JP2000086423A - 咬合関係計測用シリコーン印象材 - Google Patents

咬合関係計測用シリコーン印象材

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JP2000086423A
JP2000086423A JP10255251A JP25525198A JP2000086423A JP 2000086423 A JP2000086423 A JP 2000086423A JP 10255251 A JP10255251 A JP 10255251A JP 25525198 A JP25525198 A JP 25525198A JP 2000086423 A JP2000086423 A JP 2000086423A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ変位計による測定誤差が極めて小さ
く、咬合面形状や対合歯との位置関係などの咬合関係を
精度良く正確に測定でき、硬度も高く切削性も良好で、
患者の口腔内の咬合関係をコンピュータ画面上に再現す
るのに好適に使用できる咬合関係計測用シリコーン印象
材を提供する。 【解決手段】 咬合関係計測用シリコーン印象材を、 A)1分子中に脂肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個
を有し、25℃に於ける粘度が50〜2000csであるオルガノ
ポリシロキサン:100重量部 B)1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なく
とも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン:0.5〜30重量部 C)シリコーン可溶性白金化合物:(AとBの合計量に
対して)10〜500ppm D)無機質充填材:20〜500重量部 E)四三酸化鉄,チタンブラックより選ばれた1種又は
2種の黒色無機化合物:0.5〜20重量部 で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラウンやブリッ
ジのような歯科用補綴物をCAD/CAMシステムで作
製するにあたり、患者の咬合面形状と対合歯との位置関
係をコンピュータ画面上に正確に再現するために使用す
る咬合関係計測用シリコーン印象材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クラウンやブリッジのような歯科
用補綴物は歯科用合金を用いたロストワックス精密鋳造
法により作製されていた。しかし近年、審美性が重要視
されるようになり、天然歯に近い色調の歯科用補綴物が
要求されるようになってきている。そのためセラミック
材料を用いた歯科用補綴物の作製が要求されており、特
に、セラミックブロックを用い、コンピュータの画面上
で設計を行い切削及び/又は研削加工して歯科用補綴物
を作製する方式(所謂CAD/CAMシステム)での歯
科用補綴物の作製が注目されてきている。
【0003】このCAD/CAMシステムによる歯科用
補綴物の作製は、通常、支台歯形成を行った患者の口腔
内から印象採得し、この印象に基づき石膏模型を作製し
た後、石膏模型の形状をレーザ変位計等で測定してコン
ピュータ画面上に患者の口腔内形状を再現し、その再現
画面上でクラウンやブリッジの形状を設計し、得られた
設計データに基づいてNC制御の切削及び/又は研削加
工機でセラミックブロックを削って歯科用補綴物を作製
する方式で行われている。従って、精度の良い歯科用補
綴物を得るためには、如何に患者の口腔内形状を正確に
コンピュータ画面上に再現できるかが重要となってい
る。特に、対合歯との咬合関係の再現は非常に難しく誤
差が生じ易い箇所であり、最終的に作製された歯科用補
綴物の適合精度や咬合状態に大きく影響している。即
ち、対合歯との位置関係は、上下顎の石膏模型上に設け
た基準点を合わせることで上下顎歯列の位置関係を再現
し、これに基づいて再現されているが、直接対合歯との
位置関係を計測したものではなく、また基準点の設定自
体が模型上で行われるため誤差が生じ易くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、コン
ピュータ画面上に患者の口腔内形状を再現する際に、最
も誤差が生じ易い対合歯との咬合関係を直接把握して計
測できる材料を開発し、対合歯との位置関係のみならず
対合歯の咬合面形状を忠実に精度良く再現し、ひいては
適合精度や咬合状態に優れた歯科用補綴物の作製を可能
とすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究の結果、従来咬合器を使用して義歯
を作製する場合に対合歯の咬合面形状や位置関係などの
咬合関係はワックスやシリコーン系印象材を用いたチェ
ックバイト法で調整されていることに着目し、この方法
をコンピュータ画面上での患者の口腔内を再現する際に
応用することを検討した。即ち、石膏模型の測定データ
に基づいて表示したコンピュータ画面上の上下顎の咬合
面形状と位置関係とを、チェックバイト法と同様に印象
採得した印象面の咬合面形状とコンタクトポイントなど
の位置関係とを精密に計測して調整・補正することで、
より正確で精度良く咬合面形状や位置関係などの咬合関
係を表示することを検討した。しかし、従来のシリコー
ン印象材はレーザ変位計での測定時に外乱光の影響を受
けて測定誤差が大きくなり、また柔軟性が大きいため余
剰部分を切除する場合などに変形し易いため正確な測定
ができないものであった。そこで、レーザ変位計での測
定に適した性能を付与させた咬合関係計測用のシリコー
ン印象材を開発して、この開発した印象材を用いて支台
歯形成面部と対合歯咬合面部との咬合時における印象
(バイト)を取り、その後に印象(バイト)を石膏模型
の支台歯形成部に被せ、印象(バイト)に印記された対
合歯咬合面部の形状と位置関係とを計測し、得られたデ
ータに基づいて患者の口腔内の咬合関係の調整・補正を
行うことによって、コンピュータ画面上に正確で精度の
良い咬合関係を再現することを可能としたのである。
【0006】
【発明の実施の形態】即ち、本発明の咬合関係計測用シ
リコーン印象材は、 A)1分子中に脂肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個を有し、25℃に於ける粘 度が50〜2000csであるオルガノポリシロキサン 100重量部 B)1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なくとも3個有するオルガノ ハイドロジェンポリシロキサン 0.5〜30重量部 C)シリコーン可溶性白金化合物 (AとBの合計量に対して)10〜500ppm D)無機質充填材 20〜500重量部 E)四三酸化鉄、チタンブラックより選ばれた1種又は2種の黒色無機化合物 0.5〜20重量部 の構成から成るものであり、レーザ変位計による計測誤
差が極めて小さく、更に、硬化後の硬度が高くしかもナ
イフ等を用いて切削し易く、測定の邪魔になる箇所等を
切除する際にも変形せず、咬合面の形状や位置関係を精
度良く計測することを可能とするものである。
【0007】本発明に係る咬合関係計測用シリコーン印
象材のA成分は、1分子中に脂肪族不飽和基を少なくと
も2個を有し、25℃に於ける粘度が50cs〜2000csである
オルガノポリシロキサンである。このオルガノポリシロ
キサンは好ましくは直鎖状で分子鎖両末端がビニルシリ
ル基で封鎖されたものであるが、この末端ビニル基は複
数個であってもよいし、ビニル基が鎖中に含まれていて
もよい。このオルガノポリシロキサンは粘度が50cs〜20
00csを有することにより、後述するE成分と共に用いる
ことにより硬化体の硬度を上昇させると共に、切削性を
向上させる効果がある。このオルガノポリシロキサンの
25℃に於ける粘度が50csより小さいと硬化体が脆くな
り、2000csより大きいと硬化体の硬度が低下し切削性も
低下する。
【0008】本発明に係る咬合関係計測用シリコーン印
象材のB成分であるオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンは、その1分子中にけい素原子に直結した水素原子
を少なくとも3個有する必要があり、架橋剤として作用
するため、その含有量は硬化特性に大きく作用する。こ
のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、A成分10
0重量部に対し0.5重量部より少ないと硬化速度が緩慢に
なるため印象材を口腔内より取り出す際に変形し易くな
り、また30重量部より多いと硬化体が脆くなりすぎるた
め適当でない。
【0009】本発明に係る咬合関係計測用シリコーン印
象材のC成分であるシリコーン可溶性白金化合物は、公
知の付加反応触媒である塩化白金酸,アルコール変性塩
化白金酸,塩化白金酸とオレフィンとの錯体等が挙げら
れる。特に好適には、塩化白金酸のビニルシロキサン錯
体が用いられる。この添加量は、A成分とB成分との合
計量に対して10〜500ppmの範囲である。10ppmより少な
いと硬化速度が遅く、またこの白金化合物の触媒能を阻
害する物質が微量存在した場合に硬化が遅くなるなどの
難点がある。500ppmより多い場合には硬化速度が速すぎ
ると共に硬化体が時間経過と共に黄変し、辺縁の色調が
変化してしまう。この塩化白金酸等のシリコーン可溶性
白金化合物は、アルコール系,ケトン系,エーテル系,
炭化水素系の溶剤、ポリシロキサンオイルなどに溶解し
て使用することが好ましい。
【0010】本発明に係る咬合関係計測用シリコーン印
象材のD成分である無機充填材としては、石英,クリス
トバライト,珪藻土,溶融石英,ガラス繊維などが例示
でき、これらの1種又は2種以上が使用できる。このD
成分である無機充填材は、A成分100重量部に対して20
〜500重量部であることが必要であり、20重量部より少
ないと練和されたペーストの粘度が低すぎるため歯牙に
盛り上げた時にペーストが流れ落ちてしまって咬合面の
印象採得ができず、500重量部より多いとペーストの粘
度が高すぎて咬合面に気泡が巻き込み易くなって適当で
ない。
【0011】本発明に係る咬合関係計測用シリコーン印
象材のE成分は、硬化反応に悪影響を及ぼさず、更に生
体に対しても極めて安全な材料として四三酸化鉄,チタ
ンブラックより選ばれた1種又は2種の黒色無機化合物
を使用するものであり、レーザ変位計で計測する際の外
乱光の影響を防止し測定誤差を無くす効果を奏するもの
である。このE成分が配合されていない場合には、レー
ザ変位計での測定値が計測位置によって大きな誤差が生
じ、咬合面の形状測定が不正確となり、結果としてCA
D/CAMにより作製された歯科用補綴物の適合精度や
咬合状態が悪化してしまう。このE成分である黒色無機
化合物の含有量はA成分100重量部に対して0.5〜20重量
部であり、0.5重量部より少ないとレーザ変位計による
測定誤差が大きくなり、20重量部より多いを硬化体が脆
くなってしまう。
【0012】更に本発明に係る咬合関係計測用シリコー
ン印象材においては、その特性を失わない範囲で二酸化
チタン,チタンイエロー等の着色剤を使用しても良い。
この二酸化チタン,チタンイエローのような隠蔽性の強
い顔料を微量添加することにより、咬合面の印象採得状
態を目視で確認し易くすることができる。
【0013】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に詳細
に説明するが、本発明はこれ等に限定されるものではな
い。
【0014】<実施例1>下記組成のベースペースト,
キャタリストペーストから成る咬合関係計測用シリコー
ン印象材を作製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が500csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を30モル%含有する直鎖状メチルハイ ドロジェンポリシロキサン 10重量部 ・石英 150重量部 ・四三酸化鉄 7重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が500csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.3重量%含有シリコ ーンオイル溶液 5重量部 ・石英 150重量部 ・四三酸化鉄 7重量部
【0015】先ず、前記印象材のレーザ変位計(波長:
670nm,出力:平均950μW)による測定誤差を試験する
ため、JIS T 6513に記載の印象材の細線再現性試験用金
型を用いて金型の標線間距離(25mm)を前記レーザ変位
計で測定し、次に前記ベースペースト,キャタリストペ
ーストを等量計量して練和し、この金型の印象を採得
後、印象上に再現された標点間距離を同様にレーザ変位
計で測定しその差を求めた。この測定を5回繰り返し、
この差の平均値と標準偏差とを表1に示した。また充分
な硬度を有しているかを確認するため、前記印象材の硬
化体の硬さをJIST 6301に準じた方法にて測定した。更
に硬化物の切削性の程度は実際の臨床に即して硬化体を
ナイフで切り、切削のし易さ(切削性)を評価した。結
果は表1に纏めて示した。この表1から明らかなよう
に、レーザ変位計による測定値の差及び標準偏差が、同
様の測定を市販の咬合採得用印象材で測定した比較例1
と比べて充分小さく、本発明に係る咬合関係計測用シリ
コーン印象材が非常に精度良く測定できることが確認さ
れた。また、硬度,切削性も比較例1の市販の咬合採得
用印象材に比較して良好であった。また実際にセラミッ
クブロックを用いたCAD/CAMシステムでのブリッ
ジ形状の歯科用補綴物を作製する際に、チェックバイト
材料としてこの咬合関係計測用シリコーン印象材を使用
して咬合面形状と隣接歯のコンタクトポイントとをレー
ザ変位計で測定し、このデータを用いて石膏模型の測定
データに基づいて表示したコンピュータ画面上の上下顎
の咬合面形状と咬合関係を調整・補正し、その補正画面
上でブリッジを設計し作製した。得られたブリッジを患
者の口腔内にセットした処、適合精度に優れ対合歯との
咬合関係も良好であった。
【0016】<実施例2>下記組成のベースペースト,
キャタリストペーストから成る咬合関係計測用シリコー
ン印象材を作製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が2000csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を20モル%含有する直鎖状メチルハイ ドロジェンポリシロキサン 60重量部 ・溶融石英 500重量部 ・チタンブラック 0.5重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が2000csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.3重量%含有シリコ ーンオイル溶液 4重量部 ・石英 500重量部 ・チタンブラック 0.5重量部 実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示した。レ
ーザ変位計による測定誤差も実施例1と同様に小さく、
硬さ,切削性も良好であった。また実施例1と同様に実
際にブリッジの作製に使用した処、適合精度に優れ対合
歯との咬合関係も良好であった。
【0017】<実施例3>下記組成のベースペースト,
キャタリストペーストから成る咬合関係計測用シリコー
ン印象材を作製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が50csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を20モル%含有する直鎖状メチルハイ ドロジェンポリシロキサン 1重量部 ・溶融石英 20重量部 ・チタンブラック 1重量部 ・四三酸化鉄 19重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が50csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.3重量%含有シリコ ーンオイル溶液 4重量部 ・石英 20重量部 ・チタンブラック 1重量部 ・四三酸化鉄 19重量部 実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示した。レ
ーザ変位計による測定誤差も実施例1と同様に小さく、
硬さ,切削性も良好であった。また実施例1と同様に実
際にブリッジの作製に使用した処、適合精度に優れ対合
歯との咬合関係も良好であった。
【0018】<比較例1>市販の咬合採得用シリコーン
印象材(株式会社ジーシー製:製品名「ジーシーエクザ
バイト」)を用いて実施例1と同様の試験を行った。結
果は表1に示した。また、実施例1と同様にブリッジの
作製に使用を試みたが、測定誤差が大きく咬合関係の調
整や補正はできなかった。
【0019】<比較例2>実施例1の組成より四三酸化
鉄を除き、下記に示す組成のベースペースト,キャタリ
ストペーストを作製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が500csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を30モル%含有する直鎖状メチルハイ ドロジェンポリシロキサン 10重量部 ・石英 150重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が500csである分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基 で封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.3重量%含有シリコ ーンオイル溶液 5重量部 ・石英 150重量部 実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示した。レ
ーザ変位計による測定誤差は前記比較例と同様に大き
く。また硬さ,切削性も実施例1より劣っていた。ま
た、実施例1と同様にブリッジの作製に使用を試みた
が、測定誤差が大きく咬合関係の調整や補正はできなか
った。
【0020】
【表1】 ( )内は標準偏差
【0021】この表1から明らかなように、本発明に係
る咬合関係計測用シリコーン印象材は、レーザ変位計に
よる測定誤差が市販の咬合採得用印象材に比べて極めて
小さく、咬合面形状や対合歯との位置関係を精度良く正
確に測定できることが確認された。また、比較例に比べ
て硬度も高く、切削性も良好であった。
【0022】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る咬合
関係計測用シリコーン印象材は、レーザ変位計による測
定誤差が極めて小さく、咬合面形状や対合歯との位置関
係を精度良く正確に測定できるものであり、更に硬度も
高く、切削性も良好である。従って、この本発明に係る
咬合関係計測用シリコーン印象材を用いて測定したデー
タに基づいて患者の口腔内の咬合関係をコンピュータ画
面上に再現することによって、正確で精度の良い咬合関
係を再現することが可能となり、ひいては適合精度や咬
合状態に優れた歯科用補綴物を得ることが可能となるの
であり、歯科界に貢献する価値は非常には大きなもので
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)1分子中に脂肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個を有し、25℃に於ける粘 度が50〜2000csであるオルガノポリシロキサン 100重量部 B)1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なくとも3個有するオルガノ ハイドロジェンポリシロキサン 0.5〜30重量部 C)シリコーン可溶性白金化合物 (AとBの合計量に対して)10〜500ppm D)無機質充填材 20〜500重量部 E)四三酸化鉄、チタンブラックより選ばれた1種又は2種の黒色無機化合物 0.5〜20重量部 とから成ることを特徴とする咬合関係計測用シリコーン
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003081732A (ja) * 2001-09-05 2003-03-19 Gc Corp 歯科用印象材組成物
JP2010510842A (ja) * 2006-11-28 2010-04-08 ケッテンバッハ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 歯科用製品の製造法および走査可能な材料

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