JP2000098350A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000098350A
JP2000098350A JP26323698A JP26323698A JP2000098350A JP 2000098350 A JP2000098350 A JP 2000098350A JP 26323698 A JP26323698 A JP 26323698A JP 26323698 A JP26323698 A JP 26323698A JP 2000098350 A JP2000098350 A JP 2000098350A
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Japan
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liquid crystal
panel
crystal panel
backlight
display device
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JP26323698A
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English (en)
Inventor
Shingen Kinoshita
真言 木下
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Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネル、タッチパネル、及び、バックラ
イトを1個の構成部品とし、厚型化や重量化、及び、光
量低下の原因となるパネル枚数を削減して、より一層の
薄型・軽量化を図りつつ、光透過率の高い液晶表示装置
を提供すること。 【解決手段】 液晶パネル100の表面パネル基板11
0の表面に、タッチパネル200のパネル基板220に
形成される透明電極層205をじかに形成し、該液晶パ
ネル100の表面パネル基板110上に、該タッチパネ
ル200のフレキシブルシート210を、スペーサ20
6を介して積層配置して、該液晶パネル100の表面パ
ネル基板110を、該タッチパネル200のパネル基板
220として兼用した構成とする。これにより、液晶パ
ネル100の表面パネル基板110が、タッチパネル2
00のパネル基板220として兼用した構成となるの
で、該液晶パネル100とタッチパネル200とを合わ
せた部分の厚さや重量をより薄型化及び軽量化すること
ができる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、詳しくは、タッチパネルと、液晶パネルと、バック
ライトとを備えた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の一種に、液晶パネルの表
面(画像表示面)に、タッチパネルが設けられ、且つ、
該液晶パネルの背面(画像表示面と反対の面)にバック
ライトが設けられているものが知られている。
【0003】上記液晶パネル(LCD;Liquid
Crystal Display)は、周知のように、
偏光板、透明電極膜、配向膜、位相差板、ブラックマス
ク、オーバーコート層、カラーフィルター層などが、必
要に応じて選択的に積層配置され、且つ、スペーサによ
り所定の間隔を隔てて対向配置された一対の透明なパネ
ル基板の間に、個体から液体への移行に中間相を経る特
殊な分子構造を持つ物質、つまり、液体であるにも拘わ
らず、固体結晶にみられる光学効果を持つ相を経る性質
を持つ有機材料からなる液晶(Liquid Crys
tal)を封入して構成されている。
【0004】この液晶パネルには、TN(Twiste
d Nematic)型LCD、STN(Super
Twisted Nematic)型LCD、D−ST
N型LCD、TFT(Thin Film Trans
istor)型LCD、などが知られている。
【0005】TN型LCDは、主に、電卓や時計などの
比較的簡単で画素数の少ないものに利用されており、高
いコントラストと比較的速い応答特性が得られる特徴を
有している。
【0006】STN型LCDは、TN液晶では90度で
あったひねり角を270度程度にし、高コントラストを
得ようとするものである。しかし、このSTN型LCD
では、背景や表示画像が色づいたものになるため、きれ
いな白黒画像を得るためには、カラーフィルターを通
し、その上で何らかの色補正の仕組みが必要となる。こ
の1層のSTN型LCDで色づいた画像をもう1層の液
晶でひねりなおして補償し、画像の白黒化を図る方式の
液晶がD−STN型LCDである。このSTN型LC
D、D−STN型LCDでは、TN型LCDに比べて光
の透過率がかなり低いため、バックライトの使用が欠か
せない。
【0007】TFT型LCDは、各ドットにトランジス
タによるスイッチが組み込まれるので、アクティブ・マ
トリクス方式とも呼ばれ、液晶そのものはひねり角が9
0度のTN液晶を用いるので、非常に高い応答特性が得
られる特徴を有している。しかし、このTFT型LCD
では、トランジスタを形成する部分による開口率の低下
や、カラーフィルターと偏光板で下がった光透過率を補
うために、STN型LCDよりもさらに高輝度なバック
ライトを必要とする。ちなみに、TFT型LCDの液晶
の光透過率は3〜8%程度であるといわれている。
【0008】一方、現在使用されているタッチパネルに
は、静電式、光学式、抵抗式などがあるが、抵抗式のタ
ッチパネルが最も多く使用されている。抵抗式タッチパ
ネルの構造は、透明なパネル基板と、透明なフレキシブ
ルシートとが、スペーサにより所定の間隔を隔てて対向
して配置され、その対向面側の表面にITOなどの透明
電極層が形成されている。
【0009】このように、タッチパネルは、主に、上記
のパネル基板とフレキシブルシートとで構成されている
が、液晶パネルの画像表示面上に重ねて使用する場合に
は、通常、該液晶パネル側に位置するパネル基板の多く
はガラスで構成され、一方のフレキシブルシートは、押
さえられた時に、該パネル基板側にしなやかに押し付け
られる必要があることから、多くは百数十ミクロンの厚
さのポリカーボネートやPETなどのプラスチックフィ
ルムが使用されている。なお、フレキシブルシートは、
オペレータの指やペン先で繰り返し押下されるので、そ
の表面に耐久性を付与するためのハードコート層が塗布
されることが多い。
【0010】上記液晶パネルのバックライトとしては、
フラットで薄型、高輝度で低消費電力、均一な輝
度分布・温度分布、発光分布とカラーフィルターの分
光特性とのマッチング、などの条件を備えていることが
望ましく、反射板方式、導光体方式、EL(Elect
ro luminecence)方式、などのバックラ
イトが知られている。
【0011】反射板方式のバックライトとしては、U形
やW形などの反射板と拡散板との間に、直径6.5mm
のメタルハライドランプを配置して構成したものが実用
化されている。
【0012】また、一般的な導光体方式のバックライト
は、アクリル系あるいはポリカーボネイト系の樹脂板か
らなる導光体の表面に拡散シートを貼付し、該導光体の
背面に反射シートを貼付するとともに、該導光体の一方
又は両方の側面に、反射板を備えたランプ(冷陰極管あ
るいはフラット蛍光管)を配置して構成されている。こ
の導光体方式のバックライトは、総合効率が50%程度
(輝度均斉度はよい)で、液晶パネルへの熱影響が少な
く、薄型に有利となる特徴を有しており、例えば、ノー
ト型パソコン用の液晶パネルのバックライトとして広く
使用されている。なお、上記ランプは、その管径(直
径)が小さいほど輝度が向上する(但し、始動電圧は高
くなる)ことが知られており、現在、2.6mm、3.
0mmのランプが実用化されている(管径2.0mmの
ランプで約15%輝度が向上する)。
【0013】EL方式のバックライトは、物質(通常は
固体)に電界を印加することによって生じる加熱効果に
よるものだけではない発光(エレクトロルミネッセン
ス)の原理に基づいて構成されたエレクトロルミネッセ
ンスパネル(ELパネル)を用いた面状光源で、透明な
表面電極と、裏面電極とからなる金属板電極の間に適当
な蛍光物質をおき、該電極間に交流を印加して該蛍光物
質を発光させるように構成されている。
【0014】このELパネルは、薄型、軽量、フレキシ
ブル、輝度均斉度のよい大面積の発光面を実用化できる
特徴があり、白色光は、オレンジとブルーグリーンの蛍
光体粒子を混合させることで得られる。なお、現在で
は、薄型タイプのELパネルとして、透明な表面電極に
防湿処理を施した高誘電率バインダを採用することによ
り、従来型タイプのELパネルに用いられている吸湿フ
ィルムとパッケージフィルムをなくして、従来型タイプ
のELパネルの1/3の厚さのパネルが開発されてい
る。
【0015】また、近年、有機物を電気励起で発光させ
る自発光型ディスプレイ(有機ELディスプレイ)を、
液晶パネルのバックライトとして用いることが検討され
ている。有機ELは、例えば、強い蛍光を持つ有機超薄
膜の両面に電極を取り付け、該電極に直流電圧を印加す
るように構成される。該電極に直流電圧が印加される
と、陽極からプラス電荷が、陰極からマイナス電荷が注
入され、印加された電場により該電荷が薄膜中を移動す
る。薄膜中を移動した正負の電荷は、ある確率で再結合
し、この再結合に際して放出されたエネルギーは、蛍光
分子の一重項励起状態(分子励起子)の形成に消費され
る。一重項励起子は、その蛍光分子の発光量子効率の割
合だけ外部に光を放出し基底状態へと戻る。このときに
放出される蛍光がEL発光となる。
【0016】上述のような液晶パネル、タッチパネル、
及び、バックライトを備えた液晶表示装置は、周知のよ
うに、ノート型パソコンやミニノートパソコンのディス
プレイとして、年々、その薄型・軽量化が図られてきて
いるが、近年のモバイル用途としてのミニノートパソコ
ンや携帯電話等のディスプレイとしてこの種の液晶表示
装置を使用する場合には、該液晶表示装置のより一層の
薄型・軽量化を図って、その利便性を向上させることが
望ましい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の液晶表示装置は、上記の液晶パネル、タッチパネ
ル、及び、バックライトを、それぞれ個別の部品(製
品)として製造した後、これらの部品を組み合わせて製
造されている。従って、この従来の液晶表示装置全体の
厚さや重量は、上記の液晶パネル、タッチパネル、及
び、バックライト等の個々の部品の厚さや重量の総和に
よって、必然的に決定される。
【0018】そこで、この種の従来の液晶表示装置で
は、上記の液晶パネル、タッチパネル、及び、バックラ
イト等の個々の部品を、個別に薄型化及び軽量化するこ
とによって、液晶表示装置全体としての薄型化や軽量化
を図っている。しかしながら、このような構成の液晶表
示装置においては、その全体的な厚さを、上記各部品の
厚さの総和よりも薄くしたり、その全体的な重量を、上
記各部品の重量の総和よりも軽くしたりすることができ
ないため、その薄型・軽量化に限界があった。
【0019】また、上述のように、液晶パネル、タッチ
パネル、及び、バックライト等の個々の部品を単に組み
合わせた構成の従来の液晶表示装置では、ガラス等の光
透過率を悪化させるパネルの数が多くなって、その光透
過率が低下する不具合があった。
【0020】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、液晶パネル、タッチ
パネル、及び、バックライトを1個の構成部品とし、厚
型化や重量化、及び、光量低下の原因となるパネル枚数
を削減して、より一層の薄型・軽量化を図りつつ、光透
過率の高い液晶表示装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、スペーサにより所定の間隔を隔
てて対向配置された一対の透明なパネル基板の間に、液
晶を封入した構成の液晶パネルと、スペーサにより所定
の間隔を隔てて対向配置され、互いの対向面に透明電極
層が形成された透明なパネル基板と透明なフレキシブル
シートとからなる上記液晶パネルの画像表示面側に積層
配置されたタッチパネルと、上記液晶パネルの画像表示
面と反対側の該液晶パネルの背面を略一様に照明するバ
ックライトと、を備えた液晶表示装置において、上記液
晶パネルの画像表示面に、上記タッチパネルのパネル基
板に形成される透明電極層を形成し、該液晶パネルの画
像表示面上に、該タッチパネルのフレキシブルシートを
スペーサを介して積層配置して、該液晶パネルの画像表
示面側のパネル基板を、該タッチパネルのパネル基板と
して兼用した構成とすることを特徴とするものである。
【0022】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネル
のパネル基板として兼用した構成となるので、前記従来
の液晶表示装置のように、その全体の厚さや重量が、該
液晶パネルとタッチパネルとの個々の部品の厚さや重量
の総和によって必然的に決定されることがなくなり、該
液晶パネルとタッチパネルとを合わせた部分の厚さや重
量がより薄型化及び軽量化される。また、この液晶表示
装置においては、上記液晶パネルの画像表示面側のパネ
ル基板が、上記タッチパネルのパネル基板として兼用し
た構成となるので、該液晶パネルと該タッチパネルの光
透過率を悪化させるガラス等のパネル基板の枚数が削減
され、液晶表示装置の全体的な光透過率が向上される。
【0023】請求項2の発明は、スペーサにより所定の
間隔を隔てて対向配置された一対の透明なパネル基板の
間に、液晶を封入した構成の液晶パネルと、スペーサに
より所定の間隔を隔てて対向配置され、互いの対向面に
透明電極層が形成された透明なパネル基板と透明なフレ
キシブルシートとからなる上記液晶パネルの画像表示面
側に積層配置されたタッチパネルと、上記液晶パネルの
画像表示面と反対側の該液晶パネルの背面を略一様に照
明するバックライトと、を備えた液晶表示装置におい
て、上記バックライトを、光源光を拡散部材を介して上
記液晶パネルの背面を略一様に照明する構成のバックラ
イトとし、該バックライトの拡散部材の拡散面を該液晶
パネルの背面上に形成して、該液晶パネルの背面側のパ
ネル基板を、該バックライトの拡散部材として兼用した
構成とすることを特徴とするものである。
【0024】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの拡散
部材として兼用した構成となるので、前記従来の液晶表
示装置のように、その全体の厚さや重量が、該液晶パネ
ルと該バックライトとの個々の部品の厚さや重量の総和
によって必然的に決定されることがなくなり、該液晶パ
ネルと該バックライトとを合わせた部分の厚さや重量が
より薄型化及び軽量化される。また、この液晶表示装置
においては、上記液晶パネルの背面側のパネル基板が、
上記バックライトの拡散部材として兼用した構成となる
ので、該液晶パネルと該バックライトの光透過率を悪化
させるガラス等の枚数が削減され、液晶表示装置の全体
的な光透過率が向上される。
【0025】請求項3の発明は、請求項1の液晶表示装
置において、上記バックライトを、光源光を拡散部材を
介して上記液晶パネルの背面を略一様に照明する構成の
バックライトとし、該バックライトの拡散部材の拡散面
を該液晶パネルの背面上に形成して、該液晶パネルの背
面側のパネル基板を、該バックライトの拡散部材として
兼用した構成とすることを特徴とするものである。
【0026】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネル
のパネル基板として兼用した構成となり、且つ、該液晶
パネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの拡
散部材として兼用した構成となるので、該液晶表示装置
の全体の厚さや重量がより一層薄型化及び軽量化され
る。また、この液晶表示装置においては、上記液晶パネ
ルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネルの
パネル基板として兼用した構成となり、且つ、該液晶パ
ネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの拡散
部材として兼用した構成となるので、その全体的な光透
過率を悪化させるガラス等のパネル枚数がより削減さ
れ、液晶表示装置の全体的な光透過率がより向上され
る。
【0027】請求項4の発明は、スペーサにより所定の
間隔を隔てて対向配置された一対の透明なパネル基板の
間に、液晶を封入した構成の液晶パネルと、スペーサに
より所定の間隔を隔てて対向配置され、互いの対向面に
透明電極層が形成された透明なパネル基板と透明なフレ
キシブルシートとからなる上記液晶パネルの画像表示面
側に積層配置されたタッチパネルと、上記液晶パネルの
画像表示面と反対側の該液晶パネルの背面を略一様に照
明するバックライトと、を備えた液晶表示装置におい
て、上記バックライトを、透明な表面電極層と、絶縁層
を有する裏面電極層が形成されたオーバーコートとから
なる誘電体バインダの中に、蛍光体粒子を分散させた構
造のエレクトロルミネッセンスパネルで構成し、上記液
晶パネルの背面上に、該エレクトロルミネッセンスパネ
ルの表面電極層を直接形成して、該液晶パネルの背面側
のパネル基板に、該エレクトロルミネッセンスパネルの
表面電極層を一体形成したことを特徴とするものであ
る。
【0028】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルの背面側のパネル基板に、該エレクトロルミネッセ
ンスパネル(ELパネル)の表面電極層が一体形成され
るので、該表面電極層に防湿処理を施した高誘電率バイ
ンダを採用することなく、該液晶パネルの背面側のパネ
ル基板によって該表面電極層に防湿処理を施すことが可
能になる。従って、この液晶表示装置においては、薄型
タイプのELパネルのような表面電極層に防湿処理を施
した高誘電率バインダを採用せずに、従来型タイプのE
Lパネルに用いられている吸湿フィルムとパッケージフ
ィルムをなくした、従来型タイプのELパネルの1/3
以下の厚さの安価なELパネルを備えた液晶表示装置が
提供される。
【0029】請求項5の発明は、請求項1の液晶表示装
置において、上記バックライトを、透明な表面電極層
と、絶縁層を有する裏面電極層が形成されたオーバーコ
ートとからなる誘電体バインダの中に、蛍光体粒子を分
散させた構造のエレクトロルミネッセンスパネルで構成
し、上記液晶パネルの背面上に、該エレクトロルミネッ
センスパネルの表面電極層を直接形成して、該液晶パネ
ルの背面側のパネル基板に、該エレクトロルミネッセン
スパネルの表面電極層を一体形成したことを特徴とする
ものである。
【0030】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネル
のパネル基板として兼用した構成となるので、該液晶パ
ネルとタッチパネルとを合わせた部分の厚さや重量がよ
り薄型化及び軽量化され、且つ、薄型タイプのELパネ
ルのような表面電極層に防湿処理を施した高誘電率バイ
ンダを採用せずに、従来型タイプのELパネルに用いら
れている吸湿フィルムとパッケージフィルムをなくし
た、従来型タイプのELパネルの1/3以下の厚さの安
価なELパネルを備えた液晶表示装置が提供される。
【0031】請求項6の発明は、上記液晶パネルのパネ
ル基板が、プラスチックシートで構成されていることを
特徴とするものである。
【0032】この液晶表示装置においては、上記液晶パ
ネルのパネル基板が、プラスチックシートで構成されて
いるので、該液晶表示装置の軽量化がより促進される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を液晶表示装置に適
用した実施形態について説明する。図3及び図4に、液
晶パネル100の表面側(画像表示面側)に、タッチパ
ネル200が設けられ、且つ、該液晶パネル100の背
面側(画像表示面と反対面側)にバックライト300が
設けられた従来の液晶表示装置1の模式図を示す。
【0034】先ず、上記液晶パネル100の具体例とし
て、TN(Twisted Nematic)型LCD
と、STN(Super Twisted Nemat
ic)型LCDの概略的な断面構造について説明する。
【0035】TN型LCDは、例えば図5に示すよう
に、偏光板101、ガラス基板102、透明電極膜10
3、及び、配向膜104からなる表面側の透明なパネル
基板(以下、これを「表面パネル基板110」という)
と、配向膜105、透明電極膜106、ガラス基板10
7、位相差板108、及び、偏光板109からなる背面
側の透明なパネル基板(以下、これを「背面パネル基板
120」という)とを、ガラスビーズやプラスチックビ
ーズなどからなるスペーサ111により所定の間隔を隔
てて対向配置し、この一対の透明な表面パネル基板11
0と背面パネル基板120との間に、ブラックマスク、
オーバーコート層、カラーフィルター層などが、必要に
応じて選択的に積層配置され、且つ、スペーサにより所
定の間隔を隔てて対向配置された一対の透明なパネル基
板の間に、液体であるにも拘わらず固体結晶にみられる
光学効果を持つ相を経る性質を持つ有機材料からなる液
晶(Liquid Crystal)112を封入して
構成されている。
【0036】STN型LCDは、例えば図6に示すよう
に、偏光板101、位相差板113、ガラス基板10
2、透明電極膜103、及び、配向膜104からなる表
面パネル基板110と、配向膜105、ブラックマスク
114、オーバーコート層115、透明電極膜106、
カラーフィルター層116、ガラス基板107、位相差
板108、及び、偏光板109からなる背面パネル基板
120とを、スペーサ111により所定の間隔を隔てて
対向配置し、この一対の透明な表面パネル基板110と
背面パネル基板120との間に、液晶112を封入して
構成されている。
【0037】上記TN型LCDは、前述したように、高
いコントラストと比較的速い応答特性が得られる特徴を
有している。これに対し、上記STN型LCDは、TN
型LCDに比べて光の透過率がかなり低いため、バック
ライトの使用が欠かせない。
【0038】その他の液晶パネル100として、TFT
(Thin Film Transistor)型LC
Dがある。このTFT型LCDの液晶としては、ひねり
角が90度のTN液晶が用いられるので、非常に高い応
答特性が得られる特徴を有している。しかし、このTF
T型LCDでは、トランジスタを形成する部分による開
口率の低下や、カラーフィルターと偏光板で下がった光
透過率を補うために、STN型LCDよりもさらに高輝
度なバックライトを必要としている。また、このTFT
型LCDでは、上記のSTN型LCDのような着色作用
がないので背面パネル基板120の二層化が不要にな
る。なお、このTFT型LCDの構造は、STN型LC
Dと類似しているので、その詳述を省略する。
【0039】次に、上記タッチパネル200の具体例と
して、現在最も多く使用されている抵抗式のタッチパネ
ル200の概略的な断面構造について説明する。この抵
抗式のタッチパネル200の構造は、例えば図7(a)
に示すように、表面に耐久性を付与するためのハードコ
ート層201が塗布され、背面にITOなどの透明電極
層202が形成されているた百数十ミクロンの厚さのポ
リカーボネートやPETなどのプラスチックフィルム2
03からなる透明なフレキシブルシート210と、ガラ
ス基板204の表面にITOなどの透明電極層205が
形成されている透明なパネル基板220とを、印刷マス
クなどを用いて印刷形成されたスペーサ206により所
定の間隔を隔てて対向して配置するように構成されてい
る。
【0040】このタッチパネル200は、周知のよう
に、そのフレキシブルシート210と上記パネル基板2
20とに形成された各透明電極層202、205が、例
えば、互いに略直角に交差する所定間隔の格子状に形成
されており、図7(a)に示すように、該フレキシブル
シート210がオペレータにより押下された際の、各透
明電極層202、205の短絡点Aを、上記液晶表示装
置1の画像表示面上のX−Y方向の位置データとして検
知しようとするものである。
【0041】一方、上記液晶パネル100のバックライ
ト300としては、フラットで薄型、高輝度で低消
費電力、均一な輝度分布・温度分布、発光分布とカ
ラーフィルターの分光特性とのマッチング、などの条件
を備えていることが望ましく、反射板方式、導光体方
式、EL(Electro luminecence)
方式、などのバックライトを用いることができる。
【0042】反射板方式のバックライト300として
は、図8に示すように、断面形状がU形あるいはW形に
形成された反射板301と、表面に光を拡散させるため
の微細な凹凸が形成された拡散板302との間に、光源
としてのメタルハライドランプ303を配置して構成し
たものが実用化されている。
【0043】また、導光体方式のバックライト300
は、図9に示すように、アクリル系あるいはポリカーボ
ネイト系の樹脂板からなる導光体304の表面に、光を
拡散させるための微細な凹凸が形成された拡散シート3
05を貼付し、該導光体304の背面に、光を反射する
鏡面が形成された反射シート306を貼付するととも
に、該導光体の一方又は両方の側面に、反射板307を
備えたランプ(冷陰極管あるいはフラット蛍光管)30
8を配置して構成されている。
【0044】図10(a)、(b)に、上記ランプ30
8の具体例としての冷陰極平板形蛍光ランプの一例を示
す。この冷陰極平板形蛍光ランプは、ガラス管309の
一端部にフィラメント電極310を備えたステム311
を設ける一方、該ガラス管309の内壁面に、保護膜3
12を介して蛍光体313を塗布するとともに、該ガラ
ス管309内に、水銀やアルゴンなどのガスを封入して
構成されている。この導光体方式のバックライト300
のランプ308は、前述したように、そのガラス管30
9の管径(直径)が小さいほど輝度が向上する(但し、
始動電圧は高くなる)ことが知られており、現在、2.
6mm、3.0mmのランプが実用化されている(管径
2.0mmのランプで約15%輝度が向上する)。
【0045】次に、EL方式のバックライトについて説
明する。このEL方式のバックライトは、前述したよう
に、物質(通常は固体)に電界を印加することによって
生じる加熱効果によるものだけではない発光(エレクト
ロルミネッセンス)の原理に基づいて構成されたエレク
トロルミネッセンスパネル(ELパネル)を用いた面状
光源で、透明な表面電極と、裏面電極とからなる金属板
電極の間に適当な蛍光物質をおき、該電極間に交流を印
加して該蛍光物質を発光させるように構成されている。
このELパネルは、薄型、軽量、フレキシブル、輝度均
斉度のよい大面積の発光面を実用化できる特徴があり、
白色光は、オレンジとブルーグリーンの蛍光体粒子を混
合させることで得られる。
【0046】図11に、従来型タイプのELパネルの概
略的な断面構造を示す。この従来形タイプのELパネル
は、吸湿フィルム321により保護された表面電極層3
22と、絶縁層323と吸湿フィルム324とで保護さ
れた裏面電極層325との間に、蛍光物質からなる発光
蛍光体層326をおくとともに、それらの外表面をパッ
ケージフィルム327で被覆して構成されている。
【0047】一方、図12に示すELパネルは、薄型タ
イプのELパネルであって、この薄型タイプのELパネ
ルでは、その透明な表面電極層322に防湿処理を施し
た高誘電率バインダを採用することにより、従来型タイ
プのELパネルに用いられている吸湿フィルム321、
324と、パッケージフィルム327とをなくして、従
来型タイプのELパネルの1/3の厚さのELパネルを
実現したものである。すなわち、この薄型タイプのEL
パネルにおいては、図12に示すように、防湿処理を施
した表面電極層322が、そのまま発光面となるように
構成されている。なお、裏面電極層325は、フレキシ
ブルなオーバーコート328により保護されている。
【0048】ところで、従来の液晶表示装置1は、上記
の液晶パネル100、タッチパネル200、及び、バッ
クライト300を、それぞれ個別の部品(製品)として
製造した後、これらの部品を組み合わせて製造されてい
る。従って、この従来の液晶表示装置1の全体の厚さや
重量は、上記の液晶パネル100、タッチパネル20
0、及び、バックライト300の、個々の部品の厚さや
重量の総和によって必然的に決定される。例えば、図4
に示すように、上記液晶パネル100の厚さaと、上記
タッチパネルの厚さbと、上記バックライトcの厚さと
の総和(a+b+c)によって、この従来の液晶表示装
置1の全体の厚さdが決定される。
【0049】このような構成の従来の液晶表示装置1に
おいては、その全体的な厚さdを、上記各部品の厚さ
a,b,cの総和(a+b+c)よりも薄くしたり、そ
の全体的な重量を、上記各部品の重量の総和よりも軽く
したりすることができないため、その薄型・軽量化に限
界がある。
【0050】ここで、例えば、上記導光体方式のバック
ライト300を用いた従来の液晶表示装置1では、その
パネル基板の数量を概略的に大きく分けると、例えば、
図13に示すように、上記液晶パネル100を構成する
表面パネル基板110及び背面パネル基板120と、上
記タッチパネル200を構成するフレキシブルシート2
10及びパネル基板220と、上記バックライト300
を構成する拡散シート306及び導光体304(反射板
307を含む)との、概略6枚のパネル基板を有してい
る。
【0051】そこで、本実施形態にかかる液晶表示装置
1においては、例えば、図1に示すように、上記液晶パ
ネル100の画像表示面、すなわち、該液晶パネル10
0の表面パネル基板110の表面に、上記タッチパネル
200のパネル基板220に形成される透明電極層20
5をじかに形成し、該液晶パネル100の画像表示面
(表面パネル基板110)上に、該タッチパネル200
のフレキシブルシート210を、スペーサ206を介し
て積層配置して、該液晶パネル100の画像表示面側の
表面パネル基板110を、該タッチパネル200のパネ
ル基板220として兼用した構成とする。
【0052】ここで、上記液晶パネル100が、フレキ
シブル液晶または上面がプラスチック板で作られている
場合には、この液晶パネル100上に形成されたタッチ
パネル200の押圧による負荷を、該液晶パネル100
で支えるために、該液晶パネル100と該タッチパネル
200との各スペーサ111、206を、上下方向の同
一位置に臨むように配置することが好ましい。
【0053】この液晶表示装置1においては、上記液晶
パネル100の画像表示面側の表面パネル基板110
が、上記タッチパネル200のパネル基板220として
兼用した構成となるので、前記従来の液晶表示装置のよ
うに、その全体の厚さや重量が、該液晶パネル100と
タッチパネル200との個々の部品の厚さや重量の総和
によって必然的に決定されることがなくなり、該液晶パ
ネル100とタッチパネル200とを合わせた部分の厚
さや重量をより薄型化及び軽量化することができる。
【0054】また、この液晶表示装置1においては、上
記液晶パネル100の画像表示面側のパネル基板110
が、上記タッチパネル200のパネル基板220として
兼用した構成となるので、該液晶パネルと該タッチパネ
ルの光透過率を悪化させるガラス等のパネル基板の枚数
が削減され、液晶表示装置1の全体的な光透過率を向上
させることができる。
【0055】一方、上記導光体方式のバックライト30
0を用いた従来の液晶表示装置1の場合においては、こ
の導光体方式のバックライト300の拡散シート305
の拡散面を、図1に示すように、上記液晶パネル100
の背面パネル基板120上に形成して、該液晶パネル1
00の背面パネル基板120を、該バックライト300
の拡散シート305として兼用した構成とする。
【0056】この液晶表示装置1においては、上記液晶
パネル100の背面パネル基板120が、上記バックラ
イト300の拡散シート305として兼用した構成とな
るので、前記従来の液晶表示装置のように、その全体の
厚さや重量が、該液晶パネル100と該バックライト3
00との個々の部品の厚さや重量の総和によって必然的
に決定されることがなくなり、該液晶パネル100と該
バックライト300とを合わせた部分の厚さや重量がよ
り薄型化及び軽量化される。
【0057】また、この液晶表示装置1においては、上
記液晶パネル100の背面側のパネル基板120が、上
記バックライト300の拡散部材305として兼用した
構成となるので、該液晶パネル100と該バックライト
300の光透過率を悪化させるガラス等の枚数が削減さ
れ、液晶表示装置1の全体的な光透過率を向上させるこ
とができる。
【0058】ここで、本実施形態にかかる液晶表示装置
1は、上記液晶パネル100の画像表示面側の表面パネ
ル基板110を、上記タッチパネル200のパネル基板
220として兼用し、且つ、該液晶パネル100の背面
パネル基板120を、上記導光体方式のバックライト3
00の拡散シート305として兼用した構成とすること
により、該液晶表示装置1の全体の厚さや重量をより一
層薄型化及び軽量化できる。
【0059】すなわち、この導光体方式のバックライト
300を用いた本実施形態にかかる液晶表示装置1にお
いては、そのパネル基板の数量を概略的に大きく分ける
と、例えば、図1に示すように、上記液晶パネル100
を構成する表面パネル基板110及び背面パネル基板1
20と、上記タッチパネル200を構成するフレキシブ
ルシート210と、上記バックライト300を構成する
導光体304(反射板307を含む)との、概略4枚の
パネル基板で構成できるので、図13に示したように、
概略6枚のパネル基板で構成される従来の導光体方式の
バックライト300を用いた液晶表示装置よりもより一
層薄型化及び軽量化できる。
【0060】また、この液晶表示装置1においては、上
記液晶パネル100の画像表示面側の表面パネル基板1
10を、上記タッチパネル200のパネル基板220と
して兼用し、且つ、該液晶パネル100の背面パネル基
板120を、上記導光体方式のバックライト300の拡
散シート305として兼用した構成となるので、その全
体的な光透過率を悪化させるガラス等のパネル枚数がよ
り削減され、液晶表示装置1の全体的な光透過率をより
向上させることができる。
【0061】一方、上記バックライト300を上記EL
パネルで構成した液晶表示装置においては、例えば、図
2に示すように、上記液晶パネル100の背面パネル基
板120上に、該ELパネルの表面電極層322を直接
形成して、該液晶パネル100の背面パネル基板120
に、該ELパネルの表面電極層322を一体形成した構
成とする。
【0062】この液晶表示装置1においては、上記液晶
パネル100の背面パネル基板120に、上記ELパネ
ルの表面電極層322が一体形成されるので、該表面電
極層322に防湿処理を施した高誘電率バインダを採用
することなく、該液晶パネル100の背面パネル基板1
20によって該表面電極層322に防湿処理を施すこと
が可能になる。従って、この液晶表示装置1において
は、図12に示した薄型タイプのELパネルのような上
記表面電極層322に防湿処理を施した高誘電率バイン
ダを採用せずに、図11に示した従来型タイプのELパ
ネルに用いられている吸湿フィルム321、324とパ
ッケージフィルム327をなくした、従来型タイプのE
Lパネルの1/3以下の厚さの安価なELパネルを備え
た液晶表示装置を提供できる。
【0063】更に、この図2に示す構成のELパネルを
備えた液晶表示装置1において、図1に示したように、
上記液晶パネル100の表面パネル基板110が、上記
タッチパネル200のパネル基板220として兼用した
構成とすることにより、該液晶パネル100と該タッチ
パネル200とを合わせた部分の厚さや重量も薄型化及
び軽量化できるので、その全体的な厚さがより一層薄く
且つ安価なELパネルを備えた液晶表示装置を提供でき
る。
【0064】ここで、上記液晶パネル100の表面パネ
ル基板110、及び、背面パネル基板120は、プラス
チックシートで構成されていることが望ましい。このよ
うに、上記液晶パネル100の表面パネル基板110、
及び、背面パネル基板120を、プラスチックシートで
構成した液晶表示装置においては、該液晶表示装置の軽
量化をより促進させることができる。
【0065】また、ここでは、上記ELパネルとして無
機ELを用いたものを示したが、このELパネルは、前
述したような有機ELを用いたものであってもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記液晶パネ
ルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネルの
パネル基板として兼用した構成となるので、前記従来の
液晶表示装置のように、その全体の厚さや重量が、該液
晶パネルとタッチパネルとの個々の部品の厚さや重量の
総和によって必然的に決定されることがなくなり、該液
晶パネルとタッチパネルとを合わせた部分の厚さや重量
をより薄型化及び軽量化できる。また、この液晶表示装
置においては、上記液晶パネルの画像表示面側のパネル
基板が、上記タッチパネルのパネル基板として兼用した
構成となるので、該液晶パネルと該タッチパネルの光透
過率を悪化させるガラス等のパネル基板の枚数を削減で
き、液晶表示装置の全体的な光透過率を向上できるとい
う優れた効果がある。
【0067】また、請求項2の発明によれば、上記液晶
パネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの拡
散部材として兼用した構成となるので、前記従来の液晶
表示装置のように、その全体の厚さや重量が、該液晶パ
ネルと該バックライトとの個々の部品の厚さや重量の総
和によって必然的に決定されることがなくなり、該液晶
パネルと該バックライトとを合わせた部分の厚さや重量
をより薄型化及び軽量化できる。また、この液晶表示装
置においては、上記液晶パネルの背面側のパネル基板
が、上記バックライトの拡散部材として兼用した構成と
なるので、該液晶パネルと該バックライトの光透過率を
悪化させるガラス等の枚数を削減でき、液晶表示装置の
全体的な光透過率を向上できるという優れた効果があ
る。
【0068】特に、請求項3の発明によれば、上記液晶
パネルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネ
ルのパネル基板として兼用した構成となり、且つ、該液
晶パネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの
拡散部材として兼用した構成となるので、該液晶表示装
置の全体の厚さや重量をより一層薄型化及び軽量化でき
る。また、この液晶表示装置においては、上記液晶パネ
ルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネルの
パネル基板として兼用した構成となり、且つ、該液晶パ
ネルの背面側のパネル基板が、上記バックライトの拡散
部材として兼用した構成となるので、その全体的な光透
過率を悪化させるガラス等のパネル枚数をより削減で
き、液晶表示装置の全体的な光透過率をより向上できる
という優れた効果がある。
【0069】請求項4の発明によれば、上記液晶パネル
の背面側のパネル基板に、該エレクトロルミネッセンス
パネル(ELパネル)の表面電極層が一体形成されるの
で、該表面電極層に防湿処理を施した高誘電率バインダ
を採用することなく、該液晶パネルの背面側のパネル基
板によって該表面電極層に防湿処理を施すことが可能に
なる。従って、この液晶表示装置においては、薄型タイ
プのELパネルのような表面電極層に防湿処理を施した
高誘電率バインダを採用せずに、従来型タイプのELパ
ネルに用いられている吸湿フィルムとパッケージフィル
ムをなくした、従来型タイプのELパネルの1/3以下
の厚さの安価なELパネルを備えた液晶表示装置を提供
できるという優れた効果がある。
【0070】特に、請求項5の発明によれば、上記液晶
パネルの画像表示面側のパネル基板が、上記タッチパネ
ルのパネル基板として兼用した構成となるので、該液晶
パネルとタッチパネルとを合わせた部分の厚さや重量を
より薄型化及び軽量化でき、且つ、薄型タイプのELパ
ネルのような表面電極層に防湿処理を施した高誘電率バ
インダを採用せずに、従来型タイプのELパネルに用い
られている吸湿フィルムとパッケージフィルムをなくし
た、従来型タイプのELパネルの1/3以下の厚さの安
価なELパネルを備えた液晶表示装置を提供できるとい
う優れた効果がある。
【0071】請求項6の発明によれば、上記液晶パネル
のパネル基板が、プラスチックシートで構成されている
ので、該液晶表示装置の軽量化をより促進できるという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の概略構
成を説明するための断面図。
【図2】本発明の他の実施形態に係る液晶表示装置の概
略構成を説明するための断面図。
【図3】従来の液晶表示装置の概略構成を説明するため
の分解斜視図。
【図4】従来の液晶表示装置の概略構成を説明するため
の模式図。
【図5】従来の液晶表示装置におけるTN型LCDの概
略構成を示す断面図。
【図6】従来の液晶表示装置におけるSTN型LCDの
概略構成を示す断面図。
【図7】(a)は、従来の液晶表示装置における抵抗式
のタッチパネルの概略構成を示す断面図。(b)は、従
来の液晶表示装置における抵抗式のタッチパネルのタッ
チ操作状態を示す断面図。
【図8】従来の液晶表示装置における反射板方式のバッ
クライトを示す概略断面図。
【図9】従来の液晶表示装置における導光体方式のバッ
クライトを示す概略断面図。
【図10】(a)は、上記導光体方式のバックライトの
ランプの概略斜視図。(b)は、上記導光体方式のバッ
クライトのランプの概略断面図。
【図11】従来の液晶表示装置における従来型のEL方
式のバックライトを示す概略断面図。
【図12】従来の液晶表示装置における薄型のEL方式
のバックライトを示す概略断面図。
【図13】従来の液晶表示装置における概略的なパネル
基板の数量を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 100 液晶パネル 101、109 偏光板 102、107 ガラス基板 103、106 透明電極膜 104、105 配向膜 108、113 位相差板 110 表面パネル基板 111 スペーサ 112 液晶 114 ブラックマスク 115 オーバーコート層 116 カラーフィルター層 120 背面パネル基板 200 タッチパネル 201 ハードコート層 202、205 透明電極層 203 プラスチックフィルム 204 ガラス基板 206 スペーサ 210 フレキシブルシート 220 パネル基板 300 バックライト 301 反射板 302 拡散板 303 メタルハライドランプ 304 導光体 305 拡散シート 306 反射シート 307 反射板 321、324 吸湿フィルム 322 表面電極層 323 絶縁層 325 裏面電極層 326 発光蛍光体層 327 パッケージフィルム 328 オーバーコート a 液晶パネルの厚さ b タッチパネルの厚さ c バックライトの厚さ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA18 PA05 QA07 QA11 QA13 RA05 RA10 SA07 TA01 TA09 TA12 TA13 TA14 TA15 TA17 TA18 TA20 2H090 JA07 JB02 JB03 JC17 KA05 KA08 LA02 LA04 LA06 LA09 LA10 LA17 LA18 5B087 AA00 AE00 AE09 CC02 CC13 CC14 CC16 CC18 CC20 5C094 AA15 BA29 BA44 BA45 DA03 DA12 HA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサにより所定の間隔を隔てて対向配
    置された一対の透明なパネル基板の間に、液晶を封入し
    た構成の液晶パネルと、スペーサにより所定の間隔を隔
    てて対向配置され、互いの対向面に透明電極層が形成さ
    れた透明なパネル基板と透明なフレキシブルシートとか
    らなる上記液晶パネルの画像表示面側に積層配置された
    タッチパネルと、上記液晶パネルの画像表示面と反対側
    の該液晶パネルの背面を略一様に照明するバックライト
    と、を備えた液晶表示装置において、 上記液晶パネルの画像表示面に、上記タッチパネルのパ
    ネル基板に形成される透明電極層を形成し、該液晶パネ
    ルの画像表示面上に、該タッチパネルのフレキシブルシ
    ートをスペーサを介して積層配置して、該液晶パネルの
    画像表示面側のパネル基板を、該タッチパネルのパネル
    基板として兼用した構成とすることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】スペーサにより所定の間隔を隔てて対向配
    置された一対の透明なパネル基板の間に、液晶を封入し
    た構成の液晶パネルと、スペーサにより所定の間隔を隔
    てて対向配置され、互いの対向面に透明電極層が形成さ
    れた透明なパネル基板と透明なフレキシブルシートとか
    らなる上記液晶パネルの画像表示面側に積層配置された
    タッチパネルと、上記液晶パネルの画像表示面と反対側
    の該液晶パネルの背面を略一様に照明するバックライト
    と、を備えた液晶表示装置において、 上記バックライトを、光源光を拡散部材を介して上記液
    晶パネルの背面を略一様に照明する構成のバックライト
    とし、該バックライトの拡散部材の拡散面を該液晶パネ
    ルの背面上に形成して、該液晶パネルの背面側のパネル
    基板を、該バックライトの拡散部材として兼用した構成
    とすることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1の液晶表示装置において、 上記バックライトを、光源光を拡散部材を介して上記液
    晶パネルの背面を略一様に照明する構成のバックライト
    とし、該バックライトの拡散部材の拡散面を該液晶パネ
    ルの背面上に形成して、該液晶パネルの背面側のパネル
    基板を、該バックライトの拡散部材として兼用した構成
    とすることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】スペーサにより所定の間隔を隔てて対向配
    置された一対の透明なパネル基板の間に、液晶を封入し
    た構成の液晶パネルと、スペーサにより所定の間隔を隔
    てて対向配置され、互いの対向面に透明電極層が形成さ
    れた透明なパネル基板と透明なフレキシブルシートとか
    らなる上記液晶パネルの画像表示面側に積層配置された
    タッチパネルと、上記液晶パネルの画像表示面と反対側
    の該液晶パネルの背面を略一様に照明するバックライト
    と、を備えた液晶表示装置において、 上記バックライトを、透明な表面電極層と、絶縁層を有
    する裏面電極層が形成されたオーバーコートとからなる
    誘電体バインダの中に、蛍光体粒子を分散させた構造の
    エレクトロルミネッセンスパネルで構成し、上記液晶パ
    ネルの背面上に、該エレクトロルミネッセンスパネルの
    表面電極層を直接形成して、該液晶パネルの背面側のパ
    ネル基板に、該エレクトロルミネッセンスパネルの表面
    電極層を一体形成したことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1の液晶表示装置において、 上記バックライトを、透明な表面電極層と、絶縁層を有
    する裏面電極層が形成されたオーバーコートとからなる
    誘電体バインダの中に、蛍光体粒子を分散させた構造の
    エレクトロルミネッセンスパネルで構成し、上記液晶パ
    ネルの背面上に、該エレクトロルミネッセンスパネルの
    表面電極層を直接形成して、該液晶パネルの背面側のパ
    ネル基板に、該エレクトロルミネッセンスパネルの表面
    電極層を一体形成したことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】上記液晶パネルのパネル基板が、プラスチ
    ックシートで構成されていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、または5記載の液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002215329A (ja) * 2001-01-23 2002-08-02 Hitachi Ltd 入力および表示複合装置
WO2008120513A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Citizen Holdings Co., Ltd. 積層基板の電極端子接続構造
US8154799B2 (en) 2008-09-19 2012-04-10 Samsung Electronics Co., Ltd. 2D/3D switchable autostereoscopic display apparatus and method

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