JP2000088805A - カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置 - Google Patents

カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置

Info

Publication number
JP2000088805A
JP2000088805A JP10262838A JP26283898A JP2000088805A JP 2000088805 A JP2000088805 A JP 2000088805A JP 10262838 A JP10262838 A JP 10262838A JP 26283898 A JP26283898 A JP 26283898A JP 2000088805 A JP2000088805 A JP 2000088805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capillary
column
connection joint
hole
frit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10262838A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Shiiki
浩司 椎木
Yoshimitsu Tada
芳光 多田
Hideo Morinaka
秀夫 森中
Tadashi Okada
忠司 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP10262838A priority Critical patent/JP2000088805A/ja
Publication of JP2000088805A publication Critical patent/JP2000088805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/60Construction of the column
    • G01N30/6034Construction of the column joining multiple columns
    • G01N30/6039Construction of the column joining multiple columns in series

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キャピラリーカラムを迅速、簡便に接続するこ
とができ、絶縁性にも優れ、また、測定時にも試料の拡
散を極力抑えて分離能を高くすることが可能なカラム接
続用ジョイント、これを用いたキャピラリーカラム及び
キャピラリー電気クロマトグラフィー装置を提供する。 【解決の手段】両側に細径孔を有し、これら細径孔は互
いにつながって内部貫通孔を形成し、内部貫通孔内には
充填剤を保持するためのフリットが設置され、かつ両端
部の内周部にそれぞれ螺合ネジが刻設されたカラム接続
用ジョイント本体と、その両端部にそれぞれ螺合する貫
通孔を有するネジと、カラム接続用ジョイント本体とネ
ジとの間に各々介在されるフェラルと、から構成される
カラム接続用ジョイント、これを用いたキャピラリーカ
ラム及びキャピラリー電気クロマトグラフィー装置を用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャピラリー電気
泳動法(以下「CE」と略す)に使用されるキャピラリ
ー電気泳動装置(以下「CE装置」と略す)、さらに詳
しくは、電気浸透流(以下「EOF」と略す)を移動相
の推進力として用い、充填剤を充填したキャピラリーカ
ラム内で試料ー固定相間の相互作用及び電気的移動度の
差異に基づいて分離分析を行うキャピラリー電気クロマ
トグラフィー(以下「CEC」と略す)に好適に用いら
れるカラム接続用ジョイント、このカラム接続用ジョイ
ントを備えたキャピラリーカラムに関するものであり、
さらに、このようなカラム接続用ジョイント及びキャピ
ラリーカラムを備えたCEC装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CEは、絶対感度が高く、試料が極微量
で良いこと、分析に必要な試薬量が非常に少ないことな
ど優れた特徴を有する分離分析法である。一般的にCE
の分離原理は試料イオン間の電気的移動度差であり、分
離の場として内径0.1mm以下、長さ数十cm〜1m
程度のフューズドシリカチューブ(以下「キャピラリー
チューブ」と略す)が使用される。キャピラリーチュー
ブの使用により最大で30kV程度の高電圧を印加し高
い電位勾配を発生させられるため、迅速分析が可能とな
る。また、CEにおける送液の流れはEOFの影響によ
り栓流になるため高理論段数が期待できる。
【0003】一方、CECは、装置には基本的にCEと
同じものを利用し、測定カラムには高速液体クロマトグ
ラフィー(以下「HPLC」と略す)に使われる固定相
をキャピラリーチューブ等に充填したキャピラリーカラ
ムを、また、移動相の送液にはHPLCのポンプの代わ
りにEOFを利用する新しい分離分析手段である。この
ようなCECを用いた測定においては、電荷を持つ試料
成分はキャピラリーカラム内の固定相との相互作用及び
電気的移動度の差異に基づいて分離されていくので、分
離選択性はHPLCと比較して向上することが期待され
る。また、電荷を持たない化学種のCECについては、
HPLCと同じ機構で分離が達成されることになる。電
場によって発生するEOFはキャピラリーカラム内にお
いてもCEの場合と同様に栓流であり、ポンプ送液の場
合の層流とは対照的であり、理論段数が高く、また、粒
子径の小さい充填剤を使用しても、送液による圧力の上
昇が問題にはならない。従って、CECはCEの高理論
段数とHPLCの高い選択性とを複合させた分析法と考
えることができる。
【0004】CECで使用されるキャピラリーカラムで
は、カラム内で充填剤を保持するためのフリットの設置
が必要であり、これまでは、1)ガラスウールを詰める
(J.Chromatgr.,213巻、25頁、19
81年や、J.Chromatgr.,242巻、33
1頁、1982年を参照)、2)多孔性ポーラスポリマ
ーを挿入する(Anal.Chem.,56巻、299
0頁、1984年を参照)、3)ガラスビーズを詰めて
これをアーク放電により焼き固める(J.Chroma
tgr.,593巻、313頁、1992年を参照)、
4)珪酸シリカとホルムアミドの混合物をキャピラリー
カラム中に挿入しその内部で重合させる(HRC&C
C,10巻、446頁、1987年を参照)、といった
方法などがフリットの作製方法して用いられてきた。こ
のように微小フリットの作製はCEC用のキャピラリー
カラムに、また、キャピラリーカラムを用いるHPLC
(以下 「CHPLC」と略す)においても重要であ
る。しかしながら、上記のいずれの作製方法において
も、フリットの孔径や長さを精度よくコントロールする
ことは難しいこと、また、キャピラリーカラム毎にフリ
ットを作製する必要があること、さらに、キャピラリー
チューブにHPLC用固定相を充填する場合には、1)
カラム中間フリットの作製、2)充填剤の充填、3)カ
ラム端フリットの作製等の操作が必要のため充填操作が
複雑になるという課題があった。
【0005】また、CECで使用される充填剤を充填し
たキャピラリーカラムは、充填剤がフリットにより保持
された充填カラム構造と検出器で試料成分を検出するた
めのセル構造が一体化されたものが使用されており、そ
のため、キャピラリーチューブへの充填操作が終了した
後には、キャピラリーカラム毎に検出用のセルを作製す
る必要があること、また、キャピラリーカラムのCE装
置への取り付け・交換が煩雑になるという課題があっ
た。
【0006】さらに、CECで使用される充填剤を充填
したキャピラリーカラムはHPLC用の固定相を有して
いるためCHPLCにも適用出来るが、キャピラリーカ
ラム構造は他の機器への接続構造を有していないためC
HPLC装置に接続する場合は新たに接続用の部品が必
要になってくる。従って、現状のキャピラリーカラム構
造では単なるCEC用のキャピラリーカラムに限定さ
れ、キャピラリーカラムの適用分野が狭いという課題も
あった。
【0007】このように、従来のキャピラリーカラムで
は、1)キャピラリーカラム毎にフリットや検出セルを
作製する必要があること、2)フリットの作製を含めた
キャピラリーカラムの効率のよい充填方法がないこと、
3)測定操作等において迅速性・簡便性に欠けること、
4)キャピラリーカラムの適用分野が狭いこと等の問題
点を抱えていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点等に鑑み、それを解決する、すなわち、CEC
で使用されるキャピラリーカラムを迅速、簡便に接続す
ることができ、絶縁性にも優れ、また、測定時にも試料
の拡散を極力抑えて分離能を高くすることが可能なカラ
ム接続用ジョイントを提供することにある。また、この
カラム接続用ジョイントを用い、フリットの作製を含め
た充填操作が容易であり、また、種々の充填剤を組み合
わせて用いることが可能となり、さらに、その適用分野
が広いキャピラリーカラム、及びこのようなカラム接続
用ジョイント及びキャピラリーカラムを備えたCEC装
置を提供することも本発明の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、従来のキャピラリーカ
ラム構造を試料注入側電極槽用キャピラリーチューブ、
充填剤を充填したキャピラリーカラム及び検出器側電極
槽用キャピラリーチューブに分割し、これらを内部にフ
リットを有するカラム接続用ジョイントで接続させるこ
とにより、1)キャピラリーカラム毎のフリットや検出
セルの作製を省略でき簡素化できる、2)キャピラリー
カラムの交換や種々のキャピラリーカラム同士の接続が
容易となる、3)CHPLCでも分析カラムとして適用
できる、ことを見出した。さらに、このカラム接続用ジ
ョイントをあらかじめキャピラリーカラムに接続したカ
ラムを作成しておけば測定条件に応じてこのカラムを交
換等して適切な分析系を設定することができることも見
出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、キャピラリーカラムの
端部より導入された試料を、キャピラリーカラムの両端
に高電圧を印加することにより分離し、分離された試料
成分を検出する手段を備えたキャピラリー電気泳動装置
において、充填剤を充填したキャピラリーカラムの両側
に試料注入側電極槽用及び検出器側電極槽用キャピラリ
ーチューブそれぞれを内部にフリットを有する接続用ジ
ョイントを介在して接続された構造であり、かつ接続用
ジョイントが、一方には充填剤を充填したキャピラリー
カラムを接続するための細径孔を有し、他方にはキャピ
ラリーチューブを接続するための細径孔を有し、これら
細径孔はお互いにつながって内部貫通孔を形成し、内部
貫通孔内には充填剤を保持するためのフリットがキャピ
ラリーカラム側に設置され、かつ両端部の内周部にそれ
ぞれ螺合ネジが刻設された接続用ジョイント本体と、該
接続用ジョイント本体両端部にそれぞれ螺合する貫通孔
を有するネジと、該接続用ジョイント本体と該ネジとの
間に各々介在されるフェラルとから構成され、さらに該
接続用ジョイントの材質が、電気的絶縁性を有すること
を要旨とするものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】まず、本発明のカラム接続用ジョイントに
ついて説明するが、このカラム接続用ジョイントは、本
体、フリット、ネジ、フェラルからなっており、まず本
体について説明する。
【0013】<カラム接続用ジョイント本体>本体の材
質としては、1)電気的絶縁性を有すること、2)電解
液との接触により腐食されないこと、3)カラム内で発
生するジュール熱に十分耐えること、4)接続用ジョイ
ントとして成形できるもの、であれば特に限定はない。
例えば、石英,硬質ガラス等の各種ガラス、ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニル,
ポリエチレンテレフタレート,ポリテトラフルオロエチ
レン,ポリイミド,ポリアミド,ポリエーテルエーテル
ケトン,フェノール樹脂,フッ素樹脂等の各種樹脂、ア
ルミナ,ジルコニア,チタニア,窒化ケイ素等の各種セ
ラミックス等から適宜選択して用いることができ、さら
に、本発明のカラム接続用ジョイントの構造、形状によ
っては1種単独のみならず、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。これらの内、成形の容易さから樹脂が、さ
らにポリエーテルエーテルケトンが好ましく用いられ
る。
【0014】本体の形状としては、その一方に、試料注
入側電極槽用キャピラリーチューブ又は検出器側電極槽
用キャピラリーチューブを接続するための細径孔を内部
貫通孔として有している。この細径孔の孔の直径として
は、使用されるキャピラリーチューブを本体に密着させ
るためにその外径よりわずかに大きい程度が好ましく、
より好ましくは直径0.25〜0.4mm程度の範囲か
ら適宜選択できる。また、細径孔の長さとしては、接続
作業に支障がないようなものであれば特に制限はない
が、約0.5〜1.0cmの範囲から適宜選択できる。
【0015】本体の他方には、充填剤を充填したキャピ
ラリーカラムを接続するための細径孔を有しており、上
述の細径孔とこの細径孔はお互いにつながって内部貫通
孔を形成している。この細径孔の孔の直径としては、使
用するキャピラリーカラムを本体に密着させるためにそ
の外径よりわずかに大きい程度が好ましく、より好まし
くは直径0.25〜0.4mm程度の範囲から適宜選択
できる。また、細径孔の長さとしては、接続作業に支障
がないようなものであれば特に制限はないが、約0.5
〜1.0cmの範囲から適宜選択できる。
【0016】本体の長さとしては、特に制限はなくその
目的に応じて適宜選択すればよいが、接続作業の容易さ
等の面から約1〜3cmの範囲から選択することが望ま
しい場合がある。
【0017】また、本体の内部貫通孔にはキャピラリー
カラムを接続するために用いられるフリットを固定する
ための凸部を設けることができ、この形状としてはフリ
ットが固定できるものであればよく、さらにキャピラリ
ーカラムの内径よりも大きい方が測定の際に移動相とな
る電解液が速やかに移動できることから好ましい。ま
た、凸部の厚みは本体の材質にもよるがフリット、キャ
ピラリーカラムを設置する際の圧力に耐えられる程度で
あればよい。
【0018】さらに、この本体の両端部の内周部にはそ
れぞれ刻設された螺合ネジ部分を有している。内周部に
螺合ネジ部を設ける場合、上記細径孔よりも一回り大き
い孔を設け、その大きい孔の部分に螺合ネジ部を刻設す
ることが適当な場合がある。
【0019】<フリット>次に、内部貫通孔内に有する
フリットについて説明する。
【0020】フリットの材質としては、1)電気的絶縁
性を有すること、2)電解液との接触により腐食されな
いこと、3)カラム内で発生するジュール熱に十分耐え
ること、4)フリットとして多孔性を有しかつ成形でき
るもの、であれば特に限定はない。
【0021】例えば石英、硬質ガラス等の各種ガラス、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、フェノール樹脂、フッ素樹脂等の各
種樹脂、アルミナ、ジルコニア、チタニア、窒化ケイ素
等の各種セラミックス等から適宜選択して用いることが
でき、さらに、これらは、その使用条件によっては1種
単独のみならず、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。これらの内、成形の容易さから樹脂が、さらにポリ
エーテルエーテルケトンが好ましく用いられる。
【0022】また、フリットは充填剤を保持するための
多孔性を有している。ここでいう多孔性とは、その孔の
直径が使用される充填剤の粒子径より小さく充填剤を保
持できれものであればよいが、好ましくは直径0.5〜
5μm程度の範囲から適宜選択でき、また、フリットの
孔はフリットを移動相の流れ方向に貫通する中空状の孔
を有したものであってもよい。
【0023】また、電解液流れ方向へのフリットの厚み
は、測定上試料成分ピークの拡がりに支障がないような
ものであれば特に制限はないが、約0.1〜1.5mm
の範囲から選択することが望ましい。フリットの直径と
しては、内部貫通孔に収まる大きさであればよいが、キ
ャピラリーカラム又はキャピラリーチューブの直径と同
じかやや大きい方が好ましい。
【0024】このようなフリットの形状の具体的な例と
しては図2、図3、図4、図5に示される形状が挙げら
れる。その用い方としては、カラム接続用ジョイントの
細径孔へキャピラリーカラム側より細径孔内の凸部に接
触するように配置し、その後キャピラリーカラムを細径
孔へ挿入することでよい。図4、図5のようなフリット
の場合は、径の小さな部分を先頭にして細径孔へ挿入し
て凸部に引っかけるようにすればよい。
【0025】<ネジ>次に、カラム接続用ジョイントを
構成する内部に貫通孔を有するネジについて説明する。
【0026】このネジは、接続用ジョイント本体両端部
それぞれに1個ずつ使用するもので、その形状及び材質
は両端部で異なってもよい。
【0027】ネジの材質としては、前記したカラム接続
用ジョイント本体の材質と同様、電気的絶縁性を有し、
カラム内で発生するジュール熱に十分耐え、さらに、ネ
ジとして成形できるものであれば特に限定はない。
【0028】例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポ
リアミド、ポリエーテルエーテルケトン、フェノール樹
脂、フッ素樹脂等の各種樹脂、アルミナ、ジルコニア、
チタニア、窒化ケイ素等の各種セラミックス等から適宜
選択して用いることができ、これらは、ネジの構造、形
状によっては1種単独のみならず、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。これらの内、成形の容易さから樹脂
が、さらにポリエーテルエーテルケトンが好ましく用い
られる。
【0029】このネジはその内部に貫通孔を有してお
り、貫通孔の一方は試料注入側電極槽用キャピラリーチ
ューブ又は検出器側電極槽用キャピラリーチューブを挿
入するためのものであり、孔の大きさは前記したカラム
接続用ジョイント本体の細径孔部と同様、使用するキャ
ピラリーチューブの太さに合わせて適宜選択できる。ま
た、貫通孔の他方はキャピラリーカラムを挿入するため
のものであり、この場合も孔の大きさはカラム接続用ジ
ョイント本体の細径孔部と同様、使用するキャピラリー
カラムの太さに合わせて適宜選択できる。
【0030】ネジの長さはカラム接続用ジョイント本体
の刻設部に相補的な構造を有し、キャピラリーチューブ
及びキャピラリーカラムを固定できるものであれば特に
制限はない。
【0031】<フェラル>次に、カラム接続用ジョイン
トを構成するフェラルについて説明する。
【0032】上記カラム接続用ジョイント本体と、その
両端部にそれぞれ螺合するネジとの間に介在されるフェ
ラルはカラム接続用ジョイント本体の両端部それぞれに
1個ずつ使用するものであり、その形状及び材質は両端
部で異なってもよい。
【0033】このフェラルの材質は、前記したネジの材
質と同様に、電気的絶縁性を有し、カラム内で発生する
ジュール熱に十分耐えることができ、さらに、フェラル
として成形できるものであれば特に限定はない。
【0034】例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポ
リアミド、ポリエーテルエーテルケトン、フェノール樹
脂、フッ素樹脂等の各種樹脂等から適宜選択して用いる
ことができ、これらは、必要に応じて1種単独のみなら
ず、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの
内、成形の容易さから樹脂が、さらにポリエーテルエー
テルケトンが好ましく用いられる。
【0035】このフェラルの形状も特に限定はなく、目
的に応じて適宜選択することができ、さらに必要であれ
ばカラム接続用ジョイントの両端部でそれぞれ異なって
もよい。
【0036】<キャピラリーチューブ>次に、各電極槽
に用いられるキャピラリーチューブについて説明する。
【0037】キャピラリーチューブは本発明に用いられ
る電極槽とキャピラリーカラムとを接続し、電解液を移
送させるためのものである。その構造、材質としては、
細管構造であってかつある程度曲げることのできるよう
な柔軟性を有しているものであれば特に限定されない。
【0038】例えば、フューズドシリカ製、ホウ珪酸ガ
ラス製等の各種ガラス、テフロン、ポリエーテルエーテ
ルケトン等の各種樹脂の材質の中空キャピラリーチュー
ブを用いることができる。また、その内壁は、注入され
た又はキャピラリーカラムで分離された試料成分が実質
的に吸着しないものが好ましく、例えば、EOFが発生
しない不活性化処理が施されているものが好ましい場合
がある。このキャピラリーチューブは内壁に固定相とし
ての種々の液体コーティングのない、あるいは固体吸着
剤が固定されていないものが好ましく、いわゆる空カラ
ムを用いることができるが、目的に応じて適当な長さ及
び固定相を有する種々のキャピラリーカラムを用いるこ
ともできる。
【0039】また、キャピラリーチューブの長さとして
は、使用される装置の各電極槽間の距離とキャピラリー
カラムの長さに合わせて適宜選択できるが、好ましくは
3〜数十cm程度のものであり、より好ましくは5〜数
十cm程度のものである。
【0040】キャピラリーチューブの太さとしては、試
料側電極槽及び検出器側電極槽に接続できるものであれ
ば特に限定はなく、目的に応じて適宜選択でき、好まし
くは外径0.25〜0.4mm程度、内径0.02〜
0.1mm程度の範囲から選択できる。
【0041】キャピラリーチューブは、試料側電極槽と
キャピラリーカラムの入口側をカラム接続用ジョイント
を介して接続するためのものと、キャピラリーカラムの
出口側を接続用ジョイントを介して検出器側電極槽に接
続するためのものがそれぞれ必要であり、一台の装置に
少なくとも2本を使用するが、それぞれのキャピラリー
チューブの長さ及び形状は異なってもよい。
【0042】<キャピラリーカラム>次に、充填剤が充
填されたキャピラリーカラムについて説明する。
【0043】キャピラリーカラムに使用するキャピラリ
ーチューブは、前記したキャピラリーチューブと同様な
ものであり、細管構造で、かつある程度曲げることので
きる柔軟性を有しているものであれば特に限定されな
い。
【0044】例えばフューズドシリカ製、ホウ珪酸ガラ
ス製等の各種ガラス、テフロン、ポリエーテルエーテル
ケトン等の各種樹脂の材質の中空キャピラリーチューブ
を用いることができる。また、その内壁は、注入された
またはキャピラリーカラムで分離された試料成分が吸着
しないものが好ましい場合がある。このチューブは内壁
に固定相としての種々の液体コーティングのない、ある
いは固体吸着剤が固定されていないものが好ましく、い
わゆる空カラムを用いることができる。
【0045】キャピラリーカラムの長さとしては、使用
する装置の各電極槽間の距離とキャピラリーチューブの
長さに合わせて適宜選択できるが、好ましくは数cm〜
1m程度のものであり、より好ましくは5〜数十cm程
度のものである。
【0046】キャピラリーカラムの太さとしては、カラ
ム接続用ジョイントに接続できるものであれば特に限定
はなく、目的に応じて適宜選択でき、好ましくは外径
0.25〜0.4mm程度、内径0.02〜0.1mm
程度の範囲から選択できる。
【0047】キャピラリーカラムに充填される充填剤の
種類としては、HPLCで使用することができる固定相
であれば特に限定されるものではなく、逆相分配型充填
剤、イオン交換型充填剤、ゲルろ過型充填剤、ゲル浸透
型充填剤などを挙げることができる。
【0048】キャピラリーチューブにHPLC用充填剤
を充填する充填方法は、キャピラリーチューブに充填剤
が充填できれば特に限定されるものではなく、乾式充填
法や湿式充填法などが目的に応じて適宜選択でき、好ま
しくは充填効率や充填剤の官能基への影響を考慮すると
湿式充填法が望ましい場合がある。
【0049】<キャピラリーチューブ及びキャピラリー
カラムの接続方法>次に、各キャピラリーチューブ及び
キャピラリーカラムの接続方法について説明する。
【0050】カラム接続用ジョイントにキャピラリーチ
ューブ及びキャピラリーカラムを挿入し、カラム接続用
ジョイント本体の両端部に螺合するネジで締め付けるこ
とにより、それらの間に介在するフェラルが押圧され、
カラム接続用ジョイントとキャピラリーチューブ及びキ
ャピラリーカラムが確実に接続されると同時に気密シー
ルすることができる。
【0051】キャピラリーチューブとキャピラリーカラ
ムの接続はカラム接続用ジョイントを介して行うが、キ
ャピラリーカラム内での試料の拡散による分離能低下を
防ぐため、カラム接続用ジョイントに挿入されるキャピ
ラリーチューブをできるだけカラム接続用ジョイント内
部のフリット付近にまで挿入することが好ましい場合が
ある。
【0052】カラム接続用ジョイントを用いる際は、例
えば、装置の試料側電極槽に1本目のキャピラリーチュ
ーブを接続し、次にカラム接続用ジョイントを用いてこ
のキャピラリーチューブと充填剤を充填したキャピラリ
ーカラム入口側を接続し、キャピラリーカラム出口側に
もう一つの接続用ジョイントを用いて2本目のキャピラ
リーチューブを接続し、さらにこのキャピラリーチュー
ブを検出器側機器に接続する。すなわち、カラム接続用
ジョイントを用いて充填剤を充填したキャピラリーカラ
ムを接続する場合、1台の装置に最低2個のカラム接続
用ジョイントを使用する。それぞれの接続用ジョイント
は材質、形状等が異なっていてもよい。なお、上述の接
続順序は作業手順に応じて適宜変更してもよい。
【0053】<カラム接続用ジョイントにて接続された
キャピラリーチューブ及び/又はキャピラリーカラム>
上記記載の種々の部品を用い、キャピラリーチューブ及
び/又はキャピラリーカラムを本発明のカラム接続用ジ
ョイントにフリットを介して接続して得ることができ
る。このカラムは、CECにより分離能力を低下させる
ことなく、装置に組み込むことができる。また、このカ
ラムは必要に応じてカラム同士を接続し、種々の充填剤
が充填されたキャピラリーカラムを組み合わせて用いる
こともできる。さらに、このカラムは充填剤の劣化がな
い条件で長期間保管しておき、必要時に装置に組み込ん
で用いることもできる。
【0054】<CEC装置>上記記載のカラム接続用ジ
ョイントにて接続されたカラムを図1に示される部品と
を組み合わせてCEC装置として利用することができ
る。
【0055】このCEC装置は、本発明のカラム接続用
ジョイント7a、7bを有したキャピラリーカラム8、
試料注入側電極槽用キャピラリーチューブ6、検出器側
電極槽用キャピラリーチューブ9、高圧電源装置1及び
電源ケーブル2、電極3、試料注入側電極槽4及び検出
器側電極槽5、検出セル11を有した検出器10、デー
タ処理装置12から構成されている。
【0056】1)キャピラリーチューブ 検出器側電極槽用キャピラリーチューブ9は検出器10
と検出器側電極槽5とをつなぐものであり、また、試料
注入側電極槽用キャピラリーチューブ6はキャピラリー
カラム8と試料注入側電極槽4とをつなぐものであり、
これらはいずれも公知のものを用いることができる。
【0057】2)試料注入側電極槽及び検出器側電極槽 本発明の目的を達成できるものであれば特に制限なく、
公知のものを用いることができる。
【0058】3)電極 試料注入側電極槽及び検出器側電極槽に設置され、公知
のものを用いることができる。
【0059】4)高圧電源装置 本発明に用いられる高圧電源装置としては、電圧が約3
0kVまで、電流は100〜300μAまでの範囲の出
力を有する装置であれば、特に限定するものではなく、
目的に応じて適宜選択でき、好ましくは測定試料に応じ
て出力電極が反転できるものが望ましい。また、電源ケ
ーブルとしては用いられる高圧電源装置が適切に稼働
し、電極3へ電気が伝えられるものであればよく、公知
のものを用いることができる。
【0060】5)検出器 本発明に用いられる検出器10としては、試料成分を検
出できるものであれば、特に限定するものではなく、紫
外可視検出器、多波長検出器、蛍光検出器、電気伝導度
検出器、示差屈折検出器などを挙げることができる。ま
た、検出セル11は検出器に応じたものを用いればよ
く、公知のものを用いることができる。
【0061】6)データ処理装置 データ処理装置12は、検出器より得られるデータを記
録、処理できるものであれば公知のものを用いることが
でき、例えば、紙等に記録できるものや、データ入出力
機能を備え、コンピュータによる処理が可能な装置な
ど、本発明の目的を達成できるあらゆる処理装置が採用
できる。
【0062】7)試料注入方法 本発明に用いられる試料注入方法としては、試料成分を
キャピラリーチューブに注入できるものであれば、特に
限定するものではなく、落差法、電気泳動法、加圧法、
吸引法などを挙げることができ、目的に応じて適宜選択
できる。
【0063】
【実施例】以下、図面を使って本発明の実施の形態を説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0064】実施例1 図1は本発明のキャピラリー電気クロマトグラフィー装
置の構成図である。図1において共通する部品及び相互
の関係は共通の符号を付して説明は省略する。
【0065】ここで図1においては、1は高電圧電源装
置であり、2及び3は高電圧電源装置に接続された電圧
ケーブル及び電極である。4及び5は試料注入側電極槽
及び検出器側電極槽である。6は試料注入側電極槽用キ
ャピラリーチューブであり、7a及び7bは内部にフリ
ットを有する接続用ジョイントであり、8は充填剤を充
填したキャピラリーカラムであり、9は検出器側電極槽
用キャピラリーチューブである。10及び11はUV検
出器及び検出セルであり、12はデータ処理装置であ
る。
【0066】図1に示すように、本発明のキャピラリー
電気クロマトグラフィー装置において、内部にフリット
を有する接続用ジョイント7は、充填剤を充填したキャ
ピラリーカラム8の両側に接続する必要があり、装置1
台につき最低2個必要とする。
【0067】実施例2 図6は、本発明のキャピラリー電気クロマトグラフィー
装置に用いる、キャピラリーチューブ及びキャピラリー
カラムを接続するためのカラム接続用ジョイントの軸方
向の断面の模式図例である。図6においては、共通する
部品及び相互の関係は共通の符号を付して説明は省略
し、後に示す図7、図8、図9においても同様である。
【0068】図6においては、13は接続用ジョイント
本体であり、この本体は一方にキャピラリーチューブ2
4を接続するための細径孔14、他方にはキャピラリー
カラム25を接続するための細径孔15を有し、これら
細径孔はお互いにつながり、カラム接続用ジョイント本
体13にある凸部27の内側に内部貫通孔16を形成
し、かつ両端部の内周部にそれぞれ螺合ネジ17及び1
8が刻設されている。また19は、充填剤を保持するた
めのフリットであって図6では図2、図3に示される形
状のフリット19が用いられており、20及び21はそ
れぞれ貫通孔を有するネジであり、22及び23はカラ
ム接続用ジョイント本体と該ネジとの間に介在されるフ
ェラルであり、24は電極槽側(試料用電極槽も含む)
または検出器用電極槽側キャピラリーチューブであり、
25はキャピラリーカラムであり、26はHPLC用充
填剤である。
【0069】図6のように、カラム接続用ジョイントと
キャピラリーチューブ24及びキャピラリーカラム25
を接続し、貫通孔を有するネジ20及び21を各々締め
込んで行けば、フェラル22及び23が変形してカラム
接続用ジョイント本体13に各々密着、固定することが
できる。
【0070】実施例3 図7では、実施例2の図6のカラム接続用ジョイント本
体13にある凸部27の内径を大きくし、キャピラリー
チューブ24を凸部27に貫通させて図2、図3に示さ
れる形状のフリット19と直接接するようにしている。
図7において、キャピラリーチューブ24とキャピラリ
ーカラム25とは入れ替えることもできる。
【0071】実施例4 図8は、実施例3の図7でキャピラリーチューブ24を
キャピラリーカラム25とし、2本のキャピラリーカラ
ム25を用いた例である。
【0072】実施例5 図9では、実施例2の図6におけるフリットの代わり
に、図4、図5に示される形状のフリットを用い、キャ
ピラリーチューブ及びキャピラリーカラムがフリット1
9と直接接するようにしている。
【0073】実施例6 ベンジルアルコールに電解液を添加後、振とう機で完全
に溶解させ、測定試料とした。CECの測定条件とし
て、高電圧電源装置(日本分光(株)製、890−C
E)、充填剤として、TSKgel G3000SWX
L(東ソー製)を充填したキャピラリーカラム(内径
0.1mm、長さ15cm)、試料注入側電極槽用キャ
ピラリーチューブとしてフューズドシリカチューブ(内
径0.1mm、長さ5cm)、検出器側電極槽用キャピ
ラリーチューブとしてフューズドシリカチューブ(内径
0.1mm、長さ20cm)、内部にフリットを有する
接続用ジョイントの材質には、ポリエーテルエーテルケ
トンを使用した。検出器として紫外可視検出器(日本分
光(株)製、870―CE)を用い、測定波長は200
nmを使用した。電解液としては50mM燐酸水素二ナ
トリウム(pH7.0)を使用した。試料注入法として
は、落差法(5cm、10sec)を用いて印加電圧5
kV、印加電流50μAで電気泳動を行った。その結果
より得られたクロマトグラムを図10に示す。
【0074】実施例7 実施例6と同様の測定条件でCECにより測定した。測
定試料として、牛血清アルブミン、オブアルブミン(卵
白アルブミン)、ミオグロビン及びp−アミノ安息香酸
の混合物を用いた。まず、混合物に電解液を添加後、振
とう機で完全に溶解させ、測定試料とした。検出器には
紫外可視検出器870−CEを用い、測定波長は200
nmとした。なお、電解液には20mM燐酸二水素ナト
リウム(pH2.4)を使用した。試料注入には、手動
による加圧法を用い、印加電圧5kV、印加電流36μ
Aで電気泳動を行った。その結果得られたクロマトグラ
ムを図11に示す。
【0075】
【発明の効果】以上述べてきたように、従来のキャピラ
リーカラム構造を試料注入側電極槽用キャピラリーチュ
ーブ、充填剤を充填したキャピラリーカラム及び検出器
側電極槽用キャピラリーチューブに分割し、かつおのお
のを内部にフリットを有する接続用ジョイントで接続さ
せることによって、1)キャピラリーカラム毎のフリッ
ト及び検出セルの作製操作を省略し充填及び作製方法を
簡素化する、2)キャピラリーカラムの交換操作を容易
にする、3)CHPLCでも分析カラムとして適用でき
ることを可能とし、実用性の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャピラリー電気泳動装置の構成図の
1例である。
【図2】本発明のカラム接続用ジョイントに用いられる
フリットの断面方向からみた模式図例である。
【図3】本発明のカラム接続用ジョイントに用いられる
フリットの斜面方向からみた模式図例である。
【図4】本発明のカラム接続用ジョイントに用いられる
フリットの断面方向からみた模式図例である。
【図5】本発明のカラム接続用ジョイントに用いられる
フリットの斜面方向からみた模式図例である。
【図6】本発明のカラム接続用ジョイントを用いてキャ
ピラリーカラム及びキャピラリーチューブを接続したも
のの軸方向の断面の模式図例である。
【図7】本発明のカラム接続用ジョイントを用いてキャ
ピラリーカラム及びキャピラリーチューブを接続したも
のの軸方向の断面の模式図例である。
【図8】本発明のカラム接続用ジョイントを用いてキャ
ピラリーカラムを接続したものの軸方向の断面の模式図
例である。
【図9】本発明のカラム接続用ジョイントを用いてキャ
ピラリーカラム及びキャピラリーチューブを接続したも
のの軸方向の断面の模式図例である。
【図10】実施例6で得られたクロマトグラムであり、
X軸(横軸)はCEC測定における保持時間(単位は、
分)を示し、Y軸(縦軸)は得られたピークの強度(単
位は任意)を示す。
【図11】実施例7で得られたクロマトグラムであり、
X軸(横軸)はCEC測定における保持時間(単位は、
分)を示し、Y軸(縦軸)は得られたピークの強度(単
位は任意)を示す。
【符号の説明】
図における番号は共通であり、以下に番号の意味を示
す。 1:高電圧電源装置 2:高電圧用ケーブル 3:電極 4:試料注入側電極槽 5:検出器側電極槽 6:試料注入側電極槽用キャピラリーチューブ 7a、b:内部にフリットを有する接続用ジョイント 8:充填剤を充填したキャピラリーカラム 9:検出器側電極槽用キャピラリーチューブ 10:紫外可視検出器 11:検出セル 12:データ処理装置 13:カラム接続用ジョイント本体 14:キャピラリーチューブを接続するための細径孔 15:キャピラリーカラムを接続するための細径孔 16:内部貫通孔 17、18:螺合ネジ 19:フリット 20、21:貫通孔を有するネジ 22、23:フェラル 24:キャピラリーチューブ 25:キャピラリーカラム 26:充填剤 27:カラム接続用ジョイント本体にある凸部 28:ベンジルアルコールのピーク 29:牛血清アルブミンのピーク 30:ミオグロビンのピーク 31:オブアルブミンのピーク 32:p−安息香酸のピーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方には充填剤が充填されたキャピラリー
    カラムを接続するための細径孔を有し、他方にはキャピ
    ラリーチューブを接続するための細径孔を有し、これら
    細径孔は互いにつながって内部貫通孔を形成し、内部貫
    通孔内には充填剤を保持するためのフリットが設置さ
    れ、かつ両端部の内周部にそれぞれ螺合ネジが刻設され
    たカラム接続用ジョイント本体と、前記カラム接続用ジ
    ョイント本体の両端部にそれぞれ螺合する貫通孔を有す
    るネジと、前記カラム接続用ジョイント本体と前記ネジ
    との間に各々介在されるフェラルと、から構成されるこ
    とを特徴とするカラム接続用ジョイント。
  2. 【請求項2】内部貫通孔内にフリットを保持するための
    凸部を有することを特徴とする請求項1に記載のカラム
    接続用ジョイント。
  3. 【請求項3】カラム接続用ジョイントがキャピラリー電
    気クロマトグラフィーのキャピラリーカラムを接続する
    ためのものであって、前記カラム接続用ジョイントの材
    質が、電気的絶縁性を有しかつ、ガラス、樹脂及びセラ
    ミックスからなる群より選ばれる1種単独又は2種以上
    を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のカラム接続用ジョイント。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のカラム接
    続用ジョイントがキャピラリーカラムに接続してなるこ
    とを特徴とするキャピラリーカラム。
  5. 【請求項5】充填剤が高速液体クロマトグラフィー用の
    固定相であることを特徴とする請求項4に記載のキャピ
    ラリーカラム。
  6. 【請求項6】試料を泳動させるキャピラリーと、前記キ
    ャピラリーの両側に設置された試料注入側電極槽及び検
    出器側電極槽と、これらの電極槽に設置された電極より
    ケーブルを介して接続され前記キャピラリー内で試料を
    泳動させるための高電圧電源と、前記キャピラリーの途
    中に設置された前記試料を検出するための検出部とを備
    えたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置におい
    て、前記キャピラリーを、充填剤が充填されたキャピラ
    リーカラムと、前記キャピラリーカラムの両側に試料注
    入側電極槽用キャピラリーチューブ及び検出器側電極槽
    用キャピラリーチューブとに分け、前記キャピラリーカ
    ラムと前記キャピラリーチューブとを請求項1〜3のい
    ずれかに記載のカラム接続用ジョイントを介在して接続
    されてなることを特徴とするキャピラリー電気クロマト
    グラフィー装置。
  7. 【請求項7】キャピラリーカラムを2以上有し、キャピ
    ラリーカラム同士を請求項1〜3のいずれかに記載の接
    続用ジョイントを介在して接続されてなることを特徴と
    する請求項6に記載のキャピラリー電気クロマトグラフ
    ィー装置。
  8. 【請求項8】キャピラリーカラムに充填された充填剤が
    高速液体クロマトグラフィー用の固定相であることを特
    徴とする請求項6又は請求項7に記載のキャピラリー電
    気クロマトグラフィー装置。
JP10262838A 1998-09-17 1998-09-17 カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置 Pending JP2000088805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10262838A JP2000088805A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10262838A JP2000088805A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000088805A true JP2000088805A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17381330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10262838A Pending JP2000088805A (ja) 1998-09-17 1998-09-17 カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000088805A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101608A1 (en) * 2002-06-03 2003-12-11 Chung, Kwang, Choon Stainless steel tubing/frit with sintered inorganic particle, the chromathography comprising it, and their manufacturing method
WO2007015456A1 (ja) * 2005-08-03 2007-02-08 Japan Science And Technology Agency 分析方法、及び該分析方法に用いる装置
CN100360934C (zh) * 2003-03-21 2008-01-09 中国人民解放军军事医学科学院放射与辐射医学研究所 一种毛细管色谱柱筛板制作和装填的新方法
JP2013195240A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Shimadzu Corp キャピラリー組立品
JP7093127B1 (ja) 2021-02-02 2022-06-29 エースバイオアナリシス株式会社 マイクロカラム
CN115078602A (zh) * 2022-05-30 2022-09-20 郑州大学第一附属医院 一种毛细管高压液相色谱柱及其超声制备方法和应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101608A1 (en) * 2002-06-03 2003-12-11 Chung, Kwang, Choon Stainless steel tubing/frit with sintered inorganic particle, the chromathography comprising it, and their manufacturing method
KR100505361B1 (ko) * 2002-06-03 2005-08-03 정원조 소결 무기 분말 프릿이 장착된 금속 튜빙/프릿 및 이를이용하여 제작하는 크로마토그래피 컬럼
US7132046B2 (en) 2002-06-03 2006-11-07 Won Jo Cheong Stainless steel tubing/frit with sintered inorganic particle, the chromatography comprising it, and their manufacturing method
CN100360934C (zh) * 2003-03-21 2008-01-09 中国人民解放军军事医学科学院放射与辐射医学研究所 一种毛细管色谱柱筛板制作和装填的新方法
WO2007015456A1 (ja) * 2005-08-03 2007-02-08 Japan Science And Technology Agency 分析方法、及び該分析方法に用いる装置
JP2013195240A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Shimadzu Corp キャピラリー組立品
JP7093127B1 (ja) 2021-02-02 2022-06-29 エースバイオアナリシス株式会社 マイクロカラム
JP2022118508A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 エースバイオアナリシス株式会社 マイクロカラム
CN115078602A (zh) * 2022-05-30 2022-09-20 郑州大学第一附属医院 一种毛细管高压液相色谱柱及其超声制备方法和应用
CN115078602B (zh) * 2022-05-30 2024-05-28 郑州大学第一附属医院 一种毛细管高压液相色谱柱及其超声制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Crego et al. Electrochromatography
US5744100A (en) Connectorized capillaries for use with separation instrumentation components
Knox et al. Electrochromatography in packed tubes using 1.5 to 50 μm silica gels and ODS bonded silica gels
Robson et al. Capillary electrochromatography: A review
CA2243959C (en) Method and apparatus for reducing the distortion of a sample zone eluting from a capillary electrophoresis capillary
US7402229B2 (en) Fabrication and use of semipermeable membranes and gels for the control of electrolysis in a microfluidic device
Behnke et al. Evaluation of the parameters determining the performance of electrochromatography in packed capillary columns
Dadoo et al. Advances in capillary electrochromatography: Rapid and high-efficiency separations of PAHs
CN106999797B (zh) 用于分离分子的设备和方法
Wan Capillary electrochromatography: effect of electrolyte concentration on electroosmotic flow and column efficiency
JP2953590B2 (ja) 放電イオン化検知器
JP2000088805A (ja) カラム接続用ジョイント、キャピラリーカラム及びこれを用いたキャピラリー電気クロマトグラフィー装置
Kamande et al. Open‐tubular capillary electrochromatography using a polymeric surfactant coating
Nakagawa et al. SEPARATION AND DETERMINATION OF CEFPIRANIDE IN HUMAN PLASMA BY ELECTROKINETIC CHROMATOGRAPHY WITH A MICELLAR SOLUTION AND AN OPEN TUBULAR-FUSED SILICA CAPILLARY
Howard et al. Electroosmotically driven thin-layer electrochromatography on silica media
US8449746B2 (en) Systems and methods for coupling molecule separation devices to analytical instruments
CN210108829U (zh) 一种毛细管电泳的样品浓缩装置
CN102120754B (zh) 用于等电聚焦电泳的微型毛细管阵列装置
Feng et al. In‐line coupling SPE and CE for DNA preconcentration and separation
CN104614457B (zh) 一套中压制备型电色谱分离装置
Ding et al. Separation of rhubarb anthraquinones by capillary electrochromatography
JP2007040816A (ja) 分析方法、及び該分析方法に用いる装置
JP2023167508A (ja) 充填剤含有マイクロカラム
Li et al. Electrophoretic separation with 2-mm inner diameter fused-silica microcolumn packed with quartz microncrystals and its application
Choudhary Fundamentals of capillary electrochromatography and its coupling with mass spectrometry

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318