光装置の構成図である。従来例及
び実施例1と同一個所については同一番号をつけて、詳
しい説明は省略する。
【0027】実施例1では、電子ビームを試料に照射
し、反射電子像を検出してショット位置を測定した。本
実施例では、試料を透過した電子像を測定してショット
位置を測定する方法を説明する。
【0028】一般に用いられる電子ビーム描画装置の電
子線のエネルギーは50keV程度で、通常のウエハや
レチクルでは電子は透過できない。そこで透過電子像を
測定する場合は、電子が透過できる程度の材料、厚さを
持つ試料10上に電子ビームを照射して測定を行う。試
料10を透過後の測定系の構成及び方法は、実施例1と
同様である。
【0029】試料10の厚さ及び材質は、位置検出器2
を破損することが無いように選択することが必要で、透
過率と入射電子強度を適当に選択し、位置検出器2に入
射する電子ビームの量を制限することが重要である。電
子線強度に問題が無ければ、試料10を介さずに直接拡
大光学系1に電子ビームを入射しても良い。
【0030】よって本実施例の方法を用いれば、高速に
変化するショットの相対位置を高精度にかつ描画を行う
ことなくリアルタイムで測定することができ、ショット
繋ぎ精度を短時間のうちに向上させることができる。
【0031】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を説明する。
【0032】実施例1、実施例2では、隣り合うショッ
トの相対位置の測定方法について説明した。この場合、
位置検出器2や光位置検出器5の有効面積以上の像を同
時に捕らえることができない。よって、一般の電子ビー
ム描画装置で用いられている数μm程度のビームサイズ
の場合、同時に測定できる領域は10ショットから20
ショット分の数十μm□のエリアが妥当である。さらに
大きな領域を同時に観測するためには、拡大光学系の拡
大率を小さくすることで、測定範囲を広げることが出き
る。
【0033】図7を用いて測定範囲が偏向領域程度の場
合について詳細に説明する。図7は、偏向領域以上の描
画エリア16を持つパターンを描画する場合のパターン
分割方法を示したものである。電子線描画装置では、偏
向器103が偏向できる領域が限られているため、可動
ステージ107を連続移動させながらパターン描画を行
う(図7ステージ移動方向)。連続移動方向と垂直な方
向の偏向可能領域は図中15で示した範囲で、数百μm
から数mmの大きさである。描画エリア16は、図7に
示すように短冊状に分割(フレーム11〜14)に分割
して描画を行う。ここで、フレーム11とフレーム12
の繋ぎ目にフレーム繋ぎ誤差と呼ばれる位置誤差が発生
し、パターン精度に悪影響を与える。
【0034】そこで、図8に示すようにフレームの両端
にライン状にビームを照射し、実施例1または実施例2
に示した方法でフレーム位置画像を測定する。このとき
拡大光学系1の拡大率を、偏向可能領域15全体を測定
できる程度に小さくしておく。そして予め画像データ上
のピクセル数と寸法の関係を求めておけば、実際に描画
されるフレーム幅を測定することができ、描画を行うこ
となく、フレーム繋ぎ精度評価をすることができる。
【0035】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
について説明する。
【0036】電子線描画装置では、CADを用いて作成
された描画パターンデータを描画装置用のフォーマット
に変換し、描画回路を介して描画装置の偏向器、レン
ズ、ステージ位置が制御されパターン描画が行われる。
しかしながら、実際に描画をおこなうと、描画データの
入力ミスやデータ変換ソフトのバグ、さらには描画回路
のバグ等によって、ショット位置がデータと大幅に違
う、又はパターンが描画されていないなどの所謂パター
ンエラーが発生することがある。このパターンエラー
は、描画を行ってパターンを観察するまでは評価をする
ことが困難である。
【0037】そこで、本発明による第1の実施例、第2
の実施例、第3の実施例で説明した方法で、実際の描画
時と同様に描画データを処理しつつショット位置を測定
すれば、描画を行うことなく、パターンエラーの発生を
リアルタイムにモニターすることができ、装置の不良解
析にかかる時間が飛躍的に削減できる。
【0038】(実施例5)次に、本発明による第5の実
施例について説明する。
【0039】電子線描画装置では、ノイズによる電子ビ
ームの位置ずれの影響を低減するため、同一パターンを
同一個所または少しずつずらして多数回描画する、所謂
多重描画を行って平均化することで精度を向上してい
る。
【0040】そこで、本発明による第1の実施例、第2
の実施例、第3の実施例で説明した方法で、多重描画の
描画時と同様の電子ビーム照射を行い、ショット位置を
測定すれば、描画を行うことなく、多重描画による影響
を評価することができ、多重度の決定が容易にできる。
【0041】(実施例6)次に、本発明による第6の実
施例について説明する。
【0042】前記実施例で説明したように、本発明によ
る方法を用いれば、描画を行いながらほぼリアルタイム
にビーム位置をモニタすることができる。図9はビーム
位置を制御している偏向器のチャージアップ等が原因で
ビーム位置がドリフトした場合に得られるショット位置
画像である。本来ドリフトが無い場合は17の破線のよ
うにショット画像が得られるはずであるが、ドリフトに
よって18のようなショット画像が得られる。
【0043】そこで、あらかじめ描画データを用いて理
想的な場合のショット画像を用意しておき、実際に描画
を行って得られるショット画像を適宜比較することによ
り、ドリフトによるビーム位置の変動やビーム形状の変
動を知ることができる。そして変動分をビーム位置を制
御する偏向器にフィードバックすることにより、ドリフ
トの影響を一定の範囲内に抑えることができる。ビーム
ドリフトの時定数はショットサイクルに比べ十分長く、
画像処理時間を考慮しても補正には十分である。
【0044】(その他の実施例)前記実施例に於いて
は、連続したショットパターン間やフレーム間の画像デ
ータ測定を例に説明したが、本発明によれば相対的な位
置関係を知ることができるので、必ずしも連続している
必要はなく、ショットやフレームの間に任意の間隔があ
っても本発明による手段は有効である。
【0045】前記実施例に於いては電子ビーム露光装置
を用いた場合を説明したが、これに限らず、イオンビー
ムなどの荷電ビーム露光装置を用いた場合にも適応可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、描
画を行ってパターン観察をすることなく、高速に変化す
るショット間の相対位置を高精度にリアルタイムで測定
することができ、ショット、フィールドの接続精度を短
時間のうちに向上させることができる。また、実際にパ
ターン描画を行っているときにも、ショット位置をモニ
ターすることにより、パターンエラー等の描画結果の不
良解析を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する電子ビーム露
光装置の構成図である。
【図2】従来の方法を説明する電子ビーム露光装置の構
成図である。
【図3】従来のビーム位置検出方法を説明する図であ
る。
【図4】従来のビーム位置検出方法を説明する図であ
る。
【図5】本発明によるビーム位置を検出する原理を説明
する図である。
【図6】第2の実施例を説明するための電子ビーム露光
装置の構成図である。
【図7】第3の実施例を説明するための図である。
【図8】第3の実施例を説明するための図である。
【図9】第6の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 拡大光学系 2 位置検出器 3 蛍光体 4 光ファイバー 5 光位置検出器 6 グリッド電極 7 反射電子像 8 画像処理手段 10 試料 11、12、13、14 フレーム 15 偏向可能領域 16 描画エリア 17 理想的なショット位置の例 18 ドリフトがある場合のショット位置の例 100 電子銃 101 電子ビーム 102 偏向制御回路 103 偏向器 104 対物レンズ 105 反射電子検出器 106 反射電子信号処理回路 107 可動ステージ 108 試料 109 マーク台及びマーク 110 ステージ位置制御回路 111 レーザー測長系 112 制御用計算機 113 反射電子 120 ラインマーク 121 電子ビームの走査位置 122 マーク波形 123 マーク波形の中心 200、201、202 試料上のショット位置 210、211、212 検出画像上のショット位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝川 忠宏 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H097 CA16 KA20 KA26 LA10 5F056 BA05 BA08 BB01 BC03 BC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電ビームを用いてパターンを試料上に
    描画する荷電ビーム描画装置において、試料に荷電ビー
    ムを照射して発生する荷電ビーム像を拡大して投影する
    拡大光学手段と、前記拡大光学手段によって拡大された
    荷電ビーム像の形状及び位置を検出する手段とを有する
    ことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の荷電ビーム像の形状及び
    位置を検出する手段は、荷電ビームの位置検出が可能で
    2次電子増倍機能を有する荷電ビーム検出手段と、前記
    荷電ビーム検出手段から発生する電子を光信号に変換す
    る手段と、前記光信号を電気信号に変換する手段と、前
    記光信号変換手段と前記電気信号変換手段との間で光信
    号を伝達する手段とから成ることを特徴とする、請求項
    1記載の荷電ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の荷電ビーム像を拡大して
    投影する拡大光学手段へ入射する荷電ビーム像は、試料
    から反射した荷電ビーム像または試料を透過した荷電ビ
    ーム像または試料を介さずに直接入射したものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】 荷電ビームを用いてパターンを試料上に
    描画する荷電ビーム描画装置において、試料に荷電ビー
    ムを照射して発生する荷電ビーム像を拡大して投影する
    拡大光学手段と、前記拡大光学手段によって拡大された
    荷電ビーム像の形状及び位置を検出する手段と用いて、
    荷電ビーム形状または荷電ビーム位置を検出することを
    特徴とする荷電ビーム描画装置。
  5. 【請求項5】 荷電ビームを用いてパターンを試料上に
    描画する荷電ビーム描画装置において、試料に荷電ビー
    ムを照射して発生する荷電ビーム像を拡大して投影する
    拡大光学手段と、前記拡大光学手段によって拡大された
    荷電ビーム像の形状及び位置を検出する手段と用いて、
    荷電ビーム形状または荷電ビーム位置を検出することを
    特徴とする荷電ビーム描画方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の荷電ビーム像の形状及び
    位置を検出する手段に、少なくとも2個以上の荷電ビー
    ム形状を蓄積して、相対位置を検出することを特徴とす
    る荷電ビーム描画方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の荷電ビーム像の形状及び
    位置を検出する手段の蓄積時間は、荷電ビームのショッ
    トサイクルよりも長いことを特徴とする請求項1記載の
    荷電ビーム描画装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002093678A (ja) * 2000-09-12 2002-03-29 Mitsubishi Electric Corp 電子ビーム露光装置
JP2017517880A (ja) * 2014-06-13 2017-06-29 インテル・コーポレーション 電子ビームのオンザフライアラインメント

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