JP2000086103A - エレベータかごのバランスポイント調整方法 - Google Patents

エレベータかごのバランスポイント調整方法

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JP2000086103A
JP2000086103A JP10255208A JP25520898A JP2000086103A JP 2000086103 A JP2000086103 A JP 2000086103A JP 10255208 A JP10255208 A JP 10255208A JP 25520898 A JP25520898 A JP 25520898A JP 2000086103 A JP2000086103 A JP 2000086103A
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balance point
motor
load
point value
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Shuji Iwata
秀志 岩田
Noriyuki Sahoda
典之 佐保田
Kenichi Fujitani
健一 藤谷
Satoshi Yamamoto
諭 山本
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランスポイント調整時毎に負荷荷重を要せ
ずに、かごバランスポイント値を正確に算出できるエレ
ベータかごのバランスポイント調整方法の提供。 【解決手段】 かごの積載負荷荷重とモータの電流との
相関関係の実測データをあらかじめ求めて、この実測デ
ータを教師パターンとして学習させたニューラルネット
ワーク10を用い、かごの無負荷における上昇時および
下降時に測定したモータ電流値に基づいてかごのバラン
スポイント値を算出し、さらに、所定のバランスポイン
ト値に調整するのに必要なつり合いおもりの重量を計算
するようにした。これにより、ニューラルネットワーク
10で各種エレベータの状況に対応して、最適な積載負
荷荷重とモータ電流の相関関係を示す特性曲線を推定
し、自動的にバランスポイント値を判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷重を実際に使用
することなくエレベータかごのバランスポイント調整を
行なうエレベータかごのバランスポイント調整方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的なロープ式エレベータを示
す説明図、図5は従来のバランスポイント調整方法によ
り求めたかご積載負荷荷重およびモータ電流値の特性曲
線を示す図である。
【0003】一般にエレベータは、図4に示すように、
つるべ式に懸垂されるかご1およびつり合いおもり2
と、これらのかご1およびつり合いおもり2を吊上げる
ロープ3と、このロープ3が巻掛けられるトラクション
マシン4とを有しており、このトラクションマシン4は
図示しない駆動用モータに連結されている。
【0004】そして従来、かご1のバランスポイント調
整を行なう際、例えば財団法人、日本建築設備・昇降機
センタ発行の昇降機の検査基準によれば、かご1内に0
%(負荷なし)、100%、および110%(交流モー
タに関しては25%、50%および75%においても)
の荷重5を積んだ状態で、かご1を上下に1往復させ
る。その際、かご1の上昇時および下降時にモータ電流
を電流計6により測定し、その測定結果に基づいて積載
負荷荷重およびモータ電流の相関関係を求め、図5に示
すように、かご1の上昇時および下降時のそれぞれの特
性曲線7、8を描く。次いで、これらの特性曲線7、8
の交点9より例えばバランスポイント値47.4%を算
出し、このバランスポイント値47.4%より所定のバ
ランスポイント値となるように、つり合いおもり2の積
降しを行なうようになっている。なお、例えば乗用エレ
ベータでは、かご1のバランスポイント値が45%〜5
5%に設定されている。
【0005】しかしながら、上記のバランスポイント調
整方法では、かご1内に定格荷重の110%もの荷重5
を積む必要があるとともに、所定のバランスポイント値
となるように荷重5を数回にわたり積降しを行なうの
で、かなり多くの労力と作業時間とを要するという問題
がある。
【0006】このような従来の問題を解決する一手段と
して、例えば、特開平3−120180号公報に記載さ
れているように、荷重5を用いることなくバランスポイ
ント値を算出するかご1のバランスポイント調整方法が
提案されている。
【0007】この従来の方法では、かご1の定格速度、
定格積載荷重、モータの種類、およびバランスポイント
値で定まるかご1の積載負荷荷重とモータ電流との相関
関係の実測データをあらかじめ求めて、次いで、かご1
を無負荷状態で走行させ、上昇時および下降時の電流値
を電流計6により測定し、これらの電流値を起点として
図5の特性曲線7、8をそれぞれ平行移動させて、これ
らの特性曲線7、8の交点よりバランスポイント値を算
出し、このバランスポイント値に応じてさらに積降しす
べきつり合いおもり2の重量を求めるようになってい
る。
【0008】なお、この従来のバランスポイント調整方
法は、かご1の定格速度、定格積載荷重、モータの種類
によりモータ容量が定まると、かご1の上昇時および下
降時の積載負荷荷重とモータ電流との相関関係を示す特
性曲線は必然的に定まるという前提のもとに考えられて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のバランスポイント調整方法では、例えば直流モータ
のようにモータ電流の特性曲線が1次的、すなわち直線
であれば適応可能であるが、実機実測データを基にモー
タ特性を検証したところ、交流モータのように2次以上
の関数としてモータ電流の特性曲線が表される場合、そ
の曲線の開き具合(すなわち、例えば直線の場合はその
傾き、n次曲線の場合はn次の係数)がかご1の定格速
度、定格積載荷重、モータの種類によりモータ容量とい
ったものだけでは必然的に定まるということがなく、し
たがって、基準とする特性曲線をいくら平行移動しても
実測して描いた特性曲線と重ならないという問題があ
る。
【0010】また、仮りにn次係数一定の特性曲線であ
っても、図6に示すように特性曲線7、8の位置関係を
固定して同時に縦軸横軸方向に平行移動した場合や、図
7に示すように特性曲線7、8を個々に縦軸方向に平行
移動した場合、あるいは、図8に示すように特性曲線
7、8を個々に横軸方向に平行移動した場合のように交
点9が一義的に定まらないため、積降しすべきつり合い
おもり2の重量を決定できないという問題がある。
【0011】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、かごバランスポ
イント調整の作業時にその都度、かご内に負荷荷重を積
むことを要せずに済むとともに、かごのバランスポイン
ト値を正確に算出することのできるエレベータかごのバ
ランスポイント調整方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る発明は、エレベータのロー
プを介してつり合いおもりとつるべ式にトラクションマ
シンより懸垂され、モータの駆動により昇降路内を上下
動するエレベータかごのバランスポイント調整方法にお
いて、前記かごの積載負荷荷重と前記モータの電流との
相関関係の実測データをあらかじめ求めて、この実測デ
ータを教師パターンとして学習させたニューラルネット
ワークを用い、前記かごの無負荷における上昇時および
下降時に測定したモータ電流値に基づいて前記かごのバ
ランスポイント値を算出するとともに、所定のバランス
ポイント値に調整するのに必要な前記つり合いおもりの
重量を計算する構成にしてある。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
請求項2に係る発明は、エレベータのロープを介してつ
り合いおもりとつるべ式にトラクションマシンより懸垂
され、モータの駆動により昇降路内を上下動するエレベ
ータかごのバランスポイント調整方法において、前記か
ごの積載負荷荷重と前記モータの電流との相関関係の実
測データをあらかじめ求めて、この実測データを教師パ
ターンとして学習させたニューラルネットワークを用
い、前記かごの無負荷における上昇時および下降時に測
定したモータ電流値に基づいて、前記かごの積載負荷荷
重と前記モータの電流との相関関係を示す特性曲線をそ
れぞれ描き、これらの特性曲線の交点よりバランスポイ
ント値を算出するとともに、所定のバランスポイント値
に調整するのに必要な前記つり合いおもりの重量を計算
する構成にしてある。
【0014】上記のように構成した本発明の請求項1お
よび2に係る発明では、かごの積載負荷荷重とモータ電
流との相関関係の実測データを教師パターンとして学習
させたニューラルネットワークを用いるので、このニュ
ーラルネットワークにより結果的に最適な積載負荷荷重
とモータ電流の相関関係を示す特性曲線を推定して自動
的にバランスポイント値を判断できる。これにより、か
ごバランスポイント調整の作業時にその都度、かご内に
負荷荷重を積むことを要せずに済むとともに、かごのバ
ランスポイント値を正確に算出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータかごの
バランスポイント調整方法の実施の形態を図に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施形態に係るエレベータ
かごのバランスポイント調整方法に用いられるニューラ
ルネットワークの構成を示す説明図、図2は本実施形態
で用いられるかご積載負荷荷重およびモータ電流値の特
性曲線を示す図である。
【0016】図1に示すニューラルネットワーク10
は、入力パターン15に対応する入力層12と、出力パ
ターン16に対応する出力層14と、これらの入力層1
2および出力層14の中間に配置される中間層13とか
らなり、各層12〜14に複数個のニューロン(神経細
胞モデル)11a〜11cがそれぞれ設けられ、各ニュ
ーロン11a〜11cが複雑に接続されている。
【0017】このニューラルネットワーク10は、人間
の頭脳をまねたネットワークで、複雑に接続される各ニ
ューロン11a〜11cの動作および接続形態を適切な
ものに決めることにより、パターン認識機能や知識処理
機能を埋め込むことができるというものである。特にニ
ューロン11a〜11cを階層構造に配置したのは、い
わゆる「バックプロパゲーション」と呼ばれる自立的学
習アルゴリズムを利用できることに特徴がある。
【0018】また、図示を省略したが、各ニューロン1
1a〜11c間にはニューロン11a〜11cの結び付
きの強さを表す結合重み(シナプスウェート)が設定さ
れている。この結合重みは最初、適当な値に設定されて
いるが、その後、前記のバックプロパゲーション(自立
的学習アルゴリズム)を用いてより確度の高いバランス
ポイント値に修正可能である。
【0019】このバックプロパゲーションについては周
知であるので詳細は省略するが、あらかじめ作成された
学習用教師パターン(入力パターンと、その入力パター
ンに対する望ましい出力パターンとを対にしたもの)を
用い、同一の入力パターンに対する出力パターンと、前
記の教師パターンを比較し、その誤差を最小化するよう
に結合重みを修正していくアルゴリズムで、まず最初は
全ての重みを例えばランダムな値に設定することにより
初期化しておき、入力層12の各ニューロン11aに学
習用パターンの入力パターン15を与える。このときの
出力パターンと学習用パターンの出力パターン16を比
較し、その誤差が小さくなるように各結合重みの値を出
力層14から順に修正するようになっている。
【0020】このようにして多数の学習用パターンを用
いて誤差が収束するまでこれを繰り返すと、ニューラル
ネットワーク10に教師パターンと同レベルの値が自動
的に埋め込まれたことになり、学習用の入力パターン1
5だけではなく未知の入力パターンに対しても、教師パ
ターンと同レベルの推定値を出力できるようになる。
【0021】入力パターン15は、図4のかご1の定格
速度、定格積載荷重、モータの種類、および図4のトラ
クションマシン4の種類を含む種々の仕様データ(スペ
ックデータ)と、無負荷時のモータ電流値とをバランス
ポイント値の推定に必要なパラメータとしてニューラル
ネットワーク10に入力できるように変換したものであ
り、入力層12のニューロン11aの個数は前記のパラ
メータの総数に対応する。
【0022】この入力層12のニューロン11aに入力
データ、例えば無負荷状態のかご1を最下階から最上階
へ上昇、または下降させたときのモータ電流値を与える
と、出力層14に向かって順に信号が伝わり、その結
果、出力層14の各ニューロン11cからそれぞれなん
らかの値が出力される。この出力層14では、様々な入
力パターンに対応するかご1のバランスポイント値を例
えば47.4%のように出力するようあらかじめ学習さ
れている。すなわち、このニューラルネットワーク10
では、かご1の定格速度、定格積載荷重、モータの種
類、およびトラクションマシン4の種類を含む種々の仕
様データに対応するかご積載負荷荷重とモータ電流との
相関関係の実測データをあらかじめ求めて、この実測デ
ータを教師パターンとして学習させてある。
【0023】本実施形態のバランスポイント調整方法に
あっては、あらかじめ実現場でかご1内に図4の荷重5
を積み、かご1の定格速度が例えば60m/min、定
格積載荷重が例えば600kg、例えばモータ容量4.
5kw、定格電流24Aという条件でかご1を上下に1
往復させ、かご1の上昇時および下降時にモータ電流を
測定し、その測定結果に基づいて積載負荷荷重およびモ
ータ電流の相関関係を求める。次いで、図2に示すよう
に、かご1の上昇時の特性曲線17とかご1の下降時の
特性曲線18とをそれぞれ描き、これらの特性曲線1
7、18を教師パターンとしてニューラルネットワーク
10で学習させて、無負荷のかご1を最下階から最上階
まで上昇、下降させたときのモータ電流値20、21を
入力すると、かご1のバランスポイント値を出力するよ
うに設定しておく。なお、前記の実測時の特性曲線1
7、18の交点19より、例えばバランスポイント値4
0.7%が算出される。
【0024】次いで、同じかご1の定格速度(例えば6
0m/min)、定格積載荷重(例えば600kg)、
モータの種類(例えばモータ容量4.5kw、定格電流
24A)、および同一トラクションマシン4の種類を含
む種々の仕様データに対応するモータ積載負荷荷重とモ
ータ電流との相関関係の実測データとして、かご1を無
負荷状態で最下階から最上階まで上昇、下降させたとき
のモータ電流値20、21を測定する。次いで、これら
のモータ電流値20、21をニューラルネットワーク1
0の入力層12へ入力すると、このニューラルネットワ
ーク10の中間層13を経由して出力層14へ進み、こ
こであらかじめ学習させておいた教師パターンと無負荷
時のモータ電流値から比較し、最も誤差の少ないバラン
スポイント値を推定する。その結果、求められたバラン
スポイント値は例えば40.6%とある場合、実際のバ
ランスポイント値40.7%とはわずか1%の差異であ
る。このとき、不足するつり合いおもり2は、45−4
0.6=4.4%であり、定格積載荷重600kgであ
るので、26.4kgをつり合いおもり2に追加すれば
よいことがわかる。
【0025】このように構成した実施形態では、ニュー
ラルネットワーク10を用いたので、かご1の積載負荷
荷重とモータ電流との相関関係を人間が一切考える必要
がなく、しかも各種エレベータの状況に対応して、結果
的に最適な積載負荷荷重とモータ電流の相関関係を示す
特性曲線をニューラルネットワーク10により推定して
バランスポイント値を判断するシステムを自動的に生成
できる。
【0026】すなわち、かご1の定格速度、定格積載荷
重、モータの種類、およびトラクションマシン4の種類
を含む種々の仕様データに対応するかご1の積載負荷荷
重とモータ電流との相関関係の実測データを教師パター
ンとして学習させたニューラルネットワーク10を用い
るので、かご1の定格速度、定格積載荷重、モータの種
類およびトラクションマシンの種類が同等のエレベータ
にあってはかご1内に負荷荷重を積むことを要せずに、
かご1のバランスポイント値を正確に算出できる。
【0027】なお、本実施形態では、ニューラルネット
ワーク10の中間層12を1つのみとしたが、必要に応
じて複数個あってもよく、また、中間層13のニューロ
ン11bの個数は、エレベータやモータの性質、特性な
どによって適宜定めるようになっている。
【0028】さらに、本実施形態では、無負荷のかご1
を最下階から最上階まで上昇、または下降させたときの
モータ電流値20、21を入力すると、かご1のバラン
スポイント値を推定して出力するように設定する場合を
例示したが、この手順の代わりに、無負荷のかご1を最
下階から最上階まで上昇、または下降させたときのモー
タ電流値20、21を入力すると、ニューラルネットワ
ーク10により積載負荷荷重ごとのモータ電流を推定
し、図3に示すようにかご1の上昇時の特性曲線22と
かご1の下降時の特性曲線23とをそれぞれ描き、これ
らの特性曲線22、23の交点24より、例えばバラン
スポイント値40.6%を算出することもできる。
【0029】さらに、本実施形態では、推定する基とな
るモータ電流値をかご1の無負荷状態で求めるようにし
たが、無負荷および無負荷に近い負荷状態(例えば作業
者の体重分程度)の少なくとも一方において測定すれば
よく、また、モータ電流値を直接測定する方法を例示し
たが、トルク値を用いて同様の手法を適用することもで
きる。
【0030】さらに、本実施形態では、かご1の定格速
度、定格積載荷重、モータの種類、および図5のトラク
ションマシン4の種類に関する仕様データをニューラル
ネットワーク10に入力するようにしたが、その他のバ
ランスポイント値の変動要因、例えばかご1の自重、階
床数、昇降行程、ロープ本数などに関するデータをニュ
ーラルネットワーク10に入力することにより、バラン
スポイント値の推定精度を向上できる。
【0031】さらに、ニューラルネットワーク10を格
納する携帯用保守検査作業指示装置を用いて、過去に蓄
積された実測データに基づきエレベータ検査時に測定さ
れたモータ電流値あるいはトルク値を前記の保守検査作
業指示装置に入力することにより、バランスポイント値
を推定することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明で
は、かごの積載負荷荷重とモータ電流との相関関係の実
測データをあらかじめ学習させたニューラルネットワー
クを用いるので、作業の都度、かご内に負荷荷重を積む
ことを要せずに、かごのバランスポイント値を正確に算
出でき、さらに所定のバランスポイント値に調整するの
に必要なつり合いおもりの重量も計算できる。したがっ
て、従来のようにかご内に負荷荷重を数回にわたって積
降しする作業が省かれるため、作業者の労力を低減でき
るとともに、作業時間を短縮できるという効果がある。
また、簡単にかつ正確にバランスポイント値を推定して
調整することにより、かごおよびつり合いおもりのバラ
ンスが得られ、いわゆるアンバランス量を低減できるの
で、トラクションマシンのシーブに掛るロープの滑りや
シーブ摩耗が減るとともにかご着床精度も向上し、モー
タに無駄な負担が掛らなくなる。したがって、モータ効
率が向上して省エネを期待できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータかごのバ
ランスポイント調整方法に用いられるニューラルネット
ワークの構成を示す説明図である。
【図2】本実施形態で用いられるかご積載負荷荷重およ
びモータ電流値の特性曲線を示す図である。
【図3】本実施形態により求めたかご積載負荷荷重およ
びモータ電流値の特性曲線を示す図である。
【図4】一般的なロープ式エレベータを示す説明図であ
る。
【図5】従来のバランスポイント調整方法により求めた
かご積載負荷荷重およびモータ電流値の特性曲線を示す
図である。
【図6】図5の特性曲線の位置関係を固定して同時に縦
軸横軸方向に平行移動した後の特性曲線を示す図であ
る。
【図7】図5の特性曲線を個々に縦軸方向に平行移動し
た後の特性曲線を示す図である。
【図8】図5の特性曲線を個々に横軸方向に平行移動し
た後の特性曲線を示す図である。
【符号の説明】
10 ニューラルネットワーク 11a〜11c ニューロン 12 入力層 13 中間層 14 出力層 15 入力パターン 16 出力パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 健一 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 山本 諭 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F304 BA07 EA00 3F306 AA02 DA27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのロープを介してつり合いお
    もりとつるべ式にトラクションマシンより懸垂され、モ
    ータの駆動により昇降路内を上下動するエレベータかご
    のバランスポイント調整方法において、 前記かごの積載負荷荷重と前記モータの電流との相関関
    係の実測データをあらかじめ求めて、この実測データを
    教師パターンとして学習させたニューラルネットワーク
    を用い、前記かごの無負荷における上昇時および下降時
    に測定したモータ電流値に基づいて前記かごのバランス
    ポイント値を算出するとともに、所定のバランスポイン
    ト値に調整するのに必要な前記つり合いおもりの重量を
    計算するようにしたことを特徴とするエレベータかごの
    バランスポイント調整方法。
  2. 【請求項2】 エレベータのロープを介してつり合いお
    もりとつるべ式にトラクションマシンより懸垂され、モ
    ータの駆動により昇降路内を上下動するエレベータかご
    のバランスポイント調整方法において、 前記かごの積載負荷荷重と前記モータの電流との相関関
    係の実測データをあらかじめ求めて、この実測データを
    教師パターンとして学習させたニューラルネットワーク
    を用い、前記かごの無負荷における上昇時および下降時
    に測定したモータ電流値に基づいて、前記かごの積載負
    荷荷重と前記モータの電流との相関関係を示す特性曲線
    をそれぞれ描き、これらの特性曲線の交点よりバランス
    ポイント値を算出するとともに、所定のバランスポイン
    ト値に調整するのに必要な前記つり合いおもりの重量を
    計算するようにしたことを特徴とするエレベータかごの
    バランスポイント調整方法。
  3. 【請求項3】 前記かごの積載負荷荷重と前記モータの
    電流との相関関係の実測データを、前記かごの定格速
    度、定格積載荷重、前記モータの種類、および前記トラ
    クションマシンの種類を含む種々の仕様データに対応し
    てあらかじめ求めたことを特徴とする請求項1または2
    記載のエレベータかごのバランスポイント調整方法。
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