JP2000100288A - 感振スイッチ装置 - Google Patents

感振スイッチ装置

Info

Publication number
JP2000100288A
JP2000100288A JP10266902A JP26690298A JP2000100288A JP 2000100288 A JP2000100288 A JP 2000100288A JP 10266902 A JP10266902 A JP 10266902A JP 26690298 A JP26690298 A JP 26690298A JP 2000100288 A JP2000100288 A JP 2000100288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flashlight
spring
vibration
case
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10266902A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nakamura
文雄 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10266902A priority Critical patent/JP2000100288A/ja
Publication of JP2000100288A publication Critical patent/JP2000100288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】懐中電灯用の自動消灯機能付き感振スイッチ装
置を、低コストで製造できるようにする。 【手段】懐中電灯のボデー3にねじ込みによって取付け
できるケース10を備えている。ケース10の内部に、ピス
トン15と、蛇腹式の空気袋18とを直列状に設け、ピスト
ン15は、可動接点を兼用する第1ばね14で支持する。空
気袋18の上端に吊り下げ用のロッド22を固定する。ケー
ス10は第2ばね24で支持する。重り板19とピストン15と
に小穴17,20 空け、これをゴム板等の弁板16を重ね合わ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等の揺れ(振
動)を関知して照明装置等の通電を自動的にオンにし、
揺れが治まってある程度の時間が経過したら通電を自動
的に遮断するようにした遅延機能付きの感振(感震)ス
イッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】夜間に地震が起きた場合に、懐中電灯が
自動的に点灯すると重宝である。この場合、単に地震の
振動でスイッチがオンになるだけの構造では、スイッチ
のオフ操作は人手で行わねばならないため、無人の状態
で地震でオンになったり、昼間の地震によってオンにな
ったのを切り忘れたりすると、電池が消耗してしまって
次に起きた地震の時に役にたたない虞がある。
【0003】そこで、地震の揺れで自動的に点灯するこ
とに加えて、人が手に取らずにある程度の時間が経過す
れば自動的に消灯する構造のスイッチ装置が望まれる。
この要請に応えるべく本願出願人は、特開昭54−132369
号公報及び特開昭55-28233号公報において、遅延回路を
組み込んだ感振スイッチ装置を提案した。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかし、前記先願発明
は、機能とコストの面で問題があった。すなわち前記先
願は電気的な遅延回路を用いて通電を遮断するものであ
るため、ごく微弱ながら常時電流が流れており、このた
め、長い期間が経過すると電池を消耗して、点灯時の明
るさが弱まるのであった。
【0005】また、遅延回路にトランジスタやコンデン
サ、リレー等の電子部品を必要とするため製造コストが
嵩み、これが実用化のネックになっていた。また、前記
先願発明では、蛇腹式の空気ダンパーを利用した機械的
な遅延装置によって自動的に消灯する構造も開示した
が、この遅延装置では蛇腹を膨らませるために電磁ソレ
ノイドを必要とするため、これまた構造が複雑化してコ
ストが嵩むのであった。
【0006】本発明は、かかる実情を改善することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、前記先願
発明を提案したあと長年にわたって改良の研究を重ねた
結果、本願発明を完成させるに至った。すなわち本願発
明の感振スイッチ装置は、通電をオン・オフするための
固定接点及び可動接点と、地震等の揺れのエネルギーを
受けて前記可動接点を固定接点に向けて押しやるように
作動する感振駆動手段と、感振駆動手段を元の状態に復
帰させるための復帰手段とを備えており、前記感振駆動
手段は、可動接点を固定接点に向けて押しやる方向の動
きは速やかに行い、ばね手段による復帰動は緩慢に行う
遅延構造になっている。
【0008】なお、本願発明に係るスイッチ装置は、地
震時に自動点灯する懐中電灯に適用するのが好適である
が、例えば、自転車用のランプや、ドアの開閉動で自動
点灯するランプなど、他の器具にも適用できる。また、
本発明のスイッチ装置は照明器具等に一体に組み込んで
も良いし、照明器具等に着脱自在な構造としても良い。
請求項2のように懐中電灯に着脱できる構造にする場合
は、本発明のスイッチ装置のみを販売しても良い。
【0009】なお、弱い地震の場合には敢えて懐中電灯
を点灯させる必要はないから、ある程度以上の大きさの
地震のときのみ感振駆動手段が機能して接点を閉じるよ
うに設定しておけば良い。復帰手段としてはばね等の弾
性体(ばね手段)も使用できるし、磁石の反発力を使用
することなどもできる。
【0010】
【作用・効果】本発明のスイッチ装置は、地震等の揺れ
によるエネルギーを受けて作動する感振駆動手段によっ
て通電のオン及び遅延を行うもので、前記先願発明のよ
うな電気回路は全く必要としないから、懐中電灯のよう
な電池式の器具であっても電池を消費することはない。
従って、緊急時の必要に的確に応えることができる。
【0011】また、トランジスタ等の電子部品や電磁ソ
レノイドなどまったく必要としないから、製造コストを
低廉に抑えることが可能になる。懐中電灯用のスイッチ
装置として請求項2のように構成すると、懐中電灯自体
の揺れを利用して感振駆動手段を作動させるものである
から、それだけ構造を簡単にすることができる。また、
懐中電灯の揺れのエネルギーは大きいため、感振駆動手
段を確実に作動させて、スイッチのオンと遅延とを確実
ならしめることができる。
【0012】また、請求項2のように、複数の遅延用部
材からなる複動式の遅延構造を採用すると、機械的な消
灯遅延構造でありながら、点灯している時間を十分に確
保することができる。更に、請求項2の構成にすると、
地震によって点灯した後に人が懐中電灯を手にとると、
感振駆動手段がばねで押されて可動接点が固定接点に接
触した状態に保持されるため、通常の懐中電灯とまった
く同じ状態で使用することができ、この面でも有益であ
る。
【0013】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。 ≪第1実施形態≫図1〜図4は懐中電灯に適用した第1
実施形態を示している。このうち図は懐中電灯1と本発
明の実施に係るスイッチ装置2との分離断面図、図2(A)
はスイッチ装置2の分離断面図、図2(B)は懐中電灯1に
取り付けた状態での断面図であり、これらの図に基づい
て構造を説明する。
【0014】懐中電灯1は一般に市販されているもので
あり、2本の電池Bが直列状に入る筒状のボデー3と、
テーパ状のヘッド4と、豆電球5と、メインスイッチ6
を備えている。ボデー3の開口部3aにはねじ7を設けて
おり、これに、図1で一点鎖線で示すキャップ8を着脱
自在にねじ込むことができる。スイッチ装置2はキャッ
プ8に代えてボデー3に取付けるものであり、出荷段階
で本願発明にかかるスイッチ装置2を取付けても良い
し、本願発明にかかるスイッチ装置2のみを単独で市販
して、キャップ8と置き換えても良い。なお、ボデー3
のねじはJISで規格化されており、従って、本発明の
スイッチ装置2は、図のようなタイプの全ての懐中電灯
に取付けることができる。
【0015】スイッチ装置2は、中空密閉式のケース10
を備えている。ケース10は合成樹脂又は金属板で断面円
形に形成されており、ボデー3と反対側の一端部には底
板10aが一体に形成されている。ケース10の他端部には
蓋板10bを離脱不能に嵌め込んで、この蓋板10bに、ボ
デー3の開口部3aにねじ込みできる金属板製の筒体11を
一体に固着している。
【0016】筒体11と蓋板10bとは、例えば合成樹脂の
インサート成形法により、完全に密封された状態に一体
化されている。蓋板10bの外面には、電池Bの電極に接
触するばね状の接触子12を設けている。また、蓋板10b
の内面には、筒体11に導通した固定接点13と、可動接点
を兼用する第1ばね14とを設けている。言うまでもな
く、第1ばね14は金属製であり、懐中電灯1のメインス
イッチ6をオンにした状態で第1ばね14と固定接点13と
が導通すると、豆電球5が点灯する。
【0017】ケース10の内部には、底板10aに向けた開
口した断面コ字状のピストン15が上下摺動自在に嵌まっ
ており、このピストン15を前記第1ばね14で上向きに押
し上げている。ピストン15は、殆どシールされた状態で
ケース10の内部を摺動するように設定している。従っ
て、ケース10はシリンダと表現しても良い。ピストン15
の内底面にはゴム板若しくは軟質合成樹脂板のような弾
性板からなる弁板16を、上向きに離反可能な状態に重ね
合わせている。また、ピストン15には上下に貫通する連
通穴17を適宜個数空けている。なお、弁板16はその中央
部のみをピストン15に接着等しておいても良い。
【0018】ケース10の底板10aとピストン15の底面と
の間には、上下方向に伸縮自在な蛇腹状の空気袋18を配
置している。空気袋18は、空気を通さない素材製であれ
ば良く、例えば合成樹脂系やゴム系などを使用できる。
螺旋状等の芯線を設けた構造でも良い。空気袋18の下面
には重り板19を固着し、この重り板19の中央部に小穴20
を空けている。
【0019】空気袋18の上端には支持板21を固着してお
り、この支持板21に固定したロッド22をケース10の底板
10aから上向きに突出し、ロッド22の状態に、吊り下げ
用のリング23を設けている。また、ケース10の底板10a
と支持板21との間には、ロッド22に嵌まった第2ばね24
を介在させている。ピストン15と空気袋18はそれぞれ請
求項に記載したエアダンパ式の遅延用部材の一例であ
り、これらを主要部材として、請求項に記載した感振駆
動手段が構成されている。弁板16はピストン15及び空気
袋18に対する弁として機能するもので、これも感振駆動
手段の一環を成す。ロッド22及びリング23は請求項2に
記載した掛け具の例である。なお、掛け具としては、支
持板21に紐や鎖を取付けただけの構造でも良い(要は、
ケース10を吊り掛けできれば良い)。
【0020】第1ばね14は請求項1及び2に記載した復
帰手段に該当し、第2ばね24は請求項2に記載したばね
に該当する。二つのばね14,24 のばね力の関係は本実施
形態で重要な役割を果たしており、第1ばね14よりも第
2ばね24のばね力を強く設定している。従って、図1や
図2(A)のように、懐中電灯1を吊っていない状態では、
第2ばね24で空気袋18とピストン15が押されて第1ばね
14を押し縮めており、このため、第1ばね14は固定接点
13に接触して回路はオンの状態になっている。
【0021】他方、建物に設けたフック25等にリング23
を引っ掛けると、第2ばね24にスイッチ装置2及び懐中
電灯1の重量が作用しており、このため、第2ばね24は
ある程度押し縮められている。すなわち、第2ばね24
は、まだ押し縮められ得る余裕がある状態に押し縮めら
れており、第2ばね24をこのような強さに設定すること
が必要である。
【0022】また、懐中電灯1を吊り下げた状態では、
ピストン15は第1ばね14で一杯に押し上げられ、その上
端がケース10の底板10aに当たっている。図のようなタ
イプの懐中電灯はメーカーを問わず殆ど同じ重量(例え
ば 330グラム程度)であり、従って、1種類のスイッチ
装置2で殆どのメーカーの懐中電灯に対応できる。
【0023】なお、エアダンパ式とは、空気室への空気
の流入は速やかに行う一方、排出は緩慢に行う作用をな
すもの一般を指すものである。次に、図3及び図4に基
づいて作用を説明する(図3,4 では、各部材の断面表示
は省略している)。本実施形態の前提条件として、懐中
電灯1のメインスイッチ6は常にオンにしておく。
【0024】.地震が起きると懐中電灯1は、図3,4
に黒塗り矢印で示すように、第2ばね24に抗して下降動
したり、第2ばね24で上向きに戻り移動したりする。そ
して、図3(A)に示すように、懐中電灯1が1回目の下降
動をするときには、ケース10及びピストン15が下降動す
ることにより、空気袋18は重り板19の作用で下向きに引
き伸ばされるが、このとき、ピストン15はケース10に追
従して下降するため、弁板16と重り板19との間には多少
の隙間が空き勝手になり、そのため、空気袋18の内部に
は小穴20から空気が入り込み、その結果、空気袋18の上
下に長く延びる。
【0025】ケース10の上空気室26はロッド22が嵌まっ
た穴を介して大気に連通しているので、空気袋18は伸び
はスムースに行われる。 .次に、懐中電灯1が第2ばね24のばね力で上昇動に
転じると、ピストン15は慣性力によって停止し勝手にな
っているため、図3(B)に示すように、ケース10の下空気
室27の空気が弁板16を押し退けて上空気室に入り、これ
により、ピストン15はケース10に対して相対的に下降動
する。
【0026】しかも、ピストン15はケース10に追従して
上昇動する傾向を呈するため、弁板16と重り板19とが密
着しており、このため、重り板19の小穴20は塞がれてい
る。従って、空気袋18は延びた状態のままに保持され
る。そして、延びた状態の空気袋18につかえた状態でケ
ース10が上昇するため、第1ばね14が押し縮められて、
第1ばね14と固定接点13とが接触し、これにより、豆電
球5に通電して点灯する。
【0027】.懐中通電1が2回目の下降動をすると
きには、図3(C)に示すように、ある程度に延びた状態の
空気袋18が更に長く伸びて、内部に空気が入り込み、こ
れにより、空気袋18はより長く延びる(空気袋18に空気
が入りこむメカニズムはの説明と同じである)。 .懐中電灯1が2回目の上昇動に転じると、での説
明及び図4(A)に示すように、ケース10の下空気室27の空
気が弁板16を押し退けて上空気室26に入ることにより、
ピストン15をケース10に対して相対的に下降動させ、し
かも、弁板16がピストン15と重り板19との間に密着する
ことにより、空気袋18への空気の流入が遮断され、空気
袋18はより長く伸ばされた状態に保持される。
【0028】.懐中電灯1が上下に揺れるたびに上記
した〜の動作が繰り返されて、空気袋18は益々伸び
ていく一方、ピストン15は相対的に下降していく。 .やがて図4(B)のような均衡状態になる(均衡状態
は、地震の揺れの程度や両ばね14,24 の強さとの関係で
異なる)。そして、揺れが治まったあとは、第1ばね14
の作用によってピストン15が押し上げられる。この場
合、ピストン15の連通穴17と重り板19の小穴20は弁板16
で塞がれているため、当該連通穴17と小穴20からの空気
の逃げはごく緩慢にしか行われず、このため、ピストン
15が上昇し切るまでにはある程度の時間がかかる。
【0029】そして、ピストン15が上昇に転じてから上
昇し切るまでのある程度の時間、第1ばね14が固定接点
13に接触した状態が保持されるため、懐中電灯1はその
間、点灯した状態に保持され、その後、自動的に消灯す
る。点灯した状態で懐中電灯1を取り外すと、スイッチ
装置2の接点12,13 は導通状態に保持される。従って、
懐中電灯1はメインスイッチ6で点灯・消灯できる。
【0030】上記の説明より容易に理解できるように、
第2ばね24で懐中電灯1を支持したことにより、懐中電
灯1が振動するたびにピストン15を押し下げるように作
用するため、揺れを感知して点灯する機能を確実ならし
めることができると共に、遅延のためのエネルギーの蓄
積を大きくして、十分な遅延時間を確保することができ
る。
【0031】また、感振遅延構造をピストン15と空気袋
18との復動構造としているため、ピストン15の上昇動は
極めてゆっくりと行われることになり、この面でも、十
分な遅延時間(点灯維持時間)を確保できるのである。
しかも、フック25等から取り外せば通常の懐中電灯とし
て使用できる。請求項に記載した復帰手段としては磁石
を使用することもできる。すなわち、第1ばね14を設け
ることに変えて、ピストン15の下面と蓋板10bとに、一
対の磁石を、同じ磁極が相対向するように配置して、二
つの磁石の反発力を利用してピストン15を上向きに付勢
しても良い。
【0032】同様に、図2に一点鎖線で示すように、第
2ばね24に代えて、底板10aと支持板21とに、一対の磁
石Mを、同じ磁極が相対向するように配置して、二つの
磁石Mの反発力を利用してケース10を支持しても良い
(この例ではN極どうしを対向させている)。 ≪第2実施形態≫図5では第2実施形態を示している。
この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであり、
第2ばね24は支持板21が第1実施形態の場合よりも小径
である点で相違している。
【0033】この第2実施形態のように第2ばね24とし
て小径のものを使用すると、懐中電灯1は揺れによって
容易に首振りしやすくなるため、感度が良くなる利点が
ある。なお、第2ばね24は円錐状のものや紡錘状のもの
を使用しても良い。この第2実施形態では、ケース10
は、上向きに開口した第1部材10′と、これにいわゆる
嵌め殺しで上方から嵌着した第2部材10″とで構成され
ており、筒体11とリング状の固定電極13とをリベット29
で第1部材10′にかしめ固定している。このようにする
と組立てが簡単になる利点がある。
【0034】≪第3実施形態≫図6に示す第3実施形態
は、感振駆動手段を二重ピストン式にした例である。す
なわちこの実施形態では、ケース10の内部に、外筒30a
と内筒30bとを備えたメインピストン30を上下動自在に
嵌め入れ、その環状溝30cの底板に適宜個数の連通穴31
を空けると共に、環状溝30cに、前記連通穴31を覆うリ
ング状の第1弁板32と、重しリング33とを嵌め入れてい
る。
【0035】また、メインピストン15における内筒15b
の内部に、ロッド22に固定されたサブピストン34を嵌め
入れ、このサブピストン34に連通穴35を空けると共に、
サブピストン34の下面に第2弁板36を取付けたものであ
る。この実施形態では、ケース10が上下に揺動するたび
に、サブピストン34がケース10に対して相対的に下降動
すると共に、メインピストン30がケース10に対して相対
的に下降動し、これにより、遅延のためのエネルギーが
蓄えられる。
【0036】≪第4実施形態≫図7では第4実施形態を
示している。すなわちこの実施形態は、蛇腹状の第1空
気袋37と第2空気袋38とを上下に接続し、第1空気袋37
の上端をロッド22に固定し、更に、両空気袋37,38 に小
穴39と弁板40とを設けている。この例では、実線矢印で
示すようにケース10が下降するときには、両空気袋37,3
8 への空気の流入は阻害されずに自重で延びる一方、ケ
ース10が上昇するときは小穴39が弁板40で塞がれること
により、空気袋37,38 が延びた状態に保持される。そし
て、ケース10の上下動が繰り返されるたびに、両空気袋
37,38 に空気が入り勝手となって、第1ばね14を押し縮
める。
【0037】≪第5実施形態≫上記の各実施形態はケー
スの上下の揺れを利用して感振と遅延を行う構造であっ
たが、図8に示す第5実施形態では、ケース10の横揺れ
を利用して感振と遅延とを行う例を示している。すなわ
ちこの例は、ケース10の上部にピン42で回動自在に取付
けられたシリンダ43と、このシリンダ43に下方から嵌ま
った砲弾形のピストン44と、ケース10の下面に設けたス
ライダ45とを備えている。
【0038】スライダ45は上向き凸の曲面に形成されて
おり、ケース10に設けたガイド筒46に上下動自在に嵌ま
っている。また、スライダ45は第1ばね14で上向きに押
されており、第1ばね14には可動接点47を設けている。
シリンダ43の上端に掛け具の一例としてのリング23を取
付けている。また、シリンダ43の内部には仕切り板43a
を設けており、この仕切り板43aに小穴20を空け、仕切
り板43aの下面には弁板16を重ねて、この弁板16とピス
トン15との間に第2ばね24を介在させている。
【0039】この例では、第1ばね14のばね力が第2ば
ね24のばね力よりも大きい。この例では、ケース10が揺
動すると、例えば一点鎖線で示すように第2ばね24によ
ってピストン44が突出動するが、ピストン44の後退時に
は弁板16で小穴20が塞がれるため、ピストン44は突出状
態に保持され、これにより、ケース10の揺動によってス
ライダー45が押し下げられ、可動接点47が固定接点13に
接触する。
【0040】≪第6実施形態≫上記の各実施形態は吊り
下げ式に適用した場合であったが、図9のように載置式
とすることもできる。すなわちこの実施形態は、ケース
10の内部に、上下方向に伸縮する蛇腹式の空気袋18を配
置し、この空気袋18の上端を、引張ばね50で吊り下げた
重り51に固定する一方、空気袋18の下面に、ケース10内
を摺動するピストン15を固定している。
【0041】空気袋18には、空気の流入は許容して排出
は抑制する小穴20と弁板16aを設けている。また、ピス
トン15には、下降動は許容して上昇動は抑制するように
した小穴20と弁板16bを設けている。また、ケース10に
は電池ホルダー52を一体に設けている。この例では、地
震で照明器具53が揺れると重り51が上下に揺動し、これ
と一緒に空気袋18が上下動する。その場合、空気袋18が
上昇するときには、当該空気袋18への空気の流入が許容
されて空気袋18が長く延びる一方、空気袋18が重り51と
一緒に下降することきには、空気袋18は小穴20が弁板16
で塞がれることによって長く延びた状態が保持される。
【0042】また、ピストン15は空気袋18による押し下
げはスムースに行われるが、上昇は抑制される。このた
め、重り51が上下動することに追従して、空気袋18が伸
びていくと共にピストン15が徐々に下降していき、その
結果、遅延のためのエネルギーが蓄えられる。この例の
ように、照明器具自体の揺れを利用するのでなく、重り
51のような感振部材の運動エネルギを利用して感振駆動
手段を作動させても良いのである。
【0043】≪第7実施形態≫図10では第7実施形態を
示している。この実施形態は、電池Bと置き換えるよう
にしたもので、従って、外観形態及び寸法は乾電池Bと
同じになっている。この実施形態では、ケース10は絶縁
体からなっており、両端板10′は導電性素材からなって
いる。ケース10の内部には、導電体製の第1揺動体56と
第2揺動体57とがケース10と同心状に配置されている。
【0044】両揺動体56,57 には、内向きに開口した中
心穴58が空いており、両中心穴58に、弾性棒(線ばね)
59の両端に設けた可動接点第1第2の可動接点60a,60b
が摺動自在に嵌まっている。また、弾性棒59の中間部に
は仕切り板61が固着されており、この仕切り板61と両揺
動体56,57 とを第1及び第2の蛇腹62,63 で接続してい
る。
【0045】第2揺動体56の中心穴57の入口部には、絶
縁体64を配置し、更に、第2揺動体57と仕切り板61との
間に第1ばね65を配置している。この第1ばね65は請求
項に気さした復帰手段をなすもので、平常時には、第2
可動接点60bは絶縁体64の箇所に位置して、回路は遮断
されている。第1揺動体56と第2揺動体57とは導電体製
の第2ばね66で揺動自在に支持されている。
【0046】両揺動体56,57 には内外に連通する小穴67
が空いており、更に、第1揺動体56の内面と第2揺動体
57の外面とにはそれぞれ小穴57を塞ぐゴム製等の弁板68
が配置されている。この実施形態では、第2揺動体57が
固定接点に相当する。この実施形態において振動で全体
が揺れると、両揺動体56,57 が軸方向に揺れることによ
り、第1蛇腹62には空気が入り勝手になる一方、第2蛇
腹63からは空気が抜け勝手になり、そして、図のような
均衡状態になって第2可動接点60bが第2揺動体57の導
電部に接触して、回路がONになる。
【0047】そして、揺れが治またら、第1ばね65によ
って仕切り板61が徐々に押されることにより、両揺動体
56,57 の小穴67に徐々に空気が流れて、第2可動接点60
bが絶縁体64の箇所に移動していき、最終的に回路はオ
フになる。第2可動接点60bが第2揺動体57の導電部と
接触している間、導通状態が保持される。この図10では
電池Bと直列に並べた状態を示しているが、端板10bに
引き出し線を接続して、この装置のみを例えば懐中電灯
におけるボデーの開口部に装着できるようにするなどし
ても良い。
【0048】≪その他≫本発明のスイッチ装置は、例え
ばラジオ付き照明具のような多機能品にも適用できるこ
とは言うまでもない。また、感振駆動手段として空気袋
を設ける場合、必ずしも蛇腹状に形成する必要はない
し、ばね式やギア式等の他の遅延構造も採用できる。
【0049】また、請求項に記載した固定接点とは字義
通りに不動を意味するのではなく、可動接点との接触状
態がある程度の時間保持されていれば良い(従って、二
つの接点が互いに接近動したり離反動したりしても良
く、すなわち、二つの接点が相対動しても良く、このよ
うな状態も請求項の構成に含まれる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の分離断面図である。
【図2】 (A)は分離断面図、 (A)は使用状態の断面図で
ある。
【図3】作用を示す図である。
【図4】作用を示す図である。
【図5】第2実施形態を示す図である。
【図6】第3実施形態を示す図である。
【図7】第4実施形態を示す図である。
【図8】第5実施形態を示す図である。
【図9】第6実施形態を示す図である。
【図10】第7実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 懐中電灯 2 スイッチ装置 3 懐中電灯のボデー 10 ケース 13 固定接点 14 第1ばね 15 ピストン 16 弁板 17 連通穴 18 空気袋 19 重り板 21 支持板 22 ロッド 24 第2ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】懐中電灯のような電気器具を、地震等の揺
    れよって自動的にオンにし、揺れが治まってある程度の
    時間が経過したら自動的にオフにする遅延機能付きスイ
    ッチ装置であって、 通電をオン・オフするための固定接点及び可動接点と、 地震等の揺れのエネルギーを受けて前記可動接点を固定
    接点に向けて押しやるように作動する感振駆動手段と、
    感振駆動手段を元の状態に復帰させるための復帰手段と
    を備えており、 前記感振駆動手段は、可動接点を固定接点に向けて押し
    やる方向の動きは速やかに行い、ばね手段による復帰動
    は緩慢に行う遅延構造であること、を特徴とする感振ス
    イッチ装置。
  2. 【請求項2】前記電気器具は、電池が入る筒状のボデー
    の開口部にねじ式のキャップを設けた懐中電灯であっ
    て、 前記懐中電灯のボデーの開口部にねじ込みに取付く中空
    状のケースの内部に、懐中電灯自身の揺れによって可動
    接点を固定接点に向けて移動させる感振駆動手段を設
    け、この感振駆動手段を、互いに独立して動く複数のエ
    アダンパ式遅延用部材がばね手段に抗して緩慢に後退動
    する複動式の遅延構造とし、 更に、前記ケースの内部に、前記両遅延用部材を固定接
    点の方向に押すばねを設け、このばねを支持する部材に
    吊り下げ用の掛け具を設けることにより、懐中電灯を揺
    動可能な状態に吊り下げ可能ならしめ、懐中電灯を吊り
    下げた状態で可動接点が固定接点から離反するように設
    定していること、を特徴とする請求項1に記載した懐中
    電灯用の感振スイッチ装置。
JP10266902A 1998-09-21 1998-09-21 感振スイッチ装置 Pending JP2000100288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266902A JP2000100288A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 感振スイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266902A JP2000100288A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 感振スイッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000100288A true JP2000100288A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17437256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10266902A Pending JP2000100288A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 感振スイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000100288A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100663922B1 (ko) 2004-11-09 2007-01-02 김기주 보온등용 전원 차단기
KR100668720B1 (ko) 2005-09-13 2007-01-16 김기주 보온등용 전원 차단기
KR101160639B1 (ko) 2008-12-18 2012-06-28 에이비비 테크놀로지 아게 중간 전압 및 고전압 스위칭 디바이스용 단락 디바이스
KR101392771B1 (ko) 2013-02-28 2014-05-08 주식회사 에이 씨 에스 용이한 조작성을 갖는 차량용 룸램프
CN113242658A (zh) * 2021-05-14 2021-08-10 广东电网有限责任公司 减慢关门装置及电气柜

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100663922B1 (ko) 2004-11-09 2007-01-02 김기주 보온등용 전원 차단기
KR100668720B1 (ko) 2005-09-13 2007-01-16 김기주 보온등용 전원 차단기
WO2007032641A1 (en) * 2005-09-13 2007-03-22 Ki-Joo Kim Circuit breaker for keeping warm lamp
KR101160639B1 (ko) 2008-12-18 2012-06-28 에이비비 테크놀로지 아게 중간 전압 및 고전압 스위칭 디바이스용 단락 디바이스
KR101392771B1 (ko) 2013-02-28 2014-05-08 주식회사 에이 씨 에스 용이한 조작성을 갖는 차량용 룸램프
CN113242658A (zh) * 2021-05-14 2021-08-10 广东电网有限责任公司 减慢关门装置及电气柜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6994450B2 (en) Faraday flashlight
US7718906B2 (en) Hand-held devices with touch sensing on/off operation
US6808288B2 (en) Faraday flashlight
US7318765B1 (en) Balloon inflating and illuminating device
US5303133A (en) Miniature electrical lighting device
JP2000100288A (ja) 感振スイッチ装置
WO2008100664A2 (en) Purse illumination assembly
US20100066550A1 (en) Vibration-activated flashlight
US4157627A (en) Fishing line float with electric flashlight
JPH11111001A (ja) 常備灯
JP2007236220A (ja) 振動発電式水中集魚灯装置
CN207761485U (zh) 一种柜门反弹器
CN206861312U (zh) 一种便携式露营灯
CN206442164U (zh) 一种多功能运动健身压电发电用品
CN108887818B (zh) Led发光伞
JPH0921696A (ja) 地震センサおよび地震センサを内蔵した非常報知装置
CN217922676U (zh) 一种新型洗衣机
CN217109476U (zh) 一种磁悬浮开关控制的灯具
US20050024851A1 (en) Liquid actuated lighting liquid container
CN213207582U (zh) 一种带小夜灯的led地灯
JP2000182402A (ja) 発光装置
CN114963107A (zh) 一种小型杆蜡
CN2516841Y (zh) 啷声、发光组合型防风打火机
CA2435670C (en) Flashlight with spare illuminant
KR890000723Y1 (ko) 공중 전화박스의 조명등 자동 점등장치