JP2000097872A - 光学的検査装置 - Google Patents

光学的検査装置

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JP2000097872A JP10271433A JP27143398A JP2000097872A JP 2000097872 A JP2000097872 A JP 2000097872A JP 10271433 A JP10271433 A JP 10271433A JP 27143398 A JP27143398 A JP 27143398A JP 2000097872 A JP2000097872 A JP 2000097872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単でコンパクトな構成で、被検査対象の表
面の欠陥の高速検出を可能にする。 【解決手段】 繰り返しパターン10aが形成されてい
る半導体ウェハ10に光源1からモノクローム光線を照
射し、その反射光の一部を空間フィルタ2に入射させた
後、透過した光線を対物レンズを介して拡大光学系4に
入射させる。光検出器5により拡大光学系4を透過した
光線を検出し、コンピュータ6にて解析する。光線が斜
めに照射されるため、繰り返しパターン以外の部分から
の通常の反射光は空間フィルタ2の方向には進行しな
い。半導体ウェハ10に設けられた繰り返しパターン1
0aからの回折光は、空間フィルタの遮断部2aに遮断
されて、拡大光学系4に入射不能である。光検出器5
は、半導体ウェハに欠陥10cがあった場合のその欠陥
10cによる散乱光のみを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に規則的な繰
り返しパターンが形成された基板等の製品、例えば半導
体ウェハの欠陥を検査する装置に関し、暗視野光学検査
技術を利用した光学的検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が顕著
であり、それに伴って、この半導体デバイスに用いられ
る半導体ウェハの表面に形成されるパターンが極めて微
細であることが求められている。さらに、微細なパター
ンが形成された半導体ウェハの表面に異物の付着等によ
る欠陥が生じると、高集積半導体デバイスとして使用し
得なくなるため、半導体ウェハの表面の欠陥の光学的検
査が行われている。
【0003】光学的検査方法としては、被検査表面に光
線を照射しその反射光を光検出器にて受光し、その結果
に基づいて欠陥の有無を検査する方法が採用されてい
る。但し、この際、欠陥の影響を受けた散乱光と表面に
形成されたパターンからの回折光とが混在すると検査が
煩雑になるおそれがある。そこで、空間フィルタを用い
てパターンからの回折光を遮断し、パターン以外の表面
からの通常の反射光と異物や欠陥の影響を受けた散乱光
のみを光検査装置に入射させる装置が用いられている。
なお、通常は半導体ウェハの表面に形成されるパターン
が規則的な繰り返しパターンであることが多く、パター
ンからの回折光は指向性を有しているので、空間フィル
タによる遮断が容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−11899
4号公報や特表平7−503793号公報に開示されて
いる光学的検査装置の基本構成は、図7に概略的に示す
通り、半導体ウェハ等の被検査対象30に向けられる対
物レンズ23と、対物レンズ23の後段に設けられてい
るフーリエ変換光学系27と、このフーリエ変換光学系
27中に配置された空間フィルタ22と、拡大光学系2
4と、光検出器25と、光検出器25の検出結果を解析
するコンピュータ26とからなる。そして、被検査対象
のパターン30aによる回折光が、フーリエ変換光学系
27内の空間フィルタ22の遮断部22aにより遮断し
ている。このように、従来の光学的検査装置では、拡大
光学系24とフーリエ変換光学系27とが必要であり、
検査装置全体の大規模化を招いている。また光学部品の
増加による光量の減損が起こり、それに伴って検査時間
の長期化を招いていた。
【0005】そこで本発明の目的は、フーリエ変換光学
系のような複雑な付加的光学系を用いることなく、良好
に繰り返しパターンからの回折光を遮断することがで
き、小型化および検査時間の短縮化が図れる光学的検査
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的検査装置
は、繰り返しパターンが形成されている被検査対象の検
査面に対し光線を照射する光源と、前記検査面に存在す
る欠陥に前記光線が照射された場合に対物レンズを介し
て入射する欠陥による散乱光を検出する検査部と、前記
被検査対象と前記対物レンズとの間に配置されており、
前記繰り返しパターンからの回折光を前記検査手段に入
射不能に遮断する空間フィルタとを有する。
【0007】前記検査部が、前記散乱光を受光する光検
出器と、該光検出器の検出結果に基づいて前記検査面上
の欠陥の有無を判定するコンピュータとを含むことが好
ましい。
【0008】前記対物レンズが、前記空間フィルタと前
記検査部との間に設けられている拡大光学系の一部をな
すものであっても構わない。
【0009】このような構成によると、対物レンズの前
段(被検査対象物と対物レンズとの間)に空間フィルタ
が配置されており、ここで繰り返しパターンによる回折
光は遮断される。したがって、対物レンズの後段にフー
リエ変換光学系を設ける必要がない。
【0010】前記光線の断面積が、前記対物レンズの開
口面積の1割以下であることが好ましい。この場合、空
間フィルタの不透明領域(回折光を遮断する部分)の面
積が小さく抑えられ、大部分を透明領域とすることがで
きるので、欠陥による散乱光を捕捉しやすく、検査精度
が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0012】本実施形態の構成を図1に示している。こ
の光学的検査装置は、光源1と、空間フィルタ2と、対
物レンズ3を含む拡大光学系4と、光検出器5とコンピ
ュータ6とからなる検査部7と、多分割フォトダイオー
ド8とから構成されている。光源1は、ステージ9上に
置かれる半導体ウェハ等の被検査対象10の検査面に対
して、斜方から光線(モノクローム光線)Mを照射可能
なものである。被検査対象10の検査面は、図2に概略
的に示すように、実質的な矩形状をなす矩形パターン1
0bを主要部とする規則的な繰り返しパターン10aが
形成された表面である。
【0013】空間フィルタ2は、被検査対象10の検査
面と対物レンズ3との間に介在しており、モノクローム
光線Mを透過可能な透過部(透明領域)2aと、これを
遮断する遮断部(不透明領域)2bとを有している。具
体的には、被検査対象10の検査面の繰り返しパターン
10aに対応して遮断部2bが形成されており、繰り返
しパターン10aによる回折光を遮断するように設けら
れている。
【0014】拡大光学系4は対物レンズ3を含み、被検
査対象10が置かれるステージ9に対し相対的に水平方
向に移動可能である。光検出器5は、空間フィルタ2の
透過部2aを透過し拡大光学系4により拡大された光線
を検出し、その結果をコンピュータ6に送信する。多分
割フォトダイオード8は、検査面によるモノクローム光
線Mの反射光(0次回折光)を受光し、その結果をコン
ピュータ6に送信する。コンピュータ6は、光検出器5
の検出結果を解析して被検査対象10の検査面の欠陥の
有無の判定を行なうとともに、多分割フォトダイオード
8の検出結果を解析して拡大光学系4と被検査対象10
が置かれるステージ9との間隔を制御する。
【0015】この光学的検査装置による検査方法につい
て説明する。
【0016】まず、半導体ウェハ等の被検査対象10
を、検査面(規則的な繰り返しパターンが形成された表
面)が空間フィルタ2と対向するようにステージ9上に
置く。そして、光源1が平行光線であるモノクローム光
線Mを検査面に照射する。被検査対象10の検査面にモ
ノクローム光線が照射されると、正反射光とパターン1
0aによる回折光が検査面で発生し、さらに場合によっ
ては、検査面に存在する何らかの欠陥10cにより散乱
光が発生される場合もある。
【0017】図1に示すように、繰り返しパターン10
a以外の部分による通常の反射光(0次回折光)は、光
源1から斜めに入射した入射角と対応した角度で反射す
るため、多分割フォトダイオード8に入射し、空間フィ
ルタ2および対物レンズ3の方向には進行せず、拡大光
学系4および光検出器5には入射しない。したがって、
繰り返しパターン10a以外の部分による反射光(0次
回折光)は、光検出部5にて検出されない。
【0018】一方、検査面に何らかの欠陥10cが存在
する場合、図3に示すように、その欠陥10cによる散
乱光が検査面から発生される。散乱光は無指向性で様々
な方向に広がるため、その一部が空間フィルタ2に入射
し、その透過部2aを透過して対物レンズ3から拡大光
学系4に入射する。そして拡大光学系4を透過した散乱
光は光検出器5により検出される。
【0019】また、光源1から繰り返しパターン10a
上にモノクローム光線Mが照射された場合、パターン1
0aによる回折光は格子状に広がり、その一部が空間フ
ィルタ2に入射する。しかし、図4に概略的に示すよう
に、空間フィルタ2に設けられている遮断部2bがこの
回折光を遮断するので、回折光は対物レンズ3の方向へ
は透過せず、拡大光学系4および光検出器5には入射し
ない。具体的には、空間フィルタ2には、格子状に広が
る回折光の格子点にあたる位置に遮光性塗料を塗布する
などして遮断部2bが設けられている。
【0020】この結果、拡大光学系4を介して光検出器
5により検出されるのは、検査面に何らかの欠陥10c
が存在する場合の欠陥10cによる散乱光だけである。
そこで、光検出器5のデータをコンピュータ6が解析し
て、散乱光の存在が検出されたら、この被検査対象10
の検査面には異物等による欠陥10cが存在することが
わかる。
【0021】図3,4には、図面上で判り易くするため
に、散乱光および回折光の一部のみを概略的に示してい
る。
【0022】なお、コンピュータ6が、被検査対象10
が置かれたステージ9を水平方向に移動させることによ
って、被検査対象10の検査面上で検査領域が走査され
ることになり、被検査対象10の全面にわたって欠陥の
検知が行われる。すなわち、ステージ9が水平方向に移
動すると、光源1からのモノクローム光線の照射領域が
走査されて、空間フィルタ2および拡大光学系4を介し
て光検出器5に入射される範囲が移動する。なお、図示
しない移動機構により、空間フィルタ2と、光源1と、
対物レンズ3を含む拡大光学系4と、検査部7の光検出
器5と、多分割光センサ8とが一体的に図1上下方向に
移動可能であり、これらが一体的に移動することによっ
て、被検査対象10の検査面との間隔が変化する。
【0023】図1に示すように、多分割フォトダイオー
ド8が検査面によるモノクローム光線Mの反射光(0次
回折光)を受光し、その差分出力に基づいて、コンピュ
ータ6が拡大光学系4内の対物レンズ3を含むレンズ群
(対物レンズ3以外は図示省略)の位置を調整してフォ
ーカス調整が自動的に行われる。
【0024】[実施例1]以上説明した本実施形態の具
体的な実施例について次に説明する。
【0025】実施例1において、被検査対象は16メガ
DRAMのメモリーチップが配列された半導体ウェハ1
0であり、拡大光学系4は、作動距離が16.5ミリメ
ートルと長く開口面の直径が24ミリメートルと大きな
対物レンズ3を含む光学系であり、光源1は直径0.6
ミリメートルのHeNeレーザービーム(モノクローム
光線M)を照射するレーザー発振器であり、空間フィル
タ2は、半導体ウェハ10の繰り返しパターン10aか
ら回折される光のみを遮断するように不透明領域2bが
設けられ、その他の領域2aは透明なものである。
【0026】本実施例では、光源1からHeNeレーザ
ーを半導体ウェハ10表面に照射し、パターン10aに
よる回折光および欠陥10cによる散乱光を空間フィル
タ2に入射させる。なお、パターン以外の部分による通
常の反射光(0次回折光)は多分割フォトダイオード8
の方向へ進行し、空間フィルタ2には入射しない。空間
フィルタ2に入射した、パターン10aによる回折光は
不透明領域2bにより遮断される。欠陥10cによる散
乱光のみが空間フィルタ2の透明領域2aを透過して、
対物レンズ3から拡大光学系4内に取り込まれる。この
散乱光が拡大光学系4によって拡大され、光検出器5に
よって捕捉され、コンピュータ6によって検知される。
こうして、光検出器5により光が検出された場合は、散
乱光を生じさせる欠陥10cが半導体ウェハ10の表面
に存在するとみなされ、コンピュータ6は当該半導体ウ
ェハ10が、欠陥10cを有する不良品であると判定す
る。
【0027】コンピュータ6が、半導体ウェハ10が置
かれたステージ9を拡大光学系4に対し水平方向に移動
させてモノクローム光線Mの照射領域を走査させなが
ら、前記したような半導体ウェハ10の表面の欠陥の検
知を全面に亘って行う。特に、モノクローム光線Mが、
図2に示す繰り返しパターン10aの主要部をなす矩形
パターン10bの一つの辺に平行または垂直に走査され
ることが好ましい。
【0028】本実施例では、8インチの半導体ウェハ1
0の全面の欠陥検出を、3分という短時間で高速に行う
ことができた。また本実施例では、直径が0.25ミク
ロンメートル程度の大きさの欠陥を、95%程度の検出
率で検知することができた。なお、多分割フォトダイオ
ード8が検査面によるモノクローム光線の反射光(0次
回折光)を受光し、その差分出力に基づいて、コンピュ
ータ6が拡大光学系4のフォーカス調整を自動的に行わ
せる。
【0029】光源1としては、フォトダイオード、光電
子増倍管、CCDアレイ、TDIセンサ、CMOSイメ
ージセンサなどを用いることができる。
【0030】次に、本実施例の空間フィルタ2の製造方
法について図5を参照して説明する。なお、本実施例の
空間フィルタ2は、透明なシートに不透明領域が印刷形
成されたものである。
【0031】半導体ウェハ10の検査を行なう際に空間
フィルタ2を配置するのと同じ位置に、半透明の光拡散
機能を有するスクリーン12を配置し、このスクリーン
12上に被検査対象である半導体ウェハ10(欠陥の存
在しない良品)に形成された繰り返しパターン10aを
投影する。繰り返しパターン10aからの回折光の投影
図を、検査時に用いる対物レンズよりも低倍率である倍
率1倍の対物レンズ13を含む拡大光学系14を介し
て、CCDイメージセンサ15に取り込む。こうして得
られた回折光の回折図柄を、コンピュータ16の画像処
理によりコントラストや拡大率等を調整した後、格子状
に広がった回折光の格子点が投影された領域が不透明に
なりその他の部分が透明になるように設定して印刷機を
用いて透明シートに印刷をおこなうことにより、空間フ
ィルタ2を形成する。なお、図面中では、繰り返しパタ
ーン10aからの回折光や、この回折光がスクリーン1
2により散乱した散乱光は、1本の線で模式的に示して
いるが、実際には様々な方向に広がるものである。
【0032】このようにして形成した空間フィルタ2
は、不透明領域2bの面積を透明領域2aの面積の1割
以下にすることができた。そのため、この空間フィルタ
2を用いて半導体ウェハ10の光学的検査を行なうと、
半導体ウェハ10の欠陥からの散乱光の大部分が透明領
域2aを通過して拡大光学系4に入射し光検出器5によ
って捕捉され、散乱光が空間フィルタ2に遮断されて検
出されない可能性は極めて低い。そして、繰り返しパタ
ーン10aによる回折光を遮断し、欠陥による散乱光の
みが光検出器5に入射するため、検知時に回折光と散乱
光とが混同されることがなく、ノイズが小さく(信号雑
音比が高く)正確な認識が行なわれやすい。したがっ
て、前記の通り、直径0.25ミクロンメートル程度の
欠陥を約95%の検出率で検知することができる。
【0033】この点について補足すると、本実施例で
は、開口面の直径が24ミリメートルと大きな対物レン
ズ3に比べ、その1/10以下の直径0.6ミリメート
ルの細いHeNeレーザービームを用いていることが検
査精度向上に効果的である。本実施例の構成では、従来
とは異なり空間フィルタを対物レンズ3の前段(被検査
対象10と対物レンズ3との間)に配置しているため、
仮に照射するモノクローム光線Mの径が大きいと、被検
査対象10の繰り返しパターン10aからの回折光も太
くなるので、空間フィルタの不透明領域(遮光部)も、
モノクローム光線の径と同程度まで大径に形成せざるを
得ない。場合によっては、繰り返しパターン10aから
の回折光が対物レンズ3に入射する前に、隣り合う矩形
パターン10bからの回折光が広がって部分的に重なり
合うところが生じることがある。従来は、対物レンズ3
の前段に空間フィルタを設けることによりこの回折光を
遮断するという発想はない。また、仮に対物レンズ3の
前段に空間フィルタを設けたとすると、不透明領域が空
間フィルタの大部分を占めることになり、暗くなって、
被検査対象の欠陥からの散乱光を十分に捕えることが困
難になる。そこで従来は、図7に示すように対物レンズ
23の後段に拡大光学系24の他にフーリエ変換光学系
27を設け、このフーリエ変換光学系27内に空間フィ
ルタ22を設けることにより、繰り返しパターンによる
回折光の遮断を図っている。
【0034】これに対し本実施例では、対物レンズ3の
1/10以下の細いモノクローム光線M(HeNeレー
ザービーム)を用いているため、繰り返しパターン10
aからの回折光が比較的細い状態で空間フィルタ2によ
り遮断することができるので、空間フィルタ2の不透明
領域2bの面積が、前記の通り透明領域2aの面積の1
割以下にすることができた。したがって、空間フィルタ
2の大部分が透明領域2aで占められ、明るくて、被検
査対象10の欠陥からの散乱光を十分に捕え得る。そし
て、対物レンズ3の前段でパターンによる回折光を遮断
してしまうので、フーリエ変換光学系を設けることな
く、欠陥による散乱光の検出が行なえる。なお、空間フ
ィルタ2の透過部2aが空隙であってもかまわない。
【0035】[実施例2]本実施例では、モノクローム
光線MとしてHeNeレーザーを2本照射する光源11
を用い、これを半導体ウェハ10に直交させて照射し、
半導体ウェハ10上の欠陥からの散乱光を空間フィルタ
2を介して対物レンズ3から拡大光学系4に取り込んで
いる。そして、光検出器5およびコンピュータ6によ
り、欠陥からの散乱光が検知される。
【0036】本実施例によると、2本のHeNeレーザ
ーを用いることにより、8インチの半導体ウェハ10の
全面の欠陥検出を、2分30秒という短時間で高速に行
うことができた。また本実施例では、直径が0.25ミ
クロンメートル程度の大きさの欠陥を、98%程度の検
出率で検知することができた。このように、HeNeレ
ーザーを2本用いることにより、検査の高速化及び高精
度化が図れた。なお、その他の構成については、実施例
1と同一である。
【0037】
【発明の効果】本発明の光学的検査装置によると、従来
のようにフーリエ変換光学系などのな複雑な付加的光学
系を用いることなく、繰り返しパターンからの回折光を
遮断することにより、コンパクトで低価格の構成で、精
度よく迅速に被検査対象の欠陥を検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的検査装置の概略図である。
【図2】被検査対象を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明の光学的検査装置による散乱光検出状態
を示す概略図である。
【図4】本発明の光学的検査装置による回折光遮断状態
を示す概略図である。
【図5】本発明の光学的検査装置の空間フィルタ製造方
法の一部を示す概略図である。
【図6】本発明の光学的検査装置の他の実施例を示す概
略図である。
【図7】従来の光学的検査装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 光源 2 空間フィルタ 2a 透明領域(透過部) 2b 不透明領域(遮断部) 3 対物レンズ 4 拡大光学機構 5 光検出器 6 コンピュータ 7 検査部 8 多分割フォトダイオード 9 ステージ 10 半導体ウェハ(被検査対象) 10a 繰り返しパターン 10b 矩形パターン 10c 欠陥 11 光源 12 スクリーン 13 対物レンズ 14 拡大光学系 15 CCDイメージセンサ 16 コンピュータ M モノクローム光線

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返しパターンが形成されている被検
    査対象の検査面に対し光線を照射する光源と、 前記検査面に存在する欠陥に前記光線が照射された場合
    に対物レンズを介して入射する欠陥による散乱光を検出
    する検査部と、 前記被検査対象と前記対物レンズとの間に配置されてお
    り、前記繰り返しパターンからの回折光を前記検査手段
    に入射不能に遮断する空間フィルタとを有する光学的検
    査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査部が、前記散乱光を受光する光
    検出器と、該光検出器の検出結果に基づいて前記検査面
    上の欠陥の有無を判定するコンピュータとを含む請求項
    1に記載の光学的検査装置。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズが、前記空間フィルタと
    前記検査部との間に設けられている拡大光学系の一部を
    なす請求項1または2に記載の光学的検査装置。
  4. 【請求項4】 前記光線がモノクローム光線である請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の光学的検査装置。
  5. 【請求項5】 前記光線が平行光線である請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の光学的検査装置。
  6. 【請求項6】 前記光線が、前記検査面に対して斜方か
    ら照射される請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学
    的検査装置。
  7. 【請求項7】 前記光線の断面積が、前記対物レンズの
    開口面積の1割以下である請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の光学的検査装置。
  8. 【請求項8】 前記光線がレーザー光線である請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の光学的検査装置。
  9. 【請求項9】 前記光線が前記検査面に2本照射される
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学的検査装置。
  10. 【請求項10】 前記光線が、前記繰り返しパターンの
    主要部をなす矩形パターンの一つの辺に平行または垂直
    に走査される請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学
    的検査装置。
  11. 【請求項11】 前記光検出器がフォトダイオードまた
    は光電子増倍管またはCCDアレイまたはTDIセンサ
    または画像処理機能回路内蔵のCMOSイメージセンサ
    であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項
    に記載の光学的検査装置。
  12. 【請求項12】 前記空間フィルタが、前記被検査対象
    に前記光線を照射し前記繰り返しパターンによる回折光
    をスクリーンに投影して得られた投影図を画像処理して
    形成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    光学的検知装置。
  13. 【請求項13】 前記対物レンズが、その光軸が前記検
    査面に垂直になるように配置されている請求項1〜12
    のいずれか1項に記載の光学的検査装置。
  14. 【請求項14】 前記光線の前記検査面による反射光を
    受光する多分割光センサを有し、前記検査部が、前記多
    分割光センサの差分出力に基づいて前記散乱光の前記検
    査部への照射のフォーカス調整を行う請求項1〜13の
    いずれか1項に記載の光学的検査装置。
  15. 【請求項15】 前記空間フィルタと、前記光源と、前
    記対物レンズを含む光学系と、前記検査部の光検出器と
    が、前記検査面との間隔が変化するように一体的に移動
    可能である請求項1〜13のいずれか1項に記載の光学
    的検査装置。
  16. 【請求項16】 前記空間フィルタと、前記光源と、前
    記対物レンズを含む光学系と、前記検査部の光検出器
    と、前記多分割光センサとが、前記検査面との間隔が変
    化するように一体的に移動可能である請求項14に記載
    の光学的検査装置。
  17. 【請求項17】 前記空間フィルタの前記反射光を透過
    する部分が空隙である請求項1〜16のいずれか1項に
    記載の光学的検査装置。
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