JP2000083013A - データ再送方法及びデータ通信システム - Google Patents

データ再送方法及びデータ通信システム

Info

Publication number
JP2000083013A
JP2000083013A JP10251632A JP25163298A JP2000083013A JP 2000083013 A JP2000083013 A JP 2000083013A JP 10251632 A JP10251632 A JP 10251632A JP 25163298 A JP25163298 A JP 25163298A JP 2000083013 A JP2000083013 A JP 2000083013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
slot
station
feedback
receiving station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10251632A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Matsuki
英生 松木
Tomoyoshi Ono
友義 大野
Hiroyuki Otsuka
裕幸 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP10251632A priority Critical patent/JP2000083013A/ja
Publication of JP2000083013A publication Critical patent/JP2000083013A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送効率の劣化を招くことなく、的確にデー
タの再送制御を行うことができるデータ再送方法及びデ
ータ通信システムを提供する。 【解決手段】 データ受信局20は、未確認の最も古い
データスロットのスロット番号を、再送要求スロット番
号としてデータスロットの受信タイミング毎に確認し、
当該再送要求スロット番号のうち最新の数スロットタイ
ミング分を内部状態変数として記憶し、帰還スロットに
前記未確認の最も古いデータスロットのスロット番号を
再送要求スロット番号として付与し、少なくとも記憶し
ている過去数スロット分の再送要求スロット番号履歴に
基づいて帰還スロットをデータ送信局10に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ再送方法及
びデータ通信システムに係り、特にデータ送信局とデー
タ受信局との間で選択再送型の自動再送要求方式(SR
ARQ)によりデータを送受信するデータ再送方法及
びデータ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】誤りの発生する伝送路を介してエラーフ
リー伝送を実現する方法のうち、帰還路を有する通信シ
ステムにおいては、高効率な自動再送要求方式として、
誤りスロットのみを再送するSelective Repeat方式(SR
方式)がある。SR方式では、受信側から送られる再送要
求スロットのみを再送する。SR方式は伝送効率の点で優
れた性能を示すが、連続データの順序を保証するために
理論的に無限大のバッファを、換言すると、無限大の送
信スロット番号を必要とすることが知られている。実際
は、無限大の送信スロット番号を付与することは不可能
であるため、送信スロット番号はモジュロ数Mで繰り返
す。モジュロ数Mで送信スロット番号を繰り返すSR ARQ
方式において、データ受信局からの応答を待たずに新規
データを送信してもARQシーケンスが破壊されないスロ
ット数はM/2スロットである。これを最大アウトスタ
ンディングスロット数という。最大アウトスタンディン
グスロットまでの送信後の処理としてHigh Level Data
Link Control(HDLC)のように、誤りが復旧するまで新
規データの送出を停止する方式が広く用いられている。
【0003】ARQ制御における、データ受信局からデー
タ送信局への必要な最低限の情報は、誤りスロットのス
ロット番号(再送要求スロット番号に相当する。)のみで
ある。すなわち、データ送信局から送られてくるスロッ
トに順序誤りが発生した場合もしくは順序誤りが復旧し
た場合に、誤りスロットのスロット番号または順序誤り
が復旧した旨の応答信号としての帰還情報を送出すれば
よい。残りの送出タイミングは、他局へのデータ送信が
可能となるため、回線の有効利用が図れる。この場合、
帰還情報が誤ることを考慮に入れ、一般的に各種タイマ
制御が組み込まれる。
【0004】図12に従来のSR ARQ方式の制御例を示
す。同図においてSi(iは整数)はデータ送信局で付加す
るスロット番号を、Ri(iは整数)は帰還路により受信側
から送られる再送要求番号を示す。送信スロット番号は
例えば、モジュロ数M(=16)で繰り返すものとする。
この場合、最大アウトスタンディングスロット数は8で
ある。図12のポイントAにおいて、データ送信局より
送られてくる送信スロットに順序誤りが発生したため、
データ受信局は、タイマT(R)を起動し、再送要求と
して再送要求番号R2の帰還スロットを送出している。
ここでタイマT(R)は、送出した再送要求に対し当該
スロットの再送が行われなかった場合に、同一の再送要
求を送出するまでの期間を規定するタイマ値である。図
12の例では6スロットタイミング分としている。ここ
でスロットタイミングとは、データスロットを送出また
は受信するタイミングを意味し、このタイミングは、予
め定められた一定値の場合と、一定でない場合とがあ
る。図12の例では一定である。 また図12のポイン
トBにおいて、データ送信局は再送要求番号R2の帰還
スロットを受信した時点でタイマT(S)を起動し、次の
データスロット送出するタイミングでデータスロットS
2を再送している。ここでタイマT(S)は、送出した再
送スロットに対し異なる要求もしくは順序誤り復旧信号
を受信できなかった場合に、同一の再送スロットを再
度、再送するまでの期間を規定するタイマ値である。図
12の例では10スロットタイミングとしている。図1
2のポイントCにおいて、順序番号2のデータスロット
S2を正しく受信したので、次の順序誤りスロットであ
る順序番号6のデータスロットS6の再送要求を行って
いる。この場合、帰還スロットR2に関するタイマT
(R)は停止し、新たに帰還スロットR6に関するタイマ
を起動することとなる。図12のポイントDにおいてデ
ータ送信局は、初回の帰還スロットR6を受信すること
ができず、送信スロットが最大アウトスタンディングス
ロット(順序番号9のデータスロット)まで送出してしま
ったので、送信を一旦停止している。図12のポイント
Eにおいて、タイマT(R)がタイムアウトしたため、帰
還スロットR6を再度、送信している。この帰還スロッ
トR6はデータ送信局において誤りなく受信され(ポイ
ントF)、また再送も誤りなく行われたため順序誤りス
ロットは無くなり、ポイントGにおいて復旧信号(RR)
を送出している。SR方式で誤り制御を行う場合、複数ス
ロットで構成されるフレーム単位で、一括して送達確認
する方法も知られている。この場合、フレーム単位での
一括送達確認を行うことにより、最大アウトスタンディ
ングスロット等の送信時の制約は無くなる。 図13
に、フレーム単位で一括して送達確認を行う場合の制御
を示す。Aiは番号iのスロットに関する肯定応答を示
す。図13では6スロットをフレーム単位としている。
図13のポイントAにおいて、データ受信局は、1フレ
ーム中の未確認データスロット(順序番号3,5)以外
の送達確認情報を、一括して送信している。図13のポ
イントBにおいて、一括送達確認情報を受信したデータ
送信局は、データ受信局で未確認となっているデータス
ロットを一括して送信している。以下、同様の手順を繰
り返し、図13のポインCにおいて、データ受信局は、
全スロットを受信した旨の応答信号(RR)を、データ送信
局に返送している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】有線系のように回線の
ベアラ品質そのものが良く、且つランダム誤りが主体の
伝送路の場合には、従来のSR ARQ制御でも、タイマ制御
に移行する頻度は極端に少なく、SR ARQ制御そのものが
有効に機能する。しかし、無線伝送路のように回線品質
が悪く,フェ−ジングによるバースト誤りが主体の伝送
路では、伝送効率が極端に劣化する。図14にバースト
誤り時における従来のSR ARQ制御の動作例を示す。従来
のSR ARQ制御では、データ送信局から送られてくるデー
タスロットに付加されているスロット番号の変化によ
り、スロット順序誤りを検出する。したがって、図14
のポイントAにおいて初めてスロット順序誤りの検出が
可能となり、帰還スロットR2の送信を行うことができ
る。図14のポイントBにおいてデータ送信局は送信ス
ロットが最大アウトスタンディングスロット数まで到達
したために、データスロットの送信を一時停止してい
る。データ送信局は、図14のポイントCの時点で帰還
スロットR2を受信でき、データスロットS2の再送が
可能になる。この再送要求スロット番号の更新により、
最大アウトスタンディングスロットは順序番号9のデー
タスロットになる。図14からデータ受信局において、
スロット順序番号2のデータスロットに関するスロット
順序誤りの検出を的確にできなかったために順序誤りが
復旧するまでの間(ポイントDまでの間)、長期間にわ
たってStop and Wait ARQのような制御になり、伝送効
率が劣化する様子が判る。
【0006】一方、フレーム単位で一括して送達確認を
行うタイプのSR ARQでは、各スロットの送出タイミング
が不定の場合、フレームを構成するスロットの最終スロ
ットが受信できないために送達確認情報を送出するタイ
ミングがつかめず、タイマ制御に移行し、その結果伝送
効率が劣化する恐れが有る。図15ではデータ受信局に
フレーム内の最終スロットが届かなかったため、的確な
一括肯定応答番号の送出が行えず、ポインAにおいてタ
イムアウトが生じることで一括して帰還情報を送出する
例を示している。図15のポイントBにおいて、データ
受信局が帰還情報を受信することができ、再送を行って
いる。図15のポイントCにおいて、全てのスロットが
届いたことにより、データ受信局は全スロットを受信し
た旨の応答信号RRをデータ送信局に送出している。 一
般に、タイマ制御における各タイマの設定値は、無駄な
送信を抑制するために伝送路遅延時間に対し十分に長い
期間としており、またタイマ制御に移行している期間
は、データの送信は停止している。したがってデータ再
送制御において回線品質の劣化よる頻繁なタイマ制御へ
の移行は、極端な伝送効率の劣化を招く。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、伝送効率の劣化を招くことなく、的確に再
送制御をすることができるデータ再送方法及びデータ通
信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、データ送信局とデータ受信
局との間で選択再送型の自動再送要求方式(SR AR
Q)によりデータを送受信するデータ再送方法におい
て、データ送信局は、データ受信局から送出された帰還
スロットに付随する再送要求スロット番号を読み取り、
次回のデータスロットの送出タイミングに、該再送要求
スロット番号のデータスロットを再送し、データ受信局
から送出された帰還スロットが、過去に最も新しく帰還
スロットを受信した時点から予め定められた期間T
(S)の経過後も確認できない場合にはデータ受信局に
帰還スロットの送信を要求し、前記データ受信局は、未
確認の最も古いデータスロットのスロット番号を、再送
要求スロット番号としてデータスロットの受信タイミン
グ毎に確認し、当該再送要求スロット番号のうち最新の
数スロットタイミング分を内部状態変数として記憶し、
帰還スロットに前記未確認の最も古いデータスロットの
スロット番号を再送要求スロット番号として付与し、
少なくとも記憶している過去数スロット分の再送要求ス
ロット番号履歴に基づいて帰還スロットをデータ送信局
に送出することを特徴とする。
【0009】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載のデータ再送方法において、前記データ受信局は、
未確認の最も古いデータスロットのスロット番号を、再
送要求スロット番号としてデータスロットの受信タイミ
ング毎に確認し、当該再送要求スロット番号のうち最新
の3スロットタイミング分を内部状態変数として記憶
し、帰還スロットに前記未確認の最も古いデータスロッ
トのスロット番号を再送要求スロット番号として付与
し、少なくとも記憶している過去3スロット分の再送要
求スロット番号履歴が、条件1:r[0] ≠r[−1],
且つ{r[−1]+1}≠r[0]又は条件2:r[0] =r
[−1],且つ{r[−2]+1}=r[−1](但し、r[0]
は直前のスロットタイミング時に確認した再送要求スロ
ット番号、r[−1]はr[0]より1スロットタイミング
前に確認した再送要求スロット番号、r[−2]はr[−
1]より1スロットタイミング前に確認した再送要求ス
ロット番号である。)に適合する場合に帰還スロットを
データ送信局に送出することを特徴とする。
【0010】また請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のデータ再送方法において、前
記データ受信局は、過去に最も新しく帰還スロットを送
信した時点から予め定められた期間T(R)が経過した
後、またはデータ送信局より帰還スロットの送信要求を
受けた場合に帰還スロットをデータ送信局に送信するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項1乃至3に記載の発明によれば、デ
ータ送信局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再
送要求方式(SR ARQ)によりデータを送受信する
場合において、データ受信局からデータ送信局に送出す
るデータ再送に関する帰還情報を送出するタイミングを
データ受信局が自律的に決定することができるので、バ
ースト誤りによりデータ送信局から送られるべきデータ
が連続的に欠落した場合でも、的確な再送制御を行うこ
とができる。
【0012】また請求項4に記載の発明は、データ送信
局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再送要求方
式(SR ARQ)によりデータを送受信するデータ再
送方法において、データ送信局は、複数のデータスロッ
トで構成されるフレームを単位としてデータの送信を行
い、前記複数のデータスロットに、フレーム内でのスロ
ット順序を示すスロット番号を付与し、フレーム単位内
の最終スロットに付与されているスロット番号を最終ス
ロット番号として各フレーム内の全てのデータスロット
に付与し、各送信スロットがデータ受信局で受信済みか
否かを内部状態変数として記憶し、データ受信局からの
帰還スロットに付随する、データ受信局で誤りなくスロ
ットを受信したことを示す肯定応答番号を読み取り、該
肯定応答番号と等しい番号の送信スロットがデータ受信
局で受信済みであるとし、送信フレーム内における全て
のデータスロットについてデータ受信局で受信したこと
が確認された時点で、送信フレームの内容を新規データ
に更新し、該更新された送信フレーム内の各データスロ
ットをデータ受信局で未受信であるとし、再送すべきデ
ータスロットを決定する際にデータ受信局での受信確認
済みのデータスロットはスキップし、データスロットの
再送時には、一つまたは複数の再送スロットのうち最も
大きなスロット番号を、最終スロット番号として付与
し、データ受信局からの帰還スロットが、過去に最も新
しく帰還スロットを受信した時点から予め定められた期
間T(S)が経過した時点で確認できない場合に、デー
タ受信局に帰還スロットの送信を要求し、前記データ受
信局は、帰還スロットに、正しく受信したデータスロッ
トに付与されたスロット番号を、複数個まとめて肯定応
答番号群として付与し、少なくともデータ送信局から送
られてきたデータスロットに付与されている、スロット
番号と最終スロット番号とから、最終スロットを受信す
るタイミングを予測し、当該タイミング経過後に帰還ス
ロットをデータ送信局に送信することを特徴とする。
【0013】また請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載のデータ再送方法において、前記データ受信局は、
未確認スロットが残留している状態において、過去に最
も新しくデータスロットを受信した時点から予め定めら
れた期間T(R)の経過後、またはデータ送信局より帰
還スロットの送信要求を受けた場合に帰還スロットを前
記データ送信局に送信することを特徴とする。
【0014】請求項4,5に記載の発明によれば、デー
タ受信局は、データ送信局から送られてきた送信スロッ
トに付与されている、スロット番号と最終スロット番号
から、最終スロットを受信するタイミングを予測し、当
該タイミング経過後に帰還スロットをデータ送信局に送
信するようにしたので、データ再送制御においてタイマ
制御に移行する確率を抑制することができ、高効率なデ
ータ伝送を行うことが可能になる。
【0015】また請求項6に記載の発明は、請求項4ま
たは5のいずれかに記載のデータ再送方法において、前
記データ受信局は、前記データ送信局から送られてきた
データスロットに付与されている、スロット番号と最終
スロット番号とから、帰還スロットの送信タイミングを
決定するにあたり、前記データスロットに付与されてい
る、スロット番号と最終スロット番号とが等しい場合に
前記データ送信局に帰還スロットを送信すると共に、誤
りなく受信したデータスロットのうち、最も古いデータ
スロットに付与されているスロット番号(A)と、最新
のデータスロットに付与されているスロット番号(B)
と、両スロットの受信タイミングにおけるスロットタイ
ミング単位での経過時間(T1)と、両スロットに共通
に付与されている最終スロット番号(C)から、期間T
を次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
ット数を示す。)により計算し、最新のスロットを受信
した時点から起算し、期間Tの経過後に帰還スロットを
前記データ送信局に送信することを特徴とする。
【0016】更に、請求項6に記載の発明によれば、デ
ータ受信局において複数のデータスロットの受信タイミ
ングからデータスロットの平均的な受信タイミングを算
出し、このデータスロットの平均的な受信タイミングに
基づいてデータ送信局に送信するデータ再送制御に関す
る帰還情報の送出タイミングを決定するようにしたの
で、請求項4、5に記載の発明の効果に加えて、データ
送信局におけるデータスロットの送出タイミングが一定
でない場合であっても、的確な再送制御を行うことが可
能になる。
【0017】また請求項7に記載の発明は、データ送信
局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再送要求方
式(SR ARQ)によりデータを送受信するデータ通
信システムにおいて、前記データ送信局は、データの送
受信を行う第1のデータ送受信手段と、前記データ受信
局から送出された帰還スロットに付随する再送要求スロ
ット番号を、前記第1のデータ送受信手段を介して読み
取り、次回のデータスロットの送出タイミングに、該再
送要求スロット番号のデータスロットを、前記第1のデ
ータ送受信手段を介して再送し、前記データ受信局から
送出された帰還スロットが、過去に最も新しく帰還スロ
ットを受信した時点から予め定められた期間T(S)の
経過後も確認できない場合にはデータ受信局に帰還スロ
ットの送信を要求する第1の制御手段とを有し、前記デ
ータ受信局は、データの送受信を行う第2のデータ送受
信手段と、データの再送制御に関連する情報を記憶する
記憶手段と、未確認の最も古いデータスロットのスロッ
ト番号を、再送要求スロット番号としてデータスロット
の受信タイミング毎に確認し、前記再送要求スロット番
号のうち最新の数スロットタイミング分を内部状態変数
として前記記憶手段に記憶させ、帰還スロットに前記未
確認の最も古いデータスロットのスロット番号を再送要
求スロット番号として付与し、少なくとも前記記憶手段
に記憶されている過去数スロット分の再送要求スロット
番号履歴に基づいて帰還スロットを、前記第2のデータ
送受信手段を介してデータ送信局に送信する第2の制御
手段とを有することを特徴とする。
【0018】また請求項8に記載の発明は、請求項7に
記載のデータ通信システムにおいて前記データ受信局で
は、前記第2の制御手段は、未確認の最も古いデータス
ロットのスロット番号を、再送要求スロット番号として
データスロットの受信タイミング毎に確認し、当該再送
要求スロット番号のうち最新の3スロットタイミング分
を内部状態変数として前記記憶手段に記憶させ、 帰還
スロットに前記未確認の最も古いデータスロットのスロ
ット番号を再送要求スロット番号として付与し、少なく
とも前記記憶手段に記憶されている過去3スロット分の
再送要求スロット番号履歴が、条件1:r[0] ≠r[−
1],且つ{r[−1]+1}≠r[0] 又は条件2:r[0]
=r[−1],且つ{r[−2]+1}=r[−1](但し、
r[0]は直前のスロットタイミング時に確認した再送要
求スロット番号、r[−1]はr[0]より1スロットタイ
ミング前に確認した再送要求スロット番号、r[−2]は
r[−1]より1スロットタイミング前に確認した再送要
求スロット番号である。)に適合する場合に帰還スロッ
トを、前記第2のデータ送受信手段を介してデータ送信
局に送信することを特徴とする。
【0019】また請求項9に記載の発明は、請求項7ま
たは8のいずれかに記載のデータ通信システムにおい
て、前記データ受信局では、前記第2の制御手段は、過
去に最も新しく帰還スロットを送信した時点から予め定
められた期間T(R)が経過した後、またはデータ送信
局より帰還スロットの送信要求を受けた場合に帰還スロ
ットを、前記第2のデータ送受信手段を介してデータ送
信局に送信することを特徴とする。
【0020】請求項7乃至9に記載の発明によれば、デ
ータ送信局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再
送要求方式(SR ARQ)によりデータを送受信する
データ通信システムにおいて、データ受信局からデータ
送信局に送出するデータ再送に関する帰還情報を送出す
るタイミングをデータ受信局が自律的に決定することが
できるので、バースト誤りによりデータ送信局から送ら
れるべきデータが連続的に欠落した場合でも、的確な再
送制御を行うことができる。
【0021】また請求項10に記載の発明は、データ送
信局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再送要求
方式(SR ARQ)によりデータを送受信するデータ
通信システムにおいて、データ送信局は、データの送受
信を行う第1のデータ送受信手段と、データの再送制御
に関連する情報を記憶する第1の記憶手段と、複数のデ
ータスロットで構成されるフレームを単位としてデータ
の送信を前記第1のデータ送受信手段を介して行い、前
記複数のデータスロットに、フレーム内でのスロット順
序を示すスロット番号を付与し、フレーム単位内の最終
スロットに付与されているスロット番号を最終スロット
番号として各フレーム内の全てのデータスロットに付与
し、各送信スロットがデータ受信局で受信済みか否かを
内部状態変数として前記第1の記憶手段に記憶させ、デ
ータ受信局からの帰還スロットに付随する、データ受信
局で誤りなくスロットを受信したことを示す肯定応答番
号を前記第1のデータ送受信手段を介して読み取り、該
肯定応答番号と等しい番号の送信スロットがデータ受信
局で受信済みであるとし、送信フレーム内における全て
のデータスロットについてデータ受信局で受信したこと
が確認された時点で、送信フレームの内容を新規データ
に更新し、該更新された送信フレーム内の各データスロ
ットをデータ受信局で未受信であるとし、再送すべきデ
ータスロットを決定する際にデータ受信局での受信確認
済みのデータスロットはスキップし、データスロットの
再送時には、一つまたは複数の再送スロットのうち最も
大きなスロット番号を、最終スロット番号として付与
し、データ受信局からの帰還スロットが、過去に最も新
しく帰還スロットを受信した時点から予め定められた期
間T(S)が経過した時点で確認できない場合に、デー
タ受信局に帰還スロットの送信を要求する第1の制御手
段とを有し、前記データ受信局は、データの送受信を行
う第2のデータ送受信手段と、帰還スロットに、正しく
受信したデータスロットに付与されたスロット番号を、
複数個まとめて肯定応答番号群として付与し、少なくと
もデータ送信局から送られてきたデータスロットに付与
されている、スロット番号と最終スロット番号とから、
最終スロットを受信するタイミングを予測し、当該タイ
ミング経過後に帰還スロットをデータ送信局に前記第2
のデータ送受信手段を介して送信する第2の制御手段と
を有することを特徴とする。
【0022】また請求項11に記載の発明は、請求項1
0に記載のデータ通信システムにおいて、前記データ受
信局では、前記第2の制御手段は、未確認スロットが残
留している状態において、過去に最も新しくデータスロ
ットを受信した時点から予め定められた期間T(R)の
経過後、またはデータ送信局より帰還スロットの送信要
求を受けた場合に帰還スロットを前記データ送信局に前
記第2のデータ送受信手段を介して送信することを特徴
とする。
【0023】請求項10、11に記載の発明によれば、
データ受信局は、データ送信局から送られてきた送信ス
ロットに付与されている、スロット番号と最終スロット
番号から、最終スロットを受信するタイミングを予測
し、当該タイミング経過後に帰還スロットをデータ送信
局に送信するようにしたので、データ再送制御において
タイマ制御に移行する確率を抑制することができ、高効
率なデータ伝送を行うことが可能なデータ通信システム
を実現することができる。
【0024】また請求項12に記載の発明は、請求項1
0または11のいずれかに記載のデータ通信システムに
おいて、前記データ受信局では、前記第2の制御手段
は、前記データ送信局から送られてきたデータスロット
に付与されている、スロット番号と最終スロット番号と
から、帰還スロットの送信タイミングを決定するにあた
り、前記データスロットに付与されている、スロット番
号と最終スロット番号とが等しい場合に前記データ送信
局に帰還スロットを前記第2のデータ送受信手段を介し
て送信すると共に、誤りなく受信したデータスロットの
うち、最も古いデータスロットに付与されているスロッ
ト番号(A)と、最新のデータスロットに付与されてい
るスロット番号(B)と、両スロットの受信タイミング
におけるスロットタイミング単位での経過時間(T1)
と、両スロットに共通に付与されている最終スロット番
号(C)から、期間Tを次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
ット数を示す。)により計算し、最新のスロットを受信
した時点から起算し、期間Tの経過後に帰還スロットを
前記第2のデータ送受信手段を介して前記データ送信局
に送信することを特徴とする。
【0025】更に、請求項12に記載の発明によれば、
データ受信局において複数のデータスロットの受信タイ
ミングからデータスロットの平均的な受信タイミングを
算出し、このデータスロットの平均的な受信タイミング
に基づいてデータ送信局に送信するデータ再送制御に関
する帰還情報の送出タイミングを決定するようにしたの
で、請求項10、11に記載の発明の効果に加えて、デ
ータ送信局におけるデータスロットの送出タイミングが
一定でない場合であっても、的確な再送制御を行うこと
が可能なデータ通信システムを実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1に本発明の第1の実施の形
態に係るデータ通信システムの概略構成を示す。同図に
おいて、本発明の実施の形態に係るデータ通信システム
は、データ送信局10とデータ受信局20とが伝送路3
0を介して選択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)に
よりデータを送受信可能に構成されている。
【0027】データ送信局10は、データ受信局20に
対してデータの送受信を行うデータ送受信部12と、デ
ータ再送制御に関連する情報を記憶する記憶部14と、
記憶部14の記憶内容を参照しデータ送受信部12を介
してデータ再送制御を行う制御部16とを有している。
【0028】制御部16は、データ受信局20から送出
された帰還スロットに付随する再送要求スロット番号を
データ送受信部12を介して読み取り、次回のデータス
ロットの送出タイミングに、該再送要求スロット番号の
データスロットを、データ送受信部12を介してデータ
受信局20に再送し、データ受信局20から送出された
帰還スロットが、過去に最も新しく帰還スロットを受信
した時点から予め定められた期間T(S)の経過後も確
認できない場合にはデータ受信局20に帰還スロットの
送信を要求する。データ送受信部12は本発明の第1の
データ送受信手段に、記憶部14は本発明の第1の記憶
手段に、制御部16は本発明の第1の制御手段に、それ
ぞれ相当する。
【0029】データ受信局20は、データ送信局10に
対してデータの送受信を行うデータ送受信部22と、デ
ータ再送制御に関連する情報を記憶する記憶部24と、
記憶部24の記憶内容を参照しデータ送受信部22を介
してデータ再送制御を行う制御部26とを有している。
【0030】制御部26は、未確認の最も古いデータス
ロットのスロット番号(以下、最旧未確認スロット番号
と記す。)を、再送要求スロット番号としてデータスロ
ットの受信タイミング毎に確認し、前記再送要求スロッ
ト番号のうち最新の数スロットタイミング分を内部状態
変数として記憶部24に記憶させ、帰還スロットに最旧
未確認スロット番号を再送要求スロット番号として付与
し、 少なくとも記憶部24に記憶されている過去数ス
ロット分(例えば、3スロット分)の再送要求スロット番
号履歴に基づいて帰還スロットを、データ送受信部22
を介してデータ送信局10に送信する。データ送受信部
22は本発明の第2のデータ送受信手段に、記憶部24
は本発明の記憶手段に、制御部26は本発明の第2の制
御手段に、それぞれ相当する。
【0031】次に本発明の第1の実施の形態に係るデー
タ通信システムのデータ再送制御動作を図2及び図3を
参照して説明する。図2は図1におけるデータ受信局2
0の制御動作を示すフローチャートであり、図3は図1
におけるデータ送信局10とデータ受信局20との間に
おけるSR ARQ制御の動作例を示している。
【0032】図2において、ステップ30でデータ送信
局10からデータスロットを受信すると、ステップ32
で最旧未確認スロット番号を確認、すなわち、最旧未確
認スロット番号を更新する。ここで最旧未確認スロット
番号とは、データ受信局20側で確認できていない最も
古いデータスロットのスロット番号(順序番号)を意味す
る。図3を参照して最旧未確認スロット番号について説
明する。図3においてデータ送信局10側では、一定の
周期でデータスロット(スロットは固定長である。)をデ
ータ受信局20に送信する。したがってデータ受信局2
0側では1つ、データスロットを受信すれば、次のデー
タスロットがデータ送信局10から送信されてくるタイ
ミング、すなわちデータスロットの受信タイミングを知
ることができる。例えば、図3に示すように、データス
ロットS0と、スロットS1とがデータ受信局20で受
信され、データスロットS2が伝送路誤りで受信できな
かった場合にタイミングを示すポイントAではデータス
ロットがデータ送信局10より送信されてないために受
信できなかったのか、あるいはデータ送信局10よりデ
ータスロットが送信されたが伝送路誤りにより受信でき
なかったか、のいずれかの状態であることがデータ受信
局20側で認識できる。データスロットが受信できなか
った場合に、できるだけ早い段階でデータ送信局10に
再送要求するデータスロットSiのスロット番号i(再
送要求番号)を知らせることにより効率の良い通信がで
きるが、データ受信局20側ではその再送要求番号とし
て最旧未確認スロット番号を用いる。図3に示す例で
は、データスロットS0(スロット番号i=0)をデータ
受信局20が受信した時点でスロット番号iを+1イン
クリメントし、i=0+1=1ということで、未だ受信
していない次のスロットタイミングで受信すべきデータ
スロットであるデータスロットS1に付されたスロット
番号1を最旧未確認スロット番号とする。
【0033】同様にしてデータスロットS1を受信すれ
ば、最旧未確認スロット番号は2になる。またデータ受
信局20において、データスロットS5を受信すべきタ
イミングにおいては、データスロットS2〜S5が全て
伝送路誤り(バースト誤り)により受信できていないが、
最も古い未確認のデータスロットは、データスロットS
2であるので、対応するスロット番号2が最旧未確認ス
ロット番号となる。ポイントBでデータ送信局10がデ
ータスロットS2を再送信し、データ受信局20でこの
データスロットS2を受信できると、スロット番号iは
+1インクリメントされ、i=2+1=3でスロット番
号3が最旧未確認スロット番号となる。
【0034】さて、ステップ32で最旧未確認スロット
番号を更新した後、ステップ34で過去3スロットタイ
ミング分の、最旧未確認スロット番号履歴の更新を行
う。すなわち、r[0]を直前のスロットタイミング時に
確認した再送要求スロット番号、r[−1]をr[0]より
1スロットタイミング前に確認した再送要求スロット番
号、r[−2]をr[−1]より1スロットタイミング前に
確認した再送要求スロット番号として、データ受信局2
0内の記憶部24において、r[−1]をr[−2]に代入
し、r[0]をr[−1]に代入し、かつ現在の最旧未確認
スロット番号をr[0]に代入する。
【0035】次いでステップ36ではデータ送信局10
よりデータ再送に関する帰還情報(帰還スロット)の送信
を要求されているか否かが判定される。データ送信局1
0より帰還情報の送信を要求されていると判定された場
合にはステップ42に移行し、帰還スロットをデータ送
信局10に送信し、ステップ30に戻る(ステップ4
4)。
【0036】一方、ステップ36でデータ送信局10よ
り帰還情報の送信を要求されていないと判定された場合
には、ステップ38で条件1:r[0] ≠r[−1],且
つ{r[−1]+1}≠r[0]、条件2:r[0] =r[−
1],且つ{r[−2]+1}=r[−1]のいずれかの条件
に適合するか否か、すなわち記憶部24に記憶されてい
る過去3スロットタイミング分の最旧未確認スロット番
号履歴に基づいて、スロット順序誤り(バースト誤りを
含む)、もしくは復旧が発生した直後であるか否かが判
定される。過去3スロットタイミング分の最旧未確認ス
ロット番号履歴が、上記条件1または条件2のいずれか
の条件を満たした場合には、ステップ42に移行し、デ
ータ送信局10に帰還スロットを送出し、ステップ30
に戻り、受信スロットタイミングまで待機する(ステッ
プ44)。
【0037】ステップ38で過去3スロットタイミング
分の最旧未確認スロット番号履歴が、上記条件1または
条件2のいずれかの条件を満たさない場合には、ステッ
プ40に移行し、ステップ40で過去に最も新しく帰還
スロットを送信したタイミングより起算し、予め定めら
れた期間T(R)が経過したか否かが判定される。この判
定が肯定された場合にはステップ42に移行し、帰還ス
ロットをデータ送信局10に送信し、ステップ30に戻
り、受信スロットタイミングまで待機する。(ステップ
44)。ステップ40の判定が否定された場合にはステ
ップ30に戻り、次の受信スロットタイミングまで待機
する(ステップ44)。
【0038】図3の動作例では、ポイントAにおいて、
図2のステップ38の判定が肯定され、従来の動作例を
示す図14に比して早い段階で帰還情報をデータ送信局
10に送信できることが判る。図3と図14は同じ誤り
パターンであるにもかかわらず、図3の動作例ではポイ
ントDにおいて、順序番号11のデータスロットまで上
位に受け渡すことができるのに対し、同一タイミングに
おいて図14の従来の動作例では順序番号4のスロット
までしか上位に受け渡すことができないことが判る。
【0039】本発明の第1の実施の形態によれば、デー
タ送信局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再送
要求方式(SR ARQ)によりデータを送受信する場
合において、データ受信局からデータ送信局に送出する
データ再送に関する帰還情報を送出するタイミングをデ
ータ受信局が自律的に決定することができるので、バー
スト誤りによりデータ送信局から送られるべきデータが
連続的に欠落した場合でも、的確な再送制御を行うこと
ができる。
【0040】次に本発明の第2の実施の形態に係るデー
タ通信システムについて図1、図4乃至図8を参照して
説明する。本実施の形態に係るデータ通信システムは、
第1の実施の形態に係る通信システムと制御部の制御機
能は異なるが、構成要素は表現上、図1と同様であるの
で、説明上、必要事項については図1を流用して説明
し、重複する説明は省略する。
【0041】本実施の形態では、データ送信局10にお
ける制御部16は、複数のデータスロットで構成される
フレームを単位としてデータの送信をデータ送受信部1
2を介して行い、前記複数のデータスロットに、フレー
ム内でのスロット順序を示すスロット番号を付与し、フ
レーム単位内の最終スロットに付与されているスロット
番号を最終スロット番号として各フレーム内の全てのデ
ータスロットに付与し、各送信スロットがデータ受信局
で受信済みか否かを内部状態変数として記憶部14に記
憶させ、データ受信局20からの帰還スロットに付随す
る、データ受信局20で誤りなくスロットを受信したこ
とを示す肯定応答番号をデータ送受信部12を介して読
み取り、該肯定応答番号と等しい番号の送信スロットが
データ受信局20で受信済みであるとし、送信フレーム
内における全てのデータスロットについてデータ受信局
20で受信したことが確認された時点で、送信フレーム
の内容を新規データに更新し、該更新された送信フレー
ム内の各データスロットをデータ受信局20で未受信で
あるとし、再送すべきデータスロットを決定する際にデ
ータ受信局20での受信確認済みのデータスロットはス
キップし、 データスロットの再送時には、一つまたは
複数の再送スロットのうち最も大きなスロット番号を、
最終スロット番号として付与し、データ受信局20から
の帰還スロットが、過去に最も新しく帰還スロットを受
信した時点から予め定められた期間T(S)が経過した
時点で確認できない場合に、データ受信局20に帰還ス
ロットの送信を要求する。
【0042】一方、データ受信局20の制御部26は、
帰還スロットに、正しく受信したデータスロットに付与
されたスロット番号を、複数個まとめて肯定応答番号群
として付与し、少なくともデータ送信局から送られてき
たデータスロットに付与されている、スロット番号と最
終スロット番号とから、最終スロットを受信するタイミ
ングを予測し、当該タイミング経過後に帰還スロットを
データ送信局10にデータ送受信部22を介して送信す
る。
【0043】次に本実施の形態に係るデータ通信システ
ムの制御動作について図4乃至図8を参照して説明す
る。まずデータ送信局10における制御動作を図4を参
照して説明する。同図において、ステップ50で新規フ
レームの初回送信が指示されると、次のステップ52で
1フレーム内のスロット数Nを決定し、各データスロッ
トに最終スロット番号Nを付与する(ステップ54)。
次いでステップ56で1フレーム分のデータを送出し、
1フレーム分の全てのデータスロットを送出下時点でタ
イマT(S)を起動する(ステップ58)。ステップ60で
タイマT(S)がタイムアウトしたと判定された場合には
ステップ56に戻り、1フレーム分のデータスロットの
全てをデータ受信局20に再送する。
【0044】一方、ステップ60でタイマT(S)がタイ
ムアウトしてないと判定された場合には、ステップ62
でデータ受信局20において全てのデータスロットを受
信を完了したことを示す応答信号RRをデータ受信局2
0より受信したか否かが判定される。ステップ62で応
答信号RRをデータ受信局20より受信したと判定され
た場合にはステップ50に戻り、新規フレームの送出待
機状態に入る。
【0045】ステップ62で応答信号RRをデータ受信
局20より受信してないと判定された場合には、ステッ
プ64でデータ受信局20よりデータスロットの再送要
求を受信したか否かが判定される。ステップ64でデー
タ受信局20よりデータスロットの再送要求を受信した
と判定された場合にはステップ66に移行し、ステップ
66で再送要求されているデータスロットの中で最大の
スロット番号を確認し、そのスロット番号を最終スロッ
ト番号Nとして全ての再送スロットに付与し、ステップ
68で再送スロットをデータ受信局20に送出する。ス
テップ70〜76の処理は、ステップ58〜66の処理
と同一であるので、説明を省略する。
【0046】図4に示すデータ送信局の制御により送出
する各データスロットには、常に最終スロット番号が付
与されることとなる。
【0047】次にデータ受信局20における帰還情報の
送出タイミングを決定する制御動作について図5及び図
6を参照して説明する。これらの図において、ステップ
90ではデータ送信局10から送出されるデータスロッ
トの受信に備えて待機し、データ送信局10よりデータ
スロットを正確に受信した時点(ステップ92)でデー
タスロットに付与されているスロット番号並びに最終ス
ロット番号を、変数A及びCにそれぞれ代入する(ステ
ップ94)。次にステップ96では最終スロットを受信
すると予測されるタイミングまでの時間Tを、式T=
(C−A)×τにより計算する。ここでτは1スロット
毎の送信タイミングである。
【0048】その後、ステップ98でデータスロットを
受信した時点からの時間経過を計測するタイマT2を初
期化して駆動し、タイマT2は計測を開始する(ステッ
プ100)。更にステップ102ではデータ送信局10
から帰還情報の送信要求が有ったか否かが判定される。
ステップ102でデータ送信局10から帰還情報の送信
要求が無かった場合にはステップ104で(C−A)=
0であるか否か、すなわち受信したデータスロットが最
終スロットであるか否かが判定される。
【0049】データ送信局10から帰還情報の送信要求
があると判定された場合(ステップ102)、または受
信したデータスロットが最終スロットであると判定され
た場合(ステップ104)には帰還情報を送出するため
の帰還情報決定ルーチンに移行する(ステップ10
6)。
【0050】一方、データ送信局10から帰還情報の送
信要求がないと判定された場合(ステップ102)、ま
たは受信したデータスロットが最終スロットでないと判
定された場合(ステップ104)にはステップ108に
移行し、タイマT2の計測値がTを越えていないことを
確認しつつ、データスロットの受信待ち状態となる(ス
テップ108〜112)。またステップ108でタイマ
T2の計測値がTを越えた場合には帰還情報を送出する
ための帰還情報決定ルーチンに移行する(ステップ10
6)。
【0051】また新たなデータスロットを受信した場合
(ステップ110,112)には、ステップ114〜ス
テップ124及びステップ106により、ステップ96
〜ステップ106と同じ処理を繰り返す。尚、図5及び
図6では、説明の便宜上、初回に受信したデータスロッ
トに付与されているスロット番号の代入先(変数A)
と、そのほかのデータスロットに付与されているスロッ
ト番号の代入先(変数B)とを区別している。
【0052】図5及び図6に示した処理によりデータ送
信局10及びデータ受信局20でデータスロットの送受
信タイミングが固定されている場合において、データ受
信局20で最終のデータスロットを受信できなかった場
合でも的確な帰還情報送出タイミングを保持することが
できる。
【0053】次にデータ受信局20において帰還情報送
出タイミング時にデータ送信局10に送出する帰還情報
の内容を決定する帰還情報決定ルーチンの処理内容を図
7に示す。同図において、図5及び図6に示した処理に
より帰還情報の送信が決定された場合にステップ106
で帰還情報決定ルーチンが起動され、次のステップ13
0では1フレーム内に未確認のデータスロットが存在す
るか否かが判定される。ステップ130で未確認のデー
タスロットが存在しないと判定された場合にはステップ
132で全てのデータスロットを受信したことを示す応
答信号RRを帰還情報としてデータ送信局10に送信
し、図5の処理(START)に戻り、処理を継続する。
【0054】一方、ステップ130で1フレーム内に未
確認のデータスロットが存在すると判定された場合に
は、ステップ134で正確に受信できたデータスロット
のスロット番号を、肯定応答番号群として帰還スロット
で送出する。その後、ステップ136でタイマT(R)
を起動し、タイマT(R)のタイムアウトを確認しつ
つ、データ送信局10より再送されるデータスロットの
待ち受け状態に入る(ステップ138、140)。ステ
ップ138でタイマT(R)のタイムアウトが発生した
場合には、ステップ134に戻り、肯定応答番号群の再
送を行う。またステップ140でデータ送信局10より
再送されたデータスロットを受信した場合には図5の処
理(START)に戻り、処理を継続する。
【0055】図4乃至図7で説明した本発明の第2の実
施の形態に係るデータ通信システムにおけるSR ARQ制御
の動作例を図8に示す。同図において、本実施の形態で
はポイントAの段階で受信したデータスロットのスロッ
ト番号3とこのデータスロットに付与された最終スロッ
ト番号6から、最終のデータスロットを受信するまでの
経過時間(3スロットタイミング分)が計算されてい
る。したがって、データスロットS6を受信できない場
合でも的確な帰還情報としての肯定応答番号の送信が可
能になる。
【0056】本発明の第2の実施の形態によれば、デー
タ受信局は、データ送信局から送られてきた送信スロッ
トに付与されている、スロット番号と最終スロット番号
から、最終スロットを受信するタイミングを予測し、当
該タイミング経過後に帰還スロット(帰還情報)をデー
タ送信局に送信するようにしたので、データ再送制御に
おいてタイマ制御に移行する確率を抑制することがで
き、高効率なデータ伝送を行うことが可能になる。
【0057】本発明の第3の実施の形態に係るデータ通
信システムについて図1、図4、図7、図9乃至図11
を参照して説明する。本実施の形態に係るデータ通信シ
ステムは、第1、第2の実施の形態に係る通信システム
と制御部の制御機能は異なるが、構成要素は表現上、図
1と同様であるので、説明上、必要事項については図1
を流用して説明し、重複する説明は省略する。
【0058】また本実施の形態に係るデータ通信システ
ムが、第2の実施の形態に係るデータ通信システムと構
成上、異なるのは受信したデータスロットの受信タイミ
ングからデータスロットの平均的な受信タイミングを算
出し、該平均的な受信タイミングに基づいてデータ送信
局に送信するデータ再送制御に関する帰還情報の送出タ
イミングを決定するようにした点であり、その他の構成
は同一である。本実施の形態では、通信機器の個体差や
パケット接続等を考慮した場合に各データスロットの送
出タイミングは一定とは限らない点を考慮したものであ
る。
【0059】本実施の形態では、データ受信局20の制
御部26は、データ送信局10から送られてきたデータ
スロットに付与されている、スロット番号と最終スロッ
ト番号とから、帰還スロットの送信タイミングを決定す
るにあたり、 前記データスロットに付与されている、
スロット番号と最終スロット番号とが等しい場合にデー
タ送信局10に帰還スロットをデータ送受信部22を介
して送信すると共に、誤りなく受信したデータスロット
のうち、最も古いデータスロットに付与されているスロ
ット番号(A)と、最新のデータスロットに付与されて
いるスロット番号(B)と、両スロットの受信タイミン
グにおけるスロットタイミング単位での経過時間(T
1)と、両スロットに共通に付与されている最終スロッ
ト番号(C)から、期間Tを次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
ット数を示す。)により計算し、最新のスロットを受信
した時点から起算し、期間Tの経過後に帰還スロットを
データ送受信部22を介してデータ送信局10に送信す
る。
【0060】次に本実施の形態に係るデータ通信システ
ムの制御動作について図4、図7、図9乃至図11を参
照して説明する。データ送信局10における制御動作を
示す制御ルーチン(図4)、データ受信局20における制
御動作を示す帰還情報決定ルーチン(図7)は、第2の
実施の形態と同一であるので重複する説明を省略する。
【0061】ここでは、データ受信局20における帰還
情報送出タイミングを決定する制御動作について図9及
び図10を参照して説明する。図5及び図6に示した第
2の実施の形態における帰還情報の送出タイミングを決
定する制御ルーチンと図9及び図10に示す本実施の形
態における帰還情報送出タイミングを決定する制御ルー
チンとの差異は、ステップ150及びステップ116が
加わっただけであり、その他の処理は実質的に変わるこ
とはないので、この点について説明する。ステップ15
0で起動しているタイマT1は、最初に受信したデータ
スロットと、その後に受信したデータスロットとの受信
時間差を計測するタイマである。
【0062】ステップ116では、誤りなく受信したデ
ータスロットのうち、最も古いデータスロットに付与さ
れているスロット番号(A)と、最新のデータスロット
に付与されているスロット番号(B)と、両スロットの
受信タイミングにおけるスロットタイミング単位での経
過時間(T1)と、両スロットに共通に付与されている
最終スロット番号(C)から、期間Tを次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
ット数を示す。)により計算する。したがって、ステッ
プ116の処理により変数Bに代入されていスロット番
号を有するデータスロットを受信してから最終のデータ
スロットを受信するまでの経過時間の予測を、実際のデ
ータスロットを受信するタイミングに基づいて算出する
ことができる。本発明の実施の形態におけるSR ARQ制御
の動作例を図11に示す。同図においてポイントAまで
の段階では規則正しくデータスロットS1,S2を受信し
ているために、予測している最終のデータスロットを受
信するまでの経過時間Tの値も実際の最終スロットS6
を受信するタイミングより小さくなっている。本実施の
形態では、ポイントBにおいて受信タイミングがずれた
データスロットS3を受信することで、上記時間Tの値
を補正することができ、的確な帰還情報の送出タイミン
グを保持することが可能になる。
【0063】本発明の第3の実施の形態によれば、デー
タ受信局において複数のデータスロットの受信タイミン
グからデータスロットの平均的な受信タイミングを算出
し、このデータスロットの平均的な受信タイミングに基
づいてデータ送信局に送信するデータ再送制御に関する
帰還情報の送出タイミングを決定するようにしたので、
第3の実施の形態により得られる効果に加えて、データ
送信局におけるデータスロットの送出タイミングが一定
でない場合であっても、的確な再送制御を行うことが可
能になる。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1乃至3に
記載の発明によれば、データ送信局とデータ受信局との
間で選択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)に
よりデータを送受信する場合において、データ受信局か
らデータ送信局に送出するデータ再送に関する帰還情報
を送出するタイミングをデータ受信局が自律的に決定す
ることができるので、バースト誤りによりデータ送信局
から送られるべきデータが連続的に欠落した場合でも、
的確な再送制御を行うことができる。
【0065】また請求項4、5に記載の発明によれば、
データ受信局は、データ送信局から送られてきた送信ス
ロットに付与されている、スロット番号と最終スロット
番号から、最終スロットを受信するタイミングを予測
し、当該タイミング経過後に帰還スロットをデータ送信
局に送信するようにしたので、データ再送制御において
タイマ制御に移行する確率を抑制することができ、高効
率なデータ伝送を行うことが可能になる。
【0066】請求項6に記載の発明によれば、データ受
信局において複数のデータスロットの受信タイミングか
らデータスロットの平均的な受信タイミングを算出し、
このデータスロットの平均的な受信タイミングに基づい
てデータ送信局に送信するデータ再送制御に関する帰還
情報の送出タイミングを決定するようにしたので、請求
項4、5に記載の発明の効果に加えて、データ送信局に
おけるデータスロットの送出タイミングが一定でない場
合であっても、的確な再送制御を行うことが可能にな
る。
【0067】請求項7乃至9に記載の発明によれば、デ
ータ送信局とデータ受信局との間で選択再送型の自動再
送要求方式(SR ARQ)によりデータを送受信する
データ通信システムにおいて、データ受信局からデータ
送信局に送出するデータ再送に関する帰還情報を送出す
るタイミングをデータ受信局が自律的に決定することが
できるので、バースト誤りによりデータ送信局から送ら
れるべきデータが連続的に欠落した場合でも、的確な再
送制御を行うことができる。
【0068】請求項10、11に記載の発明によれば、
データ受信局は、データ送信局から送られてきた送信ス
ロットに付与されている、スロット番号と最終スロット
番号から、最終スロットを受信するタイミングを予測
し、当該タイミング経過後に帰還スロットをデータ送信
局に送信するようにしたので、データ再送制御において
タイマ制御に移行する確率を抑制することができ、高効
率なデータ伝送を行うことが可能なデータ通信システム
を実現することができる。
【0069】更に、請求項12に記載の発明によれば、
データ受信局において複数のデータスロットの受信タイ
ミングからデータスロットの平均的な受信タイミングを
算出し、このデータスロットの平均的な受信タイミング
に基づいてデータ送信局に送信するデータ再送制御に関
する帰還情報の送出タイミングを決定するようにしたの
で、請求項10、11に記載の発明の効果に加えて、デ
ータ送信局におけるデータスロットの送出タイミングが
一定でない場合であっても、的確な再送制御を行うこと
が可能なデータ通信システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る通信システ
ムの概略構成を示すブロック図。
【図2】 図1に示したデータ通信システムのデータ受
信局における制御動作を示すフローチャート。
【図3】 図1におけるデータ送信局とデータ受信局と
の間におけるSR ARQ制御の動作例を示すシーケンス図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信
システムのデータ送信局における制御動作を示すフロー
チャート。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信
システムのデータ受信局における帰還情報の送出タイミ
ングを決定する制御ルーチンの処理内容を示すフローチ
ャート。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信
システムのデータ受信局における帰還情報の送出タイミ
ングを決定する制御ルーチンの処理内容を示すフローチ
ャート。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信
システムのデータ受信局においてデータ送信局に送出す
る帰還情報の内容を決定する帰還情報決定ルーチンの処
理内容を示すフローチャート。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信
システムにおけるSRARQ制御の動作例を示すシーケンス
図。
【図9】 本発明の第3の実施の形態に係るデータ通信
システムのデータ受信局における帰還情報送出タイミン
グを決定する制御ルーチンの処理内容を示すフローチャ
ート。
【図10】 本発明の第3の実施の形態に係るデータ通
信システムのデータ受信局における帰還情報送出タイミ
ングを決定する制御ルーチンの処理内容を示すフローチ
ャート。
【図11】 本発明の第3の実施の形態に係るデータ通
信システムにおけるSR ARQ制御の動作例を示すシーケン
ス図。
【図12】 従来のデータ通信システムにおけるSR ARQ
制御の一動作例を示すシーケンス図。
【図13】 従来のデータ通信システムにおけるSR ARQ
制御の他の動作例を示すシーケンス図。
【図14】 従来のデータ通信システムにおけるバース
ト誤り時のSR ARQ制御の動作例を示すシーケンス図。
【図15】 従来のデータ通信システムにフレーム単位
で一括送達確認を行う場合のSR ARQ制御の動作例を示す
シーケンス図。
【符号の説明】
10 データ送信局 12、22 データ送受信部 14、24 記憶部 16、26 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 裕幸 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K014 AA03 BA00 DA02 EA00 FA04 5K034 AA05 AA07 DD01 HH11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ送信局とデータ受信局との間で選
    択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)によりデ
    ータを送受信するデータ再送方法において、 データ送信局は、 データ受信局から送出された帰還スロットに付随する再
    送要求スロット番号を読み取り、次回のデータスロット
    の送出タイミングに、該再送要求スロット番号のデータ
    スロットを再送し、 データ受信局から送出された帰還スロットが、過去に最
    も新しく帰還スロットを受信した時点から予め定められ
    た期間T(S)の経過後も確認できない場合にはデータ
    受信局に帰還スロットの送信を要求し、 前記データ受信局は、 未確認の最も古いデータスロットのスロット番号を、再
    送要求スロット番号としてデータスロットの受信タイミ
    ング毎に確認し、 当該再送要求スロット番号のうち最新の数スロットタイ
    ミング分を内部状態変数として記憶し、 帰還スロットに前記未確認の最も古いデータスロットの
    スロット番号を再送要求スロット番号として付与し、 少なくとも記憶している過去数スロット分の再送要求ス
    ロット番号履歴に基づいて帰還スロットをデータ送信局
    に送出することを特徴とするデータ再送方法。
  2. 【請求項2】 前記データ受信局は、 未確認の最も古いデータスロットのスロット番号を、再
    送要求スロット番号としてデータスロットの受信タイミ
    ング毎に確認し、当該再送要求スロット番号のうち最新
    の3スロットタイミング分を内部状態変数として記憶
    し、 帰還スロットに前記未確認の最も古いデータスロットの
    スロット番号を再送要求スロット番号として付与し、 少なくとも記憶している過去3スロット分の再送要求ス
    ロット番号履歴が、条件1:r[0] ≠r[−1],且つ
    {r[−1]+1}≠r[0]又は条件2:r[0] =r[−
    1],且つ{r[−2]+1}=r[−1](但し、r[0]は
    直前のスロットタイミング時に確認した再送要求スロッ
    ト番号、r[−1]はr[0]より1スロットタイミング前
    に確認した再送要求スロット番号、r[−2]はr[−1]
    より1スロットタイミング前に確認した再送要求スロッ
    ト番号である。)に適合する場合に帰還スロットをデー
    タ送信局に送出することを特徴とする請求項1に記載の
    データ再送方法。
  3. 【請求項3】 前記データ受信局は、過去に最も新しく
    帰還スロットを送信した時点から予め定められた期間T
    (R)が経過した後、またはデータ送信局より帰還スロ
    ットの送信要求を受けた場合に帰還スロットをデータ送
    信局に送信することを特徴とする請求項1または2のい
    ずれかに記載のデータ再送方法。
  4. 【請求項4】 データ送信局とデータ受信局との間で選
    択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)によりデ
    ータを送受信するデータ再送方法において、 データ送信局は、 複数のデータスロットで構成されるフレームを単位とし
    てデータの送信を行い、前記複数のデータスロットに、
    フレーム内でのスロット順序を示すスロット番号を付与
    し、フレーム単位内の最終スロットに付与されているス
    ロット番号を最終スロット番号として各フレーム内の全
    てのデータスロットに付与し、 各送信スロットがデータ受信局で受信済みか否かを内部
    状態変数として記憶し、データ受信局からの帰還スロッ
    トに付随する、データ受信局で誤りなくスロットを受信
    したことを示す肯定応答番号を読み取り、該肯定応答番
    号と等しい番号の送信スロットがデータ受信局で受信済
    みであるとし、 送信フレーム内における全てのデータスロットについて
    データ受信局で受信したことが確認された時点で、送信
    フレームの内容を新規データに更新し、該更新された送
    信フレーム内の各データスロットをデータ受信局で未受
    信であるとし、 再送すべきデータスロットを決定する際にデータ受信局
    での受信確認済みのデータスロットはスキップし、 データスロットの再送時には、一つまたは複数の再送ス
    ロットのうち最も大きなスロット番号を、最終スロット
    番号として付与し、 データ受信局からの帰還スロットが、過去に最も新しく
    帰還スロットを受信した時点から予め定められた期間T
    (S)が経過した時点で確認できない場合に、データ受
    信局に帰還スロットの送信を要求し、 前記データ受信局は、 帰還スロットに、正しく受信したデータスロットに付与
    されたスロット番号を、複数個まとめて肯定応答番号群
    として付与し、少なくともデータ送信局から送られてき
    たデータスロットに付与されている、スロット番号と最
    終スロット番号とから、最終スロットを受信するタイミ
    ングを予測し、当該タイミング経過後に帰還スロットを
    データ送信局に送信することを特徴とするデータ再送方
    法。
  5. 【請求項5】 前記データ受信局は、 未確認スロットが残留している状態において、過去に最
    も新しくデータスロットを受信した時点から予め定めら
    れた期間T(R)の経過後、またはデータ送信局より帰
    還スロットの送信要求を受けた場合に帰還スロットを前
    記データ送信局に送信することを特徴とする請求項4に
    記載のデータ再送方法。
  6. 【請求項6】 前記データ受信局は、 前記データ送信局から送られてきたデータスロットに付
    与されている、スロット番号と最終スロット番号とか
    ら、帰還スロットの送信タイミングを決定するにあた
    り、前記データスロットに付与されている、スロット番
    号と最終スロット番号とが等しい場合に前記データ送信
    局に帰還スロットを送信すると共に、 誤りなく受信したデータスロットのうち、最も古いデー
    タスロットに付与されているスロット番号(A)と、最
    新のデータスロットに付与されているスロット番号
    (B)と、両スロットの受信タイミングにおけるスロッ
    トタイミング単位での経過時間(T1)と、両スロット
    に共通に付与されている最終スロット番号(C)から、
    期間Tを次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
    ット数を示す。)により計算し、最新のスロットを受信
    した時点から起算し、期間Tの経過後に帰還スロットを
    前記データ送信局に送信することを特徴とする請求項4
    または5のいずれかに記載のデータ再送方法。
  7. 【請求項7】 データ送信局とデータ受信局との間で選
    択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)によりデ
    ータを送受信するデータ通信システムにおいて、 前記データ送信局は、 データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と、 前記データ受信局から送出された帰還スロットに付随す
    る再送要求スロット番号を、前記第1のデータ送受信手
    段を介して読み取り、次回のデータスロットの送出タイ
    ミングに、該再送要求スロット番号のデータスロット
    を、前記第1のデータ送受信手段を介して再送し、前記
    データ受信局から送出された帰還スロットが、過去に最
    も新しく帰還スロットを受信した時点から予め定められ
    た期間T(S)の経過後も確認できない場合にはデータ
    受信局に帰還スロットの送信を要求する第1の制御手段
    とを有し、 前記データ受信局は、 データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、 データの再送制御に関連する情報を記憶する記憶手段
    と、未確認の最も古いデータスロットのスロット番号
    を、再送要求スロット番号としてデータスロットの受信
    タイミング毎に確認し、前記再送要求スロット番号のう
    ち最新の数スロットタイミング分を内部状態変数として
    前記記憶手段に記憶させ、帰還スロットに前記未確認の
    最も古いデータスロットのスロット番号を再送要求スロ
    ット番号として付与し、 少なくとも前記記憶手段に記
    憶されている過去数スロット分の再送要求スロット番号
    履歴に基づいて帰還スロットを、前記第2のデータ送受
    信手段を介してデータ送信局に送信する第2の制御手段
    とを有することを特徴とするデータ通信システム。
  8. 【請求項8】 前記データ受信局では、 前記第2の制御手段は、未確認の最も古いデータスロッ
    トのスロット番号を、再送要求スロット番号としてデー
    タスロットの受信タイミング毎に確認し、当該再送要求
    スロット番号のうち最新の3スロットタイミング分を内
    部状態変数として前記記憶手段に記憶させ、 帰還スロ
    ットに前記未確認の最も古いデータスロットのスロット
    番号を再送要求スロット番号として付与し、 少なくと
    も前記記憶手段に記憶されている過去3スロット分の再
    送要求スロット番号履歴が、条件1:r[0] ≠r[−
    1],且つ{r[−1]+1}≠r[0]又は条件2:r[0]
    =r[−1],且つ{r[−2]+1}=r[−1](但し、r
    [0]は直前のスロットタイミング時に確認した再送要求
    スロット番号、r[−1]はr[0]より1スロットタイミ
    ング前に確認した再送要求スロット番号、r[−2]はr
    [−1]より1スロットタイミング前に確認した再送要求
    スロット番号である。)に適合する場合に帰還スロット
    を、前記第2のデータ送受信手段を介してデータ送信局
    に送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ通
    信システム。
  9. 【請求項9】 前記データ受信局では、 前記第2の制御手段は、過去に最も新しく帰還スロット
    を送信した時点から予め定められた期間T(R)が経過
    した後、またはデータ送信局より帰還スロットの送信要
    求を受けた場合に帰還スロットを、前記第2のデータ送
    受信手段を介してデータ送信局に送信することを特徴と
    する請求項7または8のいずれかに記載のデータ通信シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 データ送信局とデータ受信局との間で
    選択再送型の自動再送要求方式(SR ARQ)により
    データを送受信するデータ通信システムにおいて、 データ送信局は、 データの送受信を行う第1のデータ送受信手段と、 データの再送制御に関連する情報を記憶する第1の記憶
    手段と、 複数のデータスロットで構成されるフレームを単位とし
    てデータの送信を前記第1のデータ送受信手段を介して
    行い、前記複数のデータスロットに、フレーム内でのス
    ロット順序を示すスロット番号を付与し、フレーム単位
    内の最終スロットに付与されているスロット番号を最終
    スロット番号として各フレーム内の全てのデータスロッ
    トに付与し、各送信スロットがデータ受信局で受信済み
    か否かを内部状態変数として前記第1の記憶手段に記憶
    させ、データ受信局からの帰還スロットに付随する、デ
    ータ受信局で誤りなくスロットを受信したことを示す肯
    定応答番号を前記第1のデータ送受信手段を介して読み
    取り、該肯定応答番号と等しい番号の送信スロットがデ
    ータ受信局で受信済みであるとし、送信フレーム内にお
    ける全てのデータスロットについてデータ受信局で受信
    したことが確認された時点で、送信フレームの内容を新
    規データに更新し、該更新された送信フレーム内の各デ
    ータスロットをデータ受信局で未受信であるとし、 再
    送すべきデータスロットを決定する際にデータ受信局で
    の受信確認済みのデータスロットはスキップし、 デー
    タスロットの再送時には、一つまたは複数の再送スロッ
    トのうち最も大きなスロット番号を、最終スロット番号
    として付与し、 データ受信局からの帰還スロットが、
    過去に最も新しく帰還スロットを受信した時点から予め
    定められた期間T(S)が経過した時点で確認できない
    場合に、データ受信局に帰還スロットの送信を要求する
    第1の制御手段とを有し、 前記データ受信局は、 データの送受信を行う第2のデータ送受信手段と、 帰還スロットに、正しく受信したデータスロットに付与
    されたスロット番号を、複数個まとめて肯定応答番号群
    として付与し、少なくともデータ送信局から送られてき
    たデータスロットに付与されている、スロット番号と最
    終スロット番号とから、最終スロットを受信するタイミ
    ングを予測し、当該タイミング経過後に帰還スロットを
    データ送信局に前記第2のデータ送受信手段を介して送
    信する第2の制御手段とを有することを特徴とするデー
    タ通信システム。
  11. 【請求項11】 前記データ受信局では、 前記第2の制御手段は、未確認スロットが残留している
    状態において、過去に最も新しくデータスロットを受信
    した時点から予め定められた期間T(R)の経過後、ま
    たはデータ送信局より帰還スロットの送信要求を受けた
    場合に帰還スロットを前記データ送信局に前記第2のデ
    ータ送受信手段を介して送信することを特徴とする請求
    項10に記載のデータ通信システム。
  12. 【請求項12】 前記データ受信局では、 前記第2の制御手段は、前記データ送信局から送られて
    きたデータスロットに付与されている、スロット番号と
    最終スロット番号とから、帰還スロットの送信タイミン
    グを決定するにあたり、前記データスロットに付与され
    ている、スロット番号と最終スロット番号とが等しい場
    合に前記データ送信局に帰還スロットを前記第2のデー
    タ送受信手段を介して送信すると共に、 誤りなく受信したデータスロットのうち、最も古いデー
    タスロットに付与されているスロット番号(A)と、最
    新のデータスロットに付与されているスロット番号
    (B)と、両スロットの受信タイミングにおけるスロッ
    トタイミング単位での経過時間(T1)と、両スロット
    に共通に付与されている最終スロット番号(C)から、
    期間Tを次式 T={T1/N(B,A)}×N(C,B) (ここでN(X,Y)は、両スロット間に存在するスロ
    ット数を示す。)により計算し、最新のスロットを受信
    した時点から起算し、期間Tの経過後に帰還スロットを
    前記第2のデータ送受信手段を介して前記データ送信局
    に送信することを特徴とする請求項10または11のい
    ずれかに記載のデータ通信システム。
JP10251632A 1998-09-04 1998-09-04 データ再送方法及びデータ通信システム Pending JP2000083013A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10251632A JP2000083013A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 データ再送方法及びデータ通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10251632A JP2000083013A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 データ再送方法及びデータ通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000083013A true JP2000083013A (ja) 2000-03-21

Family

ID=17225719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10251632A Pending JP2000083013A (ja) 1998-09-04 1998-09-04 データ再送方法及びデータ通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000083013A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027456A1 (ja) * 2003-09-18 2005-03-24 Nomura Research Institute Co., Ltd. 通信システム、通信装置、およびデータの再送制御方法
JP2008503157A (ja) * 2004-06-18 2008-01-31 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムのための無線リンクプロトコル
US7539174B2 (en) 2004-03-09 2009-05-26 Ntt Docomo, Inc. Mobile communication system, mobile station device, and network-side device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005027456A1 (ja) * 2003-09-18 2005-03-24 Nomura Research Institute Co., Ltd. 通信システム、通信装置、およびデータの再送制御方法
US7885264B2 (en) 2003-09-18 2011-02-08 Nomura Research Institute Co., Ltd. Communications system, communications device, and data retransmission control method
US7539174B2 (en) 2004-03-09 2009-05-26 Ntt Docomo, Inc. Mobile communication system, mobile station device, and network-side device
JP2008503157A (ja) * 2004-06-18 2008-01-31 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムのための無線リンクプロトコル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100537633B1 (ko) 고속 무선 통신 시스템용의 윈도우를 기반으로 한 스톨회피 메커니즘
US5245616A (en) Technique for acknowledging packets
EP0409578B1 (en) Data communication method and system with cyclic sequence of acknowledgements
US5084877A (en) High speed transport protocol
US6021124A (en) Multi-channel automatic retransmission query (ARQ) method
KR100340720B1 (ko) 오류발생 패킷 데이터의 재전송 장치 및 방법
JP4112277B2 (ja) Nak(否定応答)を用いた誤り回復システムおよび方法
KR20020042438A (ko) 서브-패킷 전송 방법 및 수신 방법
US7065068B2 (en) Multi channel stop and wait ARQ communication method and apparatus
KR101087112B1 (ko) 자동 재전송 요구 방식에 적용되는 자원 할당 방법
WO2006093979A2 (en) Method of repeating data transmission between network devices
JP2004135301A (ja) 制御メッセージを用いたデータ通信の方法
KR101214137B1 (ko) 데이터를 전송하기 위한 방법 및 장치, 및 통신 시스템
JP3208653B2 (ja) 自動再送制御方法
US20030028837A1 (en) Method for driving retransmission timer in mobile telecommunications system using radio link protocol
CA2010809A1 (en) Technique for acknowledging packets
JP2000083013A (ja) データ再送方法及びデータ通信システム
KR20000025436A (ko) 무선통신시스템에서 다수의 응답신호를 이용한 무선패킷 재전송방법
KR100366018B1 (ko) 데이터 통신 시스템 및 그 통신방법
JPH05160817A (ja) データ伝送方法
JP2861851B2 (ja) データ通信再送方法
JPH11252134A (ja) 同報通信システム
EP0993139B1 (en) Go-back-N automatic-repeat-request protocol on virtual circuits
JP4030822B2 (ja) データ伝送の管理方法および管理システム
JP2006148784A (ja) 通信方法、及び通信装置