JP2000086169A - 減速ギア式楔形ジャッキ装置及び反力導入装置 - Google Patents

減速ギア式楔形ジャッキ装置及び反力導入装置

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JP2000086169A
JP2000086169A JP10263233A JP26323398A JP2000086169A JP 2000086169 A JP2000086169 A JP 2000086169A JP 10263233 A JP10263233 A JP 10263233A JP 26323398 A JP26323398 A JP 26323398A JP 2000086169 A JP2000086169 A JP 2000086169A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な油圧シリンダージャッキあるいは油圧
センターホールジャッキを使用せず、機械式の押引手段
を採用することによって、装置全体を安価に構成すると
ともに、更に一層の小型化、軽量化を達成し、メンテナ
ンスフリーで取扱性、作業性及び安全性に特に優れた減
速ギア式楔形ジャッキ装置及び反力導入装置を提供す
る。 【解決手段】 少なくとも上面に傾斜面7を形成した楔
形駆動部材4と、上下面の一方に楔形駆動部材の傾斜面
7と摺接する同一傾斜角度の傾斜面9を形成し且つ他方
に水平面10を形成した単又は二つの楔形受圧部材5と
を、互いの傾斜面7,9を接触させて筐体3内に積層収
容するとともに、高回転数軸11と低回転数軸12とを
有する減速ギアユニット2を筐体に定着し、低回転数軸
に延設した駆動シャフト13の螺軸部14を楔形駆動部
材4の内部に設けた螺孔部15に螺合し、高回転数軸を
回転駆動手段16にて回転させて、楔形駆動部材を押し
引きして上位の楔形受圧部材を上昇及び下降させてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば橋梁等の重
量構造物と下部工間に介在する支承装置の取付、取替作
業を行うために構造物を扛上支持する減速ギア式楔形ジ
ャッキ装置及び橋梁等の重量構造物を下部工に対して扛
上支持し、反力を導入した状態を維持して支承装置とし
て用いることが可能な減速ギア式反力導入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】橋梁や高速道路等の支承装置で支持され
た橋桁等の重量構造物(以下、構造物という)と、この
構造物を支持する下部工との間には、前記構造物の死荷
重や活荷重等の鉛直荷重を確実に下部工に伝達したり、
また、構造物の寒暖による伸縮や振動等による水平移動
に対して、これら水平移動長さを見越して水平移動可能
にした支承が適所に設置されている。これら既に設置さ
れている支承(以下、既設支承という)は、構造物の施
工当時から長年経過しているため前記構造物からの荷重
や振動等によって歪みや曲げ応力による損傷、また、雨
水、砂塵等による腐食等の要因によって劣化してその荷
重吸収機能が低下又は停止している場合が多い。この劣
化した既設支承を放置したままであれば、構造物に作用
する各荷重を既設支承で吸収できないために、構造物自
体に亀裂、破損等が頻発し、ともすれば構造物が壊れて
大惨事となる危険性もあるため、劣化した既設支承を新
たなものと交換する必要性が次々と発生している。
【0003】従来、これらの既設支承の取替方法として
は、既設支承付近に該既設支承の高さと略同じ高さの金
属製の板材や鋼製サンドルを積段して仮受部材とし、前
記構造物を支持しながら持ち上げること(以下、扛上と
いう)のできる油圧式ジャッキを支承付近に設置して、
既設支承と構造物とが僅かに離れる状態まで扛上(数m
m〜1cm)し、そして金属製板材等積段した仮受具に
て前記構造物を仮受し、その状態で既設支承を取り外
し、新たな支承を設置した後、前記油圧式ジャッキで再
び構造物を仮受位置よりも更に一旦扛上して前記仮受具
を除去し、扛下することで支承の取替作業を行ってい
た。また、前述の支承の取替工法以外にも、支承の取付
られている諸条件によってブラケット工法や特殊架台工
法等の周知方法もあった。
【0004】これらの工法は、橋梁等の重量構造物をス
ムーズに扛上できないうえ、扛上するための仮受部材等
の設置作業が必要となり、工事期間が長期に及ぶことで
補修コストが高くなるばかりでなく、作業者の負担が重
く且つ危険性を伴い、事故を誘発する原因にもなってい
た。そこで、本発明者は前記構造物を安全且つ容易に扛
上するための橋梁等の扛上方法やそれに用いる楔形ジャ
ッキ装置を先に発明し、これらは特公平4−54002
号(特許第1769812号)、特公平8−11679
号(特許第2099537号)、特許第2570092
号、米国特許第4,944,492号として特許されて
おり、また現在多数の施工現場にて実施し、多大な成果
を上げている。また、構造物を扛上支持した後、それ自
体で支承装置の働きをする半永久的据え置き型の反力導
入沓も提案し(特許第2809114号)、一部で実施
している。
【0005】これらの公報に記載された楔形ジャッキ装
置は、楔形駆動部材と単又は二つの楔形受圧部材を互い
の傾斜面同士を合わせて積層し、前記楔形駆動部材を油
圧シリンダージャッキにて長さ方向に押し引きすること
により、楔形駆動部材の傾斜面との摺動に伴って上位の
楔形受圧部材が上方に移動して構造物を扛上する構造の
ものである。そして、この状態を維持すべく、前記油圧
シリンダージャッキの固定部分である反力受け板と前記
楔形駆動部材との間の空間に、油圧シリンダージャッキ
のピストンロッドを跨いで上位より馬蹄型板状のストッ
パー部材を相当枚数嵌入し、前記反力受け板と楔形駆動
部材との空間を埋めて楔形駆動部材の移動を規制するス
トッパー機構が採用されている。この楔形ジャッキ装置
を用いれば、車両を通行させながら既設支承の補修又は
取替作業を行うことができる。その場合、構造物には車
両の通行等によって各種の変動荷重が加わって変位、振
動が生じるが、それらは上位の楔形受圧部材と構造物の
下面との間に介在させたスライド板や緩衝板で吸収でき
るので、従来危険であった或いは不可能であった既設支
承の補修又は取替作業を安全且つ短時間で容易に行うこ
とができるようになり、土木、建設関係各方面から賞賛
されている。また、前述の公報に記載された反力導入沓
は、楔形ジャッキ装置が仮支承であったものを、ストッ
パー機構の変更等で永久支承して使用できるようにした
ものであり、構造物を扛上する原理は基本的には楔形ジ
ャッキ装置と同じである。また、従来の楔形ジャッキ装
置に用いた油圧シリンダージャッキは、本体筐体に細目
ネジ構造にて取付けていたので、簡単に取り外せない構
造となっているので、反力導入沓には取り外しが普通で
ある油圧センターホールジャッキを採用し、扛上後、ス
トッパーを効かせた後は不要となる油圧センターホール
ジャッキを取り外すようにしている。
【0006】また、道路交通構造令が改正になって、T
L20tからTL25tになり、支承改良が全国的に実
施されるようになってきた今日、更に震災以降の耐震設
計の見直しで免震支承への転換が大規模に行われつつあ
る今日、効率的且つ経済的で安全なジャッキが大量に求
められるようになってきた。一方、ネジロック式ジャッ
キが幅を利かせているのは、安価であることが唯一の理
由であり、逆に従来の楔形ジャッキ装置が普及しないの
は油圧シリンダージャッキを使用するため高価であった
からであり、性能面では楔形ジャッキ装置の優位性は既
に確立している。同様に、反力導入沓にも高価な油圧シ
リンダージャッキあるいは油圧センターホールジャッキ
を使用しているためコスト低減化の妨げになっている。
更に、油圧ジャッキを用いることの不可避的な欠点とし
て、油圧ポンプと油圧ジャッキとの間に接続する耐圧ホ
ースの接続不良が、重大な事故を起こす可能性があるこ
と、頻繁にオイルを交換する等のメンテナンスが必要で
あること、重量が重いので取扱性、作業性が悪いこと、
等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は更
に鋭意研究し、従来の楔形ジャッキ装置や反力導入沓の
唯一の欠点であった油圧シリンダージャッキあるいは油
圧センターホールジャッキに代わる押引手段を種々検討
した結果、この押引手段として減速ギアとボルト・ナッ
トを組み合わせた構造に到達し、本発明を完成させたの
である。つまり、高価な油圧シリンダージャッキあるい
は油圧センターホールジャッキを使用せず、機械式の押
引手段を採用することによって、装置全体を安価に構成
するとともに、更に一層の小型化、軽量化を達成し、メ
ンテナンスフリーで取扱性、作業性及び安全性に特に優
れた減速ギア式楔形ジャッキ装置及び反力導入装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、少なくとも上面に傾斜面を形成した楔形駆
動部材と、上下面の一方に前記楔形駆動部材の傾斜面と
摺接する同一傾斜角度の傾斜面を形成し且つ他方に水平
面を形成した単又は二つの楔形受圧部材とを、互いの傾
斜面を接触させて筐体内に積層収容するとともに、高回
転数軸と低回転数軸とを有する減速ギアユニットを筐体
に定着し、低回転数軸に延設した駆動シャフトの螺軸部
を前記楔形駆動部材の内部に設けた螺孔部に螺合し、高
回転数軸を回転駆動手段にて回転させて、前記楔形駆動
部材を押し引きして上位の楔形受圧部材を上昇及び下降
させてなる減速ギア式楔形ジャッキ装置を構成した。
【0009】具体的には、本発明の減速ギア式楔形ジャ
ッキ装置は、前記楔形駆動部材を筐体内で長さ方向にの
み移動可能となすとともに、前記楔形受圧部材を水平方
向への移動を規制し且つ楔形駆動部材の上位にある楔形
受圧部材の上部を筐体の上方開口部から突出させて配置
し、減速ギアユニットを筐体の取付側壁に定着し、該減
速ギアユニットの高回転数軸を外部に露出させるととも
に、低回転数軸に延設した駆動シャフトを前記楔形駆動
部材の移動方向に沿って一端部から内部に挿入し且つ駆
動シャフトに形成した螺軸部を楔形駆動部材に形成した
螺孔部又は該楔形駆動部材に埋設したブロック体の螺孔
部に螺合してなるものである。
【0010】ここで、前記駆動シャフトを前記楔形駆動
部材の移動方向に沿って薄肉端部側から内部に挿入し、
前記高回転数軸を回転駆動手段にて回転させて前記楔形
駆動部材を前記減速ギアユニット側へ引き寄せて上位の
楔形受圧部材を上昇させてなること、前記回転駆動手段
が高回転数軸に着脱可能に接続した操作ハンドル又は電
動モータであることが好ましい。
【0011】また、本発明は、下部工に固着したベース
板上に、少なくとも上面に傾斜面を形成した楔形駆動部
材と、上下面の一方に前記楔形駆動部材の傾斜面と摺接
する同一傾斜角度の傾斜面を形成し且つ他方に水平面を
形成した単又は二つの楔形受圧部材とを、互いの傾斜面
を接触させて積層するとともに、前記楔形駆動部材の上
位にある楔形受圧部材の水平面上に板状沓を載置し、高
回転数軸と低回転数軸とを有する減速ギアユニットを前
記ベース板の一端部に定着し、低回転数軸に延設した駆
動シャフトの螺軸部を前記楔形駆動部材の内部に設けた
螺孔部に螺合し、高回転数軸を回転駆動手段にて回転さ
せて、前記楔形駆動部材を前記減速ギアユニット側へ引
き寄せ、下部工に対して上位の楔形受圧部材を上昇させ
て前記板状沓で橋梁等の重量構造物を扛上支持してなる
減速ギア式反力導入装置を構成した。
【0012】具体的には、本発明の減速ギア式反力導入
装置は、前記楔形駆動部材を傾斜面に沿った長さ方向に
のみ移動可能となすとともに、前記楔形受圧部材を水平
方向への移動を規制し且つ楔形駆動部材の上位にある楔
形受圧部材の水平面上に板状沓を載置し、前記ベース板
の一端部に当接又は固定し且つ前記楔形受圧部材の厚肉
端部に当接した反力受け体の外側に減速ギアユニットを
定着し、該減速ギアユニットの高回転数軸を外部に露出
させるとともに、低回転数軸に延設した駆動シャフトを
前記反力受け体を貫通させて前記楔形駆動部材の移動方
向に沿って薄肉端部側から内部に挿入し且つ駆動シャフ
トに形成した螺軸部を楔形駆動部材に形成した螺孔部又
は該楔形駆動部材に埋設したブロック体の螺孔部に螺合
してなるものである。
【0013】この場合も前記同様に、前記回転駆動手段
が高回転数軸に着脱可能に接続した操作ハンドル又は電
動モータであることが好ましい。また、前記板状沓が硬
質ゴムの単体又は金属板と硬質ゴムを積層したものであ
ると、ゴム沓として機能するのである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を添付した図面
に基づき説明する。図1〜図3は本発明の減速ギア式楔
形ジャッキ装置Aの実施形態を示し、図4は更に具体的
な形態を示し、図中符号1はジャッキ本体、2は減速ギ
アユニット、3は筐体、4は楔形駆動部材、5は楔形受
圧部材、6は載置板をそれぞれ示している。
【0015】本発明の減速ギア式楔形ジャッキ装置A
は、上面に傾斜面7を形成し且つ下面に水平面8を形成
した楔形駆動部材4と、下面に前記楔形駆動部材4の傾
斜面7と摺接する同一傾斜角度の傾斜面9を形成し且つ
上面に水平面10を形成した楔形受圧部材5とを、互い
の傾斜面7,9を接触させてジャッキ本体1の筐体3内
に積層収容するとともに、高回転数軸11と低回転数軸
12とを有する減速ギアユニット2を前記筐体3に定着
し、低回転数軸12に延設した駆動シャフト13の螺軸
部14を前記楔形駆動部材4の内部に設けた螺孔部15
に螺合し、高回転数軸11を回転駆動手段16にて回転
させて、前記楔形駆動部材4を押し引きして上位の楔形
受圧部材5を上昇及び下降させてなるものである。
【0016】ここで、本実施形態では、前記楔形駆動部
材4の内部に設けた螺孔部15は、該楔形駆動部材4に
埋設したブロック体17に形成し、前記駆動シャフト1
3を前記楔形駆動部材4の移動方向に沿って薄肉端部1
8側から内部へ貫通した挿入孔19に挿入し、前記螺軸
部14をブロック体17の螺孔部15に螺合し、前記高
回転数軸11を回転駆動手段16にて回転させて前記楔
形駆動部材4を前記減速ギアユニット2側へ引き寄せて
上位の楔形受圧部材5を上昇させ、該楔形受圧部材5の
水平面10に装着した載置板6に載置した橋梁の橋桁等
の重量構造物を扛上支持するようになっている。また、
前記回転駆動手段16としては、減速ギアユニット2の
高回転数軸11に着脱可能に接続した操作ハンドル20
又は電動モータを用いる。
【0017】更に詳しくは、前記ジャッキ本体1は、筐
体3内に楔形駆動部材4、楔形受圧部材5、載置板6を
積層して配したものであり、前記筐体3は、ベース板2
1の両側に案内側壁22,22を立設するとともに、前
端部に取付側壁23を立設し、後端部に後壁24を立設
し、前記取付側壁23に軸受を兼ねる反力受け体25を
固定した構造を有するものである。そして、前記反力受
け体25に前記減速ギアユニット2を定着するととも
に、低回転数軸12に延設した駆動シャフト13を貫通
させて筐体3の内部に配置させている。尚、前記取付側
壁23と反力受け体25とは一体であっても良い。そし
て、前記筐体3の空間内に前記楔形駆動部材4、楔形受
圧部材5及び載置板6を順次積層するのである。尚、本
実施形態では、前記筐体3は厚肉のスチール板を溶接し
て形成したが、軽量化を図るために強度の高い軽量素
材、例えばアルミニウム合金やチタン等で形成し、更に
製造コスト低減化のために鋳造によって形成することも
可能である。
【0018】前記楔形駆動部材4は、上面に傾斜面7を
形成し且つ下面に水平面8を形成し、前記傾斜面7の中
央部であって厚肉端部26から薄肉端部18にかけて略
水平に断面四角形の突出部27を形成し、前記挿入孔1
9はこの突出部27を有する肉厚の厚い部分に穿設し、
突出部27の後部側には平面視四角形の切欠溝28を形
成し、前記ブロック体17を上方から落とし込み係合
し、前記挿入孔19に挿通した前記駆動シャフト13の
螺軸部14を該ブロック体17の螺孔部15に螺合する
ようになっている。また、前記楔形受圧部材5は、下面
に前記楔形駆動部材4の傾斜面7と摺接する同一傾斜角
度の傾斜面9を形成し且つ上面に水平面10を形成し、
更に前記楔形駆動部材4の突出部27を受け入れ且つ前
後方向の移動のみを許容する凹溝部29を形成した部材
である。そして、前記楔形受圧部材5の上面の水平面1
0に周囲を残して凹部30を形成し、該凹部30に前記
載置板6を係合保持している。ここで、前記楔形駆動部
材4及び楔形受圧部材5は、取扱いを容易にするためア
ルミニウム合金やチタン等の高強度、軽量素材又は高分
子材料で形成することが好ましい。尚、前記載置板6
は、金属板単体で形成することも可能であるが、金属板
とゴム板との積層板、あるいは金属材とゴム材との複合
板を用いることが好ましい。
【0019】そして、楔形駆動部材4と楔形受圧部材5
とを、互いの傾斜面7,9を接触させ且つ楔形受圧部材
5の薄肉端部18を減速ギアユニット2側に向けて前記
筐体3内に積層収容し、前記楔形駆動部材4の水平面8
を筐体3のベース板21上で又はベース板21上に敷設
した摺動板上で、両案内側壁22,22に沿って長さ方
向に移動可能となし且つ前記楔形受圧部材5の垂直な厚
肉端部31を前記反力受け体25又は取付側壁23に摺
接することによって水平方向への移動規制状態で上部を
筐体3の上方開口から突出させて配置する。尚、前記筐
体3内に積層収容した楔形駆動部材4及び楔形受圧部材
5の横方向への移動が案内側壁22,22によって規制
されるので、前記突出部27と凹溝部29とは必ずしも
必要ではないが、前記楔形駆動部材4に挿入孔19を形
成するため、突出部27を設けることは好ましい。そし
て、この状態で、前記回転駆動手段16としての操作ハ
ンドル20を一方向へ回転させて又はラチェットを高回
転数軸11に接続する軸部に組み込んだ場合には往復回
動させて減速ギアユニット2を駆動すると、それに伴っ
て低回転数軸12が一方向に回転して駆動シャフト13
が回転し、該駆動シャフト13の螺軸部14に螺合した
ブロック体17の螺孔部15が手前側へ移動し、楔形駆
動部材4が減速ギアユニット2側へ引き寄せられ、傾斜
面7,9同士が摺接した前記楔形受圧部材5が上昇し、
載置板6を介して橋梁の橋桁等の重量構造物を扛上する
のである。ここで、前記楔形駆動部材4と楔形受圧部材
5の傾斜面7,9の傾斜関係を逆にして、楔形駆動部材
4を押すことによって楔形受圧部材5を上昇させる構造
でも良い。
【0020】尚、各部材の摩擦抵抗力を低減するため
に、各部材の摺動面に添加剤を含浸させた四フッ化エチ
レン樹脂等の滑動シート又はステンレス板を埋設するこ
と、更には摩擦抵抗の少ない材料をめっき等の表面処理
によって各面にコーティングすることも可能である。ま
た、本実施形態では、楔形駆動部材4と一つの楔形受圧
部材5を用いた例を示したが、楔形受圧部材5を二つ用
いてそれぞれ楔形駆動部材4の上下に配し、傾斜面同士
で摺接させた構造でも良い。その場合には、楔形駆動部
材4の下面にも傾斜面を形成し、下方に配する新たな楔
形受圧部材の上面に同一傾斜角度の傾斜面を形成し且つ
下面に水平面を形成し、前記ベース板21の上面に載置
するようにする。この場合、楔形駆動部材4の押引動作
に伴って、該楔形駆動部材4は上下動するので、前記減
速ギアユニット2も上下に移動できる構造とする。
【0021】図4は本発明の減速ギア式楔形ジャッキ装
置Aのより具体的な実施形態を示している。その基本構
造は、前記同様であるので説明は省略するが、橋梁等に
おける下部工と橋桁等の狭隘空間に挿入できるように全
体的にスリムに構成するとともに、楔形駆動部材4や楔
形受圧部材5等の摺動面に砂塵や雨水が侵入しないよう
に全体を覆った構造となっている。また、前記減速ギア
ユニット2の高回転数軸11は、減速ギアユニット2か
ら僅かに突出した多角形軸とし、図示したものは六角ナ
ット様の形状となし、楔形駆動部材4を押引駆動する場
合に、前記回転駆動手段16として高回転数軸11への
接合部にラチェット機構を内蔵した操作ハンドル20を
連結するようにしている。尚、高回転数軸11は四角柱
状でも良く、更には高回転数軸11の端面に多角形の凹
部を形成しても良い。また、本実施形態では、楔形駆動
部材4や楔形受圧部材5を筐体3内に積層したが、超大
型のものであれば、低重量化を図るために筐体3と同様
な作用を有するガイド手段にて楔形駆動部材4や楔形受
圧部材5を移動案内し、扛上後に粉塵が摺動面に侵入し
ないように着脱自在な保護カバーで覆うようにすること
も可能である。
【0022】尚、本実施形態で使用した前記減速ギアユ
ニット2は、高回転数軸11に対する低回転数軸12の
減速比を1/8として1段式としている。そして、平面
視寸法が約40cm角で、傾斜面の勾配が約0.05の
楔形駆動部材4及び楔形受圧部材5を用い、減速ギアユ
ニット2の外形が横幅約20cm、高さ約8cm、軸方
向の奥行幅約10cmの箱体内にギアを組み込んだもの
を用い、高回転数軸11に操作ハンドル20の代わりに
トルクレンチを装着して予備実験をしたところ、トルク
レンチの値(軸力)50kgf/cm2 に対して約40
tの反力が導入されたことを確認した。実験装置の都合
上、40tが測定限界であったが、前述の実施形態のも
のでは理論上は80t程度まで出せると推測される。ま
た、減速ギアユニット2を多段に直列に接続することに
よって、更に力の増幅が可能である。また、装置を大型
化すれば、油圧式ジャッキを用いることなく減速ギア式
のみで1000tクラスのジャッキも作ることが可能で
ある。
【0023】ここで、減速ギアユニット2としては、レ
バーブロック等の巻上げ装置に用いる減速ギア機構、ジ
ャーナルジャッキのギアとネジ機構等を採用でき、更に
回転運動を力を増幅して押引運動に変換する他の公知機
構も採用できる。また、低回転数軸12あるいは駆動シ
ャフト13を軸方向への変位を規制しつつ回転可能に受
ける軸受機構としては、スラストベアリングを用いるの
が一般的であるが、大きな押引力を受けるためにはスラ
ストベアリングが大型化し、それによって軸方向の寸法
が大きくなって好ましくない。また、低回転数軸12あ
るいは駆動シャフト13は低速で回転し、しかも常時、
頻繁に回転させるものではないので、本実施形態におい
てスラストベアリングを選択することは最善ではない。
そこで、本実施形態では低回転数軸12の一部に大径部
を形成し、該大径部の軸方向端面と固定面との間に滑り
性を高めるコーティングを施したスライド板を介在させ
て、軸方向への変位を規制しつつ回転可能に受けた。ま
た、本実施形態では、前記低回転数軸12と駆動シャフ
ト13とは一体軸物で作製したが、減速ギアユニット2
は単に大きな回転力を発生させるものであるので、低回
転数軸12と駆動シャフト13を別部材とし、互いに回
転力を伝達可能に連結するとともに、駆動シャフト13
を前述のスライド板による軸受機構によって回転支持す
ることも可能である。
【0024】次に、図5〜図8に基づき、本発明の減速
ギア式反力導入装置Bの実施形態を説明するが、基本的
には前述の減速ギア式楔形ジャッキ装置Aと同様である
ので、同一構成には同一符号を付して簡単に説明する。
本発明の減速ギア式反力導入装置Bは、橋梁等の既設支
承装置の代用として用いたり、また不良となった既設支
承装置に並設して反力を導入するために用いるものであ
り、具体的には橋脚等の下部工に固着したベース板32
上に、上面に傾斜面7を形成し且つ下面に水平面8を形
成した楔形駆動部材4と、下面に前記楔形駆動部材4の
傾斜面7と摺接する同一傾斜角度の傾斜面9を形成し且
つ上面に水平面10を形成した楔形受圧部材5とを、互
いの傾斜面7,9を接触させて積層するとともに、前記
楔形駆動部材4の上位にある楔形受圧部材5の水平面1
0上に板状沓33を載置し、高回転数軸11と低回転数
軸12とを有する減速ギアユニット2を前記ベース板3
2の一端部に定着し、低回転数軸12に延設した駆動シ
ャフト13の螺軸部14を前記楔形駆動部材4の内部に
設けた螺孔部15に螺合し、高回転数軸11を回転駆動
手段16にて回転させて、前記楔形駆動部材4を前記減
速ギアユニット2側へ引き寄せ、下部工に対して上位の
楔形受圧部材5を上昇させて前記板状沓33で橋梁等の
重量構造物を扛上支持してなるものである。
【0025】そして、前記楔形駆動部材4を傾斜面7に
沿った長さ方向にのみ移動可能とするために、前記ベー
ス板32の上面に平行にガイド突条34,34を形成す
るとともに、前記楔形駆動部材4の下面水平面8に平行
に凹溝35,35を形成し、前記ガイド突条34と凹溝
35をスライド可能に係合させて横方向移動を規制して
いる。尚、前記凹溝35を廃止し、ガイド突条34,3
4の代わりに、楔形駆動部材4の両側縁を摺動支持する
ガイド部材をベース板32に固定しても良い。また、前
記楔形受圧部材5は、その下面に形成した凹溝部29を
楔形駆動部材4の上面に形成した突出部27に係合し
て、横方向への移動を規制するとともに、薄肉端部18
を反力受け体25に当接することによって前方移動を規
制し、つまり水平方向への移動を規制している。そし
て、前記楔形駆動部材4の上位にある楔形受圧部材5の
水平面10上に板状沓33を載置している。この板状沓
33は、硬質ゴムの単体又は金属板と硬質ゴムを積層し
たものである。また、前記ベース板32の一端部に当接
又は固定し且つ前記楔形受圧部材の厚肉端部に当接した
反力受け体25の外側に減速ギアユニット2を定着し、
該減速ギアユニット2の高回転数軸11を外部に露出さ
せるとともに、低回転数軸12に延設した駆動シャフト
13を前記反力受け体25を貫通させ、前記楔形駆動部
材4の移動方向に沿って薄肉端部18側から挿入孔19
を通して内部に挿入し且つ駆動シャフト13に形成した
螺軸部14を楔形駆動部材4の後部の切欠溝28に埋設
したブロック体17の螺孔部15に螺合している。
【0026】ここで、本発明の減速ギア式反力導入装置
Bは、橋梁等の重量構造物を扛上後又は反力を導入した
後、長年にわたってその状態を維持する必要がある。と
ころで、本発明では、前記駆動シャフト13の螺軸部1
4と、楔形駆動部材4に埋設したブロック体17の螺孔
部15との螺合によって楔形駆動部材4を押引駆動する
ので、操作ハンドル20から手を離しても螺軸部14と
螺孔部15とが自然に回転することはなく、従って状態
維持のためのストッパー手段は特に必要ではないが、ス
トッパー手段を設けることも安全性を高める意味では好
ましい。図示した実施形態におけるストッパー手段36
は、楔形駆動部材4と楔形受圧部材5との移動を両側部
で規制する構造であり、具体的には前記楔形受圧部材5
の厚肉端部31側の両側に膨出部37,37を形成し、
それぞれの膨出部37に先端部を固着したボルト38を
前後方向に設ける一方、前記楔形駆動部材4の両側部に
固着した規制体39,39の上部にそれぞれ縦長孔40
を前後貫通させて設け、前記ボルト38を縦長孔40に
貫通させ、所定の位置まで楔形駆動部材4を減速ギアユ
ニット2側へ引き寄せた後、前記ボルト38に後部に螺
合したナット41を締付けて前記規制体39の後面を当
止することによって、楔形駆動部材4の後方移動を規制
するものである。
【0027】尚、前記ストッパー手段36として、前後
逆方向に設け、即ち楔形駆動部材4の後部に膨出部37
を形成し、該膨出部37から前方へボルト38を延ば
し、楔形受圧部材5に固定した規制体39の縦長孔40
に貫通させ、該規制体39の前面側にナット41を配し
て、減速ギアユニット2側から操作できる構造とするこ
とも、ホロースラブ橋等においては有効である。しか
し、このストッパー手段36は、図示した構造の他に
も、楔形駆動部材4の移動よって形成される空間にスト
ッパー部材を挿入して該空間が減少する方向の楔形駆動
部材4の移動を規制するような構造(特許第28091
14号公報を参照)も採用することができる。
【0028】また、前記駆動シャフト13の代わりにテ
ンションバーを楔形駆動部材4に固定し、前記減速ギア
ユニット2の高回転数軸11と低回転数軸12を同軸直
線状に配し、前記テンョンバーの先端部に設けた雄ネジ
部を低回転数軸12の中心に形成した雌ネジ部に螺合す
るとともに、該雄ネジ部を高回転数軸11の中心孔を貫
通させて前方に導出した構造の機械式センターホールジ
ャッキを構成し、前方に突出したテンションバーの雄ネ
ジ部に緩み止め二重ナットを螺合してストッパーとする
ことも可能である。
【0029】また、図9及び図10に示した本発明の減
速ギア式反力導入装置Bは、前記ブロック体17の埋設
位置を楔形駆動部材4の前部に設定し、前記駆動シャフ
ト13の長さを短くしたものである。その他の構成は前
記同様であるので、同一構成には同一符号を付してその
説明は省略する。
【0030】本発明は図示した実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を踏襲する限り、本発明の明
細書及び図面に記載された内容から推量できるもの、あ
るいは同じ機能を有する他の手段に置き換えたものも本
発明に含まれるのである。
【0031】また、本発明の減速ギア式楔形ジャッキ装
置及び反力導入装置は、単に橋梁等の重量構造物を扛上
し、扛下させるためのみに使用を限定されるものではな
く、応用範囲として油圧プレスの分野に活用することが
可能であり、例えば高分子量材料などの熟成成形を必要
とするプレスに用いれば、通常の油圧プレスではコスト
高のため、優秀な高分子量材料の普及を阻害している一
つの課題を解決することができる。
【0032】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の減速ギア式楔形
ジャッキ装置及び反力導入装置によれば、楔形駆動部材
の押引手段として従来は必須であった高価な油圧シリン
ダージャッキあるいは油圧センターホールジャッキ等の
油圧ジャッキを用いず、それに代わる押引手段として減
速ギアユニット及び駆動シャフトの螺軸部と楔形駆動部
材内部の螺孔部とを螺合した機械式構造を採用したこと
によって、装置全体を安価に構成することができるとと
もに、更に一層の小型化、軽量化を達成することがで
き、その上、メンテナンスフリーで取扱性、作業性及び
安全性に特に優れている。つまり、減速ギアユニット
は、油圧ジャッキのようなストロークが不要であり且つ
高精度の加工を伴わないので、油圧ジャッキと比較して
大幅な小型化、軽量化が図れ、装置全体の価格を大幅に
低減し、大きさを小さくし、重量を軽減できるのであ
る。また、重量構造物を扛上支持した後に、扛下しない
ようにするためのストッパー手段を特に設ける必要がな
いので、構造が簡単になる。
【0033】特に、架橋、補修工事現場では油圧ジャッ
キを使用することによって引き起こされる事故が後を絶
たないが、本発明はその状況を一変させ得るものであ
り、工事現場の安全性を高めるために大いに寄与するも
のと思われる。また、本発明は、支承装置の補修、取替
工事は勿論であるが、土木、建築分野はもとより産業に
寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減速ギア式楔形ジャッキ装置の代表的
な実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じく重量構造物を扛上する前の使用状態を示
す要部の縦断側面図である。
【図3】同じく重量構造物を扛上した後の使用状態を示
す要部の縦断側面図である。
【図4】本発明の減速ギア式楔形ジャッキ装置の実機に
近い形態を示す全体斜視図である。
【図5】本発明の減速ギア式反力導入装置の代表的な実
施形態を示す分解斜視図である。
【図6】同じく重量構造物に反力を導入する前の使用状
態を示す要部の縦断側面図である。
【図7】同じく重量構造物に反力を導入した後の使用状
態を示す要部の縦断側面図である。
【図8】同じく減速ギア式反力導入装置の背面図であ
る。
【図9】本発明の減速ギア式反力導入装置の他の実施形
態で重量構造物に反力を導入する前の使用状態を示す要
部の縦断側面図である。
【図10】同じく重量構造物に反力を導入した後の使用
状態を示す要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ジャッキ本体 2 減速ギアユニット 3 筐体 4 楔形駆動部材 5 楔形受圧部材 6 載置板 7 傾斜面 8 水平面 9 傾斜面 10 水平面 11 高回転数軸 12 低回転数軸 13 駆動シャフト 14 螺軸部 15 螺孔部 16 回転駆動手段 17 ブロック体 18 薄肉端部 19 挿入孔 20 操作ハンドル 21 ベース板 22 案内側壁 23 取付側壁 24 後壁 25 反力受け体 26 厚肉端部 27 突出部 28 切欠溝 29 凹溝部 30 凹部 31 厚肉端部 32 ベース板 33 板状沓 34 ガイド突条 35 凹溝 36 ストッパー手段 37 膨出部 38 ボルト 39 規制体 40 縦長孔 41 ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上面に傾斜面を形成した楔形
    駆動部材と、上下面の一方に前記楔形駆動部材の傾斜面
    と摺接する同一傾斜角度の傾斜面を形成し且つ他方に水
    平面を形成した単又は二つの楔形受圧部材とを、互いの
    傾斜面を接触させて筐体内に積層収容するとともに、高
    回転数軸と低回転数軸とを有する減速ギアユニットを筐
    体に定着し、低回転数軸に延設した駆動シャフトの螺軸
    部を前記楔形駆動部材の内部に設けた螺孔部に螺合し、
    高回転数軸を回転駆動手段にて回転させて、前記楔形駆
    動部材を押し引きして上位の楔形受圧部材を上昇及び下
    降させてなることを特徴とする減速ギア式楔形ジャッキ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記楔形駆動部材を筐体内で長さ方向に
    のみ移動可能となすとともに、前記楔形受圧部材を水平
    方向への移動を規制し且つ楔形駆動部材の上位にある楔
    形受圧部材の上部を筐体の上方開口部から突出させて配
    置し、減速ギアユニットを筐体の取付側壁に定着し、該
    減速ギアユニットの高回転数軸を外部に露出させるとと
    もに、低回転数軸に延設した駆動シャフトを前記楔形駆
    動部材の移動方向に沿って一端部から内部に挿入し且つ
    駆動シャフトに形成した螺軸部を楔形駆動部材に形成し
    た螺孔部又は該楔形駆動部材に埋設したブロック体の螺
    孔部に螺合してなる請求項1記載の減速ギア式楔形ジャ
    ッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動シャフトを前記楔形駆動部材の
    移動方向に沿って薄肉端部側から内部に挿入し、前記高
    回転数軸を回転駆動手段にて回転させて前記楔形駆動部
    材を前記減速ギアユニット側へ引き寄せて上位の楔形受
    圧部材を上昇させてなる請求項1又は2記載の減速ギア
    式楔形ジャッキ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動手段が高回転数軸に着脱可
    能に接続した操作ハンドル又は電動モータである請求項
    1又は2又は3記載の減速ギア式楔形ジャッキ装置。
  5. 【請求項5】 下部工に固着したベース板上に、少なく
    とも上面に傾斜面を形成した楔形駆動部材と、上下面の
    一方に前記楔形駆動部材の傾斜面と摺接する同一傾斜角
    度の傾斜面を形成し且つ他方に水平面を形成した単又は
    二つの楔形受圧部材とを、互いの傾斜面を接触させて積
    層するとともに、前記楔形駆動部材の上位にある楔形受
    圧部材の水平面上に板状沓を載置し、高回転数軸と低回
    転数軸とを有する減速ギアユニットを前記ベース板の一
    端部に定着し、低回転数軸に延設した駆動シャフトの螺
    軸部を前記楔形駆動部材の内部に設けた螺孔部に螺合
    し、高回転数軸を回転駆動手段にて回転させて、前記楔
    形駆動部材を前記減速ギアユニット側へ引き寄せ、下部
    工に対して上位の楔形受圧部材を上昇させて前記板状沓
    で橋梁等の重量構造物を扛上支持してなることを特徴と
    する減速ギア式反力導入装置。
  6. 【請求項6】 前記楔形駆動部材を傾斜面に沿った長さ
    方向にのみ移動可能となすとともに、前記楔形受圧部材
    を水平方向への移動を規制し且つ楔形駆動部材の上位に
    ある楔形受圧部材の水平面上に板状沓を載置し、前記ベ
    ース板の一端部に当接又は固定し且つ前記楔形受圧部材
    の厚肉端部に当接した反力受け体の外側に減速ギアユニ
    ットを定着し、該減速ギアユニットの高回転数軸を外部
    に露出させるとともに、低回転数軸に延設した駆動シャ
    フトを前記反力受け体を貫通させて前記楔形駆動部材の
    移動方向に沿って薄肉端部側から内部に挿入し且つ駆動
    シャフトに形成した螺軸部を楔形駆動部材に形成した螺
    孔部又は該楔形駆動部材に埋設したブロック体の螺孔部
    に螺合してなる請求項5記載の減速ギア式反力導入装
    置。
  7. 【請求項7】 前記回転駆動手段が高回転数軸に着脱可
    能に接続した操作ハンドル又は電動モータである請求項
    5又は6記載の減速ギア式反力導入装置。
  8. 【請求項8】 前記板状沓が硬質ゴムの単体又は金属板
    と硬質ゴムを積層したものである請求項5又は6又は7
    記載の減速ギア式反力導入装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101103917B1 (ko) * 2009-07-03 2012-01-12 한전케이피에스 주식회사 높이 조절용 중량물 받침대
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JP2015209303A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社荏原製作所 昇降装置、及び、ユニット搬送方法
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