JP2000083167A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000083167A
JP2000083167A JP11172720A JP17272099A JP2000083167A JP 2000083167 A JP2000083167 A JP 2000083167A JP 11172720 A JP11172720 A JP 11172720A JP 17272099 A JP17272099 A JP 17272099A JP 2000083167 A JP2000083167 A JP 2000083167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】覆い焼き処理を行う領域や覆い焼き処理を強く
行う領域を指定し、それに応じて覆い焼き処理を行うこ
とができるようにする。 【解決手段】画像データ供給源から画像データを受け取
り、該画像データに画像処理を施して出力用の画像デー
タとする画像処理装置であって、前記画像データの1コ
マの画像全体に自動覆い焼き処理を行う手段と、前記画
像データの1コマの画像から任意の領域を対話的に指示
する手段と、前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処
理を行う手段と、を備えたことにより、前記課題を解決
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像供給源から画
像データを受け取り、該画像データに画像処理を施して
出力用の画像データとする画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われてい
た。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
がり)プリント(写真)とするデジタルフォトプリンタ
が実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼き
付け時の露光条件を決定することができるので、逆光や
ストロボ撮影等に起因する画像の飛びや潰れの補正、シ
ャープネス(鮮鋭化)処理、カラーフェリアや濃度フェ
リアの補正、アンダー露光やオーバー露光の補正、周辺
光量不足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では
得られなかった高品位なプリントを得ることができる。
しかも、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合
成等の画像データ処理によって行うことができ、用途に
応じて自由に編集/処理したプリントの出力が可能であ
る。しかも、デジタルフォトプリンタによれば、画像を
プリントとして出力するのみならず、画像データをコン
ピュータ等に供給したり、フロッピーディスク等の記録
媒体に保存しておくこともできるので、画像データを、
写真以外のさまざまな用途に利用することができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して記録用の画像データ(露光条件)とする画像処理装
置、および、この画像データに応じて感光材料を走査露
光して現像処理を施してプリントとするプリンタ(画像
記録装置)より構成される。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取って、必要に応じて各種の画
像処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像デー
タ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、
スキャナによって読み取られた画像データから画像処理
条件を設定して、設定した条件に応じた画像処理を画像
データに施し、画像記録のための出力画像データ(露光
条件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、
光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装
置から送られた画像データに応じて光ビームを変調し
て、感光材料を二次元的に走査露光(焼き付け)して潜
像を形成し、次いで、所定の現像処理等を施して、フィ
ルムに撮影された画像が再生されたプリントとする。
【0007】ところで、フィルムに撮影された画像の撮
影条件は一定ではなく、ストロボ撮影や逆光シーン等、
明暗(濃度)の差が大きい場合、すなわち、画像のダイ
ナミックレンジが非常に広い場合も多々ある。このよう
なフィルム画像を通常の方法で露光してプリントを作成
すると、明部(ハイライト)の飛びや、暗部(シャド
ー)のツブレ等が発生してしまう場合がある。例えば、
人物を逆光で撮影した場合、人物が好適な画像となるよ
うに露光を行うと、空のような明るい部分は白く飛んで
しまい、逆に空が好適な画像となるように露光を行う
と、人物がツブレてしまう。
【0008】そのため、明暗の大きなフィルム画像を原
画として感光材料の露光を行う場合には、いわゆる覆い
焼きという方法が用いられている。覆い焼きとは、中間
濃度の部分には通常の露光を行い、画像が飛びそうな明
部は露光量を増加し、また、画像がツブレそうな暗部の
露光量を低減することにより、フィルムに撮影された画
像の大きな明暗を補正し、人間が原シーンを見たときの
印象に近くなるように、画面全体に渡って適正な画像が
再生されたプリントを得る技術である。
【0009】従来の直接露光による装置では、露光光路
中に遮光板やNDフィルタ等を挿入して露光を行う方
法、露光光源の光量を部分的に変更する方法、フィルム
に撮影された画像の明暗を反転したモノクロフィルムを
作成して、これを重ねて露光を行う方法等により、フィ
ルムに撮影された画像に応じて露光量を部分的に変更し
て覆い焼きが行われていた。これに対して、デジタルフ
ォトプリンタでは、画像データ処理によって、明部や暗
部を好適に再現するように画像のダイナミックレンジを
圧縮することにより覆い焼き処理を行い、人間が原シー
ンを見たときの印象に近い画像を再現することができ
る。すなわち、画像データの画面全体に対して、画像ヒ
ストグラムを作成し、低周波数成分を圧縮することによ
り、ハイライトの飛び、シャドーのツブレをなくして、
豊かな階調再現を実現するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
アナログ露光において、例えば、ウェディングドレスの
階調が飛び気味であるのを修正しようとした場合、オペ
レータがその領域のみを覆い焼きあるいは焼き込むこと
により、白飛びが起きないようにしていたが、この方法
では、オペレータの熟練した技術が要求され、作業が非
常に面倒であるという問題があった。また、デジタル露
光の場合においても、上述した画面全体にかける覆い焼
き処理では、画像ヒストグラムを作成し、ハイライト側
のダイナミックレンジ圧縮やシャドー側のダイナミック
レンジ圧縮等の画面毎に最適な条件を設定することは可
能であったが、画像のある領域にのみ覆い焼き処理をか
け、その領域だけ階調をコントロールすることはできな
い、という問題があった。本来、覆い焼き処理を行いた
い領域は、例えば、シーンにより、撮影者の意図によ
り、あるいは、写真を仕上げるオペレータの感性によっ
て、異なるものである。従って、アマチュアの写真分野
では、このような画面全体の覆い焼き処理で、かなり満
足のいくプリント仕上がりが得られていたが、プロ、あ
るいはアマチュアのなかでも特に仕上がり条件にこだわ
る、いわゆる「アドアマ」の写真分野では、上のような
画面全体の覆い焼き処理では、かならずしも充分とは言
えなかった。
【0011】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、画面全体に対して覆い焼き処理を行うモ
ード、指示された領域にのみ対して覆い焼き処理を行う
モード、指示された領域とその他の領域とで強度の異な
る覆い焼き処理を行うモード等を有し、これらを任意あ
るいは自動的に切り換えて、画像全体の覆い焼き処理
や、覆い焼き処理を行う領域や強度を変える領域を対話
的に指示した後の、指定領域のみの覆い焼き処理や指定
領域のみ強度の異なる覆い焼き処理等を行うことができ
るようにした画像処理装置の提供を課題とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、画像データ供給源から画像
データを受け取り、該画像データに画像処理を施して出
力用の画像データとする画像処理装置であって、前記画
像データの1コマの画像全体に自動覆い焼き処理を行う
手段と、前記画像データの1コマの画像から任意の領域
を対話的に指示する手段と、前記指示された領域にのみ
自動覆い焼き処理を行う手段と、を備えたことを特徴と
する画像処理装置を提供する。また、この画像処理装置
において、自動覆い焼き処理のモードとして、前記画像
全体に自動覆い焼き処理を行うモードと、前記指示され
た領域にのみに自動覆い焼き処理を行うモードとを有
し、前記画像全体に自動覆い焼き処理を行うモードが基
本モードとして設定されており、前記モードを、基本モ
ードから、指示した領域にのみ自動覆い焼き処理を行う
モードに切り換える切換手段を有するのが好ましい。
【0013】本発明の第2の態様は、画像データ供給源
から画像データを受け取り、該画像データに画像処理を
施して出力用の画像データとする画像処理装置であっ
て、前記画像データの1コマの画像全体に均一強度の自
動覆い焼き処理を行う手段と、前記画像データの1コマ
の画像から任意の領域を対話的に指示する手段と、前記
指示された領域とそれ以外の領域とで強度の異なる自動
覆い焼き処理を行う手段と、を備えたことを特徴とする
画像処理装置を提供する。また、この画像処理装置にお
いて、自動覆い焼き処理のモードとして、前記画像全体
に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモードと、前記指
示された領域とそれ以外の領域とで強度の異なる自動覆
い焼き処理を行うモードとを有し、前記画像全体に自動
覆い焼き処理を行うモードが基本モードとして設定され
ており、前記モードを、基本モードから、前記指示され
た領域とそれ以外の領域とで強度の異なる自動覆い焼き
処理を行うモードに切り換える切換手段を有するのが好
ましい。
【0014】さらに、本発明の第3の態様は、画像デー
タ供給源から画像データを受け取り、該画像データに画
像処理を施して出力用の画像データとする画像処理装置
であって、前記画像データの1コマの画像全体に均一強
度の自動覆い焼き処理を行う手段と、前記画像データの
1コマの画像から任意の領域を対話的に指示する手段
と、前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処理を行う
手段と、前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度
の異なる自動覆い焼き処理を行う手段と、を備えたこと
を特徴とする画像処理装置を提供する。また、この画像
処理装置において、自動覆い焼き処理のモードとして、
前記画像全体に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモー
ドと、前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処理を行
うモードと、前記指示された領域とそれ以外の領域とで
強度の異なる自動覆い焼き処理を行うモードとを有し、
前記画像全体に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモー
ドが基本モードとして設定されており、前記モードを、
基本モードから、前記指示された領域にのみ自動覆い焼
き処理を行うモードおよび指示された領域とそれ以外の
領域とで強度の異なる自動覆い焼き処理を行うモードの
いずれかに切り換える切換手段を有するのが好ましい。
【0015】また、本発明の画像処理装置において、前
記自動覆い焼き処理は、処理を行う領域の画像データの
低周波数成分を圧縮することにより画像のダイナミック
レンジを圧縮するものであり、前記複数の自動覆い焼き
処理で、低周波数成分を圧縮する手段を共通化したのが
好ましく、さらに、前記領域指示の信号は、外部入力が
可能であるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0017】図1に、本発明に係る画像処理装置を利用
するデジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示さ
れる。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、
単にフォトプリンタとする)10は、基本的に、フィル
ムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画
像読取装置)12と、読み取られた画像データ(画像情
報)の画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および
制御等を行う画像処理装置14と、画像処理装置14か
ら出力された画像データに応じて変調した光ビームで感
光材料(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上が
り)プリントとして出力するプリンタ16とを有して構
成される。また、画像処理装置14には、様々な条件の
入力(設定)、処理の選択や覆い焼きを行う領域の指
示、色/濃度補正等の指示等を入力するためのキーボー
ド18aおよびマウス18bを有する操作系18と、ス
キャナ12で読み取られた画像、各種の操作指示、条件
の設定/登録画面等を表示するモニタ20が接続され
る。
【0018】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有して構
成される。
【0019】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced Photo System)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリア30が用意されており、キャリア30を交換
することにより、各種のフィルムや処理に対応すること
ができる。フィルムに撮影され、プリント作成に供され
る画像(コマ)は、このキャリア30によって所定の読
取位置に搬送される。このようなスキャナ12におい
て、フィルムFに撮影された画像を読み取る際には、光
源22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れた読取光が、キャリア30によって所定の読取位置に
位置されたフィルムFに入射して、透過することによ
り、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得
る。
【0020】図示例のキャリア30は、新写真システム
のフィルムF(カートリッジ)に対応するもので、図2
(a)に模式的に示されるように、所定の読取位置にフ
ィルムFを位置しつつ、イメージセンサ34のラインC
CDセンサの延在方向(主走査方向)と直交する副走査
方向(図に矢印で示す方向)に、フィルムFの長手方向
を一致して搬送する、読取位置を副走査方向に挟んで配
置される、搬送ローラ対30aおよび30bと、フィル
ムFの投影光を所定のスリット状に規制する、読取位置
に対応して位置する主走査方向に延在するスリット40
aを有するマスク40とを有する。フィルムFは、この
キャリア30によって読取位置に位置されて副走査方向
に搬送されつつ、読取光を入射される。これにより、結
果的にフィルムFは、主走査方向に延在するスリット4
0aによって2次元的にスリット走査され、フィルムF
に撮影された各コマの画像が読み取られる。
【0021】ここで、周知のように、新写真システムの
フィルムには、磁気記録媒体が形成され、各種の情報
が、あらかじめ磁気記録媒体に記録されており、さら
に、カメラ、現像装置、キャリア30によって、磁気記
録媒体に各種の情報が書き込まれ、また必要に応じて読
みだされる。
【0022】前述のように、読取光はキャリア30に保
持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光と
なり、この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ34の受光面に結像される。図2(b)
に示されるように、イメージセンサ34は、R画像の読
み取りを行うラインCCDセンサ34R、G画像の読み
取りを行うラインCCDセンサ34G、およびB画像の
読み取りを行うラインCCDセンサ34Bを有する、い
わゆる3ラインのカラーCCDセンサで、各ラインCC
Dセンサは、前述のように主走査方向に延在している。
フィルムFの投影光は、このイメージセンサ34によっ
て、R、GおよびBの三原色に分解されて光電的に読み
取られる。イメージセンサ34の出力信号は、アンプ3
6で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされ
て、画像処理装置14に送られる。
【0023】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るための本スキャ
ンとの、2回の画像読み取りで行う。プレスキャンは、
スキャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イ
メージセンサ34が飽和することなく読み取れるよう
に、あらかじめ設定された、プレスキャンの読取条件で
行われる。一方、本スキャンは、プレスキャンデータか
ら、その画像(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度で
イメージセンサ34が飽和するように、各コマ毎に設定
された本スキャンの読取条件で行われる。プレスキャン
と本スキャンの出力信号は、解像度と出力レベルが異な
る以外は、基本的に同じデータである。
【0024】なお、本発明の画像入力装置を構成するス
キャナ12は、このようなスリット走査によるものに限
定はされず、1コマの画像の全面を一度に読み取る、面
露光によるものであってもよい。この場合には、例えば
エリアCCDセンサを用い、光源とフィルムFとの間に
R、GおよびBの各色フィルタの挿入手段を設け、色フ
ィルタを挿入してエリアCCDセンサで画像を読み取る
ことを、R、GおよびBの各色フィルタで順次行うこと
で、フィルムFに撮影された画像を3原色に分解して読
み取る。前述のように、スキャナ12から出力されたデ
ジタル信号は、画像処理装置14に出力される。
【0025】図3に、画像処理装置14のブロック図が
示される。図に示すように、画像処理装置14は、フレ
ームメモリ42、画像処理部(以下、単に処理部とす
る)44、色変換部46、およびマスクメモリ48を有
して構成される。なお、図には、主に画像処理関連の部
位のみを示しているが、画像処理装置14は、画像処理
以外にも、フォトプリンタ10全体の管理等を行うもの
であり、図示した部位以外にも、フォトプリンタ10全
体を作動するのに必要なデータを記憶するメモリ、本ス
キャンにおける可変絞り24の絞り値を決定する手段等
が配置され、また、操作系18やモニタ20およびプリ
ンタ16は図示しないCPU(CPUバス)を介して各
部位に接続される。ここで、モニタ20は、基本的にプ
レスキャンによって得られた画像データ(プレスキャン
データ)に画像処理を施したものを表示するためのもの
である。オペレータは、モニタ20の表示を見ながら検
定を行い、あるいはさらに、画像データの処理による覆
い焼き処理(自動覆い焼き処理 以下、単に覆い焼き処
理とする)を施すべき領域等を指定する。
【0026】画像処理装置14は、スイッチ50によ
り、プリンタ16およびモニタ20との接続が切り換え
られる。検定作業中は、画像処理装置14はモニタ20
とつながれ、モニタ20に検定画面が表示される。オペ
レータは、この画面を見ながら画像の検定を行い、覆い
焼き処理を行うべき領域の指定や他の画像処理条件の変
更を指示する。また、検定作業が終了しプリントを出力
する際には、画像処理装置14はプリンタ16とつなが
れる。なお、モニタ20には、ユーザインターフェイス
19を介してキーボード18a、マウス18b、モード
設定キー19a、覆い焼き領域取り消しキー19b等が
接続されている。モード設定キー19aは、画面全体に
覆い焼き処理を行うのか(モード1)、指定された領域
にのみ覆い焼き処理を行うのか(モード2)というモー
ドを設定するものであり、覆い焼き取り消しキー19b
は、一度指定した覆い焼き処理の指定を取り消すための
ものである。
【0027】フレームメモリ42は、スキャナ12で読
み取られた、プレスキャンデータおよび本スキャンデー
タを記憶(格納)するためのものであり、スキャナ12
で読み取られた後、各種のデータ補正および対数変換処
理が施されたフィルムFの1コマ全部の画像濃度データ
をRGBの各色毎に格納または記憶するためのフレーム
メモリである。本実施形態は、フレームメモリ42につ
いて特に限定するものではない。1コマ分の画像濃度デ
ータを格納できる容量を持ち1コマづつ処理するための
ものであってもよいし、1コマ分の容量のメモリを多数
備え、例えばトグルメモリとして利用できるものであっ
てもよい。
【0028】処理部44は、所定の画像処理および、画
面全体あるいは指定された領域に対して覆い焼き処理を
行う部位である。また、色変換部46は、プリンタ16
あるいはモニタ20といった画像出力対象に応じて、画
像処理済の画像データに対し、色変換を施す部位であ
る。検定作業中においては、処理部44は、指示に従い
プレスキャンデータに対し覆い焼き処理等の画像処理を
施し、処理済の画像データを色変換部46を介してモニ
タ20に表示し直す。オペレータは、この表示を見なが
ら検定作業を続行する。検定作業が終了し、画像処理条
件が確定したら、スイッチ50を切り換え、画像処理装
置14とプリンタ16とを接続し、処理部44において
本スキャンデータに対し、確定した画像処理条件に従っ
て画像処理を施し、プリンタ16より仕上がりプリント
を出力する。
【0029】また、マスクメモリ48は、覆い焼き処理
を行うべき領域を指定して作成されたマスク画像データ
を記憶する部位である。この覆い焼き処理を行うべき領
域の指定は、オペレータがモニタ20を見ながらキーボ
ード18aを通じて対話的に行う。覆い焼き処理を行う
べき領域の指定の方法には、2つのモードがある。モー
ド1は、画像全体に対して覆い焼き処理を行うものであ
り、この場合、マスク画像データMASK(x,y) には、すべ
て1が設定される。モード2は、指定された領域にのみ
覆い焼き処理を行うものであり、オペレータがモニタ2
0を見ながら、対話的に覆い焼き処理を行うべき箇所を
指示し、指示された部分のマスク画像データMASK(x,y)
が1に設定される。指示された結果は、覆い焼き処理を
行う部分は1、覆い焼き処理を行わない部分は0とし
て、ビット深さ1bitのマスク画像データとして記憶
される。
【0030】覆い焼き処理を行うべき領域を指定する具
体的な方法としては、本実施形態では特に限定はなく、
オペレータがマウス18b等を用いて領域中の一点を指
示し、色の連続性等から領域を指定する方法、オペレー
タがマウス18bを用いて切り出す方法、公知の領域抽
出アルゴリズムを用いて自動抽出する方法等が例示され
る。また、領域の自動抽出アルゴリズムとしては、例え
ば、特開平9−138470号公報に開示される、特定
色を抽出する方法、特定形状パターンを抽出する方法、
背景に相当すると推定される領域を除去する方法等、複
数の異なる領域抽出方法をあらかじめ評価して重みを定
め、各抽出方法で領域を抽出して、抽出された領域を定
めた重みで重み付けし、その結果に応じて領域を判定、
抽出する方法が例示される。また、これ以外にも、特開
平4−346333号、同5−158164号、同5−
165120号、同6−160993号、同8−184
925号、同9−101579号、同9−138471
号等の各公報に開示される領域抽出方法も好適に利用可
能である。
【0031】なお、図に示すように、フレームメモリ4
2とマスクメモリ48を外部のパーソナルコンピュータ
(以下、単にパソコンとする)60と接続して、フレー
ムメモリ42の画像データを外部のパソコン60に移し
て、そこで覆い焼き処理を行う領域(後述するモード3
における覆い焼きを強く掛ける領域)を指定するように
してもよい。この場合、その指定した部分だけを画像処
理装置14にもどして覆い焼き処理を行う。パソコン6
0で領域を指示する場合、例えば、アトビ社製の「Ph
otoshop」等の市販のソフトを使用することもで
きる。そうすることにより、領域指示のためのソフト開
発を行う手間を省略できるという利点もある。
【0032】図4は、処理部44の概略構成を、覆い焼
き処理を行う部分のみについて示すものである。図に示
すように、処理部44は、マトリクス演算器MTX6
2、ローパスフィルタLPF64、重み出力演算器6
6、ルックアップテーブルLUT68、ローパスフィル
タLPF70および加算器72を有して構成される。
【0033】マトリクス演算器MTX62は、フレーム
メモリ42から入力される10ビットの3色R/G/B
信号から、覆い焼き処理を行うための輝度信号である明
暗画像データを生成する。この明暗画像データの生成方
法としては、R、GおよびBの画像データの平均値(各
値の和の1/3)を取る方法、YIQ規定を用いてカラ
ー画像データを明暗画像データに変換する方法等が例示
される。YIQ規定を用いて明暗画像データを得る方法
としては、例えば、次式により、YIQ規定のY成分の
みを、R、GおよびBの画像データから算出する方法が
例示される。 Y=0.3R+0.59G+0.11B ローパスフィルタLPF64は、この明暗画像データを
処理し、低周波数成分を取り出すことにより、明暗画像
を2次元的にボカし、読み取った画像のボケ画像データ
YL を得る。ローパスフィルタLPF64としては、ボ
ケ画像生成に通常用いられるFIR(Finite Impulse R
esponse )型のローパスフィルタを用いてもよいが、小
型の回路で大きく画像をボカしたボケ画像データYL を
生成できる点で、IIR(Infinite Impulse Response
)型のローパスフィルタを用いるのが好ましい。
【0034】重み出力演算器66は、ボケ画像データY
L およびマスク画像データMASK'(x,y)に対し重みづけ演
算を行い重みづけられたボケ画像データYL'を算出す
る。このマスク画像データMASK'(x,y)は、マスクメモリ
48から送られたマスク画像データMASK(x,y) をローパ
スフィルタLPF70により、その境界を少しボカした
ものである。また、上の重み付け演算は次の式によって
行われる。 YL'=MASK'(x,y)×YL +{1−MASK'(x,y)}×Y0 ここで、Y0は、後に説明する所定値である。また、上
のように、ローパスフィルタLPF70によってマスク
画像MASK(x,y) の境界をボカすのは、そのままでは、画
像の変化が激しいため、仕上がりプリントにおいて境界
が出てしまうのを防止するためである。
【0035】ルックアップテーブルLUT68は、重み
づけられたボケ画像データYL'に対し、圧縮処理を行う
ためのものである。ルックアップテーブルLUT68に
は、図5に示すようなテーブルが設定されている。ルッ
クアップテーブルLUT68によって圧縮された画像デ
ータは、加算器72によって、画像データR/G/Bに
加算され、8ビットの出力用画像データが得られ、これ
により覆い焼き効果が得られる。また、上記式によって
マスク画像データMASK'(x,y)を重み付けする際、MASKの
部分が1の部分(覆い焼きをかける部分)は、ボケ画像
信号YL によって重み付けられ、MASKの部分が0の部分
(覆い焼きをかけない部分)は、所定値Y0で重み付け
られる。図5より解るように、Y0のところは覆い焼き
がかからないような点になっており、その結果指定され
た領域(MASK(x,y) =1)以外の部分には覆い焼きがか
からない。
【0036】また、画面全体で覆い焼きをかける場合
は、全領域でMASK(x,y) =1であり、境界は存在しない
ため、前記マスク画像データMASK'(x,y)=1である。従
って、このときは、ボケ画像信号YL は重み出力演算器
66によっても変わらず、YL=YL'となり、モード1
の画面全体に覆い焼きをかける場合は、ローパスフィル
タLPF64によって得られた低周波数成分YL に対し
て、ルックアップテーブルLUT68で圧縮処理を行う
ことにより、覆い焼き処理が行われる。このようにし
て、画面全体に覆い焼き処理を行う(モード1)場合
も、指定された領域にのみ覆い焼き処理を行う(モード
2)場合も、ともに共通の圧縮手段(ルックアップテー
ブルLUT68)によって、圧縮を行うことができる。
【0037】なお、上述したように、キーボード18a
等の操作系18から領域の指定をする場合には、領域の
指定はプレスキャンデータでできるが、外部のパソコン
60で領域指定をやろうとすると、パソコン60の画面
に表示するにはプレスキャンデータでは、解像度が低い
ため、本スキャンデータをある程度間引いたものを用い
て表示し、これに対して領域を指定し、マスク画像を作
成する。従って、プリントする場合には、本スキャンデ
ータの解像度と合わせる必要があるため、図4に示すよ
うに、ローパスフィルタLPF70の前に、ズーム回路
74を設けるとよい。
【0038】以下、具体的に、図6に示すような結婚式
の写真の画像処理を例にとり、本実施形態の作用を説明
する。
【0039】図6のような例では、ウェディングドレス
Wの白が飛んでしまったり、タキシードTの黒が潰れて
しまったりすることがよくある。そこで、プレスキャン
によって得られた、この画像データをモニタ20に表示
し、検定を行う。ウェディングドレスWの白飛びを解消
しようとする場合には、まずモード設定キー19aによ
り、指定された領域にのみ覆い焼きをかけるモード2を
選び、例えば、図7に示すように、マウス18bを用い
てウェディングドレスWの白の領域W0をラフに囲む。
これにより、図8に示すような、領域W0の指定された
マスク画像M0が得られる。
【0040】次に、図9に示すように、今度は、タキシ
ードTの黒潰れを防止すべく、マウス18bにより、タ
キシードTの領域T0をラフに囲む。すると領域T0も
追加されて、図10に示すような、ウェディングドレス
Wの白の領域W0とタキシードTの黒の領域T0が指定
されたマスク画像M1が得られる。図10に示すマスク
画像M1を表すマスク画像データMASK(x,y) は、領域W
0およびT0については1で、他は0となっている。
【0041】このマスク画像データに対し、ローパスフ
ィルタLPF70で境界を少しボカす処理を行い、マス
ク画像データMASK'(x,y)を作成する。このマスク画像デ
ータMASK'(x,y)は、重み出力演算器66に入力され、重
み付けされた画像データYL'が得られる。これをルック
アップテーブルLUT68で圧縮して、加算器72にお
いて、もとの画像データR/G/Bに加算し、覆い焼き
処理を行う。
【0042】画像処理済のプレスキャンデータは、モニ
タ20に表示される。オペレータは、この表示を見てこ
のような画像処理でよいか判断をする。例えば、いま、
ウェディングドレスWの白とタキシードTの黒の両方指
示したが、表示画面を見て、どちらか要らないと判断し
た場合には、領域取り消しキー19bで取り消しを指示
する。するとまた元のどちらか一方のみに覆い焼き処理
を行った画像の表示にもどる。このようにして、対話的
に覆い焼き処理を行うべき領域の指示、あるいは他の画
像処理条件の指定を行って、画像処理条件を確定してい
く。
【0043】最終的に画像処理条件が確定すると、処理
部44は、本スキャンデータに対して、確定された画像
処理条件により、上に述べたプレスキャンデータに対し
て行ったのと同様の処理を行う。画像処理済の本スキャ
ンデータは、色変換部46において、プリンタ16の出
力形式に合うように色変換される。そして、スイッチ5
0は、プリンタ16と接続するように切り換えられ、変
換された画像データがプリンタ16に送られ、仕上げプ
リントとして出力される。
【0044】なお、本実施形態では、上に述べたよう
に、画面全体に対して覆い焼き処理を行うモード1と、
指定された領域にのみ覆い焼き処理を行うモード2の、
2つのモードをもっていたが、これ以外の処理方法も考
えられる。例えば図6の画像で新郎新婦の前にウェディ
ングケーキがあって、通常の覆い焼きでウェディングケ
ーキについては適正に仕上がっていたのに、上のように
領域を指定したため、そこが適正でなくなってしまった
ような場合、そこをさらに強く覆い焼きをかけるように
指定することができるようにしてもよい。
【0045】そこで、次に、画面全体に覆い焼きをかけ
るモード1と、指定された領域にのみ覆い焼きをかける
モード2の他に、モード3として、画面全体に覆い焼き
をかけた上で、指定された領域に対してさらに覆い焼き
をかけるモードを設けた、本実施形態の変形例について
説明する。このようなモード3を追加した、本実施形態
の変形例を実施する画像処理装置は、上述した実施形態
における処理部44を、図11に示す処理部144で置
き換えることによって得られる。
【0046】図11は、本実施形態の変形例に係る処理
部144の概略構成を示すブロック図である。この処理
部144が、図4に示す前記実施形態の処理部44と異
なる点は、ルックアップテーブルを2つ(LUTa17
6、LUTb178)設けるとともに、これらの出力を
加算する加算器180を設けたことである。ルックアッ
プテーブルLUTa176は、ローパスフィルタLPF
164によって生成されたボケ画像データYL を圧縮
し、画面全体に覆い焼きをかけるものである。また、ル
ックアップテーブルLUTb178は、ローパスフィル
タLPF164によって生成されたボケ画像データYL
を重み出力演算器166によって重み付けした画像デー
タを圧縮することにより、指定された領域にのみ覆い焼
きをかけるものである。
【0047】画面全体に均一強度の覆い焼きをかけるモ
ード1では、ルックアップテーブルLUTa176のみ
が有効となり、このときルックアップテーブルLUTb
178の出力は0となる。また、指定された領域にのみ
覆い焼きをかけるモード2では、ルックアップテーブル
LUTb178のみが有効となり、このときルックアッ
プテーブルLUTa176の出力は0となる。さらに、
モード3では、2つのルックアップテーブルLUTa1
76、およびLUTb178がともに有効となり、それ
ぞれの出力が加算器180で加算されることにより、画
面全体に覆い焼きをかけた上でさらに指定された領域に
も覆い焼きがかけられることになる。
【0048】なお、これ以外の要素については、図4の
処理部44と同様であり、符号の下2桁を同一とするこ
ととして、細かい説明は省略する。この変形例における
モード1〜3の切り換えも、モード設定キー19aによ
って行われる。例えば、図6のような結婚式のシーン
で、モード1を指定して画面全体に覆い焼きをかけよう
としたが、新郎新婦の前にウェディングケーキがあり、
オペレータが検定画面を見て、ウェディングケーキにさ
らに覆い焼きをかけたほうが良いと思った場合には、モ
ード3を指定して、ウェディングケーキにさらに覆い焼
きをかけるように指定することによって、より高品質の
画像再生を行うことができる。
【0049】図4に示される態様は、画像全体に覆い焼
き処理を行うモード1と、指定された領域のみに覆い焼
き処理を行うモード2を有し、これを切り換え可能な構
成であり、また、図11に示される態様は、前記モード
1およびモード2に加え、画像全体に覆い焼き処理を行
うと共に、指定された領域のみさらに覆い焼き(強度の
高い覆い焼き)を行うモード3を有し、これらを切り換
え可能な構成を有するものであるが、本発明はこれに限
定はされず、モード1とモード3のみを有し、これを切
り換え可能な構成であってもよく、モード2とモード3
のみを有し、これを切り換え可能な構成であってもよ
い。
【0050】本発明の画像処理装置において、各モード
の切り換えは、図示例のように、モード設定キー19a
等の切換手段を用いたオペレータの指示によって行われ
るのに限定はされず、画像処理装置が画像を解析して、
自動的に、最適なモードを選択してもよい。画像解析の
方法としては、画像のヒストグラム解析が有効である。
例えば、ヒストグラムが2つの山に分かれるような形状
を有する場合には、重要な被写体が2つあって、かつ、
その輝度比が大きいので、異なる領域で覆い焼きの強度
を変えるのが好ましい場合が多く、指定した領域の中と
外とで覆い焼きの強度を変えるモード3を自動選択す
る。
【0051】また、モード設定キー19a等の切換え手
段を用いてモードの選択をする場合には、各コマ毎ある
いはフィルム1本毎等の所定単位毎に、オペレータがモ
ードを選択して指定をしても良い。好ましくは、モード
1を基本モード(デフォルト)として、オペレータによ
る指示が無い場合にはモード1で覆い焼き処理を行い、
オペレータが切換手段を用いて、モード2への切り換
え、モード3への切り換え、モード2およびモード3の
いずれかへの切り換え等を行った場合にのみ、モード2
もしくはモード3での覆い焼き処理を行うようにする。
【0052】さらに、本発明の画像処理装置において
は、前記画像処理装置によるモードの自動選択、オペレ
ータによるモードの選択、オペレータによる基本モード
からのモード切り換えの2以上を有し、これらを選択し
て、それぞれに応じた処理を実行するように構成しても
よい。
【0053】また、モード2やモード3のような領域を
指定する覆い焼きは、オペレータがある程度の技術を有
していないと操作が難しいので、オペレータが十分な技
術を有していない場合には、全画面で一律の覆い焼き処
理を行うモード1に固定しておき、オペレータが十分な
技術を有している場合に、領域指定を行うモード2やモ
ード3を選択可能にしてもよい。また、顧客が高級仕上
げを指定した場合や大伸ばしプリントの場合に、高級な
仕上げをするためにモード2やモード3を選択してもよ
い。さらに、フィルム種を判断して、プロ用のネガフィ
ルムやプロ用のリバーサルフィルムの場合に、領域指定
を行うモード2やモード3を選択(オペレータによる選
択でも、装置の自動選択でも可)してもよい。
【0054】このように、本実施形態によれば、画面全
体に対して覆い焼き処理を行うモードと、指示された領
域に対してのみ覆い焼き処理を行うモードと、指定され
た領域とそれ以外とで強度をかえた覆い焼きを行うモー
ドとを切り換えて、覆い焼き処理を行う領域や強度を変
える領域を対話的に指定し、簡単に、指定された領域に
のみ覆い焼き処理を行う、あるいは、指定された領域の
み強度を代えた覆い焼き処理を行う等がことが可能とな
った。
【0055】以上、本発明の画像処理装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例には限定はされず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良お
よび変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、画面全体に対して覆い焼き処理を行うモード、指
示された領域に対して覆い焼き処理を行うモード等を有
し、覆い焼き処理を行う領域や高強度の覆い焼き処理を
行う領域を対話的に指定し、簡単に、指定された領域に
のみ、覆い焼き処理や高強度の覆い焼き処理を行うこと
ができるようになり、より適正に階調処理を施された仕
上がりプリントを得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の適用されたデジタル
フォトプリンタの概略を示すブロック図である。
【図2】 (a)は、図1に示されるデジタルフォトプ
リンタに装着されるキャリアを説明するための概略斜視
図であり、(b)は、同じく図1に示されるデジタルフ
ォトプリンタのイメージセンサの概略図である。
【図3】 図1の画像処理装置の概略を示すブロック図
である。
【図4】 図3の画像処理部の概略を示すブロック図で
ある。
【図5】 図4のルックアップテーブルを示す線図であ
る。
【図6】 本実施形態で用いる画像の例を示す説明図で
ある。
【図7】 図6の画像において覆い焼きをかける領域を
指定した様子を示す説明図である。
【図8】 図7によって指定された領域によるマスク画
像を示す説明図である。
【図9】 図7に対しさらに覆い焼きをかける領域を追
加して指定した様子を示す説明図である。
【図10】 図9によって指定された領域によるマスク
画像を示す説明図である。
【図11】 本実施形態の変形例にかかる処理部を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
10 デジタルフォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 19a モード設定キー 19b 領域取消キー 20 モニタ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 30 キャリア 32 結像レンズ 34 CCDセンサ 36 アンプ(増幅器) 38 A/D変換器 40 マスク 42 フレームメモリ 44 画像処理部 46 色変換部 48 マスクメモリ 50 スイッチ 60 パーソナルコンピュータ 62、162 マトリクス演算器MTX 64、70、164、170 ローパスフィルタLPF 66、166 重み出力演算器 68 ルックアップテーブルLUT 72、172、180 加算器 74 ズーム回路 176 ルックアップテーブルLUTa 178 ルックアップテーブルLUTb

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データ供給源から画像データを受け取
    り、該画像データに画像処理を施して出力用の画像デー
    タとする画像処理装置であって、 前記画像データの1コマの画像全体に自動覆い焼き処理
    を行う手段と、 前記画像データの1コマの画像から任意の領域を対話的
    に指示する手段と、 前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処理を行う手段
    と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】自動覆い焼き処理のモードとして、前記画
    像全体に自動覆い焼き処理を行うモードと、前記指示さ
    れた領域にのみに自動覆い焼き処理を行うモードとを有
    し、前記画像全体に自動覆い焼き処理を行うモードが基
    本モードとして設定されており、前記モードを、基本モ
    ードから、指示した領域にのみ自動覆い焼き処理を行う
    モードに切り換える切換手段を有する請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】画像データ供給源から画像データを受け取
    り、該画像データに画像処理を施して出力用の画像デー
    タとする画像処理装置であって、 前記画像データの1コマの画像全体に均一強度の自動覆
    い焼き処理を行う手段と、 前記画像データの1コマの画像から任意の領域を対話的
    に指示する手段と、 前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度の異なる
    自動覆い焼き処理を行う手段と、を備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】自動覆い焼き処理のモードとして、前記画
    像全体に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモードと、
    前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度の異なる
    自動覆い焼き処理を行うモードとを有し、 前記画像全体に自動覆い焼き処理を行うモードが基本モ
    ードとして設定されており、前記モードを、基本モード
    から、前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度の
    異なる自動覆い焼き処理を行うモードに切り換える切換
    手段を有する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】画像データ供給源から画像データを受け取
    り、該画像データに画像処理を施して出力用の画像デー
    タとする画像処理装置であって、 前記画像データの1コマの画像全体に均一強度の自動覆
    い焼き処理を行う手段と、 前記画像データの1コマの画像から任意の領域を対話的
    に指示する手段と、 前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処理を行う手段
    と、 前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度の異なる
    自動覆い焼き処理を行う手段と、を備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  6. 【請求項6】自動覆い焼き処理のモードとして、前記画
    像全体に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモードと、
    前記指示された領域にのみ自動覆い焼き処理を行うモー
    ドと、前記指示された領域とそれ以外の領域とで強度の
    異なる自動覆い焼き処理を行うモードとを有し、 前記画像全体に均一強度の自動覆い焼き処理を行うモー
    ドが基本モードとして設定されており、前記モードを、
    基本モードから、前記指示された領域にのみ自動覆い焼
    き処理を行うモードおよび指示された領域とそれ以外の
    領域とで強度の異なる自動覆い焼き処理を行うモードの
    いずれかに切り換える切換手段を有する請求項5に記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記自動覆い焼き処理は、処理を行う領域
    の画像データの低周波数成分を圧縮することにより画像
    のダイナミックレンジを圧縮するものであり、前記複数
    の自動覆い焼き処理で、低周波数成分を圧縮する手段を
    共通化した請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】前記領域指示の信号は、外部入力が可能で
    ある請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
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