JP2000085435A - シートサスペンションのダンパー制御方法およびダンパー制御装置 - Google Patents

シートサスペンションのダンパー制御方法およびダンパー制御装置

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JP2000085435A
JP2000085435A JP10268917A JP26891798A JP2000085435A JP 2000085435 A JP2000085435 A JP 2000085435A JP 10268917 A JP10268917 A JP 10268917A JP 26891798 A JP26891798 A JP 26891798A JP 2000085435 A JP2000085435 A JP 2000085435A
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seat
damping force
damper
displacement
damper means
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Hiromitsu Ogasawara
紘充 小笠原
Seishiro Saito
晴志朗 斉藤
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 悪路走行時等における高い運転操作性と快適
性の確保とを、操作性の低下を伴うことなく両立可能と
する。 【構成】 ダンパー手段が、減衰力をソフト/ハードの
2段階で適宜切り替え可能な可変ダンパーとして形成さ
れている。そして、上方設定レベル、下方設置レベルが
予め設定され、上方設定レベル、下方設定レベルに対す
る過剰変位の発生時とする上下対応モード、および下方
設定レベルに対する過剰変位の発生時のみとする下方対
応モードのいずれかとして、ソフトからハードへの減衰
力の切り替え条件が任意に選択、設定可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートサスペン
ションに設けられたダンパー手段の減衰力を、走行状況
等に応じて自動的に切り替え可能とするシートサスペン
ションのダンパー制御方法およびダンパー制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、悪路走行時等の衝撃、振動等
を低減させてシートに伝達するとともに、着座者の乗降
車等に起因するシートの浮き沈み速度を抑制可能とする
シートサスペンションが、自動車等の車両用シート、特
にトラック、建設機械(建機)等のシートに、広く装着
されている。
【0003】このようなシートサスペンションにおいて
は、たとえば、伸縮自在な略X形状のリンク(X リン
ク)の介在によって、シートサイドの上枠が床面サイド
の下枠に対して昇降可能に支持されている。そして、リ
ンクの立ち上げ方向、つまりは上枠の上昇方向への偏倚
力をサスペンション力として付与するばね部材、およ
び、基部材に対する可動部材の移動速度規制により減衰
力を発生可能とするダンパー手段(シートサスペンショ
ンにおいては、一般にショックアブソーバという)を、
下枠と、シートの昇降に連動する可動部材、たとえば上
枠、リンク等との間に配して、シートサスペンションは
構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、凹凸の激し
い悪路走行時等においては、その際の衝撃により、シー
トが、シートサスペンションの弾性のもとで上下に大き
く振動する。この場合、シートは、床面に対して振動
し、シートの振動のもとで、着座者の身体は上下に大き
く振られるため、凹凸状の悪路においては、着座者の視
点の急激な変動、および足元の安定性の低下等に起因す
る運転操作性の低下を伴う虞れがある。
【0005】そこで、従来は、上枠、下枠間を機械的に
ロックしてその間隔を一定に保つことにより、シートサ
スペンションの持つ弾性を排除し、これによって床面と
シートとを一体的に移動させることにより、床面に対す
るシート、つまりは着座者の振動の抑止をはかってい
る。
【0006】しかしながら、このようなシートサスペン
ションのロックは、通常、手動による機械的なロック操
作であるため、自動車等を一旦停止させた状態での操作
が要求される。従って、悪路走行時における迅速な対応
が容易でない。
【0007】そして、このようなシートサスペンション
のロックは、床面、つまりは下枠に対する上枠の昇降を
阻止するものであるため、床面に作用した衝撃等は、低
減、減衰されることなくシート、ひいては着座者に伝達
される。従って、公知のシートサスペンションにおいて
運転操作性を高く確保するためには、走行時の快適性を
犠牲にすることが避けられない。
【0008】この発明は、悪路走行時等における高い運
転操作性と快適性の確保とを、操作性の低下を伴うこと
なく両立可能としたシートサスペンションのダンパー制
御方法およびダンパー制御装置の提供を目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のシートサスペンションのダンパー制御方
法によれば、所定の変位速度検出手段によってシートの
上下移動速度を検出し、この移動速度をもとに導出され
る上下方向へのシートの変位量を、予め設定された上方
設定レベル、および下方設定レベルとの比較のもとで監
視するとともに、ダンパー手段を可変ダンパーとして、
その減衰力を、初期状態となる減衰力の小さいソフト
と、切り替え状態となる減衰力の大きいハードとの2段
階の間で適宜切り替え可能としている。
【0010】そして、シートの変位量が少なくとも上下
設定レベル間内にあるときにソフトに維持されるダンパ
ー手段の減衰力を、上下の少なくとも一方の設定レベル
に対するシートの過剰変位の発生時に自動的にハードに
切り替えて、これをオート制御とするとともに、オート
制御時におけるダンパー手段の減衰力の切り替え条件
を、上方設定レベル、下方設定レベルの双方に対する過
剰変位発生時とする上下対応モード、および下方設定レ
ベルのみに対する過剰変位発生時とする下方対応モード
のいずれかとして、適宜選択、設定可能としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートサスペンションのダンパー制御装置10は、シート
12の上下移動速度を検出可能にシートサスペンション14
に設けられた変位速度検出手段16を備えている。そし
て、シートサスペンション14に設けられたダンパー手段
18の減衰力を所定の入力に応じて適宜切り替え可能に、
このダンパー制御装置10は構成されている。
【0013】この発明においては、ダンパー手段(シー
トサスペンションでは、一般にショックアブソーバとい
う)18が、所定の切替機構の作動制御によりその減衰力
を、初期状態となる減衰力の小さいソフトと、切り換え
状態となる減衰力の大きいハードとの2段階の間で切り
替え可能な可変ダンパーとして形成されている。
【0014】図2に示すように、この種のダンパー手段
18は、作動媒体(オイル)を封入した一対のシリンダ2
0、ピストン22と、シリンダ、ピストンの相対的な伸縮
動作の際に作動油の流通されるオリフィス(図示しな
い)とを備え、オイルがオリフィスを通過する際のエネ
ルギーの吸収により減衰力を発生可能に構成されてい
る。そして、可変ダンパーとしてなるこのダンパー手段
18においては、ピストン20にロータリーロッド(図示し
ない)が内蔵され、このロータリーロッドの回動によ
る、可変オリフィスの開閉に伴ったオイルの流動量制限
により、その減衰量がソフト/ハードの2段階で切り替
え可能となっている。
【0015】図1、図2に示すように、この発明におい
ては、ロータリーソレノイド24をロータリーロッドの駆
動源とすることにより、ダンパー手段18の減衰力を切り
替える切替機構が形成されている。つまり、ロータリー
ソレノイド24の駆動制御により、ダンパー手段18の減衰
力が自動的に切り替え可能となっている。図1に示すよ
うに、ロータリーソレノイド24は、ソフトサイドコイル
24-S、ハードサイドコイル24-Hを備え、ドライブ回路25
からの信号のもとで、各コイルのON/OFFが制御可能とな
っている。
【0016】なお、この可変ダンパーの基本構成自体は
この発明の趣旨でなく、また、特開平08−011607号公報
に開示の構成が、この発明で使用するダンパー手段18の
基本構成として例示できるため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0017】このようなダンパー手段18を備えたシート
サスペンション14は、概略以下のように構成されてい
る。
【0018】図2を見るとわかるように、シートサスペ
ンション14は、伸縮自在なリンク機構、たとえば一対の
リンクアーム26a,26b を回動自在な略X 形状に組み合わ
せた、いわゆるX リンク26を、シートサイドの上枠28
と、床面サイドの下枠30との間に備えて形成され、上
枠、下枠に対する前端、後端のいずれかの移動を伴った
このX リンクの伸縮のもとで、上枠、つまりはシート12
を、下枠に対して昇降可能に支持している。そして、所
定のばね手段、たとえば空気ばね32が、上方への偏倚力
を上枠28、つまりはシート12に付与可能に、たとえばリ
ンクアーム26b 、および下枠30のブラケット34,35 間に
介在、張設されるとともに、ダンパー手段18が、上枠、
および下枠のブラケット38,39 間に架設、枢着されてい
る。
【0019】このようなシートサスペンション14は、空
気ばね32の内圧の加減調整によって、シート12の高さを
所定のハイトレベルに維持可能に構成されている。図3
に示すように、空気ばね32は、たとえば排気弁42、給気
弁44に接続され、これら弁体のON/OFFの切り替えのもと
で、大気中への圧縮空気の排気、および供給源となるコ
ンプレッサー46からの圧縮空気の供給(給気)が、それ
ぞれ制御可能となっている。
【0020】なお、空気ばね32をばね手段としたこの種
のシートサスペンション14の基本構成として特開平05−
213102号公報等に開示の構成が利用でき、このシートサ
スペンションの基本構成自体はこの発明の趣旨でないた
め、ここでは詳細に説明しない。
【0021】また、排気弁42、給気弁44の切り替えをカ
ム等のもとで機械的に行うか、これら弁体を電磁弁とし
て電気的に制御するかは、シートサスペンション14の構
成上の問題であるため、その制御構成はいずれであって
もよい。更に、ここでは、空気ばね32をばね手段とする
シートサスペンション14を例示しているが、空気ばねに
限定されず、たとえば、圧縮コイルばね、引張コイルば
ね等をばね手段として、シートサスペンションを構成し
てもよい。
【0022】ここで、この発明のダンパー制御装置10に
おいては、シートサスペンション14によるシート12の上
下移動速度が、変位速度検出手段16によって検出され
る。この変位監視手段16として、たとえばポテンショメ
ータが利用できる。
【0023】図2に示すように、ポテンショメータ(変
位速度検出手段)16は、たとえば、X リンク26をなす一
対のリンクアーム26a,26b 間の角度変化を検出可能に、
リンクアーム間の枢着点に設けられている。
【0024】図4に示すように、たとえば、円板状の滑
り板としてなるスペーサ48を介して隣接配置された一対
のリンクアーム26a,26b の枢着点に、一対の大径孔50,5
2 が整列可能に設けられ、回りに滑りリング54を配した
円柱状突起56a を各大径孔に連続挿通して、支持板56が
リンクアーム26b に固着されるとともに、この円柱状突
起先端に設けられた凹部56b へのねじ付きボス58a の遊
挿を介して、固定板58がリンクアーム26a に固着されて
いる。
【0025】そして、固定板ねじ部60への本体ねじ部62
の螺着のもとで本体16a を固定板58、ひいてはリンクア
ーム26a に固定するとともに、円柱状突起56a の挿通孔
63を介した可動軸16b の遊挿、および、支持板56への可
動軸先端の固定により、ポテンショメータ16は、リンク
アーム26a,26b 間の角度変化のもとでその抵抗値を変動
可能に配設されている。
【0026】なお、この構成は、X リンク26に対するポ
テンショメータ16の取り付け構成の一例を示すものにす
ぎないため、これ以外の構成のもとで、ポテンショメー
タを取り付けてもよい。
【0027】このように取り付けられたポテンショメー
タ16は、図1に示すように、たとえば、所定の速度検出
回路84を経て上方変位検出回路64、下方変位検出回路66
にそれぞれ接続されている。速度検出回路84は、たとえ
ば、ポテンショメータ16からの出力値の変化の有無、お
よびその変化量、時間等からシート12の上下移動速度を
検出可能に構成され、この速度検出回路からの出力値を
もとに、上方変位検出回路64、下方変位検出回路66にお
いてシートの上方変位、あるいは下方変位が導出され
る。
【0028】ところで、シートサスペンション14におい
ては、通常、着座者の体形等に応じたハイトレベルが設
定され、このハイトレベルにシート12を保持可能に、空
気ばね32の内圧は適宜調整される。そして、この発明に
おいては、たとえば、このシートサスペンション14にお
けるハイトレベルを、ダンパー手段18におけるシート12
のドライブポジションとして規定し、このドライブポジ
ションを中立位置とする上方、下方に、上方設定レベ
ル、下方設定レベルがそれぞれ設定されている(図5(A)
参照) 。
【0029】この上方設定レベル、下方設定レベルは、
たとえば、図1に示すレベル設定回路68においてそれぞ
れ設定される。そして、上方用弁別器70、下方用弁別器
72において、この上方設置レベル、下方設定レベルを上
方変位検出回路64からの上方検出値、あるいは下方変位
検出回路66からの下方検出値とそれぞれ比較することに
よって、上方設定レベル、下方設定レベルに対するシー
ト12の変位量を監視可能としている。
【0030】ここで、このダンパー制御装置10において
は、シート12の変位量が上方設定レベル、あるいは下方
設定レベルを超えて過剰に変位したときに、ダンパー手
段18の減衰力を初期状態のソフトから切り換え状態のハ
ードに自動的に切り替える、いわゆるオート制御が可能
となっている。そして、ソフトからハードにダンパー手
段18の減衰力を切り替えるその切り替え条件が、図5
(B) に示すような、上方設定レベル、下方設定レベルの
双方に対する過剰変位発生時とする上下対応モード、お
よび下方設定レベルのみに対する過剰変位発生時とする
下方対応モードのいずれかとして、適宜選択、設定可能
となっている。
【0031】オート制御における減衰力の切り替え条件
は、図1に示すハードモード選択スイッチ74によって切
り替え可能となっている。ハードモード選択スイッチ74
として、たとえばマニュアル式の保持形切り替えスイッ
チが利用でき、このハードモード選択スイッチの切り替
え操作によって、減衰力のソフト/ハードの切り替え条
件が上下対応モード、下方対応モードのいずれかに任意
に選択される。そして、このハードモード選択スイッチ
74でのモード選択の際に、切り替え基準となる設定レベ
ルが上方設定レベル、下方設定レベルの双方か、下方設
定レベルのみかを適宜設定可能に、このダンパー制御装
置10は構成されている。
【0032】また、このダンパー制御装置10において
は、シートの変位量に応じてダンパー手段18の減衰力の
ソフト/ハードを自動的に切り替える、上述のオート制
御に加えて、この減衰力のソフト/ハードを任意に切り
替え、設定可能とするマニュアル制御が可能となってい
る。オート制御/マニュアル制御は、たとえば図1に示
すモード選択スイッチ76によって切り替え可能であり、
モード選択スイッチをマニュアル制御側に切り替え、更
に、ソフト/ハード切り替えスイッチ78を切り替えるこ
とによって、ダンパー手段18の減衰力のソフト/ハード
がマニュアル操作のもとで任意に選択可能となる。
【0033】このように、ダンパー手段18の減衰力をマ
ニュアル制御のもとで任意に切り替えた場合において
は、シート12の変位量とは無関係に、ダンパー手段の減
衰力はソフト/ハード切り替えスイッチ78によって選択
された減衰力のままに維持される。
【0034】更に、この発明のダンパー制御装置10にお
いては、乗降動作/運転操作のいずれかを任意に選択、
設定可能とする動作選択スイッチ80が設けられている。
そして、この動作選択スイッチ80を運転動作側に切り替
えたときに、モード選択スイッチ76によるオート制御/
マニュアル制御の選択、切り替えを可能とするととも
に、乗降動作側に切り替えたときにダンパー手段18の減
衰力をソフトのまま維持するように、このダンパー制御
装置10は構成されている。
【0035】空気ばね32を備えたシートサスペンション
14においては、ステアリングホイール等の車上設備に妨
害されない乗降車を可能とする乗降ポジションが、通
常、シート12の昇降下限位置として設定されており、空
気ばねの内圧の調整によって、この乗降ポジションを任
意に設定可能に、シートサスペンションが構成されてい
るため、ダンパー手段18の減衰力がハードのままであっ
たり、下方設定レベルに対する過剰変位のもとでハード
に切り替わったりしたのでは、シートサスペンションの
ハイトレベル、乗降ポジション間でのシートの円滑な昇
降が、その大きな減衰力により妨げられる虞れがある。
【0036】しかしながら、動作選択スイッチ80により
乗降動作を選択すれば、ダンパー手段18の減衰力が、シ
ート12の昇降を妨げることのない、減衰力の小さなソフ
トのままに維持されるため、空気ばね32の内圧の調整に
よるシートの昇降、つまりはポジション設定が迅速、か
つ適切に行える。従って、シート12の乗降ポジションの
設定時、および乗降ポジションからハイトレベルへの復
帰時における時間短縮が容易に確保できる。
【0037】なお、ハードモード選択スイッチ74、モー
ド選択スイッチ76、ソフト/ハード切り替えスイッチ7
8、動作選択スイッチ80としては、いずれもシーソー
式、あるいはトグル式等の自己保持型切り替えスイッチ
が利用できる。
【0038】上記のような、この発明のシートサスペン
ションのダンパー制御装置10によるダンパー制御方法
を、図1の回路図、および図5の振動波形等を参照しな
がら、図6のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0039】このダンパー制御方法においては、図6に
示すように、所定のスタート指令、たとえばイグニショ
ンキーのON操作により、まず、動作選択スイッチ80によ
る選択動作が判断される。そして、動作選択スイッチ80
を乗降動作(102) 側に設定することにより、ダンパー手
段18の減衰力は、ハードか否かの判断(104) 、およびロ
ータリーソレノイドのハードサイドコイル24-HのOFF(10
6)、ならびにソフトサイドコイル24-SのON(108) のもと
で、減衰力の小さいソフトに維持される(図1参照) 。
【0040】なお、この動作選択スイッチ80を、空気ば
ね32の内圧を制御するコントローラ(サスペンションコ
ントローラ)の動作選択スイッチ等と共用とすれば、操
作の煩雑化が防止できる。
【0041】そして、乗車後、つまりシート12への着座
後、この動作選択スイッチ80を、図6に示す運転動作(1
10) 側に切り替えることによって、次に、モード選択ス
イッチ76による選択モードが判断される。たとえば、こ
のモード選択スイッチ76によってオートモード(112) を
選択すると、次に、ハードモード選択スイッチ74による
選択モードが判断される。
【0042】ここで、このハードモード選択スイッチ74
により、たとえば上下対応モード(114) を選択したと仮
定する。すると、これに対応して、上方設定レベル、下
方設定レベルの双方が、ダンパー手段18の減衰力を切り
替えるシート12の変位量の条件として設定される(図5
(A) 参照)。そして、次に、シート12の変位量が上方設
定レベル、下方設定レベル間内にあるか否かが判断され
る(116) 。
【0043】ところで、動作選択スイッチ80を乗降動作
(102) 側に切り替えれば、ダンパー手段18の減衰力はソ
フトに維持されるため、この状態でシートサスペンショ
ン14のポジション移動、つまり昇降を行うことにより、
上述したように、シート12の迅速、容易な昇降が可能と
なる。しかし、この発明においては、動作選択スイッチ
80を運転動作(110) 側に設定した状態でも、そのハイト
レベル、乗降ポジション間でのシート12の迅速、容易な
移動を確保可能としている。
【0044】この発明においては、無負荷時のシート12
に着座したときに、シートが下方設定レベルを超えて急
激に下降すること、およびこれが下方設定レベルに対す
る初回の過剰変位となることに着目し、この下方設定レ
ベルに対する初回、つまり1回目の過剰変位を、乗降動
作、しいていえば乗車動作として判別している。たとえ
ば、無負荷時のシート12への着座により、シートが下方
設定レベルに対して過剰変位すると、(116) において一
旦NOと判断されるが、次に、シートの下方過剰変位が1
回目か否かが判断され(118) 、ここでYES と判断される
と、(104) 〜(108) を経て、ダンパー手段18の減衰力が
ソフトに維持されるため、動作選択スイッチ80を運転動
作(110) 側に設定した状態でも、シートの昇降の迅速
性、容易性は十分に確保される。
【0045】また、シート12の無負荷状態からの乗車
(着座)の際にダンパー手段18の減衰力がソフトからハ
ードに切り替わると、着座者に、クッション性の低い、
いわゆる底づき感を与える虞れがあるが、この発明にお
いては、着座の際の切り換えがなく、ダンパー手段の減
衰力はソフトのまま維持されるため、高いクッション性
の確保により、着座者への底づき感の付与が確実に防止
できる。
【0046】乗車後、走行時の振動等が比較的小さく、
シート12の変位量が図5(A) のように上方設定レベル、
下方設定レベル間内にあれば、図6の(116) においてYE
S と判断されるため、(104) 〜(108) を経て、ダンパー
手段18の減衰力は継続してソフトに維持される。
【0047】ここで、たとえば、凹凸の激しい悪路等を
走行し、その際の衝撃、振動等によるシート12の過剰な
上下振動により、シートの変位量が、図5(B) に示すよ
うに上方設定レベル、下方設定レベルに対して過剰に変
位すると、図6の(116) においてNO、(118) においてNO
と順次判断されて、次に、タイムディレイ回路82による
時間の計時が開始される(120 )(図1参照)。図1に
示すように、所定のデジタルバンドパスフィルタ86を介
して上方用弁別器70、下方用弁別器72に接続されたこの
タイムディレイ回路82においては、予め設定された設定
時間td、たとえば1.5sと、時間の計時により計測される
計測時間t とが比較され、計測時間t が設定時間tdを経
過したとき、所定の信号を出力するように構成されてい
る。
【0048】図6の(120) においてタイムディレイの時
間計測が開始されると、次に、計測時間t が、設定時間
tdの1.5sを経過したか否かが判断され(122) 、計測時間
が設定時間を経過するまでNOと判断される。(122) でNO
と判断される、つまり設定時間tdの経過前においては、
ダンパー手段18の減衰力がソフトか否かが判断され(12
4) 、減衰力がソフトである場合においては、ここでYES
と判断されて、ロータリーソレノイドのソフトサイド
コイル24-SのOFF(126)、およびハードサイドコイル24-H
のON(128) のもとで、ダンパー手段の減衰力はソフトか
らハードに切り替えられる。また、ダンパー手段18の減
衰力がハードに切り替えられた後においては、計測時間
t が設定時間tdを経過するまで、(124) でのNOのもと
で、その減衰力、つまり減衰力の大きなハードが継続さ
れる。
【0049】そして、上方設定レベル、下方設定レベル
のいずれかに対する過剰変位の経過時間が設定時間tdの
1.5sを経過する、つまりディレイタイムのタイムオーバ
ーが検出されると、(122) においてYES と判断され、(1
04) 〜(108) を経て、ダンパー手段18の減衰力はハード
からソフトに一旦切り替えられる。この後、シート12の
変位量が上方設定レベル、下方設定レベル間内にあるか
否かが、(116) において再度判断され、シートの変位量
が上方設定レベル、下方設定レベル間内に戻っていなけ
れば、(116) でのNO、およびその後の(120) 〜(128) の
もとで、ダンパー手段18の減衰力は再びハードに切り替
えられ、タイムディレイの設定時間td(1.5s)を経過する
まで維持される。
【0050】なお、ここでは、タイムディレイの設定時
間td(1.5s)の経過によってダンパー手段18の減衰力をハ
ードからソフトに戻す例を示したが、設定時間の経過前
に、シート12の変位量が上方設定レベル、下方設定レベ
ル間内に戻れば、(116) でのYES 、およびその後の(10
4) 〜(108) のもとで、ダンパー手段18の減衰力はハー
ドからソフトに戻される。
【0051】このように、この発明においては、ハード
モード選択スイッチ74によって上下対応モード(114) を
選択すれば、シート12の変位量が上下方向のいずれに過
剰に変位しても、上方設定レベル、下方設定レベルに対
する過剰変位の発生時に、ダンパー手段18の減衰力は直
ちにソフトからハードに自動的に切り替えられるため、
煩わしい操作等を伴うことなく、シート12の過剰な振動
が抑止できる。そのため、凹凸の激しい悪路走行時等に
おける、上下方向での着座者の身体の振れは、このよう
に減衰力を高めることで十分に抑制でき、これによっ
て、着座者の足元、および視線の安定度が向上される。
従って、悪路走行時等における運転操作性が、この発明
によれば十分に、かつ迅速、容易に、高く維持される。
【0052】そして、減衰力の大きいハードとはいえ、
シート12にはダンパー手段18からの減衰力が作用するた
め、悪路走行時等における底づき感は十分に抑制され
る。
【0053】また、図6で、ハードモード選択スイッチ
74で下方対応モード(130) を選択した場合においては、
下方設定レベルのみが、ダンパー手段18の減衰力を切り
替えるシート12の変位量の条件として設定される(図5
(C) 参照)。そして、これにより、図6の(116) におい
ては、シート12の変位量が下方設定レベルに対して過剰
に変位したか否かが判断される。
【0054】この下方対応モード(130) を選択した場合
においては、シート12の変位量が下方設定レベルに対し
て過剰に変位したときのみ、(116) においてNOと判断さ
れ、(118) 〜(128) のもとで、ダンパー手段18の減衰力
はソフトからハードに切り替えられる。つまり、この下
方対応モード(130) においては、シート12の変位量が上
方に変位しても、ダンパー手段18の減衰力はソフトに維
持されたままであり、下方設定レベルより上方では、減
衰力の小さなソフトのもとでシート12、ひいては着座者
が弾性的に支持されるため、上下対応モード(114) を選
択した際に比較して身体の振れは若干大きくなるもの
の、その際の底づき感は十分に抑制される。
【0055】また、このような、ダンパー手段18の減衰
力を自動的に切り替えるオート制御に限定されず、図6
に示すモード選択スイッチ76によってマニュアルモード
(132) を選択すれば、ダンパー手段の減衰力のソフト/
ハードをマニュアルのもとで任意に選択、設定すること
ができる。たとえば、モード選択スイッチ76によってマ
ニュアルモード(132) を選択し、次に、ソフト/ハード
切り替えスイッチ78をソフトモード(134) に切り替えれ
ば、(104) 〜(108) のもとで、ダンパー手段18の減衰力
はソフトに維持される。また、ソフト/ハード切り替え
スイッチ78をハードモード(136) に切り替えれば、(12
4) 〜(128) のもとで、ダンパー手段18の減衰力はハー
ドに維持される。
【0056】上記のように、この発明のシートサスペン
ションのダンパー制御方法においては、上方設定レベ
ル、あるいは下方設定レベルに対するシート12の過剰変
位の発生時に、ダンパー手段18の減衰力をソフトからハ
ードに自動的に切り替え、このハードでの大きな減衰力
をシート12に付与することで、シートの過剰な上下変位
の抑止をはかるため、自動車を一旦止める、あるいはシ
ートサスペンション14に機械的なロックを行う等の、煩
わしい操作が不要となる。従って、悪路走行時等におけ
る、シートサスペンション14に対する操作性が向上す
る。
【0057】また、この発明においては、上下双方の変
位に対応する上下対応モード(図6の(114) )と、下方
への変位のみに対応する下方対応モード(図6の(130)
)との中から、好み、あるいは悪路の凹凸状況等に応
じた切り替え条件が任意に選択できる。
【0058】たとえば、上下双方への過剰変位に対応す
る上下対応モード(図6の(114) )を選択すれば、上方
設定レベル、下方設定レベルのいずれかに対するシート
12の過剰変位の発生時に、ダンパー手段18の減衰力が直
ちにソフトからハードに切り替えられるため、シート12
の上下変位の抑止により、上下方向への着座者の振れは
十分に抑制でき、これによって、悪路走行時等における
高い運転操作性が確保される。
【0059】また、これに対し、下方設定レベルに対す
るシート12の過剰変位の発生時のみに対応する下方対応
モード(図6の(130) )を選択すれば、シートの変位量
が下方に過剰変位したときのみ、ダンパー手段18の減衰
力がソフトからハードに切り替えられ、悪路走行時等に
生じる振動のもとで、減衰力のソフト/ハードが繰り返
し切り替えられる。つまり、下方設定レベルより上方で
は、減衰力の小さなソフトのもとでシート12、ひいては
着座者が弾性的に支持されるため、上下対応モード(図
6の(114) )を選択した際に比較して着座者の身体の振
れは若干大きくなるものの、その際の底づき感は十分に
抑制される。
【0060】そして、この発明によれば、この上下対応
モード、下方対応モードが、ハードモード選択スイッチ
74の切り替え操作のもとで任意に選択できるため、予想
される路面の凹凸状況や着座者自身の好み等に応じた切
り替えが容易に確保できる。従って、高い運転操作性の
確保に加えて、着座者の快適性もが、容易に確保可能と
なる。
【0061】また、乗降動作(図6の(102) )の選択の
もとでダンパー手段18の減衰力をソフトに維持すること
により、シートサスペンション14における乗降ポジショ
ン、ハイトレベル間でのシート12の移動の迅速性、容易
性が確保できるため、乗降の際の操作の簡素化、時間の
短縮化等が容易、かつ適切にはかられる。そして、運転
動作(図6の(110) )を選択した場合においても、乗降
動作(乗車動作)を検出したときには、ダンパー手段18
の減衰力をソフトに維持可能としているため、選択した
動作に拘らず、乗降ポジション、ハイトレベル間でのシ
ート12の移動の迅速性、容易性が確保できる。従って、
この点においても、その操作性が向上する。
【0062】更に、ダンパー手段18の減衰力のソフト/
ハードを自動的に切り替えるオート制御に加えて、その
減衰力を任意に切り替えるマニュアル制御を可能として
いるため、走行状況、着座者の好み等に応じた減衰力の
設定が容易に行える。従って、この点からも、運転操作
性、快適性が一層向上する。
【0063】そして、この発明のシートサスペンション
のダンパー制御装置10によれば、上記のダンパー制御方
法が適切に遂行でき、高い運転操作性と走行時の快適性
との両立がはかられるとともに、この両立が、構成の複
雑化、および操作の煩雑化を伴うことなく容易に確保可
能となる。
【0064】更に、この発明においては、シート12の高
さの検出ではなく、シートの振動の際に生じる変位速度
を検出し、この変位速度から、シートの変位量を導出し
ているため、常に、ドライブポジションを基準として、
その変位量はとらえられている。つまり、シートのハイ
トレベルがいずれの位置にあっても、このハイトレベル
からの変位量として、シートの変位量は検出されるた
め、上方設定レベル、下方設定レベルを一定の幅とし
て、ハイトレベルの変動と共にシフトさせる必要がな
い。従って、ダンパー手段18を適切に制御可能なダンパ
ー制御装置10が、回路構成の複雑化を伴うことなく容易
に確保可能となる。
【0065】ここで、この発明の実施の形態において
は、上下対応モード、下方対応モードをハードモード選
択スイッチ74の切り替え操作のもとで任意に切り替え、
設定可能としているが、これに限定されず、たとえば、
シート12の変位量の大きさ等に応じて自動的に選択、切
り替え可能としてもよい。
【0066】また、この発明の実施の形態においては、
上方設定レベル、下方設定レベルが、ドライブポジショ
ンを中立位置とするその上下位置にそれぞれ設定されて
いるが、これに限定されず、ドライブポジションを中立
位置としない上下位置に、上方設定レベル、下方設定レ
ベルを設定してもよい。
【0067】なお、この発明のシートサスペンションの
ダンパー制御方法およびダンパー制御装置は、自動車等
のシートサスペンションに適するとはいえ、これに限定
されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートサス
ペンションに、この発明を応用してもよい。
【0068】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0069】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートサ
スペンションのダンパー制御方法によれば、ダンパー手
段の減衰力の自動的な切り替えのもとで、シートの過剰
な上下変位の抑止がはかられるため、煩わしい操作を伴
うことなく、高い運転操作性が確保できる。
【0070】そして、上方設定レベル、下方設定レベル
に対するシートの過剰変位発生時を減衰力の切り替え条
件とする上下対応モードと、下方設定レベルに対するシ
ートの過剰変位発生時のみを切り替え条件とする下方対
応モードとのいずれかを、適宜選択、設定可能としてい
るため、予想される路面の凹凸状況や着座者自身の好み
等に応じた切り替えが、容易に確保できる。従って、高
い運転操作性の確保に加えて、着座者の快適性もが、容
易に確保可能となる。
【0071】また、乗降動作の選択のもとでダンパー手
段の減衰力をソフトに維持可能とすれば、シートサスペ
ンションにおける乗降ポジション、ハイトレベル間での
シートの移動の迅速性、容易性が確保できるため、乗降
時における操作の簡素化、時間の短縮化等が容易、かつ
適切にはかられる。
【0072】更に、運転動作を選択した場合において
も、下方設定レベルに対する1回目の過剰変位発生時
に、ダンパー手段の減衰力をソフトに維持可能とすれ
ば、選択した動作に拘らず、乗降ポジション、ハイトレ
ベル間でのシートの移動の迅速性、容易性が確保できる
ため、この点においても、その操作性が向上する。
【0073】また、ダンパー手段の減衰力のソフト/ハ
ードを自動的に切り替えるオート制御に加えて、その減
衰力を任意に切り替えるマニュアル制御を選択、設定可
能とすれば、走行状況、着座者の好み等に応じた減衰力
の設定が容易に行える。従って、この点からも、運転操
作性、快適性が一層向上する。
【0074】そして、この発明のシートサスペンション
のダンパー制御装置によれば、上記のダンパー制御方法
が適切に遂行でき、高い運転操作性と走行時の快適性と
の両立がはかられるとともに、この両立が、構成の複雑
化、および操作の煩雑化を伴うことなく容易に確保可能
となる。
【0075】更に、この発明においては、シートの振動
の際に生じる変位速度を検出し、この変位速度から、シ
ートの変位量を導出すれば足りるため、回路構成の簡素
化がはかられる。従って、ダンパー手段を適切に制御可
能なダンパー制御装置が、回路構成の複雑化を伴うこと
なく容易に確保可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートサスペンションのダンパ
ー制御装置の概略の電気回路図である。
【図2】シートサスペンションの概略縦断面図である。
【図3】シートサスペンションの概略の空気回路図であ
る。
【図4】変位速度検出手段(ポテンショメータ)の取り
付け構造を示す、概略の部分拡大縦断面図である。
【図5】この発明に係るシートサスペンションのダンパ
ー制御方法での、減衰力の切り替え状況を示す振動波形
図である。
【図6】この発明に係るシートサスペンションのダンパ
ー制御方法でのフローチャートである。
【符号の説明】
10 シートサスペンションのダンパー制御装置 12 シート 14 シートサスペンション 16 変位速度検出手段(ポテンショメータ) 18 ダンパー手段(ショックアブソーバ) 26 リンク機構(Xリンク) 74 ハードモード選択スイッチ 76 モード選択スイッチ 78 ソフト/ハード切り替えスイッチ 80 動作選択スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク機構の伸縮、およびばね部材から
    の付勢力の付与により、シートを昇降方向で弾性的に支
    持するとともに、その昇降に連動可能に配したダンパー
    手段の作動のもとで、床面、あるいはシートに入力した
    衝撃、振動等の緩和をはかるシートサスペンションにお
    いて、 所定の変位速度検出手段によってシートの上下移動速度
    を検出し、この移動速度をもとに導出される上下方向へ
    のシートの変位量を、予め設定された上方設定レベル、
    および下方設定レベルとの比較のもとで監視するととも
    に、 上記ダンパー手段を可変ダンパーとして、その減衰力
    を、初期状態となる減衰力の小さいソフトと;切り替え
    状態となる減衰力の大きいハードと;の2段階の間で適
    宜切り替え可能とし、 シートの変位量が少なくとも前記上下設定レベル間内に
    あるときにソフトに維持されるダンパー手段の減衰力
    を、上下の少なくとも一方の設定レベルに対するシート
    の過剰変位の発生時に自動的にハードに切り替えて、こ
    れをオート制御とするとともに、 前記オート制御時におけるダンパー手段の減衰力の切り
    替え条件を、上方設定レベル、下方設定レベルの双方に
    対する過剰変位発生時とする上下対応モード;および下
    方設定レベルのみに対する過剰変位発生時とする下方対
    応モード;のいずれかとして、適宜選択、設定可能とし
    たことを特徴とするシートサスペンションのダンパー制
    御方法。
  2. 【請求項2】 オート制御の上下対応モード/下方対応
    モードにおけるダンパー手段の減衰力切り替え条件を、
    マニュアル操作のもとで任意に選択、設定可能とした請
    求項1記載のシートサスペンションのダンパー制御方
    法。
  3. 【請求項3】 乗降動作/運転動作のいずれかを任意に
    選択、設定可能とし、 運転動作を選択したとき、シートの変位量に応じてダン
    パー手段の減衰力をソフトからハードに自動的に切り替
    えるオート制御が可能となるとともに、 乗降動作を選択したとき、ダンパー手段の減衰力を、シ
    ートの変位量とは無関係にソフトに維持可能とした請求
    項1または2記載のシートサスペンションのダンパー制
    御方法。
  4. 【請求項4】 オート制御時での、下方設定レベルに対
    する初回の過剰変位発生時においては、ダンパーの減衰
    力をソフトに維持可能とした請求項1ないし3のいずれ
    か記載のシートサスペンションのダンパー制御方法。
  5. 【請求項5】 シートサスペンションにおける所定のハ
    イトレベルをダンパー手段でのドライブポジションと
    し、このドライブポジションを基準として、上方設定レ
    ベル、下方設定レベルがそれぞれ規定、設定される請求
    項1ないし4のいずれか記載のシートサスペンションの
    ダンパー制御方法。
  6. 【請求項6】 シートの変位量に応じてダンパー手段の
    減衰力をソフトからハードに自動的に切り替えるオート
    制御と、その減衰力のソフト/ハードを任意に切り替え
    るマニュアル制御とのいずれかを、任意に選択、設定可
    能とし、 ダンパー手段の減衰力のソフト/ハードをマニュアル制
    御のもとで選択、設定したとき、選択されたその減衰力
    をシートの変位量とは無関係に維持する請求項1ないし
    5のいずれか記載のシートサスペンションのダンパー制
    御方法。
  7. 【請求項7】 所定の切替機構の作動制御によりその減
    衰力を初期状態のソフトと切り替え状態のハードとの2
    段階の間で切り替え可能とする可変ダンパーが、シート
    サスペンションのダンパー手段として設けられ、 シートサスペンションのリンク機構の伸縮動作に連動可
    能に設けられたポテンショメータによって、シートの上
    下移動速度が検出され、この上下移動速度から導出され
    るシートの変位量を、予め設定された上方設定レベル、
    下方設定レベルと比較することによって、各設定レベル
    に対するシートの過剰変位を検出し、この上方設定レベ
    ル、下方設定レベルの少なくともいずれかに対するシー
    トの過剰変位の発生時に、可変ダンパーとしてなるダン
    パー手段の減衰力をソフトからハードに切り換えるオー
    ト制御を可能とするとともに、 前記オート制御時におけるダンパー手段の減衰力の切り
    替え条件を、上方設定レベル、下方設定レベルの双方に
    対する過剰変位発生時とする上下対応モード;および下
    方設定レベルのみに対する過剰変位発生時とする下方対
    応モード;のいずれかとして、適宜選択、設定可能とし
    たシートサスペンションのダンパー制御装置。
  8. 【請求項8】 マニュアル式の切り替えスイッチが、ハ
    ードモード選択スイッチとして、オート制御の上下対応
    モード/下方対応モードのいずれかを任意に選択、設定
    可能に設けられた請求項7記載のシートサスペンション
    のダンパー制御装置。
  9. 【請求項9】 マニュアル式の切り替えスイッチが、動
    作選択スイッチとして、乗降動作/運転動作のいずれか
    を任意に選択、設定可能に設けられ、 運転動作が選択されたとき、シートの変位量に応じてダ
    ンパー手段の減衰力をソフトからハードに自動的に切り
    替えるオート制御が可能になるとともに、 乗降動作が選択されたとき、ダンパー手段の減衰力が、
    シートの変位量とは無関係にソフトに維持される請求項
    7または8記載のシートサスペンションのダンパー制御
    装置。
  10. 【請求項10】 マニュアル式の切り替えスイッチが、
    モード選択スイッチとして、シートの変位量に応じてダ
    ンパー手段の減衰力をソフトからハードに自動的に切り
    替えるオート制御と、その減衰力を任意に切り替えるマ
    ニュアル制御とのいずれかを任意に選択、設定可能に設
    けられた請求項7ないし9のいずれか記載のシートサス
    ペンションのダンパー制御装置。
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