JP2000083941A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置

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JP2000083941A
JP2000083941A JP10254217A JP25421798A JP2000083941A JP 2000083941 A JP2000083941 A JP 2000083941A JP 10254217 A JP10254217 A JP 10254217A JP 25421798 A JP25421798 A JP 25421798A JP 2000083941 A JP2000083941 A JP 2000083941A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチスライス型のX線コンピュータ断層撮影
装置において、マルチスライス面に対して斜めに針を進
めるときにこのままで針がターゲットに到達するか否か
を術者が正確に且つ簡易に判断し得る情報を提供するこ
と。 【解決手段】本発明は、被検体に関する投影データを多
方向から収集し、この投影データに基づいて断層像デー
タを再構成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置に
おいて、少なくとも2スライスの断層像データ各々から
CT値に基づいて針領域を抽出し、この抽出した針領域
から針の位置及び進入方向を計算し、この計算した針の
位置及び進入方向に基づいて、針が到達していない他の
スライス内における針の位置を予測する到達位置予測部
33と、他のスライスの断層像データと針の到達位置を
表すマーカデータとを予測位置に従って合成表示する表
示部35とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の断層像デ
ータをマルチスライスで得ることのできるX線コンピュ
ータ断層撮影装置(以下、CTスキャナと略称する)に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CTスキャナは、図11に示すよ
うに、扇状のX線ビーム(ファンビーム)を発生するX
線焦点と、ファン状あるいは直線状に複数の検出素子を
1列に並べた検出器とを有するいわゆるシングルスライ
ス型CTスキャナが主流である。このX線焦点と検出器
とを一体として被検体の周囲を回転させながら被検体を
通過したX線の強度データを検出素子の配列に従って並
べたいわゆる投影データを、複数回、例えば1回転で1
000回収集する。この1周分の投影データから断層像
データを再構成する。
【0003】このようなシングルスライス型CTスキャ
ナよりも広範囲から高速に投影データを収集したいとい
う要求に答えて発明されたのがマルチスライスCTスキ
ャナである。このマルチスライスCTスキャナでは、図
12(a),(b),(c)に示すように、検出素子列
が2列、4列、8列というように複数列備えられている
ことと、X線焦点からコーン角の大きなコーンビームが
被検体に照射されることとを特徴としている。
【0004】上述したシングルスライス型では、投影デ
ータを収集しながら、それと同時に再構成処理を行い画
像表示をするというリアルタイム処理が、近年、実用化
されている。これは、一般的に、CT透視と呼ばれてい
るものである。
【0005】このCT透視は、X線テレビションシステ
ムと同様に、カテーテル術や、病理検査による鑑別診断
のために腫瘍などのターゲットに穿刺針を刺して細胞を
採取する針生検術(図13参照)、さらには、放射線を
先端から放射するマイクロニードルを患者に差し込んで
患部に近くから放射線照射を行うような放射線手術等に
併用してその精度や効率を高めることができるものとし
て期待されている。
【0006】しかし、シングルスライス型CTスキャナ
では、スライス面に対して直交する向きに関する針のず
れを提供できないので、図14(b)に示すように断層
像上では、ターゲットに針が到達していないで、そのま
ま針を進入させていけばターゲットに到達するかのよう
に見えてしまうが、実際には、図14(a)に示すよう
に、ターゲットから針が完全にずれてしまっているとい
う事態が起こり得るといった不具合がある。
【0007】このような事態を回避するためには、図1
5(a)に示すように、肋骨などの障害物により針を患
者に対して斜めに刺したいときには、図15(b)に示
すように、断層像で針全体を捕らえられるように寝台を
傾けるか又は架台を傾斜させることでスライス面を傾け
ることが行われている。
【0008】しかし、傾斜角や作業空間などのさまざま
な制約があり、図15(b)に示すような姿勢を確保で
きないこともしばしばである。このようにどうしてもス
ライス面に対して針を斜めに進めるしかない場合には、
図16に示すように、スライス面と交差する針の一部分
を捕らえることしかできない。このため、実際に針がタ
ーゲットに正しく向かっているか否かの判断は非常に曖
昧になる傾向があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マル
チスライス型のX線コンピュータ断層撮影装置におい
て、マルチスライス面に対して斜めに穿刺や治療のため
の針を進めるときに今の針の位置及び進入方向のままで
針がターゲットに到達するか否かを術者が正確に且つ簡
易に判断し得る情報を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、被検体
に関する投影データを多方向から収集し、この投影デー
タに基づいて断層像データを再構成し表示するX線コン
ピュータ断層撮影装置において、針が到達していない他
のスライスにおける針の到達位置を予測する手段と、前
記他のスライスの断層像データと、前記針の到達予測位
置を表すマーカデータとを、前記予測した位置に従って
合成して表示する手段とを具備する。 (2)本発明は、被検体に関する投影データを多方向か
ら収集し、この投影データに基づいて断層像データを再
構成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置におい
て、少なくとも2スライスの断層像データ各々からCT
値に基づいて針領域を抽出する手段と、前記抽出した針
領域から針の位置及び進入方向を計算する計算手段と、
前記計算した針の位置及び進入方向に基づいて、針が到
達していない他のスライス内における針の位置を予測す
る手段と、前記他のスライスの断層像データと、前記針
の到達予測位置を表すマーカデータとを、前記予測した
位置に従って合成して表示する手段とを具備する。 (3)本発明は、(2)の装置において、前記計算手段
は、前記抽出した針領域を細線化する手段と、前記細線
化した針領域の中点を計算する手段と、前記中点の列を
直線により近似することにより前記針の位置及び進入方
向を計算する手段とを有する。 (4)本発明は、(2)の装置において、前記計算手段
は、前記抽出した針領域の重心点を計算する手段と、前
記重心点の列を直線により近似することにより前記針の
位置及び進入方向を計算する手段とを有する。 (5)本発明は、被検体に関する投影データを多方向か
ら収集し、この投影データに基づいて断層像データを再
構成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置におい
て、少なくとも2スライスに関する同じ方向からの投影
データ各々から強度に基づいて針領域を抽出する手段
と、前記抽出した針領域から針の位置及び進入方向を計
算する計算手段と、前記計算した針の位置及び進入方向
に基づいて、針が到達していない他のスライス内におけ
る針の位置を予測する手段と、前記他のスライスの断層
像データと、前記針の到達予測位置を表すマーカデータ
とを、前記予測した位置に従って合成して表示する手段
とを具備する。 (6)本発明は、(6)の装置において、前記計算手段
は、前記抽出した針領域の重心点を計算する手段と、前
記重心点の列を直線により近似することにより前記針の
位置及び進入方向を計算する手段とを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のX
線コンピュータ断層撮影装置を好ましい実施形態により
詳細に説明する。なお、X線コンピュータ断層撮影装置
には、X線管と検出器とが1体として被検体の周囲を回
転する第3世代と呼ばれるROTATE/ROTATE-TYPE、リング
状にアレイされた多数の検出素子が固定され、X線管の
みが被検体の周囲を回転する第4世代と呼ばれるSTATIO
NARY/ROTATE-TYPE等様々なタイプがあり、いずれのタイ
プでも本発明を適用可能である。ここでは、現在、主流
を占めているROTATE/ROTATE-TYPEとして説明する。 (第1実施形態)図1に第1実施形態によるX線コンピ
ュータ断層撮影装置の構成を示す。X線管21と検出器
23とは互いに対向して回転リング25に登載されてい
る。この回転リング25は、架台・寝台制御部13の制
御により、定速回転する。尚、説明の便宜上、回転リン
グ25の回転軸をZ軸、回転軸に直交する水平軸をX
軸、回転軸に直交する垂直軸をY軸とそれぞれ定義する
ものとする。
【0012】X線管21は、X線制御装置17に制御さ
れる高電圧発生装置19から高電圧の供給を受けると、
X線を四角錐形に放射するように構成されている。ま
た、検出器23は、同時に複数スライス分の投影データ
を検出できるマルチスライス対応であり、例えば図12
に示したように複数の検出素子列が、回転リング25の
回転軸に沿って並列されてなる。ここでは、検出器23
は、10個の検出素子列から構成されている、つまり被
検体の周囲を1周する間に、10枚のスライスに関する
投影データを収集することができるようになっていると
仮定する。
【0013】データ収集時には、回転リング25の内側
のFOV(Field of View) に、寝台16の上に載置され
た状態で被検体が挿入される。寝台16は、架台・寝台
制御部13に制御される寝台移動部15により、Z軸に
沿って移動することができるように構成されている。
【0014】上記検出器23には、一般的にDAS(dat
a acquisition system) と呼ばれているデータ収集部2
7が接続されている。このデータ収集部27は、検出器
223から周期的に出力される投影データを収集する。
この投影データは、投影データ記憶装置29に一時記憶
される。
【0015】この投影データ記憶装置29に記憶されて
いる投影データに基づいて、マルチスライスの10枚分
の断層像データが画像再構成部31で再構成される。こ
の断層像データは、表示部35と共に、到達位置予測部
33にも送られる。この投影データの収集から、断層像
データの再構成を経て、表示に至るまでの一連の動き
は、システム制御部11の統括的な制御により、実時間
動作、いわゆるCT透視で行われる。
【0016】到達位置予測部33は、本実施形態で特徴
的な構成要素である。以下に、この到達位置予測部33
の機能及び動作について詳細に説明する。ここでは、病
理検査による鑑別診断のために腫瘍などのターゲットに
穿刺針を刺してその細胞を採取する針生検術を、CT透
視のもとで行うケースを仮定する。このケースは、被検
体は寝台16の上に載置され、FOV内に挿入されてい
て、この被検体の横に術者が立っているという状況で行
われる。まず、術者は、図2に示すように、被検体の体
外に穿刺針を保持し、穿刺針をターゲットに対して大ま
かに位置決めをし、この状態で静止して、CT透視を実
行する。これにより、画像再構成部31で再構成された
スライスS1〜S10各々の断層像データが、到達位置
予測部33に送られる。
【0017】到達位置予測部33では、まず、スライス
S1〜S10各々の断層像データに対して所定のしきい
値でしきい値処理が行われ、しきい値以上のCT値を持
つ画素に値1が与えられ、しきい値未満のCT値を持つ
画素に値0が与えられる。しきい値を適当に設定するこ
とにより、穿刺針の領域を、画素値1の領域として抽出
することができる(図3(a)参照)。針は吸収係数が
軟部組織や骨等よりも著しく高いので、穿刺針の領域を
高精度に抽出できるように、しきい値を設定することは
比較的容易である。ここでは、4枚のスライスS1〜S
4各々の断層像データから、針領域が抽出されている。
【0018】次に、到達位置予測部33では、図3
(b)に示すように、4枚のスライスS1〜S4各々の
断層像データから抽出した針領域を細線化し、得られた
4つの線分各々の中点のXY座標を計算する。この4つ
の中点の座標を、G1(X(1),Y(1)) 〜G4(X(4),Y(4))
と表す。なお、中点に代えて、図4に示すように、4枚
のスライスS1〜S4の断層像データから抽出した針領
域Rの重心GR を採用してもよく、この場合、細線化処
理が不要になる。あるいは、針領域の一端又は両端の座
標を採用してもよい。このとき、針の進行方向を入力し
ておけば、それに対向した端部に設定できる。
【0019】次に、到達位置予測部33では、4つの中
点G1(X(1),Y(1)) 〜G4(X(4),Y(4)) の列から、穿刺
針の進入方向を計算する。具体的には、4つの中点G1
(X(1),Y(1)) 〜G4(X(4),Y(4)) から最小2乗法によ
り、あるいは両端のスライスS1の中点G1(X(1),Y
(1)) とスライスS4の中点G4(X(4),Y(4)) とを結ぶ
方法などにより、4つの中点の列を直線(図5(a)の
点線)で近似する。なお、変形例としては、予め入力し
てある針形状に合わせて高次曲線で近似するようにして
もよい。
【0020】次に、この直線近似により得られた直線方
程式から、当該近似直線が任意に設定した再構成領域R
Rの外枠と交差する点a,b各々の座標Ga(X(a),Y
(a)) ,Gb(X(b),Y(b)) を求め、この交差点a,b各
々の座標Ga(X(a),Y(a)) ,Gb(X(b),Y(b)) から、第
n番目のスライスSn内における針の到達位置Gn(X
(n),Y(n)) を、次の式(1)、(2)に従って、線形補
間により計算することができる。
【0021】 X(n)=(Zn-Zb)/(Za-Zb)×Xa+(Za-Zn)/(Za-Zb) ×Xb …(1) Y(n)=(Zn-Zb)/(Za-Zb)×Ya+(Za-Zn)/(Za-Zb) ×Yb …(2) なお、Za、Zbはそれぞれ点a,bのZ座標であり、Znは
n番目のスライスSnの厚み中心のZ座標である。ここ
で、図5(b)に示すように、スライスS1〜S10の
厚み中心のZ座標Z1,Z2,Z3,Z4 は既知であり、X座標と
Z座標との関係式(又はY座標とZ座標との関係式)は
直線方程式で導くことができるので、この直線方程式に
点a,bのX座標(又はY座標)X(a)、X(b)を代入する
ことにより、点a,bのZ座標Za、Zbを求めることがで
きる。
【0022】これらの式(1),(2)により、穿刺針
が未だ到達していない他のスライスS5〜S10各々の
到達位置G5〜G10を計算(予測)することができ
る。こうして求めた針の到達位置に従って、表示部35
では、他のスライスS5〜S10の断層像データに、針
の到達予測位置を表す赤色あるいは×印のようなマーカ
ーを重ねて(superimpose) 、図6に示すように表示す
る。図6(a)は針がターゲットに対してずれていると
き、図6(b)は針がターゲットに対してずれていない
ときのスライスS9の表示例である。
【0023】針がターゲットに対してずれているときに
は、針の向きや位置を修正して、再度、予測した到達位
置をマーカーで確認する。針がターゲットに対してずれ
ていないことを確認した後は、そのまま予測する到達位
置を見ながら、針の進行方向を微調整しながら針を被検
体に刺し入れていく。このように針の到達位置を比較的
早い段階で、例えば被検体に差し込む前に確認して、ま
た逐次到達位置を確認しながら針を進めていくことがで
きるので、針を高精度でターゲットに命中させることが
できるものである。
【0024】なお、表示形態としては、図7に示すよう
に、しきい値処理により抽出した針領域を、図6の画像
に重ねて表示するようにしてもよく、この場合、針を進
めていくに従って針領域が延びていくように見えるの
で、針の動きを捉えやすくなる。また、表示している断
層像に対応するスライスにおける到達位置だけでなく、
その前後のスライスの到達位置を、色や形状を変えたマ
ーカーで表示することにより、針の予定経路をより詳細
に把握することができるようになる。 (第2実施形態)図8に、第2実施形態によるX線コン
ピュータ断層撮影装置の構成を示しており、この図8に
おいて図1と同じ構成要素には図1と同じ符号を付して
いる。第1実施形態では、断層像データから針領域を抽
出し、この中点や重心の列に直線近似をかけて針の進行
方向を求めるようにしていたが、第2実施形態は、同様
の処理を簡易的にするもので、スライスS1〜S10各
々から投影方向が同一の投影データからしきい値処理に
より針領域を抽出し、この重心の列に直線近似をかけて
針の進行方向をX軸とY軸に関して個々に求めるという
ものである。
【0025】到達位置予測部37には、図9(a)に示
すように、スライスS1〜S10各々に関するX軸に平
行な投影方向の投影データP(Y) と、スライスS1〜S
10各々のY軸に平行な投影方向の投影データP(X) と
が供給される。なお、投影方向は、互いに直交していれ
ば、XY軸に限定されない。
【0026】到達位置予測部37では、スライスS1〜
S10に関する投影方向Xの投影データP(Y) 各々に対
して所定のしきい値でしきい値処理を行い、針領域を抽
出する(図9(b)参照)。次に、到達位置予測部37
では、図9(c)に示すように、4枚のスライスS1〜
S4の投影データから抽出した針領域の重心を計算す
る。次に、到達位置予測部33では、4つの重心の列に
直線近似をかけて、穿刺針のY軸に関する進入方向を計
算する。このY―Z間の直線方程式から、第1実施形態
と同様に、第n番目のスライスSn内における針の到達
位置(Y(n))を計算することができる。
【0027】同様に、到達位置予測部37では、スライ
スS1〜S10に関する投影方向Yの投影データP(X)
各々に対して所定のしきい値でしきい値処理を行い、針
領域を抽出する(図9(d)参照)。次に、到達位置予
測部37では、図9(e)に示すように、4枚のスライ
スS1〜S4の投影データから抽出した針領域の重心を
計算する。次に、到達位置予測部33では、4つの重心
の列に直線近似をかけて、穿刺針のX軸に関する進入方
向を計算する。このX―Z間の直線方程式から、第n番
目のスライスSn内における針の到達位置(X(n))を計
算することができる。
【0028】こうして求めた求めた針の到達位置(X
(n),Y(n))に従って、表示部35では、他のスライス
S5〜S10の断層像データに、X(n)のラインと、Y(n)
のラインとを重ねて(superimpose) 、図10に示すよう
に表示する。図10は、ターゲットを横断するスライス
S9の断層像を表示する例であり、この図10に示すよ
うに、当該スライスS9の前後の複数スライスにおける
到達ラインも、当該スライスS9の到達ラインと色や太
さ等の表示態様を変えて表示するようにしてもよい。
【0029】このように本実施形態においても、針の到
達位置を確認しながら針を進めていくことができるの
で、針を高精度でターゲットに命中させることができる
ものである。
【0030】本発明は、上述した実施形態に限定される
ことなく、種々変形して実施可能である。例えば、Feld
kamp再構成等のコーンビーム再構成によって、3次元ボ
リュームデータを得て、この3次元ボリュームデータか
ら針の到達位置を予測する処理にも適用可能である。こ
の場合、3次元ボリュームデータをしきい値処理して針
領域を求め、その針領域を3次元関数として直線近似
し、その関数から針が到達していない部分における到達
位置(通過位置)を予測する方法が考えられる。また、
再構成スライス面の数が検出器列の列数よりも、多い場
合にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、針が到達していないス
ライス内における針の位置を予測して、このスライスの
断層像データと針の到達位置を表すマーカデータとを予
測位置に従って合成して表示することができるので、マ
ルチスライス面に対して斜めに穿刺や治療のための針を
進めるときに、今の針の位置及び進入方向のままで針が
ターゲットに到達するか否かを術者が正確に且つ簡易に
判断し得る情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコンピュータ断層
撮影装置の構成を示す図。
【図2】針とターゲットとマルチスライス面との位置関
係の一例を示す図。
【図3】図1の到達位置予測部に装備された処理機能を
示す図であって、(a)はしきい値処理により抽出した
針領域を示す図、(b)は抽出された針領域を細線化す
る処理とこの細線化された針領域の中点を計算する処理
とを示す図。
【図4】図1の到達位置予測部に装備された処理機能を
示す図であって、図3(b)の細線化及び中点計算処理
に代わる針領域の重心を計算する処理を示す図。
【図5】図1の到達位置予測部に装備された処理機能を
示す図であって、図1の到達位置予測部による中点又は
重心点の列を近似した直線から、針が到達していないス
ライス内における針の到達位置を予測する処理を示す
図。
【図6】図1の表示部による表示例を示す図であって、
(a)は針がターゲットに対してずれている状況の表示
例、(b)は針がターゲットに対してずれていない状況
下の表示例を示す図。
【図7】図1の表示部による他の表示例を示す図であっ
て、図2のスライスS10の断層像及び針マーカーに、
スライスS1からS4の断層像各々から抽出した針領域
を重ねて表示する例を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係るコンピュータ断層
撮影装置の構成を示す図。
【図9】図8の到達位置予測部による投影データを用い
て針の到達位置を予測する処理を示す図。
【図10】図8の表示部による表示例を示す図。
【図11】シングルスライス型対応の検出器とX線ビー
ムの形状とを示す図。
【図12】マルチスライス型対応の検出器とX線ビーム
の形状とを示す図。
【図13】従来のシングルスライスによる断層像の表示
例を示す図。
【図14】従来のシングルスライスの不具合の説明図。
【図15】(a)はスライス面に対して針を斜めに進め
る必要のある状況を示す図、(b)は針に対して平行に
なるように傾斜されたスライス面を示す図。
【図16】スライス面に対して斜めに針を進める状況下
で撮ったマルチスライスの断層像を示す図。
【符号の説明】
11…システム制御部、 13…架台・寝台制御部、 15…寝台移動部、 16…寝台、 17…X線制御装置、 19…高電圧発生装置、 21…X線管、 23…X線検出器、 25…回転リング、 27…データ収集部、 29…収集データ記憶部、 31…画像再構成部、 33…到達位置予測部、 35…表示部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に関する投影データを多方向から
    収集し、この投影データに基づいて断層像データを再構
    成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置において、 針が到達していない他のスライスにおける針の到達位置
    を予測する手段と、 前記他のスライスの断層像データと、前記針の到達予測
    位置を表すマーカデータとを、前記予測した位置に従っ
    て合成して表示する手段とを具備することを特徴とする
    X線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 被検体に関する投影データを多方向から
    収集し、この投影データに基づいて断層像データを再構
    成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置において、 少なくとも2スライスの断層像データ各々からCT値に
    基づいて針領域を抽出する手段と、 前記抽出した針領域から針の位置及び進入方向を計算す
    る計算手段と、 前記計算した針の位置及び進入方向に基づいて、針が到
    達していない他のスライス内における針の位置を予測す
    る手段と、 前記他のスライスの断層像データと、前記針の到達予測
    位置を表すマーカデータとを、前記予測した位置に従っ
    て合成して表示する手段とを具備することを特徴とする
    X線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記計算手段は、前記抽出した針領域を
    細線化する手段と、前記細線化した針領域の中点を計算
    する手段と、前記中点の列を直線により近似することに
    より前記針の位置及び進入方向を計算する手段とを有す
    ることを特徴とする請求項2記載のX線コンピュータ断
    層撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記計算手段は、前記抽出した針領域の
    重心点を計算する手段と、前記重心点の列を直線により
    近似することにより前記針の位置及び進入方向を計算す
    る手段とを有することを特徴とする請求項2記載のX線
    コンピュータ断層撮影装置。
  5. 【請求項5】 被検体に関する投影データを多方向から
    収集し、この投影データに基づいて断層像データを再構
    成し表示するX線コンピュータ断層撮影装置において、 少なくとも2スライスに関する同じ方向からの投影デー
    タ各々から強度に基づいて針領域を抽出する手段と、 前記抽出した針領域から針の位置及び進入方向を計算す
    る計算手段と、 前記計算した針の位置及び進入方向に基づいて、針が到
    達していない他のスライス内における針の位置を予測す
    る手段と、 前記他のスライスの断層像データと、前記針の到達予測
    位置を表すマーカデータとを、前記予測した位置に従っ
    て合成して表示する手段とを具備することを特徴とする
    X線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記計算手段は、前記抽出した針領域の
    重心点を計算する手段と、前記重心点の列を直線により
    近似することにより前記針の位置及び進入方向を計算す
    る手段とを有することを特徴とする請求項5記載のX線
    コンピュータ断層撮影装置。
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