JP2000082920A - マイクロストリップアレーアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアレーアンテナ

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JP2000082920A
JP2000082920A JP10250811A JP25081198A JP2000082920A JP 2000082920 A JP2000082920 A JP 2000082920A JP 10250811 A JP10250811 A JP 10250811A JP 25081198 A JP25081198 A JP 25081198A JP 2000082920 A JP2000082920 A JP 2000082920A
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microstrip
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正人 佐藤
Kenichi Kakizaki
健一 柿崎
Teruo Furuya
輝雄 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大ビーム方向の指向位置に制限が無い低サ
イドローブのコセカントビームを有し、これと直交する
方向に任意の対称ビームを形成する共平面給電構造のマ
イクロストリップアレーアンテナを得る。 【解決手段】 コセカントビームを第1の励振分布と第
2の励振分布で形成するようにし、直列給電回路の各分
岐で第1の励振分布を形成すると共に、上記各分岐に接
続した並列給電回路で第2の励振分布と対称ビームを得
るための第3の励振分布を形成する給電回路でマイクロ
ストリップアレーアンテナを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、簡易な給電回路
構成でコセカントビーム等の成形ビームを実現するマイ
クロストリップアレーアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のマイクロストリップアレー
アンテナを示す構成図であり、図8は放射素子への励振
構造を示す構成図である。これは、特開平7−1837
24号公報に示された例である。
【0003】図において、3は放射素子、5e〜5gは
マイクロストリップ線路、6kと6mは分岐、11は上
記マイクロストリップ線路5eに接続される給電コネク
タ、12は上記マイクロストリップ線路5gより供給さ
れる励振電力を上記放射素子3に電磁結合給電させるス
ロット、13は対称線、14aと14bは誘電体であ
る。
【0004】次に作用について説明する。給電コネクタ
11から入力された電力はマイクロストリップ線路5e
を経て分岐6kにて等分配される。この等分配された電
力は対称線13を挟んで上下に構成された同一構成の給
電回路に供給される。これらの給電回路はマイクロスト
リップ線路5fと分岐6mを直列に接続した構成であ
る。励振振幅は各分岐6mのマイクロストリップ線路5
g側と給電回路の後段側への分配比により形成され、励
振位相はマイクロストリップ線路5fの線路長(電気
長)によって形成される。つまり、所望のコセカントビ
ームを形成するための励振分布は、上記給電回路で実現
される。この励振分布はマイクロストリップ線路5gに
よりスロット12を介して各放射素子3に給電され、所
望のコセカントビームを形成するように作用する。ま
た、この従来例では、コセカントビームの最大ビーム方
向をある角度にチルトさせることにより、複数の放射素
子3から成るアレーの対称線13に対する上半分と下半
分とで符号が反対で且つ同一の励振位相でコセカントビ
ームを形成できることに着目し、上半分と下半分の給電
回路が同一構成となるように分岐6kの位置を対称線1
3からオフセットして上記励振位相を実現している。こ
のため、コセカントビームを簡易な構成の給電回路で形
成するように作用する。さらに、給電回路と放射素子3
を誘電体14aと14bの間に置かれたスロット12を
形成するための地導体で層を分離する多層構造であるた
め、給電線路からの不要放射の影響を地導体で回避する
ように作用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロストリ
ップアレーアンテナは以上のように構成されているた
め、コセカントビームの最大ビーム方向が限定されると
共に、任意の領域におけるサイドローブレベルを低減で
きないという問題があった。このような問題を回避する
ためには、励振振幅と励振位相をアレーの中心に対し非
対称で複雑な励振分布にする必要があり、開口面アンテ
ナ等を用いなければならず、小形/薄形化に最適なマイ
クロストリップアレーアンテナの給電回路での実現性の
点で問題があった。また、従来のマイクロストリップア
レーアンテナは、給電回路からの不要放射を回避するた
めに多層構造となっており、コストや歩留りの点でも問
題があった。さらに、円偏波のコセカントビームを形成
する際には、広帯域化のためのペア素子配列(例えば、
羽石他、「マイクロストリップ円偏波ペア素子を用いる
アレーアンテナ」信学研資、A・P83−64,198
3.)が困難であり、構成の点で問題があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、最大ビーム方向の指向位置
に制限が無い低サイドローブのコセカントビームを有
し、且つ上記コセカントビーム形成面と直交する方向に
対称ビームを有するマイクロストリップアレーアンテナ
を得ることを目的としている。また、給電回路からの不
要放射により対称ビームの対称性を劣化させることなく
給電回路を放射素子と共平面上に実現可能な低コストで
歩留りの良いマイクロストリップアレーアンテナを得る
ことも目的としている。さらに、円偏波特性の良好なコ
セカントビームを得ることも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるマイク
ロストリップアレーアンテナは、コセカントビームを形
成する第1の方向と直交する第2の方向の概ね中心位置
に上記第1の方向に沿った直列給電回路を構成して各分
岐において第1の励振分布を段階的に形成し、次に上記
各分岐に並列給電回路を接続して上記第1の励振分布を
さらに段階的に与える第2の励振分布を形成すると共に
上記第2の方向にビーム形状が左右対称である対称ビー
ムを得るための第3の励振分布を形成することを特徴と
するものである。
【0008】また、第2の発明によるマイクロストリッ
プアレーアンテナは、コセカントビームを形成する第1
の方向に直列給電回路を構成して各分岐において第1の
励振分布を段階的に形成すると共に上記各分岐に並列給
電回路を接続し上記第1の励振分布をさらに段階的に与
える第2の励振分布と上記第2の方向に部分的に与える
第3の励振分布を形成するサブアレーを構成し、次に上
記サブアレーを上記第1の方向と直交する第2の方向に
複数個配置してビーム形状が左右対称である対称ビーム
を得るための第4の励振分布を上記第2の方向に形成す
る給電回路を具備したことを特徴とするものである。
【0009】また、第3の発明によるマイクロストリッ
プアレーアンテナは、放射素子として1点給電円偏波マ
イクロストリップアンテナを用い、直列給電部の各分岐
に接続した各並列給電回路の第1の方向あるいは第2の
方向における2個の放射素子を90度回転したペア素子
配列とする構成としたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示すマイクロストリップアレーアンテナ
の構成図、図2はこの実施の形態1におけるコセカント
ビーム(a)及び対称ビーム(b)を示す放射パターン
図、図3はこの実施の形態1における各放射素子へのコ
セカントビーム形成用の励振振幅(a)と励振位相
(b)及び直列給電回路の分岐における励振振幅(c)
を示す分布図であり、3、5、及び6は上記従来マイク
ロストリップアレーアンテナと全く同一のものである。
【0011】図において、1は第1の方向、2は上記第
1の方向1と直交する第2の方向、4aは給電点、5a
と5bはマイクロストリップ線路、6a〜6hは分岐、
7は上記給電点4a、上記マイクロストリップ線路5
a、及び上記分岐6a〜6fから成る直列給電回路、8
は上記マイクロストリップ線路5bと上記分岐6gと6
hから成る並列給電回路である。
【0012】次に、このマイクロストリップアレーアン
テナの作用について説明する。第1の方向1において図
2(a)に示すような低サイドローブのコセカントビー
ムを形成する場合、第1の方向1に対する各放射素子3
への相対的な励振振幅と励振位相は各々図3(a)と図
3(b)のような複雑な励振分布となる。ここで示す励
振分布は第1の方向1に12個の放射素子3が等間隔に
配列された場合のものである。また、第2の方向2に図
2(b)に示すような対称ビームを形成する場合は、図
には示していないが第2の方向2に配列した複数個の放
射素子3への相対的な励振振幅と励振位相は共に左右対
称な励振分布となる場合がほとんどであり、ここでは第
2の方向2における励振位相を特に等位相(励振振幅は
8.5dBのテーパーを形成)としている。一般に、マ
イクロストリップアレーアンテナの給電方式としてはト
ーナメント方式の並列給電が代表的であるが、図3
(a)と図3(b)のような複雑な励振分布を並列給電
のみで形成するのは、分配回路(分岐6)の分配比や給
電回路を構成する配線スペース、さらには給電線路(マ
イクロストリップ線路5)間の結合や給電線路(マイク
ロストリップ線路5)と放射素子3間の結合による励振
分布の変化により、その実現が非常に困難である。この
ため、先ず、図3(a)における励振振幅と第2の方向
2における励振振幅とで構成される各放射素子3への励
振電力のうち各分岐6a〜6fの位置に応じた8個の放
射素子3分の電力を、直列給電回路7の各分岐6a、6
b、6c及び6d、6e、6fの順に順次両側の並列給
電回路8に供給するようにする。すなわち、上記分岐6
a〜6fでの第1の励振分布を図3(c)に示すような
励振振幅分布で与える。次に、各並列給電回路8では、
第1の方向1での励振振幅が図3(a)の分布となるよ
うに分岐6gで不等分配(第2の励振分布)し、第2の
方向2での励振振幅が所望の分布となるように分岐6h
で不等分配(第3の励振分布)して、最終的に各放射素
子3に所望の励振振幅を与える。一方、各放射素子3へ
の最終的な励振位相「図3(b)参照」は直列給電回路
7と各並列給電回路8のマイクロストリップ線路5の線
路長(電気長)によって形成する。したがって、大筋の
電力分布である第1の励振分布「図3(c)参照」を直
列給電回路7で形成した後、各並列給電回路8の分岐6
gで第2の励振分布を形成することにより第1の方向1
にコセカントビームを実現できるとともに、各並列給電
回路8の分岐6hで第3の励振分布を形成することによ
り第2の方向2において対称ビームを実現できるマイク
ロストリップアレーアンテナとして作用する。すなわ
ち、第1の方向1にコセカントビームを形成する各分岐
6a〜6gでの第1の方向1に関する分配比のズレは第
2の方向2への対称ビームを形成する励振分布に影響を
与えず、逆に各分岐6a〜6fと6hでの第2の方向2
に関する分配比のズレは第1の方向1へのコセカントビ
ームを形成する励振分布に影響を与えない給電回路を有
するマイクロストリップアレーアンテナとして作用す
る。
【0013】図7に記載したような従来のマイクロスト
リップアレーアンテナの場合、低サイドローブを有する
コセカントビームの形成が困難であると共に最大ビーム
方向が限定されてしまう。この問題を回避するために
は、アンテナ開口の中心に対し非対称で複雑な励振分布
を実現する必要があり、開口分布の形成が容易な開口径
の大きな開口面アンテナ等を用いなければならない。こ
れに対し、この実施の形態のマイクロストリップアレー
アンテナでは、最大ビーム方向を限定することなく、分
岐の少ない対称性の良い簡易な給電回路構造で上記の励
振分布を容易に実現できる。また、コセカントビーム形
成面と直交する方向に異なる対称ビームを形成する場合
でも、給電回路の分配比を各ビームで独立に設計するこ
とができると共に、第1の方向1と第2の方向2での分
配比のズレの影響は各ビームを形成する励振分布に対し
ては独立であるため、両方のビームを正確に形成でき
る。また、直列給電回路7において3分配回路を構成す
る各分岐6a、6b、6d、及び6eの並列給電回路8
を接続する両端側での分配比は等分配であるため安定し
た直列給電回路7を実現できる。さらに、分岐の少ない
対称性の良い簡易な給電回路構成のため、給電回路から
の不要放射を回避するために多層構造にすることなく、
共平面給電構造で所望のビームを形成することができ
る。
【0014】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2を示すマイクロストリップアレーアンテナの構成図
である。この実施の形態2は、第1の方向1に直列給電
回路7を構成し各分岐6a〜6fにおいて第1の励振分
布を段階的に形成すると共に上記各分岐6a〜6fに並
列給電回路8を接続し上記第1の励振分布をさらに段階
的に与える第2の励振分布と上記第2の方向2に部分的
に与える第3の励振分布を形成するサブアレー9を構成
し、次に上記サブアレー9を上記第2の方向2に給電点
4bを挟んで左右対称に各々1個配置して対称ビームを
得るための第4の励振分布をマイクロストリップ線路5
cや給電点4bによって上記第2の方向2に形成する構
成とするものである。ここで、上記対称ビームを得るた
めの上記第2の方向2での励振分布は上記第3の励振分
布と上記第4の励振分布により構成される。なお、この
実施の形態2におけるコセカントビームと対称ビームは
各々図2(a)と図2(b)と同様であり、各放射素子
3へのコセカントビーム形成用の励振振幅と励振位相及
び直列給電回路の分岐における励振振幅を示す分布図は
各々図3(a)〜図3(c)と同様である。
【0015】以上説明したように、この実施の形態2に
よるマイクロストリップアレーアンテナによれば、第1
の方向1にコセカントビームを有するサブアレー9を第
2の方向2に給電点4bを挟んで左右対称に各々1個配
列する構成のため、図1に示した実施の形態1に比べ給
電回路全体としては分岐6の数を少なくでき、給電回路
構成を簡素化できると共に分岐6による不要放射を低減
できるマイクロストリップアレーアンテナを得ることが
できる。また、複数個のサブアレー9を第2の方向2に
給電点4bを挟んで左右対称に各々2個以上配列するこ
とにより第2の方向2への素子数を増加させることが可
能であり、第2の方向2における励振分布の設計の自由
度を向上でき、より複雑な励振分布の形成が必要な対称
ビームを実現できるマイクロストリップアレーアンテナ
を得ることができる。
【0016】ここで、上記実施の形態2におけるマイク
ロストリップアレーアンテナでは、第2の方向2でのサ
ブアレー9の数が2個の場合について説明しているが、
これに限らず任意の数のサブアレー9を第2の方向2に
配列しても良い。
【0017】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示すマイクロストリップアレーアンテナの並列給
電回路の構成図である。また、図6はこの発明の実施の
形態3における1点給電円偏波マイクロストリップアン
テナを示す外観図である。この実施の形態3は、放射素
子3として1点給電円偏波マイクロストリップアンテナ
10を用い、直列給電回路7の各分岐6a〜6fに接続
した各並列給電回路8の第2の方向2における2個の1
点給電円偏波マイクロストリップアンテナ10aと10
bあるいは10cと10dを90度回転したペア素子配
列とするものである。なお、この実施の形態3における
マイクロストリップアレーアンテナの構成図は図1と同
様である。
【0018】以上説明したように、この実施の形態3に
よるマイクロストリップアレーアンテナによれば、放射
素子3を1点給電円偏波マイクロストリップアンテナ1
0としているため、第1の方向1に円偏波のコセカント
ビームを形成し、第2の方向2に円偏波の対称ビームを
形成できるマイクロストリップアレーアンテナを得るこ
とができる。また、各並列給電回路8の第2の方向2に
おける2個の1点給電円偏波マイクロストリップアンテ
ナ10aと10bあるいは10cと10dを90度回転
したペア素子配列とするため、1点給電円偏波マイクロ
ストリップアンテナ10とマイクロストリップ線路5d
とのインピーダンス不整合による反射係数に関係無く分
岐6jと6hさらには6gに戻ってくる反射波の総和を
零にすることができ、並列給電回路8における第1の方
向1及び第2の方向2での反射波に起因する励振分布の
ズレを回避することができる。このため、アレー全体と
しても上記反射波に起因する励振分布のズレを回避で
き、所望の励振分布を実現することができる。また、ペ
ア素子配列としているため、円偏波の軸比特性を広帯域
にすることができる。
【0019】ここで、上記実施の形態3におけるマイク
ロストリップアレーアンテナでは、第2の方向2におけ
る2個の1点給電円偏波マイクロストリップアンテナ1
0をペア素子配列としているが、図4に示す上記実施の
形態2におけるマイクロストリップアレーアンテナの構
成図の場合に対応させたペア素子配列、すなわち第1の
方向1における2個の放射素子3を90度回転させても
良い。
【0020】また、以上の上記実施の形態1〜3におけ
るマイクロストリップアレーアンテナでは、第1の方向
1での素子数が12素子の場合について説明している
が、これに限らず任意の素子数であっても良い。
【0021】また、以上の上記実施の形態1〜3におけ
るマイクロストリップアレーアンテナでは、第1の方向
1にコセカントビームを形成する場合について説明して
いるが、これに限らず任意の成形ビームであっても良
い。
【0022】また、以上の上記実施の形態1〜3におけ
るマイクロストリップアレーアンテナでは、給電点4を
第1の方向1の概ね中心位置に配置しているが、これに
限らず第1の方向1の任意の位置から給電しても良い。
【0023】
【発明の効果】第1の発明によれば、コセカントビーム
を形成する第1の方向と直交する第2の方向の概ね中心
位置に上記第1の方向に沿った直列給電回路を構成して
各分岐に並列給電回路を接続するため、最大ビーム方向
を限定することなく、分岐の少ない対称性の良い簡易な
構成の給電回路で直交する2方向に異なるコセカントビ
ームと対称ビームを容易に形成できる効果が得られる。
また、給電回路の分配比を各ビームで独立に設計できる
効果が得られると共に、第1の方向と第2の方向での分
配比のズレの影響は各ビームを形成する励振分布に対し
ては独立であるため、両方のビームを正確に形成できる
効果も得られる。また、分岐の少ない対称性の良い簡易
な給電回路構成のため、給電回路からの不要放射を低減
でき、多層構造にすることなく共平面給電構造で所望の
ビームを形成できる効果も得られる。
【0024】また、第2の発明によれば、第1の方向に
コセカントビームを有するサブアレーを第2の方向に給
電点を挟んで左右対称に各々1個以上配列する構成のた
め、対称ビームを形成する第2の方向への素子数を増加
させることができ、第2の方向における励振分布の設計
の自由度を向上できる効果が得られると共に、より複雑
な励振分布の形成が必要な対称ビームを実現できる効果
が得られる。
【0025】また、第3の発明によれば、放射素子を1
点給電円偏波マイクロストリップアンテナとし、各並列
給電回路の第1の方向あるいは第2の方向における2個
の放射素子を90度回転したペア素子配列とするため、
放射素子のインピーダンス不整合による反射波に起因す
る各分岐での分配比のズレを回避でき、所望の励振分布
を実現できる効果が得られると共に、広帯域の軸比特性
を有し、且つ第1の方向と第2の方向に各々コセカント
ビームと対称ビームを有する円偏波のマイクロストリッ
プアレーアンテナを実現できる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるマイクロストリップアレーア
ンテナの実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 コセカントビーム(a)及び対称ビーム
(b)を示す放射パターン図である。
【図3】 各放射素子へのコセカントビーム形成用の励
振振幅(a)と励振位相(b)及び直列給電回路の分岐
における励振振幅(c)を示す分布図である。
【図4】 この発明によるマイクロストリップアレーア
ンテナの実施の形態2を示す構成図である。
【図5】 この発明によるマイクロストリップアレーア
ンテナの実施の形態3を示す並列給電回路の構成図であ
る。
【図6】 1点給電円偏波マイクロストリップアンテナ
を示す外観図である。
【図7】 従来のマイクロストリップアレーアンテナを
示す構成図である。
【図8】 放射素子への励振構造を示す構成図である。
【符号の説明】
1 第1の方向、2 第2の方向、3 放射素子、4
給電点、5 マイクロストリップ線路、6 分岐、7
直列給電回路、8 並列給電回路、9 サブアレー、1
0 1点給電円偏波マイクロストリップアンテナ、11
給電コネクタ、12 スロット、13 対称線、14
誘電体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 輝雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AB06 CA03 DB02 FA32 GA01 GA02 GA05 GA08 HA05 JA06 JA07 5J045 AA21 AA26 CA04 DA10 EA08 FA02 GA03 HA03 JA04 LA01 MA07 NA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向においてコセカントビームを
    有し、且つ上記第1の方向と直交する第2の方向におい
    てビーム形状が左右対称である対称ビームを有するマイ
    クロストリップアレーアンテナにおいて、上記第2の方
    向の概ね中心位置に上記第1の方向に沿った直列給電回
    路を構成して各分岐において第1の励振分布を段階的に
    形成し、次に上記各分岐に並列給電回路を接続して上記
    第1の励振分布をさらに段階的に与える第2の励振分布
    を形成すると共に上記第2の方向に上記対称ビームを得
    るための第3の励振分布を形成することを特徴とするマ
    イクロストリップアレーアンテナ。
  2. 【請求項2】 第1の方向においてコセカントビームを
    有し、且つ上記第1の方向と直交する第2の方向におい
    てビーム形状が左右対称である対称ビームを有するマイ
    クロストリップアレーアンテナにおいて、上記第1の方
    向に直列給電回路を構成して各分岐において第1の励振
    分布を段階的に形成すると共に上記各分岐に並列給電回
    路を接続し上記第1の励振分布をさらに段階的に与える
    第2の励振分布と上記第2の方向に部分的に与える第3
    の励振分布を形成するサブアレーを構成し、次に上記サ
    ブアレーを上記第2の方向に複数個配置して上記対称ビ
    ームを得るための第4の励振分布を上記第2の方向に形
    成する給電回路を具備したことを特徴とするマイクロス
    トリップアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマイクロストリ
    ップアレーアンテナにおいて、放射素子として1点給電
    円偏波マイクロストリップアンテナを用い、直列給電回
    路の各分岐に接続した各並列給電回路の第1の方向ある
    いは第2の方向における2個の放射素子を90度回転し
    たペア素子配列とすることを特徴とするマイクロストリ
    ップアレーアンテナ。
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