JP2000087263A - エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

エッチング方法及びエッチング装置

Info

Publication number
JP2000087263A
JP2000087263A JP10254003A JP25400398A JP2000087263A JP 2000087263 A JP2000087263 A JP 2000087263A JP 10254003 A JP10254003 A JP 10254003A JP 25400398 A JP25400398 A JP 25400398A JP 2000087263 A JP2000087263 A JP 2000087263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
substrate
processed
tray
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10254003A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Yoneda
郁男 米田
Hideki Kanai
秀樹 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10254003A priority Critical patent/JP2000087263A/ja
Publication of JP2000087263A publication Critical patent/JP2000087263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】RIEにおいて、エッチング加工の異常や、エ
ッチング速度の変化を抑制する。 【解決手段】真空槽10が、シールド13によって、反
応室11と予備室12とに分けられている。なお、シー
ルド13には、後述するトレー22が移動するための開
口部が設けられている。反応室11内には、プラズマ生
成時にインピーダンスの整合をとる整合器18を介して
高周波電源19に接続された下部電極17が設置されて
いる。また、図示されてはいないが、ロードロック16
内に設置され、フォトマスク23が載置されたトレー2
2を真空槽10内に、搬送するための第1の搬送手段が
設置されている。また、図示されてはいないが、予備室
12内のフォトマスクをトレー22ごと反応室11に移
動し、下部電極17上にフォトマスク23を載置する第
2の搬送手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定な状態でエッ
チングを行うことが可能なエッチング方法及びRIE装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】クロムマスク及びハーフトーンマスクや
レベンソンマスクなど位相シフトマスクの遮光膜パター
ンや位相シフタパターン等の加工に、RIE装置が用い
られている。RIE装置は反応室内の電極上に配置され
た被処理基板上に、高周波電場,磁場又は電子ビームな
どによりプラズマを形成し、プラズマ中の反応性イオン
及び電子を、電極に印加した高周波電場により被処理基
板上に引き付けて被加工試料のエッチングを行う。
【0003】このようなRIE装置を用いてフォトマス
クのパターンエッチングを行う場合、フォトマスクを反
応室内の下部電極上に搬送した後、反応室にエッチング
ガスを導入し、所望の圧力に調整後、高周波電力を下部
電極と対向電極との間に印加することでプラズマを形成
し、エッチングを行っていた。
【0004】しかしながら、プラズマ形成前に設定した
エッチングガス圧力調整値は、高周波電力印加によるプ
ラズマ形成直後に変化する。この圧力変動は、圧力調整
バルブなどにより自動的に又は手動で調整するまで継続
する。このため、エッチングの初期に、圧力は所望の値
からずれ、エッチング形状の異常や、図6に示すような
エッチング速度の変化などが生じるという問題があっ
た。
【0005】さらに高周波電力印加の瞬間からプラズマ
形成、インピーダンスの整合がとれるまでには、整合器
のバリコン動作時間などからタイムラグを生じていた。
エッチング初期には、インピーダンスの整合がとれてい
ないので、プラズマの放電状態が不安定となる。放電状
態が不安定な状態でのエッチングでは、正常なエッチン
グが不可能であり、エッチング時間制御の精度が低下す
るなどの理由からエッチング形状の異常や、エッチング
速度の変化が生じていた。この結果、マスクパターン加
工形状が悪化したり、位相シフトマスクのシフタエッチ
ング時に位相精度が低下するなど問題を生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、プラ
ズマが形成してから、プラズマの放電状態が安定するま
でに時間がかかるので、正常なエッチングが不可能であ
るという問題があった。本発明の目的は、正常なプラズ
マの状態でエッチングを行い、エッチング加工の異常
や、エッチング速度の変化を抑制し得るエッチング方法
及びRIE装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1) 本発明(請求項1)のエッチング方法は、 マ
ッチング・ボックスを介して高周波電源が接続され、真
空槽内に設置された導電性ステージ上に被処理基板を配
置し、該ステージに対してエッチングガスのプラズマ中
のイオンを引きつけることによって、該基板に対してR
IE法によるエッチングを行うエッチング方法であっ
て、前記被処理基板を前記真空槽内の前記導電性ステー
ジ上以外の領域に搬送するステップと、前記エッチング
ガスのプラズマを生成すると共に、前記マッチング・ボ
ックスによってインピーダンス整合をとるステップと、
前記インピーダンス整合がとれた後、前記被処理基板を
前記導電性ステージ上に配置して、該基板に対してRI
E法によるエッチングを行うステップとを含むことを特
徴とする。
【0008】本発明の好ましい実施態様を以下に示す。 (2) 本発明(請求項2)のエッチング方法は、マッ
チング・ボックスを介して高周波電源が接続され、真空
槽内に設置された導電性ステージ上に被処理基板を配置
し、該ステージに対してエッチングガスのプラズマ中の
イオンを引きつけることによって、該基板に対してRI
E法によるエッチングを行うエッチング方法であって、
表面に前記被処理基板が埋め込まれる凹部が設けられた
処理領域と,該処理領域以外の領域で前記導電性ステー
ジを覆うことが可能な待避領域とを具備し,該基板とほ
ぼ同じ誘電率を有する材料で構成されたトレーの該凹部
に該基板を埋め込んだ後、該ステージ上に前記トレーの
待避領域を載置するステップと、前記エッチングガスの
プラズマを生成すると共に、前記マッチング・ボックス
によってインピーダンス整合をとるステップと、前記イ
ンピーダンス整合がとれた後、前記導電性ステージ上に
該トレーの処理領域を載置して該ステージ上に前記被処
理基板を配置することによって、該基板に対してRIE
法によるエッチングを行うステップとを含むことを特徴
とする。
【0009】エッチングする工程と、前記エッチングに
よって形成された溝の深さ又は幅を前記真空槽内で図る
工程とを交互に行って所定のエッチング量の溝を形成す
る。前記被処理基板を前記基板上に載置する前及び後
(エッチング中)に、該被処理基板の温度が一定となる
ように制御する。
【0010】前記被処理基板が絶縁性の基板であり、透
光性基板上に形成された遮光膜または半透明膜が形成さ
れたフォトマスク基板である。 (3) 本発明(請求項3)のエッチング装置は、真空
槽内の導電性ステージ上に被処理基板を載置し、該ステ
ージに対してエッチングガスのプラズマ中のイオンを引
きつけることによって、RIE法による該基板のエッチ
ングを行うエッチング装置であって、前記被処理基板を
前記真空槽内の前記導電性ステージ上以外の領域に搬送
する第1の搬送手段と、第1の搬送手段によって真空槽
内に搬送された前記被処理基板を、前記導電性ステージ
上に載置する第2の搬送手段とを具備してなることを特
徴とする。
【0011】本発明の好ましい実施態様を以下に示す。
前記真空槽内には、前記被処理基板が通過する開口部を
有するシールドが設置され、該シールドによって、第1
の搬送手段によって前記被処理基板が搬送される予備室
と、前記導電性ステージが設置された前記反応室とに分
離されている。
【0012】前記真空槽の内部、特に前記予備室内に
は、エッチングによって形成された溝の深さを測定する
手段、触針式段差測定器(プロファイラー),AFM,
光学的位相差測定器,透過率計または反射型膜厚測定器
の内少なくとも一つ、又は寸法測定器が設置されてい
る。
【0013】前記真空槽内には、第1の搬送手段によっ
て搬送された基板が載置される第1の温度調節機構と、
前記導電性ステージの下部に設置された第2の温度調節
機構とが設置されている。 (4) 本発明(請求項5)のトレーは、構成(3)に
記載のエッチング装置における前記被処理基板の搬送に
用いるトレーであって、表面に前記被処理基板が埋め込
まれる凹部が形成された処理領域と、前記処理領域以外
の領域で前記導電性ステージを覆うことが可能な待避領
域とを具備し、前記被処理基板とほぼ同じ誘電率を有す
る材料で構成されていることを特徴とする。
【0014】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。被処理基板を導電性ステージ上
に載置させないでプラズマを形成して、インピーダンス
整合をとった後、被処理基板をステージ上に載置するこ
とで、正常な状態で被処理基板のエッチングを行うこと
ができ、エッチング形状の異常並びにエッチング速度の
変化を抑制することができる。
【0015】又、プラズマを生成してから、インピーダ
ンス整合がとれるまでには通常時間がかかるが、予めイ
ンピーダンス整合をとっておくことによって、被処理基
板をステージ上に載置してから再びインピーダンス整合
がとれるまでの時間を大幅に短縮することができ、プラ
ズマの形成の遅れによるエッチング時間の計測誤差が抑
制される。
【0016】この結果、エッチング時間の長短によるエ
ッチング速度の変化及びエッチング形状の変化が小さく
なった。その結果、位相シフトマスクの位相シフタ量誤
差及び透過率変動や、通常の遮光マスクの遮光パター
ン、ハーフトーンマスクのシフターパターンなどの寸法
変動が小さく、焦点深度の大きいフォトマスクを作成す
ることが出来た。
【0017】また、被処理基板とほぼ同じ誘電率を有す
る材料で構成されたトレーで導電性ステージ上を覆って
プラズマを形成した後、トレーを移動させて被処理基板
を導電性ステージ上に載置することで、インピーダンス
整合調整が瞬時に終了し、圧力変動もほとんど無く、プ
ラズマ形成初期の異常エッチングやデポ、プラズマ形成
の遅れによるエッチング時間計測誤差が更に少なくな
る。
【0018】また、真空槽をシールドによって予備室と
反応室とに分けることによって、導電性ステージ上に載
置する前の被処理基板にプラズマがかかるのを抑制する
ことができ、エッチング量の制御を制御良く行うことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態に係わ
る平行平板型RIE装置の概略構成を示す図である。図
1(a)はRIE装置の平面図、図1(b)は同図
(a)のA−A’部の断面図である。
【0020】真空槽10が、シールド13によって、反
応室11と予備室12とに分けられている。なお、シー
ルド13には、後述するトレー22が移動するための開
口部が設けられている。反応室11と予備室12とは差
動排気される。また、反応室11の排気口には、反応室
11内の圧力を調整するための自動圧力調整バルブ14
が接続されている。そして、真空槽10にゲートバルブ
15を介して、ロードロック16が接続されている。
【0021】反応室11内には、プラズマ生成時にイン
ピーダンスの整合をとる整合器18を介して高周波電源
19に接続された下部電極(導電性ステージ)17が設
置されている。そして、下部電極17上に、ガス供給系
21から供給されたエッチングガスをシャワーノズルか
ら下部電極17に向けて排出し、接地された対向電極2
0が離間配置されている。
【0022】なお、被処理基板として厚さ0.25イン
チ,6インチ角の正方形のフォトマスク23を用いた。
このため、フォトマスクが載置されるトレー22は、厚
さ8mm、大きさが300mmx600mmの合成石英
板に、154mm角,深さ6.4mmの掘り込み領域を
設けた構造とし、掘り込み領域にフォトマスクを埋め込
む事が出来るようにしている。
【0023】また、下部電極17及び対向電極20は3
00mm角の正方形のアルマイト板であり、電極17,
20間の間隔は80mmとしている。シールド13は、
接地されたアルマイト板であり、トレー22が通過する
開口部の高さを15mmとした。
【0024】また、図示されてはいないが、ロードロッ
ク16内に設置され、フォトマスク23が載置されたト
レー22を真空槽10内に、搬送するための第1の搬送
手段が設置されている。なお、ロードロック16から真
空槽10内にトレーを搬送する際、フォトマスク23が
予備室12内に存在するようにする。また、図示されて
はいないが、予備室12内のフォトマスクをトレー22
ごと反応室11に移動し、下部電極17上にフォトマス
ク23を載置する第2の搬送手段が設けられている。
【0025】このような構造を持つRIE装置によりフ
ォトマスクのパターンエッチングを行う手順を図2を用
いて説明する。本実施形態では、加工するフォトマスク
のパターンの一例として、位相シフトマスクの一つであ
る基板掘り込み型レベンソンマスクのシフターパターン
を取り上げる。
【0026】先ず、図2(a)に示すように、フォトマ
スク23をトレー22に取り付ける。トレーへの取付
は、RIE装置外でトレー上の掘り込み領域にフォトマ
スクを装着することにより行う。そして、トレー22を
ロードロック16内に設置し、ロードロック16を真空
引きする。
【0027】次いで、図2(b)に示すように、ゲート
バルブ15を開けて、第1の搬送手段を用いてトレー2
2を真空槽10内に搬送して、ゲートバルブ15を閉じ
る。このとき、トレー22の向きは、トレー22上のフ
ォトマスク23が予備室12内に存在し、且つフォトマ
スク23の無い領域のトレー22が下部電極17上に載
置されるようにする。
【0028】そして、反応室11にエッチングガスを導
入してから、反応室11のガス圧力を所望の値に調整す
る。本実施形態では、ガス供給系11からエッチングガ
スを対向電極20に供給し、対向電極20に設けたシャ
ワーヘッドからエッチングガスを反応室11内に導入す
る。また、圧力調整は、反応室11を真空引きしている
ポンプとの間に設けた自動圧力調整バルブ14により自
動的に調整している。
【0029】一方、予備室12では、圧力調整バルブを
全開として差動排気することにより、反応室11より低
い圧力に保たれている。なお、エッチングガスとしては
CF4 を用い、その流量は100sccm、且つ反応室
内の圧力が50mTorrになるように調節した。この
とき予備室12の圧力は1mTorrであった。
【0030】その後、下部電極17上にフォトマスク2
3が載っていない状態のまま、高周波電源19から高周
波電力を下部電極17に印加してプラズマ31を形成す
る。なお、プラズマ31が形成されても、シールド13
の作用と差動排気により、プラズマが予備室12に形成
されない。従って、予備室12内に設置されたフォトマ
スク23のエッチングは行われない。
【0031】そして、プラズマ31の形成後、整合器1
8によってインピーダンスの整合をとって、高周波電力
の反射が無くなるようにする。さらに、プラズマの形成
によって変動した反応室11内の圧力が所望値に再調整
された事を確認する。
【0032】次いで、図2(c)に示すように、プラズ
マ31が形成された状態のまま、第2の搬送手段によっ
てトレー22を移動させ、フォトマスク23を下部電極
17上に載置する。本実施形態の場合、トレー22の移
動に要した時間はおおむね1秒以下であった。この瞬間
からフォトマスク23のエッチングが開始され、エッチ
ング時間の計測を開始する。
【0033】所望のエッチング時間が経過した後、第2
の搬送手段によってトレー22を移動させてフォトマス
ク23を下部電極17上から予備室に移動させ(図2
(b)の状態)、フォトマスク23のエッチングを停止
させる。
【0034】本実施形態によれば、トレー22を移動し
てもインピーダンスの変化が極めて小さいために、イン
ピーダンスの整合のずれも極めて小さく、整合器を再調
整する必要がほとんど無いか、またはインピーダンスの
再整合が瞬時に終了することになる。本実施形態では整
合ずれは無かった。また、既にプラズマ形成されていた
事で、圧力変動もほとんど無かった。
【0035】予備室12をシールドで遮蔽して差動排気
することによって、反応室11よりも低圧にしたこと
で、予備室12にはプラズマが形成されず、予備室12
内のフォトマスク23には、エッチングや堆積が生じな
かった。
【0036】上述のエッチング方法により、エッチング
初期の圧力変動やエッチング時間計測値のずれがほとん
ど無くなった。例えば掘り込みレベンソンマスク位相シ
フタエッチングでは、フォトマスクを電極間に搬送して
からプラズマ形成する従来法でエッチングした場合、エ
ッチング初期の圧力変動、整合ずれ時間がおよそ10秒
程度存在した。しかし、本実施例のエッチング方法によ
ればエッチング開始時の圧力変動、整合ずれ時間は0秒
であった。
【0037】エッチング初期の圧力変動、整合ずれが無
かったことで、エッチング時間の長短によるエッチング
速度の変化及びエッチング形状の変化が小さくなった。
この結果、従来法に比較して、位相シフト量誤差及び透
過率変動が小さく焦点深度の大きいレベンソン位相シフ
トマスクを作成することが出来た。
【0038】[第2実施形態]図3は、本発明の第2実
施形態に係わるRIE装置の概略構成を示す図である。
なお、図1と同一な部分には同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0039】本実施形態のRIE装置の特徴は、予備室
12内に、触針式段差計(プロファイラー)41が設置
され、エッチング量を測定することができるようになっ
ていることである。
【0040】次に、本実施形態の装置を用いて触針式段
差計によってエッチング量を測定しながらフォトマスク
23のエッチングを行った場合について説明する。本実
施形態では、フォトマスク23のエッチングまでの工程
は、第1実施形態と同様である。次に、エッチングを2
0分間行った後、フォトマスクを反応室11から予備室
12に移動して、反応室11のプラズマを形成したまま
フォトマスク23のエッチングを一時停止する。
【0041】そして、予備室12に設置されている触針
式段差計41の針をフォトマスク23上の段差測定パタ
ーン上に降下させエッチング量を計測する。エッチング
量が、所望値より少ない場合は、さらにトレー22上の
フォトマスク23を再度下部電極17上に移動させ追加
エッチングを行う。本実施形態の場合、所望のエッチン
グ量は248nmであるところ、エッチング深さは24
0nmであり、エッチング量が8nm足りなかった。
【0042】エッチング時間及びエッチング深さから、
エッチング速度が12nm/minであることが分か
り、残りエッチング量8nmのエッチングをするため
に、40秒のエッチングを行えばいいことが分かる。
【0043】そして、再びフォトマスク23を電極間に
移動させて40秒間経過した後、再びフォトマスク23
を予備室12に戻して段差測定を行う。追加エッチング
の後、トータルのエッチング量を段差計で計測したとこ
ろ、その値は所望値の248nmと一致した。
【0044】所望のエッチング量が得られたら、高周波
電力の印加及びエッチングガスの導入を停止して、プラ
ズマ形成、フォトマスクのエッチングを終了する。最後
にロードロック16を経由してトレー22を搬出し、ト
レー22からフォトマスク23を取り出す。
【0045】フォトマスクの石英ガラス基板をそのもの
を彫り込んで位相シフタにする掘り込み型レベンソンマ
スクでは、エッチングの途中でエッチング量(シフタ
量)を確認しなければならない。ところが、外部でエッ
チング量の測定を行うと、フォトマスクの搬送時間、プ
ラズマ形成と安定時間、基板温度コントロール時間など
でスループットが低下したり、装置外への搬出でダスト
が増える問題があった。
【0046】本実施形態のように、フォトマスクのエッ
チング量測定を予備室内で実行したことにより、測定に
要する時間を短縮でき、大気中に出さないのでダストを
減少させることができる。
【0047】また、エッチング時間が小刻みなものとな
ることで、所望探さを1回でエッチングした場合と比較
してシフタエッチング形状が異なる事があり、位相シフ
トマスクの位相シフト量の精度が低下していたが、フォ
トマスクの高精度エッチングを高いスループットで実現
することができた。
【0048】[第3実施形態]図4は、本発明の第3実
施形態に係わるRIE装置の概略構成を示す図である。
なお、図1,3と同一な部分には同一符号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0049】本実施形態の特徴は、予備室,及び下部電
極の裏面側フォトマスク温度調節機構42,43を設置
したことにある。下部電極17の裏面の温度調節機構4
3は、チラーによって冷却された冷媒を通す配管であ
る。また、予備室12に配置された温度調節機構42
は、冷媒を通す配管が埋め込まれた平坦なステンレス板
であり、その表面温度を測定する温度センサ(不図示)
が設けられている。本実施形態では下部電極17と予備
室12との温度調節機構42,43とで2系統のチラー
を装備し、それぞれの温度調節を行っている。
【0050】このような構造を持つRIE装置によりフ
ォトマスク基板のエッチングを行う手順を図4の工程図
を用いて説明する。本実施形態では、加工するフォトマ
スクのパターンの一例として、位相シフトマスクの一つ
であるKrF用MoSi−HTマスクのシフトパターン
を形成した。
【0051】先ず、フォトマスク23が載置されたトレ
ー22をRIE装置の反応室11及び予備室12に搬送
する工程は第1実施形態に述べた方法と全く同様である
ので、詳細を省略する(図5(a))。
【0052】次いで、反応室11にエッチングガスを導
入してから、反応室11の圧力を所望の値に調整する。
本実施形態では、CF4 及びO2 を7:3の割合で混ぜ
た混合ガスからなるエッチングガスを100sccmの
流量で流し、反応室11内の圧力が10mTorrにな
るように調節した。
【0053】さらに下部電極17上のトレー22と予備
室12の温度調節機構42上のフォトマスク23の温度
を所望温度、本実施形態では−20度になるようにす
る。次いで、図5(b)に示すように、下部電極17上
にフォトマスク23が載っていない状態のまま、高周波
電源19から高周波電力を下部電極17に印加してプラ
ズマ31を形成する。本実施例では高周波電力のパワー
を200Vとした。プラズマの形成後、整合器18によ
ってインピーダンスの整合をとり、高周波電力の反射が
無くなるようにする。さらに、プラズマの形成によって
変動した反応室11内の圧力が所望値に再調整された事
を確認する。また、プラズマの形成によって変化したト
レー22及びフォトマスク23の温度が所望値に落ち着
いたことを確認する。
【0054】次いで、図5(c)に示すように、プラズ
マを形成した状態のまま、トレー22を移動させてフォ
トマスク23の載っている領域を下部電極17上に導入
する。この瞬間からフォトマスク23のエッチングが開
始され、エッチング時間の計測を開始する。
【0055】所定のエッチング時間が経過した後、図5
(d)に示すように、トレー22を移動させてフォトマ
スク23を下部電極17上から予備室12に移動する。
これで、フォトマスク23のエッチングが一時停止され
る。
【0056】引き続き、段差計41の針をフォトマスク
23上の段差測定パターン上に降下させて、エッチング
量の計測を行う。この後、エッチング量測定値が所望値
に十分近くなるまで、上記の工程を繰り返すことは第2
実施形態と同様である。
【0057】本実施形態の場合、第1回目のエッチング
で60秒間行った後、エッチング量を測定したところ、
エッチング量は55nmであった。従って、エッチング
速度は55nm/minであった。本実施例のHTマス
クの位相シフタ探さの所望値は、HT膜の厚さと同じ9
0nmであり、残り35nmの追加エッチングを施す必
要があった。そこで、本実施形態ではエッチング時間を
38秒として、追加エッチングを行った。追加エッチン
グの後、段差計41でエッチング量を測定したところ、
その値は90nmであり所望値と一致した。
【0058】本実施形態で述べたフォトマスクエッチン
グ方法を用いることで第1,2実施形態にあげた効果に
加え、次の効果が得られた。即ち、電極間にフォトマス
クの載っていないトレーを配置してプラズマ形成し温度
調節したこと、フォトマスクの載ったトレーを予備室の
温度調節機構で予め温度調節しておいたことで、フォト
マスク部分をプラズマエッチング開始したときの温度変
化を小さく抑えることが出来た。さらに反応室の圧力コ
ントロール、プラズマ形成の時間を温度コントロールに
充てることで、エッチング処理速度を上げることが出来
る。
【0059】この結果、HTマスクのシフタエッチング
では温度変化、エッチング速度変化によるオーバーエッ
チングから生じるエッチングバイアス量が減少し、寸法
制御精度が向上した。
【0060】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、本実施形態では、エッチング
装置の一例として、平行平板型RIE装置の例を示した
が、他にマグネトロン型RIE装置、EBEP型RIE
装置、ECR型RIE装置、ICP型RIE装置、TC
P型RIE装置など、他のRIE装置にも適用可能であ
る。また、電極の周りに石英などの絶縁体を配置して、
高周波電力の損失を押さえる構造が付加されていても良
い。
【0061】さらに、トレーの厚さ、大きさも実施例の
値に限定されない。トレー上のフォトマスクの埋め込ま
れた領域とその他の領域の電気的特性が近似したもので
あれば良い。例えば、フォトマスクが石英基板上にCr
膜が成膜されたものであれば、トレー前面にCr膜を成
膜したものであってもよい。
【0062】また、被処理基板に関しても、実施形態に
示したものに限定されない。フォトマスクの種類も掘り
込み型レベンソンマスク、ハーフトーンマスクなどの位
相シフトマスクに限定されずに、Crマスクなどでも本
発明の効果はある。
【0063】また、予備室内に配置したエッチング量測
定装置に付いても、本実施例では触針式段差計(プロフ
ァイラー)を用いたが、本発明の構成はこれに限定され
ない。より微小なパターンを高精度に測定するごとが出
来るAFMを用いても良いし、光学的な位相差測定装置
などを用いても良い。
【0064】また、温度調節機構に付いても、本実施例
では下部電極と予備室内とで別系統のチラーを設けた
が、エッチングによる温度上昇の多少、基板温度コント
ロール精度の要求値に応じてどちらかの冷却系を簡素化
したり、省略したりすることができる。その他、本発明
は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施す
ることが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
定なプラズマが形成された状態で、被処理基板を電極上
に載置することで、エッチング初期からエッチング終了
時まで安定してエッチングを行うことができ、エッチン
グ形状やエッチング速度の変化を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わるRIE装置の概略構成を
示す図。
【図2】図1のRIE装置を用いた場合の、エッチング
工程の手順を示す図。
【図3】第2実施形態に係わるRIE装置の概略構成を
示す図。
【図4】第2実施形態に係わるRIE装置の概略構成を
示す図。
【図5】図4のRIE装置を用いた場合の、エッチング
工程の手順を示す図。
【図6】従来のRIE装置によるエッチング速度のエッ
チング時間依存性を示す特性図。
【符号の説明】
10…真空槽 11…反応室 12…予備室 13…シールド 14…自動圧力調整バルブ 15…ゲートバルブ 16…ロードロック 17…下部電極(導電性ステージ) 18…整合器 19…高周波電源 20…対向電極 21…ガス供給系 22…トレー 23…フォトマスク 31…プラズマ 41…触針式段差計 42,43…温度調節機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K057 DA11 DB08 DD03 DE08 DE20 DG08 DJ01 DM02 DM36 DM39 DM40 5F004 AA16 BA04 BC06 BD03 CA02 CA04 CA05 CA07 CB06 CB15 DA01 DA26 DB08 EA05 EB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マッチング・ボックスを介して高周波電源
    が接続され、真空槽内に設置された導電性ステージ上に
    被処理基板を配置し、該ステージに対してエッチングガ
    スのプラズマ中のイオンを引きつけることによって、該
    基板に対してRIE法によるエッチングを行うエッチン
    グ方法であって、 前記被処理基板を前記真空槽内の前記導電性ステージ上
    以外の領域に搬送するステップと、 前記エッチングガスのプラズマを生成すると共に、前記
    マッチング・ボックスによってインピーダンス整合をと
    るステップと、 前記インピーダンス整合がとれた後、前記被処理基板を
    前記導電性ステージ上に配置して、該基板に対してRI
    E法によるエッチングを行うステップとを含むことを特
    徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】マッチング・ボックスを介して高周波電源
    が接続され、真空槽内に設置された導電性ステージ上に
    被処理基板を配置し、該ステージに対してエッチングガ
    スのプラズマ中のイオンを引きつけることによって、該
    基板に対してRIE法によるエッチングを行うエッチン
    グ方法であって、 表面に前記被処理基板が埋め込まれる凹部が設けられた
    処理領域と,該処理領域以外の領域で前記導電性ステー
    ジを覆うことが可能な待避領域とを具備し,該基板とほ
    ぼ同じ誘電率を有する材料で構成されたトレーの該凹部
    に該基板を埋め込んだ後、該ステージ上に前記トレーの
    待避領域を載置するステップと、 前記エッチングガスのプラズマを生成すると共に、前記
    マッチング・ボックスによってインピーダンス整合をと
    るステップと、 前記インピーダンス整合がとれた後、前記導電性ステー
    ジ上に該トレーの処理領域を載置して該ステージ上に前
    記被処理基板を配置することによって、該基板に対して
    RIE法によるエッチングを行うステップとを含むこと
    を特徴とするエッチング方法。
  3. 【請求項3】真空槽内の導電性ステージ上に被処理基板
    を載置し、該ステージに対してエッチングガスのプラズ
    マ中のイオンを引きつけることによって、RIE法によ
    る該基板のエッチングを行うエッチング装置であって、 前記被処理基板を前記真空槽内の前記導電性ステージ上
    以外の領域に搬送する第1の搬送手段と、 第1の搬送手段によって真空槽内に搬送された前記被処
    理基板を、前記導電性ステージ上に載置する第2の搬送
    手段とを具備してなることを特徴とするRIE装置。
  4. 【請求項4】前記真空槽内には、前記被処理基板が通過
    する開口部を有するシールドが設置され、 該シールドによって、第1の搬送手段によって前記被処
    理基板が搬送される予備室と、前記導電性ステージが設
    置された前記反応室とに分離されていることを特徴とす
    る請求項3に記載のエッチング装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載のエッチング装置における
    前記被処理基板の搬送に用いるトレーであって、 表面に前記被処理基板が埋め込まれる凹部が形成された
    処理領域と、前記処理領域以外の領域で前記導電性ステ
    ージを覆うことが可能な待避領域とを具備し、前記被処
    理基板とほぼ同じ誘電率を有する材料で構成されている
    ことを特徴とするトレー。
JP10254003A 1998-09-08 1998-09-08 エッチング方法及びエッチング装置 Pending JP2000087263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254003A JP2000087263A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 エッチング方法及びエッチング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10254003A JP2000087263A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 エッチング方法及びエッチング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087263A true JP2000087263A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17258918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10254003A Pending JP2000087263A (ja) 1998-09-08 1998-09-08 エッチング方法及びエッチング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000087263A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536245A (ja) * 2000-04-19 2003-12-02 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド フィードバックエッチング制御を用いて臨界寸法を制御するための方法および装置
KR100865546B1 (ko) * 2002-06-28 2008-10-28 주식회사 하이닉스반도체 포토마스크의 식각장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536245A (ja) * 2000-04-19 2003-12-02 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド フィードバックエッチング制御を用いて臨界寸法を制御するための方法および装置
KR100865546B1 (ko) * 2002-06-28 2008-10-28 주식회사 하이닉스반도체 포토마스크의 식각장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4462863A (en) Microwave plasma etching
US5552017A (en) Method for improving the process uniformity in a reactor by asymmetrically adjusting the reactant gas flow
US4874494A (en) Semiconductor manufacturing apparatus
TWI713683B (zh) 電漿處理方法
US5728278A (en) Plasma processing apparatus
EP1797578B1 (en) Method and apparatus to improve plasma etch uniformity
GB2381375A (en) Plasma processing apparatus
US6740208B2 (en) Photo mask blank and method of manufacturing the same
US20060060300A1 (en) Plasma treatment method
US6156663A (en) Method and apparatus for plasma processing
US7723236B2 (en) Gas setting method, gas setting apparatus, etching apparatus and substrate processing system
EP0474244A2 (en) Plasma processing method
KR100518615B1 (ko) 시료의 표면처리방법 및 에칭방법
JPH104081A (ja) ドライエッチング装置およびドライエッチング方法
JP2000087263A (ja) エッチング方法及びエッチング装置
US20210320011A1 (en) Plasma processing method and plasma processing apparatus
US8349145B2 (en) Method of burying metal and apparatus of depositing metal in concave portion
US11264236B2 (en) Substrate processing method
KR100553299B1 (ko) 플라즈마 처리 방법
JP7493362B2 (ja) 基板の処理方法及び基板処理装置
US20230135618A1 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
US20230107392A1 (en) Method and apparatus for generating plasma with ion blocker plate
JPH0915831A (ja) 露光用マスクの製造方法
JPH03271364A (ja) マイクロ波プラズマ成膜装置
JPH02228471A (ja) 薄膜形成装置