JP2000090617A - 磁気ヘッドスライダ - Google Patents
磁気ヘッドスライダInfo
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- JP2000090617A JP2000090617A JP10254857A JP25485798A JP2000090617A JP 2000090617 A JP2000090617 A JP 2000090617A JP 10254857 A JP10254857 A JP 10254857A JP 25485798 A JP25485798 A JP 25485798A JP 2000090617 A JP2000090617 A JP 2000090617A
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- slider
- magnetic head
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- head slider
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】浮上走行時にスライダ浮上面とディスク面との
間にコンタミネーションが侵入しないようにし、かつ周
速変化に対して浮上量が変化しない浮上特性も満足させ
る。 【解決手段】コンタミネーションを捕らえるパッドを、
磁気ヘッドスライダの空気軸受面になりうる浮上面より
も空気流入側に設置することによって、高密度記録化,
高信頼性化,低コスト化に優れた磁気ヘッドスライダ及
び磁気ディスク装置を提供するのに効果がある。
間にコンタミネーションが侵入しないようにし、かつ周
速変化に対して浮上量が変化しない浮上特性も満足させ
る。 【解決手段】コンタミネーションを捕らえるパッドを、
磁気ヘッドスライダの空気軸受面になりうる浮上面より
も空気流入側に設置することによって、高密度記録化,
高信頼性化,低コスト化に優れた磁気ヘッドスライダ及
び磁気ディスク装置を提供するのに効果がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドスライダ
及び磁気ディスク装置に係わり、特に高記録密度化,高
信頼性化に優れた磁気ヘッドスライダ及び磁気ディスク
装置に関する。
及び磁気ディスク装置に係わり、特に高記録密度化,高
信頼性化に優れた磁気ヘッドスライダ及び磁気ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置において、高記
録密度化に対応した数々の革新的技術の導入が加速され
ている。例えば、高感度で再生波形が周速に依存しな
い、ディスク小径化に適した磁気抵抗効果型ヘッド(M
Rヘッド)が実用化されている。また、記憶容量を増大
させるために、ディスクの内外周における線記録密度を
同じにする方式が採用されている。これらの方式やMR
ヘッドを実用化するためには、周速変化に対して浮上量
が変化しない浮上特性を満足させ、浮上プロファイル
(最内周から最外周までの浮上量の軌跡)を一定にする
磁気ヘッドスライダが必要となる。
録密度化に対応した数々の革新的技術の導入が加速され
ている。例えば、高感度で再生波形が周速に依存しな
い、ディスク小径化に適した磁気抵抗効果型ヘッド(M
Rヘッド)が実用化されている。また、記憶容量を増大
させるために、ディスクの内外周における線記録密度を
同じにする方式が採用されている。これらの方式やMR
ヘッドを実用化するためには、周速変化に対して浮上量
が変化しない浮上特性を満足させ、浮上プロファイル
(最内周から最外周までの浮上量の軌跡)を一定にする
磁気ヘッドスライダが必要となる。
【0003】磁気ディスク装置の高記録密度化の要求に
伴い、ヘッド・ディスクインターフェイスに対する高信
頼性,極微小浮上量化の要求もますます厳しいものとな
ってきている。特に浮上量が50nm以下になると、媒
体面と間欠接触し、20nm以下は連続摺動が発生する
可能性がある。さらに、従来の浮上型の磁気ヘッドスラ
イダが、50nm以下の極微小浮上量で浮上走行時に、
ディスク面との間にコンタミネーション(外部塵埃,内
部発塵)が侵入した場合、スライダ浮上面に塵埃が付着
し、スライダ姿勢不安定,浮上量低下,浮上量変動増
大,接触頻度が増し、ヘッドが連続摺動して磁気記録媒
体面が損傷する。
伴い、ヘッド・ディスクインターフェイスに対する高信
頼性,極微小浮上量化の要求もますます厳しいものとな
ってきている。特に浮上量が50nm以下になると、媒
体面と間欠接触し、20nm以下は連続摺動が発生する
可能性がある。さらに、従来の浮上型の磁気ヘッドスラ
イダが、50nm以下の極微小浮上量で浮上走行時に、
ディスク面との間にコンタミネーション(外部塵埃,内
部発塵)が侵入した場合、スライダ浮上面に塵埃が付着
し、スライダ姿勢不安定,浮上量低下,浮上量変動増
大,接触頻度が増し、ヘッドが連続摺動して磁気記録媒
体面が損傷する。
【0004】特開平6−325530 号公報に記載されている
磁気ヘッドスライダは、ディスク停止時に媒体面と接触
する面と空気流入方向に段差部を介して設けた段差面か
ら構成する。段差部の深さδsは、500nm未満であ
り、スライダの空気流入方向の長さLと空気流入方向に
対して垂直方向の長さWとの比が0.3 以下である。こ
の構成によって、周速変化に対して浮上量が変化しない
浮上特性を満足している。
磁気ヘッドスライダは、ディスク停止時に媒体面と接触
する面と空気流入方向に段差部を介して設けた段差面か
ら構成する。段差部の深さδsは、500nm未満であ
り、スライダの空気流入方向の長さLと空気流入方向に
対して垂直方向の長さWとの比が0.3 以下である。こ
の構成によって、周速変化に対して浮上量が変化しない
浮上特性を満足している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の浮上型の磁気ヘ
ッドスライダが浮上走行時に、ディスク面との間にコン
タミネーションが侵入した場合、スライダ浮上面に塵埃
が付着して媒体面が損傷する。特に、特開平6−325530
号公報に記載されている従来の磁気ヘッドスライダで
は、媒体面との間にコンタミネーションが侵入した場
合、段差部にコンタミネーションが付着し易く、わずか
に付着しても浮上量が低下する。
ッドスライダが浮上走行時に、ディスク面との間にコン
タミネーションが侵入した場合、スライダ浮上面に塵埃
が付着して媒体面が損傷する。特に、特開平6−325530
号公報に記載されている従来の磁気ヘッドスライダで
は、媒体面との間にコンタミネーションが侵入した場
合、段差部にコンタミネーションが付着し易く、わずか
に付着しても浮上量が低下する。
【0006】本発明の目的は、周速変化に対して浮上量
が変化しない浮上特性を満足し、かつ走行時にスライダ
浮上面と媒体面との間にコンタミネーションが侵入しな
いようにすることである。
が変化しない浮上特性を満足し、かつ走行時にスライダ
浮上面と媒体面との間にコンタミネーションが侵入しな
いようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、コンタミ
ネーションを捕らえるパッドを磁気ヘッドスライダの空
気軸受面になりうる浮上面よりも空気流入側に設置する
ことによって達成される。
ネーションを捕らえるパッドを磁気ヘッドスライダの空
気軸受面になりうる浮上面よりも空気流入側に設置する
ことによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例1を図1に
より説明する。図1に本発明の実施例1の磁気ヘッドス
ライダを示す。スライダ1は、空気軸受面になりうるパ
ッド11を流入側2つ,流出側1つ,流入側パット11
の2つよりも空気流入側に設置した、コンタミネーショ
ンを捕らえるパッド16で構成する。スライダ1の側面
に磁気ヘッド1c及び接続端子1dが、流出側のパッド
の流出端に再生用MRヘッドのMR素子の露出部と記録
用電磁誘導型磁気ヘッドのギャップ部1bが設けてい
る。
より説明する。図1に本発明の実施例1の磁気ヘッドス
ライダを示す。スライダ1は、空気軸受面になりうるパ
ッド11を流入側2つ,流出側1つ,流入側パット11
の2つよりも空気流入側に設置した、コンタミネーショ
ンを捕らえるパッド16で構成する。スライダ1の側面
に磁気ヘッド1c及び接続端子1dが、流出側のパッド
の流出端に再生用MRヘッドのMR素子の露出部と記録
用電磁誘導型磁気ヘッドのギャップ部1bが設けてい
る。
【0009】図2に本発明の実施例1の磁気ヘッドスラ
イダの空気軸受面となりうるパッドを示す。スライダ1
のパッド11の空気軸受面となりうるパッド面123
は、ディスク停止時に磁気記録媒体面と接触するパッド
面12と空気流入方向に段差部14を介して設けた段差
面13から構成する。L,Wはそれぞれ、パッド面11
の空気流入方向の長さ,空気流入方向に対して垂直方向
の長さを示す。Ls,Wsはそれぞれ、パッド面12の
空気流入方向の長さ,空気流入方向に対して垂直方向の
長さを示す。δsはパッド面12の段差面13を底とす
る深さを示す。δrはパッド11の最大高さ、あるいは
パッド面12の段差面15(図1参照)を底とする深さ
を示す。
イダの空気軸受面となりうるパッドを示す。スライダ1
のパッド11の空気軸受面となりうるパッド面123
は、ディスク停止時に磁気記録媒体面と接触するパッド
面12と空気流入方向に段差部14を介して設けた段差
面13から構成する。L,Wはそれぞれ、パッド面11
の空気流入方向の長さ,空気流入方向に対して垂直方向
の長さを示す。Ls,Wsはそれぞれ、パッド面12の
空気流入方向の長さ,空気流入方向に対して垂直方向の
長さを示す。δsはパッド面12の段差面13を底とす
る深さを示す。δrはパッド11の最大高さ、あるいは
パッド面12の段差面15(図1参照)を底とする深さ
を示す。
【0010】図3に本発明の実施例1の磁気ヘッドスラ
イダのコンタミネーションを捕らえるパッドを示す。L
c,Wc,δcはそれぞれ、パッド16の空気流入方向
の長さ,空気流入方向に対して垂直方向の長さ,パッド
面16の段差面15を底とする深さを示す。Lcはスラ
イダ1の空気流入方向の長さに対して垂直方向の長さと
同一に設定する。δcはパッド面12の段差面15を底
とする深さδrと同一に設定する。以上の設定をするこ
とにより、本発明の実施例の効果は大きくなる。Wc
は、空気軸受面になりうる3つのパッド11から発生す
る圧力分布に影響を及ぼさない程度の長さが適当で、約
0.02mmから約0.1mmの範囲内に設定する。
イダのコンタミネーションを捕らえるパッドを示す。L
c,Wc,δcはそれぞれ、パッド16の空気流入方向
の長さ,空気流入方向に対して垂直方向の長さ,パッド
面16の段差面15を底とする深さを示す。Lcはスラ
イダ1の空気流入方向の長さに対して垂直方向の長さと
同一に設定する。δcはパッド面12の段差面15を底
とする深さδrと同一に設定する。以上の設定をするこ
とにより、本発明の実施例の効果は大きくなる。Wc
は、空気軸受面になりうる3つのパッド11から発生す
る圧力分布に影響を及ぼさない程度の長さが適当で、約
0.02mmから約0.1mmの範囲内に設定する。
【0011】スライダ1は、極力小型の方が軽量化及び
接触力低減効果による耐摩耗性向上のためには望まし
い。形状は、スライダ1の長手方向の長さは約1mmから
約1.25mmの範囲内、短手方向の長さは約0.8mmから約
1mmの範囲内、厚さは約0.2mmから約0.3mm の範囲
内とする。3つのパッド11の浮上力の総和あるいは押
付荷重は約0.1gf から約2gfの範囲内とする。圧
力中心位置あるいは荷重作用位置は、スライダのほぼ中
心とする。
接触力低減効果による耐摩耗性向上のためには望まし
い。形状は、スライダ1の長手方向の長さは約1mmから
約1.25mmの範囲内、短手方向の長さは約0.8mmから約
1mmの範囲内、厚さは約0.2mmから約0.3mm の範囲
内とする。3つのパッド11の浮上力の総和あるいは押
付荷重は約0.1gf から約2gfの範囲内とする。圧
力中心位置あるいは荷重作用位置は、スライダのほぼ中
心とする。
【0012】スライダの浮上時のすきま比(流出端浮上
量h0と流入端浮上量h1との比、図4参照)は、2.
0から3.5の範囲内に設定する。すきま比が小さすぎ
ると、流出端浮上量が小さくなり、ディスク振動等の外
乱によって、スライダの流出端が媒体面と接触し、ヘッ
ドクラッシュしてしまう可能性がある。すきま比が大き
くなると、磁気ヘッドのギャップ部あるいはMR素子露
出部と磁性膜との磁気的スペーシングが大きくなり、高
記録密度化ができないからである。
量h0と流入端浮上量h1との比、図4参照)は、2.
0から3.5の範囲内に設定する。すきま比が小さすぎ
ると、流出端浮上量が小さくなり、ディスク振動等の外
乱によって、スライダの流出端が媒体面と接触し、ヘッ
ドクラッシュしてしまう可能性がある。すきま比が大き
くなると、磁気ヘッドのギャップ部あるいはMR素子露
出部と磁性膜との磁気的スペーシングが大きくなり、高
記録密度化ができないからである。
【0013】流出側のパッド11のディスク停止時に媒
体面と接触するパッド面12の空気流入方向の長さLs
は、光学的浮上量測定及び耐摩耗性向上のために必要な
最小限のパッド長さとして、50μmから100μmの
範囲内に設定する。
体面と接触するパッド面12の空気流入方向の長さLs
は、光学的浮上量測定及び耐摩耗性向上のために必要な
最小限のパッド長さとして、50μmから100μmの
範囲内に設定する。
【0014】パッド11のディスク停止時に媒体面と接
触するパッド面12の面積は、走行接触時の摩擦力によ
るモーメント低減化のために極力小さくする必要があ
る。また、周速変化に対して浮上量が変化しない浮上特
性を満足する必要がある。これらを同時に満足するパッ
ド11と空気軸受面となりうるパッド面123の最適形
状を以下に示す。
触するパッド面12の面積は、走行接触時の摩擦力によ
るモーメント低減化のために極力小さくする必要があ
る。また、周速変化に対して浮上量が変化しない浮上特
性を満足する必要がある。これらを同時に満足するパッ
ド11と空気軸受面となりうるパッド面123の最適形
状を以下に示す。
【0015】(1)パッド11のディスク停止時に媒体
面と接触するパッド面12の空気流入方向の長さLsと
パッド11の空気流入方向の長さLとの比が0.5 以下
の範囲内に設定する。
面と接触するパッド面12の空気流入方向の長さLsと
パッド11の空気流入方向の長さLとの比が0.5 以下
の範囲内に設定する。
【0016】(2)流入側のパッド及び流出側のパッド
11の空気流入方向の長さLと空気流入方向に対して垂
直方向の長さWとの比が0.4から1の範囲内に設定す
る。
11の空気流入方向の長さLと空気流入方向に対して垂
直方向の長さWとの比が0.4から1の範囲内に設定す
る。
【0017】(3)流入側のパッド及び流出側のパッド
11のディスク停止時に媒体面と接触するパッド面12
の空気流入方向の長さLsと空気流入方向に対して垂直
方向の長さWsとの比が1以下の範囲内に設定する。特
に、流入側パッドが2つの場合は、空気流入方向に対し
て垂直方向の長さWsは0.5mm以下に設定する。
11のディスク停止時に媒体面と接触するパッド面12
の空気流入方向の長さLsと空気流入方向に対して垂直
方向の長さWsとの比が1以下の範囲内に設定する。特
に、流入側パッドが2つの場合は、空気流入方向に対し
て垂直方向の長さWsは0.5mm以下に設定する。
【0018】(4)段差部の深さδsは0.03μmか
ら0.1μmの範囲内に設定する。
ら0.1μmの範囲内に設定する。
【0019】(5)パッド11の高さδrは20μm以
下の範囲内に設定する。
下の範囲内に設定する。
【0020】パッド16及びパッド11のパッド面12
と段差面13は従来のエッチング技術を用いて形成す
る。スライダ1の材質は従来使用している材質と同様に
アルミナチタンカーバイト等のセラミック材とした。特
にパッド16の材料は、ダイヤモンド,ダイヤモンドラ
イクカーボン,アモルファスカーボン,プラズマCVD
(Chemical Vapor Deposited)で形成したカーボン,D
Cマグネトロンスパッタで形成したCN(窒化炭素),
CVDで形成したシリコンカーバイト等の耐摩耗性材料
にした方が望ましい。さらに、パット16の表面にフッ
素等の表面エネルギの小さい材料を付着させることによ
って、パット16にもコンタミネーションが付着しにく
くなり、本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダの効果
はさらに大きくなる。
と段差面13は従来のエッチング技術を用いて形成す
る。スライダ1の材質は従来使用している材質と同様に
アルミナチタンカーバイト等のセラミック材とした。特
にパッド16の材料は、ダイヤモンド,ダイヤモンドラ
イクカーボン,アモルファスカーボン,プラズマCVD
(Chemical Vapor Deposited)で形成したカーボン,D
Cマグネトロンスパッタで形成したCN(窒化炭素),
CVDで形成したシリコンカーバイト等の耐摩耗性材料
にした方が望ましい。さらに、パット16の表面にフッ
素等の表面エネルギの小さい材料を付着させることによ
って、パット16にもコンタミネーションが付着しにく
くなり、本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダの効果
はさらに大きくなる。
【0021】図4(a),(b)に本発明の実施例1の磁
気ヘッドスライダの効果を説明する図を示す。(a)に
パッド16を設けた場合、(b)にパッド16を設けな
い場合のスライダ1の浮上走行時の側面図を示す。流出
端浮上量h0,流入端浮上量h1を一定とすると、コン
タミネーションが空気流入方向からスライダ1に接近す
る場合、スライダ1と磁気記録媒体3との間の侵入口高
さhsは、パッド16を設置した場合、設置しない場合
に比べてパッド11の高さδrだけ小さくなっており、
スライダ1と磁気記録媒体3との間へのコンタミネーシ
ョンの侵入を防げる。
気ヘッドスライダの効果を説明する図を示す。(a)に
パッド16を設けた場合、(b)にパッド16を設けな
い場合のスライダ1の浮上走行時の側面図を示す。流出
端浮上量h0,流入端浮上量h1を一定とすると、コン
タミネーションが空気流入方向からスライダ1に接近す
る場合、スライダ1と磁気記録媒体3との間の侵入口高
さhsは、パッド16を設置した場合、設置しない場合
に比べてパッド11の高さδrだけ小さくなっており、
スライダ1と磁気記録媒体3との間へのコンタミネーシ
ョンの侵入を防げる。
【0022】図5に本発明の実施例1の磁気ヘッドスラ
イダ浮上面の圧力分布を示す。計算条件として、パッド
16の空気流入方向の長さLcを1mm,空気流入方向に
対して垂直方向の長さWcを0.1mm ,パッド面16の
段差面15を底とする深さδcを1μm,押付荷重を
1.5gf として計算した。その結果、流出端浮上量h
0,流入端浮上量h1はそれぞれ40nm,90nmと
なった。図より、パッド面16が設けることによる圧力
分布に及ぼす影響はほとんどないことが分る。
イダ浮上面の圧力分布を示す。計算条件として、パッド
16の空気流入方向の長さLcを1mm,空気流入方向に
対して垂直方向の長さWcを0.1mm ,パッド面16の
段差面15を底とする深さδcを1μm,押付荷重を
1.5gf として計算した。その結果、流出端浮上量h
0,流入端浮上量h1はそれぞれ40nm,90nmと
なった。図より、パッド面16が設けることによる圧力
分布に及ぼす影響はほとんどないことが分る。
【0023】図6に本発明の実施例2の磁気ヘッドスラ
イダを示す。シーク動作によってヨー角が発生しても、
常にパッド16をスライダ1の浮上面よりも空気流入側
に設置するために、スライダ1の側面にもパッド16を
伸ばしている。パッド16の側面に伸ばした長さLg
は、ヨー角の絶対値の最大値Ygによって決まる。
イダを示す。シーク動作によってヨー角が発生しても、
常にパッド16をスライダ1の浮上面よりも空気流入側
に設置するために、スライダ1の側面にもパッド16を
伸ばしている。パッド16の側面に伸ばした長さLg
は、ヨー角の絶対値の最大値Ygによって決まる。
【0024】図7に本発明よりなる磁気ディスク装置の
実施例を示す。図に磁気記録媒体面3に浮上した状態で
スライダ1が走行及びシーク動作をしている状態の平面
図(a)及び側面図(b)を示す。前記磁気ディスク装置
は、磁気記録媒体3とこれを回転させる駆動部21、本
発明の実施例1あるいは2の磁気ヘッドスライダ、その
支持体2,位置決めする支持アーム22とこれの駆動部
23,スライダ1に搭載された磁気ヘッドの記録再生信
号を処理する回路24から構成されている。この構成に
より、磁気記録媒体3は平滑媒体が使用可能となる。使
用する平滑媒体の面粗さは中心線平均面粗さRaが1n
m以下,中心線最大高さRpが5nm以下が必要であ
る。
実施例を示す。図に磁気記録媒体面3に浮上した状態で
スライダ1が走行及びシーク動作をしている状態の平面
図(a)及び側面図(b)を示す。前記磁気ディスク装置
は、磁気記録媒体3とこれを回転させる駆動部21、本
発明の実施例1あるいは2の磁気ヘッドスライダ、その
支持体2,位置決めする支持アーム22とこれの駆動部
23,スライダ1に搭載された磁気ヘッドの記録再生信
号を処理する回路24から構成されている。この構成に
より、磁気記録媒体3は平滑媒体が使用可能となる。使
用する平滑媒体の面粗さは中心線平均面粗さRaが1n
m以下,中心線最大高さRpが5nm以下が必要であ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、周速変化に対して浮上
量が変化しない浮上特性を満足し、かつ走行時にスライ
ダ浮上面と磁気記録媒体面との間にコンタミネーション
が侵入しないため、スライダ浮上面に塵埃が付着し、媒
体面が損傷するヘッドクラッシュを防止でき、高記録密
度化,高信頼性化に優れた磁気ヘッドスライダ及び磁気
ディスク装置を提供するのに効果がある。
量が変化しない浮上特性を満足し、かつ走行時にスライ
ダ浮上面と磁気記録媒体面との間にコンタミネーション
が侵入しないため、スライダ浮上面に塵埃が付着し、媒
体面が損傷するヘッドクラッシュを防止でき、高記録密
度化,高信頼性化に優れた磁気ヘッドスライダ及び磁気
ディスク装置を提供するのに効果がある。
【図1】本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダの空気
軸受面となりうるパッドを示す斜視図である。
軸受面となりうるパッドを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダのコン
タミネーションを捕らえるパッドを示す斜視図である。
タミネーションを捕らえるパッドを示す斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の実施例1の磁気ヘ
ッドスライダの効果を説明する側断面図である。
ッドスライダの効果を説明する側断面図である。
【図5】本発明の実施例1の磁気ヘッドスライダ浮上面
の圧力分布を示す図である。
の圧力分布を示す図である。
【図6】本発明の実施例2の磁気ヘッドスライダを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】(a)及び(b)は本発明よりなる磁気ディス
ク装置の実施例を示す平面図及び同図(a)の側断面図
である。
ク装置の実施例を示す平面図及び同図(a)の側断面図
である。
1…磁気ヘッドスライダ、1b…磁気ヘッドのギャップ
部とMR素子の露出部、1c…磁気ヘッド、1d…接続
端子、2…支持体、3…磁気記録媒体、11…パッド、
12…段差部14を介してのディスク停止時に磁気記録
媒体面と接触するパッド面、13…段差部14を介して
の段差面、14…段差部、15…段差面、16…コンタ
ミネーションを捕らえるパッド、L…パッド面11の空
気流入方向の長さ、W…パッド面11の空気流入方向に
対して垂直方向の長さ、Ls…パッド面12の空気流入
方向の長さ、Ws…パッド面12の空気流入方向に対し
て垂直方向の長さ、δs…パッド面12の段差面13を
底とする深さ、δr…パッド11の最大高さ、あるいは
パッド面12の段差面15を底とする深さ、Lc…パッ
ド16の空気流入方向の長さ、Wc…パッド16の空気
流入方向に対して垂直方向の長さ、δc…パッド16の
段差面15を底とする深さ、hs…スライダ1と磁気記
録媒体3との間の侵入口高さ、h0…流出端浮上量、h
1…流入端浮上量、Yg…ヨー角の絶対値の最大値、L
g…パッド16の側面に伸ばした長さ、21…磁気記録
媒体3を回転させる駆動部、22…支持アーム、23…
支持アームの駆動部、24…記録再生信号処理回路、1
23…パッド11の空気軸受面。
部とMR素子の露出部、1c…磁気ヘッド、1d…接続
端子、2…支持体、3…磁気記録媒体、11…パッド、
12…段差部14を介してのディスク停止時に磁気記録
媒体面と接触するパッド面、13…段差部14を介して
の段差面、14…段差部、15…段差面、16…コンタ
ミネーションを捕らえるパッド、L…パッド面11の空
気流入方向の長さ、W…パッド面11の空気流入方向に
対して垂直方向の長さ、Ls…パッド面12の空気流入
方向の長さ、Ws…パッド面12の空気流入方向に対し
て垂直方向の長さ、δs…パッド面12の段差面13を
底とする深さ、δr…パッド11の最大高さ、あるいは
パッド面12の段差面15を底とする深さ、Lc…パッ
ド16の空気流入方向の長さ、Wc…パッド16の空気
流入方向に対して垂直方向の長さ、δc…パッド16の
段差面15を底とする深さ、hs…スライダ1と磁気記
録媒体3との間の侵入口高さ、h0…流出端浮上量、h
1…流入端浮上量、Yg…ヨー角の絶対値の最大値、L
g…パッド16の側面に伸ばした長さ、21…磁気記録
媒体3を回転させる駆動部、22…支持アーム、23…
支持アームの駆動部、24…記録再生信号処理回路、1
23…パッド11の空気軸受面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徐 鈞国 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 徳山 幹夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA01 PA05 PA09 QA01 QA02 SA03 TA10
Claims (1)
- 【請求項1】回転する磁気記録媒体面上で浮上走行しな
がら記録再生し、かつ前記磁気記録媒体の任意の半径位
置に移動(シーク動作)可能な磁気ヘッドスライダにお
いて、浮上走行中及びシーク動作中に、常時、コンタミ
ネーションを捕らえるパッドを磁気ヘッドスライダの空
気軸受面になりうる浮上面よりも空気流入側に設置した
ことを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254857A JP2000090617A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 磁気ヘッドスライダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254857A JP2000090617A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 磁気ヘッドスライダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000090617A true JP2000090617A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17270817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10254857A Pending JP2000090617A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 磁気ヘッドスライダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000090617A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171536A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-07-24 | Shinka Jitsugyo Kk | 粒子ta低減のために、フラッター・ピッチプロファイルを備える空気ベアリングデザイン |
JP2009110618A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Fujitsu Ltd | ヘッドスライダ |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP10254857A patent/JP2000090617A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171536A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-07-24 | Shinka Jitsugyo Kk | 粒子ta低減のために、フラッター・ピッチプロファイルを備える空気ベアリングデザイン |
JP2009110618A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Fujitsu Ltd | ヘッドスライダ |
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