JP2000078785A - 永久磁石式モータ - Google Patents

永久磁石式モータ

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JP2000078785A
JP2000078785A JP10256116A JP25611698A JP2000078785A JP 2000078785 A JP2000078785 A JP 2000078785A JP 10256116 A JP10256116 A JP 10256116A JP 25611698 A JP25611698 A JP 25611698A JP 2000078785 A JP2000078785 A JP 2000078785A
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JP
Japan
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permanent magnet
increased
type motor
torque
axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP10256116A
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English (en)
Inventor
Makoto Hattori
誠 服部
Akihiro Hoshino
昭広 星野
Shinichi Isobe
真一 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子鉄芯2に複数のスロット3を通して固
定子巻線1U、2U、1V、2V、1W、2Wを巻装してなる固定子
1と、回転子鉄芯6にその回転中心を囲むように複数の
永久磁石18を埋設してなる回転子4とを具えた永久磁石
式モータにおいて、その回転トルクを増大する。 【解決手段】 各永久磁石18の断面をその内側が回転中
心に向かって凸の円弧形をなし、外側が直線をなすカマ
ボコ形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はルームクーラや冷蔵
庫に搭載される密閉型電動圧縮機等に好適な永久磁石式
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の永久磁石式モータの横断面が図5
に示されている。円筒状の固定子1の中央の腔所内には
円柱状の回転子4が回転可能に嵌挿され、固定子1の内
周面と回転子4の外周面との間には所定の間隙δが形成
されている。
【0003】固定子1は円環状の電磁鋼板を軸方向に多
数積層してなる円筒状の固定子鉄芯2の内周に周方向に
沿って等間隔を隔てて形成された複数(図には12個) の
スロット3を通してU相の固定子巻線1U、2U、V相の固
定子巻線1V、2V並びにW相の固定子巻線1W、2Wを固定子
鉄芯2に巻装することによって構成されている。
【0004】回転子4は円盤状の電磁鋼板を軸方向に多
数積層してなる円柱状の回転子鉄芯6と、その中央にこ
れを軸方向に貫通して固定された回転軸5と、回転子4
の中心を囲むように回転子鉄芯6に埋設されて軸方向に
伸びる複数(図には4個)の永久磁石8からなる。
【0005】これら永久磁石8はその断面が円弧状をな
し、その凸側が回転子4の中心に向くように配置されて
いる。そして、これら永久磁石8はその凸側及び凹側が
交互にN極とS極になるように着磁されている。
【0006】固定子巻線1U、2Uと1V、2Vと1W、2Wは互い
にY字結線され、図示しないインバータ電源回路を介し
て120 °の通電幅となるように通電される。
【0007】かくして、固定子1に回転磁界が発生し、
回転子4の永久磁石8から発生する磁束との相互作用に
よって固定子1と回転子4との間に発生する磁気的吸引
力及び反発力により回転子4が回転する。
【0008】この永久磁石式モータの回転トルクTと固
定子巻線1U、2U、1V、2V、1W、2Wを流れる電流Ia との
関係が〔式1〕に示されている。
【0009】 T=m・p{ψa・Ia cosβ+1/2 ・(Lq-Ld) ・ Ia2sin β}──式1 ここで、 m は相数 p は極対数 ψa はd−q変換軸の鎖交磁束 Lq はq軸インダクタンス Ld はd軸インダクタンス β は電流位相角 である。
【0010】式1の第1項はマグネットトルクと呼ば
れ、第2項はリラクタンストルクと呼ばれている。
【0011】上記鎖交磁束ψa は永久磁石8及び回転子
鉄芯6の形状により決まり、通常、永久磁石8の形状が
大きくなるとψa も大きくなる。d軸インダクタンスLd
及びq軸インダクタンスLqは回転子鉄芯6の形状により
決まる。
【0012】そして、d軸インダクタンスLdは、図6に
示すように、磁極軸、即ち、d軸に対し電気角で90°づ
れたq軸を中心とする磁束(破線イで示す)が流れ易い
回転子4の形状のときに大きくなる。また、q軸インダ
クタンスLqはd軸を中心とする磁束(実線ロで示す)が
流れ易い回転子4の形状のときに大きくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
鎖交磁束ψa 及びq軸インダクタンスLqとd軸インダク
タンスLdとの差( Lq−Ld )を大きくして永久磁石式モー
タの回転トルクTを大きくすることにより小形で高出力
の永久磁石モータを提供しようとするにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、固定鉄芯に複数のスロットを通して固定子巻線を
巻装してなる固定子と、回転子鉄芯にその回転中心を囲
むように複数の永久磁石を埋設してなる回転子とを具え
た永久磁石式モータにおいて、上記各永久磁石の断面を
その内側が上記回転中心に向かって凸の円弧形をなし、
外側が直線をなすカマボコ形状としたことを特徴とする
永久磁石式モータにある。
【0015】他の特徴とするところは、各永久磁石の磁
化方向を上記円弧形の曲率中心付近の一点に集中させる
とともにこれら各永久磁石の外周側の回転子鉄芯にスリ
ット又は切り欠きを形成したことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態が図1に
示されている。回転子4の回転子鉄芯6に埋設された複
数の永久磁石18の断面はその内側が回転中心に向かって
凸の円弧形をなし、外側が直線をなすカマボコ形とされ
ている。他の構成は図5に示す従来のものと同様であ
り、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略
する。
【0017】しかして、各永久磁石18の横断面の大きさ
は従来のそれより大きくなり、従って、d−q変換軸上
の鎖交磁束ψa の値が増大するので、マグネットトルク
も増大する。
【0018】また、q軸を中心とする磁束は図2に破線
イで示すように流れ、回転子鉄芯6を通る部分が減る一
方永久磁石8を通る部分が増加する。
【0019】そして、永久磁石18の透磁率はほぼ空気の
それと等しいので、永久磁石18を通る部分は磁気抵抗と
なる。従って、d軸インダクタンスLdが小さくなり、q
軸インダクタンスLqとd軸インダクタンスLdとの差( Lq
−Ld)が増大するので、リラクタンストルクも増大す
る。
【0020】この結果、式1に徴して明らかなように、
永久磁石式モータの回転トルクTが増加する。また、回
転トルクTが同じ場合には永久磁石式モータを駆動する
ために必要な電流が減少するので、銅損が減少し、永久
磁石式モータの効率が向上する。
【0021】本発明の第2の実施形態が図3に示されて
いる。この第2の実施形態においては、各永久磁石28は
その磁化方向が永久磁石28の断面の内側の円弧形の曲率
中心付近の1点0に集中するように磁化されている。
【0022】そして、これら各永久磁石28の外周側に位
置するように回転子鉄芯6にスリット20が形成されてい
る。他の構成は図1に示す第1の実施形態と同様であ
り、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略
する。
【0023】しかして、この第2の実施形態において
は、各永久磁石28の磁化方向が円弧形の曲率中心付近の
1点に集中しているので、固定子1の内周面と回転子4
の外周面との間隙δを通る磁束密度の基本波成分をより
大きくすることができる。これにより鎖交磁束ψa が大
きくなるので、マグネットトルクが増加し、かつ、必要
となる電流が減少するので銅損が減少し、更に効率が向
上する。
【0024】また、q軸を中心とする磁束、即ち、破線
イで示す磁束の回転子鉄芯6を通る部分がスリット20の
分だけ第1の実施形態より減少するので、d軸インダク
タンスLdは第1の実施形態より更に小さくなる。かくし
て、(Lq −Ld)が第1の実施形態のそれより増大し、リ
ラクタンストルクが増大するので、永久磁石式モータの
回転トルクが第1の実施形態のそれより増大する。
【0025】なお、このスリット20に代えて図4に示す
ように、回転子鉄芯6の外周面に開口する切り欠き21を
設けることもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明においては、各永久磁石の断面を
その内側が回転中心に向かって凸の円弧形をなし、外側
が直線をなすカマボコ形状としたため、d−q変換軸上
の鎖交磁束ψa が増大するのみならずq軸を中心とする
磁束の回転子鉄芯を通る部分が減る一方永久磁石を通る
部分が増加するので、d軸インダクタンスLdが小さくな
る。この結果、永久磁石式モータの回転トルクが増加す
るので、小形で高出力の永久磁石モータを提供すること
ができる。
【0027】各永久磁石の磁化方向を円弧形の曲率中心
付近の一点に集中させるとともにこれら各永久磁石の外
周側の回転子鉄芯にスリット又は切り欠きを形成すれ
ば、d軸インダクタンスLdが更に小さくなるとともにマ
グネットトルクが増加するので永久磁石式モータの回転
トルクを更に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す永久磁石式モー
タの横断面図である。
【図2】上記第1の実施形態における磁束の流れを示す
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す永久磁石式モー
タの回転子の横断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す永久磁石式モー
タの回転子の横断面図である。
【図5】従来の永久磁石式モータの横断面図である。
【図6】従来の永久磁石式モータにおける磁束の流れを
示す図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 固定子鉄芯 3 スロット 1U、2U、1V、2V、1W、2W 固定子巻線 4 回転子 5 回転軸 6 回転子鉄芯 18 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 真一 横浜市西区みなとみらい3丁目3番1号 三菱重工業株式会社内 Fターム(参考) 5H622 AA03 CA02 CA05 CA10 CA13 CB04 CB05 PP03 QB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定鉄芯に複数のスロットを通して固定
    子巻線を巻装してなる固定子と、回転子鉄芯にその回転
    中心を囲むように複数の永久磁石を埋設してなる回転子
    とを具えた永久磁石式モータにおいて、 上記各永久磁石の断面をその内側が上記回転中心に向か
    って凸の円弧形をなし、外側が直線をなすカマボコ形状
    としたことを特徴とする永久磁石式モータ。
  2. 【請求項2】 上記各永久磁石の磁化方向を上記円弧形
    の曲率中心付近の一点に集中させるとともにこれら各永
    久磁石の外周側の回転子鉄芯にスリット又は切り欠きを
    形成したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石式モ
    ータ。
JP10256116A 1998-08-27 1998-08-27 永久磁石式モータ Pending JP2000078785A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084690A (ja) * 2000-02-09 2002-03-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動機
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JP2007006657A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Meidensha Corp 埋込磁石同期モータ

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030930