JPH0915831A - 露光用マスクの製造方法 - Google Patents

露光用マスクの製造方法

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JPH0915831A
JPH0915831A JP7165094A JP16509495A JPH0915831A JP H0915831 A JPH0915831 A JP H0915831A JP 7165094 A JP7165094 A JP 7165094A JP 16509495 A JP16509495 A JP 16509495A JP H0915831 A JPH0915831 A JP H0915831A
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JP
Japan
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phase shift
target
film
substrate
shift film
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JP7165094A
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English (en)
Inventor
Takayuki Iwamatsu
孝行 岩松
Shinichi Ito
信一 伊藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明基板上に位相シフト膜を均一性良く形成
することができ、位相シフト膜による位相制御性の向上
に寄与できる。 【構成】 Siからなるターゲット102と透明基板1
04とが対向配置されるチャンバ101内にArガスと
2 ガスを導入する機構と、ターゲット102と透明基
板104との間に電界を印加する電源106と、ターゲ
ット102と透明基板104との間を選択的に遮蔽する
シャッタ105とを備えたスパッタリング装置を用い、
透明基板104上にターゲット材料と反応ガスとの反応
生成物からなる位相シフト膜を成膜する工程と、位相シ
フト膜を所望パターンにパターニングする工程とを有す
る露光用マスクの製造方法において、スパッタリング装
置による位相シフト膜の成膜初期に、シャッタ105を
閉じてスパッタ粒子の基板104への飛程を遮る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体産業等で用いら
れるリソグラフィ技術に係わり、特に高分解能を実現す
ることのできる位相シフト効果を利用した露光用マスク
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化に伴い、より微
細なパターンを作成していくことが要求されている。こ
れを実現するには、リソグラフィにおける分解能の向上
が必要であり、そのための手段として位相シフト法が提
唱されている。
【0003】また、LSIの高集積化が進むにつれ、よ
り微細なパターン形成技術を達成していくために露光光
源波長をより短くしていく方向にある。それは、リソグ
ラフィの分解能が波長に比例することによる。1Gビッ
トDRAMに対しては0.2μm、4GビットDRAM
に対して0.1μmの微細パターンが要求されており、
これらのパターンを実現するにはKrF(248nm)
或いはそれ以下の波長の光源を露光の際に用いる必要が
ある。
【0004】位相シフト効果を利用した位相シフトマス
ク、とりわけ半透明膜を用いたハーフトーン位相シフト
マスクには現在様々な材料が使用されており、位相シフ
ト膜は反応性ガス濃度の調節により比較的容易に所望の
光学定数を持つ膜を作成することの可能なDC反応性ス
パッタリング法によって作成されている。DC反応性ス
パッタリング法で薄膜を形成する際には、ターゲットと
して導電体又は半導体の物質が用いられる。
【0005】ところで、短波長で位相シフト膜として使
用できる物質には、光の透過性が高いことが要求される
ため絶縁体を用いる傾向にある。絶縁体ではターゲット
として機能しないので、導電体又は半導体のターゲット
からのスパッタ粒子と反応性ガスとを反応させ、この反
応生成物を位相シフト膜として成膜している。
【0006】しかしながら、この種の方法にあっては次
のような問題があった。即ち、スパッタ開始直後は基板
に到達するスパッタ粒子或いはその反応生成物が必ずし
も一定量ではなく、基板上に堆積される薄膜の組成が不
安定となる。位相シフトマスクでは位相シフト膜による
位相を厳密に制御する必要があり、このような膜組成の
不安定さは位相シフト膜による位相制御を困難にする。
【0007】一方、DC反応性スパッタリング法により
絶縁体である位相シフト膜を基板上に形成する際、この
絶縁物がターゲットに付着して放電を不安定にすること
が問題となるため、ダミー等によりターゲット表面に付
着した絶縁物を取り除く必要があった。しかし、このタ
ーゲットのクリーニングにより作成された膜は膜厚方向
に組成が不均一となることが問題となっている。また、
このような組成不均一の膜は、マスク作成の際のエッチ
ングレートが一定でないために時間による終点判別が困
難であった。さらに、膜の位相量を測定する際にも分光
エリプソ等で位相量を決定することは非常に困難であっ
た。
【0008】前述したように位相シフトマスクでは、位
相シフト膜の透過率,位相は非常に重要なパラメータで
ある。透過率,位相のずれは、位相シフトマスク性能を
劣化させ、焦点深度の減少やパターン寸法の変動などデ
バイス作成で大きな問題となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、基板
上に位相シフト膜を形成するにはスパッタリング法が用
いられているが、この方法では位相シフト膜を均一性良
く形成することが困難であり、位相シフト膜による厳密
な位相制御が難しいという問題あった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、基板上に位相シフト膜
を均一性良く形成することができ、位相シフト膜による
位相制御性に優れた露光用マスクの製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち本発
明は、基板上に位相シフト膜からなるパターンをスパッ
タリング法により形成する露光用マスクの製造方法にお
いて、前記位相シフト膜の成膜初期にスパッタ粒子の前
記基板への飛程を遮ることを特徴とする。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものが上げられる。 (1) 位相シフト膜を成膜した後に、この位相シフト膜を
所望パターンにパターニングすること。 (2) 位相シフト膜の成膜に用いるスパッタリング装置
は、ターゲット(陰極)と基板載置の電極(陽極)とが
対向配置されるチャンバ内に不活性ガスと反応性ガスを
導入する手段と、ターゲットと陽極との間に電界を印加
する手段と、ターゲットと基板との間を選択的に遮蔽す
るシャッタとを備えたものであり、ターゲットのスパッ
タリングによりターゲット材料と反応性ガスとの反応生
成物からなる薄膜を基板上に堆積するものである。 (3) 基板は、透光性基板であること。さらに、透光性基
板は、石英,MgF2 ,CaF2 ,Al23 のいずれ
かであること。 (4) 基板は、高反射率基板であること。 (5) ターゲットは、半導体又は導電体であること。 (6) スパッタ粒子の基板への飛程を遮る手段として、シ
ャッタを用いること。 (7) スパッタリング法は、DCマグネトロンスパッタリ
ング法又はDC反応性スパッタリング法であること。 (8) 位相シフト膜は、SiNx,SiOx,SiNxO
y,MoSix,MoSiNy,MoSiOxNy,W
SiOx,WSiNx,WSiOxNy,CrOx,C
rFz,CrOxFz,CrOxNy,AlOx,Hf
Ox(x,y,zは組成比で任意の実数)のいずれかで
あること。 (9) 位相シフト膜は、Si,MoSi,WSi,NiS
i,Cr,C,Hf,Ti,Alの酸化物、窒化物、炭
化物、水素化物、ハロゲン化物又はこれらの混合物であ
ること。 (10)基板界面に生じる膜質不均一層を、位相シフト膜の
膜厚の7%以下にすること。
【0013】
【作用】本発明によれば、成膜初期にスパッタ粒子の基
板への飛程を遮っているので、基板界面付近で位相シフ
ト膜の組成が不均一になるのを防止でき、基板界面から
組成の安定した位相シフト膜の形成が可能となる。従っ
て、位相シフト膜による位相制御を高精度に行うことが
でき、露光用マスクとしての性能を高めることができ
る。
【0014】ここで、スパッタリング法で絶縁体からな
る位相シフト膜を作成する場合について説明する。例と
してターゲットにSiを、位相シフト膜としてSiNx
膜を用いた場合を示す。
【0015】Siターゲットを用いて窒素を導入するこ
とで、基板に対してSiNx位相シフト膜を作成する
と、図4(a)のようにスパッタリング直後に組成不均
一性が見られた。この場合、基板境界面付近、即ちスパ
ッタリング直後にSi濃度の高い膜が形成されており、
その膜厚は8nm(位相シフト膜厚の7%)程度である
ことが分かった。この原因は、スパッタリング開始直後
はターゲット表面全体がSiであるために成膜レートが
速く、完全にSiが窒化しないまま基板に到達している
ために起こると考えられた。
【0016】そこで本発明では、ターゲットクリーニン
グ後、マスク作成前にSiNx位相シフト膜作成と同一
の条件で成膜し、その飛程中にシャッタを設け短時間遮
蔽を行い成膜レートが安定しターゲット表面がSiNx
組成になった後、基板に対してSiNx位相シフト膜の
作成を行った。この結果、図4(b)に示すように基板
界面付近の組成不均一層が大幅に減少し、2nm(位相
シフト膜厚の2%)程度となり、SiNx位相シフト膜
の組成均一性が向上することが示された。また、この組
成不均一層の減少により、マスク加工時のエッチングに
ついてもエッチングレートの時間に対する均一性が向上
し、終点判別が容易になった。
【0017】次に、組成が不均一な層が存在する場合
に、透過率,位相差を所望の値に調節することについて
説明する。DC反応性スパッタリング法では、ターゲッ
トに導電体又は半導体の物質を用い、Ar等の不活性ガ
スに酸素,窒素,弗素,水素等の反応性ガスを添加して
作成する。このため、組成不安定な膜の光学定数はター
ゲットの光学定数と反応性スパッタリングにより最終的
に得られる物質の光学定数の間の値を用いて解析を行
う。
【0018】例えば、上記のSiNxの場合、波長24
8nmでのSiターゲットの光学定数Ni=2.019
−3.12iと反応性ガスにArと窒素を用いて最終的
に作成されるSiNxの光学定数Nf=2.15−0.
454iの間で取り得る値を用い、光学定数が連続又は
断続的に変化するように設定する。但し、位相シフト膜
の組成不均一層が厚いと上記の解析を行うにしても解析
のための演算処理が膨大となり、実質的に困難である。
本願のように、組成不均一層を薄くできると、上記の解
析が可能となるのである。
【0019】上記では、半透明位相シフト膜としてSi
Nxを例として取り上げたが、他にもMo,Cr,A
l,Hfなどの遷移元素又はこれらのシリサイドの酸化
物,窒化物,水素化物,炭化物,ハロゲン化物,及びこ
れらの混合物などに対しても上記手法により膜組成を膜
厚方向に均一に作成することが可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例方法に使用
したDCスパッタリング装置を示す概略構成図である。
【0021】真空チャンバ101内に、陰極としてのタ
ーゲット102と陽極103が対向配置されており、試
料基板104は陽極103上に載置される。ターゲット
102と陽極103との間には開閉可能なシャッタ10
5が設けられている。チャンバ101内には、Ar等の
不活性性ガスとN2 等の反応性ガスとの混合ガスが導入
される。ターゲット101と陽極103との間には直流
電源106により電圧が印加される。そして、Arイオ
ンによりターゲット102がスパッタされ、ターゲット
102のスパッタ粒子が反応性ガスと反応し、その反応
生成物が基板104上に堆積されるものとなっている。
【0022】図2は、本実施例方法に係わる露光用マス
クの製造工程を示す断面図である。本実施例は、ArF
エキシマレーザ露光に用いるSiNx位相シフト膜の形
成法に関する。
【0023】まず、図2(a)に示すように、石英等か
らなる透明基板201を前記スパッタリング装置のチャ
ンバ内に導入する。次いで、パワー0.6kW、Arガ
ス流量50sccmにて遮蔽板(シャッタ)に対してス
パッタリングを行った後、窒素ガスを10sccm導入
し、SiNx位相シフト膜作成と同一条件で遮蔽板に対
し1分間スパッタリングを行った。その後、遮蔽板を取
り除き、透明基板201に対して膜厚が87nmとなる
ように膜厚方向の組成均一性の良好なSiNx膜位相シ
フト膜202を形成した。このとき、位相シフト膜の振
幅透過率は193nmで24.5%であった。
【0024】次いで、図2(b)に示すように、SiN
x膜202上に電子ビームレジスト203を塗布し、さ
らに電子ビーム描画時に生じるチャージアップを防止す
るために導電性の膜204をレジスト203上に形成し
た。その後、図2(c)に示すように、電子ビーム描画
により所望のレジストパターンを形成した。
【0025】次いで、図2(d)に示すように、レジス
ト203のパターンをマスクとしてSiNx膜202を
選択エッチングすることにより、SiNx膜202のパ
ターニングを行った。このときのエッチングには、等方
性ドライエッチング等を用いれば良い。その後、図2
(e)に示すように、レジストパターンを除去すること
で、SiNx半透明位相シフトパターンを得た。
【0026】このように本実施例方法によれば、スパッ
タリングによる成膜初期時にシャッタを閉じ、スパッタ
粒子の基板への飛程を遮っているので、成膜初期時にお
けるSiNx膜の不安定な成膜を防止することができ
る。このため、前記図4(b)に示すように、基板界面
付近の組成不均一層が大幅に減少し、SiNx位相シフ
ト膜の組成均一性を向上させることができる。
【0027】従って、絶縁膜の光学定数を再現性良く作
成することが可能となり、かつ膜厚方向の組成均一性が
向上したために、エッチングの際の加工精度が向上し、
さらにエッチング終点判別を単純に時間で管理すること
ができるので、高価な装置を必要とせず工程が簡易とな
る。以上のことからパターン転写特性の安定したマスク
を低コストで作成することが可能となる。さらに、熱膨
脹係数の違いによりターゲットから発生するダストを減
少させることができるため、生産性を向上させることが
可能となった。
【0028】なお、本実施例ではスパッタリング法とし
てDC反応性スパッタリング法を用いたが、これに限ら
ずDCマグネトロンスパッタリング法でもよく、他の方
式でもよい。但し、ターゲットそのものではなく、ター
ゲットと反応性ガスとの反応生成物を堆積するものに有
効である。 (実施例2)第1の実施例に記載の製造装置並びに製造
方法により得られた振幅透過率24.5%、位相差18
0°のハーフトーン型位相シフトマスクを用い、露光光
源にArFレーザを用いて0.15μmのホールパター
ンを形成したところ、寸法変動±5%を満たす1.2μ
mの焦点深度を得ることができた。一方、従来法で作成
したマスクではエッチングによるパターン形状が悪く、
このため焦点深度が0.2μmとマスク作成時の性能を
大幅に劣化させていることが分かった。
【0029】この結果、実施例記載の製造装置並びに製
造方法により作成されたハーフトーン型位相シフトマス
クを用いることで、良好な寸法制御性を得ることが可能
となり、電気的特性の安定したデバイスを作成すること
ができた。このデバイスの応答速度は大変優れ、これを
用いた計算機等についても高い動作信頼性を得ることが
できた。 (実施例3)本実施例は、波長248nmのKrF位相
シフトマスクの透過率,位相差の解析手法に関する。位
相シフト膜はSiNx膜で、ターゲットにSiを用いて
DC反応性スパッタリング法により作成した。ここで、
第1の実施例と同様に成膜初期にスパッタ粒子の基板へ
の飛程を遮ることにより、組成不均一層を2nm程度に
薄くすることができた。
【0030】このときの透過率と位相差を求めるため、
組成不安定層の膜厚と光学定数を、図3に示すように厚
さ0.2nmの層を10層用い、その光学定数をSiが
SiNxに滑らかに変化させた構造により解析を行っ
た。このとき、波長248nmでのSiターゲットの光
学定数Ni=2.019−3.12i、最終的に作成さ
れるSiNxの光学定数Nf=2.15−0.454i
として行った。
【0031】この結果、2nm程度の組成不均一層があ
った場合でも所望の透過率6%,位相差180°の位相
シフトマスクを得ることが可能であることが分かった。
本実施例ではSiからSiNxに光学定数が変化してい
るとしているが、Siからでなく中間組成SiNy(0
<y<x)であってもよい。また、今回は透過率6%、
位相差180°となるように調節したが、これに限らず
透過率は5〜15%、位相差では160〜200°の範
囲であるように調節されていてもよい。
【0032】なお、従来のように8μmもの組成不均一
層がある場合、解析を行うにしてもデータ量が格段に増
え、上記手法により透過率,位相差を制御することは極
めて困難である。つまり、本発明により組成不均一層が
極めて薄くなって初めて、本実施例のように解析により
所望の透過率,位相差の位相シフトマスクを得ることが
可能となるのである。
【0033】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。位相シフト膜の形成に用いるスパッ
タリング装置の構成は、前記図1に示す構成に何等限定
されるものではなく、仕様に応じて適宜変更可能であ
る。さらに、DCスパッタリング装置に限るものではな
く、マグネトロンスパッタリング装置,RFスパッタリ
ング装置,バイアススパッタ装置などの他のスパッタリ
ング装置を用いることができる。本発明はターゲットそ
のものではなく、ターゲットと反応性ガスとの反応生成
物を堆積する場合に特に有効である。
【0034】また、実施例では位相シフト膜としてSi
Nx膜、ターゲットにSiを用いたが、これらに限らず
他の材料、例えばSi,Cr,Ge,Ti,Ta,A
l,Sn,Hfなどの金属やAlSi,MoSi,WS
i,NiSi,AlCuSiなどの金属シリサイド膜、
カーボン或いはこれらの酸化物,窒化物,水素化物,ハ
ロゲン化物の単体又はこれらの混合物を用いても同様の
効果が得られる。
【0035】また、基板は石英に限るものではなく、M
gF2 ,CaF2 ,Al23 等の透明基板を用いるこ
ともできる。さらに、透明基板の代わりに、高反射率基
板を用いることも可能である。さらに、反応ガスとして
はArと窒素を用いたが、これに限らず酸素,弗素,水
素などを用いてもよい。
【0036】また、この手法はKrFエキシマレーザ波
長,g線,i線等の各波長に対する露光用位相シフト膜
に適用可能である。さらに、位相シフト膜の膜厚は、し
ように応じて適宜変更可能である。また、導電性膜を位
相シフト膜上に形成する代わりに、基板上に予め帯電防
止の役割をする膜が形成されているものを用いてもよ
い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ス
パッタリング法で位相シフト膜を形成する際に、成膜初
期のスパッタ粒子の基板への飛程を遮蔽板等を用いて遮
ることにより、スパッタリング初期に基板上に形成され
る組成不安定層の形成を防止でき、膜厚方向の膜組成を
均一にすることができる。これにより、位相シフト膜に
よる位相制御性に優れた露光用マスクを製造することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いるDCスパッタリング装
置を示す概略構成図。
【図2】第1の実施例に係わる露光用マスクの製造工程
を示す断面図。
【図3】第2の実施例を説明するためのもので、波長2
48nmにおける組成不均一層の光学定数変化を考慮
し、透過率,位相差を調節した時の光学定数を示す図。
【図4】SiNxのラザフォードバックスキャッタリン
グ分析による膜厚方向組成分析結果を示す図。
【符号の説明】
101…真空チャンバ 102…ターゲット(陰極) 103…陽極 104…基板 105…シャッタ(遮蔽板) 106…電源 201…透明基板 202…SiN膜(位相シフト膜) 203…電子ビームレジスト 204…導電性膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に位相シフト膜からなるパターンを
    スパッタリング法により形成する露光用マスクの製造方
    法において、 前記位相シフト膜の成膜初期にスパッタ粒子の前記基板
    への飛程を遮ることを特徴とする露光用マスクの製造方
    法。
  2. 【請求項2】スパッタリング法を用いて、ターゲット材
    料と反応性ガスとの反応生成物からなる位相シフト膜を
    基板上に所定厚さに成膜した後、この位相シフト膜を所
    望パターンにパターニングする露光用マスクの製造方法
    において、 前記位相シフト膜の成膜初期に、前記ターゲットからの
    スパッタ粒子の前記基板への飛程を遮ることを特徴とす
    る露光用マスクの製造方法。
  3. 【請求項3】導電体又は半導体からなるターゲットと透
    明基板とが対向配置されるチャンバ内に不活性ガスと反
    応性ガスを導入する手段と、ターゲットと透明基板との
    間に電界を印加する手段と、ターゲットと透明基板との
    間を選択的に遮蔽するシャッタとを備えたスパッタリン
    グ装置を用い、透明基板上にターゲット材料と反応性ガ
    スとの反応生成物からなる位相シフト膜を所定厚さに成
    膜する工程と、前記位相シフト膜を所望パターンにパタ
    ーニングする工程とを有する露光用マスクの製造方法に
    おいて、 前記スパッタリング装置による位相シフト膜の成膜初期
    に前記シャッタを閉じて、前記ターゲットからのスパッ
    タ粒子の前記基板への飛程を遮ることを特徴とする露光
    用マスクの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11237726A (ja) * 1997-12-19 1999-08-31 Hoya Corp 位相シフトマスク及び位相シフトマスクブランク
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JP2015111246A (ja) * 2013-11-06 2015-06-18 信越化学工業株式会社 ハーフトーン位相シフト型フォトマスクブランク、ハーフトーン位相シフト型フォトマスク及びパターン露光方法

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