JP2000084016A - 歩行訓練装置 - Google Patents

歩行訓練装置

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JP2000084016A
JP2000084016A JP10262709A JP26270998A JP2000084016A JP 2000084016 A JP2000084016 A JP 2000084016A JP 10262709 A JP10262709 A JP 10262709A JP 26270998 A JP26270998 A JP 26270998A JP 2000084016 A JP2000084016 A JP 2000084016A
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泰弘 根本
Atsushi Koseki
篤志 小関
Shizuko Hattori
静子 服部
Akihiko Sakai
昭彦 酒井
Masakatsu Fujie
正克 藤江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被訓練者からの作用力を検出する手段を備える
歩行訓練装置において、鉛直方向に大きな力が作用して
いる場合においても、水平方向の作用力を精度良く検出
できるようにする。 【解決手段】歩行訓練装置の基体3に支持台5を設け、
支持台5と支持具7との間に、少なくとも前後および左
右の複数の位置において支持具7を支持する複数の弾性
部材6を設け、支持台5と支持具7との間の相対変位を
検出する検出器8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行訓練装置に関
し、特に、人体を支持する支持具に作用する力を検出す
る手段を備える歩行訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行に障害のある高齢者や障害者の歩行
を補助し、歩行の訓練を行う装置として、特開平7−1
84966号公報に記載の歩行補助装置がある。この装
置は、車輪により移動できる移動体と、移動体に設けた
支柱の上端に回転可能に設けられた、被訓練者の体を支
持する支持具である保持アームと、保持アームを駆動す
るアクチュエータと、車輪を駆動するモータを備えてい
る。また、保持アームの根元に作用力検出器が挿入され
ている。被訓練者から保持アームに作用する力を、作用
力検出器により検出し、作用力の下向き成分が目標値に
等しくなるように、アクチュエータを駆動して保持アー
ムを回転させることで、一定の力で被訓練者の体を保持
している。また、作用力の前向き成分が目標値と等しく
なるように、モータを駆動して、移動体を前進させるこ
とで、移動のための力を補助している。このような歩行
補助装置においては、作用力検出器として、歪ゲージ式
多軸力センサが使用されてきた。これは、センサの内部
に精密に立体的に加工された梁を設け、梁に接着された
複数の歪ゲージの電気抵抗の変化を測定することによ
り、作用力を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】歩行訓練装置では、被
訓練者が支持具に寄りかかって、脚に加わる体重の負担
を減らしながら歩行を行うので、支持具を通じて作用力
検出器に鉛直下向きに大きな力が加わる。一方、前進す
るために被訓練者が水平方向に加える力は、鉛直方向に
比べて小さい。従来の歩行訓練装置では、支持具の根元
に歪ゲージ式多軸力センサを設け、センサ内の梁の歪を
歪ゲージで測定することによって、作用力を検出してい
た。このとき、梁の歪は、鉛直方向と水平方向の両方の
力の影響を受けるので、複数の歪ゲージの抵抗変化を検
出し、それらに演算処理を施すことによって、各成分の
力を分離検出していた。しかし、水平方向の作用力は鉛
直方向に比べて小さいので、水平方向の作用力を高精度
に分離するのが困難であった。また、力センサが支持具
の根元に配置されており、支持具は力センサによって片
持ち支持されているので、力センサに対して、力センサ
を装置の左右軸(装置の幅方向の軸)回りにひねる大き
なモーメントが加わっていた。このため、力センサの剛
性を高める必要が生じるので、梁に生じる歪が小さくな
り、作用力の検出感度が小さくなっていた。これらによ
り、従来の構成では、作用力の検出精度を高めるのが困
難であり、ノイズや温度変化による検出誤差が大きくな
るという問題があった。また、従来の歩行訓練装置にお
いて、作用力の検出値に比例した速度で移動体を駆動す
ることにより、歩行を補助する場合、作用力の検出値に
対する移動体の駆動速度の比例ゲインを大きくすると、
作用力の検出誤差が駆動速度に与える影響が大きくな
る。このため、検出誤差が大きい場合には、ゲインを小
さくしなくてはならないので、歩行訓練装置の見かけの
抵抗が大きくなり、被訓練者の疲労が大きくなるという
問題が生じていた。また、歩行訓練装置では、歩行訓練
中の被訓練者からの作用力を記録して、訓練効果の評価
に利用するが、作用力の検出誤差が大きいので、正確な
評価を行うのが困難になるという問題があった。また、
実用上十分な作用力検出精度を得るためには、力センサ
の加工組み立てを極めて精密に行う必要があるので、製
作費用が高くなるという問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するために、
簡便な構成で、水平方向の力を精度良く検出できる歩行
訓練装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基体と、該
基体に設けられ、使用者の歩行動作を可能にする駆動部
と、前記基体に支持された支持具と、該支持具に作用す
る力を検出する力検出手段とを備えた歩行訓練装置にお
いて、前記支持具を前記基体に支持する手段とは離隔し
て前記力検出手段を設けることにより達成される。また
上記目的は、基体と、該基体に設けられ、使用者の歩行
動作を可能にする駆動部と、前記基体に支持された支持
具と、該支持具に作用する力を検出する力検出手段とを
備えた歩行訓練装置において、前記支持具を前記基体に
支持する手段を、前記力検出手段と離隔して設けること
により達成される。このとき、前記支持具を前記基体に
支持する手段は弾性部材で構成するとよい。また、上記
目的は、基体と、該基体に設けられ、使用者の歩行動作
を可能にする駆動部と、前記基体に支持された支持具
と、該支持具に作用する力を検出する力検出手段とを備
えた歩行訓練装置において、前記基体に支持台を設け、
該支持台に前記支持具を支持部材で支持し、前記力検出
手段を前記支持部材とは離隔して設けることにより達成
される。このとき、前記支持部材を弾性部材で構成する
とともに、鉛直方向の剛性に対して水平方向の剛性が柔
らかい異方性弾性部材にするとよい。上記の力検出手段
は、支持台と支持具との相対変位を検出してもよい。ま
た、上記の支持部材により支持具を複数箇所で支持台に
支持し、力検出手段を複数の支持位置の間に設けるとよ
い。また、上記の支持具を左側部材と右側部材とに分割
し、支持台と左右の支持具部材との間に、左右の支持具
部材を各々前後に移動可能に支持するレールを設け、左
右の支持具部材と支持台との間に、左右の支持具部材の
前後方向の動きに対して反力を発生する反力発生部材を
設け、支持台と左右の支持具部材との間の相対変位に基
づく物理量を検出する検出器を設けてもよい。また、本
発明に係る歩行訓練装置としては、上記の駆動部に、基
体に設けられた車輪と、車輪を駆動するモータと、モー
タを制御する制御装置とを備えて構成することができ
る。また、本発明に係る歩行訓練装置としては、前記駆
動部に、環状ベルトと、該環状ベルトを回転駆動するモ
ータと、該モータを制御する制御装置とを備えて構成す
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る以下の実施例におい
ては、装置を水平面上に置いた状態において、水平面に
垂直な方向を上下方向とし、水平面から離れる向きを上
向きと定義する。また、通常の使用において、使用者
(被訓練者)が前進又は後退する方向を前後方向と定義
する。従って、上下軸とは上下方向に、前後軸とは前後
方向に定義される軸のことであり、左右軸とは上下軸及
び前後軸に垂直な軸、すなわち装置の幅方向に定義され
る軸を意味する。
【0007】以下、図面を用いて、各実施例を説明す
る。
【0008】図1に本発明の歩行訓練装置の第1の構成
を示す。図1(a)は本実施例の歩行訓練装置を右側面
から見た側面図であり、(b)は上側から見た上面図で
ある。
【0009】歩行訓練装置1の基体3は支柱4を有して
おり、支柱4の上端に支持台5が設けられている。基体
3と支柱4とは別体で構成されてもよいし、一体に形成
されてもよい。支持台5の上には、弾性部材6a〜6d
により支持されて支持具7が設けられている。また、支
持台5には支持台5と支持具7の間の相対変位を検出す
る変位検出器8a〜8dが設けられている。
【0010】基体3は、右および左の駆動車輪11a,
11bおよび従動車輪12a,12bによって移動可能
に支持されている。駆動車輪11a、11bは、モータ
10a,10bに減速機18a,18bおよびベルト1
9a,19bを介して接続されており、制御装置17に
より、モータ10a,10bを同方向に駆動制御するこ
とにより、歩行訓練装置1を前後に移動させる。また、
右および左のモータ10a、10bを逆方向に駆動制御
することにより、歩行訓練装置1を左右の車輪の中間点
Pを中心に旋回させることができる。
【0011】被訓練者2は、支持具7につかまり、体重
の一部を支持具7に加え、脚にかかる負担を減らしつつ
歩行訓練を行う。
【0012】図2に本発明の歩行訓練装置の支持具7に
作用する作用力検出部(手段)の詳細構造を示す。図2
(a)は斜め上方より見た斜視図であり、(b)は右側
方より見た側面図である。
【0013】支持具7は、被訓練者2の体を取り囲むよ
うにU字形に形成されている。すなわち、支持具7は前
縁部7cの左右両端部からそれぞれ後方に向けて延長し
て設けられた延設部7aと7bとを有している。延設部
7aは使用者の右側方又は右腕を支持する支持部であ
り、延設部7bは使用者の左側方又は左腕を支持する支
持部である。使用者(被訓練者)は通常、腹部を前縁部
7cに向けて使用するが、このとき前進する向きを前向
き、後退する向きを後ろ向きとする。
【0014】支持台5は支持具7と相似形に形成されて
おり、支持台5の四隅に少なくとも上下(鉛直)方向の
荷重受け部材(支持部材)となる4個の弾性部材6a、
6b、6c、6dが設けられており、その上に支持具7
が取り付けられている。すなわち、延設部7aに対応す
る延設部5aの前後方向の両端部にそれぞれ1個ずつ弾
性部材6a、6cが設けられ、延設部7bに対応する延
設部5bの前後方向の両端部にそれぞれ1個ずつ弾性部
材6b、6dが設けられている。
【0015】被訓練者2は、支持具7につかまり、支持
具7に体重の一部を預けて歩行するが、被訓練者2から
の作用力は、弾性部材6a〜6dにより、支持具7の四
隅で分散して支持される。すなわち、被訓練者2からの
作用力は両持ち構造で支持される。
【0016】支持台5には、4個の変位検出器8a、8
b、8c、8dが設けられている。支持具7の右および
左には、変位検出器8a、8bに対応して、標的9a,
9bが表面を前後方向に垂直に向けて設けられている。
また、支持具7には、弾性部材6a,6cの中間点およ
び、弾性部材6b、6dの中間点に、変位検出器8c、
8dに対応して、標的9c、9dが表面を水平に向けて
設けられている。標的9a,9b,9c,9dは、変位
検出器8a、8b、8c、8dが支持具7の変位量を検
出するための位置基準(目印)となる部材である。
【0017】変位検出器8a、8bは標的9a、9bと
の間の前後方向の距離の変化(相対変位)を測定し、変
位検出器8c、8dは標的9c、9dとの間の上下方向
の距離の変化(相対変位)を測定する。すなわち、本実
施例においては、支持具7に作用する作用力を検出する
作用力検出部(手段)は、変位検出器8a、8b、8
c、8dと標的9a,9b,9c,9dとによって構成
される。
【0018】弾性部材6a〜6dは、円柱形のゴムであ
り、上下方向すなわち鉛直方向に対しては剛性が高く、
前後・左右方向すなわち水平方向に対しては剛性が低く
なる、異方性の弾性を持つようにゴムの直径と長さが選
択されている。望ましくは、鉛直方向の剛性が、200
N/mm〜2000N/mmになり、水平方向の剛性
が、垂直方向の剛性の1/4以下になるように、ゴムの
硬度、直径、長さを選択することが望ましい。
【0019】なお、弾性部材6a〜6dはゴムに限定さ
れるわけではなく、例えば、金属のばねの組み合わせた
ものを用いてもよい。
【0020】変位検出器8a〜8dは、差動トランス式
変位センサであり、センサから伸びるロッドの先端を、
センサに内蔵されたばねにより、標的9a〜9dに垂直
に押し当て、ロッドの変位を検出する。これにより、ロ
ッドに平行(ロッドの軸に沿う方向)、すなわち標的9
a〜9dに垂直な方向の変位を検出する。他の方向に対
しては、変位が発生しても、ロッドの先端は標的の表面
を滑り、ロッドは動かないので、変位は検出されない。
【0021】なお、変位検出器8a〜8dとしては他の
方式の変位検出器を用いてもよく、例えば、差動トラン
スの代わりに、抵抗変化により変位を検出するポテンシ
ョメータを用いてもよい。あるいは、渦電流式ギャップ
センサ、反射光量や3角測量の原理により距離を検出す
る光学式センサ、永久磁石を標的に用いて磁気抵抗効果
やホール効果により変位を測定する磁気式センサ、など
の非接触式センサを用いてもよい。
【0022】上述のように、本実施例では、使用者の体
重を受ける荷重受け部材、すなわち本実施例の弾性部材
6a,6b,6c,6dと、作用力検出手段とを分離
し、それぞれの機能を独立させている。これにより、使
用者の体重を支えるとともに、必要な作用力の検出を高
精度かつ高分解能に行う事が可能になる。
【0023】図3に制御装置17のブロック図を示す。
なお、制御装置17で行われる演算処理は、マイクロコ
ンピュータを用いてソフトウエアにより実現してもよ
く、アナログ回路により実現してもよい。
【0024】まず、前後方向の変位検出器8aと8bの
出力Sa、Sbの和を2で割って支持具7の前後方向の
変位Dyを求め、ばね定数Cyを掛けて、前後方向の作
用力Fyを求める。また、SaからSbを引いた値を変
位検出器8a、8bの間隔L1で割って支持具7の上下
軸まわりの回転変位Drzを求め、ばね定数Crzを掛
けて、上下軸まわりのモーメントFrzを求める。ま
た、上下方向の変位検出器8cと8dの出力Sc、Sd
を2で割って支持具7の上下方向の変位Dzを求め、ば
ね定数Czを掛けて、上下方向の作用力Fzを求める。
また、SdからScを引いた値をL1で割って支持具7
の前後軸回りの回転変位Dryを求め、ばね定数Cry
を掛けて、前後軸回りのモーメントFryを求める。
【0025】次に、前進方向の作用力FyにゲインKy
を掛けて、前進速度指令Vyを求める。また、モーメン
トFrzにゲインKrzを掛けて、旋回角速度指令Vr
zを求める。速度指令VyおよびVrzから、次の式で
表される計算を行って、右および左の駆動車輪11a、
11bを駆動するモータ10a、10bの回転数の指令
値Vm1、Vm2を求める。
【0026】 Vm1=(2N/D)×Vy+(NW/D)×Vrz Vm2=(2N/D)×Vy−(NW/D)×Vrz ここで、Nは減速機18a、18bの減速比、Wは駆動
車輪11a、11bの間隔、Dは駆動車輪11a、11
bの直径である。
【0027】指令値Vm1、Vm2をモータ駆動回路6
1a、61bに与え、モータ10a、10bを指令値に
従って回転させる。
【0028】また、作用力Fy、Frz、Fz、Fry
を、所定の時間間隔でメモリ62に記録する。
【0029】以下、本発明の歩行訓練装置における作用
力検出の動作を説明する。
【0030】説明のために、図1に示すように、歩行訓
練装置1の座標系を、右向きをX、前向きをY、上向き
をZと定める。また、軸回りの回転やモーメントに対し
ては、各軸の正の向きに進む右ねじの方向を正と定め
る。
【0031】支持台5および支持具7はU字形に形成さ
れているので、中央部は空間になっているが、図4に示
すように、4個の弾性部材6a〜6dの中心の位置に仮
想的な基準点を考え、これをQとする。なお、基準点Q
は、4個の弾性部材が複合されたばねの弾性中心に一致
する。尚、図4において、(a)は上方から見た図を示
しており、(b)は後方から見た図を示している。
【0032】図4に示すように、被訓練者2から支持具
7に働く作用力の、右方向、前方向、上方向の各軸方向
の成分をそれぞれFx、Fy、Fzとする。また、基準
点Qにおける各軸回りのモーメントをFrx、Fry、
Frzとする。
【0033】被訓練者2が支持具7につかまり、支持具
7に力を加えると、弾性部材6a〜6dが変形し、支持
具7は支持台5に対して相対的に変位する。基準点Qに
おける、支持台5に対する支持具7の変位の各座標軸に
対する並進、回転の成分を、Dx、Dy、Dz、Dr
x、Dry、Drzとする。変位および作用力の基準点
Qを弾性部材6a〜6dの弾性中心に一致させているの
で、作用力の各軸の成分は、それぞれの軸に対する変位
に比例し、 Fx=Cx×Dx Fy=Cy×Dy Fz=Cz×Dz Frx=Crx×Drx Fry=Cry×Dry Frz=Crz×Drz で表される。ここで、Cx、Cy、Cz、Crx、Cr
y、Crzは、弾性部材6a〜6dが複合されたばね
の、各軸に対するばね定数であり、弾性部材6a〜6d
の前後・左右のばね定数をCsx、上下方向のばね定数
をCszとし、弾性部材6a、6cと6b、6dの間隔
をL1、弾性部材6a,6bと6c、6dの間隔をL2
とすると、 Cx=4×Csx Cy=4×Csx Cz=4×Csz Crx=Csz×L2×L2 Cry=Csz×L1×L1 Crz=Csx×(L1×L1+L2×L2) となる。
【0034】前後方向の変位検出器8aおよび8bは、
その位置における前後方向の変位のみを検出するので、
変位の検出値は、前後方向の変位Dyと、上下軸回りの
回転変位Drzのみの影響を受ける。従って、変位が小
さい場合、変位検出器8a、8bの出力Sa,Sbは、 Sa=Dy+Drz×L1/2 Sb=Dy−Drz×L1/2 となる。ここで、L1は弾性部材6a〜6dの左右方向
の間隔である。
【0035】また、上下方向の変位検出器8cおよび8
dは、その位置における上下方向の変位のみを検出する
ので、変位の検出値は、上下方向の変位Dzと前後軸回
りの回転変位Dryのみの影響を受ける。なお、変位検
出器8c、8dの標的9c、9dは、弾性部材6a、6
c、および6b、6dの中間点に設けられているので、
支持具7の左右軸回りの回転変位Drxの影響は受けな
い。従って、変位が小さい場合、変位検出器8c、8d
の出力Sc,Sdは、 Sc=Dz−Dry×L1/2 Sd=Dz+Dry×L1/2 となる。
【0036】上記の関係から、変位Dy、Drz、D
z、Dryを求めると、 Dy=(Sa+Sb)/2 Drz=(Sa−Sb)/L1 Dz=(Sc+Sd)/2 Dry=(Sd−Sc)/L1 の関係が得られる。
【0037】上記の原理に基づいて、図3に示した制御
装置17では、変位検出器8a〜8dの出力Sa〜Sd
から、作用力Fy、Frz、Fz、Fryを求めてい
る。すなわち、Sa、Sbの和を2で割って、変位Dy
を求め、ばね定数Cyを掛けて作用力Fyを検出し、S
aからSbを引いた値をL1で割って回転変位Drzを
求め、ばね定数Crzを掛けて、モーメントFrzを検
出し、Sc、Sdの和を2で割って変位Dz求め、ばね
定数Czを掛けて、作用力Fzを検出し、SdからSc
を引いた値をL1で割って回転変位Dryを求め、ばね
定数Cryを掛けて作用力Fryを検出している。
【0038】以下、本発明の歩行訓練装置の動作を説明
する。
【0039】まず、被訓練者2が、脚に加わる負担を減
らすために、支持具7に寄りかかって体重の一部を預け
て鉛直下向きに力を加え、支持具7に対して上下方向の
負の作用力Fzを加えると、弾性部材6a〜6dが鉛直
下向きに圧縮され、支持具7に支持台5に対して上下方
向の負の変位Dzが発生する。次に、前進歩行を開始す
るために、被訓練者2が支持具7に前向きに作用力Fy
を加えると、弾性部材6a〜6dが前向きに(弾性部材
の上端側が下端側に対して前側に変位するように)変形
し、支持具7に支持台5に対して前後方向の変位Dyが
発生する。
【0040】このとき、被訓練者2の体重による下向き
の力に比べて、前進のための前向きの力は小さいが、弾
性部材6a〜6dの水平方向の剛性を、鉛直方向よりも
柔らかくしているので、前後方向の変位Dyとして、上
下方向の変位Dzと同等の大きさの変位が得られる。
【0041】支持具7に発生した変位Dyにより、前後
方向の変位検出器8a,8bに同方向の変位が検出さ
れ、上述のように、制御装置17によって、作用力Fy
が求められる。また、変位Dzにより、上下方向の変位
検出器8c、8dに同方向の変位が検出され、制御装置
17により作用力Fzが求められる。
【0042】制御装置17は、前向きの作用力Fyにゲ
インKyを掛けて、速度指令Vyを求め、それに従って
右および左の駆動車輪11a,11bを同方向に駆動す
ることにより、前向きの作用力Fyに比例した速度Vy
で、歩行訓練装置1を前進させる。
【0043】これにより、支持具7が前方に移動するの
で、被訓練者2の歩行速度が歩行訓練装置1の移動速度
Vyよりも遅い場合には、支持具7の変位Dyが減少
し、速度が低下する。逆に被訓練者2の歩行速度の方が
速い場合は、変位Dyが増加し、歩行訓練装置1の移動
速度Vyが増加する。これにより、歩行訓練装置1は、
被訓練者2の歩行に同期して移動するので、歩行訓練装
置1の見かけの抵抗を小さくする事ができる。
【0044】この時、作用力とFyと速度Vyの関係
は、ゲインKyにより定まるので、ゲインKyを変化さ
せることにより、歩行補助装置1の見かけの抵抗を変え
ることができ、被訓練者2の身体状態に合わせた訓練を
行うことができる。
【0045】また、被訓練者2が旋回を行うために、支
持具7をひねり、上下軸回りのモーメントFrzを加え
ると、弾性部材6a〜6dが変形し、支持具7に上下軸
回りの回転変位Drzが発生する。これにより、前後方
向の変位検出器8a,8bに逆向きの変位が検出され、
上述のように、制御装置17により、モーメントFrz
が検出される。
【0046】制御装置17は、モーメントFrzにゲイ
ンKrzを掛けて、回転速度指令Vrzを求め、それに
従って右および左の駆動車輪11a,11bを逆方向に
駆動することにより、モーメントFrzに比例した回転
速度Vrzで、歩行訓練装置1を旋回させる。
【0047】これにより、前進の場合と同様に、歩行訓
練装置1は、被訓練者2の旋回歩行に同期して旋回す
る。この時、モーメントFrzと回転速度Vrzの関係
は、ゲインKyにより定まるので、ゲインKyを変化さ
せることにより、被訓練者2の身体状態に応じて、歩行
補助装置1の見かけの旋回抵抗を調整することができ
る。
【0048】上下方向の作用力Fzは、被訓練者2が支
持具7に加えている体重を表しており、被訓練者2の脚
力の評価に用いる。また、傾斜面を歩行する場合に、前
後方向の作用力Fyから、重力による影響を除くためも
使用できる。また、前後軸回りのモーメントFryは、
被訓練者2の左右方向のバランスの評価に用いる。
【0049】歩行中の作用力Fy、Fz、Frz、Fr
yは、記憶装置62に記録されており、医師や理学療法
士が、訓練後に記録を参照することにより、歩行訓練の
効果を評価する。作用力の複数の成分が記録されるの
で、被訓練者2の運動の状況を詳しく調べることができ
る。
【0050】本実施例の歩行訓練装置においては、前後
方向の変位検出器8aおよび8bの出力Sa,Sbは、
前後方向の作用力Fyに比例する変位Dyと、上下軸回
りのモーメントFrzに比例する回転変位Drzのみの
影響を受ける。すなわち、変位検出器8aおよび8bの
出力は、水平面内の作用力・モーメントのみに影響され
易く、鉛直方向の作用力の影響を受けにくいので、被訓
練者2が支持具7に寄りかかり、鉛直下向きに大きな力
が加わっている場合でも、水平面内の作用力・モーメン
トを簡便に精度良く検出することができる。
【0051】また、上下方向の変位検出器8cおよび8
dの出力Sc、Sdは、上下方向の作用力Fzに比例す
る変位Dzと前後軸回りのモーメントFryに比例する
回転変位Dryの影響を受けるが、上下方向に2つの変
位検出器8c、8dを設けており、両者の出力の平均を
求めることにより、上下方向の変位Dzを求め、上下方
向の作用力Fzを検出しているので、被訓練者2が支持
具7に体重を加える位置が変化しても、鉛直方向の作用
力を正確に検出できる。
【0052】また、支持具7を、弾性部材6a〜6dに
より、前後左右の四隅で両持ち支持しており、被訓練者
2から力が作用する作用点が弾性部材6a〜6dの中央
に位置しているので、被訓練者2が支持具7に寄りかか
り、鉛直下向きに大き力を加えても、弾性部材6a〜6
dに無理なモーメントが作用し難く、弾性部材6a〜6
dが破損する恐れがない。また、このため、弾性部材6
a〜6dの剛性を小さくすることができるので、作用力
検出器8a〜8dにより検出される変位を大きくするこ
とができ、作用力の検出感度が高まる。
【0053】また、弾性部材6a〜6dは、水平方向の
剛性を、鉛直方向よりも小さくしているので、鉛直方向
に比べて小さい水平方向の作用力を精度良く検出するこ
とができる。
【0054】歪ゲージを用いた従来の力センサでは、梁
の微小な歪を検出することにより、力を検出していた
が、本実施例では、弾性部材の変形により発生した、大
きな変位を変位検出器で検出して力を検出しているの
で、ノイズや温度変化の影響を受けにくく、高い精度で
作用力を検出できる。また、変位検出器に高い分解能が
要求されないので、コストが低減される。
【0055】本実施例の歩行訓練装置では、高い精度で
作用力を検出できるので、作用力に応じて駆動車輪を駆
動するゲインKy、Krzを大きくすることができ、小
さな力で歩行訓練装置1を移動させることができる。こ
のため、被訓練者2に与える疲労を低減できる。また、
訓練中の作用力を高い精度で検出し記録することができ
るので、訓練の効果を精密に評価することができる。
【0056】また、歩行訓練装置1の基体3は、方向が
前後方向に固定された駆動車輪11a,11bと、方向
が自在に回転する従動車輪12a,12bにより支持さ
れているので、歩行訓練装置1は前後の移動と、駆動車
輪11a,11bの中間点Pを中心とした旋回を行うこ
とができるが、左右方向への平行移動はできない。この
ため、移動の制御には、被訓練者2から働く作用力の成
分のうち、前後方向と、車輪中間点Pの回りのモーメン
トの成分を必要とするが、左右方向の成分を必要としな
い。
【0057】作用力検出の基準点Qと車輪中間点Pの水
平面内の位置が一致している場合には、車輪中間点P回
りのモーメントは、前述の上下軸回りの作用力の成分F
rzに一致する。すなわち、移動の制御には、前後方向
の作用力Fyと、上下軸回りのモーメントFrzを必要
とするが、左右方向の作用力Fxを必要としない。
【0058】一方、基準点Qは弾性部材6a〜6dの弾
性中心に一致しているので、左右方向の作用力Fxに対
して、支持具7は左右方向に平行に変位するが、上下軸
回りの回転変位は生じない。すなわち、左右方向の作用
力Fxは、左右方向の変位Dxのみに影響を及ぼす。ま
た、前後方向の変位検出器9a,9bの出力Sa、Sb
は、前後方向の変位Dyと上下軸回りの回転変位Drz
の影響を受けるが、左右方向の変位Dxに影響を受けな
い。このため、検出器出力Sa,Sbは、前後方向の作
用力Fyと、上下軸回りのモーメントFrzのみに影響
され、左右方向の作用力Fxの影響を受けない。このた
め、移動の制御のために必要となる、FyおよびFrz
の2個の作用力の成分を、2個の変位検出器9a,9b
で検出することができ、移動の制御に必要としないFx
の影響を除くために、別に変位検出器を設ける必要がな
いので、変位検出器の数を最小限にすることができ、コ
ストを低減できる。
【0059】なお、上記の効果を得るには、駆動車輪1
1a、11bの中間点Pと、弾性部材6a〜6dの弾性
中心である基準点Qの水平面内の位置が一致している必
要があるが、実際には、若干の誤差は許容される。しか
し、操作感覚に違和感を与えないために、できるだけ車
輪中間点Pと、基準点Qを近づけるように、駆動車輪1
1a、11bと支持台5、弾性部材6a〜6d、支持具
7を配置することが望ましい。
【0060】また、歩行訓練の効果の評価のために、左
右方向の作用力の検出が必要な場合には、左右方向の変
位Dxを検出する変位検出器を追加することにより、左
右方向の作用力Fxを検出することもできる。
【0061】図5に本発明に係る歩行訓練装置の作用力
検出部の別の構成を示す。
【0062】支持台5には、弾性部材の代わりに右およ
び左のレール72a、72bが設けられている。レール
上には、左右2個に分割された支持具71a、71bが
前後方向に動きを規制されて移動可能に支持されてい
る。このために、支持具71a、71bにはレールと摺
動する摺動部材75a、75bが設けられている。ま
た、支持具71a、71bは、前後方向に変形する板ば
ね73a,73bにより、支持台5と連結されている。
このとき板ばね73a,73bは前向きの動きに対して
も、また後ろ向きの動きに対しても反力を発生する事が
できるので、コイルばねを用いるよりも構成が簡単にな
る。支持台5には、変位検出器6a,6bが設けられて
おり、支持具71a,71bに設けられた標的9a、9
bとの距離を検出することにより、支持具71a,71
bの前後方向の変位を検出する。
【0063】被訓練者2が、支持具71a、71bに寄
りかかり、前進するために前向きに作用力Fyを加える
と、支持具71a、71bは共に前向きに変位する。ま
た、被訓練者2が、旋回するために支持具71a、71
bに対して上下軸回のモーメントFrzを加えると、支持具
71a,71bは、逆方向に変位する。この変位を変位
検出器6a,6bにより検出し、検出値Sa,Sbを、
前記と同能に制御装置17に与え、駆動車輪11a,1
1bを駆動制御することにより、前進および旋回の移動
制御を行う。
【0064】被訓練者2から支持具71a,71bに加
わる鉛直下向の作用力は、レール72a、72bにより
支持され、変位検出器6a,6bの出力Sa,Sbに影
響を及ぼさないので、被訓練者2が脚にかかる負担を減
らすために、支持具71a,71bに体重を預け、鉛直
下向きに大きな力を加えた状態でも、水平方向の作用力
を精度良く検出できる。
【0065】図6に本発明に係る歩行訓練装置の第2の
構成を示す。図6は装置を右側方より見た側面図を示し
ている。
【0066】基体3には、支柱4が設けられており、そ
の上部に支持台5が設けられている。支持台5には、弾
性部材6a〜6dが設けられており、その上に支持具7
が設けられている。また、基体3には、モータ82によ
り駆動されるベルト81が設けられている。被訓練者2
は、支持具7につかまり、ベルト81の上を歩行して歩
行訓練を行う。
【0067】前述の第1の構成では、駆動部を、基体の
移動を可能にする車輪とこの車輪を駆動するモータ他か
らなる駆動手段とによって構成し、実際に移動すること
によって被訓練者の歩行動作を可能にしたが、本実施例
では、環状のベルト81とこのベルト81を駆動するモ
ータ82他からなる駆動手段を用いて、ベルト81上で
の被訓練者の歩行動作を可能にしている。
【0068】前述の第1の構成と同様に、支持具7の支
持台5に対する変位を検出することにより、支持具7に
働く作用力を検出し、前後方向の作用力に応じてモータ
82を駆動して、ベルト81を動かすことにより、被訓
練者2対する歩行訓練を行う。また、訓練中に支持具7
に働く作用力を記録することにより、訓練の効果を評価
する。
【0069】なお、モータ82を一定の速度で駆動し
て、ベルト81を一定の速度で駆動して、歩行訓練を行
ってもよい。また、モータ82の回転数に応じて、所定
のトルクを発生するようにモータ82を制御することに
より、ベルト81の抵抗を制御して歩行訓練を行っても
よい。
【0070】本実施例において、支持具7に作用する作
用力の検出や、その利点は第1の構成と同様であり、ま
た支持台及び支持具周りを図5の構成のようにしてもよ
い。
【0071】なお、本発明の歩行訓練装置の作用力検出
方法は、パワーアシスト機能を備える電動車椅子や、荷
物運搬用台車にも適用できる。
【0072】上記説明したように、本発明に係る歩行訓
練装置の各実施例では、支持台に鉛直方向よりも水平方
向の剛性を小さくした複数の弾性部材を設けて、支持具
を両持ち支持し、支持台に対する支持具の変位を変位検
出器により検出することにより、被訓練者から支持具に
働く作用力を検出しており、水平方向の変位検出器の検
出値は鉛直方向の作用力の影響を受けないので、被訓練
者が脚にかかる負担を減らすために支持具に寄りかか
り、支持具に鉛直下向きに大きな力を加えている場合で
も、水平方向の作用力を精度良く検出できる。
【0073】また、支持具を弾性部材により両持ち支持
し、弾性部材の水平方向の剛性を鉛直方向よりも柔らか
くしているため、支持具に発生する変位が大きくなるの
で、容易に高い力検出精度が得られるとともに、変位検
出器のコストが低減される。
【0074】作用力の検出精度が高まるので、作用力に
応じて歩行訓練装置を移動させるゲインを高めることが
でき、軽い力で歩行できるようになるので、被訓練者の
疲労が低減される。また、歩行訓練中の被訓練者から働
く作用力の記録精度が高まるので、歩行訓練の効果をよ
り精密に評価できる。
【0075】本発明に係る上記の実施例では、支持具を
基体に支持する手段或いは部材と力検出手段とを隔離す
ることにより、使用者(被訓練者)の体重による鉛直下
向きの荷重が、水平方向の作用力の検出に影響を及ぼす
ことを防いでいる。このような技術思想は、支持具を基
体に支持する手段を設けた上で、支持具と基体との間に
この支持手段よりも弱い支持剛性を有する梁を別に設
け、この梁に歪みゲージを貼り付けて用いることによっ
ても実施可能である。このような構成によっても、水平
方向の作用力の検出精度を向上することができる。
【0076】
【発明の効果】支持具を基体に支持する手段とは離隔し
て力検出手段を設けたことにより、被訓練者が脚にかか
る負担を減らすために支持具に寄りかかり、支持具に鉛
直下向きに大きな力を加えている場合でも、水平方向の
作用力を精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歩行訓練装置の一実施例の構成を表す
側面図および上面図。
【図2】作用力検出部の構成を示す斜視図および側面
図。
【図3】制御装置の構成を示すブロック図。
【図4】作用力検出の動作を説明するための支持具およ
び支持台の上面図および後側面図。
【図5】作用力検出部の別の構成を示す斜視図。
【図6】本発明の歩行訓練装置の別の実施例を示す側面
図。
【符号の説明】
1…歩行訓練装置、2…被訓練者、3…基体、4…支
柱、5…支持台、6a〜6d…弾性部材、7…支持具、
8a〜8d…変位検出器、9a〜9d…標的、10a,
10b…モータ、11a,11b…駆動車輪、12a,
12b…従動車輪、17…制御装置、18a、18b…
減速機、19a,19b…ベルト、61a、61b…駆
動回路、62…メモリ、71a、71b…支持具、72
a,72b…レール、73a,73b…板ばね、81…
歩行ベルト、82…モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 篤志 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 服部 静子 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 酒井 昭彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 藤江 正克 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、該基体に設けられ、使用者の歩行
    動作を可能にする駆動部と、前記基体に支持された支持
    具と、該支持具に作用する力を検出する力検出手段とを
    備えた歩行訓練装置において、 前記支持具を前記基体に支持する手段とは離隔して前記
    力検出手段を設けたことを特徴とする歩行訓練装置。
  2. 【請求項2】基体と、該基体に設けられ、使用者の歩行
    動作を可能にする駆動部と、前記基体に支持された支持
    具と、該支持具に作用する力を検出する力検出手段とを
    備えた歩行訓練装置において、 前記支持具を前記基体に支持する手段を、前記力検出手
    段と離隔して設けたことを特徴とする歩行訓練装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の歩行訓練装置にお
    いて、前記支持具を前記基体に支持する手段は弾性部材
    であることを特徴とする歩行訓練装置。
  4. 【請求項4】基体と、該基体に設けられ、使用者の歩行
    動作を可能にする駆動部と、前記基体に支持された支持
    具と、該支持具に作用する力を検出する力検出手段とを
    備えた歩行訓練装置において、 前記基体に支持台を設け、該支持台に前記支持具を支持
    部材で支持し、前記力検出手段を前記支持部材とは離隔
    して設けたことを特徴とする歩行訓練装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の歩行訓練装置において、
    前記支持部材は弾性部材で構成され、鉛直方向の剛性に
    対して水平方向の剛性が柔らかい異方性弾性部材である
    ことを特徴とする歩行訓練装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2に記載の歩行訓練装置にお
    いて、前記力検出手段は、前記支持台と前記支持具との
    相対変位を検出する検出手段であることを特徴とする歩
    行訓練装置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の歩行訓練装置において、
    前記支持部材は前記支持具を複数箇所で前記支持台に支
    持し、前記力検出手段は複数の支持位置の間に設けられ
    ていることを特徴とする歩行訓練装置。
  8. 【請求項8】請求項4に記載の歩行訓練装置において、
    前記支持具を左側部材と右側部材とに分割し、前記支持
    台と前記左右の支持具部材との間に、該左右の支持具部
    材を各々前後に移動可能に支持するレールを設け、前記
    左右の支持具部材と前記支持台との間に、前記左右の支
    持具部材の前後方向の動きに対して反力を発生する反力
    発生部材を設け、前記支持台と前記左右の支持具部材と
    の間の相対変位に基づく物理量を検出する検出器を設け
    たことを特徴とする歩行訓練装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の歩行訓
    練装置において、前記駆動部は、前記基体に設けられた
    車輪と、該車輪を駆動するモータと、該モータを制御す
    る制御装置とを備えてなることを特徴とする歩行訓練装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8のいずれかに記載の歩行
    訓練装置において、前記駆動部は、環状ベルトと、該環
    状ベルトを回転駆動するモータと、該モータを制御する
    制御装置とを備えてなることを特徴とする歩行訓練装
    置。
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