JP2000094366A - 動力工具保持具 - Google Patents

動力工具保持具

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JP2000094366A
JP2000094366A JP10272666A JP27266698A JP2000094366A JP 2000094366 A JP2000094366 A JP 2000094366A JP 10272666 A JP10272666 A JP 10272666A JP 27266698 A JP27266698 A JP 27266698A JP 2000094366 A JP2000094366 A JP 2000094366A
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power tool
cylinder
electric screwdriver
rod
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Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Kazuyuki Otsuki
和行 大槻
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25HWORKSHOP EQUIPMENT, e.g. FOR MARKING-OUT WORK; STORAGE MEANS FOR WORKSHOPS
    • B25H1/00Work benches; Portable stands or supports for positioning portable tools or work to be operated on thereby
    • B25H1/0021Stands, supports or guiding devices for positioning portable tools or for securing them to the work

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業毎に、上方から動力工具を大きく引き下
げる手間をなくし、動力工具を目的の位置に正確にすば
やく誘導することが可能な動力工具保持具を提供するこ
と。 【解決手段】 ピストン・シリンダ機構からなる垂直方
向案内手段100のロッド102にボールスプライン2
01からなる直動案内手段200を案内手段連結部40
0によって回転自在に連結し、直動案内手段200のス
プライン軸2012の一端部側に工具取付部材300を
介して電動ドライバー20を取り付ける。直動案内手段
100のシリンダ101内のピストンで仕切られる下部
空間には、ホース601、ホースカップリング112を
介して、エアーコンプレッサーから圧搾空気が導入され
る。導入される圧搾空気の圧力は、ホース601の途中
に挿入された減圧弁で調整されており、ロッド102が
ストローク途中で静止するような大きさの圧力である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の組立て
作業等に使用される電動ドライバー等の携帯用動力工具
を保持する保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器の組立ては、ワークを搬送する
ベルトコンベアに沿って人員を配置し、流れ作業によっ
て行うことが多い。その作業の一つにねじ締め作業があ
り、作業時間を短縮するために、電動ドライバー等の動
力工具が使用される。電動ドライバーは、通常、天井等
に取り付けられる保持具に保持されて使用される。
【0003】当該保持具の一般的なものとして、リール
式のものが知られている。このリール式保持具は、天井
等に固定されるリールとリールに巻きかけられるロープ
等からなり、当該ロープに電動ドライバーが吊り下げら
れる。吊り下げられた電動ドライバーは、常時は作業位
置上方の定位置に待機しており、作業時に作業者に手で
引き下げられて使用される。
【0004】ところが、上記リール式保持具において
は、電動ドライバーをロープで吊り下げているだけなの
で、ねじ締め完了時のねじ締めトルクの反力を手で支え
なければならず、作業者にかかる負担が大きく、作業者
が疲労しやすいため、長時間作業を続けられないといっ
た問題があった。この問題を解決するため、図9に示す
ような動力工具保持具が考案されている(特開平7ー1
347号公報)。
【0005】図9に示す保持具(以下、この保持具を
「クランク式保持具」と言う。)は、支柱と、当該支柱
に水平面内で回転自在に取り付けられる第1アームと、
第1アームに同じく水平面内で回転自在に連結される第
2アームとから構成され、第2アームの先端に電動ドラ
イバーが取り付けられて使用される。また、第2アーム
は4節リンク機構で構成され、当該機構の対角線上に引
っ張りばねが張架されている。
【0006】上記のように構成されたクランク式保持具
を用いてねじ締め作業を行う際には、先ず作業者は、電
動ドライバーの把持部を握り、水平面内で移動させて、
ねじ締め位置の上方に電動ドライバーを位置させる。次
に、電動ドライバーを引っ張りばねの張力に抗して引き
下げ、ドライバビットの先端をねじ締め位置へ移動させ
てねじ締め作業を行う。このとき、ねじ締め完了時のね
じ締めトルクの反力の大半はこの保持具によって吸収さ
れてしまい、作業者の負担が大幅に軽減されることとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ク
ランク式保持具の場合、一つのねじ締め作業が終了して
作業者が電動ドライバーから手を離すと、引っ張りばね
の作用によって電動ドライバーが上方へ復帰してしま
う。そのため、作業者は、ねじ締め作業にかかる時に、
いちいち上方から電動ドライバーを引き下げる動作をし
なければならず、作業効率が良くない。
【0008】また、電動ドライバーをねじ締め位置の上
方に位置させるため、水平面内で電動ドライバーを移動
させる際、第1アームは支柱を中心とした円運動をし、
第2アームは第1アームとの連結部を中心とした円運動
を行う。この二つの円運動の組み合わせによって電動ド
ライバーの軌跡が決まるため、非常に自由に電動ドライ
バーを移動させることができる。したがって、作業者
は、電動ドライバーを目的の位置に移動させる際、でき
るだけ最短コースを採ろうとし、電動ドライバーを直線
的に動かそうとする。
【0009】しかしながら、上述したように、電動ドラ
イバーを直線的に動かしても、通常、第1及び第2のア
ームは円運動を行う。即ち、電動ドライバーの運動の方
向と第1及び第2のアームの運動の方向は異なったもの
となる。そのため、電動ドラーバーが第1及び第2アー
ムの慣性力の影響を受ける。この慣性力の方向は電動ド
ライバーの移動方向とは異なるため、電動工具は、この
慣性力によって、作業者の意図しない方向に引っ張られ
る。このため、作業者が、電動工具を目的の位置に正確
にすばやく誘導するのが困難になる。
【0010】本発明は上記の課題に鑑み、作業にかかる
時に、いちいち上方から動力工具を引き下げる動作する
ことなく作業を行え、動力工具を目的の位置に正確にす
ばやく誘導することが可能な動力工具保持具を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る動力工具保持具は、垂直方向案内手段
と水平面内案内手段との組み合わせ体からなり、両手段
の一方に動力工具が取り付けられて使用される動力工具
保持具であって、前記垂直方向案内手段は、外部から導
入される気体の圧力によって、案内対象を垂直方向の任
意の位置に保持するバランサー部を有し、前記水平面内
案内手段は、直動案内部と当該直動案内部を回転自在に
支持する回転支持部とからなることを特徴とする。
【0012】また、前記バランサー部は、案内対象が取
り付けられるピストンロッドを含んだ、軸線が略垂直方
向に配されたピストン・シリンダー機構を有し、シリン
ダの上部と下部にそれぞれ通気孔が設けられており、ピ
ストンで仕切られるシリンダ内部の下部空間に前記下部
の通気孔を介して前記気体を導入し、当該気体の圧力と
前記案内対象の重量とを釣合わせて案内対象を任意の位
置に保持することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る動力工具保持具の実
施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、実施
の形態に係る動力工具保持具の概略構成を示す斜視図
を、図2は、図1における矢印X方向から見た図を、図
3は、図1における矢印Y方向から見た図を示してい
る。
【0014】この動力工具保持具は、パイプ10等の固
定物に取り付けて使用するものであり、シリンダ101
やロッド102等からなる垂直方向案内手段100、ボ
ールスプライン201等からなる直動案内手段200、
直動案内手段200に電動ドライバー20等の携帯用動
力工具を取り付けるための工具取付部材300、垂直方
向案内手段100と直動案内手段200とを連結する案
内手段連結部400及び直動案内手段200をパイプ1
0に固定するための固定部材500で構成される。
【0015】図4は、垂直方向案内手段100の縦断面
図を示す。本図に示すように、シリンダ101の上端に
シリンダカバー103が、下端にシリンダカバー104
がそれぞれ螺合されおり、両シリンダカバー103,1
04には、滑り軸受105,106を介して、ロッド1
02がシリンダ101の軸心方向にスライド自在に支持
されている。
【0016】ロッド102にはピストン107が挿入さ
れており、当該ピストン107は、ロッド102の中ほ
どの位置において、平行ピン108によってロッド10
2に係止されている。また、ピストン107には、シリ
ンダ101の内周面との気密性を持たせるためにパッキ
ン109が、ロッド102の周面との気密性を持たせる
ためにOリング110がそれぞれはめ込まれている。
【0017】シリンダカバー104には、水平・垂直方
向に連通するエアー導入孔111が設けられており、当
該エアー導入孔111の水平部分には、ホースカップリ
ング112が螺合されている。このホースカップリング
112にセットされるホース601はエアーコンプレッ
サー602(図3参照)に接続されており、当該エアー
コンプレッサー602で発生する圧搾空気が、ホース6
01、ホースカップリング112及びエアー導入孔11
1を介して、シリンダ101内に導入されるようになっ
ている。また、ホース601の、エアーコンプレッサー
602からホースカップリング112に至る中間部に
は、公知の減圧弁603(図3参照)が挿入されてお
り、この減圧弁603により、シリンダ101内のピス
トン107で仕切られる下部空間へ、設定された一定圧
力の空気が供給される。また、この減圧弁603は、リ
リーフ式であり、シリンダ101内の圧力が設定圧力よ
りも高くなるとシリンダ101から減圧弁603に至る
流路内の空気を自動的にリリーフして設定圧力を保持す
る機構を内蔵している。なお、上記設定圧力の大きさに
ついては後述する。
【0018】また、シリンダカバー103には、通気孔
113が設けられており、これにより、シリンダ101
内のピストン107で仕切られる上部空間が大気圧に保
たれる。シリンダカバー104とシリンダ101の螺合
部分の気密性をもたせるため、シリンダ101に形成さ
れている雄ねじ部の周面にシーリングテープ(不図示)
が巻き付けられた後、シリンダカバー104は当該雄ね
じ部に螺合されている。シリンダカバー104とロッド
102の外周面とは、パッキン114により気密性が保
持される。
【0019】ロッド102には、スリーブ状のシリンダ
クッション115が挿入されており、これにより、ロッ
ド102の下側ストロークエンドにおける衝撃が吸収さ
れる。また、ロッド102のシリンダカバー103より
上方の位置には、クッション116がセットカラー11
7によって固定されている。このクッション116は、
ロッド102の軸方向の任意の位置に固定可能であり、
これにより、ロッド102の下側ストロークエンドの位
置の調整が可能となる。なお、クッション116によっ
て下側ストロークエンドの位置調整を行った結果、ピス
トン107がシリンダクッション115に当接する前
に、クッション116がシリンダカバー103に当接す
ることとなる場合には、このクッション116が文字ど
おり衝撃吸収材としての役割を果たすことになる。
【0020】さらに、ロッド102のシリンダカバー1
04より下方の位置には、クッション118がセットカ
ラー119によって固定されている。このクッション1
18は、ロッド102の上側ストロークエンドの位置調
整を可能にすると共に、常に、上側ストロークエンドに
おける衝撃を吸収する。したがって、上記クッション1
16とクッション118の取り付け位置を変更すること
により、ロッド102のシリンダ101に対するスライ
ド範囲とそのスライドストロークとを変更することがで
きる。
【0021】図5は、直動案内手段200を説明するた
めの図である。直動案内手段200は、フランジ付スリ
ーブ(以下、単に「スリーブ」と言う。)2011とス
プライン軸2012とからなる公知のラジアル形ボール
スプライン(以下、単に「ボールスプライン」と言
う。)201を含み、当該スリーブ2011を挟んでス
プライン軸2012の両側にそれぞれクッション202
とクッション203とがセットカラー204,205で
固定された構成をしている。このクッション202とク
ッション203は、上記したクッション116,118
と同様、スプライン軸2012の軸方向の任意の位置に
固定することができ、その固定位置を変更することによ
って、スプライン軸2012のスリーブ2011に対す
るスライド範囲とそのスライドストロークとを調整する
ことができる。また、クッション202とクッション2
03が両ストロークエンドにおける衝撃吸収材となるこ
とも、クッション116、クッション118と同様であ
る。
【0022】スプライン軸2012の一方端部には、工
具取付部材300を介して、電動ドライバー20が取り
付けられる。なお、ボールスプライン201は、その軸
心が水平になるように取り付けられるため、外力が働か
ない限り、スプライン軸2012が勝手にスライドする
ことはない。
【0023】図6は、案内手段連結部400の構成を示
す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA・A
線断面図、(c)は(b)の左側面図である。案内手段
連結部400は、垂直方向案内手段100のロッド10
2に取り付けられるハウジング401と直動案内手段2
00のスリーブ2011に取り付けられるハウジング4
02とを含んでいる。
【0024】ハウジング401には、図6(b)に示す
ように、その上下に設けられた座ぐり部分に、カラー4
03を挟んで、深溝玉軸受(以下、単に「玉軸受」とい
う。」404、405が圧入されており、この玉軸受4
04,405及びカラー403に、ロッド102の先端
部の細径部が挿入される。ロッド102の前記細径部に
は、雄ねじが形成されており、当該雄ねじには、ナット
406が螺合される。このナット406には、その座面
が玉軸受405の内輪のみとしか接触しないようなサイ
ズのものが使用され、ロッド102の細径部と太径部と
の間の段部も、玉軸受404の内輪のみとしか接触しな
いような寸法に形成されている。したがって、ナット4
06締め付けにより、ナット406、玉軸受404の内
輪、玉軸受405の内輪及びロッド102が一体的に締
結されることになる。上記のようにしてロッド102に
取り付けられたハウジング401は、ロッド102の軸
心周りに回転自在に保持されることとなる。
【0025】また、カラー403は、その厚みが玉軸受
404,405の内輪の厚みとほぼ同じ寸法に、その長
さが上下座ぐり部の座面間の距離とほぼ同じ寸法に形成
されており、ナット406の締め付け時に両玉軸受40
4,405が破損するのを防止している。言い換えれ
ば、カラー403を採用することで、ナット406を十
分なトルクで締め付けることができるのである。なお、
ナット406には公知の緩み止め機能付きのものが使用
される。
【0026】一方、ハウジング402にはボールスプラ
イン201のスリーブ2011が挿入され、スリーブ2
011のフランジ部2011fとハウジング402とが
4本の六角穴付きボルト407a,407b,407
c,407dで固定される(図6(c))。以上のよう
にして、各部材が取り付けられたハウジング401とハ
ウジング402とは、5本の六角穴付きボルト408
a,408b,408c,408d,408eで固定さ
れる。したがって、直動案内手段200は、垂直方向案
内手段100のロッド102に軸心周りに回転自在に保
持されることとなる。
【0027】即ち、案内手段連結部400は、直動案内
手段200をロッド102の軸心周りに回転自在に支持
する回転支持部としての役割を果たし、当該案内手段連
結部400と直動案内手段200の両方で、当該直動案
内手段200に取り付けられる案内対象(本例では、専
ら電動ドライバー20)の水平面内案内手段の役割を果
たすこととなる。
【0028】図7は、パイプ10にシリンダ101を固
定するための固定部材500の構成を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は下面図、
(d)は図(a)のB・B線に沿った半断面図である。
以下、固定部材500の構成要素をパイプ10側から順
に説明する。先ず、片面にV溝が形成された円盤状をし
た一対のパイプ挟持部材501a,501bがパイプ1
0が挟持し、挟持した状態で、両パイプ挟持部材501
a,501bは、4本の六角穴付きボルト502a,5
02b,502c,502dで固定される。図7(b)
に示すように、パイプ10を直接挟持する部分をV溝と
することにより、挟持可能なパイプのサイズにある程度
の幅が生まれる。また、一旦固定した後でも、ボルト5
02a〜502dを少し緩めて、両パイプ挟持部材50
1a,501bをパイプ10に対してスライドさせるこ
とにより、容易にその固定位置を変更することができ
る。
【0029】パイプ挟持部材501bには、固定リング
503によって、角度調整軸504が取り付けられる。
角度調整軸504は、全体的に円柱状をしており、図7
(d)に示すように、その端部にフランジ504fが形
成されている。一方、固定リング503は、内径が大・
小二段に形成されたリング状をしている。上記の形状を
した固定リング503を、図7(d)に示すような方向
で、角度調整軸504に挿通し、当該固定リング503
を4本の六角穴付きボルト505a,505b,505
c,505dでパイプ挟持部材501bに固定する。そ
の際、ボルト505a〜505dを緩く仮止めした状態
で、角度調整軸504を矢印dの方向に回転させて取り
付け角度を決める。取り付け角度が決まった状態で、ボ
ルト505a〜505dを本締めする。このとき、固定
リング503の大きいほうの内径部分の固定リング50
3の端面からの深さをフランジ504fの厚みよりも短
く設定してるので、角度調整軸504のフランジ504
f側端面がしっかりとパイプ挟持部材501bに押圧さ
れることとなり、角度調整軸504はパイプ挟持部材5
01bに回転不能に固定される。なお、一旦固定した後
でも、ボルト505a〜505dを少し緩めて、角度調
整軸504を回転させることにより、容易にその固定角
度を変更することができる。
【0030】また、角度調整軸504には、図7(d)
に示すように、フランジ504fの反対側に、その軸線
と直交する方向に挿通孔504hが形成されており、こ
の孔504hには、当該孔504hの直径と略同径の円
柱状をしたオフセット調整軸506が挿通される。ま
た、角度調整軸504の下部には、スリット504sが
設けられており、当該スリット504sの幅が狭くなる
ように、六角穴付きボルト507a,507bで締め付
けることにより、挿通されたオフセット調整軸506を
固定する。このオフセット調整軸506の、パイプ10
からの進退量を調整することにより、後述するようにそ
の先端方向に取り付けられる垂直方向案内手段100ひ
いては電動ドライバー20のパイプ10からの離間距離
の調整を行うことができる。また、この調整の際に、オ
フセット調整軸506が角度調整軸504から抜け落ち
ないようにするため、当該オフセット調整軸506の一
方の端部には、ストッパーカラー508が取り付けられ
ている。
【0031】オフセット調整軸506の他方の端部に
は、連結アーム509が取り付けられている。連結アー
ム509は、当該連結アーム509に設けられた有底孔
にオフセット調整軸506を挿入し、オフセット調整軸
506に2箇所設けられた雌ねじ部に、六角穴付きボル
ト510a,510bを、連結アーム509のボルト挿
通孔を介して、挿通し螺合することによって、取り付け
られる。
【0032】また、連結アーム509には、連結板51
1が、二本の六角穴付きボルト512a,512bによ
って取り付けられ、当該連結板511には、4本の六角
穴付きボルト513a,513b,513c,513d
(513cは、不図示)によって、シリンダ挟持部材5
14aが取り付けられる。このシリンダ挟持部材514
aには、対向するようにシリンダ挟持部材514bが、
4本の六角穴付きボルト515a,515b,515
c,515d(図2も参照)で取り付けられ、両挟持部
材514a,514bによって、シリンダ101が挟持
固定される。
【0033】また、一旦固定した後でも、ボルト515
a〜515dを少し緩めて、シリンダ101をシリンダ
挟持部材514a,514bに対してスライドさせるこ
とにより、容易にその固定位置を変更することができ
る。ここで、本例において、動力工具保持具の固定に使
用されているパイプ10は、工場内でよく見掛ける、天
井に平行に架設されているようなパイプである。なお、
動力工具保持具の固定相手は、上記パイプに限るもので
はなく、また、固定相手の形状等に応じて、固定部材5
00の形状等も適宜変更されることは言うまでもない。
【0034】図3に戻り、上記のように構成された動力
工具保持具に電動ドライバー20が取り付けられた状態
で、ホースカップリング112を通じて外部(エアーコ
ンプレッサー602)から導入されるエアーの圧力の大
きさは、減圧弁603を操作することにより、下記のよ
うに設定される。即ち、垂直方向案内手段100の案内
対象である案内手段連結部400、直動案内手段20
0、工具取付部材300及び電動ドライバー20がロッ
ド102のストローク途中で静止するような圧力に設定
する。したがって、このとき、シリンダ101内に導入
されたエアーがピストン107(図4)を介してロッド
102を押し上げようとする力とロッド102の自重及
びロッド102に付加された上記案内対象等の重量とが
釣合った状態になっている。
【0035】このようにして、減圧弁603の調整がさ
れた状態で、動力工具保持具に取り付けられた電動ドラ
イバー20によってねじ締め作業が行われる。図1に戻
り、まず、作業者は、電動ドライバー20の把持部21
を手で握り、ドライバービット22をねじ締め位置の真
上に移動させるべく、電動ドライバー20を水平面内で
移動させる。
【0036】その際、作業者は、先ず、直動案内手段2
00の軸心方向下方にねじ締め位置がくるまで、当該直
動案内手段200を垂直方向案内手段100の軸心周
り、即ち、図1に示す矢印aの方向に旋回させる。次
に、作業者は、ドライバービット22をねじ締め位置の
真上まで誘導するため、電動ドライバー20を垂直方向
案内手段100に対して、矢印bの方向に押すか引くか
して、直動案内手段200のスプライン軸2012をス
リーブ2011に対してスライドさせる。
【0037】本実施の形態に係る動力工具保持具におい
ては、電動ドライバー20の水平面内で移動軌跡が、案
内手段連結部400で実現される回転運動と直動案内手
段200で実現される直線運動といったその方向性の全
く異なる運動の組み合わせで決定されるようになってい
るので、作業者がこれを用いるときは、先ず、一方の運
動(操作)で電動ドライバー20を移動させた後、他方
の運動(操作)で目的の位置に移動させるように操作す
ることになる。
【0038】従って、いずれの操作においても、電動ド
ライバー20には、当該電動ドライバー20の移動に伴
って変位する構成部材の慣性力が及ぶこととなるもの
の、電動ドライバー20の移動方向と慣性力の方向とが
同方向となるため、この慣性力により電動ドライバー2
0が作業者の意図しない方向に引っ張られることはない
ので、作業者は、電動ドライバー20を目的の位置に正
確にすばやく誘導することができる。
【0039】続いて、作業者は、電動ドライバー20を
引き下げて(矢印cの方向)、ドライバービット22の
先端をねじ締め位置に移動させてねじ締め作業を行う。
このとき、ねじ締め完了時のねじ締めトルクの反力の大
半は、動力工具保持具によって吸収されるので、電動ド
ライバー20を手のみで支えて作業したときと比べて、
作業者にかかる負担が大幅に軽減される。
【0040】さらに、電動ドライバー20から手を離し
た後でも、垂直方向案内手段100の作用により、電動
ドライバー20は上下することなくその位置に留まるこ
となる。即ち、作業者は、次のワークの最初のねじ締め
位置等に応じて、電動ドライバー20を上下方向任意の
位置に待機させておくことができることとなり、作業効
率が向上する。
【0041】以上、本発明の内容を実施の形態に基づい
て説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されない
のはもちろんであり、例えば以下のようにしてもよい。 (1)上記実施の形態では、先ずパイプ10に垂直方向
案内手段100を固定し、当該垂直方向案内手段100
に直動案内手段200を案内手段連結部400によって
回転自在に連結し、直動案内手段200のスプライン軸
2012に工具取付部材300を介して電動ドライバー
20を取り付けたが、これらの取付け順を変更してもよ
い。
【0042】例えば、パイプ10に対し直動案内手段2
00を回転自在に取付け、当該直動案内手段200のス
プライン軸2012先端部に垂直方向案内手段100の
シリンダ101を固定し、当該垂直方向案内手段100
のロッド102の下方端部に電動ドライバー20を取り
付けるようにしてもよい。この場合、各構成要素間の連
結に用いる連結部材の形状等は適宜変更されることはい
うまでもない。また、この場合、垂直方向案内手段10
0の案内対象は、専ら電動ドライバー20となる。 (2)また、上記実施の形態では、動力工具保持具を作
業位置上方のパイプに固定し、垂直方向案内手段100
のロッド102の下端部に電動ドライバー20を取付け
たが、これに限らず、例えば、図8に示すように、動力
工具保持具を作業台の一角等に取付け、また、電動ドラ
イバー20を垂直方向案内手段100のロッド102の
上端部に取り付けるようにしてもよい。なお、図8に示
す動力工具保持具は、上述した実施の形態における動力
工具保持具において、固定部材500の構成部材を一部
変更する必要がある他は、全て構成部材の組み替えによ
って実現できる。 (3)さらに、上記実施の形態では、動力工具保持具に
取り付ける工具として電動ドライバーを例に説明した
が、当該動力工具保持具に取り付けて使用される動力工
具はこれに限られないことは言うまでもない。例えば、
エアードライバー、電気リベッター、エアーリベッター
等が考えられる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る動力
工具保持具によれば、垂直方向案内手段の案内対象が垂
直方向任意の位置に保持されるので、作業者は、当該案
内対象に含まれる動力工具を垂直方向任意の位置に待機
させておくことができることとなり、作業効率が向上す
る。
【0044】また、水平面内案内手段が、直動案内部と
当該直動案内部を回転自在に支持する回転支持部といっ
た、案内方向が全く異なるものの組み合わせで構成され
ているので、作業者がこれを用いて、水平面内の位置決
めをする際には、直動案内部と回転支持部の内の一方に
よって動力工具を含む案内対象を移動させた後、他方に
よって案内対象を目的位置まで移動させることとなる。
その際、案内対象の移動方向と、案内対象の移動に伴っ
て変位する直動案内部等の可動部の移動方向とが一致す
るので、案内対象が操作者の意図しない方向に引っ張ら
れることがなく、作業者は、水平面内案内手段の案内対
象を目的の位置に正確にすばやく誘導することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプに固定され、電動ドライバーが取付けら
れた動力工具保持具の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1において、矢印Xの方向から見た図であ
る。
【図3】図1において、矢印Yの方向から見た図であ
る。
【図4】垂直方向案内手段の縦断面図である。
【図5】直動案内手段を示す図である。
【図6】(a)は、案内手段連結部を示す平面図であ
る。(b)は、図(a)におけるA・A線断面図であ
る。(c)は、図(b)の左側面図である。
【図7】(a)は、固定部材を示す平面図である。
(b)は、固定部材を示す正面図である。(c)は、固
定部材を示す下面図である。(d)は、図(b)のB・
B線に沿った半断面図である。
【図8】他の実施の形態を示す図面である。
【図9】従来の工具保持具を示す図面である。
【符号の説明】
100 垂直方向案内手段 101 シリンダ 102 ロッド 107 ピストン 111 エアー導入孔 113 通気孔 200 直動案内手段 400 案内手段連結部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向案内手段と水平面内案内手段と
    の組み合わせ体からなり、両手段の一方に動力工具が取
    り付けられて使用される動力工具保持具であって、 前記垂直方向案内手段は、外部から導入される気体の圧
    力によって、案内対象を垂直方向の任意の位置に保持す
    るバランサー部を有し、 前記水平面内案内手段は、直動案内部と当該直動案内部
    を回転自在に支持する回転支持部とからなることを特徴
    とする動力工具保持具。
  2. 【請求項2】 前記バランサー部は、 案内対象が取り付けられるピストンロッドを含んだ、軸
    線が略垂直方向に配されたピストン・シリンダー機構を
    有し、シリンダの上部と下部にそれぞれ通気孔が設けら
    れており、ピストンで仕切られるシリンダ内部の下部空
    間に前記下部の通気孔を介して前記気体を導入し、当該
    気体の圧力と前記案内対象の重量とを釣合わせて案内対
    象を任意の位置に保持することを特徴とする請求項1記
    載の動力工具保持具。
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