JP2000078602A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000078602A
JP2000078602A JP10248061A JP24806198A JP2000078602A JP 2000078602 A JP2000078602 A JP 2000078602A JP 10248061 A JP10248061 A JP 10248061A JP 24806198 A JP24806198 A JP 24806198A JP 2000078602 A JP2000078602 A JP 2000078602A
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Juichi Hitomi
寿一 人見
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィールド毎に異なる色順で色信号を出力
し、カラーセパレーションが視覚的な積分効果により色
成分として感知しないようにすること。 【解決手段】 光源であるランプ11からの白色光よ
り、R,G,Bの3原色の光を抽出し、DMD13に供
給する色抽出手段12、入力されるG,R,B信号を時
分割多重したのちDMDに供給する時分割多重回路1
4、時分割多重回路14の動作を制御するカラーシーケ
ンス制御回路15からなる。光源からの光が色抽出手段
を経由し、DMDで反射され、スクリーンに投射される
ことにより画像が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば単板DLP
(Digital Light Processin
g)等の反射型デバイスのような色信号を時分割出力
し、カラー画像を表示する画像表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】単板DLP等の2値表示方式の画像表示
装置において色信号を表示しようとする方法としては、
例えばUSP 5,448,314に示すような方法が
ある。
【0003】画像表示装置の構成例を図11に示す。8
ビットのディジタル信号であるRGBの色信号が時分割
多重回路14に入力される。入力されたRGBの各色信
号は、1/3フィールドの期間ずつに時間軸圧縮され、
GRBの順で時分割多重され、出力される。この出力信
号によりDMD13(Digital Micromi
rror Device)は制御される。
【0004】ここで、DMDとは、微小可動ミラーを敷
き詰めた半導体光スイッチのことであり、このミラーが
1チップ上に集積され、チップに入射した光は1ミラー
毎にデジタル制御される。
【0005】また、光源であるランプ11からの白色光
は、色抽出手段であるカラーホイール12を透過したの
ち、DMD13に到達する。
【0006】カラーホイール12の構成例を図12に示
す。カラーホイール12は、中心角がそれぞれ120度
のG,R,Bのカラーフィルタにより構成され、1フィ
ールドに1回転するように設定されているものとする。
この場合、カラーホイール12を透過した光は、1/3
フィールドの期間ずつG,R,Bの色の光となり、DM
D13に到達する。ここで、カラーホイールは時計回り
とし、ランプからの光は0度(12時)の位置に当たる
ものとする。G,R,Bの各色の光は、対応した期間、
G,R,Bの信号で制御されたDMDで反射され、出力
されたG,R,Bの光信号はスクリーンに順番に照射さ
れカラー画像として知覚される。
【0007】信号処理の入出力関係を図13に示す。図
中の記号で、以下、G,R,Bの各色に対し、入力につ
いてはi、出力にはoをつけて示し、また、iまたはo
に続く数値はフィールド番号を示す。
【0008】第1フィールドでは、G,R,Bの入力信
号Gi1,Ri1,Bi1は、それぞれ1/3フィールドの期
間ずつ時間軸圧縮され、Go1,Ro1,Bo1として時分割
多重されて出力される。第2フィールド、第3フィール
ドについても同様である。この時、各3原色信号の1/
3フィールドの期間は、階調を表現できるようにするた
めに、さらに時分割された複数のサブフィールドで構成
する。サブフィールド期間の一例としては図13(3)
に示すように1,2,4,8,16,32,64,12
8の比で重み付けされた期間となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
カラーフィルタ構成、信号処理ではカラーセパレーショ
ンが発生する。カラーセパレーションは、例えば黒いバ
ックに白いボールが動くような動画において、白いボー
ルの周辺に色がつくような、本来存在しない色が発生す
る(知覚される)現象である。
【0010】カラーセパレーションは、R,G,Bの時
間的位置が異なり、動きに追随した視線移動がある場
合、これがR,G,Bの空間的位置ズレとなるために起
こる。
【0011】図14を用いてカラーセパレーションの発
生する原理について説明を行う。図14(1)に、本来
の画面の一例として、黒い背景に白い長方形がある場合
を示す。この白い長方形が左から右に動くような動画に
おいて、中央の1水平ラインについて考えることにす
る。この1水平ラインの第1フィールドと第2フィール
ドの水平、時間方向の図を図14(2)に示す。
【0012】図14(2)は、縦軸下向きに時間、横軸
に水平位置を取り、白の一定幅の信号が左から右へ水平
移動する際の各フィールドにおける色信号の位置を模式
的に示すものである。
【0013】白の信号が右方向に移動している場合にお
いて、1フィールド期間内は同一位置に表示されるた
め、カラーホイール12が図11のような構成になって
いる場合に対応して時分割多重回路14が時分割多重信
号を出力する場合、1フィールド目のG,R,Bデータ
は図のように同一の水平位置で、時間的にはG,R,B
の順に存在する。2フィールド目は1フィールド目の
G,R,Bデータがシフトした分、右にずれた水平位置
で、時間的には同様にG,R,Bの順に存在する。
【0014】ここで表示に動きがある場合、それに応じ
て矢印で示すような視線の移動が行われる。つまり、時
間に応じて視線が右に動くため、信号を知覚する視点は
矢印で示す方向に移動することになる。
【0015】また、人間の眼は、色信号に関しては、数
フィールドに渡った刺激を積算して知覚する。このため
両端は黒、中央はG,R,Bが積分され白となるが、黒
と白の境界には図13(3)に示すように白の両端の位
置では積分されるR,G,Bの値が異なり、本来ない色
を感じる。これがカラーセパレーションである。
【0016】白の右側、左側に生じるカラーセパレーシ
ョンを各々カラーセパレーション(R)、カラーセパレ
ーション(L)とする。カラーセパレーション(L)に
ついてさらに詳細に説明する。中央の図で例えば(a)
で示すライン上を視点が動いた場合Bが積分され、青色
が知覚される。同様に、例えば(b)で示すライン上を
視点が動いた場合RおよびBが積分され、マゼンタが知
覚される。
【0017】実際には、このように各位置で視線方向に
積分されるため、各水平位置で徐々に色相が変化するグ
ラディエーションを持った色が知覚されることになる。
【0018】このように従来例によれば、動画時カラー
セパレーションが発生する。本発明は上記従来の問題点
を解決するもので、カラーセパレーションのない画像表
示装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の画像表示装置は、少なくとも単色表示が可
能な画像表示デバイスと、入力信号である少なくとも2
つ以上の色信号を時分割多重して前記画像表示デバイス
に供給する時分割多重手段、入力信号に対応する色相の
光出力を発生し画像表示手段に供給する色光発生手段
と、時分割多重手段での色順を制御するカラーシーケン
ス制御手段とを有し、1フィールド毎に色の順序が異な
るように時分割多重回路、色抽出手段を実現し、その異
なる色順が1フィールド期間に存在する色相の数に相当
するフィールド数で一巡するようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、1フィールド期間を少なくとも2つ以上の期間に分
割し、少なくとも2つ以上の異なる色相の色信号を、分
割した各期間に対応して時間軸圧縮したのち多重化し、
順次出力してカラー画像を表示する画像表示装置であっ
て、フィールド毎に異なる色順で色信号を出力するとと
もに、その異なる色順が1フィールド期間に存在する色
相の数に相当するフィールド数で一巡するようにしたこ
とを特徴とする画像表示装置、としたものであり、かか
る構成とすることにより、色成分としてのカラーセパレ
ーションをなくすことができる。
【0021】以下本発明の実施の形態について図面を用
いて説明する。 (実施の形態1)図1に本実施の形態の画像表示装置の
ブロック図を示す。なお、従来例を示した図11と同一
の目的、同一の動作をするものについては、同一番号を
付与し、詳細な説明は省略する。
【0022】図1の画像表示装置は、光源であるランプ
11からの白色光より、R,G,Bの3原色の光を抽出
し、DMD13に供給する色抽出手段12、入力される
G,R,B信号を時分割多重したのちDMDに供給する
時分割多重回路14、時分割多重回路14の動作を制御
するカラーシーケンス制御回路15からなる。
【0023】色抽出手段としてカラーホイール21を用
いる場合について以下説明する。カラーホイール21の
構成例を、図2に示す。このカラーホイール21は、3
分割された120度の各ブロックに各40度のR,G,
Bのカラーフィルタ111〜119を有し、そのR,
G,Bのカラーフィルタの順序が各ブロック毎に異なっ
ている。時計と反対回りに120度ずつ3ブロックに分
け、各ブロックを第1ブロック、第2ブロック、第3ブ
ロックとする。
【0024】例えば、第1ブロックはスタート側から
G,R,Bの順で構成され、第2ブロックはR,B,G
の順、第3ブロックはB,G,Rの順で構成されてい
る。この時、第1ブロック、第2ブロック、第3ブロッ
クの色順は、G→R→Bという順序において、1つずつ
シフトした順序(第1ブロックはGから、第2ブロック
はRから、第3ブロックはBからスタート)に対応して
いる。
【0025】ここでカラーホイール21は1フィールド
に1/3回転するように設定されているものとする。
【0026】第1フィールドが第1ブロックからスター
トする場合、第1フィールドにおいては、G,R,Bの
順序で、第2フィールドにおいては、R,B,Gの順序
で、第3フィールドにおいては、B,G,Rの順序で各
色の付いた光が抽出されDMD13に供給される。
【0027】時分割多重回路14における信号の入出力
関係を図3に示す。時分割多重回路14は、図3に示す
ように、カラーシーケンス制御回路15からのカラーシ
ーケンス信号にしたがって、カラーホイール21で発生
させる色の順序と同じ色順に入力信号のG,R,B信号
を時分割多重してDMD13に供給する。
【0028】すなわち、第1フィールドでは、G,R,
Bの入力信号Gi1,Ri1,Bi1はそれぞれ1/3フィー
ルドの期間ずつに時間軸圧縮され、Go1,Ro1,Bo1の
順に時分割多重されて出力される。第2フィールドで
は、入力信号Gi2,Ri2,Bi2は、同様に、それぞれ1
/3フィールドの期間ずつに時間軸圧縮され、第1フィ
ールドと異なり、Ro2,Bo2,Go2の順に時分割多重さ
れて出力される。
【0029】さらに、第3フィールドでは、入力信号G
i3,Ri3,Bi3は、同様にそれぞれ1/3フィールドの
期間ずつに時間軸圧縮され、第1、第2フィールドとは
異なり、Bo3,Go3,Ro3の順に時分割多重されて出力
される。以下のこの動作を繰り返す。
【0030】本実施の形態において、カラーセパレーシ
ョンが軽減する原理について図4を参照し説明を行う。
【0031】図4(1)に、本来の入力画面の一例とし
て、図14と同様に、黒い背景に白い長方形がある場合
を示す。この白い長方形が左から右に動くような動画に
おいて、中央の1水平ラインについて考えることにす
る。この1水平ラインの第1フィールドと第2フィール
ドの水平、時間方向の応答概念図を図4(2)に示す。
【0032】図4(2)では縦軸下向きに時間、横軸に
水平位置を取り、白の一定幅の信号が左から右へ水平移
動する際の各フィールドにおける色信号の位置を模式的
に示すものである。
【0033】白の信号が右方向に移動している場合にお
いて、カラーフィルタが図2のような構成になっている
場合に対応して信号を出力する場合、第1フィールドの
G,R,Bデータは、1フィールド期間内は同一位置に
あるため、図4(2)に示すように、同一の水平位置
で、時間的にはG,R,Bの順に存在する。第2フィー
ルドは第1フィールドのG,R,Bデータがシフトした
分、右にずれた水平位置で、時間的にはR,B,Gの順
に存在する。同様に、第3フィールドは第2フィールド
のG,R,Bデータがシフトした分さらに右にずれた水
平位置で、時間的にはB,G,Rの順に存在する。
【0034】ここで動きがある場合には、それに応じて
矢印で示すような視線の移動が行われる。つまり、時間
に応じて視線が右に動くため、信号を知覚する視点は矢
印で示す方向に移動することなる。また、人間の眼は、
色信号に関しては数フィールドに渡る刺激を積算して知
覚する。従って、両端は黒、中央は各フィールドで順序
は異なるがG,R,Bが同じレベルで存在するため、積
分されて白と感じる。
【0035】nフィールドにおいて白の右側、左側に生
じるカラーセパレーションをカラーセパレーション(R
n)、カラーセパレーション(Ln)と表すこととす
る。カラーセパレーション(Ln)についてさらに詳細
に説明する。
【0036】まず、例えば(a)で示すライン上を視点
が動いた場合について考える。この場合、図4(3)に
示すように、カラーセパレーション(L1)はB、カラ
ーセパレーション(L2)はG、カラーセパレーション
(L3)はRとなる。
【0037】しかしながら、前述したように、人間の眼
が、複数フィールドに渡る刺激を積算して検知するた
め、第1フィールドから第3フィールドのカラーセパレ
ーションは概ね積分されて、カラーセパレーションとし
ては知覚しなくなる。この時、R,G,Bが最大時の白
の時の輝度が最大輝度となるため、最大輝度の1/3輝
度の灰色として知覚される。
【0038】次に、例えば(b)で示すライン上を視点
が動いた場合について考える。この場合は、同様に図4
(3)に示すように、カラーセパレーション(L1)は
R+B、カラーセパレーション(L2)はB+G、カラ
ーセパレーション(L3)はG+Rとなる。この場合も
同様に、眼の積分効果により、最大輝度の2/3輝度の
灰色として知覚される。
【0039】このように本実施の形態1においては、1
フィールド毎の特定の色順で繰り返す場合にはカラーセ
パレーションが発生するものの、色順を1フィールド毎
に異ならせるとともに3フィールドで一巡するようにす
ることで、カラーセパレーションとなる成分のR,G,
Bの量が常に均等となり、無彩色として知覚される。そ
の結果、色成分としてのカラーセパレーションをなくす
ことができる。
【0040】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態について図面を用いて説明する。全体の構成は図1で
示したものと同様である。時分割多重回路の動作、カラ
ーホイールについては実施の形態1の場合とほぼ同等で
あるが、色順序が異なる。カラーホイールの実施の形態
を、図5に示す。
【0041】このカラーホイールは、3分割された12
0度の各ブロックに各40度のR,G,Bのカラーフィ
ルタを有し、そのR,G,Bのカラーフィルタの順序が
各ブロック毎に異なっている。時計と反対回りに120
度ずつ3ブロックに分け、各ブロックを第1ブロック、
第2ブロック、第3ブロックとする。第1ブロックは
G,R,Bの順序で構成され、第2ブロックはB,G,
Rの順序で構成され、第3ブロックはR,B,Gの順序
で、各ブロックの両端のカラーフィルタが、隣接するブ
ロックの隣接するカラーフィルタと同一色となるよう構
成されている。第1ブロック、第2ブロック、第3ブロ
ックの順序はG→R→B→G→Rという順序において2
つずつシフトした順序に対応している。
【0042】このため、第1ブロック、第2ブロック、
第3ブロックの最初の色は、G,B,R、2番目の色
は、R,G,B、3番目の色は、B,R,Gのように異
なった色となる。ここでカラーホイールは1フィールド
に1/3回転するように設定されているものとする。こ
のため、第1フィールドにおいては、G,R,Bの順序
で、第2フィールドにおいては、B,G,Rの順序で、
第3フィールドにおいては、R,B,Gの順序で各色の
付いた光が出力される。時分割多重回路における信号の
入出力関係を図6に示す。出力の時間関係は、カラーホ
イールで発生させる色の順序と同一である。ここで、1
/3フィールドの期間ずつ時分割されたサブフィールド
データに順次変換され、出力されるのは従来と同様であ
る。
【0043】この場合、第1フィールド目のG,R,B
の入力信号Gi1,Ri1,Bi1はそれぞれ1/3フィール
ドの期間ずつ順次サブフィールドデータに変換され、G
o1,Ro1,Bo1として出力される。第2フィールド目の
入力信号Gi2,Ri2,Bi2は同様にそれぞれ1/3フィ
ールドの期間ずつ順次サブフィールドデータに変換され
るが、順序は第1フィールド目と異なりBo2,Go2,Ro
2として出力される。
【0044】第3フィールド目の入力信号Gi3,Ri3,
Bi3は同様にそれぞれ1/3フィールドの期間ずつ順次
サブフィールドデータに変換されるが、順序は第1、第
2フィールド目と異なりRo3,Bo3,Go3として出力さ
れる。以下のこの動作を繰り返す。
【0045】本実施の形態においてカラーセパレーショ
ンの減少する原理については、本実施の形態1における
図3の説明と同等である。
【0046】このように本実施の形態においても、1フ
ィールド毎にはカラーセパレーションが発生するものの
3フィールド単位で積分した場合、R,G,Bの量が均
等になり、色としてはキャンセルされ無彩色として知覚
される。このため色成分としてのカラーセパレーション
をなくすことができる。
【0047】本実施の形態の特徴としては、すでに述べ
たように、3分割された各ブロックの両端のカラーフィ
ルタが、隣接するブロックの隣接するカラーフィルタと
同一色となるよう構成されている。このためカラーフィ
ルタの分割数が実際には6と少なくなっている。カラー
フィルタの境界においては、カラーホイールに当てる光
のスポット径が実際は有限の大きさのため、両方のカラ
ーフィルタに光が当たらないよう一定期間使用不可とな
る。カラーホイールの大きさが小さい場合、相対的にこ
の期間が増加し、使用可能な期間が短くなり、画像が暗
くなる。
【0048】このためカラーホイールの大きさが小さい
場合、カラーフィルタの分割数は少ない方が望ましい。
例えばスポット径が有限の大きさのため、カラーフィル
タの境界において10度の角度相当が使用不可とする
と、実施の形態1においては、1フィールド120度に
対して3回相当境界を横切るため10×3/120が全
体期間に対する未使用期間の比となり、75%の効率と
なる。これに対し、実施の形態2においては、1フィー
ルド120度に対して2回相当境界を横切るため10×
2/120が全体期間に対する未使用期間の比となり、
83%の効率となる。
【0049】このように本実施の形態2においては実施
の形態1に比較し、少ないカラーフィルタの分割数で実
現でき、効率向上を図れる。
【0050】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態について図面を用いて説明する。全体の構成は図1で
示したものと同様である。カラーホイールの実施の形態
を、図7に示す。
【0051】このカラーホイールは、G,R,B各12
0度のカラーフィルタにより構成されている。ここでカ
ラーホイールは1フィールドに4/3回転するように設
定され、終わりの1/3回転の期間は信号を出力しない
ものとする。このため、第1フィールドにおいては、
G,R,Bの順序で、第2フィールドにおいては、R,
B,Gの順序で、第3フィールドにおいては、B,G,
Rの順序で各色の付いた光が出力される。時分割多重回
路における信号の入出力関係を図8に示す。出力の時間
関係は、カラーホイールで発生させる色の順序と同一で
ある。
【0052】ここで、1/4フィールドの期間ずつ時分
割されたサブフィールドデータに順次変換され、出力さ
れるのは従来と同様である。
【0053】この場合、第1フィールド目のG,R,B
の入力信号Gi1,Ri1,Bi1はそれぞれ1/4フィール
ドの期間ずつ順次サブフィールドデータに変換され、G
o1,Ro1,Bo1として出力される。第2フィールド目の
入力信号Gi2,Ri2,Bi2は同様にそれぞれ1/4フィ
ールドの期間ずつ順次サブフィールドデータに変換され
るが、順序は第1フィールド目と異なりRo2,Bo2,G
o2として出力される。
【0054】第3フィールド目の入力信号Ri3,Bi3,
Gi3は同様にそれぞれ1/4フィールドの期間ずつ順次
サブフィールドデータに変換されるが、順序は第1、第
2フィールド目と異なりBo3,Go3,Ro3として出力さ
れる。以下のこの動作を繰り返す。
【0055】各フィールドにおいて最後の1/4フィー
ルドは信号が出力しない。本実施の形態3においてカラ
ーセパレーションの減少する原理については、本実施の
形態1における図3の説明と同等である。
【0056】このように本実施の形態4においても、1
フィールド毎にはカラーセパレーションが発生するもの
の3フィールド単位で積分した場合、R,G,Bの量が
均等になり、色としてはキャンセルされ無彩色として知
覚される。このため色成分としてのカラーセパレーショ
ンをなくすことができる。
【0057】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態について図面を用いて説明する。全体の構成は図1で
示したものと同様である。カラーホイールの実施の形態
を、図9に示す。
【0058】このカラーホイールは、G,R,B各60
度のカラーフィルタにより構成されている。ここで、カ
ラーホイールは1フィールドに7/6回転するように設
定され、終わりの1/6回転の期間は信号を出力しない
ものとする。このため、第1フィールドにおいては、
G,R,B,G,R,Bの順序で、第2フィールドにお
いては、R,B,G,R,B,Gの順序で、第3フィー
ルドにおいては、B,G,R,B,G,Rの順序で各色
の付いた光が出力される。時分割多重回路における信号
の入出力関係を図10に示す。
【0059】出力の時間関係は、カラーホイールで発生
させる色の順序と同一である。ここで、1/7フィール
ドの期間ずつ時分割されたサブフィールドデータに順次
変換され、出力される。但し、本実施の形態は従来と異
なり、一つの色に対し2つのサブフィールドが対応して
いる。このため、サブフィールドを例えば、重みが1か
ら64までの1サブフィールドから7サブフィールドと
重みが128の8サブフィールドに分ける。
【0060】この場合、第1フィールド目のG,R,B
の入力信号Gi1,Ri1,Bi1はそれぞれ1/7フィール
ドの期間ずつ順次サブフィールドデータに変換され、G
o1,Ro1,Bo1,Go1',Ro1',Bo1'として出力され
る。
【0061】第2フィールド目の入力信号Gi2,Ri2,
Bi2は同様にそれぞれ1/7フィールドの期間ずつ順次
サブフィールドデータに変換されるが、順序は第1フィ
ールド目と異なりRo2,Bo2,Go2,Ro2',Bo2',Go
2'として出力される。
【0062】第3フィールド目の入力信号Gi3,Ri3,
Bi3は同様にそれぞれ1/7フィールドの期間ずつ順次
サブフィールドデータに変換されるが、順序は第1、第
2フィールド目とは異なり、Bo3,Go3,Ro3,Bo
3',Go3',Ro3'として出力される。以下のこの動作を
繰り返す。
【0063】各フィールドにおいて最後の1/7フィー
ルドは信号が出力しない。本実施の形態においてカラー
セパレーションの減少する原理については、実施の形態
1における図4の説明と同等である。
【0064】このようにに本実施の形態においても、1
フィールド毎にはカラーセパレーションが発生するもの
の3フィールド単位で積分した場合、R,G,Bの量が
均等になり、色としてはキャンセルされ無彩色として知
覚される。このため色成分としてのカラーセパレーショ
ンをなくすことができる。
【0065】上記実施の形態においては、DMDを用い
た場合に関して説明したが、反射型液晶デバイス、CR
T等を用いた場合おいても、1フィールド期間を分割
し、異なる色相の色信号を、分割した各期間に対応して
時間軸圧縮したのち多重化し、順次出力する場合につい
ても同様に実施可能である。
【0066】また、上記実施の形態においては、単板方
式で1個のDMDに関して3色が対応したシステムにつ
いて説明したが、2板方式で1個のDMDに関して2色
が対応したシステムについても同様に実施可能である。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、1フ
ィールド毎にはカラーセパレーションが発生するものの
3フィールド単位では、R,G,Bの量が均等になる。
人間の視覚においては、色の変化は数フィールドに渡り
積分され知覚されるため、色としては無彩色として知覚
される。このため色成分としてのカラーセパレーション
をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1によるカラーホイールの
構成図
【図3】同実施の形態1による時分割多重回路の動作概
念図
【図4】同実施の形態1によるカラーセパレーションの
原理図
【図5】本発明の実施の形態2によるカラーホイールの
構成図
【図6】同実施の形態2による時分割多重回路の動作概
念図
【図7】本発明の実施の形態3によるカラーホイールの
構成図
【図8】同実施の形態3における時分割多重回路の動作
概念図
【図9】本発明の実施の形態4によるカラーホイールの
構成図
【図10】同実施の形態4における時分割多重回路の動
作概念図
【図11】従来例における画像表示装置のブロック図
【図12】従来例によるカラーホイールの構成図
【図13】従来例による時分割多重回路の動作概念図
【図14】従来例によるカラーセパレーションの原理図
【符号の説明】
11 白色光源 12 色抽出手段 13 画像表示デバイス 14 時分割多重回路 15 カラーシーケンス制御回路 16 色光発生手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールド期間を少なくとも2つ以上
    の期間に分割し、少なくとも2つ以上の異なる色相の色
    信号を、分割した各期間に対応して時間軸圧縮したのち
    多重化し、順次出力してカラー画像を表示する画像表示
    装置であって、フィールド毎に異なる色順で色信号を出
    力するとともに、その異なる色順が1フィールド期間に
    存在する色相の数に相当するフィールド数で一巡するよ
    うにしたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも単色表示が可能な画像表示デ
    バイスと、入力信号である少なくとも2つ以上の色信号
    を時分割多重して前記画像表示デバイスに供給する時分
    割多重手段、入力信号に対応する色相の光出力を発生し
    画像表示手段に供給する色光発生手段と、時分割多重手
    段での色順を制御するカラーシーケンス制御手段とを有
    することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 時分割多重手段の入力信号がRGBの3
    原色信号であり、色光発生手段が白色光源と色抽出手段
    により構成され、色抽出手段が3分割された各ブロック
    にRGBの3つのカラーフィルタをそれぞれ有し、その
    RGBのカラーフィルタの順序が各ブロック毎にすべて
    異なるように構成したカラーホイールであることを特徴
    とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 時分割多重手段の入力信号がRGBの3
    原色信号であり、色光発生手段が白色光源と色抽出手段
    により構成され、色抽出手段が3分割された各ブロック
    にRGBの3つのカラーフィルタをそれぞれ有し、その
    RGBのカラーフィルタの順序が各ブロック毎にすべて
    異なるように構成するとともに、3分割された各ブロッ
    クの隣接するカラーフィルタは同一色であるように構成
    したカラーホイールであることを特徴とする請求項2記
    載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 1フィールド期間を少なくとも3つ以上
    の期間に分割し、入力色信号を、1つの分割期間を除く
    各分割期間に対応して時間軸圧縮したのち多重化し、順
    次出力してカラー画像を表示する画像表示装置であっ
    て、フィールド毎に異なる色順で色信号を出力するとと
    もに、その色順が1フィールド期間に存在する色相の数
    に相当するフィールド数で一巡することを特徴とする画
    像表示装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも単色表示が可能な画像表示デ
    バイスと、入力信号であるRGBの3つの色信号を時分
    割多重して前記画像表示デバイスに供給する時分割多重
    手段と、入力信号に対応する色相の光出力を発生し画像
    表示手段に供給する色光発生手段と、時分割多重手段で
    の色順を制御するカラーシーケンス制御手段とを有する
    画像表示装置であって、色光発生手段が白色光源と色抽
    出手段により構成され、色抽出手段が、RGBの3つの
    カラーフィルタで3分割されたカラーホイールであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも単色表示が可能な画像表示デ
    バイスと、入力信号であるRGBの3つの色信号を時分
    割多重して前記画像表示デバイスに供給する時分割多重
    手段と、入力信号に対応する色相の光出力を発生し画像
    表示手段に供給する色光発生手段と、時分割多重手段で
    の色順を制御するカラーシーケンス制御手段とを有する
    画像表示装置であって、色光発生手段が白色光源と色抽
    出手段により構成され、色抽出手段が、カラーホイール
    で構成され、少なくとも2つ以上のブロックに分割され
    ており、各ブロックのRGBカラーフィルタ順が同じで
    あることを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
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