JP2000084440A - スプレーガン - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主として化学反応槽や攪拌槽等の円筒状のノ
ズル部内面にグラスライニングを施すべく、釉薬等の比
較的高粘度の液体を噴霧するためのスプレーガンに関
し、化学反応槽のノズル部等、従来のスプレーガンで施
釉するには狭い部分においても、施釉作業性に優れ、釉
薬を均一な厚みで施釉することのできる新規なスプレー
ガンを提供することを課題とする。 【解決手段】 スプレーガン本体1と、噴霧液の流路20
と空気の流路21とを有して前記スプレーガン本体1の先
端側に設けられ、且つ前記噴霧液の流路20と空気の流路
21との先端側に噴霧液ノズル9と空気ノズル8とを有す
るパイプ部27と、該パイプ部27の前方に設けられ、噴霧
液ノズル9から噴出する噴霧液と空気ノズル8から噴出
する空気とをパイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に拡散
させる拡散板12とを具備することを特徴とする。
ズル部内面にグラスライニングを施すべく、釉薬等の比
較的高粘度の液体を噴霧するためのスプレーガンに関
し、化学反応槽のノズル部等、従来のスプレーガンで施
釉するには狭い部分においても、施釉作業性に優れ、釉
薬を均一な厚みで施釉することのできる新規なスプレー
ガンを提供することを課題とする。 【解決手段】 スプレーガン本体1と、噴霧液の流路20
と空気の流路21とを有して前記スプレーガン本体1の先
端側に設けられ、且つ前記噴霧液の流路20と空気の流路
21との先端側に噴霧液ノズル9と空気ノズル8とを有す
るパイプ部27と、該パイプ部27の前方に設けられ、噴霧
液ノズル9から噴出する噴霧液と空気ノズル8から噴出
する空気とをパイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に拡散
させる拡散板12とを具備することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレーガン、主
として化学反応槽や攪拌槽等の円筒状のノズル部内面に
グラスライニングを施すべく、釉薬等の比較的高粘度の
液体を噴霧するためのスプレーガンに関する。
として化学反応槽や攪拌槽等の円筒状のノズル部内面に
グラスライニングを施すべく、釉薬等の比較的高粘度の
液体を噴霧するためのスプレーガンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような化学反応槽や攪拌槽
等の内面にグラスライニングを施す場合には、図11に示
すような施釉のためのスプレーガン31を把持した作業員
が化学反応槽等の内部に入り、スプレーガン31の吐出口
32から前方に釉薬を噴霧することによって施釉を行って
いた。
等の内面にグラスライニングを施す場合には、図11に示
すような施釉のためのスプレーガン31を把持した作業員
が化学反応槽等の内部に入り、スプレーガン31の吐出口
32から前方に釉薬を噴霧することによって施釉を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなスプレーガ
ン31を用いて、図9に示すような反応槽に施釉作業を行
う場合、反応槽本体23の内面の施釉に際しては、特に支
障は生じないが、反応槽本体23に設けられたノズル部24
の内面の施釉に際しては、次のような問題が生じてい
た。
ン31を用いて、図9に示すような反応槽に施釉作業を行
う場合、反応槽本体23の内面の施釉に際しては、特に支
障は生じないが、反応槽本体23に設けられたノズル部24
の内面の施釉に際しては、次のような問題が生じてい
た。
【0004】ノズル部24の内面の施釉作業は、スプレー
ガン31を把持して反応槽23の外部からノズル部24の内面
に釉薬を噴霧するが、ノズル部24の内径が小さく、また
スプレーガン31の吐出口32から前方の一定角度に釉薬が
吐出されるため、ノズル部24の円周方向への施釉作業
は、複数回に分けて噴霧する必要があった。
ガン31を把持して反応槽23の外部からノズル部24の内面
に釉薬を噴霧するが、ノズル部24の内径が小さく、また
スプレーガン31の吐出口32から前方の一定角度に釉薬が
吐出されるため、ノズル部24の円周方向への施釉作業
は、複数回に分けて噴霧する必要があった。
【0005】また、ノズル部24は軸方向に長いため、反
応槽本体23の外部からと内部からの両方から釉薬を噴霧
しなければならなかった。
応槽本体23の外部からと内部からの両方から釉薬を噴霧
しなければならなかった。
【0006】このように、従来のスプレーガン31を用い
てノズル部24の内面全体に釉薬を噴霧することは非常に
煩雑な作業であった。
てノズル部24の内面全体に釉薬を噴霧することは非常に
煩雑な作業であった。
【0007】さらに、上述のように、複数回の噴霧によ
ってノズル部24の内面に施釉を行った場合、図10に示す
ように、塗着された釉薬には重なり部分25が必然的に生
じ、この重なり部分25の厚みが不均一になりやすかっ
た。
ってノズル部24の内面に施釉を行った場合、図10に示す
ように、塗着された釉薬には重なり部分25が必然的に生
じ、この重なり部分25の厚みが不均一になりやすかっ
た。
【0008】この場合、塗着された釉薬の層が薄いとノ
ズル部24の内面にピンホールが生じ、また、釉薬の層が
厚いと、その上に積層する上釉層が剥離しやすく耐蝕性
が損なわれるという問題があった。
ズル部24の内面にピンホールが生じ、また、釉薬の層が
厚いと、その上に積層する上釉層が剥離しやすく耐蝕性
が損なわれるという問題があった。
【0009】本発明は、このような問題点をすべて解決
するためになされたもので、上記のように化学反応槽の
ノズル部等、従来のスプレーガンで施釉するには狭い部
分においても、施釉作業性に優れ、釉薬を均一な厚みで
施釉することのできる新規なスプレーガンを提供するこ
とを課題とする。
するためになされたもので、上記のように化学反応槽の
ノズル部等、従来のスプレーガンで施釉するには狭い部
分においても、施釉作業性に優れ、釉薬を均一な厚みで
施釉することのできる新規なスプレーガンを提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、スプレーガン本体1と、噴霧液の流路
20と空気の流路21とを有して前記スプレーガン本体1の
先端側に設けられ、且つ前記噴霧液の流路20と空気の流
路21との先端側に噴霧液ノズル9と空気ノズル8とを有
するパイプ部27と、該パイプ部27の前方に設けられ、噴
霧液ノズル9から噴出する噴霧液と空気ノズル8から噴
出する空気とをパイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に拡
散させる拡散板12とを具備することにある。
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、スプレーガン本体1と、噴霧液の流路
20と空気の流路21とを有して前記スプレーガン本体1の
先端側に設けられ、且つ前記噴霧液の流路20と空気の流
路21との先端側に噴霧液ノズル9と空気ノズル8とを有
するパイプ部27と、該パイプ部27の前方に設けられ、噴
霧液ノズル9から噴出する噴霧液と空気ノズル8から噴
出する空気とをパイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に拡
散させる拡散板12とを具備することにある。
【0011】本発明のスプレーガンは、このような構成
からなるために、その作動時においては、噴霧液の流路
20で噴霧液が供給されるとともに、空気の流路21で空気
が供給され、噴霧液ノズル9から噴霧液が噴出されると
ともに空気ノズル8から空気が噴出され、噴出する噴霧
液と空気の両者が拡散板12に当たって略垂直に拡散され
ることとなる。
からなるために、その作動時においては、噴霧液の流路
20で噴霧液が供給されるとともに、空気の流路21で空気
が供給され、噴霧液ノズル9から噴霧液が噴出されると
ともに空気ノズル8から空気が噴出され、噴出する噴霧
液と空気の両者が拡散板12に当たって略垂直に拡散され
ることとなる。
【0012】従って、このようなスプレーガンを把持し
てノズル部24内に挿入し、前記噴出する噴霧液と空気が
拡散板12に当たって略垂直に拡散されるため、スプレー
ガンをノズル部24内の通路に沿って水平方向に移動させ
つつ、上記噴霧液と空気を略垂直に拡散させると、その
噴霧液はノズル部24の内周面に自動的に塗着されること
となる。
てノズル部24内に挿入し、前記噴出する噴霧液と空気が
拡散板12に当たって略垂直に拡散されるため、スプレー
ガンをノズル部24内の通路に沿って水平方向に移動させ
つつ、上記噴霧液と空気を略垂直に拡散させると、その
噴霧液はノズル部24の内周面に自動的に塗着されること
となる。
【0013】このため、1回の作業でノズル部24の内周
面の全体に釉薬を塗着させることができ、塗着される釉
薬の厚みをほぼ均一にすることができるのである。
面の全体に釉薬を塗着させることができ、塗着される釉
薬の厚みをほぼ均一にすることができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0015】図1乃至図3において、1は、把持部2を
有して全体がガン型に形成されたスプレーガン本体で、
その先端側にはパイプ部27が取り付けられている。
有して全体がガン型に形成されたスプレーガン本体で、
その先端側にはパイプ部27が取り付けられている。
【0016】7は、空気パイプ部27の先端側に外嵌状態
で螺着された空気キャップで、その空気キャップ7内に
は、空気ノズル8と、噴霧液ノズルとしての釉薬ノズル
9とが内装着されている。
で螺着された空気キャップで、その空気キャップ7内に
は、空気ノズル8と、噴霧液ノズルとしての釉薬ノズル
9とが内装着されている。
【0017】12は、前記空気ノズル8から噴出される空
気及び釉薬ノズル9から噴出される釉薬をパイプ軸方向
に対してほぼ垂直方向に拡散させるための拡散板で、前
記空気キャップ7の一端側の吐出口13の外側に設けられ
ている。
気及び釉薬ノズル9から噴出される釉薬をパイプ軸方向
に対してほぼ垂直方向に拡散させるための拡散板で、前
記空気キャップ7の一端側の吐出口13の外側に設けられ
ている。
【0018】より具体的には、図2に示すように、パイ
プ部27は空気パイプ5と、空気パイプ5に内装された釉
薬パイプ6とを有し、空気パイプ5および釉薬パイプ6
は前記スプレーガン本体1の先端側に同軸的に取付けら
れている。釉薬パイプ6の先端側に空気ノズル8が外嵌
状態で螺着され、その空気ノズル8内に釉薬ノズル9が
内嵌合されている。
プ部27は空気パイプ5と、空気パイプ5に内装された釉
薬パイプ6とを有し、空気パイプ5および釉薬パイプ6
は前記スプレーガン本体1の先端側に同軸的に取付けら
れている。釉薬パイプ6の先端側に空気ノズル8が外嵌
状態で螺着され、その空気ノズル8内に釉薬ノズル9が
内嵌合されている。
【0019】空気ノズル8の外周面には、図4に示すよ
うに螺旋状の溝10,10…が等角間隔に計8個刻設されて
おり、釉薬ノズル9には、図5に示すように孔11,11…
が等角間隔に計8個穿設されている。
うに螺旋状の溝10,10…が等角間隔に計8個刻設されて
おり、釉薬ノズル9には、図5に示すように孔11,11…
が等角間隔に計8個穿設されている。
【0020】拡散板12は、その中心部に螺子杆14の一端
側が螺入されており、その螺子杆14の他端側が釉薬ノズ
ル9の中心部に螺入されることによって固定されてい
る。
側が螺入されており、その螺子杆14の他端側が釉薬ノズ
ル9の中心部に螺入されることによって固定されてい
る。
【0021】また、この拡散板12は、全体が円形で且つ
後部側が突状に形成されており、耐磨耗性の材質である
Al、Ti、Nの合金からなるサーメットで構成されて
いる。
後部側が突状に形成されており、耐磨耗性の材質である
Al、Ti、Nの合金からなるサーメットで構成されて
いる。
【0022】15は、釉薬パイプ6の先端開口部を開閉す
るためのニードル弁で、該釉薬パイプ6の中心部に挿入
されている。
るためのニードル弁で、該釉薬パイプ6の中心部に挿入
されている。
【0023】このニードル弁15の先端側は、図2に示す
ように釉薬パイプ6の先端開口部に設けられた弁シート
16に当接し、ニードル弁15の後端側は、スプレーガン本
体1の略中央部に設けられた引金17に取付けられてい
る。
ように釉薬パイプ6の先端開口部に設けられた弁シート
16に当接し、ニードル弁15の後端側は、スプレーガン本
体1の略中央部に設けられた引金17に取付けられてい
る。
【0024】このように、ニードル弁15を釉薬パイプ6
の先端まで延長し、釉薬パイプ6の先端において、釉薬
の流路20の開閉を行うよう構成されているので、噴霧停
止時に、釉薬パイプ6内に残存する釉薬が乾燥、沈降し
て、釉薬の流路20が詰まることを防止できる。
の先端まで延長し、釉薬パイプ6の先端において、釉薬
の流路20の開閉を行うよう構成されているので、噴霧停
止時に、釉薬パイプ6内に残存する釉薬が乾燥、沈降し
て、釉薬の流路20が詰まることを防止できる。
【0025】このニードル弁15と釉薬パイプ6間の空間
部が釉薬の流路20として形成され、釉薬パイプ6と空気
パイプ5間の空間部が空気の流路21として形成されてい
る。
部が釉薬の流路20として形成され、釉薬パイプ6と空気
パイプ5間の空間部が空気の流路21として形成されてい
る。
【0026】空気パイプ5の後端側は、スプレーガン本
体1の先端部内に挿入されて、その後端側にパイプベー
ス18及びパイプロックナット4が外嵌状態で螺着され、
またパイプベース18にはベースナット3が外嵌状態で螺
着されることによって、空気パイプ5の後端側がスプレ
ーガン本体1に取付けられているのである。
体1の先端部内に挿入されて、その後端側にパイプベー
ス18及びパイプロックナット4が外嵌状態で螺着され、
またパイプベース18にはベースナット3が外嵌状態で螺
着されることによって、空気パイプ5の後端側がスプレ
ーガン本体1に取付けられているのである。
【0027】そして、釉薬パイプ6の後端側も、スプレ
ーガン本体1の先端部内に挿入されて、その後端側にパ
イプベース19が外嵌状態で螺着されている。
ーガン本体1の先端部内に挿入されて、その後端側にパ
イプベース19が外嵌状態で螺着されている。
【0028】次に、このような構成からなるスプレーガ
ン22を用いて反応槽のノズル部23の内面に施釉を行う場
合について説明する。
ン22を用いて反応槽のノズル部23の内面に施釉を行う場
合について説明する。
【0029】先ず、図6に示すように、反応槽の外部か
らノズル部24の内部にスプレーガン22のパイプ部27を、
パイプ部27の先端がノズル部24の奥側(反応槽のノズル
取付基端部)に達するまで挿入する。
らノズル部24の内部にスプレーガン22のパイプ部27を、
パイプ部27の先端がノズル部24の奥側(反応槽のノズル
取付基端部)に達するまで挿入する。
【0030】そして、引金17を引くと、ニードル弁15が
後退し、図7に示すようにニードル弁15が弁シート16か
ら離脱し、それによって釉薬パイプ6の先端開口部が開
口して該先端開口部から釉薬の流路21内の釉薬が吐出さ
れる。
後退し、図7に示すようにニードル弁15が弁シート16か
ら離脱し、それによって釉薬パイプ6の先端開口部が開
口して該先端開口部から釉薬の流路21内の釉薬が吐出さ
れる。
【0031】吐出された釉薬は、釉薬ノズル9の等角間
隔に設けられた孔11から均一に吐出される。
隔に設けられた孔11から均一に吐出される。
【0032】一方、空気パイプ5内の空気は、空気の流
路21から、空気ノズル8と空気キャップ7間のわずかな
隙間と、該空気ノズル8の外周面に刻設された螺旋状の
溝10,10…を通過する。
路21から、空気ノズル8と空気キャップ7間のわずかな
隙間と、該空気ノズル8の外周面に刻設された螺旋状の
溝10,10…を通過する。
【0033】該空気ノズル8の外周面には等角間隔に刻
設された溝10,10…が螺旋状に形成されているため、こ
の溝10,10…によって空気に螺旋流が生じる。
設された溝10,10…が螺旋状に形成されているため、こ
の溝10,10…によって空気に螺旋流が生じる。
【0034】この空気の螺旋流は吐出口13を通過して、
拡散板12に当たる。拡散板12に当たった空気の螺旋流
は、流れの方向をパイプ軸方向に対してほぼ垂直に向き
を変え、周方向全体に噴射されることとなる。
拡散板12に当たる。拡散板12に当たった空気の螺旋流
は、流れの方向をパイプ軸方向に対してほぼ垂直に向き
を変え、周方向全体に噴射されることとなる。
【0035】拡散板12は後端部が突状に形成されること
によって、空気の螺旋流をほぼ垂直方向に拡散しうる
が、この後端部の突出程度は噴霧速度や釉薬の粘度等に
応じて適宜調整される。
によって、空気の螺旋流をほぼ垂直方向に拡散しうる
が、この後端部の突出程度は噴霧速度や釉薬の粘度等に
応じて適宜調整される。
【0036】前記釉薬ノズル9に設けられた孔11,11…
から均一に吐出された釉薬は、空気キャップ7の吐出孔
13において、空気流と合流し、この空気流に導かれて、
パイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に噴射されるので、
周方向全体に釉薬が噴霧されることとなる。
から均一に吐出された釉薬は、空気キャップ7の吐出孔
13において、空気流と合流し、この空気流に導かれて、
パイプ軸方向に対してほぼ垂直方向に噴射されるので、
周方向全体に釉薬が噴霧されることとなる。
【0037】従って、図6に示すように、スプレーガン
22を水平にした状態のままで、ノズル部24の内周面に均
一に釉薬が塗着されることとなる。
22を水平にした状態のままで、ノズル部24の内周面に均
一に釉薬が塗着されることとなる。
【0038】このため、スプレーガン22を水平にし、釉
薬を噴霧させた状態でスプレーガン22をノズル部24の奥
側から手前側(ノズルの開口端部)に移動することによ
って、ノズル部24の内周面の全体に釉薬が塗着されるこ
ととなる。
薬を噴霧させた状態でスプレーガン22をノズル部24の奥
側から手前側(ノズルの開口端部)に移動することによ
って、ノズル部24の内周面の全体に釉薬が塗着されるこ
ととなる。
【0039】このようにして、1回の噴霧作業でノズル
部24内面全体に均一に釉薬を噴霧できるので、重なり部
分が生じることがなく、塗着された釉薬の層をほぼ均一
の厚みに形成することができるのである。
部24内面全体に均一に釉薬を噴霧できるので、重なり部
分が生じることがなく、塗着された釉薬の層をほぼ均一
の厚みに形成することができるのである。
【0040】尚、上記実施形態では、拡散板12が後端部
が突状に形成されていたため、拡散板12に当たった空気
と釉薬がほぼ垂直に噴射されるという好ましい効果が得
られたが、このように拡散板12の後端部側を突状に形成
することは本発明に必須の条件ではない。
が突状に形成されていたため、拡散板12に当たった空気
と釉薬がほぼ垂直に噴射されるという好ましい効果が得
られたが、このように拡散板12の後端部側を突状に形成
することは本発明に必須の条件ではない。
【0041】要は、拡散板12に当たった空気と釉薬がほ
ぼ垂直に噴射されるように形成されていればよいのであ
る。
ぼ垂直に噴射されるように形成されていればよいのであ
る。
【0042】ここで、「ほぼ垂直に噴射」とは、スプレ
ーガン22のパイプに対して90度若しくはそれに近い角度
に噴射することを意味し、スプレーガンを水平に位置さ
せた状態で、それと交差する方向に噴射されることを意
味する。
ーガン22のパイプに対して90度若しくはそれに近い角度
に噴射することを意味し、スプレーガンを水平に位置さ
せた状態で、それと交差する方向に噴射されることを意
味する。
【0043】また、拡散板12の形状は円形の他に八角形
や六角形などの多角形状でもよいが、多角形状の場合、
釉薬の噴霧濃度に濃淡が生じることがあるので、拡散板
12の形状は円形とするのが好ましい。
や六角形などの多角形状でもよいが、多角形状の場合、
釉薬の噴霧濃度に濃淡が生じることがあるので、拡散板
12の形状は円形とするのが好ましい。
【0044】さらに、上記実施形態では、拡散板12を上
記のような耐磨耗性の材質で構成したため、混合液が当
たる拡散板12に耐磨耗効果が生じるという好ましい効果
が得られたが、拡散板12の材質はこれに限定されるもの
ではない。
記のような耐磨耗性の材質で構成したため、混合液が当
たる拡散板12に耐磨耗効果が生じるという好ましい効果
が得られたが、拡散板12の材質はこれに限定されるもの
ではない。
【0045】さらに、釉薬ノズル9に形成される孔11の
個数も該実施形態の8個に限定されるものではなく、複
数個であればよくその個数は問わない。尚、好ましく
は、孔11の個数は6〜10個がよい。これは、釉薬等の
高粘度液の噴霧をより均一に行うためには、孔11の個数
は6個以上が好ましく、また釉薬ノズル9に孔11を形成
する加工性の点で孔11の個数は10個以下が好ましい。
個数も該実施形態の8個に限定されるものではなく、複
数個であればよくその個数は問わない。尚、好ましく
は、孔11の個数は6〜10個がよい。これは、釉薬等の
高粘度液の噴霧をより均一に行うためには、孔11の個数
は6個以上が好ましく、また釉薬ノズル9に孔11を形成
する加工性の点で孔11の個数は10個以下が好ましい。
【0046】また、上記実施形態では、釉薬ノズル9に
孔11を穿設することによって、その孔11から釉薬を噴出
させることとしたが、釉薬を噴出させるための手段は、
該実施形態のような孔11を穿設する手段に限定されな
い。
孔11を穿設することによって、その孔11から釉薬を噴出
させることとしたが、釉薬を噴出させるための手段は、
該実施形態のような孔11を穿設する手段に限定されな
い。
【0047】さらに、空気ノズル8の外周面に形成され
る螺旋状の溝10の数も該実施形態の8個に限定されるも
のではなく、複数個であればよくその個数は問わない。
尚、好ましくは、溝10の個数は6〜10個がよい。これ
は、空気の螺旋流をより均一にするためには、溝10の個
数は6個以上が好ましく、また溝10の個数が多くなる
と、個々の溝10が細く、短くなるので螺旋流が弱くなる
こと、加工が難しくなる点で溝10の個数は10個以下が
好ましい。
る螺旋状の溝10の数も該実施形態の8個に限定されるも
のではなく、複数個であればよくその個数は問わない。
尚、好ましくは、溝10の個数は6〜10個がよい。これ
は、空気の螺旋流をより均一にするためには、溝10の個
数は6個以上が好ましく、また溝10の個数が多くなる
と、個々の溝10が細く、短くなるので螺旋流が弱くなる
こと、加工が難しくなる点で溝10の個数は10個以下が
好ましい。
【0048】また、このような螺旋状の溝10を空気ノズ
ル8の外周面に形成することも本発明に必須の条件では
なく、要は、空気を噴出させる空気ノズル8が設けられ
ていればよいのである。
ル8の外周面に形成することも本発明に必須の条件では
なく、要は、空気を噴出させる空気ノズル8が設けられ
ていればよいのである。
【0049】さらに、上記実施形態では、空気パイプ5
の内部に釉薬パイプ6を設けて空気パイプ5と釉薬パイ
プ6との二重管構造としたが、このような二重管構造に
することも条件ではなく、空気パイプ5と釉薬パイプ6
とを別々に設けることも可能である。
の内部に釉薬パイプ6を設けて空気パイプ5と釉薬パイ
プ6との二重管構造としたが、このような二重管構造に
することも条件ではなく、空気パイプ5と釉薬パイプ6
とを別々に設けることも可能である。
【0050】尚、本発明は、上記のような反応槽のノズ
ル部のように、従来のスプレーガンでは施釉作業が困難
な箇所へ施釉することを主眼とするものであるが、施釉
すべき箇所は上記実施形態のノズル部に限定されるもの
ではない。
ル部のように、従来のスプレーガンでは施釉作業が困難
な箇所へ施釉することを主眼とするものであるが、施釉
すべき箇所は上記実施形態のノズル部に限定されるもの
ではない。
【0051】即ち、被施釉物の内面に本発明のスプレー
ガンを配設し、自動的に噴霧させながら、軸方向に水平
に移動させることにより、長尺の筒状体であっても、そ
の内面に施釉を行うことが可能である。
ガンを配設し、自動的に噴霧させながら、軸方向に水平
に移動させることにより、長尺の筒状体であっても、そ
の内面に施釉を行うことが可能である。
【0052】また、本発明は、釉薬を噴霧することを主
眼とするが、釉薬以外の高粘度液体に本発明のスプレー
ガンを使用することも可能である。
眼とするが、釉薬以外の高粘度液体に本発明のスプレー
ガンを使用することも可能である。
【0053】
【発明の効果】叙上のように、本発明によれば、別々の
流路から供給される釉薬と空気とが、それぞれ噴霧液の
ノズルと空気のノズルとから噴出され、両者が混合さ
れ、拡散板に当たって略垂直に拡散されるため、スプレ
ーガンを、たとえば反応槽のノズル部内の通路に沿って
水平方向に移動させつつ、上記噴霧液と空気を略垂直に
拡散させると、その噴霧液はノズル部の内周面に自動的
に塗着されることとなり、従って、従来のように、ノズ
ル部において施釉作業を複数回行う必要がなく、複数回
施釉することによる釉薬の重なり部分が生ずることもな
いために、塗布される釉薬の厚みを均一にすることがで
きるという効果がある。
流路から供給される釉薬と空気とが、それぞれ噴霧液の
ノズルと空気のノズルとから噴出され、両者が混合さ
れ、拡散板に当たって略垂直に拡散されるため、スプレ
ーガンを、たとえば反応槽のノズル部内の通路に沿って
水平方向に移動させつつ、上記噴霧液と空気を略垂直に
拡散させると、その噴霧液はノズル部の内周面に自動的
に塗着されることとなり、従って、従来のように、ノズ
ル部において施釉作業を複数回行う必要がなく、複数回
施釉することによる釉薬の重なり部分が生ずることもな
いために、塗布される釉薬の厚みを均一にすることがで
きるという効果がある。
【0054】また、従来のようにノズル部で施釉作業を
複数回行う必要がなく、1回の施釉作業で、且つ反応槽
の外部からノズル部のライニングを行えるために、施釉
作業も簡易になるという効果がある。
複数回行う必要がなく、1回の施釉作業で、且つ反応槽
の外部からノズル部のライニングを行えるために、施釉
作業も簡易になるという効果がある。
【図1】一実施形態のスプレーガンの概略側面図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】図1のB部拡大断面図。
【図4】空気ノズルを示し、(イ)はその概略側面図、
(ロ)は(イ)のC−C線断面図。
(ロ)は(イ)のC−C線断面図。
【図5】釉薬ノズルを示す概略正面図。
【図6】ノズル部での使用状態を示す要部拡大断面図。
【図7】釉薬及び空気の流路を示すスプレーガン先端部
の要部拡大断面図。
の要部拡大断面図。
【図8】ノズル部での使用状態を示す要部拡大断面図。
【図9】反応槽の全体を示す概略断面図。
【図10】従来のスプレーガンでノズル部内を施釉した
状態の要部拡大断面図。
状態の要部拡大断面図。
【図11】従来のスプレーガンの概略側面図。
【符号の説明】 1…スプレーガン本体 5…空気パイプ 6…釉薬パイプ 8…空気ノズル 9…釉薬ノズル 12…拡散板
Claims (6)
- 【請求項1】 スプレーガン本体(1) と、噴霧液の流路
(20)と空気の流路(21)とを有して前記スプレーガン本体
(1) の先端側に設けられ、且つ前記噴霧液の流路(20)と
空気の流路(21)との先端側に噴霧液ノズル(9) と空気ノ
ズル(8) とを有するパイプ部(27)と、該パイプ部(27)の
前方に設けられ、噴霧液ノズル(9) から噴出する噴霧液
と空気ノズル(8) から噴出する空気とをパイプ軸方向に
対してほぼ垂直方向に拡散させる拡散板(12)とを具備す
ることを特徴とするスプレーガン。 - 【請求項2】 前記拡散板(12)が、円形で且つ後部側が
突状に形成されてなる請求項1記載のスプレーガン。 - 【請求項3】 噴霧液ノズル(9) に複数の孔(11)が穿設
されている請求項1又は2記載のスプレーガン。 - 【請求項4】 空気ノズル(8) の外周面に複数の螺旋状
の溝(10)が刻設されている請求項1乃至3のいずれかに
記載のスプレーガン。 - 【請求項5】 前記パイプ部(27)が、空気パイプ(5) と
釉薬パイプ(6) とが同軸的に二重管として配設されたパ
イプである請求項1乃至4のいずれかに記載のスプレー
ガン。 - 【請求項6】 前記噴霧液流路(20)にニードル弁(15)が
設けられてなるとともに、該ニードル弁(15)の先端部
が、該噴霧液流路(20)の先端部側まで延長されてなる請
求項5に記載のスプレーガン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10261526A JP2000084440A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | スプレーガン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10261526A JP2000084440A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | スプレーガン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000084440A true JP2000084440A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17363131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10261526A Pending JP2000084440A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | スプレーガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000084440A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020430A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-13 | Tokyo Gas Company Limited | Ajutage et procede de jet de fluide sur une surface peripherique interieure d'un conduit par le biais d'un ajutage |
JP2010005507A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Mitsuboshi Belting Ltd | 静電植毛パイル拡散ノズル |
JP5863026B2 (ja) * | 2009-08-11 | 2016-02-16 | 積水メディカル株式会社 | 塗布装置及び液状物の塗布方法 |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP10261526A patent/JP2000084440A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020430A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-13 | Tokyo Gas Company Limited | Ajutage et procede de jet de fluide sur une surface peripherique interieure d'un conduit par le biais d'un ajutage |
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