JP2000098374A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000098374A
JP2000098374A JP10287355A JP28735598A JP2000098374A JP 2000098374 A JP2000098374 A JP 2000098374A JP 10287355 A JP10287355 A JP 10287355A JP 28735598 A JP28735598 A JP 28735598A JP 2000098374 A JP2000098374 A JP 2000098374A
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light
transmission
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crystal display
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JP10287355A
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English (en)
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Toshiomi Ono
俊臣 小野
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 十分に明るい白表示を確保でき、黒表示およ
びコントラストの向上を図る。 【解決手段】 散乱透過型の液晶セル2の下面側に、所
定の角度範囲で入射した光を透過し、前記所定の角度範
囲以外の角度で入射した光を反射する透過反射板3を配
置し、この透過反射板3の下面側に光吸収板4を配置
し、透過反射板3の一面にリニアプリズム13を配列形
成し、これらリニアプリズム13の一方の傾斜面に鏡面
反射層14を形成し、他方の傾斜面を露呈させた。従っ
て、液晶セル2の散乱状態のときに、液晶セル2に入射
した光が散乱し、透過反射板3を透過して光吸収板4に
吸収される一部の散乱光を除く前方散乱光が鏡面反射層
14で反射されて観察者側に出射されるので、明るい白
表示が得られる。また、液晶セル2の透過状態のとき
に、暗い黒表示が得られ、コントラストも向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置においては、液晶セ
ルの構造がTN型液晶素子に比べて簡単で、製造上のト
ラブルも少なく、しかも偏光板を用いずに光の利用率を
高めたものとして、高分子中に液晶分子を分散させた液
晶層を一対の透明な電極基板間に封入した高分子分散型
の液晶表示素子などの散乱透過型液晶表示素子が開発さ
れている。この高分子分散型の液晶表示素子は、一対の
透明な電極基板間に電圧を印加しない電界非印加時に液
晶層中で液晶分子がランダムに配向して散乱状態を呈
し、電界印加時に液晶層中で液晶分子が電界方向に整列
して透過状態を呈する。
【0003】この液晶表示装置で白黒表示を行う場合に
は、高分子分散型の液晶セルの裏面側に黒色の光吸収
板、または散乱型の反射板、あるいは鏡面型の反射板な
どの光学素子を配置している。そして、液晶セルの電極
基板間に電圧が印加されない電界非印加時には、液晶セ
ルが散乱状態を呈するので、その散乱光を観察すること
により、白表示が得られる。また、液晶セルの対向電極
間に電圧を印加した電界印加時には、電界が印加された
個所の液晶セルが透過状態を呈するので、液晶セルの裏
面側に配置された光学素子が直視されて黒く見え、ある
いは弱い反射光を観察するか、もしくは反射光を観察し
ないようにすることにより電界が印加された箇所が黒表
示となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな液晶表示装置において、最も暗い黒表示を得るため
に、光学素子として黒色の光吸収板を用いると、黒表示
は確保できるが、明るい白表示が得られないという問題
がある。これは、液晶層の散乱状態によって液晶層に入
射した光が散乱し、液晶セルに入射した光の進行方向に
対して反対側に向かう後方散乱光と、液晶セルに入射し
た光の進行方向側に向かう前方散乱光とのうち、この前
方散乱光が光吸収層に吸収されてしまうためである。ま
た、光学素子として散乱型の反射板を用いた液晶表示装
置では、電界印加時に液晶セルを透過した光が散乱型の
反射板で散乱され、この散乱光の一部が再び液晶セルを
透過して観察されるため、十分な黒表示が確保できない
という問題がある。さらに、光学素子として鏡面型の反
射板を用いた液晶表示装置では、特定の観測条件下では
高コントラストが得られるが、反射板の鏡面性により観
測者自身の映り込みが生じたり、黒表示にギラツキが生
じたり、また視角範囲が狭いなどの問題がある。
【0005】この発明の課題は、十分に明るい白表示を
確保でき、黒表示およびコントラストの向上を図ること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、印加される
電界に応じて散乱状態と透過状態に制御される散乱透過
型の液晶素子と、この液晶素子の背面側に配置され、所
定の角度範囲で入射した光を透過し、前記所定の角度範
囲以外の角度で入射した光を反射する透過反射板と、こ
の透過反射板を透過した光を吸収する光吸収板とを備
え、前記透過反射板は、その一面に複数のプリズムが配
列形成され、これらプリズムの少なくとも2つの傾斜面
のうち、1つの傾斜面に鏡面反射層が形成されているこ
とを特徴とする。この発明によれば、液晶素子が散乱状
態を呈するときには、液晶素子に入射した光が散乱さ
れ、液晶素子に入射した光の進行方向に対して反対側に
向かう後方散乱光に加えて、液晶素子に入射した光の進
行方向側に向かう前方散乱光のうち、プリズムの露呈し
た傾斜面から入射して透過反射板を透過し光吸収板に吸
収される一部の前方散乱光を除き、これ以外の大部分の
前方散乱光がプリズムの鏡面反射層で反射されて観察者
側に出射されるので、白表示が明るくなり、白紙のよう
に白い所謂ペーパーホワイトの白表示が得られる。ま
た、液晶素子が透過状態を呈するときには、液晶素子に
入射した光が液晶素子を透過して透過反射板に向けて出
射され、この出射光のうち、プリズム面が露呈した傾斜
面に入射した光は透過反射板を透過して光吸収板に吸収
され、これ以外の光はプリズムの鏡面反射層で反射され
て観察者側に出射されるが、大部分の光は観察者の観察
方向とは異なる方向へ出射され、また液晶素子の法線か
ら大きく傾いた方向から液晶素子に入射する光の強度は
弱いので、十分に暗い黒表示を得ることができるととも
に、コントラストも高く、視認性に優れたものを得るこ
とができる。
【0007】この場合、請求項4に記載のごとく、透過
反射板と光吸収板との間に、光源と、この光源からの光
を透過反射板の背面側に導く透明な導光板とからなるバ
ックライト装置を配置することにより、バックライト装
置の非点灯時に、バックライト装置が光学特性にほとん
ど影響を与えないため、請求項1記載の発明と同様、反
射型の白黒表示が得られ、またバックライト装置の点灯
時には、光源からの光が導光板で導かれて透過反射板の
背面に照射され、この照射光のうち、透過反射板のプリ
ズム面の露呈した傾斜面から出射する光が液晶素子の背
面に斜め方向から入射するので、液晶素子が散乱状態の
ときに白表示が得られ、液晶素子が透過状態のときに液
晶素子を正面から見ると観察者に出射光が観察されない
ため黒表示が得られ、これによりバックライト装置の非
点灯時に反射型のもとして使用でき、点灯時に透過型の
ものとして使用できる。また、請求項5に記載のごと
く、液晶素子とバックライト装置との間に、入射光に対
して特定の指向性をもった光を出射するルーバーを配置
すれば、ルーバーにより光の指向性を揃えることができ
るので、コントラストを高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
5を参照して、この発明の液晶表示装置の第1実施形態
について説明する。図1は液晶表示装置の断面図であ
り、図2(a)および図2(b)はその液晶セルの動作
原理を説明する要部の拡大断面図である。この液晶表示
装置1は、図1に示すように、高分子分散型の液晶セル
(液晶素子)2と、この液晶セル2の背面側(図1では
下面側)に配置された透過反射板3と、この透過反射板
3の背面側(同図では下面側)に配置された光吸収板4
とを備えている。液晶セル2は、上下一対の透明なガラ
ス基板5、6間に液晶層7をシール材8で封止した構成
になっている。この場合、上下一対のガラス基板5、6
の対向面のうち、上側のガラス基板5の対向面(図1で
は下面)には、ITOなどの透明電極9が配列形成され
ており、下側のガラス基板6の対向面(同図では上面)
には、ITOなどの透明電極10が上側の透明電極9と
直交して配列形成されている。また、液晶層7は、図2
(a)および図2(b)に示すように、高分子11中に
液晶分子12を分散させた高分子分散液晶型(PDL
C)からなっている。
【0009】この高分子分散型の液晶セル2では、一対
のガラス基板5、6の透明電極9、10間に電圧を印加
しない電界非印加時に、図2(a)に示すように、液晶
層7の液晶分子12がランダムに配向して散乱状態を呈
し、一対のガラス基板5、6の透明電極9、10間に電
圧を印加した電界印加時に、図2(b)に示すように、
液晶層7の液晶分子12が電界方向に整列して透過状態
を呈する。なお、この液晶セル2では、上側のガラス基
板5の透明電極9と下側のガラス基板6の透明電極10
とが液晶層7を挾んで交差する対向領域が1画素に相当
し、この画素がマトリックス状に配列形成されている。
【0010】一方、透過反射板3は、図3に示すよう
に、液晶セル2に対向する上面に断面三角形のリニアプ
リズム13が所定の間隔つまり液晶セル2の画素ピッチ
よりも小さい間隔で多数配列形成され、これらリニアプ
リズム13の上側の各2つの傾斜面13a、13bのう
ち、一方の傾斜面13aに鏡面反射層14が設けられ、
他方の傾斜面13bが露呈した構成になっており、この
透過反射板3に対して所定の角度範囲で入射した光を透
過し、前記所定の角度範囲以外の角度で入射した光を反
射する。リニアプリズム13は、図4に示すように、2
つの傾斜面13a、13bの各傾斜長さL1、L2が異
なり(L1>L2)、液晶セル2の光出射面に対向する
頂角θが0°〜180°の範囲(0°<θ<180°)
で、この実施形態では頂角θが90°に形成された左右
非対称な断面三角形に形成されている。鏡面反射層14
は、ニアプリズム13の2つの傾斜面13a、13bの
うち、傾斜長さの長い(図4では左側)の傾斜面13a
のみに反射率の高いアルミニウムや銀などの金属を蒸着
などにより形成した膜であり、リニアプリズム13の傾
斜面13aの傾斜角度に応じて光を反射するように構成
されている。光吸収板4は、鏡面反射層14が設けられ
ていないリニアプリズム13の表面が露呈した他方(図
4では右側)の傾斜面13bから入射して透過反射板3
を透過した光を吸収する黒色フィルムからなっている。
【0011】このような液晶表示装置1では、液晶セル
2の上下一対のガラス基板5、6の透明電極9、10間
に電圧を印加しない電界非印加時には、図2(a)に示
すように、液晶セル2の液晶層7中の液晶分子12がラ
ンダムに配向されて散乱状態を呈する。このときには、
液晶セル2に入射した光が液晶層7中で散乱され、液晶
セル2に入射した光の進行方向に対して反対側に向かう
後方散乱光が観察者側に出射されるほか、液晶セル2に
入射した光の進行方向側に向かう前方散乱光のうち、透
過反射板3のリニアプリズム13の表面が露呈した他方
の傾斜面13bから入射して透過反射板3を透過した一
部の前方散乱光を除き、これ以外の大部分の前方散乱光
が透過反射板3のリニアプリズム13の一方の傾斜面1
3aに形成された鏡面反射層14で反射されて観察者側
に出射されるので、白紙のように白い所謂ペーパーホワ
イトの明るい白表示が得られる。
【0012】また、液晶セル2の上下一対のガラス基板
5、6の透明電極9、10間に電圧を印加した電界印加
時には、図2(b)に示すように、液晶セル2の液晶層
7中の液晶分子12が電界方向に整列されて透過状態を
呈する。このときには、液晶セル2に入射した光が液晶
セル2を透過して透過反射板3に向けて出射される。こ
の出射光のうち、一部の出射光はリニアプリズム13の
露呈した他方の傾斜面13bからリニアプリズム13に
入射し、この入射光が透過反射板3を透過してその下側
に配置された光吸収板4に吸収され、これ以外の出射光
は、リニアプリズム13の一方の傾斜面13aに形成さ
れた鏡面反射層14で反射されて観察者側に出射される
が、大部分の光は観察者の観察方向とは異なる方向へ出
射され、また液晶セル2に対して大きく傾いた角度で液
晶セル2に入射する光の強度は弱い。このため、十分に
暗い黒表示を得ることができるとともに、コントラスト
も高く、視認性に優れた反射型の液晶表示装置を得るこ
とができる。
【0013】ここで、この第1実施形態の液晶表示装置
1とこれに類似する液晶表示装置との反射率を比較す
る。なお、この第1実施形態に類似する液晶表示装置
は、光吸収板4を用いず、かつ透過反射板3に代えて、
上面に配列形成されたリニアプリズムの全表面に鏡面反
射層を形成した傾斜反射板を用いた構成のものである。
また、この比較例では両者とも光源としてリング状の光
を20°の入射角で照射し、測定方向は、正面(0°)
のみについて観測した。また、反射率はアルミニウム
(Al23)の標準白板を100%とする。傾斜反射板
を用いた液晶表示装置の観測結果は以下の通りである。 白表示=71.3%、黒表示=10.8%、コントラスト=6.6 また、第1実施形態の液晶表示装置1の観測結果は以下
の通りである。 白表示=46.5%、黒表示= 5.0%、コントラスト=9.4 この結果、第1実施形態の液晶表示装置1は、これに類
似する傾斜反射板を用いた液晶表示装置に比べて、白表
示は劣るが、十分に白い白表示が得られるほか、黒表示
およびコントラストが向上する。
【0014】[第2実施形態]次に、図5および図6を
参照して、この発明の液晶表示装置の第2実施形態につ
いて説明する。この場合にも、図1〜図4に示された第
1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。この液晶表示装置20は、透過反射板3と光
吸収板4との間にエッジライト方式のバックライト装置
21を配置した構成になっており、これ以外は第1実施
形態と同じ構成になっている。このバックライト装置2
1は、蛍光管などの光源22と、この光源22からの光
を導く透明な導光板23とを備え、この導光板23が透
過反射板3を介して液晶セル2の背面(図5では下面)
に対応し、この導光板23の一端部(同図では左端部)
に光源22が配置された構成になっている。
【0015】このような液晶表示装置20では、バック
ライト装置21の光源22を点灯しないときは、バック
ライト装置21の導光板23が透明で光学特性にほとん
ど影響を与えないため、第1実施形態と同様、反射型の
白黒表示が得られる。また、バックライト装置21の光
源22を点灯したときには、光源22からの光が導光板
23で導かれて透過反射板3の下面に照射され、この透
過反射板3に入射した光のうち、リニアプリズム13の
露呈した他方の傾斜面13bから出射する光が液晶セル
2の背面に対し斜め方向から入射する。
【0016】このとき、液晶セル2が散乱状態である
と、液晶セル2に入射した光は液晶層7で散乱し、液晶
セル2に入射した光の進行方向側に向かう前方散乱光は
観察者側に出射され、液晶セル2に入射した光の進行方
向に対して反対側に向かう後方散乱光のうち、透過反射
板3のリニアプリズム13の露呈した傾斜面13bに入
射する一部の後方散乱光を除き、それ以外の大部分の後
方散乱光がリニアプリズム13の一方の傾斜面13aに
形成された鏡面反射層14で反射されて観察者側に出射
される。このため、光が観察者側に広範囲に散乱するの
で、透過型の明るい白表示が得られる。また、液晶セル
2が透過状態のときには、液晶セル2に入射した光は液
晶セル2を斜め方向に直進するため、液晶セル2を上面
(正面)から見たとき、観測者に出射光が観察されない
ため透過型の黒表示が得られる。このように、この液晶
表示装置20では、透過反射板3と光吸収板4との間に
エッジライト方式のバックライト装置21を設置したこ
とにより、バックライト装置21の非点灯時に反射型の
ものとして使用することができ、点灯時に透過型のもの
として使用することができる。
【0017】[第3実施形態]次に、図7および図8を
参照して、この発明の液晶表示装置の第3実施形態につ
いて説明する。この場合には、図5および図6に示され
た第2実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。この液晶表示装置30は、液晶セル2と
透過反射板3の間にルーバー31を配置した構成になっ
ており、これ以外は第2実施形態と同じ構成になってい
る。このレーバー31は、様々な指向性の入射光に対し
て特定の指向性をもった光を出射するものである。この
ような液晶表示装置30では、第2実施形態と同様、バ
ックライト装置21の非点灯時に反射型のものとして使
用でき、点灯時に透過型のものとして使用することがで
きるほか、特にルーバー31により光の指向性を揃える
ことができるので、第2実施形態のものよりも、コント
ラストを高めることができる。
【0018】[第4実施形態]次に、図9を参照して、
この発明の液晶表示装置の第4実施形態について説明す
る。この場合には、図1〜図5に示された第1実施形態
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この液晶表示装置40は、液晶セル2にカラーフィルタ
41を設けた構成になっており、これ以外は第1実施形
態と同じ構成になっている。すなわち、液晶セル2は、
上側のガラス基板5の下面にカラーフィルタ41が形成
され、このカラーフィルタ41の下面に透明電極9が配
列形成され、この上側のガラス基板5と下側のガラス基
板6との間に液晶層7をシール材8で封止した構成にな
っている。このような液晶表示装置40では、第1実施
形態と同様、電界非印加時に液晶セル2が散乱状態を呈
するので、明るい白表示が得られ、電界印加時に液晶セ
ル2が透過状態を呈するので、カラーフィルタ41によ
って反射型のカラー表示が得られる。
【0019】なお、上記第4実施形態では、カラーフィ
ルタ41を有する液晶セル2の下面側に透過反射板3を
配置し、この透過反射板3の下面側に光吸収板4を配置
した構成になっているが、これに限らず、例えば、第2
実施形態のように、透過反射板3と光吸収板4の間にエ
ッジライト方式のバックライト装置21を追加して配置
した構成でも良く、また第3実施形態のように、液晶セ
ル2と透過反射板3との間に入射光に対して特定の指向
性をもった光を出射するルーバー31を配置した構成で
も良い。このようにすれば、第2実施形態と同様、バッ
クライト装置21の非点灯時に反射型のカラー表示が得
られ、点灯時に透過型のカラー表示が得られ、またルー
バー31によって光の指向性を揃えることにより、第3
実施形態と同様、コントラストを高めることができる。
【0020】また、上記第1〜第4実施形態では、透過
反射板3のリニアプリズム13がその上側の2つの傾斜
面13a、13bの各傾斜長さが異なる非対称な断面三
角形に形成されているが、これに限らず、例えば、2つ
の傾斜面13a、13bの各傾斜長さが等しい対称な断
面2等辺三角形に形成しても良い。このようなリニアプ
リズム13が形成された透過反射板3を用いても、上記
各実施形態と同様の効果が得られる。また、上記第1〜
第4実施形態では、リニアプリズム13を液晶セル2の
背面側に向けた状態で、透過反射板3を液晶セル2と光
吸収板4の間、または液晶セル2とバックライト装置2
1の間に配置した構成になっているが、これに限らず、
例えば、リニアプリズム13を光吸収板4側に向けた状
態で、透過反射板3を液晶セル2と光吸収板4の間、ま
たは液晶セル2とバックライト装置21の間に配置した
構成でも良い。このようにしても、上記各実施形態と同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0021】さらに、上記第1〜第4実施形態およびそ
の各変形例では、液晶セル2の液晶層7が高分子11中
に液晶分子12を分散させた高分子分散型の構成になっ
ているが、これに限らず、例えばコレステリック相とネ
マティック相との相転移型の液晶を用いた散乱透過型の
液晶セルでも良く、また電界印加時に透過状態を呈し、
電界非印加時に散乱状態を呈する液晶セル2に限らず、
電界印加時に散乱状態を呈し、電界非印加時に透過状態
を呈する散乱透過型の液晶セルでも良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、液晶素子が散乱状態を呈するときには、液晶素子に
入射した光が散乱され、この散乱光の後方散乱光が観察
者側に出射されるほか、前方散乱光のうち、プリズムの
露呈した傾斜面から入射して透過反射板を透過し光吸収
板に吸収される一部の前方散乱光を除き、それ以外の大
部分の前方散乱光がプリズムの鏡面反射層で反射されて
観察者側に出射されるので、白表示が明るくなり、白紙
のように白い所謂ペーパーホワイトの白表示が得られ
る。また、液晶素子が透過状態を呈するときには、液晶
素子に入射した光が液晶素子を透過して透過反射板に向
けて出射され、この出射光のうち、プリズムの露呈した
傾斜面から入射して透過反射板を透過した光は光吸収板
に吸収され、それ以外の光はプリズムの鏡面反射層で反
射されて観察者側に出射するが、大部分の光は観察者の
観察方向とは異なる方向へ出射され、また液晶素子の法
線から大きく傾いた方向から液晶素子に入射する光の強
度は弱いので、十分に暗い黒表示を得ることができると
ともに、コントラストも高く、視認性に優れたものを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶表示装置の第1実施形態を示し
た断面図。
【図2】図1の液晶セルの動作状態を示し、(a)は電
界非印加に液晶セルが散乱状態を呈した要部の拡大断面
図、(b)は電界印加に液晶セルが透過状態を呈した要
部の拡大断面図。
【図3】図1の透過反射層のリニアプリズムの要部を示
した拡大斜視図。
【図4】図3のリニアプリズムの断面形状を示した拡大
図。
【図5】この発明の液晶表示装置の第2実施形態を示し
た断面図。
【図6】図5のバックライト装置の点灯時における液晶
表示装置の動作状態を示し、(a)は電界非印加に液晶
セルが散乱状態を呈した要部の拡大断面図、(b)は電
界印加に液晶セルが透過状態を呈した要部の拡大断面
図。
【図7】この発明の液晶表示装置の第3実施形態を示し
た断面図。
【図8】図7のバックライト装置の点灯時における液晶
表示装置の動作状態を示し、(a)は電界非印加に液晶
セルが散乱状態を呈した要部の拡大断面図、(b)は電
界印加に液晶セルが透過状態を呈した要部の拡大断面
図。
【図9】この発明の液晶表示装置の第4実施形態を示し
た断面図。
【符号の説明】
1、20、30、40 液晶表示装置 2 液晶セル 3 透過反射板 4 光吸収板 13 リニアプリズム 13a、13b リニアプリズムの傾斜面 14 鏡面反射層 21 バックライト装置 22 光源 23 導光板 31 ルーバー 41 カラーフィルタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加される電界に応じて散乱状態と透過状
    態に制御される散乱透過型の液晶素子と、この液晶素子
    の背面側に配置され、所定の角度範囲で入射した光を透
    過し、前記所定の角度範囲以外の角度で入射した光を反
    射する透過反射板と、この透過反射板を透過した光を吸
    収する光吸収板とを備え、 前記透過反射板は、その一面に複数のプリズムが配列形
    成され、これらプリズムの少なくとも2つの傾斜面のう
    ち、1つの傾斜面に鏡面反射層が形成されていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記プリズムは、断面形状が対称に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】前記プリズムは、断面形状が非対称に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記透過反射板と前記光吸収板との間に、
    光源と、この光源からの光を前記透過反射板の背面側に
    導く透明な導光板とからなるバックライト装置を配置し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶素子と前記バックライト装置との
    間に、入射光に対して特定の指向性をもった光を出射す
    るルーバーを配置したことを特徴とする請求項4記載の
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記透過反射板は、前記プリズムを前記光
    吸収板側に向けて配置されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記液晶素子は、カラーフィルタを備えて
    いることを特徴する請求項1〜6のいずれか記載の液晶
    表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002124112A (ja) * 2000-08-07 2002-04-26 Sharp Corp バックライト及び液晶表示装置
JP2007233373A (ja) * 2006-01-31 2007-09-13 Nec Corp 表示装置、端末装置及び表示パネル
JP2009152207A (ja) * 2001-12-05 2009-07-09 Solid State Opto Ltd 発光パネルアセンブリ
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